JP6812000B2 - 紙葉類取扱装置、及び、紙葉類搬送方法 - Google Patents

紙葉類取扱装置、及び、紙葉類搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数枚の紙葉類が重ねられた紙葉類束を搬送する紙葉類取扱装置及び紙葉類束を搬送する紙葉類搬送方法と、に関する。
従来、公営競技場や投票所に配置される投票券発券装置(トータリゼータ端末)等で用いられる投票券、ATM(Automated Teller Machine)等で用いられる紙幣などの紙葉類を複数枚一括挿入可能な紙葉類取扱装置が知られている。
このように複数枚の紙葉類が重ねられた紙葉類束が一括挿入されると、紙葉類束の搬送方向における位置が各紙葉類で揃わずに、紙葉類束を装置内部に取り込んで読み込みなどの処理を行う過程で、ダブルフィードを誘発する場合がある。
このようなダブルフィードを防ぐための手法として、紙葉類束のうち最上位に位置する紙葉類のみを装置内部に取り込ませるためのセパレータへ紙幣束を押し当てる際に、紙葉類束の搬送量を増やす過搬送を行う手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−46871号公報
しかしながら、上述の過搬送の搬送量を増やすと、紙葉類が装置内部の取り込み経路に流入する場合や、紙葉類に傷が生じる場合などがある。そのため、過搬送によって、搬送方向における位置ズレが例えば1cm以上となるような大きな位置ズレを補正することは困難であった。
本発明の目的は、このような点に鑑みてなされたものであり、紙葉類束の搬送方向における位置を揃えることができる紙葉類取扱装置及び紙葉類搬送方法を提供することである。
1つの態様では、紙葉類取扱装置は、複数枚の紙葉類が重ねられた紙葉類束を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記紙葉類束が突き当てられる突き当て部材と、前記搬送手段による前記紙葉類束の搬送方向に交差する方向に前記紙葉類束を押圧する第1の位置と当該第1の位置から退避した第2の位置とに移動可能な押圧部材と、前記押圧部材を駆動する押圧駆動手段と、前記押圧駆動手段を制御する制御部と、を備え、前記押圧部材は、前記第1の位置及び前記第2の位置のうち少なくとも一方において水平に対し傾きを有し、前記制御部は、前記押圧部材が、前記第1の位置において前記紙葉類束を押圧した後、一旦、前記第2の位置へ退避し、その後再び前記第1の位置へ移動する往復移動を少なくとも1回行うように前記押圧駆動手段を制御する。
他の1つの態様では、紙葉類搬送方法は、複数枚の紙葉類が重ねられた紙葉類束を搬送することで突き当て部材に突き当て、前記紙葉類束を搬送方向に交差する方向に押圧する第1の位置と当該第1の位置から退避した第2の位置とに移動可能で、前記第1の位置及び前記第2の位置のうち少なくとも一方において水平に対し傾きを有する押圧部材に、前記第1の位置において前記紙葉類束を押圧した後、一旦、前記第2の位置へ退避し、その後再び前記第1の位置へ移動する往復移動を少なくとも1回行わせる。
前記態様によれば、紙葉類束の搬送方向における位置を揃えることができる。
投票券発券システムの全体構成を示す図である。 紙葉類束の位置揃えのための構成を示すブロック図である。 投票券発券装置の内部構成を示す断面図である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するためのフローチャートである。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その1)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その2)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その3)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その4)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その5)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その6)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その7)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その8)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その9)である。 紙葉類束の位置揃えの処理を説明するための断面図(その10)である。
以下、本発明の実施の形態に係る、紙葉類取扱装置及び紙葉類搬送方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、投票券発券システム1000の全体構成を示す図である。
図1に示す投票券発券システム1000は、投票券の発券、オッズの表示と集計、配当金の計算、投票券の払戻等を管理するシステムである。投票券発券システム1000には、紙葉類取扱装置の一例である投票券発券装置100が複数台含まれる。なお、本実施の形態では、紙葉類取扱装置の一例として投票券発券装置100について説明するが、紙葉類取扱装置としては、紙葉類を取り扱う装置であれば、ATMなどの他の紙葉類取扱装置であってもよい。
投票券発券装置100は、運用状況表示窓101、投票券挿入口102、投票券排出口103、投票カード挿入排出口104、紙幣挿入排出口105、硬貨挿入口106、硬貨排出口107、ディスプレイ108、及びタッチパネル109を備える。
運用状況表示窓101は、投票券発券装置100において、投票券の発券受付中、発券停止中、払戻受付中、及び払戻停止中のいずれかを表示する。
投票券挿入口102は、払い戻しをする投票券の挿入口である。投票券排出口103は、発券された投票券の排出口である。投票カード挿入排出口104は、投票申し込みマークカード(投票カード)の挿入口であり、また、返却する投票カードの排出口でもある。
紙幣挿入排出口105は、紙幣の挿入口であり、また、返却する紙幣又は釣札とする紙幣の排出口でもある。硬貨挿入口106は、硬貨の挿入口である。硬貨排出口107は、返却する硬貨又は釣銭とする硬貨の排出口である。
ディスプレイ108は、タッチパネル109の下層に配置されており、操作案内、レース案内、投票カードの投票内容等の情報を表示する。ディスプレイ108は、例えば液晶ディスプレイである。
タッチパネル109は、透過型のタッチパネルであり、各種の入力や投票内容の修正等の際に操作される。ディスプレイ108により表示された情報は、タッチパネル109を透過して、投票券購入者から視認可能である。投票券購入者は、ディスプレイ108により表示された情報を見ながら、タッチパネル109に対するタッチ操作を行うことができる。
なお、投票券発券装置100において、投票券挿入口102と投票券排出口103とを一体の構成としてもよい。また、硬貨挿入口106と硬貨排出口107とを一体の構成としてもよい。また、投票カード挿入排出口104を、投票カード挿入口と投票カード排出口とに別体の構成としてもよい。また、紙幣挿入排出口105を、紙幣挿入口と紙幣排出口とに別体の構成としてもよい。
ホストコンピュータ200は、ネットワーク300を介して投票券発券装置100と通信を行い、投票券発券装置100が行う投票券の発券や投票券の払戻等を管理する。また、ホストコンピュータ200は、オッズの計算、配当金の計算等を行う。ネットワーク300は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のネットワーク、或いは、それらが混在するネットワークである。
なお、上述の投票券、投票カード、及び紙幣は、いずれも紙葉類の一例であるが、後述する説明においては、投票券挿入口102に挿入される投票券について紙葉類として説明し、複数枚重ねられた紙葉類を紙葉類束S(図5C〜図5Jに破線で図示)として説明する。
図2は、紙葉類束Sの位置揃えのための構成を示すブロック図である。
図3は、投票券発券装置100の内部構成を示す断面図である。
なお、図3には、説明の便宜上、投票券発券装置100の前後方向及び上下方向を図示する。一例ではあるが、前後方向は水平方向であり、上下の方向は鉛直方向である。
図2に示す制御部110は、例えば投票券発券装置100全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えば、CPU:Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶部と、を有し、搬送モータ111及びソレノイド112を制御する。
なお、制御部110は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)等のモジュールを含む構成とすることもできる。この場合、制御部110は、不揮発性メモリ(例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ型メモリカード等)を含み、モジュールのファームウェアを記憶する。不揮発性メモリには、可搬型記録媒体、或いは通信IFを介してファームウェアを書き込むことができる。このように制御部110は、不揮発性メモリに記憶されているファームウェアを書き換えることにより、ファームウェアの更新をすることもできる。
搬送モータ111は、第1の搬送ローラ117の駆動固定ローラ117a及び第2の搬送ローラ118の駆動固定ローラ118aを例えば一括して駆動する。駆動固定ローラ117a,118aは、移動不能に配置されている。一方、駆動固定ローラ117a,118aに対向する従動可動ローラ117b,118bは、駆動固定ローラ117a,118aに接近する位置と離隔する位置に移動可能に配置されている。
第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118は、搬送方向(図3の後方)における互いに異なる位置に配置されている。第1の搬送ローラ117は、第2の搬送ローラ118よりも投票券挿入口102側(図3における前方側)に位置する。
また、第1の搬送ローラ117の駆動固定ローラ117aは、従動可動ローラ117bの下方に配置され、第2の搬送ローラ118の駆動固定ローラ118aは、従動可動ローラ118bの上方に配置されている。
ここで、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118は、紙葉類束Sを搬送する搬送手段の一例である。また、投票券挿入口102は、紙葉類束Sを一括挿入可能な挿入口の一例である。また、搬送モータ111は、搬送手段(第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118)を駆動する搬送駆動手段の一例である。
なお、駆動固定ローラ117aと駆動固定ローラ118aとは互いに異なる駆動手段によって駆動されてもよい。また、搬送手段としては、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118の2つの搬送ローラに限らず、1つの搬送ローラや、搬送方向における互いに異なる位置に配置された3つ以上の搬送ローラや、1つ以上の搬送ベルトなどであってもよい。
ソレノイド112は、ON時には後述する図5Cに示すように圧板119を下方の第2の位置P2に移動させる。
また、ソレノイド112のOFF時には、圧板119が第2の位置P2にあるときに圧縮状態となる圧縮バネ120が圧板119を上方の第1の位置P1へ向けて付勢する。これにより、圧板119は、圧縮バネ120の弾性力によって、図3における後方側が上方へ移動するように回転し、紙葉類束Sを上方に押圧する。
このように、ソレノイド112及び圧縮バネ120は、圧板119を駆動する押圧駆動手段の一例として機能する。なお、ソレノイド112は、ON時に、圧板119を第2の位置P2へ移動させるのと同時に、第1の搬送ローラ117の従動可動ローラ117bを駆動固定ローラ117aに接近させるように移動させる。一方、第2の搬送ローラ118の従動可動ローラ118bは、ソレノイド112とは異なるソレノイドなどの駆動手段によって、駆動固定ローラ118aに接近する位置と離隔する位置とに移動する。
圧板119は、平板状を呈する。一例ではあるが、圧板119は、第1の位置P1では投票券挿入口102側(図3における前方側)が装置内部側(図3における後方側)よりも下がるように水平に対し傾きを有し、第2の位置P2では水平となる。また、圧板119には、従動可動ローラ118bとの干渉や、後述する第3のセンサ115及び第4のセンサ116の検出光との干渉などを回避するための切り欠き或いは孔などが設けられている。
ここで、圧板119は、紙葉類束Sを搬送方向(図3における後方)に交差する方向(図3における上方)に押圧する第1の位置P1と当該第1の位置P1から退避した第2の位置P2とに移動可能な押圧部材の一例である。なお、押圧部材としては、平板状を呈する圧板119に限らず、ブロック状、湾曲した板状などの他の形状を呈する部材であってもよい。
第1のセンサ113、第2のセンサ114、第3のセンサ115、及び第4のセンサ116は、搬送方向における互いに異なる位置で紙葉類束Sの有無を検出する複数のセンサの一例である。
各センサ113〜116は、例えば、一方が発光部で他方が受光部である一対のフォトセンサ113a,113b,114a,114b,115a,115b,116a,116bである。各センサ113〜116の検出信号は、制御部110に送られる。詳しくは後述するが、制御部110は、複数のセンサ113〜116の検出結果に基づいて紙葉類束Sの搬送方向における長さが所定の長さを超えると判定した場合に、圧板119が、第1の位置P1において紙葉類束Sを押圧した後、一旦、第2の位置P2へ退避し、その後再び第1の位置P1へ移動する往復移動を少なくとも1回行うようにソレノイド112を制御する。
シャッタ121は、投票券挿入口102の近傍に設けられ、紙葉類束Sの挿入経路を開閉する。なお、図3に示すように閉じた状態のシャッタ121には、圧板119が第1の位置P1と第2の位置P2との間で往復移動することに伴い、紙葉類束Sが圧板119に沿ってスライドし、紙葉類束Sの搬送方向における後端(図3に矢印で示す前方の端部)が位置決めされる(図5H参照)。
セパレータ122は、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118によって搬送される紙葉類束Sが突き当てられる突き当て部材の一例である。セパレータ122は、第1の位置P1の圧板119において押圧された紙葉類束Sのうち最上位に位置する紙葉類のみをピックローラ123によって装置内部に取り込ませるために、ピックローラ123との間に1枚の紙葉類のみが通過可能となるように配置されている。なお、制御部110は、圧板119の往復移動の前後に紙葉類束Sをセパレータ122に突き当てるように、搬送モータ111を制御することで、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118を駆動させる。
ピックローラ123は、セパレータ122に突き当てられた紙葉類束Sから1枚ずつ紙葉類を装置内部に取り込む取り込み手段の一例である。圧板119は、第1の位置P1において、ピックローラ123による取り込み位置へ紙葉類束Sを押圧する。
図4は、紙葉類束Sの位置揃えの処理を説明するためのフローチャートである。
図5A〜図5Jは、紙葉類束Sの位置揃えの処理を説明するための断面図(その1)である。
なお、図4に示す処理は、制御部110が記憶部に記憶されているプログラムを実行することにより行う処理を示す。また、上述の説明と重複する事項については適宜説明を省略する。
図5Aに示す初期状態の投票券発券装置100は、図3に示す投票券発券装置100と同様の状態であり、圧板119が第1の位置P1にあり、シャッタ121が閉じている。
図4に示すように、まず、制御部110は、図5Bに示すように、シャッタ121を下方に移動させることにより、紙葉類束Sの挿入経路を開く(ステップS1)。
次に、制御部110は、投票券挿入口102に紙葉類束Sの挿入が完了するまで待機する(ステップS2)。なお、紙葉類束Sの挿入が完了したか否かは、第1のセンサ113や第2のセンサ114が紙葉類束Sを検出したことや、検出後所定時間が経過したことなどに基づき制御部110が判断することができる。
次に、制御部110は、搬送モータ111を起動させるとともに、ソレノイド112(板圧マグネット)をONにすることにより、図5Cに示すように、第1の搬送ローラ117の従動可動ローラ117bを駆動固定ローラ117aに接近させるとともに圧板119を第2の位置P2へ移動させる(ステップS3)。これにより、第1の搬送ローラ117は、紙葉類束Sの搬送を開始する(ステップS3)。なお、このとき、第2の搬送ローラ118の従動可動ローラ118bは、駆動固定ローラ118aから離隔した位置にある。
次に、制御部110は、第2の搬送ローラ118よりも装置内部側に配置された第3のセンサ115の検出光が紙葉類束Sによって遮蔽されたかの判定を、第3のセンサ115の検出光が遮蔽されるまで繰り返す(ステップS4)。
第3のセンサ115の検出光が遮蔽されると(ステップS4:YES)、制御部110は、ソレノイド112とは異なるソレノイド(第2の搬送ローラ用ローラマグネット)をONにすることにより、図5Dに示すように、第2の搬送ローラ118の従動可動ローラ118bを駆動固定ローラ118aに接近させる(ステップS5)。これにより、第1の搬送ローラ117のみが行っていた紙葉類束Sの搬送を、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118の両方が行う。
次に、制御部110は、第4のセンサ116の検出光が遮蔽されたかの判定を、第4のセンサ116の検出光が遮蔽されるまで繰り返す(ステップS6)。
第4のセンサ116の検出光が遮蔽されると(ステップS6:YES)、制御部110は、上述のステップS3において開始した紙葉類束Sの搬送を、セパレータ122に当接する予定時間よりも50msec長くなるように継続し、第2の搬送ローラ用ローラマグネットをOFFにすることにより、第2の搬送ローラによる紙葉類束Sの圧力を低下させて、過搬送(過送り)を行う。第2の搬送ローラ用ローラマグネットのOFFにより、図5Eに示すように、第2の搬送ローラ118の従動可動ローラ118bは駆動固定ローラ118aから離隔される(ステップS7)。なお、上記の予定時間は、搬送モータ111を駆動させたタイミングから予め設定されていてもよいが、例えば、第4のセンサ116などのセンサが紙葉類束Sを検出したタイミングに基づいて算出されるとよい。
制御部110は、過搬送(ステップS7)を行った後、搬送モータ111を停止させ、ソレノイド112をOFFにすることにより、図5Fに示すように、圧板119を第1の位置P1へ移動させる。また、制御部110は、シャッタ121を上方に移動させることにより、紙葉類束Sの挿入経路を閉じる(ステップS8)。
次に、制御部110は、第1のセンサ113や第4のセンサ116等のセンサの検出結果に基づいて紙葉類束Sの搬送方向における長さが所定の長さ以下であるかを判定する(ステップS9)。一例ではあるが、上述のステップS6において第4のセンサ116の検出光が遮蔽されたときに、第1のセンサ113の検出光が遮蔽されていれば、所定の長さを超えると判定することができる。また、上述のステップS6において第4のセンサ116の検出光が遮蔽されたときに、第1のセンサ113の検出光が遮蔽されていなくとも、紙葉類束Sが第1のセンサ113の検出位置を通過して第1のセンサ113の検出光が遮蔽されなくなったときから第4のセンサ116の検出光が遮蔽されるまでの時間が所定時間以上であれば、所定の長さを超えると判定してもよい。
制御部110は、紙葉類束Sの搬送方向における長さが所定の長さ以下であると判定した場合(ステップS9:YES)には、図4に示す処理を終了させる。
一方、制御部110は、紙葉類束Sの搬送方向における長さが所定の長さを超えると判定した場合(ステップS9:NO)には、上述のステップS8で第1の位置P1において紙葉類束Sを押圧していた圧板119が、一旦、図5Gに示すように第2の位置P2へ退避し、図5Hに示すように、その後再び第1の位置P1へ移動する往復移動を例えば10回行うようにソレノイド112を制御する(ステップS10)。これにより、紙葉類束Sは、圧板119の第1の位置P1における傾きに沿ってシャッタ121側へスライドし、搬送方向(図3における後方)における後端が、閉じた状態のシャッタ121に対し位置決めされる。
なお、この往復移動は少なくとも1回以上行えばよいが、複数回行うことが望ましい。また、制御部110は、上述のように、ソレノイド112をONにすることにより圧板119を第2の位置P2へ移動させ、ソレノイド112をOFFにすることにより圧板119を第1の位置P1へ移動させるが、このONとOFFとの間隔は例えば100msecである。
また、本実施の形態では、第1の位置P1の圧板119は、投票券挿入口102側(図3における前方側)が装置内部側(図3における後方側)よりも下がるように水平に対し傾きを有し、第2の位置P2では水平となる例について説明しているため、圧板119の搬送方向における後端がシャッタ121に対し位置決めされるが、シャッタ121以外の部材に対し位置決めを行ってもよい。また、圧板119が、投票券挿入口102側が装置内部側よりも上がるように反対に傾く態様を採用した場合、例えばセパレータ122などの紙葉類束Sの搬送方向における前端側に位置する部材に対し、位置決めを行ってもよい。
次に、制御部110は、ソレノイド112をONにすることにより、図5Gに示すように、圧板119を第2の位置P2へ移動させる。また、制御部110は、第2の搬送ローラ用ローラマグネットをONにすることにより、図5Iに示すように、第2の搬送ローラ118の従動可動ローラ118bを駆動固定ローラ118aに接近させる(ステップS11)。
次に、制御部110は、上述のステップS11のタイミングで、第4のセンサ116の検出光が遮蔽されているか(ONであるか)を判定し、ONであれば後述するステップS15における過搬送の時間を30msecに設定し、OFFであれば50msecに設定する(ステップS12)。
そして、制御部110は、搬送モータ111を制御することにより、図5Iに示すように、第2の搬送ローラ118(及び第1の搬送ローラ117)によって紙葉類束Sの搬送を開始する(ステップS13)。
次に、制御部110は、第4のセンサ116の検出光が遮蔽されたかの判定を、第4のセンサ116の検出光が遮蔽されるまで繰り返す(ステップS14)。
第4のセンサ116の検出光が遮蔽されると(ステップS14:YES)、制御部110は、上述のステップS13において開始した紙葉類束Sの搬送を、セパレータ122に当接する予定時間よりも、上述のステップS12において設定した時間だけ長くなるように、第2の搬送ローラ用ローラマグネットをOFFにすることにより、第2の搬送ローラによる紙葉類束Sの圧力を低下させて、過搬送を行う。第2の搬送ローラ用ローラマグネットのOFFにより、図5Jに示すように、第2の搬送ローラ118の従動可動ローラ118bは駆動固定ローラ118aから離隔される(ステップS15)。
制御部110は、過搬送(ステップS15)を行った後、搬送モータ111を停止させ、ソレノイド112をOFFにすることにより、図5Fに示すように、圧板119を第1の位置P1へ移動させる(ステップS16)。そして、制御部110は、図4に示す処理を終了させる。
なお、図4に示す処理が終了した後、ピックローラ123は、第1の位置P1にある圧板119によって押圧された紙葉類束Sのうち最上位に位置する紙葉類を装置内部に取り込み、読み取り等の処理が行われる。
以上説明した本実施の形態では、紙葉類取扱装置の一例である投票券発券装置100は、複数枚の紙葉類が重ねられた紙葉類束Sを搬送する搬送手段の一例である第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118と、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118によって搬送される紙葉類束Sが突き当てられる突き当て部材の一例であるセパレータ122と、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118による紙葉類束Sの搬送方向に交差する方向に紙葉類束Sを押圧する第1の位置P1と当該第1の位置P1から退避した第2の位置P2とに移動可能な押圧部材の一例である圧板119と、この圧板119を駆動する押圧駆動手段の一例であるソレノイド112及び圧縮バネ120と、ソレノイド112を制御する制御部110と、を備える。圧板119は、第1の位置P1(第1の位置P1及び第2の位置P2のうち少なくとも一方)において水平に対し傾きを有する。制御部110は、圧板119が、第1の位置P1において紙葉類束Sを押圧した後、一旦、第2の位置P2へ退避し、その後再び第1の位置P1へ移動する往復移動を少なくとも1回行うようにソレノイド112を制御する。
そのため、紙葉類束Sは、圧板119の往復移動の過程で、第1の位置P1における傾きに沿ってスライドする。これにより、例えば、シャッタ121に対し搬送方向における後端が位置決めされることで、紙葉類束Sの搬送方向における位置決めを行うことができる。よって、本実施の形態によれば、紙葉類束Sの搬送方向における位置を揃えることができる。更には、紙葉類束Sを圧板119に沿ってスライドさせることで紙葉類束Sの搬送方向における位置を揃えることができるため、過搬送の搬送量を大きく増やして搬送方向における位置を揃える場合のような、紙葉類が装置内部への取り込み経路に流入したり、紙葉類に傷が生じたりする弊害を回避することもできる。
また、本実施の形態では、投票券発券装置100は、搬送方向における互いに異なる位置で紙葉類束Sの有無を検出する複数のセンサの一例である第1〜第4のセンサ113〜116を更に備える。制御部110は、複数のセンサ113〜116の検出結果に基づいて紙葉類束Sの搬送方向における長さが所定の長さを超えると判定した場合に、上記の往復移動を少なくとも1回行うようにソレノイド112を制御する。そのため、紙葉類束Sの搬送方向における位置が揃っている場合には、上記の往復移動を省略することで、搬送時間の短縮を図ることができる。
また、本実施の形態では、投票券発券装置100は、紙葉類束Sを一括挿入可能な挿入口の一例である投票券挿入口102と、紙葉類束Sの挿入経路を開閉するシャッタ121と、を更に備える。圧板119は、第1の位置P1において、投票券挿入口102側が装置内部側よりも下がるように水平に対し傾きを有し、上記の往復移動によって紙葉類束Sの搬送方向における後端を、閉じた状態のシャッタ121に対し位置決めする。そのため、例えば、搬送方向における前端側でセパレータ122などの突き当て部材に突き当てた後でも解消されていない紙葉類束Sの搬送方向における位置ズレを補正することができる。
また、本実施の形態では、投票券発券装置100は、第1の搬送ローラ117及び第2の搬送ローラ118を駆動する搬送駆動手段の一例である搬送モータ111を更に備える。制御部110は、往復移動の前後に紙葉類束Sをセパレータ122に突き当てるように搬送モータ111を制御する。そのため、より確実に、紙葉類束Sの搬送方向における位置を揃えることができる。
また、本実施の形態では、投票券発券装置100は、セパレータ122に突き当てられた紙葉類束Sから1枚ずつ紙葉類を装置内部に取り込む取り込み手段の一例であるピックローラ123を更に備える。圧板119は、第1の位置P1において、ピックローラ123による取り込み位置へ紙葉類束Sを押圧する。そのため、ピックローラ123による取り込み位置へ紙葉類束Sを押圧するために配置される圧板119を用いて上述の往復移動を行うことができるため、往復移動のための構造の追加を回避することができる。したがって、簡素な構成で、紙葉類束Sの搬送方向における位置を揃えることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
100 投票券発券装置
102 投票券挿入口
110 制御部
111 搬送モータ
112 ソレノイド
113(113a,113b) 第1のセンサ
114(114a,114b) 第2のセンサ
115(115a,115b) 第3のセンサ
116(116a,116b) 第4のセンサ
117 第1の搬送ローラ
117a 駆動固定ローラ
117b 従動可動ローラ
118 第2の搬送ローラ
118a 駆動固定ローラ
118b 従動可動ローラ
119 圧板
120 圧縮バネ
121 シャッタ
122 セパレータ
123 ピックローラ
S 紙葉類束

Claims (5)

  1. 複数枚の紙葉類が重ねられた紙葉類束を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記紙葉類束が突き当てられる突き当て部材と、
    前記搬送手段による前記紙葉類束の搬送方向に交差する上方に前記紙葉類束を押圧する第1の位置と当該第1の位置から下方に退避した第2の位置とに移動可能な押圧部材と、
    前記押圧部材を駆動する押圧駆動手段と、
    前記押圧駆動手段を制御する制御部と
    前記紙葉類束を一括挿入可能な挿入口と、
    前記紙葉類束の挿入経路を開閉するシャッタと、を備え、
    前記押圧部材は、前記第1の位置において、前記挿入口側が装置内部側よりも下がるように水平に対し傾きを有し、
    前記制御部は、前記押圧部材が、前記第1の位置において前記紙葉類束を押圧した後、一旦、前記第2の位置へ退避し、その後再び前記第1の位置へ移動する往復移動を少なくとも1回行うことで、前記紙葉類束を前記押圧部材に沿ってスライドさせ、前記紙葉類束の前記搬送方向における後端を、閉じた状態の前記シャッタに対し位置決めするように前記押圧駆動手段を制御する、
    とを特徴とする紙葉類取扱装置。
  2. 前記搬送方向における互いに異なる位置で前記紙葉類束の有無を検出する複数のセンサを更に備え、
    前記制御部は、前記複数のセンサの検出結果に基づいて前記紙葉類束の前記搬送方向における長さが所定の長さを超えると判定した場合に、前記往復移動を少なくとも1回行うように前記押圧駆動手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類取扱装置。
  3. 前記搬送手段を駆動する搬送駆動手段を更に備え、
    前記制御部は、前記往復移動の前後に前記紙葉類束を前記突き当て部材に突き当てるように前記搬送駆動手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の紙葉類取扱装置。
  4. 前記突き当て部材に突き当てられた前記紙葉類束から1枚ずつ前記紙葉類を装置内部に取り込む取り込み手段を更に備え、
    前記押圧部材は、前記第1の位置において、前記取り込み手段による取り込み位置へ前記紙葉類束を押圧する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の紙葉類取扱装置。
  5. 複数枚の紙葉類が重ねられた紙葉類束を搬送することで突き当て部材に突き当て、
    前記紙葉類束を搬送方向に交差する上方に押圧する第1の位置と当該第1の位置から下方に退避した第2の位置とに移動可能で、前記第1の位置において前記紙葉類束を一括挿入可能な挿入口側が装置内部側よりも下がるように水平に対し傾きを有する押圧部材に、前記第1の位置において前記紙葉類束を押圧した後、一旦、前記第2の位置へ退避し、その後再び前記第1の位置へ移動する往復移動を少なくとも1回行わせることで、前記紙葉類束を前記押圧部材に沿ってスライドさせ、前記紙葉類束の前記搬送方向における後端を、閉じた状態の、前記紙葉類束の挿入経路を開閉するシャッタに対し位置決めする
    ことを特徴とする紙葉類搬送方法。
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