JP2002301922A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JP2002301922A
JP2002301922A JP2001106404A JP2001106404A JP2002301922A JP 2002301922 A JP2002301922 A JP 2002301922A JP 2001106404 A JP2001106404 A JP 2001106404A JP 2001106404 A JP2001106404 A JP 2001106404A JP 2002301922 A JP2002301922 A JP 2002301922A
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rest mode
heating
temperature
blower
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Takayuki Kamata
孝行 鎌田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温感に合わない低温の空気を車室内に吹き出
してしまうことなくレストモードの実行時間を最大限に
長くできるようにすることを目的とする。 【解決手段】 エンジンEが停止した時点でのヒータコ
ア18の暖房負荷が大きいほどレストモード制御時間T
を短くし、前記暖房負荷が小さいほどレストモード制御
時間Tを長くするようにして、前記暖房負荷に応じてレ
ストモード制御時間Tを変更させる。これにより、温感
に合わない低温の空気を車室内に吹き出してしまうこと
なくレストモードの実行時間を最大限に長くすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式エンジンの
冷却水を熱源として暖房する車両用暖房装置において、
エンジンが停止した時点から所定時間の間、暖房を行う
レストモードが設定可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護を目的にして、信号待ち
時等の停車時(エンジン動力不要時)にエンジンを自動
的に停止する車両(エコラン車、ハイブリッド車等)が
実用化されており、今後、停車時にエンジンを停止する
車両が増加する傾向にある。
【0003】このような車両のうち水冷式エンジンを搭
載した車両の暖房装置であって、エンジンの冷却水を熱
源として空気を加熱するヒータコアに送風機で送風して
車室内を暖房するものに関し、エンジン停止時にもヒー
タコアにエンジン冷却水を循環させるとともに送風機を
作動させて暖房運転を継続させる、いわゆるレストモー
ドを設定し得るようにした暖房装置が従来より知られて
いる。
【0004】ここで、レストモードの実行時間が長くな
るほどエンジン冷却水の温度低下にともなってヒータコ
アの暖房能力が低下していくため、ヒータコアに所望の
暖房能力がなくなった時点でレストモードを終了させな
ければ温感に合わない低温の空気を車室内に吹き出して
しまうこととなる。
【0005】そこで、レストモードを停止させる制御に
関し、エンジン冷却水の水温が所定値以下になるとレス
トモードを停止させる制御が特開平9−2723272
号公報に記載されているが、この制御に比べて制御の仕
様(プログラム)を簡易化させるために、エンジンが停
止した時点から予め設定された所定時間が経過した時点
でレストモードを終了させる制御が従来より知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、エンジンが停
止した時点でのヒータコアの暖房負荷は、冷却水温度、
送風機の風量、吸込口モード、外気温度および車室内の
設定温度等の条件の違いによって異なるため、レストモ
ード時の車室内の設定温度および送風機の風量を維持さ
せることができる時間もこれらの条件によって異なって
くる。
【0007】しかし、従来の制御による暖房装置では、
このような暖房負荷の違いに関わらず前述の所定時間を
一様に設定してしまうので、ヒータコアに十分な暖房能
力が残っているにも関わらずレストモードを終了させて
しまう不具合や、暖房能力が不足しているにも関わらず
レストモードを実行させてしまう不具合が生じてしま
う。従って、温感に合わない低温の空気を車室内に吹き
出してしまうことなくレストモードの実行時間を最大限
に長くすることが困難である。
【0008】また、従来の暖房装置では、乗員への予告
なしにレストモードを終了させているので、乗員にとっ
ては突然に暖房が終了することに対する違和感が生じて
しまう。
【0009】本発明は、上記点に鑑み、温感に合わない
低温の空気を車室内に吹き出してしまうことなくレスト
モードの実行時間を最大限に長くできるようにすること
を目的とする。
【0010】また、本発明は、レストモードが突然に終
了することに対する違和感を乗員に生じさせないように
することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、水冷式エンジン(E)
の冷却水回路(S)に設けられ、冷却水を熱源として空
気を加熱するヒータコア(18)と、ヒータコア(1
8)に送風する送風機(7)とを備え、水冷式エンジン
(E)が停止した時点から所定時間(T)の間、送風機
(7)を運転させて暖房を行うレストモードが設定可能
な車両用暖房装置において、所定時間(T)を、水冷式
エンジン(E)が停止した時点でのヒータコア(18)
の暖房負荷に応じて変更させることを特徴としている。
【0012】これにより、水冷式エンジン(E)が停止
した時点でのヒータコア(18)の暖房負荷が大きいほ
ど所定時間(T)を短くし、前記暖房負荷が小さいほど
所定時間(T)を長くするようにすれば、温感に合わな
い低温の空気を車室内に吹き出してしまうことなくレス
トモードの実行時間を最大限に長くすることができる。
【0013】そして、この暖房負荷の大きさは、レスト
モード時に要求される空調制御設定値(Tset)およ
び冷却水の温度(Tw)の値に応じて変化するものであ
るため、請求項2に記載の発明のように、空調制御設定
値(Tset)および冷却水の温度(Tw)に基づいて
所定時間(T)を算出するようにすれば、エンジン
(E)が停止した時点でのヒータコア(18)の暖房負
荷に応じて所定時間(T)を変更させることを容易に実
現できる。
【0014】なお、空調制御設定値(Tset)の一例
として、乗員が希望する車室内の設定温度(Tset)
および送風機(7)の送風量が挙げられる。
【0015】また、請求項3に記載の発明のように、算
出手段(S10、S11)による算出結果を、送風機
(7)の送風量、吸込口モード、外気温度(Tam)、
および車室内の設定温度(Tset)のうち少なくとも
1つの条件に基づいて補正するようにすれば、所定時間
(T)を精度よく算出することができる。
【0016】また、請求項4および5に記載の発明で
は、所定時間(T)を乗員に報知する報知手段(36
i)を備えることを特徴としている。これにより、レス
トモードが終了する前に所定時間(T)を乗員に報知す
ることができるので、レストモードが突然に終了するこ
とに対する違和感を乗員に生じさせないようにすること
ができる。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図8は、本発明の一実
施形態を示したものであり、図1は車室内を冷暖房する
車両用空調装置(暖房装置)の全体構成を示した図であ
る。
【0019】本実施形態の空調装置が搭載される車両
は、水冷式の内燃機関(以下エンジンと呼ぶ)Eを備え
るものであり、また、信号待ち時等の停車時(エンジン
動力不要時)にエンジンを自動的に停止する車両(エコ
ラン車、ハイブリッド車等)である。そして、この車両
の車室内を空調する空調ユニット1における各空調手段
を空調制御装置(エアコンECU)10によって制御す
るように構成されている。
【0020】先ず、空調ユニット1は車室内の前方側に
配されて、車室内に空調空気を導く空気通路を内部に形
成する空調ダクト2を備えている。
【0021】空調ダクト2の最も空気上流側には、外気
吸込口3および内気吸込口4が開口した内外気切換箱が
設けられており、更に、内外気切換箱の内側には、吸込
口モード切替ドア5が取り付けられている。この吸込口
モード切替ドア5は、サーボモータ6によって駆動され
て、外気吸込口3より車室外空気(外気)を導入する外
気導入モードと内気吸込口4より車室内空気(内気)を
導入する内気循環モードとを切り替える。
【0022】次に、内外気切換箱よりも空気下流側に
は、遠心式送風機7が設けられている。この遠心式送風
機7は、車室内に向かう空気流を発生させる遠心式ファ
ン7aと、この遠心式ファン7aを回転駆動するブロワ
モータ7bと、空調ダクト2に一体成形されたスクロー
ルケーシング7cとから構成されている。なお、ブロワ
モータ7bは、ブロワ駆動回路9によって印加電圧(ブ
ロワ制御電圧)が制御される。
【0023】次に、遠心式送風機7よりも空気下流側に
は、自身を通過する空気を冷却除湿するとともに車両に
搭載された冷凍サイクルの一構成部品をなす冷却用熱交
換器であるエバポレータ(冷却手段)11が、空調ダク
ト2内の空気通路を全面塞ぐように配されている。
【0024】その冷凍サイクルは、車両のエンジン駆動
力によって吸入した冷媒を圧縮して吐出するコンプレッ
サ(冷媒圧縮機)12と、圧縮した冷媒を凝縮液化させ
るコンデンサ(冷媒凝縮器)13と、凝縮液化された冷
媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流すレシーバ(気
液分離器)14と、液冷媒を減圧膨張させるエキスパン
ションバルブ(膨張弁)15と、上記エバポレータ11
とから構成される。ここで、コンプレッサ12は、コン
プレッサ駆動回路16により通電制御される電磁クラッ
チを介してエンジンの回転勤カが伝達されることにより
回転駆動される。なお冷凍サイクルは、コンプレッサ1
2の起動によりエバポレータ11による空気の冷却除湿
作用が行われ、コンプレッサ12の停止によりエバポレ
ータ11による空気の冷却除湿作用が停止される。
【0025】次に、エバポレータ11よりも空気下流側
には、エアミックスドア17およびヒータコア18が配
されている。エアミックスドア17は、ヒータコア18
の空気上流側に回動自在に取り付けられて、サーボモー
タ19により設定されるエアミックスドア(A/M)開
度に応じて、ヒータコア18を通過する空気量とヒータ
コア18を迂回する空気量とを調節して車室内に吹き出
す空気の吹出温度を調整する吹出温度調整手段である。
【0026】また、ヒータコア18は、空調ダクト2内
の空気通路を一部塞ぐようにして配されているととも
に、エンジンEの冷却水回路Sに接続されている。この
冷却水回路Sに設けられた電動ポンプPによりヒータコ
ア18の内部にはエンジンEの冷却水が循環するように
なっており、ヒータコア18はエンジンEの冷却水を暖
房用熱源として空気を再加熱する加熱用熱交換器として
機能する。そして、信号待ち時等の停車時にエンジンを
自動的に停止させた時には、電動ポンプPを運転させて
暖房用熱源をヒータコア18に供給するようになってい
る。
【0027】次に、空調ダクト2の最も下流側には、車
両のフロントガラス20の内面に向けて空調空気を吹出
すDEF吹出口21、乗員の頭胸部に向けて空調空気を
吹出すFACE吹出口22、乗員の足元部に向けて空調
空気を吹出すFOOT吹出口23が設けられている。そ
して、これらの吹出口21、22、23の空気上流部に
は、DEFドア24、FACEドア25、FOOTドア
26がそれぞれ設けられている。これらのドア24、2
5、26はそれぞれサーボモータ27、28、29によ
って駆動されて、周知のFACEモード、B/Lモー
ド、FOOTモード、FOOT/DEFモード、DEF
モードのいずれかの吹出口モードを設定する。
【0028】エアコンECU10は、内部にCPU、R
OM、RAM等を含んで構成される周知のマイクロコン
ピュータが設けられている。そして、エアコンECU1
0は、予めROMに記憶された制御プログラムに基づい
て、サーボモータ6、19、27〜29や、ブロワ駆動
回路9を介してブロワモータ7bを通電制御する。な
お、サーボモータ19には、エアミックスドア17のA
/M開度を検出するA/M開度センサ(例えばポテンシ
ョメータ)30が設けられ、エアコンECU10の入力
端子に接続されている。
【0029】また、エアコンECU10は、制御プログ
ラムに基づいて、コンプレッサ駆動回路16を介して電
磁クラッチを通電制御する。なお、コンプレッサ駆動回
路16は、電磁クラッチの電磁コイルの通電電流を検出
する運転状態検出機能を有し、その検出信号はエアコン
ECU10の入力端子に接続されている。
【0030】そして、エアコンECU10は、各種セン
サからのセンサ信号が図示しない入力回路によってA/
D変換された後に、マイクロコンピュータに入力される
ように構成されている。すなわち、エアコンECU10
の入力端子には、車室内の空気温度(内気温度)Trを
検出する内気温度センサ(内気温度検出手段)31、車
室外の空気温度(外気温度)Tamを検出する外気温度
センサ(外気温度検出手段)32、車室内に照射される
日射量Tsを検出する日射センサ33、エンジンの冷却
水の温度(冷却水温度)Twを検出する冷却水温度セン
サ34、エバポレータ11を通過した直後の空気温度
(エバ後温度)Teを検出するエバ後温度センサ35等
が接続されている。このうち、内気温度センサ31、外
気温度センサ32、冷却水温度センサ34、エバ後温度
センサ35にはサーミスタが使用されている。
【0031】図2は、車室内の運転席前方の図示しない
計器盤の中央部に配置されたエアコン操作パネル36の
正面図であり、この操作パネル36には以下の各種スイ
ッチ36a〜36hが配されている。そして、これらの
各種スイッチ36a〜36hによる操作信号がエアコン
ECU10の入力端子に入力されるようになっている。
【0032】36aはブロワ風量を切り替えるブロワス
イッチ、36bはコンプレッサ12の作動と停止を切り
替えるエアコンスイッチ、36cは吹出口モードをデフ
モードに切り替えるデフスイッチ、36dは吹出口モー
ドをFACEモード、B/Lモード、FOOTモード、
FOOT/DEFモードの各モードに切り替える吹出口
切替スイッチ、36eは吸込口モードを外気導入モード
と内気循環モードとに切り替える吸込口切替スイッチ、
36fはブロワモータ7bおよびコンプレッサ12を停
止させる冷房停止スイッチ、36gは吹出口モードおよ
びブロワ風量を自動制御するオートスイッチ、36hは
乗員が希望する室内の温度を設定するための温度設定ス
イッチ(温度設定手段)、36iは上記スイッチ36a
〜36hによる空調状態を表示する表示部(表示手段)
である。
【0033】また、計器盤のうち操作パネル36の隣接
部位には、エンジンE停止時の暖房制御(レストモー
ド)の作動を切り替えるレストモードスイッチ37が配
されており、このスイッチ37による操作信号もエアコ
ンECU10の入力端子に入力されるようになってい
る。
【0034】なお、レストモードでは、エンジンEが停
止した時点から後述のレストモード制御時間(所定時
間)Tの間、電動ポンプPによりヒータコア18の内部
にエンジンEの冷却水を循環させるとともに、送風機7
等を運転させて暖房を行うように制御している。
【0035】次に、本実施形態のエアコンECU10の
制御方法を図4ないし図8に基づいて簡単に説明する。
ここで、図4はエアコンECU10の制御プログラムの
一例を示したフローチャートである。
【0036】先ず、エアコンECU10に直流電源が供
給され、レストモードスイッチ37からのレストモード
作動信号が入力されると、図4の制御プログラムに示す
ルーチンの実行が開始される。この時、先ず、データ処
理用メモリ(RAM)の記憶内容等を初期化する(ステ
ップS1)。なお、図4の制御プログラムは後に詳述す
る。
【0037】次に、各種データをデータ処理用メモリに
読み込む。すなわち、各種スイッチ36a〜36h、3
7からのスイッチ信号および各種センサ31〜35から
のセンサ信号を入力して記憶する(ステップS2)。次
に、上記記憶データおよび下記の数1の式に基づいて、
目標吹出温度TAOを演算(決定)する(ステップS
3)。
【0038】
【数1】TAO=Kset・Tset−Kr・Tr−K
am・Tam−Ks・Ts+C 但し、Tsetは温度設定スイッチ32にて設定した設
定温度を表し、Trは内気温度センサ31にて検出した
内気温度を表し、Tamは外気温度センサ32にて検出
した外気温度を表し、Tsは日射センサ33にて検出し
た日射量を表す。また、Kset、Kr、Kam、Ks
は、それぞれ温度設定ゲイン、内気温度ゲイン、外気温
度ゲイン、日射量ゲインを表し、Cは補正定数を表す。
【0039】次に、上記ステップS3で求めた目標吹出
温度TAOに基づいて、ブロワモータ7bに印加するブ
ロワ制御電圧を演算(決定)する。あるいは、ブロワス
イッチ36aにて設定された風量レベルに対応したブロ
ワ制御電圧に固定する(ステップS4)。
【0040】次に、上記ステップS3で求めた目標吹出
温度TAOに基づいて、吸込口モードを決定する。ある
いは、吸込口切替スイッチ36eにて設定された吸込口
モードに固定する(ステップS5)。
【0041】次に、上記記憶データおよび下記の数2の
式に基づいて、エアミックスドア17のA/M開度SW
を演算(決定)する(ステップS6)。
【0042】
【数2】 SW=(TAO−Te)×100/(Tw−Te) 次に、デフスイッチ36cまたは吹出口切替スイッチ3
6dにて設定した吹出口モードに固定する。あるいは、
上記ステップS3で求めた目標吹出温度TAOに基づい
て、吹出口モードを演算(決定)してもよい。(ステッ
プS7)。
【0043】次に、図5のルーチンが起動して、乗員に
より設定される設定温度Tsetやブロワ送風量等の空
調制御設定値、および冷却水温度Twに基づいて、レス
トモードで維持できる時間をレストモード制御時間(所
定時間)Tとして算出する(ステップS8)。
【0044】次に、上記ステップS4〜S7で決定した
制御信号をサーボモータ6、19、27〜29およびブ
ロワ駆動回路9等に出力して、吸込ロモード切替ドア
5、ブロワモータ7b、エアミックスドア17、DEF
ドア24、FACEドア25、FOOTドア26を制御
する。また、各記憶データに基づいてコンプレッサ12
の電磁クラッチの起動(ON)および停止(OFF)を
決定してコンプレッサ制御を行う。さらに、上記ステッ
プS8で決定したレストモード制御時間Tを操作パネル
36の表示部36iに表示して、レストモード制御時間
Tを乗員に報知する(ステップS9)。因みに、図3
は、レストモード制御時間Tが65秒である旨を表示部
36iに表示した状態を示す正面図である。
【0045】そして、ステップS9の制御処理の後、ス
テップS2の制御処理に戻る。
【0046】次に、図4の制御プログラムを詳述する
と、図3のルーチンが起動すると、先ず、エアコンEC
U10に予め記憶された図6に示す冷却水温度Twの低
下特性曲線マップに基づいて、初期条件での仮のレスト
モード制御時間T’を算出する(ステップS10、S1
1(算出手段))。本実施形態の低下特性曲線は、ブロ
ワ風量Lo、内気循環モード、外気温度Tam20℃、
設定温度Tsetが25℃の条件下において、冷却水温
度Twが時間とともに低下する特性を示す曲線であり、
冷却水温度Twが設定温度Tsetと同じ温度になるま
での時間を仮のレストモード制御時間T’として算出し
ている。
【0047】これにより、エンジンEが停止した時点で
のヒータコア18の暖房負荷が大きいほど仮のレストモ
ード制御時間T’を短くし、前記暖房負荷が小さいほど
仮のレストモード制御時間T’を長くすることとなる。
なお、暖房負荷の大きさは、ブロワ風量が多いほど、外
気温度Tamが低いほど、設定温度Tsetが高いほど
大きくなり、また、内気循環モードである場合より外気
導入モードである場合の方が暖房負荷の大きさは大きく
なる。
【0048】次に、ステップS12〜ステップS20
(補正手段)にて仮のレストモード制御時間T’を補正
(変更)する補正時間Δtを演算(算出)し、ステップ
S21(補正手段)にて仮のレストモード制御時間T’
を補正時間Δtで補正(変更)して最終的なレストモー
ド制御時間Tを算出する。
【0049】以下に、補正時間Δtを演算して決定する
フローチャート(S12〜S20)を説明すると、先
ず、ブロワ風量が初期条件(Lo)であるか否かを判定
する(ステップS12)。そして、ステップS12にて
初期条件であると判定された場合には、次に、吹込口モ
ードが初期条件(内気循環モード)であるか否かを判定
する(ステップS13)。そして、ステップS13にて
初期条件であると判定された場合には、次に、外気温度
Tamが初期条件(20℃)であるか否かを判定する
(ステップS14)。そして、ステップS14にて初期
条件であると判定された場合には、次に、設定温度Ts
etが初期条件(25℃)であるか否かを判定する(ス
テップS15)。
【0050】一方、ステップS12〜ステップS15に
て初期条件でないと判定された場合には、後述の各補正
時間αblw、αfrs、αtam、αtsetを演算
(ステップS16〜S19)し、これらの補正時間αb
lw、αfrs、αtam、αtsetから下記の数3
の式に基づいて、補正時間Δtを演算(決定)する(ス
テップS20)。なお、ステップS15にて初期条件で
あると判定された場合には、補正時間Δt=0とする。
【0051】
【数3】 Δt=αblw+αfrs+αtam+αtset 次に、仮のレストモード制御時間T’に補正時間Δtを
加算して最終的なレストモード制御時間Tを決定し(ス
テップS21)、図5のルーチンを抜ける。
【0052】次に、各補正時間αblw、αfrs、α
tam、αtsetの演算手段(ステップS16〜S1
9)について説明すると、ステップS12にてブロワ風
量が初期条件(Lo)でないと判定された場合には、ブ
ロワ風量初期値Loからブロワ風量を増速するにつれて
大きい値となる補正係数Aを図7のマップから決定し、
この補正係数Aおよび仮のレストモード制御時間T’か
ら下記の数4の式に基づいて、ブロワ風量補正時間αb
lwを演算する(ステップS16)。
【0053】
【数4】αblw=−AT’ これにより、ブロワ風量が多いほどレストモード制御時
間Tを短くするように補正することができるので、ヒー
タコア18の暖房負荷が大きいほどレストモード制御時
間Tを短くするようにでき、暖房負荷が小さいほどレス
トモード制御時間Tを長くするようにできる。
【0054】次に、ステップS13にて吹込口モードが
初期条件(内気循環モード)でないと判定された場合
(外気導入モードの場合)には、外気温度Tamが低下
するにつれて大きい値となる補正係数Bを図7のマップ
から決定し、この補正係数Bおよび仮のレストモード制
御時間T’から下記の数5の式に基づいて、吹込口補正
時間αfrsを演算する(ステップS17)。
【0055】
【数5】αfrs=−BT’ これにより、内気循環モードである場合よりも外気導入
モードである場合の方がレストモード制御時間Tを短く
するように補正することができ、また、外気導入モード
のうち外気温度Tamが低いほどレストモード制御時間
Tを短くするように補正することができるので、ヒータ
コア18の暖房負荷が大きいほどレストモード制御時間
Tを短くするようにできる。
【0056】次に、ステップS14にて外気温度Tam
が初期条件(20℃)でないと判定された場合には、外
気温度センサ32にて検出された外気温度Tamと初期
条件温度(20℃)との偏差、仮のレストモード制御時
間T’および補正係数C(C>0)から下記の数6の式
に基づいて、外気温度補正時間αtamを演算する(ス
テップS18)。
【0057】
【数6】αtam=−C(20−Tam)T’ これにより、外気温度Tamが低いほどレストモード制
御時間Tを短くするように補正することができるので、
ヒータコア18の暖房負荷が大きいほどレストモード制
御時間Tを短くするようにできる。
【0058】次に、ステップS15にて設定温度Tse
tが初期条件(25℃)でないと判定された場合には、
外気温度センサ32にて検出された外気温度Tamと初
期条件温度(25℃)との偏差、仮のレストモード制御
時間T’および補正係数D(D>0)から下記の数7の
式に基づいて、設定温度補正時間αtsetを演算する
(ステップS19)。
【0059】
【数7】αtam=D(25−Tset)T’ これにより、設定温度Tsetが高いほどレストモード
制御時間Tを短くするように補正することができるの
で、ヒータコア18の暖房負荷が大きいほどレストモー
ド制御時間Tを短くするようにできる。
【0060】以上により、レストモード制御時間Tを、
エンジンEが停止した時点でのヒータコア18の暖房負
荷に応じて補正(変更)させるので、温感に合わない低
温の空気を車室内に吹き出してしまうことなくレストモ
ードの実行時間を最大限に長くすることができる。
【0061】次に、上記構成による空調装置の作動につ
いて簡単に説明する。
【0062】送風機7によってダクト2内を流れる空気
は、冷凍サイクル内のエバポレータ11を通過する際に
冷媒と熱交換して冷却される。ここで、エアコンECU
10によってコンプレッサ12の回転数を制御すること
により、冷凍サイクル内を流れる冷媒の流量を制御し
て、冷凍サイクルの冷却性能を調整している。
【0063】エバポレータ11で冷却された空気は、冷
却水回路S内のヒータコア18を通過する際にエンジン
冷却水と熱交換して加熱される。そして、エアミックス
ドア17のA/M開度によってヒータコア18を通過す
る空気とヒータコア18を迂回する空気との割合が調節
され、こうして所定の温度に調整された空調空気が、各
吹出口21〜23のうちの1つ或いは2つから吹き出さ
れる。
【0064】(他の実施形態)上記実施形態では、各補
正時間αblw、αfrs、αtam、αtsetによ
りレストモード制御時間Tを補正するようにしている
が、これらの補正時間による補正を全て廃止して、仮の
レストモード制御時間T’をそのままレストモード制御
時間Tとするようにしても本発明は実施可能である。ま
た、各補正時間αblw、αfrs、αtam、αts
etのうち少なくとも1つの補正時間を用いて補正する
ようにしてもよいことは勿論である。
【0065】また、上記実施形態のステップS16〜S
19では、数4〜数7の式に基づいて各補正時間αbl
w、αfrs、αtam、αtsetを演算するように
しているが、本発明はこのような演算手段に限られるも
のではなく、例えば、ステップS16〜S19を廃止
し、ブロワ風量毎に、吸込口モード毎に、外気温度Ta
m毎に、設定温度Tset毎に、図6に示す低下特性マ
ップを複数備え、これらのマップをエアコンECU10
に予め記憶させ、ステップS10にていずれかの特性マ
ップを選択してレストモード制御時間Tを決定するよう
にしてもよい。
【0066】ところで、レストモード時には、空調ユニ
ット1における送風機7等の電動アクチュエータや電動
ポンプPが充電手段の電力により運転されることに鑑み
て、レストモード終了時における充電手段の充電量が所
定値以上となるようにレストモードを運転させる必要が
ある。そこで、レストモード制御時間Tを、レストモー
ド開始時点での充電量が少ないほど短くするように補正
してもよい。
【0067】また、上記実施形態では、レストモード制
御時間Tを乗員に報知する報知手段として、表示部(表
示手段)36iを用いているが、本発明の報知手段はこ
のような表示手段に限られるものではなく、例えば音声
等により乗員に報知するようにしてもよい。
【0068】また、上記実施形態では、信号待ち時等の
停車時にエンジンを自動的に停止させたときにレストモ
ードを実行するようになっているが、本発明はこのよう
に自動的にエンジンを停止させたときに限られるもので
はなく、レストモードを実行させる操作手段(スイッ
チ)を備え、乗員の意志でエンジンを停止させたとき
に、前記操作手段によりレストモードを実行させる場合
においても、本発明を適用できることは勿論である。な
お、乗員の意志でエンジンを停止させる場合の例とし
て、トラック等の荷待ちの間にエンジンを停止させるこ
とが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】図1の空調装置に係るエアコン操作パネルの正
面図である。
【図3】図2のエアコン操作パネルの表示部にレストモ
ード制御時間を表示した状態を示す正面図である。
【図4】図1の空調装置に係る制御プログラムを示すフ
ローチャートである。
【図5】図4のフローチャートに係るルーチン制御プロ
グラムを示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートに係る冷却水温度Twと
経過時間との関係を示す特性図である。
【図7】図5のフローチャートに係る補正係数Aとブロ
ワ風量との関係を示す特性図である。
【図8】図5のフローチャートに係る補正係数Bと外気
温度との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
7…送風機、18…ヒータコア、S10、S11…算出
手段、S12〜S21…補正手段、E…エンジン、S…
冷却水回路、T…レストモード制御時間。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水冷式エンジン(E)の冷却水回路
    (S)に設けられ、冷却水を熱源として空気を加熱する
    ヒータコア(18)と、 前記ヒータコア(18)に送風する送風機(7)とを備
    え、 前記水冷式エンジン(E)が停止した時点から所定時間
    (T)の間、前記送風機(7)を運転させて暖房を行う
    レストモードが設定可能な車両用暖房装置において、 前記所定時間(T)を、前記水冷式エンジン(E)が停
    止した時点での前記ヒータコア(18)の暖房負荷に応
    じて変更させることを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間(T)を、前記レストモー
    ド時に要求される空調制御設定値(Tset)および前
    記冷却水の温度(Tw)に基づいて算出する算出手段
    (S10、S11)を備えることを特徴とする請求項1
    に記載の車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記算出手段(S10、S11)による
    算出結果を、前記送風機(7)の送風量、吸込口モー
    ド、外気温度(Tam)、および車室内の設定温度(T
    set)のうち少なくとも1つの条件に基づいて補正す
    る補正手段(S12〜S21)を備えることを特徴とす
    る請求項2に記載の車両用暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記所定時間(T)を乗員に報知する報
    知手段(36i)を備えることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1つに記載の車両用暖房装置。
  5. 【請求項5】 水冷式エンジン(E)の冷却水回路
    (S)に設けられ、冷却水を熱源として空気を加熱する
    ヒータコア(18)と、 前記ヒータコア(18)に送風する送風機(7)とを備
    え、 前記水冷式エンジン(E)が停止した時点から所定時間
    (T)の間、前記送風機(7)を運転させて暖房を行う
    レストモードが設定可能な車両用暖房装置において、 前記所定時間(T)を乗員に報知する報知手段(36
    i)を備えることを特徴とする車両用暖房装置。
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