JP2015153869A - 絶縁層付冷却器、およびその製造方法、冷却器付パワーモジュール - Google Patents
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Abstract
Description
また、冷却性に優れ、製造工程を簡略化することが可能な冷却器付パワーモジュールを提供する。
すなわち、本発明の絶縁層付冷却器は、熱媒体が流通される放熱部、該放熱部を挟んで互いに対向して配された第一金属板、および第二金属板、を有する冷却器と、前記冷却器を挟んで互いに対向して配された第一絶縁層、および第二絶縁層と、を備え、前記第一金属板と前記第一絶縁層、および前記第二金属板と前記第二絶縁層とは、それぞれ直接接合されていることを特徴とする。
これにより、第一金属板と第一絶縁層、および第二金属板と第二絶縁層とを、容易に直接接合して、熱伝導性や取扱い性を高めることが可能になる。
これによって、ろう材を溶融して加圧するだけで、第一金属板と第一絶縁層、および第二金属板と第二絶縁層とを容易に直接接合でき、熱伝導性や接合性を高めることが可能になる。
前記第一絶縁層および前記第二絶縁層の反り量が平坦面に対して−20μm以上60μm以下の範囲であるので、半導体モジュールと絶縁層付冷却器とを積層した際に、確実に密着させることができ、熱抵抗を下げることができる。
本発明において、第一絶縁層及び第二絶縁層の反り量とは、両絶縁層の平坦性を示すものであり、絶縁層表面(金属板が接合された面と反対側の面)の中心を中心とした20mm×20mmの領域(中心領域)における最小二乗面を基準として最高点と最低点との差分として表される。そして、絶縁層表面の中心領域が周縁領域よりも放熱部に向けて突出した状態をマイナス数値、絶縁層表面の周縁領域が中心領域よりも放熱部に向けて突出した状態をプラス数値としている。
なお、こうした絶縁層の反りは、面広がり方向に沿った絶縁層の任意の断面が、必ずしも対称形となるような反り形状となるものに限定されるものでは無く、絶縁層の断面が非対称形となるような反り形状であっても、その反り量が平坦面に対して−20μm以上60μm以下の範囲であればよい。
これによって、第一金属板と第二金属板の熱伝導性が向上し、冷却能を高めることが可能になる。
これによって、絶縁層付冷却器の組立工程がより一層簡略化され、効率的に絶縁層付冷却器を製造することが可能になる。
また、冷却性に優れ、製造工程を簡略化することが可能な冷却器付パワーモジュールを提供することができる。
最初に、本発明の絶縁層付冷却器の構成について説明する。
図1は、絶縁層付冷却器の一例を示す断面図である。
絶縁層付冷却器10は、冷却器13と、この冷却器13を挟んで互いに対向して配された第一絶縁層11と、第二絶縁層12とから構成されている。
冷却器13は、コルゲートフィン15からなる放熱部16と、この放熱部16を挟んで互いに対向して配された第一金属板17、および第二金属板18とから構成されている。
こうしたコルゲートフィン15は、第一金属板17の一方の面17a、および第二金属板18の一方の面18aにそれぞれ接合される。
なお、本実施形態においては、第一金属板17、および第二金属板18は、純度が99.99mass%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)の圧延板からなるアルミニウム板を用いている。
図2は、絶縁層付冷却器を備えた冷却器付パワーモジュールを示す断面図である。
冷却器付パワーモジュール20は、複数のパワーモジュールユニット21と、複数の絶縁層付冷却器10と、外装体22と、から構成されている。
パワーモジュールユニット21は、例えば、導電性のリードフレーム23にパワー半導体素子24が配されたものであり、その表面には、例えば配線層となる導電層(図示略)が露出している。こうした導電層は、例えばCuなどから構成されている。
絶縁層付冷却器10を構成する第一絶縁層11、第二絶縁層12によって、導電層が露出したパワーモジュールユニット21と、絶縁層付冷却器10の放熱部16との間の絶縁性が確保される。
なお、最も外側(両端側)に配される2つの絶縁層付冷却器10については、第一絶縁層11、第二絶縁層12のうち一方を設けない形態となり、その片側のみパワーモジュールユニット21に接する構成となっている。
上述した絶縁層付冷却器の製造方法について説明する。図3は、本発明の絶縁層付冷却器の製造方法を段階的に示した断面図である。
まず、図3(a)に示すように、第一絶縁層11の一方の面11aと、第一金属板17の他方の面17bとの間、第二絶縁層12の一方の面12aと、第二金属板18の他方の面18bとの間に、それぞれろう材箔Hを配置する。また、第一金属板17の一方の面17aと、第二金属板18の一方の面18aとの間にコルゲートフィン15を配置するとともに、これらの間にも、それぞれろう材箔Hを配置する。
図4は、本発明の絶縁層付冷却器の製造方法を段階的に示した断面図である。
まず、図4(a)に示すように、第一絶縁層11の一方の面11aと、第一金属板17の他方の面17bとの間、第二絶縁層12の一方の面12aと、第二金属板18の他方の面18bとの間に、それぞれろう材箔Hを配置する。
なお、本実施形態では、第一絶縁層11、第二絶縁層12としては、AlNからなるセラミックス板を用いる。また、第一金属板17、第二金属板18としては、タフピッチCuを用いる。また、ろう材箔Hとしては、Ag−Cu−Ti系ろう材を用いる。
なお、接合中間体30の反り量は、絶縁層表面(金属板が接合された面と反対側の面)の中心を中心とした20mm×20mmの領域における最小二乗面を基準として最高点と最低点との差分として表される。
なお、本実施形態では、コルゲートフィン15としてタフピッチCuを用いる。また、ろう材箔Hとしては、Cu−P−Sn系ろう材に代表されるろう材を用いる。
例えば、上述した実施形態においては、放熱部16として金属板をメアンダ状に屈折させたコルゲートフィン15を用いているが、これに限定されるものではない。例えば、放熱部16として、多数のフィンを所定の間隔を開けて並べたものや、冷却媒体を流通させる多穴管などを適用することもできる。
この場合においても、接合中間体30の反り量は0μm以上300μm以下とすることが望ましい。
以下に、本発明の絶縁層付冷却器における各接合面の接合状態に関する評価結果ついて説明する。
実施例1として、図1に示す構成の絶縁層付冷却器を用いた。各部の材質とサイズは以下のとおりである。
第一絶縁層:(AlN)40×40×0.635t(mm)
第一金属板:アルミニウム合金(A3003)45×45×0.32t(mm)
コルゲートフィン:アルミニウム合金(A3003)38×36×6.0h:屈曲高さ(mm)
第二金属板:アルミニウム合金(A3003)45×45×0.32t(mm)
第二絶縁層:(AlN)40×40×0.635t(mm)
第一絶縁層と第一金属板との接合、第一金属板、第二金属板とコルゲートフィンとの接合、第二絶縁層と第二金属板との接合: Al−Si系ろう材
接合時に印加した荷重は、30gf/cm2(荷重小)200gf/cm2(荷重大)の2段階とした。
こうした接合面の状態を図5に示す。
次に、本発明の絶縁層付冷却器における第一絶縁層17と第二絶縁層18の反り(湾曲)に関する評価結果ついて説明する。
実施例2として、図1に示す構成の絶縁層付冷却器の第一絶縁層17と第二絶縁層18の面内の反りを測定した。なお、各構成部材の材質及び絶縁層付冷却器の製造方法は実施例1と同様である。また、接合時の印加荷重を30gf/cm2、200gf/cm2の2段階に変化させて絶縁層付冷却器を形成した。
測定機器としてAkroMetrix社製Thermoire PS200を用い、第一絶縁層17及び第二絶縁層18の中央部(20mm×20mm)の反り量を測定した。反り量は、測定面における最小二乗面を基準として最高点と最低点の差分とした。
11 第一金属層
12 第二金属層
15 コルゲートフィン
16 放熱部
17 第一絶縁層
18 第二絶縁層
30 接合中間体
Claims (8)
- 熱媒体が流通される放熱部、該放熱部を挟んで互いに対向して配された第一金属板、および第二金属板、を有する冷却器と、
前記冷却器を挟んで互いに対向して配された第一絶縁層、および第二絶縁層と、を備え、
前記第一金属板と前記第一絶縁層、および前記第二金属板と前記第二絶縁層とは、それぞれ直接接合されていることを特徴とする絶縁層付冷却器。 - 前記第一絶縁層、および前記第二絶縁層は、セラミックスからなることを特徴とする請求項1に記載の絶縁層付冷却器。
- 前記直接接合は、ろう材による接合であることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁層付冷却器。
- 前記第一絶縁層および前記第二絶縁層の反り量は、平坦面に対して−20μm以上60μm以下の範囲であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項に記載の絶縁層付冷却器。
- 前記第一金属板、および前記第二金属板は、AlまたはCuを含むことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に記載の絶縁層付冷却器。
- パワーモジュールユニットと、該パワーモジュールユニットを挟んで互いに対向して配された、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の絶縁層付冷却器と、を少なくとも備えたことを特徴とする冷却器付パワーモジュール。
- 第一金属板の一方の面と、第二金属板の一方の面との間に熱媒体が流通される放熱部を配設する放熱部配設工程と、
第一金属板の他方の面に対して第一絶縁層を、第二金属板の他方の面に対して第二絶縁層をそれぞれ接合する絶縁層接合工程と、
を備えたことを特徴とする絶縁層付冷却器の製造方法。 - 前記絶縁層接合工程と、前記放熱部配設工程とは、一括して行なわれることを特徴とする請求項7記載の絶縁層付冷却器の製造方法。
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2014
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