JP5620139B2 - タイヤの外観検査方法及び外観検査装置 - Google Patents
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Description
上記成型工程において、金型には成型完了後にタイヤを離型し易くするために金型の成型面にシリコン等の離型剤が塗布される。金型の離型剤は、ブラダーが膨張して生タイヤを金型に押圧することにより生タイヤのクラウン部からビード方向に押出され、成型されたタイヤのサイドウォールの最拡幅部からビードまでの幅において周方向に広範囲に塗膜として付着した状態となる。
成型されたタイヤは、特許文献1に示す構成の外観検査装置により、タイヤ側面の外観検査が行われる。まず、回転テーブル上に横向きにタイヤを載置し、当該タイヤのタイヤ側面に照明手段により白色のスリット光をタイヤ径方向に照射して、タイヤを回転させつつスリット光の照射部位を撮像手段(カラーCCDカメラ)により撮像することで、タイヤ側面の形状及び外観を撮像画像として取得する。
そして、撮像画像は、画像処理装置により、形状画像と外観画像とに分けて抽出し、形状画像及び外観画像とに基づきタイヤ側面に生じる成型不良などの凹凸を検出するようにしている。
本発明によれば、タイヤ表面の撮像画像を形状情報と色調情報とに分けて取得し、形状情報から欠陥情報を抽出し、色調情報から塗膜情報を抽出して、欠陥情報と塗膜情報とを比較することでタイヤ表面に付着した塗膜によって生じた欠陥情報を除去して本来の欠陥情報のみを抽出することができる。また、本発明によれば、塗膜の厚さは、タイヤ表面において異なるため、タイヤ表面における欠陥情報の位置に基づいて輝度閾値を設定することにより、色調情報に含まれる輝度落ちした塗膜情報を精度良く抽出することができる。
本発明の第2の形態として、塗膜除去ステップは、塗膜情報から欠陥情報を修正する高さ閾値設定ステップを含み、タイヤ表面における欠陥情報の位置に基づいて高さ閾値を設定するようにした。
本発明によれば、塗膜情報と重なる欠陥情報を高さ閾値で塗膜の厚さを除去することにより、欠陥情報の高さを修正して塗膜の影響を除去することができる。よって、正確な欠陥情報を取得することができる。
本発明の第3の形態として、高さ閾値は、形状情報における欠陥情報の位置の塗膜の厚さよりも高く、欠陥として判定される高さよりも低く設定するようにした。
本発明によれば、高さ閾値を塗膜厚さより高く設定することにより、欠陥情報から塗膜の影響を除去することができ、欠陥と判定される基準よりも低く設定することで、欠陥情報が欠陥かどうか正確に検出することができる。
本発明の第4の形態として、タイヤ表面を検査して欠陥を抽出するタイヤの外観検査装置であって、タイヤ中心軸回りに回転するタイヤ表面に対してスリット光を照射し、スリット光が照射されたタイヤ表面を光切断法により撮像して撮像画像を取得する撮像手段と、撮像画像からタイヤ表面のキズを含む凹凸形状を形状情報として取得する形状情報取得手段と、形状情報に含まれるキズの高さ情報を欠陥抽出閾値と比較して当該高さ情報が欠陥抽出閾値よりも大きい場合に当該高さ情報を欠陥情報として抽出する形状欠陥情報抽出手段と、撮像画像からタイヤ表面の色調を色調情報として取得する外観情報取得手段と、色調情報からタイヤ表面の塗膜情報を抽出する塗膜情報抽出手段と、欠陥情報と塗膜情報とを比較して塗膜情報に欠陥情報が一部又は全部重複するときに塗膜情報に基づいて欠陥情報を修正する塗膜影響除去手段と、塗膜影響除去手段が色調情報に含まれる輝度落ちした塗膜情報を抽出するための輝度閾値を設定する輝度閾値設定手段とを備え、当該輝度閾値設定手段がタイヤ表面における欠陥情報の位置に対応する輝度閾値を設定するようにした。
本発明によれば、タイヤ表面の撮像画像を形状情報と色調情報とに分けて取得し、形状情報から欠陥情報を抽出し、色調情報から塗膜情報を抽出して、欠陥情報と塗膜情報とを比較することでタイヤ表面に付着した塗膜によって生じた欠陥情報を除去して本来の欠陥情報のみを抽出することができる。
図1は、本発明によるタイヤ外観検査装置1の一実施形態のブロック図を示す。
タイヤ外観検査装置1は、成型後のタイヤTを横向きに載置する回転テーブル2と、回転テーブル2に載置されたタイヤTの外観を撮像する撮像装置3と、撮像装置3により撮像された撮像画像Pを画像処理してタイヤTの良否を判定する画像処理装置100とにより構成される。
回転テーブル2は、図外のモータにより回転し、後述の画像処理装置100の出力する回転信号に基づき回転の開始及び停止が制御される。
撮像装置3は、回転テーブル2の上側に配置され、タイヤTにスリット光4を照射する照明手段5と、スリット光4の照射部4aを撮像する撮像手段6とにより構成される。
照明手段5は、R,G,Bの光の成分の輝度を調整した白色レーザ光をスリット状にしたスリット光4を照射する。スリット光4は、スリット光4の幅がタイヤ径方向に延長するようにタイヤ側面TSを照射する。
撮像手段6は、カラーCCDカメラ(以下カメラ)により構成され、タイヤ側面TSの照射部4aで反射した反射光4bを受光することにより、タイヤ側面TSに形成されたタイヤサイズ等を示す刻印やタイヤTの成型時に生じたキズ等のタイヤ表面Sの凹凸形状とタイヤ表面Sのカラーの色調とを撮像画像Pとして取得し、画像処理装置100に出力する。画像処理装置100に取得された撮像画像Pの凹凸形状及び色調は、凹凸の高さと色調を示す輝度とが撮像画像Pを構成する各画素に記録されたもので、各画素はタイヤ側面TSの形状に沿った環状の座標上に記録される。
即ち、回転テーブル2上に横向きに載置されたタイヤTのタイヤ側面TSにスリット光4を照射し、タイヤTを回転させることにより、スリット光4をタイヤ側面TSの周方向に沿って走査させ、スリット光4の照射部4aをカメラで連続的に撮像することにより、タイヤ側面TSの凹凸形状とともに色調を3次元の撮像画像Pとして取得し、画像処理装置100に出力する。
画像処理装置100は、形状情報取得手段7と、外観情報取得手段9と、形状欠陥検出手段8と、欠陥判別手段10と、欠陥情報管理手段16と、輝度閾値設定手段13と、高さ閾値設定手段15を有し、モニタ17と接続される。
画像処理装置100に入力される撮像画像Pは、凹凸形状が形状情報取得手段7に形状情報として取得され、色調は、外観情報取得手段9に色調情報として取得される。
光切断法によってタイヤ側面TSの凹凸形状や色調を周方向に沿って環状に取得することにより、形状情報取得手段7は、撮像画像Pを構成する画素の位置情報が環状の座標で形成されるため、環状の位置情報を所定の矩形平面に座標変換するとともに、各画素の凹凸情報のみを抽出して、3次元の形状情報画像7Aとして出力する。
なお、形状情報画像7Aを構成する画素の各位置と、外観情報画像9Aを構成する画素の各位置は、それぞれ座標変換前の撮像画像Pを構成する各画素と1対1で対応している。
なお、タイヤ表面に成型される文字などの凹凸は、例えば、パターンマッチングにより形状情報から除外される。
また、図3の外観情報画像9Aにおいて、Gはタイヤ表面Sにシリコン等が付着した塗膜領域を示し、後述の輝度閾値αによって外観情報画像9Aを閾値処理により2値化したものである。なお、同図において黒塗り部分は輝度落ちした塗膜領域Gであり、白色部分は塗膜のないタイヤ表面Sを示している。また、図2,図3において、形状欠陥情報画像11Aと外観情報画像9Aとの位置の対応が理解し易いように、図中に格子を設け、横軸にはx1〜x10、縦軸にはy1〜y7の符号を付し、格子によって囲まれる領域を用いて表した。
欠陥判別手段10は、欠陥確定手段12aと、擬似欠陥確定手段12bと、塗膜重なり欠陥確定手段12cとにより構成される。
欠陥確定手段12aは、形状欠陥情報画像11Aの欠陥領域Fの欠陥情報に基づき、後述の輝度閾値設定手段13を読み出し、輝度閾値設定手段13によって設定される輝度閾値αにより、外観情報画像9Aに閾値処理を行い当該外観情報画像9Aに含まれる輝度落ちした塗膜領域Gを抽出し、塗膜領域Gの位置と欠陥領域Fの位置とを比較し、欠陥領域Fが塗膜領域Gに対応する位置にないときには、欠陥領域Fを欠陥として欠陥情報管理手段16に出力する(図4参照)。
例えば、図2に示すように、形状欠陥情報画像11Aの欠陥領域F1は、当該欠陥領域F1の位置と、図3に示す塗膜領域Gの位置とが比較される。欠陥領域F1は、形状欠陥情報画像11Aの領域(x2,y6)に位置し、外観情報画像9Aの塗膜領域Gと重なる位置にないため、欠陥が確定され、欠陥情報管理手段16には、欠陥領域F1は欠陥であるとの判定情報11mが出力される。
例えば、図2に示すように、形状欠陥情報画像11Aの欠陥領域F2は、当該欠陥領域F2の位置と、図3に示す塗膜領域Gの位置とが比較される。欠陥領域F2は、形状欠陥情報画像11Aの領域(x7−x8,y3)に位置し、外観情報画像9Aの塗膜領域Gの領域(x7−x8,y3)と完全に重なる位置にあるため、擬似欠陥として確定され、欠陥情報管理手段16には、欠陥領域F2は欠陥ではないとの判定情報11mが出力される。つまり、図7に示すように、画像処理された形状欠陥情報画像11A′の欠陥領域F2からは欠陥が消去される。
例えば、図2に示すように、形状欠陥情報画像11Aの欠陥領域F3は、当該欠陥領域F3の位置と、図3に示す塗膜領域Gの位置とが比較される。欠陥領域F3は、形状欠陥情報画像11Aの領域(x6,y3−y4)に位置し、外観情報画像9Aの塗膜領域Gの領域(x6,y3−y4)と重なる位置にあり、塗膜領域Gの領域(x6,y3−y4)には欠陥の存在による白色部分があるため、塗膜重なり欠陥と確定され、欠陥領域F3は塗膜影響除去手段14に出力される。
つまり、高さ閾値設定手段15の高さ閾値βを読み出し、塗膜領域Gと重なる欠陥領域F3を高さ閾値βと比較処理することにより、欠陥領域F3から塗膜の影響が除去された欠陥領域F3′を出力する(図7参照)。
図4に示すように、輝度閾値設定手段13は、外観情報画像9Aにおいて塗膜の影響により乱反射した領域を外観情報画像9Aから抽出するための輝度閾値αを設定する。輝度閾値αは、外観情報画像9Aの塗膜によって乱反射した反射光の輝度と、塗膜の影響がほとんどなく反射した反射光の輝度とを2値化するための基準である。輝度閾値αは、外観情報画像9Aの欠陥領域Fの位置に対応して設定される。即ち、タイヤの成型時に塗布されたシリコン等の塗膜が、タイヤ側面TSの最拡幅部から径方向内側に厚く存在し、最拡幅部から径方向外側では薄く存在することから、輝度閾値αは、外観情報画像9Aにおいて欠陥領域Fが径方向のどの位置に存在するかにより値が変化する。また、塗膜はタイヤ側面TSの周方向に沿って存在しやすいため、輝度閾値αの設定において、塗膜が周方向に所定長さとなるように輝度閾値αを設定する。つまり、塗膜領域Gの径方向の位置及び周方向に延長する範囲により輝度閾値αが設定される。
よって、輝度閾値αを最適に設定することでタイヤ表面Sの塗膜領域Gが精度良く外観情報画像9Aから検出される。
なお、塗膜領域Gの径方向の位置及び周方向に延長する範囲のいずれかにより輝度閾値αを設定するようにしても良い。
図5に示すように、高さ閾値設定手段15は、塗膜領域G内に欠陥領域Fがあるときに、塗膜領域Gから欠陥領域Fを抽出するための高さ閾値βを設定する。高さ閾値βは、形状欠陥情報画像11Aにおける欠陥領域Fに含まれる塗膜の厚さと欠陥の高さとを判定するための基準である。高さ閾値βは、外観情報画像9Aの欠陥領域Fの位置に対応して設定される。即ち、タイヤの成型において塗布されたシリコン等の塗膜は、タイヤ側面の最拡幅部から径方向内側に厚く存在し、最拡幅部から径方向外側では薄く存在することから、高さ閾値βは、形状欠陥情報画像11Aにおいて欠陥領域Fが径方向のどの位置に存在するかにより値が変化する。つまり、高さ閾値βは、塗膜厚さよりも高く、欠陥領域Fが欠陥として判定される高さよりも低い範囲となるように設定される。したがって、高さ閾値βにより、形状欠陥情報画像11Aの欠陥領域Fを判定したときに、何も検出されなければ、検出された欠陥領域Fは欠陥なしとされ、検出されれば、欠陥領域Fは欠陥ありと判定される。
欠陥判別手段10では、欠陥領域Fに対して次のように処理をする。
まず、欠陥領域Fを含む形状欠陥情報画像11Aを取得し、次に外観情報画像9Aを取得する(S101,S102)。
次に、形状欠陥情報画像11Aから欠陥領域Fの位置を検出し、欠陥領域Fの位置に対応した輝度閾値設定手段13の輝度閾値αと、高さ閾値設定手段15の高さ閾値βを設定する(S103)。
次に、外観情報画像9Aに対してS103で設定された輝度閾値αにより閾値処理し、外観情報画像9Aから塗膜領域Gを検出する(S104)。
次に、欠陥領域Fの位置と塗膜領域Gの位置が完全に重なるかどうかを判定し、完全に重なる場合には、図2,図3に示す欠陥領域F2のように擬似欠陥と確定し、欠陥なしとしてS109に進む。また、完全に重ならない場合には、S106に進む(S105)。
次に、欠陥領域Fが塗膜領域Gを一部に含んでいるかどうかを判定し、完全に含まない場合には、図2,図3に示すような欠陥領域F1のように欠陥ありとしてS108に進む。また、欠陥領域Fが塗膜領域Gを一部に含む場合には塗膜重なり欠陥と確定し、欠陥ありとしてS107に進む(S106)。
次に、形状欠陥情報画像11Aを高さ閾値βにより閾値処理し、図2,図3に示すような欠陥領域F3において高さ閾値βよりも高い部分があるかどうかを検出し、高さ閾値βよりも高いときには、当該高さ閾値βよりも高い領域を欠陥領域F3′を抽出してS108に進み、閾値βよりも小さいときはS109に進む(S107)。
形状欠陥情報画像11Aに欠陥領域Fが複数ある場合には、各欠陥領域Fに対してS103〜S107を繰り返すことにより、塗膜の影響を受けることなく欠陥を検出できるようになる。
そして、形状欠陥情報画像11Aを新たに図7に示すような形状欠陥情報画像11A′として出力し、当該形状欠陥情報画像11A′に対して、欠陥の詳細、例えば、欠陥領域Fの大きさや高さについて閾値処理することにより、欠陥領域Fが不良どうかを判定すれば良い。これにより、タイヤTの外観検査を正確に行うことができる。
なお、タイヤ側面TSの欠陥の検出として説明したが、タイヤ内周面の欠陥の検出に用いても良い。この場合、タイヤ成型時にブラダー表面に塗布されるシリコンの影響を受けることなく精度良く欠陥を検出できる。
また、光源は、単色レーザのみでなく単色LEDのR,G,Bを用いても良い。さらに、単色レーザと単色LEDを組み合わせてR,G,Bをタイヤ表面に照射し、各色毎に撮像された輝度を演算処理により重ね合わせることで、カラーの外観情報画像9Aを取得することもできる。また、カラーCCDカメラを用いるとして説明したが、カラーCMOSカメラ等のタイヤ表面を撮像したときにタイヤ表面のカラーの色調を輝度として取得できるものであれば良い。
4 スリット光、4a 照射部、4b 反射光、5 照明手段、
7 形状情報取得手段、7A 形状情報画像、8 形状欠陥検出手段、
9 外観情報取得手段、9A 外観情報画像、10 欠陥判別手段、
11A;11A′ 形状欠陥情報画像、11m 判定情報、12a 欠陥確定手段、
12b 擬似欠陥確定手段、12c 塗膜重なり欠陥確定手段、
13 輝度閾値設定手段、14 塗膜影響除去手段、15 高さ閾値設定手段、
16 欠陥情報管理手段、17 モニタ、100 画像処理装置、
G 塗膜領域、P 撮像画像、S タイヤ表面、T タイヤ、TS タイヤ側面、
F;F1;F2;F3 欠陥領域、α 輝度閾値、β 高さ閾値。
Claims (4)
- タイヤ表面を検査して欠陥を抽出するタイヤの外観検査方法であって、
タイヤ中心軸回りに回転する前記タイヤ表面に対してスリット光を照射し、前記スリット光が照射された前記タイヤ表面を撮像手段で撮像する光切断法により撮像画像を取得する撮像ステップと、
前記撮像画像から前記タイヤ表面のキズを含む凹凸形状を形状情報として取得する形状情報取得ステップと、
前記形状情報に含まれるキズの高さ情報を欠陥抽出閾値と比較して当該高さ情報が欠陥抽出閾値よりも大きい場合に当該高さ情報を欠陥情報として抽出する形状欠陥情報抽出ステップと、
前記撮像画像から前記タイヤ表面の色調を色調情報として取得する外観情報取得ステップと、
前記色調情報から前記タイヤ表面の塗膜情報を抽出する塗膜情報抽出ステップと、
前記欠陥情報と前記塗膜情報とを比較して前記塗膜情報に前記欠陥情報が一部又は全部重複するときに塗膜情報に基づいて欠陥情報を修正する塗膜除去ステップと、
前記塗膜情報抽出ステップが前記色調情報に含まれる輝度落ちした前記塗膜情報を抽出するための輝度閾値を設定する輝度閾値設定ステップとを有し、
前記輝度閾値設定ステップは前記タイヤ表面における欠陥情報の位置に対応する輝度閾値を設定することを特徴とするタイヤの外観検査方法。 - 前記塗膜除去ステップは、前記塗膜情報から前記欠陥情報を修正する高さ閾値設定ステップを含み、前記タイヤ表面における前記欠陥情報の位置に基づいて高さ閾値を設定することを特徴とする請求項1記載のタイヤの外観検査方法。
- 前記高さ閾値を前記形状情報における前記欠陥情報の位置の塗膜の厚さよりも高く、前記欠陥として判定される高さよりも低く設定することを特徴とする請求項2に記載のタイヤの外観検査方法。
- タイヤ表面を検査して欠陥を抽出するタイヤの外観検査装置であって、
タイヤ中心軸回りに回転する前記タイヤ表面に対してスリット光を照射し、前記スリット光が照射された前記タイヤ表面を光切断法により撮像して撮像画像を取得する撮像手段と、
前記撮像画像から前記タイヤ表面のキズを含む凹凸形状を形状情報として取得する形状情報取得手段と、
前記形状情報に含まれるキズの高さ情報を欠陥抽出閾値と比較して当該高さ情報が欠陥抽出閾値よりも大きい場合に当該高さ情報を欠陥情報として抽出する形状欠陥情報抽出手段と、
前記撮像画像から前記タイヤ表面の色調を色調情報として取得する外観情報取得手段と、
前記色調情報から前記タイヤ表面の塗膜情報を抽出する塗膜情報抽出手段と、
前記欠陥情報と前記塗膜情報とを比較して前記塗膜情報に前記欠陥情報が一部又は全部重複するときに塗膜情報に基づいて欠陥情報を修正する塗膜影響除去手段と、
前記塗膜影響除去手段が前記色調情報に含まれる輝度落ちした前記塗膜情報を抽出するための輝度閾値を設定する輝度閾値設定手段とを備え、当該輝度閾値設定手段が前記タイヤ表面における前記欠陥情報の位置に対応する輝度閾値を設定することを特徴とするタイヤの外観検査装置。
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