JP5616154B2 - センサ状態判断システム - Google Patents

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Description

鉄道車両に用いられる加速度センサ等が鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを判断するセンサ状態判断システムに関する。
鉄道車両において、ダンパ装置を積極的に制御する制振制御システム、部品の状態又は乗り心地を監視する状態監視システム等に、加速度センサ等が用いられている。例えば、制振制御システムでは、加速度センサが車体に作用する振動加速度を検出し、制御手段が検出された振動加速度に基づいてダンパ装置が発生させる減衰力を適切に決定して、アクティブダンパ制御が実行される。
上記した制振制御システムは、例えば、下記特許文献1に記載されている。下記特許文献1に記載されている制振制御システムでは、制御手段が、通常時、上述したようにアクティブダンパ制御を実行するが、検出された振動加速度がしきい値を超えた場合には、制御システムが異常状態であると判断してアクティブダンパ制御を禁止するように構成されている。これにより、車体に過度の振動が生じているときには、アクティブダンパ制御の実行により却って乗り心地が悪化することが防止されている。
特開2001−271872号公報
ところで、上記特許文献1に記載されている制振制御システムでは、加速度センサが正常状態であるという前提の下で、検出された振動加速度に基づいてアクティブダンパ制御が実行されていて、加速度センサ自体が故障している場合が考慮されていない。即ち、加速度センサ自体が故障している場合には、異常状態である加速度センサの信号に基づいてアクティブダンパ制御が実行されるため、制振制御が適切に実行されなくなる。従って、先ず加速度センサが異常状態になっているか否かを正確に判断することが望まれている。
本発明は、上記した課題を解決すべく、鉄道車両に用いられている加速度センサ等である検出用センサが鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを正確に判断することができるセンサ状態判断システムを提供することを目的とする。
本発明に係るセンサ状態判断システムは、鉄道車両に作用する物理値を検出可能な検出用センサが前記鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを判断するものであって、前記検出用センサが取付けられている部位と同等の部位に前記検出用センサと同等の監視用センサが取付けられ、前記検出用センサにより検出された第1信号と前記監視用センサにより検出された第2信号とに基づいて両信号の相関関係を示すコヒーレンス値を演算し、このコヒーレンス値が予め設定された異常判断値より小さい場合に前記検出用センサが異常状態になっていると判断する判断手段が設けられていて、前記判断手段は、前記鉄道車両が走行を開始した短時間において、前記コヒーレンス値が前記異常判断値とは別に予め設定された正常判断値より大きい場合に前記検出用センサが正常状態になっていると判断することに特徴がある。
また、本発明に係るセンサ状態判断システムにおいて、前記判断手段は、前記コヒーレンス値が前記異常判断値よりより小さい場合が連続して複数回成立したとき、前記検出用センサが異常状態になっていると判断することが好ましい。
よって、本発明によれば、検出用センサが取付けられている部位と同等の部位に、検出用センサと同等の監視用センサが取付けられ、第1信号と第2信号との相関関係を示すコヒーレンス値が異常判断値より小さい場合に、検出用センサが異常状態になっていると判断される。即ち、コヒーレンス値に基づいて第1信号と第2信号との形状が比較されて、検出用センサが異常状態になっているか否かが判断される。このため、第1信号と第2信号との厳密な比較ができ、検出用センサが異常状態になっているか否かを正確に判断することができる。
センサ状態判断システムが適用されている鉄道車両を概念的に示した正面図である。 図1に示した電子制御装置と、ダンパ装置と、報知手段との関係を示した図である。 鉄道車両が走行を開始してからの経過時間と検出用センサにより検出された第1信号との関係を示したグラフである。 鉄道車両が走行を開始してからの経過時間と監視用センサにより検出された第2信号との関係を示したグラフである。 鉄道車両が走行を開始してからの経過時間とコヒーレンス値の関係を示したグラフである。 鉄道車両が走行を開始してからの経過時間と鉄道車両の走行速度の関係を示したグラフである。 鉄道車両が走行を開始してからの経過時間と状態判断部が出力する正常信号又は異常信号との関係を示したグラフである。
次に、本発明に係るセンサ状態判断システムの実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、センサ状態判断システム50が適用されている鉄道車両1を概念的に示した正面図である。この鉄道車両1において、前後方向に二台設けられた台車10に空気バネ20を介して車体30が搭載されていて、車体30に作用する左右振動を減衰させるダンパ装置40が設けられている。ダンパ装置40は、電子制御装置60から入力されるダンパ制御指令値Fにより、図示しない電磁弁の開き量が調節されて、発生する減衰力を調整できるように構成されている。
センサ状態判断システム50は、加速度センサの状態を判断するものである。このセンサ状態判断システム50は、図1に示したように、車体30に作用する振動加速度を検出可能な加速度センサである検出用センサ51と、この検出用センサ51と同じ値を出力できるような同等の加速度センサである監視用センサ52と、上述した電子制御装置60とを有している。
検出用センサ51は、アクティブダンパ制御を実行するために設けられていて、車体30に作用する振動加速度を第1信号Xとして電子制御装置60に出力するものである。監視用センサ52は、検出用センサ51を監視するために設けられていて、車体30に作用する振動加速度を第2信号Yとして電子制御装置60に出力するものである。
電子制御装置60には、図2に示したように、ダンパ制御指令値Fを演算するための制御指令値演算部61が設けられている。制御指令値演算部61は、車体30に左右振動が生じているとき、検出用センサ51から入力する第1信号Xに基づいて最適なダンパ制御指令値Fを演算し、このダンパ制御指令値Fをダンパ装置40に出力する。これにより、ダンパ装置40が積極的に減衰力を発生させて、アクティブダンパ制御が実行される。
ところで、検出用センサ51が正常であるときには、正常である第1信号Xに基づいてアクティブダンパ制御が実行されるため、制振制御が適切に実行されて、乗り心地の向上が図られる。しかし、仮に検出用センサ51が異常である(故障している)ときには、異常である第1信号Xに基づいてアクティブダンパ制御が実行されるため、制振制御が適切に実行されず、乗り心地が却って悪化するおそれがある。従って、検出用センサ51が異常状態であるときには、アクティブダンパ制御を実行しないことが望ましい。なお、検出用センサ51が異常状態である場合とは、例えば、検出用センサ51のコネクタがはずれかかっている場合、検出用センサ51の配線が切断されている場合等である。
そこで、この実施形態においては、検出用センサ51が異常状態であるか否かを判断するために、上述したように検出用センサ51と同等の部位に監視用センサ52が取付けられ、電子制御装置60に、判断手段としてのコヒーレンス演算部62及び状態判断部63とが設けられている。コヒーレンス演算部62は、第1信号Xと第2信号Yとに基づいて両信号の相関関係を示すコヒーレンス値CXYを演算するものである。
ここで、一般的に定義されるコヒーレンス値C(f)について説明する。コヒーレンス値C(f)は、2つの信号であるx(t)とy(t)との間にどのくらい相関関係があるか示した値であり、(数1)式で定義される。
Figure 0005616154
xy(f)は、x(t)とy(t)とのクロススペクトルであり、x(t)とy(t)との相互相関関数をフーリエ変換したものである。S(f)は、x(t)のパワースペクトルであり、x(t)の自己相関関数をフーリエ変換したものである。S(f)は、y(t)のパワースペクトルであり、y(t)の自己相関関数をフーリエ変換したものである。tは時間であり、fは周波数である。
コヒーレンス演算部62は、(数1)式を展開して得られる(数2)式を用いて、第1信号Xと第2信号Yとのコヒーレンス値CXYを演算する。
Figure 0005616154
(数2)式で示されたXには、検出用センサ51により検出される4m秒毎の第1信号Xが入力され、(数2)式で示されたYには、監視用センサ52により検出される4m秒毎の第2信号Yが入力される。また、(数2)式で示されたXaは、0.1秒毎の第1信号Xの平均値であり、(数2)式で示されたYaは、0.1秒毎の第2信号Yの平均値である。なお、第1信号X、第2信号Yが入力される時間は、4m秒毎に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、平均値Xa,Yaを演算するための時間間隔は、0.1秒毎に限定されるものではなく、周波数の大きさによって適宜変更するものである。
(数2)式により演算されたコヒーレンス値CXYは、0から1までの値であって、第1信号Xと第2信号Yが完全に一致するとき1であり、第1信号Xと第2信号Yに相関が無いとき0である。言い換えると、コヒーレンス値CXYは、0.1秒毎にどのくらい第1信号Xと第2信号Yの形状が似ているかを示した値である。
状態判断部63は、0.1秒毎に演算されるコヒーレンス値CXYを監視して、コヒーレンス値CXYが異常判断値Caである0.6より小さいか否かを判断するものである。この状態判断部63は、コヒーレンス値CXYが0.6以上であれば、第1信号Xの形状と第2信号Yの形状が似ていると判断して、検出用センサ51は正常状態であると判断する。一方、状態判断部63は、コヒーレンス値CXYが0.6より小さければ、第1信号Xの形状と第2信号の形状が似ていないと判断して、検出用センサ51は異常状態になっていると判断する。
ここで、この実施形態においては、状態判断部63は、コヒーレンス値CXYが0.6より小さい場合が連続して複数回N(例えば10回)成立したとき、検出用センサ51が異常状態であると判断するように、構成されている。これは、検出用センサ51,監視用センサ52にノイズが入力される影響により、コヒーレンス値CXYが1回だけ0.6より小さくなって、検出用センサ51が異常状態になっていると判断されることを防止するためである。
また、状態判断部63は、鉄道車両1が走行を開始した短時間(例えば10秒)において、コヒーレンス値CXYが予め設定された正常判断値Cbである0.8より常に小さいか否かを判断するように、構成されている。これは、鉄道車両1が走行を開始した直後に検出用センサ51が正常状態であるか否かを判断するためである。更に、状態判断部63は、鉄道車両1が走行しているときにのみ、コヒーレンス値CXYに基づいて検出用センサ51が異常状態になっているか否かを判断するように構成されている。これは、鉄道車両1が停止しているときには、本来第1信号X及び第2信号Yの値は「0」であり、コヒーレンス値CXYが演算されないためである。
そして、状態判断部63は、検出用センサ51が正常状態であると判断したとき、報知手段70に正常信号αを出力するように構成されている。この正常信号αに基づいて、報知手段70は、例えば青ランプを点灯させることにより、運転士等に検出用センサ51が正常状態であることを報知する。一方、状態判断部63は、検出用センサ51が異常状態であると判断したとき、報知手段70に異常信号βを出力するように構成されている。この異常信号βに基づいて、報知手段70は、例えば赤ランプを点灯させることにより、運転士等に検出用センサ51が異常状態になっていることを報知する。
更に、状態判断部63は、検出用センサ51が異常状態になっていると判断したときにのみ、制御指令値演算部61にOFF信号γを出力するように構成されている。このOFF信号γに基づいて、制御指令値演算部61は、アクティブダンパ制御を禁止するようにダンパ制御指令値Fを「0」にして、ダンパ装置40がパッシブ状態となる。
上述したように構成した実施形態の作用効果について、図3〜図7の実験結果を用いて説明する。図3は、鉄道車両1が走行を開始してからの経過時間tと検出用センサ51により検出されたX信号との関係を示している。図4は、経過時間tと監視用センサ52により検出されたY信号との関係を示している。図5は、経過時間tとコヒーレンス値CXYとの関係を示している。図6は、経過時間tと鉄道車両1の走行速度Vとの関係を示している。図7は、経過時間tと状態判断部63が出力する正常信号α又は異常信号βとの関係を示している。
先ず、図5において、鉄道車両1が走行を開始した短時間A(10秒)を見ると、コヒーレンス値CXYが0.8より大きくなっていることが確認できる。これにより、状態判断部63は、図7に示したように、検出用センサ51が正常状態であると判断して、報知手段70に正常信号αを出力する。従って、鉄道車両1が走行を開始した直後に、検出用センサ51が初期不良でないことを運転士等に報知することができる。
次に、図5において、時間B及び時間Cを見ると、コヒーレンス値CXYが0.6より小さくなっていることが確認できる。しかし、時間B及び時間Cにおいては、コヒーレンス値CXYが0.6より小さい場合が連続して複数回N(10回)成立していないため、検出用センサ51が異常状態になっていると判断されず、正常状態であると判断される(図7参照)。従って、検出用センサ51,監視用センサ52にノイズが入力される影響により、検出用センサ51が異常状態になっていると判断されることを防止することができる。
更に、図5において、車両の走行速度Vが「0」である時間Dを見ると(図6参照)、コヒーレンス値CXYが0.6より小さくなっていることが確認できる。しかし、時間Dにおいては、鉄道車両1が停止している時間帯であるため、上述したように状態判断部63がコヒーレンス値CXYに基づいて検出用センサ51が異常状態になっているか否かを判断しない。従って、時間Dにおいては、検出用センサ51が正常状態であると判断されていた結果が維持される。なお、時間Dにおいて、コヒーレンス値CXYが大きく変動しているのは、検出用センサ51,監視用センサ52に入力されたノイズの影響である。
続いて、図5において、時間Eを見ると、コヒーレンス値CXYが0.6より小さい場合が連続して複数回N(10回)成立している。このとき、状態判断部63は、図7に示したように、検出用センサ51が異常状態になっていると判断して、報知手段70に異常信号βを出力する。この結果、運転士等に検出用センサ51の異常状態を報知することができる。また、このときには、状態判断部63は、制御指令値演算部61にOFF信号γを出力し、ダンパ装置40がパッシブ状態となる。この結果、検出用センサ51が異常状態である場合にアクティブダンパ制御が実行されなくなって、乗り心地が悪化することを防止できる。
ところで、仮に電子制御装置の構成として、コヒーレンス値CXYを用いずに、第1信号Xと第2信号Yとの振幅の差又はパワーの差が所定値以上であるときに、検出用センサ51が異常状態になっていると判断する構成も考えられる。しかし、この構成の場合には、第1信号Xと第2信号Yの或る瞬間毎における振幅又はパワーが比較されるため、検出用センサ51,監視用センサ52にランダムなノイズが入力されたときに、検出用センサ51が異常状態になっているか否かを正確に判断し難くなる。
一方、この実施形態における電子制御装置60は、第1信号Xと第2信号Yとの相関の度合いを示すコヒーレンス値CXYが異常判断値Caより小さいときに検出用センサ51が異常状態になっていると判断するものであって、第1信号Xと第2信号Yの所定時間毎(0.1秒毎)における形状を比較している。このため、第1信号Xと第2信号Yの或る瞬間毎における振幅又はパワーを比較する場合に比して、検出用センサ51,監視用センサ52にランダムなノイズが入力された場合であっても、第1信号Xと第2信号Yとの厳密な比較ができ、検出用センサ51が異常状態になっているか否かを正確に判断することができる。
以上、本発明に係るセンサ状態判断システム50について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記した実施形態においては、上記した(数2)式を用いてコヒーレンス値CXYを演算したが、コヒーレンス値CXYを演算するための式は、(数2)式に限定されるものではない。従って、例えば、以下に示す(数3)式を用いてコヒーレンス値CXYを演算しても良い。
Figure 0005616154
上記した(数3)式は、上記した(数2)式の分子式から絶対値を除いた式である。この(数3)式を用いた場合には、コヒーレンス値CXYは−1から1までの値になり、位相が180度ずれているときにコヒーレンス値CXYがプラスの所定値とマイナスの所定値(例えば1と−1)になる。これに対して、分子式に絶対値が付いている(数2)式を用いた場合には、コヒーレンス値CXYは0から1までの値になり、位相が180度ずれているときでもコヒーレンス値CXYが共にプラスの所定値(例えば1)になる。従って、(数3)式を用いた場合には、位相のずれに基づくコヒーレンス値CXYのマイナスの値も考慮することができて、第1信号Xと第2信号Yとの厳密な比較をすることができる。
また、コヒーレンス値CXYを演算するための式は、(数3)式より簡単な以下に示す(数4)式であっても良い。
Figure 0005616154
また、この実施形態において、鉄道車両1が走行を開始した短時間A(10秒)、異常判断値Ca(0.6)、正常判断値Cb(0.8)、上述した複数回N(10回)は、予め実験により決定されるものであり、適宜変更可能である。また、異常判断値Caと正常判断値Cbは一致していても良い。
また、この実施形態において、センサ状態判断システム50は、コヒーレンス値CXYが異常判断値Ca(0.6)より小さい場合が1回成立した場合に、即ち図5に示した時間Bのときに、検出用センサ51が異常状態になっていると判断しても良い。
また、この実施形態において、センサ状態判断システム50は、コヒーレンス値CXYが異常判断値Caより小さい場合が連続して10回成立した場合には、検出用センサ51が異常状態であると判断したが、例えば、センサ状態判断システム50は、コヒーレンス値CXYが異常判断値Caより小さい場合が連続して10回以上且つ20回未満成立した場合には軽度の故障による異常状態であると判断し、コヒーレンス値CXYが異常判断値Caより小さい場合が連続して20回以上成立した場合には重度の故障による異常状態であると判断しても良い。
また、この実施形態において、センサ状態判断システム50は、制振制御システムに用いられる加速度センサ(検出用センサ51)が異常状態になっているか否かを判断するように構成したが、センサ状態判断システムは、鉄道車両の部品の状態又は乗り心地を監視する状態監視システムに用いられている加速度センサ等が異常状態になっているか否かを判断するような構成や、車両の制御に用いられている各種センサが異常状態になっているか否かを判断するような構成としても良い。
また、この実施形態において、検出用センサ51及び監視用センサ52は、左右方向の振動加速度を検出する加速度センサであるが、上下方向又は前後方向を検出する加速度センサ、或いは2軸又は3軸加速度センサであって良い。更に、検出用センサ51及び監視用センサ52は、速度センサ、角度センサ、角速度センサ、変位センサ、圧力センサ等であっても良い。また、検出用センサ51及び監視用センサ52は、車体30に取付けられているが、鉄道車両1のうち何れの部位に取付けられていても良い。
1 鉄道車両
10 台車
20 空気バネ
30 車体
40 ダンパ装置
50 センサ状態判断システム
51 検出用センサ
52 監視用センサ
60 電子制御装置
61 制御指令値演算部
62 コヒーレンス演算部
63 状態判断部
70 報知手段

Claims (2)

  1. 鉄道車両に作用する物理値を検出可能な検出用センサが前記鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを判断するセンサ状態判断システムにおいて、
    前記検出用センサが取付けられている部位と同等の部位に前記検出用センサと同等の監視用センサが取付けられ、
    前記検出用センサにより検出された第1信号と前記監視用センサにより検出された第2信号とに基づいて両信号の相関関係を示すコヒーレンス値を演算し、このコヒーレンス値が予め設定された異常判断値より小さい場合に前記検出用センサが異常状態になっていると判断する判断手段が設けられていて、
    前記判断手段は、前記鉄道車両が走行を開始した短時間において、前記コヒーレンス値が前記異常判断値とは別に予め設定された正常判断値より大きい場合に前記検出用センサが正常状態になっていると判断することを特徴とするセンサ状態判断システム。
  2. 請求項1に記載するセンサ状態判断システムにおいて、
    前記判断手段は、前記コヒーレンス値が前記異常判断値より小さい場合が連続して複数回成立したとき、前記検出用センサが異常状態になっていると判断することを特徴とするセンサ状態判断システム。
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