JP6438709B2 - センサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラム - Google Patents

センサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6438709B2
JP6438709B2 JP2014172936A JP2014172936A JP6438709B2 JP 6438709 B2 JP6438709 B2 JP 6438709B2 JP 2014172936 A JP2014172936 A JP 2014172936A JP 2014172936 A JP2014172936 A JP 2014172936A JP 6438709 B2 JP6438709 B2 JP 6438709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
signal
sensor
determination
detection sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014172936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016048189A (ja
Inventor
正敏 平野
正敏 平野
拓也 大庭
拓也 大庭
善徳 南
善徳 南
直樹 徳田
直樹 徳田
洋祐 岡田
洋祐 岡田
岡田 信之
信之 岡田
谷川 安彦
安彦 谷川
崇宏 笹内
崇宏 笹内
淳平 近藤
淳平 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd, Central Japan Railway Co filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2014172936A priority Critical patent/JP6438709B2/ja
Publication of JP2016048189A publication Critical patent/JP2016048189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6438709B2 publication Critical patent/JP6438709B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

鉄道車両に用いられる加速度センサ等の検出用センサが鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを正確に判断できるセンサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラムに関する。
鉄道車両には、制振制御システムが搭載されており、下記特許文献1には、加速度センサにより車体に作用する振動加速度を検出し、その検出された振動加速度に基づいてダンパ装置の減衰力を決定し、車体に作用する振動を制御する技術が記載されている。
しかし、下記特許文献1に記載されている制振制御システムでは、加速度センサが正常状態であるという前提の下で、検出された振動加速度に基づいて制振制御が実行され、加速度センサ自体が故障している場合が考慮されていない。即ち、加速度センサ自体が故障している場合には、異常状態である加速度センサの信号に基づいて制振制御が実行されるため、制振制御が適切に実行されなくなる。従って、先ずは、加速度センサが異常状態になっているか否かを正確に判断することが望まれている。
そこで、本願出願人は、下記特許文献2において、検出用の加速度センサに加え、その検出用の加速度センサと同等な加速度を検出可能な監視用の加速度センサを設け、検出用の加速度センサにより検出される第1信号と、監視用の加速度センサにより検出される第2信号とに基づいて両信号の相関関係を示すコヒーレンス値を算出し、そのコヒーレンス値が予め設定された異常判断値より小さい場合には、検出用の加速度センサが異常状態になっていると判断する技術を開示した。
特開2001−271872号公報 特開2012−26897号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載された技術では、検出用の加速度センサが異常状態になっているか否かをコヒーレンス値に基づいて判断しており、かかるコヒーレンス値には、両信号の位相の相関性は反映されているが、振幅の相関性が反映されていない。そのため、振幅の相関が認められず、本来であれば「異常状態」であるにも拘わらず、位相の相関性が認められれば「正常」と判断され、かかる「異常状態」を検知できない、という問題点があった。
本発明は、上記した課題を解決すべく、鉄道車両に用いられている加速度センサ等の検出用センサが鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを正確に判断することができるセンサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラムを提供することを目的とする。
請求項1記載のセンサ状態判断装置は、鉄道車両に作用する物理値を検出可能な検出用センサが前記鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを判断するものであって、前記検出用センサにより検出される第1信号を取得する第1信号取得手段と、前記鉄道車両に作用する物理値を検出可能であって前記検出用センサで検出される物理値と同等の物理値が作用する部位に取り付けられている監視用センサにより検出される第2信号を取得する第2信号取得手段と、前記第1信号取得手段により取得される第1信号と、前記第2信号取得手段により取得される第2信号とに基づいて、両信号の位相に関する相関関係を示す値と、両信号の振幅に関する相関関係を示す値とを乗算した判断パラメータを算出する判断パラメータ算出手段と、前記判断パラメータ算出手段により算出された判断パラメータが予め設定された異常判断値より小さい場合に前記検出用センサが異常状態になっていると判断する判断手段とを備えている。
請求項2記載のセンサ状態判断装置は、請求項1記載のセンサ状態判断装置において、前記判断パラメータ算出手段は、両信号の位相に関する相関関係を示す値をコヒーレンス値とし、前記両信号の振幅に関する相関関係を示す値を、第1信号における最大振幅値と最少振幅値との差分値と、第2信号における最大振幅値と最少振幅値との差分値との比率として、前記判断パラメータを算出する。
請求項3記載のセンサ状態判断プログラムは、鉄道車両に作用する物理値を検出可能な検出用センサが前記鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを判断するものであって、コンピュータを、前記検出用センサにより検出される第1信号を取得する第1信号取得ステップと、鉄道車両に作用する物理値を検出可能であって前記検出用センサで検出される物理値と同等の物理値が作用する部位に取り付けられている監視用センサにより検出される第2信号を取得する第2信号取得ステップと、前記第1信号取得ステップにより取得される第1信号と、前記第2信号取得ステップにより取得される第2信号とに基づいて、両信号の位相に関する相関関係を示すコヒーレンス値に、両信号の振幅に関する相関関係を示す値を乗算した判断パラメータを算出する判断パラメータ算出ステップと、前記判断パラメータ算出ステップにより算出された判断パラメータが予め設定された異常判断値より小さい場合に前記検出用センサが異常状態になっていると判断する判断ステップとして機能させる。
請求項1記載のセンサ状態判断装置によれば、第1信号取得手段により取得される第1信号と、第2信号取得手段により取得される第2信号とに基づいて、両信号の位相に関する相関関係を示す値と、両信号の振幅に関する相関関係を示す値とを乗算した判断パラメータが判断パラメータ算出手段により算出され、算出された判断パラメータが予め設定された異常判断値より小さい場合に検出用センサが異常状態になっていると判断される。即ち、判断パラメータには、両信号の位相の相関性に加え、両信号の振幅の相関性も反映されているので、位相の相関は認められても、振幅の相関が認められず、本来であれば「異常状態」であるにも拘わらず、かかる「異常状態」を検知できず、「正常」と判断されるのを防止できる。よって、鉄道車両に用いられている加速度センサ等の検出用センサが鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを正確に判断できるという効果がある。
請求項2記載のセンサ状態判断装置によれば、請求項1記載のセンサ状態判断装置の奏する効果に加え、判断パラメータ算出手段は、両信号の位相に関する相関関係を示す値をコヒーレンス値とし、両信号の振幅に関する相関関係を示す値を、第1信号における最大振幅値と最少振幅値との差分値と、第2信号における最大振幅値と最少振幅値との差分値との比率として判断パラメータを算出するので、判断パラメータを簡単、且つ、正確に算出できるという効果がある。
請求項3記載のセンサ状態判断プログラムによれば、第1信号取得ステップにより取得される第1信号と、第2信号取得ステップより取得される第2信号とに基づいて、両信号の位相に関する相関関係を示す値と、両信号の振幅に関する相関関係を示す値とを乗算した判断パラメータが判断パラメータ算出ステップにより算出され、算出された判断パラメータが予め設定された異常判断値より小さい場合に検出用センサが異常状態になっていると判断される。即ち、判断パラメータには、両信号の位相の相関性に加え、両信号の振幅の相関性も反映されているので、位相の相関は認められても、振幅の相関が認められず、本来であれば「異常状態」であるにも拘わらず、かかる「異常状態」を検知できず、「正常」と判断されるのを防止できる。よって、鉄道車両に用いられている検出用センサが鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを正確に判断できるという効果がある。
センサ状態判断装置が搭載された鉄道車両の模式図である。 鉄道車両の電気的構成を示すブロック図である。 (a)は第1信号Xの時間に対する振幅の変化を示した図、(b)は第2信号Yの時間に対する振幅の変化を示した図である。 センサ状態判断処理を示すフローチャートである。
本発明に係るセンサ状態判断装置1の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、センサ状態判断装置1が搭載された鉄道車両100の模式図である。センサ状態判断装置1は、特に、鉄道車両100に作用する振動加速度を検出する検出用センサ105が鉄道車両100の走行中に異常状態になっているか否かを正確に判断できるものである。
鉄道車両100には、前後方向に二台設けられた台車101に空気バネ102を介して車体103が搭載されており、車体103に作用する左右振動を減衰させるダンパ装置104が設けられている。ダンパ装置104は、センサ状態判断装置1から入力されるダンパ制御指令値Fにより、図示しない電磁弁の開き量が調節されて、発生する減衰力を調整できるように構成されている。
また、車体103には、検出用センサ105と、監視用センサ106とが設けられている。検出用センサ105は、アクティブダンパ制御を実行するために設けられており、車体103に作用する振動加速度を第1信号Xとして検出し、それをセンサ状態判断装置1に出力する。
監視用センサ106は、検出用センサ105を監視するためのものであり、検出用センサ105で検出される振動加速度と同等な振動加速度を検出可能な位置(本実施形態では検出用センサ105の隣)に設けられ、車体103に作用する振動加速度を第2信号Yとして検出し、それをセンサ状態判断装置1に出力する。
センサ状態判断装置1は、主に、検出用センサ105から出力される第1信号Xと、監視用センサ106から出力される第2信号Yとに基づいて、検出用センサ105が正常か否かを判断する装置である。センサ状態判断装置1は、検出用センサ105が正常であると判断した場合には、検出用センサ105から出力される第1信号Xに基づいて最適なダンパ制御指令値Fを算出し、そのダンパ制御指令値Fをダンパ装置104に出力する。これにより、ダンパ装置104が積極的に振動加速度に対する減衰力を発生させ、アクティブダンパ制御が実行される。これにより、振動加速度による振動が減衰され、乗客に心地良い乗りごごちを提供できる。一方、検出用センサ105が異常であるときには、アクティブダンパ制御は実行しない。これにより、異常状態にある検出用センサ105によって検出される振動加速度に基づいてアクティブダンパ制御が実行されることで、乗りごごちが悪化するのを防止できる。なお、検出用センサ105が異常である場合とは、例えば、検出用センサ105のコネクタがはずれかかっている場合、検出用センサ105の配線が切断されている場合等である。
車体103には、その他にも、速度センサ107と、状態表示ランプ108とが設けられている。速度センサ107は、鉄道車両100の速度を検出するセンサであり、センサ状態判断装置1に接続され、検出した速度をセンサ状態判断装置1に出力する。
状態表示ランプ108は、検出用センサ105が正常か、異常かを運転士等に報知するものであり、赤色LEDと、青色LEDとによって構成され、センサ状態判断装置1に接続されている。そして、センサ状態判断装置1によって検出用センサ105が正常であると判断された場合には、青色LEDが点灯し、異常であると判断された場合には、赤色LEDが点灯することになる。これにより、検出用センサ105が正常か、異常かを運転士等に報知できる。
図2は、鉄道車両100の電気的構成を示すブロック図である。鉄道車両100は、主に、センサ状態判断装置1、ダンパ装置104、検出用センサ105、監視用センサ106、速度センサ107、状態表示ランプ108によって構成され、それらが入出力ポート7を介して各々接続されている。尚、鉄道車両100には、図示しない計時回路が搭載されており、かかる計時回路により、センサ状態判断装置1は、走行を開始してからの時間が分かるように構成されている。
センサ状態判断装置1は、CPU2、ROM3、RAM4、フラッシュメモリ5によって構成され、それらがバスライン6によって入出力ポート7に接続されている。
CPU2は、ROM3に記憶されている固定値やプログラムに従って、入出力ポート7と接続された各部を制御する演算装置である。ROM3は、鉄道車両100で実行される制御プログラム等を格納した書換不能な不揮発性のメモリであり、ROM3には、図4に示すセンサ状態判断処理を実行するセンサ状態判断プログラム3aが格納されている。即ち、図4に示すセンサ状態判断処理は、ROM3に格納されているセンサ状態判断プログラム3aに従ってCPU2によって実行される。
センサ状態判断処理プログラム3aには、鉄道車両100の走行中に検出用センサ105が異常状態になっているか否かを判断する処理が含まれ、センサ状態判断装置1(CPU2)は、検出用センサ105から出力される第1信号Xと、監視用センサ106から出力される第2信号Yとに基づいて、両信号の位相に関する相関関係を示す値と、両信号の振幅に関する相関関係を示す値とを乗算した判断パラメータを算出し、その判断パラメータから検出用センサ105が異常状態になっているか否かを判断している。
具体的には、両信号の位相に関する相関関係を示す値をコヒーレンス値CXYとし、両信号の振幅に関する相関関係を示す値を、第1信号Xにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値と、第2信号Yにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値との比率とし、かかる比率に、コヒーレンス値CXYを乗算した値を判断パラメータとし、その判断パラメータから検出用センサ105が異常状態になっているか否かを判断している。
ここで、一般的に定義されるコヒーレンス値C(f)について説明する。コヒーレンス値C(f)は、2つの信号であるx(t)とy(t)との間にどのくらい相関関係があるか示した値であり、次の(数1)式で定義される。
Figure 0006438709
Sxy(f)は、x(t)とy(t)とのクロススペクトルであり、x(t)とy(t)との相互相関関数をフーリエ変換したものである。Sx(f)は、x(t)のパワースペクトルであり、x(t)の自己相関関数をフーリエ変換したものである。Sy(f)は、y(t)のパワースペクトルであり、y(t)の自己相関関数をフーリエ変換したものである。tは時間であり、fは周波数である。
センサ状態判断装置1(CPU2)は、上記(数1)式を展開して得られる次の(数2)式を用いて、第1信号Xと第2信号Yとのコヒーレンス値CXYを演算する。
Figure 0006438709
上記(数2)式で示されたXには、検出用センサ105により検出される4ミリ秒毎の第1信号Xが入力され、上記(数2)式で示されたYには、監視用センサ106により検出される4ミリ秒毎の第2信号Yが入力される。また、上記(数2)式で示されたXaは、0.1秒毎の第1信号Xの平均値であり、上記(数2)式で示されたYaは、0.1秒毎の第2信号Yの平均値である。なお、第1信号X、第2信号Yが入力される時間は、4ミリ秒毎に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、平均値Xa,Yaを演算するための時間間隔は、0.1秒毎に限定されるものではなく、周波数の大きさによって適宜変更するものである。
上記(数2)式により演算されたコヒーレンス値CXYは、0〜1までの値であって、第1信号Xと第2信号Yが完全に一致するとき1であり、第1信号Xと第2信号Yに相関が無いとき0である。言い換えると、コヒーレンス値CXYは、0.1秒毎にどのくらい第1信号Xと第2信号Yの形状が似ているかを示した値である。
そのため、上述したように算出されるコヒーレンス値CXYを利用して、コヒーレンス値CXYが、所定の閾値(例えば0.6)より大きい場合には、両信号X,Yの形状が似ているので、検出用センサ105は正常で、所定の閾値(例えば0.6)より小さい場合には、両信号X,Yの形状が似ていないので、検出用センサ105が異常状態であると判断することもできる。
しかし、コヒーレンス値CXYには、両信号の位相の相関性は反映されているが、振幅の相関性が反映されていない。そのため、振幅の相関が認められず、本来であれば「異常状態」であるにも拘わらず、位相の相関性が認められれば「正常」と判断され、かかる「異常状態」を検知できない可能性がある。この状態を図3を参照して説明する。
図3(a)は、第1信号Xの時間(0.1秒間)における振幅の変化を示し、図3(b)は、第2信号Yの時間(0.1秒間)に対する振幅の変化を示した図である。また、第1信号Xと、第2信号Yとのコヒーレンス値CXYが1になっている。
即ち、第1信号Xと、第2信号Yとが、図3に示す通り、コヒーレンス値CXYが1の場合には、両者の振幅が明らかに異なり、検出センサ105が「異常状態」であるにも拘わらず、コヒーレンス値CXYが、所定の閾値(例えば0.6)より大きいとして、「正常」と判断されてしまう。
そこで、本実施形態では、両信号の振幅に関する相関関係を示す値として、0.1秒毎に第1信号Xにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値と、0.1秒毎に第2信号Yにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値との比率(0<比率<1)を算出し、その比率をコヒーレンス値CXYに乗算した値を判断パラメータとしている。そして、その判断パラメータが、所定の閾値(例えば、0.6)より大きい場合には、両信号X,Yの形状が似ているので検出用センサ105は正常で、所定の閾値(例えば、0.6)より小さい場合には、両信号X,Yの形状が似ていないので、検出用センサ105は異常であると判断する。
具体的には、図3に示す場合には、第1信号Xにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値(0.9957)と、第2信号Yにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値(2.987)との比率(0.9857/2.987=0.3333)を算出し、その比率(0.3333)をコヒーレンス値CXY(=1)に乗算した値を判断パラメータ(=0.3333)としている。そして、この判断パラメータ(=0.3333)は、所定の閾値(例えば、0.6)より小さいので、両信号X,Yの形状が似ていないとして、検出用センサ105を異常であると判断している。
再び、図2に戻り説明を続ける。RAM4は、各種情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリであり、異常判定回数カウンタ4aと、異常状態フラグ4bとが記憶されている。異常判定回数カウンタ4aは、検出用センサ105が異常と判断された回数をカウントするものであり、異常と判断される度に「1」が加算される。本実施形態のセンサ状態判断処理プログラム3aでは、判断パラメータが0.6より小さい場合が連続して複数回N(例えば10回)成立したとき、検出用センサ105が異常状態であると判断するように、構成されている。これは、検出用センサ105、監視用センサ106にノイズが入力される影響により、コヒーレンス値CXYが1回だけ0.6より小さくなって、検出用センサ105が異常状態になっていると判断されることを防止するためである。即ち、本実施形態では、異常判定回数カウンタ4aの値が「10」になった場合に、正式に異常状態と判断されることになる。異常状態フラグ4bは、異常状態か否かを示すフラグであり、異常判定回数カウンタ4aの値が「10」となり、正式に異常状態と判断された場合に「ON」に設定され、それ以後は異常判定がキャンセルされる。
フラッシュメモリ5は、各種情報を記憶する書換可能な不揮発性のメモリであり、例えば、異常判断値5aが記憶されている。異常判断値5aは、上述したように算出される判断パラメータの閾値となる値である。本実施形態では、2種類の異常判断値5aが記憶されており、鉄道車両100が走行を開始した短時間(例えば10秒)の間に使用する異常判定値(例えば0.8)と、それ以降に使用する異常判定値(例えば0.6)とが記憶されている。
このように、異常判断値5aは2種類設定され、鉄道車両100が走行を開始した短時間(例えば10秒)の間に使用する異常判定値(例えば0.8)が、それ以降に使用する異常判定値(例えば0.6)よりも高く設定されている。これにより、鉄道車両100が走行を開始した直後にも検出用センサ105が正常状態であるか否かを判断できる上、鉄道車両100が走行を開始した直後おいて、検出用センサ105が正常状態であるか否かを正確に判断できる。
図4は、センサ状態判断処理を示すフローチャートである。センサ状態判断処理は、ROM3に格納されているセンサ状態判断プログラム3aに従ってCPU2によって実行される処理である。センサ状態判断処理は、主に、鉄道車両100の走行中に検出用センサ105が異常状態になっているか否かを判断する処理であり、鉄道車両100(センサ状態判断装置1)に電源が投入された場合に開始される。
この処理では、まず、CPU2は、検出用センサ105から第1信号X、監視用センサ106から第2信号Yを取得する(S1)。そして、信号を取得してから0.1秒経過したかを判断し(S2)、経過するまではS1の処理を繰り返し(S2:No)、経過した場合には(S2:Yes)、S1で取得した第1信号Xと、第2信号Yとに基づいて判断パラメータを算出する(S3)。即ち、CPU2は、上述した通り、第1信号Xと第2信号Yとに基づいて、両信号のコヒーレンス値CXYと、両信号の振幅比率とを算出し、かかるコヒーレンス値CXYに振幅比率を乗算した値を判断パラメータとして算出する。
そして、CPU2は、速度センサ107から鉄道車両100の速度を取得し(S4)、その取得した速度が0か否かを判断する(S5)。速度が0であれば(S5:Yes)、S1から処理を繰り返し、速度が0でなければ(S5:No)、走行開始から10秒経過したか否かを判断する(S6)。
そして、CPU2は、走行開始から10秒経過していると判断した場合には(S6:Yes)、S3で算出した判断パラメータが0.6より小さいかを判断し(S7)、小さければ(S7:Yes)、異常判定回数カウンタ4aに1を換算し(S8)、異常判定回数カウンタ4aが「10」か否かを判断する(S9)。そして、CPU2は、異常判定回数カウンタ4aが「10」であれば(S9:Yes)、検出用センサ105が異常状態であると判断し、異常状態処理を実行し(S10)、S11の処理に移行する。
また、CPU2は、S6の処理で、走行開始から10秒経過していないと判断した場合には(S6:No)、S3で算出した判断パラメータが0.8より小さいかを判断し(S15)、小さければ(S15:Yes)、検出用センサ105が異常状態であると判断して、直ちに異常状態処理を実行し(S10)、判断パラメータが0.8より大きければ(S15:No)、検出用センサ105は正常であると判断し、S11の処理に移行する。
ここで、S10の異常状態処理では、CPU2は、検出用センサ105が異常状態であると判断し、異常状態フラグ4bを「OFF」から「ON」に設定すると共に、状態表示ランプ108に異常信号を出力し、赤ランプを点灯させる。これにより、運転士等に検出用センサ105が異常状態になっていることを報知できる。また、CPU2は、ダンパ装置104にアクティブダンパ制御を禁止するダンパ制御指令値Fを出力し、ダンパ装置104をパッシブ状態とする。これにより、異常状態の検出用センサ105の検出結果に基づいて、ダンパ装置104がアクティブ制御され、乗りごごちが悪化するのを防止できる。
一方、CPU2は、S7の処理で、S3で算出した判断パラメータが0.6より大きいと判断された場合には(S7:No)、検出用センサ105は正常であるとして、異常判定回数カウンタ4aをクリアし(S14)、S10の処理はスキップして、S11の処理に移行する。
また、CPU2は、S9の処理で、異常判定回数カウンタ4aが10でないと判断された場合にも(S9:No)、S7の処理で判断パラメータが0.6より小さいと判断されたのは(S7:Yes)、ノイズの影響である可能性があるとして、S10の処理はスキップして、S11の処理に移行する。
そして、CPU2は、S11の処理では、異常状態フラグ4bが「ON」か否かを判断し(S11)、「ON」であれば(S11:Yes)、異常状態フラグ4bを「ON」、状態表示ランプ108に異常信号を出力、ダンパ装置104にアクティブダンパ制御を禁止するダンパ制御指令値Fを出力した状態で、本処理を終了する。
一方、S11の処理で、異常状態フラグ4bが「OFF」であると判断した場合には(S11:No)、正常状態処理を実行し(S12)、本処理を終了するか否か(S13)、即ち、鉄道車両100が停止したか否かを判断し、終了(停止)でなければ(S13:No)、S1からの処理を繰り返し、終了であれば(S13:Yes)、本処理を終了する。
ここで、S12の正常状態処理では、CPU2は、検出用センサ105が正常状態であると判断し、状態表示ランプ108に正常信号を出力し、青ランプを点灯させる。これにより、運転士等に検出用センサ105が正常状態になっていることを報知できる。また、ダンパ装置104にアクティブダンパ制御を制御するダンパ制御指令値Fを出力し、ダンパ装置104をアクティブ状態とする。これにより、正常状態の検出用センサ105の検出結果に基づいて、ダンパ装置104がアクティブ制御され、乗客に心地よい乗りごごちを提供できる。
以上、本発明に係るセンサ状態判断装置1について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、第1信号Xと第2信号Yとの両信号の振幅に関する相関関係を示す値を、第1信号Xにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値と、第2信号Yにおける最大振幅値と最少振幅値との差分値との比率とする場合について説明したが、両信号の振幅に関する相関関係を示す値は、かかる比率に限定されない。例えば、各信号の二乗平均平方根の比率を、両信号の振幅に関する相関関係を示す値としても良い。
また、上記実施形態では、図4のフローチャートに示すS3の処理で判断パラメータを算出する場合について説明したが、まずは、第1信号Xと第2信号Yの振幅に関する相関関係を示す値に基づいて異常か否かを判断し、異常であれば異常とし、正常の場合に、第1信号Xと第2信号Yの位相に関する相関関係を示す値に基づいて異常か否かを更に判断しても良いし、逆に、第1信号Xと第2信号Yの位相に関する相関関係を示す値に基づいて異常か否かを判断し、異常であれば異常とし、正常の場合に、更に、第1信号Xと第2信号Yの振幅に関する相関関係を示す値に基づいて異常か否かを判断しても良い。
また、上記実施形態では、図4のフローチャートに示すS5の処理で速度が0か否かを判断しているが、図4に示すセンサ状態判断処理は、速度が「0」以上になった場合に開始されるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、上記(数2)式を用いてコヒーレンス値CXYを演算したが、コヒーレンス値CXYを演算するための式は、(数2)式に限定されるものではない。従って、例えば、以下に示す(数3)式を用いてコヒーレンス値CXYを演算しても良い。
Figure 0006438709
上記(数3)式は、上記(数2)式の分子式から絶対値を除いた式である。この(数3)式を用いた場合には、コヒーレンス値CXYは−1から1までの値になり、位相が180度ずれているときにコヒーレンス値CXYがプラスの所定値とマイナスの所定値(例えば1と−1)になる。これに対して、分子式に絶対値が付いている上記(数2)式を用いた場合には、コヒーレンス値CXYは0から1までの値になり、位相が180度ずれているときでもコヒーレンス値CXYが共にプラスの所定値(例えば1)になる。従って、上記(数3)式を用いた場合には、位相のずれに基づくコヒーレンス値CXYのマイナスの値も考慮することができ、第1信号Xと第2信号Yとの厳密な比較をすることができる。
また、コヒーレンス値CXYを演算するための式は、上記(数3)式より簡単な以下に示す(数4)式であっても良い。
Figure 0006438709
また、上記実施形態において、鉄道車両100が走行を開始した短時間(10秒)、異常判断値(0.6、0.8)、判断パラメータが異常判断値より小さい場合が連続した回数(10回)は、予め実験により決定されるものであり、適宜変更可能である。また、異常判断値と正常判断値は一致していても良い。
また、上記実施形態において、センサ状態判断装置1は、判断パラメータが異常判断値(0.6)より小さい場合が1回成立した場合に、直ちに、検出用センサ105が異常状態になっていると判断しても良い。
また、この実施形態において、センサ状態判断装置1は、判断パラメータが異常判断値より小さい場合が連続して10回成立した場合には、検出用センサ105が異常状態であると判断したが、例えば、センサ状態判断装置1は、判断パラメータが異常判断値より小さい場合が連続して10回以上且つ20回未満成立した場合には軽度の故障による異常状態であると判断し、判断パラメータが異常判断値より小さい場合が連続して20回以上成立した場合には重度の故障による異常状態であると判断しても良い。
また、上記実施形態において、センサ状態判断装置1は、制振制御システムに用いられる加速度センサ(検出用センサ105)が異常状態になっているか否かを判断するように構成したが、センサ状態判断装置1は、鉄道車両100の部品の状態又は乗り心地を監視する状態監視システムに用いられている加速度センサ等が異常状態になっているか否かを判断するような構成や、車両の制御に用いられている各種センサが異常状態になっているか否かを判断するような構成としても良い。
また、上記実施形態において、検出用センサ105及び監視用センサ106は、左右方向の振動加速度を検出する加速度センサであるが、上下方向又は前後方向を検出する加速度センサ、或いは2軸又は3軸加速度センサであって良い。更に、検出用センサ105及び監視用センサ106は、速度センサ、角度センサ、角速度センサ、変位センサ、圧力センサ等であっても良い。また、検出用センサ105及び監視用センサ106は、車体103に取付けられているが、鉄道車両100のうち何れの部位に取付けられていても良い。
また、上記実施形態では、検出用センサ105が正常か、異常かを判断している場合について説明したが、検出用センサ105ではなく、監視用センサ106が正常か、異常かを判断していると読み替えることもできる。
1 センサ状態判断装置
2 CPU(センサ状態判断装置の一例)
3a センサ状態判断プログラム
100 鉄道車両
105 検出用センサ
106 監視用センサの一例
S1 第1信号取得手段の一例、第1信号取得ステップの一例
S1 第2信号取得手段の一例、第2信号取得ステップの一例
S3 判断パラメータ算出手段の一例、判断パラメータ算出ステップの一例
S7、S15 判断手段の一例、判断ステップの一例
X 第1信号
Y 第2信号




Claims (3)

  1. 鉄道車両に作用する物理値を検出可能な検出用センサが前記鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを判断するセンサ状態判断装置において、
    前記検出用センサにより検出される第1信号を取得する第1信号取得手段と、
    前記鉄道車両に作用する物理値を検出可能であって前記検出用センサで検出される物理値と同等の物理値が作用する部位に取り付けられている監視用センサにより検出される第2信号を取得する第2信号取得手段と、
    前記第1信号取得手段により取得される第1信号と、前記第2信号取得手段により取得される第2信号とに基づいて、両信号の位相に関する相関関係を示す値と、両信号の振幅に関する相関関係を示す値とを乗算した判断パラメータを算出する判断パラメータ算出手段と、
    前記判断パラメータ算出手段により算出された判断パラメータが予め設定された異常判断値より小さい場合に前記検出用センサが異常状態になっていると判断する判断手段とを備えていることを特徴とするセンサ状態判断装置。
  2. 前記判断パラメータ算出手段は、両信号の位相に関する相関関係を示す値をコヒーレンス値とし、前記両信号の振幅に関する相関関係を示す値を、前記第1信号における最大振幅値と最少振幅値との差分値と、前記第2信号における最大振幅値と最少振幅値との差分値との比率として、前記判断パラメータを算出することを特徴とする請求項1に記載のセンサ状態判断装置。
  3. 鉄道車両に作用する物理値を検出可能な検出用センサが前記鉄道車両の走行中に異常状態になっているか否かを判断するセンサ状態判断プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記検出用センサにより検出される第1信号を取得する第1信号取得ステップと、
    鉄道車両に作用する物理値を検出可能であって前記検出用センサで検出される物理値と同等の物理値が作用する部位に取り付けられている監視用センサにより検出される第2信号を取得する第2信号取得ステップと、
    前記第1信号取得ステップにより取得される第1信号と、前記第2信号取得ステップにより取得される第2信号とに基づいて、両信号の位相に関する相関関係を示すコヒーレンス値に、両信号の振幅に関する相関関係を示す値を乗算した判断パラメータを算出する判断パラメータ算出ステップと、
    前記判断パラメータ算出ステップにより算出された判断パラメータが予め設定された異常判断値より小さい場合に前記検出用センサが異常状態になっていると判断する判断ステップとして機能させることを特徴とするセンサ状態判断プログラム。

JP2014172936A 2014-08-27 2014-08-27 センサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラム Active JP6438709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014172936A JP6438709B2 (ja) 2014-08-27 2014-08-27 センサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014172936A JP6438709B2 (ja) 2014-08-27 2014-08-27 センサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016048189A JP2016048189A (ja) 2016-04-07
JP6438709B2 true JP6438709B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=55649180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014172936A Active JP6438709B2 (ja) 2014-08-27 2014-08-27 センサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6438709B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108982140B (zh) * 2018-07-02 2019-10-11 西安交通大学 一种火箭橇轨道路谱用复现装置及其方法
CN109117536B (zh) * 2018-07-31 2021-04-20 西南交通大学 一种轨道不平顺评价参数的检测方法
KR102116890B1 (ko) * 2019-11-07 2020-05-29 주식회사 지에스지 무선 가속도계를 이용한 이동형 레일/궤도 결함 실시간 분석 및 모니터링 시스템 및 방법

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001008908A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Omron Corp 電子血圧計
JP5428488B2 (ja) * 2008-04-25 2014-02-26 三菱電機株式会社 車両傾斜検知装置
JP5616154B2 (ja) * 2010-07-26 2014-10-29 日本車輌製造株式会社 センサ状態判断システム
JP5892359B2 (ja) * 2011-07-12 2016-03-23 株式会社ジェイテクト 回転角検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016048189A (ja) 2016-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013118253A1 (ja) センサ状態判断システム
CN106965673B (zh) 停车控制装置
JP2017013527A5 (ja)
JP6438709B2 (ja) センサ状態判断装置およびセンサ状態判断プログラム
JPWO2018185577A1 (ja) 制御装置、制御方法及びブレーキシステム
JP6213439B2 (ja) 荷重体判定装置
KR101888454B1 (ko) 통합형 전자제어장치의 페일 세이프 제어장치 및 제어방법
GB2510222A (en) Vehicle safety device using impact position to determine acceleration threshold
JP6444215B2 (ja) 空気ばね異常検知システム、鉄道車両、および空気ばね異常検知方法
JP2013242727A (ja) 車両用センサ値推定装置及び車両用センサ値推定方法
JP5616154B2 (ja) センサ状態判断システム
JP6917997B2 (ja) エレクトロニック・スタビリティ・コントロール一次回路損失の誤検出を防止する構成および方法
JP2019026051A5 (ja)
JP6582543B2 (ja) 異常検出装置
JP7062965B2 (ja) 車両制御装置および車両制御システム
WO2016042706A1 (ja) 運転負荷推定装置および運転負荷推定方法
JP2013216287A (ja) エコモード制御装置
KR101006917B1 (ko) 트레일러 진동 제어 방법
JP2006300783A (ja) 車速検出装置、車速検出方法及び車速センサの故障判定方法
JP2016002870A (ja) 車両制動装置
JP2016094112A (ja) 車両の走行制御装置
JP2017086201A (ja) 乗員状態検出装置
JP2015003683A (ja) 車両安定装置
JP4719130B2 (ja) 車両挙動制御装置
JP5892023B2 (ja) 制動力制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6438709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250