JP5593999B2 - 車両の窓構造 - Google Patents

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Description

本発明は、3ドア車等の車両に開閉不能に設けられる窓構造に関するものである。
一般に、3ドア車には運転席ドアおよび助手席ドア、ならびに跳ね上げ式後部ドア(ハッチバック)の3つのドアが備えられている。3ドア車は比較的小型の車両であり、後部座席近傍にはあまりゆとりがないため後部座席ドアは設けられていない。そして、通常の車両側面の窓ガラスはドアに開閉可能に設置されているが、3ドア車には後部座席ドアが存在しないため、3ドア車の後部側面の窓ガラスはアウタパネルに開閉不能に固定されている。
上記のような開閉不能な窓ガラスには、縁を保護しかつ装飾するためのガーニッシュが備えられている。一般的なガーニッシュは長尺な板状の部材であって、窓ガラスの車両前方側の側辺にその上下方向に沿って取り付ける構成となっている。例えば特許文献1には、ウインドガラス(窓ガラス)を挿入してはめ込むための溝を有するガーニッシュが開示されている。特許文献1によれば、ガーニッシュは溝を利用して窓ガラスの側辺に取り付けることができ、さらにクリップを使用して車体に固定できるとされている。
また特許文献2にも、窓ガラスの車両上下方向に沿って固定されるガーニッシュが開示されている。特許文献2に記載のガーニッシュの裏面にはリブが設けられており、リブとガーニッシュの裏面との間の溝部に窓ガラスの側辺を挿入する構造となっている。
特許第3246828号公報 特許第3890732号公報
しかし特許文献1に記載のガーニッシュでは、窓ガラスをガーニッシュの溝に挿入する際に、ガーニッシュの上端部に形成された基準面(上端部の下面)に窓ガラスの上面を当てて窓ガラスの位置を規定している。したがって、ガーニッシュの上端部は窓ガラスの上辺よりも上方へ突出し、段差が生じている。このような段差が生じていては、ガーニッシュと窓ガラスとの形状の統一感を失わせ、ひいては車両の美観を損ねるおそれがある。また、ガーニッシュの上端部が上方に突出していると、その上方のアウタパネルとの間隙は狭くなる。そのため、走行中の振動によってガーニッシュの上端部がアウタパネルに接触し、騒音や錆を発生させるおそれがある。
一方、特許文献2に記載のガーニッシュでは、ガーニッシュの上端は窓ガラスと同じ高さとなり、形状の統一を図ることは可能であるとも思われる。しかし、特許文献2に記載のガーニッシュでは、ガーニッシュと窓ガラスの側辺との間に間隙が生じている。さらに、特許文献2に記載のガーニッシュには特許文献1に記載のガーニッシュの上端部に相等する部位が存在しないため、前述の間隙は上方から視認できてしまう。このように、外部から視認できる間隙は、車両の美観の向上を図る上で好ましくない。
本発明は、このような課題に鑑み、美観を向上させ、かつアウタパネルとの間における騒音や錆の発生を抑制することが可能な車両の窓構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両の窓構造の代表的な構成は、車両の後部側面に開閉不能に設置される窓ガラスと、窓ガラスの側辺を覆うガーニッシュとを備える車両の窓構造において、窓ガラスは、側辺と上辺との間を斜めに結ぶ傾斜辺を有し、ガーニッシュは、窓ガラスの側辺に沿ってその表裏面を覆う側面部と、窓ガラスの側辺を覆う端面部と、傾斜辺の上方を覆って上辺とほぼ同じ高さとなる上面部とを有することを特徴とする。
上記構成であれば、窓ガラスとガーニッシュとを組み合わせた際に、上側の輪郭線が連続するため意匠上の統一感を生じさせることができる。また、窓ガラスの側辺とガーニッシュの端面部との間に生じる間隙は、その上方をガーニッシュの上面部が覆うため外部に露出しなくなる。これらによって、車両の美観の向上を図ることが可能となる。
また、上記構成であれば、ガーニッシュの上端とその上方のアウタパネルとの間の間隔は、窓ガラスの上辺とその上方のアウタパネルとの間隔と同一となる。したがって、ガーニッシュの上端が窓ガラスの上辺よりも突出する場合と比べて、振動が生じてもガーニッシュの上端がアウタパネルに接触するおそれは少ない。したがって、ガーニッシュの上端とアウタパネルとの間における騒音や錆の発生を抑えることができる。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両の窓構造の他の代表的な構成は、車両の後部側面に開閉不能に設置される窓ガラスと、窓ガラスの側辺を覆うガーニッシュとを備える車両の窓構造において、窓ガラスは、側辺と上辺との間に、上辺から側辺に向かって下降する段差部を有し、ガーニッシュは、窓ガラスの側辺に沿ってその表裏面を覆う側面部と、窓ガラスの側辺を覆う端面部と、段差部の上方を覆って上辺とほぼ同じ高さとなる上面部とを有することを特徴とする。
上記構成によっても、窓ガラスとガーニッシュとの上側の輪郭線を連続させ、意匠上の統一感を生じさせることができる。また、窓ガラスの側辺とガーニッシュの端面部との間の間隙を、上面部によって覆うことが可能となる。さらに、ガーニッシュの上端が窓ガラスの上辺よりも突出する場合と比べて、振動が生じてもガーニッシュの上端がアウタパネルに接触するおそれが少なくなる。これらにより、上記構成によっても、車両の美観の向上を図り、ガーニッシュの上端とアウタパネルとの間における騒音や錆の発生を抑えることが可能となる。
本発明によれば、簡易な構成で、美観を向上させ、かつアウタパネルとの間における騒音や錆の発生を抑制することが可能な車両の窓構造を提供することが可能となる。
第1実施形態にかかる車両の窓構造を適用する車両を示す図である。 窓構造を各方向から示す図である。 窓構造の部分拡大図である。 第2実施形態にかかる車両の窓構造を示す図である。 従来の窓構造を示す図である。 第1実施形態にかかる窓構造と従来の窓構造とを示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる車両の窓構造を実施する車両102を示す図である。図1に示す車両102は3ドア車である。車両102は、運転席ドア103、および不図示の助手席ドアとハッチバック(不図示)とを備えている。車両102には、後部側面(アウタパネル104)に後部座席ドアが設けられていない。以下においてこのような車両102の後部側面の窓の構造を窓構造100として説明する。
図2は窓構造100を各方向から示す図である。なお、図2(a)は図1と同様に窓構造100を車外側から示していて、図2(b)は図2(a)の窓構造100をその背面側である車内側から示している。図2(c)は図2(a)の矢視Aを示す図である。
図2(a)に示すように、窓構造100は窓ガラス106と、窓ガラス106に取り付けられるガーニッシュ108とによって構成されている。窓ガラス106は車両102(図1参照)の後部側面(アウタパネル104)に開閉不能に設置される。ガーニッシュ108は、窓ガラス106にその車両前方側の側辺138を覆うように取り付けられる。ガーニッシュ108は窓ガラス106の側辺138の保護材として、また装飾材として機能する。
窓ガラス106には、側辺138と上辺140との間を斜めに結ぶ傾斜辺144が設けられている。傾斜辺144を設けることにより、窓ガラス106は車両前方側の上部に角がない形状となっている。
窓構造100は、車両102(図1参照)のアウタパネル104にはめ込み固定される。窓構造100をアウタパネル104に取り付けた際には、窓ガラス106とアウタパネル104とが重なる領域が生じる。この領域である窓ガラス106の縁の周辺部110にはセラミック塗装が施されている。このセラミック塗装によって周辺部110は不透明となるため、窓ガラス106と重なるアウタパネル104は車外から視認不能となり、車両102の美観が保たれる。
窓構造100のアウタパネル104への取付けには、接着剤が主に使用される。接着剤は窓ガラス106の周辺部110の車内側(図2(b)参照)に塗布される。また、図2(b)に示すように窓構造100にはクリップ112および治具114が備えられていて、これらも窓構造100の取付けに使用される。
図2(c)に示すように、クリップ112はガーニッシュ108の背面からアウタパネル104(図1参照)に向かって(図2(c)において右方向に向かって)突出する。クリップ112をアウタパネル104に差し込むことによって窓構造100が位置決めされ、かつ固定される。また治具114もアウタパネル104に向かって突出する部材である。治具114は窓ガラス106に両面テープによって取り付けられている。治具114をアウタパネル104の縁や開口に合わせることによっても、窓構造100の位置決めが行われる。
図3は窓構造100の部分拡大図であって、図3(a)はガーニッシュ108の上端付近を上方から示していて、図3(b)はガーニッシュ108の上端付近を車外側から示している。図3(c)は図3(b)のT部を詳細に示す図である。
図3(a)に示すように、ガーニッシュ108は、窓ガラス106の側辺138に沿ってその表裏面を覆う側面部(表側面部124および裏側面部126)と、窓ガラス106の側辺138を覆う端面部128とを有している。また、図3(b)に示すように、ガーニッシュ108は窓ガラス106の傾斜辺144の上方を覆って窓ガラス106の上辺140とほぼ同じ高さとなる上面部146を有する。
図3(b)に示すように、上面部146は、端面部128から窓ガラス106の傾斜辺144に向かって延びている。図3(a)に示すように、表側面部124と裏側面部126との間は上面部146によって塞がれている。このガーニッシュ108の上面部146は、窓構造100のアウタパネル104(図1参照)への取付け後において外部に露出し得る箇所である。
図3(b)に示すように、ガーニッシュ108の端面部128には窓ガラス106の側辺138を位置決めするためのリブ148が設けられている。このリブ148によって、窓ガラス106の側辺138とガーニッシュ108の端面部128との間には間隙S1が生じている(図3(a)参照)。しかし、間隙S1の上方には上面部146が存在するため、図3(a)に示すように間隙S1は外部から視認不能である。
窓ガラス106の上辺140と傾斜辺144との間の角部Eは、ガーニッシュ108の側面部(表側面部124)で覆うことで車両102の側方からは視認不能となっている。一方、窓ガラス106の上辺140とほぼ同じ高さであって所定の厚みを有する上面部146は、窓ガラス106の角部の上方を完全に覆うことが難しくなっている。そのため、図3(a)に示すように、端面部128から上面部146の端部までの長さL1は、端面部128から側面部(表側面部124)の端部までの長さL2よりも短くなり、上面部146の端部と表側面部124の端部との間には距離Dが生じている。しかし、第1実施形態では、窓ガラス106に傾斜辺144を設ける際の角度を以下のように工夫し、上面部146の長さと表側面部124の長さをより近接させている。
まず、図3(a)に示すように、ガーニッシュ108の幅方向(図中左右方向)における表側面部124の長さをaとする。次に上面部146の長さをbとする。これにより、図3(a)の距離Dは下記の式1となる。
Figure 0005593999
図3(b)に示すように、ガーニッシュ108の端面部128を形成している部分の厚みに、リブ148の端面部128からの長さを加えた値をcとする。これにより、式1におけるaおよびbの大きさは、下記の式2となる。
Figure 0005593999
次に、窓ガラス106の上辺140と傾斜辺144とがなす角度を角度θとする。以下では、式1のbを最も長くし得る角度θ、すなわち距離Dが最も短くなる角度θを求める。まず、表側面部124の先端から上辺140が傾斜辺144へ向かって湾曲し始める点P1までの距離をeとする。点P1から上辺140と傾斜辺144とを直線で結んだ点P2までをr/tan(2/θ)とする。これは、点P1および傾斜辺144に接する半径rの円の中心と、角度θの二等分線とから得られる値である。そして、点P2から上面部146の先端までの距離をXとする。これらの値の関係式は以下の式となる。
Figure 0005593999
Figure 0005593999
式4におけるXは、図3(b)に示すように、上辺140から延びる直線と傾斜辺144から延びる直線、およびガーニッシュの上面部146の先端から下方に延びる直線とで区切られる直角三角形(T部)の辺である。ここで、上面部146の先端における上下方向の直線部分の長さをdとする。そして、窓ガラス106の傾斜辺144と、ガーニッシュ108の上面部146における傾斜辺144と対向する面との間隔をwとする。これらの値と図3(c)とを参照すると、Xは以下の式で表すことができる。
Figure 0005593999
よって、式5を式4に代入することで、式4は以下の式で表すことができる。
Figure 0005593999
上記の式6を利用すると距離Dが最小となる角度θを求めることができる。例えば、式6における変数e、r、d、w(各部位の長さ)を、生産性を考慮した仕様に倣い、e=2、r=5、d=0.5、w=1とする。これらの値を式6に代入すると、以下の式7が得られる。
Figure 0005593999
上記式7を微分(f’(θ))すると、以下の式8を得ることができる。
Figure 0005593999
上記の式8をD´=0とすると、式8からはθ=約139°という結果が得られる。このように生産性を考慮した仕様に従う場合、図3(b)の角度θ=139°とすれば、図3(a)の上面部146の端部と表側面部124の端部との間の距離Dが最も短くなり、外観をより整えることが可能となる。
上記説明したように、第1実施形態にかかる窓構造100であれば、窓ガラス106とガーニッシュ108とを組み合わせた際に、上側の輪郭線が連続するため意匠上の統一感を生じさせることができる。また、窓ガラス106の側辺138とガーニッシュ108の端面部128との間に生じる間隙は、その上方をガーニッシュ108の上面部146が覆うため外部に露出しなくなる。これらによって、車両102の美観の向上を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態にかかる車両の窓構造を示す図である。図4は図3に対応している。第2実施形態にかかる車両の窓構造(以下、「窓構造200」と記載する。)は、窓ガラス202の形状およびガーニッシュ204の上面部206の形状において、第1実施形態にかかる窓構造100と異なる。以下、第1実施形態と同様の構成および作用を有する要素については同一の符号を記し、説明を省略する。
図4(b)に示すように、窓ガラス202には、側辺138と上辺140との間に段差部208が設けられている。段差部208は、上辺140から側辺138に向かって下降するように形成されている。そして、ガーニッシュ204の上面部206は、窓ガラス202の段差部208の上方を覆い、かつ窓ガラス202の上辺140とほぼ同じ高さとなるように形成されている。上面部206は、端面部128から窓ガラス202の段差部208に向かって延びている。
図4(b)に示すように、第2実施形態の窓構造200においても、窓ガラス202の側辺138とガーニッシュ204の端面部128との間に間隙S1が生じている。しかし、間隙S1の上方には上面部206が存在するため、図4(a)に示すように間隙S1は外部から視認不能である。
なお、ガーニッシュ204の上面部206と窓ガラス202の段差部208との間には別の僅かな間隙が生じる可能性もある。しかし、このような間隙が生じたとしても、その深さは上辺140から折れる段差部208の深さ程度の極めて浅い間隙である。したがって、間隙S1を露出させるよりも窓構造200の外観に与える影響は僅かである。
上記説明したように、第2実施形態にかかる窓構造200によれば、窓ガラス202に段差部208を設けるという簡潔な構成で、窓ガラス202とガーニッシュ204との上側の輪郭線を連続させ、意匠上の統一感を生じさせることができる。また、窓ガラス202の側辺138とガーニッシュ204の端面部128との間の間隙を、上面部206によって覆うことが可能となる。これらによって、車両102の美観の向上を図ることが可能となる。
(各実施形態の窓構造の有効性)
上記各実施形態の窓構造の有効性について、代表して窓構造100を参照して説明する。図5は従来の窓構造10、20を示す図、図6は第1実施形態にかかる窓構造100と従来の窓構造10とを示す図である。
図5(a)および図5(b)は従来の窓構造10を示す図、図5(c)および図5(d)は従来の窓構造20を示す図である。各図は、各窓構造を上方および側方から示している。
図5(a)に示すように、窓構造10においては、窓ガラス12の側辺13とガーニッシュ14の端面部15との間の間隙S2は上面部16によって視認不能である。しかし、図5(b)に示すように、窓構造10では、窓ガラス12の角を覆うためにガーニッシュ14の上面部16が窓ガラス12の上辺18よりも上方に突出している。そのため、窓構造10の上部の輪郭線には段差が生じている。これに対し図3(b)に示したように、本実施形態にかかる窓構造100では窓ガラス106とガーニッシュ108とを組み合わせた際に、上側の輪郭線が連続する。したがって、窓構造100は窓構造10よりも見栄えが良いことが理解できる。
図5(d)の窓構造20を見ると、窓構造100と同様に窓構造20の上側の輪郭線は連続している。ところが、図5(c)に示すように、窓構造20には窓ガラス22の上方を覆う上面部が設けられておらず、窓ガラス22の側辺23とガーニッシュ24の端面部25との間の間隙S3が外部に露出している。一方、図3(a)の窓構造100を見ると、窓構造100では上面部146が設けられているため、窓ガラス106の側辺138とガーニッシュ108の端面部128との間の間隙S1は視認不能である。
図6(a)は図3(b)のG−G断面図、図6(b)は図5(b)のI−I断面図である。図6(a)、図6(b)には、車両に窓構造100、10を取り付けた際に、それぞれの断面位置に対応するアウタパネル104を追加している。
図6(b)に示すように、窓構造10ではガーニッシュ14の上端である上面部16が窓ガラス12の上辺18よりも上方に突出するため、窓構造10をアウタパネル104に取り付けた際の上面部16とアウタパネル104との間隔F2が狭くなっている。これでは、走行中に車両に振動が生じることで上面部16とアウタパネル104とが接触するおそれがある。このような接触が繰り返し起こると、騒音が発生したり、アウタパネル104の塗装が剥げて錆が発生したりするおそれがある。
一方、窓構造100は、上記説明したように窓ガラス106の上辺140とガーニッシュ108の上面部146との高さが略一致する。例えば図6(a)のガーニッシュ108の上面部146の高さは、図6(b)の窓ガラス12の上辺の高さにおおよそ一致している。そのため、図6(a)に示す窓構造100におけるガーニッシュ108の上端である上面部146とその上方のアウタパネル104との間の間隔F1、図6(b)に示す窓構造10におけるガーニッシュ14を省いた窓ガラス12上辺とその上方のアウタパネル104との間隔とおおよそ同一となる。図6(b)の窓構造10では窓ガラス12の上辺にさらにガーニッシュ14が被さるため、図6(a)の間隙F1は図6(b)の間隙F2よりも広くなっている。
したがって、本実施形態にかかる窓構造100では、振動が生じてもガーニッシュ108の上端がアウタパネル140に接触するおそれは少ない。これにより、騒音や錆の発生を抑えることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、3ドア車等の車両に開閉不能に設けられる窓構造に利用することができる。
10、20、100、200…窓構造、13、23、138…側辺、14、24、140…上辺、15、25、128…端面部、140…アウタパネル、12、22、106、202…窓ガラス、14、24、108、204…ガーニッシュ、16、146、206…上面部、102…車両、103…運転席ドア、110…周辺部、112…クリップ、114…治具、124…表側面部、126…裏側面部、144…傾斜辺、148…リブ、208…段差部、E…角部、L1、L2…長さ、D…距離、S1〜S3…間隙、F1、F2…間隔

Claims (2)

  1. 車両の後部側面に開閉不能に設置される窓ガラスと、
    前記窓ガラスの側辺を覆うガーニッシュとを備える車両の窓構造において、
    前記窓ガラスは、前記側辺と上辺との間を斜めに結ぶ傾斜辺を有し、
    前記ガーニッシュは、前記窓ガラスの側辺に沿ってその表裏面を覆う側面部と、前記窓ガラスの側辺を覆う端面部と、前記傾斜辺の上方を覆って前記上辺とほぼ同じ高さとなる上面部とを有することを特徴とする車両の窓構造。
  2. 車両の後部側面に開閉不能に設置される窓ガラスと、
    前記窓ガラスの側辺を覆うガーニッシュとを備える車両の窓構造において、
    前記窓ガラスは、前記側辺と上辺との間に、該上辺から該側辺に向かって下降する段差部を有し、
    前記ガーニッシュは、前記窓ガラスの側辺に沿ってその表裏面を覆う側面部と、前記窓ガラスの側辺を覆う端面部と、前記段差部の上方を覆って前記上辺とほぼ同じ高さとなる上面部とを有することを特徴とする車輌の窓構造。
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