JP2005296752A - 光重合装置 - Google Patents
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Abstract
例えば、フォトクロミック性を有するコーティング剤をワーク表面に塗布した後に、光照射で硬化させる場合に、遠心力で飛散したコーティング剤でカバー部材の内周面が汚れてしまうことを防止するととともに、光照射による硬化を速やかに行うことができる光重合装置を提供する。
【解決手段】
スピンコートを行う光重合装置2において、ワークWの上面を覆うように装着されるカバー部材9を断面略凸状に構成することにより、このカバー部材9の上方部に第1の部屋18を、このカバー部材9の下方部に第2の部屋20をそれぞれ形成し、カバー部材9またはベース4を軸方向に相対的に移動させることにより、ワーク保持回転部6をカバー部材9の第2の部屋内に位置させ、この状態で前記ワーク保持回転部6を回転させるとともに、カバー部材9またはベース4を軸方向に相対的に移動させることにより、ワーク保持回転部6をカバー部材9の第1の部屋18内に移送し、この状態で光照射装置10から前記ワークに対して光を照射するようにした。
【選択図】図1
Description
にコート層を設ける場合には、回転時に振り落とされて周囲に飛散した余剰のコーティング剤が、外部から光照射を受けたときに硬化してしまい、結果として、カバー部材の内面を汚してしまうという問題があった。
至るまでの効率が悪かった。
すなわち、本発明は、軸挿通孔が形成されたベースと、
前記ベースに対して回転可能に構成され、かつワークが保持されるワーク保持回転部と、
前記ワーク保持回転部の上方部を覆うように、または開放するように配置されるカバー部材と、
前記カバー部材の外方に配設され、前記ワーク保持回転部に配置されたワークに対して光を照射する光照射装置と、
前記カバー部材内に不活性ガスを充填する不活性ガス供給手段と、を備えた光重合装置であって、
前記カバー部材を断面略凸状に構成することにより、このカバー部材の上方部に第1の部屋を、このカバー部材の下方部に第2の部屋をそれぞれ形成し、
前記カバー部材または前記ベースを軸方向に相対的に移動させることにより、前記ワーク保持回転部を前記カバー部材の前記第2の部屋内に位置させ、この状態で前記ワーク保持回転部を回転させるとともに、
前記カバー部材または前記ベースを軸方向に相対的に移動させることにより、前記ワーク保持回転部を前記第1の部屋内に移送し、この状態で前記光照射装置から前記ワークに対して光を照射することを特徴としている。
また、本発明は、前記カバー部材は、前記第1カバー構成要素に対して前記第2カバー構成要素が伸縮自在に取り付けられていても良い。
また、本発明は、前記不活性ガス供給手段のガス導入口を、前記第1の部屋に接続することが好ましい。
このような構成であれば、第1の部屋内をガス置換するときに、内部に充填されている不活性ガスの漏出を防止することができる。
また、第1の部屋とベースとの間にシール部材を配設することにより、第1の部屋内で光硬化を行なう場合に、第1の部屋内に充填されているガスの漏出を防止することができる。また、第1の部屋内で光硬化を行なう場合に、第1の部屋と第2の部屋との間をシールすることができる。これにより、第1の部屋内のみをガス置換すればよいので、使用する不活性ガスの無駄が少なくなる。
図1および図2(A),(B)は本発明の一実施例に係る光重合装置を示したものである。
このように上下で径の異なるカバー部材9は、図示しないエアーシリンダなどの昇降手段により、上下方向に往復移動可能に構成されている。すなわち、カバー部材9は、光照射装置10を伴って図1の状態からベース4に向かって下方向に移動することができ、図2(A)に示したように、カバー部材9の内方の下端筒状部20bが、ベース4の外周面4bに当接する位置まで移動するとともに、さらに下動して、図2(B)に示したように、第1カバー構成要素18aの下端部18bがベース4の上面4cに当接するまで移動する。
このように、本実施例では、光照射装置10を搭載したハウジング28とカバー部材9とが、一体化されているので、カバー部材9が上下方向に往復移動するときに、ハウジング28および光照射装置10も同時に移動する。
先ず、光重合装置2では、予め平面又は凸状の曲面からなる主表面を有するプラスチックレンズなどのワークWの表面に、フォトクロミック性を有するコーティング剤が滴下される。そして、このようなコーティング剤が滴下されたワークWが、図1に示したように、ベース4から離れた状態でワーク保持回転部6の上面に載置される。なお、ワーク保持
回転部6上にワークWが載置された後に、コーティング剤を滴下することもできる。そして、ワークWが載置された後、ローター8の軸部8aの下端に接続された図示しない吸引手段により、ローター8の凹所8b内が吸引されることにより、ワークWが吸着パッド11の球面形状に沿って吸着保持される。
、コーティング剤を均一に延展させる第2の部屋と、コーティング剤を硬化させる第1の部屋とがそれぞれ別々に構成されているので、コーティング剤を均一に延ばす場合に、余剰分のコーティング剤を第1の部屋18内に飛散させることを防止することができる。したがって、光硬化を行う第1の部屋18内を比較的きれいな状態に管理することができる。また、これにより、第1の部屋内で光硬化を行って、例えば新たなフォトクロミックレンズを得る場合に、予め硬化したコーティング剤がレンズ表面に混入してしまうことを防止できる。これにより、品質の安定化を図ることができる。
例えば、上記実施例では、ベース4を上下方向に対して固定設置し、カバー部材9を上下方向に移動させる構造について説明したが、本発明は、逆の態様、すなわち、カバー部材9を固定し、このカバー部材9に対してベース4を接近または離反するように移動させ
ることもできる。このように、カバー部材9とベース4とは、いずれか一方が相対的に移動する構造であれば、実施例に何ら限定されない。例えば、両方とも移動させることもできる。
状態)にのみ、第2カバー構成要素20aを第1カバー構成要素18aに対して延ばすこ
ともできる。すなわち、図4(A)〜図4(C)に示した他の実施例では、ワークWのセット及び移動を行う図4(A)と、光硬化を行わす図4(C)の場合に、第2カバー構成要素20aは縮んだ状態にある。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されず、種々の変形が可能である。
4 ベース
4a 軸挿通孔
6 ワーク保持回転部
8 ローター
9 カバー部材
10 光照射装置
11 吸着パッド
12 不活性ガス供給手段
14 ガス導入口
16 排出口
18 第1の部屋
18a 第1カバー構成要素
20 第2の部屋
20a 第2カバー構成要素
22 シール部材
24 窓材
W ワーク
Claims (5)
- 軸挿通孔が形成されたベースと、
前記ベースに対して回転可能に構成され、かつワークが保持されるワーク保持回転部と、
前記ワーク保持回転部の上方部を覆うように、または開放するように配置されるカバー部材と、
前記カバー部材の外方に配設され、前記ワーク保持回転部に配置されたワークに対して光を照射する光照射装置と、
前記カバー部材内に不活性ガスを充填する不活性ガス供給手段と、を備えた光重合装置であって、
前記カバー部材を断面略凸状に構成することにより、このカバー部材の上方部に第1の部屋を、このカバー部材の下方部に第2の部屋をそれぞれ形成し、
前記カバー部材または前記ベースを軸方向に相対的に移動させることにより、前記ワーク保持回転部を前記カバー部材の前記第2の部屋内に位置させ、この状態で前記ワーク保持回転部を回転させるとともに、
前記カバー部材または前記ベースを軸方向に相対的に移動させることにより、前記ワーク保持回転部を前記第1の部屋内に移送し、この状態で前記光照射装置から前記ワークに対して光を照射することを特徴とする光重合装置。 - 前記カバー部材の第1の部屋を構成する第1カバー構成要素と、前記カバー部材の第2の部屋を構成する第2カバー構成要素とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光重合装置。
- 前記カバー部材は、前記第1カバー構成要素に対して前記第2カバー構成要素が伸縮自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の光重合装置。
- 前記不活性ガス供給手段のガス導入口を、前記第1の部屋に接続したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光重合装置。
- 前記カバー部材の第1の部屋と前記ベースとの間に、シール部材を配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光重合装置。
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2004
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