JP5595715B2 - 紙幣搬送システム - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣を金庫まで搬送する紙幣搬送システムに関する。
従来、紙幣を金庫まで搬送する搬送ラインは、特許文献1〜6に示されているように、紙幣が投入される各部分から金庫までを結ぶ搬送ラインをベルト等の搬送部材により一体的に形成し、搬送部材の駆動により搬送ライン全体を搬送方向に移動するように作動させることによって、何れの部分から紙幣が搬送ラインに投入されても、金庫まで紙幣を送り届けるように構成されている。
公開平5−62054号公報 公開平5−123449号公報 公開平5−131064号公報 公開平5−270687号公報 公開平6−40589号公報 公開平6−115753号公報
しかしながら、上記従来の構成では、搬送ライン全体を作動させているため、紙幣の搬送に不必要な部分までも作動させた状態になるため、搬送に要するエネルギーコストに無駄が発生していると共に、駆動部品の使用時間の蓄積に伴う早期の劣化により故障を招来し易いという問題がある。
そこで、本発明の目的は、搬送に要するエネルギーコストを低減することができると共に、駆動部品の使用時間の蓄積に伴う早期の劣化による故障の発生頻度を低減することができる紙幣搬送システムを提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は、搬送ライン内の1以上の投入部から投入された紙幣を搬送する紙幣搬送システムであって、前記紙幣を一時停止可能に搬送し、隣接する装置間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結することにより前記搬送ラインを形成する複数の搬送ユニット装置と、前記搬送ラインの下流側の終端位置に配置され、該搬送ラインにより搬送された前記紙幣を保管する金庫装置と、前記搬送ラインにおける前記紙幣の位置情報を取得し、該搬送ラインにおける前記紙幣の保管スペースが埋まるように前記各搬送ユニット装置毎に搬送動作と一時停止動作とを行わせる搬送制御装置とを有する。
上記の構成によれば、1以上の投入部から紙幣が搬送ラインに投入されたときに、搬送ラインを形成する各搬送ユニット装置毎に搬送動作と一時停止動作とが行われることによって、搬送ラインにおける紙幣の保管スペースが埋まるように搬送制御装置により制御されながら、搬送ラインの終端に配置された金庫装置に搬送されることになる。これにより、従来のように、搬送ライン全体を作動させて金庫装置に紙幣を搬送していた場合と比較して、搬送に要する部分だけを搬送ユニット装置単位で作動させることが可能になっているため、搬送に要するエネルギーコストを低減することができると共に、搬送に不要な箇所までも作動させることによる駆動部品の故障の発生頻度を低減することができる。さらに、搬送ユニット装置の連結数の変更により搬送ラインのライン長を容易に変更することができる。
また、本発明における前記搬送ユニット装置は、搬送方向に対して拡縮可能にされていてもよい。
上記の構成によれば、搬送ユニット装置が搬送方向に対して拡縮可能にされているため、各搬送ユニット装置毎に最適なユニット長に調整しながら搬送ラインを形成することができるため、搬送ラインのライン長を容易に微調整することができる。
また、本発明における前記搬送制御装置は、外部からの指令信号を受信可能にされ、該指令信号が強制排出指令であるときに、前記搬送ラインにおける搬送途中の全ての前記紙幣を前記金庫装置に搬送するまで、全ての前記搬送ユニット装置に対して搬送動作を継続させてもよい。
上記の構成によれば、搬送途中の全ての紙幣を搬送ラインから金庫装置に送り出すことにより除去することができるため、搬送ラインの保守点検や搬送ユニット装置の入れ替え作業、増設作業等の各種の作業を迅速に行うことが可能になる。
また、本発明における前記搬送制御装置は、時間及び時刻の少なくとも一方を外部から設定可能にされ、設定された時間又は時刻となったタイミングで、前記搬送ラインにおける搬送途中の全ての前記紙幣を前記金庫装置に搬送するまで、全ての前記搬送ユニット装置に対して搬送動作を継続させてもよい。
上記の構成によれば、予め設定された時間や時刻のタイミングで搬送途中の全ての紙幣を搬送ラインから金庫装置に送り出すことにより除去することができるため、定期的な搬送ラインの保守点検等の管理を容易に行うことができる。
また、本発明は、所定寸法の遊技球を用いて遊技する遊技システムに組み込まれ、搬送ライン内の1以上の投入部から投入された紙幣を搬送する紙幣搬送システムの搬送ユニット装置であって、前記紙幣を一時停止可能に搬送し、隣接する装置間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結可能にされており、前記紙幣を搬送する搬送機構と、前記搬送機構の周囲に配置され、該搬送機構側の内部から外部へ連通する全ての隙間及び開口が前記遊技球の通過を阻止するように形成された搬送収容体とを有する。
上記の構成によれば、各種の搬送ラインに容易に組み込むことが可能になると共に、搬送収容体の隙間や開口から遊技球が進入することによる搬送機構の故障や紙幣詰まり等の不具合を防止することができる。
また、本発明における前記搬送機構は、前記搬送方向に拡縮可能に配置され、前記紙幣に圧接しながら回転することにより該紙幣を搬送方向に移動させる搬送ベルトを有しており、前記搬送収容体は、前記搬送ベルトの搬送方向の一方端を回転自在に支持する上流側収容部と、前記上流側収容部に対して搬送方向にスライド移動可能に係合され、前記搬送ベルトの搬送方向の他方端を回転自在に支持する下流側収容部と有する構成にされていてもよい。
上記の構成によれば、搬送ユニット装置を簡単な機構により保護しながら容易に搬送方向に拡縮することができる。
また、本発明は、搬送ライン内の1以上の投入部から投入された紙幣を搬送する紙幣搬送システムの搬送方法であって、前記紙幣を一時停止可能に搬送する搬送ユニット装置を、隣接する装置間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結することにより前記搬送ラインを形成し、前記搬送ラインにおける前記紙幣の位置情報を取得し、前記紙幣の位置情報に基づいて前記搬送ラインにおける前記紙幣の保管スペースが埋まるように前記各搬送ユニット装置毎に搬送動作と一時停止動作とを行わせながら、前記搬送ラインの下流側の終端位置に配置された金庫装置に前記紙幣を搬送する。
上記の構成によれば、1以上の投入部から紙幣が搬送ラインに投入されたときに、搬送ラインを形成する各搬送ユニット装置毎に搬送動作と一時停止動作とが行われることによって、搬送ラインにおける紙幣の保管スペースが埋まるように搬送制御装置により制御されながら、搬送ラインの終端に配置された金庫装置に搬送されることになる。これにより、従来のように、搬送ライン全体を作動させて金庫装置に紙幣を搬送していた場合と比較して、搬送に要する部分だけを搬送ユニット装置単位で作動させることが可能になっているため、搬送に要するエネルギーコストを低減することができると共に、搬送に不要な箇所までも作動させることによる駆動部品の故障の発生頻度を低減することができる。さらに、搬送ユニット装置の連結数の変更により搬送ラインのライン長を容易に変更することができる。
本発明によれば、搬送に要するエネルギーコストを低減することができると共に、駆動部品の故障の発生頻度を低減することができる紙幣搬送システムを提供することができる。
紙幣搬送システムの説明図である。 搬送ラインの外力構成を示す説明図である。 搬送装置の外部構造を示す図であり、(a)は上面視した図、(b)は正面視した図である。 搬送装置の内部構造を示す図であり、(a)は上面視した図、(b)は正面視した図である。 搬送装置の端面を示す図であり、(a)は側面視した図、(b)は正面視した要部の図である。 搬送装置を拡縮した説明図である。 合流装置の平面図である。 合流装置の正面図である。 合流装置の上面図である。 合流装置の背面図である。 送出駆動機構の部品配置を示す説明図である。 搬送ユニット装置を中心とした紙幣搬送システムのブロック図である。 搬送制御装置を中心とした紙幣搬送システムのブロック図である。 入庫テーブルの説明図である。 金庫管理テーブルの説明図である。 搬送管理テーブルの説明図である。 搬送管理テーブルの説明図である。 搬送管理テーブルの説明図である。 表示画面の説明図である。 表示画面の説明図である。 金庫側メインルーチンのフローチャートである。 ユニット状態取得ルーチンのフローチャートである。 金種管理ルーチンのフローチャートである。 搬送管理ルーチンのフローチャートである。 搬送動作ルーチンのフローチャートである。 管理テーブル更新ルーチンのフローチャートである。 サンド保管管理ルーチンのフローチャートである。 強制排出ルーチンのフローチャートである。 タイマー排出ルーチンのフローチャートである。 満杯ルーチンのフローチャートである。 異常監視ルーチンのフローチャートである。 画面表示ルーチンのフローチャートである。 搬送ルーチンのフローチャートである。
(紙幣搬送システム)
以下、本発明の実施形態について説明する。
紙幣搬送システムは、搬送ラインに投入された紙幣を一時停止可能に金庫装置まで搬送する搬送機能と、搬送途中の紙幣の位置情報に基づいて搬送ラインの保管スペースを紙幣の保管場所とする保管機能とを有した構成にされている。
具体的に説明すると、図1に示すように、紙幣搬送システム1は、紙幣2の投入部272を1以上有し、これらの投入部272から投入された紙幣2を搬送する搬送ライン3と、搬送ライン3における搬送方向の下流側の終端位置に配置された金庫装置4と、紙幣搬送システム1に搬送機能と保管機能を備えさせるように紙幣搬送システム1における紙幣2の搬送動作を管理及び制御する搬送制御装置5とを有している。紙幣搬送システム1は、ホール内の全ての島13に備えられており、全ての紙幣搬送システム1の動作状態等を管理する管理サーバ14と、ホール全体を管理するホールコンピュータ15とにデータ通信可能に接続されている。
上記の島13は、紙幣投入装置11(サンド装置)と遊技機12との集合体である。尚、島13は、紙幣投入装置11と遊技機12との前面側が同一の向きで配置された半島について背面側同士を対向させるように組み合わせ、内周側に作業空間を備えたものであるが、これに限定されるものではない。即ち、島13は、半島であってもよいし、半島を任意の方向に組み合わせた構成であってもよい。島13の作業空間には、搬送ライン3が配置されている。紙幣投入装置11は、紙幣2を識別して真正な紙幣2だけを取り込む機能と、紙幣2の金額に応じた個数の遊技球やメダル等の遊技媒体を貸し出す機能とを有している。遊技機12は、遊技媒体を用いて遊技するパチンコ装置やパチスロ装置を例示することができるが、遊技媒体を用いて遊技する全ての機種を含む。
搬送ライン3は、紙幣投入装置11及び遊技機12の背面に沿って配置されている。搬送ライン3は、複数台の搬送ユニット装置6を直列状態に連結すると共に、半島と半島とを折り返す部位に配置され、紙幣2の搬送方向を変更する搬送方向変更装置9とで形成されている。搬送ユニット装置6は、紙幣2を一時停止可能に搬送する搬送装置7と、搬送装置7に着脱可能に連結された合流装置8とを備えている。合流装置8は、紙幣投入装置11を介して投入された紙幣2を取り込んで搬送装置7に送り出す機能と、上流側の搬送ユニット装置6から搬出された紙幣2を取り込んで搬送装置7に送り出す機能とを有している。搬送装置7及び合流装置8の詳細については後述する。
上記の搬送ライン3に接続された金庫装置4は、搬送ライン3により搬送された紙幣2を順番に保管する紙幣収容部と、液晶パネル等の表示器272とを備えている。金庫装置4の内部には、搬送制御装置5が設けられている。搬送制御装置5は、上述の搬送機能及び保管機能を紙幣搬送システム1で実現させるシステム制御機能に加えて、金庫装置4を制御する金庫管理機能を有している。搬送制御装置5の詳細については後述する。
尚、本実施形態において、搬送制御装置5が金庫装置4に内臓されることによって、システム制御機能と金庫管理機能とが一つの制御装置により共用されているが、これに限定されるものではない。即ち、搬送制御装置5は、金庫装置4の外部に設けられ、システム制御機能だけを有した専用の制御装置であってもよい。
このように構成された紙幣搬送システム1は、紙幣2を一時停止可能に搬送する搬送ユニット装置6を、隣接する装置6・6間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結することにより搬送ライン3を形成するステップと、搬送ライン3における紙幣2の位置情報を取得するステップと、紙幣2の位置情報に基づいて搬送ライン3における紙幣2の保管スペースが埋まるように各搬送ユニット装置6毎に搬送動作と一時停止動作とを行わせながら、搬送ライン3の下流側の終端位置に配置された金庫装置4に紙幣2を搬送するステップとを備えた搬送方法を実現している。
さらに、紙幣搬送システム1は、紙幣2を一時停止可能に搬送する搬送ユニット装置6を、隣接する装置6・6間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結することにより形成された搬送ライン3と、搬送制御装置5とを有しており、搬送制御装置5は、搬送ライン3における紙幣2の位置情報を取得するステップと、紙幣2の位置情報に基づいて搬送ライン3における紙幣2の保管スペースが埋まるように各搬送ユニット装置6毎に搬送動作と一時停止動作とを行わせながら、搬送ライン3の下流側の終端位置に配置された金庫装置4に紙幣2を搬送するステップとを実行する搬送制御プログラムを備えた構成にされている。
以上の紙幣搬送システム1や搬送方法、搬送制御プログラムによれば、1以上の投入部272から紙幣2が搬送ライン3に投入されたときに、搬送ライン3を形成する各搬送ユニット装置6毎に搬送動作と一時停止動作とが行われることによって、搬送ライン3における紙幣2の保管スペースが埋まるように制御されながら、搬送ライン3の終端に配置された金庫装置4に搬送されることになる。これにより、紙幣搬送システム1や搬送方法、搬送制御プログラムは、搬送に要する部分だけを搬送ユニット装置6単位で作動させることが可能になっているため、搬送に要するエネルギーコストを低減することができると共に、搬送に不要な箇所までも作動させることによる駆動部品の故障の発生頻度を低減することができる。さらに、搬送ユニット装置6の連結数の変更により搬送ライン3のライン長を容易に変更することができる。
(搬送ユニット装置)
搬送ユニット装置6は、紙幣2を一時停止可能に搬送する搬送機構と、搬送機構を駆動する駆動機構と、隣接する搬送ユニット装置6・6間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結するユニット連結機構と、搬送方向に対して搬送長を拡縮可能な拡縮機構とを有している。
具体的に説明すると、図2に示すように、搬送ユニット装置6は、搬送機構と拡縮機構とユニット連結機構の上流側部とを備えた搬送装置7と、搬送装置7に着脱可能に連結され、駆動機構とユニット連結機構の下流側部とを備えた合流装置8とを備えている。
(搬送装置:搬送収容体)
搬送装置7は、図3(a)・(b)に示すように、搬送機構の周囲に配置された搬送収容体71を有している。搬送収容体71は、内部を目視することができるように、透明な材質で形成されている。搬送収容体71は、全ての隙間や開口部が遊技球等の遊技媒体の通過を阻止するように形成されている。例えば、遊技媒体が所定寸法の遊技球である場合には、搬送収容体71の全ての隙間や開口部が遊技球の直径未満の幅や開口長の形状に形成されている。これにより、搬送収容体71の隙間や開口から遊技球等の遊技媒体が進入することによる搬送機構の故障や紙幣詰まり等の不具合を防止するようになっている。
具体的に説明すると、搬送収容体71は、ボトムカバー712とスライドカバー713とボトム背面カバー715とスライド背面カバー716とを有している。
ボトムカバー712は、搬送上流側に配置され、遊技機12側の前面壁と、鉛直方向の上側に位置する上面壁と、鉛直方向の下側に位置する下面壁とを備えている。ボトムカバー712は、搬送上流側の端面部75が合流装置8に連結可能に形成されている。また、ボトムカバー712の背面側には、ボトム背面カバー715が着脱可能に設けられている。ボトム背面カバー715は、ボトムカバー712の背面側の開口を塞ぐ形状に形成されている。ボトムカバー712とボトム背面カバー715とは、ボールチェーン72を介して連結されている。ボールチェーン72は、ボトム背面カバー715をボトムカバー712から取り外したときに、ボトム背面カバー715が地面に落下することを防止している。これらのボトムカバー712及びボトム背面カバー715は、搬送ベルト731における搬送方向の上流側端部である一方端を回転自在に支持する上流側収容部を構成している。
ボトム背面カバー715の背面には、ローラー用開口を覆うローラーカバー718が設けられている。一方、ボトム背面カバー715の前面には、後述の搬送ベルト731とで紙幣2の両面側を挟み込むように、図示しない複数の搬送突起部が搬送方向に並列状態で延設されている。
また、ボトムカバー712の搬送下流側には、スライドカバー713が配置されている。スライドカバー713は、搬送下流側の端面部がユニット連結機構の上流側部76となるように形成されている。スライドカバー713は、前面壁と上面壁と下面壁とを備えている。スライドカバー713は、ボトムカバー712の各壁面を接触状態に覆うサイズに設定されている。スライドカバー713は、図6にも示すように、ボトムカバー712に嵌合されることによって、ボトムカバー712に対して搬送方向にスライド移動可能に係合されている。
また、スライドカバー713の上面壁には、センサー基盤用カバー720が着脱可能に設けられていると共に、スライド用開口部713bが形成されている。スライド用開口部713bには、搬送ベルト731を張設した後述の第1中間ローラ737の軸端が移動自在に嵌合されている。そして、スライド用開口部713bは、長径方向の長さにより搬送装置7の拡縮長を決定している。スライド用開口部713bは、遊技球の直径未満の幅(短径)を有した長穴形状に形成され、長径方向が搬送方向となる拡縮方向に一致されている。尚、スライド用開口部713bは、メダル等のようにサイズ(幅や厚み、長さ)が異なる形状の遊技媒体である場合、カバーで覆われていてもよい。これにより、スライド用開口部713bは、遊技球等の遊技媒体の通過が防止されている。
スライドカバー713の背面側には、スライド背面カバー716が着脱可能に設けられている。スライド背面カバー716は、搬送装置7が搬送方向に最小長となる状態、即ち、スライドカバー713がボトムカバー712に対して搬送上流側の最短位置にスライド移動された状態において、スライドカバー713の背面開口を上述のボトム背面カバー715とで塞ぐ形状に形成されている。スライドカバー713及びスライド背面カバー716は、上流側収容部に対して搬送方向にスライド移動可能に係合され、搬送ベルト731における搬送方向の下流側端部となる他方端を回転自在に支持する下流側収容部を構成している。
スライド背面カバー716の背面には、スライド開口カバー719及びローラーカバー718が設けられている。スライド開口カバー719は、搬送装置7が搬送方向に最大長となる状態、即ち、スライドカバー713がボトムカバー712に対して搬送下流側の最長位置にスライド移動された状態において、ボトム背面カバー715とスライド背面カバー716との間に形成された隙間を塞ぐ形状及びサイズに形成されている。これにより、搬送装置7は、上流側収容部と下流側収容部との簡単な機構により内部の搬送機構73を遊技媒体から保護しながら、容易に搬送方向に拡縮可能になっている。
(搬送装置:搬送機構)
上記の搬送収容体71は、搬送機構73を収容している。搬送機構73は、図4(a)・(b)及び図5(a)・(b)に示すように、ベルト面が鉛直方向に一致するように設定された環状の搬送ベルト731と、搬送ベルト731の搬送上流側の一方端を回転自在に支持する第1支持部材736と、搬送ベルト731の搬送下流側の他方端を回転自在に支持する第2支持部材735とを有している。第1支持部材736は、回転軸736aがボトムカバー712の上面壁から外部に突出されている。回転軸736aの上端には、搬送側駆動ギア74が設けられており、搬送側駆動ギア74は、搬送ベルト731を回転駆動させるための駆動力が後述の合流装置8から伝達されるようになっている。
第1支持部材736と第2支持部材735との間には、第1圧接ローラ732と第2圧接ローラ733とベルト支持ローラ734と第1中間ローラ737と第2中間ローラ738とが配置されている。第1圧接ローラ732は、搬送方向において所定距離を隔ててボトム背面カバー715に配設されていると共に、スライド背面カバー716に配設されている。また、スライド背面カバー716に設けられた第1圧接ローラ732とボトム背面カバー715に設けられた搬送下流側の第1圧接ローラ732との間には、第2圧接ローラ733が配設されている。第2圧接ローラ733は、搬送方向に対して垂直方向に並列配置されている。第1圧接ローラ732及び第2圧接ローラ733は、搬送ベルト731の表面に圧接されており、紙幣2を搬送ベルト731とで挟持することにより紙幣2を搬送するようになっている。
また、ベルト支持ローラ734は、搬送ベルト731の内周側において所定距離を隔てて配置されている。これらのベルト支持ローラ734は、搬送ベルト731の裏面側を第1圧接ローラ732及び第2圧接ローラ733の配設方向に支持している。第1中間ローラ737は、ボトムカバー712の搬送下流側の端部に回転自在に軸支されている。また、第1中間ローラ737の端部は、上述のスライド用開口部713bに移動自在に嵌合されている。
一方、第2中間ローラ738は、スライドカバー713の搬送上流側の端部に回転自在に軸支されている。これら第1中間ローラ737及び第2中間ローラ738には、搬送ベルト731が掛け渡されている。即ち、第1中間ローラ737及び第2中間ローラ738は、搬送ベルト731を折り返した状態で保持している。これにより、搬送ベルト731は、スライドカバー713がボトムカバー712に対して拡縮されたときに、この拡縮に伴って第1中間ローラ737と第2中間ローラ738との間隔が拡縮されることによって、第1支持部材736と第2支持部材735とに掛け渡された状態を維持するようになっている。
(搬送装置:合流装置)
上記の搬送装置7には、図7に示すように、合流装置8が着脱可能に連結されている。合流装置8は、箱型形状に形成されたフレーム体81を有している。フレーム体81における搬送上流側の端面部には、ユニット連結機構の下流側部82となるように、ボトムガイド部81a等が形成されている。一方、フレーム体81における搬送下流側の端面部には、搬送装置7に連結可能となるように、ボトムガイド部81b等が形成されている。
また、図8及び図9にも示すように、フレーム体81の前面には、内部が開口されたメインブラケット88が設けられている。メインブラケット88は、紙幣投入装置11の紙幣排出側の端面に連結可能にされている。さらに、フレーム体81の前面には、紙幣案内部材83が設けられている。紙幣案内部材83は、メインブラケット88の開口を介して紙幣投入装置11の紙幣排出口に連通されるように配置されている。
また、フレーム体81の内部には、送出機構84が設けられている。送出機構84は、
紙幣2を搬送上流側の搬送装置7から取り込んで搬送下流側の搬送装置7に送出すると共に、紙幣2を前面側の紙幣投入装置11から取り込んで搬送下流側の搬送装置7に送出するように構成されている。
具体的に説明すると、送出機構84は、案内板842と駆動ローラ841と駆動ベルト843とを有している。案内板842は、紙幣案内部材83の後方に配置されており、搬送上流側から搬送下流側にかけてフレーム体81内部を覆う平板形状に形成されている。案内板842には、紙幣案内部材83の下方位置に紙幣投入口842bが形成されていると共に、二つのローラ用開口穴842a・842aが形成されている。ローラ用開口穴842a・842aは、紙幣案内部材83の搬送上流側に並列配置されている。
案内板842の前方には、二つの駆動ローラ841・841が設けられている。これらの駆動ローラ841・841は、ローラ面がローラ用開口穴842a・842aを介して案内板842の後方位置に突出されている。一方、案内板842の後方には、二つの駆動ベルト843・843が配列配置されている。尚、二つの駆動ベルト843・843は、一方が破断した場合でも、他方だけで紙幣2を搬送することによって、紙幣2の搬送を継続可能にしている。これらの駆動ベルト843・843は、搬送上流側の駆動プーリ845・845と、搬送下流側の従動プーリ844・844とに掛け渡されている。これらの駆動ベルト843・843は、表面が駆動ローラ841・841のローラ面に当接されている。尚、駆動ベルト843・843は、駆動ローラ841・841のローラ面の速度と同期させるため、タイミングベルトであることが好ましい。
このように構成された送出機構84は、搬送上流側の搬送装置7や前面側の紙幣投入装置11から送出されてきた紙幣2を駆動ベルト843・843と駆動ローラ841・841とで挟持することにより取り込んだ後、案内板842で案内しながら搬送下流側の搬送装置7に送出するようになっている。
上記の送出機構84は、図10に示すように、送出駆動機構85により回転駆動されている。送出駆動機構85は、フレーム体81の下面に接続されたギアケース851と、ギアケース851の内部に収容されたギア集合体852とを有している。ギア集合体852は、図11にも示すように、駆動ベルト843・843が張設された駆動プーリ845・845に回転軸845aを介して接続された第1駆動ギア8521と、駆動ローラ841・841に回転軸841aを介して接続された第2駆動ギア8522と、アイドルギア8523aを介して噛合された第1減速ギア8524aと、第1減速ギア8524aに噛合されたモータ出力ギア8426とを有している。
また、モータ出力ギア8426には、第2減速ギア8524bも噛合されている。第2減速ギア8524bは、アイドルギア8523bを介して第3駆動ギア8525に噛合されている。第3駆動ギア8525は、回転軸881が貫設されており、回転軸881の上端は、フレーム体81の上方に配置された合流側駆動ギア871に接続されている。合流側駆動ギア871は、合流装置8と搬送装置7とが連結されたときに、搬送装置7の搬送側駆動ギア74に噛合可能にされている。
上記の送出駆動機構85は、動力機構86から駆動力を得ている。動力機構86は、モータ出力ギア8426の回転中心に連結されたモータ862と、モータ862を収容するモータカバー861とを有している。
このように構成された送出駆動機構85及び動力機構86は、モータ862が回転駆動力を出力したとき、モータ出力ギア8426と第1及び第2減速ギア8524a・8524bとアイドルギア8523a・8523bとを介して、第1〜第3駆動ギア8521・8522・8525を同一速度で回転駆動させるようになっている。そして、第1〜第3駆動ギア8521・8522・8525により回転駆動される駆動プーリ845・845と、駆動ローラ841・841と、合流側駆動ギア87とを同一の回転速度で回転させることによって、駆動プーリ845・845に張設された駆動ベルト843・843と駆動ローラ841・841と下流側の搬送装置7の搬送ベルト731とを同一の搬送速度となるように回転させるようになっている。これにより、駆動ベルト843・843と駆動ローラ841・841とは、同期した速度で紙幣2を挟み込みながら下流側に搬送し、下流側の搬送装置7の搬送ベルト731に同期した搬送速度で送り出すことが可能になっている。
また、回転軸881の下端には、手回ノブ872が設けられている。手回ノブ872は、手動により合流側駆動ギア871を介して搬送装置7の搬送ベルト731を回転させると共に、駆動ベルト843・843及び駆動ローラ841・841を回転させることを可能にしている。
(搬送方向変更装置)
上記のように構成された搬送ユニット装置6は、図2に示すように、両端部を同一方向に90度に曲折することよって、U字形状の搬送ライン3に適用可能な搬送方向変更装置9として用いらている。搬送方向変更装置9は、搬送ユニット装置6の少なくとも一方端部の曲折角度を変更可能に形成されていることが好ましい。この場合には、各種の島形状(搬送ライン3の形状)に対応させることが可能になる。例えば、搬送ユニット装置6の一方端部だけを90度の角度で曲折した場合には、L字形状の搬送ライン3に適用することができる。
(搬送ユニット装置6、反転案内装置9の電気構成)
上記の搬送ユニット装置6及び搬送方向変更装置9は、図12に示すように、CPU基板77と、CPU基板77に接続されたセンサ基板78と、センサ基板78に設けられた紙幣センサ79とを有している。紙幣センサ79は、少なくとも2個の紙幣センサ79で同時に紙幣2を検知できるように、紙幣2の長手方向の長さよりも短い距離で配置されている。
尚、紙幣センサ79のセンサ間隔は、紙幣センサ79の設置個数が必要最小限に設定されていることが好ましい。従って、例えば、遊技機12が525mm、紙幣投入装置11が40mm、搬送ユニット装置6の拡縮長が120mm、及び150mmの紙幣2を搬送する場合において、紙幣センサ79は、搬送ユニット装置6が最小長とされたときに、紙幣2を常時検知できるように、ボトムカバー712の4箇所及びスライドカバー713の2箇所に均等配置されていることが好ましい。また、紙幣センサ79は、搬送ユニット装置6が最大長とされたときに、ボトムカバー712側とスライドカバー713側とのセンサ間隔が紙幣2の長さ以上になるため、紙幣2を検知できない場合が起こるが、この場合には、最新の紙幣センサ79からの検知信号に基づいて搬送制御装置5で搬送位置を管理する仮想検知処理で対応される。
上記のCPU基板77は、モータ862の動作を制御可能に接続されていると共に、搬送制御装置5にデータ通信可能に接続されている。CPU基板77は、紙幣センサ79により検知された紙幣2の検知信号を搬送制御装置5に送信し、搬送制御装置5から送信された指令信号の指令情報に基づいてモータ862の回転と停止とを行うようになっている。
(金庫装置、搬送制御装置)
上記の搬送制御装置5は、金庫装置4に設けられている。金庫装置4は、島13の内部に組み込み可能に構成されており、装置本体と、この装置本体に設けられ、多数の紙幣2を積層及び収容することが可能な紙幣収容部とを備えている。紙幣収容部は、金庫としての機能を備えており、装置本体を構成するフレームに対して着脱可能に設けられている。具体的には、紙幣収容部は、ロック機構が解除された状態で、前面に設けられた取手を引くことで、装置本体のフレームから取り外すことが可能とされている。
図13に示すように、装置本体内には、紙幣2を搬送する紙幣搬送機構と、紙幣2を検知する挿入検知センサ251と、挿入検知センサ251の下流側に設置され、搬送状態にある紙幣2の情報を読取る紙幣読取用検知センサ255と、この紙幣読取用検知センサ255に対して、紙幣2を正確に位置決めして搬送するスキュー補正機構と、紙幣2がスキュー補正機構を構成する可動片を通過したことを検知する可動片通過検知センサ252と、紙幣2が紙幣収容部に排出されたことを検知する排出検知センサ253と、紙幣収容部内で紙幣2を押圧する押圧板の位置を検出可能な押圧板検知センサ254と、上記した紙幣搬送機構、紙幣読取用検知センサ255、スキュー補正機構及び押圧板検知センサ254の駆動を制御する制御回路基板とが設けられている。これらの部材は、搬送制御装置5の一部を構成している。
上記の制御回路基板には、CPU(Central Processing Unit)210と、ROM(Read Only Memory)212と、RAM(RandomAccess Memory)214と、基準データ記憶部216とが実装されている。
ROM212には、紙幣搬送機構を駆動するモータ261、押圧板を駆動するモータ262、搬送ローラ用モータ263、スキュー駆動機構を駆動するためのモータ264等の各種駆動装置の作動プログラムや、紙幣2の真贋判定プログラム等の各種プログラム、及び恒久的なデータが記憶されており、CPU210は、ROM212に記憶されているプログラムに従って制御信号を生成し、入出部220を介して上述した各種駆動装置との間で信号の入出力を行い、各種駆動装置の駆動制御を行う。
また、CPU210には、入出部220を介して、挿入検知センサ251、可動片通過検知センサ252、排出検知センサ253、磁気センサ256、及び押圧板検知センサ254等、各種センサからの検知信号が入力されるようになっており、これらの検知信号に基づいて、各種駆動装置の駆 動制御が行われる。
また、RAM214には、CPU210が作動する際に用いるデータやプログラムが記憶されている。データやプログラムの詳細は後述する。基準データ記憶部216には、紙幣の真贋判定を行うときに用いられる基準データ、例えば、真券紙幣の全印刷領域から取得した各種のデータ(例えば、濃淡に関するデータ、赤外線を紙幣に投光した際の透過光や 反射光に関するデータなど)が基準データとして記憶されている。なお、基準データについては、専用の基準データ記憶部216に記憶させているが、これを ROM212に記憶させておいても良い。
また、CPU210には、入出部220を介して、紙幣読取用検知センサ(例えば、ラインセンサ)55が接続され ており、この紙幣読取用検知センサ255で読取った紙幣読取データは、基準データ記憶部216に記憶されている基準データと比較され、紙幣の金種判定処理が実行される。尚、金種判定処理と同時に、真贋判定処理が行われてもよい。
また、CPU210は、入出部220を介してリーダライタ265に紙幣情報を送信するようになっている。即ち、CPU210は、紙幣読取用検知センサ255で読取った紙幣読取データを、基準データ記憶部216に記憶されている基準データと比較し、紙幣の金種判別処理を実行し、リーダライタ265を駆動し、紙幣収容部に設置されているIDタグ等の記憶部266に対して、紙幣情報の書き込みを実施する。
さらに、CPU210は、紙幣2の金種情報に加え、その紙幣2が挿入された時間情報、及び、装置本体のID情報を関連付けして記憶部266に記憶させるようになっている。時間情報は、入出部220に接続されたタイマー257により生成される。尚、タイマー257は、通信線の遮断時やサーバ異常時にリアルタイムクロックとして機能するようになっている。さらに、タイマー257は、起動時における管理サーバ14からの時間情報に基づいて時刻が同期されるようになっている。また、ID情報は、入出部220に接続されたID設定部258により手動により設定可能にされている。
また、CPU210は、リーダライタ265により記憶部266に書き込まれる紙幣情報と同一の情報を、固有のID情報に関連付けして通信部267を介して管理サーバ14に送信するようになっている。管理サーバ14は、多数の搬送ライン3を管理するよう構成されており、各搬送制御装置5から金種情報等の各種の情報がID情報と共に送信され、受信した各種情報を記憶及び管理する。
さらに、搬送制御装置5は、報知器271、表示器272、及びプリンタ273を備えている。報知器271は、金庫装置4の外部に設けられており、異常が発生したときに音声や光により警報するようになっている。また、表示器272は、金庫装置4の開閉扉の窓部を介して外部から視認可能にされている。プリンタ273は、金庫装置4の開閉扉を開いたときに使用可能にされている。
さらに、搬送制御装置5は、手動により操作可能な操作部51を備えている。操作部51は、搬送表示スイッチ511と金種表示スイッチ512と搬出スイッチ513と印刷スイッ514とを有している。搬送表示スイッチ511は、表示器272に図19の搬送状態画面を表示させることを目的として操作される。金種表示スイッチ512は、表示器272に図19の金種画面を表示させることを目的として操作される。搬出スイッチ513は、搬送ライン3の紙幣2を強制的に金庫装置4に搬送させることを目的として操作される。印刷スイッ514は、画面表示のハードコピーや、各種のデータをプリンタ273に印刷させることを目的として操作される。また、操作部51は、時間や時刻を設定可能なタイマー設定スイッチを備えていてもよい。
上記のように金庫装置4に設けられた搬送制御装置5は、図21〜図32のプログラムをRAM214に記憶し、CPU210において実行可能にされている。これにより、搬送制御装置5は、搬送ライン3における搬送機能及び保管機能を紙幣搬送システム1で実現させるシステム制御機能と、金庫装置4を制御する金庫管理機能とを有している。金庫管理機能は、金種を判別する機能と、紙幣搬送システム1における紙幣2の搬送状態を表示器272に表示する機能(図19、図20)と、保管した紙幣2の合計枚数や合計金額等を表示器272に表示する機能(図19)とを有している。
さらに、搬送制御装置5は、強制排出機能を有している。強制排出機能は、搬送ライン3における搬送途中の全ての紙幣2を金庫装置4に搬送するまで、全ての搬送ユニット装置6に対して搬送動作を継続させる機能である。これにより、搬送制御装置5は、搬送途中の全ての紙幣2を搬送ライン3から金庫装置4に送り出すことにより除去することができるため、搬送ライン3の保守点検や搬送ユニット装置6の入れ替え作業、増設作業等の各種の作業を迅速に行うことを可能にしている。
さらに、搬送制御装置5は、タイマー強制排出機能を有している。タイマー強制排出機能は、時間及び時刻の少なくとも一方を外部から設定可能にされ、設定された時間又は時刻となったタイミングで、搬送ライン3における搬送途中の全ての紙幣2を金庫装置4に搬送するまで、全ての搬送ユニット装置6に対して搬送動作を継続させる機能である。これにより、搬送制御装置5は、予め設定された時間や時刻のタイミングで搬送途中の全ての紙幣2を搬送ライン3から金庫装置4に送り出すことにより除去することができるため、定期的な搬送ライン3の保守点検等の管理を容易に行うことを可能にしている。
(データテーブル:入庫テーブル)
さらに、搬送制御装置5は、各種のデータを図14〜図18のデータテーブルの格納形態でRAM214に記憶している。図14のデータテーブルは、入庫テーブルであり、入庫番号欄と金種欄と入庫日時欄とを有している。入庫番号欄は、“0001”〜“1000”までの連続番号データが予め設定されており、搬送ライン3から紙幣2が金庫装置4に入庫される回数に対応付けられている。金種欄は、金庫装置4に入庫された紙幣2の金種データを格納する。金種データとしては、新1万円札、旧1万円札、新5千円札、旧5千円札、2千円札、新千円札、旧千円札の7種類が例示される。尚、金種データは、世界各国で使用される全ての金種であってもよい。入庫日時データは、紙幣2が金庫装置4に入庫された日時データである。
これにより、例えば、リセット時点から4番目に入庫された紙幣2は、旧千円札であり、2009年11月1日の20時01分17秒に入庫されたことが分かる。各データは、管理サーバ14及びホールコンピュータ15に送信され、各紙幣搬送システム1やホール全体の稼動状況等の管理に利用されることになる。
(データテーブル:入庫テーブル)
図15のデータテーブルは、金庫管理テーブルであり、管理項目欄と枚数欄と合計金額欄とを有している。管理項目欄は、入庫テーブルの金種欄に記憶される金種に対応付けられており、1万円札(新、旧)データと5千円札(新、旧)データと2千円札データと千円札(新、旧)データと総合計データとが予め記憶されている。
また、枚数欄は、入庫された紙幣2の金種に応じた枚数データと、全金種の総枚数データとを記憶する。合計金額欄は、入庫された紙幣2の金種に応じた合計金額データと、全金種の総合計金額データとを記憶する。これにより、リセット後に入庫された2千円札は、6枚であり、合計金額が12000円であることが分かる。各データは、管理サーバ14及びホールコンピュータ15に送信され、各紙幣搬送システム1やホール全体の稼動状況等の管理に利用されることになる。
(データテーブル:搬送管理テーブル)
図16〜図18のデータテーブルは、搬送管理テーブルであり、管理ステップ欄と動作状態欄とユニット番号欄と金庫欄とを有している。管理ステップ欄は、金庫装置4の最大保管数に対応した記憶数が予め確保されている。動作状態欄は、サンド保管状態(金種)欄と搬送U保管状態(金種)欄と搬送動作欄とを一組として有し、これら組を各管理ステップ毎に対応付けて設定している。ユニット番号欄及び金庫欄は、搬送ライン3の搬送上流側から下流側に配置された搬送ユニット装置6と金庫装置4との固有番号である。
サンド保管状態(金種)欄及び搬送U保管状態(金種)欄は、1万円札データとして“10Y”、5千円札データとして“5Y”、2千円札データとして“2Y”、千円札データとして“1Y”が格納されるようになっている。また、搬送動作欄は、A動作データを示す“A”と、B動作データを示す“B”とが格納されるようになっている。
ここで、“A動作”とは、搬送元の搬送ユニット装置6及び紙幣投入装置11の少なくとも一方に紙幣2が存在し、且つ、自己の搬送ユニット装置6や金庫装置4に紙幣2の保管スペースが存在する第1条件が成立した場合の動作であり、搬送元の搬送ユニット装置6を紙幣投入装置11よりも優先して自己の搬送ユニット装置6や金庫装置4に取り込んで保管する動作である。
また、“B動作”とは、搬送元の搬送ユニット装置6及び紙幣投入装置11の少なくとも一方に紙幣2が存在し、且つ、自己の搬送ユニット装置6に紙幣2が存在する第2条件が成立した場合の動作であり、自己の搬送ユニット装置6の紙幣2を搬送先の搬送ユニット装置6や金庫装置4に送り出した後、搬送元の搬送ユニット装置6を紙幣投入装置11よりも優先して自己の搬送ユニット装置6や金庫装置4に取り込んで保管する動作である。
具体的に説明すると、図16の搬送管理テーブルは、ユニット番号00〜09が設定された10台の搬送ユニット装置6を有し、全ての搬送ユニット装置6が単数の紙幣2を保管する保管スペースが存在するように設定された搬送ライン3の状態を示している。
リセット直後の管理ステップ0においては、全ての搬送ユニット装置6及び紙幣投入装置11に紙幣2が存在しない状態を示している。管理ステップ1においては、ユニット番号04の紙幣投入装置11に1万円札“10Y”が投入された状態を示し、この場合における自己の搬送ユニット装置6となるユニット番号04に対応する搬送動作欄に“A”が格納される。これにより、ユニット番号04の搬送ユニット装置6がA動作を実行することによって、ユニット番号04の搬送ユニット装置6が搬送元の紙幣投入装置11から1万円札“10Y”を取り込んで保管することになる。この状態は、管理ステップ2においてユニット番号04に対応する搬送U保管状態欄に“10Y”が移動することにより示される。
また、管理ステップ2において、ユニット番号07の紙幣投入装置11に1万円札“10Y”が投入されると、管理ステップ1の場合と同様であるため、“A”が格納され、A動作により搬送元の紙幣投入装置11の1万円札“10Y”が自己の搬送ユニット装置6に取り込まれて保管される。この状態は、管理ステップ3においてユニット番号07に対応する搬送U保管状態欄に“10Y”が移動することにより示される。
また、管理ステップ3において、ユニット番号04の紙幣投入装置11に5千円札“5Y”が投入されると、ユニット番号04である自己の搬送ユニット装置6に管理ステップ2で搬入された1万円札“10Y”が存在するため、搬送動作欄に“B”が設定される。続いて、搬送先である搬送下流側の搬送ユニット装置6において、“A”の第1条件及び“B”の第2条件の何れの条件を満たすかが判定される。この場合には、搬送先の搬送ユニット装置6に紙幣2が存在しないため、“A”が格納される。この結果、管理ステップ4において、ユニット番号04の搬送ユニット装置6に5千円札“5Y”が移動して保管され、ユニット番号05の搬送ユニット装置6に1万円札“5Y”が移動して保管された状態が示される。
さらに、管理ステップ7においては、ユニット番号04の紙幣投入装置11に2千円札“2Y”が投入され、搬送下流側の紙幣2の保管スペースがあるユニット番号08に“A”が格納され、ユニット番号04〜07まで“B”が格納された状態が示される。各搬送ユニット装置6において、“A”及び“B”に対応した動作がそれぞれ実行されることになる。
また、図17の搬送管理テーブルは、ユニット番号00〜04が設定された5台の搬送ユニット装置6を有し、全ての搬送ユニット装置6が二つの保管スペースを有するように設定された搬送ライン3の状態を示している。この場合においても、図16の場合と同様に、A動作及びB動作を同一の条件で求めることができる。尚、管理ステップ7において、サンド保管状態欄に“1Y1”と“2Y”と“1Y2”とがユニット番号01・02・04にそれぞれ格納されている。“Y”の右側に付加されたデータは、優先順位を示す重み付けデータであり、“1Y1”と“2Y”と“1Y2”との関係においては、“2Y”と“1Y1”と“1Y2”との順番で処理されることを意味している。
また、図18の搬送管理テーブルは、ユニット番号00〜05が設定された6台の搬送ユニット装置6を有し、搬送ユニット装置6が異なる個数の保管スペースを有するように設定された搬送ライン3の状態を示している。この場合においても、図16の場合と同様に、A動作及びB動作を同一の条件で求めることができる。具体的な処理方法については、後述の搬送管理ルーチンにおいて説明する。
(画面表示)
図19に示すように、搬送状態画面及び金種画面は、金庫装置4の表示器272に表示可能にされている。尚、搬送状態画面及び金種画面は、管理サーバ14やホールコンピュータ15において表示されてもよい。これらの搬送状態画面及び金種画面は、搬送制御装置5の操作部51における搬送表示スイッチ511と金種表示スイッチ512とを操作することにより表示可能にされている。
搬送状態画面は、搬送ユニット装置6と搬送方向変更装置9と金庫装置4との配列状態を装置モデル2721で表示すると共に、各装置モデル2721に保管されている紙幣2を紙幣モデル2722で表示する。尚、画面中の“A”及び“B”は、島13の何れの側に配置された半島であるかを特定するためのものである。また、搬送状態画面は、図20に示すように、紙幣詰まり等の不具合が発生した場合に、不具合を発生した装置モデル2721に注意マーク2723を重複表示するようになっている。これにより、不具合の発生した搬送ユニット装置6等を容易に特定することを可能にしている。
また、図19に示すように、金種画面は、金庫装置4に入庫された金種と、各金種の合計枚数と、各金種の合計金額と、全金種の総合計枚数及び総合計金額とを表示するようになっている。
(システム構成方法)
上記の構成において、島13のレイアウトが決定された後の紙幣搬送システム1の構成方法について説明する。
先ず、島13のレイアウトが決定されると、この島13を構成する紙幣投入装置11と遊技機12との配設位置に基づいた搬送ライン3の形状が決定される。そして、搬送ライン3の直線距離、幅、及び曲折角度等が決定される。例えば図1に示すように、島13のレイアウトがU字形状である場合には、搬送ライン3は、この島13のレイアウトに適合したU字形状に決定される。
次に、紙幣投入装置11及び遊技機12に対応した搬送ライン3における搬送ユニット装置6の配設位置とユニット長とが決定され、ユニット長となるように、搬送装置7の拡縮長が決定される。また、搬送ライン3の幅に対応した搬送方向変更装置9のユニット長が決定され、このユニット長となるように搬送装置7の拡縮長が決定される。この後、搬送装置7と合流装置8とが連結されて搬送ユニット装置6とされた後、上記の決定された拡縮長となるように搬送装置7のスライドカバー713がボトムカバー712に対してスライド移動される。尚、搬送装置7が拡縮された後に、搬送装置7と合流装置8とが連結されてもよい。
この後、紙幣搬送システム1がクリーニングされる。具体的に説明すると、紙幣搬送システム1が所定のクリーニング速度の搬送状態にされ、最上流側からクリーニング用の清掃紙や清掃布が搬送ライン3において搬送されることによって、搬送ベルト731等の紙幣2と接触する部材が清掃される。尚、クリーニングは、定期的に行われてもよい。
このように、本実施形態の紙幣搬送システム1によれば、搬送ユニット装置6単位で搬送ライン3を構成することができるため、各種の搬送ライン3を容易に構成することができる。さらに、各搬送ユニット装置6単位で搬送長を拡縮することができるため、搬送ライン3の微調整を行うことも可能になる。
(システム動作)
上記のように構成された紙幣搬送システム1において、電源が投入されると、金庫装置4内の搬送制御装置5においては、少なくとも図21〜図32のプログラムが実行される。また、搬送ユニット装置6のCPU基板77においては、少なくとも図33のプログラムが実行される。
(搬送制御装置:金庫側メイン処理)
搬送制御装置5においては、、図21に示すように、金庫側メインルーチンが実行され、S1〜S11の各処理が一定時間間隔で順番に実行される。即ち、搬送制御装置5は、搬送ライン3の初期状態を取得するユニット状態取得処理(S1)と、金庫装置4に入庫された紙幣2を管理する金種管理処理(S2)と、搬送ライン3において搬送途中の紙幣2を管理する搬送管理処理(S3)と、紙幣2を搬送ライン3に取り込む優先順位を決定するサンド保管管理処理(S4)と、搬送ライン3における全ての紙幣2を強制的に金庫装置4に搬送する強制排出処理(S5)と、所定時間や所定時刻になったタイミングで搬送ライン3における全ての紙幣2を強制的に金庫装置4に搬送するタイマー排出処理(S6)と、金庫装置4の最大保管枚数となるタイミングで搬送ライン3における全ての紙幣2を強制的に金庫装置4に搬送する満杯処理(S7)と、搬送ライン3の異常を外部に報知する異常監視処理(S8)と、金種等の入庫情報を画面表示する画面表示処理(S9)と、管理サーバ14から定期的に送信される発呼信号に応答するポーリング応答処理(S10)と、各種の情報を送受信するサーバ・ホール送受信処理(S11)とが、一定時間間隔で順番に実行される。
(搬送制御装置:ユニット状態取得処理)
金庫側メインルーチンにおいてユニット状態取得処理(S1)が実行されると、図22に示すように、管理サーバ14等の外部装置からユニット状態取得信号が入力されたか否かが判定される(S101)。尚、ユニット状態取得信号は、新規に搬送ライン3を構築したり、既存の搬送ライン3を変更したりすることによって、新たに搬送管理テーブルを作成し直す必要が生じた場合に出力される。
ユニット状態取得信号が入力されない場合には(S101,NO)、本ルーチンが終了され、金庫側メインルーチンに処理が戻される。一方、ユニット状態取得信号が入力された場合には(S101,YES)、搬送方向変更装置9を含む各搬送ユニット装置6に対してユニット番号が設定される(S102)。尚、ユニット番号は、搬送上流側から搬送下流側にかけて番号が大きくなるように設定される。これにより、搬送制御装置5は、搬送ユニット装置6の設置台数を取得することが可能になる。
次に、各搬送ユニット装置6に対して定速搬送動作が指令される(S103)。そして、各搬送ユニット装置6におけるユニット長がそれぞれ取得される(S104)。具体的には、各搬送ユニット装置6に対してユニット長取得指令が送信され、各搬送ユニット装置6において、搬送ベルト731の継目やマーカーが搬送方向の両端に配設された紙幣センサ79・79により検知される。或いは、模擬紙幣が最上流の搬送ユニット装置6に投入され、模擬紙幣が各搬送ユニット装置6を通過するときに、搬送方向の両端に配設された紙幣センサ79・79により検知される。そして、両紙幣センサ79・79が継目やマーカー、模擬紙幣を検知した時間差と搬送速度とに基づいて、ユニット長が算出され、各搬送ユニット装置6がユニット長データを搬送制御装置5に送信する。これにより、各搬送ユニット装置6のユニット長が搬送制御装置5において収集される。尚、ユニット長は、時間差データを受信した搬送制御装置5において算出されてもよい。
次に、各搬送ユニット装置6のユニット長と紙幣2の長さとに基づいて、各搬送ユニット装置6において紙幣2を保管可能な保管スペースの個数がそれぞれ算出される(S105)。この後、各搬送ユニット装置6の設定状態に応じた搬送管理テーブルが、例えば図16〜図18のように作成される(S1061)。
(搬送制御装置:金種管理処理)
金庫側メインルーチンにおいて金種管理処理(S2)が実行されると、図23に示すように、搬送ライン3の紙幣2が金庫装置4に入庫されたか否かが判定される(S201)。入庫されない場合には(S201,NO)、本ルーチンが終了され、金庫側メインルーチンに処理が戻される。
一方、紙幣2が入庫された場合には(S201,YES)、金種情報が取得される(S202)。そして、金種情報と入庫日時とが入庫管理テーブルに記憶される(S203)。この後、取得された金種情報が1万円札であるか否かが判定される(S204)。1万円札である場合には(S204,YES)、1万円札の枚数データが“1”カウントアップされた後(S210)、1万円札の合計金額データが1万円分加算される(S211)。そして、総合計枚数と総合計金額とが算出された後(S209)、本ルーチンが終了される。
一方、1万円札でない場合には(S204,NO)、取得された金種情報が5千円札であるか否かが判定される(S205)。5千円札である場合には(S205,YES)、5千円札の枚数データが“1”カウントアップされた後(S212)、5千円札の合計金額データが5千円分加算される(S213)。そして、総合計枚数と総合計金額とが算出された後(S209)、本ルーチンが終了される。
一方、5千円札でない場合には(S205,NO)、取得された金種情報が2千円札であるか否かが判定される(S206)。2千円札である場合には(S206,YES)、2千円札の枚数データが“1”カウントアップされた後(S214)、2千円札の合計金額データが2千円分加算される(S214)。そして、総合計枚数と総合計金額とが算出された後(S209)、本ルーチンが終了される。
一方、2千円札でない場合には(S206,NO)、取得された金種情報が千円札であるため、千円札の枚数データが“1”カウントアップされた後(S207)、千円札の合計金額データが千円分加算される(S208)。そして、総合計枚数と総合計金額とが算出された後(S209)、本ルーチンが終了される。
(搬送制御装置:搬送管理処理)
金庫側メインルーチンにおいて搬送管理処理(S3)が実行されると、図24に示すように、全てのサンド装置である紙幣投入装置11における紙幣2の保管状態が取得される(S301)。尚、紙幣投入装置11は、紙幣2の金種や真贋を判定し、真正な紙幣2だけを保管し、金種データを搬送制御装置5に送信している。そして、取得された金種データが搬送管理テーブルに既に記憶されたものであるか否かが判定されることによって、金種データが付加されたか否かが判定される(S301)。金種データが付加されない場合には(S302,NO)、搬送管理テーブルに変更がないため、本ルーチンが終了され、金庫側メインルーチンに処理が戻される。
一方、金種データが付加された場合には(S302,YES)、続いて、全ての金種データと重み付けデータとが取得される(S303)。そして、最小の重み付けデータに対応するユニット番号が特定され(S304)、特定されたユニット番号の全ての搬送U保管データが取得される(S305)。
例えば図18の搬送管理テーブルにおける管理ステップ7においては、ユニット番号02の“1Y1”とユニット番号03の“2Y”とユニット番号04の“1Y2”とが取得され、これらのデータの中で最小の重み付けデータを有した“2Y”に対応するユニット番号03が特定される。そして、特定されたユニット番号03に対応する全ての搬送U保管データ “1Y”・“5Y”・“10Y”が3個取得されることになる。また、管理ステップ9においては、ユニット番号04の“1Y”のみが取得され、この最小の重み付けデータを有した“1Y”に対応するユニット番号04が特定される。そして、特定されたユニット番号04に対応する全ての搬送U保管データ“5Y”・“10Y”が2個取得されることになる。
次に、取得した搬送U保管データの中に“0”が存在するか否かが判定される(S306)。“0”が存在する場合には(S306,YES)、特定されたユニット番号の搬送動作データが“A”に設定された後(S313)、搬送動作処理が実行される(S311)。一方、取得した搬送U保管データの中に“0”が存在しない場合には(S306,NO)、特定されたユニット番号の搬送動作データが“B”に設定される(S307)。この後、一つ下流側のユニット番号の全ての搬送U保管データが取得され(S308)、取得した搬送U保管データの中に“0”が存在するか否かが判定される(S309)。
搬送U保管データの中に“0”が存在しない場合には(S309,NO)、保管スペースが存在しないため、対応するユニット番号の搬送動作データが“B”に設定された後(S314)、S308から再実行される。一方、搬送U保管データの中に“0”が存在する場合には(S309,NO)、保管スペースが存在するため、対応するユニット番号の搬送動作データが“A”に設定される(S310)。これにより、例えば、図17の搬送管理テーブルにおける管理ステップ6においては、ユニット番号01・02の搬送動作データが“B”に設定され、ユニット番号03の搬送動作データが“A”に設定されることになる。
次に、搬送動作処理が実行される(S311)。詳細に説明すると、図25に示すように、搬送動作ルーチンが実行され、全ての搬送動作データが取得される(S1001)。そして、“A”の搬送動作データに対応するユニット番号が取得され(S1002)、取得したユニット番号の搬送ユニット装置6が基準ユニットに設定される(S1003)。
この後、基準ユニットのユニット番号の一つ上流側のユニット番号の搬送動作データが取得され、“B”の搬送動作データであるか否かが判定される(S1004)。“B”の搬送動作データである場合には(S1004,YES)、基準ユニットの搬送ユニット装置6に対して取込み指令が送信され、一つ上流側の搬送ユニット装置6に対して送り出し指令が送信される(S1007)。この後、搬送完了まで待機され(S1008)、一つ上流側の搬送ユニット装置6が基準ユニットとして設定された後(S1009)、S1004が再実行される。
S1004における判定において、“B”の搬送動作データでない場合には(S1004,NO)、基準ユニットの搬送ユニット装置6に対して取込み指令が送信され、搬送元の紙幣投入装置11に対して送り出し指令が送信される(S1005)。この後、搬送完了まで待機された後(S1006)、本ルーチンが終了して図24の搬送管理ルーチンに戻される。
上記のようにして搬送動作処理の実行が完了すると(S311)、続いて、管理テーブル更新処理が実行される(S312)。詳細に説明すると、図26に示すように、管理ステップの全データが管理ステップ値と共に記憶される。この後、全ての搬送U保管データが取得され(S1102)、“B”の搬送U保管データが存在するか否かが判定される(S1103)。“B”の搬送U保管データが存在する場合には(S1103,YES)、“A”のユニット番号から最上流の“B”のユニット番号までの範囲に対応する全ての搬送U保管データが取得される(S1104)。そして、全ての搬送U保管データが下流側に一つ移動され(S1105)、最上流の“B”の搬送U保管データに対応するサンド保管データが搬送U保管データに移動される(S1106)。この後、S1107が実行される。
一方、“B”の搬送U保管データが存在しない場合には(S1103,NO)、“A”のユニット番号に対応する全ての搬送U保管データが取得される(S1109)。この後、全ての搬送U保管データが下流側に一つ移動され(S1110)、“A”の搬送U保管データに対応するサンド保管データが搬送U保管データに移動される(S1111)。
この後、残存する全てのサンド保管データに付加された設定重み付けデータが“1”カウントダウンされ(S1107)、管理ステップ値が“1”カウントアップされた後(S1108)、本ルーチンが終了されて図24の搬送管理ルーチンに戻される。そして、図24に示すように、管理テーブル更新処理が完了すると(S312)、搬送管理ルーチンが終了されて図21の金庫側メインルーチンに戻される。
(搬送制御装置:サンド保管管理処理)
金庫側メインルーチンにおいてサンド保管管理処理(S4)が実行されると、図27に示すように、紙幣投入装置11に紙幣2が投入されたか否かが判定される(S401)。紙幣2が投入されていない場合には(S401,NO)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。
一方、紙幣2が投入された場合には(S401YES)、紙幣投入装置11において読み取られた金種データが取得された後(S402)、全てのサンド保管データが取得される(S403)。そして、サンド保管データに金種データが付加されているか否かが判定される(S404)。金種データが付加されている場合には(S404,YES)、各金種データと共に付加された重み付けデータの中から、最大の重み付けデータが特定される(S405)。そして、設定重み付けデータ=最大の重み付け値+1の計算が実行され(S406)、S407が実行される。
一方、金種データが付加されていない場合には(S404,NO)、設定重み付けデータに最小値が設定される(S408)。この後、紙幣2が投入された紙幣投入装置11に対応するユニット番号のサンド保管データに設定重み付けデータと、取得した金種データが付加され(S407)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。
(搬送制御装置:強制排出処理)
金庫側メインルーチンにおいて強制排出処理(S5)が実行されると、図28に示すように、排出スイッチ513が操作されたか否かが判定される(S501)。操作されていない場合には(S501,NO)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。一方、操作された場合には(S501,YES)、紙幣投入装置11への紙幣2への投入を禁止する投入禁止指定が全ての紙幣投入装置11に送信される(S502)。
この後、全ての搬送ユニット装置6に搬送開始指令が送信され(S503)、搬送ライン3内に保管された全ての紙幣2が金庫装置4に搬送される所定時間が経過するまで待機される(S504)。この後、全ての紙幣投入装置11に対して搬送開始指令が送信される(S505)。そして、紙幣投入装置11に保管された紙幣2が搬送ライン3を介して金庫装置4に搬送される所定時間が経過するまで待機された後(S506)、全ての搬送ユニット装置6に対して搬送停止指令が送信される(S507)。
次に、サンド保管データ、搬送U保管データ及び搬送動作データが“0”に設定される(S508)。全ての紙幣2が金庫装置4に入庫されたことを示す完了放置処理が実行された後(S509)、紙幣投入装置11に対して投入解除指令が送信される(S510)。管理ステップ値が“0”に設定された後(S511)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。
(搬送制御装置:タイマー排出処理)
金庫側メインルーチンにおいてタイマー排出処理(S6)が実行されると、図29に示すように、タイマースイッチが操作されたか否かが判定される(S601)。操作されていない場合には(S601,NO)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。一方、操作された場合には(S601,YES)、排出処理が開始される設定残り時間や設定時刻を登録するタイマー操作の受付けが行わる(S602)。そして、設定残り時間や設定時刻のタイマー設定値まで経時される(S603)。
設定残り時間や設定時刻のタイマー設定値になると、紙幣投入装置11への紙幣2への投入を禁止する投入禁止指定が全ての紙幣投入装置11に送信される(S604)。この後、全ての搬送ユニット装置6に搬送開始指令が送信され(S605)、搬送ライン3内に保管された全ての紙幣2が金庫装置4に搬送される所定時間が経過するまで待機される(S607)。この後、全ての紙幣投入装置11に対して搬送開始指令が送信される(S608)。そして、紙幣投入装置11に保管された紙幣2が搬送ライン3を介して金庫装置4に搬送される所定時間が経過するまで待機された後(S609)、全ての搬送ユニット装置6に対して搬送停止指令が送信される(S610)。
次に、サンド保管データ、搬送U保管データ及び搬送動作データが“0”に設定される(S611)。全ての紙幣2が金庫装置4に入庫されたことを示す完了放置処理が実行された後(S612)、紙幣投入装置11に対して投入解除指令が送信される(S613)。管理ステップ値が“0”に設定された後(S614)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。
(搬送制御装置:満杯処理)
金庫側メインルーチンにおいて満杯処理(S7)が実行されると、図30に示すように、管理ステップ値が所定値になったか否かが判定される(S701)。尚、所定値とは金庫装置4の最大保管数であってもよいし、管理者が設定した任意の数値であってもよい。
管理ステップ値が所定値になっていない場合には(S701,NO)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。一方、管理ステップ値が所定値になった場合には(S701,YES)、紙幣投入装置11への紙幣2への投入を禁止する投入禁止指定が全ての紙幣投入装置11に送信される(S702)。
この後、全ての搬送ユニット装置6に搬送開始指令が送信され(S703)、搬送ライン3内に保管された全ての紙幣2が金庫装置4に搬送される所定時間が経過するまで待機される(S704)。この後、全ての紙幣投入装置11に対して搬送開始指令が送信される(S705)。そして、紙幣投入装置11に保管された紙幣2が搬送ライン3を介して金庫装置4に搬送される所定時間が経過するまで待機された後(S706)、全ての搬送ユニット装置6に対して搬送停止指令が送信される(S707)。
次に、サンド保管データ、搬送U保管データ及び搬送動作データが“0”に設定される(S708)。全ての紙幣2が金庫装置4に入庫されたことを示す完了放置処理が実行された後(S709)、紙幣投入装置11に対して投入解除指令が送信される(S710)。管理ステップ値が“0”に設定された後(S711)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。
(搬送制御装置:異常監視処理)
金庫側メインルーチンにおいて異常監視処理(S8)が実行されると、図31に示すように、全ての搬送ユニット装置6に対して発呼信号が送信される(S801)。全ての搬送ユニット装置6から応答信号を受信したか否かが判定される(S802)。全ての搬送ユニット装置6から応答信号を受信した場合には(S802,YES)、異常がないと判定され、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。
一方、1以上の搬送ユニット装置6から応答信号を受信しない場合には(S802,NO)、応答信号のない搬送ユニット装置6が特定される(S803)。この後、異常報知が行われ(S804)、異常情報が管理サーバ14に送信される(S805)。そして、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。尚、異常を検知した場合には、紙幣搬送システム1全体を停止してもよい。
(搬送制御装置:画面表示処理)
金庫側メインルーチンにおいて画面表示処理(S9)が実行されると、図32に示すように、表示指令スイッチ(搬送表示スイッチ511、金種表示スイッチ512)が操作されたか否かが判定される(S901)。操作されない場合には(S901,NO)、本ルーチンが終了されて金庫側メインルーチンに戻される。
一方、表示指令スイッチが操作された場合には(S901,YES)、続いて、操作内容が搬送表示スイッチ511を操作したことによる搬送状態画面の表示であるか否かが判定される(S902)。搬送状態画面の表示でない場合には(S902,NO)、続けて、金種表示スイッチ512が操作されたことによる金種画面の表示であるか否かが判定される(S908)。金種画面の表示でない場合には(S908,NO)、本ルーチンが終了される。一方、金種画面の表示である場合には(S908,YES)、図19に示すような金種画面が表示された後(S909)、本ルーチンが終了される。
また、S902において、搬送状態画面の表示である場合には(S902,YES)、図1、図19及び図20に示すように、搬送ユニット装置6や紙幣投入装置11、金庫装置4等の装置モデル2721の配置状態(ユニット配置)が表示される(S903)。この後、搬送ユニット装置6における紙幣2の保管数が取得され(S904)、各搬送ユニット装置6の保管数に対応する個数の紙幣モデル2722がユニット配置に重複表示される(S905)。この後、異常が発生したか否かが判定され(S906)、異常が発生していない場合には(S906,NO)、本ルーチンが終了される。一方、異常が発生している場合には(S906,YES)、異常が発生している装置モデル2721に異常発生マークが重複表示された後(S907)、本ルーチンが終了される。
(搬送ユニット装置:搬送処理)
図33に示すように、搬送ユニット装置6においては、金庫装置4から送り出し指令を受信したか否かが判定される(H1)。送り出し指令を受信した場合には(H1,YES)、紙幣2の搬送動作が行われる(H2)。紙幣2の送り出しが完了したか否かが判定される(H3)。そして、送り出しが完了するまで待機状態にされ(H3,NO)、完了したときに(H3,YES)、紙幣2の搬送動作が停止される(H4)。この後、送り出し完了信号が搬送制御装置5に送信された後(H5)、本ルーチンが終了される。
一方、送り出し信号を受信しなかった場合には(H1,NO)、続いて、取込み指令を受信したか否かが判定される(H6)。取込み指令を受信した場合には(H6,YES)、紙幣2の搬送動作が行われる(H7)。紙幣2の取込みが完了したか否かが判定される(H8)。そして、取込みが完了するまで待機状態にされ(H8,NO)、完了したときに(H8,YES)、紙幣2の搬送動作が停止される(H9)。この後、取込み完了信号が搬送制御装置5に送信された後(H10)、本ルーチンが終了される。
S6において、取込み指令を受信しなかった場合には(H6,NO)、続いて、搬送開始指令を受信しか否かが判定される(H11)。受信しなかった場合には(H11,NO)、本ルーチンが終了される。一方、受信した場合には(H11,YES)、紙幣2の搬送動作が行われる(H12)、そして、搬送停止指令を受信するまで待機状態にされ(H13,NO)、受信したときに(H13,YES)、紙幣2の搬送動作が停止される(H14)。そして、本ルーチンが終了される。
(概要)
以上のように、本実施形態の紙幣搬送システム11は、搬送ライン3内の1以上の投入部3aから投入された紙幣2を搬送する紙幣搬送システム1であって、紙幣2を一時停止可能に搬送し、隣接する装置6・6間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結することにより搬送ライン3を形成する複数の搬送ユニット装置6と、搬送ライン3の下流側の終端位置に配置され、該搬送ライン3により搬送された紙幣2を保管する金庫装置4と、搬送ライン3における紙幣2の位置情報を取得し、該搬送ライン3における紙幣2の保管スペースが埋まるように各搬送ユニット装置6毎に搬送動作と一時停止動作とを行わせる搬送制御装置5とを有する。
上記の構成によれば、1以上の投入部3aから紙幣2が搬送ライン3に投入されたときに、搬送ライン3を形成する各搬送ユニット装置6毎に搬送動作と一時停止動作とが行われることによって、搬送ライン3における紙幣2の保管スペースが埋まるように搬送制御装置5により制御されながら、搬送ライン3の終端に配置された金庫装置4に搬送されることになる。これにより、従来のように、搬送ライン3全体を作動させて金庫装置4に紙幣2を搬送していた場合と比較して、搬送に要する部分だけを搬送ユニット装置6単位で作動させることが可能になっているため、搬送に要するエネルギーコストを低減することができると共に、搬送に不要な箇所までも作動させることによる駆動部品の故障の発生頻度を低減することができる。さらに、搬送ユニット装置6の連結数の変更により搬送ライン3のライン長を容易に変更することができる。
また、本発明における搬送ユニット装置6は、搬送方向に対して拡縮可能にされていてもよい。
上記の構成によれば、搬送ユニット装置6が搬送方向に対して拡縮可能にされているため、各搬送ユニット装置6毎に最適なユニット長に調整しながら搬送ライン3を形成することができるため、搬送ライン3のライン長を容易に微調整することができる。
また、本発明における搬送制御装置5は、外部からの指令信号を受信可能にされ、該指令信号が強制排出指令であるときに、搬送ライン3における搬送途中の全ての紙幣2を金庫装置4に搬送するまで、全ての搬送ユニット装置6に対して搬送動作を継続させてもよい。
上記の構成によれば、搬送途中の全ての紙幣2を搬送ライン3から金庫装置4に送り出すことにより除去することができるため、搬送ライン3の保守点検や搬送ユニット装置6の入れ替え作業、増設作業等の各種の作業を迅速に行うことが可能になる。
また、本発明における搬送制御装置5は、時間及び時刻の少なくとも一方を外部から設定可能にされ、設定された時間又は時刻となったタイミングで、搬送ライン3における搬送途中の全ての紙幣2を金庫装置4に搬送するまで、全ての搬送ユニット装置6に対して搬送動作を継続させてもよい。
上記の構成によれば、予め設定された時間や時刻のタイミングで搬送途中の全ての紙幣2を搬送ライン3から金庫装置4に送り出すことにより除去することができるため、定期的な搬送ライン3の保守点検等の管理を容易に行うことができる。
また、本発明は、所定寸法の遊技球を用いて遊技する遊技システムに組み込まれ、搬送ライン3内の1以上の投入部3aから投入された紙幣2を搬送する紙幣搬送システム1の搬送ユニット装置6であって、紙幣2を一時停止可能に搬送し、隣接する装置6・6間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結可能にされており、紙幣2を搬送する搬送機構と、搬送機構の周囲に配置され、該搬送機構側の内部から外部へ連通する全ての隙間及び開口が遊技球の通過を阻止するように形成された搬送収容体とを有する。
上記の構成によれば、搬送収容体の隙間や開口から遊技球が進入することによる搬送機構の故障や紙幣2詰まり等の不具合を防止することができる。
また、本発明における搬送機構は、搬送方向に拡縮可能に配置され、紙幣2に圧接しながら回転することにより該紙幣2を搬送方向に移動させる搬送ベルト731を有しており、搬送収容体は、搬送ベルト731の搬送方向の一方端を回転自在に支持する上流側収容部と、上流側収容部に対して搬送方向にスライド移動可能に係合され、搬送ベルト731の搬送方向の他方端を回転自在に支持する下流側収容部と有する構成にされていてもよい。
上記の構成によれば、搬送ユニット装置6を簡単な機構により保護しながら容易に搬送方向に拡縮することができる。
また、本発明は、搬送ライン3内の1以上の投入部3aから投入された紙幣2を搬送する紙幣搬送システム1の搬送方法であって、紙幣2を一時停止可能に搬送する搬送ユニット装置6を、隣接する装置間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結することにより搬送ライン3を形成し、搬送ライン3における紙幣2の位置情報を取得し、紙幣2の位置情報に基づいて搬送ライン3における紙幣2の保管スペースが埋まるように各搬送ユニット装置6毎に搬送動作と一時停止動作とを行わせながら、搬送ライン3の下流側の終端位置に配置された金庫装置4に紙幣2を搬送する。
上記の構成によれば、1以上の投入部3aから紙幣2が搬送ライン3に投入されたときに、搬送ライン3を形成する各搬送ユニット装置6毎に搬送動作と一時停止動作とが行われることによって、搬送ライン3における紙幣2の保管スペースが埋まるように搬送制御装置5により制御されながら、搬送ライン3の終端に配置された金庫装置4に搬送されることになる。これにより、従来のように、搬送ライン3全体を作動させて金庫装置4に紙幣2を搬送していた場合と比較して、搬送に要する部分だけを搬送ユニット装置6単位で作動させることが可能になっているため、搬送に要するエネルギーコストを低減することができると共に、搬送に不要な箇所までも作動させることによる駆動部品の故障の発生頻度を低減することができる。さらに、搬送ユニット装置6の連結数の変更により搬送ライン3のライン長を容易に変更することができる。
1 紙幣搬送システム
2 紙幣
3 搬送ライン
4 金庫装置
5 搬送制御装置
6 搬送ユニット装置
7 搬送装置
8 合流装置
9 搬送方向変更装置
11 紙幣投入装置
12 遊技機
13 島
14 管理サーバ
15 ホールコンピュータ
731 搬送ベルト

Claims (4)

  1. 搬送ライン内の1以上の投入部から投入された紙幣を搬送する紙幣搬送システムであって、
    前記紙幣を一時停止可能に搬送し、隣接する装置間で搬送方向の上流側と下流側とを相互に連結することにより前記搬送ラインを形成すると共に、当該搬送ラインを保管スペースとして搬送途中の前記紙幣を保管する複数の搬送ユニット装置と、
    前記搬送ラインの下流側の終端位置に配置され、該搬送ラインにより搬送された前記紙幣を保管する金庫装置と、
    前記搬送ラインにおける前記紙幣の位置情報を取得し、該搬送ラインにおける前記紙幣の保管スペースが埋まるように前記各搬送ユニット装置毎に搬送動作と一時停止動作とを行わせる搬送制御装置と
    を有し、
    前記搬送制御装置は、
    1の搬送ユニット装置に、当該搬送ユニット装置の上流側の搬送ユニット装置、又は、当該1の搬送ユニット装置の前記投入部、から前記紙幣を搬送する際、
    当該1の搬送ユニット装置の前記保管スペースに別の紙幣が存在していない場合は、前記一時停止動作にされている当該1の搬送ユニット装置の前記保管スペースに前記紙幣を搬送させ、
    当該1の搬送ユニット装置の前記保管スペースに別の紙幣が存在する場合は、当該1の搬送ユニット装置に搬送動作を行わせ当該別の紙幣を下流側へ搬送すると共に、当該1の搬送ユニット装置の前記保管スペースに前記紙幣を搬送させることを特徴とする紙幣搬送システム。
  2. 前記搬送ユニット装置は、搬送方向に対して拡縮可能にされていることを特徴とする請求項1に記載の紙幣搬送システム。
  3. 前記搬送制御装置は、
    外部からの指令信号を受信可能にされ、該指令信号が強制排出指令であるときに、前記搬送ラインにおける搬送途中の全ての前記紙幣を前記金庫装置に搬送するまで、全ての前記搬送ユニット装置に対して搬送動作を継続させることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙幣搬送システム。
  4. 前記搬送制御装置は、
    時間及び時刻の少なくとも一方を外部から設定可能にされ、設定された時間又は時刻となったタイミングで、前記搬送ラインにおける搬送途中の全ての前記紙幣を前記金庫装置に搬送するまで、全ての前記搬送ユニット装置に対して搬送動作を継続させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の紙幣搬送システム。
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