JP5601131B2 - ポリアリーレンスルフィド組成物 - Google Patents
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Description
ポリ(p−フェニレンスルフィド)(A−1)(以下、単にPPS(A−1)と記す。):溶融粘度110ポイズ。
ポリ(p−フェニレンスルフィド)(A−2)(以下、単にPPS(A−2)と記す。):溶融粘度300ポイズ。
ポリ(p−フェニレンスルフィド)(A−3)(以下、単にPPS(A−3)と記す。):溶融粘度350ポイズ。
板状充填剤(B1−1)(以下、タルク(B1−1)と記す。);日本タルク(株)製、(商品名)MS、平均粒子径14μm。
板状充填剤(B1−2)(以下、タルク(B1−2)と記す。);浅田製粉(株)製、(商品名)SW−AC、平均粒子径15μm。
板状充填剤(B2−1)(以下、マイカ(B2−1)と記す。);コープケミカル(株)製、(商品名)MK−300、平均粒子径10〜20μm。
板状充填剤(B3−1)(以下、鱗片状ガラス(B3−1)と記す。);日本板硝子(株)製、(商品名)REF−15、平均粒子径15μm。
金属ケイ素粉末(C−1);キンセイマテック(株)製、(商品名)金属シリコン#200(98%);ケイ素含有率98.4重量%、平均粒子径17μm、不定形状粉末。
金属ケイ素粉末(C−2);キンセイマテック(株)製、(商品名)金属シリコン#600;ケイ素含有率98.5重量%、平均粒子径6μm、不定形状粉末。
電気絶縁性を有する繊維状充填剤(D−1)(以下、ガラス繊維(D−1)と記す。);エヌエスジー・ヴェトロテックス(株)製、(商品名)RES03−TP91;チョップドファイバー、繊維径9μm、繊維長3mm。
炭素繊維(E−1);三菱樹脂(株)製、(商品名)ダイアリードK6371T;熱伝導率140W/m・K、チョップドファイバー、繊維径10μm、繊維長6mm。
炭素繊維(E−2);三菱樹脂(株)製、(商品名)ダイアリードK223HE;熱伝導率600W/m・K、チョップドファイバー、繊維径10μm、繊維長6mm。
射出成形により長さ127mm、幅12.7mm、厚み3.2mmの試験片を作製し、該試験片を用いて、ASTM D−790 Method−1(三点曲げ法)に準じ、曲げ強度を測定した。測定装置(島津製作所製、(商品名)AG−5000B)を用い、支点間距離50mm、測定速度1.5mm/分の試験条件で行った。
射出成形機(住友重機械工業(株)製、(商品名)SE−75S)によってウェルド強度測定用の試験片を作製し、その試験片を引張試験機((株)島津製作所製、(商品名)オートグラフAG−5000B)を用いて、ASTM D638に準拠し測定を行った。
熱伝導率測定装置(アルバック社製、(商品名)TC7000;ルビーレーザー)を用い、23℃の条件下で、レーザーフラッシュ法にて測定した。熱伝導率は、一次元法により熱容量Cpを求め、二次元法により平面方向の熱拡散率αを求めて、次式より熱伝導率を算出した。
熱伝導率=ρ×Cp×α
(ここでρは密度であり、ASTM D−792 A法(水中置換法)に準じ測定した。)また、測定に供する試験片は、長さ70mm、幅70mm、厚み2mmの平板を射出成形により作製し、該平板から切削加工した。
射出成形により直径50mm、厚み2mmの円盤状試験片を作製し、該円盤状試験片を用いて、ASTM D−257に準じ、体積固有抵抗率を測定した。測定装置(絶縁抵抗試料箱;タケダ理研製、(商品名)TR−42型、絶縁抵抗計;タケダ理研製、(商品名)TR−8601型)を用い、測定印加電圧500V、23℃の試験条件下で行った。
攪拌機を装備する15リットルオートクレーブに、Na2S・2.8H2O1866g及びN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと記す。)5リットルを仕込み、窒素気流下攪拌しながら徐々に205℃まで昇温して、407gの水を溜出させた。この系を140℃まで冷却した後、p−ジクロロベンゼン2280gとNMP1500gを添加し、窒素気流下に系を封入した。この系を225℃に昇温し、225℃にて2時間重合を行った。重合終了後、室温まで冷却し、ポリマーを遠心分離器により単離した。温水でポリマーを繰り返し洗浄し、100℃で一昼夜乾燥し、ポリ(p−フェニレンスルフィド)を得た。
攪拌機を装備する15リットルチタン製オートクレーブにNMP3232g、47%硫化水素ナトリウム水溶液1682g及び48%水酸化ナトリウム水溶液1142gを仕込み、窒素気流下攪拌しながら徐々に200℃まで昇温して、1360gの水を溜出させた。この系を170℃まで冷却し、p−ジクロロベンゼン2118gとNMP1783gを添加し、窒素気流下に系を封入した。この系を225℃に昇温し、225℃にて1時間重合し、続けて250℃まで昇温し、250℃にて2時間重合した。更に、250℃で水451gを圧入し、再度255℃まで昇温し、225℃にて2時間重合を行った。重合終了後、室温まで冷却し、重合スラリーを固液分離した。ポリマーをNMP、アセトン及び水で順次洗浄し、100℃で一昼夜乾燥し、ポリ(p−フェニレンスルフィド)を得た。
直径1mm、長さ2mmのダイスを装着した高化式フローテスター((株)島津製作所製、(商品名)CFT−500)にて、測定温度315℃、荷重10kgの条件下で溶融粘度の測定を行った。
PPS(A−1)33.3重量%、タルク(B1−1)50重量%及び金属ケイ素粉末(C−1)16.7重量%の割合で配合して、二軸押出機(東芝機械製、(商品名)TEM−35−102B)のホッパーに、一方、ガラス繊維(D−1)を二軸押出機サイドフィーダーのホッパーに、それぞれ投入し、シリンダー温度320℃、スクリュー回転数200rpmにて溶融混練し、ダイより流出する溶融組成物を冷却後裁断し、ペレット状のポリアリーレンスルフィド組成物を作製した。その際のポリアリーレンスルフィド組成物の構成割合は、PPS(A−1)/タルク(B1−1)/金属ケイ素粉末(C−1)/ガラス繊維(D−1)=30/45/15/10(重量%)であった。
PPS(A−1)、タルク(B1−1)、マイカ(B2−1)、鱗片状ガラス(B3−1)、金属ケイ素粉末(C−1)、及びガラス繊維(D−1)を用い、実施例1と同様の方法により、表1に示す構成割合のポリアリーレンスルフィド組成物を作製後、実施例1と同様の方法により評価用試験片を作製し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示した。
PPS(A−1)25.0重量%、鱗片状ガラス(B3−1)56.2重量%及び金属ケイ素粉末(C−1)18.8重量%の割合で配合して、二軸押出機(東芝機械製、(商品名)TEM−35−102B)のホッパーに、一方、ガラス繊維(D−1)75重量%、炭素繊維(E−1)25重量%の割合で混合したものを二軸押出機サイドフィーダーのホッパーに、それぞれ投入した他は実施例1と同様の方法により、PPS(A−1)/鱗片状ガラス(B3−1)/金属ケイ素粉末(C−1)/ガラス繊維(D−1)/炭素繊維(E−1)=20/45/15/15/5(重量%)である構成割合のポリアリーレンスルフィド組成物を作製後、実施例1と同様の方法により評価用試験片を作製し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に示した。
PPS(A−1,2,3)、タルク(B1−1,2)、マイカ(B2−1)、鱗片状ガラス(B3−1)、金属ケイ素粉末(C−1,2)、ガラス繊維(D−1)及び炭素繊維(E−1,2)を用い、実施例9及び実施例20については実施例8と同様の方法により、実施例10〜19については実施例1と同様の方法により、表2に示す構成割合のポリアリーレンスルフィド組成物を作製後、実施例1と同様の方法により評価用試験片を作製し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表2に示した。
PPS(A−1)、タルク(B1−1)、マイカ(B2−1)、鱗片状ガラス(B3−1)、金属ケイ素粉末(C−1)、ガラス繊維(D−1)、及び炭素繊維(E−1)を用い、比較例1〜4及び比較例7〜10については実施例1と同様の方法により、比較例5及び比較例6については実施例8と同様の方法により、表3に示す構成割合のポリアリーレンスルフィド組成物を作製後、実施例1と同様の方法により評価用試験片を作製し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表3に示した。
Claims (4)
- ポリアリーレンスルフィド(A)20〜50重量%、レーザー回折散乱法により測定した平均粒子径(D 50 )5〜20μmを有するタルク、マイカ及び平均粒子径(D 50 )10〜20μmを有する鱗片状ガラスよりなる群より選択される1種以上の板状充填剤(B)10〜50重量%、ケイ素含有率98重量%以上であり、レーザー回折散乱法により測定した平均粒子径(D 50 )1μm以上を有する金属ケイ素粉末(C)10〜50重量%、及び、電気絶縁性を有する繊維状充填剤(D)10〜30重量%からなり、金属ケイ素粉末(C)/(板状充填剤(B)+金属ケイ素粉末(C))=0.25〜0.75(wt/wt)の範囲であることを特徴とするポリアリーレンスルフィド組成物。
- さらに、炭素繊維(E)1〜10重量%を含んでなることを特徴とする請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド組成物。
- 金属ケイ素粉末(C)と炭素繊維(E)との合計配合量が11〜30重量%であることを特徴とする請求項2に記載のポリアリーレンスルフィド組成物。
- 炭素繊維(E)が、100W/m・K以上の熱伝導率を有する炭素繊維であることを特徴とする請求項2又は3に記載のポリアリーレンスルフィド組成物。
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