JP5009077B2 - 体液吸収性着用物品の包装体 - Google Patents

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Description

この発明は、生理用ナプキンやパンティライナの如き体液吸収性着用物品とそれを収納した個袋とからなる包装体に関する。
従来、生理用ナプキンを収納した個袋から生理用ナプキンを取り出すときに、生理用ナプキンの裏面シートに塗布された粘着剤を被覆保護している剥離紙が裏面シートから自動的に剥離して個袋に残る生理用ナプキン包装体は公知である。
例えば、特開平9−10257号公報(特許文献1)に開示された生理用ナプキン包装体は、生理用ナプキンと包装用シートとを含んでいて、包装用シートによって生理用ナプキンを収納する個袋が作られている。生理用ナプキンには裏面に塗布された第1粘着剤を被覆保護する第1剥離紙と、ウイングの裏面に塗布された第2粘着剤を被覆保護する第2剥離紙とが使用されている。生理用ナプキンをその個袋から取り出すときに、個袋を形成している包装シートが破れたり、互いに接合している部位で剥がれたりすることによって、生理用ナプキンが個袋の外に出る一方、第1,第2剥離紙はそれらが剥離不能に接合している包装シートの側に残る。
また、特開2000−14695号公報(特許文献2)に開示の吸収性物品の包装構造では、包装袋のポケット部に生理用ナプキンを収納して包装袋の蓋部を閉じておく。生理用ナプキンを取り出すときに蓋部を開くと、蓋部の内面と向かい合っていた剥離紙が生理用ナプキンから剥がれて蓋部の側に移る。
特開平9−10257号公報 特開2000−14695号公報
特開平9−10257号公報に開示の生理用ナプキン包装体では、個袋から生理用ナプキンを取り出すときに、個袋は、その袋としての形態を失うので、使用後の汚れた生理用ナプキンを入れておくための袋として再利用することができない。
また、特開2000−14695号公報に開示の吸収性物品の包装構造においては、生理用ナプキンを取り出した後の包装袋を汚れた生理用ナプキンを入れておくためのものとして再利用することはできる。しかし、この包装構造では、生理用ナプキンの長さ方向中央部において剥離紙が使用されている場合には、その剥離紙を剥離させながら、生理用ナプキンを包装袋から取り出すということができない。
そこで、この発明では、個袋を再利用することができるように生理用ナプキン等の体液吸収性着用物品をその個袋から取り出すことができて、しかも取り出すときの操作によって、着用物品に使用されている剥離紙のすべてを剥離させることができるように、前記従来技術に改良を施すことを課題にしている。
前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、互いに直交する長さ方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記厚さ方向の両側に透液性および吸液性のいずれかである表面シートと不透液性裏面シートとを含む体液吸収性着用物品が、前記表面シートを内側にして前記長さ方向における一端部からその対向端部に向かって二つに折り重ねた状態および前記一端部が内側となり前記対向端部が外側となるようにして前記長さ方向へ複数回折り重ねた状態のいずれかの状態で個袋に収納されており、前記個袋は、前記厚さ方向において離間可能に向かい合う第1シート部と第2シート部とを有するものであり、前記長さ方向における両端部のうちの一方には前記第1,第2シート部によって前記体液吸収性着用物品を取り出すための開放可能に閉じている開口部が形成されていて、前記両端部のうちのもう一方には前記第1,第2シート部によって底部が形成されており、前記着用物品は、前記裏面シートに塗布された第1粘着剤を第1剥離紙によって被覆保護されているものであって、前記開口部が開放されると前記対向端部を前記開口部の外側から摘持できるように前記対向端部が前記開口部からのぞくものである、前記着用物品と前記個袋とによって形成された包装体である。
かかる包装体において、第1の発明が特徴とするところは、以下のとおりである。すなわち、前記第1剥離紙は、前記第1粘着剤に対して剥離可能に重なる保護部位と、前記開口部の近傍において前記第1シート部の内面に対して剥離不能に重なる固定部位とを有していて、前記対向端部を摘持できるように前記対向端部の前記長さ方向における先端よりも前記個袋の内側寄りに形成されている。前記個袋の前記底部には、前記第1,第2シート部のいずれかに取り付けられたシート片によって摘持用部位が形成されている。前記摘持用部位と前記着用物品の前記対向端部とを前記長さ方向へ互いに離間するように引っ張ると、前記第1剥離紙を前記第1粘着剤から剥離させながら前記着用物品を前記個袋から取り出すことができて、前記第1剥離紙を前記個袋に残すことができる。
かかる包装体において、第2の発明が特徴とするところは、以下のとおりである。すなわち、前記第1剥離紙は、前記第1粘着剤に対して剥離可能に重なる保護部位と、前記開口部の近傍において前記第1シート部の内面に対して剥離不能に重なる固定部位とを有していて、前記対向端部を摘持できるように前記対向端部の前記長さ方向における先端よりも前記個袋の内側寄りに形成されている。前記個袋の前記底部には、前記第1,第2シート部を前記厚さ方向の両側から重ね合わせて互いに接合することで摘持用部位が形成される。前記摘持用部位と前記着用物品の前記対向端部とを前記長さ方向へ互いに離間するように引っ張ると、前記第1剥離紙を前記第1粘着剤から剥離させながら前記着用物品を前記個袋から取り出すことができて、前記第1剥離紙を前記個袋に残すことができる。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記摘持用部位では、前記第1,第2シート部が前記幅方向へ延びる環状の縁部を形成している。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記長さ方向において、前記固定部位が、前記保護部位と前記着用物品の前記対向端部との間にある。
この発明の好ましい実施形態の他のひとつにおいて、前記固定部位が、前記着用物品の前記厚さ方向において前記第1剥離紙を介して前記保護部位と重なり合う。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記第1シート部は、前記長さ方向において前記開口部からその外側へ延出して前記第2シート部よりも長くなる部分を有し、前記部分によって前記開口部を閉じることが可能な蓋部を形成しており、前記着用物品の前記対向端部が前記開口部から延出して前記蓋部にまで延びている。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記固定部位が、前記蓋部の内面に対して形成される。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記第1,第2シート部が前記個袋の前記長さ方向へ延びる両側縁部のそれぞれにおいて重なり合い、剥離不能に接合している。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記着用物品がそれとともに着用するショーツの股部内面に当接させる本体部分と、前記本体部分の前記幅方向の両側それぞれに形成されていて前記ショーツの股部外面に当接させるウイング部分とを有し、前記ウイング部分は、前記本体部分の前記表面シートに重なるように前記幅方向において折曲されていて、前記表面シートと向かい合う内面と前記内面の反対面である外面とを有し、前記外面に塗布された第2粘着剤が前記両側の前記ウイング部分に共通する1枚の第2剥離紙によって被覆保護されており、前記第2剥離紙は前記長さ方向において前記開口部の近傍に位置している開口側端部が前記近傍における前記第2シート部の内面および外面のいずれかに剥離不能に接合している。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記ウイング部分が前記長さ方向の二箇所において前記両側のそれぞれに形成され、前記ウイング部分のいずれにも前記第2粘着剤が塗布されているとともに前記第2剥離紙によって被覆保護されている。
この発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記長さ方向において、前記第1粘着剤が前記一端部寄りに位置する端部側粘着剤と前記対向端部側に位置する対向端部側粘着剤とに二分されていて、前記第1剥離紙が前記端部側粘着剤と前記対向端部側粘着剤とを個別に被覆保護する端部側剥離紙と対向端部側剥離紙とに二分されており、前記長さ方向においてはまた、前記端部側剥離紙が前記端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記対向端部との間に前記第1,第2シート部のいずれかに対する前記固定部位を有し、前記対向端部側剥離紙が前記対向端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記対向端部との間に前記第1シート部に対する前記固定部位を有する。
この発明の好ましい実施形態のさらに他の一つにおいて、前記長さ方向において、前記第1粘着剤が前記一端部寄りに位置する端部側粘着剤と前記対向端部側に位置する対向端部側粘着剤とに二分されていて、前記第1剥離紙が前記端部側粘着剤と前記対向端部側粘着剤とを個別に被覆保護する端部側剥離紙と対向端部側剥離紙とに二分されており、前記長さ方向においてはまた、前記端部側剥離紙が前記端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記対向端部との間に前記第1,第2シート部のいずれかに対する前記固定部位を有し、前記対向端部側剥離紙が前記対向端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記蓋部内面に対する前記固定部位とを有するとともに、前記固定部位が前記着用物品の厚さ方向において前記対向端部側粘着剤に対する前記保護部位と重なり合った状態にある。
この発明に係る体液吸収性着用物品の包装体では、例えばその着用物品の一つである生理用ナプキンが長さ方向に折り重ねてある。生理用ナプキンは、その長さ方向に端部とそれとは反対側の対向端部とを有していて、その対向端部が個袋の開口部にのぞいている。個袋の底部には生理用ナプキンを介在させることなく摘持できる部位が形成されているから、この摘持できる部位と生理用ナプキンの対向端部とを片手ずつで摘んで、これらが生理用ナプキンの長さ方向において離間するように包装体を引っ張ると、生理用ナプキンの第1粘着剤を被覆保護していた第1剥離紙を剥離させながら生理用ナプキンを個袋から取り出すことができるとともに、個袋の第1シート部に対する固定部位を有している第1剥離紙を個袋に残すことができる。その後の個袋は、使用後の汚れた生理用ナプキンを入れておくためのものとして再利用することができる。個袋ではまた、個袋に残った剥離紙が個袋の開口部を広げるように作用して、汚れた生理用ナプキンをその個袋に入れることが容易になる。個袋に残った剥離紙はまた、汚れた生理用ナプキンを包むように使用することができて、個袋の外から生理用ナプキンの汚れが見えることを防ぐ。
この発明に係る各種実施形態において得られる効果は、以下において詳述される。
体液吸収性着用物品として生理用ナプキンを例にとり、添付の図面を参照して、この発明に係る包装体の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1は、包装体1の部分破断斜視図である。包装体1は、生理用ナプキン2と、これを収納した個袋3とで形成されており、生理用ナプキン2の後記する長さ方向と幅方向と厚さ方向とに対応する長さ方向Aと幅方向Bと厚さ方向Cとを有している。ただし、図の生理用ナプキン2は、長さ方向Aにおいて二つに折り畳んだ状態で示されている。個袋3は、袋部6と蓋部7とを有し、袋部6は長さ方向Aの一端部に形成された生理用ナプキン取り出し用の開口部8と、その一端部の反対端部に形成された底部9と、両側縁部10とを有していて、蓋部7が封止用テープ11を使用して開口部8を開放可能に閉じている。蓋部7の自由縁部7cにはその封止用テープ片11が取り付けられていて、このテープ片11が袋部6に対して剥離可能な状態で止められている。袋部6の底部9には、袋部6から長さ方向Aへ延出するようにタブ状の摘持用部位12が形成されている。かような個袋3における袋部6と蓋部7とは、例えば長さ方向Aへ延びる不織布やプラスチックフィルム等のシート片を図1の形状に対応するように折り畳んで、袋部6の両側縁部10において重なり合うシート片どうしを図示の接合部位13において剥離不能に接合することによって形成することができるもので、その袋部6は、厚さ方向Cにおいて対向する第1シート部21と第2シート部22とを有している(図2参照)。
図2は、図1のII−II線切断面を示す図である。生理用ナプキン2は、透液性表面シート23と不透液性裏面シート24との間に吸液性芯材25を介在させることにより形成されていて、長さ方向Aの両端には生理用ナプキン2を個袋3から取り出すときに使用する摘持用端部26と、その反対端部である非摘持用端部27とを有する(図5を併せて参照)。生理用ナプキン2はまた、表面シート23が内側となり、裏面シート24が外側となるように二つに折り重ねられていて、その裏面シート24には粘着剤28が長さ方向Aへ延びるように塗布されている。粘着剤28は、それに重なる剥離紙29の保護部位39によって剥離可能に被覆され、保護されている。剥離紙29は、保護部位39が形成されている内面29aとは反対側の外面29bに固定部位30が形成されていて、その固定部位30が接着剤31を介して個袋3における第1シート部21の内面21aに対して重なり合い剥離不能に接合している。
さらに図2において、生理用ナプキン2の摘持用端部26は、袋部6の開口部8にのぞいていて、開口部8の外側から簡単に摘持することができる状態にある。一方、非摘持用端部27は、誤ってそれを摘持することがないように、摘持用端部26よりも開口部8の奥にある。生理用ナプキン2の取り出し方向P(図3参照)において、剥離紙29の固定部位30は開口部8の近傍にあって、粘着剤28は固定部位30の後方に位置するように塗布されていて、固定部位30の先端部分30psと粘着剤28先端部分28psとの間には、離間寸法Eが生じている。その離間寸法Eは、好ましくは2〜10mmの範囲にある。蓋部7に取り付けられた封止用テープ片11は、それに塗布された粘着剤33によって袋部6における第2シート部22の外面に止められている。テープ片11を第2シート部22から剥がすことによって、蓋部7は仮想線で示すように開けることができる。
図3は、個袋3から生理用ナプキン2を取り出すときの状態を示す図2と同様な図である。蓋部7を開けた個袋3では、開口部8にのぞく生理用ナプキン2の摘持用端部26を一方の手で摘み、個袋3の摘持用部位12をもう一方の手で摘んで、摘持用端部26と摘持用部位12とが長さ方向Aにおいて離間するように包装体1を引っ張る。生理用ナプキン2は開口部8の外へ出るように矢印P方向へ向かい、剥離紙29は、図2においては保護部位39とともに長さ方向Aへ直状に延びていた固定部位30が、摘持用端部26と摘持用部位12とによって引っ張られることによって、離間寸法Eを有する部分32においてほぼ反転するように矢印Qで示す方向へ動く。包装体1をさらに引っ張ると、反転した剥離紙29と粘着剤28との間には剥離力が作用して、剥離紙29における保護部位39が粘着剤28から自動的にスムーズに剥離する。包装体1を引っ張り続けると、剥離紙29の全体が生理用ナプキン2から剥がれた状態で生理用ナプキン2が袋部6の外へ出て着用することができる状態になる一方、剥離紙29が袋部6に残っている。
図4は、生理用ナプキン2が取り出された後の個袋3を示す図2と同様な図である。個袋3では袋部6の中に剥離紙29の一部分29dが残る場合があり、その一部分29dによって袋部6が膨らんでいて、開口部8が開いた状態にある。仮想線で示された生理用ナプキン2は、使用後の汚れたものであって、このものは開口部8の開いた個袋3に簡単に納めることができて、納めた後には封止用テープ片11を使って蓋部7を閉じることができる。納めた生理用ナプキン2は、その少なくとも一部分が剥離紙29によって覆われて、袋部6の外側からは生理用ナプキン2の汚れが目立たない。また、剥離紙29が袋部6の外に出ている場合には、その剥離紙29によって使用後の生理用ナプキン2を包みながら袋部6へ納めることができる。
図5は、図1における生理用ナプキン2が長さ方向Aへ伸展された状態にある生理用ナプキン2の部分破断平面図である。図5の生理用ナプキン2は裏面シート24の側から見た状態を示すもので、摘持用端部26が図の上方にあり、非摘持用端部27が図の下方にある。生理用ナプキン2は長さ方向Aと幅方向Bと厚さ方向Cとに対応する長さ方向と幅方向と厚さ方向とを有し、厚さ方向における両面のそれぞれを形成している透液性表面シート23と不透液性裏面シート24とのうちの表面シート23は、不織布や開孔プラスチックフィルムで形成されており、裏面シート24は、プラスチックフィルムや不織布で形成されている。これら両シート23,24間に介在する芯材25は、粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物等の吸水性材料によって形成されていて、好ましくはこれらの吸水性材料が液拡散性のよいティッシュペーパ(図示せず)で被覆されている。表面シート23と裏面シート24とは、芯材25の周縁から延出して重なり合い、互いに溶着している。裏面シート24では、粘着剤28が三条の塗布域を形成するように塗布されていて、その粘着剤28が剥離紙29によって被覆されている。その剥離紙29の外面29bには個袋3に対しての固定部位30がある。長さ方向Aにおいて、固定部位30の先端部分30psと保護部位39によって被覆されている粘着剤28の先端部分28psとの間は寸法Eだけ離間している。図5の生理用ナプキン2は、表面シート23が内側となるようにして、長さ方向の寸法を二等分する中心線M−Mに平行で中心線M−Mよりも図の下方にある折曲案内線N−Nに沿って折曲された状態で個袋3に収納されている。
図1の個袋3は、それに使用するシート材料を特に規定するものではないが、プラスチックフィルムや熱可塑性合成繊維からなる不織布、紙等を使用することができる。また、プラスチックフィルムとして例えばポリエチレンフィルムとポリプロピレンフィルムとのラミネートフィルムを使用し、ポリエチレンフィルムで個袋3の内面を形成するとともに、蓋部7の内面全体が袋部6の第2シート部22に重なるようにして、袋部6の両側縁部10を加熱加圧することによって接合部位13を形成することができる。そのときの加熱では、ポリエチレンフィルムの溶融温度以上でポリプロピレンフィルムの溶融温度以下の温度を採用する。そのようにすると、ポリエチレンフィルムどうしが重なり合った状態にある袋部6の第1シート部21と第2シート部22とは、接合部位13においてポリエチレンフィルムどうしが溶融して接合するので、強固な接合部位13を得ることができる。しかも、第2シート部22の外面を形成しているポリプロピレンフィルムに接触している蓋部7は、蓋部7の内面を形成しているポリエチレンフィルムが溶融しても、溶融していないポリプロピレンフィルムからは容易に剥離する。個袋3がこのようなラミネートフィルムで形成されている場合の包装体1ではまた、図2に示されるように生理用ナプキン2の摘持用端部26がそれを摘むことが容易となるように開口部8から蓋部7にまで延びていても、蓋部7によって袋部6を実質的な意味において密封することが容易である。テープ片11と摘持用部位12とは、プラスチックフィルムや不織布等によって作ることができる。また、摘持用部位12は、図示例の如く第1,第2シート部21,22に取り付けられているものを、第1,第2シート部21,22のいずれかにのみ取り付けられているものに代えることができる。
図6は、この発明の実施形態の一例を示す図1と同様な図である。図6の包装体1における個袋3は、蓋部7を有しておらず、第1シート部21と第2シート部22とがテープ片11によって開放可能に閉じている。個袋3は、それを再利用するときに図1の蓋部7を使用して閉じることが好ましいものではあるが、この発明は、図6の如き簡素な構造の個袋3を使用して実施することもできる。なお、図6の個袋3は、第1シート部21と第2シート部22とをテープ片11によって閉じるのではなくて、これら両シート部21,22の間に介在させた粘着剤等の止着手段によって閉じておくこともできる。
図7は、この発明の実施形態の一例を示す図2と同様な図である。図7の包装体1では、袋部6の底部9に対する摘持用部位12が、図1におけるタブ状のものではなくて、第1シート部21と第2シート部22とが重なり合って接合することにより形成されている。この摘持用部位12では、第1,第2シート部21,22の間に生理用ナプキン2が介在しておらず、重なり合う第1,第2シート部21,22が互いに溶着していて、長さ方向Aの寸法が好ましくは5〜15mmの範囲にある。かような摘持用部位12のさらに好ましい一例では、幅方向Bへ延びる縁部43が図7の断面において環状を成している。この縁部43は柔軟なもので、それに肌が触れると速やかに変形して肌に刺激を与えることがない。縁部43は、その内径を0.3〜1.5mm程度にすることが好ましい。
図8の(a),(b)は、この発明の好ましい実施形態の一例を示す図2,3と同様な図である。図8の(a)の包装体1では、生理用ナプキン2の摘持用端部26が袋部6の開口部8から延出して蓋部7にまで延びている。粘着剤28は開口部8から延出するように塗布されていて、剥離紙29の保護部位39が蓋部7にまで延びている。剥離紙29の固定部位30は、蓋部7の内面7aに対して形成されていて、先端部分30psが生理用ナプキン2の取り出し方向Pにおいて粘着剤28の先端部分28psの後方にある。すなわち、生理用ナプキン2の厚さ方向Cにおいて、固定部位30は剥離紙29の保護部位39を介して粘着剤28と重なり合う位置にある。この包装体1では、矢印S(図8の(b)参照)で示すところまで蓋部7を開け、摘持用端部26と摘持用部位12とを摘んで包装体1を矢印P,Pで示す方向、換言すると長さ方向Aへ引っ張っても、粘着剤28と剥離紙29との間にはせん断力が作用して剥離力が作用しないので、生理用ナプキン2を袋部6から簡単には取り出すことができず、また剥離紙29を粘着剤28から簡単に剥離させることもできない。しかし、固定部位30と保護部位39とが開口部8の外にあり、剥離紙29を固定部位30の近傍で摘むことは容易であるから、その剥離紙29を蓋部7とともに仮想線の矢印T(図8の(b)参照)で示すところまで移動させて固定部位30の近傍を予め粘着剤28から剥離させておいてから摘持用端部26と摘持用部位12とを互いに離間するように引っ張るならば、剥離紙29を自動的に剥離させながら生理用ナプキン2を袋部6から取り出すことができる。また、保護部位39が蓋部7にまで延びていても、保護部位39と固定部位30との間に離間寸法Eがある場合の包装体1では、剥離紙29を固定部位30の近傍まで予め剥離させておかなくても、図2の場合と同様にして生理用ナプキン2を袋部6から簡単に取り出すことができる。しかし、固定部位30と保護部位39とが袋部6の奥にあって互いに重なり合い、その固定部位30の位置が簡単には目視できないというような場合には、図8の(b)の仮想線の如く固定部位30の近傍を粘着剤28から剥離させることが困難になって、剥離紙29を自動的に剥離させながら生理用ナプキン2を袋部6から取り出すということが実質上できなくなる。
図9もまた、この発明の実施形態の一例を示す図2と同様な図である。図9の包装体1では、剥離紙29の部分29cが生理用ナプキン2の摘持用端部26の近傍において折り返されていて、その折り返された部分29cにおける内面29aと袋部6の第1シート部21の内面21aとを接着剤31で固定することにより、剥離紙29における固定部位30が形成されている。固定部位30と粘着剤28とは、剥離紙29に沿って寸法Eだけ離間している。この包装体1においても、摘持用部位12と摘持用端部26とを両手で摘んで長さ方向Aへ引っ張れば、図1の包装体1と同様に、剥離紙29を自動的に剥離させながら生理用ナプキン2を取り出すことができる。
図10,11,12において、図10はこの発明の実施形態の一例を示す図2と同様な図であり、図11,12は図10に使用されている生理用ナプキン2を長さ方向Aへ伸展して表面シート23の側と裏面シート24の側とを示す生理用ナプキン2の部分破断平面図である。ただし、図10における生理用ナプキン2の形状は、図11,12における線L〜Lに沿う形状を示している。図11,12に示されているように、生理用ナプキン2は、図5の生理用ナプキン2と同じ構造を有する本体部分52と、本体部分52の両側部に形成されたウイング部分53とを含むもので、包装体1ではそのウイング部分53が表面シート23と重なり合うように幅方向Bの内側へ折曲されている。本体部分52は生理用ナプキン着用者のショーツの股部内面に当接させる部分で、本体部分52における裏面シート24には図2の粘着剤28に相当する本体用粘着剤28が二条を成すように塗布されている。ウイング部分53はショーツの股部外面に当接させる部分で、ウイング部分53における裏面シート24、即ちウイング部分53の外面53bにはウイング用粘着剤54が塗布されている。二条の本体用粘着剤28は、図5の剥離紙29に相当する本体用剥離紙29によって被覆保護されており、それぞれのウイング部分53のウイング用粘着剤54は、1枚の共通するウイング用剥離紙62によって被覆保護されている。本体用剥離紙29には袋部6の第1シート部21の内面21aまたは蓋部7の内面7aに対する本体用固定部位30があり、ウイング用剥離紙62には袋部6の第2シート部22の内面22aに対して接着剤63を介して剥離不能に固定されるウイング用固定部位64がある。本体用固定部位30の先端部分30psと本体用粘着剤28の先端部分28psとは、寸法Eだけ離間している。ウイング用固定部位64とウイング用粘着剤54とは寸法Gだけ離間しており、好ましい寸法Gは1〜20mmの範囲にある。図11,12の生理用ナプキン2は、表面シート23が内側になるようにして折曲案内線N−Nに沿って折り重ねられた状態で個袋3に収納される。図10の包装体1では、蓋部7を開放して、生理用ナプキン2の摘持用端部26と袋部6の摘持用部位12とを長さ方向Aへ互いに離間するように引っ張ると、本体用剥離紙29とウイング用剥離紙62とを自動的に剥離させながら生理用ナプキン2を個袋3から取り出すことができて、それらの剥離紙29,62を袋部6に残しておくことができる。
図13,14,15は、この発明の実施形態の一例を示す図10,11,12と同様な図であるが、図13における生理用ナプキン2の形状は、図14,15における線L〜Lに沿う切断面の形状を示している。その図13の個袋3に収納されている生理用ナプキン2は、図14,15において明らかなように、摘持用端部26に接近して本体部分52の両側に形成された第1ウイング部分53fと非摘持用端部27に接近して本体部分52の両側に形成された第2ウイング部分53rとを有し、これら第1,第2ウイング部分53f,53rが表面シート23と向き合うように幅方向Bの内側へ折曲されている。本体部分52における裏面シート24においては、本体用粘着剤28と本体用剥離紙29とのそれぞれが長さ方向Aへ二分された状態にある。すなわち、本体用粘着剤28は各二条の第1本体用粘着材28fと第2本体用粘着剤28rとに分かれていて、それぞれが第1本体用剥離紙29fと第2本体用剥離紙29rとによって被覆保護されている。第1本体用剥離紙29fには第1本体用粘着剤28fからの離間寸法Eを有する第1固定部位30fが形成されていて、第2本体用剥離紙29rには第2本体用粘着剤28rからの離間寸法Eを有する第2固定部位30rが形成されており、好ましくは、これら離間寸法E,Eが2〜10mmの範囲にある。第1,第2ウイング部分53f,53rにおける裏面シート24には、各一条の第1,第2ウイング用粘着剤54f,54rが塗布されていて、これら第1,第2ウイング用粘着剤54f,54rが、これらに共通する一枚のウイング用剥離紙62によって被覆保護されている。図14,15にはまた、個袋3を得るために使用されるシート片70が仮想線で示されている。
図14,15の生理用ナプキン2とシート片70とから図13の包装体1を得る手順は、次のとおりである。まず、図14,15において、第1,第2本体用粘着剤28f,28rを被覆保護している第1,第2本体用剥離紙29f,29rのそれぞれを固定部位30f,30rにおいてシート片70に接合する。次に、これら生理用ナプキン2とシート片70とを、表面シート23が内側となるようにして、第1,第2折曲案内線N−N,N−N(図14参照)に沿って、これら案内線の順に折曲する。シート片70は、第1,第2本体用剥離紙29f,29rと向かい合う内面70aとその反対側の外面70bとを有しており(図13参照)、生理用ナプキン2を第2折曲案内線N−Nに沿って折曲したときに向かい合うシート片70の外面70bとウイング用剥離紙62とをウイング用固定部位64において剥離不能に接合する。生理用ナプキン2とシート片70とは、その後さらに第3折曲案内線N−Nに沿って折曲した後、生理用ナプキン2の両側縁部の外側で重なり合うシート片70どうしを剥離不能に接合して、図1に例示の接合部位13に対応する接合部位(図示せず)を形成する。シート片70には、封止用テープ片11と、摘持用部位12としてのタブとを取り付けて、図13の包装体1を得る。この包装体1もまた蓋部7を開放して生理用ナプキン2の摘持用端部26を一方の手で摘み、もう一方の手で摘持用部位12を摘んで、生理用ナプキン2を袋部6から取り出すようにすると、固定部位30f,30rの近傍では第1,第2本体用剥離紙29f,29rと第1,第2本体用粘着剤28f,28rとの間に順にまたはほぼ同時に剥離力を作用させ、ウイング用剥離紙62と第1,第2ウイング用粘着剤54f,54rとの間にも順に剥離力を作用させて、これら剥離紙29f,29r,62のすべてを生理用ナプキン2から自動的に剥離させるとともに個袋3に残すことができる。
図13に例示の包装体1は、長さ方向Aの寸法が30cm以上であるような大きい生理用ナプキン2に適用することが好ましいものであって、この包装体1では、生理用ナプキン2をおよそ四つに折り重ねることによって、長さ方向Aの寸法を小さくすることが可能になる。この形態の包装体1ではまた、次のような効果を得ることもできる。すなわち、本体用粘着剤28を長さ方向Aにおいて二分して第1,第2本体用粘着剤28f,28rに分けてあり、これら粘着剤28f,28rを個別の第1,第2本体用剥離紙29f,29rによって被覆保護し、第1本体用剥離紙29fを袋部6における第1シート部21の内面21aに取り付ける一方、第2本体用剥離紙29rを袋部6における第2シート部22の内面22aに取り付けてあるから(図13参照)、袋部6から生理用ナプキン2を取り出すときに、第2本体用剥離紙29rを袋部6の内側に確実に残すことができて、その剥離紙29rによって袋部6の開口部8を大きく開かせておくことができるという効果である。加えて、長さ方向Aにおいて並ぶ第1,第2本体用剥離紙29f,29rは、それらの固定部位30aと30bとを第1シート部21の内面21aと第2シート部22の内面22aとに対して形成することによって、第1,第2本体用粘着剤28f,28rからの剥離が生理用ナプキン2を袋部6から取り出すときにほぼ同時に始まるようにすることが可能であって、そのような場合の包装体1は、第1,第2本体用剥離紙29f,29rに代えて一枚の長尺の本体用剥離紙を使用した場合の包装体と比べると、包装体1は生理用ナプキン2を袋部6から取り出すことに時間がかからない。なお、図10と図13とから明らかなように、ウイング用剥離紙62の固定部位64は、袋部6における第2シート部22の内面22aまたは外面22bに対して形成することができる。ただし、ウイング用剥離紙62をウイング用粘着剤54,54f,54rから剥離させるときに、固定部位64と第2シート部22との間には剥離力が作用せずにせん断力が作用するように、固定部位64を第2シート部22の外面22bに対して形成することが一般的には好ましい。
図16は、この発明の好ましい実施形態の一例を示す図13と同様な図である。図16の生理用ナプキン2は、その摘持用端部26が蓋部7にまで延びていて、その蓋部7の内面7aに対して第1本体用剥離紙29fの固定部位30fが形成されている。第1本体用粘着剤28fもまた開口部8から蓋部7にまで延びていて、第1本体用剥離紙29fの保護部位39fと固定部位30fとが重なり合う位置にある。この生理用ナプキン2は、蓋部7を開けた後に、図8の包装体1と同様に第1本体用剥離紙29fにおける固定部位30fの近傍を第1本体用粘着剤28fから予め剥離しておくことによって、すべての剥離紙29f,29r,62を剥離させながら生理用ナプキン2を袋部6から取り出すことができる。
生理用ナプキン2を例にとって説明したこの発明は、パンティライナやその他の体液吸収性着用物品において実施することができる。生理用ナプキン2がそれを着用するときに股部の前方に位置させる前端部とその反対端部である後端部とを有するものである場合において、その前端部は図示例における摘持用端部26として扱うこともできれば、非摘持用端部27として扱うこともできる。この発明に係る体液吸収性着用物品には、表面シートが体液吸収性であって、不透液性の裏面シートによって裏打ちされており、これら表面シートと裏面シートとの間に体液吸液性の芯材が介在していない簡易な構造のパンティライナも含まれる。
この発明によれば、生理用ナプキン等の体液吸収性着用物品を収納した個袋を再利用することができる包装体の製造が可能になる。
包装体の部分破断斜視図。 図1のII−II線切断面を示す図。 生理用ナプキンの取り出し方を示す図2と同様な図。 個袋の再利用方法を示す図2と同様な図。 生理用ナプキンの部分破断平面図。 実施形態の一例を示す図1と同様な図。 実施形態の他の一例を示す図2と同様な図。 実施形態の他の一例を示す図2と同様な図であって、(a)と(b)とによって生理用ナプキンを袋部から取り出す手順を示す。 実施形態の一例を示す図2と同様な図。 実施形態の一例を示す図2と同様な図。 図10で使用される生理用ナプキンの部分破断平面図。 図10で使用される生理用ナプキンの部分破断平面図。 実施形態の一例を示す図2と同様な図。 図13で使用される生理用ナプキンの部分破断平面図。 図13で使用される生理用ナプキンの部分破断平面図。 実施形態の一例を示す図13と同様な図。
符号の説明
1 包装体
2 生理用ナプキン
3 個袋
6 袋部
7 蓋部
7a 内面
8 開口部
9 底部
10 側縁部
12 摘持用部位
21 第1シート部
21a 内面
22 第2シート部
22a 内面
22b 外面
23 表面シート
24 裏面シート
26 対向端部(摘持用端部)
27 端部(非摘持用端部)
28 第1粘着剤(本体用粘着剤)
28f 対向端部側粘着剤(第1本体用粘着剤)
28r 端部側粘着剤(第2本体用粘着剤)
29 第1剥離紙(本体用剥離紙)
29f 対向端部側剥離紙(第1本体用剥離紙)
29r 端部側剥離紙(第2本体用剥離紙)
30 固定部位
30f 固定部位(第1固定部位)
30r 固定部位(第2固定部位)
39 保護部位
39f 保護部位(第1保護部位)
39r 保護部位(第2保護部位)
43 縁部
52 本体部分
53 ウイング部分
53b 外面
53f ウイング部分(第1ウイング部分)
53r ウイング部分(第2ウイング部分)
54 第2粘着剤(ウイング用粘着剤)
54f 第1ウイング用粘着剤
54r 第2ウイング用粘着剤
62 第2剥離紙(ウイング用剥離紙)
70a 内面
70b 外面
A 長さ方向
方向
C 厚さ方向

Claims (12)

  1. 互いに直交する長さ方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記厚さ方向の両側に透液性および吸液性のいずれかである表面シートと不透液性裏面シートとを含む体液吸収性着用物品が、前記表面シートを内側にして前記長さ方向における一端部からその対向端部に向かって二つに折り重ねた状態および前記一端部が内側となり前記対向端部が外側となるようにして前記長さ方向へ複数回折り重ねた状態のいずれかの状態で個袋に収納されており、前記個袋は、前記厚さ方向において離間可能に向かい合う第1シート部と第2シート部とを有するものであり、前記長さ方向における両端部のうちの一方には前記第1,第2シート部によって前記体液吸収性着用物品を取り出すための開放可能に閉じている開口部が形成されていて、前記両端部のうちのもう一方には前記第1,第2シート部によって底部が形成されており、前記着用物品は、前記裏面シートに塗布された第1粘着剤を第1剥離紙によって被覆保護されているものであって、前記開口部が開放されると前記対向端部を前記開口部の外側から摘持できるように前記対向端部が前記開口部からのぞくものである、前記着用物品と前記個袋とによって形成された包装体であって、
    前記第1剥離紙は、前記第1粘着剤に対して剥離可能に重なる保護部位と、前記開口部の近傍において前記第1シート部の内面に対して剥離不能に重なる固定部位とを有していて、前記対向端部を摘持できるように前記対向端部の前記長さ方向における先端よりも前記個袋の内側寄りに形成されており、
    前記個袋の前記底部には、前記第1,第2シート部のいずれかに取り付けられたシート片によって摘持用部位が形成され、
    前記摘持用部位と前記着用物品の前記対向端部とを前記長さ方向へ互いに離間するように引っ張ると、前記第1剥離紙を前記第1粘着剤から剥離させながら前記着用物品を前記個袋から取り出すことができて、前記第1剥離紙を前記個袋に残すことができることを特徴とする前記包装体。
  2. 互いに直交する長さ方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記厚さ方向の両側に透液性および吸液性のいずれかである表面シートと不透液性裏面シートとを含む体液吸収性着用物品が、前記表面シートを内側にして前記長さ方向における一端部からその対向端部に向かって二つに折り重ねた状態および前記一端部が内側となり前記対向端部が外側となるようにして前記長さ方向へ複数回折り重ねた状態のいずれかの状態で個袋に収納されており、前記個袋は、前記厚さ方向において離間可能に向かい合う第1シート部と第2シート部とを有するものであり、前記長さ方向における両端部のうちの一方には前記第1,第2シート部によって前記体液吸収性着用物品を取り出すための開放可能に閉じている開口部が形成されていて、前記両端部のうちのもう一方には前記第1,第2シート部によって底部が形成されており、前記着用物品は、前記裏面シートに塗布された第1粘着剤を第1剥離紙によって被覆保護されているものであって、前記開口部が開放されると前記対向端部を前記開口部の外側から摘持できるように前記対向端部が前記開口部からのぞくものである、前記着用物品と前記個袋とによって形成された包装体であって、
    前記第1剥離紙は、前記第1粘着剤に対して剥離可能に重なる保護部位と、前記開口部の近傍において前記第1シート部の内面に対して剥離不能に重なる固定部位とを有していて、前記対向端部を摘持できるように前記対向端部の前記長さ方向における先端よりも前記個袋の内側寄りに形成されており、
    前記個袋の前記底部には、前記第1,第2シート部を前記厚さ方向の両側から重ね合わせて互いに接合することで摘持用部位が形成され、
    前記摘持用部位と前記着用物品の前記対向端部とを前記長さ方向へ互いに離間するように引っ張ると、前記第1剥離紙を前記第1粘着剤から剥離させながら前記着用物品を前記個袋から取り出すことができて、前記第1剥離紙を前記個袋に残すことができることを特徴とする前記包装体。
  3. 前記摘持用部位では、前記第1,第2シート部が前記幅方向へ延びる環状の縁部を形成している請求項2記載の包装体。
  4. 前記長さ方向において、前記固定部位が、前記保護部位と前記着用物品の前記対向端部との間にある請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  5. 前記固定部位が、前記着用物品の前記厚さ方向において前記第1剥離紙を介して前記保護部位と重なり合う請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  6. 前記第1シート部は、前記長さ方向において前記開口部からその外側へ延出して前記第2シート部よりも長くなる部分を有し、前記部分によって前記開口部を閉じることが可能な蓋部を形成しており、前記着用物品の前記対向端部が前記開口部から延出して前記蓋部にまで延びている請求項1〜4のいずれかに記載の包装体。
  7. 前記固定部位が、前記蓋部の内面に対して形成される請求項6記載の包装体。
  8. 前記第1,第2シート部が前記個袋の前記長さ方向へ延びる両側縁部のそれぞれにおいて重なり合い、剥離不能に接合している請求項1〜7のいずれかに記載の包装体。
  9. 前記着用物品がそれとともに着用するショーツの股部内面に当接させる本体部分と、前記本体部分の前記幅方向の両側それぞれに形成されていて前記ショーツの股部外面に当接させるウイング部分とを有し、前記ウイング部分は、前記本体部分の前記表面シートに重なるように前記幅方向において折曲されていて、前記表面シートと向かい合う内面と前記内面の反対面である外面とを有し、前記外面に塗布された第2粘着剤が前記両側の前記ウイング部分に共通する1枚の第2剥離紙によって被覆保護されており、前記第2剥離紙は前記長さ方向において前記開口部の近傍に位置している開口側端部が前記近傍における前記第2シート部の内面および外面のいずれかに剥離不能に接合している請求項1〜8のいずれかに記載の包装体。
  10. 前記ウイング部分が前記長さ方向の二箇所において前記両側のそれぞれに形成され、前記ウイング部分のいずれにも前記第2粘着剤が塗布されているとともに前記第2剥離紙によって被覆保護されている請求項9記載の包装体。
  11. 前記長さ方向において、前記第1粘着剤が前記一端部寄りに位置する端部側粘着剤と前記対向端部側に位置する対向端部側粘着剤とに二分されていて、前記第1剥離紙が前記端部側粘着剤と前記対向端部側粘着剤とを個別に被覆保護する端部側剥離紙と対向端部側剥離紙とに二分されており、前記長さ方向においてはまた、前記端部側剥離紙が前記端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記対向端部との間に前記第1,第2シート部のいずれかに対する前記固定部位を有し、前記対向端部側剥離紙が前記対向端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記対向端部との間に前記第1シート部に対する前記固定部位を有する請求項1,2,3,4,5,6,8,9,10のいずれかに記載の包装体。
  12. 前記長さ方向において、前記第1粘着剤が前記一端部寄りに位置する端部側粘着剤と前記対向端部側に位置する対向端部側粘着剤とに二分されていて、前記第1剥離紙が前記端部側粘着剤と前記対向端部側粘着剤とを個別に被覆保護する端部側剥離紙と対向端部側剥離紙とに二分されており、前記長さ方向においてはまた、前記端部側剥離紙が前記端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記対向端部との間に前記第1,第2シート部のいずれかに対する前記固定部位を有し、前記対向端部側剥離紙が前記対向端部側粘着剤に対する前記保護部位と前記蓋部内面に対する前記固定部位とを有するとともに、前記固定部位が前記着用物品の厚さ方向において前記対向端部側粘着剤に対する前記保護部位と重なり合った状態にある請求項7記載の包装体。
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