JP5590070B2 - バランスフィルタ - Google Patents

バランスフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP5590070B2
JP5590070B2 JP2012112930A JP2012112930A JP5590070B2 JP 5590070 B2 JP5590070 B2 JP 5590070B2 JP 2012112930 A JP2012112930 A JP 2012112930A JP 2012112930 A JP2012112930 A JP 2012112930A JP 5590070 B2 JP5590070 B2 JP 5590070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balanced
unbalanced
coupling coil
terminal
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012112930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013239985A (ja
Inventor
陽 田中
哲夫 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2012112930A priority Critical patent/JP5590070B2/ja
Priority to TW102108822A priority patent/TWI500263B/zh
Priority to US13/857,165 priority patent/US9083301B2/en
Priority to CN201310180809.2A priority patent/CN103427784B/zh
Publication of JP2013239985A publication Critical patent/JP2013239985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5590070B2 publication Critical patent/JP5590070B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/01Frequency selective two-port networks
    • H03H7/0115Frequency selective two-port networks comprising only inductors and capacitors
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/42Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

この発明は、不平衡側結合コイルと平衡側結合コイルとを備えて、不平衡・平衡変換を行うバランスフィルタに関するものである。
例えば特許文献1には、複数の誘電体層と電極層との積層体を備えた積層バランスフィルタが開示されている。
図13は特許文献1の積層型バランスフィルタの分解斜視図である。図14はこの積層型バランスフィルタの等価回路図である。図13に示すように、この積層バランスフィルタは、それぞれ所定の電極パターンを形成した複数の誘電体層251,242,241,271,211,201,221を積層した積層体で構成されている。
図14に表れているように、積層型バランスフィルタは、不平衡端子Pu、グランド端子Pgおよび平衡端子Pb1,Pb2を備えている。図14のコイルLuは、図13に示されたビア電極151,152および不平衡側コイル131で構成される不平衡側コイルに相当する。図14のコイルLbは図13に示された3つの平衡側コイルのうち中央のコイル142に相当する。コイルL1は、図13に示された平衡側コイル141およびビア電極153で構成されるコイルに相当する。同様に、コイルL2は、図13に示された平衡側コイル143およびビア電極154で構成されるコイルに相当する。
また、図14のキャパシタCuはキャパシタ電極121とグランド電極120との間に生じるキャパシタである。キャパシタC1はキャパシタ電極122とグランド電極120との間に生じるキャパシタである。同様に、キャパシタC2はキャパシタ電極123とグランド電極120との間に生じるキャパシタである。
図14に示されたコイルLuとキャパシタCuとによってLC並列共振器が構成されている。コイルL1,L2とキャパシタC1,C2とによる回路はインピーダンス整合およびインピーダンス変換の回路として作用する。
特開2011−124880号公報
特許文献1に示しているバランスフィルタは、それぞれの平衡出力端子に接続されているコイルL1,L2およびキャパシタC1,C2により出力のインピーダンスを容易に調整できるとともに、1/2波長の線路を用いていないため素子サイズを小さくできるという利点がある。
特許文献1を含め、一般的なバランスフィルタにおいては、不平衡側の結合コイルと平衡側の結合コイルとが電磁気的に結合することで、不平衡側と平衡側とで信号の変換が行われ、結合コイル間の結合度は結合コイル間の距離によって主に決定される。従って、製造上の制限で、結合コイル間の距離を小さくできない場合や製造ばらつきにより結合コイル間の距離が離れてしまう場合には、結合コイル間の結合度が小さくなって、バランスフィルタの挿入損失が大きくなるという問題が生じる。また、結合コイル間の結合度を高めるために巻回径を大きくすることは有効であるが、そのためには大型化せざるを得ない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされ、平衡側と不平衡側との間の結合度を高めて、挿入損失を低減できるようにしたバランスフィルタを提供することを目的としている。
(1)本発明のバランスフィルタは、1つの不平衡端子、第1平衡端子、第2平衡端子、グランド端子、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタを備え、
前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に接続され
前記不平衡側キャパシタの第1端は前記不平衡端子に接続され、前記不平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続されて、前記不平衡側キャパシタ、前記不平衡側結合コイルおよび前記平衡側結合コイルを含むLC並列共振回路が構成され、
前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は前記第1平衡端子に接続され、前記平衡側結合コイルの第2端は前記第2平衡端子に接続され、
前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルに接続されていることを特徴とする。
上記構成により、平衡側結合コイルと不平衡側結合コイルとの誘導性結合が強くなるため、挿入損失が低減される。
(2)前記不平衡側結合コイルの第2端は、前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルの中央よりも前記平衡側結合コイルの第1端寄りの位置に、接続されていることが好ましい。
(3)本発明のバランスフィルタは、1つの不平衡端子、第1平衡端子、第2平衡端子、グランド端子、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタを備え、
前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に接続され
前記不平衡側キャパシタの第1端は前記不平衡端子に接続され、前記不平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続されて、前記不平衡側キャパシタ、前記不平衡側結合コイルを含むLC並列共振回路が構成され、
前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は前記第1平衡端子に接続され、前記平衡側結合コイルの第2端は前記第2平衡端子に接続され、
前記平衡側結合コイルは、その途中が前記グランド端子に接続され、
前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルのグランド端子に接続されている位置よりも前記平衡側結合コイルの第1端寄りの位置に、接続されていることを特徴とする。
上記構成により、平衡出力の振幅差・位相差の調整を容易に行える。
(4)上記(1)(2)または(3)において、第1平衡側コイル、第2平衡側コイル、第1平衡側キャパシタおよび第2平衡側キャパシタをさらに備え、
第1平衡側コイルの第1端は前記第1平衡端子に接続され、第1平衡側コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第1端に接続され、
第2平衡側コイルの第1端は前記第2平衡端子に接続され、第2平衡側コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第2端に接続され、
前記第1平衡側キャパシタの第1端は前記第1平衡端子に接続され、前記第1平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続され、
前記第2平衡側キャパシタの第1端は前記第2平衡端子に接続され、前記第2平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続されている、構成であることが好ましい。
この構成により、第1、第2の平衡側コイルおよび平衡側キャパシタにより、平衡端子の出力インピーダンスを所定値に定めることができる。
(5)前記不平衡側結合コイルの第1端と前記不平衡端子との間には直流除去用のキャパシタが挿入されていることが好ましい。この構成により、DCフィードを加えることができるようになる。
(6)本発明のバランスフィルタは、複数の誘電体層、複数の電極層、前記誘電体層の積層方向に通る複数の縦導通電極、1つの不平衡端子、2つの平衡端子、およびグランド端子を備え、前記電極層により、または前記電極層および前記縦導通電極により、グランド電極、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタ電極が構成された、バランスフィルタにおいて、
前記グランド電極は前記グランド端子に導通し、
前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に導通し、
前記不平衡側キャパシタ電極は、前記グランド電極と対向する位置に配置されて前記不平衡端子に導通し、
前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は第1平衡端子に導通し、前記平衡側結合コイルの第2端は第2平衡端子に導通し、
前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルに導通していることを特徴とする。
上記構成により、平衡側結合コイルと不平衡側結合コイルとの誘導性結合が強くなるため、挿入損失が低減される。
(7)(6)において、前記不平衡側結合コイルの第2端は、前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルの中央よりも前記平衡側結合コイルの第1端寄りの位置に、導通していることが好ましい。
(8)本発明のバランスフィルタは、複数の誘電体層、複数の電極層、前記誘電体層の積層方向に通る複数の縦導通電極、1つの不平衡端子、2つの平衡端子、およびグランド端子を備え、前記電極層により、または前記電極層および前記縦導通電極により、グランド電極、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタ電極が構成された、バランスフィルタにおいて、
前記グランド電極は前記グランド端子に導通し、
前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に導通し、
前記不平衡側キャパシタ電極は、前記グランド電極と対向する位置に配置されて前記不平衡端子に導通し、
前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は第1平衡端子に導通し、前記平衡側結合コイルの第2端は第2平衡端子に導通し、
前記平衡側結合コイルはその途中が前記グランド端子に接続され、
前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルのグランド端子に接続されている位置よりも第1端寄りの位置に、導通していることを特徴とする。
上記構成により、平衡出力の振幅差・位相差の調整を容易に行える。
(9)上記(6)(7)または(8)において、前記不平衡側結合コイルは、前記電極層および前記縦導通電極によって形成された第1不平衡側結合コイル導体部と第2不平衡側結合コイル導体部とを有し、
前記第1不平衡側結合コイル導体部と前記第2不平衡側結合コイル導体部とは、異なる誘電体層上に形成されていて、
積層方向に、前記第1不平衡側結合コイル導体部と前記第2不平衡側結合コイル導体部との間に前記平衡側結合コイルが形成されていることが好ましい。
このように、不平衡側結合コイルを異なる誘電体層上に形成された二つのコイル導体部で構成することにより、各コイル部の線幅、長さを容易に調整でき、小型に保ちながら所望の特性を実現しやすくなる。
(10)(6)〜(9)のいずれかにおいて、前記電極層により、または前記電極層および前記縦導通電極により、第1平衡側コイルおよび第2平衡側コイルが構成され、前記電極層によって第1平衡側キャパシタ電極および第2平衡側キャパシタ電極が構成されていて、
前記平衡側結合コイルおよび前記不平衡側結合コイルの形成される電極層とは別の電極層で、前記第1平衡側キャパシタ電極および前記第2平衡側キャパシタ電極を挟む位置に前記グランド電極が配置されていることが好ましい。
上記構成により、キャパシタ電極とコイルとの間の干渉を低減できる。
本発明によれば、平衡側結合コイルと不平衡側結合コイルとの結合が強くなるため、挿入損失が低減される。
図1は第1の実施形態に係るバランスフィルタ101Aの回路図である。 図2は第1の実施形態に係る別のバランスフィルタ101Bの回路図である。 図3は第1の実施形態に係るさらに別のバランスフィルタ101Cの回路図である。 図4は第1の実施形態に係るバランスフィルタ101Cを積層体に構成した場合の分解斜視図である。 図5は回路シミュレーションによる反射特性および通過特性を示す図であり、実線は本発明の実施形態に係るバランスフィルタ101Cの特性、破線は図13に示した従来のバランスフィルタの特性である。 図6は実測による通過特性を示す図であり、図6(A)は周波数0.27〜5.3GHzにおける挿入損失について、図6(B)周波数0.5〜1.5GHzにおける挿入損失についてそれぞれ示している。 図7は第2の実施形態に係るバランスフィルタ102を積層体に構成した場合の分解斜視図である。 図8は第3の実施形態に係るバランスフィルタ103の等価回路図である。 図9はバランスフィルタ103を積層体に構成した場合の分解斜視図である。 図10は第4の実施形態に係るバランスフィルタ104A,104Bの等価回路図である。 図11はバランスフィルタ104Aを積層体に構成した場合の分解斜視図である。 図12は第5の実施形態に係るバランスフィルタ105を積層体に構成した場合の分解斜視図である。 図13は特許文献1の積層型バランスフィルタの分解斜視図である。 図14は特許文献1の積層型バランスフィルタの等価回路図である。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るバランスフィルタ101Aの回路図である。このバランスフィルタ101Aは、1つの不平衡端子Pu、第1平衡端子Pb1、第2平衡端子Pb2、グランド端子Pg、不平衡側結合コイルLu、この不平衡側結合コイルLuに対して電磁界結合する平衡側結合コイルLb、および不平衡側キャパシタCuを備えている。
不平衡側結合コイルLuの第1端TLu1は不平衡端子Puに接続されていて、不平衡側結合コイルLuの第2端TLu2は平衡側結合コイルLbの第1端TLb1に接続されている。不平衡側キャパシタCuの第1端TCu1は不平衡端子Puに接続されていて、不平衡側キャパシタCuの第2端TCu2はグランド端子Pgに接続されていて、不平衡側キャパシタCu、不平衡側結合コイルLuおよび平衡側結合コイルLbの一部でLC並列共振回路が構成されている。
不平衡側結合コイルLuの第1端TLu1と同極性の端子である平衡側結合コイルLbの第1端TLb1は第1平衡端子Pb1に接続されていて、平衡側結合コイルLbの第2端TLb2は第2平衡端子Pb2に接続されている。
そして、不平衡側結合コイルLuの第2端TLu2は平衡側結合コイルLbの第1端TLb1に接続されている。
以上の構成により、図1に示す例のように、不平衡側結合コイルLuに、不平衡側結合コイルの第1端TLu1から第2端TLu2に向かう電流が流れるとき、平衡側結合コイルLbに平衡側結合コイルの第1端TLb1から第2端TLb2に向かう方向に電流が誘導される。この電流の方向は不平衡側結合コイルLuの第2端TLu2から平衡側結合コイルLbの第1端TLb1へ流れる電流の方向と同じ(同極性)である。したがって、平衡側結合コイルLbと不平衡側結合コイルLuとの誘導性結合が強くなる。その結果、不平衡端子Pu−平衡端子(Pb1,Pb2)間の挿入損失が低減される。
図2は第1の実施形態に係る別のバランスフィルタ101Bの回路図である。図1に示したバランスフィルタ101Aと異なり、平衡側結合コイルLbの途中が接地されている。図2に示す例のように、不平衡側結合コイルLuに、不平衡側結合コイルの第1端TLu1から第2端TLu2に向かう電流が流れるとき、平衡側結合コイルLbに平衡側結合コイルの第1端TLb1から第2端TLb2に向かう方向に電流が誘導される。この電流の方向は不平衡側結合コイルLuの第2端TLu2から平衡側結合コイルLbの第1端TLb1へ流れる電流の方向と同じ(同極性)である。不平衡端子Puから流入する電流は不平衡側結合コイルLuを通り、平衡側結合コイルLbの第1端TLb1から入り、平衡側結合コイルLbの一部(接地と第1端TLb1の間にある部分)を通って接地へ流れる。
図1に示したバランスフィルタ101Aにおいて、平衡側結合コイルLbは、その両端が平衡端子Pb1,Pb2として取り出されているので、平衡側結合コイルLbが不平衡側結合コイルLuと結合することにより、平衡側結合コイルLbの中央は仮想的なグランドとして作用する。したがって、図1に示したバランスフィルタ101Aと図2の示したバランスフィルタ101Bとは等価的に等しく作用する。
なお、図2において、平衡側結合コイルLbの上半分(グランド接続点から平衡側結合コイルの第1端TLb1間にある部分)と不平衡側結合コイルLuとの結合度をM1、平衡側結合コイルLbの下半分(グランド接続点から平衡側結合コイルの第2端TLb2間にある部分)と不平衡側結合コイルLuとの結合度をM2で表すと、M1>M2の関係である。不平衡側結合コイルLuに流れる電流が平衡側結合コイルLbの上半分にも流れるからである。そのため、平衡端子Pb1,Pb2へ出力される平衡信号の振幅および位相がともに平衡するように、平衡側結合コイルLbの上半分と下半分の線路長や不平衡側結合コイルLuと並走する距離および間隔を適宜定める。
図3は第1の実施形態に係るさらに別のバランスフィルタ101Cの回路図である。このバランスフィルタ101Cは、第1平衡側コイルL1、第2平衡側コイルL2、第1平衡側キャパシタC1および第2平衡側キャパシタC2を備え、第1平衡側コイルL1の第1端TL11は第1平衡端子Pb1に接続され、第1平衡側コイルL1の第2端TL12は平衡側結合コイルLbの第1端TLb1に接続されている。また、第2平衡側コイルL2の第1端TL21は第2平衡端子Pb2に接続されていて、第2平衡側コイルL2の第2端TL22は平衡側結合コイルLbの第2端TLb2に接続されている。
さらに、第1平衡側キャパシタC1の第1端TC11は第1平衡端子Pb1に接続されていて、第1平衡側キャパシタC1の第2端TC12は接地されている。第2平衡側キャパシタC2の第1端TC21は第2平衡端子Pb2に接続されていて、第2平衡側キャパシタC2の第2端TC22は接地されている。
図4は第1の実施形態に係るバランスフィルタ101Cを積層体に構成した場合の分解斜視図である。このバランスフィルタは、それぞれ所定の電極パターンを形成した複数の誘電体層S1〜S9を積層した積層体で構成されている。焼成により積層体が構成される場合には、それぞれに電極パターンが形成された複数の誘電体グリーンシートが積層され、加圧され、焼成される。そのため、焼成後の誘電体は一体となって、必ずしも層を成しているわけではない。但し、その場合でも、電極層と電極層の間には所定厚みの誘電体が存在するので、前記積層体は誘電体層と電極層とが積層されたものと言える。このことは以降に示す他の各実施形態についても同じである。
積層体には、1つの不平衡端子Pu、2つの平衡端子Pb1,Pb2、およびグランド端子Pgを備え、誘電体層の積層方向に通る複数の縦導通電極(ビア電極)が形成されている。そして、電極層により、または電極層および縦導通電極により、グランド電極G1,G2、不平衡側結合コイルLu、この不平衡側結合コイルLuに対して電磁界結合する平衡側結合コイルLb、および不平衡側キャパシタ電極Euが構成されている。また、グランド電極G1,G2はグランド端子Pgに導通している。
不平衡側キャパシタ電極Euは、グランド電極G1,G2と対向する位置に配置されていて、不平衡端子Puに導通している。
第1平衡側コイル導体L11,L12は第1平衡側コイルを構成している。第1平衡側コイル導体L12の端部(第1平衡側コイルの第1端)は第1平衡端子Pb1に導通している。第1平衡側コイル導体L12の端部(第1平衡側コイルの第2端)は平衡側結合コイルLbの第1端に導通している。
第2平衡側コイル導体L21,L22は第2平衡側コイルを構成している。第2平衡側コイル導体L22の端部(第2平衡側コイルの第1端)は第2平衡端子Pb2に導通している。第2平衡側コイル導体L22の端部(第2平衡側コイルの第2端)は平衡側結合コイルLbの第2端に導通している。
不平衡側結合コイルLuの第1端は配線導体Laを介して不平衡端子Puに導通している。そして、不平衡側結合コイルLuの第2端は平衡側結合コイルLbの第1端に導通している。
図4に示したように、平衡側結合コイルLbおよび不平衡側結合コイルLuの形成される電極層と、不平衡側キャパシタ電極Eu、第1平衡側キャパシタ電極E1および第2平衡側キャパシタ電極E2の形成される電極層の間にグランド電極G1が配置されていると、不平衡側キャパシタ電極Euおよび平衡側キャパシタ電極E1,E2と各コイルとの間の干渉を低減できる。
図5は回路シミュレーションによる反射特性および通過特性を示す図であり、実線は本発明の実施形態に係るバランスフィルタ101Cの特性、破線は図13に示した従来のバランスフィルタの特性である。ここで、S21は不平衡端子から平衡端子への挿入損失、S11は不平衡端子における反射係数である。
従来のバランスフィルタの場合、通過域(シミュレーションで設定した通過域)の周波数2.4GHzにおける挿入損失が0.26(dB)、2.5GHzにおける挿入損失が0.30(dB)であるのに対し、本発明の実施形態に係るバランスフィルタでは、通過域の周波数2.4GHzにおける挿入損失が0.17(dB)、2.5GHzにおける挿入損失が0.18(dB)である。
図6は実測による通過特性を示す図であり、図6(A)は周波数0.27〜5.3GHzにおける挿入損失について、図6(B)周波数0.5〜1.5GHzにおける挿入損失についてそれぞれ示している。ここで、S21(P)は図13に示した従来のバランスフィルタの特性、S21(E)は本発明の実施形態に係るバランスフィルタ101Cの特性である。
従来のバランスフィルタの場合、通過域(試作したバランスフィルタの通過域)の周波数0.869GHzにおける挿入損失が1.02(dB)、0.96GHzにおける挿入損失が1.00(dB)であるのに対し、本発明の実施形態に係るバランスフィルタでは、通過域の周波数0.869GHzにおける挿入損失が0.83(dB)、0.96GHzにおける挿入損失が0.79(dB)である。
このように、シミュレーション、実測のいずれにおいても、挿入損失は約0.2dB改善されることがわかる。
《第2の実施形態》
図7は第2の実施形態に係るバランスフィルタ102を積層体に構成した場合の分解斜視図である。このバランスフィルタ102の等価回路は第1の実施形態で図3に示したものと同じである。このバランスフィルタ102は、それぞれ所定の電極パターンを形成した複数の誘電体層S1〜S9を積層した積層体で構成されている。
積層体には、1つの不平衡端子Pu、2つの平衡端子Pb1,Pb2、およびグランド端子Pgを備え、誘電体層の積層方向に通る複数の縦導通電極(ビア電極)が形成されている。そして、電極層により、または電極層および縦導通電極により、グランド電極G1,G2、不平衡側結合コイルを構成する不平衡側結合コイル導体Lu1,Lu2、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイルLb、および不平衡側キャパシタ電極Euが構成されている。また、グランド電極G1,G2はグランド端子Pgに導通している。不平衡側結合コイルLuの第1端は配線導体Laを介して不平衡端子Puに導通している。
不平衡側キャパシタ電極Euは、グランド電極G1,G2と対向する位置に配置されていて、不平衡端子Puに導通している。
第1平衡側コイル導体L11,L12は第1平衡側コイルを構成している。第1平衡側コイル導体L12の端部(第1平衡側コイルの第1端)は第1平衡端子Pb1に導通している。第1平衡側コイル導体L11の端部(第1平衡側コイルの第2端)は平衡側結合コイルLbの第1端に導通している。
第2平衡側コイル導体L21,L22は第2平衡側コイルを構成している。第2平衡側コイル導体L22の端部(第2平衡側コイルの第1端)は第2平衡端子Pb2に導通している。第2平衡側コイル導体L21の端部(第2平衡側コイルの第2端)は平衡側結合コイルLbの第2端に導通している。
上述のとおり、不平衡側結合コイル導体Lu1,Lu2は不平衡側結合コイルを構成している。不平衡側結合コイル導体Lu1の端部(不平衡側結合コイルの第1端)は配線導体Laを介して不平衡端子Puに導通している。そして、不平衡側結合コイル導体Lu2の端部(不平衡側結合コイルの第2端)は平衡側結合コイルLbの第1端に導通している。
このように、不平衡側結合コイルを構成するコイル導体部Lu1,Lu2を2つの層に分けて、平衡側結合コイルLbを挟むように配置してもよい。このように、不平衡側結合コイルを異なる誘電体層上に形成された二つのコイル導体部で構成することにより、各コイル部の線幅、長さを容易に調整でき、小型に保ちながら所望の特性を実現しやすくなる。
《第3の実施形態》
図8は第3の実施形態に係るバランスフィルタ103の等価回路図である。この例では、不平衡側結合コイルLuの第2端TLu2を平衡側結合コイルLbの第1端TLb1よりも中央(グランド接続点)寄りの位置に接続している。
図9はバランスフィルタ103を積層体に構成した場合の分解斜視図である。このバランスフィルタ103の等価回路は第1の実施形態で図3に示したものと同じである。このバランスフィルタ103は、それぞれ所定の電極パターンを形成した複数の誘電体層S1〜S10を積層した積層体で構成されている。
この例では、第1平衡側コイルを構成するコイル導体の一部L11は誘電体層S3に形成されている。また、この誘電体層S3には平衡側結合コイルを構成するコイル導体の一部Lb1が形成されていて、誘電体層S4には平衡側結合コイルを構成するコイル導体の一部Lb2が形成されている。さらに、誘電体層S3には不平衡側結合コイルを構成するコイル導体の一部Lu2が形成されている。コイル導体Lb1は第1平衡側コイルを構成するコイル導体L11の一部と見なすこともできる。
その他の基本的な構成は第2の実施形態と同じである。このように、不平衡側結合コイルLuの第2端は平衡側結合コイルLbの第1端に限らず、平衡側結合第1端よりもコイルの中央寄りの位置に接続してもよい。
なお、本実施例では、誘電体層S3に形成された不平衡側結合コイルの一部を構成するコイル導体Lu2と、誘電体層S5に形成された不平衡側結合コイルの一部を構成するコイル導体Lu1の一部とで、誘電体層S4に形成された平衡側結合コイルLb2を、誘電体層の積層方向に挟んでいるため、不平衡側結合コイルと平衡側結合コイル間の容量性結合を強くできる。
《第4の実施形態》
図10は第4の実施形態に係るバランスフィルタ104A,104Bの等価回路図である。バランスフィルタ104Aは図3に示したバランスフィルタ101Cと異なり、不平衡側結合コイルLuの第1端TLu1と不平衡端子Puとの間に直流除去用のキャパシタCdが挿入されている。また、バランスフィルタ104Bは、DCバイアス端子Pdを有し、平衡側結合コイルLbの中央がグランド端子Pgに接続されず、DCバイアス端子Pdに接続されている。
図11はバランスフィルタ104Aを積層体に構成した場合の分解斜視図である。このバランスフィルタ104Aは、それぞれ所定の電極パターンを形成した複数の誘電体層S1〜S11を積層した積層体で構成されている。誘電体層S7に形成されている電極Ed2と誘電体層S8に形成されている電極Ed1とで、図10(A)に示した直流除去用のキャパシタCdが構成されている。また、誘電体層S8に形成されている電極Euと誘電体層S9に形成されているグランド電極G1とで、図10(A)に示した不平衡側キャパシタCuが構成されている。
以上の構成で、不平衡端子Puと平衡側結合コイルLbとは直流的に絶縁状態となる。そのため、平衡側の回路に影響を受けることなく、不平衡端子Puに接続される回路に対して外部回路から直流バイアス電圧を印加できる。
また、図10(B)に示したようにDCバイアス端子Pdを備えれば、不平衡端子に接続される回路の影響を受けることなく、平衡端子Pb1,Pb2に接続される平衡側回路へ直流バイアス電圧を印加することも可能となる。
《第5の実施形態》
図12は第5の実施形態に係るバランスフィルタ105を積層体に構成した場合の分解斜視図である。このバランスフィルタ105の等価回路は第1の実施形態で図3に示したものと同じである。このバランスフィルタ105は、それぞれ所定の電極パターンを形成した複数の誘電体層S1〜S7を積層した積層体で構成されている。誘電体層S1,S2に形成されているコイル導体L11,L12で第1平衡側コイルL1が構成されている。同様に、コイル導体L21,L22で第2平衡側コイルL2が構成されている。その他の基本的な構成は図4に示したものと同じである。
このように、平衡側のコイルL1,L2を同じ誘電体層に形成してもよい。そのことで、誘電体層および電極層の層数を削減でき、低背化できる。
《他の実施形態》
以上に示した各実施形態では、不平衡端子を入力端子、平衡端子を出力端子として用いるように説明したが、平衡端子を入力端子、不平衡端子を出力端子として用いることもできる。
C1…第1平衡側キャパシタ
C2…第2平衡側キャパシタ
Cd…直流除去用キャパシタ
Cu…不平衡側キャパシタ
E1…第1平衡側キャパシタ電極
E2…第2平衡側キャパシタ電極
Ed1,Ed2…電極
Eu…不平衡側キャパシタ電極
G1,G2…グランド電極
L1…第1平衡側コイル
L11,L12…第1平衡側コイル導体
L2…第2平衡側コイル
L21,L22…第2平衡側コイル導体
La…配線導体
Lb…平衡側結合コイル
Lb1,Lb2…平衡側結合コイルのコイル導体
Lu…不平衡側結合コイル
Lu1,Lu2…不平衡側結合コイルのコイル導体
Pb1…第1平衡端子
Pb2…第2平衡端子
Pd…DCバイアス端子
Pg…グランド端子
Pu…不平衡端子
S1〜S11…誘電体層
101A.101B.101C…バランスフィルタ
102,103…バランスフィルタ
104A,104B…バランスフィルタ
105…バランスフィルタ

Claims (10)

  1. 1つの不平衡端子、第1平衡端子、第2平衡端子、グランド端子、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタを備えたバランスフィルタにおいて、
    前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に接続され
    前記不平衡側キャパシタの第1端は前記不平衡端子に接続され、前記不平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続されて、前記不平衡側キャパシタ、前記不平衡側結合コイルを含むLC並列共振回路が構成され、
    前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は前記第1平衡端子に接続され、前記平衡側結合コイルの第2端は前記第2平衡端子に接続され、
    前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルに接続されていることを特徴とするバランスフィルタ。
  2. 前記不平衡側結合コイルの第2端は、前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルの中央よりも前記平衡側結合コイルの第1端寄りの位置に、接続されている請求項1に記載のバランスフィルタ。
  3. 1つの不平衡端子、第1平衡端子、第2平衡端子、グランド端子、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタを備えたバランスフィルタにおいて、
    前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に接続され
    前記不平衡側キャパシタの第1端は前記不平衡端子に接続され、前記不平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続されて、前記不平衡側キャパシタ、前記不平衡側結合コイルを含むLC並列共振回路が構成され、
    前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は前記第1平衡端子に接続され、前記平衡側結合コイルの第2端は前記第2平衡端子に接続され、
    前記平衡側結合コイルは、その途中が前記グランド端子に接続され、
    前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルのグランド端子に接続されている位置よりも前記平衡側結合コイルの第1端寄りの位置に、接続されていることを特徴とするバランスフィルタ。
  4. 第1平衡側コイル、第2平衡側コイル、第1平衡側キャパシタおよび第2平衡側キャパシタを備え、
    第1平衡側コイルの第1端は前記第1平衡端子に接続され、第1平衡側コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第1端に接続され、
    第2平衡側コイルの第1端は前記第2平衡端子に接続され、第2平衡側コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第2端に接続され、
    前記第1平衡側キャパシタの第1端は前記第1平衡端子に接続され、前記第1平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続され、
    前記第2平衡側キャパシタの第1端は前記第2平衡端子に接続され、前記第2平衡側キャパシタの第2端は前記グランド端子に接続されている、請求項1〜3のいずれかに記載のバランスフィルタ。
  5. 前記不平衡側結合コイルの第1端と前記不平衡端子との間に直流除去用のキャパシタが挿入されている、請求項1〜4のいずれかに記載のバランスフィルタ。
  6. 複数の誘電体層、複数の電極層、前記誘電体層の積層方向に通る複数の縦導通電極、1つの不平衡端子、2つの平衡端子、およびグランド端子を備え、前記電極層により、または前記電極層および前記縦導通電極により、グランド電極、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタ電極が構成された、バランスフィルタにおいて、
    前記グランド電極は前記グランド端子に導通し、
    前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に導通し、
    前記不平衡側キャパシタ電極は、前記グランド電極と対向する位置に配置されて前記不平衡端子に導通し、
    前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は第1平衡端子に導通し、前記平衡側結合コイルの第2端は第2平衡端子に導通し、
    前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルに導通していることを特徴とするバランスフィルタ。
  7. 前記不平衡側結合コイルの第2端は、前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルの中央よりも前記平衡側結合コイルの第1端寄りの位置に、導通している、請求項6に記載のバランスフィルタ。
  8. 複数の誘電体層、複数の電極層、前記誘電体層の積層方向に通る複数の縦導通電極、1つの不平衡端子、2つの平衡端子、およびグランド端子を備え、前記電極層により、または前記電極層および前記縦導通電極により、グランド電極、不平衡側結合コイル、この不平衡側結合コイルに対して電磁界結合する平衡側結合コイル、および不平衡側キャパシタ電極が構成された、バランスフィルタにおいて、
    前記グランド電極は前記グランド端子に導通し、
    前記不平衡側結合コイルの第1端は前記不平衡端子に導通し、
    前記不平衡側キャパシタ電極は、前記グランド電極と対向する位置に配置されて前記不平衡端子に導通し、
    前記不平衡側結合コイルの第1端と同極性の端子である前記平衡側結合コイルの第1端は第1平衡端子に導通し、前記平衡側結合コイルの第2端は第2平衡端子に導通し、
    前記平衡側結合コイルはその途中が前記グランド端子に接続され、
    前記不平衡側結合コイルの第2端は前記平衡側結合コイルの第1端に、または前記平衡側結合コイルのグランド端子に接続されている位置よりも第1端寄りの位置に、導通していることを特徴とするバランスフィルタ。
  9. 前記不平衡側結合コイルは、前記電極層および前記縦導通電極によって形成された第1不平衡側結合コイル導体部と第2不平衡側結合コイル導体部とを有し、
    前記第1不平衡側結合コイル導体部と前記第2不平衡側結合コイル導体部とは、異なる誘電体層上に形成されていて、
    積層方向に、前記第1不平衡側結合コイル導体部と前記第2不平衡側結合コイル導体部との間に前記平衡側結合コイルが形成されている、請求項6〜8のいずれかに記載のバランスフィルタ。
  10. 前記電極層により、または前記電極層および前記縦導通電極により、第1平衡側コイルおよび第2平衡側コイルが構成され、前記電極層によって第1平衡側キャパシタ電極および第2平衡側キャパシタ電極が構成されていて、
    前記平衡側結合コイルおよび前記不平衡側結合コイルの形成される電極層とは別の電極層で、前記第1平衡側キャパシタ電極および前記第2平衡側キャパシタ電極を挟む位置に前記グランド電極が配置されている、請求項6〜9のいずれかに記載のバランスフィルタ。
JP2012112930A 2012-05-17 2012-05-17 バランスフィルタ Active JP5590070B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112930A JP5590070B2 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 バランスフィルタ
TW102108822A TWI500263B (zh) 2012-05-17 2013-03-13 平衡濾波器
US13/857,165 US9083301B2 (en) 2012-05-17 2013-04-05 Balance filter
CN201310180809.2A CN103427784B (zh) 2012-05-17 2013-05-16 平衡滤波器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112930A JP5590070B2 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 バランスフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013239985A JP2013239985A (ja) 2013-11-28
JP5590070B2 true JP5590070B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=49580850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012112930A Active JP5590070B2 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 バランスフィルタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9083301B2 (ja)
JP (1) JP5590070B2 (ja)
CN (1) CN103427784B (ja)
TW (1) TWI500263B (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5522130B2 (ja) * 2011-08-01 2014-06-18 株式会社村田製作所 不平衡−平衡変換回路素子
US9312815B2 (en) * 2014-05-23 2016-04-12 Linear Technology Corporation Broadband integrated RF/microwave/millimeter mixer with integrated balun(s)
CN108768337A (zh) * 2014-08-19 2018-11-06 华为技术有限公司 一种巴伦及功率放大器
CN106100602A (zh) * 2016-08-11 2016-11-09 宜确半导体(苏州)有限公司 一种宽带巴伦阻抗变换器
US11749893B2 (en) 2016-08-29 2023-09-05 Silicon Laboratories Inc. Apparatus for antenna impedance-matching and associated methods
US11764473B2 (en) 2016-08-29 2023-09-19 Silicon Laboratories Inc. Apparatus with partitioned radio frequency antenna and matching network and associated methods
US11764749B2 (en) 2016-08-29 2023-09-19 Silicon Laboratories Inc. Apparatus with partitioned radio frequency antenna and matching network and associated methods
US11894622B2 (en) 2016-08-29 2024-02-06 Silicon Laboratories Inc. Antenna structure with double-slotted loop and associated methods
US11769949B2 (en) 2016-08-29 2023-09-26 Silicon Laboratories Inc. Apparatus with partitioned radio frequency antenna and matching network and associated methods
WO2018198602A1 (ja) * 2017-04-26 2018-11-01 株式会社村田製作所 バランスフィルタ
WO2018198601A1 (ja) * 2017-04-26 2018-11-01 株式会社村田製作所 バランスフィルタ
US11750167B2 (en) 2017-11-27 2023-09-05 Silicon Laboratories Inc. Apparatus for radio-frequency matching networks and associated methods
US11894621B2 (en) * 2017-12-18 2024-02-06 Silicon Laboratories Inc. Radio-frequency apparatus with multi-band balun with improved performance and associated methods
US11916514B2 (en) 2017-11-27 2024-02-27 Silicon Laboratories Inc. Radio-frequency apparatus with multi-band wideband balun and associated methods
US11894826B2 (en) * 2017-12-18 2024-02-06 Silicon Laboratories Inc. Radio-frequency apparatus with multi-band balun and associated methods
WO2019159774A1 (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 株式会社村田製作所 バランスフィルタ
US11862872B2 (en) 2021-09-30 2024-01-02 Silicon Laboratories Inc. Apparatus for antenna optimization and associated methods

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10163715A (ja) * 1996-11-26 1998-06-19 Murata Mfg Co Ltd 不平衡−平衡変換器
JP2002217616A (ja) * 2001-01-15 2002-08-02 Alps Electric Co Ltd 平衡不平衡変換器
JP3780414B2 (ja) * 2001-04-19 2006-05-31 株式会社村田製作所 積層型バラントランス
AU2002351085A1 (en) * 2001-12-06 2003-06-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Balun transformer and transceiver
JP2004274715A (ja) * 2003-02-20 2004-09-30 Murata Mfg Co Ltd 平衡不平衡変換回路および積層型平衡不平衡変換器
JP4155883B2 (ja) 2003-07-25 2008-09-24 Tdk株式会社 積層型バンドパスフィルタ
US7825746B2 (en) * 2005-06-03 2010-11-02 The Chinese University Of Hong Kong Integrated balanced-filters
US7479850B2 (en) * 2006-04-05 2009-01-20 Tdk Corporation Miniaturised half-wave balun
JP2007305861A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Alps Electric Co Ltd 相互インダクタンス素子および平衡不平衡変換器
US7626472B2 (en) * 2007-03-29 2009-12-01 Intel Corporation Package embedded three dimensional balun
TWI398984B (zh) * 2008-05-23 2013-06-11 Murata Manufacturing Co Laminated bandpass filter
TWI414102B (zh) * 2008-11-11 2013-11-01 Murata Manufacturing Co Laminated balance filter
TWI433456B (zh) * 2009-04-24 2014-04-01 Murata Manufacturing Co Electronic Parts
JP2011015082A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Tdk Corp 薄膜バラン
JP5012883B2 (ja) * 2009-12-11 2012-08-29 株式会社村田製作所 積層バランスフィルタ
TWI504055B (zh) 2010-10-21 2015-10-11 Murata Manufacturing Co Laminated filter
TWI496345B (zh) 2010-10-21 2015-08-11 Murata Manufacturing Co Laminated filter

Also Published As

Publication number Publication date
TWI500263B (zh) 2015-09-11
CN103427784B (zh) 2016-08-03
US20130307643A1 (en) 2013-11-21
TW201349746A (zh) 2013-12-01
JP2013239985A (ja) 2013-11-28
CN103427784A (zh) 2013-12-04
US9083301B2 (en) 2015-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5590070B2 (ja) バランスフィルタ
US6437665B1 (en) Laminated LC filter with coplanar input/output capacitor patterns and coupling capacitor patterns
JP5012883B2 (ja) 積層バランスフィルタ
US6414567B2 (en) Duplexer having laminated structure
US20130009726A1 (en) Low-pass filter
US8816796B2 (en) Multilayer filter
WO2007119356A1 (ja) 積層帯域通過フィルタ
JP4569571B2 (ja) Lc複合部品
JP3570361B2 (ja) 積層型lc複合部品
JP2002057543A (ja) 積層型lc部品
TW200908430A (en) Stacked bandpass filter
JP3567885B2 (ja) 積層型lcフィルタ
JP2004274715A (ja) 平衡不平衡変換回路および積層型平衡不平衡変換器
WO2015059964A1 (ja) 複合lc共振器および帯域通過フィルタ
JP2003282348A (ja) 2端子コンデンサおよび3端子コンデンサの実装構造
US9998084B2 (en) Noise filter
WO2015059963A1 (ja) 複合lc共振器および帯域通過フィルタ
US9948264B2 (en) Electronic component
JP5601334B2 (ja) 電子部品
US9673498B2 (en) High frequency filter
JP2005012258A (ja) 積層型lcフィルタ
JP3166702B2 (ja) 積層型コモンモードチョークコイル
JPH11145754A (ja) 積層型lcフィルタ
JP2000151327A (ja) 積層型ノイズフィルタ
JP2007189563A (ja) 高周波フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5590070

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150