JP5612450B2 - ポンプ装置および電力変換装置 - Google Patents

ポンプ装置および電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5612450B2
JP5612450B2 JP2010264686A JP2010264686A JP5612450B2 JP 5612450 B2 JP5612450 B2 JP 5612450B2 JP 2010264686 A JP2010264686 A JP 2010264686A JP 2010264686 A JP2010264686 A JP 2010264686A JP 5612450 B2 JP5612450 B2 JP 5612450B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation direction
pump
motor
unit
output current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010264686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012117371A (ja
Inventor
健太 塚越
健太 塚越
正和 駒井
正和 駒井
孝英 小澤
孝英 小澤
希美 畑林
希美 畑林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2010264686A priority Critical patent/JP5612450B2/ja
Publication of JP2012117371A publication Critical patent/JP2012117371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5612450B2 publication Critical patent/JP5612450B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、ポンプ装置および電力変換装置に関し、特に位置センサや速度センサを用いることなく、ポンプの回転方向を検出することができるポンプ装置および電力変換装置に関する。
中型ポンプおよび小型ポンプの駆動源としては、通常モータが使用される。このようなポンプを可変速駆動するために、電力変換装置が広く使用されている。電力変換装置は、コンバータ部およびインバータ部を有しており、商用電源から供給される交流電力をコンバータ部により直流電力に変換し、さらにインバータ部によって直流電力から所望の周波数の交流電力を生成する。可変周波数の交流電力は電力変換装置からモータに供給され、ポンプはモータによって可変速駆動される。
特開平8−61287号公報
電力変換装置の出力端子とモータの入力端子との間の配線ミスなどに起因して、電力変換装置とモータとの結線が正しく行われていないと、ポンプが逆方向に回転してしまう。従来、ポンプの回転方向の確認は目視で行われていた。しかしながら、ポンプの運転中にその回転方向を目視により確認することは難しい。このため、回転速度が低いポンプ始動時またはポンプ停止時に回転方向を確認しなければならない。また、電力変換装置とポンプが必ずしも近くに配置されているとは限らない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、目視によらず、ポンプの回転方向を検出することができ、さらにはポンプを正方向に回転させることができるポンプ装置および電力変換装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、遠心羽根車を有するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記モータに可変周波数の電力を供給するインバータ部と、前記インバータ部の出力電力を制御して、前記ポンプの回転速度を制御する制御部とを備え、前記制御部は、演算処理部と、記憶部と、前記インバータ部から前記モータへ流れる出力電流を検出する電流検出部とを有し、前記演算処理部は、前記モータの定格回転速度よりも小さい所定の回転速度で前記ポンプを第1の回転方向に駆動しているときの出力電流と、前記ポンプを前記所定の回転速度で前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に駆動しているときの出力電流との差が所定値よりも大きい場合に、前記第1の回転方向および前記第2の回転方向のうち、出力電流のより小さい方を前記ポンプの正回転方向に決定するように構成され、前記記憶部は、前記正回転方向に決定された前記第1の回転方向または前記第2の回転方向を前記正回転方向として記憶するように構成されていることを特徴とするポンプ装置である。
発明の好ましい態様は、前記差が前記所定値以下である場合には、前記所定の回転速度よりも大きい回転速度で前記ポンプを前記第1の回転方向および前記第2の回転方向に再度駆動することを特徴とする。
本発明の他の態様は、遠心羽根車を有するポンプを駆動するモータに可変周波数の電力を供給する電力変換装置であって、可変周波数の電力を出力するインバータ部と、前記インバータ部の出力電力を制御する制御部とを備え、前記制御部は、演算処理部と、記憶部と、前記インバータ部からの出力電流を検出する電流検出部とを有し、前記演算処理部は、前記モータの定格回転速度よりも低い所定の回転速度で前記モータを第1の回転方向に駆動する電力を前記インバータ部から出力しているときの出力電流と、前記所定の回転速度で前記モータを前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に駆動する電力を前記インバータ部から出力しているときの出力電流との差が所定値よりも大きい場合に、前記第1の回転方向および前記第2の回転方向のうち、出力電流のより小さい方を前記モータの正回転方向に決定するように構成され、前記記憶部は、前記正回転方向に決定された前記第1の回転方向または前記第2の回転方向を前記正回転方向として記憶するように構成されていることを特徴とする。
ポンプが正回転方向に駆動されているときの該ポンプへの流体の負荷は、ポンプが逆方向に駆動されているときのそれよりも小さい。このようなポンプへの負荷は、インバータ部の出力電流の大きさに反映される。したがって、ポンプ(モータ)を第1の回転方向に駆動しているときの出力電流と、ポンプを第2の回転方向に駆動しているときの出力電力との比較結果から、ポンプの正回転方向を決定することができる。
本発明の一実施形態に係るポンプ装置を示す図である。 電力変換装置の概略構成を示す図である。 電力変換装置のインバータ部を示す図である。 羽根車を示す図である。 図5(a)は羽根車を正方向に回転させたときの流体の流れを示す図であり、図5(b)は羽根車を逆方向に回転させたときの流体の流れを示す図である。 ポンプが正方向に回転しているときの電力変換装置の出力電流と、ポンプが逆方向に回転しているときの電力変換装置の出力電流を示すグラフである。 ポンプの正回転方向を決定する方法の一例を示すフローチャートである。 ポンプの正回転方向を決定する方法の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るポンプ装置を示す図である。ポンプ装置は、配水管に接続されるポンプPと、ポンプPに連結されたモータMと、モータMに電力を供給する電力変換装置10とを備えている。ポンプPは、モータMと同一の回転方向および同一の回転速度でモータMにより駆動される。電力変換装置10は、商用電源1に接続されている。図2は、電力変換装置10の概略構成を示す図である。図2に示すように、電力変換装置10は、コンバータ部11、インバータ部12、ゲートドライブ部13、センサ部15、CPU16、記憶部17、および操作通信部19を備えている。
コンバータ部11は、整流回路を有しており、商用電源1から供給される3相の交流電力を直流電力に変換するように構成されている。インバータ部12は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などのスイッチング素子を有しており、コンバータ部11によって変換された直流電力から3相の交流電力を生成する。ゲートドライブ部13は、インバータ部12の各スイッチング素子を開閉するためのゲートドライブ信号を生成する。インバータ部12のスイッチング素子は、ゲートドライブ部13からのゲートドライブ信号に従って駆動され、これによりインバータ部12は可変周波数の交流電力を出力する。
センサ部15は電流検出部20を有している。この電流検出部20は、インバータ部12からの出力電力の各相の電流を検出して、その測定値(出力電流値)をCPU16に送るように構成されている。なお、センサ部15は、電流検出部20のほかに、各相の電圧を検出する電圧検出部を有してもよい。さらに、センサ部15は、ポンプPの吐出圧力、流量などの制御対象を検出する各種センサを有してもよい。CPU16は、センサ部15から送られる測定値や、操作通信部19から送られる指令周波数信号などに基づいて、モータMを所望の回転速度に制御するための演算処理部である。
記憶部17は不揮発性のメモリであり、インバータ部12の駆動および制御のために必要な各種パラメータや、制御プログラムなどが格納されている。また、記憶部17には、吐出圧力制御などのポンプ運転制御に必要なプログラムや各種パラメータが記憶されている。さらに、後述するように、記憶部17には、ポンプPの正回転方向の情報が記憶される。
操作通信部19は、電力変換装置10の外部からの操作により、電力変換装置10の運転を開始および停止し、また各種設定値を設定するように構成されている。また、操作通信部19は、外部から指令周波数信号を受信し、また運転状況を示す信号を外部に出力するようになっている。操作通信部19は、より上位の制御装置との接続を通信を介して行うように構成されてもよい。CPU16は、指令周波数信号を操作通信部19から受け、PWM信号を生成する。このPWM信号はゲートドライブ部13に送られ、ゲートドライブ部13は、PWM信号に基づいて、インバータ部12のスイッチング素子を駆動するためのゲートドライブ信号を生成する。本実施形態では、インバータ部の出力電力を制御する制御部は、CPU16、記憶部17、および電流検出部20を少なくとも含んで構成される。
図3は、インバータ部12を示す図である。図3に示すように、インバータ部12は6つのスイッチング素子(例えば、IGBT)S1〜S6が設けられており、スイッチング素子S1〜S6に並列にダイオードD1〜D6が接続されている。符号C1はコンデンサである。
スイッチング素子S1,S3,S5のエミッタは、スイッチング素子S2,S4,S6のコレクタにそれぞれ接続されている。スイッチング素子S1,S3,S5のコレクタは、コンバータ部11(図2参照)から直流電力が供給される正極Pに接続され、スイッチング素子S2,S4,S6のエミッタは、負極Nに接続されている。スイッチング素子S1とスイッチング素子S2とを接続する接続ラインからU相の駆動電流Iuが出力され、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4とを接続する接続ラインからV相の駆動電流Ivが出力され、スイッチング素子S5とスイッチング素子S6とを接続する接続ラインからW相の駆動電流Iwが出力される。
スイッチング素子S1〜S6は、ゲートドライブ部13で生成されるゲートドライブ信号により駆動され、これによりインバータ部12は、三相の交流電力、すなわち、U相、V相、W相の交流電力を生成する。電流検出部20は、U相、V相、W相の電流Iu、Iv、Iwに対応した3つの電流センサCTを有している。これら電流センサCTによって測定された電流値は、ゲイン調整部25を通ってCPU16に送られる。
図4は、ポンプPが備える遠心羽根車30を示す図である。図4に示すように、遠心羽根車30は、放射状に延びる複数の翼31を有している。翼31は流体(通常は液体)を羽根車30の径方向外側に押出すように、羽根車30の周方向に対して傾斜している。このような翼31の傾斜した形状により、羽根車30が正方向に回転したときと、羽根車30が逆方向に回転したときとでは、流体の吐き出し効率が異なる。
図5(a)は羽根車を正方向に回転させたときの流体の流れを示す図であり、図5(b)は羽根車を逆方向に回転させたときの流体の流れを示す図である。羽根車30が逆方向に回転しているとき、径方向外側への流体の流れを翼31が抑制することとなる。このため、同じ回転速度で羽根車30を回転させる場合において、正方向に回転しているときよりも、逆方向に回転しているときの方が、羽根車30への負荷が大きくなり、流体の流量も減ってしまう。
このようなポンプ(羽根車)の回転方向の違いによる負荷の違いは、電力変換装置10からの出力電流の違いとして表される。図6は、ポンプが正方向に回転しているときの電力変換装置10の出力電流と、ポンプが逆方向に回転しているときの電力変換装置10の出力電流を示すグラフである。図6の縦軸は出力電流を表し、横軸はインバータ部12からの出力電力の周波数を表す。
この例におけるモータおよびポンプの定格回転速度は6000min−1であり、図6は、モータおよびポンプを定格回転速度まで運転したときの出力電流の変化を示している。モータの極数は4であり、インバータ部12からの出力電力が200Hzのときに、モータは6000min−1で回転する。図6から分かるように、ポンプが正方向に回転しているときの出力電流は、逆方向に回転しているときの出力電力よりも低くなっている。また、ポンプが正方向に回転しているときの出力電流と、ポンプが逆方向に回転しているときの出力電力との差は、インバータ部12からの出力電力の周波数が高くなるにしたがって大きくなる。この差は、出力電力の周波数に対して指数関数的に大きくなっている。
電力変換装置10は、このようなポンプの回転方向に起因する出力電流の違いから、ポンプ(モータ)が正方向に回転しているか、または逆方向に回転しているかを決定する。より具体的には、CPU16は、ポンプ(モータ)を第1の回転方向に駆動する電力をインバータ部12から出力しているときの出力電流と、ポンプ(モータ)を第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に駆動する電力をインバータ部12から出力しているときの出力電流とを比較し、第1の回転方向および第2の回転方向のうち、出力電流のより小さい方をポンプ(モータ)の正回転方向に決定する。正回転方向に決定された第1の回転方向または第2の回転方向は、記憶部17に記憶される。
次に、ポンプの正回転方向を決定する方法について説明する。以下に説明するポンプの正回転方向を決定するプロセスは、ポンプ装置を初めて起動するとき、またはポンプ装置の試運転時に、正回転方向決定モードでポンプ装置を運転することにより実行される。正回転方向決定のための運転モードと、通常の運転モードは、操作通信部19での操作により切り換えることができる。
図7は、ポンプの正回転方向を決定する方法の一例を示すフローチャートである。ステップ1として、モータがその定格回転速度よりも低い回転速度で回転するように、CPU16は、指令周波数(出力電力の周波数についての指令値)をモータの定格周波数よりも低い周波数に設定する。これは、モータの定格回転速度(定格周波数)でポンプを逆方向に駆動すると、モータに供給される電流がモータの定格電流を超えてしまうおそれがあるからである。また、ポンプの羽根車に過大な負荷が加わる可能性もある。図7に示す例では、モータの定格回転速度の4分の1の回転速度でモータが駆動される。例えば、モータの定格周波数が200Hzのとき、ステップ1では、指令周波数を50Hzに設定する。
ステップ2では、CPU16により、U相、V相、W相の順番で交流電力の位相を制御し、ポンプ(モータ)を第1の回転方向に駆動する。ポンプを第1の回転方向に駆動しているときの出力電流(以下、出力電流Iaという)は、電流検出部20によって検出される。ステップ3では、CPU16は、出力電流Iaを電流検出部20から取り込み、次いで、ポンプを一時的に停止させる。ステップ4では、CPU16により、U相、W相、V相の順番で交流電力の位相を制御し、ポンプ(モータ)を第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に駆動する。ステップ5では、CPU16は、ポンプを第2の回転方向に駆動しているときの出力電流(以下、出力電流Ibという)を電流検出部20から取り込み、次いで、ポンプを一時的に停止させる。
次に、ステップ6では、CPU16は、第1の回転方向に対応する出力電流Iaと第2の回転方向に対応する出力電流Ibとの差(絶対値)|Ia−Ib|を所定の値Ihisと比較し、差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きいか否かを決定する。これは、出力電流Iaと出力電流Ibとの間に有意の差があるか否かを判断することを目的としている。差|Ia−Ib|が所定の値Ihis以下の場合は、ステップ7として、回転速度を所定の増加分だけ上げてモータを駆動し、ポンプを上記第1の回転方向に再度駆動する。具体的には、上記指令周波数を少しだけ高く設定して(例えば、定格周波数の4分の1だけ高くして、つまり上述の例では100Hzを指令周波数として)、ステップ2からのプロセスを繰り返す。このように、出力電流Iaと出力電流Ibとの間に有意な差が出るまで、モータの回転速度、すなわちインバータ部12の出力電流の周波数を少しずつ高くする。
差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きい場合は、CPU16は、出力電流Iaが出力電流Ibよりも小さいか否かを決定する(ステップ8)。出力電流Iaが出力電流Ibよりも小さい場合は、CPU16は、上記第1の回転方向がポンプの正回転方向であると決定し、記憶部17は第1の回転方向をポンプの正回転方向として記憶する。一方、出力電流Iaが出力電流Ibよりも大きい場合は、CPU16は、上記第2の回転方向がポンプの正回転方向であると決定し、記憶部17は第2の回転方向をポンプの正回転方向として記憶する(ステップ9)。その後、正回転方向決定の運転モードを終了する。
上述のようにしてポンプの正回転方向が決定された後、通常のポンプ運転が行われる。この通常のポンプ運転の開始時には、CPU16は記憶部17に記憶された正回転方向の情報を読み込み、ポンプ(モータ)を正回転方向に駆動するためのPWM信号を生成する。ゲートドライブ部13は、PWM信号に基づいてインバータ部12の各スイッチング素子を駆動し、これによりインバータ部12により交流電力が生成される。モータはインバータ部12から供給される交流電力により正方向に回転し、ポンプを正回転方向に駆動する。
このような方法によれば、目視によらずポンプ(モータ)の回転方向を検出することができる。また、電力変換装置10とモータとの間の結線ミスなどに起因するポンプの逆回転を防ぐことができる。さらに、たとえU相、V相、W相の結線を誤ったとしても、結線し直すことなく、ポンプを正回転方向に駆動することができる。
なお、ステップ6では、CPU16は出力電流Iaと出力電流Ibとの差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きいか否か判断しているが、差|Ia−Ib|と、出力電流Iaと出力電流Ibの平均Iaveとの比が所定の値よりも大きいか否かを判断してもよい。例えば、次の判定式を用いることができる。
|Ia−Ib|/Iave>K
ただし、Iaveは(Ia+Ib)/2であり、Kは所定の定数(例えば、0.3)である。
図7に示すフローチャートでは、ステップ6において差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも小さい場合は、処理がステップ2に戻る。このため、モータおよびポンプの第1の回転方向への駆動と第2の回転方向への駆動が交互に繰り返される。このような回転方向の切り替えを減らすことができる方法を次に説明する。
図8は、ポンプの正回転方向を決定する方法の他の例を示すフローチャートである。図8のステップ1〜ステップ4は、図7のステップ1〜ステップ4と同じである。ステップ5では、ポンプを第2の回転方向に駆動しているときのインバータ部12からの出力電流Ibを電流検出部20により検出する。ポンプはそのままの回転速度で駆動される。
ステップ6では、CPU16は、出力電流Iaと出力電流Ibとの差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きいか否かを決定する。差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きい場合は、後で説明するステップ13の処理が行われる。一方、差|Ia−Ib|が所定の値Ihis以下の場合は、ステップ7として、第2の回転方向を維持したまま、回転速度を所定の増加分だけ上げてモータを駆動する。具体的には、上記指令周波数を少しだけ高く設定して(例えば、定格周波数の4分の1だけ高くして)、モータを第2の回転方向に駆動する。ステップ8では、CPU16は、回転速度を上げてモータを第2の方向に駆動しているときの出力電流Ibを電流検出部20から取り込み、次いで、ポンプを一時的に停止させる。
ステップ9では、ステップ7と同じ回転速度でモータを第1の回転方向に駆動する。ステップ10では、CPU16は、このときの出力電流Iaを電流検出部20から取り込む。ステップ11では、差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きいか否かをCPU16により判定する。差|Ia−Ib|が所定の値Ihis以下の場合は、ステップ12として、回転速度を所定の増加分だけ上げる。その後、ステップ2からのプロセスを繰り返す。一方、差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きい場合は、以下に説明するステップ13の処理が行われる。
上記ステップ6またはステップ11において差|Ia−Ib|が所定の値Ihisよりも大きいと判断された場合は、CPU16は、出力電流Iaが出力電流Ibよりも小さいか否かを決定する(ステップ13)。出力電流Iaが出力電流Ibよりも小さい場合は、CPU16は、上記第1の回転方向がポンプの正回転方向であると決定し、記憶部17は第1の回転方向をポンプの正回転方向として記憶する。一方、出力電流Iaが出力電流Ibよりも大きい場合は、CPU16は、上記第2の回転方向がポンプの正回転方向であると決定し、記憶部17は第2の回転方向をポンプの正回転方向として記憶する(ステップ14)。その後、正回転方向決定の運転モードが終了する。
この方法によれば、ポンプの正回転方向を決定するプロセスにおいて、ポンプ(モータ)の回転方向を切り換える回数を少なくすることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 商用電源
10 電力変換装置
11 コンバータ部
12 インバータ部
13 ゲートドライブ部
15 センサ部
16 CPU(演算処理部)
17 記憶部
19 操作通信部
20 電流検出部
30 遠心羽根車
31 翼

Claims (3)

  1. 遠心羽根車を有するポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    前記モータに可変周波数の電力を供給するインバータ部と、
    前記インバータ部の出力電力を制御して、前記ポンプの回転速度を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、演算処理部と、記憶部と、前記インバータ部から前記モータへ流れる出力電流を検出する電流検出部とを有し、
    前記演算処理部は、前記モータの定格回転速度よりも小さい所定の回転速度で前記ポンプを第1の回転方向に駆動しているときの出力電流と、前記ポンプを前記所定の回転速度で前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に駆動しているときの出力電流との差が所定値よりも大きい場合に、前記第1の回転方向および前記第2の回転方向のうち、出力電流のより小さい方を前記ポンプの正回転方向に決定するように構成され、
    前記記憶部は、前記正回転方向に決定された前記第1の回転方向または前記第2の回転方向を前記正回転方向として記憶するように構成されていることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記差が前記所定値以下である場合には、前記所定の回転速度よりも大きい回転速度で前記ポンプを前記第1の回転方向および前記第2の回転方向に再度駆動することを特徴とする請求項に記載のポンプ装置。
  3. 遠心羽根車を有するポンプを駆動するモータに可変周波数の電力を供給する電力変換装置であって、
    可変周波数の電力を出力するインバータ部と、
    前記インバータ部の出力電力を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、演算処理部と、記憶部と、前記インバータ部からの出力電流を検出する電流検出部とを有し、
    前記演算処理部は、前記モータの定格回転速度よりも低い所定の回転速度で前記モータを第1の回転方向に駆動する電力を前記インバータ部から出力しているときの出力電流と、前記所定の回転速度で前記モータを前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に駆動する電力を前記インバータ部から出力しているときの出力電流との差が所定値よりも大きい場合に、前記第1の回転方向および前記第2の回転方向のうち、出力電流のより小さい方を前記モータの正回転方向に決定するように構成され、
    前記記憶部は、前記正回転方向に決定された前記第1の回転方向または前記第2の回転方向を前記正回転方向として記憶するように構成されていることを特徴とする電力変換装置。
JP2010264686A 2010-11-29 2010-11-29 ポンプ装置および電力変換装置 Active JP5612450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010264686A JP5612450B2 (ja) 2010-11-29 2010-11-29 ポンプ装置および電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010264686A JP5612450B2 (ja) 2010-11-29 2010-11-29 ポンプ装置および電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012117371A JP2012117371A (ja) 2012-06-21
JP5612450B2 true JP5612450B2 (ja) 2014-10-22

Family

ID=46500518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010264686A Active JP5612450B2 (ja) 2010-11-29 2010-11-29 ポンプ装置および電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5612450B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101228415B1 (ko) * 2012-09-11 2013-01-31 화랑시스템(주) 오배수용 수중펌프 시스템 및 이를 이용한 수중펌프 제어방법
US10119381B2 (en) 2012-11-16 2018-11-06 U.S. Well Services, LLC System for reducing vibrations in a pressure pumping fleet
US10020711B2 (en) 2012-11-16 2018-07-10 U.S. Well Services, LLC System for fueling electric powered hydraulic fracturing equipment with multiple fuel sources
CN105201892A (zh) * 2015-10-28 2015-12-30 上海澎阳太阳能泵业有限公司 水泵正反转检测方法
US12078110B2 (en) 2015-11-20 2024-09-03 Us Well Services, Llc System for gas compression on electric hydraulic fracturing fleets
CA3115650A1 (en) 2018-10-09 2020-04-23 U.S. Well Services, LLC Electric powered hydraulic fracturing pump system with single electric powered multi-plunger pump fracturing trailers, filtration units, and slide out platform
CA3139970A1 (en) 2019-05-13 2020-11-19 U.S. Well Services, LLC Encoderless vector control for vfd in hydraulic fracturing applications
WO2021022048A1 (en) 2019-08-01 2021-02-04 U.S. Well Services, LLC High capacity power storage system for electric hydraulic fracturing

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3748695B2 (ja) * 1998-01-22 2006-02-22 株式会社川本製作所 ポンプ回転方向検出方法
JP2001153085A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Hitachi Ltd 水中ポンプ装置
JP4743147B2 (ja) * 2006-05-31 2011-08-10 株式会社デンソー 電動式流体ポンプの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012117371A (ja) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5612450B2 (ja) ポンプ装置および電力変換装置
JP4218572B2 (ja) 食器洗い機のモータ駆動装置
JP2005204431A (ja) モータ駆動装置
JP2006050835A (ja) 風力発電装置
JP6272077B2 (ja) 過給機及び船舶
JP5553288B2 (ja) 回転電機のインバータ装置、及び回転電機の駆動方法
WO2006114843A1 (ja) サーボモータの制御装置
JP6463966B2 (ja) モータ駆動装置およびモータ駆動用モジュール並びに冷凍機器
CN109185191B (zh) 直流风机的启动控制方法及装置、室外机、空调器
JP2012120409A (ja) モータ駆動装置
JP2008190401A (ja) ポンプ
JP6497895B2 (ja) 同期モータの制御装置
JP2003111469A (ja) モータの制御方法および制御装置
JP2006149097A (ja) モータ制御装置
JP4811290B2 (ja) モータ制御駆動装置
JP2013013215A (ja) ブラシレスdcモータのセンサレス制御装置
JP2010130844A (ja) 圧縮機モータの駆動装置及びインバータの制御方法
JP2009100558A (ja) モータ駆動用インバータ制御装置
JP5482050B2 (ja) モータ制御装置およびモータの欠相診断方法
JP5272484B2 (ja) 三相ブラシレスdcモータ制御装置
JP2005312227A (ja) ポンプあるいはファンのモータ駆動装置
JP5902532B2 (ja) 電力変換装置
JP2007244199A (ja) 風力発電装置
JP2008043048A (ja) モータ駆動用インバータ制御装置
JP6506447B2 (ja) モータ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140826

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5612450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250