JP2016083269A - 紙幣搬送システムおよび紙幣搬送システムの制御方法 - Google Patents

紙幣搬送システムおよび紙幣搬送システムの制御方法 Download PDF

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孝安 ▲高▼▲浜▼
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稔典 秋田
Toshinori Akita
稔典 秋田
松本 浩平
Kohei Matsumoto
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Abstract

【課題】遊技施設への導入時において各搬送制御部の号機に係る情報の設定に必要な作業時間を大幅に短縮することができ、また、同一の遊技島内で搬送制御部の位置が変更になった場合でも対応することができる紙幣搬送システムおよびその制御方法を提供する。
【解決手段】紙幣搬送システム10は、直列に並ぶよう配置され、各々が紙幣の搬送を行う複数の紙幣搬送部と、複数の紙幣搬送部の各々に対応して設けられ、対応する紙幣搬送部による紙幣の搬送を制御する複数の搬送制御部(例えば、搬送制御基板270)と、複数の搬送制御部のうち少なくとも一つの搬送制御部に通信可能に接続された本体制御部830とを備えている。本体制御部830は、各搬送制御部の号機に係る情報を、紙幣搬送部の配置順に合わせて自動で設定することができるようになっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、直列に並ぶよう配置され、各々が紙幣の搬送を行う複数の紙幣搬送部を備えた紙幣搬送システムおよびこのような紙幣搬送システムの制御方法に関する。
パチンコ店等の遊技施設には、複数の遊技台および複数の台間機(貸出処理機)を所定方向に交互に並べて配置することによって形成された遊技島が存在している。台間機は、紙幣を受け付けることによって、遊技媒体の貸出処理を行う機能を備えている。また、遊技島において、遊技台の背面側の空間には、台間機に入金された紙幣を、所定の紙幣回収部(具体的には、島端金庫)まで搬送するための紙幣搬送システムが設けられている。
このような紙幣搬送システムとしては、例えば特許文献1等に開示されるものが従来から知られている。特許文献1等に開示される従来の紙幣搬送システムでは、遊技島の長手方向に沿って延びる長手形状の搬送路レールに、無端状の平ベルトが掛け回されており、この平ベルトが駆動されて搬送路レールに沿って循環移動することにより、台間機から搬送路レールに取り込まれた紙幣が紙幣回収部に搬送されるようになっている。
特開2012−254171号公報
従来の紙幣搬送システムにおいて、遊技島の形状や大きさに合わせて複数の紙幣搬送部を直列に並ぶよう組み合わせるものがある。このような紙幣搬送システムでは、各々の紙幣搬送部により紙幣の搬送を順次行わせるようにするとともに、複数の紙幣搬送部の各々に対応して搬送制御部(具体的には、例えば搬送制御基板)を複数設置し、各搬送制御部によって、各紙幣搬送部による紙幣の搬送を制御していた。
このような紙幣搬送システムにおいて、従来では、複数の搬送制御部の各々の号機に係る情報を、各搬送制御部に搭載されたスイッチ(具体的には、例えば8桁のON/OFFスイッチ)により1台ずつ設定していた。しかしながら、このような紙幣搬送システムでは、遊技施設への紙幣搬送システムの導入時に、各搬送制御部により号機に係る情報を1台ずつ設定する必要があるため作業時間が長くなってしまうという問題があった。また、同一の遊技島内で搬送制御部の位置が変更になった場合でも、各制御搬送部に割り振られた号機に係る情報の設定が自動的に変更されないため、位置が変更となった搬送制御部は本来の設定とは別の設定で紙幣搬送部の制御を行ってしまうおそれがあった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、遊技施設への導入時において各搬送制御部の号機に係る情報の設定に必要な作業時間を大幅に短縮することができ、また、同一の遊技島内で搬送制御部の位置が変更になった場合でも対応することができる紙幣搬送システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の紙幣搬送システムは、直列に並ぶよう配置され、各々が紙幣の搬送を行う複数の紙幣搬送部と、複数の前記紙幣搬送部の各々に対応して設けられ、対応する前記紙幣搬送部による紙幣の搬送を制御する複数の搬送制御部と、複数の前記搬送制御部のうち少なくとも一つの前記搬送制御部に通信可能に接続された本体制御部と、を備え、前記本体制御部は、各前記搬送制御部の号機に係る情報を、前記紙幣搬送部の配置順に合わせて自動で設定することができることを特徴とする。
このような紙幣搬送システムによれば、複数の搬送制御部のうち少なくとも一つの搬送制御部に通信可能に接続された本体制御部は、各搬送制御部の号機に係る信号を、紙幣搬送部の配置順に合わせて自動で設定することができるようになっているため、遊技施設への紙幣搬送システムの導入時において各搬送制御部の号機に係る情報の設定に必要な作業時間を大幅に短縮することができ、また、同一の遊技島内で搬送制御部の位置が変更になった場合でも対応することができる。
本発明の紙幣搬送システムにおいては、前記本体制御部は、号機設定信号を各前記搬送制御部に送信する号機設定信号送信手段と、各前記搬送制御部から送信された、前記号機設定信号に対する応答信号を受信する応答信号受信手段とを有しており、前記本体制御部は、前記応答信号受信手段により受信された、各前記搬送制御部から送信された応答信号に基づいて、各前記搬送制御部の号機に係る情報を設定することができるようになっていてもよい。
このような紙幣搬送システムにおいては、前記搬送制御部の位置が変更された場合に、前記本体制御部は、前記応答信号受信手段により受信された、各前記搬送制御部から送信された応答信号に基づいて、各前記搬送制御部の号機に係る情報を自動的に変更することができるようになっていてもよい。
また、前記本体制御部において号機に係る情報が設定されている前記搬送制御部が、前記本体制御部において号機に係る情報が設定されていない前記搬送制御部と交換された場合に、前記本体制御部は、号機に係る情報が設定されていない前記搬送制御部に対して号機に係る情報を自動的に割り振ることができるようになっていてもよい。
本発明の紙幣搬送システムにおいては、互いに隣り合う2つの前記紙幣搬送部の各々に対応する2つの前記搬送制御部は制御線により通信可能に接続されており、複数の前記搬送制御部のうち制御線により前記本体制御部に直接的に通信可能に接続されていない前記搬送制御部は、別の前記搬送制御部を介して前記本体制御部に対して信号の送受信を行うことができるようになっていてもよい。
本発明の紙幣搬送システムにおいては、各前記搬送制御部は、対応する前記紙幣搬送部の本体部分に設けられていてもよい。
本発明の紙幣搬送システムの制御方法は、直列に並ぶよう配置され、各々が紙幣の搬送を行う複数の紙幣搬送部と、複数の前記紙幣搬送部の各々に対応して設けられ、対応する前記紙幣搬送部による紙幣の搬送を制御する複数の搬送制御部と、複数の前記搬送制御部のうち少なくとも一つの前記搬送制御部に通信可能に接続された本体制御部とを備えた紙幣搬送システムの制御方法であって、前記本体制御部により号機設定信号を各前記搬送制御部に送信する工程と、各前記搬送制御部から送信された、前記号機設定信号に対する応答信号を前記本体制御部により受信する工程と、前記本体制御部において、各前記搬送制御部から送信された応答信号に基づいて、各前記搬送制御部の号機に係る情報を設定する工程と、を備えたことを特徴とする。
このような紙幣搬送システムの制御方法によれば、本体制御部により号機設定信号を各搬送制御部に送信する工程と、各搬送制御部から送信された、号機設定信号に対する応答信号を本体制御部により受信する工程と、本体制御部において、各搬送制御部から送信された応答信号に基づいて、各搬送制御部の号機に係る情報を設定する工程とが設けられているため、遊技施設への紙幣搬送システムの導入時において各搬送制御部の号機に係る情報の設定に必要な作業時間を大幅に短縮することができ、また、同一の遊技島内で搬送制御部の位置が変更になった場合でも対応することができる。
本発明の紙幣搬送システムおよびその制御方法によれば、遊技施設への導入時において各搬送制御部の号機に係る情報の設定に必要な作業時間を大幅に短縮することができ、また、同一の遊技島内で搬送制御部の位置が変更になった場合でも対応することができる。
本発明の実施の形態による紙幣搬送システムの各ユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態による紙幣搬送システムの各ユニットの構成を概略的に示す概略構成図である。 本発明の実施の形態において各々が図1や図2に示す各ユニットからなる複数のグループおよび島端金庫が直列に並ぶよう設けられたときの紙幣搬送システムの構成を概略的に示す概略構成図である。 (a)〜(c)は、図3に示す紙幣搬送システムにおいて島端金庫の本体制御部により各搬送制御基板に対して号機設定を行う際の動作を順に示す説明図である。 (a)〜(d)は、図3に示す紙幣搬送システムにおいて2号機に係る搬送制御基板が交換された場合に島端金庫の本体制御部により各搬送制御基板に対して号機設定を行う際の動作を順に示す説明図である。 図3に示す紙幣搬送システムの導入設置時における搬送制御基板の号機設定に係る動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて島端金庫の電源が先にONとなった場合における搬送制御基板の号機設定に係る動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて搬送制御基板の電源が先にONとなった場合における搬送制御基板の号機設定に係る動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいてある搬送制御基板が交換された場合における当該搬送制御基板の号機設定に係る動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて、島端金庫の本体制御部で台間機の号機を設定し、搬送制御基板を経由して、台間機に号機を割り振るときの動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて、遊技施設に設けられたコンソールで台間機の号機を設定し、島コントローラーを経由して、台間機に号機を割り振るときの動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて、遊技施設に設けられたコンソールで島端金庫や各搬送制御基板の設定が行われる際の動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて、台間機の号機に係る情報を島端金庫の本体制御部に通知する際の動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて、台間機が当該台間機と各搬送制御基板との間で送受信される制御信号を利用して搬送エラー情報を取得する際の動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣搬送システムにおいて、紙幣の搬送エラーの発生を検知した搬送制御基板が、当該搬送制御基板と台間機との間で送受信される制御信号を利用して搬送リセット情報を取得する際の動作を示すフローチャートである。 変形例に係る紙幣搬送システムにおいて、各搬送制御基板から出力される様々な種類のパルスを示す説明図である。 変形例に係る紙幣搬送システムにおいて、パルス信号が上流側の搬送制御基板から下流側の搬送制御基板に順に送信され、最終的に島端金庫の本体制御部によりパルス信号が受信されるときの態様を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図9は、本実施の形態による紙幣搬送システムおよびこのような紙幣搬送システムの制御方法を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による紙幣搬送システムの各ユニットの構成を示す分解斜視図であり、図2は、本実施の形態による紙幣搬送システムの各ユニットの構成を概略的に示す概略構成図である。また、図3は、本発明の実施の形態において各々が図1や図2に示す各ユニットからなる複数のグループおよび島端金庫が直列に並ぶよう設けられたときの紙幣搬送システムの構成を概略的に示す概略構成図である。また、図4および図5は、それぞれ、図3に示す紙幣搬送システムにおいて島端金庫の本体制御部により各搬送制御基板に対して号機設定を行う際の動作を順に示す説明図である。また、図6乃至図9は、それぞれ、図3に示す紙幣搬送システムにおいて本体制御部により各搬送制御基板に対して号機設定を行う際の動作を示すフローチャートである。
まず、本実施の形態による紙幣搬送システム10の構成の概略について図1および図2を用いて説明する。図1に示す紙幣搬送システム10は、複数のユニット100、200、300、400、500、600、700を組み合わせたものからなり、これらの各ユニット100、200、300、400、500、600、700は互いに着脱自在に連結されるようになっている。具体的には、図1に示す紙幣搬送システム10は、紙幣搬送ユニット100、駆動ユニット200、第1取込ユニット300、第2取込ユニット400、伸縮ユニット500、第1屈曲ユニット600および第2屈曲ユニット700を有しており、紙幣搬送ユニット100、駆動ユニット200、伸縮ユニット500にはそれぞれカバー部900、950が取り付けられるようになっている。ここで、紙幣搬送ユニット100とカバー部900との間、駆動ユニット200とカバー部950との間、第1取込ユニット300と第2取込ユニット400との間、伸縮ユニット500とカバー部950との間にはそれぞれ紙幣の搬送路が鉛直面に沿って形成されている。すなわち、図1に示す紙幣搬送システム10における紙幣の搬送路は、紙幣搬送ユニット100、駆動ユニット200、第1取込ユニット300および伸縮ユニット500の各々の一方の側面に形成されるようになっている。また、第1屈曲ユニット600や第2屈曲ユニット700の内部にも紙幣の搬送路が形成されている。なお、第1屈曲ユニット600や第2屈曲ユニット700では、紙幣の搬送の向きを変えるよう紙幣の搬送路が当該紙幣の搬送方向において湾曲するようになっている。このような紙幣搬送システム10では、第2屈曲ユニット700から第1屈曲ユニット600に紙幣が搬送され、この第1屈曲ユニット600から紙幣が図1の矢印で示す方向に更に搬送されるようになっている。
また、図2に示す紙幣搬送システム10は、図1に示す紙幣搬送システム10から各屈曲ユニット600、700を取り外すとともにこれらの屈曲ユニット600、700が取り外された箇所に伸縮ユニット500を取り付けたものである。
図1や図2に示す紙幣搬送システム10において、各ユニット100、200、300、500、600、700には、紙幣を搬送する紙幣搬送機構がそれぞれ設けられている。具体的には、紙幣搬送ユニット100や駆動ユニット200、伸縮ユニット500には、紙幣搬送機構として無端状の平ベルトからなる搬送ベルト110、210、510がそれぞれ設けられている。また、第1取込ユニット300には、紙幣搬送機構として搬送ローラ312、314が設けられている。また、第1屈曲ユニット600や第2屈曲ユニット700の内部にも、紙幣搬送機構として搬送ローラ(図示せず)が設けられている。そして、図1や図2に示す紙幣搬送システム10では、各々のユニット100、200、300、500、600、700は互いに着脱自在に連結されるとともに、連結された複数のユニット100、200、300、500、600、700間で紙幣搬送機構を駆動させる駆動力が伝達されるようになっている。より詳細には、各々のユニット100、200、300、500、600、700には、紙幣搬送機構を駆動させる駆動力を他のユニットに伝達するための駆動力伝達部(具体的には、駆動力伝達用ギヤ)が設けられており、一のユニットと他のユニットとが連結されたときに、一のユニットの駆動力伝達部と他のユニットの駆動力伝達部との間で駆動力が伝達されるようになっている。
図1や図2に示す紙幣搬送システム10において、紙幣搬送ユニット100は、単に紙幣の搬送を行うものである。より詳細には、紙幣の搬送方向における長さが異なるような複数の種類の紙幣搬送ユニット100が準備されており、これらの複数の種類の紙幣搬送ユニット100から所定の長さの紙幣搬送ユニット100を選択して用いることができるようになっている。
また、駆動ユニット200は、各ユニット100、200、300、500、600、700に設けられた紙幣搬送機構の駆動を行う駆動モータ260(図2参照)を内蔵している。また、駆動ユニット200には搬送制御基板270(図2参照)が設けられており、当該搬送制御基板270により各ユニット100、200、300、500、600、700の紙幣搬送機構による紙幣の搬送が制御されるようになっている。
また、第1取込ユニット300は、図1や図2に示す紙幣搬送システム10に接続された台間機等の紙幣入金装置(図示せず)に入金された紙幣を紙幣取込口304(図1参照)から取り込むものである。具体的には、図2に示すように、第1取込ユニット300には、紙幣搬送システム10に接続された紙幣入金装置に入金された紙幣を取り込むための紙幣取込機構330が設けられており、当該紙幣取込機構330により紙幣入金装置から紙幣取込口304を介して第1取込ユニット300の内部に取り込まれた紙幣がこの第1取込ユニット300の紙幣搬送機構により搬送され、当該第1取込ユニット300の下流側のユニットに受け渡されるようになっている。
また、第2取込ユニット400も、第1取込ユニット300と同様に、図1や図2に示す紙幣搬送システム10に接続された紙幣入金装置(図示せず)に入金された紙幣を紙幣取込口404(図1参照)から取り込むものであるが、この第2取込ユニット400は、紙幣搬送ユニット100、駆動ユニット200、第1取込ユニット300または伸縮ユニット500との間に紙幣の搬送路を形成するようこれらのユニット100、200、300、500のうち任意のユニットに取付可能となっている。具体的には、図2に示すように、第2取込ユニット400には、紙幣搬送システム10に接続された紙幣入金装置に入金された紙幣を取り込むための紙幣取込機構430が設けられており、当該紙幣取込機構430により紙幣入金装置から紙幣取込口404を介して第2取込ユニット400の内部に取り込まれた紙幣は、この第2取込ユニット400に取り付けられたユニット100、200、300、500の紙幣搬送機構により搬送されるようになっている。
また、伸縮ユニット500は、紙幣の搬送方向における長さを変えることができるものである。具体的には、図1や図2に示すように、伸縮ユニット500は、本体部502と、当該本体部502に対して移動自在に設けられた可動部504とを有しており、本体部502における図1の手前側の側面および可動部504における図1の手前側の側面により紙幣の搬送路が構成されている。ここで、可動部504は、本体部502に対して紙幣の搬送方向(すなわち、図1や図2における矢印の方向)およびその逆方向の双方向に移動自在となっている。また、伸縮ユニット500の本体部502には、紙幣搬送機構として無端状の平ベルトからなる搬送ベルト510が設けられている。また、図2に示すように、伸縮ユニット500において紙幣の搬送方向における本体部502よりも下流側の箇所に位置する可動部504には、当該可動部504を通過する紙幣を検知する紙幣通過センサ530が設けられている。
このような伸縮ユニット500において、本体部502の内部には、駆動ユニット200の駆動モータ260からの駆動力を伝達するための駆動力伝達部として複数の駆動力伝達用ギヤ(図示せず)が設けられている。なお、可動部504には、搬送ベルトや駆動力伝達用ギヤが設けられていない。このため、駆動ユニット200の駆動モータ260からの駆動力は、伸縮ユニット500の可動部504において遮断されるようになる。すなわち、伸縮ユニット500の下流側に他のユニットが接続されている場合でも、この伸縮ユニット500の上流側に設けられた駆動ユニット200の駆動モータ260からの駆動力は、当該伸縮ユニット500の下流側に設けられた他のユニットに伝達されることはない。
また、第1屈曲ユニット600および第2屈曲ユニット700は、それぞれ、紙幣の搬送の向きを変えるよう紙幣の搬送路が当該紙幣の搬送方向において湾曲しているものからなる。より詳細には、図1に示すように、第1屈曲ユニット600は、第1本体部602と、鉛直方向に延びる軸606を中心として第1本体部602に対して回転自在となっている第2本体部604とを有している。具体的には、軸606を中心とした第1本体部602と第2本体部604との間の角度が所定の範囲内の大きさ(例えば、90°〜180°の範囲内の大きさ)となるよう、第2本体部604は軸606を中心として第1本体部602に対して回転自在となっている。同様に、第2屈曲ユニット700は、第1本体部702と、鉛直方向に延びる軸706を中心として第1本体部702に対して回転自在となっている第2本体部704とを有している。また、第1本体部602、702および第2本体部604、704の内部にはそれぞれ紙幣の搬送路が形成されているとともに、紙幣搬送機構としての搬送ローラ(図示せず)が第1本体部602、702および第2本体部604、704の内部にそれぞれ設けられている。また、第1本体部602、702および第2本体部604、704の内部には、駆動ユニット200の駆動モータ260からの駆動力を伝達するための駆動力伝達部として複数の駆動力伝達用ギヤ(図示せず)が設けられている。
また、図1や図2に示す紙幣搬送システム10では、大きさが互いに異なる複数の種類のカバー部(具体的には、例えば図1に示すカバー部900およびカバー部950)が準備されており、各々のユニット100、200、300、500には、複数の種類のカバー部のうち任意の種類のカバー部が取り付け可能となっている。そして、ユニット100、200、300、500とカバー部との間に紙幣の搬送路が形成されるようになっている。
次に、このような紙幣搬送システム10の駆動ユニット200に設けられた搬送制御基板270の制御範囲(すなわち、駆動モータ260による紙幣の搬送の制御範囲)について図2を用いて説明する。上述したように、図1や図2に示す紙幣搬送システム10において、駆動ユニット200の駆動モータ260からの駆動力は、伸縮ユニット500の可動部504において遮断されるようになる。このため、駆動ユニット200の駆動モータ260からの駆動力は、この駆動ユニット200の上流側に設けられた伸縮ユニット500の直近の下流側に位置するユニット(図2に示す例では右側の紙幣搬送ユニット100)と、当該駆動ユニット200の下流側に設けられた伸縮ユニット500の本体部502との間の範囲内に位置する紙幣搬送機構に伝達されるようになる。また、伸縮ユニット500の紙幣通過センサ530による紙幣の検知情報は、この伸縮ユニット500の下流側に位置する搬送制御基板270に伝達されるようになっている。このような事項により、図2に示すように、伸縮ユニット500における本体部502と可動部504との間に、駆動ユニット200の搬送制御基板270による制御範囲の境界が形成されるようになる。すなわち、駆動ユニット200の搬送制御基板270の制御範囲は、この駆動ユニット200の上流側に設けられた伸縮ユニット500の可動部504と、当該駆動ユニット200の下流側に設けられた伸縮ユニット500の本体部502との間の範囲となる。本実施の形態では、このような駆動ユニット200の搬送制御基板270の制御範囲ごとに紙幣の搬送に係るグループが形成されるようになっており、このようなグループが直列に並ぶよう複数設けられることにより紙幣搬送システム10が構成されている。すなわち、紙幣搬送システム10の各々のグループにおいて、駆動モータ260や搬送制御基板270が設けられるとともに、各々のグループにおける最も上流側の箇所には紙幣通過センサ530が設けられるようになる。
図3は、本実施の形態において各々が図1や図2に示す上記のユニット100、200、300、400、500、600、700からなる複数のグループ(グループA〜C)および島端金庫800が直列に並ぶよう設けられたときの紙幣搬送システム10の構成を概略的に示す概略構成図である。本実施の形態では、紙幣搬送システム10の各グループA〜Cの下流側に島端金庫800が設けられており、紙幣搬送システム10においてグループC、グループB、グループAの順に搬送された紙幣はグループAから島端金庫800に送られ、この島端金庫800に収納されるようになっている。また、図3に示すように、各グループA〜Cに設けられた各搬送制御基板270A〜270Cは、紙幣の搬送方向における下流側から順に号機に係る情報が割り振られるようになっている。具体的には、最も下流側に位置する(すなわち、島端金庫800に最も近い)グループAに設けられた搬送制御基板270Aには1号機が割り振られ、グループAの直近の上流側に位置するグループBに設けられた搬送制御基板270Bには2号機が割り振られ、グループBの直近の上流側に位置するグループCに設けられた搬送制御基板270Cには3号機が割り振られるようになっている。このような各搬送制御基板270A〜270Cへの号機に係る情報の割り振りは、島端金庫800に設けられた本体制御部830(後述)において行われるようになっている。なお、各搬送制御基板270A〜270Cへの号機に係る情報の割り振りにおいて、紙幣の搬送方向における下流側から順に号機に係る情報が割り振られる代わりに紙幣の搬送方向における上流側から順に号機に係る情報が割り振られるようになっていてもよく、また、連番で号機に係る情報が割り振られる代わりに順不動で号機に係る情報が割り振られたりあるいは号機として偶数番号のみが割り振られたりするようになっていてもよい。このように、本実施の形態では、各搬送制御基板270A〜270Cへの号機に係る情報の割り振りの方法を後述する本体制御部830(後述)において自在に設定することができるようになっている。また、本実施の形態では、各グループA〜Cにおいて、紙幣の搬送を行う紙幣搬送部が設けられている。具体的には、各グループA〜Cに設けられる紙幣搬送部は、駆動モータ260A〜260Cと、当該駆動モータ260A〜260Cにより駆動される各ユニット100、200、300、500、600、700の紙幣搬送機構とから構成されている。このようにして、紙幣搬送システム10は、直列に並ぶよう配置された、各グループA〜Cに対応する複数の紙幣搬送部から構成されるようになる。
図3に示すように、島端金庫800は筐体802を備えており、この筐体802の内部には、紙幣を収納する収納庫810、および紙幣搬送システム10のグループAから送られた紙幣を収納庫810に収納する前に一時的に保留する一時保留部820がそれぞれ設けられている。そして、紙幣搬送システム10のグループAから島端金庫800に送られた紙幣は一時保留部820で一時的に保留された後に収納庫810に収納されるようになっている。また、島端金庫800の側面には扉804が設けられており、所定の権限を有する管理者のみがこの扉804を開けて収納庫810から紙幣を回収することができるようになっている。また、島端金庫800には本体制御部830が設けられており、この本体制御部830により紙幣搬送システム10の各グループA〜Cにおける紙幣の搬送が管理されるようになっている。より詳細には、上述したように、本体制御部830において、紙幣搬送システム10の各グループA〜Cに設けられた搬送制御基板270A〜270Cへの号機に係る情報の割り振りが行われるようになっており、紙幣搬送システム10において紙幣は基本的に号機の数が大きい搬送制御基板270に係るグループから号機の数が小さい搬送制御基板270に係るグループへ順に搬送されるようになっている。
本実施の形態では、島端金庫800に設けられた本体制御部830は、搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る情報を、グループA〜Cの配置順に合わせて自動で設定することができるようになっている。より詳細には、本体制御部830は、号機設定信号を各搬送制御基板270A〜270Cに送信する号機設定信号送信手段832と、各搬送制御基板270A〜270Cにから送信された、号機設定信号に対する応答信号を受信する応答信号受信手段834とを有しており、本体制御部830は、応答信号受信手段834により受信された、各搬送制御基板270A〜270Cから送信された応答信号に基づいて、各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る情報を設定することができるようになっている。また、各グループA〜Cの位置が変更された場合(すなわち、各搬送制御基板270A〜270Cの位置が変更された場合)に、本体制御部830は、応答信号受信手段834により受信された、各搬送制御基板270A〜270Cから送信された応答信号に基づいて、各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る情報を自動的に変更することができるようになっている。これらの技術的事項について図4乃至図9を用いて詳述する。
図4(a)〜(c)は、図3に示す紙幣搬送システム10において島端金庫800の本体制御部830により各搬送制御基板270A〜270Cに対して号機設定を行う際の動作を順に示す説明図であり、図5(a)〜(d)は、図3に示す紙幣搬送システム10において2号機に係る搬送制御基板270Bが交換された場合に島端金庫800の本体制御部830により各搬送制御基板270A〜270Cに対して号機設定を行う際の動作を順に示す説明図である。また、図6は、図3に示す紙幣搬送システム10の導入設置時における各搬送制御基板270の号機設定に係る動作を示すフローチャートであり、図7は、図3に示す紙幣搬送システム10において島端金庫800の電源が先にONとなった場合における各搬送制御基板270の号機設定に係る動作を示すフローチャートであり、図8は、図3に示す紙幣搬送システム10において各搬送制御基板270の電源が先にONとなった場合における各搬送制御基板270の号機設定に係る動作を示すフローチャートである。また、図9は、図3に示す紙幣搬送システム10においてある搬送制御基板270が交換された場合における当該搬送制御基板270の号機設定に係る動作を示すフローチャートである。なお、図6乃至図9に示すフローチャートでは、図3乃至図5に示すフローチャートの搬送制御基板270A〜270Cをまとめて搬送制御基板270として表示している。また、図6乃至図9に示すフローチャートに係る以下の説明でも、上記の搬送制御基板270A〜270Cをまとめて搬送制御基板270として記載している。
図4および図5に示すように、本実施の形態の紙幣搬送システム10において互いに隣り合う搬送制御基板270A〜270Cは通信ケーブル(より詳細には、RS−485通信ケーブル)等の制御線20により通信可能に接続されている。また、最も下流側に位置する搬送制御基板270Aおよび島端金庫800の本体制御部830も制御線20により通信可能に接続されている。このようにして、複数の搬送制御基板270A〜270Cのうち制御線20により島端金庫800の本体制御部830に直接的に通信可能に接続されていない搬送制御基板270B、270Cは、別の搬送制御基板を介して本体制御部830に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
図3に示す紙幣搬送システム10において本体制御部830により各搬送制御基板270A〜270Cに対して号機設定を行う際に、図4(a)に示すように、まず、最も下流側に位置する搬送制御基板270Aに対して島端金庫800の本体制御部830から1号機に係る号機設定信号が送信される。そして、搬送制御基板270Aが1号機に係る号機設定信号を受信する(図4(a)における「入力:ON」)と、搬送制御基板270Aは応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は搬送制御基板270Aに対して号機に係る情報として「1号機」を設定する。ここで、島端金庫800の本体制御部830は搬送制御基板270Aに1号機に係る号機設定信号を送信し続けるとともに搬送制御基板270Aは島端金庫800の本体制御部830に応答信号を送信し続けるようになる。すなわち、搬送制御基板270Aにおいて号機設定信号に関して「入力:ON」「出力:ON」の状態が維持されるようになる。このことにより、本体制御部830において搬送制御基板270Aの号機設定が適切に維持されるようになる。
また、島端金庫800の本体制御部830は、搬送制御基板270Aから応答信号を受信すると、図4(b)に示すように、この搬送制御基板270Aを介して更に上流側に位置する搬送制御基板270Bに2号機に係る号機設定信号を送信する。そして、搬送制御基板270Bが2号機に係る号機設定信号を受信すると(図4(b)における「入力:ON」)と、搬送制御基板270Bは応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は搬送制御基板270Bに対して号機に係る情報として「2号機」を設定する。ここで、島端金庫800の本体制御部830は搬送制御基板270Bに2号機に係る号機設定信号を送信し続けるとともに搬送制御基板270Bは島端金庫800の本体制御部830に応答信号を送信し続けるようになる。すなわち、搬送制御基板270Bにおいて号機設定信号に関して「入力:ON」「出力:ON」の状態が維持されるようになる。このことにより、本体制御部830において搬送制御基板270Bの号機設定が適切に維持されるようになる。
また、島端金庫800の本体制御部830は、搬送制御基板270Bから応答信号を受信すると、図4(c)に示すように、この搬送制御基板270Bを介して更に上流側に位置する搬送制御基板270Cに3号機に係る号機設定信号を送信する。そして、搬送制御基板270Cが3号機に係る号機設定信号を受信すると(図4(c)における「入力:ON」)と、搬送制御基板270Cは応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は搬送制御基板270Cに対して号機に係る情報として「3号機」を設定する。ここで、島端金庫800の本体制御部830は搬送制御基板270Cに3号機に係る号機設定信号を送信し続けるとともに搬送制御基板270Bは島端金庫800の本体制御部830に応答信号を送信し続けるようになる。すなわち、搬送制御基板270Cにおいて号機設定信号に関して「入力:ON」「出力:ON」の状態が維持されるようになる。このことにより、本体制御部830において搬送制御基板270Cの号機設定が適切に維持されるようになる。
同様にして、搬送制御基板270Cの上流側に設けられた他の搬送制御基板に対しても島端金庫800の本体制御部830から4号機以降に係る号機設定信号が送信され、この搬送制御基板は4号機以降に係る号機設定信号を受信すると応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信するようになっている。このことにより、搬送制御基板270Cの上流側に設けられた他の搬送制御基板に対しても島端金庫800の本体制御部830により号機に係る情報が同様に設定されるようになる。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、搬送制御基板270A〜270Cの位置が変更された場合に、本体制御部830は、応答信号受信手段834により受信された、各搬送制御基板270A〜270Cから送信された応答信号に基づいて、各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る情報を自動的に変更することができるようになっている。具体的には、図4に示す紙幣搬送システム10において、例えば1号機が割り振られた搬送制御基板270Aと3号機が割り振られた搬送制御基板270Cとが交換された場合には、本体制御部830は、応答信号受信手段834により受信された、各搬送制御基板270A〜270Cから送信された応答信号に基づいて、島端金庫800の直近の上流側に位置するようになった搬送制御基板270Cに対して号機に係る情報として1号機を新たに割り振るとともに、搬送制御基板270Bよりも更に上流側に位置するようになった搬送制御基板270Aに対して号機に係る情報として3号機を新たに割り振ることができるようになっている。
次に、図3に示す紙幣搬送システム10において例えば2号機に係る搬送制御基板270Bが新しい搬送制御基板270B´に交換された場合に島端金庫800の本体制御部830により各搬送制御基板270A、270B´、270Cに対して号機設定を行う際の動作について図5(a)〜(d)を用いて説明する。図3に示すような紙幣搬送システム10において島端金庫800の本体制御部830により各搬送制御基板270A〜270Cに対して号機設定が行われた後、例えば2号機に係る搬送制御基板270Bが取り外され、この取り外された箇所に新たな搬送制御基板270B´(すなわち、号機に係る情報が割り振られていない搬送制御基板270)が取り付けられたときには以下に示すような動作が行われるようになる。具体的には、図5(a)に示すように、搬送制御基板270Aは島端金庫800の本体制御部830から送られた1号機に係る号機設定信号に対して応答信号を本体制御部830に戻すようになる。このことにより、図5(b)に示すように、この搬送制御基板270Aにおいて号機設定信号に関して「入力:ON」「出力:ON」の状態となるが、新たな搬送制御基板270B´は号機に係る情報が未設定のため、島端金庫800の本体制御部830からこの新たな搬送制御基板270B´に2号機に係る号機設定信号が送られても当該搬送制御基板270B´は無応答となり本体制御部830は搬送制御基板270B´からの応答信号を受信しない。また、図5(c)に示すように、搬送制御基板270Cは島端金庫800の本体制御部830から送られた3号機に係る号機設定信号に対して応答信号を本体制御部830に戻すが、号機設定信号に関して「入力:OFF」「出力:OFF」の状態のままとなる。そして、島端金庫800の本体制御部830は、2号機以降に係る号機設定信号に対する応答信号を受信しない場合には、図5(d)に示すように99号機に係る号機設定信号を各搬送制御基板270A〜270Cに送信するようになり、新たな搬送制御基板270B´は、この99号機に係る号機設定信号に対して応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。ここで、本実施の形態の紙幣搬送システム10では一般的に搬送制御基板270の数は最大で例えば63台であるため、本体制御部830において既存の搬送制御基板270に号機に係る情報として99号機が割り振られることはない。
次に、図3に示す紙幣搬送システム10の導入設置時における各搬送制御基板270の号機設定に係る動作について図6に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
図3に示す紙幣搬送システム10を遊技施設に導入設置する際に、島端金庫800に紙幣搬送システム10の各グループA〜Cを直列に接続した後、島端金庫800の電源をONにすると(STEP101)、初期状態ではこの島端金庫800の本体制御部830に各搬送制御基板270から応答信号が送信されないため、島端金庫800は設定エラーとなる(STEP102)。一方、島端金庫800に紙幣搬送システム10の各グループA〜Cを直列に接続した後、各搬送制御基板270の電源をONにすると(STEP110)、初期状態では島端金庫800の本体制御部830から各搬送制御基板270に搬送設定信号が送信されないため、各搬送制御基板270は設定エラーとなる(STEP111)。
その後、島端金庫800の本体制御部830においてRAS(Remote Access Service)が起動すると(STEP103)、号機設定準備信号がブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信される(STEP104)。なお、RASが起動した後に号機の設定を行う場合には、搬送制御基板270の接続台数を入力する工程が含まれるようになっていてもよい。搬送制御基板270の接続台数を入力しておけば、紙幣の搬送方向における下流側の搬送制御基板270に大きい号機番号を容易に割り振ることができる。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定準備信号を受信すると(STEP112)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。島端金庫800の本体制御部830は、号機設定準備信号に対する応答信号を受信すると、号機設定信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP105)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定信号を受信すると(STEP113)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このようにして、島端金庫800の本体制御部830において各搬送制御基板270に対して号機に係る情報が設定されるようになる。その後、島端金庫800の本体制御部830は、搬送設定信号を各搬送制御基板270に送信する(STEP106)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から搬送設定信号を受信すると(STEP114)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270を介して各グループA〜Cに設けられた紙幣搬送部の設定を行い、よって各グループの紙幣搬送部における紙幣の搬送を管理することができるようになる。また、各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定信号に係る情報を受信すると、上記の設定エラーがクリアされるようになる(STEP115)。
次に、図3に示す紙幣搬送システム10において島端金庫800の電源が先にONとなった場合における各搬送制御基板270の号機設定に係る動作について図7に示すフローチャートを用いて説明する。
図3に示す紙幣搬送システム10において島端金庫800の電源を先にONとした場合には(STEP201)、当該島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270との通信を開始するが(STEP202)、初期状態では各搬送制御基板270の電源がOFFとなっており本体制御部830に対して各搬送制御基板270から応答信号が送信されないため、本体制御部830は号機設定失敗となる(STEP203)。この場合は、本体制御部830が各搬送制御基板270に対して状態通知を行っても(STEP204)、通信エラーとなる。
その後、各搬送制御基板270の電源をONにすると(STEP210)、本体制御部830が各搬送制御基板270に対して状態通知を行ったときに(STEP205)、各搬送制御基板270は本体制御部830に現状態に係る情報を送信する(STEP211)。本体制御部830は、各搬送制御基板270から電源ON状態に係る情報を受信すると、号機設定準備信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP206)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定準備信号を受信すると(STEP212)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。島端金庫800の本体制御部830は、号機設定準備信号に対する応答信号を受信すると、号機設定信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP207)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定信号を受信すると(STEP213)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このようにして、島端金庫800の本体制御部830において各搬送制御基板270に対して号機に係る情報が設定されるようになる。その後、島端金庫800の本体制御部830は、搬送設定信号を各搬送制御基板270に送信する(STEP208)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から搬送設定信号を受信すると(STEP214)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270を介して各グループA〜Cに設けられた紙幣搬送部の設定を行い、よって各グループの紙幣搬送部における紙幣の搬送を管理することができるようになる。また、必要に応じて島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270に対してイニシャル要求を行い(STEP209)、各搬送制御基板270は本体制御部830からイニシャル要求を受けると動作に必要な処理(具体的には、リセット、センサやモータの動作チェック等)を行うようになる(STEP215)。
次に、図3に示す紙幣搬送システム10において各搬送制御基板270の電源が先にONとなった場合における各搬送制御基板270の号機設定に係る動作について図8に示すフローチャートを用いて説明する。
図3に示す紙幣搬送システム10において各搬送制御基板270の電源を先にONにすると(STEP310)、島端金庫800の電源をその後にONとした場合に(STEP301)、当該島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270との通信を開始する(STEP302)。そして、本体制御部830は号機設定準備信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP303)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定準備信号を受信すると(STEP311)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。島端金庫800の本体制御部830は、号機設定準備信号に対する応答信号を受信すると、号機設定信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP304)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定信号を受信すると(STEP312)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このようにして、島端金庫800の本体制御部830において各搬送制御基板270に対して号機に係る情報が設定されるようになる。その後、島端金庫800の本体制御部830は、搬送設定信号を各搬送制御基板270に送信する(STEP305)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から搬送設定信号を受信すると(STEP313)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270を介して各グループA〜Cに設けられた紙幣搬送部の設定を行い、よって各グループの紙幣搬送部における紙幣の搬送を管理することができるようになる。また、必要に応じて島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270に対してイニシャル要求を行い(STEP306)、各搬送制御基板270は本体制御部830からイニシャル要求を受けると動作に必要な処理(具体的には、リセット、センサやモータの動作チェック等)を行うようになる(STEP314)。
次に、図3に示す紙幣搬送システム10においてある搬送制御基板270が交換された場合における当該搬送制御基板270の号機設定に係る動作について図9に示すフローチャートを用いて説明する。
図9に示すフローチャートにおける島端金庫800に係るSTEP401〜STEP405の動作および搬送制御基板270に係るSTEP410〜STEP413の動作は、図8に示すフローチャートにおける島端金庫800に係るSTEP301〜STEP305の動作および搬送制御基板270に係るSTEP310〜STEP313の動作と同一であるため説明を省略する。そして、各搬送制御基板270のうちある搬送制御基板270の交換が行われたときには、本体制御部830が各搬送制御基板270に対して状態通知を行っても(STEP406)、通信エラーとなる。
その後、新たな搬送制御基板270の電源をONとしたときに(STEP420)、この新たな搬送制御基板270の号機が未設定であるため設定エラーとなる(STEP421)。この場合には、島端金庫800の本体制御部830からこの新たな搬送制御基板270に号機設定信号が送られても当該搬送制御基板270は無応答となり本体制御部830はこの搬送制御基板270からの応答信号を受信しない。このことにより、本体制御部830は99号機に係る号機設定信号を新たな搬送制御基板270に送信する(STEP422)。新たな搬送制御基板270は、本体制御部830から99号機に係る号機設定信号を受信すると、応答信号を本体制御部830に送信する(STEP427)。このことにより、新たな搬送制御基板270の電源がON状態であるという情報が当該搬送制御基板270から本体制御部830に送信されるようになる。その後、本体制御部830は号機設定準備信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP423)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定準備信号を受信すると(STEP428)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。島端金庫800の本体制御部830は、号機設定準備信号に対する応答信号を受信すると、号機設定信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP424)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定信号を受信すると(STEP429)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。その後、島端金庫800の本体制御部830は、搬送設定信号を各搬送制御基板270に送信する(STEP425)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から搬送設定信号を受信すると(STEP430)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270を介して各グループA〜Cに設けられた紙幣搬送部の設定を行い、よって各グループの紙幣搬送部における紙幣の搬送を管理することができるようになる。また、必要に応じて島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270に対してイニシャル要求を行い(STEP426)、各搬送制御基板270は本体制御部830からイニシャル要求を受けると動作に必要な処理(具体的には、リセット、センサやモータの動作チェック等)を行うようになる(STEP431)。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣搬送システム10およびその制御方法によれば、直列に並ぶよう複数の紙幣搬送部(具体的には、駆動モータ260A〜260Cと、当該駆動モータ260A〜260Cにより駆動される各ユニット100、200、300、500、600、700の紙幣搬送機構とから構成されるもの)が設けられており、複数の搬送制御基板270A〜270Cのうち少なくとも一つの搬送制御基板(図3等に示す例では搬送制御基板270A)に通信可能に接続された本体制御部830は、各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る信号を、紙幣搬送部の配置順に合わせて自動で設定することができるようになっている。この場合には、遊技施設への紙幣搬送システム10の導入時において各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る情報の設定に必要な作業時間を大幅に短縮することができ、また、同一の遊技島内で搬送制御基板270A〜270Cの位置が変更になった場合でも対応することができる。すなわち、従来技術の紙幣搬送システムでは、複数の搬送制御基板の各々の号機に係る情報を、各搬送制御基板に搭載されたスイッチ(具体的には、例えば8桁のON/OFFスイッチ)により1台ずつ設定していたが、このような従来技術の紙幣搬送システムでは、遊技施設への紙幣搬送システムの導入時に、各搬送制御基板により号機に係る情報を1台ずつ設定する必要があるため作業時間が長くなってしまうという問題があった。また、同一の遊技島内で搬送制御基板の位置が変更になった場合でも、各制御搬送基板に割り振られた号機に係る情報の設定が自動的に変更されないため、位置が変更となった搬送制御基板は本来の設定とは別の設定で紙幣搬送部の制御を行ってしまうおそれがあった。これに対し、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、このような従来技術の紙幣搬送システムにおける上記の問題点を解消することができる。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10においては、上述したように、本体制御部830は、号機設定信号を各搬送制御基板270A〜270Cに送信する号機設定信号送信手段832と、各搬送制御基板270A〜270Cから送信された、号機設定信号に対する応答信号を受信する応答信号受信手段834とを有しており、本体制御部830は、応答信号受信手段834により受信された、各搬送制御基板270A〜270Cから送信された応答信号に基づいて、各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る情報を設定することができるようになっている。このことにより、本体制御部830は、各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る信号を、紙幣搬送部の配置順に合わせてスムーズに設定することができるようになる。また、本実施の形態の紙幣搬送システム10においては、搬送制御基板270A〜270Cの位置が変更された場合に、本体制御部830は、応答信号受信手段834により受信された、各搬送制御基板270A〜270Cから送信された応答信号に基づいて、各搬送制御基板270A〜270Cの号機に係る情報を自動的に変更することができるようになっている。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10においては、上述したように、本体制御部830において号機に係る情報が設定されている搬送制御基板(例えば、搬送制御基板270B)が、本体制御部830において号機に係る情報が設定されていない搬送制御基板(例えば、搬送制御基板270B´)と交換された場合に、本体制御部830は、号機に係る情報が設定されていない搬送制御基板270B´に対して号機に係る情報(具体的には、99号機)を自動的に割り振ることができるようになっている(図5参照)。この場合には、紙幣搬送システム10においてある搬送制御基板が取り外されて新たな搬送制御基板が取り付けられるような搬送制御基板の交換が行われた場合でも、新たに取り付けられた搬送制御基板が本来の設定(すなわち、交換が行われる前の搬送制御基板における設定)とは別の設定で紙幣搬送部の制御を行ってしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10においては、上述したように、互いに隣り合う2つの紙幣搬送部の各々に対応する2つの搬送制御基板270A〜270Cは制御線20により通信可能に接続されており、複数の搬送制御基板270A〜270Cのうち制御線20により本体制御部830に直接的に通信可能に接続されていない搬送制御基板270B、270Cは、別の搬送制御基板を介して本体制御部830に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10においては、上述したように、各搬送制御基板270A〜270Cは、対応する紙幣搬送部の本体部分(具体的には、駆動ユニット200の筐体内)に設けられている。
なお、本実施の形態による紙幣搬送システム10やその制御方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、本体制御部830と各搬送制御基板270との間で送受信される信号(具体的には、通信電文)に、遊技施設の店番号や島端金庫800の号機に係る情報を含めるようにしてもよい。この場合には、搬送制御基板270の同一号機による競合を抑止することができるようになる。
また、本実施の形態では、図1や図2に示す紙幣搬送システム10(具体的には、第1取込ユニット300や第2取込ユニット400)に接続された紙幣入金装置としての台間機の号機の設定を島端金庫800の本体制御部830により行うことができるようになっていてもよい。すなわち、紙幣搬送システム10に設けられた各搬送制御基板270と台間機との間で送受信される制御信号を利用して、本体制御部830により台間機の号機の設定を行うことができるようになっていてもよい。このことについて図10を用いて説明する。図10は、島端金庫で台間機の号機を設定し、搬送制御基板270を経由して、台間機に号機を割り振るときの動作を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートに示す動作が行われる紙幣搬送システム10では、各搬送制御基板270と、当該搬送制御基板270が設けられた紙幣搬送システム10のグループに対応する台間機とは制御線により互いに通信可能に接続されている。
図10のフローチャートに示すように、島端金庫800の本体制御部830において台間機の号機の設定が開始されると(STEP501)、当該本体制御部830は各搬送制御基板270に台間機号機設定信号を送信する(STEP502)。各搬送制御基板270は、本体制御部830から台間機号機設定信号を受信すると(STEP503)、当該搬送制御基板270が設けられた紙幣搬送システム10のグループに対応する台間機に号機設定準備信号を送信する(STEP504)。台間機は、搬送制御基板270から送信された号機設定準備信号を受信すると(STEP505)、号機設定準備を完了し(STEP506)、号機設定準備完了信号を搬送制御基板270に送信する。そして、搬送制御基板270は、台間機から号機設定準備完了信号を受信すると(STEP507)、号機設定信号を当該台間機に送信する(STEP508)。台間機は、号機設定信号を受信すると(STEP509)、当該台間機において号機設定が完了する(STEP510)。また、台間機は、号機設定が完了すると、号機設定完了信号を搬送制御基板270に送信する。そして、搬送制御基板270は、台間機から号機設定完了信号を受信すると、台間機の号機設定を完了させ(STEP511)、号機設定完了信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。島端金庫800の本体制御部830は、号機設定完了信号を各搬送制御基板270から受信すると、台間機の号機設定を完了させる(STEP512)。このようにして、島端金庫800の本体制御部830による台間機の号機の割り振りが完了する。
なお、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、同様の方法を利用して、遊技施設に設けられたコンソールが島コントローラー経由で台間機の号機の割り振りを行うことができるようになっていてもよい。このような動作について図11に示すフローチャートを用いて以下に説明する。図11は、遊技施設に設けられたコンソールで台間機の号機を設定し、島コントローラーを経由して、台間機に号機を割り振るときの動作を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートに示す動作が行われる遊技施設では、島コントローラーと、当該島コントローラーが設けられた遊技島に対応する台間機とはブロードキャスト通信により双方向に通信可能となっている。
図11のフローチャートに示すように、コンソールにおいて台間機の号機の設定が行われると(STEP601)、当該コンソールは島コントローラーに台間機号機設定信号を送信し、台間機の号機設定を開始する(STEP602)。島コントローラーは、コンソールから台間機号機設定信号を受信すると(STEP603)、当該島コントローラーが設けられた遊技島に対応する台間機に号機設定準備信号をブロードキャスト通信により送信する(STEP604)。台間機は、島コントローラーから送信された号機設定準備信号を受信すると(STEP605)、号機設定準備を完了し、号機設定準備完了信号を島コントローラーに送信する。そして、島コントローラーは、台間機から号機設定準備完了信号を受信すると、号機設定信号を当該台間機に送信する(STEP606)。台間機は、号機設定信号を受信すると(STEP607)、当該台間機において号機設定が完了する。また、台間機は、号機設定が完了すると、号機設定完了信号を島コントローラーに送信する。そして、島コントローラーは、台間機から号機設定完了信号を受信すると、台間機の号機設定を完了させ、台間機号機設定完了信号をコンソールに送信する(STEP608)。コンソールは、台間機号機設定完了信号を島コントローラーから受信すると(STEP609)、台間機の号機設定を完了させる。このようにして、コンソールによる島コントローラーを介した台間機の号機の割り振りが完了する。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、遊技施設に設けられたコンソールが島端金庫800の設定を行い、このことにより当該島端金庫800の本体制御部830を介して各搬送制御基板270の設定を行うことができるようになっていてもよい。このような動作について図12に示すフローチャートを用いて以下に説明する。図12は、遊技施設に設けられたコンソールで島端金庫800や各搬送制御基板270の設定が行われる際の動作を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートに示す動作が行われる遊技施設では、遊技施設に設けられたコンソールおよび島端金庫800の本体制御部830はLANにより双方向に通信可能となっている。
図12のフローチャートに示すように、コンソールにおいて島端金庫800の設定(および各搬送制御基板270の設定)が行われると(STEP701)、当該コンソールは島端金庫設定信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する(STEP702)。島端金庫800の本体制御部830は、コンソールから島端金庫設定信号を受信すると(STEP703)、島端金庫800の設定を更新する(STEP704)。また、島端金庫800の本体制御部830は、号機設定準備信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP705)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定準備信号を受信すると(STEP706)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。島端金庫800の本体制御部830は、号機設定準備信号に対する応答信号を受信すると、号機設定信号をブロードキャスト通信により各搬送制御基板270に送信する(STEP707)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から号機設定信号を受信すると(STEP708)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このようにして、島端金庫800の本体制御部830において各搬送制御基板270に対して号機に係る情報が設定されるようになる。その後、島端金庫800の本体制御部830は、搬送設定信号を各搬送制御基板270に送信する(STEP709)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から搬送設定信号を受信すると(STEP710)、応答信号を島端金庫800の本体制御部830に送信する。このことにより、島端金庫800の本体制御部830は各搬送制御基板270を介して紙幣搬送システム10の各グループに設けられた紙幣搬送部の設定を行い、よって各グループの紙幣搬送部における紙幣の搬送を管理することができるようになる。また、島端金庫800の本体制御部830は、搬送設定信号に対する応答信号を各搬送制御基板270から受信すると、島端金庫設定完了信号をコンソールに送信する(STEP711)。そして、コンソールが島端金庫設定完了信号を島端金庫800の本体制御部830から受信すると(STEP712)、島端金庫800の設定に係る一連の動作が完了する。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、台間機の号機に係る情報を島端金庫800の本体制御部830に通知するようになっていてもよい。このような動作について図13に示すフローチャートを用いて以下に説明する。図13は、台間機の号機に係る情報を島端金庫800の本体制御部830に通知する際の動作を示すフローチャートである。
図13のフローチャートに示すように、島端金庫800の本体制御部830において台間機の号機に係る情報の取得が開始されると(STEP801)、当該本体制御部830は各搬送制御基板270に台間機号機問合せ信号を送信する(STEP802)。各搬送制御基板270は、島端金庫800の本体制御部830から台間機号機問合せ信号を受信すると(STEP803)、号機問合せ信号を台間機に送信する(STEP804)。台間機は、号機問合せ信号を受信すると(STEP805)、当該台間機の号機に係る情報を各搬送制御基板270に送信する(STEP806)。各搬送制御基板270において、台間機からの号機に係る情報の受信が完了すると(STEP807)、台間機の号機に係る情報を島端金庫800の本体制御部830に送信する(STEP808)。このようにして、島端金庫800の本体制御部830は、台間機の号機に係る情報の取得を完了する(STEP809)。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、台間機は、当該台間機と各搬送制御基板270との間で送受信される制御信号を利用して搬送エラー情報を取得し、この台間機の状態表示ランプにてエラー発生箇所を表示するようになっていてもよい。このことにより、店員は紙幣の搬送エラーの発生を検知した搬送制御基板270の位置を容易に特定することができるようになり、よって紙幣搬送システム10におけるどのグループで紙幣の搬送エラーが発生したかを店員は容易に特定することができるようになる。図14は、台間機が当該台間機と各搬送制御基板270との間で送受信される制御信号を利用して搬送エラー情報を取得する際の動作を示すフローチャートである。
図14のフローチャートに示すように、ある搬送制御基板270において紙幣の搬送エラーの発生が検知されると(STEP900)、この搬送制御基板270は搬送エラー状態を台間機に通知する(STEP901)。台間機は、搬送エラー信号を受信すると(STEP902)、状態表示ランプの内容を変更することにより店員に対して搬送エラーの発生およびどの搬送制御基板270で搬送エラーが発生したかという情報を報知する(STEP903)。また、島端金庫800は各搬送制御基板270に対して状態通知を行うが(STEP904)、搬送エラーの発生を検知した搬送制御基板270は、この状態通知を受信すると(STEP905)、島端金庫800にエラー通知を行う。このことにより、島端金庫800でも状態表示ランプの内容が変更されることにより店員に対してエラー表示が行われる(STEP906)。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、ある搬送制御基板270において紙幣の搬送エラーの発生が検知された後、この搬送制御基板270は、当該搬送制御基板270と台間機との間で送受信される制御信号を利用して、店員がリモコンを操作することにより台間機に対してリセットが行われたことを検知し、このことにより当該搬送制御基板270が紙幣の搬送をリセットすることができるようになっていてもよい。なお、この場合には、搬送制御基板270と台間機との間で送受信される信号として、搬送リセット用のものが別途用意されていてもよい。図15は、紙幣の搬送エラーの発生を検知した搬送制御基板270が、当該搬送制御基板270と台間機との間で送受信される制御信号を利用して搬送リセット情報を取得する際の動作を示すフローチャートである。
図15のフローチャートに示すように、ある搬送制御基板270において紙幣の搬送エラーの発生が検知された後、店員がリモコンを操作して台間機に対してリセットを行い、リモコンのリセットボタンが押下されたことを台間機が受信すると(STEP1001)、台間機は、紙幣の搬送エラーの発生を検知した搬送制御基板270に対してリモコンのリセットボタンが押下されたことを通知する(STEP1002)。紙幣の搬送エラーの発生を検知した搬送制御基板270は、リモコンのリセットボタンが押下されたことを受信すると(STEP1003)、当該搬送制御基板270に対応するグループにおける紙幣の搬送をリセットする(STEP1004)。そして、紙幣の搬送のリセットが完了すると(STEP1005)、台間機は状態表示ランプの内容を変更することにより紙幣の搬送のリセットが完了したことを店員に報知する(STEP1006)。また、島端金庫800は各搬送制御基板270に対して状態通知を行うが(STEP1007)、搬送のリセットを完了させた搬送制御基板270は、この状態通知を受信すると(STEP1008)、島端金庫800に対してエラー解除通知を行う。このことにより、島端金庫800でも状態表示ランプの内容が変更されることにより店員に対してエラー解除表示が行われる(STEP1009)。
また、本実施の形態の紙幣搬送システム10では、島端金庫800の本体制御部830と各搬送制御基板270との間で上記の通信ケーブル(より詳細には、RS−485通信ケーブル)等の制御線20による通信が行われない場合でも、1つの制御信号が島端金庫800の本体制御部830と各搬送制御基板270との間で送受信されるときには、どの搬送制御基板270でエラーが発生しているかを島端金庫800の本体制御部830に通知することができる。このことについて図16および図17を用いて説明する。なお、図17では、島端金庫800の上流側に4つの搬送制御基板270A〜270Dが連続して直列に通信可能に接続されている態様が示されている。
図16に示すように、ある搬送制御基板320においてエラーが発生したときに、このようなエラーが発生した搬送制御基板270は、図16における参照符号Aで示すようなパルスを1パルス出力するようになっている。また、搬送制御基板270は、エラーが発生していないときには、図16における参照符号Bで示すようなパルスを1パルス出力するようになっている。ここで、エラーが発生したときに出力されるパルスAのパルス幅の大きさは、エラーが発生していないときに出力されるパルスBのパルス幅の大きさと異なるようになっている。また、各搬送制御基板270においてパルスの送信が完了すると、図16における参照符号Cに示すようにパルスの送信が終了した旨が通知されるようになる。その後、下流側の各搬送制御基板270は、この下流側の搬送制御基板270に係る1つのパルスを追加して信号を出力する。このようなパルス信号の送信が上流側の搬送制御基板270から下流側の搬送制御基板270に向かって順に行われ、最終的に島端金庫800の本体制御部830がパルス信号を受信するようになる。島端金庫800の本体制御部830は、受信したパルス信号においてパルスAの有無およびこのパルスAの順番に基づいて、どの搬送制御基板270でエラーが発生したかを特定する。
より詳細には、図17に示すような各搬送制御基板270A〜270Dのうち例えば搬送制御基板270D(4号機)においてエラーが発生したときには、この4号機の搬送制御基板270Dはパルス信号としてパルスAを出力し、3号機の搬送制御基板270Cに対してこのパルス信号を送信する。3号機の搬送制御基板270Cは、4号機の搬送制御基板270Dからパルス信号を受信すると、当該搬送制御基板270Cに係るパルスBを上記のパルスAに追加して出力し、2号機の搬送制御基板270Bに対してこのパルス信号を送信する。2号機の搬送制御基板270Bは、3号機の搬送制御基板270Cからパルス信号を受信すると、当該搬送制御基板270Bに係るパルスBを上記のパルスA、パルスBに更に追加して出力し、1号機の搬送制御基板270Aに対してこのパルス信号を送信する。1号機の搬送制御基板270Aは、2号機の搬送制御基板270Bからパルス信号を受信すると、当該搬送制御基板270Aに係るパルスBを上記のパルスA、パルスB、パルスBに更に追加して出力し、島端金庫800の本体制御部830に対してこのパルス信号を送信する。島端金庫の本体制御部830は、受信したパルス信号におけるパルス数が4個であるとともにパルスAが1番目であるという情報に基づいて、下流側から4番目の搬送制御基板270(すなわち、4号機の搬送制御基板270D)においてエラーが発生したことを検知することができるようになる。
10 紙幣搬送システム
20 制御線
100 紙幣搬送ユニット
110 搬送ベルト
200 駆動ユニット
210 搬送ベルト
260、260A、260B、260C 駆動モータ
270、270A、270B、270B´、270C、270D 搬送制御基板
300 第1取込ユニット
304 紙幣取込口
312、314 搬送ローラ
330 紙幣取込機構
400 第2取込ユニット
404 紙幣取込口
430 紙幣取込機構
500 伸縮ユニット
502 本体部
504 可動部
510 搬送ベルト
530 紙幣通過センサ
600 第1屈曲ユニット
602 第1本体部
604 第2本体部
606 軸
700 第2屈曲ユニット
702 第1本体部
704 第2本体部
706 軸
800 島端金庫
802 筐体
804 扉
810 収納庫
820 一時保留部
830 本体制御部
832 号機設定信号送信手段
834 応答信号受信手段
900、950 カバー部

Claims (7)

  1. 直列に並ぶよう配置され、各々が紙幣の搬送を行う複数の紙幣搬送部と、
    複数の前記紙幣搬送部の各々に対応して設けられ、対応する前記紙幣搬送部による紙幣の搬送を制御する複数の搬送制御部と、
    複数の前記搬送制御部のうち少なくとも一つの前記搬送制御部に通信可能に接続された本体制御部と、
    を備え、
    前記本体制御部は、各前記搬送制御部の号機に係る情報を、前記紙幣搬送部の配置順に合わせて自動で設定することができる、紙幣搬送システム。
  2. 前記本体制御部は、号機設定信号を各前記搬送制御部に送信する号機設定信号送信手段と、各前記搬送制御部から送信された、前記号機設定信号に対する応答信号を受信する応答信号受信手段とを有しており、
    前記本体制御部は、前記応答信号受信手段により受信された、各前記搬送制御部から送信された応答信号に基づいて、各前記搬送制御部の号機に係る情報を設定することができる、請求項1記載の紙幣搬送システム。
  3. 前記搬送制御部の位置が変更された場合に、前記本体制御部は、前記応答信号受信手段により受信された、各前記搬送制御部から送信された応答信号に基づいて、各前記搬送制御部の号機に係る情報を自動的に変更することができる、請求項2記載の紙幣搬送システム。
  4. 前記本体制御部において号機に係る情報が設定されている前記搬送制御部が、前記本体制御部において号機に係る情報が設定されていない前記搬送制御部と交換された場合に、前記本体制御部は、号機に係る情報が設定されていない前記搬送制御部に対して号機に係る情報を自動的に割り振ることができる、請求項2または3記載の紙幣搬送システム。
  5. 互いに隣り合う2つの前記紙幣搬送部の各々に対応する2つの前記搬送制御部は制御線により通信可能に接続されており、
    複数の前記搬送制御部のうち制御線により前記本体制御部に直接的に通信可能に接続されていない前記搬送制御部は、別の前記搬送制御部を介して前記本体制御部に対して信号の送受信を行うことができる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紙幣搬送システム。
  6. 各前記搬送制御部は、対応する前記紙幣搬送部の本体部分に設けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の紙幣搬送システム。
  7. 直列に並ぶよう配置され、各々が紙幣の搬送を行う複数の紙幣搬送部と、複数の前記紙幣搬送部の各々に対応して設けられ、対応する前記紙幣搬送部による紙幣の搬送を制御する複数の搬送制御部と、複数の前記搬送制御部のうち少なくとも一つの前記搬送制御部に通信可能に接続された本体制御部とを備えた紙幣搬送システムの制御方法であって、
    前記本体制御部により号機設定信号を各前記搬送制御部に送信する工程と、
    各前記搬送制御部から送信された、前記号機設定信号に対する応答信号を前記本体制御部により受信する工程と、
    前記本体制御部において、各前記搬送制御部から送信された応答信号に基づいて、各前記搬送制御部の号機に係る情報を設定する工程と、
    を備えた、紙幣搬送システムの制御方法。
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