以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、店舗またはアミューズメント施設などの所定の領域内(以下、「施設内」という。)において、携帯用電話機などの携帯用端末装置に電子化されたスタンプ情報(特定情報)を取得させて、クーポン(特典情報)を提供するスタンプラリーを管理及び支援するスタンプラリー支援システムに対して本発明に記載の特典提供システムを適用した場合である。また、当該スタンプラリー支援システムに用いる携帯用端末装置に対し、本発明に係る特典提供システムに用いる移動配信端末装置及び参加者端末装置、並びに、当該移動配信端末装置に搭載される特定情報配信プログラム及び当該参加者端末装置に搭載される参加者端末プログラムを適用した場合の実施形態である。
<スタンプラリー支援システム>
まず、図1を用いて本実施形態のスタンプラリー支援システムSの構成について説明する。なお、図1は、本実施形態のスタンプラリー支援システムSの構成を示すシステム構成図である。
本実施形態のスタンプラリー支援システムSは、図1に示すように、電子的なスタンプとしてスタンプ情報を取得し、スタンプラリーの参加者端末装置及びスタンプ情報を配信する移動配信端末装置として機能する携帯用端末装置100と、施設内の予め定められた場所に固定設置され、携帯用端末装置100に予め設定された一のスタンプ情報を提供する複数のスタンプ端末装置200と、スタンプ情報の管理及び参加中の携帯用端末装置100の位置管理などスタンプラリーを実行する上で必要な各種の管理を行う管理サーバ装置300と、から構成されている。
スタンプラリー支援システムSは、BLUETOOTH(IEEE:the Institute of Electrical and Electronics Engineers 802.15/登録商標)またはRFID(Radio Frequency IDentification)などの近距離無線通信によって、または、IEEE 802.11規格などの通信規格における無線ネットワークWN及びインターネットまたは電話公衆回線網などの有線ネットワークFNの種々のネットワークNを介して、携帯用端末装置100同士、携帯用端末装置100と管理サーバ装置300、携帯用端末装置100とスタンプ端末装置200及びスタンプ端末装置200と管理サーバ装置300の通信回線を確立し、データの授受などの通信を行うようになっている。
スタンプラリー支援システムSは、提供地として施設内の予め定められた場所に固定設置された複数のスタンプ端末装置200によって参加者の携帯用端末装置100に複数の種別を有するスタンプ情報を取得させるとともに、取得させたスタンプ情報の種類及び取得数に基づいて参加者の携帯用端末装置100に特典として割引券または金券として機能するクーポン情報を提供するようになっている。
また、スタンプラリー支援システムSは、参加者にスタンプ端末装置200を探索させつつ当該各スタンプ端末装置200からスタンプ情報を携帯用端末装置100に取得させる他に、スタンプラリーに参加中の他の参加者における携帯用端末装置100と通信回線を確立してデータの授受(後述する「すれ違い通信」ともいう。)を実行させるようになっている。
すなわち、スタンプラリー支援システムSは、スタンプ端末装置200からだけでなく、他の参加者の携帯用端末装置100からもスタンプ端末装置200から提供されるスタンプ情報と同種のスタンプ情報を取得させることができるようになっており、参加者に対してスタンプ端末装置200(すなわち、スタンプ情報の提供地)の探索の労苦に伴うスタンプラリーに対する興趣性の喪失を防止し、当該防止によりスタンプラリーへの参加を維持させるとともに、スタンプ端末装置200の探索を煩雑と捉えるスタンプラリーへの非積極的な参加者に対してもこの煩雑さを解消させて当該スタンプラリーへ積極的に参加させることができるようになっている。
具体的には、スタンプラリー支援システムSは、他の参加者の携帯用端末装置100が既に取得したスタンプ情報の中から一のスタンプ情報を取得させることができるように構成されているとともに、スタンプ端末装置200から取得したスタンプ情報(以下、「一次スタンプ情報」という。)と他の携帯用端末装置100から取得したスタンプ情報(以下、「二次スタンプ情報」という。)との当該スタンプ情報としての価値(すなわち、重み付け)を変えており、スタンプ端末装置200を探索した参加者に対する労苦に対してインセンティブを与えている。
すなわち、スタンプラリー支援システムSは、N個(Nは2以上の自然数)の同種の二次スタンプ情報(例えば5個の二次スタンプ情報)を取得した際に当該二次スタンプ情報と同種の1の一次スタンプ情報を取得したとみなすようになっており、この一次スタンプ情報の見なし取得を含めて一次スタンプ情報の取得数及びその種類に基づいてクーポン情報を提供するようになっている。例えば、5種類のスタンプ情報を用いてスタンプラリーが実行される際に、携帯用端末装置100は、スタンプ端末装置200から各「A」、「B」、「C」、「D」、「E」の5種類のスタンプ情報(すなわち、一次スタンプ情報)を一度取得すれば、スタンプ情報を全部収集したことになり、クーポン情報を取得することができる。その一方、携帯用端末装置100は、他の携帯用端末装置100から「A」のスタンプ情報(すなわち、二次スタンプ情報)を一度取得してもN回取得しなければ「A」のスタンプ情報を取得したこととならない。すなわち、携帯用端末装置100は、他の参加者の携帯用端末装置100から送信された二次スタンプ情報のみによってクーポン情報を取得するためには、各「A」、「B」、「C」、「D」、「E」の5種類の二次スタンプ情報を他の参加者の携帯用端末装置100からそれぞれN回(例えば5回)取得しなければならいように構成されている。
なお、本実施形態のスタンプラリー支援システムSにおいては、RFIDなどの近距離無線通信を用いて一次スタンプ情報を携帯用端末装置100に配信するスタンプ端末装置200と、2次元バーコードを携帯用端末装置100に読み取り可能に表示することによって一次スタンプ情報を携帯用端末装置100に配信する2種類のスタンプ端末装置200が設けられている。
一方、スタンプラリー支援システムSは、携帯用端末装置100から他の携帯用端末装置100に二次スタンプ情報を提供するにあたり、当該二次スタンプ情報の取得に対するゲーム性(興趣性)を向上させるために、参加者の周囲、すなわち、参加者が有する携帯用端末装置100の周囲にある他の参加者の携帯用端末装置100におけるスタンプ情報の取得状況を参加者に提供することができるようになっている。具体的には、スタンプラリー支援システムSは、参加者の各携帯用端末装置100の位置を管理しつつ、任意の携帯用端末装置100が所定の方向をカメラ機能によって撮像した所定の領域(以下、「撮像領域」という。)の画像上に、他の携帯用端末装置100が既に取得したスタンプ情報の取得状況を示す情報をタグTagとして重畳表示させる構成を有している。
本実施形態におけるスタンプ情報とは、スタンプ情報を取得した際に携帯用端末装置100に表示されるコンテンツ情報の他に、スタンプ情報の取得の有無に関する判断に用いられるスタンプ端末装置200の識別情報(スタンプ端末ID)が含まれる。二次スタンプ情報であってもスタンプ端末IDを有するが、当該二次スタンプ情報には、コンテンツ情報が含まれない。また、コンテンツ情報は、管理サーバ装置300に記憶された予め定められたWebページデータのURL(Uniform Resource Locator)の情報である。したがって、携帯用端末装置100において実行されるスタンプラリー用のアプリケーション(後述のスタンプラリーアプリ)が起動している際に、携帯用端末装置100が、当該URLによって該当するWebページデータを読み出すと、当該Webページデータによってスタンプ情報の取得が告知される、または、該当するスタンプ情報が保持されていることを示すようになっている。
一方、Webページデータとは、文書または画像の要素データ(要素)をタグと呼ばれる識別子を用いてリソースデータとして構築されるHTML(Hyper Text Markup Language)またはXML(eXtensible Markup Language)などのマークアップ言語によって形成されたWWWシステム用のリソースデータをいい、リソースデータを読み込んだ先の端末装置(すなわち、本実施形態の場合には携帯用端末装置100)に、コンテンツ情報、クーポン情報その他の情報を閲覧可能に表示させるためのデータであるとともに、Webページデータに予め規定されるデータ通信を行うためのデータである。
他方、クーポン情報とは、例えば、各スタンプ端末装置200において提供されている全ての種類におけるスタンプ情報の取得した場合、または、一次スタンプ情報のみならず、二次スタンプ情報を含めて全ての種類の一次スタンプ情報を取得したと見なされた場合に取得されるクーポンとして機能する情報である。特に、本実施形態においては、クーポン情報は、携帯用端末装置100が取得したスタンプ情報の取得状況に基づいて管理サーバ装置300から提供される。また、本実施形態のクーポン情報は、管理サーバ装置300に記憶された予め定められたWebページデータのURLのアドレス情報であり、携帯用端末装置100が、受信したURLのWebページデータを読み込むことによって、クーポンとして機能するようになっている。
<携帯用端末装置>
1.携帯用端末装置の構成;
次に、図1〜図3の各図を用いて本実施形態の各携帯用端末装置100の構成について説明する。なお、図2は、本実施形態の各携帯用端末装置100の構成を示すブロック図であり、図3は、データ記憶部102に記憶されたスタンプ管理情報の一例である。
各携帯用端末装置100は、例えば、電子書籍用読取再生装置(電子ブックリーダ)、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistants)または携帯用電話機などの参加者が携帯可能な通信端末装置である。また、各携帯用端末装置100は、スタンプラリーに参加する際に当該携帯用端末装置100をスタンプラリーに用いられる参加者端末装置として機能させるためのアプリケーションプログラム(以下、「スタンプラリーアプリ」ともいう。)を搭載している。
スタンプラリーアプリは、Webページデータなどのリソースデータを読み込んで閲覧するためのブラウザ機能を有するとともに、各携帯用端末装置100が有する種々のハードウェアと協働し、スタンプラリーに関する各種の処理を実行するためのプログラムである。特に、スタンプラリーアプリによって実行される処理には、
(1)スタンプ端末装置200によって提供される一次スタンプ情報の取得処理(以下、単に「一次スタンプ情報の取得処理」という。)、
(2)近接した他の携帯用端末装置100との二次スタンプ情報の授受を行う際に実行される通信(以下、「すれ違い通信」という。)の制御、
(3)すれ違い通信に基づく二次スタンプ情報の取得処理(以下、単に「二次スタンプ情報の取得処理」という。)、
(4)すれ違い通信に基づく二次スタンプ情報の提供処理(以下、「二次スタンプ情報の提供処理」という。)当該取得したスタンプ情報の管理、
(5)周囲の他の携帯用端末装置100におけるスタンプ情報の取得状況を示す情報(以下、「スタンプ情報取得状況情報」という。)を表示する表示処理(以下、「周囲スタンプ情報表示処理」という。)、及び、
(6)取得した一次スタンプ情報及び二次スタンプ情報の管理を行うためのスタンプ情報の管理処理、
の各処理が含まれる。
各携帯用端末装置100は、管理サーバ装置300及び他の携帯用端末装置100と通信を行う端末用通信インターフェース101と、取得したスタンプ情報及び当該スタンプ情報を管理するための管理情報など所定のデータが記憶されるデータ記憶部102と、一次スタンプ情報の取得処理などのスタンプラリーに参加するにあたり実行される種々の処理を行う端末用データ処理部120と、を有している。また、各携帯用端末装置100は、所定の撮像領域を撮像する撮像カメラ部103と、種々の告知画像、操作画像及び撮像カメラ部103によって撮像された画像を表示する表示部104と、表示部104における表示制御を行う表示制御部105と、携帯用端末装置100における現在位置を検出する現在位置検出部106と、撮像カメラ部103の撮像方向を検出する方向検出部107と、を有している。さらに、各携帯用端末装置100は、参加者の操作を入力するための操作部108と、全体を制御する端末管理制御部109と、スタンプラリーアプリが記録されるとともに端末管理制御部109が各部材を制御するための制御プログラム及び当該制御プログラムが実行される際に用いられるメモリ機能を有するROM/RAM110と、を有している。
携帯用端末装置100は、例えば、携帯用電話機などの電話機能及びメール機能を有する場合には、マイク及びスピーカなど種々の必要な部材を有している。また、上記の各部は、バスBによって互いに接続され、データの授受が実行される。
なお、例えば、本実施形態における端末用通信インターフェース101は、本発明の端末間回線確立手段及び送信手段を構成し、データ記憶部102は、特定情報記憶手段及び装置識別情報記憶手段を構成する。また、例えば、本実施形態における端末用データ処理部120は、本発明の履歴情報取得手段、配信可否判断手段、配信手段、提供手段、二次特定情報取得手段と、一次特定情報取得手段、管理手段、種別数判断手段、特典情報取得手段及び移動配信端末情報取得手段を構成し、撮像カメラ部103は、撮像手段を構成する。さらに、例えば、本実施形態における表示制御部105は、表示制御手段を構成するとともに、現在位置検出部106は、位置情報検出手段を構成し、方向検出部107は、撮像方向検出手段を構成する。
端末用通信インターフェース101は、端末用データ処理部120の制御の下、アンテナATを介して直接的に管理サーバ装置300と通信回線を構築し、または、有線ネットワークに接続される基地局BSを介して間接的に管理サーバ装置300と通信回線を構築し、携帯用端末装置100におけるスタンプ情報に関する取得状況に関するデータの授受、一次スタンプ情報の取得、クーポン情報の取得及びスタンプ情報取得状況情報の取得など種々のデータの授受を行う。なお、端末用通信インターフェース101は、システム構成、携帯用端末装置100と管理サーバ装置300との距離または施設内の状況に合わせて直接的に通信を行うか基地局BSなどを介して間接的に通信を行うか選択可能になっている。
また、端末用通信インターフェース101は、端末用データ処理部120の制御の下、アンテナATを介して他の携帯用端末装置100と無線通信回線を構築し、他の携帯用端末装置100の検出、無線通信回線の確立及びすれ違い通信におけるデータの授受を行うようになっている。特に、端末用通信インターフェース101は、端末用データ処理部120の制御の下、BLUETOOTH(登録商標)の通信形式を用いてアンテナATを用いて予め定められている距離的範囲(すなわち、BLUETOOTH(登録商標)上の通信範囲)に存在する他の参加者における携帯用端末装置100との通信回線を確立する。
さらに、端末用通信インターフェース101は、端末用データ処理部120の制御の下、該当するスタンプ端末装置200とRFIDを用いた近距離無線通信を行う。特に、端末用通信インターフェース101は、RFIDタグ機能を有し、スタンプ端末装置200(すなわち、RFIDタグ用のリーダ・ライタ)において発生された磁界を介してデータの授受を行う。
一方、端末用通信インターフェース101は、URLに基づいて通信が実行される場合には、有線または無線のネットワークを介してURLによって指定されるアドレスを有するWebページデータの授受及び当該Webページデータを介して所定のデータの授受を行うための所定の通信制御を行う。
データ記憶部102には、スタンプラリーアプリの起動中に必要な各種のデータが記憶される。具体的には、データ記憶部102には、図3に示すように、
(1)他の携帯用端末装置100との識別を行うための自己の携帯用端末識別情報(以下、「携帯端末ID」ともいう。)、
(2)取得した一次スタンプ情報における提供元のスタンプ端末装置200の識別情報(以下、「取得済みスタンプ端末ID」ともいう。)、
(3)取得済み一次スタンプ情報のコンテンツ情報(すなわち、所定のWebページデータにおけるURLのアドレス情報)、
(4)取得済み二次スタンプ情報の種別及びその数を示すすれ違い通信スタンプ情報、
(5)取得済みクーポン情報(すなわち、所定のWebページデータにおけるURLのアドレス情報)、並びに、
(6)すれ違い通信を実行した他の携帯用端末装置100の識別情報(以下、「すれ違い済み携帯端末ID」ともいう。)及びすれ違い済み携帯端末ID毎のすれ違い通信の回数(以下、「すれ違い回数」という。)、
が記憶される。なお、データ記憶部102に記憶された各情報は、端末用データ処理部120の制御によって適宜更新される。
端末用データ処理部120は、スタンプラリーアプリの起動中に所定のプログラムが実行されることによって、スタンプラリーにおける参加者端末装置としての各種の機能、すなわち、一次スタンプ情報の取得処理、すれ違い通信の制御、二次スタンプ情報の取得処理、二次スタンプ情報の提供処理、周囲スタンプ情報表示処理及びスタンプ情報の管理を実現するようになっている。例えば、端末用データ処理部120は、ROM/RAM110に記録されたスタンプラリーアプリ及びスタンプラリーアプリ上で携帯用端末装置100の各部を制御するための各種制御プログラムを実行しつつ、端末用通信インターフェース101、データ記憶部102、撮像カメラ部103、表示制御部105、現在位置検出部106及び方向検出部107と連動し、または、制御して上述の各種の処理を実行する。
具体的には、端末用データ処理部120は、スタンプラリーアプリを起動することによって、図3に示すように、一次スタンプ情報の取得処理を実行する一次スタンプ情報取得処理部121と、すれ違い通信の制御を行うすれ違い通信制御部122と、二次スタンプ情報の提供処理を実行する二次スタンプ情報提供処理部123と、二次スタンプ情報の取得処理を実行する二次スタンプ情報取得処理部124と、スタンプ情報の管理を行うスタンプ情報管理部125と、スタンプ情報取得状況情報を表示する周囲スタンプ情報表示処理を実行する周囲スタンプ情報表示処理部126と、を構築する。
また、端末用データ処理部120においては、例えば、一次スタンプ情報取得処理部121は、一次特定情報取得手段を構成し、二次スタンプ情報取得処理部124は、二次特定情報取得手段、提供手段及び種別数判断手段を構成する。また、二次スタンプ情報提供処理部123は、履歴情報取得手段、配信可否判断手段及び配信手段を構成し、スタンプ情報管理部125は、管理手段及び特典情報取得手段を構成する。さらに、周囲スタンプ情報表示処理部126は、移動配信端末情報取得手段を構成する。なお、この端末用データ処理部120における各部の詳細については後述する。
撮像カメラ部103は、光電変換する撮像素子(以下、「CCD」という)と、当該CCDを格納する筐体及び撮像レンズなどのカメラ機構と、を備え、操作部108の操作に基づいて、CCDに形成された所定の被写範囲の影像を所定の画像データに変換し、表示部104に表示させる。
また、撮像カメラ部103は、スタンプ端末装置200において提供される2次元バーコード(マトリックス型2次元コード)、例えば、QR(Quick Response)コードを対象物として撮像した場合には、当該画像を解析して2次元バーコードに示された情報を取得するために、端末用データ処理部120に撮像した画像を出力する。
表示部104は、例えば、液晶素子またはEL(Electro Luminescence)素子のパネルによって構成され、表示制御部105において生成された表示データに基づいて所定の画像を表示する。特に、本実施形態では、表示部104は、スタンプラリーアプリが実行されている際に、一次スタンプ情報、二次スタンプ情報、クーポン情報及び撮像カメラ部103によって撮像された画像などのスタンプラリーアプリの進行に係る画像データを、端末用データ処理部120、撮像カメラ部103及び操作部108と連動して各種の表示を行う。
表示制御部105は、端末管理制御部109の制御の下または端末用データ処理部120の制御の下、表示部104に表示させるために必要な表示データを生成するようになっており、生成された表示データを当該表示部104に出力するようになっている。
現在位置検出部106は、スタンプラリーアプリの起動時に、端末用データ処理部120の制御の下、ネットワークNを介してGPS(Global Positioning System)衛星の位置を認識しつつ、当該GPS衛星から送信された衛星信号(GPS信号)を検出し、当該検出されたGPS信号に基づいて携帯用端末装置100の現在位置の座標値を算出(すなわち、検出)する。そして、この現在位置検出部106は、この算出された座標値を位置情報として端末用データ処理部120に提供する。ただし、携帯用端末装置100が、電話機能を有している場合には、電話に用いる電波を電話基地局において受信した方角と電波強度に基づいて当該携帯用端末装置100の現在位置を算出(検出)してもよい。
また、現在位置検出部106は、スタンプラリーアプリの起動中に、予め定められた時間毎(例えば、1分毎または5分毎)の携帯用端末装置100の位置を管理サーバ装置300において管理するために、当該予め定められた時間毎に携帯用端末装置100の現在位置の座標値を検出し、端末用通信インターフェース101を介して管理サーバ装置300に当該座標値を位置情報として当該管理サーバ装置300に送信する。
方向検出部107は、微弱な地磁気を検知する磁気センサと、重力の方向を検出する加速度センサとから形成されており、スタンプラリーアプリの起動時に、端末用データ処理部120の制御の下、撮像カメラ部103の撮像方向を検出し、検出した方向を方向情報として端末用データ処理部120に提供する。
操作部108は、各種の確認ボタン、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキーなどの多数のキーにより構成され、各操作を行う際に用いられるようになっている。具体的には、操作部108は、スタンプラリーアプリの起動時に上述の各種の処理を実行するための操作を行う際に用いられるようになっている。
端末管理制御部109は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、携帯用端末装置100の全般的な機能及びスタンプラリーアプリを実行するための全般的な機能を総括的に制御するようになっている。
ROM/RAM110には、携帯用端末装置100として機能するための各種の制御プログラムが記録されているとともに、スタンプラリーの参加中に必要な各種の制御プログラムを含むスタンプラリーアプリが記録されている。また、このROM/RAM110は、各種の処理が実行される際のワークエリアとして用いられる。
2.端末用データ処理部の詳細;
次に、図2及び図4を用いて本実施形態の端末用データ処理部120における各部の構成及びその動作の詳細について説明する。なお、図4は、撮像カメラ部103にスタンプ情報取得状況情報を重畳表示した場合の一例である。
一次スタンプ情報取得処理部121は、スタンプラリーアプリの起動時に、端末用通信インターフェース101を介してスタンプ端末装置200とRFIDなどの近距離無線通信によるデータ通信を制御し、当該スタンプ端末装置200から一次スタンプ情報を取得する一次スタンプ情報の取得処理を実行する。
具体的には、RFIDの近距離無線通信によって一次スタンプ情報を配信するスタンプ端末装置200においては、スタンプラリーアプリの起動時に、RFIDタグの機能を有する端末用通信インターフェース101が参加者によってスタンプ端末装置200におけるリーダ・ライタ部分に接近され、一次スタンプ情報取得処理部121が、当該リーダ・ライタが発生させている磁界エネルギーを端末用通信インターフェース101を介して検出すると、当該一次スタンプ情報取得処理部121は、データ記憶部102から自己の携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報(具体的には、取得済みスタンプ端末ID)を読み出し、当該読み出した携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDをスタンプ端末装置200に送信する。
また、一次スタンプ情報取得処理部121は、送信した自己の携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報に基づいて、新たな一次スタンプ情報を受信した場合には、受信した一次スタンプ情報に基づいてデータ記憶部102に記憶されている取得済みスタンプ端末IDを更新するとともに、当該新たな一次スタンプ情報に含まれるコンテンツ情報をデータ記憶部102に記憶する。
なお、スタンプ端末装置200は、受信した自己の携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報(具体的には、取得済みスタンプ端末ID)を管理サーバ装置300に送信するとともに、管理サーバ装置300によって一次スタンプ情報の配信の可否が判断されるようになっている。また、管理サーバ装置300によって取得済みスタンプ端末IDとして携帯用端末装置100が既に取得していると判断された場合には、スタンプ端末装置200は、その旨を携帯用端末装置100に通知する。携帯用端末装置100は、この通知を受信すると、その通知を表示部104に表示する。
一方、2次元バーコードによって一次スタンプ情報が配信されるスタンプ端末装置200においては、一次スタンプ情報取得処理部121は、スタンプ端末装置200によって提供された2次元バーコードの画像を、撮像カメラ部103を介して取得するとともに、当該2次元バーコードを解析して一次スタンプ情報を取得するためのURLのアドレス情報を取得する。また、一次スタンプ情報取得処理部121は、取得したURLを表示部104に表示するとともに、操作部108によるURLの指定に基づいて、端末用通信インターフェース101を介して管理サーバ装置300からWebページデータを取得して表示部104に当該Webページデータを表示させる。そして、一次スタンプ情報取得処理部121は、Webページデータを介して管理サーバ装置300に自己の携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報を送信する。さらに、一次スタンプ情報取得処理部121は、一次スタンプ情報の配信が可能であると判断された場合には、新たな一次スタンプ情報を受信する。そして、一次スタンプ情報取得処理部121は、受信した一次スタンプ情報に基づいてデータ記憶部102に記憶されている取得済みスタンプ端末IDを更新するとともに、当該新たな一次スタンプ情報に含まれるコンテンツ情報をデータ記憶部102に記憶する。
なお、取得を希望するスタンプ端末IDが管理サーバ装置300によって取得済みスタンプ端末IDとして携帯用端末装置100が既に取得していると判断された場合には、管理サーバ装置300は、その旨を携帯用端末装置100に通知する。携帯用端末装置100は、この通知を受信すると、その通知を表示部104に表示する。また、コンテンツ情報は、URLのアドレス情報で提供されるため、表示部104は、当該URLに基づいて管理サーバ装置300にアクセスして該当するリソースデータを表示してコンテンツ情報を参加者に閲覧させるようになっている。
すれ違い通信制御部122は、端末用通信インターフェース101と連動して、スタンプラリーアプリの起動時に、BLUETOOTH(登録商標)などの所定の通信形式を用いることによって予め定められている距離的範囲(すなわち、通信範囲)に存在する他の参加者における携帯用端末装置100の情報を収集し、何れの携帯用端末装置100とも通信を行っていない通信可能な他の携帯用端末装置100との通信回線を確立するすれ違い通信の制御処理を実行する。
例えば、BLUETOOTH(登録商標)の通信を実行する場合には、すれ違い通信制御部122は、他のパケットと識別するための識別パケット(以下、「IDパケット」という。)を一定間隔毎に一定の範囲に存在する全ての携帯用端末装置100に対して送信する。そして、すれ違い通信制御部122は、送信されたIDパケットを受信した携帯用端末装置100から応答可能を意味する応答パケットが送信され、当該応答パケットを受信した場合に、当該応答パケットに基づいて他の参加者の携帯用端末装置100を認識するとともに、認識した携帯用端末装置100と同期及び通信チャンネルを決定し、端末用通信インターフェース101を介して通信回線を確立する。なお、すれ違い通信制御部122は、所定のデータ通信が終了した場合には、互いに確立された通信回線を解除する。
二次スタンプ情報提供処理部123は、すれ違い通信制御部122によって他の携帯用端末装置100との通信回線が確立された場合に、通信先となる当該他の携帯用端末装置100(以下、「通信先携帯用端末装置100」という。)から、通信先の携帯端末IDとともに、取得済み一次スタンプ情報を示す取得済みスタンプ端末IDを取得し、二次スタンプ情報の提供処理を実行する。
二次スタンプ情報の提供処理としては、二次スタンプ情報提供処理部123は、取得した通信先の携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDと、自己のデータ記憶部102に記憶されている取得済みのスタンプ端末ID(以下、「自己取得済みスタンプ端末ID」)とに基づいて通信先携帯用端末装置100への二次スタンプ情報(具体的には、自己が有するスタンプ端末ID)における配信(提供)の可否を判断する。
通常、すれ違い通信におけるスタンプ情報の取得は、スタンプ端末装置200を探索して得る場合に比べて容易であり、常に、二次スタンプ情報を他の携帯用端末装置100から取得することができるとなると、スタンプ端末装置200を探索するというゲーム性の魅力が減少し、スタンプラリーのイベントとしての興趣性が低下する。
そこで、本実施形態においては、二次スタンプ情報提供処理部123は、同一の他の携帯用端末装置100から容易に二次スタンプ情報が取得されないように、一日に、予め定められたデータ数を超えてすれ違い通信による二次スタンプ情報を提供することができないとする回数制限(例えば、同一の携帯用端末装置100からは一日5回までとする回数制限)を設け、取得した携帯端末IDに基づいて通信先携帯用端末装置100への二次スタンプ情報の配信の可否を判断するようになっている。
一方、二次スタンプ情報提供処理部123は、通信先の携帯用端末装置100における取得済みスタンプ端末IDに基づいて通信先の携帯用端末装置100への二次スタンプ情報の配信の可否を判断する。すなわち、二次スタンプ情報提供処理部123は、回数制限を満たさない場合であっても、自己における取得済みスタンプ端末IDが「0」の場合には、通信先の携帯用端末装置100に提供すべきスタンプ情報が無いので、当該二次スタンプ情報を提供しないと判断する。また、二次スタンプ情報提供処理部123は、提供可能な一次スタンプ情報の全てが、通信先の携帯用端末装置100において全て取得済みスタンプ端末IDとして記憶されている場合には、二次スタンプ情報を提供しないと判断する。例えば、二次スタンプ情報提供処理部123は、提供可能な一次スタンプ情報が「A」のみであって、通信先の携帯用端末装置100が取得済みスタンプ端末IDとして「A」が記憶されている場合には、当該「A」のスタンプ端末IDを二次スタンプ情報として提供しないと判断する。
他方、二次スタンプ情報提供処理部123は、通信先の携帯用端末装置100に提供可能な2以上のスタンプ端末IDがある場合には(すなわち、2以上の二次スタンプ情報を提供することができる場合には)、乱数などを用いてランダムに提供すべき一の二次スタンプ情報を選択し、選択した二次スタンプ情報を通信先の携帯用端末装置100に提供する。例えば、二次スタンプ情報提供処理部123は、の提供可能な一次スタンプ情報「A」及び「B」を有している場合であって、通信先の携帯用端末装置100が一次スタンプ情報として「A」及び「B」が未取得の場合には、ランダムに提供すべき二次スタンプ情報を「A」または「B」と決定し、決定した二次スタンプ情報「A」または「B」を通信先の携帯用端末装置100に配信する。
二次スタンプ情報取得処理部124は、すれ違い通信制御部122によって他の携帯用端末装置100との通信回線が確立されると、通信先の他の携帯用端末装置100に、データ記憶部102に記憶されている携帯端末IDと取得済みスタンプ端末IDを提供する。そして、この二次スタンプ情報取得部は、通信先の携帯用端末装置100からスタンプ端末IDを二次スタンプ情報として提供された場合に(すなわち、通信先の携帯用端末装置100における上述の二次スタンプ情報提供処理により二次スタンプ情報が提供された場合に)、当該提供された二次スタンプ情報に基づいてデータ記憶部102に記憶されているすれ違い通信スタンプ情報を更新する二次スタンプ情報の取得処理を実行する。
スタンプ情報管理部125は、端末用通信インターフェース101を介して管理サーバ装置300と連動し、一次スタンプ情報及び二次スタンプ情報の管理を行う。具体的には、スタンプ情報管理部125は、二次スタンプ情報の取得処理により、二次スタンプ情報を更新する毎に、該当する一次スタンプ情報の取得要件を具備したか否かを判断する。すなわち、スタンプ情報管理部125は、二次スタンプ情報を更新する毎に、更新した二次スタンプ情報の種別における取得数が予め設定された取得数(例えば、5)となった否かを判断する。また、スタンプ情報管理部125は、取得した二次スタンプ情報の種別における取得数が予め設定された取得数になった場合には、管理サーバ装置300に自己の携帯端末IDを提供し、二次スタンプ情報を取得することによって一次スタンプ情報の取得が認容された当該一次スタンプ情報に含まれるコンテンツ情報を当該管理サーバ装置300から取得する。そして、スタンプ情報管理部125は、取得したコンテンツ情報をデータ記憶部102に記憶するとともに表示部104に表示する。このとき、スタンプ情報管理部125は、データ記憶部102における該当する取得済みスタンプ端末IDの情報を更新する。
一方、スタンプ情報管理部125は、一次スタンプ情報を取得する毎に、または、二次スタンプ情報を取得することによって一次スタンプ情報の取得が認容される毎に、クーポン情報が取得可能か否かを判断する。そして、スタンプ情報管理部125は、クーポン情報が取得可能と判断した場合には、管理サーバ装置300からクーポン情報を所得し、取得したクーポン情報をデータ記憶部102に記憶するとともに表示部104に表示する。
なお、コンテンツ情報及びクーポン情報は、URLのアドレス情報で提供されるため、スタンプ情報管理部125は、端末用通信インターフェース101を介して当該URLに基づいて管理サーバ装置300にアクセスし、該当するWebページデータを取得する。そして、スタンプ情報管理部125は、取得したWebページデータをコンテンツ情報及びクーポン情報として参加者に閲覧可能に表示部104に表示する。
周囲スタンプ情報表示処理部126は、スタンプラリーアプリを起動中に、操作部108の指示に基づいて、端末用通信インターフェース101、現在位置検出部106、方向検出部107及び表示制御部105と連動して周囲スタンプ情報表示処理を実行する。具体的には、周囲スタンプ情報表示処理部126は、操作部108において所定の操作が実行されると、撮像カメラ部103による所定の撮像方向における被写範囲の撮像を開始させる。そして、周囲スタンプ情報表示処理部126は、操作部108の所定の操作によって自己の携帯用端末装置100の周囲におけるスタンプ情報の取得状況を示す情報(以下、「スタンプ情報取得状況情報」という。)を表示させる撮像領域(すなわち、被写範囲)10が確定されたことを検出すると、現在位置検出部106を制御して携帯用端末装置100の現在位置の座標値を取得するとともに、方向検出部107を制御して検出された撮像カメラ部103の撮像方向を取得する。また、周囲スタンプ情報表示処理部126は、管理サーバ装置300にスタンプ情報取得状況情報を撮像された画像に重畳して表示部104に表示するための要求(以下、単に「表示要求」ともいう。)を送信する。さらに、周囲スタンプ情報表示処理部126は、取得した現在位置の座標値及び撮像カメラ部103の撮像方向を位置情報及び方向情報として管理サーバ装置300に送信する。
なお、スタンプ情報取得状況情報とは、撮像カメラ部103の撮像方向に基づいて算出された被写範囲10おける他の携帯用端末装置100に関する一次スタンプ情報の取得状況を示す情報である。また、スタンプ情報取得状況情報には、管理サーバ装置300において管理されている他の携帯用端末装置100における自己の携帯用端末装置100からの距離情報及びその方向情報と、当該他の携帯用端末装置100が取得している一次スタンプ情報(具体的には、取得済みスタンプ端末ID)と、が含まれる。
一方、周囲スタンプ情報表示処理部126は、例えば、図4に示すように、管理サーバ装置300から送信されたスタンプ情報取得状況情報を受信すると、表示制御部105と連動しつつ、撮像カメラ部103が撮像している被写範囲10に、携帯用端末装置100毎に距離及び方向に基づいて取得済み一次スタンプ情報(具体的には、取得済みスタンプ端末ID)を表示するタグTagの大きさを変えつつ、当該一次スタンプ情報の種別を表示する。
<スタンプ端末装置>
次に、図1を用いて本実施形態におけるスタンプ端末装置200について説明する。
各スタンプ端末装置200は、施設内における予め定められた様々な場所に固定設置されており、それぞれ、予め設定された一の一次スタンプ情報を有している。また、各スタンプ端末装置200は、RFIDなどの近距離無線通信によって、または、2次元バーコードによって、一次スタンプ情報を携帯用端末装置100に直接的にまたは間接的に配信する構成を備えている。
例えば、RFIDの近距離無線通信によって一次スタンプ情報を配信する場合には、各スタンプ端末装置200は、RFID用のリーダ・ライタを備え、管理サーバ装置300と連動しつつ、当該リーダ・ライタに携帯用端末装置100が接近させて(数cm〜数m程度)データの授受を行うようになっており、管理サーバ装置300と連動して当該データの授受によって一次スタンプ情報を直接携帯用端末装置100に配信する構成を有している。
また、2次元バーコードによって一次スタンプ情報を配信する場合には、各スタンプ端末装置200は、所定の表示手段を備え、管理サーバ装置300から一次スタンプ情報を取得させるためのURLの情報が組み込まれたデータであって、携帯用端末装置100において読み取り可能な2次元バーコードを表示手段に表示する構成を有している。すなわち、この場合には、各スタンプ端末装置200は、2次元バーコードを携帯用端末装置100に読み取らせ、当該2次元バーコードにコード化されているURLに基づいて自動的にまたは手動によって管理サーバ装置300にアクセスさせて一次スタンプ情報を携帯用端末装置100に取得させるようになっている
<管理サーバ装置>
1.管理サーバ装置の構成;
次に、図5及び図6を用いて本実施形態の管理サーバ装置300の構成について説明する。なお、図5は、本実施形態の管理サーバ装置300の構成を示すブロック図であり、図6は、データベース320に記憶されるスタンプラリーにおける管理情報(以下、「スタンプラリー用管理情報」という。)の一例である。
管理サーバ装置300は、図5に示すように、スタンプラリーのイベントの実施において、当該スタンプラリーに参加する参加者の携帯用端末装置100におけるスタンプ情報に関する取得状況の管理及び当該携帯用端末装置100の位置管理、一次スタンプ情報(スタンプ端末ID及びそのコンテンツ情報)の管理、要求がされた携帯用端末装置100における周囲の携帯用端末装置100に関するスタンプ情報取得状況の提供処理(以下、「スタンプ情報取得状況提供処理」という。)、クーポン情報の管理、並びに、その他のスタンプラリーを実行する上で必要な各種の管理及び処理を実行する。
管理サーバ装置300は、図5に示すように、各携帯用端末装置100と通信を行うサーバ用通信インターフェース310と、スタンプラリー用管理情報が記憶されるデータベース320と、上述の各種の管理を実行するサーバ用データ処理部330と、を備えている。なお、各部は、バスBによって互いに接続され、データの授受が実行されるようになっている。
サーバ用通信インターフェース310は、サーバ用データ処理部330の制御の下、アンテナATを介して直接的に各携帯用端末装置100と通信回線を構築し、または、有線ネットワークに接続される基地局BSを介して間接的に各携帯用端末装置100と通信回線を構築し、携帯用端末装置100におけるスタンプ情報に関する取得状況に関するデータの授受、一次スタンプ情報の提供、クーポン情報の提供及びスタンプ情報取得状況情報の提供など種々のデータの授受を行う。なお、端末用通信インターフェース101は、システム構成、携帯用端末装置100との距離または施設内の状況に合わせて直接的に通信を行うか基地局BSを介して間接的に通信を行うか選択可能になっている。
また、サーバ用通信インターフェース310は、URLに基づいて通信が実行される場合には、URLによって指定されるアドレスを有するWebページデータの授受及び当該Webページデータを介して所定のデータの授受を行うための所定の通信制御を行う。
データベース320には、当該スタンプラリーに参加する参加者の携帯用端末装置100におけるスタンプ情報に関する取得状況の管理及び当該携帯用端末装置100の位置管理、一次スタンプ情報の管理並びにクーポン情報の管理を行うために必要な情報が記憶される。具体的には、データベース320には、図6に示すように、参加者情報として、スタンプラリーに参加している携帯用端末装置100毎に、携帯端末ID、予め定められた時間毎に更新される当該携帯用端末装置100の現在位置、すなわち、緯度及び経度を示す現在の位置を示す位置情報並びに取得済みスタンプ端末IDが記憶されている。なお、参加者情報における位置情報は、予め定められた時間毎に更新され、取得済みスタンプ端末IDの情報は、各携帯用端末装置100がスタンプ端末IDを取得する毎に更新される。
また、データベース320には、携帯用端末装置100に提供される各一次スタンプ情報のコンテンツ情報及びクーポン情報がURLに対応付けられて記憶されている。
サーバ用データ処理部330は、主にCPU、ROM、RAM及びハードディスクによって構成され、所定のアプリケーション上で所定のプログラムが実行されることによってスタンプラリーを実行する際に必要な各種の機能、すなわち、携帯用端末装置100におけるスタンプ情報に関する取得状況の管理及び当該携帯用端末装置100の位置管理、一次スタンプ情報の管理、並びに、クーポン情報の管理を行うようになっている。例えば、ROMには、各部を制御するための各種制御情報が記録されるとともに、ハードディスクには、制御プログラムまたはOS(Operating System)などの各種プログラムが記録されている。また、CPUは、ハードディスクに記録されたプログラムを実行することにより、上述の各部を制御し、RAMは、ワークエリアとして用いられる。
また、このサーバ用データ処理部330は、所定のアプリケーションを起動することによって、図5に示すように、携帯用端末装置100における一次スタンプ情報(具体的には、スタンプ端末ID及びそのコンテンツ情報)及び二次スタンプ情報の管理を行うとともに、携帯用端末装置100の現在位置を管理する端末装置管理部331と、携帯用端末装置100の要求に基づくスタンプ情報取得状況提供処理を実行するスタンプ情報取得状況提供処理部332と、クーポン情報の管理をするクーポン情報管理部333と、を構築する。
2.サーバ用データ処理部;
次に、図5を用いて本実施形態のサーバ用データ処理部330における各部の構成及びその動作の詳細について説明する。
端末装置管理部331は、サーバ用通信インターフェース310と連動し、携帯用端末装置100及びスタンプ端末装置200とデータの授受を行うことによって各携帯用端末装置のスタンプ情報の管理及びその位置管理などを行う。具体的には、端末装置管理部331は、携帯用端末装置100がスタンプ端末装置200にスタンプ端末IDの提供を要求し、所定のデータの授受が実行された場合には、スタンプ端末装置200を介してまたは携帯用端末装置100から当該携帯用端末装置100における携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報を受信する。また、端末装置管理部331は、データの授受が実行されているスタンプ端末装置200のスタンプ端末IDを受信し、または、受信したデータから(すなわち、スタンプ端末装置200が携帯用端末装置100に提供したURLの情報から)スタンプ端末IDを認識する。そして、端末装置管理部331は、受信した携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報と、受信したまたは認識したスタンプ端末IDに基づいて、スタンプ端末装置200における一次スタンプ情報の配信の可否を判断する。例えば、端末装置管理部331は、取得済みスタンプ情報にアクセスされたスタンプ端末装置200のスタンプ端末IDが含まれているか否かを判断することによって、スタンプ端末装置200における一次スタンプ情報の配信の可否を判断する。
端末装置管理部331は、スタンプ端末装置200における一次スタンプ情報の配信の可否判断において、一次スタンプ情報の配信が可能であると判断した場合には、スタンプ端末装置200を介してまたは直接に一次スタンプ情報(すなわち、スタンプ端末IDとそのコンテンツ情報)を携帯用端末装置100に送信する。このとき、端末装置管理部331は、受信した携帯端末IDと受信したまたは認識したスタンプ端末IDに基づいてデータベース320に記憶されている参加者情報の取得済みスタンプ端末IDにおける情報の更新(当該スタンプ端末IDを追加するデータ更新)を行う。
なお、端末装置管理部331は、一次スタンプ情報の配信が不可能であると判断した場合には、すなわち、携帯用端末装置100がアクセスしたスタンプ端末装置200における一次スタンプ情報が取得済みの場合には、スタンプ端末装置200を介してまたはサーバ用通信インターフェース310を介して直接その旨を携帯用端末装置100に送信する。このとき、端末装置管理部331は、データベース320の参加者情報については更新を行わない。
一方、端末装置管理部331は、任意の携帯用端末装置100において二次スタンプ情報の取得に伴って所定のスタンプ端末IDが取得したと認容された場合に、当該携帯用端末装置100から携帯端末ID及びスタンプ端末IDを受信すると、該当するスタンプ端末IDに対応付けて記憶されているコンテンツ情報、すなわち、URLの情報を携帯用端末装置100に配信する。このとき、端末装置管理部331は、受信した携帯端末IDとスタンプ端末IDに基づいてデータベース320に記憶されている参加者情報の取得済みスタンプ端末IDを更新させる。
他方、端末装置管理部331は、予め定められた時間毎に参加者の各携帯用端末装置100における位置情報が算出(検出)される毎に、携帯用端末装置100の携帯端末IDと位置情報を受信し、受信した携帯端末ID及び位置情報に基づいて当該携帯端末IDに対応付けてデータベース320に記憶されている位置情報を更新する。
スタンプ情報取得状況提供処理部332は、サーバ用通信インターフェース310と連動し、任意の携帯用端末装置100からスタンプ情報取得状況を表示させたい旨を示す表示要求を携帯端末IDとともに受信した場合に、スタンプ情報取得状況提供処理を実行する。具体的には、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、当該表示要求とともに受信した携帯用端末装置100の位置情報及び方向情報とに基づいて、当該表示要求を行った携帯用端末装置100の撮像カメラ部103によって撮像されている基準点と当該基準点からの撮像方向を算出する。また、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、基準点及び当該基準点からの撮像方向とデータベース320に記録されている他の携帯用端末装置100における位置情報に基づいて、基準点から撮像方向に存在する携帯用端末装置100を検出し、当該検出された携帯用端末装置100と表示要求を行った携帯用端末装置100との距離を算出する。そして、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、検出した携帯用端末装置100における取得済み一次スタンプ情報(具体的には、取得済みスタンプ端末ID)と、算出された距離を示す距離情報及びその方向を示す方向情報と、を対応付けてスタンプ情報取得状況情報として、取得要求を行った携帯用端末装置100に送信する。
なお、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、取得要求を行った携帯用端末装置100において、撮像カメラ部103によって撮像されている方向に存在する複数の携帯用端末装置100を検出した場合には、検出した全ての携帯用端末装置100における取得要求を行った携帯用端末装置100との距離を算出してスタンプ情報取得状況情報を、当該取得要求を行った携帯用端末装置100に送信する。
クーポン情報管理部333は、携帯用端末装置100の要求に従ってデータベース320に記憶されているクーポン情報(URLの情報)を、サーバ用通信インターフェース310を介して当該要求を行った携帯用端末装置100に送信する。上述のように、携帯用端末装置100においてクーポン取得の可否が既に判断されており、クーポン情報の要求を受信した場合には、クーポン情報管理部333は、要求した携帯用端末装置100がクーポン情報を取得するための条件が具備されたものとして判断してデータベース320に記憶されているクーポン情報(URLのアドレス情報)を、当該要求を行った携帯用端末装置100に送信する。
なお、クーポン情報管理部333は、携帯用端末装置100が一次スタンプ情報を取得する毎に、または、取得した二次スタンプ情報の種別におけるデータ数が予め設定されたデータ数になったか否かを判断した後に、携帯用端末装置100と連動して、クーポン情報が取得可能か否かを判断するようにしてもよい。
<一次スタンプ情報取得処理>
次に、図7及び図8を用いて本実施形態の携帯用端末装置100、スタンプ端末装置200及び管理サーバ装置300における一次スタンプ情報取得処理について説明する。
1.近距離無線通信を用いた場合;
まず、図7を用いて本実施形態の携帯用端末装置100、スタンプ端末装置200及び管理サーバ装置300において、近距離無線通信を用いた場合のそれぞれの一次スタンプ情報取得処理について説明する。なお、図7は、本実施形態の携帯用端末装置100、スタンプ端末装置200及び管理サーバ装置300において、近距離無線通信を用いた場合におけるそれぞれの一次スタンプ情報取得処理の動作を示すフローチャートである。
本動作においては、RFIDの近距離無線通信によって携帯用端末装置100とスタンプ端末装置200とのデータの授受が行われるものとして説明する。また、携帯用端末装置100は、既にスタンプラリーアプリを起動しているものとし、各スタンプ端末装置200にはそれぞれ固有のスタンプ端末IDが割り当てられているものとする。
まず、参加者が携帯用端末装置100をスタンプ端末装置200に接近させることによって、端末用通信インターフェース101に組み込まれているRFIDタグがその接近を検出すると(ステップS101)、一次スタンプ情報取得処理部121は、データ記憶部102から自己の携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報(具体的には、取得済みスタンプ端末ID)を読み出すとともに、当該読み出した携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDを、端末用通信インターフェース101を介してスタンプ端末装置200に送信する(ステップS102)。
なお、端末用通信インターフェース101は、スタンプ端末装置200のリーダ・ライタに接近すると、当該リーダ・ライタが発生させている磁界エネルギーを検出するので、当該磁界エネルギーを検出することによってリーダ・ライタにおける接近を検出することができるようになっている。また、一次スタンプ情報取得処理部121は、読み出した携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDをスタンプ端末装置200に送信すると、当該スタンプ端末装置200から送信される所定のデータを受信するまで次の処理の実行を待機する。
次いで、スタンプ端末装置200は、図示しないリーダ・ライタによって携帯用端末装置100から送信された携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDを受信すると(端末IDの受信(ステップS201))、管理サーバ装置300に通信回線の確立を要求して当該通信回線を確立し、受信した携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDと自己のスタンプ端末IDを当該管理サーバ装置300に送信する(ステップS202)、なお、スタンプ端末装置200は、管理サーバ装置300から送信される所定のデータを受信するまで次の処理の実行を待機する。
次いで、管理サーバ装置300において、サーバ用通信インターフェース310がスタンプ端末装置200の要求に従って当該スタンプ端末装置200との通信回線を確立し、当該スタンプ端末装置200から送信された携帯端末ID、取得済みスタンプ端末ID及び当該データを送信したスタンプ端末装置200のスタンプ端末IDを受信すると(端末IDの受信(ステップS301))、端末装置管理部331は、通信回線を確立したスタンプ端末装置200における一次スタンプ情報の配信の可否を判断する(ステップS302)。具体的には、端末装置管理部331は、受信した携帯端末IDに基づいて、データベース320に記憶されている該当する携帯用端末装置100の取得済みスタンプ情報に、受信したスタンプ端末IDが含まれているか否かを判断する。
次いで、端末装置管理部331は、スタンプ端末装置200における一次スタンプ情報の配信をしないと判断した場合には(ステップS302:No)、その旨を示すデータ、すなわち、配信キャンセル告知データ(以下、「キャンセルデータ」ともいう。)をスタンプ端末装置200に送信して(ステップS303)、管理サーバ装置300としての本動作を終了させる。
また、端末装置管理部331は、スタンプ端末装置200における一次スタンプ情報の配信を行うと判断した場合には(ステップS302:Yes)、コンテンツ情報をスタンプ端末装置200に送信する(ステップS304)。
次いで、端末装置管理部331は、受信したスタンプ端末装置200のスタンプ端末IDに基づいてデータベース320に記憶されている参加者情報における取得済みスタンプ端末IDの情報を更新させ(ステップS305)、管理サーバ装置300としての本動作を終了させる。
一方、スタンプ端末装置200は、管理サーバ装置300から送信されたデータを検出すると(ステップS203)、検出されたデータが配信キャンセル告知データ(キャンセルデータ)か、コンテンツ情報かを判断する(ステップS204)。
次いで、スタンプ端末装置200は、検出されたデータが配信キャンセル告知データと判断した場合には(ステップS204:キャンセルデータ)、その旨を示すデータ、すなわち、配信キャンセル告知データを携帯用端末装置100に送信して(ステップS205)、スタンプ端末装置200としての本動作を終了させる。
また、スタンプ端末装置200は、検出されたデータがコンテンツ情報であると判断した場合には(ステップS204:)、自己が有するスタンプ端末ID及び管理サーバ装置300から送信されたコンテンツ情報を含む一次スタンプ情報を携帯用端末装置100に送信し(ステップS206)、スタンプ端末装置200としての本動作を終了させる。
他方、携帯用端末装置100においては、端末用通信インターフェース101によってスタンプ端末装置200からのデータを検出すると(ステップS103)、一次スタンプ情報取得処理部121は、検出されたデータが配信キャンセル告知データ(キャンセルデータ)か一次スタンプ情報かを判断する(ステップS104)。
次いで、一次スタンプ情報取得処理部121が、検出されたデータが配信キャンセル告知データと判断した場合には(ステップS104:キャンセルデータ)、その旨を表示手段に表示させ(ステップS105)、携帯用端末装置100としての本動作を終了させる。例えば、一次スタンプ情報取得処理部121は、表示制御部105と連動して表示部104に「スタンプ情報は取得済みです」という告知画像を表示させる。
また、一次スタンプ情報取得処理部121が、検出されたデータが一次スタンプ情報と判断した場合には(ステップS104:スタンプ情報)、検出した一次スタンプ情報に基づいてデータ記憶部102に記憶されている取得済みスタンプ端末IDを更新し、かつ、コンテンツ情報を記憶させる(ステップS106)。
次いで、一次スタンプ情報取得処理部121は、表示制御部105と連動して、記憶したコンテンツ情報を表示部104に表示させ(ステップS107)、携帯用端末装置100における本動作を終了させる。なお、本実施形態においては、コンテンツ情報は、URLであるので、一次スタンプ情報取得処理部121は、端末用通信インターフェース101を介して管理サーバ装置300にアクセスして該当するURLを有するWebページデータを取得するとともに、参加者に閲覧可能に表示部104に表示させる。
2.2次元バーコードを用いた場合;
次に、図8を用いて本実施形態の携帯用端末装置100、スタンプ端末装置200及び管理サーバ装置300において、2次元バーコードを用いた場合のそれぞれの一次スタンプ情報取得処理について説明する。なお、図8は、本実施形態の携帯用端末装置100、スタンプ端末装置200及び管理サーバ装置300において、2次元バーコードを用いた場合におけるそれぞれの一次スタンプ情報取得処理の動作を示すフローチャートである。
本動作においては、携帯用端末装置100は既にスタンプラリーアプリを起動しているものとし、スタンプ端末装置200には一のスタンプ端末IDが割り当てられているとともに、既に表示手段に2次元バーコードが表示されているものとする。
まず、携帯用端末装置100において、操作部108の操作によりスタンプ端末装置200の図示しない表示手段に表示されている2次元バーコードを撮像カメラ部103によって撮像すると(ステップS121)、一次スタンプ情報取得処理部121は、撮像された画像から2次元バーコードを取得するとともに、2次元バーコードにバーコード化されたURLをテキストデータに変換する(ステップS122)。
次いで、一次スタンプ情報取得処理部121は、端末用通信インターフェース101を介してテキスト化されたURLに基づいて、管理サーバ装置300にアクセスして該当するWebページデータを取得し、参加者に閲覧可能に表示部104に表示させる(ステップS123)。例えば、表示部104には、スタンプ端末装置200に基づいて規定されたスタンプ情報の配信を実行する旨を告知する画像と当該スタンプ情報を配信するためのURLが表示される。
次いで、操作部108を介して表示部104に表示されたスタンプ情報を配信するためのURLが指定されると(ステップS124)、一次スタンプ情報取得処理部121は、端末用通信インターフェース101と連動しつつ、Webページデータを介して自己の携帯端末ID及び取得済み一次スタンプ情報を管理サーバ装置300に送信する(スタンプS125)。
管理サーバ装置300においては、端末装置管理部331は、サーバ用通信インターフェース310と連動しつつ、Webページデータの通信機能を介して、携帯用端末装置100において指定されたURLに基づいて配信するスタンプ端末IDを認識するとともに、送信された携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDを受信する(ステップS321)。
次いで、端末装置管理部331は、認識したスタンプ端末IDと受信した携帯端末ID及び取得済みスタンプ端末IDに基づいて、携帯用端末装置100への一次スタンプ情報の配信の可否を判断する(ステップS322)。具体的には、端末装置管理部331は、受信した携帯端末IDに基づいてデータベース320に記憶されている該当する携帯用端末装置100の取得済みスタンプ情報に認識したスタンプ端末IDが含まれているか否かを判断する。
このとき、端末装置管理部331は、携帯用端末装置100への一次スタンプ情報の配信をしないと判断した場合には(ステップS322:No)、サーバ用通信インターフェース310を介してその旨を示すデータ、すなわち、配信キャンセル告知データを携帯用端末装置100においてWebページデータにて閲覧可能に送信して(ステップS323)、管理サーバ装置300としての本動作を終了させる。
また、端末装置管理部331は、携帯用端末装置100への一次スタンプ情報の配信を行うと判断した場合には(ステップS322:Yes)、サーバ用通信インターフェース310と連動しつつ、Webページデータの通信機能を介して認識したスタンプ端末IDにおけるコンテンツ情報をスタンプ端末装置200に送信する(ステップS324)。
次いで、端末装置管理部331は、受信した携帯端末ID及び認識したスタンプ端末IDに基づいて、データベース320に記憶されている取得済みスタンプ端末IDの情報を更新させて(ステップS324)、管理サーバ装置300における本動作を終了させる。
一方、携帯用端末装置100においては、一次スタンプ情報取得処理部121は、端末用通信インターフェース101と連動し、Webページデータの通信機能を介して管理サーバ装置300から送信されたデータを受信すると(ステップS126)、受信したデータが配信キャンセル告知データか一次スタンプ情報であるか否かを判断する(ステップS127)。
このとき、一次スタンプ情報取得処理部121は、受信したデータが配信キャンセル告知データであると判断した場合には(ステップS127:キャンセルデータ)、その旨を表示部104に表示されているWebページデータ内に表示させて(ステップS128)、携帯用端末装置100における本動作を終了させる。
また、一次スタンプ情報取得処理部121は、受信したデータが一次スタンプ情報と判断した場合には(ステップS127:スタンプ情報)、当該一次スタンプ情報に基づいてデータ記憶部102に記憶されている取得済みスタンプ端末IDを更新し、かつ、コンテンツ情報をデータ記憶部102に記憶させる(ステップS129)。
次いで、一次スタンプ情報取得処理部121は、表示制御部105と連動して、記憶したコンテンツ情報を表示部104に表示させ(ステップS130)、携帯用端末装置100における本動作を終了させる。なお、本実施形態においては、コンテンツ情報は、URLのアドレス情報であるので、一次スタンプ情報取得処理部121は、端末用通信インターフェース101を介して管理サーバ装置300にアクセスして該当するURLを有するWebページデータを取得するとともに、参加者に閲覧可能に表示部104に表示させる。
<すれ違い通信>
次に、図9及び図10を用いて本実施形態の携帯用端末装置100同士のすれ違い通信及びそれに伴う管理サーバ装置300におけるコンテンツ情報の配信処理について説明する。なお、図9及び図10は、本実施形態の携帯用端末装置100同士のすれ違い通信及びそれに伴う管理サーバ装置300におけるコンテンツ情報の配信処理の動作を示すフローチャートである。
本動作においては、携帯用端末装置100は、既にスタンプラリーアプリを起動しているものとし、携帯用端末装置100Aが携帯用端末装置100Bとすれ違い通信を行うものとして説明する。また、本動作においては、携帯用端末装置100Aと携帯用端末装置100Bとはそれぞれの通信範囲に属しているものとし、携帯用端末装置100Aにおいて二次スタンプ情報の取得処理を行うとともに、携帯用端末装置100Bにおいて二次スタンプ情報の提供処理を行うものとする。
以下の説明においては、端末用データ処理部の制御の下、BLUETOOTH(登録商標)の通信形式を用いて携帯用端末装置100間の通信回線を確立及び当該確立された通信回線によってデータの授受を行うようになっている。また、以下の説明においては、二次スタンプ情報の取得処理側である携帯用端末装置100Aから通信回線の確立要求(IDパケットの送信)を行っているが、これに限らず、二次スタンプ情報の提供処理側である携帯用端末装置100Bから通信回線の確立要求(IDパケットの送信)を行ってもよい。
なお、携帯用端末装置100Aの各部材には「A」を付し、携帯用端末装置100Bの各部材には、「B」を付して以下に説明する。また、本動作は、携帯用端末装置100Aからの本動作の終了後には、携帯用端末装置100Aと携帯用端末装置100Bの処理が入れ替わり、携帯用端末装置100Bにおいて二次スタンプ情報の取得処理を開始するとともに、携帯用端末装置100Aにおいて二次スタンプ情報の提供処理を開始する。ただし、通信回線はそのまま維持して互いの処理を続けて行ってもよいし、一度通信回線を解除して再度確立し、互いの処理を行うようにしてもよい。
まず、携帯用端末装置100Aにおいて、すれ違い通信制御部122Aは、携帯用端末装置100Bとの通信回線の確立のために携帯端末ID(A)を付したIDパケットを、端末用通信インターフェース101Aを介して送信する(ステップS401)。
次いで、すれ違い通信制御部122Aは、一定時間内に他の携帯用端末装置100(すなわち、携帯用端末装置100B)から送信された応答パケットを受信したか否かを判断する(ステップS402)。そして、すれ違い通信制御部122Aは、一定時間内に携帯用端末装置100Bから送信され応答パケットを受信しない場合には(ステップS402:No)、ステップS401の処理に戻り、一定時間内に携帯用端末装置100Bから送信され応答パケットを一定時間内に受信した場合には(ステップS402:Yes)、ステップS403の処理に移行する。
このとき、携帯用端末装置100Bにおいては、端末用通信インターフェース101Bによって携帯用端末装置100Aから送信されたIDパケットが検出されると(ステップS501)、すれ違い通信制御部122Bは、端末用通信インターフェース101を介して携帯端末ID(B)を付した応答パケットを携帯用端末装置100Bに送信する(ステップS502)。そして、すれ違い通信制御部122Bは、同期信号及び通信チャンネル情報などの所定のデータを受信するまで次の処理の実行を待機する。
次いで、携帯用端末装置100Aにおいては、すれ違い通信制御部122Aは、ステップS402の処理において携帯用端末装置100Bからの応答パケットを受信すると、携帯用端末装置100Bとの通信回線を確立させる(ステップS403)。具体的には、すれ違い通信制御部122Aは、携帯用端末装置100Bとの通信チャンネルを決定し、かつ、同期信号とともに通信チャンネルの情報を携帯用端末装置100Bに端末用通信インターフェース101Bを介して送信する。
次いで、二次スタンプ情報取得処理部124Aは、データ記憶部102Aから自己の携帯端末ID(A)と取得済みスタンプ端末ID(A)を読み出し、通信インターフェースAを介して読み出した自己の携帯端末ID(A)及び取得済みスタンプ端末ID(A)を携帯用端末装置100Bに送信する(ステップS404)。なお、二次スタンプ情報取得処理部124Aは、携帯用端末装置100Bから送信された所定のデータを受信するまで次の処理の実行を待機する。
一方、携帯用端末装置100Bにおいては、端末用通信インターフェース101Bによって同期信号及び通信チャンネル情報を受信すると(ステップS503)、すれ違い通信制御部122Bは、携帯用端末装置100Aとの通信回線を確立させる(ステップS504)。
次いで、端末用通信インターフェース101Bによって携帯端末ID(A)と取得済みスタンプ端末ID(A)を受信すると(端末IDの受信(ステップS505))、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、データ記憶部102Bに記憶されているすれ違い済み携帯端末ID(B)及びすれ違い済み携帯端末ID毎のすれ違い回数(B)と取得済みのスタンプ端末ID(B)を読み出す(ステップS506)。
次いで、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、読み出したすれ違い済み携帯端末ID(B)、すれ違い済み携帯端末ID毎のすれ違い回数(B)及び取得済みのスタンプ端末ID(B)と受信した携帯端末ID(A)及び取得済みスタンプ端末ID(A)とに基づいて、携帯用端末装置100Aに対して二次スタンプ情報が提供可能か否かを判断する(ステップS507)。具体的には、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、読み出したすれ違い済み携帯端末ID(B)及びすれ違い済み携帯端末ID毎のすれ違い回数(B)に基づいて、受信した携帯端末ID(A)が回数制限に該当するか否かを判断する。すなわち、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、受信した携帯端末ID(A)と同一のすれ違い済み携帯端末ID(B)におけるすれ違い回数(B)が所定回数以上か否かを判断する。また、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、受信した取得済みスタンプ端末ID(A)が取得済みスタンプ端末ID(B)の何れかと一致する否かを判断する。
そして、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、携帯用端末装置100Aに対して二次スタンプ情報の提供が可能と判断した場合には(ステップS507:Yes)、ステップS509に移行し、二次スタンプ情報の提供が不可能と判断した場合には(ステップS507:No)、二次スタンプ情報の提供が不可能である旨を示すデータ(以下、「提供不能告知データ」という。)を、端末用通信インターフェース101Bを介して携帯用端末装置100Aに送信して(ステップS508)、携帯用端末装置100Bにおける本動作を終了させる。なお、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、ステップS508の処理において、提供不能データの送信後に携帯用端末装置100Aとの通信回線を解除する。
また、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、ステップS507の処理において携帯用端末装置100Aに対して二次スタンプ情報の提供が可能と判断した場合には、スタンプ管理情報に含まれるすれ違い済み携帯端末ID(B)中から受信したスタンプ端末ID(A)と非同一のスタンプ端末IDを一つ選択する(ステップS509)。例えば、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、乱数を用いてスタンプ管理情報に含まれるすれ違い済み携帯端末ID(B)中から受信したスタンプ端末ID(A)と非同一のスタンプ端末IDをランダムに選択する。
次いで、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、選択したスタンプ端末ID(B)を二次スタンプ情報として端末用通信インターフェース101Bを介して携帯用端末装置100Aに送信して(ステップS510)、携帯用端末装置100Bにおける本動作を終了させる。なお、二次スタンプ情報提供処理部123Bは、ステップS510の処理において二次スタンプ情報の送信後、端末用通信インターフェース101Bを制御して携帯用端末装置100Aとの通信回線を解除する
他方、携帯用端末装置100Aにおいては、二次スタンプ情報取得処理部124Aは、携帯用端末装置100Bから送信されたデータを受信すると(ステップS405)、受信したデータが提供不能データか二次スタンプ情報かを判断する(ステップS406)。
このとき、二次スタンプ情報取得処理部124Aは、提供不能告知データを受信したと判断すると(ステップS406:提供不能)、二次スタンプ情報の提供が不可能である旨を表示部104Aに表示させ(ステップS407)、携帯用端末装置100Aにおける本動作を終了させる。なお、二次スタンプ情報取得処理部124Aは、ステップS407の処理において端末用通信インターフェース101Aを制御して携帯用端末装置100Bとの通信回線を解除する。
また、二次スタンプ情報取得処理部124Aは、二次スタンプ情報を受信したと判断すると(ステップS406:提供可能)、受信した二次スタンプ情報に基づいてデータ記憶部102Aに記憶されているすれ違い通信スタンプ情報を更新するとともに、携帯端末ID(B)に基づいてすれ違い済み携帯端末ID及びその回数の情報を更新する(ステップS408)。なお、このとき、二次スタンプ情報取得処理部124Aは、携帯用端末装置100Bとの通信回線を解除する。
次いで、スタンプ情報管理部125Aは、更新されたすれ違い通信スタンプ情報に基づいて、該当する一次スタンプ情報の取得要件を具備したか否かを判断する(ステップS409)。具体的には、スタンプ情報管理部125Aは、更新した二次スタンプ情報の種別におけるデータ数が予め設定されたデータ数(例えば、5)となった否かを判断する。このとき、スタンプ情報管理部125Aは、更新した二次スタンプ情報に基づいて該当する一次スタンプ情報の取得要件を具備していないと判断した場合には(ステップS409:No)、表示部104Aにすれ違い通信の終了を告知して(ステップS410)、本動作を終了させる。
また、スタンプ情報管理部125Aは、更新した二次スタンプ情報に基づいて該当する一次スタンプ情報の取得要件を具備したと判断した場合には(ステップS409:Yes)、取得済みスタンプ端末IDを更新し(ステップS411)、端末用通信インターフェース101Aに管理サーバ装置300との通信回線の確立を要求させつつ、該当するスタンプ端末IDを自己の携帯端末IDとともに当該管理サーバ装置300に送信する(ステップS412)。なお、スタンプ情報管理部125Aは、コンテンツ情報を受信するまで次の処理の実行を待機する。
一方、管理サーバ装置300においては、携帯用端末装置100Aからの要求に伴ってサーバ用通信インターフェース310が通信回線を確立し、取得したと認容されたスタンプ端末IDと携帯端末IDを受信すると(ステップS601)、端末装置管理部331は、データベース320における受信した携帯端末IDにおける取得済みスタンプ端末IDを更新する(ステップS602)。
次いで、端末装置管理部331は、該当するコンテンツ情報を、サーバ用通信インターフェース310を介して携帯用端末装置100Bに送信して(ステップS603)、管理サーバ装置300の本動作を終了させる。このとき、サーバ用通信インターフェース310は、携帯用端末装置100Bとの通信回線を解除する。
他方、携帯用端末装置100Aにおいては、端末用通信インターフェース101が管理サーバ装置300から送信されたコンテンツ情報を受信すると(ステップS413)、スタンプ情報管理部125Aは、受信したコンテンツ情報をデータ記憶部102に記憶するともに、当該コンテンツ情報におけるURLに基づいて管理サーバ装置300から該当するWebページデータを取得してコンテンツ情報を参加者に閲覧可能に表示部104に表示させ(ステップS414)、携帯用端末装置100Aにおける本動作を終了させる。なお、ステップS413の処理において、端末用通信インターフェース101は、コンテンツ情報の受信後に管理サーバ装置300との通信回線を解除する。
なお、本動作においては、携帯用端末装置100A及び携帯用端末装置100Bは、本動作の終了後に、通信回線を再確立して二次スタンプ情報の提供処理と二次スタンプ情報取得処理を入れ替えて再度上記の処理を行う。また、それぞれ本動作終了後に通信回線を解除せずに、そのまま維持し上記の各処理を行ってもよい。
<周囲スタンプ情報表示処理>
次に、図11を用いて本実施形態の携帯用端末装置100における周囲スタンプ情報表示処理及びそれに伴う管理サーバ装置300のスタンプ情報取得状況提供処理について説明する。なお、図11は、本実施形態の携帯用端末装置100における周囲スタンプ情報表示処理及びそれに伴う管理サーバ装置300のスタンプ情報取得状況提供処理の動作を示すフローチャートである。
本動作においては、携帯用端末装置100は、既にスタンプラリーアプリを起動しているものとし、管理サーバ装置300のデータベース320には、参加している携帯用端末装置100の現在位置を示す現在位置情報が記録されているものとする。
まず、携帯用端末装置100において、周囲スタンプ情報表示処理部126が、操作部108による入力に基づいて周囲スタンプ情報表示処理の起動を検出すると(ステップS701)、周囲スタンプ情報表示処理は、撮像カメラ部103を起動させるとともに表示制御部105を制御して当該撮像カメラ部103によって撮像されている撮像領域の表示部104への表示を開始する(ステップS702)。なお、表示部104は、表示制御部105の下、周囲スタンプ情報処理が終了するまで、撮像カメラ部103によって撮像されている撮像領域を表示する。
次いで、周囲スタンプ情報表示処理部126は、操作部108によって周囲スタンプ情報の表示を実行する旨の操作が入力されると(スタンプS703)、被写範囲10を確定し、現在位置検出部106及び方向検出部107から携帯用端末装置100の位置情報を及び撮像カメラ部103の方向情報を取得する(ステップS704)。
次いで、周囲スタンプ情報表示処理部126は、端末用通信インターフェース101を介して管理サーバ装置300に通信回線の確立を要求して当該通信回線を確立し、携帯端末ID及びスタンプ情報取得状況を表示させたい旨を示す表示要求とともに、取得した位置情報及び方向情報を管理サーバ装置300に送信する(ステップS705)。なお、周囲スタンプ情報表示処理は、管理サーバ装置300から送信されるスタンプ情報取得状況情報を受信するまで次の処理の実行を待機する。
一方、管理サーバ装置300においては、サーバ用通信インターフェース310が、携帯用端末装置100からの確立要求に伴って当該携帯用端末装置100との通信回線を確立し、受信した表示要求とともに携帯用端末装置100の携帯端末IDと位置情報及び方向情報を受信すると(ステップS801)、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、位置情報及び方向情報に基づいて、当該携帯用端末装置100の撮像カメラ部103によって撮像されている基準点と当該基準点からの撮像方向を算出する(ステップS802)。
次いで、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、撮像方向に存在する携帯用端末装置100を検出し、データベース320から当該検出された携帯用端末装置100の位置情報を読み出すとともに、当該検出された携帯用端末装置100と表示要求を行った携帯用端末装置100との距離及び方向を算出する(ステップS803)。
次いで、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、検出された携帯用端末装置100毎の取得済みスタンプ端末IDを取得するとともに、携帯用端末装置100毎のスタンプ端末IDと算出された距離を示す距離及び方向の情報とを対応付けてスタンプ情報取得状況情報としてサーバ用通信インターフェース310を介して携帯用端末装置100に送信し(ステップS804)、管理サーバ装置300における本動作を終了させる。なお、スタンプ情報取得状況提供処理部332は、スタンプ情報取得状況情報を携帯用端末装置100に送信後にサーバ用通信インターフェース310を制御して通信回線を解除する。
他方、携帯用端末装置100においては、端末用通信インターフェース101によってスタンプ情報取得状況情報を受信すると(ステップS706)、周囲スタンプ情報表示処理部126は、表示制御部105と連動しつつ、撮像カメラ部103が撮像している被写範囲10に、携帯用端末装置100毎に取得済みスタンプ端末IDを、スタンプ情報取得状況情報に含まれる距離及び方向に対応させてタグTagの大きさを変えつつ、表示させ(ステップS707)、携帯用端末装置100における本動作を終了させる。なお、周囲スタンプ情報表示処理は、取得済みスタンプ端末IDを示すタグTagを表示させると、端末用通信インターフェース101を制御して通信回線を解除する。ただし、表示部104は、操作部108における所定の操作が実行されるまで、撮像カメラ部103によって撮像されている被写範囲10を表示するとともに、取得済みスタンプ端末IDを示すタグTagを表示させる。
<作用効果>
以上、本実施形態の携帯用端末装置100は、所定の距離的範囲内に他の携帯用端末装置100が存在すると、二次スタンプ情報における携帯用端末装置100への配信の可否を判断し、当該二次スタンプ情報の配信が可能と判断した場合に、二次スタンプ情報を、他の携帯用端末装置100に配信することができる。
すなわち、本実施形態の携帯用端末装置100は、他の携帯用端末装置100が所定の距離的範囲内に存在した場合に、所定の条件を具備すれば、一次スタンプ情報としてスタンプ情報が提供されている提供地の探索を実行せずにスタンプ情報を参加者端末装置に取得させることができるので、参加者に対して提供地の探索の労苦によってイベント、すなわち、スタンプラリーに対する興趣性の喪失を防止すること、それによりスタンプラリーへの参加を維持させること、及び、提供地の探索を煩雑と捉えるスタンプラリーへの非積極的な参加者に対しても当該煩雑さを解消させて当該スタンプラリーへ積極的に参加させることができる。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、二次スタンプ情報の他の携帯用端末装置100への配信が可能と判断した場合に、N個の同種の二次スタンプ情報(Nは1以上の自然数)を取得した際に当該二次スタンプ情報と同種の1の一次特定情報が取得されたものとみなされる特性を有する特定情報を他の携帯用端末装置100に配信するので、提供地を探索した参加者の労苦に対してインセンティブを与えることができる。
この結果、本実施形態の携帯用端末装置100は、スタンプまたはそれに用いる朱肉の管理が不要となり、または、押し間違いなどによる不正の防止など、スタンプの提供及びクーポンの提供を電子化することによっての利便性を維持しつつ、スタンプラリーとしてのイベントへの興趣性を損なうことなく、参加者数を増加させること、各参加者のイベントへの参加時間を増加させること及び参加者数の増加及び参加時間の増加に基づいて所定の領域内における参加者の周回性を向上させることができる。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、携帯用端末装置100への二次スタンプ情報の提供回数に基づいて当該二次スタンプ情報の提供を制限させることによって、他の携帯用端末装置100におけるスタンプ情報の取得に対する難易度を調整することができるので、スタンプラリー全体としての興趣性の維持またはその向上を図ることができる。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、通信先の他の携帯用端末装置100が既に取得している取得済みの一次スタンプ情報の種別に基づいて、配信する二次スタンプ情報の種別を決定するので、通信先の他の携帯用端末装置100が取得を希望していると想定されるスタンプ情報を二次スタンプ情報として提供することができる。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、取得した二次スタンプ情報を取得しても所定の条件を満たせば、クーポン情報を取得して表示することができるので、参加者に対して提供地の探索の労苦によってスタンプラリーに対する興趣性の喪失を防止すること、それによりスタンプラリーへの参加を維持させること、及び、提供地の探索を煩雑と捉えるスタンプラリーへの非積極的な参加者に対しても煩雑さを解消させて当該スタンプラリーへ積極的に参加させることができる。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、撮像方向に存在する他の携帯用端末装置100の位置と当該携帯用端末装置100が有するスタンプ情報の種別を参加者に表示して認識させることができるので、移動するスタンプ情報の提供元を探索するという新たなゲーム性を導入することができるとともに、スタンプ端末装置200の探索よりも簡易にスタンプ情報の提供元の探索及び発見を行うことができる。したがって、本実施形態の携帯用端末装置100は、スタンプ情報の取得に対する難易度を高くすることなく、新たなゲーム性を導入することにより、スタンプラリーのイベント全体としての興趣性の維持またはその向上を図ることができる。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、自己の携帯用端末装置100と他の携帯用端末装置100との距離に応じてタグTagの表示を変化させることができるので、撮像方向に存在する他の携帯用端末装置100の位置と当該自己の携帯用端末装置100が有するスタンプ情報の種別を容易に参加者に認識させることができる。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、スタンプ情報を配信する端末装置でもあり、参加者の周回性が向上すれば、多くの参加者が特定情報を取得することができるので、特定情報を取得する確率が高くなるとともに、参加者を探索する新たなゲーム性を参加者に提供することができる。
<変形例>
本実施形態においては、二次スタンプ情報提供処理部123は、回数制限を用いて通信先携帯用端末装置100への二次スタンプ情報の配信(提供)の可否を判断するようになっているが、すれ違い通信を行う毎にスタンプ端末IDを提供した携帯用端末装置100の携帯端末IDと、当該携帯端末IDに対応付けて最後に通信した際の時刻(時刻情報)を記憶し、二次スタンプ情報の授受後の一定時間内においては同一の他の携帯用端末装置100からは二次スタンプ情報を再度提供することができないとする時間制限(例えば、同一の携帯用端末装置100からは一時間に1度までとする時間制限)を用いて通信先携帯用端末装置100への二次スタンプ情報の配信(提供)の可否を判断するようにしてもよい。この場合には、二次スタンプ情報提供処理部123は、二次スタンプ情報の配信(提供)の可否を判断する際に、現在時刻を取得し、当該可否の判断を行う。また、二次スタンプ情報提供処理部123は、本実施形態の回数制限とともに当該時間制限を用いて通信先携帯用端末装置100への二次スタンプ情報の配信(提供)の可否を判断するようにしてもよい。
また、本実施形態のスタンプ端末装置200は、2次元バーコードによってまたはRFIDなどの近距離無線通信によって携帯用端末装置100に一次スタンプ情報を直接的にまたは間接的に配信するようになっているが、スタンプ端末装置200としての実機(ハードウェア)を用いることなく、固定化された位置情報または固定化された位置情報に対応付けて携帯用端末装置100において閲覧可能なタグTagによって一次スタンプ情報を配信するようにしてもよい。
すなわち、施設内の所定の場所にマークを設け、管理サーバ装置300は、携帯用端末装置100と連動してスタンプ情報を提供する提供地に携帯用端末装置100が来訪したことを検出する機能を備え、この検出に基づいてスタンプ情報を提供する提供地に来訪したことを認識し、スタンプ情報を携帯用端末装置100に配信するようにしてもよい。例えば、管理サーバ装置300は、携帯用端末装置100が当該マークのある位置に来訪したことを当該携帯用端末装置100のGPS機能に基づいて検出し、または、携帯用端末装置100が撮像カメラ部103によって施設内の所定の場所に仮想的に設けられたタグTagをクリックしたことを検出してスタンプ情報を携帯用端末装置100に配信する。なお、スタンプ情報の配信は、2次元バーコードに基づいてスタンプ情報が配信される方法と同様な方法によって実行される。
また、本実施形態の携帯用端末装置100は、上述のように、管理サーバ装置300によって算出されたスタンプ情報取得状況情報を取得すると、撮像カメラ部103が撮像している被写範囲10にタグTagを表示するようになっているが、このときに、表示するタグTagの表示を制限するようにしてもよい。例えば、タグTagを表示する携帯用端末装置100(上述の表示要求を行った携帯用端末装置100)から半径10m以内など予め定められた距離範囲に存在する他の携帯用端末装置100、または、100台など予め定められた規定数の他の携帯用端末装置100を表示するためのタグTagを携帯用端末装置100に表示するようにしてもよい。
この場合には、管理サーバ装置300のスタンプ情報取得状況提供処理部332は、表示要求を行った携帯用端末装置100における基準点及び撮像方向に基づいて他の携帯用端末装置100を検出する際に、基準点から予め定められた距離的範囲に属する他の携帯用端末装置100を検出し、または、予め定められた規定数以上の他の携帯用端末装置100が検出された場合にランダムに検出された携帯用端末装置100の数を規定数まで制限し、当該表示要求を行った携帯用端末装置100におけるスタンプ情報取得状況情報を算出する。そして、表示要求を行った携帯用端末装置100は、このように算出されたスタンプ情報取得状況情報に基づいて撮像カメラ部103が撮像している被写領域10内にタグTagを表示する。
また、携帯用端末装置100同士、携帯用端末装置100とスタンプ端末装置200、携帯用端末装置100と管理サーバ装置300、スタンプ端末装置200及び管理サーバ装置の通信は、上述した通信方式に限らず、装置間においてデータの授受が行えるものであれば、特に、限定されない。