JP5608721B2 - マグネットモータ及び駆動機構 - Google Patents

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    • H02K49/102Magnetic gearings, i.e. assembly of gears, linear or rotary, by which motion is magnetically transferred without physical contact

Description

本発明は、切換子を変位させることにより、回転子の永久磁石と切換子の永久磁石の吸引力と反発力を利用して回転動力を発生させるマグネットモータ及び駆動機構に関する。
本出願人がすでに提案した、特許文献1記載のマグネットエアーモータについて図10、図11を参照しながら以下に説明する。
図10(a)は特許文献1のマグネットエアーモータの構成を示し、図10(b)はA−A部分の拡大断面図である。
図中において、マグネットモータの円筒のベース1の中心位置に中心軸2を取付け、その中心軸2に回転ベース3等がベアリング9a,9bで回転自在に取付けられている。なお、中心軸2と同一中心を有する固定ハウジング4がベース1に固定されている。N極マグネットが埋め込まれた固定子であるN極マグネット固定ホルダ4a、及びS極マグネットが埋め込まれたS極マグネット固定ホルダ4bが固定ハウジング4に設置されている。回転ベース3上には120°おきに配置された回転子である3個のマグネット回転子6,7,8が設置され、夫々のマグネット回転子6,7,8の外周面上には、上下に平行に周方向にN極マグネット(6a,7a,8a)とS極マグネット(6b,7b,8b)の永久磁石が嵌設されている。
夫々のマグネット回転子の外周面に嵌設されたN極マグネットとS極マグネットの永久磁石は、揺動軸(6c,7c,8c)を中心に20°の角度で回転子が揺動してN極マグネットとS極マグネットの永久磁石のいずれか一方が、固定ハウジング4の内周面に取付けられているN極マグネット固定ホルダ4aと、S極マグネット固定ホルダ4bの永久磁石と対峙する。このN極マグネット固定ホルダ4a、S極マグネット固定ホルダ4bと、3個のマグネット回転子6,7,8の対向周面上に嵌設されたN極マグネット、S極マグネットの永久磁石の吸引力/反発力の合成ベクトルにより回転ベース3に回転力を発生させることができる。
図10(a)に示すようにマグネット回転子6,7,8は、マグネット固定ハウジング4の内側に、中心軸2に対し夫々120度の間隔で配置された構成となっている。夫々のマグネット回転子6,7,8に取付けられた3個のエアーシリンダ5a,5b,5cが伸縮する圧縮エアーが供給されるバルブ起動点は、固定ハウジング4のN極マグネット固定ホルダ4aとS極マグネット固定ホルダ4bの夫々中央部から回転方向の端部の間の所定の2箇所(340°,160°)である。このバルブ起動点を各マグネット回転子が通過する際、マグネット回転子と一体となっている制御バルブ12のローラレバーが、凹凸を有する環状のガイド14に押圧され制御バルブ12より圧縮エアーがエアーシリンダ5に供給される。
一方、図11は図10で示した固定ハウジングと回転子を、2段、3段等の多段構造にしたマグネットエアーモータの構成で、エアーシリンダのピストンの先端に接続されたロッド20a,20bに多段の回転子を接続して同時に搖動させる構造を有している。
特開2011−83121号公報
しかし、上述の特許文献1のマグネットエアーモータについては、以下のような課題があった。
(1)マグネット回転子の磁石と固定ハウジングの磁石を正確に対峙させることが非常に難しかった。マグネット回転子は軸を中心に回転するため、所定の位置に正確に止めるには困難を伴うからである。磁石が所定の位置に止まらなければ十分な回転力を得ることができない。
(2)回転力はマグネット回転子と固定ハウジングの磁石の相互の吸引力、反発力で発生するが、マグネット回転子の固定ハウジングに対峙していない磁石は全く回転力に寄与していなかった。この対峙していない磁石は、固定ハウジングの磁石からは離れた位置にあり、回転力を発生させることはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、対峙させる磁石の位置決めが容易で、かつ十分な回転力が得られるマグネットモータ及び駆動機構を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するため、以下の構成を備えるものである。
(1)円筒内周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
前記回転子の内側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
前記切換子の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
前記切換子に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記回転子の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させることにより、前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネットモータ。
(2)円筒外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
前記回転子の外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
前記切換子の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
前記切換子に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記回転子の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させることにより、前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネットモータ。
(3)円筒内外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
前記回転子の内側及び外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
前記切換子の前記回転子の内側の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
前記切換子の前記回転子の外側の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
前記切換子に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記回転子の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させることにより、前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネットモータ。
(4)前記回転子を固定し、前記複数の切換子を回転させることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
(5)前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになるタイミングの前から、前記駆動手段に前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させるための駆動力が付与されることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
(6)前記円筒外周面または前記円筒内周面に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置され、
前記切換子の外周面または内周面に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
(7)前記駆動手段が、クランク機構を有することを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
(8)前記駆動手段が、クランク機構、遊星歯車及び傘歯車を有することを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
(9)複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石が同一の直線方向に設置された移動板と、
複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線に垂直な方向に平行に設置された切換板とを具備し、
前記切換板に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記移動板の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換板を前記直線方向と垂直な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換板に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記移動板のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記移動板に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記直線方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換板を前記直線方向と垂直な方向に変位させることにより、前記移動板に前記直線方向の推進力を付与することを特徴とする駆動機構。
(10)前記移動板に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置され、
前記切換板に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする前記(9)に記載の駆動機構。
(11)前記移動板を固定し、前記切換板を移動させることを特徴とする前記(9)記載の駆動機構。
本発明のマグネットモータ及び駆動機構によれば、対峙させる磁石の位置決めが容易で、かつ十分な回転力が得られる。
実施例1のマグネットモータの構成を示す図 実施例1の切換子の駆動機構を説明するための図 実施例1の回転子に作用する力を説明するための第1の図 実施例1の回転子に作用する力を説明するための第2の図 実施例1のマグネットモータの回転状態の変化を説明するための図 実施例2のマグネットモータの構成を示す図 実施例2のマグネットモータの回転状態の変化を説明するための図 実施例3のマグネットモータの構成を示す図 実施例4の駆動機構の構成を示す図 実施例4の移動板に作用する力を説明するための第1の図 実施例4の移動板に作用する力を説明するための第2の図 従来のマグネットエアーモータの構成を示す第1の図 従来のマグネットエアーモータの構成を示す第2の図
以下に、本発明を実施するための形態を、図面により詳しく説明する。
[マグネットモータの構成]
図1(a)は、本実施例のマグネットモータの構成を示す断面構造図であり、図1(b)は、図1(a)の断面図である。また、図1(c)は回転子の構造を示す斜視図、図1(d)は切換子の構造を示す斜視図である。
図1(a)に示すように、回転子20は内側に磁石が埋め込まれた円筒体20aと回転軸20bから構成されている。この回転子20はケーシング60に2つのベアリング40により回転自在に支持されている。回転子20の円筒体20aの内部には3つの切換子30a,30b,30cが保持部材50により支持・保持されており、切換子30は保持部材50に沿って図1(a)の左右方向に所定の距離だけ変位することができる。保持部材50はケーシング60に固定されており、この保持部材50と切換子30は回転しない。
次に、回転子20と3つの切換子30a,30b,30cに埋め込まれた磁石について説明する。回転子20には図1(c)に示すように磁石が埋め込まれている。すなわち、円筒体20aの周方向に沿ってN極とS極の磁石が半分ずつ設置されており、このような言わば磁石のリングが9円周分円筒体20aの内側に設置されている。一方、切換子30は扇型の形状を有しており、その外周面にはN極とS極の磁石が図1(d)のように埋め込まれている。すなわち、外周面の同一の円周上にはN極のみの磁石、あるいはS極のみの磁石が設置され、これらN極の磁石とS極の磁石が回転子20の軸方向に交互に設置されている。図1(d)ではN極、S極合わせて8列の磁石が設置されている。なお、このN極とS極の列の間隔は、回転子の円筒体内側の磁石列の間隔と同一であるものとする。なお、本実施例のマグネットモータでは、3つの切換子30a,30b,30cはすべて同一のものである。
次に、回転子20の磁石と切換子30の磁石の配置について説明する。3つの切換子30a,30b,30cを図1(b)のように回転子A、回転子B及び回転子Cとする。これら3つの切換子は120°毎に等角度間隔で設置されている。図1(b)に示すように、切換子AのS極の磁石は回転子のN極の磁石と対峙し、切換子BのN極の磁石は回転子のS極の磁石と対峙している。また、切換子CのN極の磁石は、回転子のN極の磁石とS極の磁石の両方に対峙している。このような磁石の対峙状態の切換は、図1(a)に示すように切換子の右側端部に設けられた棒材を左右に変位させることによって行うことができる。図1(a)の上側の切換子は図の左側に押し込んだ状態であり、図1(b)の下側の切換子は図の右側に引いた状態を示している。このように、切換子の右端を左右に変位させることによりN極の磁石とS極の磁石の対峙状態を変化させることができる。
本実施例のマグネットモータの大きな特徴は、N極とS極の磁石の対峙状態を切り換えるのに、切換子を回転軸の軸方向に変位させていることである。このような構成とすることで、回転子の磁石と切換子の磁石の距離を従来よりも近接させることができる。その結果、磁石に起因する回転力をより大きくすることが可能となる。更に、従来のマグネットモータと比較して、回転力を得るための磁石を密に設置することができる。従来のマグネットモータでは磁石の対峙状態の切換をいわゆる首振りで行っていたため、磁石同志の位置決めが難しく、また磁石間の距離を十分に小さくすることができなかった。また、対峙する磁石を密に配置することもできなかった。
[切換子の駆動機構]
切換子30は、上述したように左右に順次変位させる必要がある。そのための駆動機構について述べる。駆動機構の概略構成を図2(a)に示す。なお、この駆動機構は一例でありこの機構に限定されるものではない。
この駆動機構は、3個の電動モータ70,3個の駆動歯車80,1個の遊星歯車90から基本的に構成されている。電動モータ70は駆動歯車80を駆動し、傘歯車81,クランク機構82に連結されている。クランク82は切換子30の端部の棒材に接続されている。傘歯車81とクランク機構82の例を、図2(b),(c)にそれぞれ示す。なお、図2(a)の図中の矢印は回転方向、変位方向を示している。本実施例では、3個の電動モータ70を使用したが、1個または2個の電動モータ70を使用してもよい。
歯車80と遊星歯車90は、クランク機構82から出力される変位の同期をとるために必要である。すなわち、クランク機構82から出力される変位は、3個の切換子30に伝達されるが、それぞればらばらに変位したのではマグネットモータは回転しない。3個の切換子30が相互に所定のタイミングで変位することで、マグネットモータははじめて回転することができる。そのためには、3個の歯車80を遊星歯車90の所定の位置に位置決めした後に、駆動機構全体を組み立てる必要がある。なお、この場合3個の切換子30の回転方向の位置についても、所定の位置になるようにしなければならない。
この駆動機構のクランク81の出力を切換子30の棒材に連結した後、電動モータ70を起動すると切換子30が図1(a)の左右方向に所定のタイミングで変位しマグネットモータを回転させることができる。すなわち、切換子30はマグネットモータの回転軸20bの方向に変位する。
[回転子に作用する力]
回転子に作用する力について、図3−1,図3−2を用いて説明する。図3−1の(1)〜(8)では、切換子30においてN極の磁石が表面に露出している状態であり、図3−2の(9)〜(16)では、切換子30においてS極の磁石が表面に露出している。すなわち図3−1(8),図3−2(9)において、切換子30の表面側の磁極がN極からS極に切り換わる。回転子20は、反時計回りに回転しているものとする。また、回転子20の内周面上の磁石の磁極は、回転方向の下流側(図3−1の左側)ではS極、上流側(図3−1の右側)ではN極である。
図3−1(1)の状態では、切換子30の表面のN極と回転子20の内周面のS極が対峙している。回転子20のS極とN極との境界(磁石のない箇所)は、回転方向の上流側に位置している。図に示したベクトルは、回転子20の内周面の磁石(この場合は、S極の磁石)に働く力を表している。これら複数のベクトルのうち回転中心に向くベクトルは回転子20の回転には全く影響しない。一方、図3−1(1)の左右両端側の合計4個の磁石の太く示したベクトルは回転に影響する。左側の2個のベクトルは回転のブレーキとして作用し、右側の2個のベクトルは回転の推力として作用するが、それぞれの合計値は等しいので結局回転には影響しないことになる。
図3−1(2)は、図3−1(1)から磁石1個分だけ回転が反時計方向に進行した状態を示している。以降の図においても、同様に磁石1個分ずつ回転が進行していくものとする。図3−1(2)では、ブレーキのベクトル成分の方が多く、全体として回転子20にブレーキが作用し始めることになる。図3−1(3)では、更にブレーキが増える。そして、図3−1(4)では、回転子20のN極の磁石もブレーキとして作用し、図3−1(5)ではブレーキが最大値に到達する。その後、図3−1(8)まで、ブレーキは変化しない。図3−1(8)の状態では、回転子20のS極の磁石とN極の磁石の境界の中心が切換子30の中心に一致している。この状態では、回転子20の中心に向かうS極の力と中心から離れる方向のN極の力が完全に釣り合った状態になっている。その結果、切換子30を回転軸方向に容易に変位させることが可能となる。切換えた結果が図3−2(9)であり、切換子30のS極の磁石が回転子の内周面の磁石と対峙することになる。
図3−2(9)では、回転子20の磁石と対峙する磁石がS極となったため、大きな回転方向の推力が作用する。この大きな推力は図3−2(12)まで継続することになる。そして、この推力は徐々に減少し図3−2(16)において推力とブレーキが釣り合った状態となる。
[マグネットモータの回転制御]
本実施例のマグネットモータの回転制御につき、図4を参照しつつ以下に説明する。
図4(a)〜図4(h)は、回転子20が3つの切換子30a,30b,30cの動きに伴って順次回転する状態を示しており、図4(a),(b)は回転子が0°の状態、図4(c),(d)は回転子が反時計回りに60°回転した状態、図4(e),(f)は同じく120°回転した状態、図4(g),(h)は同じく180°回転した状態をそれぞれ示している。
図4(a)の状態(回転0°の状態)を説明する。この状態では、回転子20はN極の磁石が図面の右側半分に位置し、S極の磁石が左側半分に中心線に対して対称に位置しているものとする。なお、ここで言う中心線とは図4(a)において太線を含んだ中心線をいう。また、切換子Aは回転子のN極とS極の磁石をまたぐように位置しており、切換子B,Cは切換子Aから120°離れて左右対称に位置している。そして、切換子A,B,Cに設置された磁石のうち、切換子AはN極,切換子BはN極,切換子CはS極の磁石が回転子のN極の磁石、S極の磁石と対峙している。
図4(a)の状態は、上述した図3−1(8)の状態であり、切換子Aを紙面に垂直な方向、すなわち図1(a)の左右方向に移動させることが極めて容易に行うことができる。一方、回転子20の切換子B,Cと対向する箇所には、回転軸の中心方向の力のみが作用し回転子の回転には何らの影響を及ぼさない。
図4(b)は、切換子Aを切り換えた後の状態であり、上述した図3−2(9)の状態と同一である。すなわち、図4(a)では切換子AのN極の磁石が回転子20の磁石と対峙していたのを、切換子AのS極の磁石が回転子20の磁石と対峙するように切り換えた後の状態である。この切換の瞬間に、回転子20には反時計方向に回そうとする力が作用する。なお、切換子B,Cの状態には変化はない。反時計方向の力により、回転子は図4(b)の状態から図4(c)の状態に変化する。
図4(c)は、回転子20が反時計方向に60°回転した状態を示す。この状態では、切換子Cに対向する回転子の磁石にブレーキ力が作用することになる。これは、図4(a)の切換子Aに対向する回転子の磁石と同様の状態である。また、回転子20の切換子Aに対向する箇所の磁石には、もはや回転力は作用せず回転子の中心軸20b方向の力のみが作用する。なお、回転子の切換子Bに対向する箇所の磁石に作用する力については、図4(a),(b)の状態の切換子Bに対向する箇所の磁石に作用する力と同じである。図4(c)において、切換子CのS極の磁石が回転子の磁石と対峙しているが、N極の磁石が回転子の磁石と対峙するように、切換子Cを移動させる。移動させた後の状態が図4(d)の状態である。切換子Cが図4(d)の状態になった瞬間に、回転子には反時計回りに回転させようとする回転力が作用する。なお、この場合切換子A,Bの状態は変化しない。
図4(e)は、図4(d)に示した回転力により回転子が更に60°、すなわち図4(a)の状態から120°回転した状態を示している。この状態では、切換子Bに対向する回転子の磁石にはブレーキが作用している状態となっている。また、切換子A,Cに対向する回転子の箇所には、回転中心方向の力のみが作用している。そして、この状態で切換子Bを切り換える。すなわち、切換子BのN極の磁石が回転子の磁石と対峙しているのを、S極の磁石が回転子の磁石と対峙するように切り換える。図4(f)は切換子Bが切り換わった後の状態を示す。以後は、同様の切り換えを実行し切換子を順次切り換え回転子を回転させる。なお、上述の実施例では、切換子A,B,Cは左右に移動するのみで、回転するのは回転子であったが、反対に回転子を固定し、切換子A,B,Cを回転させる構成を採用してもよい。以下の実施例においても、同様である。
以上説明したように、本実施例のマグネットモータでは、回転子の磁石と切換子の磁石の対峙状態を切り換える方法として、切換子を回転軸の方向と平行な方向に移動させる方法を採用している。この方法を採用することで、回転子の磁石と切換子の磁石の間隔をできる限り小さくできるとともに、対峙する磁石を密に配置することが可能となる。その結果、従来に比較してより大きな回転トルクをうることが可能となる。すなわち、本実施例のマグネットモータを発電用のモータに利用した場合、より大きな電力を取り出すことが可能となる。また、自動車の補助モータとしても活用することができる。
図5(a)は、本実施例のマグネットモータの構成を示す断面構造図であり、図5(b)は、図5(a)の断面図である。また、図5(c)は回転子22の構造を示す斜視図、図5(d)は切換子32の構造を示す斜視図である。
図5(a)に示すように、回転子22は外側に磁石が埋め込まれた円筒体22aと回転軸22bから構成されている。この回転子22はケーシング60に2つのベアリング40により回転自在に支持されている。回転子22の円筒体22aの外部には3つの切換子32a,32b,32cがケーシングにより支持・保持されており、切換子32はケーシングに沿って図5(a)の左右方向に所定の距離だけ変位することができるが、回転はしない。
次に、回転子22と3つの切換子32に埋め込まれた磁石について説明する。回転子22には図5(c)に示すように磁石が埋め込まれている。すなわち、円筒体の周方向に沿ってN極とS極の磁石が半分ずつ設置されており、このような言わば磁石のリングが9円周分円筒体の外側に設置されている。一方、切換子は扇型の形状を有しており、その内周面にはN極とS極の磁石が図5(d)のように埋め込まれている。すなわち、内周面の同一の円周上にはN極のみの磁石、あるいはS極のみの磁石が設置され、これらN極の磁石とS極の磁石が回転子の軸方向に交互に設置されている。図5(d)ではN極、S極合わせて8列の磁石が設置されている。なお、このN極とS極の列の間隔は、回転子の円筒体外側の磁石列の間隔と同一であるものとする。なお、本実施例のマグネットモータでは、3つの切換子はすべて同一のものである。
次に、回転子の磁石と切換子の磁石の切換制御について説明する。3つの切換子を図5(b)のように回転子A、回転子B及び回転子Cとする。これら3つの切換子は120°毎に等角度間隔で設置されている。この設置状態は、実施例1と同様である。図5(b)に示すように、切換子AのS極の磁石は回転子のN極の磁石とS極の磁石の両方に対峙し、切換子BのS極の磁石は回転子のS極の磁石と対峙している。また、切換子CのN極の磁石は、回転子のN極の磁石に対峙している。このような磁石の対峙状態の切換は、図5(a)に示すように切換子の右側端部に設けられた棒材を左右に変位させることによって行うことができる。図5(a)の上側の切換子は図の左側に押し込んだ状態であり、図5(a)の下側の切換子は図の右側に引いた状態を示している。このように、切換子の右端を左右に変位させることによりN極の磁石とS極の磁石の対峙状態を変化させることができる。
[マグネットモータの回転制御]
本実施例のマグネットモータの回転制御につき、図6を参照しつつ以下に説明する。
図6(a)〜図6(h)は、回転子が3つの切換子の動きに伴って順次回転する状態を示しており、図6(a),(b)は回転子が0°の状態、図6(c),(d)は回転子が反時計回りに60°回転した状態、図6(e),(f)は同じく120°回転した状態、図6(g),(h)は同じく180°回転した状態をそれぞれ示している。
図6(a)の状態を説明する。この状態では、回転子はN極の磁石が図面の右側半分に位置し、S極の磁石が左側半分に中心軸に対して対称に位置しているものとする。また、切換子Aは、回転子のN極とS極の磁石をまたぐように位置しており、切換子B,Cは切換子Aから120°離れて左右対称に位置している。そして、切換子A,B,Cに設置された磁石のうち、切換子AはS極,切換子BはS極,切換子CはN極の磁石が回転子のN極の磁石、S極の磁石と対峙している。すなわち、図5(a)に示したように、切換子A,Bは右側に移動した状態、切換子Cは左側に移動した状態になっている。
図6(a)の状態において、回転子に作用する力について述べる。回転子の切換子Aに対向している箇所には回転軸の中心に向かう力(吸引力)と回転軸の中心から離れる力(反発力)が作用しており、これらの力の合力は回転する方向と反対方向(時計回りの方向)の力、すなわちブレーキとして作用している。ただし、回転軸の中心に向かう力は存在しない。吸引力と反発力の軸方向成分が相殺されるからである。この状態では、切換子Aを紙面に垂直な方向、すなわち図5(a)の左右方向に移動させることが極めて容易に行うことができる。一方、回転子の切換子B,Cと対向する箇所には、回転軸の中心方向の力のみが作用し回転子の回転には何らの影響を及ぼさない。
図6(b)は、切換子Aを切り換えた後の状態を示す。すなわち、図6(a)ではS極の磁石が回転子の磁石と対峙していたのを、N極の磁石が回転子の磁石と対峙するように切り換えた後の状態である。この切換は、図5(a)において切換子Aを左側に移動させることで実行される。この切換の瞬間に、回転子には反時計方向に回そうとする力が作用する。なお、切換子B,Cの状態には変化はない。反時計方向の力により、回転子は図6(b)の状態から図6(c)の状態に変化する。
図6(c)は、回転子が反時計方向に60°回転した状態を示す。この状態では、回転子Cにブレーキが作用することになる。これは、図6(a)の切換子Aと同様の状態である。また、回転子の切換子Aに対向する箇所には、もはや回転力は作用せず回転子の中心軸に向かう力のみが作用する。なお、回転子の切換子Bに対向する箇所に作用する力については、図6(a),(b)の状態と同じである。図6(c)において、切換子CのN極の磁石が回転子の磁石と対峙しているが、S極の磁石が回転子の磁石と対峙するように、切換子Cを図5(a)の右側に移動させる。移動させた後の状態が図6(d)の状態である。切換子Cが図6(d)の状態になった瞬間に、回転子には反時計回りに回転させようとする回転力が作用する。なお、この場合切換子A,Bの状態は変化しない。
図6(e)は、図6(d)に示した回転力により回転子が更に60°、すなわち図6(a)の状態から120°回転した状態を示している。この状態では、回転子には切換子Cの位置でブレーキが作用している。また、切換子A,Bに対向する回転子の箇所には、回転中心方向の力のみが作用している。そして、この状態で切換子Cを切り換える。すなわち、切換子CのN極の磁石が回転子の磁石と対峙しているのを、S極の磁石が回転子の磁石と対峙するように切り換える。これは、切換子Cを図5(a)の左側に移動させることで実現される。図6(f)は切換子Cが切り換わった後の状態を示す。以後は、同様の切り換えを実行し切換子を順次切り換え回転子を回転させる。なお、上述の実施例では、切換子A,B,Cは左右に移動するのみで、回転するのは回転子であったが、反対に回転子を固定し、切換子A,B,Cを回転させる構成を採用してもよい。
本実施例を、図7を参照しつつ以下に説明する。本実施例のマグネットモータは、実施例1のマグネットモータと実施例2のマグネットモータを統合した構成を有するマグネットモータである。
本実施例の回転子24では、磁石は回転子24の内周面と外周面の両方に設置されている。すなわち、回転子24は内周面と外周面の両面で回転力を受けることになり、その結果実施例1,2のマグネットモータに比較して格段に大きな回転トルクを発生させることができる。
また、切換子34は回転子24の内外にそれぞれ設置されており、内側の切換子34と外側の切換子34は図に示したように連結されており、同じタイミングで変位するものとする。切換子34を変位させるための駆動機構は、実施例1で使用した駆動機構と同一のものを使用する。3つの切換子34a,34b,34cの回転方向の配置や磁石の設置方法、切換子の変位させるタイミング等は、実施例1,2と同一であるので説明を省略する。
本実施例のマグネットモータは、実施例1,2のマグネットモータと略同じ大きさでありながら、より大きな回転トルクを発生させることができる。
本実施例は、実施例1乃至3のマグネットモータとは異なり、磁石が設置された移動板を同じく磁石が設置された切換板で切り換えることにより、移動板を移動させる駆動機構に関するものである。
本実施例の駆動機構の構成について、図8により説明する。この駆動機構は、図8(a)のようにS極とN極の磁石が埋め込まれた移動板100をその長手方向に駆動するものである。個々の磁石は別個独立のものであり一体のものではない。S極の磁石とN極の磁石の間は所定の間隔を有している。なお、図ではS極磁石の左側端部側のS極の磁石、及びN極磁石の右側端部側のN極の磁石は省略されている。この移動板100は実施例1の回転子20に相当する。
一方、切換板110には、S極とN極の磁石が二列に平行に埋め込まれている。この切換板110は、その磁石面が移動板100の磁石面と対向するように移動板100と平行に間隔をあけて設置される。この切換板110は、実施例1の切換子30に相当する。図8(c),(d)は対向する磁石の状態を、移動板100と切換板110の磁石のみで示したものである。図8(c)では、切換板110のN極の磁石が移動板100の磁石と対向しており、図8(d)では、切換板110のS極の磁石が移動板100の磁石と対向していることを示す。図8(c)において切換板110が矢印方向に変位すると、図8(d)の状態となる。
図9−1,図9−2は、本実施例の駆動機構の動作原理を示すための図である。基本的には、実施例1で述べた図3−1,図3−2の内容と同一であり、図3−1,図3−2をまっすぐ直線状に伸ばした状態が図9−1,図9−2になると考えればよい。なお、図9−1の(1)〜(8)における切換板110の状態が図8(c)の状態であり、図9−2の(9)〜(16)における切換板110の状態が図8(d)の状態である。
図9−1,図9−2において、移動板100は図において右から左に移動しているものとし、切換板110の位置は変動しないものとする。ただし、切換板110は紙面に垂直方向に変位する。図9−1(6)〜(8)において、進行方向と反対方向の力が最大になっている。そして、図9−1(8)において切換板110を切り換えてN極の磁石が移動板100に対向していたのを、S極の磁石が対向するようにする。切換後の状態が、図9−2(9)である。この状態で大きな移動方向の推進力が発生することになる。実施例1でも説明した通り、図9−1(8)の状態では、進行方向と垂直な方向の力はほとんど発生しておらず、切換板110を容易に変位させることができる。力の発生方向、力の大きさ等については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
なお、図8では移動板100の磁石の列を1列、切換板110の磁石の列を2列として説明したが、実施例1と同様にどちらも複数列としてもよい。こうすることで、より大きな推進力を得ることができる。
上記した駆動機構を使用すれば、工場内に設置されているベルトコンベヤーに代わる移動機構を構成できる。移動軌道上に切換板110を所定間隔で複数設置し、移動板100を順次移動させてもよいし、複数の移動板100を順次移動させてもよい。また、移動板100を固定し、切換板110を移動させてもよい。
20 回転子
30 切換子
40 ベアリング
50 保持部材
60 ケーシング

Claims (11)

  1. 円筒内周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
    前記回転子の内側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
    前記切換子の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
    前記切換子に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記回転子の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させることにより、前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネットモータ。
  2. 円筒外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
    前記回転子の外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
    前記切換子の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
    前記切換子に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記回転子の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させることにより、前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネットモータ。
  3. 円筒内外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
    前記回転子の内側及び外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
    前記切換子の前記回転子の内側の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
    前記切換子の前記回転子の外側の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
    前記切換子に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記回転子の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させることにより、前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネットモータ。
  4. 前記回転子を固定し、前記複数の切換子を回転させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
  5. 前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記回転子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記中心軸を中心にした回転方向の力のみになるタイミングの前から、前記駆動手段に前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させるための駆動力が付与されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
  6. 前記円筒外周面または前記円筒内周面に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置され、
    前記切換子の外周面または内周面に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
  7. 前記駆動手段が、クランク機構を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
  8. 前記駆動手段が、クランク機構、遊星歯車及び傘歯車を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネットモータ。
  9. 複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石が同一の直線方向に設置された移動板と、
    複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線に垂直な方向に平行に設置された切換板とを具備し、
    前記切換板に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が対峙する前記移動板の複数の永久磁石の極を切替えるために、前記切換板を前記直線方向と垂直な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換板に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記移動板のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記移動板に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石に働く合力が前記直線方向の力のみになったタイミングで、前記駆動手段が前記切換板を前記直線方向と垂直な方向に変位させることにより、前記移動板に前記直線方向の推進力を付与することを特徴とする駆動機構。
  10. 前記移動板に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置され、
    前記切換板に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする請求項9に記載の駆動機構。
  11. 前記移動板を固定し、前記切換板を移動させることを特徴とする請求項9記載の駆動機構。
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