JP5595095B2 - 包装棒状飯 - Google Patents
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Description
外フィルムは、幅方向の中央部に長手方向に分断するための分断可能部を有しており、内フィルムは2枚のフィルム片からなり、該フィルム片の内端どうしを外フィルムの分断可能部上に重ねている。
棒状飯塊の他端から、残りの外フィルム半体と内フィルムの他方のフィルム片を一緒に引っ張り出す。
上記作業によって、シート状食品が棒状飯塊に直に巻き付いた状態に残り、これを食することができる。
一般には該分断開始容易部は分断可能部を挟んで施した一対の切込みである。
包装シートの巻付け終端を溶着で止めた場合、上記切込みが露出しているから、包装棒状飯の搬送作業や陳列ケースから包装棒状飯を取り出す際に、不用意に切込み間を引っ張ってしまって包装を破損してしまい商品価値を無くすことがあった。
本発明は、上記問題を解決できる包装棒状飯を明らかにするものである。
包装シート(1)は、内フィルム(3)と長方形の外フィルム(2)との間にシート状食品(4)を挟み、内、外両フィルム(2)(3)は、シート状食品(4)を囲んで溶着され、
外フィルム(2)は幅方向の略中央部にて全長に亘って分断可能部(21)を有し、
内フィルム(3)は2枚のフィルム片(31)(31)の互いの内縁を外フィルム(2)の分断可能部(21)上で重ね合わせて形成され、
包装シート(1)の巻付け開始端(1a)に、分断可能部(21)の分断開始を容易にする分断開始容易部(25)が形成されており、
包装シート(1)の内フィルム(3)上に、棒状飯塊(6)を前記外フィルム(2)の分断可能部(21)と直交する方向に倒して載せて包装シート(1)の巻付け終端(1b)側で巻付け開始端(1a)が隠れる様に巻き付け、該巻付け終端(1b)を剥離可能な止着手段(5)で止めている。
図6は、棒状飯塊(6)に包装シート(1)を巻き付け、巻付け終端(1b)を止着手段(5)であるラベル(50)で止着した包装棒状飯を示し、図9は包装が解かれてシート状食品(4)が直に被さった棒状飯塊(6)を示す。
棒状飯塊(6)は白米、或いはかやくご飯の円柱状の塊であり、部分的或いは全体に胡麻等の振掛け食品を振り掛けておいてもよい。
図1乃至図4は、包装シート(1)を示している。
包装シート(1)は、内フィルム(3)と長方形で透明な外フィルム(2)との間に、長方形のシート状食品(4)を挟んで形成される。
外フィルム(2)の長さは、棒状飯塊(6)の周長の1.2乃至1.4程度、幅長さは、棒状飯塊(6)長さに約2cmを加えた長さである。
実施例の分断可能部(21)は、2本のカットテープ(22)を外フィルム(2)の全長に亘って約1cmの間隔を存して平行に接着したものであって、カットテープ(22)(22)間の一端を引っ張ると外フィルム(2)をテープ幅で裂くことができる。
外フィルム(2)の一端には、各カットテープ(22)の外側にカットテープ(22)に接近してカットテープ(22)と平行に短く平行に切込み(23)(23)が施されている。該切込み(23)(23)は、分断可能部(21)の分断開始を容易する分断開始容易部(25)となっている。
実施例の分断開始容易部(25)は、切込み(23)(23)に加えて該切込み(23)(23)間に、切込み(23)(23)より外側にはみ出ない様に、矩形の小ラベル片(24)を貼着して形成されている。
両フィルム片(31)(31)は、互いに外フィルム(2)の長手方向に沿う側縁から台形状に大きくみ出した端部包み部(33)(33)を具えている。
端部包み部(33)(33)のはみ出し高さhは、棒状飯塊(6)の直径の1.3倍程度である。
端部包み部(33)(33)を含むフィルム片(31)(31)は、凹部と凸部が均一に分布したエンボスフィルムである。
尚、内フィルム(3)と前記外フィルム(2)は、互いの溶着性に問題はなく、棒状飯塊(6)に対する粘着性が悪いものを選択すればよい。
海苔(41)は、長さ約16cm、幅長さ約10cmであって、長さは前記棒状飯塊(6)の周長の1倍強(約1.2倍)、幅長さは棒状飯塊(6)の長さと略同じである。
ラベル(50)は、外フィルム(2)の端部の略幅一杯に止着できる大きさであり、裏面全体が接着剤層(51)となっている。
ラベル(50)は外フィルム(2)の分断開始容易部(25)とは反対側端部に、全幅に亘って外フィルム(2)の端縁からはみ出す様に外フィルム(2)の表側面に接着される。
数字「1」は、外フィルム(2)からはみ出た部分の幅中央に印される。
数字「1」の近傍に、内向きの矢印(53)が印される。
数字「2」は、外フィルム(2)の幅方向の一端側に、数字「3」は外フィルム(2)の幅方向の他端側に印される。
数字「2」、「3」の夫々の近傍に、棒状飯塊(6)の長手方向外向きの矢印(54)(55)が印される。
図3に示す如く、内フィルム(3)を上にした包装シート(1)上に、棒状飯塊(6)を倒れ状態で外フィルム(2)のカットテープ(22)と直交し、両端が海苔(41)からはみ出さない様に、且つ海苔(41)の長さ中央付近に載せる。
これによって包装棒状飯が完成する。
尚、図5において、端部包み部(33)(33)は省略している。
完成した包装棒状飯において、包装シート(1)の巻付け開始端(1a)に巻付け終端(1b)が被さって、分断開始容易部(25)は隠れている。
包装棒状飯のラベル(50)を該ラベル(50)に示された数字「1」に対応する矢印(53)の方向に剥がす。ラベル(50)は包装シート(1)から完全に取り外す必要はなく、図8に示す如く、包装シート(1)の両端重なり部を、重なり状態のまま棒状飯塊(6)から離れる方向に開くことができればよい。
外フィルム(2)の切込み(23)(23)間には小ラベル片(24)を貼着されているから、分断開始容易部(25)、即ち、外フィルム(2)を分断するために手指で摘む部分が分かり易い。又、外フィルム(2)に一対の切込み(23)(23)を施しただけの場合、切込み(23)(23)間を摘み難いが、切込み(23)(23)間をフィルムより硬質の小ラベル片(24)を貼着していることによって摘み易くなり、分断可能部(21)をスムーズに裂いて外フィルム(2)を簡単、綺麗に分断できる。
外フィルム(2)の分断終了端には、ラベル(50)が貼り付いているが、外フィルム(2)を裂く勢いでラベル(50)も分断される。
上記作業によって、図9に示す如く、海苔(41)だけが棒状飯塊(6)に直に巻きついた状態に残る。
又、端部包み部(33)(33)は、フィルム片(31)(31)の全長の1/2程度の長さである。
更に、端部包み部(33)(33)のフィルム片(31)(31)からの突出高さhは、棒状飯塊(6)の端面の直径程度でも、その役割を果たすことができる。
包装シート(1)の大きさは、棒状飯塊(6)の大きさに合わせて作成すればよい。
2 外フィルム
21 分断可能部
22 カットテープ
23 切込み
24 小ラベル片
25 分断開始容易部
3 内フィルム
31 フィルム片
33 端部包み部
4 シート状食品
41 シート状海苔
5 止着手段
50 ラベル
Claims (5)
- 棒状飯塊(6)に包装シート(1)を巻き付けて包んだ包装飯塊であって、
包装シート(1)は、内フィルム(3)と長方形の外フィルム(2)との間にシート状食品(4)を挟み、内、外両フィルム(2)(3)は、シート状食品(4)を囲んで溶着され、
外フィルム(2)は幅方向の略中央部にて全長に亘って分断可能部(21)を有し、
内フィルム(3)は2枚のフィルム片(31)(31)の互いの内縁を外フィルム(2)の分断可能部(21)上で重ね合わせて形成され、
包装シート(1)の巻付け開始端(1a)に、外フィルム(2)の分断可能部(21)を挟んで外フィルム(2)の端縁に施した一対の切込み(23)(23)を含み、分断可能部(21)の分断開始を容易にする分断開始容易部(25)が形成されており、
包装シート(1)の内フィルム(3)上に、棒状飯塊(6)を前記外フィルム(2)の分断可能部(21)と直交する方向に倒して載せて包装シート(1)の巻付け終端(1b)側で巻付け開始端(1a)が隠れる様に巻き付け、該巻付け終端(1b)を剥離可能な止着手段(5)で止めている、包装棒状飯。 - 分断開始容易部(25)は、切込み(23)(23)間にて外フィルム(2)に貼着した摘み用小ラベル片(24)を含んでいる、請求項1に記載の包装棒状飯。
- 内フィルム(3)の両フィルム片(31)(31)は、棒状飯塊(6)の端部を包む端部包み部(33)(33)を外フィルム(2)からはみ出して具えており、内フィルム(3)上に載せた棒状飯塊(6)の両端を端部包み部(33)(33)で包んでから、包装シート(1)を棒状飯塊(6)の周面に巻き付ける、請求項1又は請求項2に記載の包装棒状飯。
- 端部包み部(33)の外フィルム(2)からのはみ出し高さhは、棒状飯塊(6)の端面幅程度である、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の包装棒状飯。
- 内フィルム(2)及び/又は端部包み部(33)(33)は、均一分布に凹凸が施されたエンボスフィルムである、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の包装棒状飯。
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