JP5600496B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シートと、不織布または多孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シートとの間に、綿状パルプなどからなる吸収体を介在させたものが知られている。
この種の吸収性物品においては、装着時のズレ止めを図るために、図9及び図10に示されるように、非使用面側(前記不透液性裏面シートの外面)に粘着剤層60を形成しておき、吸収性物品の装着時に前記粘着剤層60をショーツに接着させ、吸収性物品が位置ずれしないよう保持するようにしている。
前記ズレ止め用粘着剤層60の形成パターンとしては、種々の態様が採用され、図9に示されるように吸収性物品の長手方向に沿って1または複数条の粘着剤層をライン状に形成したものや、矩形面積状のものを複数領域に亘って形成したものや、図10に示されるように吸収性物品の短手方向に沿って多数の粘着剤層をライン状に形成したものなどが挙げられる。これら粘着剤層パターン群の内、図10に示される後者の吸収性物品の短手方向に沿って多数の粘着剤層をライン状に形成する形成パターンは、下記特許文献1などに示されるように、ズレ止め粘着剤層の形成パターンを部分毎に適正に規定することにより、吸収性物品全体の位置ズレを効果的に防止するなどした吸収性物品に多く見られる形成パターンである。
特開2003−10245号公報
しかしながら、前述のようなズレ止め用粘着剤層の形成パターンは、吸収性物品の短手方向及び/又は長手方向に間隔を空けてライン状又は矩形状のものが複数形成されているため、装着中、歩行などの脚の動作によりズレ止め用粘着剤層がショーツから剥がれて最初の装着位置からのずれが生じ、吸収面が狭くなったり、ズレ止め用粘着剤層同士がくっついてよれたりする。かかる吸収性物品のズレやよれは、吸収性物品の両側部にそれぞれ装着時にショーツのクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成されないナプキンやライナーなどをショーツに装着した場合に特に生じやすい。
一方、吸収性物品にズレ止め用粘着剤層を設けるには、剥離材に粘着剤を塗布した後、これをバックシートに転写することにより行われる。ここで、従来の吸収性物品の場合、前記剥離材61として、図9及び図10に示されるように、ズレ止め用粘着剤層の形成領域より吸収性物品の長手方向及び短手方向にそれぞれ一回り大きく形成されるのが一般的である。
ところが、前記ズレ止め用粘着剤層60の形成領域より外側に延出した剥離材61の外周部分は、何ら特別な機能を有さず資材の無駄を招来しているとともに、吸収性物品の製造工程でマシン搬送時にめくれやシワの原因となっていた。
そこで本発明の主たる課題は、ショーツにしっかり固定され、装着中のズレやよれを防止して装着性を改善することにある。また、資材の無駄を無くすとともに、吸収性物品の製造工程においてマシン搬送時の剥離紙のめくれやシワを起こし難くして操業性を改善した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、下着当接面側にズレ止め粘着剤層が形成され、このズレ止め粘着剤層が剥離材によって覆われた吸収性物品において、
前記ズレ止め粘着剤層は、1枚の剥離材によって覆われるとともに、該剥離材の全領域に亘って形成され、前記ズレ止め粘着剤層の領域は、前記吸収性物品の短手方向に3つの領域に分割され、前記吸収性物品の短手方向両側部領域に塗布される粘着剤の粘着力が、短手方向中央部に塗布される粘着剤の粘着力よりも弱く設定され、かつ前記ズレ止め粘着剤層は、平面視で、前記吸収性物品の前端側に凸部を有するとともに、前記吸収性物品の後端側に凹部を有し、前記凸部と凹部との形状が整合しており、
前記吸収性物品は、個装状態で個装シートによって個装され、前記個装シートと前記ズレ止め粘着剤層の前端側の凸部に対応している前記剥離材の前端部とが剥離不能に固着されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明は、ズレ止め粘着剤層を1枚の剥離材によって覆うとともに、該剥離材の全領域に亘って形成するようにしたものである。従って、十分な粘着剤層の面積を確保することができるため、装着中、歩行などの脚の動作によりズレ止め用粘着剤層がショーツから剥がれて最初の装着位置からのずれが生じたり、吸収面が狭くなったり、ズレ止め用粘着剤層同士がくっついてよれたりするのを防止することが可能となる。また、ズレ止め粘着剤層の外縁よりも外側に突出する剥離材部分を有しないため、製造工程においてマシン搬送時の剥離紙のめくれやシワを起こすことが無くなり、操業が安定するようになる。
また、上記請求項記載の発明は、ズレ止め粘着同士の接着を防止するための方策を提案するものである。具体的には、ズレ止め粘着剤層の領域を前記吸収性物品の短手方向に3つの領域に分割する。各領域は吸収性物品の長手方向には連続する。そして、吸収性物品の短手方向両側部領域に塗布される粘着剤の粘着力が、短手方向中央部に塗布される粘着剤の粘着力よりも弱くなるように設定する。従って、相対的に接着力の強い中央部分の粘着剤層でショーツに対してしっかりと固定されるなり、その両側部の粘着剤層を相対的に弱くすることで粘着剤層同士の接着が防止されるようになる。
本発明において、前記ズレ止め粘着剤層は、平面視で、前記吸収性物品の前端側に凸部を有するとともに、前記吸収性物品の後端側に凹部を有し、前記凸部と凹部との形状が整合している。
仮に、ズレ止め粘着剤層を剥離材の全領域に亘って、例えば矩形状に形成した場合は、剥離材を剥離する際の開封性が悪化したり、ショーツから取り外す際の脱着性が低下したり、特に後部側で粘着剤同士が貼り付いたり、臀部の谷間への密着性が悪くなることが懸念される。
そこで、スレ止め粘着剤層の前端側に凸部を形成し、粘着剤面積の少ない前端側から剥離するようにすれば、剥離性が向上するため、剥離材を剥離する際の開封性やショーツから取り外す際の脱着性を向上させることができる。また、後端側に凹部を形成することで、粘着剤同士の貼り付きを防止するとともに、中央の粘着剤非形成領域を臀部の谷間に密着し易くできるようになる。
また、前記凸部と凹部との形状を整合させることで、製造ラインにおいて、搬送されるライン方向に連続する剥離材の全面に粘着剤を塗布した後、前記凸部形状(=凹部の形状)で横断方向に切断すれば、個々の剥離材形状とすることができ、製造効率の向上が図れるとともに、剥離材の無駄を無くすことが可能となる。
更に、個装吸収性物品の開封時に、個装シートを剥がした際に剥離材が同時に剥離できるようにしたワンステップ開封に当たり、個装シートと前記ズレ止め粘着剤層の前端側の凸部に対応している前記剥離材の前端部とが剥離不能に固着されていることにより、剥離材が粘着剤面積の少ない前端側から剥離されるようになるため、開封性を向上させることができる。
請求項2に係る本発明として、前記ズレ止め粘着剤層の前端側の凸部は、前記吸収性物品の短手方向両側部から先端側に向かって漸次幅が縮小する形状で形成され、前記後端側の凹部は、短手方向中央部から後方側に向かってズレ止め粘着剤層の非形成部分の幅が漸次拡大する形状で形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明は、ズレ止め粘着剤層の好適な形状例を規定したものである。具体的には、ズレ止め粘着剤層の前端側の凸部は、前記吸収性物品の短手方向両側部から先端側に向かって漸次幅が縮小する形状で形成され、前記後端側の凹部は、短手方向中央部から後方側に向かってズレ止め粘着剤層の非形成部分の幅が漸次拡大する形状で形成されている方が前述した効果が発揮され易いため望ましい。
請求項3に係る本発明として、前記吸収体の後部には、前記ズレ止め粘着剤層の形成領域以外の領域であって、前記吸収性物品の短手方向中央部に長手方向に沿って、裏面側から縦長のエンボスが付与されている請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明は、吸収体の後部において、前記ズレ止め粘着剤層の形成領域以外の領域であって、前記吸収性物品の短手方向中央部に長手方向に沿って、裏面側から縦長のエンボスを付与するようにしたものである。前記縦長のエンボスを屈曲線として、両側が山折り状に屈曲することで臀部の谷間に密着し易くなる。
以上詳説のとおり本発明によれば、ショーツにしっかり固定され、装着中のズレやよれを防止して装着性を改善することが可能となる。また、資材の無駄を無くすとともに、吸収性物品の製造工程においてマシン搬送時の剥離紙のめくれやシワを起こし難くして操業性を改善することが可能となる。
本発明に係る吸収性物品1の一部破断展開図である。 その裏面図である。 製造工程での剥離材9の搬送状態図である。 ズレ止め粘着剤層8の形成パターンの変形図である。 個装吸収性物品1’の展開図(裏面側)である。 個装吸収性物品1’の斜視図である。 ズレ止め粘着剤層8の形成パターンの他例(その1)を示すナプキン裏面図である。 ズレ止め粘着剤層8の形成パターンの他例(その2)を示すナプキン裏面図である。 従来のズレ止め粘着剤層60のパターン例(その1)を示すナプキン裏面図である。 従来のズレ止め粘着剤層60のパターン例(その2)を示すナプキン裏面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔吸収性物品の構造例〕
吸収性物品1は、パンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド等の身体から排出される体液を吸収保持する身体装着品であり、具体的には、図1に示されるように、不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に吸収体4を介在させて構成される。また、吸収性物品1の両側部にはサイドシート5,5が設けられている。図示例では、横漏れ防止等を図るために、前記透液性表面シート3の表面側からフィットエンボス7、7…が形成されている。さらに、図2に示されるように、吸収性物品1の下着当接面側(裏面側)には、ズレ止め粘着剤層8が形成され、このズレ止め粘着剤層8が剥離材9によって覆われている。
前記不透液性裏面シート2としては、ポリエチレンシートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができ、通気性であっても非通気性であってもよい。
次いで、透液性表面シート3としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。
これら透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水ポリマーとにより構成されている。前記吸収性ポリマーは吸水体を構成するパルプ中に例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。前記吸収体4は形状保持と吸収性向上のためにクレープ紙などで囲繞するのが望ましい。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
〔ズレ止め粘着剤層8について〕
前記ズレ止め粘着剤層8は、図2に示されるように、1枚の剥離材9によって覆われているとともに、該剥離材9の全領域に亘って形成されている。すなわち、製造時において、全面にズレ止め粘着剤層8が塗布された剥離材9が吸収性物品1の裏面シート2に対して接着され、前記ズレ止め粘着剤層8が転写されている。
前記ズレ止め粘着剤層8を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
前記ズレ止め粘着剤層8は、同図2に示されるように、平面視で、前記吸収性物品1の前端側8Aに凸部8aを有し、前記吸収性物品1の後端側8Bに凹部8bを有する。また、これら前記凸部8aと凹部8bとの形状が整合するようにしている。前記ズレ止め粘着剤層8の面積は、裏面シート2の全面積に対して、50〜80%、好ましくは60〜80%程度とするのが望ましい。
前記ズレ止め粘着剤層8の前端側8Aの凸部8aは、前記吸収性物品の短手方向両側部から先端側に向かって漸次幅が縮小する形状で形成され、前記後端側8Bの凹部8bは、短手方向中央部から後方側に向かってズレ止め粘着剤層8の非形成部分の幅が漸次拡大する形状で形成されていることが望ましい。図2の例では、前端側8Aの凸部8aは、左右対の斜辺からなる山形状とされ、後端側8Bの凹部8bも同様に左右対の斜辺からなる山形状とされる。前記凸部8a及び凹部8bの頂点角度は、90〜120°の範囲とするのが望ましい。
前端側8Aに凸部8aを形成し、剥離材9を粘着剤面積の少ない前端側8Aから剥離するようにすれば、剥離性が向上するため、剥離材を剥離する際の開封性やショーツから取り外す際の脱着性を向上させることができる。また、後端側8Bに凹部8bを形成することで、粘着剤同士の貼り付きを防止するとともに、中央の粘着剤非形成領域が臀部の谷間に密着し易くできるようになる。
また、前記前端側8Aの凸部8a形状と後端側8Bの凹部8b形状とが整合していることで、図3に示されるように、製造ラインにおいて、搬送されライン方向に連続する剥離材9の全面に粘着剤を塗布した後、前記凸部8a形状(=凹部8b形状)で横断方向に切断すれば、個々の剥離材9形状とすることができ、製造効率が向上できるとともに、剥離材9の無駄を無くすことが可能となる。
前記ズレ止め粘着剤層8の粘着剤としては、1種類とし全面に亘って同一の粘着力を付与するようにしてもよいが、図4に示されるように、領域毎に粘着力を変化させるようにすることも可能である。具体的には、ズレ止め粘着剤層8の領域を前記吸収性物品1の短手方向に3つの領域に分割する。吸収性物品1の長手方向には連続するものとする。そして、吸収性物品1の短手方向両側部領域8d、8dに塗布される粘着剤の粘着力が、短手方向中央部8cに塗布される粘着剤の粘着力よりも弱くなるように設定する。相対的に接着力の強い中央部分の粘着剤層8cでショーツに対してしっかりと固定されるようにし、その両側部8d、8dの粘着剤層を相対的に弱くすることで粘着剤層同士の接着を防止することが可能となる。
また、同図2に示されるように、前記吸収体4の後部には、前記ズレ止め粘着剤層8の形成領域以外の領域であって、前記吸収性物品1の短手方向中央部に長手方向に沿って、裏面側から縦長のエンボス10を付与するのが望ましい。前記縦長エンボス10は、後端側8Bにおいて、ズレ止め粘着剤層8の両端端部同士を結んだ仮想線L1を引いた際、前記縦長エンボス10の前側は前記仮想線L1よりも前側に位置し、前記縦長エンボス10の後側は前記仮想線L1よりも後側に位置するように付与するのが望ましい。この縦長エンボス10の平面形状は、図示例では、頂点を前側に向けた細長い三角形状としたが、細長い矩形状とすることでもよい。この縦長エンボス10は、裏面側から付与するようにし、前記縦長エンボス10を屈曲線として、両側が山折り状に屈曲し易くすることで吸収体4が臀部の谷間に密着し易くなる。
前記吸収性物品1を個装する際には、図5に示されるように、剥離紙9の外面側に包装シート11を積層した後、図6に示されるように、長手方向に折り畳んで包装シート11の両側部11a、11aをヒートシールし、タグテープ12により開封端11bを封止するようにするが、ワンステップ開封方式とするには、前記剥離紙9と包装シート11とを剥離不能に固着しておき、包装シート11と共に剥離紙9が剥離されるようにする。この場合、図5に示されるように、前記個装シート11と前記剥離材9の前端部(符合13領域)とを剥離不能に固着するようにすれば、包装シート11と共に剥離紙9を剥がす際、粘着力の弱い前端側からスムーズに剥離紙9を剥離できるようになる。
ところで、前記ズレ止め粘着剤層8の平面形状は、前述したように、前端側8Aに山状の凸部8a及び後端側8Bに山状の凹部8bを形成する以外に、例えば図7に示されるように、前端側8Aに矩形状の凸部8aを形成し、後端側8Bに矩形状の凹部8bを形成するようにしても良いし、図8に示されるように、前端側8Aに円弧状の凸部8aを形成し、後端側8Bに円弧状の凹部8bを形成するようにしてもよい。
〔他の形態例〕
(1)本発明は、ウイング状フラップを有しないナプキンやライナー等に好ましく適用されるが、もちろんウイング状フラップを有する吸収性物品に適用することも可能である。
1…吸収性物品、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…サイドシート、7…フィットエンボス、8…ズレ止め粘着剤層、8a…凸部、8b…凹部、9…剥離材、10…縦長エンボス、11…包装シート、12…タグテープ

Claims (3)

  1. 透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、下着当接面側にズレ止め粘着剤層が形成され、このズレ止め粘着剤層が剥離材によって覆われた吸収性物品において、
    前記ズレ止め粘着剤層は、1枚の剥離材によって覆われるとともに、該剥離材の全領域に亘って形成され、前記ズレ止め粘着剤層の領域は、前記吸収性物品の短手方向に3つの領域に分割され、前記吸収性物品の短手方向両側部領域に塗布される粘着剤の粘着力が、短手方向中央部に塗布される粘着剤の粘着力よりも弱く設定され、かつ前記ズレ止め粘着剤層は、平面視で、前記吸収性物品の前端側に凸部を有するとともに、前記吸収性物品の後端側に凹部を有し、前記凸部と凹部との形状が整合しており、
    前記吸収性物品は、個装状態で個装シートによって個装され、前記個装シートと前記ズレ止め粘着剤層の前端側の凸部に対応している前記剥離材の前端部とが剥離不能に固着されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記ズレ止め粘着剤層の前端側の凸部は、前記吸収性物品の短手方向両側部から先端側に向かって漸次幅が縮小する形状で形成され、前記後端側の凹部は、短手方向中央部から後方側に向かってズレ止め粘着剤層の非形成部分の幅が漸次拡大する形状で形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体の後部には、前記ズレ止め粘着剤層の形成領域以外の領域であって、前記吸収性物品の短手方向中央部に長手方向に沿って、裏面側から縦長のエンボスが付与されている請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品。
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