JP5593164B2 - 第1級アルキルハライドの製造方法 - Google Patents
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従来、第1級アルキルハライドの製造方法としては、例えば、対応する第1級アルコールをハロゲン化水素と反応させてハロゲン化する方法が知られている。該方法において、分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコールを用いると、目的とする化合物のほかに、第2級炭素原子または第3級炭素原子が臭素化された異性体が副生し、該異性体は目的生成物との沸点が極めて近いために蒸留による分離精製が困難であるという問題があった(例えば、非特許文献1参照)。
このような問題を解決することを目的として、分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコールを臭化水素と反応させて臭素化した後に、副生した異性体を加水分解する方法(例えば、特許文献1参照)や、分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコールを臭化水素水と反応させて臭素化する際に、相間移動触媒を添加する方法(例えば、非特許文献2参照)が提案されている。
また、ブロモ化剤としてPBr3やPPh3Br2を用いたアルキルブロミドの製造方法も知られている(例えば、非特許文献3参照)。
また、非特許文献2に記載の方法を本発明者らが追試したところ、6時間後に異性体の副生量が3%を超えてしまい、異性体の副生を抑制する効果としては充分ではなかった。
さらに、非特許文献3に記載の方法は、高価なブロモ化剤が必要であり、かつ、リンオキサイド等の廃棄物が副生するため、工業的な実施が困難であるという問題があった。
しかして本発明の課題は、安価かつ簡便であり工業的に有利な手法によって、高純度の第一級アルキルハライドを高収率で製造し得る手段を提供することにある。
即ち、本発明は、下記[1]〜[5]に関する。
[1]分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコールとハロゲン化水素との反応を相間移動触媒の存在下に実施し、かつ反応系内の水を除去しながら前記反応を行なうことを特徴とする、第1級アルキルハライドの製造方法。
[2]前記の分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコールが、下記一般式(I)
で表される第1級アルコールである、上記[1]に記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
[3]前記相間移動触媒が、クラウンエーテル化合物、テトラアルキルアンモニウム塩、テトラアルキルホスホニウム塩およびクリプタンドから選択される少なくとも1種である、上記[1]または[2]に記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
[4]前記ハロゲン化水素が臭化水素(HBr)である、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
[5]前記反応系内の水を除去する方法が、有機溶媒と共沸蒸留させる方法および/または反応系内に脱水剤を添加する方法である、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
本発明の第1級アルキルハライドの製造方法では、相間移動触媒の存在下、反応系内の水を除去しながら、分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコールをハロゲン水素と反応させる。これにより、第2級炭素原子または第3級炭素原子がハロゲン化された「異性体」が副生するのを効果的に抑制でき、高純度の第1級アルキルハライドが高収率で得られる。
((1)分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコール)
まず、成分(1)の「分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコール」(以下、第1級アルコールと略称する)とは、第1級炭素原子にヒドロキシ基が結合した構造を有する化合物であって、β位に第2級炭素原子または第3級炭素原子を有する化合物を意味する。本発明においては、原料として用いられる第1級アルコールの種類に特に制限はないが、下記一般式(I)で表される第1級アルキルアルコールであることが好ましい。
ここで、R1、R2およびR3がそれぞれ独立して表す炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキシル基などの炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく挙げられ、炭素数1〜3の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基がより好ましい。
該脂肪族環を形成する炭素数(R1およびR2が結合した炭素原子も含む)は、好ましくは3〜8であり、より好ましくは4〜7であり、特に好ましくは5〜6であり、最も好ましくは6である。該脂肪族環の置換基としては、メチル基、エチル基、各種プロピル基(「各種」とは、直鎖およびあらゆる分岐鎖を示し、以下、同様である。)、各種ブチル基、各種ヘキシル基、各種オクチル基、各種デシル基などの炭素数1〜10のアルキル基(好ましくは炭素数1〜5、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基);フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子などが挙げられる。また、該環構造全体の炭素数(R1およびR2が結合した炭素原子も含む)は、好ましくは3〜10であり、より好ましくは3〜8である。
R1とR2とが結合して環構造を形成する場合の−C(R1)(R2)(R3)基の具体例としては、シクロプロピル基、メチルシクロプロピル基、1−エチルシクロプロピル基、1−プロピルシクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、2−エチルシクロプロピル基、2,2−ジメチルシクロプロピル基、2,2−ジエチルシクロプロピル基、シクロブチル基、1−メチルシクロブチル基、1−エチルシクロブチル基、1−プロピルシクロブチル基、2−メチルシクロブチル基、2−エチルシクロブチル基、3−メチルシクロブチル基、3−エチルシクロブチル基、2,2−ジメチルシクロブチル基、2,2−ジエチルシクロブチル基、シクロペンチル基、1−メチルシクロペンチル基、1−エチルシクロペンチル基、1−プロピルシクロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、2−エチルシクロペンチル基、3−メチルシクロペンチル基、3−エチルシクロペンチル基、2,2−ジメチルシクロペンチル基、2,2−ジエチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−エチルシクロヘキシル基、1−プロピルシクロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、2−エチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、3−エチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、2,2−ジメチルシクロヘキシル基、2,2−ジエチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、1−メチルシクロヘプチル基、1−エチルシクロヘプチル基、1−プロピルシクロヘプチル基、2−メチルシクロヘプチル基、2−エチルシクロヘプチル基、3−メチルシクロヘプチル基、3−エチルシクロヘプチル基、4−メチルシクロヘプチル基、4−エチルシクロヘプチル基、2,2−ジメチルシクロヘプチル基、2,2−ジエチルシクロヘプチル基などが挙げられる。
なお、原料として用いられる第1級アルコールについては、市販品が存在する場合にはその市販品を用いてもよいし、また、有機化学の技術分野において従来公知の知見に基づいて自ら調製してもよい。
本発明の反応においては、前記第1級アルコールを、ハロゲン化水素と反応させる。該ハロゲン化水素としては、フッ化水素(HF)、塩化水素(HCl)、臭化水素(HBr)、ヨウ化水素(HI)が挙げられる。これらの中でも、市場性の観点から、臭化水素が好ましい。
該ハロゲン化水素の使用形態に特に制限はなく、気体状または液状のハロゲン化水素をそのまま使用してもよいし、ハロゲン化水素の水溶液(ハロゲン化水素酸)を使用してもよい。また、気体状のハロゲン化水素およびハロゲン化水素酸をそれぞれ単独で用いてもよいし、これらを併用してもよいが、操作の簡便性および収率の観点から、ハロゲン化水素酸を単独で用いるのが好ましい。一方で、ハロゲン化水素酸を用いる場合、反応系内の水の量が増加するため、後述する反応系内の水を除去する操作の重要性が一層高まる。
ハロゲン化水素の使用量は、前記第1級アルコール1モルに対して、好ましくは0.8モル以上であり、反応を十分に進行させるという観点からは、より好ましくは1モル以上であり、製造コストおよび添加効果の頭打ちを考慮すると、より好ましくは1.1〜3モル、さらに好ましくは1.2〜1.5モルである。ハロゲン化水素酸を用いる場合には、ハロゲン化水素酸中のハロゲン化水素の濃度は、反応効率の観点から、好ましくは30〜65質量%、より好ましくは40〜60質量%である。
本発明では、前記第1級アルコールとハロゲン化水素との反応を相間移動触媒の存在下に実施する。相間移動触媒としては、例えば、クラウンエーテル、テトラアルキルアンモニウム塩、テトラアルキルホスホニウム塩、クリプタンドなどが挙げられる。これらの中でも、テトラアルキルアンモニウム塩が好ましく、下記一般式(A)で表されるテトラアルキルアンモニウム塩がより好ましい。
炭素数1〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基などの炭素数1〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく挙げられ、炭素数1〜10の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基がより好ましい。
また、一般式(A)において、X-は、フッ素イオン(F-)、塩素イオン(Cl-)、臭素イオン(Br-)、ヨウ素イオン(I-)または水酸化物イオン(OH-)を表す。これらの中でも、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンが好ましく、塩素イオンがより好ましい。
なお、相間移動触媒は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
相間移動触媒の使用量は、反応速度の観点からは、前記第1級アルコール1質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上、添加効果の頭打ちを考慮すると、より好ましくは0.005〜0.3質量部、より好ましくは0.01〜0.1質量部、さらに好ましくは0.03〜0.07質量部である。
本発明の製造方法では、前記成分(1)〜(3)のほかに、有機溶媒を用いることもできる。
有機溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの飽和脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、プソイドクメン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルなどのグリコールジメチルエーテル類;酢酸エチル、フタル酸ジオクチルなどのエステル類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類などが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、飽和脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素が好ましく、水と共沸し得る飽和脂肪族炭化水素、水と共沸し得る芳香族炭化水素がより好ましく、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレンがさらに好ましい。
有機溶媒の使用量に特に制限はないが、製造コストや容積効率などの観点から、用いる装置の形式等に応じて最小限必要な量を用いることが好ましい。この観点から、有機溶媒を使用する場合、その使用量は、第1級アルコール100質量部に対して、好ましくは500質量部以下、より好ましくは300質量部以下、より好ましくは15〜100質量部、さらに好ましくは30〜100質量部である。
反応は、加熱下で行なわれるのが好ましい。加熱温度について特に制限はないが、通常、好ましくは35〜200℃、より好ましくは50〜150℃、さらに好ましくは70〜110℃である。なお、110℃以下であれば、異性体の生成がより一層抑制されうるため、特に好ましい。
反応を行なう際の反応圧力は特に制限されないが、反応速度および製造コストの観点から、好ましくは0.001〜5MPa、より好ましくは0.01〜1MPaである。
反応系内の水としては、第1級アルコールとハロゲン化水素との反応で副生する水が挙げられるが、ハロゲン化水素としてハロゲン化水素酸(水溶液)を用いた場合には、前述のとおり、反応系内の水にはハロゲン化水素酸中の水も含まれるため、水を除去することによる本発明の効果が一層顕著になる。
反応系内の水の除去方法に特に制限はなく、有機化学の分野において従来公知の知見に基づいて実施すればよい。水の除去方法としては、例えば、有機溶媒と共沸脱水する方法や、反応系内に脱水剤(例えば、無水硫酸マグネシウム、モレキュラーシーブスなど)を添加する方法などが挙げられる。これらの中でも、有機溶媒と共沸脱水する方法が好ましく、該方法と脱水剤を添加する方法を併用するのも好ましい。
水の有機溶媒との共沸留去は、公知の蒸留手法を用いて行なうことができる。該共沸留去は、大気圧下に実施してもよいし、減圧下に実施してもよいが、大気圧下に実施する方が操作が簡便であり好ましい。
なお、各例において、得られた反応混合液を用いて以下の条件におけるガスクロマトグラフィー測定を行うことによって、転化率および選択率、そしてこれらから収率を求め、さらに、目的生成物の2−エチルブチルブロミドに対する異性体の3−ブロモ−3−メチルペンタンの生成比率を、両者のピークの単純面積比によって算出した。
−ガスクロマトグラフィー(GC)測定−
装置:「島津GC−2014」(株式会社島津ジーエルシー製)
注入口温度:220℃
カラム:「DB−1(30m)」(J&W Scientific社製)
カラム温度:40℃〜210℃
検出器:水素炎イオン化検出器(FID)
2−エチルブタノール102.14g(1.0モル)にヘプタン35gとトリオクチルメチルアンモニウムクロライド5.0g(0.013モル)を加え、温度を95℃に保ち、48%臭化水素酸224g(臭化水素:1.3モル相当)を18時間かけて滴下して反応させた。反応はディーンスタークで水(臭化水素酸中の水を含む)を除去しながら行った(合計抜取量:179.5g)。
滴下終了後、得られた反応混合液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、2−エチルブタノールの転化率は98.5%、目的とする2−エチルブチルブロミドの選択率は96.1%、収率は94.7%(0.95モル,155.3g)であった。目的生成物の2−エチルブチルブロミドに対する異性体の3−ブロモ−3−メチルペンタンの生成比率は0.91%であった。結果を表1に示す。
実施例1において、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド5.0g(0.013モル)を加えなかったこと以外は、同様にして反応を行った。
滴下終了後、得られた反応混合液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表1に示す。
実施例1において、水の除去操作を行わなかったこと以外は、同様にして反応を行なった。
滴下開始から18時間後に、得られた反応混合液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表1に示す。
2−エチルブタノール102.14g(1.0モル)にヘプタン35gおよび48質量%臭化水素酸224g(1.3モル)を加え、95℃にて18時間攪拌した。
得られた反応混合液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表1に示す。
実施例1において、ヘプタン35gを加えず、かつ水の除去操作を行わなかったこと以外は、同様にして反応を行なった。
滴下開始から6時間後に、得られた反応混合液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、2−エチルブタノールの転化率は56.1%、目的とする2−エチルブチルブロミドの選択率は76.0%、収率は42.6%(71.0g,0.4モル)であった。目的生成物の2−エチルブチルブロミドに対する異性体の3−ブロモ−3−メチルペンタンの生成比率は3.13%であった。このように、反応成績が思わしくなかったため、6時間で反応を終了した。結果を表1に示す。
2−エチルブタノール102.14g(1.0モル)に48質量%臭化水素酸224g(1.3モル)を加え、95℃にて12時間攪拌した。
得られた反応混合液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表1に示す。
2−エチルブタノール102.14g(1.0モル)を80℃に保ち、臭化水素ガス136g(1.7モル)を13時間かけて吹き込み、反応させた。
得られた反応混合液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果を表1に示す。
目的生成物の2−エチルブチルブロミドに対する異性体の3−ブロモ−3−メチルペンタンの生成比率は6.7%と高く、特許文献1に開示されるように、さらに加水分解工程を必要とする反応条件であった。
Claims (8)
- 分岐鎖および/または脂肪族環を有する第1級アルコールとハロゲン化水素との反応を相間移動触媒の存在下に実施し、かつ反応系内の水を除去しながら前記反応を行なうことを特徴とする、第1級アルキルハライドの製造方法。
- 前記相間移動触媒が、クラウンエーテル化合物、テトラアルキルアンモニウム塩、テトラアルキルホスホニウム塩およびクリプタンドから選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
- 前記ハロゲン化水素が臭化水素(HBr)である、請求項1〜3のいずれかに記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
- 前記反応系内の水を除去する方法が、有機溶媒と共沸蒸留させる方法および/または反応系内に脱水剤を添加する方法である、請求項1〜4のいずれかに記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
- 前記第1級アルコールと前記相間移動触媒を有機溶媒と共に反応器へ仕込み、そこへ前記ハロゲン化水素を添加して反応させる、請求項1〜5のいずれかに記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
- 前記ハロゲン化水素として、ハロゲン化水素酸を用いる、請求項6に記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
- ハロゲン化水素の添加方法が、ハロゲン化水素酸を滴下する方法である、請求項7に記載の第1級アルキルハライドの製造方法。
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