JP5590880B2 - 包装吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、包装された吸収性物品、軽失禁ライナー、軽失禁パッド、おりものシート等の吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品としては、例えば図9に示されるような、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シートと、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シートとの間に綿状パルプなどからなる吸収体を介在させたものが知られる。
この主の吸収性物品は、一般的に装着状態でのズレ止めを図るために、非肌当接面側(裏面)に着衣等に固定するための粘着部が形成される。
この粘着部について種々の配置パターンが公知となっているが、それらの粘着部のパターンは、主に吸収性物品の装着中における、脚の動きに伴う吸収性物品のシワ、めくれ、折れ曲がり等の変形を効果的に防止して、当該変形にともなう経血等の体液の漏れを防止するという観点から設計されている。
他方、吸収性物品については、使用前の状態においてはそれが吸収性物品であるとは分からない外観が要求され、使用後の状態でも吸収した経血等ができるだけ目立たない工夫が望まれている。この要求を満たす工夫として個包装が利用される。
包装吸収性物品の一例としては、図9に示すとおりである。この図示例の包装吸収性物品X2は、吸収性物品101(以下、吸収性物品本体ともいう)と、剥離シート102と、包装シート103とを有し、包装シート103の一方の一端部にはシールテープ160が貼り付けられている。剥離シート102はその裏面の前端近くに接着剤150が塗布されており(図示例においては後端にも接着部を有する。)、この接着剤150を介して包装シート103に剥離不能に接着されている。
そして、吸収性物品本体101のズレ止め粘着部140を被覆保護するように、包装シート103に接着された剥離シート102が重ねられた状態で、その全体が同図に一点鎖線矢印で示すように3つに折り畳まれ、包装シート103の両側縁部103Eがシールされて吸収性物品本体101が包装シートで包装された包装吸収性物品X2とされている。
ここで、この種の包装吸収性物品を開封して使用するにあたっては、一方の手で吸収性物品本体101の前方端を摘み、他方の手で前記シールテープ160(シールテープがない製品では包装シートの前方端)を摘んで、包装シート103とともに一体的に剥離シート102をズレ止め粘着部140から剥離する。その際、上述のとおりシールテープ160の端等を摘んで引張る操作をすることから、剥離シート102及び包装シート103は、吸収性物品本体101の前方端(シールテープ側端)から後方端に向かって連続的に引き剥がされるようにして剥離される。
このとき従来のズレ止め粘着部の配置パターン及び包装シートと剥離シートとの接着態様では、引き剥がし難かったり、引き剥がしに伴って、粘着部同士が張り付いたりするなどして、吸収性物品の迅速な着衣への装着を妨げることがあった。
従来、吸収性物品における粘着部の配置パターンは、漏れ防止効果に奏するべく主眼がおかれ、このような、剥離シート等を剥離する際における使用性の向上については十分な配慮がなされていなかった。
特開2009−136354号公報 実開昭62−189725号公報 特開2005−334348号公報 特許4176724号公報
そこで、本発明の主たる課題は、包装吸収性物品において、装着時における着衣からのズレに起因する経血の漏れ防止効果を一層向上させるとともに、さらに着衣への装着時、特に包装シートを吸収性物品本体から迅速かつ問題なく引き剥がせるようにすることにある。
上記課題を解決した本発明は、次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在され、非肌当接面側に下着に対する固定のためのズレ止め粘着部が形成された吸収性物品本体と、
前記ズレ止め粘着部を被覆保護する剥離シートと、
前記剥離シートと一つ以上の接着部を介して一体とされた包装シートと、を有する包装吸収性物品であって、
前記ズレ止め粘着部は、吸収性物品本体の各両側端部において前後方向に沿って配された側部粘着剤部と、前記側部粘着部間にあって吸収性物品本体の前後方向に沿って配され、その前方端が前記側部粘着部の前方端よりも後方端側にある中央部粘着部とを有し、
前記接着部は、最前方に位置する接着部がその両側部が各側部粘着部に重なり、その前側端縁が中央部粘着部の前方端と一致又はそれよりも前方であってかつ側部粘着部の前方端縁よりも後方に位置しており
前記側部粘着部の幅が、前記中央部粘着部の幅よりも狭い、ことを特徴とする包装吸収性物品。
<請求項2記載の発明>
透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在され、非肌当接面側に下着に対する固定のためのズレ止め粘着部が形成された吸収性物品本体と、
前記ズレ止め粘着部を被覆保護する剥離シートと、
前記剥離シートと一つ以上の接着部を介して一体とされた包装シートと、を有する包装吸収性物品であって、
前記ズレ止め粘着部は、吸収性物品本体の各両側端部において前後方向に沿って配された側部粘着剤部と、前記側部粘着部間にあって吸収性物品本体の前後方向に沿って配され、その前方端が前記側部粘着部の前方端よりも後方端側にある中央部粘着部とを有し、
前記接着部は、最前方に位置する接着部がその両側部が各側部粘着部に重なり、その前側端縁が中央部粘着部の前方端と一致又はそれよりも前方であってかつ側部粘着部の前方端縁よりも後方に位置しており、
前記側部粘着部の粘着力が、前記中央部粘着部よりも低い、ことを特徴とする包装吸収性物品。
<請求項3記載の発明>
前記包装シートが、吸収性物品本体よりも幅広でありかつ前方端縁部が吸収性物品本体及び保護シートよりも前方に延出され、
その包装シートと吸収性物品本体及び被覆シートとがまとめて、前後方向の後側端部が折り畳まれ、これに重ねて前側端部が折り重なられて三つ折り構造とされ、
かつ、前記包装シートの側縁部の重なり部分が剥離可能に接着されているとともに、前記延出部分が包装シートの後側端部に重なり接着されて個包装されている請求項1又は2記載の包装吸収性物品。
<その他>
なお、本発明及び本明細書において、吸収性物品本体など構成部材の前方、後方を区別しているが、これは便宜的なものであり、例えば、明確な前後の区別を有する吸収性物品本体に限定しているわけではない。前後対象の吸収性物品本体であっても、その一方端を前方端、他方端を後方端とする。
また、各部材の前方、後方は、同一方向である。すなわち、吸収性物品本体、剥離シート、包装シートとが一体とされている状態における前方、後方はすべて同方向を意味する。
本発明によれば、包装吸収性物品の装着時における着衣からのズレに起因する経血の漏れ防止効果が一層向上され、さらに、着衣への装着時、特に包装シート及び剥離シートを吸収性物品本体から迅速かつ問題なく引き剥がせるようになる。なお、本発明は、化粧室等の狭小空間において、迅速な開封、装着が求められる生理用ナプキンとするに特に適する。
本発明の実施形態の包装吸収性物品の展開分解斜視図である。 本発明の実施形態の吸収性物品本体の展開斜視図である。 本発明の実施形態の吸収性物品本体の展開平面図である。 本発明の実施形態の包装吸収性物品の展開裏面図である。 本発明の実施形態の吸収性物品本体に設けられた粘着部の配置パターンと接着部の位置関係を説明するための一部拡大平面図である。 本発明の実施形態の包装吸収性物品の他の粘着部の配置パターンを示す図である。 本発明の実施形態の包装吸収性物品の別の粘着部の配置パターンを示す図である。 本発明の実施形態の包装吸収性物品のさらに別の粘着部の配置パターンを示す図である。 従来の包装吸収性物品の展開分解斜視図である。
本発明の実施の形態を図1〜8を参照しながら以下に詳述する。
〔包装吸収性物品の概要〕
本形態の包装吸収性物品X1は、非肌当接面に複数のズレ止め粘着部を有する吸収性物品本体1と、剥離シート2と、包装シート3とを備えるものである。
〔吸収性物品本体の構造例〕
吸収性物品本体1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート10と、経血やおりものなどの体液を速やかに透過させる透液性表面シート20と、これら両シート10,20間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体30とで構成され、吸収体30の周縁には、前記不透液性裏面シート10と透液性表面シート20との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されたフラップ部が形成されている。なお、前記吸収体30は形状保持および拡散性向上のためにクレープ紙(図示せず)で囲繞することができる。また、前記吸収体30の身体に対するフィット性を向上させ、横漏れ等を防止するために、適宜の形状でフィットエンボス(エンボス溝)1Eを形成することができる。
(不透液性裏面シート)
不透液性裏面シート10は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。ムレ防止の観点から透湿性を有するものであってもよく、遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが挙げられる。
(透液性表面シート)
透液性表面シート20は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。
(吸収体)
不透液性裏面シート10と透液性表面シート20との間に介在される吸収体30は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。吸収体30を囲繞するクレープ紙を設ける場合には、結果的に透液性表面シート20と吸収体30との間にクレープ紙が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
(ズレ止め粘着部)
吸収性物品本体1の非肌当接面(裏面ともいう)、すなわち不透液性裏面シート10の装着状態で下着当接面となる面には、本発明に従って、所定パターンのズレ止め粘着部41,42が形成されている。
ズレ止め粘着部41,42を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
(ズレ止め粘着部のパターン)
本発明のズレ止め粘着部は、吸収性物品本体1の各両側端部に前後方向に沿って側部粘着剤部41,41と中央部粘着部42,42…とで構成されている。
側部粘着部41は、幅が5〜10mmであり、吸収性物品本体1の側縁から10mm以内に位置に配される。また、側部粘着部41の長さは、吸収性物品本体1の前後方向長さ(側部粘着部配置部分の前後方向長さをいう)の70%以上であるのが望ましい。この側部粘着部41によって主に脚の動きに伴う吸収性物品のシワ、めくれ、折れ曲がり等の変形が効果的に防止される。
なお、図示例における側部粘着部41は、吸収性物品本体1の前後方向に沿って一直線上に形成されているが、これに限らず間欠的(点線状)に形成されていてもよい。
中央部粘着部42は、前記側部粘着部41,41の間に位置される。但し、側部粘着部41と中央部粘着部42とが完全に離間している必要はなく、一部重なる態様でもよい。図4の例の中央部粘着部42は好適な例として吸収性物品本体1の前後方向に3条設けているがこの形態に限られない。好適な上記3条の形態であれば、その幅が5〜20mmとするのがよい。
また、中央部粘着部42の長さは、吸収性物品本体1の前後方向長さ(中央部粘着部配置部分の前後方向長さをいう)の70%程度の長さとするのがよい。また、側部粘着部41と同様に一直線状に限らず間欠的(点線状)に形成されていてもよい。
この中央部粘着部42により、側部粘着部41とともに脚の動きに伴う吸収性物品のシワ、めくれ、折れ曲がり等の変形を防止し、さらに着衣への固定性が高まる。
ここで、本発明の包装吸収性物品X1は、特徴的に、中央部粘着部42の前方端42F(複数の中央部粘着部を有する場合には最も前方側まで延在しているものの前方端である)が前記側部粘着部41の前方端41Fよりも吸収性物品本体1の後方端側に位置している。すなわち、前記側部粘着部41の前方端は、中央部粘着部42の前方端42Fよりも突出した位置にある。この側部粘着部前方端41Fの中央部粘着部前方端42Fからの突出長さL1は8〜20mmとするのが望ましい。突出長さが長すぎると両側の各側部粘着部の突出部間における吸収性物品本体と下着との非固定部分が広くなり、もって吸収性物品本体1の装着時(使用時)に下着からズレやすくなる。反対に短すぎると後述する効果的な剥離シート2及び包装シート3の吸収性物品本体1からの剥離が困難となる。
他方、側部粘着部41の粘着力は、中央部粘着部42よりも同じ若しくは低いのがよい。ここで、粘着力の具体的数値は設計事項であり限定されるものではないが、この粘着力は剥離シートに対する粘着力を意味する。また、中央部粘着部が複数の場合は、中央部粘着部全体の粘着力を意味する。要するには、本構成は、吸収性物品本体の幅方向において、中央部分の粘着力が高く、側部の粘着力が低い構成である。このように側部粘着部41の粘着力が、中央部粘着部42よりも低いと、後述する剥離シート2及び包装シート3の各粘着剤部41,42からの剥離がしやすくなる場合がある。
なお、図6〜8に本発明にかかる粘着剤の配置パターンを例示する。
〔剥離シート〕
剥離シート2は、プラスチック製フィルム、紙を基材としてその一方の面にシリコン等の剥離剤をコーティングされたものを用いることができ、各粘着部41,42に対して剥離可能に接着し、もって各粘着部41,42を被覆保護する。なお、剥離シート2は、この種の吸収性物品に用いられる既知の素材を用いることができる。
なお、図示例の剥離シート2は、吸収性物品本体1の非肌当接面に形成された各粘着部41,42を一体的に被覆する一枚の剥離シート2とされているが、これに限らず複数枚で粘着部41,42を被覆するようにしてもよい。但し、望ましい形態は一枚のものである。
この剥離シート2は、包装シート3に対して接着剤或いは両面接着テープ等により形成される接着部50,51を介して剥離不能に接着され積層一体化されている。接着剤は、既知の接着剤が用いられる。
〔包装シート〕
包装シート3は、ポリエチレンシート等フィルムシート、SMS不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、エアースルー不織布等の不織布シート、紙等が用いられる。包装シート3には既知の技術に従って、適当な模様等が印刷されているのが望ましい。
包装シート3の前後長は吸収性物品本体1の前後長とほぼ同じか長く、左右幅は吸収性物品本体1の幅よりも幅広とされている。
包装シート3は、その前方端部が前記吸収性物品本体1の前方端よりはみ出すようにして吸収性物品本体1と重ねられ、その延出部(前方端部)3Aには、シールテープ60が一部はみ出した状態に貼り付けられている。
〔各粘着部と接着部との位置関係〕
上述のとおり本発明の包装吸収性物品X1においては、剥離シート2と包装シート3とが接着部50,51を介して積層一体化されているとともに、その剥離シート2が各粘着部41,42を被覆・保護するように構成されている。さらに、中央部粘着剤部42の前方端42Fが前記側部粘着部41の前方端41Fよりも後方端側にある粘着部41,42の配置パターンを有する。
これらの構成とともに、本発明の包装吸収性物品X1は、前記剥離シート2と包装シート3の接着部50(複数の接着部を有する場合は、最前方に位置する接着部。なお、図示の形態においては二つの接着部50,51を有しており、符号50で表される接着部が前方に位置する接着部である。)が、その両側部50Eが両側の各側部粘着部41,41に重なり、その前側端縁50Fが中央部粘着部42の前方端42Fと一致又はそれよりも前方であってかつ側部粘着部41の前方端縁41Fよりも後方に位置している。より、好ましくは、接着部50の後方端部が、中央部粘着部42に重なっている。
このような接着部50と粘着部41,42との位置関係をとると、剥離シート2と包装シート3とが接着されて実質的に一枚となって剛性の高まっている接着部50の前方端50Fが、中央部粘着部42に位置されず側部粘着部42のみで、粘着部全体としては粘着力が弱い部分に位置することになる。これにより、本発明の包装吸収性物品X1では、包装シート3を前方端側から引き剥がす操作をしたときに、剥離シート2及び包装シート3の吸収性物品本体1から剥離開始が極めて容易なものとなる。
さらに、この包装シート2,3等の吸収性物品本体1からの剥離操作は、一般的に、一方の手で吸収性物品本体1の中央部前方端部1Fを摘み、他方の手で包装シート3の前方端或いはそこに形成されたシールテープ60を摘みこれらを吸収性物品の前後方向に沿って引き剥がすように操作する。
このような操作が行なわれる場合、粘着部41,42の構成として吸収性物品本体部1の側部の粘着力が中央部よりも過度に強い場合、引き剥がしの際に側部よりも中央部が剥離シートから先に剥離されるようになり、これにともなって、吸収性物品本体の側縁同士が近接することになる。このことは、剥離シート3が剥離されて露出されたナプキン本体の側部に形成された粘着部同士が接着してしまうおそれがあることを意味する。
したがって、上述のとおり、本発明にしたがって、側部粘着部41の粘着力が、中央部粘着部42よりも低くされている場合には、この引き剥がし操作をしたときに、剥離シート2が中央部粘着部42よりも側部粘着部41、すなわち吸収性物品本体の側縁部が剥離されやすくなるため、かかる引き剥がし操作をしたときに、中央部粘着部42よりも側部粘着部41が先に剥離されるようになり、もって吸収性物品本体1の両側部同士が近接する或いは剥離シート2の両側部が近接するということがなくなるとともに、前方から後方への迅速な連続的な引き剥がしが容易となり、好適な剥離操作がなされるようになる。
なお接着部50の側部50Eと側部粘着部41との重なり幅は2〜10mmとするのが望ましい。
〔包装構造例〕
本発明の包装吸収性物品X1は、剥離シート2及び包装シート3を吸収性物品本体1と一体化した状態において、これらを一緒に3つに折り畳み個包装とするのが望ましい。この折り畳みは、粘着部形成側が吸収性物品本体1の外側となる状態に、図2に示す矢印(1)、矢印(2)の順で行う。すなわち、まず、シールテープ60と反対側ほぼ4分の1を折り畳み、次いで、シールテープ60側ほぼ3分の1を折り畳む。これにより、包装シート3のシールテープ60側の端部がこれと反対側の端部に上から重なって、吸収性物品本体1が包装シート3で完全に覆われた状態になる。この包装シート3の端部どうしの重なり部はシールテープ60で閉じる。
そして、包装シート3の左右両側縁部3Eを重なった部分どうしをヒートシールすることで、吸収性物品本体3が完全包装する。
X1,X2…包装吸収性物品、1,101…吸収性物品本体、1E…エンボス、1F…吸収性物品本体の中央部前方端部、2,102…剥離シート、3,103…包装シート、3E,103E…包装シートの側縁部、3A…延出部分、10…不透液性裏面シート、20…透液性表面シート、30…吸収体、40…ズレ止め粘着部、41…側部粘着部、41F…側部粘着部の前方端、42…中央部粘着部、42F…中央部粘着部の前方端、50,51,150…接着部、50E…接着部の側部、50F…接着部の前側端縁、60,160…シールテープ、L1…側部粘着部前方端の中央部粘着部前方端からの突出長さ。

Claims (3)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在され、非肌当接面側に下着に対する固定のためのズレ止め粘着部が形成された吸収性物品本体と、
    前記ズレ止め粘着部を被覆保護する剥離シートと、
    前記剥離シートと一つ以上の接着部を介して一体とされた包装シートと、を有する包装吸収性物品であって、
    前記ズレ止め粘着部は、吸収性物品本体の各両側端部において前後方向に沿って配された側部粘着剤部と、前記側部粘着部間にあって吸収性物品本体の前後方向に沿って配され、その前方端が前記側部粘着部の前方端よりも後方端側にある中央部粘着部とを有し、
    前記接着部は、最前方に位置する接着部がその両側部が各側部粘着部に重なり、その前側端縁が中央部粘着部の前方端と一致又はそれよりも前方であってかつ側部粘着部の前方端縁よりも後方に位置しており
    前記側部粘着部の幅が、前記中央部粘着部の幅よりも狭い、ことを特徴とする包装吸収性物品。
  2. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在され、非肌当接面側に下着に対する固定のためのズレ止め粘着部が形成された吸収性物品本体と、
    前記ズレ止め粘着部を被覆保護する剥離シートと、
    前記剥離シートと一つ以上の接着部を介して一体とされた包装シートと、を有する包装吸収性物品であって、
    前記ズレ止め粘着部は、吸収性物品本体の各両側端部において前後方向に沿って配された側部粘着剤部と、前記側部粘着部間にあって吸収性物品本体の前後方向に沿って配され、その前方端が前記側部粘着部の前方端よりも後方端側にある中央部粘着部とを有し、
    前記接着部は、最前方に位置する接着部がその両側部が各側部粘着部に重なり、その前側端縁が中央部粘着部の前方端と一致又はそれよりも前方であってかつ側部粘着部の前方端縁よりも後方に位置しており、
    前記側部粘着部の粘着力が、前記中央部粘着部よりも低い、ことを特徴とする包装吸収性物品。
  3. 前記包装シートが、吸収性物品本体よりも幅広でありかつ前方端縁部が吸収性物品本体及び保護シートよりも前方に延出され、
    その包装シートと吸収性物品本体及び被覆シートとがまとめて、前後方向の後側端部が折り畳まれ、これに重ねて前側端部が折り重なられて三つ折り構造とされ、
    かつ、前記包装シートの側縁部の重なり部分が剥離可能に接着されているとともに、前記延出部分が包装シートの後側端部に重なり接着されて個包装されている請求項1又は2記載の包装吸収性物品。
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