JP5595790B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

ウエーハの加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5595790B2
JP5595790B2 JP2010121649A JP2010121649A JP5595790B2 JP 5595790 B2 JP5595790 B2 JP 5595790B2 JP 2010121649 A JP2010121649 A JP 2010121649A JP 2010121649 A JP2010121649 A JP 2010121649A JP 5595790 B2 JP5595790 B2 JP 5595790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
reinforcing plate
grinding
electrode
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010121649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011249589A (ja
Inventor
章仁 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2010121649A priority Critical patent/JP5595790B2/ja
Publication of JP2011249589A publication Critical patent/JP2011249589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5595790B2 publication Critical patent/JP5595790B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Dicing (AREA)

Description

本発明は、表面に複数のデバイスが形成されたウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成した後、デバイスに形成された電極に連通する貫通電極を埋設するウエーハの加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等の半導体デバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することにより半導体デバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。
装置の小型化、高機能化を図るため、複数の半導体デバイスが形成されたマザーウエーハの表面に積層デバイスを積層し、積層デバイスに設けられた電極をマザーウエーハの表面に形成された半導体デバイスに設けられた電極に接続する積層半導体装置が実用化されている。(例えば、特許文献1参照。)
上述した積層半導体装置においては、装置の小型化、高機能化を図るため、マザーウエーハの表面に積層する積層デバイスが形成された積層ウエーハは裏面を研削して数十μmの厚みに形成し、その後積層ウエーハの裏面から表面に形成された電極に連通する貫通孔(ビアホール)を設け、このビアホールに貫通電極を埋設する。このように積層ウエーハの加工においては、ビアホールを設けて電極を埋設する前に積層ウエーハの裏面を研削して数十μmの厚みに形成するので、積層ウエーハの表面に形成されたデバイスを保護するために、積層ウエーハの裏面を研削する前に積層ウエーハの表面にボンド剤を介して補強プレートを接合する。
特開2003−249620号公報
而して、積層デバイスが設けられた積層ウエーハにおいては、上述したように表面にボンド剤を介して補強プレートを接合し裏面を研削した後、積層デバイスに電極埋設用のビアホールをレーザー加工によって穿孔し、このビアホールに貫通電極を埋設する。このレーザー加工によるビアホールの穿孔においては積層ウエーハが加熱されるため、積層ウエーハの表面に補強プレートを接合するボンド剤は250℃前後の温度に耐えられる材料を用いる必要がある。このため、積層ウエーハの表面にボンド剤を介して補強プレートを接合してウエーハの裏面を研削した後、補強プレートを積層ウエーハから除去する際に、補強プレートを250℃以上の温度に加熱し、積層ウエーハに負荷がかからないように補強プレートをウエーハの表面に沿ってスライドさせながら離脱するので、生産性が悪いという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、表面に複数のデバイスが形成されたウエーハの表面に補強プレートを接合した状態でウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成し、デバイスに貫通電極を埋設した後に、ウエーハの表面に接合された補強プレートを容易に除去することができるウエーハの加工方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に複数のデバイスが形成されたウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成した後、デバイスに形成された電極に連通する貫通電極を埋設するウエーハの加工方法であって、
ウエーハの表面に耐熱性ボンド剤を介して補強プレートを接合する補強プレート装着工程と、
補強プレートが接合されたウエーハの補強プレート側を研削装置のチャックテーブル上に保持し、ウエーハの裏面を研削してウエーハを所定の厚みに研削するウエーハ研削工程と、
該ウエーハ研削工程が実施され表面に補強プレートが接合されたウエーハの裏面からデバイスに形成された電極に連通する電極埋設用のビアホールをレーザー加工によって穿孔し、該ビアホールの外周面に絶縁膜を形成した後に、ビアホールに貫通電極を埋設する電極形成工程と、
該電極形成工程が実施されたウエーハの裏面に保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、
ウエーハの裏面に貼着された保護テープ側を研削装置のチャックテーブル上に保持し、ウエーハの表面に接合されている補強プレートを研削することにより耐熱性ボンド剤を残存させてウエーハの表面から補強プレートを除去する補強プレート除去工程と、
該補強プレート除去工程が実施されたウエーハの表面に残存しているボンド剤を除去するボンド剤除去工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記補強プレート除去工程を実施した後に、ウエーハの裏面に貼着されている保護テープ側を環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着するウエーハ支持工程を実施し、その後、ウエーハを個々のデバイス分割するウエーハ分割工程を実施する。
また、上記保護テープは環状のフレームに装着されたダイシングテープであって、該ダイシングテープにウエーハが貼着された状態で上記補強プレート除去工程を実施し、その後、ウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハ分割工程を実施する。
本発明によるウエーハの加工方法においては、補強プレートが耐熱性ボンド剤を介して接合されたウエーハの裏面を研削してウエーハを所定の厚みに研削し、ウエーハ研削工程が実施され表面に補強プレートが接合されたウエーハの裏面からデバイスに形成された電極に連通する電極埋設用のビアホールをレーザー加工によって穿孔し、該ビアホールの外周面に絶縁膜を形成した後に、ビアホールに貫通電極を埋設する電極形成工程を実施した後に、ウエーハの裏面に保護テープを貼着し、ウエーハの裏面に貼着された保護テープ側を研削装置のチャックテーブル上に保持してウエーハの表面に接合されている補強プレートを研削することにより耐熱性ボンド剤を残存させてウエーハの表面から補強プレートを除去し、ウエーハの表面に残存しているボンド剤を除去するので、ウエーハの表面に接合されている補強プレートを除去するためにウエーハに負荷がかかることがない。従って、ウエーハの表面から補強プレートを離脱するために補強プレートを250℃以上の温度に加熱し、ウエーハに負荷がかからないように補強プレートをウエーハの表面に沿ってスライドさせながら離脱する作業が不要となり生産性が向上する。
本発明によるウエーハの加工方法によって加工されるウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態における補強プレート装着工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態におけるウエーハ研削工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態における電極形成工程が実施されたウエーハの裏面側から視た斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態における保護テープ貼着工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態における補強プレート除去工程を示す説明図。 図6に示す補強プレート除去工程が実施されたウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態におけるボンド剤除去工程が実施されたウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態におけるウエーハ支持工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態におけるウエーハ分割工程を実施するための切削装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法の第1の実施形態におけるウエーハ分割工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるウエーハ分割工程によって分割されたデバイスの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法の第2の実施形態におけるウエーハ支持工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法の第2の実施形態における補強プレート除去工程を示す説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハの加工方法によって加工されるウエーハの斜視図が示されている。図1に示すウエーハ2は、厚みが例えば400μmの円板状のシリコンウエーハからなり、表面2aに格子状に形成されたストリート21によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス22がそれぞれ形成されている。このように形成されたデバイス22の表面には、複数の電極221が突出して設けられている。
以下、上述したウエーハ2の裏面を研削して所定の厚みに形成した後、デバイス22に形成された電極221に連通する貫通電極を埋設するウエーハの加工方法の第1の実施形態について説明する。
先ず、複数のデバイス22が設けられたウエーハ2の表面に耐熱性ボンド剤を介して補強プレートを接合する補強プレート装着工程を実施する。即ち、図2に示すようにウエーハ2の表面2aに厚みが例えば500μmの円板状のシリコン基板からなる補強プレート3の表面3aを例えば250℃の高温に耐えられるエポキシ系のボンド剤4を介して接合する。なお、補強プレートとしては加工性がよいシリコン基板を用いることが望ましい。また、ボンド剤4の厚みは例えば20μmに設定されている。
上述した補強プレート装着工程を実施したならば、補強プレート3が接合されたウエーハ2の補強プレート3側を研削装置のチャックテーブル上に保持し、ウエーハ2の裏面を研削してウエーハを所定の厚みに研削するウエーハ研削工程を実施する。このウエーハ研削工程は、図示の実施形態においては図3に示す研削装置を用いて実施する。図3に示す研削装置5は、被加工物を保持するチャックテーブル51と、該チャックテーブル51に保持された被加工物の被加工面を研削する研削手段52を具備している。チャックテーブル51は、上面に被加工物を吸引保持し図3において矢印Aで示す方向に回転せしめられる。研削手段52は、スピンドルハウジング521と、該スピンドルハウジング521に回転自在に支持され図示しない回転駆動機構によって回転せしめられる回転スピンドル522と、該回転スピンドル522の下端に装着されたマウンター523と、該マウンター523の下面に取り付けられた研削ホイール524とを具備している。この研削ホイール524は、円環状の基台525と、該基台525の下面に環状に装着された研削砥石526とからなっており、基台525がマウンター523の下面に締結ボルト527によって取り付けられている。
上述した研削装置5を用いてウエーハ研削工程を実施するには、チャックテーブル51の上面(保持面)に上述した補強プレート装着工程が実施されたウエーハ2の表面2aに接合された補強プレート3の裏面3b側を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、チャックテーブル51上に補強プレート3を介してウエーハ2を吸引保持する。従って、チャックテーブル51上に補強プレート3を介して吸引保持されたウエーハ2は、裏面2bが上側となる。このようにチャックテーブル51上にウエーハ2を吸引保持したならば、チャックテーブル51を矢印Aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削手段52の研削ホイール524を矢印Bで示す方向に例えば6000rpmで回転せしめてウエーハ2の裏面2bに接触せしめ、研削ホイール524を例えば1μm/秒の研削送り速度で下方に研削送りすることによりウエーハ2の裏面2bを研削し、その厚みを例えば30μmに形成する。
以上のようにして、ウエーハ研削工程が実施されたウエーハ2は厚みが30μmと極めて薄く形成されるが、表面に剛性の高い補強プレート3が接合されているので湾曲することはない。なお、上述したウエーハ研削工程を実施したならば、表面に補強プレート3が接合されたウエーハ2の裏面からデバイス22に形成された電極221に連通する貫通電極を形成する電極形成工程を実施する。この電極形成工程は、例えば特開2004−119593号公報に開示されている技術によって実施することができる。即ち、図4に示すようにウエーハ2の裏面からデバイス22に形成された電極221(図1参照)に連通する電極埋設用のビアホールをレーザー加工によって穿孔し、このビアホールの外周面に絶縁膜を形成した後に、ビアホールに貫通電極222を埋設する。
上述したように電極形成工程を実施したならば、ウエーハ2の裏面に保護テープを貼着する保護テープ貼着工程を実施する。即ち、図5の(a)および(b)に示すようにウエーハ2の裏面2bに塩化ビニール等からなる保護テープ6を貼着する。
次に、ウエーハ2の裏面に貼着された保護テープ6側を研削装置のチャックテーブル上に保持し、ウエーハ2の表面に接合されている補強プレート3を研削してウエーハ2の表面から補強プレート3を除去する補強プレート除去工程を実施する。この補強プレート除去工程は、上記図3に示す研削装置5を用いて実施することができる。研削装置5を用いて補強プレート除去工程を実施するには、図6に示すようにチャックテーブル51の上面(保持面)にウエーハ2の裏面2bに貼着された保護テープ6側を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、チャックテーブル51上に保護テープ6を介してウエーハ2を吸引保持する。従って、ウエーハ2の表面に接合されている補強プレート3の裏面3bが上側となる。このようにチャックテーブル51上に補強プレート3が接合されているウエーハ2を保護テープ6を介して吸引保持したならば、チャックテーブル51を矢印Aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削手段52の研削ホイール524を矢印Bで示す方向に例えば6000rpmで回転せしめてウエーハ2の表面に接合されている補強プレート3の裏面3bに接触せしめ、研削ホイール524を例えば1μm/秒の研削送り速度で下方に例えば500μm研削送りする。この結果、厚みが500μmの補強プレート3が研削されて、図7に示すようにウエーハ2の表面2aから補強プレート3が除去される。
上述した補強プレート除去工程においては、ウエーハ2の表面に接合されている補強プレート3を研削して除去するので、ウエーハ2に負荷がかかることがない。従って、上述した従来技術のようにウエーハ2の表面から補強プレート3を離脱するために補強プレート3を250℃以上の温度に加熱し、ウエーハ2に負荷がかからないように補強プレート3をウエーハ2の表面に沿ってスライドさせながら離脱する作業が不要となり生産性が向上する。なお、補強プレート除去工程が実施された状態においては、ウエーハ2の表面2aには、上記補強プレート装着工程においてウエーハ2の表面2aに補強プレート3の表面3aを接合したボンド剤4が残存している。
次に、図7に示すようにウエーハ2の表面2aに残存しているボンド剤4を例えばメチルエチルケトンの溶剤によって除去する(ボンド剤除去工程)。この結果、図8に示すようにウエーハ2の表面2aに残存しているボンド剤4が除去され、表面2aに形成されたデバイス22が露出せしめられる。
上述したボンド剤除去工程を実施したならば、ウエーハ2の裏面に貼着されている保護テープ6側を環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着するウエーハ支持工程を実施する。即ち、図示の実施形態においては図9の(a)および(b)に示すように、環状のフレーム7の内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープ8の表面にウエーハ2の裏面に貼着されている保護テープ6側を貼着する。なお、ダイシングテープ8は、図示の実施形態においては厚みが100μmのポリ塩化ビニル(PVC)からなるシート基材の表面にアクリル樹脂系の糊が厚さ5μm程度塗布されている。
次に、ウエーハ2をストリート21に沿って切断し個々のデバイス22に分割するウエーハ分割工程を実施する。このウエーハ分割工程は、図示の実施形態においては図10に示す切削装置を用いて実施する。図10に示す切削装置9は、被加工物を保持するチャックテーブル91と、該チャックテーブル91に保持された被加工物を切削する切削手段92と、該チャックテーブル91に保持された被加工物を撮像する撮像手段93を具備している。チャックテーブル91は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない切削送り手段によって図10において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記切削手段92は、実質上水平に配置されたスピンドルハウジング921と、該スピンドルハウジング921に回転自在に支持された回転スピンドル922と、該回転スピンドル922の先端部に装着された切削ブレード923を含んでおり、回転スピンドル922がスピンドルハウジング921内に配設された図示しないサーボモータによって矢印Cで示す方向に回転せしめられるようになっている。なお、切削ブレード923は、図示の実施形態においては粒径3μmのダイヤモンド砥粒をニッケルメッキで固めた電鋳ブレードからなっており、厚みが20μmに形成されている。上記撮像手段93は、スピンドルハウジング921の先端部に装着されており、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
上述した切削装置9を用いてウエーハ分割工程を実施するには、図10に示すようにチャックテーブル91上にウエーハ2の裏面に貼着されている保護テープ6が貼着されたダイシングテープ8側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ダイシングテープ8を介してウエーハ2をチャックテーブル91上に吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル91上にダイシングテープ8を介して保持されたウエーハ2は、表面2aが上側となる。このようにして、ウエーハ2をダイシングテープ8を介して吸引保持したチャックテーブル91は、図示しない切削送り手段によって撮像手段93の直下に位置付けられる。
チャックテーブル91が撮像手段93の直下に位置付けられると、撮像手段93および図示しない制御手段によってウエーハ2の加工すべき領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段93および図示しない制御手段は、ウエーハ2の所定方向に形成されているストリート21と切削ブレード923との位置合わせを行うためのアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、ウエーハ2に上記所定方向と直交する方向に形成されたストリート21に対しても、同様に加工領域のアライメントが遂行される。
以上のようにしてチャックテーブル91上に保持されているウエーハ2の加工領域を検出するアライメントが行われたならば、ウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル91を切削ブレード923の下方である加工領域の加工開始位置に移動する。そして、図11の(a)で示すようにウエーハ2の加工すべきストリート21の一端(図11の(a)において左端)が切削ブレード923の直下より所定量右側に位置するように位置付ける(加工送り開始位置位置付け工程)。このようにしてウエーハ2を加工領域の加工開始位置に位置付けられたならば、切削ブレード923を矢印Cで示す方向に回転しつつ図11の(a)において2点鎖線で示す待機位置から下方に切り込み送りし、図11の(a)において実線で示すように所定の切り込み送り位置に位置付ける。この切り込み送り位置は、切削ブレード923の外周縁の下端がウエーハ2の裏面に貼着されている保護テープ6に達する位置に設定されている。
次に、図11の(a)に示すように切削ブレード923を矢印Cで示す方向に例えば20000rpmの回転速度で回転しつつ、チャックテーブル91を図11の(a)において矢印X1で示す方向に例えば50〜150mm/秒の加工送り速度で加工送りする。この結果、ウエーハ2は、ストリート21に沿って切断される(積層ウエーハ分割工程)。そして、チャックテーブル91に保持されたウエーハ2の他端(図11の(b)において右端)が切削ブレード923の直下より所定量左側に位置するまで達したら、チャックテーブル91の移動を停止する。そして、切削ブレード923を上昇させ2点鎖線で示す退避位置に位置付ける。
以上のようにして、ウエーハ2の所定方向に延在する全てのストリート21に沿って上記ウエーハ分割工程を実施したならば、チャックテーブル91を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直交する方向に形成された各ストリート21に沿って上記ウエーハ分割工程を実施する。この結果、ウエーハ2はストリート21に沿って個々のデバイス22に分割される。このようにしてウエーハ2がストリート21に沿って個々に分割されたデバイス22は、ダイシングテープ8に貼着された保護テープ6から剥離される。ダイシングテープ8に貼着された保護テープ6から剥離されたデバイス22には、図12に示すように電極221に連通する貫通電極222が埋設されている。このようにして得られたデバイス22は、次工程である例えばマザーボードに接合する実装工程に送られる。
次に、本発明によるウエーハの加工方法の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態においても上記第1の実施形態における補強プレート装着工程とウエーハ研削工程および電極形成工程を上述したように実施する。そして、上記保護テープ貼着工程においては、図13に示すように電極形成工程が実施されたウエーハ2の裏面2bを環状のフレーム7の内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープ8の表面に貼着する。従って、第2の実施形態においては、表面に補強プレート3が接合されたウエーハ2の裏面2bを貼着したダイシングテープ8が保護テープとして機能する。
上述したように、電極形成工程が実施されたウエーハ2の裏面2bを環状のフレーム7の内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープ8の表面に貼着したならば、上述した第1の実施形態におけるウエーハの表面に接合されている補強プレートを研削し、ウエーハの表面から補強プレートを除去する補強プレート除去工程を実施する。この補強プレート除去工程は、上記第1の実施形態と同様に図3に示す研削装置5を用いて実施することができる。研削装置5を用いて補強プレート除去工程を実施するには、図14に示すようにチャックテーブル51の上面(保持面)にウエーハ2の裏面2bが貼着された保護テープとして機能するダイシングテープ8側を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、チャックテーブル51上にダイシングテープ8を介してウエーハ2を吸引保持する。従って、ウエーハ2の表面に接合されている補強プレート3の裏面3bが上側となる。なお、図14においては、ダイシングテープ8が装着された環状のフレーム7を省いて示しているが、環状のフレーム7はチャックテーブル51に配設された適宜のフレーム保持手段に保持されている。このようにチャックテーブル51上に補強プレート3が接合されているウエーハ2がダイシングテープ8を介して吸引保持したならば、上記図6に示す実施形態と同様にチャックテーブル51を矢印Aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削手段52の研削ホイール524を矢印Bで示す方向に例えば6000rpmで回転せしめてウエーハ2の表面に接合されている補強プレート3の裏面3bに接触せしめ、研削ホイール524を例えば1μm/秒の研削送り速度で下方に例えば500μm研削送りする。この結果、厚みが500μmの補強プレート3が研削されて、ウエーハ2の表面2aから補強プレート3が除去される。
なお、補強プレート除去工程が実施された状態においては、上記第1の実施形態における図7に示すようにウエーハ2の表面2aには、上記補強プレート装着工程においてウエーハ2の表面2aに補強プレート3の表面3aを接合したボンド剤4が残存している。そこで、上記第1の実施形態と同様にウエーハ2の表面2aに残存しているボンド剤4を例えばメチルエチルケトンの溶剤によって除去するボンド剤除去工程を実施する。そして、上記第1の実施形態におけるウエーハ分割工程を実施することにより、ウエーハ2を個々デバイス22に分割する。
2:ウエーハ
22:デバイス
221:電極
222:貫通電極
3:補強プレート
4:ボンド剤
5:研削装置
51:研削装置のチャックテーブル
52:研削手段
524:研削ホイール
6:保護テープ
7:環状のフレーム
8:ダイシングテープ
9:切削装置
91:切削装置のチャックテーブル
92:切削手段

Claims (3)

  1. 表面に複数のデバイスが形成されたウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成した後、デバイスに形成された電極に連通する貫通電極を埋設するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面に耐熱性ボンド剤を介して補強プレートを接合する補強プレート装着工程と、
    補強プレートが接合されたウエーハの補強プレート側を研削装置のチャックテーブル上に保持し、ウエーハの裏面を研削してウエーハを所定の厚みに研削するウエーハ研削工程と、
    該ウエーハ研削工程が実施され表面に補強プレートが接合されたウエーハの裏面からデバイスに形成された電極に連通する電極埋設用のビアホールをレーザー加工によって穿孔し、該ビアホールの外周面に絶縁膜を形成した後に、ビアホールに貫通電極を埋設する電極形成工程と、
    該電極形成工程が実施されたウエーハの裏面に保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、
    ウエーハの裏面に貼着された保護テープ側を研削装置のチャックテーブル上に保持し、ウエーハの表面に接合されている補強プレートを研削することにより耐熱性ボンド剤を残存させてウエーハの表面から補強プレートを除去する補強プレート除去工程と、
    該補強プレート除去工程が実施されたウエーハの表面に残存しているボンド剤を除去するボンド剤除去工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該補強プレート除去工程を実施した後に、ウエーハの裏面に貼着されている保護テープ側を環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着するウエーハ支持工程を実施し、その後、ウエーハを個々のデバイス分割するウエーハ分割工程を実施する、請求項1記載のウエーハの加工方法。
  3. 該保護テープは環状のフレームに装着されたダイシングテープであって、該ダイシングテープにウエーハが貼着された状態で該補強プレート除去工程を実施し、その後、ウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハ分割工程を実施する、請求項1記載のウエーハの加工方法。
JP2010121649A 2010-05-27 2010-05-27 ウエーハの加工方法 Active JP5595790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010121649A JP5595790B2 (ja) 2010-05-27 2010-05-27 ウエーハの加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010121649A JP5595790B2 (ja) 2010-05-27 2010-05-27 ウエーハの加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011249589A JP2011249589A (ja) 2011-12-08
JP5595790B2 true JP5595790B2 (ja) 2014-09-24

Family

ID=45414475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010121649A Active JP5595790B2 (ja) 2010-05-27 2010-05-27 ウエーハの加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5595790B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013211505A (ja) 2012-03-02 2013-10-10 Fujifilm Corp 半導体装置の製造方法
JP2014053350A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001185519A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP4074758B2 (ja) * 2001-06-18 2008-04-09 株式会社ディスコ 半導体ウエーハの加工方法
JP2004296839A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Kansai Paint Co Ltd 半導体チップの製造方法
JP5003023B2 (ja) * 2006-06-01 2012-08-15 ソニー株式会社 基板処理方法及び半導体装置の製造方法
JP2009123907A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 回路素子形成方法
JP2009177033A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 回路素子形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011249589A (ja) 2011-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5122893B2 (ja) デバイスの製造方法
JP6078272B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP6557081B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP6208521B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP5296386B2 (ja) 積層デバイスの製造方法
TWI732949B (zh) 晶圓的加工方法
JP2010062375A (ja) ウエーハの加工方法
JP2016001677A (ja) ウエーハの加工方法
JP2008182015A (ja) ウエーハの研削方法
JP2013008831A (ja) ウエーハの加工方法
JP2015233077A (ja) ウエーハの加工方法
JP2017028160A (ja) ウエーハの加工方法
KR20160144311A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP2017084932A (ja) ウエーハの加工方法
JP2013235917A (ja) ウエーハの分割方法
TW201820447A (zh) 晶圓的加工方法
JP5508108B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6235279B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP5595790B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP5508111B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6401009B2 (ja) ウエーハの加工方法
CN107316833B (zh) 晶片的加工方法
JP2017022162A (ja) ウエーハの加工方法
JP2009090429A (ja) マイクロマシンデバイスの加工方法
JP2017100255A (ja) ウエーハの加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5595790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250