JP5589714B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
また、軟質ゴム層の厚さdが適正化されるので、タイヤの水飛沫抑制性能および耐久性能が両立する利点がある。
また、この空気入りタイヤでは、水飛沫が突起部の表面にある軟質ゴム層に直接的に衝突するので、その運動エネルギーが軟質ゴム層に効率的に吸収されて減衰する。これにより、水飛沫の跳ね高さが減少して、タイヤの水飛沫抑制性能がさらに向上する利点がある。
また、発明にかかる空気入りタイヤは、水飛沫低減用の突起部を側壁部に備える空気入りタイヤであって、前記突起部が、55度未満かつトレッドゴムよりも小さいJIS−Aゴム硬度を有する軟質ゴム層と、前記トレッドゴムよりも小さく前記軟質ゴム層よりも大きいJIS−Aゴム硬度を有すると共に、前記トレッドゴムと前記軟質ゴム層との間に配置される中間ゴム層とを備えることを特徴とする。
この空気入りタイヤでは、中間ゴム層が配置されることにより、突起部におけるJIS−Aゴム硬度が周辺のトレッドゴムから軟質ゴム層に向かって段階的に減少する。これにより、トレッドゴムと軟質ゴム層とのゴム硬度差が大きいときに、突起部周辺の構造上の強度を確保できる利点がある。また、軟質ゴム層および中間ゴム層の双方により水飛沫の運動エネルギーが吸収されるので、タイヤの水飛沫抑制性能が効果的に向上する利点がある。
また、発明にかかる空気入りタイヤは、水飛沫低減用の突起部を側壁部に備える空気入りタイヤであって、前記突起部が、55度未満かつトレッドゴムよりも小さいJIS−Aゴム硬度を有する軟質ゴム層と、前記軟質ゴム層よりも大きいJIS−Aゴム硬度を有すると共に前記軟質ゴム層の表面に配置される保護ゴム層とを備える。
この空気入りタイヤでは、保護ゴム層が軟質ゴム層の表面を保護するので、軟質ゴム層の損傷(例えば、縁石等による外傷)が抑制される利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。
また、空気入りタイヤ1は、水飛沫低減用の突起部7を備える(図1参照)。この突起部7は、タイヤ左右の側壁部のうち少なくとも車両装着状態にて車幅方向外側に位置する側壁部に形成される。また、突起部7は、タイヤ子午線方向の断面視にて、側壁部から突出した形状を有し、タイヤ径方向外側の壁面(トレッド端部側の上壁面)とタイヤ径方向内側の壁面(サイドウォール部側の下壁面)とに区画される。また、突起部7は、ベルト層4の端部近傍に配置され、最外層ベルト44の延長線と側壁部との交点Kからタイヤ径方向外側の壁面に引いた接線D1と、交点Kからトレッド端部側の側壁面に引いた接線D2とのなす角βが所定の開度に設定される。また、突起部7は、側壁部に沿ってタイヤ周方向に延在する環状かつリブ状の構造もしくは間隔を隔てた複数の要素で構成する。
また、この空気入りタイヤ1では、突起部7が55度未満かつトレッドゴム5よりも小さいJIS−Aゴム硬度を有する軟質ゴム層(軟質ゴム部)71を備える(図1参照)。かかる構成では、水飛沫が突起部7に衝突したときに、その運動エネルギーが突起部7の軟質ゴム層71に吸収されて減衰する。これにより、水飛沫の跳ね高さ(最大値)が減少して、タイヤの水飛沫抑制性能が向上する。
図2は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例1を示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図において、図1に記載した空気入りタイヤ1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例2を示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図において、図1および図2に記載した空気入りタイヤ1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例3を示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図において、図1〜図3に記載した空気入りタイヤ1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例4を示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図において、図1〜図4に記載した空気入りタイヤ1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、この空気入りタイヤ1は、重荷重車両の前車軸に装着される重荷重用タイヤに適用されることが好ましい。かかる重荷重用タイヤでは、水飛沫の飛散による課題が顕著である。したがって、この空気入りタイヤ1の構成が重荷重用タイヤに適用されることにより、軟質ゴム層71による水飛沫抑制効果が顕著に得られる利点がある。
図6は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤのシミュレーションの結果を示すグラフである。同図において、横軸は、タイヤ軸方向への水飛沫の到達距離(飛散距離)を示し、縦軸は、各到達距離における水飛沫の最大高さを示している。
図7は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。
以上説明したように、この空気入りタイヤ1では、水飛沫低減用の突起部7を側壁部に備える構成において、突起部7が、55度未満かつトレッドゴム5よりも小さいJIS−Aゴム硬度を有する軟質ゴム層71を備える(図1〜図5参照)。かかる構成では、水飛沫が突起部7に衝突したときに、その運動エネルギーが突起部7の軟質ゴム層71に吸収されて減衰する。これにより、水飛沫の跳ね高さ(最大値)が減少して、タイヤの水飛沫抑制性能が向上する利点がある(図6参照)。
3 カーカス層
4 ベルト層
41〜44 ベルト材
5 トレッドゴム
51 周方向主溝
52 センター陸部
53 ショルダー陸部
6 サイドウォールゴム
7 突起部
71 軟質ゴム層
72 中間ゴム層
73 保護ゴム層
Claims (8)
- 水飛沫低減用の突起部を側壁部に備える空気入りタイヤであって、
前記突起部が、55度未満かつトレッドゴムよりも小さいJIS−Aゴム硬度を有する軟質ゴム層を備え、且つ、
前記軟質ゴム層の厚さdが0[mm]<d<7[mm]の範囲内にあることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 水飛沫低減用の突起部を側壁部に備える空気入りタイヤであって、
前記突起部が、55度未満かつトレッドゴムよりも小さいJIS−Aゴム硬度を有する軟質ゴム層と、
前記トレッドゴムよりも小さく前記軟質ゴム層よりも大きいJIS−Aゴム硬度を有すると共に、前記トレッドゴムと前記軟質ゴム層との間に配置される中間ゴム層とを備えることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 水飛沫低減用の突起部を側壁部に備える空気入りタイヤであって、
前記突起部が、55度未満かつトレッドゴムよりも小さいJIS−Aゴム硬度を有する軟質ゴム層と、
前記軟質ゴム層よりも大きいJIS−Aゴム硬度を有すると共に前記軟質ゴム層の表面に配置される保護ゴム層とを備えることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記軟質ゴム層が前記突起部の表面に配置される請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記軟質ゴム層が前記突起部のタイヤ径方向内側の壁面まで延在する請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
- トレッド部に形成された周方向主溝のうち最も深い溝深さを有する周方向主溝の溝底からトレッド面のプロファイルに平行な曲線mを引くと共に、曲線mと側壁部との交点をPとするときに、前記軟質ゴム層が交点Pよりもタイヤ径方向内側にある請求項1〜5のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ接地端から前記突起部に接線lを引くと共に接線lと前記突起部との接点をTとするときに、前記軟質ゴム層が少なくとも接点Tを含む領域に配置される請求項1〜6のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
- 重荷重車両の前車軸に装着される重荷重用タイヤに適用される請求項1〜7のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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