JP5605407B2 - プリンタ及びプリンタの制御方法 - Google Patents
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Description
ところで、プリンタに使用される連続紙は、ロール紙と折り畳み紙(ファンホールド紙)に大別される。ロール紙は所定幅で長尺な長さを有する帯状の紙をロール状に巻回したものであり、折り畳み紙は所定幅で長尺な長さを有する帯状の紙に1ページの長さ毎に切取用ミシン目線を入れ折り畳めるようにしたものである。連続紙に折り畳み紙を使用する場合、通常、印刷物単位で切取られる。
したがって、折り畳み紙に印字するプリンタでは、複数ページにわたって印字した場合、印字終了後に改ページ送りを行い、ティアオフ動作時に、印字ページと次のページとを切り離すための切取用ミシン目線が切断位置まで位置するように折り畳み紙を前進させて印刷物単位で切断可能にし、ティアオフ動作後には、次ページの先頭位置に印字位置がくるように折り畳み紙を後退させている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、切取用ミシン目線の付いた連続紙に印字する場合に、ティアオフ動作によって先の印字との間に余計な空行ができてしまう事を防止できるプリンタ及びプリンタの制御方法を提供することを目的とする。
この構成によれば、連続紙として切取用ミシン目線が付いた連続紙を用いた場合には、印刷後に切取用ミシン目線の付いた位置まで連続紙が改ページ送りされた後に、切断用の切断位置まで連続紙が送り出されるため、この切取用ミシン目線が切断位置に位置することとなり、連続紙の切断が容易となる。
この構成によれば、動作モードの選択設定を手動で簡単に行うことができる。
また、上記発明における、前記指定手段は、前記受信手段により所定のコマンドを受信した場合に、前記所定のコマンドに基づいていずれかの前記動作モードを指定する構成によれば、例えばコンピュータ端末からプリンタに対して印刷ジョブコマンドを送信する際に、上記動作モードを指定するコマンドを印刷ジョブコマンドに含めておくことで、印刷に合わせて簡単に動作モードを指定することができる。
本発明によれば、切取用ミシン目線の付いた連続紙に印刷する場合であっても、ユーザが第2動作モードを選択することで、先の印刷との間に余計な空行を生じさせずに、次行から印刷を開始させることができる。また、第1動作モードを選択することで、ページ単位に切取ることが可能となる。
また、本発明は、上記プリンタの制御方法において、前記第1動作モードでは、前記連続紙への所定の印刷を終了したとき、終了時の印字位置が次ページの先頭に位置している場合には改ページ送りを行わずに、前記終了時の印字位置が次ページの先頭に位置していない場合には改ページ送りを行った後に、前記連続紙を前記切断位置まで前進させることを特徴とする。
図1は本実施形態に係るプリンタ1の電気的構成を概略的に示す図である。この図において、制御部2はプリンタ1の各部を制御するものであり、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。詳細には、制御部2は、演算処理ユニットとしてのCPU3と、このCPU3のワークエリアとして機能して演算結果や各種データを一時記憶するRAM4と、CPU3が実行するファームウェア等のプログラム100を記憶する書換え可能なフラッシュROM5とを備え、それぞれがバスライン6に接続されている。また、CPU3はタイマ3Aを内蔵し当該タイマ3Aに基づいて各種計時処理を実行する。なお、フラッシュROM5に代えてEEPROMを用いるようにしても良い。
エミュレート判定部101は、コンピュータ端末30から受信した印刷ジョブコマンドPcmがプリンタ1用のコマンドと一致しているか否かに基づいて、当該印刷ジョブコマンドPcmが他メーカ或いは型番の異なるプリンタ用か否かを判定するものであり、印刷ジョブコマンドPcmがプリンタ1用である場合には、当該印刷ジョブコマンドPcmを印字エンジン103に出力し、プリンタ1用でない場合には、印刷ジョブコマンドPcmをコマンドエミュレート部102に出力する。
印字制御部112は、記録ヘッド制御回路18に制御信号を出力して記録ヘッド13による印字を制御すると共に、記録ヘッド13を連続紙の幅方向に移動させるためにモータ制御回路19に制御信号を出力してキャリッジ駆動モータ14Aを制御する。
用紙搬送制御部113は、モータ制御回路19に制御信号を出力して用紙搬送モータ14Bを制御することで、印字開始時や印字中、印字終了後の連続紙の搬送を制御するものであり、印字終了後のティアオフ動作を制御するためのティアオフ制御部114を備えている。
図3は、プリンタ1の印刷処理のフローチャートである。この図に示すように、制御部2は、印刷ジョブコマンドPcmを受信すると、カウンタNを「0」に、カウンタMを「3000」に初期化する(ステップSa1)。これらのカウンタN、Mについて説明すると、カウンタNは、タイムアウト印刷を実行するために、印刷ジョブコマンドPcmの受信が完了してから次の印刷ジョブコマンドPcmを受信するまでの経過時間をカウントするものであり、カウンタMはタイムアウト時間を判定するものである。すなわち、カウンタNは、カウント値の初期化後に「1」ずつカウント値をインクリメントし、当該カウンタ値がカウンタMの値である「3000」に達したとき、すなわち、タイムアウト時間である「3秒」が経過したときに「0」にリセットされる。
一方、カウンタNのカウンタ値がカウンタMの値より大きい場合(ステップSa6:NO)、タイムアウト時間が経過した事を示すため、制御部2は、タイムアウト印刷すべく、次の処理を実行する。すなわち、制御部2は、印刷ジョブコマンドPcmに基づく印字(印刷)/用紙搬送(紙送り)の要求がプリンタ1の内部(例えばRAM4のバッファ)に残っているか否かを判断し(ステップSa7)、残っている場合には(ステップSa7:YES)、その要求に基づいて、印字(印刷)及び用紙搬送(紙送り)を実行した後(ステップSa8)、ティアオフ動作を実行し(ステップSa9)、その後、処理手順をステップSa1に戻して次の印刷ジョブコマンドPcmを待ち受ける。
図4はティアオフ制御処理のフローチャートである。
この図に示すように、制御部2は、ティアオフ動作を行う場合、ティアオフ動作決定部104によって第1動作モード及び第2動作モードのいずれが指定されているかに基づいて、改ページ送り(FF)をしないでティアオフ(Tear Off)を実行するか否かを判断する(ステップSb1)。この判断の結果、改ページ送りを実行する場合(ステップSb1:NO)、すなわち、第1動作モードが指定されている場合、制御部2は、改ページ送りを実行するに先立って、TOF(頭出し位置)が「0」mmポジションか否か、すなわち、現在の印字位置が次ページの先頭に既に位置しているか否かを判断する(ステップSb2)。
次いで制御部2は、紙送り量Oだけ連続紙を搬送して改ページ送りを実行し(ステップSb5)、処理手順をステップSb3に進めてティアオフ(Tear Off)を実行し処理を終了する。これにより、印字ページと次ページの境界付近が連続紙切断部20の切断位置に位置するように連続紙が搬送され、その境界にて連続紙をカットできる。
すなわち、本実施形態では、ティアオフ後の印字開始位置を次ページの先頭とすべく、改ページ送りを行った後にティアオフ動作する第1動作モードと、ティアオフ後の印字開始位置を次行とすべく改行した後にティアオフ動作する第2動作モードとのいずれかがティアオフ動作決定部104により指定される。これにより、ユーザは、第2動作モードを選択することで、切取用ミシン目線の付いた連続紙に印字する場合であっても、先の印字との間に余計な空行を生じさせずに、次行から印字を開始させることができる。
また、本実施形態によれば、ディップスイッチ115といった操作子により動作モードを選択設定可能にしたため、動作モードの選択設定を手動で簡単に行うことができる。
例えば、上述した実施形態では、ディップスイッチ115といった操作子により動作モードを選択設定可能にしたが、これに限らず、コンピュータ端末30のプリンタドライバ31が動作モードを指定するコマンドを印刷ジョブコマンドPcmに含めてプリンタ1に送信し、そのコマンドに基づいてプリンタ1の制御部2が動作モードを決定する構成としても良い。この構成によれば、コンピュータ端末30からプリンタ1に対して印刷ジョブコマンドPcmを送信する際に、印刷に合わせて簡単に動作モードを指定することができる。
なお、動作モードを指定するコマンドに従い、この指定された動作モードをフラッシュROM5に記憶させ、読み出すようにしても良い。
また例えば、上述した実施形態では、タイムアウト印刷後にティアオフ動作を実行する構成としたが、これに限らず、ティアオフ動作決定部104でティアオフ動作の有無を指定可能に構成し、設定によりタイムアウト印刷後にティアオフ動作を実行しないようにしても良い。
また、タイムアウト印刷を開始するまでのタイムアウト時間、すなわち、カウンタMの値をユーザが操作部8の操作、或いは、印刷ジョブコマンドPcmにより適宜設定可能に構成しても良い。
また、記録ヘッド13は、シリアル・インパクト・ドット・マトリクス(SIDM)プリンタヘッドに限らず、インクジェットヘッド、レーザーヘッド、サーマルヘッド等でもよい。
Claims (5)
- 連続紙を搬送する搬送手段と、前記連続紙に印刷する印刷手段と、前記連続紙を切断する切断手段とを有し、1ページの長さごとに切取用ミシン目線が付いた連続紙と、切取用ミシン目線が付いていない連続紙とを前記連続紙に用いて印刷可能なプリンタであって、
前記印刷手段により前記連続紙へ所定の印刷をした後に、前記搬送手段により前記連続紙を前記切断手段の切断位置まで前進させた後、次の印刷開始位置まで後退させる手段であって、前記次の印刷開始位置を次ページの先頭とする第1動作モードと、前記次の印刷開始位置を前記所定の印刷と同じページにおける続きとする第2動作モードとを有するティアオフ制御手段と、
受信手段と、
前記受信手段により他のプリンタ用の印刷ジョブコマンドを受信した場合に、当該印刷ジョブコマンドをエミュレートするエミュレート手段と、
前記第1動作モードと前記第2動作モードのいずれかの動作モードをユーザの選択に応じて予め指定し、前記受信手段により所定のコマンドを受信した場合に、前記所定のコマンドに基づいていずれかの前記動作モードを指定する指定手段とを具備し、
前記ティアオフ制御手段は、前記エミュレート手段によるエミュレートに基づく印刷が終了した後に、前記指定手段により指定された動作モードにしたがって制御する
ことを特徴とするプリンタ。 - 請求項1に記載のプリンタにおいて、
前記第1動作モードでは、前記連続紙への前記所定の印刷を終了したとき、終了時の印字位置が次ページの先頭に位置している場合には改ページ送りを行わずに、前記終了時の印字位置が次ページの先頭に位置していない場合には改ページ送りを行った後に、前記連続紙を前記切断位置まで前進させる
ことを特徴とするプリンタ。 - 請求項1または2に記載のプリンタにおいて、
前記指定手段はユーザが前記動作モードのいずれかを予め選択する操作手段を備え、
前記操作手段によりいずれかの前記動作モードを指定する
ことを特徴とするプリンタ。 - 連続紙を搬送する搬送手段と、前記連続紙に印刷する印刷手段と、前記連続紙を切断する切断手段とを有し、1ページの長さごとに切取用ミシン目線が付いた連続紙と、切取用ミシン目線が付いていない連続紙とを前記連続紙に用いて印刷可能であり、受信手段と、前記受信手段により他のプリンタ用の印刷ジョブコマンドを受信した場合に、当該印刷ジョブコマンドをエミュレートするエミュレート手段とを備えたプリンタの制御方法であって、
前記印刷手段により前記連続紙へ所定の印刷をした後に、前記搬送手段により前記連続紙を前記切断手段の切断位置まで前進させた後、次の印刷開始位置を次ページの先頭として前記連続紙を後退させる第1動作モードと、前記印刷手段により前記連続紙へ所定の印刷をした後に、前記搬送手段により前記連続紙を前記切断手段の前記切断位置まで前進させた後、次の印刷開始位置を前記所定の印刷と同じページにおける続きとするように前記連続紙を後退させる第2動作モードとを、ユーザの選択に応じて予め指定し、前記受信手段により所定のコマンドを受信した場合には、前記所定のコマンドに基づいていずれかの前記動作モードを指定し、
前記エミュレート手段によるエミュレートに基づく印刷が終了した後に、前記指定された動作モードにしたがって制御する
ことを特徴とするプリンタの制御方法。 - 請求項4に記載のプリンタの制御方法において、
前記第1動作モードでは、前記連続紙への所定の印刷を終了したとき、終了時の印字位置が次ページの先頭に位置している場合には改ページ送りを行わずに、前記終了時の印字位置が次ページの先頭に位置していない場合には改ページ送りを行った後に、前記連続紙を前記切断位置まで前進させる
ことを特徴とするプリンタの制御方法。
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