JP5597082B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
これによれば、矩形状のカバーの4隅に端子箱への取付用のネジを通す穴を設け、カバーの各辺において、ネジ穴同士の間の中央部位をカバーの内面側に向けて反らせている。このカバーを締付ネジによって端子箱に取り付ける場合、内面側に反った部位が端子箱に押圧されてシール性能を発揮し、外部から端子箱の内部に水等が浸入することを防ぐことができる。
このような課題を避けるために、端子箱と開口を覆うカバーとの間に、平板状のシール部材であるガスケットを介装させることが考えられる。ガスケットは、合成樹脂材料等によって可撓性を有するように形成されており、取付ネジによる所定の締付力により、安定したシール性能を発揮することができる。
これと反対に、端子箱のメンテナンスのために端子箱を開放する場合、端子箱からカバーを取り外した途端、端子箱からガスケットが落下することがある。これらの不具合現象は、端子箱に対する作業性を著しく低下させる恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成によって、端子箱からのシール部材の落下を防止することのできる回転電機を提供することにある。
また、図1において、切換弁16、油圧ポンプ17およびリザーバ部18は電動モータ1と別体に記載されているが、実際には、切換弁16および油圧ポンプ17はクラッチ装置3とともに電動モータ1と一体化され、リザーバ部18は、モータハウジング11内に形成されている。これにより、電動モータ1、クラッチ装置3、切換弁16および油圧ポンプ17によって、フロントモジュールMDを形成している。
また、切換弁16が非作動位置P2にある場合、油圧ポンプ17の吐出口と圧力室PCとがリザーバ部18と接続され、圧力室PC内のオイル(液圧)がリザーバ部18へと戻されてクラッチ装置3が接続される。切換弁16が非作動位置P2にある場合、油圧ポンプ17は停止されている。
ハイブリッドECU82には、上述した切換弁16および油圧ポンプ17が電気的に接続されており、それぞれの作動を制御している。
また、ハイブリッドECU82にはインバータ71が接続されており、図示しないアクセル開度センサ、トランスミッション4のシフトポジションスイッチ、車速センサ等による検出信号に基づいて、インバータ71に対して駆動信号を送信して電動モータ1の駆動トルクを制御する。また、上述したように、ハイブリッドECU82はエンジンECU81に対してエンジン出力信号を送信し、エンジン2の回転数を制御している。さらに、ハイブリッドECU82には車両バッテリ72が電気的に接続されており、車両バッテリ72の充電状態に基づいて、適宜、電動モータ1を発電機として作動させる。
また、車両の走行中において加速する必要が生じた場合、クラッチ装置3を接続し、電動モータ1に加えてエンジン2の駆動力により走行する。
車両のブレーキ操作が行われた場合、クラッチ装置3の接続が解除された上で回生制動が行われる。さらに、電動モータ1は、クラッチ装置3を介してエンジン2により駆動され、発電機としても機能する。
また、電動モータ1を構成するロータ13とエンジン2との間には、湿式多板クラッチであるクラッチ装置3が介装されている。クラッチ装置3は、エンジン2、電動モータ1およびトランスミッション4の回転軸でもある回転軸Cを中心に回転する。
また、ステータ14の半径方向内方には、電動モータ1のロータ13が配置されている。ロータ13は、ステータ14と所定のギャップを保持しながら対向するように設けられている。ロータ13は、複数の積層鋼板131が一対の保持プレート132a、132bにより挟まれた状態で、固定部材133を貫通させて端部をかしめることにより形成されている。また、ロータ13の円周上には、複数の界磁極用マグネット134が設けられている。
また、クラッチアウタ33には回転位置センサ15の可動体151が形成されており、可動体151と対向するように固定壁111に設けられた検出体152により、クラッチアウタ33が取り付けられたロータ13の回転位置が検出されている。
また、プランジャ部材35の外周端には、軸方向に延びた当接部351が形成され、当接部351の内周面および収容部333に対し、固定部材36が液密的に嵌合している。固定部材36は、図2における左方には移動不能に形成されている。これにより、収容部333、プランジャ部材35および固定部材36とによって、圧力室PCが形成されている。尚、クラッチアウタ33および固定部材36を包括した構成が、本発明の伝達部材に該当する。
すなわち、側壁114bの上端が側壁114dの上端よりも低い位置に形成され、それにともない、側壁114aと側壁114cの上端が、側壁114d側から114b側に向けて下がるように一定の角度で傾斜している。また、側壁114bおよび側壁114dの上端自体も、同角度で傾斜している。図3に示したように、上端面114eには、複数のカバー取付穴114fが形成されている。
したがって、封止カバー118により端子箱114を閉じるために、取付ボルト119を上端面114eのカバー取付穴114fに締め付ける場合に、突片117cとストッパ部114gとが係合してガスケット117の位置が拘束されることがないため、ガスケット117の貫通孔117aをカバー取付穴114fに容易に位置合わせすることができる。
また、封止カバー118の長手方向の両端部(両方の短辺のほぼ中央部)には、それぞれ係合部118b(本発明の当接部に該当する)が突出している。図5に示すように、一側の係合部118bはストッパ部114gの側面に対して斜め上方から当接し、取付ボルト119を締め付ける以前、あるいは取付ボルト119を抜き去った後の状態において、封止カバー118が上端面114eから落下することを防止している。
また、係合部118bは封止カバー118の長手方向の両端部に形成されているため、いずれの端部を上端面114eのストッパ部114g側に配置しても、封止カバー118の落下防止および上端面114e上における位置決めを行うことができる。
また、ストッパ部114gは、端子箱114の外周側において上端面114eよりも端子箱114の突出方向に突き出ており、ガスケット117にはストッパ部114gを平面方向に挟む一対の突片117cが形成されていることにより、封止カバー118を被せる前に、あるいは封止カバー118を取り外した後に、例え、ガスケット117に外力が加わったとしても、ガスケット117が平面方向に移動することがなく、上端面114eからの落下を確実に防ぐことができる。
また、端子箱114は金属材料によりモータハウジング11と一体成形され、上端面114eは、端子箱114を切削加工して端子箱114の高さを低下させて形成される。そして、ストッパ部114gは、端子箱114を加工する場合に未加工にすることにより、上端面114eよりも高く形成されるため、特別の工程を必要とせずに、ストッパ部114gを容易に形成することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明は、端子箱114の上端面114eが、水平方向に対して傾斜していない場合にも適用可能であり、この場合にも十分な効果を発揮することが可能である。
また、端子箱114に凹部を形成し、ガスケット117を凹部と係合させることにより、上端面114eからの落下防止を行ってもよい。
また、端子箱114は、モータハウジング11とは別体のものをモータハウジング11の外周面上に取り付けて形成してもよい。
また、封止カバー118の係合部118bは、封止カバー118の長手方向の一側の端部のみに形成されていてもよい。
また、本発明による電動モータ1は、同期モータ、誘導モータ、直流モータあるいはそれ以外のあらゆる回転電機に適用可能である。
また、本発明による電動モータ1は、電動機としてのみ使用してもよいし、発電機としてのみ使用してもよい。
Claims (2)
- ステータコイルを有するステータと、
前記ステータと半径方向に対向して配置され、前記ステータに対して回転可能に設けられたロータと、
前記ステータおよび前記ロータを内蔵したハウジングと、
を備え、
前記ハウジングの外周面からは筒状部が突出することにより、前記筒状部の内部には、前記ハウジングの外部と連通した端子収容空間が形成され、
前記端子収容空間内においては、前記ステータコイルに対し電気的に接続されたコイル端子が配置されるとともに、外部からの電力供給用配線の端部が導入されて前記コイル端子に繋がれ、
前記電力供給用配線と前記コイル端子とが接続された状態で、前記筒状部の突端部には、平板状のシール部材を挟むように蓋板が取り付けられることにより、前記端子収容空間と前記ハウジングの外部との連通が液密的に遮断される回転電機であって、
前記突端部は、
水平方向に対して一方向に所定角度だけ傾斜しており、
傾斜した前記突端部のうち、下方に位置する部位の外周側には、前記突端部よりも前記筒状部の突出方向に突き出た突部が形成され、
前記シール部材には、
前記突部を平面方向に挟むように、一対の係合片が形成され、
前記蓋板の外周縁には、
前記突部に対し係合する当接部が形成されていることを特徴とする回転電機。 - 前記筒状部は、
金属材料により前記ハウジングと一体成形され、
前記突端部は、
前記筒状部を切削加工して、前記筒状部の高さを低下させて形成され、
前記突部は、
前記筒状部を切削加工する場合に未加工にすることにより、前記突端部よりも高く形成されることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
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