JP5599047B2 - 弾性ローラの製造方法 - Google Patents
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Description
軸芯体上に設けた弾性層上に、酸素阻害を受ける紫外線硬化性化合物を含有する紫外線硬化塗料を紫外線硬化してなる表面層を形成した弾性ローラの製造方法であって、
該弾性層表面に対して全周に開口されたスリット状の吐出口を有するリング塗布ヘッドにより、該吐出口の周囲が有酸素雰囲気の状態で該紫外線硬化塗料を該弾性層表面に対して吐出して、弾性層上に紫外線硬化塗料を塗布し、弾性層上に未硬化塗膜を形成する塗布工程と、
該未硬化塗膜における紫外線が照射される部分の周囲を略覆って不活性ガスを供給しながら、紫外線照射手段から紫外線を照射し、該塗布工程と連続的に弾性層上の未硬化塗膜を硬化する硬化工程と、
を有し、
前記塗布工程が、前記リング塗布ヘッドの吐出口の周囲を略覆って酸素を含有するガス
を供給しながら前記未硬化塗膜を塗布する工程である
ことを特徴とする。
単官能メタクリレートとして、メトキシジエチレングリコールメタクリレート、β−メタクリロイルオキシエチルハイドロジェンフタレート、β−メタクリロイルオキシエチルハイドロジェンサクシネート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ステアリルメタクリレート、イソボロニルメタクリレート、イソステアリルメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート。
単官能アクリレートとして、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、β−アクリロイルオキシエチルハイドロジェンサクシネート、イソボロニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、
イソステアリルアクリレート、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート。
2官能メタクリレートとして、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1、3−ブチレングリコールジメタクリレート、1、6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ1、3−ジメタクリロキシプロパン、2、2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシ)フェニルプロパン〕、
2、2−ビス〔4−(メタクリロキシ・ジエトキシ)フェニルプロパン〕、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジメタクリレート、エトキシ化ビスフェノールAアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジメタクリレート、
1、9−ノナンジオールジメタクリレート、1、10−デカンジオールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート。
2官能アクリレートとして、1、6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、2、2−ビス〔4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル〕プロパン、
2−ヒドロキシ、1−アクリロキシ、3−メタクリロキシプロパン、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、ジオキサングリコールジアクリレート、
トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、1、9−ノナンジオールジアクリレート、1、10−デカンジオールジアクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート。
3官能メタクリレートとして、トリメトリロールプロパントリメタクリレート。
3官能アクリレートとして、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート、
エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス−(−アクリロキシエチル)イソシアヌレート。
4官能アクリレートとして、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート。
その他にも、各種変性モノマーやオリゴマ−を使用することが可能である。変性基としては、ウレタン基、エポキシ基、エーテル基、エステル基、カーボネート基、ジメチルシリコーン基、フェニルシリコーン基、等が挙げられる。
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、カルビトール、ブチルカルビトール、ジエチルカルビトール、
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、iso-ブチルアルコール、シクロヘキサノール、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、等が挙げられる。
以下の各材料を混合し、オープンロールで20分間混練した。
・エピクロルヒドリンゴム(商品名:エピクロマーCG102、ダイソー(株)製):100質量部、
・充填剤としての炭酸カルシウム:30質量部、
・滑剤としてのステアリン酸亜鉛:1質量部、
・研磨性改善の為の補強材として着色グレードカーボン(商品名:シーストSO、東海カーボン製):4質量部、
・酸化亜鉛:5質量部、
・可塑剤としてセバシン酸系ポリエステル可塑剤(大日本インキ社製、商品名:ポリサイザーP−202;分子量約8000):10質量部。
・老化防止剤としての2−メルカプトベンズイミダゾール:1質量部
・下記式で示される構造を有する過塩素酸4級アンモニウム塩:2質量部。
・加硫促進剤としてのDM(2-ベンゾチアゾリルジサルファイド):1質量部、
・加硫促進剤としてのTS(テトラメチルチウラムモノサルファイド):0.5質量部、
・加硫剤としての硫黄:1.2質量部。
出来上がった未加硫ゴム組成物を、実施例1の導電性弾性層用未加硫ゴム組成物とした。
・紫外線硬化性アクリルモノマーとしてのポリエチレングリコールジアクリレート(エチレングリコール単位4個含有)(商品名:NKエステルA−200、新中村化学工業株式会社製):100質量部。
・紫外線硬化性アクリルオリゴマー(商品名:NKオリゴUA−100、新中村化学工業株式会社製):10質量部。
・導電剤としてのパーフルオロブタンスルホン酸カリウム:0.3質量部。
・光重合開始剤としての2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(商品名:IRGACURE907、チバ・ジャパン株式会社製):6質量部。
LED紫外線光源ピーク波長 :365nm
ローラ表面に当たる平均紫外線照度 :200mW/cm2
ローラ軸方向の紫外線照射幅 :30mm
紫外線供給手段の弾性ローラが通る穴の直径 : 9.5mm
窒素ガス供給量 : 10ml/s
塗工速度(塗工ヘッドの下降速度) :100mm/s
塗工液の供給速度 : 45μl/s
上記条件で、連続して100本の塗工を行ったが、100本とも特に問題なく塗工できた。出来上がった弾性ローラの最初の3本と最後の3本、合計6本の最外層の膜厚を測定してみたが、全て17μmで安定していた。またゴム基層への紫外線硬化樹脂の含浸も見られず、層が独立して設けられている事が確認された。なお、最外層の膜厚は、ローラの断面を鋭利なカミソリで切り出し、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して測定した。塗工後にリング塗工ノズルを洗浄して詳しく観察してみると、ノズルの端に30μm程度のごく薄く硬化した紫外線硬化塗料の付着が見られたが、エタノール溶剤で軽く拭くと取り除くことが出来た。
弾性基層ローラのゴム材質を変更した以外は実施例1と同様にして実施例2の導電性ローラを得た。
・ベースゴムとしてNBR(商品名:JSR N230SV JSR社製; 結合ニトリル量35質量%、ムーニー粘度30.8):100質量部、
・加工助剤としてステアリン酸亜鉛:1質量部、
・加硫促進助剤として酸化亜鉛:5質量部、
・充填剤として炭酸カルシウム(商品名「ナノックス#30」:丸尾カルシウム(株)製):20質量部、
・導電剤としてカーボンブラック(商品名:トーカブラック#7360SB 東海カーボン社製、平均粒子径28nm、DBP吸油量87cm3/100g、pH7.5):48質量部。
・上記未加硫ゴム組成物:174質量部、
・加硫促進剤としてテトラベンジルチウラムジスルフィド(商品名「ノクセラーTBzTD」:大内新興化学(株)製):3質量部、
・加硫剤として硫黄:0.8質量部。
なお、実施例1及び実施例2は、本願発明における参考例である。
製造装置を、図8及び図9に記載の装置へ変更し、有酸素ガスとして乾燥空気を5ml/sで供給した以外は、実施例1と同様の製造方法で実施例3の弾性ローラを製造、評価した。
100本塗工後のリングノズルの状態を見ると、紫外線硬化性塗料の固化が全く見られず、実施例1の製造方法よりもさらに長期間の安定した製造が可能である事を示した。その他の評価結果は実施例1と同様の結果であった。
有酸素ガスとして純酸素を5ml/sで供給した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例4の弾性ローラを製造した。製造方法の評価結果と弾性ローラの評価結果は、実施例3と同様であった。
不活性ガスとしてヘリウムを供給した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例5の弾性ローラを製造した。製造方法の評価結果と弾性ローラの評価結果は、実施例3と同様であった。
不活性ガスとしてネオンを供給した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例6の弾性ローラを製造した。製造方法の評価結果と弾性ローラの評価結果は、実施例3と同様であった。
不活性ガスとしてアルゴンを供給した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例7の弾性ローラを製造した。製造方法の評価結果と弾性ローラの評価結果は、実施例3と同様であった。
不活性ガスとしてクリプトンを供給した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例8の弾性ローラを製造した。製造方法の評価結果と弾性ローラの評価結果は、実施例3と同様であった。
不活性ガスとしてキセノンを供給した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例9の弾性ローラを製造した。製造方法の評価結果と弾性ローラの評価結果は、実施例3と同様であった。
紫外線硬化性塗工液の配合を変更した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例10の弾性ローラを製造した。
紫外線硬化性塗工液の配合
・紫外線硬化性メタクリルモノマーとしてのポリエチレングリコールジメタクリレート(エチレングリコール単位4個含有)(商品名:NKエステル4G、新中村化学工業株式会社製):100質量部、
・紫外線硬化性アクリルオリゴマー(商品名:NKオリゴUA−100、新中村化学工業株式会社製):10質量部、
・導電剤としてのパーフルオロブタンスルホン酸カリウム:0.3質量部、
・光重合開始剤としての2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(商品名:IRGACURE907、チバ・ジャパン株式会社製):7質量部。
紫外線硬化性塗工液に有機溶剤としてメチルエチルケトンを加えた。それに伴い、塗膜の紫外線硬化速度が若干小さくなったので塗工速度を80mm/sに変更した。また塗工液の供給速度を55μl/sへ変更した。その他の製造条件は実施例3と同様にして、実施例11の弾性ローラを得た。
紫外線硬化性塗工液配合
・メチルエチルケトン:50質量部、
・紫外線硬化性アクリルモノマーとしてのポリエチレングリコールジアクリレート(エチレングリコール単位4個含有)(商品名:NKエステルA−200、新中村化学工業株式会社製):100質量部、
・紫外線硬化性アクリルオリゴマー(商品名:NKオリゴUA−100、新中村化学工業株式会社製):10質量部、
・導電剤としてのパーフルオロブタンスルホン酸カリウム:0.3質量部、
・光重合開始剤としての2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(商品名:IRGACURE907、チバ・ジャパン株式会社製):6質量部。
製造方法としては、塗工速度を80mm/sに下げなければならなかった事を除けば、実施例3と同様に問題なく塗工可能であった。また出来上がったローラは、放置後の凹みが11μmと若干大きかったが、画像的には実施例3と同様で特に問題は無かった。
LED紫外線光源を、低圧水銀紫外線ランプへ変更した。低圧水銀紫外線ランプは弾性ローラの周囲を2重に螺旋状に巻き、弾性ローラ表面を均一に照射するタイプとした。また低圧水銀ランプは23℃の冷却水で冷却しながら使用した。
低圧水銀ランプ紫外線光源ピーク波長 : 254nm
ローラ表面に当たる平均紫外線強度 : 1000mW/cm2
ローラ軸方向の紫外線照射幅 : 100mm
出来上がったローラの膜厚が、最初の3本は17μmであったが、最後の3本は14μmと若干小さくなっていた。これは100本塗工する間に低圧水銀紫外線ランプから発生する赤外線により紫外線照射手段と塗工リングが温められ、塗工液の粘度が若干変化した為であると考えられる。実用上は問題なく塗工可能であった。その他の評価結果は実施例3と同様であった。
紫外線後照射装置で後硬化する工程を、160℃のオーブンで30分間加熱する工程へ変更した以外は、実施例3と同様にして実施例13の導電性ローラを製造した。製造方法の評価結果と弾性ローラの評価結果は、放置後の凹みが11μmであった以外は、実施例3と同様であった。
紫外線後照射装置で後硬化する工程を取りやめた以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例14の弾性ローラを製造した。
紫外線硬化性塗工液の配合を変更した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例15の弾性ローラを製造した。
紫外線硬化性塗工液の配合
・紫外線硬化性アクリルモノマーとしてのポリエチレングリコールジアクリレート(エチレングリコール単位4個含有)(商品名:NKエステルA−200、新中村化学工業株式会社製):60質量部、
・紫外線硬化性アクリルモノマーとしてのポリエチレングリコールジアクリレート(エチレングリコール単位14個含有)(商品名:NKエステルA−600、新中村化学工業株式会社製):20質量部、
・紫外線硬化性アクリルモノマーとしての1、6ヘキサンジオールジアクリレート((商品名:NKエステルA−HD、新中村化学工業株式会社製):20質量部、
・紫外線硬化性アクリルオリゴマー(商品名:NKオリゴUA−100、新中村化学工業株式会社製):10質量部、
・導電剤としてのパーフルオロブタンスルホン酸カリウム:0.1質量部、
・光重合開始剤としての2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(商品名:IRGACURE907、チバ・ジャパン株式会社製):6質量部。
紫外線硬化性塗工液の配合を変更した以外は、実施例3と同様の製造方法で実施例16の弾性ローラを製造した。
紫外線硬化性塗工液の配合
・紫外線硬化性アクリルモノマーとしてのポリエチレングリコールジアクリレート(エチレングリコール単位4個含有)(商品名:NKエステルA−200、新中村化学工業株式会社製):80質量部、
・紫外線硬化性アクリルオリゴマー(商品名:NKオリゴU−601LPA−60、新中村化学工業株式会社製):30質量部、
・光重合開始剤としての2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1-オン(商品名:IRGACURE907、チバ・ジャパン株式会社製):6質量部。
紫外線照射手段に窒素を供給せずに、塗工速度を10mm/sにした以外は実施例1と同様にして比較例1の弾性ローラを製造した。塗工可能な速度を試したが、10mm/sよりは大きく出来なかった。さらに4本連続して塗工するとリングノズルが紫外線硬化性樹脂の硬化により詰まってしまい、塗工不可能となってしまった。出来上がった最外層の膜厚をSEMで観察すると、最外層は15μmと実施例1よりも若干小さく、最外層の内部にゴム層に含浸した紫外線硬化樹脂からなる含浸層が4μm形成されていた。放置後の凹みは20μmと大きく、放置後の画出しにおいても、画像上に凹みがはっきりと確認された。
塗工装置全体を窒素が充満した部屋に設置し、紫外線照射手段の覆いを取り外して弾性ローラを製造した以外は、実施例1と同様にして比較例2の弾性ローラを製造した。リングノズル周囲も不活性ガスである窒素でパージされているので、リングノズルの硬化が早く、3本連続塗工するとリングノズルが詰まってしまった。
塗工装置全体を窒素が充満した部屋に設置し、弾性ローラを製造した以外は、実施例1と同様にして比較例2の弾性ローラを製造した。LED紫外光源周囲を紫外線照射手段の覆いにより略覆ったが、紫外光が若干漏れ、リングノズル周囲も不活性ガスである窒素でパージされているので、リングノズルの硬化を抑制する事ができず、12本連続塗工するとリングノズルが詰まってしまった。
実施例1の製造方法において、塗工時には窒素を供給せず、かつ紫外線を照射しなかった。塗工完了後、直ちに弾性ローラを塗工装置から取り外して紫外線後照射工程を行い、比較例4の弾性ローラを得た。
2 上軸受け
3 下軸受け
4 アクチュエータ
5 支柱
6 土台
7 上板
8 塗工リング
9 紫外線照射手段
10 LED紫外線光源
11 LED紫外線光源コントローラ
12 電線
13 窒素ガスボンベ
14 レギュレータ
15 コントロールバルブ
16 フレキシブルチューブ
17 塗工液供給コントローラ
18 塗工液タンク
19 塗工液
20 フレキシブルチューブ
21 コンピュータ
22 リングノズル
23 基層
24 未硬化塗膜
25 最外層
26 不活性ガス排出経路
27 不活性ガスの流れ
28 重り
29 塗工ヘッド
30 キャップ
31 キャップ
32 キャップ
33 キャップ
34 エアタンク
35 レギュレータ
36 コントロールバルブ
37 フレキシブルパイプ
38 有酸素ガス供給部
39 有酸素ガス排出経路
40 芯金
201 LED光源
202 紫外線照射装置
203 リング塗工ノズル
301 塗布液面とリング塗工ノズルの接点付近
Claims (3)
- 軸芯体上に設けた弾性層上に、酸素阻害を受ける紫外線硬化性化合物を含有する紫外線硬化塗料を紫外線硬化してなる表面層を形成した弾性ローラの製造方法であって、
該弾性層表面に対して全周に開口されたスリット状の吐出口を有するリング塗布ヘッドにより、該吐出口の周囲が有酸素雰囲気の状態で該紫外線硬化塗料を該弾性層表面に対して吐出して、弾性層上に紫外線硬化塗料を塗布し、弾性層上に未硬化塗膜を形成する塗布工程と、
該未硬化塗膜における紫外線が照射される部分の周囲を略覆って不活性ガスを供給しながら、紫外線照射手段から紫外線を照射し、該塗布工程と連続的に弾性層上の未硬化塗膜を硬化する硬化工程と、
を有し、
前記塗布工程が、前記リング塗布ヘッドの吐出口の周囲を略覆って酸素を含有するガス
を供給しながら前記未硬化塗膜を塗布する工程である
ことを特徴とする、弾性ローラの製造方法。 - 前記不活性ガスが、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンの中か
ら選ばれる請求項1に記載の弾性ローラの製造方法。 - 前記酸素を含有するガスが、空気もしくは酸素である請求項1に記載の弾性ローラの製
造方法。
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