JP3549988B2 - 個袋入り生理用ナプキン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、個袋入りの生理用ナプキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平7−21018号公報には、個袋入りの生理用ナプキンが開示されている。この個袋は、細長いプラスチックフィルムを、長手方向両端部が重なり合うように三層に折曲し、袋の両側縁部で重なり合うフィルムどうしを溶着することにより形成されている。ナプキンを取り出すときには、その溶着部位に沿ってフィルムを引き裂けばよい。ナプキンは、その裏面に粘着域が形成され、該粘着域を被覆保護する剥離シートは、その一端部がフィルムの内面に固着している。ナプキンを取り出すと、剥離紙が自動的に剥れてフィルム側に残る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知の個袋入り生理用ナプキンからナプキンを取り出すときには、個袋が両側縁部で引き裂いて、大きく口を開ける。この個袋は、ナプキンの取り出しが容易である反面、口が開いた個袋にナプキンを再び納めておくことは難しい。例えば、取り出したナプキンを使用することなくもう一度しまっておきたいときに、元の個袋を利用することができない。ナプキンを個袋に収納しなければ、塵埃で汚れ、不衛生なものになりかねない。しかしながら、ナプキンを取り出すときに剥離紙が自動的に剥れる形式の個袋では、一般に、その個袋を破ることが不可欠であって、これまでのところ、そのような形式の個袋を再度使用できるようにする有効な技術は見当たらない。
【0004】
そこで、この発明は、個袋入り生理用ナプキンにおいて、一度開封した個袋を再び利用できるようにすることを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、この発明が前提とするのは、前後の長手方向に折り重ねられた生理用ナプキンと、該ナプキンが封入された個袋とからなり、前記ナプキンがその裏面に形成された着用ショーツ止着用粘着域を剥離紙によって被覆保護され、前記個袋が前記ナプキンを挟む上面シート部分と下面シート部分とによって形成され、該個袋の平面形状が2組の互いに平行な2辺からなる四角形を呈する個袋入り生理用ナプキンである。
【0006】
かかる前提において、この発明が特徴とするところは、前記個袋の前記2組の平行な辺のうちの1組が前記ナプキンの長手方向両端縁に並行し、他の1組が前記ナプキンの幅方向両側縁に並行し、前記個袋の上面シート部分には、前記両端縁に並行する2辺のうちの1辺に始まりもう一方の辺へ向かって延び、前記ナプキンの幅よりも小さい離間寸法で互いに平行に並ぶ2条の引き裂き容易な開封部位が形成され、前記1辺において前記上面シート部分と下面シート部分とが2条の前記開封部位間を除いて接合状態にあって前記開封部位間では非接合状態にあり、前記ナプキンは、該ナプキンの裏面と前記個袋の上面シート部分内面とが向かい合う状態で該ナプキンの長手方向一端部が前記開封部位の始まる前記個袋の1辺の近傍に配置され、該一端部の裏面を被覆している前記剥離紙が前記上面シート部分内面に前記2条の開封部位間で接合していること、にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、この発明に係る個袋入り生理用ナプキンの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0008】
図1に斜視図で示された個袋入り生理用ナプキンは、個袋1が実線で、個袋1に収納されたナプキン2が仮想線で示されている。
【0009】
個袋1は、プラスチックフィルム製の矩形または正方形の袋であって図示の状態にあるときの個袋1は、胴部が上面シート部分4と下面シート部分5とで構成され、四周に前後端縁6,7と左右側縁8,9とを有し、前端縁6を除き、端縁7と側縁8,9とにおいて上下面シート4,5は実質的に口を開くことがないように溶着線10において一体になっている。
【0010】
前端縁6は、その幅方向が中央域6Aと左右の側域6Bとにわかれ、中央域6Aでは、上下面シート部分4と5とが非接合状態にあり、側域6Bではそれら両シート部分4,5が実質的に口を開くことがないように溶着線10で一体になっている。ナプキン2の幅が30mm以上であるときに、中央域6Aの幅は20mm以上であって、かつ、ナプキン2の幅の3/4以下に設定される。かかる中央域6Aは、個袋1を開封するための上面シート部分4に対する摘持部分、好ましくは、上下面シート部分4,5間に指を挿入することができる摘持部分となる。中央域6Aを形成する上面シート部分4には、該域6Aの幅方向両端部に始まり、後端縁7へ向かって延びる2条の引き裂き容易なミシン目11が施されている。上面シート部分4を中央域6Aで摘持して矢印Pで示される上方へ引っ張ると、両ミシン目11において上面シート4が裂けて個袋1が開封状態となる。ただし、両ミシン目11は、後端縁7の手前で終っており、上面シート4は、そのミシン目11が終わるところまで裂けて止まる。
【0011】
図2は、図1のII−II線断面図であるが、ナプキン2は側面図で示されている。ナプキン2は、肌当接面を内側にして前後端部が重なり合うように長手方向が三層に折曲されている。折曲されて外側となる肌に対する非当接面には、ナプキン2を着用ショーツ(生理用パンティ)へ止着するための粘着剤12が塗布されている。粘着剤12は、剥離紙13で被覆保護され、その剥離紙13は、一端部が個袋1の上面シート部分4内面に剥離することがないようにホットメルト接着剤15を介して取り付けられている(図1を併せて参照)。剥離紙13の幅は、両ミシン目11の離間寸法よりも小さくすることも可能であるが、好ましくは、図示のようにその離間寸法より僅かに大きく、剥離紙13の左右側縁部分16それぞれが、ミシン目11と個袋側縁8または9との間の上面シート側縁部分4Aの下に位置するように調整される。
【0012】
このように構成された個袋入り生理用ナプキンでは、一方の手で個袋1の中央域6A近傍を持ち、もう一方の手で中央域6Aの上面シート部分4を摘持して矢印P方向へ引っ張り、開封すると、剥離紙13が上面シート4と共に動いてナプキン2から剥れ始める。次に、上面シート4を摘持したまま、前記一方の手を持ちかえて中央域6Aにのぞむナプキン2の端部2Aを個袋1の外へ向かう矢印Q方向へ引っ張ると、ナプキン2を取り出すことができる。このような取り出し過程の途中で、そのナプキンの使用を止めるときには、ナプキン2を剥離紙13と共に三つ折りの状態に戻し、剥離紙13の側縁部16も元のように上面シート側縁部分4Aの下へ納め、かつ、剥離紙13を粘着剤12に止着する。再び個袋1に納められたナプキン2と剥離紙13とは、それらの長手方向側縁部分が個袋1の上下面シート部分4,5間に挿入された状態となり、個袋1の外へ簡単に出ることができない。また、剥離紙13に固着している上面シート部分4の両ミシン目11間の部分は、剥離紙13と共に動いて個袋1を殆ど閉じた状態にし、個袋1への塵埃の侵入を阻止することができる。また、この個袋入り生理用ナプキンは、中央域6Aでは、20mm以上の幅にわたって非接合状態にある上下面シート4,5が指先を挿入可能な開口を形成しているから、開封の際には、この開口に指を一本挿入すると上面シート4の摘持が極めて容易になる。最も、その開口からの塵埃の侵入を嫌う場合には、中央域6Aにおける上下面シート4,5を簡単に開口できるように小さな面積で溶着しておくこともできる。
【0013】
【発明の効果】
この発明にかかる個袋入り生理用ナプキンは、一度開封した個袋を殆ど閉じた状態に戻すことができるから、一度取り出しかけたナプキンを塵埃で汚すことなく再びしまっておくことができる。開口部に指を挿入できるようにしたこの発明にかかる個袋では、個袋の摘持が容易で開封に手間取ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】個袋入り生理用ナプキンの斜視図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【符号の説明】
1 個袋
2 ナプキン
4 上面シート
5 下面シート
6,7 端縁
8,9 側縁
11 開封部位(ミシン目)
13 剥離紙
15 粘着域
Claims (3)
- 前後の長手方向に折り重ねられた生理用ナプキンと、該ナプキンが封入された個袋とからなり、前記ナプキンがその裏面に形成された着用ショーツ止着用粘着域を剥離紙によって被覆保護され、前記個袋が前記ナプキンを挟む上面シート部分と下面シート部分とによって形成され、該個袋の平面形状が2組の互いに平行な2辺からなる四角形を呈する個袋入り生理用ナプキンであって、
前記個袋は、前記2組の平行な辺のうちの1組が前記ナプキンの長手方向両端縁に並行し、他の1組が前記ナプキンの幅方向両側縁に並行し、前記個袋の上面シート部分には、前記両端縁に並行する2辺のうちの1辺に始まりもう一方の辺へ向かって延び、前記ナプキンの幅よりも小さい離間寸法で互いに平行に並ぶ2条の引き裂き容易な開封部位が形成され、前記1辺において前記上面シート部分と下面シート部分とが2条の前記開封部位間を除いて接合状態にあって前記開封部位間では非接合状態にあり、
前記ナプキンは、該ナプキンの裏面と前記個袋の上面シート部分内面とが向かい合う状態で該ナプキンの長手方向一端部が前記開封部位の始まる前記個袋の1辺の近傍に配置され、該一端部の裏面を被覆している前記剥離紙が前記上面シート部分内面に前記2条の開封部位間で接合していることを特徴とする前記ナプキン。 - 前記ナプキンは、30mm以上の幅を有し、前記2条の開封部位の離間寸法が20mm以上であって、前記ナプキンの幅の3/4以下である請求項1に記載のナプキン。
- 前記剥離紙の幅が前記2条の開封部位の離間寸法よりも大きい請求項1または2記載のナプキン。
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JP29205496A JP3549988B2 (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 個袋入り生理用ナプキン |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29205496A JP3549988B2 (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 個袋入り生理用ナプキン |
Publications (2)
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JPH10127684A JPH10127684A (ja) | 1998-05-19 |
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Family
ID=17776950
Family Applications (1)
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JP29205496A Expired - Lifetime JP3549988B2 (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 個袋入り生理用ナプキン |
Country Status (1)
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- 1996-11-01 JP JP29205496A patent/JP3549988B2/ja not_active Expired - Lifetime
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