JP5727079B1 - マグネット駆動機構 - Google Patents

マグネット駆動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5727079B1
JP5727079B1 JP2014183377A JP2014183377A JP5727079B1 JP 5727079 B1 JP5727079 B1 JP 5727079B1 JP 2014183377 A JP2014183377 A JP 2014183377A JP 2014183377 A JP2014183377 A JP 2014183377A JP 5727079 B1 JP5727079 B1 JP 5727079B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole
permanent magnets
rotor
magnet
pole permanent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014183377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016059163A (ja
Inventor
博敏 栃平
博敏 栃平
Original Assignee
博敏 栃平
博敏 栃平
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 博敏 栃平, 博敏 栃平 filed Critical 博敏 栃平
Priority to JP2014183377A priority Critical patent/JP5727079B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5727079B1 publication Critical patent/JP5727079B1/ja
Priority to PCT/JP2015/074041 priority patent/WO2016039145A1/ja
Publication of JP2016059163A publication Critical patent/JP2016059163A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H21/00Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides
    • F16H21/10Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane
    • F16H21/16Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides all movement being in, or parallel to, a single plane for interconverting rotary motion and reciprocating motion
    • F16H21/18Crank gearings; Eccentric gearings
    • F16H21/22Crank gearings; Eccentric gearings with one connecting-rod and one guided slide to each crank or eccentric
    • F16H21/24Crank gearings; Eccentric gearings with one connecting-rod and one guided slide to each crank or eccentric without further links or guides
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/06Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

【課題】回転子に回転力を発生させることができ、切換子の駆動力を変動させることにより回転子に所定の回転力を付与することができるマグネット駆動機構を提供する。【解決手段】円筒内周面の対称位置に一群のN極の永久磁石と一群のS極の永久磁石を取付けた回転子20と、回転子20の内側に複数の切換子30とを具備し、切換子20の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が中心軸方向に配置され、且つ複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、切換子30を中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、切換子30の永久磁石に作用する中心軸に向かう力が釣り合う前に、駆動手段が切換子30を中心軸と平行な方向に変位させることにより、回転子20に回転力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触な永久磁石同士の吸引力と反発力を利用して、直線変位を回転変位にまたは垂直変位を水平変位に変換するマグネット駆動機構に関する。
近年、マグネットのみを用いたマグネットモータまたは駆動機構が種々提案されている。本出願人は、例えば特許文献1において、マグネットモータ及び駆動機構に関する技術を提案している。以下に、特許文献1のマグネットモータについて説明する。
特許文献1のマグネットモータは、円筒内周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、回転子の内側に設置された複数の切換子とを具備している。また、切換子の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が中心軸方向に配置されている。
そして、切換子の永久磁石に作用する回転中心に向かう力が釣り合ったタイミングで、駆動手段が切換子を中心軸と平行な方向に変位させて回転子に回転力を付与する構成を有している。
特開2014−100027号公報
しかし、上述の特許文献1のマグネットモータ及び駆動機構については、以下の課題があった。
(1)駆動手段による切換子の移動(変化)は容易にできるものの、回転子に十分な回転力を発生させることができないという問題があった。
(2)切換子を変位させる駆動手段の駆動力と回転子の回転力の関係が不明であり、所定の回転力を得たい場合に、いかなる駆動力を駆動手段に付与すべきかが明確でなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、回転子に十分な回転力を発生させることができ、かつ、切換子の駆動力を変動させることにより回転子に所定の回転力を付与することができるマグネット駆動機構を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するため、以下の構成を備えるものである。
(1)円筒内周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
前記回転子の内側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
前記切換子の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
前記回転子の複数の磁石と対峙する前記切換子に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換子の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
(2)円筒外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
前記回転子の外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
前記切換子の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
前記回転子の複数の磁石と対峙する前記切換子に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換子の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
(3)円筒内外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
前記回転子の内側及び外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
前記切換子の前記回転子の内側の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
前記切換子の前記回転子の外側の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
前記回転子の複数の磁石と対峙する前記切換子に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換子の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
(4)前記駆動手段が、エンジンのピストン機構であることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
(5)前記駆動手段が前記切換子を変位させる力を変動させることにより、前記回転子に付与される力を変動させることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
(6)前記回転子を固定し、前記複数の切換子を回転させることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
(7)前記駆動手段が前記切換子を変位させる力を変動させることにより、前記切換子に付与される力を変動させることを特徴とする前記(6)に記載のマグネット駆動機構。
(8)前記円筒外周面または前記円筒内周面に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置され、
前記切換子の外周面または内周面に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする前記(1)乃至(7)のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
(9)複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石が同一の直線方向に設置された移動板と、
複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線方向に垂直な方向に平行に設置された切換板とを具備し、
前記移動板の複数の磁石と対峙する前記切換板に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記移動板を前記直線方向と垂直な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
前記切換板に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記移動板のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換板の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
前記駆動手段が、前記切換板の前記複数のN極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙している状態を、前記切換板の前記複数のS極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
前記駆動手段が、前記切換板の前記複数のS極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙している状態を、前記切換板の前記複数のN極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
前記移動板に前記直線方向の推進力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
(10)前記移動板に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置され、
前記切換板に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする前記(9)に記載のマグネット駆動機構。
(11)前記移動板を固定し、前記切換板を変位させることを特徴とする前記(7)に記載のマグネット駆動機構。
(12)前記駆動手段が前記切換板を変位させる力を変動させることにより、前記移動板に付与される力を変動させることを特徴とする前記(9)または(10)に記載のマグネット駆動機構。
本発明のマグネット駆動機構によれば、回転子に十分な回転力を発生させることができ、かつ、切換子の駆動力を変動させることにより回転子に所定の回転力を付与することができるマグネット駆動機構を提供することができる。
実施例1のマグネット駆動機構の構成を示す図 実施例1の回転子に作用する力を説明するための第1の図 実施例1の回転子に作用する力を説明するための第2の図 実施例1の切換子に作用する力を説明するための第1の図 実施例1の切換子に作用する力を説明するための第2の図 実施例1の切換子に作用する力を説明するための第3の図 実施例1の中間位置にある回転子に作用する力を説明するための第1の図 実施例1の中間位置にある回転子に作用する力を説明するための第2の図 実施例1のマグネット駆動機構の回転状態の変化を説明するための図 実施例2のマグネット駆動機構の構成を示す図 実施例2のマグネット駆動機構の回転状態の変化を説明するための図 実施例3のマグネット駆動機構の構成を示す図 実施例4のマグネット駆動機構の構成を示す図 実施例4の移動板に作用する力を説明するための第1の図 実施例4の移動板に作用する力を説明するための第2の図
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1(a)は、本実施例のマグネット駆動機構の構成を示す断面構造図であり、図1(b)は、図1(a)の断面図である。また、図1(c)は回転子の構造を示す斜視図、図1(d)は切換子の構造を示す斜視図である。
図1(a)に示すように、回転子20は内側に複数の磁石が設置された円筒体20aと回転軸20bから構成されている。この回転子20はケーシング60に2つのベアリング40により回転自在に支持されている。回転子20の円筒体20aの内部には3つの切換子A 30a,切換子B 30b,切換子C 30cが保持部材50により支持・保持されており、切換子30は保持部材50に沿って図1(a)の左右方向に所定の距離だけ変位することができる。保持部材50はケーシング60に固定されており、この保持部材50と切換子30は回転しない。
次に、回転子20と3つの切換子A 30a,切換子B 30b,切換子C 30cに設置された磁石について説明する。回転子20には図1(c)に示すように磁石が設置されている。すなわち、円筒体20aの周方向に沿って複数のN極とS極の磁石が半分ずつ設置されており、このような磁石のリングが4円周分円筒体20aの内側に設置されている。一方、切換子30は扇型の形状を有しており、その外周面には複数のN極とS極の磁石が図1(d)のように設置されている。すなわち、外周面の同一の円周上には複数のN極のみの磁石、あるいは複数のS極のみの磁石が設置され、これらN極の磁石とS極の磁石が回転子20の軸方向に交互に設置されている。図1(d)ではN極、S極合わせて8列の磁石が設置されている。なお、この切換子30のN極とS極の列の間隔は、回転子20の円筒体20a内側の磁石の列の間隔と同一であるものとする。なお、本実施例のマグネットモータでは、3つの切換子A 30a,切換子B 30b,切換子C 30cはすべて同一のものである。
次に、回転子20の磁石と切換子30の磁石の配置について説明する。これら3つの切換子は図1(b)に示すように、120°毎に等角度間隔で設置されている。切換子A 30aのS極の磁石は回転子20のN極の磁石と対峙し、切換子B 30bのN極の磁石は回転子のS極の磁石と対峙している。また、切換子C 30cのN極の磁石は、回転子20のN極の磁石とS極の磁石の両方に対峙している。このような磁石の対峙状態の切換は、図1(a)に示すように切換子の右側端部に設けられた棒材を左右に変位させることによって行うことができる。図1(b)の上側の切換子30は図の左側に押し込んだ状態であり、図1(b)の下側の切換子30は図の右側に引いた状態を示している。このように、切換子30の右端を左右に変位させることにより磁石の対峙状態を変化させることができる。切換子30を左右に変位させる駆動機構については、種々の機構が考えられる。例えば、エンジンのピストンを使用してもよい。
[回転子に作用する回転方向の力]
回転子20に作用する回転方向の力について、図2−1,図2−2を用いて説明する。図2−1の(1)〜(6)では、切換子30において複数のN極の磁石が回転子20の複数の磁石と対峙している状態であり、図2−1(7)、(8)及び図2−2の(9)〜(15)では、切換子30においてS極の磁石が回転子20の磁石と対峙している。すなわち図2−1(6)の状態から図2−1(7)の状態の間において、切換子30の表面側の回転子20の磁石と対峙する磁極がN極からS極に切り換わる。回転子20は、反時計回りに回転しているものとする。また、回転子20の内周面上の磁石の内側の磁極は、回転方向の下流側(図2−1の左側)ではS極、上流側(図2−1の右側)ではN極である。
図2−1(1)の状態では、切換子30の表面のN極の磁石と回転子20の内周面のS極の磁石が対峙している。回転子20のS極の磁石とN極の磁石との境界(磁石のない箇所)は、図2−1(1)では回転方向の上流側に位置している。図に示した力のベクトルは、回転子20の内周面の磁石(今の場合は、S極の磁石)に働く力を表している。これら複数の力のベクトルのうち回転中心に向かう力のベクトルは回転子20の回転には全く影響しない。一方、図2−1(1)の左右両端側の合計4個の磁石の太く示した力のベクトルは回転に影響する。左側の2個の力のベクトルは回転のブレーキとして作用し、右側の2個の力のベクトルは回転の推力として作用するが、それぞれの合計値は等しいので結局図2−1(1)の状態では回転には影響しないことになる。
図2−1(2)は、図2−1(1)の状態から磁石1個分だけ回転子20の回転が反時計方向に進行した状態を示している。以降の図においても、同様に磁石1個分ずつ回転子20の回転が進行していくものとする。図2−1(2)では、ブレーキの力のベクトル成分の方が多く、全体として回転子20にブレーキが作用し始めることになる。図2−1(3)では、更にブレーキが増える。そして、図2−1(4)では、回転子20のN極の磁石もブレーキとして作用し、図2−1(5)ではブレーキが最大値に到達する。その後、図2−1(6)の状態まで、ブレーキは変化しない。次に、図2−1(6)の状態から図2−1(7)の状態の間に、切換子30を切り換える。すなわち、切換子30のN極の磁石が回転子20の磁石と対峙している状態を、切換子30のS極の磁石が回転子20の磁石と対峙する状態に切り換える。
図2−1(7)では、回転子20の磁石と対峙する磁石がS極となったため、回転方向の大きな推力が回転子20に作用する。この大きな推力は図2−2(11)まで継続することになる。そして、この推力は徐々に減少し図2−2(15)において推力とブレーキが釣り合った状態となる。なお、図2−1(6)の状態から図2−1(7)の状態に変化させるには抵抗力が発生するが、この抵抗力については後に詳しく説明する。
上記した回転子20に作用する回転方向の力をまとめると以下のようになる。なお、推力をFa、ブレーキ力をFbとし、最も小さい値を1として以下に記載する。
(図2−1)
(1)Fb=0、(2)Fb=1、(3)Fb=2、(4)Fb=3
(5)Fb=4、(6)Fb=4
(図2−1、図2−2)
(7)Fa=4、(8)Fa=4、(9)Fa=4、(10)Fa=4
(11)Fa=4、(12)Fa=3、(13)Fa=2、(14)Fa=1、
(15)Fa=0
[切換子の抵抗力]
次に、切換子30を回転軸方向に直線変位させる場合に必要な力(以下、この力を「抵抗力」という。)について以下に述べる。
まず、図2−1(1)の場合の抵抗力について述べる。図2−1(1)の状態をあらためて図3−1(a)に示す。図3−1(b)は、図3−1(a)のA視図であり切換子30が少し図の下方向に移動した状態を示している。図3−1(d)は、図3−1(b)の側面図である。また、図3−1(c)は切換子30が移動する前の状態の側面図である。今の場合、外側の回転子20の内周面には10個のS極の磁石が存在し、内側の切換子30の外周面には10個のN極の磁石が存在している。これらの10個のS極とN極の磁石は、異なる極同士であるので互いに吸引力で引き合うことになる(図3−1(a),図3−1(c)参照)。そして、次にこの状態から切換子30を回転軸方向に変位させる場合にどのような抵抗力が必要であるかを考える。まず、図3−1(c)に示したように切換子30の下側の10個のN極の磁石は回転子20の側に引っ張られ、切換子30の上側のS極の磁石は、回転子20のS極の磁石から大きさは小さいが反発し合う力(斥力)を受けている状態にある。この状態から切換子30が更に下方に押し下げられた状態を考える(図3−1(d))。
図3−1(b),(d)の状態は、切換子30の2段の磁石の上下の境界が、回転子20の磁石の上下方向の中心線の位置に移動した場合である。この場合、切換子30のN極の磁石は依然として、回転子20のS極の磁石から吸引力を受けているが、その値は距離が離れているため、図3−1(c)の場合よりも小さな値となる。一方、切換子30の上段のS極の磁石は回転子20のS極の磁石により近づくため、図3−1(c)の場合よりも大きな斥力を受けることになる。結局、切換子30のN極(下段)とS極(上段)の磁石は、同程度の大きさの吸引力と斥力を回転子20のS極の磁石から受けることになる。すなわち、切換子30を回転軸の方向に変位させようとすると非常に大きな抵抗力を受けることになる。今の場合、切換子30には上下2段に10組の磁石が設置されているため、1組の磁石が受ける力を1とし、抵抗力をRとした場合、R=10の抵抗を受けることになる。結局、図2−1(1)の状態で、切換子30を回転軸方向に変位させるには、非常に大きな力が必要となる。
次に、図2−1(6)の状態から図2−1(7)の状態に切り換える場合の抵抗力について述べる。図2−1(6)の状態をあらためて図3−2(a)に示す。図3−(b)は、図3−(a)のA視図であり切換子30が少し移動した状態を示している。図3−(c)は、図3−(a)の左側部分の側面図である。また、図3−(d)は図3−(c)の状態から切換子30が少し下方に移動した状態(図3−2(b))の側面図である。図3−2(e)は、図3−(a)の右側部分の側面図である。また、図3−(f)は図3−(e)の状態から切換子30が少し下方に移動した状態(図3−2(b))の側面図である。図3−(a)の場合には、外側の回転子20の内周面には5個のS極の磁石と3個のN極の磁石が存在し、内側の切換子30の外周面には10個のN極の磁石が存在している。ただし、切換子30の外周面の10個のN極の磁石のうち回転子20の磁石と実際に対峙しているのは、8個のN極の磁石である。
すなわち、回転子20の5個のS極の磁石が切換子30の5個のN極の磁石と対峙し、回転子20の3個のN極の磁石が切換子30の3個のN極の磁石と対峙していることになる。そして、図2−1(1)の場合と同様に、切換子30を回転軸方向に変位させる場合にどのような抵抗力が発生するのかを考える。まず、左側の回転子20と切換子30の5組のS極とN極の磁石の組は、既に述べた図2−1(1)の場合と同様に切換子30に抵抗力が働き、抵抗力の値は5となる。
一方、右側の回転子20の3個のN極の磁石が、切換子30の3個のN極の磁石と対峙している場合の力について述べる。まず、切換子30が回転軸方向に変位する前の状態を図3−2(e)に示す。この状態では、切換子30の下段のN極の磁石は回転子20のN極の磁石と反発し合っており、切換子30の上段のS極の磁石は、回転子20のN極の磁石と引き合っている。この引き合っている力は、反発力(斥力)ほど大きくはない。次に、この状態から、切換子30を回転軸の方向に少しだけ変位させた状態を図3−2(f)に示す。この状態は、切換子30の2段の磁石の上下の境界が、回転子20の磁石の上下方向の中心線の位置に移動した場合である。この場合、切換子30のN極の磁石は依然として回転子20のN極の磁石から斥力を受けているが、その値は距離が離れているため、図3−2(e)の場合よりも小さい値となる。一方、切換子30の上段のS極の磁石は回転子20のN極の磁石により近づくため、図3−2(e)の場合よりも、より大きな引っ張り力を受けることになる。結局、切換子30のN極(下段)とS極(上段)の磁石は、同程度の大きさの吸引力と斥力を回転子20のN極の磁石から受けることになる。すなわち、切換子30を回転軸の方向に変位させようとすると、変位方向と同方向(順方向)の力を受けることになる。この順方向の力の大きさは3組のN極とS極の磁石であるため、3となる。
図2−1(6)の場合には、抵抗の値は5、順方向の力の大きさは3であるため、結局R=2の抵抗力が発生することになる。これは、切換子30の中心線から左側の2組の磁石の組による力に抵抗する力であると言える。
結局、図2−1(6)の状態から図2−1(7)の状態にする、すなわち切換子30を回転軸の方向に変位させるには、R=2の抵抗力に抗する力が必要になる。これは、図2−1(1)の抵抗力R=10の場合に比べて、格段に小さな力であることがわかる。
次に、図2−1(8)の場合に抵抗力について述べる。図2−1(8)の状態をあらためて図3−3(a)に示す。図3−3(b)は、図3−3(a)のA視図であり切換子30が少し移動した状態を示している。図3−3(c)は、図3−3(a)の左側部分の側面図である。また、図3−3(d)は図3−3(c)の状態から切換子30が少し下方に移動した状態(図3−3(b))の側面図である。図3−3(e)は、図3−3(a)の右側部分の側面図である。また、図3−3(f)は図3−3(e)の状態から切換子30が少し下方に移動した状態(図3−3(b))の側面図である。
図3−3(a)の状態では、外側の回転子20の内周面には4個のS極の磁石と4個のN極の磁石が存在し、内側の切換子30の外周面には10個のN極の磁石が存在している。ただし、切換子30の外周面の10個のN極の磁石のうち、回転子20の磁石と実際に対向しているのは、8個のN極の磁石である。すなわち、回転子20の4個のS極の磁石が切換子30の4個のN極の磁石と対峙し、回転子20の4個のN極の磁石が切換子30の4個のN極の磁石と対峙していることになる。そして、図2−1(1)の場合と同様に、切換子30を回転軸方向に変位させる場合にどのような力が必要であるかを考える。まず、左側の回転子20と切換子30の4組のS極とN極の磁石の組は、既に述べた図2−1(1)、(7)の場合と同様に抵抗力が働き、抵抗力R=4となる。
一方、回転子20の右側の4個のN極の磁石が、切換子30の4個のN極の磁石と対峙している場合の力について述べる。この場合は、既に図2−1(7)の右側の3組のN極同士が対峙しているのと同様に考えれば、順方向の力が発生しその大きさは4である。結局図2−1(8)の場合には、抵抗の値は4、順方向の力の大きさも4であるため、切換子30を回転軸方向に変位させるための力は基本的には不要であることがわかる。上記した切換子30を回転軸方向に変位させるのに必要な抵抗力R以下のようになる。
(図2−1)
(1)R=10、(2)R=10、(3)R=9、(4)R=8
(5)R=6、(6)R=4、(7)R=2、(8)R=0
[切換子が中間位置にある場合の回転力]
(1)図2−1(7)は、切換子30の回転子20と対峙する磁石がN極からS極に変わった後の状態を表しているが、この変化の中間状態の回転力について以下に述べる。図4−1(a)は、この中間状態を示している。そして、図4−1(b)は切換子30の上段のS極の磁石が回転子20と対向している状態を、図4−1(c)は切換子30の下段のN極の磁石が回転子20と対向している状態を示している。
図4−1(b)の状態では回転子20に推力Fa=4の力が働き、図4−1(c)の状態では回転子20にブレーキ力Fb=4が働く。結局、図4−1(a)の切換子30が中間位置にある場合には、回転子20には回転方向の力は発生しないことになる。
(2)図2−1(8)は、切換子30の回転子20と対峙する磁石がN極からS極に変わった後の状態を表しているが、この変化の中間状態の回転力について以下に述べる。図4−2(a)は、この中間状態を示している。そして、図4−2(b)は切換子30の上段のS極の磁石が回転子20と対向している状態を、図4−2(c)は切換子30の下段のN極の磁石が回転子20と対向している状態を示している。
図4−2(b)の状態では回転子20に推力Fa=4の力が働き、図4−2(c)の状態では回転子20にブレーキ力Fb=4が働く。結局、図4−2(a)の切換子30が中間位置にある場合には、回転子20には回転方向の力は発生しないことになる。
なお、図4−2に示した状態を考えるのは、切換子30の回転軸方向への切り換えを遅らせて、図2−1(8)の後の状態で切り換えが終了する場合もあるからである。この場合、切り換えに必要な力は小さくて済むが、大きな回転力を得ることはできない。
[マグネット駆動機構の回転制御]
本実施例のマグネット駆動機構の回転制御につき、図5を参照しつつ以下に説明する。
図5(a)〜(h)は、回転子20が3つの切換子A 30a,切換子B 30b,切換子C 30cの動きに伴って順次回転する状態を示している。
まず、図5(a)を用いて、回転子20と3つの切換子A 30a,切換子B 30b,切換子C 30cの位置関係について述べる。それぞれの位置は角度によって決まるため、角度の定義を行う。図5(a)において、回転中心から上方を角度0°とする。そして、反時計回りに90°,180°,270°と定義する。切換子A 30aの中心は0°の位置にあり、切換子B 30bの中心は120°の位置、切換子C 30cの中心は240°の位置にある。この位置は不変であり、切換子30は紙面に垂直な方向に変位するだけである。紙面に垂直な方向に変位することで、回転子20の磁石と対峙する磁石の極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えることができる。回転子20の左側の内周面にはS極の磁石が、右側の内周面にはN極の磁石が設置されているが、図5(a)の状態では、回転子20のS極とN極の磁石の上側の境界は0°の位置から時計回りにθの位置にあるものとする。回転子20は反時計回りに回転している。
なお、θの大きさは自由に決定することができる。θの大きさを大きくすれば切換子A 30aを変位させるのに大きな力が必要となるが、回転子20に大きな力を付加することができ大きな回転力を得ることができる。更に、θの値がマイナス、すなわち0°から反時計方向にずれた位置であっても良い。すなわち、0°の手前から切換子A 30aの切り換えを開始し、0°を超えた位置で切り換えが完了してもよい。この場合でもブレーキ力を減らすことができるので、回転子20を持続的に回転させることができる。
切換子A 30aはN極の磁石が、切換子B 30bはN極の磁石が、切換子C 30cはS極の磁石が、回転子20の磁石と対峙している。切換子B 30bと切換子C 30cと対峙する回転子20の磁石には回転中心の方向の力のみが発生しており、回転子20の回転には影響を及ぼさない。一方、切換子A 30aと対向する回転子20の磁石には、既に述べたようにブレーキ力B=4が作用している。また、図5(a)の切換子A 30aを変位させるには抵抗力2に対抗する力を切換子A 30aに付加しなければならない。
図5(b)は切換子A 30aに、抵抗力2に対抗して力を加え変位させた後の状態を示している。すなわち、切換子A 30aは、回転子20と対向する磁石がS極の磁石となっている。その結果、回転子20には推力4の力が反時計方向に働く。
結局、図5(a)の状態で、抵抗力2に抗して切換子A 30aを変位させることで、回転子20に働くブレーキ力が作用する時間を短くすることができ、推力4が働く時間を長くすることができる。その結果、回転子20は持続的に回転することができる。別言すれば、切換子A 30aに付加した力が、回転子20を回す力に変換されたものと言える。なお、切換子B 30b、切換子C 30cの状態に変化はない。反時計方向の力により、回転子20は図5(b)の状態から図5(c)の状態に変化する。
図5(c)は、回転子20が反時計方向に60°回転した状態を示す。この状態では、切換子C 30cに対向する回転子20の磁石にブレーキ力が作用することになる。これは、図5(a)の切換子A 30aに対向する回転子20の磁石と同様の状態である。また、回転子20の切換子A 30aに対向する磁石には、もはや回転力は作用せず回転中心の方向の力のみが作用する。なお、回転子20の切換子B 30bに対向する磁石に作用する力については、図5(a),(b)の状態の切換子B 30bに対向する磁石に作用する力と同じである。図5(c)において、切換子C 30cのS極の磁石が回転子20の磁石と対峙しているが、N極の磁石が回転子20の磁石と対峙するように、切換子C 30cを変位させる。変位させた後の状態が図5(d)の状態である。切換子C 30cが図5(d)の状態になった瞬間に、回転子20には反時計回りに回転させようとする回転力が作用する。なお、この場合切換子A 30a,切換子B 30bの状態は変化しない。
図5(e)は、図5(d)に示した回転力により回転子20が更に60°、すなわち図5(a)の状態から120°回転した状態を示している。この状態では、切換子B 30bに対向する回転子20の磁石にはブレーキが作用している状態となっている。また、切換子A 30a,切換子C 30cに対向する回転子20の箇所には、中心方向の力のみが作用している。そして、この状態で切換子B 30bを切り換える。すなわち、切換子B 30bのN極の磁石が回転子20の磁石と対峙しているのを、S極の磁石が回転子20の磁石と対峙するように切り換える。図5(f)は切換子B 30bが切り換わった後の状態を示す。以後は、同様の切り換えを実行し切換子30を順次切り換え回転子20を回転させる。なお、上述の実施例では、切換子A 30a,切換子B 30b,切換子C 30cは左右に移動するのみで、回転するのは回転子20であったが、反対に回転子20を固定し、切換子A 30a,切換子B 30b,切換子C 30cを回転させる構成を採用してもよい。以下の実施例においても、同様である。
本実施例のマグネット駆動機構によれば、回転子に十分な回転力を発生させることができ、かつ、切換子の駆動力を変動させることにより回転子に所定の回転力を付与することができる。
図6(a)は、本実施例のマグネット駆動機構の構成を示す断面構造図であり、図6(b)は、図6(a)の断面図である。また、図6(c)は回転子22の構造を示す斜視図、図6(d)は切換子32の構造を示す斜視図である。
図6(a)に示すように、回転子22は外側に磁石が設置された円筒体22aと回転軸22bから構成されている。この回転子22はケーシング60に2つのベアリング40により回転自在に支持されている。回転子22の円筒体22aの外部には3つの切換子A 32a,切換子B 32b,切換子C 32cがケーシング60により支持・保持されており、切換子32はケーシング60に沿って図6(a)の左右方向に所定の距離だけ変位することができるが、回転はしない。
次に、回転子22と3つの切換子32に設置された磁石について説明する。回転子22には図6(c)に示すように磁石が設置されている。すなわち、円筒体の周方向に沿って複数のN極とS極の磁石が半分ずつ設置されており、このような言わば磁石のリングが4円周分、円筒体の外側に設置されている。一方、切換子32は扇型の形状を有しており、その内周面には複数のN極とS極の磁石が図6(d)のように設置されている。すなわち、内周面の同一の円周上にはN極のみの磁石、あるいはS極のみの磁石が設置され、これらN極の磁石とS極の磁石が回転子22の軸方向に交互に設置されている。図6(d)ではN極、S極合わせて8列の磁石が設置されている。なお、このN極とS極の列の間隔は、回転子22の円筒体22aの外側の磁石列の間隔と同一であるものとする。なお、本実施例のマグネット駆動機構では、3つの切換子32はすべて同一のものである。
次に、回転子22の磁石と切換子32の磁石の切換制御について説明する。3つの切換子32は120°毎に等角度間隔で設置されている。この設置状態は、実施例1と同様である。図6(b)に示すように、切換子A 32aのS極の磁石は回転子22のN極の磁石とS極の磁石の両方に対峙し、切換子B 32bのS極の磁石は回転子22のS極の磁石と対峙している。また、切換子C 32cのN極の磁石は、回転子22のN極の磁石に対峙している。このような磁石の対峙状態の切換は、図6(a)に示すように切換子32の右側端部に設けられた棒材を左右に変位させることによって行うことができる。図6(a)の上側の切換子32は図の左側に押し込んだ状態であり、図6(a)の下側の切換子32は図の右側に引いた状態を示している。このように、切換子32の右端を左右に変位させることによりN極の磁石とS極の磁石の対峙状態を変化させることができる。
[マグネット駆動機構の回転制御]
本実施例のマグネット駆動機構の回転制御につき、図7を参照しつつ以下に説明する。図7(a)〜(h)は、回転子22が3つの切換子A 32a,切換子B 32b,切換子C 32cの動きに伴って順次回転する状態を示している。
まず、図7(a)を用いて、回転子20と3つの切換子A 32a,切換子B 32b,切換子C 32cの位置関係について述べる。それぞれの位置は角度によって決まるため、角度の定義を行う。図7(a)において、回転中心から上方を角度0°とする。そして、反時計回りに90°,180°,270°と定義する。切換子A 32aの中心は0°の位置にあり、切換子B 32bの中心は120°の位置、切換子C 32cの中心は240°の位置にある。この位置は不変であり、切換子32は紙面に垂直な方向に変位するだけである。紙面に垂直な方向に変位することで、回転子22の磁石と対向する磁石の極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えることができる。回転子22の左側の外周面にはS極の磁石が、右側の外周面にはN極の磁石が設置されているが、図7(a)の状態では、回転子22のS極とN極の磁石の上側の境界は0°の位置から時計回りにθの位置にあるものとする。なお、回転子22は反時計回りに回転している。
なお、θの大きさは自由に決定することができる。θの大きさを大きくすれば切換子A 32aを変位させるのに大きな力が必要となるが、回転子22に大きな力を付加することができ大きな回転力を得ることができる。更に、θの値がマイナス、すなわち0°から反時計方向にずれた位置であっても良い。すなわち、0°の手前から切換子A 32aの切り換えを開始し、0°を超えた位置で切り換えが完了してもよい。この場合でもブレーキ力を減らすことができるので、回転子22を持続的に回転させることができる。
図7(a)では、切換子A 32aはN極の磁石が、切換子B 32bはN極の磁石が、切換子C 32cはS極の磁石が、回転子22の磁石と対向している。切換子B 32bと切換子C 32cに対峙する回転子22の磁石には中心方向の力のみが発生しており、回転子22の回転には影響を及ぼさない。一方、切換子A 32aと対向する回転子22の箇所には、既に述べたようにブレーキ力B=4が作用している。また、図7(a)の切換子A 32aを変位させるには抵抗力2に対抗する力を切換子A 32aに付加しなければならない。
図7(b)は切換子A 32aに、抵抗力2に対抗して力を加え変位させた後の状態を示している。すなわち、切換子A 32aは、回転子22と対向する磁石がS極の磁石となっている。その結果、回転子22には推力4の力が反時計方向に働く。
すなわち、図7(a)の状態で、抵抗力2に抗して切換子A 32aを変位させることで、回転子22に働くブレーキ力が作用する時間を短くすることができ、推力4が働く時間を長くすることができる。その結果、回転子22は持続的に回転することができる。別言すれば、切換子A 32aに付加した力が、回転子22を回す力に変換されたものと言える。なお、切換子B 32b、切換子C 32cの状態に変化はない。反時計方向の力により、回転子22は図7(b)の状態から図7(c)の状態に変化する。
図7(c)は、回転子22が反時計方向に60°回転した状態を示す。この状態では、切換子C 32cに対向する回転子22の磁石にブレーキ力が作用することになる。これは、図7(a)の切換子A 32aに対向する回転子22の磁石と同様の状態である。また、回転子22の切換子A 32aに対向する箇所の磁石には、もはや回転力は作用せず回転子22の中心方向の力のみが作用する。なお、回転子22の切換子B 32bに対向する箇所の磁石に作用する力については、図7(a),(b)の状態の切換子B 32bに対向する箇所の磁石に作用する力と同じである。図7(c)において、切換子C 32cのS極の磁石が回転子22の磁石と対峙しているが、N極の磁石が回転子22の磁石と対峙するように、切換子C 32cを変位させる。変位させた後の状態が図7(d)の状態である。切換子C 32cが図7(d)の状態になった瞬間に、回転子22には反時計回りに回転させようとする回転力が作用する。なお、この場合切換子A 32a,切換子B 32bの状態は変化しない。
図7(e)は、図7(d)に示した回転力により回転子22が更に60°、すなわち図7(a)の状態から120°回転した状態を示している。この状態では、切換子B 32bに対向する回転子22の磁石にはブレーキが作用している状態となっている。また、切換子A 32a,切換子C 32cに対向する回転子22の箇所には、中心方向の力のみが作用している。そして、この状態で切換子B 32bを切り換える。すなわち、切換子B 32bのN極の磁石が回転子22の磁石と対峙しているのを、S極の磁石が回転子22の磁石と対峙するように切り換える。図7(f)は切換子B 32bが切り換わった後の状態を示す。以後は、同様の切り換えを実行し切換子32を順次切り換え回転子22を回転させる。なお、上述の実施例では、切換子A 32a,切換子B 32b,切換子C 32cは左右に変位するのみで、回転するのは回転子22であったが、反対に回転子22を固定し、切換子A 32a,切換子B 32b,切換子C 32cを回転させる構成を採用してもよい。以下の実施例においても、同様である。
本実施例のマグネット駆動機構によれば、回転子に十分な回転力を発生させることができ、かつ、切換子の駆動力を変動させることにより回転子に所定の回転力を付与することができる。
本実施例を、図8を参照しつつ以下に説明する。本実施例のマグネット駆動機構は、実施例1のマグネット駆動機構と実施例2のマグネット駆動機構を統合した構成を有するマグネット駆動機構である。
本実施例の回転子24では、磁石は回転子24の内周面と外周面の両方に設置されている。すなわち、回転子24は内周面と外周面の両面で回転力を受けることになり、その結果実施例1,2のマグネット駆動機構に比較して格段に大きな回転トルクを発生させることができる。
また、切換子34は回転子24の内外にそれぞれ設置されており、内側の切換子34と外側の切換子34は図に示したように連結されており、同じタイミングで変位するものとする。3つの切換子A 34a,切換子B 34b,切換子C 34cの回転方向の配置や磁石の設置方法、切換子の変位させるタイミング等は、実施例1,2と同一であるので説明を省略する。
本実施例のマグネット駆動機構は、実施例1,2のマグネット駆動機構と略同じ大きさでありながら、より大きな回転トルクを発生させることができる。
本実施例のマグネット駆動機構によれば、回転子に十分な回転力を発生させることができ、かつ、切換子の駆動力を変動させることにより回転子に所定の回転力を付与することができる。
本実施例は、実施例1乃至3のマグネットモータとは異なり、磁石が設置された移動板を同じく磁石が設置された切換板で切り換えることにより、移動板を移動させるマグネット駆動機構に関するものである。
本実施例の駆動機構の構成について、図9により説明する。このマグネット駆動機構は、図9(a)のようにS極とN極の磁石が設置された移動板100をその長手方向に駆動するものである。個々の磁石は別個独立のものであり一体のものではない。S極の磁石とN極の磁石の間は所定の間隔を有している。なお、図ではS極磁石の左側端部側のS極の磁石、及びN極磁石の右側端部側のN極の磁石は省略されている。この移動板100は実施例1の回転子20に相当する。
一方、切換板110には、S極とN極の磁石が二列に平行に設置されている。この切換板110は、その磁石面が移動板100の磁石面と対向するように移動板100と平行に間隔をあけて設置される。この切換板110は、実施例1の切換子30に相当する。図9(c),(d)は対向する磁石の状態を、移動板100と切換板110の磁石のみで示したものである。図9(c)では、切換板110のN極の磁石が移動板100の磁石と対峙しており、図9(d)では、切換板110のS極の磁石が移動板100の磁石と対峙していることを示す。図9(c)において切換板110が矢印方向に変位すると、図9(d)の状態となる。
図10−1,図10−2は、本実施例のマグネット駆動機構の動作原理を示すための図である。基本的には、実施例1で述べた図2−1,図2−2の内容と同一であり、図2−1,図2−2をまっすぐ直線状に伸ばした状態が図10−1,図10−2になると考えればよい。なお、図10−1の(1)〜(6)における切換板110の状態が図9(c)の状態であり、図9−2の(7)〜(15)における切換板110の状態が図9(d)の状態である。
図10−1,図10−2において、移動板100は図において右から左に移動しているものとし、切換板110の位置は変動しないものとする。ただし、切換板110は紙面に垂直方向に変位する。そして、図10−1(6)と図10−1(7)の間において切換板110を切り換えてN極の磁石が移動板100に対峙していたのを、S極の磁石が対峙するようにする。この状態で大きな移動方向の推進力が発生することになる。力の発生方向、力の大きさ等については、実施例1と同様であるので説明を省略する。なお、上記の例では、図10−1(6)と図10−1(7)の間において切換板110を切り換えて、N極の磁石が移動板100に対峙していたのをS極の磁石が対峙するようにしたが、例えば、図10−1(5)と図10−1(6)の間において切換板110を切り換えてもよい。こうすることで、切り換えるのにより大きな力が必要であるが、より大きな力を移動板100に付加することができる。
図9では移動板100の磁石の列を1列、切換板110の磁石の列を2列として説明したが、実施例1と同様にどちらも複数列としてもよい。こうすることで、より大きな推進力を得ることができる。
上記した駆動機構を使用すれば、工場内に設置されているベルトコンベヤーに代わる移動機構を構成できる。移動軌道上に切換板110を所定間隔で複数設置し、移動板100を順次移動させてもよいし、複数の移動板100を順次移動させてもよい。また、移動板100を固定し、切換板110を移動させてもよい。
本実施例のマグネット駆動機構によれば、移動板に十分な力を発生させることができ、かつ、切換子の駆動力を変動させることにより移動板に所定の推力を付与することができる。
20 回転子
30 切換子
40 ベアリング
50 保持部材
60 ケーシング

Claims (12)

  1. 円筒内周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
    前記回転子の内側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
    前記切換子の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
    前記回転子の複数の磁石と対峙する前記切換子に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換子の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
    前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
    前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
    前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
  2. 円筒外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
    前記回転子の外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
    前記切換子の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
    前記回転子の複数の磁石と対峙する前記切換子に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換子の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
    前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
    前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
    前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
  3. 円筒内外周面の対称位置に複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石を取付けた回転子と、
    前記回転子の内側及び外側に、該回転子の中心軸を中心に所定角度毎に設置された複数の切換子とを具備し、
    前記切換子の前記回転子の内側の外周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が外周方向に平行に設置され、
    前記切換子の前記回転子の外側の内周面上に、複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記中心軸方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が内周方向に平行に設置され、
    前記回転子の複数の磁石と対峙する前記切換子に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記切換子を前記中心軸と平行な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換子に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記回転子のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換子の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
    前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
    前記駆動手段が、前記切換子の前記複数のS極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙している状態を、前記切換子の前記複数のN極の永久磁石が前記回転子の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
    前記回転子に前記中心軸を中心にした回転力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
  4. 前記駆動手段が、エンジンのピストン機構であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
  5. 前記駆動手段が前記切換子を変位させる力を変動させることにより、前記回転子に付与される力を変動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
  6. 前記回転子を固定し、前記複数の切換子を回転させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
  7. 前記駆動手段が前記切換子を変位させる力を変動させることにより、前記切換子に付与される力を変動させることを特徴とする請求項6に記載のマグネット駆動機構。
  8. 前記円筒外周面または前記円筒内周面に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置され、
    前記切換子の外周面または内周面に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記中心軸の方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のマグネット駆動機構。
  9. 複数の一群のN極の永久磁石と複数の一群のS極の永久磁石が同一の直線方向に設置された移動板と、
    複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線方向に配置され、且つ前記複数のN極の永久磁石と複数のS極の永久磁石が前記直線方向に垂直な方向に平行に設置された切換板とを具備し、
    前記移動板の複数の磁石と対峙する前記切換板に設置された前記複数の永久磁石の磁極をN極からS極へ、またはS極からN極に切り換えるために、前記移動板を前記直線方向と垂直な方向に変位させる駆動手段と、を有し、
    前記切換板に設置された前記複数のN極またはS極の永久磁石が前記移動板のS極とN極の永久磁石の両方に同時に対峙する状態において、前記切換板の永久磁石に作用する前記中心軸方向の力が釣り合う前に、
    前記駆動手段が、前記切換板の前記複数のN極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙している状態を、前記切換板の前記複数のS極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙する状態にすることにより、または、
    前記駆動手段が、前記切換板の前記複数のS極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙している状態を、前記切換板の前記複数のN極の永久磁石が前記移動板の永久磁石に対峙する状態にすることにより、
    前記移動板に前記直線方向の推進力を付与することを特徴とするマグネット駆動機構。
  10. 前記移動板に設置された前記複数の一群のN極の永久磁石と前記複数の一群のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置され、
    前記切換板に設置された前記複数のN極の永久磁石と前記複数のS極の永久磁石が、前記直線方向と垂直な方向に交互に複数段配置されていることを特徴とする請求項9に記載のマグネット駆動機構。
  11. 前記移動板を固定し、前記切換板を変位させることを特徴とする請求項7に記載のマグネット駆動機構。
  12. 前記駆動手段が前記切換板を変位させる力を変動させることにより、前記移動板に付与される力を変動させることを特徴とする請求項9または10に記載のマグネット駆動機構。
JP2014183377A 2014-09-09 2014-09-09 マグネット駆動機構 Expired - Fee Related JP5727079B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014183377A JP5727079B1 (ja) 2014-09-09 2014-09-09 マグネット駆動機構
PCT/JP2015/074041 WO2016039145A1 (ja) 2014-09-09 2015-08-26 マグネット駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014183377A JP5727079B1 (ja) 2014-09-09 2014-09-09 マグネット駆動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5727079B1 true JP5727079B1 (ja) 2015-06-03
JP2016059163A JP2016059163A (ja) 2016-04-21

Family

ID=53437871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014183377A Expired - Fee Related JP5727079B1 (ja) 2014-09-09 2014-09-09 マグネット駆動機構

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5727079B1 (ja)
WO (1) WO2016039145A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108361347A (zh) * 2017-01-13 2018-08-03 熵零技术逻辑工程院集团股份有限公司 一种变矩器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61218360A (ja) * 1985-03-23 1986-09-27 Shin Yoneda 永久磁石原動機
JPH0315262A (ja) * 1989-06-10 1991-01-23 Hitoshi Kawabata 磁力回転機
JP2011043157A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Hideki Wakabayashi 磁力応用ピストン動力ユニット
JP2011083121A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Hirotoshi Tochihira エアー駆動モータ
JP2012219811A (ja) * 2011-04-02 2012-11-12 Hiroyuki Hagiyama 磁力とスプリング原動機
JP5073125B1 (ja) * 2011-11-24 2012-11-14 博敏 栃平 マグネットモータの駆動方法及びマグネットモータ
JP2014100027A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Hirotoshi Tochihira マグネットモータ及び駆動機構

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61218360A (ja) * 1985-03-23 1986-09-27 Shin Yoneda 永久磁石原動機
JPH0315262A (ja) * 1989-06-10 1991-01-23 Hitoshi Kawabata 磁力回転機
JP2011043157A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Hideki Wakabayashi 磁力応用ピストン動力ユニット
JP2011083121A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Hirotoshi Tochihira エアー駆動モータ
JP2012219811A (ja) * 2011-04-02 2012-11-12 Hiroyuki Hagiyama 磁力とスプリング原動機
JP5073125B1 (ja) * 2011-11-24 2012-11-14 博敏 栃平 マグネットモータの駆動方法及びマグネットモータ
JP2014100027A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Hirotoshi Tochihira マグネットモータ及び駆動機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016059163A (ja) 2016-04-21
WO2016039145A1 (ja) 2016-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8803392B2 (en) Axial magnetic suspension
US8400037B2 (en) Device for providing rotational torque and method of use
KR102071169B1 (ko) 자력을 이용한 발전시스템
JP5608721B2 (ja) マグネットモータ及び駆動機構
US8981608B2 (en) Method of propulsion
JP2015515846A5 (ja)
US11121616B2 (en) Rotary-linear actuation assembly
US20140035411A1 (en) Non-Contact Thrust Bearing Using Permanent Magnets
JP5727079B1 (ja) マグネット駆動機構
JP2008202726A (ja) レシプロエンジン用のバランサ機構
US3355645A (en) Constant speed electric motors including a vibrating magnetic drive
JP2011217540A (ja) 電磁アクチュエータ
JP2008054374A (ja) 磁気駆動機構
CN105864291A (zh) 磁悬浮轴承、支撑装置以及电机组件
JP2023127530A (ja) 推力発生機構
JP2019106779A (ja) 永久磁石回転機
JP3977860B2 (ja) 回転装置
JPWO2018079488A1 (ja) 回転装置
JPH11136927A (ja) 回転装置
JP2009038945A (ja) 磁気駆動機構
JP7544318B1 (ja) 推力発生機構
JP2019002447A (ja) トルク変動抑制装置
JP2024531130A (ja) 求心力差を作り出すための装置
KR101648805B1 (ko) 압전형 스텝 모터
KR20180113895A (ko) 자석을 이용한 회전장치

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5727079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees