JP5618502B2 - 転写シート - Google Patents
転写シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5618502B2 JP5618502B2 JP2009167307A JP2009167307A JP5618502B2 JP 5618502 B2 JP5618502 B2 JP 5618502B2 JP 2009167307 A JP2009167307 A JP 2009167307A JP 2009167307 A JP2009167307 A JP 2009167307A JP 5618502 B2 JP5618502 B2 JP 5618502B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- layer
- acid
- mass
- protective layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B44—DECORATIVE ARTS
- B44C—PRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
- B44C1/00—Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects
- B44C1/16—Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects for applying transfer pictures or the like
- B44C1/165—Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects for applying transfer pictures or the like for decalcomanias; sheet material therefor
- B44C1/17—Dry transfer
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
Description
すなわち、本発明の要旨は、下記の通りである。
(1)ベース基材の上に、離型層、保護層及び印刷層がこの順に積層された転写シートであって、
該離型層が、酸変性成分が1〜10質量%である酸変性ポリオレフィン系樹脂100質量部と、架橋剤1〜50質量部とを含む樹脂組成物からなるものであり、
該保護層が、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、ビニルアセタール系樹脂から選ばれる少なくとも一つを含むことを特徴とする転写シート。
(2)離型層を形成する樹脂組成物が酸変性ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して1〜1000質量部のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする(1)に記載の転写シート。
(3)ベース基材の上に、離型層、保護層及び印刷層がこの順に積層された転写シートの製造方法であって、
前記離型層を、酸変性成分が1〜10質量%である酸変性ポリオレフィン系樹脂100質量部と、架橋剤1〜50質量部とを含む樹脂組成物が溶媒に分散化した液状物をベース基材上に塗工したのち乾燥することにより形成し、
塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、ビニルアセタール系樹脂から選ばれる少なくとも一つを含む保護層を積層することを特徴とする転写シートの製造方法。
本発明の転写シートは、ベース基材の上に、離型層、保護層および印刷層が、この順序で形成された構成を有する。
る。不飽和カルボン酸成分としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等のほか、不飽和ジカルボ
ン酸のハーフエステル(モノエステル)、ハーフアミド(モノアミド)等が挙げられる。
エチレン、プロピレン、イソブチレン、2−ブテン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン等の炭素数2〜6のアルケンが好ましい。上記の中でも、エチレン、プロピレン、
イソブチレン、1−ブテン等の炭素数2〜4のアルケンが好ましい。中でも比較的安価に得られるという点から、エチレン、プロピレンがさらに好ましく、エチレンが最も好ましい。上記のオレフィン成分は、単独で用いられてもよいし、2種以上を組み合わせて用いられてもよい。なお、本発明において「主成分とする」とは、酸変性ポリオレフィン系樹脂に対して、オレフィン成分が50質量%以上であることを示す。
樹脂フィルムとしては、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたフィルムが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ乳酸(PLA)などのポリエステル樹脂;ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン樹脂;6−ナイロン、ポリ−m−キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリアクリロニトリル樹脂;ポリイミド樹脂;上記の樹脂の複層体(例えば、ナイロン6/MDX/ナイロン6の構成である積層体、ナイロン6/エチレン−ビニルアルコール共重合体/ナイロン6の構成である積層体);上記の樹脂の混合体などが挙げられる。上記の中でも、耐熱性、強靭性、寸法安定性に優れる観点から、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートが好ましく、また、コスト面からは比較的安価なポリエステルフィルムがより好ましい。
ベース基材に用いることのできる合成紙は、その構造は特に限定されず、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。多層構造としては、例えば、ベース基材よりなる層(基材層)と表面層の2層構造、基材層の表裏面に表面層が存在する3層構造、基材層と表面層の間に他の樹脂フィルム層が存在する多層構造を例示することができる。また、ベース基材における各層は、無機フィラーや有機フィラーを含有していてもよい。また、合成紙として、微細なボイドを多数有する微多孔性合成紙も使用することができる。
ベース基材の厚みは、特に限定されるものではないが、通常1〜1000μmであればよく、10〜500μmが好ましく、10〜200μmがより好ましい。
あることが好ましく、100〜150℃がより好ましい。
印刷層には、任意のデザインを使用することができる。また、印刷層の形成には、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等の公知の印刷方法を用いることができる。
(1)酸変性ポリオレフィン系樹脂の構成
高分解能核磁気共鳴装置(バリアン社製、商品名「GEMINI2000/300」)を用いて、1H−NMR分析することにより、酸変性ポリオレフィン系樹脂の構成を求めた。
分析条件を以下に示す。
周波数:300MHz
溶媒:オルトジクロロベンゼン(d4)
温度:120℃
(2)酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体の有機溶剤含有率(質量%)
FID検出器(島津製作所製、商品名「ガスクロマトグラフGC−8A」)に、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体または酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体を水で希釈したものを直接装置内に投入して、有機溶剤の含有率を求めた。検出限界は0.01質量%であった。
測定条件を以下に示す。
キャリアーガス:窒素
カラム充填剤:ジーエルサイエンス社製、商品名「PEG−HT(5%)−Uniport HP(60/80メッシュ)」
カラムサイズ:直径3mm×3m
試料投入温度(インジェクション温度):150℃
カラム温度:60℃
内部標準物質:n−ブタノール
(3)酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体の固形分濃度(質量%)
酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体を適量(例えば、5g)秤量し、これを残存物(固形分)の質量が恒量(すなわち、残存物がそれ以上減少しない量)になるまで150℃で加熱した。以下の式に従って固形分濃度を算出した。
固形分濃度(質量%)=加熱後の質量/加熱前の質量×100
(4)離型層の厚み
接触式膜厚計(HEIDENNHAIN社製、商品名「MT12B」)によりベース基材の厚みを測定した。離型層形成用液状物をベース基材に塗工し、乾燥させて離型層を積層した。得られた積層体の厚みを接触式膜厚計により測定し、積層体の厚みから離型層を塗工する前の厚みを減じて離型層の厚みを求めた。
(5)保護層の厚み
保護層形成用液状物を、上記(4)で形成した離型層の上に塗工し、乾燥させて保護層を積層した。得られた積層体の厚みを接触式膜厚計により測定し、積層体の厚みから、保護層を塗工する前の厚みを減じて保護層の厚みを求めた。
(6)印刷層の厚み
印刷層形成用液状物を、上記(5)で形成した保護層の上に塗工し、乾燥させて印刷層を積層した。得られた積層体の厚みを接触式膜厚計により測定し、積層体の厚みから、印刷層を塗工する前の厚みを減じて印刷層の厚みを求めた。
(7)保護層の均一性
離型層の上に、保護層形成用液状物を塗工し乾燥させ、保護層を形成した。形成された保護層について目視による観察を行い、以下の基準で評価した。
○:保護層にはじきやムラがなく、均一に形成されている。
×:保護層にはじきやムラがあり、均一に形成されていない。
(8)密着性試験
ベース基材に、離型層、保護層を形成した。保護層にテープ(ニチバン社製、商品名「LP−24」)(幅:24mm)を貼り付け、10秒後に剥離した。以下の基準で評価した。
○:離型層が剥離しなかった。
×:離型層が剥離していた。
(9)転写性(離型性)
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(日信化学工業社製、商品名「ソルバインCN」)を固形分が10質量%となるように、メチルエチルケトン/トルエン=50/50(質量比)の混合溶媒で溶解させて、接着剤層形成用液状物を得た。得られた接着剤層形成用液状物を接着剤層の厚みが5.0μmとなるように、磁気記録層を有するカード基材に塗工し、接着剤層を積層したカード基材を得た。ベース基材上に離型層、保護層、印刷層を形成し、転写シートを得た。接着剤層を積層したカード基材と転写シートとを、接着剤層を介して貼り合せ、ヒートプレス機で、120℃、10秒間、0.2MPaの条件でプレスして、ベース基材/離型層/保護層/印刷層/接着剤層/カード基材の構成を有する積層物とした後、ベース基材/離型層の部分を剥離し、カード基材への保護層および印刷層の転写性を以下の基準で確認した。
○:容易に剥離することができ、きれいに転写することができる。
×:剥離がスムーズでないためきれいに転写できず、離型層が凝集剥離する。
(酸変性ポリオレフィン系樹脂P−1の調製)
プロピレン−ブテン−エチレン三元共重合体(ヒュルスジャパン社製、商品名「ベストプラスト708」)[プロピレン/ブテン/エチレン=64.8/23.9/11.3(質量比)]280gを4つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下において加熱溶融させた。次いで、系内温度を170℃に保持し攪拌しながら、不飽和カルボン酸として無水マレイン酸32.0g、ラジカル発生剤としてジクミルパーオキサイド6.0gをそれぞれ1時間かけて加え、その後攪拌しながら1時間反応させた。反応終了後、得られた反応物を多量のアセトン中に投入し、酸変性ポリオレフィン系樹脂を析出させた。この酸変性ポリオレフィン系樹脂をさらにアセトンで数回洗浄し、未反応の無水マレイン酸を除去した後、減圧乾燥機中で減圧乾燥して、酸変性ポリオレフィン系樹脂P−1を得た。
(酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1の調製)
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を用意した。該容器に、60.0gの酸変性ポリオレフィン系樹脂(P−1)、45.0gのエチレングリコール−n−ブチルエーテル(和光純薬社製、特級)(沸点171℃)(以下、「Bu−EG」と称する場合がある)、6.9gのN,N−ジメチルエタノールアミン(和光純薬社製、特級)(沸点134℃)(樹脂中の無水マレイン酸単位のカルボキシル基に対して1.0倍当量)(以下、「DMEA」と称する場合がある)及び188.1gの蒸留水を注入し、該容器に備えられた攪拌翼の回転速度を300rpmとして攪拌した。攪拌中においては、容器底部には樹脂の沈殿は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこで、この状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140℃に保ってさらに60分攪拌した。その後、空冷にて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、室温(25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径:0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白黄色の均一な酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1を得た。なお、フィルター上には残存樹脂は殆ど無かった。
(酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−2の製造)
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を用意した。該容器に、60.0gの無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂(アルケマ社製、商品名「ボンダイン LX−4110」)(以下、「LX−4110」と称する場合がある)、90.0gのイソプロパノール(和光純薬社製)(以下、「IPA」と称する場合がある)、3.0gのトリエチルアミン(和光純薬社製)(以下、「TEA」と称する場合がある)および147.0gの蒸留水を注入し、該容器に備えられた攪拌翼の回転速度を300rpmとして攪拌した。攪拌中においては、容器底部には樹脂の沈殿は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこで、この状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140〜145℃に保ってさらに30分間攪拌した。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一な酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−2を得た。なお、フィルター上には残存樹脂は殆ど無かった。
(酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−3の調製)
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、60.0gの「プリマコール5980I」(以下、「5980I」と称する場合がある)(ダウケミカル社製、アクリル酸変性ポリオレフィン樹脂)、16.8gのTEA、および223.2gの蒸留水をガラス容器内に仕込んだ。そして、撹拌翼の回転速度を300rpmとし、系内温度を140〜145℃に保って、30分間撹拌した。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま撹拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した。さらに、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧ろ過(空気圧0.2MPa)して、微白濁の水性分散体E−5を得た。この際、フィルター上に樹脂は殆ど残っていなかった。
(保護層形成用液状物S−1の調製)
ポリビニルブチラール樹脂(積水化学社製、商品名「エスレックBM−1」)を、固形分が10質量%となるように、メチルエチルケトン/トルエン/エタノール=40/40/20(質量比)となるように調製した混合溶媒に溶解させて、保護層形成用液状物S−1を得た。
(印刷層形成用液状物S−2の調製)
塩化ビニル・酢酸ビニル系インク(昭和インク社製、商品名「VAHSホワイトコンク」)、顔料としての酸化チタン(石原産業社製、商品名「タイペークCR−50」)を、酸変性ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、顔料が50質量部となるように添加した。その後、固形分濃度が5質量%となるようにトルエンで希釈し、印刷層形成用液状物S−2を調製した。
(接着剤層形成用液状物S−3の調製)
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(日信化学工業社製、商品名「ソルバインCN」)を固形分が10質量%となるように、メチルエチルケトン/トルエン=50/50(質量比)となるように調製した混合溶媒に溶解させて、接着剤層形成用液状物S−3を得た。
ベース基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、商品名「エンブレット S−75」)(以下、「S−75」と称する場合がある)のコロナ処理面に、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1とオキサゾリン化合物(以下、「OX」と称する場合がある)の水性溶液(日本触媒社製、商品名「エポクロスWS−500」)(固形分濃度40質量%)とを、酸変性ポリオレフィン系樹脂固形分100質量部に対してオキサゾリン化合物固形分が10質量部となるように添加した液状物を、マイヤーバーを用いて塗工した。その後、120℃で30秒間乾燥させて、0.5μmの離型層を形成した。
その後、保護層の上に、印刷層形成用液状物S−2を、マイヤーバーを用いて塗工した後、120℃で30秒間乾燥させて、3.0μmの印刷層を形成し、転写シートを得た。
ベース基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、商品名「エンブレット S−75」)のコロナ処理面に、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−2とオキサゾリン化合物の水性溶液(日本触媒社製、商品名「エポクロスWS−500」)(固形分濃度40質量%)とを、酸変性ポリオレフィン系樹脂固形分100質量部に対してオキサゾリン化合物固形分が5質量部となるように添加した液状物を、マイヤーバーを用いて塗工した。その後、実施例1と同様の操作を行って、転写シートを得た。
ベース基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、商品名「エンブレット S−75」)のコロナ処理面に、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1とオキサゾリン化合物との水性溶液(日本触媒社製、商品名「エポクロスWS−500」)(固形分濃度40質量%)とポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール社製、商品名「VC−10」)(重合度:1000)(以下、「PVA」と称する場合がある)の8質量%水溶液を、酸変性ポリオレフィン系樹脂固形分100質量部に対してオキサゾリン化合物固形分が10質量部、酸変性ポリオレフィン系樹脂固形分100質量部に対してポリビニルアルコールが50質量部となるように添加した液状物を、マイヤーバーを用いて塗工した。その後、実施例1と同様の操作を行って、転写シートを得た。
実施例3において、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−2を用いた以外は、実施例3と同様の操作を行って、転写シートを得た。
実施例4において、オキサゾリン化合物の水性溶液に代えて、ポリカルボジイミド(以下、「CI」と称する場合がある)化合物の水性溶液(日清紡社製 「V−02」、固形分濃度40質量%)を用いた。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って、転写シートを得た。
実施例3において、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1質量部に変更した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例3において、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して100質量部に変更した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例3において、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して500質量部に変更した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例3において、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1000質量部に変更した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例4において、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、1質量部に変更した。それ以外は実施例4と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例4において、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、20質量部に変更した。それ以外は実施例4と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例4において、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、50質量部に変更した。それ以外は実施例4と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例3において、ベース基材としての二軸延伸ポリエステルフィルム「S−75」に代えて、二軸延伸ナイロンフィルム(ユニチカ社製 商品名「エンブレム ON−25」厚み25μm)(以下、「ON−25」と称する場合がある)を用いた。それ以外は、実施例3と同様の操作を行って転写シートを得た。
実施例1においてオキサゾリン化合物を添加せず、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1のみを用いて、離型層を形成した以外は、実施例1と同様の操作を行って、転写シートを得た。
比較例1において、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−2を用いた以外は、比較例1と同様の操作を行って、転写シートを得た。
実施例1において、ベース基材として用いた二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ社製、商品名「エンブレット S−75」)のコロナ処理面に、シリコーン離型剤(東芝シリコーン社製、商品名「TSM6341」)(固形分濃度:40質量%)(以下、「TSM6341」と称する場合がある)を0.5μmの厚みになるように塗工して、離型層を形成した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って、転写シートを得ようとしたが、保護層形成用液状物S−1を、マイヤーバーを用いて塗工した際に、はじきが生じ均一な保護層を形成することができなかった。
比較例3において、保護層の厚みが、5.0μmとなるように、保護層形成用液状物を塗工した以外は、比較例3と同様の操作を行って、転写シートを得た。
実施例1において、酸変性ポリオレフィン系樹脂分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン水性分散体E−3を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って、転写シートを得た。
実施例1において、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、60質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って、転写シートを得た。
比較例4のように、離型層としてシリコーンを用いていても保護層を厚くすれば塗工できるが、離型層と保護層との間の密着性が不十分であった。
Claims (3)
- ベース基材の上に、離型層、保護層及び印刷層がこの順に積層された転写シートであって、
該離型層が、酸変性成分が1〜10質量%である酸変性ポリオレフィン系樹脂100質量部と、架橋剤1〜50質量部とを含む樹脂組成物からなるものであり、
該保護層が、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、ビニルアセタール系樹脂から選ばれる少なくとも一つを含むことを特徴とする転写シート。 - 離型層を形成する樹脂組成物が酸変性ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して1〜1000質量部のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載の転写シート。
- ベース基材の上に、離型層、保護層及び印刷層がこの順に積層された転写シートの製造方法であって、
前記離型層を、酸変性成分が1〜10質量%である酸変性ポリオレフィン系樹脂100質量部と架橋剤1〜50質量部とを含む樹脂組成物が溶媒に分散化した液状物をベース基材上に塗工したのち乾燥することにより形成し、
塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、ビニルアセタール系樹脂から選ばれる少なくとも一つを含む保護層を積層することを特徴とする転写シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009167307A JP5618502B2 (ja) | 2009-07-16 | 2009-07-16 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009167307A JP5618502B2 (ja) | 2009-07-16 | 2009-07-16 | 転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011020351A JP2011020351A (ja) | 2011-02-03 |
JP5618502B2 true JP5618502B2 (ja) | 2014-11-05 |
Family
ID=43630835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009167307A Active JP5618502B2 (ja) | 2009-07-16 | 2009-07-16 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5618502B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104395077B (zh) * | 2012-07-02 | 2017-06-09 | 尤尼吉可株式会社 | 脱模用双轴拉伸聚酯膜 |
JP6310711B2 (ja) * | 2014-01-31 | 2018-04-11 | リンテック株式会社 | 剥離シートおよび転写シート |
JP6647557B2 (ja) * | 2015-04-03 | 2020-02-14 | ダイニック株式会社 | 熱溶融転写型インクリボン |
CN108602338B (zh) * | 2016-02-05 | 2020-08-28 | 尤尼吉可株式会社 | 脱模膜 |
US11472196B2 (en) | 2018-03-16 | 2022-10-18 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer sheet, combination of intermediate transfer medium and thermal transfer sheet, method for producing printed material, and decorative material |
EP3950370A1 (en) * | 2019-03-29 | 2022-02-09 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Heat transfer sheet |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0232899A (ja) * | 1988-07-22 | 1990-02-02 | Royal Kogyo Kk | 転写フィルム |
JPH0811448A (ja) * | 1994-06-29 | 1996-01-16 | Kyodo Printing Co Ltd | 感熱昇華転写用の転写シートおよび感熱昇華転写印字可能なカード |
JP2003285599A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 光回折層を有する転写箔 |
EP2179844B1 (en) * | 2007-08-22 | 2012-06-20 | Unitika Ltd. | Release sheet and method for producing it |
JP5083607B2 (ja) * | 2007-09-18 | 2012-11-28 | 大日本印刷株式会社 | 中間転写記録媒体、及び転写された被転写体 |
JP5254698B2 (ja) * | 2007-10-04 | 2013-08-07 | ユニチカ株式会社 | 離型用シート |
-
2009
- 2009-07-16 JP JP2009167307A patent/JP5618502B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011020351A (ja) | 2011-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5618502B2 (ja) | 転写シート | |
JP5831087B2 (ja) | 加飾シート及び加飾成形品 | |
JP2007313758A (ja) | ガスバリア性積層フィルム及びガスバリア性多層フィルム並びにそれらの製造方法 | |
EP3149079B1 (en) | Primer coatings for use on substrates | |
JP5361589B2 (ja) | 離型シート | |
JP2016132211A (ja) | 離型フィルム | |
CN108602338B (zh) | 脱模膜 | |
TWI630106B (zh) | 離模片材 | |
JP5254698B2 (ja) | 離型用シート | |
JP4989043B2 (ja) | プラスチックラベル用コーティング剤及びプラスチックラベル | |
JP2016175322A (ja) | 離型シート | |
WO2011125978A1 (ja) | 積層ポリエスルフィルム | |
JP2005132032A (ja) | インクジェット記録材およびその製造方法 | |
JP7198508B2 (ja) | 離型シート | |
JP2011127236A (ja) | 合成皮革製造工程用離型シート | |
JP2014054811A (ja) | 離型シートおよびその製造方法 | |
JP3717130B2 (ja) | ポリエステルフイルム用塗布剤およびプリントラミネート体 | |
JP5141786B2 (ja) | インクジェット記録媒体の製造方法及びインクジェット記録媒体 | |
JP7208617B2 (ja) | 離型シートおよびその製造方法 | |
JP2011102371A (ja) | シートモールディングコンパウンド用キャリアシート | |
JP4439967B2 (ja) | ガスバリア性フィルム及びそれを用いたガスバリア性積層体 | |
US20240182658A1 (en) | Laminate, printed matter, aqueous dispersion liquid, and laminate manufacturing method | |
US20220324215A1 (en) | Heat seal adhesive coating compositions and coating blankets including the same | |
JP5438712B2 (ja) | 積層ポリエスルフィルム | |
JP2022155604A (ja) | 積層フィルムおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140819 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140916 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5618502 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |