JP5593712B2 - 熱交換ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、複数の長方形状の電極からなる上下一対の電極群に、複数の一対の熱電素子が直列接続されて接合されているとともに、上下一対の電極群の少なくとも一方が熱交換器の表面に絶縁層を介して接合された熱交換ユニットに関する。
従来より、P型半導体からなる熱電素子とN型半導体からなる熱電素子を隣り合わせて交互に配列し、これらのP型とN型の各熱電素子が交互に直列に導電接続されるように、放熱側電極と吸熱側電極との間にはんだなどからなる接合金属により接合して構成された熱電モジュールは広く知られている。ところで、この種の熱電モジュールにおいては、放熱効率を向上させるために、放熱側基板や吸熱側基板に熱交換器を接合して熱交換ユニットとして用いることが、例えば、特許文献1(特開2003−332642号公報)や特許文献2(特開2006−234362号公報)などの種々の文献で提案されている。
この場合、特許文献1(特開2003−332642号公報)にて提案された熱交換ユニット40においては、図14に示すように、アルミニウム板からなる熱交換部材(ヒートシンク)41の上にアルマイト層からなる絶縁層42を形成すると共に、金属電極44と同じ配列パターンを有する金属メッキ層43を絶縁層42上に一体的に形成し、金属メッキ層43に金属電極44が接合されて形成されている。そして、P型の熱電変換素子45aとN型の熱電変換素子45bを交互に複数並べ、隣接する熱電変換素子同士を上側の金属電極46と下側の金属電極44で電気的に直列接続となるように接合している。なお、上側の金属電極46と下側の金属電極44と各熱電変換素子45a,45bとで熱電モジュール40aが構成されている。
また、特許文献2(特開2006−234362号公報)にて提案された熱交換ユニット50においては、図15に示すように、放熱側熱交換体(ヒートシンク)51と吸熱側熱交換体(ヒートシンク)52との間に、放熱側電極53と吸熱側電極54と複数の熱電変換素子55とで構成される熱電変換素子モジュール(熱電モジュール)50aが配置されて構成されている。この場合、放熱側熱交換体51と放熱側電極53との間には樹脂56aと金属箔56bとハンダ56cとを介在させている。一方、吸熱側熱交換体52と吸熱側電極54との間には樹脂57aとグリース57bとを介在させている。そして、樹脂56aは放熱側熱交換体51の表面に溶着されており、樹脂57aは吸熱側熱交換体52の表面に溶着されていて、これらの樹脂56a,57aは溶着の際に軟化して各熱交換体51,52の表面にある巣やキズに入り込んだ後に硬化するようになされている。
特開2003−332642号公報 特開2006−234362号公報
ところで、絶縁樹脂層の熱伝導性は劣っている。このため、近年においては、絶縁樹脂層の熱伝導性を向上させるために、アルミナ粉末や窒化アルミニウム粉末などからなるフィラーを絶縁樹脂層中に均一に分散させて添加することが行われるようになった。ところが、特許文献1にて提案された熱交換ユニット40においては、熱交換部材(ヒートシンク)41の面粗度や、絶縁層42の厚みに関しては論じられていないとともに、絶縁樹脂層に添加するフィラーに関しては考慮もなされていない。このため、例え、熱交換部材(ヒートシンク)41がアルミニウム合金で形成されていて、その表面がアルマイト処理されていたとしても、熱交換部材(ヒートシンク)41と絶縁層42との密着力を向上させて、熱抵抗を低減させることに関しては十分ではないという問題があった。
また、特許文献2のように、各熱交換体(ヒートシンク)51,52の表面にある巣やキズに樹脂56a,57aが入り込みやすくするために、各熱交換体51,52の表面を粗くすると、絶縁樹脂層の熱伝導性を向上させるために絶縁樹脂層中にフィラーを分散させて用いた場合、絶縁樹脂層に亀裂が発生するという問題が生じた。これは、絶縁樹脂層中に分散されたフィラーは硬いため、熱圧着時の加圧力により絶縁樹脂層に微細なクラックが発生するためである。この場合、ワニス状の樹脂を塗布してから硬化させて絶縁樹脂層を形成させる場合であっても同様であった。
そこで、本発明は上記の如き問題点を解消するためになされたものであって、熱交換部材表面の面粗度を制御し、絶縁樹脂層にクラックが生じないようにして熱交換部材と絶縁樹脂層との密着力を向上させるとともに、熱抵抗を低減させて高信頼性を有する熱交換ユニットを提供できるようにすることを目的とするものである。
本発明の熱交換ユニットは、複数の長方形状の電極からなる上下一対の電極群に一対の熱電素子が直列接続されて接合されているとともに、上下一対の電極群の少なくとも一方が熱交換器の表面に絶縁層を介して配置されている。そして、上記目的を達成するため、熱交換器は熱良導性の金属により形成されているとともに、絶縁層に接合された熱交換器の接合面の面粗度(Ra(算術平均粗さ):JIS B0601)が0.1μm以上、4.7μm以下であることを特徴とする。
ここで、絶縁層に接合された熱交換器の接合面の面粗度(Ra(算術平均粗さ):JIS B0601)が4.7μm以下(Ra≦4.7μm)であると、熱交換器表面との接合界面に亀裂や破損を生じることなく、均一な厚さの絶縁層を形成することが可能となる。これにより、絶縁層を構成する樹脂層の厚みを100μm以下にしても、この樹脂層に亀裂や破損を生じることなくなるので、当該樹脂層の厚みを薄くすることが可能となって、熱抵抗を低減させることが可能となり、吸熱性能が向上し、かつ高信頼性を有する熱交換ユニットを提供できるようになる。
一方、絶縁層に接合された熱交換器の接合面の面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると、熱交換能力が劣化することが明らかになった。これは、絶縁層に接合された熱交換器の接合面の面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換器の表面と絶縁層とが接合する面積が小さくなって、熱交換器と絶縁層との界面での熱抵抗が増大するようになる。この結果、熱交換が効率良く行われなくなって、熱交換能力が劣化したためと考えられる。
これらのことから、絶縁層に接合された熱交換器の接合面の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましい。
この場合、製造性およびコストの観点からすると、熱良導性の金属はアルミニウムまたはアルミニウム合金であるのが望ましい。また、絶縁層は高熱伝導性を有する絶縁樹脂層からなる単独層あるいは当該絶縁樹脂層とアルマイト層との複合層からなるのが望ましい。また、高熱伝導性を有する絶縁樹脂層は高熱伝導性を有するフィラーを含有する絶縁樹脂あるいは接着剤からなるのが望ましい。なお、フィラーはアルミナ粉末、窒化アルミニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、炭化ケイ素粉末のいずれかから選択して用いるのが望ましい。また、絶縁樹脂あるいは接着剤はポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂のいずれかから選択して用いるのが望ましい。なお、絶縁樹脂層はシート状の材料を圧着したり、ワニス状材を塗布してから固化するようにして形成すればよい。
本発明の熱交換ユニットにおいては、絶縁樹脂層にクラックが生じないように、絶縁樹脂層に接合される熱交換部材表面の面粗度が最適化されているので、熱交換部材と絶縁樹脂層との密着力を向上させることが可能となって、熱抵抗を低減させて高信頼性を有する熱交換ユニットを提供することが可能となる。
第1実施例の熱交換ユニットの製造過程を模式的に示す側面図であり、図1(a)は空冷の第1熱交換部材の表面に絶縁層を介して下側電極が形成された状態を模式的に示す側面図であり、図1(b)は下側電極の上に熱電素子の複数組が形成され、さらにその上に上側電極が形成された状態を模式的に示す側面図であり、図1(c)は上側電極の上に絶縁層が形成された空冷の第2熱交換部材が接合された状態を模式的に示す側面図である。 第1実施例の熱交換ユニットを構成する電極の配置状態を模式的に示す平面図であり、図2(a)は下側電極の配置状態を模式的に示す平面図であり、図2(b)は上側電極の配置状態を模式的に示す平面図である。 第1実施例の熱交換ユニットの最大吸熱量(Qmax)(W)を測定する状態を模式的に示す図である。 第1実施例の熱交換ユニットの樹脂層の耐電圧(kV)を測定する状態を模式的に示す図である。 第1実施例の熱交換ユニットの熱交換部材の面粗度(μm)と耐電圧(kV)との関係を示すグラフである。 第2実施例の熱交換ユニットの製造過程を模式的に示す側面図であり、図6(a)は水冷の第1熱交換部材の表面に絶縁層を介して下側電極が形成された状態を模式的に示す側面図であり、図6(b)は下側電極の上に熱電素子の複数組が形成され、さらにその上に上側電極が形成された状態を模式的に示す側面図であり、図6(c)は上側電極の上に絶縁層が形成された水冷の第2熱交換部材が接合された状態を模式的に示す側面図である。 第2実施例の熱交換ユニットを構成する電極の配置状態を模式的に示す平面図であり、図7(a)は下側電極の配置状態を模式的に示す平面図であり、図7(b)は上側電極の配置状態を模式的に示す平面図である。 第2実施例の熱交換ユニットの最大吸熱量(Qmax)(W)を測定する状態を模式的に示す図である。 第2実施例の熱交換ユニットの熱交換部材の面粗度(μm)と耐電圧(kV)との関係を示すグラフである。 第3実施例の熱交換ユニットの製造過程を模式的に示す側面図であり、図10(a)は水冷の第1熱交換部材の上面に絶縁層を介して第1下側電極が形成され、下面に絶縁層を介して第1上側電極が形成された状態を模式的に示す側面図であり、図10(b)は第1下側電極の上に熱電素子の複数組が形成され、さらにその上に第2上側電極が形成され、第1上側電極の下に熱電素子の複数組が形成され、さらにその下に第2下側電極が形成された状態を模式的に示す側面図であり、図10(c)は第2上側電極の上に絶縁層が形成された水冷の第2熱交換部材が接合され、第2下側電極の下に絶縁層が形成された水冷の第3熱交換部材が接合された状態を模式的に示す側面図である。 第3実施例の熱交換ユニットを構成する電極の配置状態を模式的に示す平面図であり、図11(a)は第1下側電極および第1上側電極の配置状態を模式的に示す平面図であり、図11(b)は第2上側電極および第2下側電極の配置状態を模式的に示す平面図である。 第3実施例の熱交換ユニットの最大吸熱量(Qmax)(W)を測定する状態を模式的に示す図である。 第3実施例の熱交換ユニットの熱交換部材の面粗度(μm)と耐電圧(kV)との関係を示すグラフである。 従来例の熱交換ユニットを模式的に示す断面図である。 他の従来例の熱交換ユニットを模式的に示す断面図である。
ついで、本発明の熱交換ユニットの実施の形態を以下に説明するが、本発明はこの実施の形態に何ら限定されるものでなく、本発明の目的を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
1.第1実施例
本第1実施例の熱交換ユニット10は、図1(c)に示すように、表面に絶縁層12が形成された第1熱交換部材(放熱用あるいは吸熱用の空冷ヒートシンク)11と、絶縁層12の上に固定・配置された下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)13と、下側電極13の上に接合された複数の熱電素子14と、複数の熱電素子14の上に接合された上側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)15と、表面に絶縁層17が形成された第2熱交換部材(吸熱用あるいは放熱用の空冷ヒートシンク)16とから構成されている。なお、下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)13の一端部には一対のリード線(図示せず)を接続するための一対の端子部(図示せず)が形成されている。
この場合、下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)13と、上側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)15と、これらの両電極13,15間で直列接続されるようにはんだなどの接合金属により接合された複数の熱電素子14とで熱電モジュールM(図3参照)が構成されることとなる。
第1熱交換部材11および第2熱交換部材16は高熱伝導性を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されていて、その表面、即ち、第1熱交換部材11の絶縁層12との接合面、および第2熱交換部材16の絶縁層17との接合面は、面粗度(Ra)が5.2μm以下になるように表面仕上げがなされている。そして、図の上側から下側(あるいは下側から上側)に突出する多数のフィン11a(16a)が形成されている。
絶縁層12および絶縁層17は、厚みが10〜100μmのポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、あるいはアルマイトなどにより形成されている。ここで、ポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂を絶縁層12および絶縁層17に用いる場合、これらの樹脂の熱伝導性を向上させるために、アルミナ(Al23)や窒化アルミニウム(AlN)や酸化マグネシウム(MgO)や炭化ケイ素(SiC)などの平均粒径が15μm以下の粉末からなるフィラーが分散して添加するのが望ましい。また、アルマイトを絶縁層12および絶縁層17に用いる場合は、アルマイトの上に上述したフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂の層を積層するのが望ましい。
下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)13および上側電極(下側電極が放熱用電極の場合は吸熱用電極となり、下側電極が吸熱用電極の場合は放熱用電極となる)15は、厚みが70〜200μmの銅膜あるいは銅合金膜からなる。ここで、例えば、下側電極13は、図2(a)に示すように配置され、上側電極15は、図2(b)に示すように配置されている。この場合、各電極13および15の平面形状は長方形状(例えば、長辺の長さは3mmで、短辺の長さが1.8mm)に形成されている。
これらの両電極13,15間で電気的に直列接続されるように多数の熱電素子14が配置、接合されている。この場合、熱電素子14はP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなるものである。そして、これらがP,N,P,N・・・の順に電気的に直列に接続されるように、下側電極13と上側電極15にそれぞれSnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金からなるはんだにより接合されている。なお、各熱電素子14の両端部のはんだ付け面にははんだ付けが容易になるようにニッケルめっきが施されている。
熱電素子14としては、室温で高い性能が発揮されるBi-Te(ビスマスーテルル)系の熱電材料からなる焼結体を用いるのが望ましく、P型半導体化合物素子としては、Bi−Sb−Teの3元素からなる材料を用い、N型半導体化合物素子としては、Bi−Sb−Te−Seの4元素からなる材料を用いるのが好ましい。具体的には、本実施例においては、P型半導体化合物素子としては、Bi0.5Sb1.5Te3と表される組成のものを使用し、N型半導体化合物素子としては、Bi1.9Sb0.1Te2.6Se0.4と表される組成のものを使用し、これらを液体急冷法によって作製した箔状粉末をホットプレス法によりバルク化し、1.35mm(長さ)×1.35mm(幅)×1.5mm(高さ)の寸法になるように切断して形成したものを使用した。
〈熱交換ユニット10の作製例〉
上述のような構成となる熱交換ユニット10の作製例を以下に説明する。まず、表面に接着性を有する絶縁層12が形成され、この絶縁層12とは反対側に多数のフィン11aが形成された第1熱交換部材(この場合は、放熱用の空冷ヒートシンクとする)11を用意する。同様に、表面に接着性を有する絶縁層17が形成され、この絶縁層17とは反対側に多数のフィン16aが形成された第2熱交換部材(この場合は、吸熱用の空冷ヒートシンクとする)16を用意する。また、下側電極(この場合は放熱用電極とする)13と上側電極(この場合は吸熱用電極とする)15とを用意する。さらに、複数のP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなる熱電素子14を用意する。
ここで、第1熱交換部材11および第2熱交換部材16は高熱伝導性を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されていて、その表面、即ち、第1熱交換部材11の絶縁層12との接合面、および第2熱交換部材16の絶縁層17との接合面は、面粗度(Ra)が5.2μm以下になるように表面仕上げがなされている。また、絶縁層12,17は接着性を有しており、Al23やAlNやMgOやSiCなどの粉末からなるフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂層やエポキシ樹脂層、あるいはアルマイト層の上に上述したフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂層やエポキシ樹脂層が形成された複合層よりなる。なお、絶縁層12,17はシート状の材料を圧着したり、ワニス状材を塗布してから固化するようにして形成すればよい。また、下側電極13および上側電極15は、銅膜あるいは銅合金膜から形成されており、所定の厚み(例えば、70〜200μm)で所定の電極パターンとなるように形成されている。さらに、P型半導体化合物素子およびN型半導体化合物素子の先端部(長さ方向の両端部)にはニッケルメッキが施されている。
ついで、図1(a)に示すように、第1熱交換部材11に形成された絶縁層12の上に所定の電極パターン(図2(a)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる下側電極13を接着する。この後、図1(b)に示すように、下側電極13の上に、P型半導体化合物素子およびN型半導体化合物素子からなる熱電素子14を交互に配列するとともに、これらの下側電極13と熱電素子14とをはんだ合金(例えば、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金など)などの接合材により接合する。ついで、熱電素子14の上に、所定の電極パターン(図2(b)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる上側電極15を配置する。
この後、これらの熱電素子14と上側電極15とをはんだ合金(例えば、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金など)などの接合材により接合する。これにより、下側電極13と上側電極15との間にP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなる熱電素子14が交互に直列接続されることとなる。
ついで、図1(c)に示すように、第2熱交換部材16に形成された絶縁層17が上側電極15に接するように第2熱交換部材16を配置した後、上側電極15を絶縁層17に接着する。これにより、第1実施例の熱交換ユニット10が作製されることとなる。
〈熱交換ユニット10の使用例〉
このような第1実施例の熱交換ユニット10を用いて温度制御を行う場合、例えば、気体の温度制御に適用することができる。この場合、吸熱用の空冷ヒートシンクとなる第2熱交換部材16のフィン16aを温度制御が必要となる気体に触れるように、この熱交換ユニット10を配置すればよい。このような状態で、放熱用の下側電極13と、吸熱用の上側電極15と、これらの両電極13,15間で直列接続されるように接合された複数の熱電素子14とからなる熱電モジュールMに電流を流すことにより、吸熱用の上側電極15は冷却されて吸熱用の第2熱交換部材16のフィン16aを介して温度制御対象の気体から熱を奪うこととなる。一方、放熱用の下側電極13は加熱されて、この熱を放熱用の第1熱交換部材11のフィン11aを介して放熱されることとなる。
〈最大吸熱量(Qmax)の測定〉
ついで、上述のような構成となる第1実施例の熱交換ユニット10を用いて、性能評価の指標となる最大吸熱量(Qmax)を以下のようにして求めた。即ち、まず、熱交換ユニット10を用いて試験用の熱交換ユニットA1〜A3、B1〜B4、C1〜C3を作製した。ついで、図3に示すように、熱交換ユニット10(A1〜A3、B1〜B4、C1〜C3)を取り付けるための開口が形成された断熱箱Xを用意し、この断熱箱Xの開口に熱交換ユニット10(A1〜A3、B1〜B4、C1〜C3)を取り付ける。
この場合、吸熱用の第2熱交換部材16のフィン16aが断熱箱Xの内側に存在し、放熱用の第1熱交換部材11のフィン11aが断熱箱Xの外側に存在するように配置して、断熱箱Xの内部から外部に熱を運ぶようにする。また、断熱箱X中に疑似発熱体としてヒータHを設置して所定の熱量を発熱させるようにする。
ついで、各熱交換ユニット10(A1〜A3、B1〜B4、C1〜C3)を駆動させて、断熱箱の内外の温度を一致させることができる最大のヒータ発熱量(W)を最大吸熱量(Qmax)として求めた。ここで、熱交換ユニットA1〜A3、B1〜B4、C1〜C3の第1熱交換部材11の絶縁層12との接合面、および第2熱交換部材16の絶縁層17との接合面の面粗度(Ra)を下記の表1〜表3に示すように変化させた場合の最大吸熱量(Qmax)(W)を求めると、下記の表1〜表3に示すような結果となった。
この場合、絶縁樹脂層12,17がポリイミド樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが15μmになるように形成したものを熱交換ユニットA1とした。また、絶縁樹脂層12,17がワニス状のポリイミド樹脂にアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが15μmになるように形成したものを熱交換ユニットA2とした。さらに、絶縁樹脂層12,17がエポキシ樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットA3とした。
また、絶縁樹脂層12,17がエポキシ樹脂シートに窒化アルミニウム(AlN)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットB1とした。また、絶縁樹脂層12,17がワニス状のエポキシ樹脂にアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットB2とした。また、絶縁樹脂層12,17がワニス状のエポキシ樹脂に酸化マグネシウム(MgO)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットB3とした。さらに、絶縁樹脂層12,17がワニス状のエポキシ樹脂シートに炭化ケイ素(SiC)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットB4とした。
また、絶縁樹脂層12,17が厚みが10μmのアルマイト層の上にポリイミド樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが100μmになるように形成したものを熱交換ユニットC1とした。また、絶縁樹脂層12,17が厚みが10μmのアルマイト層の上にエポキシ樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが50μmになるように形成したものを熱交換ユニットC2とした。さらに、絶縁樹脂層12,17が厚みが10μmのアルマイト層の上にワニス状のエポキシ樹脂にアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが50μmになるように形成したものを熱交換ユニットC3とした。
〈耐電圧(kV)の測定〉
ついで、熱交換ユニットA1〜A3の第1熱交換部材11の絶縁層12との接合面、および第2熱交換部材16の絶縁層17との接合面の面粗度(Ra)を下記の表1に示すように変化させた場合の、各熱交換ユニットA1a,A10〜A19,A2a,A20〜A29,A3a,A30〜A39の耐電圧(kV)を測定すると下記の表1に示すような結果となった。なお、熱交換ユニットA1の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットA1aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットA10とし、0.3μmのものを熱交換ユニットA11とし、0.5μmのものを熱交換ユニットA12とし、1.0μmのものを熱交換ユニットA13とし、1.6μmのものを熱交換ユニットA14とし、2.2μmのものを熱交換ユニットA15とし、3.2μmのものを熱交換ユニットA16とし、4.4μmのものを熱交換ユニットA17とし、4.7μmのものを熱交換ユニットA18とし、5.1μmのものを熱交換ユニットA19とした。
また、熱交換ユニットA2の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットA2aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットA20とし、0.3μmのものを熱交換ユニットA21とし、0.5μmのものを熱交換ユニットA22とし、1.0μmのものを熱交換ユニットA23とし、1.3μmのものを熱交換ユニットA24とし、2.4μmのものを熱交換ユニットA25とし、3.2μmのものを熱交換ユニットA26とし、4.3μmのものを熱交換ユニットA27とし、4.7μmのものを熱交換ユニットA28とし、5.1μmのものを熱交換ユニットA29とした。
さらに、熱交換ユニットA3の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットA3aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットA30とし、0.3μmのものを熱交換ユニットA31とし、0.5μmのものを熱交換ユニットA32とし、1.0μmのものを熱交換ユニットA33とし、1.6μmのものを熱交換ユニットA34とし、2.2μmのものを熱交換ユニットA35とし、3.2μmのものを熱交換ユニットA36とし、4.4μmのものを熱交換ユニットA37とし、4.7μmのものを熱交換ユニットA38とし、5.0μmのものを熱交換ユニットA39とした。
この場合、耐電圧を測定するに際しては、図4に示すように、熱交換部材11(16)の表面に絶縁層12(17)が接合され、かつ絶縁層12(17)の表面に所定のパターンとなるように形成された電極13(15)が接合されたものを用意し、この電極13(15)の上に複数のプローブPを所定のパターンに対応する位置に配置した後、電極13(15)に押し当てて接触させる。そして、各プローブPに所定の電圧Vを印加して、この電圧Vを5秒間保持し、漏れ電流が5mAを超えた時の電圧kVを耐電圧(kV)として求めると下記の表1に示すような結果となった。
Figure 0005593712
上記表1の結果から、面粗度Ra(μm)を横軸(X軸)にプロットし、耐電圧(kV)を縦軸にプロットしてグラフに表すと、図5の曲線A1,A2,A3が得られた。上記表1および図5の結果から、面粗度Ra(μm)が4.7μm以下であると、耐電圧(kV)は良好であるのに対して、面粗度Ra(μm)が4.7μmより大きくなると耐電圧(kV)が急激に低下することが分かる。このことから、熱交換部材11(16)の面粗度Ra(μm)は4.7μm以下であるのが望ましいことが分かる。
一方、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さい0.07μmになると、最大級熱量(W)が急激に低下して熱交換能力が劣化することが分かる。これは、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換部材11(16)の表面と絶縁層12(17)とが接合している面積が小さくなり、両者の界面での熱抵抗が増大し、結果として、熱交換が効率よく行われなくなったためと考えられる。
これらのことから、熱交換部材11(16)の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましいことが分かる。
同様に、熱交換ユニットB1〜B4の第1熱交換部材11の絶縁層12との接合面、および第2熱交換部材16の絶縁層17との接合面の面粗度(Ra)を下記の表2に示すように変化させた場合の、各熱交換ユニットB1a,B10〜B19,B2a,B20〜B29,B3a,B30〜B39,B4a,B40〜B49の耐電圧(kV)を測定すると下記の表2に示すような結果となった。なお、熱交換ユニットB1の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットB1aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットB10とし、0.3μmのものを熱交換ユニットB11とし、0.5μmのものを熱交換ユニットB12とし、1.0μmのものを熱交換ユニットB13とし、1.6μmのものを熱交換ユニットB14とし、2.2μmのものを熱交換ユニットB15とし、3.2μmのものを熱交換ユニットB16とし、4.4μmのものを熱交換ユニットB17とし、4.7μmのものを熱交換ユニットB18とし、5.2μmのものを熱交換ユニットB19とした。
また、熱交換ユニットB2の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットB2aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットB20とし、0.3μmのものを熱交換ユニットB21とし、0.5μmのものを熱交換ユニットB22とし、1.0μmのものを熱交換ユニットB23とし、1.6μmのものを熱交換ユニットB24とし、2.1μmのものを熱交換ユニットB25とし、3.3μmのものを熱交換ユニットB26とし、4.4μmのものを熱交換ユニットB27とし、4.7μmのものを熱交換ユニットB28とし、5.1μmのものを熱交換ユニットB29とした。
また、熱交換ユニットB3の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットB3aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットB30とし、0.3μmのものを熱交換ユニットB31とし、0.5μmのものを熱交換ユニットB32とし、1.0μmのものを熱交換ユニットB33とし、1.6μmのものを熱交換ユニットB34とし、2.2μmのものを熱交換ユニットB35とし、3.3μmのものを熱交換ユニットB36とし、4.5μmのものを熱交換ユニットB37とし、4.7μmのものを熱交換ユニットB38とし、5.1μmのものを熱交換ユニットB39とした。
さらに、熱交換ユニットB4の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットB4aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットB40とし、0.3μmのものを熱交換ユニットB41とし、0.5μmのものを熱交換ユニットB42とし、1.0μmのものを熱交換ユニットB43とし、1.6μmのものを熱交換ユニットB44とし、2.2μmのものを熱交換ユニットB45とし、3.4μmのものを熱交換ユニットB46とし、4.5μmのものを熱交換ユニットB47とし、4.7μmのものを熱交換ユニットB48とし、5.1μmのものを熱交換ユニットB49とした。
Figure 0005593712
上記表2の結果から、面粗度Ra(μm)を横軸(X軸)にプロットし、耐電圧(kV)を縦軸にプロットしてグラフに表すと、図5の曲線B1,B2,B3,B4が得られた。上記表2および図5の結果から、面粗度Ra(μm)が4.7μm以下であると、耐電圧(kV)は良好であるのに対して、面粗度Ra(μm)が4.7μmより大きくなると耐電圧(kV)が急激に低下することが分かる。このことから、熱交換部材11(16)の面粗度Ra(μm)は4.7μm以下であるのが望ましいことが分かる。
一方、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さい0.07μmになると、最大級熱量(W)が急激に低下して熱交換能力が劣化することが分かる。これは、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換部材11(16)の表面と絶縁層12(17)とが接合している面積が小さくなり、両者の界面での熱抵抗が増大し、結果として、熱交換が効率よく行われなくなったためと考えられる。
これらのことから、熱交換部材11(16)の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましいことが分かる。
同様に、熱交換ユニットC1〜C3の第1熱交換部材11の絶縁層12との接合面、および第2熱交換部材16の絶縁層17との接合面の面粗度(Ra)を下記の表3に示すように変化させた場合の、各熱交換ユニットC1a,C10〜C19,C2a,C20〜C29,C3a,C30〜C39の耐電圧(kV)および最大級熱量(W)を測定すると下記の表3に示すような結果となった。なお、熱交換ユニットC1の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.06μmのものを熱交換ユニットC1aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットC10とし、0.3μmのものを熱交換ユニットC11とし、0.5μmのものを熱交換ユニットC12とし、1.0μmのものを熱交換ユニットC13とし、1.5μmのものを熱交換ユニットC14とし、2.2μmのものを熱交換ユニットC15とし、3.2μmのものを熱交換ユニットC16とし、4.4μmのものを熱交換ユニットC17とし、4.7μmのものを熱交換ユニットC18とし、5.1μmのものを熱交換ユニットC19とした。
また、熱交換ユニットC2の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.06μmのものを熱交換ユニットC2aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットC20とし、0.3μmのものを熱交換ユニットC21とし、0.5μmのものを熱交換ユニットC22とし、1.0μmのものを熱交換ユニットC23とし、1.5μmのものを熱交換ユニットC24とし、2.2μmのものを熱交換ユニットC25とし、3.2μmのものを熱交換ユニットC26とし、4.4μmのものを熱交換ユニットC27とし、4.7μmのものを熱交換ユニットC28とし、5.1μmのものを熱交換ユニットC29とした。
さらに、熱交換ユニットC3の熱交換部材11(16)の絶縁層12(17)との接合面の面粗度(Ra)が0.06μmのものを熱交換ユニットC3aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットC30とし、0.3μmのものを熱交換ユニットC31とし、0.5μmのものを熱交換ユニットC32とし、1.0μmのものを熱交換ユニットC33とし、1.6μmのものを熱交換ユニットC34とし、2.2μmのものを熱交換ユニットC35とし、3.2μmのものを熱交換ユニットC36とし、4.4μmのものを熱交換ユニットC37とし、4.7μmのものを熱交換ユニットC38とし、5.1μmのものを熱交換ユニットC39とした。
Figure 0005593712
上記表3の結果から、面粗度Ra(μm)を横軸(X軸)にプロットし、耐電圧(kV)を縦軸にプロットしてグラフに表すと、図5の曲線C1,C2,C3が得られた。上記表3および図5の結果から、面粗度Ra(μm)が4.7μm以下であると、耐電圧(kV)は良好であるのに対して、面粗度Ra(μm)が4.7μmより大きくなると耐電圧(kV)が急激に低下することが分かる。このことから、熱交換部材11(16)の面粗度Ra(μm)は4.7μm以下であるのが望ましいことが分かる。
一方、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さい0.06μmになると、最大級熱量(W)が急激に低下して熱交換能力が劣化することが分かる。これは、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換部材11(16)の表面と絶縁層12(17)とが接合している面積が小さくなり、両者の界面での熱抵抗が増大し、結果として、熱交換が効率よく行われなくなったためと考えられる。
これらのことから、熱交換部材11(16)の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましいことが分かる。
2.第2実施例
上述した第1実施例の熱交換ユニット10においては、空冷ヒートシンクとなる第1熱交換部材11と第2熱交換部材16とを用いる例について説明したが、ヒートシンクとしては空冷に限られず、水冷ヒートシンクを用いるようにしてもよい。そこで、本第2実施例においては、水冷ヒートシンクとなる第1熱交換部材と第2熱交換部材とを用いる例について以下に説明することとする。
本第2実施例の熱交換ユニット20は、図6(c)に示すように、表面に絶縁層22が形成された第1熱交換部材(放熱用あるいは吸熱用の水冷ヒートシンク)21と、絶縁層22の上に固定・配置された下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)23と、下側電極23の上に接合された複数の熱電素子24と、複数の熱電素子24の上に接合された上側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)25と、表面に絶縁層27が形成された第2熱交換部材(吸熱用あるいは放熱用の水冷ヒートシンク)26とから構成されている。なお、下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)23の一端部には一対のリード線(図示せず)を接続するための一対の端子部(図示せず)が形成されている。
この場合、下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)23と、上側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)25と、これらの両電極23,25の間で直列接続されるようにはんだなどの接合金属により接合された複数の熱電素子24とで熱電モジュールM(図8参照)が構成されることとなる。
第1熱交換部材(放熱用あるいは吸熱用の水冷ヒートシンク)21および第2熱交換部材26(第1熱交換部材が放熱用の場合は吸熱用となり、第1熱交換部材が吸熱用の場合は放熱用となる)は、高熱伝導性を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されていて、その表面、即ち、第1熱交換部材21の絶縁層22との接合面、および第2熱交換部材26の絶縁層27との接合面は、面粗度(Ra)が5.1μm以下になるように表面仕上げがなされている。一方、その内部に冷却媒体(この場合は水とする)を一方から他方(この場合は、図の右側から左側)に流通させる複数の流路21a(26a)が形成されている。なお、これらの第1熱交換部材21および第2熱交換部材26の一方の表面には、図7(a)(b)に示すように、複数の取り付け穴21b(26b)がそれぞれ形成されているため、この部分には下側電極23や上側電極25を配置することができないこととなる。
絶縁層22および絶縁層27は、厚みが10〜100μmのポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、あるいはアルマイトなどにより形成されている。ここで、ポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂を絶縁層22および絶縁層27に用いる場合、これらの樹脂の熱伝導性を向上させるために、アルミナ(Al23)や窒化アルミニウム(AlN)や酸化マグネシウム(MgO)や炭化ケイ素(SiC)などの平均粒径が15μm以下の粉末からなるフィラーが分散して添加するのが望ましい。また、アルマイトを絶縁層22および絶縁層27に用いる場合は、アルマイトの上に上述したフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂の層を積層するのが望ましい。
下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)23および上側電極(下側電極が放熱用電極の場合は吸熱用電極となり、下側電極が吸熱用電極の場合は放熱用電極となる)25は、厚みが70〜200μmの銅膜あるいは銅合金膜からなる。ここで、例えば、下側電極23は、図7(a)に示すように配置され、上側電極25は、図7(b)に示すように配置される。この場合、各電極23,25の平面形状は長方形状(例えば、長辺の長さは3mmで、短辺の長さが1.8mm)に形成されている。
そして、これらの両電極23,25間で電気的に直列接続されるように多数の熱電素子24が配置、接合されている。この場合、熱電素子24はP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなるものである。そして、これらがP,N,P,N・・・の順に電気的に直列に接続されるように、下側電極23と上側電極25にそれぞれSnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金からなるはんだにより接合されている。なお、各熱電素子24の両端部のはんだ付け面にははんだ付けが容易になるようにニッケルめっきが施されている。
熱電素子24としては、室温で高い性能が発揮されるBi-Te(ビスマスーテルル)系の熱電材料からなる焼結体を用いるのが望ましく、P型半導体化合物素子としては、Bi−Sb−Teの3元素からなる材料を用い、N型半導体化合物素子としては、Bi−Sb−Te−Seの4元素からなる材料を用いるのが好ましい。具体的には、本実施例においては、P型半導体化合物素子としては、Bi0.5Sb1.5Te3と表される組成のものを使用し、N型半導体化合物素子としては、Bi1.9Sb0.1Te2.6Se0.4と表される組成のものを使用し、これらを液体急冷法によって作製した箔状粉末をホットプレス法によりバルク化し、1.35mm(長さ)×1.35mm(幅)×1.5mm(高さ)の寸法になるように切断して形成したものを使用した。
〈熱交換ユニット20の作製例〉
上述のような構成となる熱交換ユニット20の作製例を以下に説明する。まず、内部に冷却媒体(この場合は水とする)の複数の流路21aが形成され、表面に接着性を有する絶縁層22が形成された第1熱交換部材(この場合は、放熱用の水冷ヒートシンクとする)21を用意する。同様に、内部に冷却媒体(この場合は水とする)の複数の流路26aが形成され、表面に接着性を有する絶縁層27が形成された第2熱交換部材(この場合は、吸熱用の水冷ヒートシンクとする)26を用意する。また、下側電極(この場合は放熱用電極とする)23と上側電極(この場合は吸熱用電極とする)25とを用意する。さらに、複数のP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなる熱電素子24を用意する。
ここで、第1熱交換部材21および第2熱交換部材26は高熱伝導性を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されていて、その表面、即ち、第1熱交換部材21の絶縁層22との接合面、および第2熱交換部材26の絶縁層27との接合面は、面粗度(Ra)が5.1μm以下になるように表面仕上げがなされている。また、絶縁層22,27は接着性を有しており、Al23やAlNやMgOやSiCなどのフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂層やエポキシ樹脂層、あるいはアルマイト層の上に上述したフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂層やエポキシ樹脂層が形成された複合層よりなる。なお、絶縁層22,27はシート状の材料を圧着したり、ワニス状材を塗布してから固化するようにして形成すればよい。また、下側電極23および上側電極25は、銅膜あるいは銅合金膜から形成されており、所定の厚み(例えば、70〜200μm)で所定の電極パターンとなるように形成されている。さらに、P型半導体化合物素子およびN型半導体化合物素子の先端部(長さ方向の両端部)にはニッケルメッキが施されている。
ついで、図6(a)に示すように、第1熱交換部材21に形成された絶縁層22の上に所定の電極パターン(図7(a)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる下側電極23を接着する。この後、図6(b)に示すように、下側電極23の上に、P型半導体化合物素子およびN型半導体化合物素子からなる熱電素子24を交互に配列するとともに、これらの下側電極23と熱電素子24とをはんだ合金(例えば、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金など)などの接合材により接合する。ついで、熱電素子24の上に、所定の電極パターン(図7(b)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる上側電極25を配置する。
この後、これらの熱電素子24と上側電極25とをはんだ合金(例えば、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金など)などの接合材により接合する。これにより、下側電極23と上側電極25との間にP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなる熱電素子24が交互に直列接続されることとなる。
ついで、図6(c)に示すように、第2熱交換部材26に形成された絶縁層27が上側電極25に接するように第2熱交換部材26を配置した後、上側電極25を絶縁層27に接着する。これにより、第2実施例の熱交換ユニット20が作製されることとなる。
〈熱交換ユニット20の使用例〉
このような第2実施例の熱交換ユニット20を用いて温度制御を行う場合、例えば、温度制御が必要とされる被制御対象物(図示せず)から吸熱して暖められた温水を吸熱用の第2熱交換部材26の流路26aの流入側に流入させるとともに、流出側を被制御対象物(図示せず)に流入させる。一方、冷水を第1熱交換部材21の流路21aの流入側に流入させるとともに、流出側を排水するようにする。このような状態で、放熱用の下側電極23と、吸熱用の上側電極25と、これらの両電極23,25間で直列接続されるように接合された複数の熱電素子24とからなる熱電モジュールMに電流を流すことにより、吸熱用の上側電極25は冷却されて吸熱用の第2熱交換部材26を介して被制御対象物より流入した温水から熱を奪うこととなる。一方、放熱用の下側電極23は加熱されて、この熱は放熱用の第1熱交換部材21の流路21aを流れる冷水を介して放熱されることとなる。
〈最大吸熱量(Qmax)の測定〉
ついで、上述のような構成となる第2実施例の熱交換ユニット20を用いて、性能評価の指標となる最大吸熱量(Qmax)を実施例1の場合と同様にして求めた。この場合、まず、熱交換ユニット20を用いて試験用の熱交換ユニットD1〜D3,E1〜E2を作製した。ついで、図8に示すように、真空チャンバーYを用意するとともに、この真空チャンバーY内に熱交換ユニット20(D1〜D3,E1〜E2)を配置する。ついで、第2熱交換部材26の流路26aの流入側に温水用または熱水用の配管(図示せず)を接続するとともに、同流路26aの流出側に排水用の配管(図示せず)を接続する。
一方、第1熱交換部材21の流路21aの流入側に冷却水用の配管(図示せず)を接続するとともに、同流路21aの流出側に排水用の配管(図示せず)を接続する。ついで、各熱交換ユニットD1〜D3,E1〜E2を駆動させ、流路21aへの入水の温度と流路21aから出水の温度、および流路26aへの入水の温度と流路26aから出水の温度を10分間計測し、入水の温度を上昇させた場合の出水の温度の平均値から最大吸熱量(Qmax)を換算して求めた。ここで、熱交換ユニットD1〜D3、E1〜E2の第1熱交換部材21の絶縁層22との接合面、および第2熱交換部材26の絶縁層27との接合面の面粗度(Ra)を下記の表4および表5に示すように変化させた場合の最大吸熱量(Qmax)を求めると、下記の表4および表5に示すような結果となった。
この場合、絶縁樹脂層22,27が厚みが5μmのアルマイト層の上にポリイミド樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが30μmになるように形成したものを熱交換ユニットD1とした。また、絶縁樹脂層22,27が厚みが5μmのアルマイト層の上にエポキシ樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットD2とした。さらに、絶縁樹脂層22,27が厚みが5μmのアルマイト層の上にワニス状のエポキシ樹脂にアルミナ(Al23)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットD3とした。また、絶縁樹脂層22,27がエポキシ樹脂シートに酸化マグネシウム(MgO)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットE1とした。また、絶縁樹脂層22,27がエポキシ樹脂シートに炭化ケイ素(SiC)粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットE2とした。
〈耐電圧(kV)の測定〉
ついで、熱交換ユニットD1〜D3の第1熱交換部材21の絶縁層22との接合面、および第2熱交換部材26の絶縁層27との接合面の面粗度(Ra)を下記の表4に示すように変化させた場合、各熱交換ユニットD1a,D10〜D19,D2a,D20〜D29,D3a,D30〜D39の耐電圧を上述した実施例1と同様にして測定すると下記の表4に示すような結果となった。なお、熱交換ユニットD1の熱交換部材21(26)の絶縁層22(27)との接合面の面粗度(Ra)が0.06μmのものを熱交換ユニットD1aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットD10とし、0.3μmのものを熱交換ユニットD11とし、0.5μmのものを熱交換ユニットD12とし、1.0μmのものを熱交換ユニットD13とし、1.6μmのものを熱交換ユニットD14とし、2.1μmのものを熱交換ユニットD15とし、3.2μmのものを熱交換ユニットD16とし、4.4μmのものを熱交換ユニットD17とし、4.7μmのものを熱交換ユニットD18とし、5.1μmのものを熱交換ユニットD19とした。
また、熱交換ユニットD2の熱交換部材21(26)の絶縁層22(27)との接合面の面粗度(Ra)が0.06μmのものを熱交換ユニットD2aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットD20とし、0.3μmのものを熱交換ユニットD21とし、0.5μmのものを熱交換ユニットD22とし、1.0μmのものを熱交換ユニットD23とし、1.6μmのものを熱交換ユニットD24とし、2.1μmのものを熱交換ユニットD25とし、3.2μmのものを熱交換ユニットD26とし、4.4μmのものを熱交換ユニットD27とし、4.7μmのものを熱交換ユニットD28とし、5.1μmのものを熱交換ユニットD29とした。
さらに、熱交換ユニットD3の熱交換部材21(26)の絶縁層22(27)との接合面の面粗度(Ra)が0.06μmのものを熱交換ユニットD3aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットD30とし、0.3μmのものを熱交換ユニットD31とし、0.5μmのものを熱交換ユニットD32とし、1.0μmのものを熱交換ユニットD33とし、1.6μmのものを熱交換ユニットD34とし、2.1μmのものを熱交換ユニットD35とし、3.2μmのものを熱交換ユニットD36とし、4.4μmのものを熱交換ユニットD37とし、4.7μmのものを熱交換ユニットD38とし、5.1μmのものを熱交換ユニットD39とした。
Figure 0005593712
上記表4の結果から、面粗度Ra(μm)を横軸(X軸)にプロットし、耐電圧(kV)を縦軸にプロットしてグラフに表すと、図9の曲線D1,D2,D3が得られた。上記表4および図9の結果から、面粗度Ra(μm)が4.7μm以下であると、耐電圧(kV)は良好であるのに対して、面粗度Ra(μm)が4.7μmより大きくなると耐電圧(kV)が急激に低下することが分かる。このことから、熱交換部材21(26)の面粗度Ra(μm)は4.7μm以下であるのが望ましいことが分かる。
一方、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さい0.06μmになると最大級熱量(W)急激に低下して熱交換能力が劣化することが分かる。これは、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換部材21(26)の表面と絶縁層22(27)とが接合している面積が小さくなり、両者の界面での熱抵抗が増大し、結果として、熱交換が効率よく行われなくなったためと考えられる。
これらのことから、熱交換部材21(26)の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましいことが分かる。
同様に、熱交換ユニットE1〜E2の第1熱交換部材21の絶縁層22との接合面、および第2熱交換部材26の絶縁層27との接合面の面粗度(Ra)を下記の表5に示すように変化させた場合の、各熱交換ユニットE1a,E10〜E19,E2a,E20〜E29の耐電圧を測定すると下記の表5に示すような結果となった。なお、熱交換ユニットE1の熱交換部材21(26)の絶縁層22(27)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットE1aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットE10とし、0.3μmのものを熱交換ユニットE11とし、0.5μmのものを熱交換ユニットE12とし、1.0μmのものを熱交換ユニットE13とし、1.6μmのものを熱交換ユニットE14とし、2.1μmのものを熱交換ユニットE15とし、3.2μmのものを熱交換ユニットE16とし、4.4μmのものを熱交換ユニットE17とし、4.7μmのものを熱交換ユニットE18とし、5.1μmのものを熱交換ユニットE19とした。
同様に、熱交換ユニットE2の熱交換部材21(26)の絶縁層22(27)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットE2aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットE20とし、0.3μmのものを熱交換ユニットE21とし、0.5μmのものを熱交換ユニットE22とし、1.0μmのものを熱交換ユニットE23とし、1.6μmのものを熱交換ユニットE24とし、2.1μmのものを熱交換ユニットE25とし、3.2μmのものを熱交換ユニットE26とし、4.4μmのものを熱交換ユニットE27とし、4.7μmのものを熱交換ユニットE28とし、5.1μmのものを熱交換ユニットE29とした。
Figure 0005593712
上記表5の結果から、面粗度Ra(μm)を横軸(X軸)にプロットし、耐電圧(kV)を縦軸にプロットしてグラフに表すと、図9の曲線E1,E2が得られた。上記表5および図9の結果から、面粗度Ra(μm)が4.7μm以下であると、耐電圧(kV)は良好であるのに対して、面粗度Ra(μm)が4.7μmより大きくなると耐電圧(kV)が急激に低下することが分かる。このことから、熱交換部材21(26)の面粗度Ra(μm)は4.7μm以下であるのが望ましいことが分かる。
一方、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さい0.07μmになると最大級熱量(W)急激に低下して熱交換能力が劣化することが分かる。これは、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換部材21(26)の表面と絶縁層22(27)とが接合している面積が小さくなり、両者の界面での熱抵抗が増大し、結果として、熱交換が効率よく行われなくなったためと考えられる。
これらのことから、熱交換部材21(26)の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましいことが分かる。
3.第3実施例
上述した第1実施例の熱交換ユニット10および第2実施例の熱交換ユニット20においては、各電極13,15(23,25)を各熱交換部材11,16(21,26)の表面に均等に配置される例について説明したが、各電極を各熱交換部材の表面に均等に配置できない領域が存在する場合は、これらの領域を避けるようにして各電極を各熱交換部材の表面に配置するようにしてもよく、第3実施例の熱交換ユニット30として、以下に説明する。
本第3実施例の熱交換ユニット30は、図10(c)に示すように、表・裏面に絶縁層32a,32bが形成された第1熱交換部材(吸熱用あるいは放熱用の水冷ヒートシンク)31と、絶縁層32a,32bの上に固定・配置された第1下側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)33aと、絶縁層32a,32bの下に固定・配置された第1上側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)33bと、第1下側電極33aの上に接合された複数の第1熱電素子34aと、第1上側電極の下に接合された複数の第2熱電素子34bと、複数の第1熱電素子34aの上に接合された第2上側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)35aと、複数の第2熱電素子34bの下に接合された第2下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)35bと、表面に絶縁層37が形成された第2熱交換部材(放熱用あるいは吸熱用の水冷ヒートシンク)36と、表面に絶縁層29が形成された第3熱交換部材(放熱用あるいは吸熱用の水冷ヒートシンク)38とから構成されている。なお、第1下側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)33aの一端部には一対のリード線(図示せず)を接続するための一対の端子部(図示せず)が形成されている。
この場合、第1下側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)33aと、第2上側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)35aと、これらの両電極33a,35a間で直列接続されるようにはんだなどの接合金属により接合された複数の第1熱電素子34aとで第1熱電モジュールM1(図12参照)が構成される。また、第1上側電極(吸熱用あるいは放熱用電極)33bと、第2下側電極(放熱用あるいは吸熱用電極)35bと、これらの両電極33b,35b間で直列接続されるようにはんだなどの接合金属により接合された複数の第2熱電素子34bとで第2熱電モジュールM2(図12参照)が構成される。
各熱交換部材(水冷ヒートシンク)31,36,38は、高熱伝導性を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金を鋳造することにより形成されていて、その表面、即ち、熱交換部材31の絶縁層32a,32bとの両接合面、熱交換部材36の絶縁層37との接合面は、および熱交換部材38の絶縁層39との接合面は、面粗度(Ra)が5.1μm以下になるように表面仕上げがなされている。一方、その内部に冷却媒体(この場合は水とする)を一方から他方(この場合は、図の右側から左側)に流通させる複数の流路31a(36a,38a)が鋳込まれて形成されている。このため、これらの表面には、鋳造時の治具の設置により溝や穴が形成されており、図11に示すような、各電極33a,33b,35a,35bの配置不可能領域31c(36c,38c)が形成されている。また、これらの各熱交換部材(水冷ヒートシンク)31,36,38の隅部には、図11(a)(b)に示すように、複数の取り付け穴31b(36b,38b)がそれぞれ形成されている。
各絶縁層32a,32b,37,39は、厚みが10〜100μmのポリイミド樹脂やエポキシ樹脂、あるいはアルマイトなどにより形成されている。ここで、ポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂を絶縁層32a,32b,37,39に用いる場合、これらの樹脂の熱伝導性を向上させるために、アルミナ(Al23)や窒化アルミニウム(AlN)や酸化マグネシウム(MgO)や炭化ケイ素(SiC)などの平均粒径が15μm以下の粉末からなるフィラーが分散して添加するのが望ましい。また、アルマイトを絶縁層32a,32b,37,39に用いる場合は、アルマイトの上に上述したフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂の層を積層するのが望ましい。
各電極33a,33b,35a,35bは、厚みが70〜200μmの銅膜あるいは銅合金膜からなる。ここで、例えば、第1下側電極33aおよび第1上電極33bは、図11(a)に示すように配置され、第2上電極35aおよび第2下側電極35bは、図11(b)に示すように配置される。この場合、各電極33a,33b,35a,35bの平面形状は長方形状(例えば、長辺の長さは3mmで、短辺の長さが1.8mm)に形成されているとともに、隣接する電極間の最短距離tが長方形状の短辺の長さ(例えば、1.8mm)よりも短くなるように配置されている。
そして、第1下側電極33aと第2上側電極35aとの間で電気的に直列接続されるように多数の第1熱電素子34aが配置・接合されている。また、第1上側電極33bと第2下側電極35bとの間で電気的に直列接続されるように多数の第2熱電素子34bが配置・接合されている。この場合、各熱電素子34a,34bはP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなるものである。そして、これらがP,N,P,N・・・の順に電気的に直列に接続されるように、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金からなるはんだにより接合されている。なお、各熱電素子34a,34bの両端部のはんだ付け面にははんだ付けが容易になるようにニッケルめっきが施されている。
熱電素子34a,34bとしては、室温で高い性能が発揮されるBi-Te(ビスマスーテルル)系の熱電材料からなる焼結体を用いるのが望ましく、P型半導体化合物素子としては、Bi−Sb−Teの3元素からなる材料を用い、N型半導体化合物素子としては、Bi−Sb−Te−Seの4元素からなる材料を用いるのが好ましい。具体的には、本実施例においては、P型半導体化合物素子としては、Bi0.5Sb1.5Te3と表される組成のものを使用し、N型半導体化合物素子としては、Bi1.9Sb0.1Te2.6Se0.4と表される組成のものを使用し、これらを液体急冷法によって作製した箔状粉末をホットプレス法によりバルク化し、1.35mm(長さ)×1.35mm(幅)×1.5mm(高さ)の寸法になるように切断して形成したものを使用した。
〈熱交換ユニット30の作製例〉
上述のような構成となる熱交換ユニット30の作製例を以下に説明する。まず、内部に冷却媒体(この場合は水とする)の複数の流路31aが形成され、上・下表面に接着性を有する絶縁層32a,32bが形成された第1熱交換部材(この場合は、吸熱用の水冷ヒートシンクとする)31を用意する。同様に、内部に冷却媒体(この場合は水とする)の複数の流路36aが形成され、下面に接着性を有する絶縁層37が形成された第2熱交換部材(この場合は、放熱用の水冷ヒートシンクとする)36と、内部に冷却媒体(この場合は水とする)の複数の流路38aが形成され、上面に接着性を有する絶縁層39が形成された第3熱交換部材(この場合は、放熱用の水冷ヒートシンクとする)38とを用意する。また、第1下側電極33aと第1上側電極33bと第2上側電極35aと第2下側電極35bとを用意する。さらに、複数のP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなる熱電素子34a,34bを用意する。
ここで、各熱交換部材31,36,38は、高熱伝導性を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されていて、その表面、即ち、熱交換部材31の絶縁層32a,32bとの両接合面、熱交換部材36の絶縁層37との接合面は、および熱交換部材38の絶縁層39との接合面は、面粗度(Ra)が5.1μm以下になるように表面仕上げがなされている。また、絶縁層32a,32b,37,39は接着性を有しており、Al23やAlNやMgOやSiCなどのフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂層やエポキシ樹脂層、あるいはアルマイト層の上に上述したフィラーが分散して添加されたポリイミド樹脂層やエポキシ樹脂層が形成された複合層よりなる。なお、絶縁層32a,32b,37,39はシート状の材料を圧着したり、ワニス状材を塗布してから固化するようにして形成すればよい。また、各電極33a,33b,35a,35bは、銅膜あるいは銅合金膜から形成されており、所定の厚み(例えば、70〜200μm)で所定の電極パターンとなるように形成されている。さらに、P型半導体化合物素子およびN型半導体化合物素子の先端部(長さ方向の両端部)にはニッケルメッキが施されている。
ついで、図10(a)に示すように、第1熱交換部材31の上面に形成された絶縁層32aの上に所定の電極パターン(図11(a)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる第1下側電極33aを接着するとともに、第1熱交換部材31の下面に形成された絶縁層32bの下に所定の電極パターン(図11(a)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる第1上側電極33bを接着する。この後、図10(b)に示すように、第1下側電極33aの上に、P型半導体化合物素子およびN型半導体化合物素子からなる熱電素子34aを交互に配列するとともに、これらの第1下側電極33aと熱電素子34aとをはんだ合金(例えば、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金など)などの接合材により接合する。
また、第1上側電極33bの下に、P型半導体化合物素子およびN型半導体化合物素子からなる熱電素子34bを交互に配列するとともに、これらの第1上側電極33bと熱電素子34bとをはんだ合金(例えば、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金など)などの接合材により接合する。ついで、熱電素子34aの上に、所定の電極パターン(図11(b)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる第2上側電極35aを配置するとともに、熱電素子34bの下に、所定の電極パターン(図11(b)参照)となるように形成された銅膜あるいは銅合金膜からなる第2下側電極35bを配置する。
この後、これらの熱電素子34aと第2上側電極35aおよび熱電素子34bと第2下側電極35bとをはんだ合金(例えば、SnSb合金やAuSn合金やSnAgCu合金など)などの接合材により接合する。これにより、第1下側電極33aと第2上側電極35aとの間、および第1上側電極33bと第2下側電極35bとの間にP型半導体化合物素子とN型半導体化合物素子とからなる熱電素子24が交互に直列接続されることとなる。
ついで、図10(c)に示すように、第2熱交換部材36に形成された絶縁層37が第2上側電極35aに接するように第2熱交換部材36を配置するとともに、第3熱交換部材38に形成された絶縁層39が第2下側電極35bに接するように第3熱交換部材38を配置した後、第2上側電極35aを絶縁層37に接着し、第2下側電極35bを絶縁層39に接着する。これにより、第3実施例の熱交換ユニット30が作製されることとなる。
〈熱交換ユニット30の使用例〉
このような第3実施例の熱交換ユニット30を用いて温度制御を行う場合、例えば、温度制御が必要とされる被制御対象物(図示せず)から吸熱して暖められた温水を吸熱用の第1熱交換部材31の流路31aの流入側に流入させるとともに、流出側を被制御対象物(図示せず)に流入させる。一方、冷水を第2熱交換部材36の流路36aおよび第3熱交換部材38の流路38aの流入側に流入させるとともに、流出側を排水するようにする。
このような状態で、放熱用の下側電極35aと、吸熱用の上側電極33aと、これらの両電極35a,33a間で直列接続されるように接合された複数の熱電素子34aとからなる第1熱電モジュールM1に電流を流すとともに、放熱用の下側電極35bと、吸熱用の上側電極33bと、これらの両電極35b,33b間で直列接続されるように接合された複数の熱電素子34bとからなる第2熱電モジュールM2に電流を流すようにする。これにより、吸熱用の上側電極33aおよび下側電極33bは冷却されて吸熱用の第1熱交換部材31を介して被制御対象物より流入した温水から熱を奪うこととなる。一方、放熱用の上側電極35aおよび下側電極35bは加熱されて、この熱は放熱用の第2熱交換部材36の流路36aおよび第3熱交換部材38の流路38aを流れる冷水を介して放熱されることとなる。
〈最大吸熱量(Qmax)の測定〉
ついで、上述のような構成となる第3実施例の熱交換ユニット30を用いて、性能評価の指標となる最大吸熱量(Qmax)を実施例1の場合と同様にして求めた。この場合、まず、熱交換ユニット30を用いて試験用の熱交換ユニットF1〜F2,G1〜G4を作製した。ついで、図12に示すように、真空チャンバーZを用意するとともに、この真空チャンバーZ内に熱交換ユニット30(F1〜F2,G1〜G4)を配置する。
ついで、第1熱交換部材31の流路31aの流入側に温水用または熱水用の配管(図示せず)を接続するとともに、同流路31aの流出側に排水用の配管(図示せず)を接続する。一方、第2熱交換部材36の流路36aの流入側に冷却水用の配管(図示せず)を接続するとともに、同流路36aの流出側に排水用の配管(図示せず)を接続する。また、第3熱交換部材38の流路38aの流入側に冷却水用の配管(図示せず)を接続するとともに、同流路38aの流出側に排水用の配管(図示せず)を接続する。ついで、各熱交換ユニットF1〜F2、G1〜G4を駆動させ、流路31aへの入水の温度と流路31aから出水の温度、流路36aへの入水の温度と流路36aから出水の温度および流路38aへの入水の温度と流路38aから出水の温度を10分間計測し、入水の温度を上昇させた場合の出水の温度の平均値から最大吸熱量(Qmax)を換算して求めた。ここで、熱交換ユニットF1〜F2、G1〜G4の第1熱交換部材31の絶縁層32a,32bとの両接合面、第2熱交換部材36の絶縁層37との接合面、および第3熱交換部材38の絶縁層39との接合面の面粗度(Ra)を下記の表6〜表7に示すように変化させた場合の最大吸熱量(Qmax)を求めると、下記の表6〜表7に示すような結果となった。
この場合、絶縁樹脂層32a,32b,37,39がポリイミド樹脂シートにアルミナ粉末をフィラーとして分散させて厚みが15μmになるように形成したものを熱交換ユニットF1とした。また、絶縁樹脂層32a,32b,37,39がワニス状のポリイミド樹脂にアルミナ粉末をフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように形成したものを熱交換ユニットF2とした。
また、厚みが10μmのアルマイト層の上にエポキシ樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末と窒化アルムニウム(AlN)粉末とをフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように積層形成したものを熱交換ユニットG1とした。また、絶縁樹脂層32a,32b,37,39が厚みが10μmのアルマイト層の上にワニス状のエポキシ樹脂にアルミナ(Al23)粉末と窒化アルムニウム(AlN)粉末とをフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように積層形成したものを熱交換ユニットG2とし、絶縁樹脂層32a,32b,37,39が厚みが10μmのアルマイト層の上にエポキシ樹脂シートにアルミナ(Al23)粉末と酸化アルムニウム(MgO)粉末とをフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように積層形成したものを熱交換ユニットG3とした。さらに、絶縁樹脂層32a,32b,37,39が厚みが10μmのアルマイト層の上にワニス状のエポキシ樹脂にアルミナ(Al23)粉末と炭化ケイ素(SiC)粉末とをフィラーとして分散させて厚みが20μmになるように積層形成したものを熱交換ユニットG4とした。
〈耐電圧(kV)の測定〉
ついで、熱交換ユニットF1〜F2の熱交換部材31の絶縁層32a,32bとの両接合面、熱交換部材36の絶縁層37との接合面、および熱交換部材38の絶縁層39との接合面の面粗度(Ra)を下記の表6に示すように変化させた場合、各熱交換ユニットF1a,F10〜F19,F2a,F20〜F29の耐電圧を上述した実施例1と同様にして測定すると下記の表6に示すような結果となった。なお、熱交換ユニットF1の熱交換部材31(36,38)の絶縁層32a,32b(37,39)との接合面の面粗度(Ra)が0.08μmのものを熱交換ユニットF1aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットF10とし、0.3μmのものを熱交換ユニットF11とし、0.5μmのものを熱交換ユニットF12とし、1.0μmのものを熱交換ユニットF13とし、1.6μmのものを熱交換ユニットF14とし、2.2μmのものを熱交換ユニットF15とし、3.2μmのものを熱交換ユニットF16とし、4.4μmのものを熱交換ユニットF17とし、4.7μmのものを熱交換ユニットF18とし、5.1μmのものを熱交換ユニットF19とした。
また、熱交換ユニットF2の熱交換部材31の絶縁層32a,32bとの両接合面、熱交換部材36の絶縁層37との接合面、および熱交換部材38の絶縁層39との接合面の面粗度(Ra)が0.08μmのものを熱交換ユニットF2aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットF20とし、0.3μmのものを熱交換ユニットF21とし、面粗度(Ra)が0.5μmのものを熱交換ユニットF22とし、1.0μmのものを熱交換ユニットF23とし、1.6μmのものを熱交換ユニットF24とし、2.2μmのものを熱交換ユニットF25とし、3.2μmのものを熱交換ユニットF26とし、4.4μmのものを熱交換ユニットF27とし、4.7μmのものを熱交換ユニットF28とし、5.1μmのものを熱交換ユニットF29とした。
Figure 0005593712
上記表6の結果から、面粗度Ra(μm)を横軸(X軸)にプロットし、耐電圧(kV)を縦軸にプロットしてグラフに表すと、図13の曲線F1,F2が得られた。上記表6および図13の結果から、面粗度Ra(μm)が4.7μm以下であると、耐電圧(kV)は良好であるのに対して、面粗度Ra(μm)が4.7μmより大きくなると耐電圧(kV)が急激に低下することが分かる。このことから、熱交換部材31(36,38)の面粗度Ra(μm)は4.7μm以下であるのが望ましいことが分かる。
一方、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さい0.08μmになると最大級熱量(W)急激に低下して熱交換能力が劣化することが分かる。これは、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換部材31(36,38)の表面と絶縁層32(37,39)とが接合している面積が小さくなり、両者の界面での熱抵抗が増大し、結果として、熱交換が効率よく行われなくなったためと考えられる。
これらのことから、熱交換部材31(36,38)の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましいことが分かる。
同様に、熱交換ユニットG1〜G4の熱交換部材31の絶縁層32a,32bとの両接合面、熱交換部材36の絶縁層37との接合面は、および熱交換部材38の絶縁層39との接合面の面粗度(Ra)を下記の表7に示すように変化させた場合、各熱交換ユニットG1a,G10〜G19,G2a,G20〜G29,G3a,G30〜G39,G4a,G40〜G49の耐電圧を上述した実施例1と同様にして測定すると下記の表7に示すような結果となった。なお、熱交換ユニットG1の熱交換部材31(36,38)の絶縁層32a,32b(37,39)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットG1aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットG10とし、0.3μmのものを熱交換ユニットG11とし、0.5μmのものを熱交換ユニットG12とし、1.0μmのものを熱交換ユニットG13とし、1.6μmのものを熱交換ユニットG14とし、2.1μmのものを熱交換ユニットG15とし、3.2μmのものを熱交換ユニットG16とし、4.4μmのものを熱交換ユニットG17とし、4.7μmのものを熱交換ユニットG18とし、5.1μmのものを熱交換ユニットG19とした。
同様に、熱交換ユニットG2の熱交換部材31(36,38)の絶縁層32a,32b(37,39)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットG2aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットG20とし、0.3μmのものを熱交換ユニットG21とし、0.5μmのものを熱交換ユニットG22とし、1.0μmのものを熱交換ユニットG23とし、1.6μmのものを熱交換ユニットG24とし、2.1μmのものを熱交換ユニットG25とし、3.2μmのものを熱交換ユニットG26とし、4.4μmのものを熱交換ユニットG27とし、4.7μmのものを熱交換ユニットG28とし、5.1μmのものを熱交換ユニットG29とした。
同様に、熱交換ユニットG3の熱交換部材31(36,38)の絶縁層32a,32b(37,39)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットG3aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットG30とし、0.3μmのものを熱交換ユニットG31とし、0.5μmのものを熱交換ユニットG32とし、1.0μmのものを熱交換ユニットG33とし、1.6μmのものを熱交換ユニットG34とし、2.1μmのものを熱交換ユニットG35とし、3.2μmのものを熱交換ユニットG36とし、4.4μmのものを熱交換ユニットG37とし、4.7μmのものを熱交換ユニットG38とし、5.1μmのものを熱交換ユニットG39とした。
同様に、熱交換ユニットG4の熱交換部材31(36,38)の絶縁層32a,32b(37,39)との接合面の面粗度(Ra)が0.07μmのものを熱交換ユニットG4aとした。同様に、面粗度(Ra)が0.1μmのものを熱交換ユニットG40とし、0.3μmのものを熱交換ユニットG41とし、0.5μmのものを熱交換ユニットG42とし、1.0μmのものを熱交換ユニットG43とし、1.6μmのものを熱交換ユニットG44とし、2.1μmのものを熱交換ユニットG45とし、3.2μmのものを熱交換ユニットG46とし、4.4μmのものを熱交換ユニットG47とし、4.7μmのものを熱交換ユニットG48とし、5.1μmのものを熱交換ユニットG49とした。
Figure 0005593712
上記表7の結果から、面粗度Ra(μm)を横軸(X軸)にプロットし、耐電圧(kV)を縦軸にプロットしてグラフに表すと、図13の曲線G1,G2,G3,G4が得られた。上記表7および図13の結果から、面粗度Ra(μm)が4.7μm以下であると、耐電圧(kV)は良好であるのに対して、面粗度Ra(μm)が4.7μmより大きくなると耐電圧(kV)が急激に低下することが分かる。このことから、熱交換部材31(36,38)の面粗度Ra(μm)は4.7μm以下であるのが望ましいことが分かる。
一方、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さい0.07μmになると最大級熱量(W)急激に低下して熱交換能力が劣化することが分かる。これは、面粗度Ra(μm)が0.1μmより小さくなると鏡面に近い状態となる。このため、熱交換部材31(36,38)の表面と絶縁層32(37,39)とが接合している面積が小さくなり、両者の界面での熱抵抗が増大し、結果として、熱交換が効率よく行われなくなったためと考えられる。
これらのことから、熱交換部材31(36,38)の面粗度Ra(μm)は0.1μm以上で、かつ4.7μm以下(0.1μm≦Ra≦4.7μm)であるのが望ましいことが分かる。
なお、上述した実施の形態においては、合成樹脂材料としてポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂を用いる例について説明したが、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂以外のアラミド樹脂、BT樹脂(ビスマレイミド・トリアジン樹脂)などを用いるようにしても、上述と同様のことがいえる。
また、上述した実施の形態においては、フィラー材料としてアルミナ粉末、窒化アルミニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、炭化ケイ素のいずれかを用いる例について説明したが、フィラー材料としてはこれらに限ることなく、熱伝導性が良好な材料であれば、カーボン粉末、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを用いるようにしてもよい。また、フィラー材料は1種類だけでもよいが、これらの2種類以上を混合して用いるようにしてもよい。さらに、フィラーの形状は球状、針状またはこれらの混合でも効果がある。
10…第1実施例の熱交換ユニット、11…第1熱交換部材、11a…フィン、11b…取付穴、12…絶縁層、13…下側電極、13a…電極群の最外周を結ぶ直線で囲まれた領域、14…熱電素子、15…上側電極、15a…電極群の最外周を結ぶ直線で囲まれた領域、16…第2熱交換部材、16a…フィン、16b…取付穴、17…絶縁層、20…第2実施例の熱交換ユニット、21…第1熱交換部材、21a…流路、21b…取付穴、22…絶縁層、23…下側電極、23a…電極群の最外周を結ぶ直線で囲まれた領域、24…熱電素子、25…上側電極、25a…電極群の最外周を結ぶ直線で囲まれた領域、26…第2熱交換部材、26a…流路、26b…取付穴、27…絶縁層、30…第3実施例の熱交換ユニット、31…第1熱交換部材、31a…流路、31b…取付穴、31c…電極の配置不可能領域、32a,32b…絶縁層、33a…第1下側電極、33b…第1上側電極、33c,33d…電極群の最外周を結ぶ直線で囲まれた領域、34a,34b…熱電素子、35a…第2上側電極、35b…第2下側電極、35c,35d…電極群の最外周を結ぶ直線で囲まれた領域、36…第2熱交換部材、36a…流路、36b…取付穴、37…絶縁層、38…第3熱交換部材、38a…流路、38b…取付穴、39…絶縁層

Claims (6)

  1. 複数の長方形状の電極からなる上下一対の電極群に、複数の一対の熱電素子が直列接続されて接合されているとともに、前記上下一対の電極群の少なくとも一方が熱交換器の表面に絶縁層を介して接合された熱交換ユニットであって、
    前記熱交換器は熱良導性の金属により形成されているとともに、
    前記絶縁層に接合された熱交換器の接合面の面粗度(Ra)は0.1μm以上、4.7μm以下であることを特徴とする熱交換ユニット。
  2. 前記熱良導性の金属はアルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換ユニット。
  3. 前記絶縁層は高熱伝導性を有する絶縁樹脂層からなる単独層あるいは当該絶縁樹脂層とアルマイト層との複合層からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換ユニット。
  4. 前記高熱伝導性を有する絶縁樹脂層は高熱伝導性を有するフィラーを含有する絶縁樹脂あるいは接着剤からなることを特徴とする請求項3に記載の熱交換ユニット。
  5. 前記フィラーはアルミナ粉末、窒化アルミニウム粉末、酸化マグネシウム粉末、炭化ケイ素粉末のいずれかから選択されていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換ユニット。
  6. 前記絶縁樹脂あるいは接着剤はポリイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂のいずれかから選択されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の熱交換ユニット。
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