JP5390905B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、医療用パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品であって、詳しくは簡単かつスムーズな装着ができ、身体にフィットさせて装着できる吸収性物品に関する。
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品としては、装着状態でのズレ止めを図るために、例えば非肌当接面側(外面側)に1または複数条の粘着剤層を形成し、かつナプキン本体の長手方向両側部に、外方に延在するウイング状フラップを一体的に形成するとともに、このウイング状フラップの不透液性裏面シート側の面(外面)に粘着剤層を設けるようにしたものが存在する。
前記吸収性物品の装着に際しては、下着を膝まで下ろした状態で、前記吸収性物品を取り出して、ウイング状フラップを下着のクロッチ部分に合わせるようにしながら吸収性物品を下着に配設し、前記ウイング状フラップを折り返して下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に接着することによって、前記吸収性物品を下着の股間部に位置決めした後、下着を引き上げるようにしていた。
しかしながら、従来の吸収性物品では、取り出した状態で粘着剤層が露出するため、下着を膝まで下ろした状態で吸収性物品をクロッチ部分に配設する作業中に、後部側の粘着剤層が意図しない部分に接着する、折れ曲がりなどによって粘着剤層同士が貼り付くなどの問題がある。特に、下着を膝まで下ろした状態では、下着の臀部対応部が膝の後ろで丸まった状態になっており、装着した時に臀部にフィットする位置に製品後部を貼り付けることが難しい。このような吸収性物品の位置ズレや粘着剤層同士の貼り付きは、吸収性物品の身体にフィットした装着を阻害する要因であった。
かかる問題解決のため、下記特許文献1では、粘着剤層の後方部が装着補助シートによって剥離可能に被覆されており、吸収性物品をショーツの肌対向面上に配置した状態において、前記装着補助シートを引っ張ることにより、該装着補助シートを、粘着剤層から剥離可能になされている吸収性物品が開示されている。
また、下記特許文献2では、粘着剤層が、長さ方向の前側に位置する前方粘着剤層と、長さ方向の後側に位置する後方粘着剤層とを含み、保護シートが、前方粘着剤層を覆う前方保護シートと、これとは別体であって後方粘着剤層を覆う後方保護シートとを含み、前方保護シートが外装材に固着している一方、後方保護シートは外装材に固着していない個包装体が開示されている。
特開2007−54601号公報 特開2007−75137号公報
しかしながら、上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、吸収性物品を下着の肌対向面上に配置した状態において装着補助シート(保護シート)を取り外し下着に貼り付けるため、装着した時に臀部にフィットする位置に製品後部を貼り付けることが難しい。また、臀部にフィットさせるため下着を引き上げてから装着補助シート(保護シート)を取り外そうとすると、剥離紙を剥がす際に吸収性物品の後部側の位置ズレが生じて身体へのフィット性が損なわれたり、剥離紙によって肌を傷つけたりするおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、簡単かつスムーズな装着ができ、身体にフィットさせて装着できる吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、前記裏面シートの外面にズレ止め接合手段が設けられた吸収性物品において、
少なくとも前記吸収性物品の後部側において、前記ズレ止め接合手段は複数の開口が形成されたプラスチック素材からなり、前記開口の周縁から前記吸収性物品の外面側に起立する周壁部を有するシート材によって覆われており、
前記吸収性物品を下着に装着した後、下着を外面側から加圧することにより、前記シート材の周壁部が圧潰し前記開口から臨む前記ズレ止め接合手段が接合機能を発現するようにしたことを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、少なくとも吸収性物品の後部側において、ズレ止め接合手段は複数の開口が形成されたプラスチック素材からなり、前記開口の周縁から前記吸収性物品の外面側に起立する周壁部を有するシート材によって覆われているため、吸収性物品を取り出した状態では、前記吸収性物品の後部側において前記シート材に形成された開口の表面高さよりもズレ止め接合手段の表面高さが低いため、少なくとも吸収性物品の後部側においてズレ止め接合手段の接合機能を発現していない。したがって、下着を膝まで下ろした状態で、前記吸収性物品を下着の股間部に位置決めする作業中でも、後部側の接合手段同士が接合したり、意図しないところに接着したりする問題が生じなくなる。
さらに、上記請求項1記載の発明では、前記吸収性物品を下着に装着した後、下着を外面側から加圧することにより、前記シート材の周壁部が圧潰し前記開口から臨む前記ズレ止め接合手段が接合機能を発現するようにしてあるため、下着を引き上げて、吸収性物品の後部側を適正な位置に装着した後、下着を外面側から手で加圧するだけで、ズレ止め接合手段の接合機能によって簡単に下着に固定できるようになる。したがって、従来の吸収性物品のように、下着を引き上げる際に接合手段同士が貼り付いたりすることがなくなるとともに、下着を引き上げた後に下着内に手を入れて剥離紙を取り除くなどの作業がなくなるため、簡単かつスムーズな装着が可能となる。また、下着を引き上げる際に生じた位置ズレが容易に修正できるとともに、剥離紙を取り除く際の位置ズレもなくなるため、吸収性物品を身体にフィットさせて装着できるようになる。
請求項に係る本発明として、少なくとも前記吸収性物品の後部側に設けられる前記ズレ止め接合手段は、粘着剤層又は機械的接合手段とされる請求項1記載の吸収性物品が提供される。
請求項に係る本発明として、前記吸収性物品の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成されるとともに、これより後側の両側部に夫々、装着時に下着の臀部内面側に固定されるヒップホールド用フラップが形成され、且つ前記ウイング状フラップの前記裏面シート側の面にウイングズレ止め接合手段が設けられるとともに、前記ヒップホールド用フラップの前記裏面シート側の面にヒップズレ止め接合手段が設けられ、
前記ヒップズレ止め接合手段が前記シート材によって覆われている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
以上詳説のとおり本発明によれば、簡単かつスムーズな装着ができ、身体にフィットしやすくした吸収性物品が提供できる。
本発明に係る生理用ナプキン1の表面側の一部破断展開図である。 その裏面側の展開図である。 図1のIII−III線矢視図である。 図1のIV−IV線矢視図である。 生理用ナプキン1の装着状態を示す下着の背面図である。 (A)は加圧前、(B)は加圧後のシート材13を示す斜視図である。 (A)は加圧前、(B)は加圧後のシート材13を示す断面図である。 (A)は加圧前、(B)は加圧後のシート材13の他の形態を示す断面図である。 生理用ナプキン1の製造手順を示す工程図である。 生理用ナプキン1の他の形態を示す裏面側の展開図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る生理用ナプキン1は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図1〜図4に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性の裏面シート2と、体液を速やかに透過させる透液性の表面シート3と、これら両シート2、3間に介在された綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体4と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部Hを含むように前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、さらに前記吸収体4の周囲においては、その前後端縁部では前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルト等の接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されまたその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布7とがホットメルト等の接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら透液性裏面シート2とサイド不織布7とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されている。さらに、前記不透液性裏面シート2の外面には下着との接合を図るためのズレ止め接合手段が設けられている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
次いで、前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記吸収体4は、図示のように、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
また、前記吸収体4に合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
(ズレ止め接合手段について)
以下、前記ズレ止め接合手段について詳述する。
図2に示されるように、前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の裏面シート2の外面(非肌当接面)には、下着に対する固定を図るために適宜のパターンによって1又は複数条の本体ズレ止め接合手段が設けられている。前記本体ズレ止め接合手段は、ナプキン1の前部側に位置する本体ズレ止め接合手段10と、ナプキン1の後部側に位置する本体ズレ止め接合手段11とから構成されている。前記「後部側」とは、生理用ナプキン1の長手方向(前後方向)に対して、少なくとも前記ウイング状フラップより後側であり、装着時に臀部に対応する部分の側をいう。
また、前記ウイング状フラップW、Wの不透液性裏面シート2側の面には、下着のクロッチ部分に対する固定を図るためのウイングズレ止め接合手段12、12が設けられている。
前記ズレ止め接合手段10、11、12は、粘着剤層又は機械的接合手段とすることができる。ここで、前部側の本体ズレ止め接合手段10及びウイングズレ止め接合手段12は、粘着剤層によって構成することが好ましい。粘着剤層によって構成した場合、個装状態において、ズレ止め接合手段は剥離可能な剥離紙によって覆われる。
前記粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
前記機械的接合手段としては、外面に多数の係合片を有する機械接合式のファスニングテープとすることができる。前記係合片の形状としては、例えばレ字状、J字状、マッシュルーム状、T字状等のものが存在するが、いずれの形状であっても良い。
本発明では特に、後部側の本体ズレ止め接合手段11は、複数の開口14、14…が形成されたシート材13によって覆われる。このため、本生理用ナプキン1を個装袋から取り出した状態では、前記吸収性物品の後部側において前記シート材に形成された開口の表面高さよりもズレ止め接合手段の表面高さが低いため、後部側の本体ズレ止め接合手段11は接合機能を発現しない。
かかる生理用ナプキン1を装着する手順としては、先ず、下着を膝まで下ろした状態で、生理用ナプキン1を個装袋から取り出す。この状態では、前側部の本体ズレ止め接合手段10及びウイングズレ止め接合手段12は、露出して粘着機能を発現しているが、後部側の本体ズレ止め接合手段11は、前述の通り接合機能を発現していない。その後、ウイング状フラップW、Wを下着のクロッチ部分に合わせるようにしながら生理用ナプキン1を下着に配設し、ウイング状フラップW、Wを折り返し線RL、RL(図1参照)で折り返して下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に接着することによって、本生理用ナプキン1を下着の股間部に位置決めした後、下着を引き上げて、生理用ナプキン1を下着に装着した状態とする。このようにして、生理用ナプキン1を下着に装着した後、図5に示されるように、下着を外面側から手で加圧することにより、前記シート材13が圧潰し前記開口14から臨む本体ズレ止め接合手段11が接合機能を発現し、後部側が下着に固定されるようになる。
前記シート材13としては、図4、図6及び図7に示されるように、複数の開口14、14…が形成された嵩高の繊維質素材によって構成することができる。これにより、図6及び図7に示されるように、外部側からの加圧により、前記シート材13全体が圧潰し、前記開口14から臨む本体ズレ止め接合手段11が接合機能を発現するようになる。ここで、前記シート材13を構成する繊維質素材としては、繊維の太さが太く、厚み方向にクッション性を有するものを使用することができる。また熱処理などによって繊維を捲縮させて嵩高性を付与するようにしても良い。さらにシート材13の圧潰が容易に行われるように、繊維配向はシート材13の平面方向とすることが好ましい。かかる繊維質素材によって構成した場合、前記開口14は、素材の製造時に積繊しない部分によって形成するか、繊維間距離を広くとることによって形成する。
また、前記シート材13としては、図8に示されるように、複数の開口14、14…が形成されたプラスチック素材からなり、前記開口14の周縁からナプキン1の外面側に起立する周壁部13aを有するものによって構成することもできる。これにより、同図8(A)及び(B)に示されるように、外面側からの加圧により、前記周壁部13aが圧潰し、前記開口14から臨む本体ズレ止め接合手段11が接合機能を発現するようになる。
前記シート材13は、加圧による厚みの変化が0.3mm〜1.2mmであることが好ましい。これにより、加圧による接合機能の発現が効果的に行われるようになる。
前記開口14は、任意の形状及び平面パターンで形成することができるが、ズレ止め接合手段11が臀部の立体的な形状に沿うように、図2に示されるように、円形状の開口14、14…を千鳥配列したパターンとすることが好ましい。
次に、本生理用ナプキン1の製造方法について、図9に基づいて詳述する。まず、製造ラインにおいて、(A)剥離材20に前部側の本体ズレ止め接合手段10及びウイングズレ止め接合手段12を塗布した後、(B)この接合手段10、12を裏面シート2に転写することによって接合する。また、別の製造ラインにおいて、(C)剥離材21に複数の開口14、14…が形成されたシート材13を剥離可能に仮止めし、(D)前記シート材13に本体ズレ止め接合手段11を配設する。その後、(E)この本体ズレ止め接合手段11が配設されたシート材13を裏面シート2の所定位置に接合し、製品形状にカットする。しかる後、(F)個装袋22に前記剥離材20、21を接合して包装する。
〔他の形態例〕
図10に示されるように、前記ウイング状フラップW、Wより後側の両側部に夫々、装着時に下着の臀部内面側に固定されるヒップホールド用フラップW、Wが形成され、且つ、前記ヒップホールド用フラップW、Wの裏面シート2側の面にヒップズレ止め接合手段15、15が設けられた生理用ナプキン1’において、前記ヒップズレ止め接合手段15、15が前記シート材13によって覆われるようにしてもよい。
1…生理用ナプキン、2…裏面シート、3…表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、7…サイド不織布、10、11…本体ズレ止め接合手段、12…ウイングズレ止め接合手段、13…シート材、14…開口、W…ウイング状フラップ

Claims (3)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、前記裏面シートの外面にズレ止め接合手段が設けられた吸収性物品において、
    少なくとも前記吸収性物品の後部側において、前記ズレ止め接合手段は複数の開口が形成されたプラスチック素材からなり、前記開口の周縁から前記吸収性物品の外面側に起立する周壁部を有するシート材によって覆われており、
    前記吸収性物品を下着に装着した後、下着を外面側から加圧することにより、前記シート材の周壁部が圧潰し前記開口から臨む前記ズレ止め接合手段が接合機能を発現するようにしたことを特徴とする吸収性物品。
  2. 少なくとも前記吸収性物品の後部側に設けられる前記ズレ止め接合手段は、粘着剤層又は機械的接合手段とされる請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性物品の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成されるとともに、これより後側の両側部に夫々、装着時に下着の臀部内面側に固定されるヒップホールド用フラップが形成され、且つ前記ウイング状フラップの前記裏面シート側の面にウイングズレ止め接合手段が設けられるとともに、前記ヒップホールド用フラップの前記裏面シート側の面にヒップズレ止め接合手段が設けられ、
    前記ヒップズレ止め接合手段が前記シート材によって覆われている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
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