JP5607576B2 - 車両用空調制御装置、車両用空調制御方法、及び車両用空調制御プログラム - Google Patents

車両用空調制御装置、車両用空調制御方法、及び車両用空調制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両用空調制御装置、車両用空調制御方法、及び車両用空調制御プログラムにかかり、特に、モータで走行するハイブリッド自動車や、停車時にエンジン停止する自動車等の車両に搭載された車両用空調装置を制御する車両用空調制御装置、車両用空調制御方法、及び車両用空調制御プログラムに関する。
車両が停車した際に、アイドリングによる不要な排気ガス排出や燃料消費を抑えるためにエンジンを停止する技術が知られている。
このような技術では、車室内を空調(例えば冷房)するためにコンプレッサ及びブロアファンがオンされているときにエンジンが停止されると、エンジンによって駆動されるコンプレッサは、オフとなり空調冷媒の圧縮循環が行われなくなる。空調冷媒の圧縮循環が行われなくなると、エバポレータ表面の液体の蒸発やエバポレータ表面の湿った空気の吹き出しにより発臭したりウインドシールドガラス等に曇りが発生したりする。
特許文献1では、エンジン停止中に蒸発器の凝縮水が乾く温度を監視して、凝縮水が乾く前にエンジン始動による圧縮機を作動させて不快な臭いを抑制する技術が提案されている。具体的には、圧縮機停止時に蒸発器吹出温度が高温側へ上昇する過程で、蒸発器表面の凝縮水が乾ききる直前に生じる、蒸発器吹出温度の一時的な温度低下を判定し、圧縮機を再起動させている。
特開2001−130247号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ブロアファンの作動による送風が継続されていると、蒸発器表面の凝縮水はブロアファンが作動していない場合に比べて早期に乾燥する。このため、車両が停車しているときにエンジン停止させても、そのエンジン停止時間を短縮して早期に圧縮機を再起動させることが必要な場合がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、簡素な構成で車室内環境を向上させつつ省動力化させることができる車両用空調制御装置、車両用空調制御方法、及び車両用空調制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の車両用空調制御装置は、外気温を検出する検出手段の検出結果を取得する取得手段と、エバポレータ及び該エバポレータへ送風するブロアファンを具備しかつエンジンを駆動源として作動して冷媒を圧縮するコンプレッサを備えた空調手段によって車室内が空調されているときのエンジン停止からブロアファンを停止させるまでのブロアファン作動時間を、前記外気温が高くなるのに従って長くなる前記外気温に対応する所定時間として前記取得手段の取得結果から算出する算出手段と、前記空調手段によって車室内が空調されているときに、車両の運転状態に応じてエンジンの始動及び停止を制御するエンジン制御手段によってエンジンが停止されてから、前記算出手段によって算出された前記ブロアファン作動時間を経過したときに、ブロアファンが停止するように制御すると共に、エバポレータの温度を検知する検知手段の検知結果が前記外気温に対応する露点温度になる時間まで前記ブロアファンが作動するように制御する制御手段と、を備えている。
本発明によれば、取得手段では、検出手段によって検出された外気温が取得され、空調手段では、エンジンを駆動源として作動するコンプレッサを備えて、コンプレッサによって圧縮される冷媒を用いて車室内が空調される。
算出手段では、空調手段によって車室内が空調されているときのエンジン停止からブロアファンを停止させるまでのブロアファン作動時間を、外気温が高くなるのに従って長くなる外気温に対応する所定時間として取得手段の取得結果から算出される。例えば、外気温を変数とした予め定めた関数を用いて外気温からブロアファン作動時間を算出することができる。この外気温に対応する所定時間は、エバポレータ周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの発生が生じるまでの時間より短い時間が外気温に対応して予め定められている。また、算出手段は、請求項2に記載の発明のように、外気温に応じてブロアファン停止時間を予め定めたマップから算出するようにしてもよい。これによってブロアファン作動時間を容易に算出することができる。
また、エンジン制御手段では、車両の運転状態に応じてエンジンの始動及び停止が制御される。エンジン制御手段は、例えば、車両が停車してサイドブレーキ等が操作された場合に、エンジンを停止し、その後サイドブレーキが解除された場合に、エンジンを自動的に始動する等の制御を行う。
制御手段では、車室内が空調されているときに、エンジン制御手段によってエンジンが停止され、ブロアファンの作動が継続されているとき、算出手段によって算出されたブロアファン作動時間が経過した場合に、ブロアファンが停止するように制御される。
このように、外気温の検出結果から発臭やガラスの曇りが発生するまでのブロアファン作動時間を算出して、ブロアファン作動時間が経過した場合にブロアファンが停止するように制御するので、エバポレータ周辺の早期の液体蒸発を阻止でき、発臭やガラスの曇りが発生することがなくなる。すなわち、エンジン停止から所定時間のブロアファン作動により車室内環境が向上され、所定時間後にブロアファンが停止されることによりエンジン停止からエンジン始動するまでのエンジン停止時間を延長させることができる。これによって、車室内環境を向上させつつ省動力化させ、つまりエンジン停止時間を延長させるようにエンジンの始動及び停止を制御することができる。
請求項3に記載の発明は、前記車両用空調制御装置において、前記制御手段が、前記エンジン停止からブロアファンを停止させるまでのブロアファン作動時間内に、前記ブロアファンの風力が抑制されるように前記ブロアファンの作動を制御することを特徴とする。
ブロアファンの作動が継続されているとき、所定時間後にブロアファンを停止することは、エバポレータ周辺の早期の液体蒸発を阻止できる。この停止までのブロアファンが作動しているときは、空調手段により車室内が空調されている時間が延長されることに相当し、車室内の快適性が確保されている。しかし、コンプレッサ稼働による空調手段の車室内空調と同様の状態でブロアファンが作動されているので、エバポレータ周辺の液体蒸発までの時間が短縮される。そこで、ブロアファン作動時間内に、ブロアファンの風力が抑制されるようにブロアファンの作動を制御する例えばブロアダウンするようにすれば、車室内環境を向上させつつエンジン停止時間を延長させることができる。
また、前記車両用空調制御装置において、前記制御手段は、エバポレータの温度を検知する検知手段の検知結果が前記外気温に対応する露点温度になる時間まで前記ブロアファンが作動するように制御することができる。
エバポレータ周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの発生が生じることの要因は、エバポレータの温度が考えられる。そこで、エバポレータの温度を検知する検知手段の検知結果を入手して、その検知結果が外気温に対応する露点温度になる時間までブロアファンが作動するように制御すれば、発臭やガラスの曇りに起因する温度関係から、ブロアファンを停止する最適な時間を求めることができる。このため、現在環境に応じて、車室内環境を向上させつつエンジン停止時間を延長させることができる。
なお、エバポレータの温度は、直接計測してもよく、計算により推定してもよい。請求項4にも記載したように、前記制御手段は、前記外気温と前記ブロアファン作動時間とに基づいて、予め求められている前記エバポレータの温度上昇率及び温度特性の少なくとも一方から推定される前記エバポレータの推定温度を、前記検知手段の検知結果として用いることができる。また、請求項5にも記載したように、前記制御手段は、エンジン停止から前記エバポレータ周辺の温度が露点温度になるまでのエンジン停止時間より所定時間だけ短い時間になるように、前記ブロアファン作動時間を算出することができる。例えば、エバポレータ温度の推定は、外気温及びブロアファンの作動時間に基づいて、予め求められている温度上昇率や温度特性から算出することができる。また、前記ブロアファン作動時間は、エンジン停止から前記エバポレータ周辺の温度が露点温度になるまで(例えばガラスの曇りが発生するまで)のエンジン停止時間より所定時間だけ短い時間になるように、前記取得手段の取得結果から算出することができる。つまり、エンジン停止から前記エバポレータ周辺の温度が露点温度になるまでのエンジン停止時間は、外気温により変動する。そこで、そのエンジン停止時間より所定時間だけ短い時間だけ短くなる時間でブロアファンを停止すれば、外気温に応じて安定的にブロアファンを停止でき、外気温に応じて、車室内環境を向上させつつエンジン停止時間を延長させることができる。
請求項6に記載の発明は、前記車両用空調制御装置において、前記制御手段は、所定外気温範囲内のときに前記ブロアファンが停止するように制御することを特徴とする。
単にエバポレータ周辺の液体蒸発阻止のためにブロアファンを停止することは、車室内の快適性に影響する場合がある。例えば、ブロアファンを停止した場合に、車室内の快適性に影響が少ない温度範囲を経験的に得るまたは実験的に求めることができる。、そこで、制御手段は、所定外気温範囲内のときに前記ブロアファンが停止するように制御するようにすれば、車室内の快適性への影響を抑えることができる。
なお、請求項7に記載したように、前記算出手段では、前記外気温及び前記ブロアファンの作動時間に基づいてエンジン停止から前記エバポレータ周辺の温度が露点温度になる(例えば発臭やガラスの曇りが発生する)までのエンジン停止時間を算出し、前記制御手段は、前記算出手段によって算出された前記エンジン停止時間が経過した場合に、エンジンを始動するように前記エンジン制御手段を制御するようにしてもよい。このようにすることにより、外気温の検出結果から発臭やガラスの曇りが発生するまでのエンジン停止時間を算出して、エンジン停止時間が経過した場合にエンジンを始動するように制御するので、発臭やガラスの曇りが発生することがなくなる。すなわち、外気温の検出のみの簡素な構成で車室内環境を向上させつつエンジンの始動及び停止を制御することができる。
請求項8に記載の発明の車両用空調制御方法は、外気温を検出する検出手段の検出結果を取得する取得工程と、エバポレータ及び該エバポレータへ送風するブロアファンを具備しかつエンジンを駆動源として作動して冷媒を圧縮するコンプレッサを備えた空調手段によって車室内が空調されているときのエンジン停止からブロアファンを停止させるまでのブロアファン作動時間を、前記外気温が高くなるのに従って長くなる前記外気温に対応する所定時間として前記取得工程の取得結果から算出する算出工程と、前記空調手段によって車室内が空調されているときに、車両の運転状態に応じてエンジンの始動及び停止を制御するエンジン制御手段によってエンジンが停止されてから、前記算出工程によって算出された前記ブロアファンの作動時間を経過したときに、ブロアファンが停止するように制御すると共に、エバポレータの温度を検知する検知手段の検知結果が前記外気温に対応する露点温度になる時間まで前記ブロアファンが作動するように制御する制御工程と、を含む。
請求項8に記載の発明によれば、外気温の検出結果から発臭やガラスの曇りが発生するまでのブロアファン作動時間を算出して、ブロアファン作動時間が経過した場合にブロアファンが停止するように制御するので、エバポレータ周辺の早期の液体蒸発を阻止でき、発臭やガラスの曇りが発生することがなくなる。すなわち、エンジン停止から所定時間のブロアファン作動により車室内環境が向上され、所定時間後にブロアファンが停止されることによりエンジン停止からエンジン始動するまでのエンジン停止時間を延長させることができる。これによって、車室内環境を向上させつつ省動力化させ、つまりエンジン停止時間を延長させるようにエンジンの始動及び停止を制御することができる。
なお、請求項9に記載の発明のように、コンピュータを請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両用空調制御装置の各手段として機能させる車両用空調制御プログラムとしてもよい。該車両用空調制御プログラムは、記憶媒体に記憶して流通可能なようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、外気温の検出結果から発臭やガラスの曇りが発生するまでのブロアファン作動時間を算出して、ブロアファン作動時間が経過した場合にブロアファンが停止するように制御するので、エバポレータ周辺の早期の液体蒸発を阻止でき、車室内環境を向上させつつ省動力化させることができる、という効果がある。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の概略構成を示すブロック図である。 エコラン中におけるエンジン始動までの時間/ブロアファンの作動時間と外気温との相関関係を示す特性マップである。 任意の外気温における時間経過に対するエバポレータの温度特性を示す線図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置のエアコンECUで実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 市街地等における信号停車時間に対する発生割合の関係を示した特性図である。 本発明の第2実施形態に係る省動力化優先モードでの任意の外気温における時間経過に対するエバポレータの温度特性を示す線図である。 本発明の第3実施形態に係る抑制された風力によるブロアファン作動での任意の外気温における時間経過に対するエバポレータの温度特性を示す線図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本実施形態は、エンジン等の内燃機関の動力で走行する車両や、エンジンとモータを備えたハイブリッド車両等に搭載される車両用空調装置に、本発明を適用したものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる車両用空調装置10の概略構成を示すブロック図である。本実施形態は、車室内を空調している際に、車室内環境を向上させつつ省動力化させるために、エンジン停止要求が行われてエンジンが停止される所謂エコラン中に、エバポレータへ送風するブロアファンの駆動を制御するものである。
車両用空調装置10は、コンプレッサ14、コンデンサ16、エキスパンションバルブ18、及びエバポレータ20を含む冷媒の循環路によって冷凍サイクルが構成されている。エバポレータ20は、圧縮されて液化している冷媒を気化することにより、このエバポレータ20を通過する空気(以下、エバポレータ後の空気という)を冷却する。この時、エバポレータ20では、通過する空気を冷却することにより、空気中の水分を結露させるようになっており、これにより、エバポレータ20後の空気が除湿される。エバポレータ20の上流側に設けられているエキスパンションバルブ18は、液化している冷媒を急激に減圧することにより、冷媒を霧状にしてエバポレータへ供給するようになっており、これによってエバポレータ20での冷媒の気化効率を向上させている。
本実施形態では、車両用空調装置10のコンプレッサ14は、車両の動力を使用して機械的に駆動するコンプレッサによって冷媒を圧縮して冷媒サイクルを循環させる。
車両用空調装置10のエバポレータ20は、空調ダクト38の内部に設けられている。この空調ダクト38は、両端が開口しており、一方の開口端には、空気取入口40、42が形成されている。また他方の開口端には、車室内へ向けて開口された複数の空気吹出口44(本実施の形態では一例として44A、44B、44Cを示す。)が形成されている。空気取入口42は、車両外部と連通し、空調ダクト38内に外気を導入可能となっている。また、空気取入口40は、車室内と連通しており車室内の空気(内気)を空調ダクト38内に導入可能となっている。なお、空気吹出し口44は、一例としてウインドシールドガラスへ向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出し口44A、サイド及びセンタレジスタ吹出し口44B、足下吹出し口44Cとなっている。
空調ダクト38内には、エバポレータ20と空気取入口40、42との間にブロアファン46が設けられている。また、空気取入口40、42の近傍には、モード切換ダンパ48が設けられている。モード切換ダンパ48は、モード切換ダンパ用モータ24等のアクチュエータの作動によって、空気取入口40、42の開閉を行う。
ブロアファン46は、ブロアモータ22の駆動によって回転して、空気取入口40乃至空気取入口42から空調ダクト38内に吸引し、この空気をエバポレータ20へ向けて送出する。この時、モード切換ダンパ48による空気取入口40、42の開閉状態に応じて、空調ダクト38内に外気又は内気が導入されるようになっている。すなわち、モード切換ダンパ48によって内気循環モードと外気導入モードが切換えられる。
エバポレータ20の下流には、エアミックスダンパ50及びヒータコア52が設けられている。エアミックスダンパ50は、エアミックスダンパ用モータ36の駆動によって回動してエバポレータ20後の空気の、ヒータコア52を通過する量とヒータコア52をバイパスする量を調整する。ヒータコア52は、エンジン冷却水が循環し、エアミックスダンパ50によって案内された空気を加熱する。
エバポレータ20後の空気は、エアミックスダンパ50の開度に応じてヒータコア52へ案内されて加熱され、さらに、ヒータコア52によって加熱されていない空気と混合された後に、空気吹出し口44へ向けて送出される。車両用空調装置10では、エアミックスダンパ50をコントロールしてヒータコア52により加熱される空気の量を調節することで、空気吹出し口44から車室内へ向けて吹き出す空気の温度調整を行う。
各空気吹出し口44の近傍には、それぞれに対応して吹出し口切換ダンパ54が設けられている。車両用空調装置10では、これらの吹出し口切換ダンパ54によって空気吹出し口44A、44B、44Cを開閉することにより、温度調整した空気を所望の位置から車室内へ吹き出すことができる。
また、車両用空調装置10は、車両用空調装置10の各種制御を行うためのエアコンECU(Electronic Control Unit)11を備えている。エアコンECU11には、コンプレッサ14、ブロアモータ22、モード切換ダンパ用モータ24、エアミックスダンパ用モータ36、吹出し口切換ダンパ用モータ34、外気温センサ32、及び内気温センサ30が接続されている。これと共に、エアコンECU11には、車両用空調装置10の温度設定や吹出し口の選択等の車両用空調装置10の各種操作を行うための操作部15が接続されており、外気温センサ32、及び内気温センサ30の検出値がエアコンECU11に入力され、各センサの検出結果に基づいて操作部15の設定等に応じて車室内の空調制御を行うようになっている。エアコンECU11に接続可能な他のセンサの一例としては、車両に対する光照射状態により天候等を検出する日射センサがある。
さらに、エアコンECU11には、エコランECU(Electronic Control Unit)17を介してエンジンECU12が接続されており、エアコンECU11からエコランECU17を介してエンジンECU12に対してエンジン始動要求や停止要求等を行うことが可能に構成されている。なお、本実施形態では、エコランECU17を備える構成として説明するが、エコランECU17を省略して、エアコンECU11にエンジンECUを直接接続するようにしてもよい。
さらにまた、エアコンECU11には、メモリ29が接続されている。このメモリ29には、詳細を後述するマップや設定値等が格納されるように構成されている。なお、本実施形態では、メモリ29を備える構成として説明するが、メモリ29と同等の機能を有するようにエアコンECU11を構成するようにしてもよい。
エコランECU17は、車両の走行状態に応じて、エンジンECU12に対してエンジン停止要求やエンジン始動要求等を行うことにより、不要な排気ガスや燃料消費を抑制する制御を行う。例えば、車両が停車してサイドブレーキ等が操作された場合に、エンジン停止要求をエンジンECU12に対して行うことによってアイドリングをストップさせ、その後サイドブレーキが解除された場合に、エンジン始動要求をエンジンECU12に対して行うことによってエンジンを自動的に始動する等の制御を行う。また、本実施形態では、エアコンECU11からの要求に応じたエンジン停止要求や始動要求等の要求をエンジンECU12に出力するようになっている。
エアコンECU11が行う各種制御の一例としては、例えば、イグニッションスイッチがオンの際に、各センサの検出結果及び操作部15の設定内容に基づいて目標吹出し温度を算出して目標吹出し温度になるように空調制御を行う。また、エアコンECU11は空調制御を行う際には、目標吹出し温度等に応じて、コンプレッサ14のオンオフ制御や、エアミックスダンパ用モータ36の駆動制御、空気吹出し口44の切換制御、空気取入口40、42の切換制御(内気循環モードや外気導入モードのモード切換制御)等の制御もを行う。
なお、空気取入口40、42の切換制御は、乗員が操作部15を操作して手動で行うようにしてもよい。
ここで、本実施形態では、上記のように不要な排気ガスや燃料消費を抑制するために、エコランECU17は、エンジン停止や始動の制御をする。この場合、コンプレッサ14をオンして車室内を空調している際に、エコランECU17によってエンジン停止要求が行われてエンジンが停止(以下、エコランという。)されると、コンプレッサ14による冷媒の圧縮循環が停止して、エバポレータ20の温度が上昇する。これによって、エバポレータ周辺、例えばエバポレータ20表面に付着した液体が蒸発することにより発臭したりガラスに曇りが発生したりすることがある。一例としては、エバポレータ20表面に付着した液体の蒸発により、その液体に含まれる臭い成分を含んだ空気(臭気)が空気吹出し口44から吹き出され、発臭することがある。また、空気吹出し口44から吹き出される空気の露点温度がガラスの露点温度を超えるとガラスに曇りが発生することがある。
そこで、本実施形態では、エアコンECU11が、外気温センサ32の検出結果からエバポレータ20周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの発生が生じるまでの時間より短い時間を算出し、その所定時間になるまでブロアファン46の作動を継続させ、その所定時間を経過すると、ブロアファンを停止させるようになっている。このブロアファン46の停止によって、エバポレータ20周辺の早期の液体蒸発を阻止でき、発臭やガラスの曇りが発生することがなくなる。また、エンジン停止から所定時間のブロアファン46を作動させることにより空調制御が継続されて車室内環境の快適性が向上される。さらに、所定時間後にブロアファン46が停止されることにより、エバポレータ20周辺の温度上昇を抑制できる。これにより、エバポレータ20周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの発生が生じるまでの温度へ到達するまでの時間を延長することができ、エンジン停止からエンジン始動するまでのエンジン停止時間を延長させることができる。
本実施形態では、エバポレータ20周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの発生を阻止するために、エンジン停止からエンジン始動するまでの間に、ブロアファン46の作動を停止させる。
図2に示す、メモリ29に記憶された、エコラン中におけるエンジンオン(エンジン始動)までの時間/ブロアファン46の作動時間と外気温との相関関係を示す特性マップ(以下、エコランマップという。)に基づいて、エアコンECU11が、外気温に応じてブロアファンを所定時間作動させつつエコランが可能な時間をタイマとして設定し、そのエコラン可能時間経過後にエンジン始動要求を行う。
まず、エンジン停止からブロアファン46の作動を継続させたとき、発臭や曇りが発生するまでの時間、すなわちエンジンオンするまでの時間を、エコランが可能な時間TA(エンジンオン閾値)として、外気温が高くなるのに従って時間が長くなるように予め定めた相関特性60が、メモリ29に記憶されている。この相関特性60により、外気温に応じてエコランが可能な時間TA(エンジンオン閾値)を求めることができる。
ここで、本実施形態では、エバポレータ20周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの早期発生を阻止するために、エンジン停止からエンジン始動するまでの間に、ブロアファン46の作動を停止させる。このようなブロアファン46の作動を停止させることは、車室内環境の快適性に影響する。本実施形態では、ブロアファン46の作動停止により車室内環境の快適性に影響が少ない外気温の温度範囲を実験的または経験的に予め求めている。そして、車室内環境の快適性に影響が少ない外気温の温度範囲内でブロアファン46の作動停止がなされるように予め設定される。すなわち、ブロアファン46の作動(ブロアファン46をオフする)制御について、車室内環境の快適性に影響が少ない外気温の温度範囲内で制御がなされる設定値として、外気温の温度範囲62(図2では外気温P1〜P2)がメモリ29に格納されている。
なお、空調制御に依存する車室内環境の快適性を考慮すると温度範囲62内の外気温についてブロアファン46をオフする制御を行うことが好ましいが、車室内環境の快適性についての優先順位が低いときには、温度範囲62外の外気温でブロアファン46をオフ制御するようにしてもよい。この車室内環境の快適性についての優先順位の設定は、予め定めておいてもよく、操作部15による操作によって設定されるようにしてもよい。また、温度範囲62外でブロアファン46をオフする制御では、温度範囲62から外れた外気温について、段階的に設定可能とすることが好ましい。例えば、温度範囲62から温度範囲が段階的に広がるように、温度範囲62の上限値及び下限値(図2では外気温P1とP2)から所定温度づつ外気温が設定されるようにする。このようにすることで、車室内環境の快適性に対する影響の度合いを段階的に設定することができる。
エアコンECU11は、この外気温の温度範囲62内においてブロアファン46の作動停止を制御する。このため、相関特性60に対して予め定めた一定時間だけ短くなるオフ特性64が、メモリ29に記憶されている。このオフ特性64として、相関特性60に対して短くなる予め定めた一定時間は、車室内環境の快適性及び省動力化を両立させることを目的として、実験的または経験的に予め求めることができる。従って、外気温の温度範囲62内において、ブロアファン46の作動を停止させる時間TCが、外気温に応じて求まるエコランが可能な時間TAから予め定めた一定時間だけ短くなるオフ特性64によって求めることができる。
また、エアコンECU11は、外気温の温度範囲62内において外気温に応じてブロアファンを所定時間作動させつつエコラン可能時間経過後にエンジン始動要求を行う。外気温の温度範囲62内において、ブロアファン46の作動を停止させると、エコラン可能時間は延長される(図3参照)。そこで、外気温の温度範囲62内では、ブロアファン46の作動継続時間に応じて、エコランが可能な時間TA(エンジンオン閾値)が延長するように予め定めたエンジンオン特性66が、メモリ29に記憶されている。このエンジンオン特性66により、外気温に応じて延長されたエコランが可能な時間TBを求めることができる。
図3には、外気温の温度範囲62内の任意の外気温Pxにおける、時間経過に対するエバポレータ20の温度特性を示した。エンジン停止の時間Toまで、エバポレータ20の温度は空調制御により温度E1を維持する。この後、エバポレータ20の温度は、エンジン停止により温度E1から徐々に上昇する特性70となる。この特性70では、時間TAで、エバポレータ20周辺の液体蒸発によって発臭やガラスの曇りが発生する可能性のある温度E2に到達する。従って、エバポレータ20周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りを抑制するために時間TAでエンジンオンさせることで、エコラン可能時間T1であった。
本実施形態では、エコランが可能な時間TAから予め定めた一定時間だけ短い時間TCで、ブロアファン46の作動を停止させる。ブロアファン46の作動停止によって、エバポレータ20の温度上昇緩和され、線形的な上昇である特性72となる。これによって、エンジンオンするまでの時間すなわちエバポレータ20の温度が発臭や曇りが発生する可能性のある温度E2になるまでの時間が時間TBに延長される。従って、エンジンオンするまでの時間は、ブロアファン46の作動継続によるエコラン可能時間T1から、ブロアファン46の作動停止によるエコラン可能時間T2に延長される。
次に、本実施形態に係る車両用空調装置10のエアコンECU11で行われる処理を説明する。図4は、本実施形態に係る車両用空調装置10のエアコンECU11で実行されるエコランに関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、エアコンECU11は、図示しないイグニッションスイッチがオンされると、処理が開始され、ステップ100へ移行して、外気温センサ32から外気温検出結果が取得される。次のステップ102では、取得された外気温に対応する時間TA,TB,TCを、予め記憶されたエコランマップ(図2)を用いて算出する。まず、時間TAは、外気温から、エバポレータ20周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの発生が生じるまでの時間、すなわちエンジン停止後にブロアファンが作動継続(オン)されたときにエコランが可能な時間を算出する。また、時間TCは、外気温の温度範囲62内において、ブロアファン46の作動を停止させる時間を算出する。さらに、時間TBは、外気温に応じて時間TCでブロアファン46を停止させたときに延長されたエコランが可能な時間を算出する。
次に、ステップ104では、車両が停車中であるか否かが判定される。この判定は、エコランECU17がエンジンECU12から停車を表す信号を受信したか否かについて、エアコンECU11がエコランECU17との通信による結果から判断する。例えば、車両が停車してサイドブレーキ等が操作された場合や、車速センサの検出結果による車速が「0」の場合などのときに、車両が停車中と判断される。否定判定の場合には、以下のエコランに関する処理が不要として本処理を終了する(終了してステップ100に戻る、または他の処理を行う)。一方、肯定判定の場合には、ステップ106へ移行し、エコラン許可条件が成立しているか否かが判定される。この判定は、エコランECU17がエンジンECU12からエコラン許可条件を表す信号を受信したか否かについて、エアコンECU11がエコランECU17との通信による結果から判断する。エコラン許可条件の一例としては、ブレーキ・オンでかつクラッチ・オフ等のスイッチ等の検出結果による組み合わせ値がある。ステップ106で否定されると本処理を終了し、肯定されると、ステップ108へ移行する。
ステップ108では、エンジン始動要求が無か否かが判定され、否定されると本処理を終了し、肯定された場合にはステップ110へ移行する。この判定は、エコランECU17がエンジンECU12へエンジン始動要求を表す信号を送信したことや、バッテリ状態に応じてエンジンECU12がエンジン始動指示することをエコランECU17が受信したこと等のようなエンジン始動要求について、エアコンECU11がエコランECU17との通信による結果から判断する。なお、このエンジン始動要求についての判定は、後述するエアコンECU11がエンジン始動要求を示す信号を出力する場合を含む。
次に、ステップ110では、エアコンECU11から、エンジン停止要求を示す信号がエコランECU17へ出力される。これと共に、エコランECU17がエンジンECU12を制御することによりエンジンが停止されてからの時間(エコラン時間)を計測するためのタイマが作動される。なお、このステップ110の時点では、ブロアファン46の作動は停止されず、継続されている。
次のステップ112では、オートエアコンであるか否かが判定される。この判定は、コンプレッサ14をオンさせるためのオートA/Cスイッチがオンされているか否かを操作部15の状態から判断される。否定判定の場合にはステップ114へ移行する。ステップ112で否定された場合、乗員が意図的にオートエアコンを意図していないので、ブロアファンを停止させることなくエンジン停止を維持するように、外気温に応じて求められたブロアファン46を作動継続させたときのエコランが可能な時間TAになるまで(ステップ114で肯定されるまで)、エンジン停止を維持して(ステップ132)上記処理を繰り返す。このステップ114では、ステップ110において作動を開始したタイマ(エコラン時間)が時間TAに到達したか否かによって判定される。
次のステップ116では、エンジン始動要求を示す信号がエコランECU17へ出力され、本処理を終了する。このステップ116では、エンジン始動要求がエコランECU17に出力されて処理を終了する。すなわち、エンジン始動要求を出力することによりエンジンを始動させてコンプレッサ14による冷媒循環を開始させることで、発臭やガラス曇りを抑制できる。
このように、乗員が意図的にオートエアコンを指示しないときは、エコランが可能な時間TAでエンジン始動がなされる。これにより、乗員の意図によりブロアファン46の作動が継続された場合であっても、外気温に応じて発臭やガラスの曇りが発生するまでに、エンジン停止からエンジン始動に移行させることができ、エバポレータ20周辺の液体蒸発による発臭やガラスの曇りの発生を阻止することができる。
一方、ステップ112で肯定判定の場合にはステップ120へ移行する。ステップ120では、オートブロアであるか否かが判定される。この判定は、ブロアファン46が自動設定作動(オートブロア)または手動設定作動(マニュアルブロア)の何れの作動設定かを指示させるためのブロアスイッチがオートブロアに設定されているか否かを操作部15の状態から判断する。否定判定の場合にはステップ114へ移行する。ステップ120で否定された場合、乗員が手動設定作動(マニュアルブロア)を意図しているので、ブロアファンを停止させることなくエンジン停止を維持するように時間TAになるまで(ステップ114で肯定されるまで)、エンジン停止を維持して(ステップ132)上記処理を繰り返す。
これにより、乗員が意図的に手動設定作動(マニュアルブロア)を指示したときであっても、時間TAでエンジン始動がなされ、外気温に応じて発臭やガラスの曇りが発生するまでに、エンジン停止からエンジン始動に移行させることができ、発臭やガラスの曇りの発生を阻止することができる。
ステップ120で肯定判定の場合にはステップ122へ移行する。ステップ122では、外気温がブロアファンの制御対象範囲内であるか否かが判定される。このブロアファンの制御対象範囲は、車室内環境の快適性に影響が少ない外気温の温度範囲内でブロアファン46の作動停止がなされるように外気温の上限値及び下限値(図2の外気温P1〜P2)が設定されている。ステップ122で否定された場合、ブロアファンを停止させることなくエンジン停止を維持するように時間TAになるまで(ステップ114で肯定されるまで)、エンジン停止を維持して(ステップ132)上記処理を繰り返す。
これにより、外気温がブロアファンの制御対象範囲外である場合には、後述するブロアファンの作動制御を実行しないので、車室内環境の快適性に影響を与えることを抑制することができる。
ステップ122で肯定判定の場合にはステップ124へ移行する。ステップ124では、ステップ110において作動を開始したタイマ(エコラン時間)が時間TCに到達したか否かによって判定される。ステップ124で否定された場合、時間TCになるまで(ステップ124で肯定されるまで)、ブロアファンの作動が継続されつつエンジン停止が維持されて(ステップ132)上記処理を繰り返す。
ステップ124で肯定判定の場合にはステップ126へ移行する。ステップ126では、タイマ(エコラン時間)が時間TBに到達したか否かによって判定される。ステップ126で肯定された場合、ステップ128においてブロアファン46が停止するように制御し、ステップ132へ移行する。一方、ステップ126で否定された場合、ステップ130においてブロアファン46が作動されるように制御した後に、エンジン始動要求信号が出力される(ステップ116)。すなわち、時間TBになるまで(ステップ126で肯定されるまで)、ブロアファンの作動が停止されつつエンジン停止が維持されて(ステップ132)上記処理を繰り返す。
これにより、車室内環境の快適性に影響が少ない外気温の温度範囲内でブロアファン46の作動停止がなされる。このブロアファン停止により、エバポレータの温度上昇が緩和され、外気温に応じて求められたエコランが可能な時間は、時間TAから時間TBに延長される(図3)。また、車室内環境の快適性に影響が少ない外気温の温度範囲でブロアファンの作動制御を実行するので、車室内環境の快適性に影響を与えることを抑制することができる。このように、時間TCでブロアファンを停止して時間TBでエンジン始動がなされるので、外気温に応じて発臭やガラスの曇りが発生するまでに、エンジン停止からエンジン始動に移行させることができ、発臭やガラスの曇りの発生を阻止すると共に、車室内環境の快適性を維持させつつ、エコランが可能な時間(エンジン始動までの時間)を延長させて省動力化させることができる。
このように、本実施形態では、エコランECU17によってエンジンが停止された場合には、ブロアファン46が作動するように制御することで、空調による車室内環境の快適性を継続させることができる。また、エンジン停止中におけるブロアファン46の停止は、外気温に応じて、ブロアファン46の作動継続によるエコランが可能な時間TAから予め定めた一定時間だけ短い時間TCでなされる。ブロアファン46の作動停止によって、エバポレータ20の温度上昇緩和され、エンジン始動までの時間すなわちエバポレータ20の温度が発臭や曇りが発生する可能性のある温度になるまでの時間が時間TBに延長される。従って、エンジン始動までの時間を延長させて車室内環境の快適性を維持させつつ、発臭したりガラスが曇ったりする前にコンプレッサ14を駆動させることができ、エコランによる発臭やガラス曇りを阻止することができる。また、エコランによるエンジン始動までの時間を延長させることができるので、省動力化させることができる。
ところで、市街地等の信号の多い地域や、標識等による停車指示の多い地域では、信号や標識等による短時間停車等の車両走行が多くなる場合がある。
図5は、一例として、市街地等における信号停車時間に対する発生割合の関係を示した特性図である。図5に示すように、停車時間と発生割合の関係は、停車時間が短時間になるに従って発生割合が上昇する特性74になる。本実施形態では、停車時間が短時間の場合では、時間TAまたは所定の外気温範囲内の外気温に応じて定まるブロアファン停止の時間TCまでは、ブロアファン46は作動を継続する。従って、車両が短時間停車を繰り返してもブロアファンの作動が頻繁に切り替わることはない。このため、車室内環境の快適性を維持させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置について説明する。本実施形態は、ブロアファン46を停止する時間を設定可能にしたものである。なお、本実施形態は、第1実施形態と略同一の構成であるため、同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上記第1実施形態では、ブロアファン46の作動をオフする制御として、エンジン停止からブロアファン46の作動を継続させたときのエンジンオンするまでの時間(エコランが可能な時間TA)までの間に、ブロアファン46の作動を停止させている。このブロアファン46の作動をオフする制御は、エコランが可能な時間TAから所定時間だけ短くなるようにしている。これにより、エンジン停止からブロアファン46の作動を継続させることで車室内環境の快適性を維持させること、そして所定時間でその作動を停止させることで、エコランによるエンジン始動までの時間を延長させて省動力化させることの双方の利点を有している。従って、エンジン停止からブロアファン46の作動を継続させる時間時間に応じて、車室内環境の快適性及び省動力化に影響する。
そこで、本実施形態では、ブロアファン46の作動時間に依存する車室内環境の快適性及び省動力化の二律相反する性能について、ブロアファン46を停止する時間を設定可能にすることで、選択的に指示することを可能にしている。
具体的には、車室内環境の快適性及び省動力化についての選択的な指示は、操作部15による操作によって段階的に指示されたものが設定されるようにすることができる。例えば、車室内環境の快適性を優先する快適性優先モード、車室内環境の快適性及び省動力化を両立させるバランスモード(第1実施形態)、及び省動力化を優先する省動力化優先モードの3段階に設定することができる。なお、設定は、3段階に限定されるものではない。
すなわち、図2に示すエコランマップについて、外気温の温度範囲62内の相関特性60から一定時間短くなるオフ特性64で、ブロアファン46の作動を停止させる時間TCが求まる。従って、オフ特性64が相関特性60に近づくに従って車室内環境の快適性が向上し、オフ特性64が相関特性60から遠ざかるに従って省動力化が向上する。
そこで、車室内環境の快適性を優先する快適性優先モードは、上記実施形態の車室内環境の快適性及び省動力化を両立させることを目的とした相関特性60に対して一定時間だけ短くなるオフ特性64より、相関特性60に近づく特性を設定する。また、省動力化を優先する省動力化優先モードは、相関特性60から遠ざかりかつオフ特性64からも遠ざかる特性に設定する。これらの設定によるマップを、快適性優先エコランマップ及び省動力化優先エコランマップとしてメモリ29に記憶する。
なお、省動力化優先モードにおいて、最も省動力化が図れるものは、エンジン停止からブロアファン46の作動を継続させたときにエンジン始動するまでのエコランが可能な時間TAと一致する時間を、上記一定時間とすることである。すなわち、エンジン停止時にブロアファン46の作動を停止させた場合である。
図6には、最も省動力化を図ったときの省動力化優先モードにおいて、任意の外気温Pxにおける、時間経過に対するエバポレータ20の温度特性を示した。なお、図6では、図3において示した時間TA,TB,TCを、時間TAo,TBo,TCoと表記している。
図6に示すように、エンジン停止の時間Toまで、エバポレータ20の温度は空調制御により温度E1を維持する。このとき、エコランが可能な時間TAからその時間TAと一致した一定時間だけ短い時間TC、すなわち時間Toでブロアファン46の作動を停止させる。ブロアファン46の作動停止によって、エバポレータ20の温度上昇緩和され、線形的な上昇である特性76となる。これによって、エンジンオンするまでの時間すなわちエバポレータ20の温度が発臭や曇りが発生する可能性のある温度E2になるまでの時間が時間TBに延長される。従って、エンジンオンするまでの時間は、ブロアファン46の作動継続によるエコラン可能時間T1、及びT2から、エコラン可能時間T3に延長される。
次に、本実施形態の作用を説明する。本実施形態では、図4のステップ102の処理において、操作部15による操作による設定が、車室内環境の快適性及び省動力化についての選択的な指示(例えば、快適性優先モード、バランスモード(第1実施形態)、及び省動力化優先モードの何れか)に設定されたかを読み取る。そしてステップ102では、取得された外気温に対応する時間TA,TB,TCを、指示されたモードに応じて予め記憶されたエコランマップを用いて算出する。
このように、本実施形態では、ブロアファン46を停止する時間を設定可能に、例えば車室内環境の快適性及び省動力化についての選択的な指示に応じた時間を設定可能にしているので、ユーザの意図に応じて、車室内環境の快適性を優先させたり、車室内環境の快適性及び省動力化を両立させたり、省動力化を優先させたりすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置について説明する。本実施形態は、ブロアファンの作動について風力制御を可能にしたものである。なお、本実施形態は、第1実施形態と略同一の構成であるため、同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態と、第1実施形態の相違部分は、第1実施形態ではブロアファン46の作動をオンとオフの切替制御であったのに対し、本実施形態ではブロアファン46の作動中に風力制御を追加している。
上記第1実施形態では、エンジン停止からブロアファン46の作動を継続させ、所定時間後に後にブロアファン46の作動を停止させている。このように、エンジン停止からブロアファン46の作動を継続させることで車室内環境の快適性を維持させ、そして所定時間でその作動を停止させることで、エコランによるエンジン始動までの時間を延長させて省動力化させている。
ところで、ブロアファン46の作動について、その風力を抑制することは、エバポレータ20の温度上昇を緩和させることに有効である。すなわち、エンジン停止後のブロアファン46の作動については、エンジン停止直前の風力を抑制することが効果的である。
そこで、本実施形態では、エンジン停止後のブロアファン46の作動について、ブロアファン46の風力を抑制する設定を可能にすることで、車室内環境の快適性及び省動力化を両立させることを可能にしている。すなわち、本実施形態では、車室内環境の快適性及び省動力化を両立させることが可能なブロアファン46の風力抑制値を実験的または経験的に予め求められており、その風力抑制値がメモリ29に格納されている。そして、エンジン停止後にブロアファン46の作動させるとき、風力抑制値に応じた風力でブロアファン46が作動されるようになっている。
なお、風力抑制値は、メモリ29に格納された予め定めた値を用いておいてもよく、操作部15による操作によって設定されるようにしてもよい。操作部15による操作によって設定される風力抑制値の一例としては、ブロアファン46の最大性能に対する1つ以上の割合(例えば0〜100%の割合)を設定するようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。本実施形態では、図4のステップ110の処理において、予め定めた風力抑制値または操作部15による操作によって設定される風力抑制値が読み取られ、その風力抑制値に応じて抑制された風力によってブロアファン46が作動されるように制御を開始する。また、エンジン始動の直前にブロアファン46を作動させるとき(ステップ130)、風力抑制値に応じて抑制された風力による制御を解除して、エンジン停止直前の風力により、ブロアファン46が作動されるように制御を開始する。
図7には、風力抑制値に応じて抑制された風力によってブロアファン46が作動される場合を含む外気温の温度範囲62内の任意の外気温Pxにおける、時間経過に対するエバポレータ20の温度特性を示した。なお、図7では、図3において示した時間TA,TB,TCを、時間TAo,TBo,TCoと表記している。
図7に示すように、エンジン停止の時間Toまで、エバポレータ20の温度は空調制御により温度E1を維持する。この時間Toの時点で、風力抑制値に応じて抑制された風力によってブロアファン46が作動開始される。この抑制された風力により、エバポレータ20の温度は、エンジン停止により温度E1から徐々に上昇する特性70から緩和された特性78となる。この特性78では、温度E2に到達する時間TAは、図3で示した時間TAoより延長されて、エコラン可能時間T1からt4へ延長される。
また、エコランが可能な時間TAから予め定めた一定時間だけ短い時間TCも時間TCoから延長されてブロアファン46が停止される。ブロアファン46の作動停止によって、エバポレータ20の温度上昇緩和され、線形的な上昇である特性80となる。これによって、エンジンオンするまでの時間すなわちエバポレータ20の温度が発臭や曇りが発生する可能性のある温度E2になるまでの時間が時間TBoから時間TBに延長される。従って、エンジンオンするまでの時間は、ブロアファン46の作動継続によるエコラン可能時間T2から、エコラン可能時間T5に延長される。
このように、本実施形態では、エンジン停止後のブロアファン46の作動について、風力を抑制可能にしたので、車室内環境の快適性及び省動力化を両立させることができる。
また、本実施形態では、ブロアファン46の作動について、風力を抑制可能にしたので、ブロアファン46の作動及び停止の急激な風力の変動を抑制できる。このように、本実施形態では、抑制された風力を含む段階的な風力を乗員に提供でき、乗員に対して違和感が少ない空調を提供することができる。
なお、上記の各実施形態におけるエアコンECU11で行われる処理は、ハードウエアとしてのエアコンECU11が実行する処理として説明したが、コンピュータで実行可能な車両用空調制御プログラムとしてもよい。この場合には、車両用空調制御プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−R、DVD等の各種記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、エコランマップを用いてエコランが可能な時間等を算出するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、各マップに対応する予め定めた関数から各時間を算出するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、エンジンを駆動源として作動する機械式のコンプレッサを用いた車両用空調装置を例として説明したが、電動コンプレッサを用いた車両用空調装置を適用するようにしてもよい。電動コンプレッサの場合には、バッテリの節電等を目的として電動コンプレッサを停止させるような場合に、上記の各実施形態のエンジンの始動停止要求の代りに電動コンプレッサのオンオフ要求を行う等の制御を行うことにより、節電とガラス曇り防止の両立が可能となる。
また、上記の各実施形態では、モード切換ダンパ用モータ24、吹出し口切換ダンパ用モータ34、及びエアミックスダンパ用モータ36等を備えて、モード切換、吹出し口切換、温度調整等を自動で行う例を説明したが、これらは省略して手動で各種切換を行う車両用空調装置を適用するようにしてもよい。さらに、日射センサや内気温センサ30についても省略して手動で温度調整を行う車両用空調装置を適用するようにしてもよい。
10 車両用空調装置
11 エアコンECU
12 エンジンECU
14 コンプレッサ
17 エコランECU
20 エバポレータ
29 メモリ
32 外気温センサ

Claims (9)

  1. 外気温を検出する検出手段の検出結果を取得する取得手段と、
    エバポレータ及び及び該エバポレータへ送風するブロアファンを具備しかつエンジンを駆動源として作動して冷媒を圧縮するコンプレッサを備えた空調手段によって車室内が空調されているときのエンジン停止からブロアファンを停止させるまでのブロアファン作動時間を、前記外気温が高くなるのに従って長くなる前記外気温に対応する所定時間として前記取得手段の取得結果から算出する算出手段と、
    前記空調手段によって車室内が空調されているときに、車両の運転状態に応じてエンジンの始動及び停止を制御するエンジン制御手段によってエンジンが停止されてから、前記算出手段によって算出された前記ブロアファン作動時間を経過したときに、ブロアファンが停止するように制御すると共に、エバポレータの温度を検知する検知手段の検知結果が前記外気温に対応する露点温度になる時間まで前記ブロアファンが作動するように制御する制御手段と、
    を備えた車両用空調制御装置。
  2. 前記算出手段は、前記検出手段の検出結果に対応する前記ブロアファン作動時間を、外気温に応じてブロアファン停止時間を予め定めたマップから算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記エンジン停止からブロアファンを停止させるまでのブロアファン作動時間内に、前記ブロアファンの風力が抑制されるように前記ブロアファンの作動を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記外気温と前記ブロアファン作動時間とに基づいて、予め求められている前記エバポレータの温度上昇率及び温度特性の少なくとも一方から推定される前記エバポレータの推定温度を、前記検知手段の検知結果として用いる、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用空調制御装置。
  5. 前記制御手段は、エンジン停止から前記エバポレータ周辺の温度が露点温度になるまでのエンジン停止時間より所定時間だけ短い時間になるように、前記ブロアファン作動時間を算出する、請求項4に記載の車両用空調制御装置。
  6. 前記制御手段は、所定外気温範囲内のときに前記ブロアファンが停止するように制御することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用空調制御装置
  7. 前記算出手段は、前記外気温及び前記ブロアファンの作動時間に基づいてエンジン停止から前記エバポレータ周辺の温度が露点温度になるまでのエンジン停止時間を算出し、前記制御手段は、前記算出手段によって算出された前記エンジン停止時間が経過した場合に、エンジンを始動するように前記エンジン制御手段を制御する、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用空調制御装置
  8. 外気温を検出する検出手段の検出結果を取得する取得工程と、
    エバポレータ及び該エバポレータへ送風するブロアファンを具備しかつエンジンを駆動源として作動して冷媒を圧縮するコンプレッサを備えた空調手段によって車室内が空調されているときのエンジン停止からブロアファンを停止させるまでのブロアファン作動時間を、前記外気温が高くなるのに従って長くなる前記外気温に対応する所定時間として前記取得工程の取得結果から算出する算出工程と、
    前記空調手段によって車室内が空調されているときに、車両の運転状態に応じてエンジンの始動及び停止を制御するエンジン制御手段によってエンジンが停止されてから、前記算出工程によって算出された前記ブロアファンの作動時間を経過したときに、ブロアファンが停止するように制御すると共に、エバポレータの温度を検知する検知手段の検知結果が前記外気温に対応する露点温度になる時間まで前記ブロアファンが作動するように制御する制御工程と、
    を含む車両用空調制御方法。
  9. コンピュータを、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用空調制御装置の各手段として機能させるための車両用空調制御プログラム。
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