JP5256797B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制できる空気入りタイヤに関するものである。
例えば、北米の道路では、路面の排水性を向上させるために道路の中央から両路側に向かって1.5[deg]〜2[deg]程度の傾斜である路面カントが設けられている。このような道路を車両が走行すると、空気入りタイヤのトレッド部のショルダー部に偏摩耗が発生する問題がある。
車両が道路の右側を走行する米国などでは、路面カントが車両の進行方向に対して左側から右側に下降するように傾斜している。このような場合、車両のフロント軸に装着された左右輪の空気入りタイヤには、路面カントに抗して直進するために、常に傾斜を上がる路面カント上側(左側)に向かうスリップ角が付与される。一方、空気入りタイヤの接地面は、傾斜を下る路面カント下側(右側)に向かおうと弾性変形して右方向の力(横力)が生じる。このため、左右輪の空気入りタイヤの右側のショルダー部が不均一に摩耗する多角形摩耗が発生する。このようにショルダー部に偏摩耗が発生すると、傾斜を下る路面カント下側へ向かう右方向への横力が増大し、この横力に抗して路面カントを直進しようとするため、さらにスリップ角が付与される。この繰り返しにより摩耗速度が増して空気入りタイヤの寿命が短くなると考えられる。この結果、空気入りタイヤに溝があるにも拘わらず交換することになる。
なお、路面カントによる課題において、従来の空気入りタイヤには、路面カント下側のショルダー部の非接地面にタイヤ周方向に沿って延在する細溝を形成することで、この細溝によりショルダー部の偏摩耗を抑制しようとするものがある(例えば、特許文献1参照)。その他、従来の空気入りタイヤには、タイヤ周方向に延在する主溝を、車両の進行方向に向かって路面カント上側に傾斜するように形成することで、横力を相殺してショルダー部の偏摩耗を抑制しようとするものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−8022号公報 特開2006−137244号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる空気入りタイヤでは、新品時に車両へ装着した場合、路面カント上側に位置するトレッド部のショルダー部の外径が路面カント下側に位置する前記ショルダー部の外径よりも小さく形成され、かつ新品時に車両へ装着した場合、左右輪のうちの路面カント上側に配置された空気入りタイヤの前記トレッド部の最大外径が、路面カント下側に配置される空気入りタイヤの前記トレッド部の最大外径よりも小さく形成されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、路面に接触するトレッド面に、傾斜を上がる路面カント上側に向かう力が生じ、傾斜を下る路面カント下側に向かおうと弾性変形する横力が抑えられる。この結果、空気入りタイヤの路面カント下側のショルダー部が不均一に摩耗する多角形摩耗の発生、および多角形摩耗の摩耗速度を走行距離に対して遅らせるので、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制できる。
しかも、この空気入りタイヤによれば、路面に接触するトレッド面に、傾斜を上がる路面カント上側に向かう力がさらに生じ、傾斜を下る路面カント下側に向かおうと弾性変形する横力がさらに抑えられる。この結果、空気入りタイヤの路面カント下側のショルダー部が不均一に摩耗する多角形摩耗の発生、および多角形摩耗の摩耗速度を走行距離に対してさらに遅らせるので、路面カントによるショルダー部の偏摩耗をさらに抑制できる。
また、本発明にかかる空気入りタイヤでは、タイヤ幅方向両側の前記ショルダー部の外径差ΔDが、前記トレッド部の最大外径Dmaxに対し、0.001≦ΔD/Dmax≦0.05の範囲に設定されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、一般的な、1.5[deg]〜2[deg]程度の傾斜の路面カントに対し、上記効果が適宜得られる。
また、本発明にかかる空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に延在する主溝をトレッド部に有し、前記主溝により前記トレッド部のタイヤ幅方向の両側に前記ショルダーリブが区画形成されていることが好ましい。
また、本発明にかかる空気入りタイヤでは、新品時に車両へ装着した場合、左右輪のうちの路面カント上側に配置された空気入りタイヤの前記トレッド部の最大外径が、路面カント下側に配置される空気入りタイヤの前記トレッド部の最大外径よりも小さく形成されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、路面に接触するトレッド面に、傾斜を上がる路面カント上側に向かう力が生じ、傾斜を下る路面カント下側に向かおうと弾性変形する横力が抑えられる。この結果、空気入りタイヤの路面カント下側のショルダー部が不均一に摩耗する多角形摩耗の発生、および多角形摩耗の摩耗速度を走行距離に対して遅らせるので、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制できる。
また、本発明にかかる空気入りタイヤでは、左右輪の空気入りタイヤの外径差Δdが、路面カント上側に配置された空気入りタイヤの外径d1に対し、0.001≦Δd/d1≦0.05の範囲に設定されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、一般的な、1.5[deg]〜2[deg]程度の傾斜の路面カントに対し、上記効果が適宜得られる。
また、本発明にかかる空気入りタイヤでは、前記外径は、前記トレッド部の厚さをタイヤ幅方向で異ならせることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、カーカスおよびベルト層を共通として、製造コストを低減できる。
また、本発明にかかる空気入りタイヤでは、前記外径は、カーカスの高さをタイヤ幅方向で異ならせることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、トレッド部のタイヤ径方向の厚さを均一にして、トレッド部のタイヤ幅方向の強度を均一化できる。
本発明にかかる空気入りタイヤは、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制できる。
以下に、本発明にかかる空気入りタイヤの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的同一のものが含まれる。
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向において赤道面に向かう側、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向において赤道面から離れる側をいう。また、タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周方向である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示す子午断面図である。なお、本実施の形態にかかる空気入りタイヤ1は、トラックやバスなどに用いられる重荷重用タイヤとして説明するが、これに限定されない。
本実施の形態にかかる空気入りタイヤ1は、図1に示すように、トレッド部2と、その両側のサイドウォール部3およびビード部4とを含んで構成されている。さらに、空気入りタイヤ1は、カーカス5とベルト層6とを有する。
トレッド部2の外周表面、つまり、走行時に路面と接触する踏面には、トレッド面21が形成されている。このトレッド面21には、タイヤ周方向に延在する複数の主溝22と、これら主溝22により区画形成された複数の陸部をなすリブ23とを有する。例えば、本実施の形態では、4本の主溝22が形成され、これら主溝22により5本のリブ23が形成されている。そして、最もタイヤ幅方向の両外側のリブ23がショルダーリブ23aをなす。
サイドウォール部3は、トレッド部2と連続して、空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向の両外側に露出したものである。サイドウォール部3は、該サイドウォール部3に生じた外傷がカーカス5に達することを防止する。
ビード部4は、ビードコア41とビードフィラ42とを有する。ビードコア41は、スチールワイヤであるビードワイヤ41aをリング状に巻くことにより形成される。ビードコア41は、空気入りタイヤ1の内圧によって発生するカーカス5の張力を支える。ビードフィラ42は、カーカス5がビードコア41の位置でタイヤ幅方向外側に折り返されることにより形成された空間に配置される。ビードフィラ42は、カーカス5をビードコア41の位置に固定すると共にビード部4の形状を整える。さらに、ビードフィラ42は、ビード部4の剛性を高める。
カーカス5は、ゴムで被覆された有機繊維やスチールで形成されたコード層からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿って配置されて空気入りタイヤ1の骨格を形成するものである。カーカス5は、タイヤ幅方向において、トレッド部2から、その両側のサイドウォール部3を介してビード部4のビードコア41に掛け渡されている。カーカス5は、空気入りタイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たすと共に、その内圧によって空気入りタイヤ1に負荷される荷重を支える。
ベルト層6は、トレッド部2においてカーカス5よりもタイヤ径方向外側に設けられている。ベルト層6は、複数のベルトを積層して成り、カーカス5をタイヤ周方向に沿って覆うものである。なお、本実施の形態におけるベルト層6は、ベルト61,62,63,64を積層した4層構造を有している。ベルト層6は、カーカス5に締め付け力を与えての剛性を高めると共に、空気入りタイヤ1が装着された車両の走行時において、衝撃を緩和してトレッド部2に生じた外傷がカーカス5に達することを防止する。
上述した構成の本実施の形態における空気入りタイヤ1は、新品時に車両に装着した場合、路面カントに応じた外径に形成されている。図2は、本実施の形態にかかる空気入りタイヤの車両への装着状態を示す説明図である。なお、図2において、左右輪の一方の空気入りタイヤ1のみを示し、かつ空気入りタイヤ1の回転軸心Aを水平に配置した状態で示す。
路面カントは、一般に、路面Rの排水性を向上させるために道路の中央から両路側に向かって形成された1.5[deg]〜2[deg]程度の傾斜である。この路面カントは、例えば、車両が右側を走行する米国の道路では、図2に示すように路面Rが左側から右側に下る傾斜をなす。
この路面カントに対し、空気入りタイヤ1は、新品時に車両へ装着した場合、左右輪共に、図2に示すように路面カント上側に位置するショルダーリブ23aのショルダー部の外径D1が、路面カント下側に位置するショルダーリブ23aのショルダー部の外径D2よりも小さく形成されている。なお、ショルダー部の外径とは、ショルダーリブ23aのタイヤ幅方向外側のエッジでのタイヤ径方向寸法をいう。
このため、路面に接触するトレッド面21には、傾斜を上がる路面カント上側に向かう力が生じ、傾斜を下る路面カント下側に向かおうと弾性変形する横力が抑えられる。この結果、空気入りタイヤ1の路面カント下側のショルダー部が不均一に摩耗する多角形摩耗の発生、および多角形摩耗の摩耗速度を走行距離に対して遅らせるので、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制できる。
特に、上記効果を得る上で、路面カントの1.5[deg]〜2[deg]程度の傾斜では、路面カント上側のショルダー部の外径D1と、路面カント下側のショルダー部の外径D2との外径差D1−D2=ΔDが、トレッド部2の最大外径Dmaxに対し、0.001≦ΔD/Dmax≦0.05の範囲に設定されていることが好ましい。さらに、0.001≦ΔD/Dmax≦0.03の範囲が好ましく、0.001≦ΔD/Dmax≦0.01の範囲がさらに好ましい。なお、トレッド部2の最大外径とは、通常、トレッド部2のタイヤ幅方向中央でのタイヤ径方向寸法である。
図3は、他の実施の形態にかかる空気入りタイヤの車両への装着状態を示す説明図である。なお、図3において、空気入りタイヤ1の回転軸心Aを水平に配置した状態で示す。
この他の実施の形態の空気入りタイヤ1では、新品時に車両へ装着した場合、左右輪のうちの路面カント上側に配置された空気入りタイヤ1のトレッド部2の最大外径d1が、路面カント下側に配置される空気入りタイヤ1のトレッド部2の最大外径d2よりも小さく形成されている。
このため、路面に接触するトレッド面21には、傾斜を上がる路面カント上側に向かう力が生じ、傾斜を下る路面カント下側に向かおうと弾性変形する横力が抑えられる。この結果、空気入りタイヤ1の路面カント下側のショルダー部が不均一に摩耗する多角形摩耗の発生、および多角形摩耗の摩耗速度を走行距離に対して遅らせるので、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制できる。
特に、上記効果を得る上で、路面カントの1.5[deg]〜2[deg]程度の傾斜に対し、路面カント上側のトレッド部2の最大外径d1と、路面カント下側のトレッド部2の最大外径d2との外径差d1−d2=Δdが、路面カント上側のトレッド部2の最大外径d1に対し、0.001≦Δd/d1≦0.05の範囲に設定されていることが好ましい。さらに、0.001≦Δd/d1≦0.03の範囲が好ましく、0.001≦Δd/d1≦0.01の範囲がさらに好ましい。
また、図3に示す他の実施の形態の空気入りタイヤ1を、図2に示す実施の形態の空気入りタイヤ1にさらに適用することにより、さらに、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制できる。
なお、上述した各実施の形態において、その外径は、トレッド部2の厚さをタイヤ幅方向で異ならせることにより形成されている。すなわち、サイドウォール部3、ビード部4、カーカス5およびベルト層6はタイヤ幅方向中央を境に対称形状であり、トレッド部2を成形する金型を、タイヤ幅方向中央を境に非対称として、トレッド部2のタイヤ径方向の厚さを非対称形状に形成する。この結果、カーカス5およびベルト層6を共通として、製造コストを低減できる。
また、上記外径は、カーカス5の高さをタイヤ幅方向で異ならせることにより形成されていてもよい。すなわち、サイドウォール部3、ビード部4およびベルト層6は、タイヤ幅方向中央を境に対称形状であるが、タイヤ幅方向中央を境に非対称として、カーカス5のタイヤ径方向の高さを非対称形状に形成する。この結果、トレッド部2のタイヤ径方向の強度を均一にして、トレッド部2のタイヤ幅方向の強度を均一化できる。
図4は、本発明の実施例にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。この図4を参照して本発明の実施例を説明する。ここでは、以上で説明した実施の形態にかかる空気入りタイヤ1を試作し、該空気入りタイヤ1と従来の空気入りタイヤとの性能試験を実施して、ショルダー部の耐偏摩耗性についての評価を行った。この性能試験では、タイヤサイズ295/75R22.5の空気入りタイヤをJATMA規定の正規リムに装着し、この空気入りタイヤにJATMA規定の最大荷重および最高空気圧を付与し、この空気入りタイヤを試験車両のフロントのステア軸に装着して実施した。かかる空気入りタイヤは、トレッド部において、最大外径が1000mmで、タイヤ幅方向中央からショルダーリブのタイヤ幅方向外側のエッジまでの落ち込み量がほぼ10mmであって、ショルダーリブの外径(ショルダーリブのタイヤ幅方向外側のエッジでのタイヤ径方向寸法)と、トレッド部の最大外径(トレッド部のタイヤ幅方向中央でのタイヤ径方向寸法)との差がほぼ20mmの範囲にある。
耐偏摩耗性能については、空気入りタイヤが装着された試験車両でテストコースを50,000km走行し、走行後にショルダーリブ23aの踏面に発生した偏摩耗([タイヤ幅方向での幅]×[タイヤ径方向の深さ])を測定し、タイヤ周方向に1周分の合計量を指数化することにより行った。評価結果は、従来例の評価結果を100とする指数で示し、指数が大きいほど、耐偏摩耗性が優れていることを示している。
本実施例では、図4に示すように、本発明と比較する従来例として1種類、本発明の実施例として12種類を、上記の方法で試験する。実施例1〜4に示す空気入りタイヤは、新品時で路面カント上側に位置するショルダーリブの外径が、路面カント下側に位置するショルダーリブの外径よりも小さい非対称の断面形状に形成され、ΔD/Dmaxがそれぞれ0.001,0.01,0.03,0.05のものである。実施例5〜8に示す空気入りタイヤは、新品時で左右輪のうちの路面カント上側に配置された空気入りタイヤのトレッド部の最大外径が、路面カント下側に配置される空気入りタイヤのトレッド部の最大外径よりも小さい非対称の断面形状に形成され、Δd/d1が、それぞれ0.001,0.01,0.03,0.05のものである。実施例9〜12に示す空気入りタイヤは、実施例1〜4と実施例5〜8を組み合わせたものである。これに対し、従来例では、新品時で路面カント上側に位置するショルダーリブの外径と、路面カント下側に位置するショルダーリブの外径とが同じ対称の断面形状に形成され、かつ路面カント上側に位置するショルダーリブの外径と、路面カント下側に位置するショルダーリブの外径とが同じ対称の断面形状に形成されている。
この図4から明らかなように、非対称の断面形状の実施例1〜4の空気入りタイヤ、および非対称の断面形状の実施例5〜8の空気入りタイヤは、対称の断面形状の従来例と比較し、耐偏摩耗性能が共に向上している。また、非対称の断面形状の実施例9〜12の空気入りタイヤは、実施例1〜4と実施例5〜8とを組み合わせたことで、耐偏摩耗性能がさらに向上している。
以上のように、本発明にかかる空気入りタイヤは、路面カントによるショルダー部の偏摩耗を抑制することに適している。
本発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示す子午断面図である。 本実施の形態にかかる空気入りタイヤの車両への装着状態を示す説明図である。 他の実施の形態にかかる空気入りタイヤの車両への装着状態を示す説明図である。 本発明の実施例にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
21 トレッド面
22 主溝
23 リブ
23a ショルダーリブ
3 サイドウォール部
4 ビード部
41 ビードコア
41a ビードワイヤ
42 ビードフィラ
5 カーカス
6 ベルト層
61,62,63,64 ベルト
A 回転軸心
D1 路面カント上側に位置するショルダーリブのショルダー部の外径
D2 路面カント下側に位置するショルダーリブのショルダー部の外径
Dmax トレッド部の最大外径
ΔD 外径差(D1−D2)
d1 路面カント上側に配置された空気入りタイヤのトレッド部の最大外径
d2 路面カント下側に配置された空気入りタイヤのトレッド部の最大外径
Δd 外径差(d1−d2)
R 路面

Claims (7)

  1. 新品時に車両へ装着した場合、路面カント上側に位置するトレッド部のショルダー部の外径が路面カント下側に位置する前記ショルダー部の外径よりも小さく形成され、かつ新品時に車両へ装着した場合、左右輪のうちの路面カント上側に配置された空気入りタイヤの前記トレッド部の最大外径が、路面カント下側に配置される空気入りタイヤの前記トレッド部の最大外径よりも小さく形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ幅方向両側の前記ショルダー部の外径差ΔDが、前記トレッド部の最大外径Dmaxに対し、0.001≦ΔD/Dmax≦0.05の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ周方向に延在する主溝をトレッド部に有し、前記主溝により前記トレッド部のタイヤ幅方向の両側に前記ショルダーリブが区画形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 新品時に車両へ装着した場合、左右輪のうちの路面カント上側に配置された空気入りタイヤのトレッド部の最大外径が、路面カント下側に配置される空気入りタイヤのトレッド部の最大外径よりも小さく形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 左右輪の空気入りタイヤの外径差Δdが、路面カント上側に配置された空気入りタイヤの外径d1に対し、0.001≦Δd/d1≦0.05の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記外径は、前記トレッド部の厚さをタイヤ幅方向で異ならせることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記外径は、カーカスの高さをタイヤ幅方向で異ならせることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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