JP7004683B2 - 受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法 - Google Patents

受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7004683B2
JP7004683B2 JP2019042380A JP2019042380A JP7004683B2 JP 7004683 B2 JP7004683 B2 JP 7004683B2 JP 2019042380 A JP2019042380 A JP 2019042380A JP 2019042380 A JP2019042380 A JP 2019042380A JP 7004683 B2 JP7004683 B2 JP 7004683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal device
server
house
information
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019042380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019198062A (ja
JP2019198062A5 (ja
Inventor
一史 渡邉
Original Assignee
一史 渡邉
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 一史 渡邉 filed Critical 一史 渡邉
Priority to JP2019042380A priority Critical patent/JP7004683B2/ja
Publication of JP2019198062A publication Critical patent/JP2019198062A/ja
Publication of JP2019198062A5 publication Critical patent/JP2019198062A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7004683B2 publication Critical patent/JP7004683B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示は、受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法に関する。
昨今、会社やホテルなどの商業施設または公共施設(以下、施設等)の受付が簡素化され、無人の受付システムが様々提案されている。無人の受付システムの一例として、タブレットを用いたものがある。訪問者は、施設等の受付に設置されたタブレットに表示された画面に対して予め指定されたコードを入力するなどの操作を行って、受付をする。
そのような受付システムの一例として、特開2009-32188号公報(以下、特許文献1)は、昨今の携帯端末の普及に呼応して、来訪者の受付処理を自動的に行う受付装置を開示している。
特開2009-32188号公報
文献1に開示されているような受付システムは、受付処理を実行する装置を訪問先の受付に配置しなければならないという課題がある。特許文献1にかかる受付装置は、来訪者が訪れる場所や施設に設置される。
ある実施の形態に従うと、サーバは、訪問者の端末機器から、訪問者の訪問先を識別するために用いられる情報を取得する取得処理と、取得された情報を用いて識別された訪問先の対応者に、訪問者の来訪を報知する受付処理と、を実行し、受付処理は、取得された情報を用いて訪問先を識別する識別処理と、訪問者の操作を受け付ける、訪問先のための受付用画面を端末機器に表示させる表示処理と、を含む。
他の実施の形態に従うと、受付用画面の表示方法は、訪問者の端末機器から、訪問者の訪問先を識別するために用いられる情報を取得するステップと、取得された情報を用いて識別された訪問先の対応者に、訪問者の来訪を報知する受付処理を実行するステップと、を備え、受付処理は、取得された情報を用いて訪問先を識別するステップと、訪問者の操作を受け付ける、訪問先のための受付用画面を端末機器に表示させるステップと、を含む。
図1は、第1の実施の形態にかかる受付システムの構成の一例を示した図である。 図2は、受付システムに含まれる端末機器の装置構成の一例を示した概略図である。 図3は、受付システムに含まれるサーバの装置構成の一例を示した概略図である。 図4は、第1の実施の形態にかかるサーバの制御部が実行する受付処理の流れを表したフローチャートである。 図5は、第2の実施の形態にかかる受付システムの構成の一例を示した図である。 図6は、第2の実施の形態にかかるサーバの制御部が実行する受付処理の流れを表したフローチャートである。 図7は、第1の変形例にかかる受付システムで用いられるデータベースに格納されている会社用データの一例を表した図である。 図8(A)は第2の変形例にかかる受付システム100で設定されている許容範囲を説明するための図、図8(B)は許容範囲ごとの会社用データの一例を表した図である。
[1.サーバ及び受付用画面の表示方法の概要]
(1)本実施の形態に含まれるサーバは、訪問者の端末機器から、訪問者の訪問先を識別するために用いられる情報を取得する取得処理と、取得された情報を用いて識別された訪問先の対応者に、訪問者の来訪を報知する受付処理と、を実行し、受付処理は、取得された情報を用いて訪問先を識別する識別処理と、訪問者の操作を受け付ける、訪問先のための受付用画面を端末機器に表示させる表示処理と、を含む。訪問先は、たとえば、会社やホテルなどの商業施設または公共施設、個人の住宅、又は、個人の住宅の集合体(マンション等)などの拠点である。
サーバの上記の処理によって、受付用画面が訪問者の端末機器に表示される。そのため、訪問者は端末機器に表示された画面で受付のための操作を行うことができる。これにより、施設等の受付にはタブレット等の受付処理を実行するための装置を設置する必要がない。
(2)好ましくは、取得処理は、サーバへのアクセス時における端末機器の位置情報を、訪問先を識別するために用いられる情報として取得することを含み、識別処理は、端末機器の位置に基づいて訪問先を識別することを含む。位置情報は、GNSSから取得した緯度経度の情報、通信可能な範囲にあるビーコンや携帯電話機の基地局などの無線通信を行う他の装置の識別情報、NFC(Near Field Communication)などの近距離通信が可能な他の装置の識別情報、などである。
(3)好ましくは、識別処理は、訪問先の候補に対して設定された所定範囲に端末機器の位置が属するか否かの判定結果に応じて訪問先を識別することを含む。訪問先の候補に対して設定された所定範囲は、たとえば、訪問先近傍、訪問先の候補となる拠点を中心とした、徒歩5分程度の距離の範囲、などである。
これにより、訪問者が訪問先の候補の意図した位置にあるときに受付用画面を端末機器に表示させることができる。すなわち、所定範囲を訪問先の近傍と設定しておくことで、訪問者が訪問先にいると推測できる。したがって、訪問者が、訪問先に訪れていないのに受付システムを操作する、などの悪戯や不正の発生を抑えることができる。また、所定範囲を訪問先の近傍よりも広い範囲を設定しておくことで、訪問先に達する前に端末機器に受付用画面を表示させることができ、早めの受付を可能にする。
(4)好ましくは、取得処理は、複数の訪問先の候補に共通のアクセス情報を用いてサーバにアクセスした端末機器から、アクセス時の端末機器の位置情報を取得することを含む。
これにより、サーバは、訪問先を容易に識別することができる。その結果、端末機器に表示させるべき受付用画面を容易に決定できる。また、訪問者が訪問先を指定する煩雑な操作が不要となる。その結果、訪問者の利便性を向上させることができる。
(5)好ましくは、識別処理は、端末機器の位置が、複数の訪問先の候補それぞれに設定された所定範囲のいずれにも属する場合に、複数の訪問先の候補の中から訪問先を判別する処理を含む。これにより、所定範囲が他の訪問先の候補の所定範囲と一部重複する程度に広く設定することが可能になる。
(6)好ましくは、判別する処理は、複数の訪問先の候補を端末機器に表示し、表示に対する訪問者の操作に基づいて訪問先を判別することを含む。これにより、訪問者は意図する訪問先を容易に指定することができる。
(7)好ましくは、取得処理は、サーバにアクセスした端末機器が用いたアクセス情報を取得することを含み、アクセス情報は、訪問先において端末機器によって取得される情報であって、訪問先の識別子を含み、識別処理は、識別子に基づいて訪問先を識別することを含む。これにより、訪問者が訪問先にいることが推測される。したがって、訪問者が、訪問先を訪れていないのに受付システムを操作する、などの悪戯や不正の発生を抑えることができる。
(8)好ましくは、表示処理は、訪問先と端末機器の位置との間隔に応じて異なる受付用画面を端末機器に表示させる処理を含む。これにより、訪問者は、訪問先までの距離によって異なる操作が可能になり、訪問者の利便性を向上させることができる。
(9)好ましくは、表示処理は、端末機器から訪問者の訪問先を識別するために用いられる情報を取得したタイミングに応じて異なる受付用画面を端末機器に表示させる処理を含む。これにより、時間帯に応じて異なる受付用画面を設定しておくことができる。時間帯に応じた異なる受付用画面とは、たとえば、開業時間内と開業時間外とで異なる受付用画面、家人の在外時と不在時とで異なる受付用画面、などである。これにより、訪問先の候補となる側の利便性を向上させることができる。
(10)好ましくは、サーバは、端末機器によるサーバへのアクセス時が予め設定された有効期間内である場合に受付処理を実行する。アクセスに有効期限を設定することによって、有効期間外には端末機器からサーバへのアクセスが許容されなくなる。その結果、サーバへのアクセス情報の事後的な使用が効果的に防止される。
(11)本実施の形態に含まれる受付用画面の表示方法は、訪問者の端末機器から、訪問者の訪問先を識別するために用いられる情報を取得するステップと、取得された情報を用いて識別された訪問先の対応者に、訪問者の来訪を報知する受付処理を実行するステップと、を備え、受付処理は、取得された情報を用いて訪問先を識別するステップと、訪問者の操作を受け付ける、訪問先のための受付用画面を端末機器に表示させるステップと、を含む。この受付用画面の表示方法は、(1)~(10)に記載のサーバと同様の効果を奏する。
[2.サーバ及び受付用画面の表示方法の例]
[第1の実施の形態]
<システム構成>
図1は、第1の実施の形態にかかる受付システム100の構成の一例を示した図である。受付システム100では、端末機器3を携帯して訪問先を訪問した訪問者Aから所定の操作を受け付けることによって、受付処理が行われる。
訪問者Aの訪問先は、1つ以上の訪問先の候補の中から選択された1又は複数の拠点である。拠点は、会社やホテルなどの商業施設、又は、公共施設、個人の住宅、或いは、個人の住宅の集合体(マンション等)であって、後述する会社用データが受付システム100に含まれるサーバ1に登録されたものを指す。
受付処理は、訪問者Aを訪問先の対応者Bに取り次ぐための取次処理と、受付用画面を訪問者Aの端末機器3に表示する表示処理と、を含む。取次処理は、訪問者Aが訪問した事実、又は、訪問した事実に加えて来意を、対応者Bに伝える処理であって、たとえば、対応者Bの端末機器(不図示)に対して訪問者Aの訪問等を報知するメール(以下、報知メール)を送信することを含む。
受付用画面SCは、訪問者Aから受付処理の指示を受けるための画面であって、図1に示されたように、たとえば、事前に訪問者Aに割り当てられたコードの入力を受け付ける領域、対応者Bの検索の指示を受け付ける領域、などを含む。
サーバ1は、拠点ごとに、その拠点用の受付用画面を表示するためのデータ(以下、会社用データ)を格納している。端末機器3は、受付用画面のためのフォーマットを予め記憶しており、会社用データは、フォーマットに組み込まれることによって受付用画面の画面情報(表示用データ)を生成するために用いられるデータである。会社用データは、図1に示されるように、会社名、対応者、及び、面会予定などの情報を含む。
図1を参照して、受付システム100は、サーバ1と、訪問者Aの携帯する端末機器3と、を含む。サーバ1と端末機器3とは、インターネットなどを介して相互に通信可能である。また、サーバ1と端末機器3とは、いずれも、他の装置とも通信可能である。また、端末機器3は、図示しないGNSS(Global Navigation Satellite System)から自装置の位置を示す位置情報を取得することができる。
なお、サーバ1は、受付システム100に用いられるとともに、従来の受付システムにも用いられる。従来の受付システムは、各拠点の受付位置に設置された受付用タブレットTを含み、サーバ1は受付用タブレットTとも通信可能である。受付位置は、拠点に到着した訪問者が対応者への取次を依頼する位置であって、たとえば、建物の入り口、受付ブース、玄関、又は、郵便受け付近、などである。
<端末機器>
図2は、端末機器3の装置構成の一例を示した概略図である。端末機器3は、たとえば、スマートフォン、タブレット、又は、ノートパソコンである。
制御部31はCPU(Central Processing Unit)を含む。制御部31のCPUは、1又は複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働してCPUの機能を実現する。
端末機器3は、指示入力部36を備える。指示入力部36は、たとえばボタンなどであって、ユーザ操作を受け付ける。指示入力部36は受け付けたユーザ操作を示す操作信号を制御部31に入力する。なお、指示入力部36は、ディスプレイ34と一体となったタッチパネルを含んでもよい。
制御部31のCPUは、指示入力部36からの操作信号に応じて記憶部32に記憶された1又は複数のプログラムからなるアプリケーション321を読み出し、各種処理を実行する。アプリケーション321は、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体に記録した状態で譲渡することもできるし、サーバコンピュータなどのコンピュータ装置からのダウンロードによって譲渡することもできる。アプリケーション321は、ウェブブラウザ上で動作するいわゆるウェブアプリケーションであってもよいし、制御部31のCPUでのみ動作するいわゆる専用アプリケーションであってもよい。
端末機器3は、記憶部32を備える。記憶部32は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、又は、ROMなどの不揮発性のメモリ素子と、RAM(Random Access Memory)などの揮発性のメモリ素子とを含む。不揮発性のメモリ素子は、アプリケーション321又はアプリケーション321の実行に必要なデータなどを記憶する記憶領域を有する。揮発性のメモリ素子は、後述する更新用プログラムなどを記憶する記憶領域を有する。
端末機器3は、通信部33を備える。通信部33は、アプリケーション321の実行に従う制御部31の制御によってサーバ1等の他の装置と通信する。たとえば、通信部33は、サーバ1と通信し、サーバ1に対して端末機器3の位置情報を送信する。また、通信部33は、サーバ1から送信された、訪問先の会社用データを受信し、制御部31に入力する。
端末機器3は、ディスプレイ34を備える。制御部31は、アプリケーション321の実行に従って、予め記憶している受付画面用テンプレートに、サーバ1から送信された会社用データを組み込むことによって画面情報を生成して、受付用画面をディスプレイ34に表示させる処理を実行する。
端末機器3は、カメラ35を備える。また、制御部31は、アプリケーション321の実行に従ってカメラ35に対して撮影を指示する指示信号を入力する。カメラ35は、制御部31からの指示信号に従って撮影動作を実行し、得られた撮影画像を制御部31に入力する。
<サーバ>
図3は、サーバ1の装置構成の一例を示した概略図である。
サーバ1は、制御部11を備える。制御部11はCPUを含む。制御部11のCPUは、1又は複数のLSIを含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働してCPUの機能を実現する。
サーバ1は、通信部13を備える。制御部11のCPUは、通信部13から入力された情報などに応じて記憶部12に記憶された1又は複数のプログラムからなるアプリケーション(コンピュータプログラム)121を読み出し、各種処理を実行する。プログラム121は、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体に記録した状態で譲渡することもできるし、サーバコンピュータなどのコンピュータ装置からのダウンロードによって譲渡することもできる。
サーバ1は、記憶部12を備える。記憶部12は、フラッシュメモリ、EEPROM、又は、ROMなどの不揮発性のメモリ素子と、RAMなどの揮発性のメモリ素子とを含む。不揮発性のメモリ素子は、プログラム121又はプログラム121の実行に必要なデータなどを記憶する記憶領域を有する。揮発性のメモリ素子は、後述する更新用プログラムなどを記憶する記憶領域を有する。プログラム121の実行に必要なデータは、たとえば、データベース122及びデータベース123である。
通信部13は、プログラム121の実行に従う制御部11の制御によって端末機器3等の他の装置と通信回線2を介して通信する。たとえば、通信部13は、端末機器3からのアクセスを受け付けて、端末機器3から位置情報を受信する。また、通信部33は、端末機器3に対して会社用データを送信する。
<受付処理>
図1は、さらに、受付システム100で実行される受付処理の流れを表している。図1では、端末機器3を携帯した訪問者Aが、複数の拠点(会社X,Y)のうちの会社Xを訪問した状態を表している。すなわち、以降の説明で、会社が訪問者Aの訪問先とする。
各拠点の受付位置には、サーバ1へのアクセス先を示す画像ACが設置されている。画像ACには、アクセス先を示すアクセス情報が表されている。たとえば、画像ACは、アクセス情報の二次元コードを印刷したプレートであってもよいし、アクセス情報の二次元コードを表示したタブレット端末であってもよい。アクセス情報は、たとえば、URI(Uniform Resource Identifier)である。図1に表されたように、各拠点には、同じアクセス情報の二次元コードを印刷した画像ACが設置されている。そのため、どの拠点の画像ACからアクセス情報を読み取ってアクセスしても、共通したアクセス先にアクセスすることになる。言い換えると、画像ACで表されているアクセス情報に示されたアクセス先は、複数の拠点に共通して設定されたアクセス先である。
図1を参照して、端末機器3は、アプリケーション321を動作させ、カメラ35でX会社の受付位置に設置された画像ACを撮影する。そして、撮影画像を解析することで、画像ACからサーバ1のアクセス情報を取得する(ステップS1)。
また、端末機器3は、アプリケーション321の実行に従ってGNSSから自装置の現在位置を取得する。(ステップS2)。自装置の位置情報は、サーバ1が、端末機器3を携帯した訪問者Aの訪問先を識別するために用いられる情報の一例である。なお、自装置の位置情報は、上記のようにGNSSから取得した情報の他、通信可能な範囲にあるビーコンや携帯電話機の基地局などの無線通信を行う他の装置の識別情報、NFC(Near Field Communication)などの近距離通信が可能な他の装置の識別情報、などであってもよい。
アクセス情報を取得した端末機器3は、取得したアクセス情報を用いてサーバ1にアクセスして、ステップS3で取得した自装置の位置情報をサーバ1に送信する(ステップS31)。
サーバ1のデータベース122Aは、第1の実施の形態にかかる受付システム100で用いられるデータベースであって、拠点ごとに、たとえば拠点を中心とした所定範囲、などの、許容範囲、及び、その拠点の会社用データを記憶している。許容範囲は、受付処理を許容する範囲を指す。すなわち、端末機器3がアクセス時に許容範囲内にあった場合、その端末機器3での受付処理が許容される。図1の例では、X会社について、許容範囲として範囲P、及び、X会社用データが格納されている。Y会社について、許容範囲として範囲Q、及び、Y会社用データが格納されている。
端末機器3からのアクセスを受けたサーバ1は、送信された端末機器3の位置情報から訪問先をX会社と識別し、X会社用データをデータベース122Aから読み出して端末機器3に送信する(ステップS4)。
サーバ1からX会社用データを受信した端末機器3は、アプリケーション321の実行に従って、予め記憶している受付画面用のテンプレートにX会社用データを組み込むことによって画面情報を生成し、その画面情報を用いて受付用画面SCをディスプレイ34に表示する(ステップS5)。
受付用画面SCに対してユーザ操作を受け付けると、端末機器3は、ユーザ操作を示す操作情報をサーバ1に送信する(ステップS6)。サーバ1は、操作情報に基づいて取次処理の一例として、X会社の対応者Bの図示しない端末機器3に報知メールを送信する(ステップS7)。
なお、従来の受付システムにおいては、受付用タブレットTは、サーバ1のアクセス情報と、設置されているX会社に対して割り当てられているID及びパスワード等とを予め記憶している。受付用タブレットTは、訪問者Aの操作に従ってサーバ1にアクセスしてIDを送信する(ステップS11)。
端末機器3のデータベース123は、従来の受付システムで用いられるデータベースであって、拠点に割り当てられたIDごとにその拠点の会社用データを記憶している。図1の例では、ID1について訪問先としてX会社、及び、X会社用データ、並びに、ID2について訪問先としてY会社、及び、Y会社用データが格納されている。
受付用タブレットTからのアクセスを受けたサーバ1は、送信されたIDから訪問先をX会社と識別し、X会社用データを受付用タブレットTに送信する(ステップS12)。これにより、受付用タブレットTにも、X会社用の受付用画面が表示される。
<端末機器の機能構成>
図2は、さらに、端末機器3の制御部31がアプリケーション321を実行することによって実行される処理を表している。図2を参照して、端末機器3の制御部31が実行する処理は、取得処理311、通信処理312、及び、表示処理313、を含む。つまり、アプリケーション321は、端末機器3の制御部31に含まれるCPUに、取得処理311、通信処理312、及び、表示処理313を実行させる。
取得処理311は、制御部31が、サーバ1のアクセス情報と、端末機器3の位置情報とを取得する処理である。サーバ1のアクセス情報を取得する処理は、一例として、端末機器3のカメラ35で画像ACを撮影し、制御部31で二次元コードをURLに変換する処理を含む。他の例として、URIがプリントされた用紙である画像ACを視認した訪問者Aによって指示入力部36から入力されたURIを受け付ける処理を含んでもよい。
通信処理312は、制御部31が取得したアクセス情報を用いてサーバ1にアクセスし、端末機器3の位置情報を送信する処理である。
表示処理313は、サーバ1から受信した受付用データを用いて受付用画面をディスプレイ34に表示する処理である。一例として、表示処理313は、予め記憶している受付用画面用のテンプレートにサーバ1から受信した会社用データを埋め込むことで表示情報を生成する処理を含む。
<サーバの機能構成>
図3は、さらに、サーバ1の制御部11がプログラム121を実行することによって実行される処理を表している。図3を参照して、サーバ1の制御部11が実行する処理は、取得処理111と受付処理112とを含む。つまり、プログラム121は、サーバ1の制御部11に含まれるCPUに、取得処理111および受付処理112を実行させる。
取得処理111は、端末機器3から端末機器3のサーバ1へのアクセス時の位置情報を取得する処理である。
受付処理112は、識別処理113と、表示処理114と、取次処理115と、を含む。
識別処理113は、取得処理111によって端末機器3から取得した位置情報を用いて訪問者Aの訪問先を識別する処理である。制御部11は、識別処理113においてデータベース122Aから必要な情報を読み出す。識別処理113には、位置情報から訪問先を判定する判定処理116を含む。判定処理116は、端末機器3の位置がデータベース122Aで規定されている許容範囲に含まれるか否かを判定する処理である。識別処理113では、端末機器3の位置が含まれる許容範囲に対応付けられた拠点を訪問先と識別する。
表示処理114は、識別された訪問先の受付用画面SCを端末機器3に表示させ処理である。つまり、表示処理114は、その訪問先の会社用データをデータベース112Aから読み出して通信部13に渡し、端末機器3への送信を指示する処理である。
取次処理115は、端末機器3に表示された受付用画面SCに対するユーザ操作を示す操作情報に基づいて、対応者Bに報知メールを送信するなどの、訪問者Aの来訪を報知する処理である。
<処理フロー>
図4は、第1の実施の形態にかかるサーバ1の制御部11が実行する受付処理の流れを表したフローチャートである。図4を参照して、サーバ1の制御部11は、端末機器3から、複数の拠点に共通に設定されたアクセス情報を用いてアクセスを受け付けると(ステップS101でYES)、以降の処理に進む。制御部11は、受付用画面データベース122Aを参照して、端末機器3から受信した位置情報が、X会社に対して設定されている許容範囲Pに含まれている場合(ステップS103でYES)、訪問者Aの訪問先をX会社と識別する(ステップS105)。
制御部11は、訪問先と識別したX会社の会社用データをデータベース122Aから読み出して、端末機器3に送信する(ステップS107)。
ステップS107で端末機器3に受付用画面を表示させた後は、制御部11は端末機器3から受付用画面に対する操作を受け付けると(ステップS109でYES)、ユーザ操作に従う処理を実行する(ステップS111)。ユーザ操作に従う処理は、従来の受付システムにおける処理と同様であって、たとえば、ユーザ操作によって指定された対応者Bの携帯する端末機器に報知メールを送信する処理である(ステップS113)。
<実施の形態の効果>
受付システム100では、訪問者Aの携帯する端末機器3に訪問先の受付用画面を表示する。これにより、訪問者Aは、従来の受付システムで必要であった受付用タブレットTを用いずに受付処理を実行させることができる。そのため、受付用タブレットTを設置する必要がない。その結果、受付システムの簡素化が図られる。また、受付のデザイン性、外観の向上にも寄与する。
第1の実施の形態にかかる受付システム100では、複数の拠点に対して共通のサーバ1のアクセス先が設定されており、そのアクセス情報を用いてアクセスした際の端末機器3の位置情報を用いて訪問者Aの訪問先が識別される。これにより、サーバ1は、訪問先を容易に識別することができる。その結果、端末機器3に表示させるべき受付用画面を容易に決定できる。また、訪問者Aが訪問先を指定する煩雑な操作が不要となる。その結果、訪問者Aの利便性を向上させることができる。また、拠点ごとに任意の受付用画面を用意しておくことができる。その結果、拠点側の利便性も向上させることができる。
拠点ごとの許容範囲は、たとえば、拠点の周囲、又は、受付位置の周辺、など、訪問先とする拠点から極めて近い範囲に設定することができる。このように設定した場合、端末機器3の位置が上記許容範囲内であると、端末機器3を携帯した訪問者Aが訪問先にいることが推測される。したがって、本実施の形態にかかる受付システム100では、端末機器3を携帯した訪問者Aが、訪問先に訪れていないのに受付システム100を操作する、などの悪戯や不正の発生を抑えることができる。
端末機器3の位置情報は、端末機器3がGNSSから取得した位置情報や、端末機器3が無線通信可能なビーコンや携帯電話機の基地局の識別情報であってよい。これにより、端末機器3の位置を容易に把握できる。
なお、端末機器3を携帯した訪問者AがY会社を訪問した場合も、上記と同様にして、Y会社用の受付用画面が端末機器3に表示される。つまり、訪問者Aは、登録されているどの会社を訪問しても、携帯している端末機器3に受付用画面が表示され、自身の端末機器3を用いて受付処理を行うことができる。これは、以降の第2の実施の形態も同様である。
<第2の実施の形態>
図5は、第2の実施の形態にかかる受付システム100の構成の一例を示した図である。図5では、図を簡潔にするために従来の受付システムの構成および受付処理の流れが除かれているが、図1と同様に、第2の実施の形態にかかる受付システム100のサーバ1も従来の受付システムにも用いることができる。
図5を参照して、第2の実施の形態にかかる受付システム100では、各拠点の受付位置には、拠点ごとに固有の、サーバ1へのアクセス先を示す画像ACが設置されている。拠点ごとに固有のアクセス先を示すアクセス情報は、たとえば、サーバ1のURIに、拠点の識別情報(IDx)を付加した情報(・・・(URI本体)・・・/IDx)である。
端末機器3は、アプリケーション321を動作させ、カメラ35で訪問先の受付位置に設置された画像ACを撮影する。そして、得られた撮影画像を解析することで、画像ACから、拠点の識別情報が付加されたサーバ1のアクセス情報を取得する(ステップS1)。そして、端末機器3は、取得したアクセス情報を用いてサーバ1にアクセスする(ステップS32)。拠点ごとに固有の、サーバ1のアクセス情報は、サーバ1が、端末機器3を携帯した訪問者Aの訪問先を識別するために用いられる情報の一例である。
第2の実施の形態にかかるサーバ1は第2の実施の形態にかかる受付システム100で用いられるデータベース122Bを有する。データベース122Bには、拠点の識別情報ごとに、端末機器3を携帯した訪問者Aの訪問先の拠点、及び、その拠点の会社用データが格納されている。図5の例では、識別情報IDxについて訪問先としてX会社、及び、X会社用データ、並びに、識別情報IDyについて訪問先としてY会社、及び、Y会社用データが格納されている。
好ましくは、拠点ごとに固有の、サーバ1のアクセス情報は、所定のタイミングで更新される。そのため、上記所定のタイミングで、各拠点に設置されている画像ACが変更されるとともに、データベース122Bに格納されている拠点の識別情報も変更される。所定のタイミングは、たとえば、一定の時間間隔などである。これにより、いったん端末機器3で取得したアクセス先を、異なるタイミングで再利用したり、他の端末機器に転送して用いられたりするといった不正な受付操作を効果的に防止できる。
第2の実施の形態にかかるサーバ1での取得処理111は、サーバ1にアクセスした端末機器3から、その端末機器3がサーバ1へのアクセスに用いたアクセス情報を取得する処理である。すなわち、端末機器3からのアクセスを受けたサーバ1は、アクセス先に含まれる識別情報IDxから訪問先をX会社と識別し、X会社用データを端末機器3に送信する(ステップS4)。以降の処理は、図1に示された第1の実施の形態にかかる受付システム100での受付処理と同じである。
図6は、第2の実施の形態にかかるサーバ1の制御部11が実行する受付処理の流れを表したフローチャートである。図6を参照して、サーバ1の制御部11は、端末機器3から、X会社に固有のアクセス情報を用いてアクセスを受け付けると(ステップS201でYES)、以降の処理に進む。制御部11は、アクセス情報に含まれる識別情報IDxを取得し、データベース122Bを参照して、識別情報IDxに対応付けられたX会社を、端末機器3を携帯する訪問者Aの訪問先と識別する(ステップS203)。
制御部11は、訪問先と識別したX会社の会社用データをデータベース122Bから読み出して、端末機器3に送信する(ステップS205)。
なお、ステップS205で端末機器3に受付用画面を表示させた後のステップS209~S213の処理は、図4のステップS109~S113の処理と同じであるため、説明を繰り返さない。
<実施の形態の効果>
第2の実施の形態にかかる受付システム100では、拠点ごとに固有の、サーバ1へのアクセス先が設定されており、そのアクセス情報を用いて訪問者Aの訪問先が識別される。これにより、サーバ1は、訪問先を容易に識別することができる。その結果、端末機器3に表示させるべき受付用画面を容易に決定できる。また、訪問者Aが訪問先を指定する煩雑な操作が不要となる。その結果、訪問者Aの利便性を向上させることができる。また、拠点ごとに任意の受付用画面を用意しておくことができる。その結果、訪問先側の利便性も向上させることができる。
<変形例1>
端末機器3に表示させる受付用画面は、時間帯によって変化させてもよい。たとえば、施設等の開業時間内と開業時間外とで異なる受付用画面としてもよい。またたとえば、家人が在宅の時間帯と不在の時間帯とで異なる受付画面としてもよい。
図7は、第1の変形例にかかる受付システム100で用いられるデータベース122に格納されている会社用データの一例を表した図である。図7を参照して、第1の変形例において、会社用データは、時間帯ごとに異なる。具体的に、図7の例では、X会社用データとして、時間帯T1-T2に関連付けられたデータと、時間帯T2-T3に関連付けられたデータとが格納されている。
第1の変形例にかかるサーバ1の制御部11において、判定処理116は、端末機器3のアクセス時点が属する時間帯に基づいて、端末機器3に送信する会社用データを判定する処理を含む。
第1の変形例にかかるサーバ1では、図5のステップS107、又は、図7のステップS205において、データベース122A、又は、122Bに格納されているX会社用データのうち、端末機器3のアクセス時点が属する時間帯に対応付けられているデータを読み出して端末機器3に送信する。
第1の変形例にかかる受付システム100では、時間帯ごとに受付用画面を設定しておくことができる。そして、第1の変形例にかかる受付システム100では、訪問者Aが携帯する端末機器3でサーバ1にアクセスしたタイミングに応じた受付用画面を端末機器3に表示させる。これにより、拠点側の利便性を向上させることができる。
たとえば、各拠点では、開業時間内には図1に示されたような対応者Bを呼び出すための受付用画面を端末機器3に表示させ、開業時間外では受付が終了した旨を表示したり、対応者Bへの伝言の入力を受け付けたりする受付用画面を端末機器3に表示させることが可能である。またたとえば、家人が在宅の時間帯には家人を呼び出すための受付用画面を端末機器3に表示させ、不在の時間帯には家人への伝言の入力を受け付ける受付用画面を端末機器3に表示させることが可能である。
なお、時間帯ごとの受付用画面は、拠点側がサーバ1にアクセスして所定の操作を行うことで設定可能であってもよい。そのため、たとえば個人の住宅において夜間など、訪問者の対応をしたくない時間帯や、女性や子供などの訪問者の対応をしたくない家人しか在宅していない時間帯などを、家人への伝言の入力を受け付ける受付用画面を端末機器3に表示させる、などの設定も可能である。これにより、本受付システム100を個人宅に導入することによって、プライバシーやセキュリティをより高めることができる。
<変形例2>
端末機器3への受付用画面の表示は、必ずしも訪問者Aが訪問先にいるときにのみに行われるものではなく、訪問先から多少、離れた位置にいるときに行われてもよい。たとえば、訪問先に到着する少し前に、訪問予定として端末機器3に受付用画面を表示させて受付を行うことも想定される。
図8(A)は、第2の変形例にかかる受付システム100で設定されている許容範囲を説明するための図、図8(B)は、許容範囲ごとの会社用データの一例を表した図である。図8(A)を参照して、第2の変形例において、X会社用データは、X会社を基準として設定された許容範囲ごとに設定される。一例として、X会社に対しては、X会社の位置を中心とした第1の範囲P1、及び、第1の範囲P1よりX会社から遠い範囲である第2の範囲P2が設定される。図8(B)を参照して、X会社用データとして、第1の範囲P1に関連付けられたデータと、第2の範囲P2に関連付けられたデータとが格納されている。
第2の変形例にかかるサーバ1の制御部11において、判定処理116は、端末機器3のアクセス時点における位置が第1の範囲P1に属するか、又は、第2の範囲P2に属するかを判定する。そして、その判定結果に基づいて、端末機器3に送信する会社用データを判定する処理を含む。
第2の変形例にかかるサーバ1では、図5のステップS107、又は、図7のステップS205において、データベース122A、又は、122Bに格納されているX会社用データのうち、端末機器3のアクセス時点の位置が属する許容範囲に対応付けられているデータを読み出して端末機器3に送信する。
なお、許容範囲が広くなると、設定された許容範囲が他の拠点の許容範囲と少なくとも一部重複することもある。そこで、第2の変形例にかかるサーバ1では、図5のステップS105、又は、図7のステップS203において、端末機器3のアクセス時における位置が属する許容範囲が複数の拠点に重複した許容範囲であった場合に、当該複数の拠点を訪問者Aの訪問先の候補と識別し、その中から、ユーザによる訪問先の選択を受け付ける。そして、ユーザから訪問先として1つの拠点(X会社)の選択を受け付けると、訪問先をX会社と識別する。
第2の変形例にかかる受付システム100では、拠点の位置を基準として、任意の範囲を許容範囲として設定することができる。これにより、訪問者Aが訪問先にいるときにのみならず、訪問先から多少離れた位置にいるときにも訪問先への受付を可能にする。たとえば、許容範囲を、訪問先を中心とした、徒歩5分程度の距離の範囲と設定しておくことで、訪問者Aが訪問先に到着する少し前に受付処理が実行される。その結果、対応者Bは後少しで訪問者Aが訪問することを知ることができ、事前に準備をする、などの行動がとりやすい。
さらに、第2の変形例にかかる受付システム100では、同一の拠点について、許容範囲に応じて異なる受付用画面を設定しておくことができる。そして、第2の変形例にかかる受付システム100では、訪問者Aが携帯する端末機器3でサーバ1にアクセスしたときの位置の属する許容範囲に応じた受付用画面を端末機器3に表示させることができる。
これにより、端末機器3と訪問先との間隔に応じた、異なる受付用画面を端末機器3に表示させることができる。たとえば、端末機器3と訪問先との間隔が大きい場合には到着予定時刻の入力を受け付けること、間隔が中間程度である場合には訪問先に用意してほしいものの入力を受け付けること、間隔が短い場合には対応者Bの指定を受け付けること、などが想定される。その結果、訪問者Aは、訪問先に到着するまでの期間によって異なる操作が可能になり、訪問者A側の利便性も向上させることができる。
<変形例3>
画像ACに示されたアクセス情報には、有効期間が設定されていてもよい。この場合、サーバ1は、アクセス情報ごとに有効期間を記憶している。有効期間は、たとえば、日や時間などである。たとえば、サーバ1に対して特定のアクセス情報によってアクセスすることで表示される管理画面に対して操作するなどして、アクセス情報ごとに設定可能である。
サーバ1の制御部11は、端末機器3からアクセス情報を用いたアクセスを受け付けると、端末機器3からのアクセス情報に対して設定されている有効期間内か否かを判定し、有効期間内である場合に、訪問先と識別した会社の会社用データを端末機器3に送信する。
画像ACから取得したアクセス情報の使用が、訪問先への訪問後も無制限に許容されると、使い回し、いたずらに利用されるおそれがある。この点、アクセス情報に有効期限を設定することによって、有効期間外においてはそのアクセス情報を用いたサーバ1へのアクセスが許容されなくなる。その結果、アクセス情報の事後的な使用が効果的に防止される。
第3の変形例は、第1の実施の形態、又は、第2の実施の形態と組み合わされてもよい。すなわち、第1の実施の形態と組み合わせる場合、サーバ1の制御部11は、図4の受付処理において、端末機器3からアクセス情報を用いてアクセスを受け付けると(ステップS101でYES)、そのアクセス情報に設定された有効期間内であり、かつ、端末機器3の位置情報がX会社に対して設定されている許容範囲Pに含まれている場合に(ステップS103でYES)、訪問者Aの訪問先をX会社と識別して、X会社の会社用データを端末機器3に送信する(ステップS107)。これにより、X会社への受付を端末機器3の位置情報と有効期間との二重で確認することができ、セキュリティを向上させることができる。
また、第2の実施の形態と組み合わせる場合、サーバ1の制御部11は、端末機器3からアクセスを受けると、アクセス先に含まれる識別情報IDxから訪問先をX会社と識別するとともに、識別情報IDxを含むアクセス先に設定された有効期間内である場合に、X会社用データを端末機器3に送信する。これにより、訪問先ごとにアクセスの有効期間を設けることができ、より柔軟な受付システムとすることができる。
<変形例4>
なお、第3の変形例に示された、アクセス情報に対して有効期間を設定することは、受付システムに限定されず、一般的なアクセス情報にも適用することができる。たとえば、特定の期間のみ開設しているウェブサイト(応募用のサイト等)のアクセス情報に、その特定の期間を有効期間として設定しておくことで、当該期間外のそのアクセス情報を用いたアクセスを許容しないようにできる。
<変形例5>
また、第1の実施の形態に示された、サーバ1において、アクセスした端末機器3の位置情報に基づいて処理を決定することは、受付システム100以外にも応用することができる。すなわち、特定の処理を実行するためのサーバ1において、端末機器3からアクセスを受けた場合に当該端末機器3の位置情報を取得し、位置情報は所定の許容範囲に含まれる場合に、上記特定の処理を実行するような処理システムが構築されてもよい。特定の処理は、たとえば、端末機器3のユーザからのサーバ1に対する指示入力を受け付けるための操作画面を端末機器3に表示し、その操作画面に対する指示入力に従う処理を実行することである。
上記の処理システムは、特定の位置にいるユーザの携帯する端末機器3に対して処理を実行することができるシステムである。たとえば、利用直前に行う(乗り物や施設などの)予約システムや、地域限定の応募システム、などである。この場合、サーバ1が、端末機器3が許容範囲内である場合に上記特定の処理を実行することで、端末機器3のユーザが乗り物や施設から所定範囲の近傍、又は、限定された地域にいる場合にのみ、特定の処理を行うことができる。
<変形例6>
本受付システム100では、サーバ1へのアクセス情報が画像ACによって示され、端末機器3は画像ACからアクセス情報を読み取るものとしている。そのため、受付される側において画像ACを任意の位置に設置することで、任意の位置でアクセス情報を提供することができる。言い換えると、受付される側において受付の位置を任意にすることができる。
そこで、第1の実施の形態及び第2の実施の形態に示されたように、訪問者Aの訪問先は、特定の施設などの拠点に限定されるものではなく、受付される側において任意に設定することができる。たとえば、屋外でのイベント(登山、マラソン、釣り、等)において、集合場所に画像ACを設置しておく(たとえば、壁面や樹木や岩肌に画像ACを印刷した用紙を貼り付けておく、等)ことで、その位置にて訪問者Aの受付処理を可能にする。また、時期や期間によって拠点が変更するような場合(各種イベント等)や、受付用の装置を設置できない屋外設備(公園の遊具や釣り船等)などにも、必要な時に近傍に画像ACを設置しておくことで、その位置にて訪問者Aの受付処理を可能にする。
<第3の実施の形態>
以上の実施の形態では、サーバ1でのみ受付処理を実行するものとしているが、少なくとも一部、又は、すべてが、端末機器3の制御部31でアプリケーション321に従って実行されてもよい。つまり、受付処理のすべてが端末機器3のアプリケーション321によって実行されてもよいし、端末機器3のアプリケーション321とサーバ1のプログラム121とが連携することによって実行されてもよい。
<変形例7>
以上の実施の形態では、サーバ1へのアクセス情報がURIや二次元コードなど画像ACによって示されるものとしているが、アクセス情報は他の形態であってもよい。たとえば、アクセス情報はURIなどの文字列で表されるものであって、訪問者Aが端末機器3のブラウザに直接入力、又は、検索し、入力することにしてもよい。アクセス情報が入力されたブラウザによって端末機器3はサーバ1にアクセスし、それによって端末機器3に受付システム用の画面が表示されてもよい。この場合、端末機器3の位置情報がブラウザ経由でサーバ1に送信され、サーバ1では、その位置情報に基づいて訪問先が識別されてもよい。
なお、第3の実施の形態においては、アプリケーション321がサーバ1のアクセス情報を記憶しておき、アプリケーション321がサーバ1に対して端末機器3の位置情報を送信してもよい。この場合、サーバ1は、端末機器3の位置情報に基づいて訪問先を識別することができる。
[3.付記]
なお、本実施の形態の他の局面に従うと、次のようなサーバが含まれる。すなわち、
(1)端末機器からアクセス時における位置情報を取得し、
前記端末機器の前記アクセス時における位置が予め設定された許容範囲内である場合に、特定の処理を実行する、サーバ。
(2)アクセス情報の有効期間を記憶し、
端末機器からの前記アクセス情報を用いたアクセスが前記有効期間内である場合に、特定の処理を実行する、サーバ。
(3)前記特定の処理は、前記サーバに対する指示入力を受け付ける操作画面を前記端末機器に表示する処理を含む、(2)または(3)に記載のサーバ。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
1 サーバ
3 端末機器
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 ディスプレイ
35 カメラ
36 指示入力部
100 受付システム
111 取得処理
112 受付処理
113 識別処理
114 表示処理
115 取次処理
116 判定処理
121 プログラム
122,122A,122B データベース
311 取得処理
312 通信処理
313 表示処理
321 アプリケーション
A 訪問者
B 対応者
SC 受付用画面

Claims (11)

  1. 住宅に設置された、アクセス情報を表すコードと、
    通信可能なサーバと、を備え、
    前記アクセス情報は、前記サーバへのアクセス情報を含み、
    前記コードは、複数の住宅に共通であり、
    前記サーバは、
    前記コードを読み取った、前記住宅の訪問者の携帯する端末機器からのアクセスによって前記端末機器から取得される情報を用いて前記住宅を識別し、
    識別された前記住宅についての、前記サーバに記憶されている情報に基づいて、前記端末機器に前記訪問者の来訪時の操作を受け付ける受付用画面を表示させ、
    前記端末機器から前記受付用画面に対する操作を示す操作情報を受け付けることによって、前記訪問者の来訪を、予め規定された対応者に対して報知し、
    前記アクセスによって前記端末機器から取得される情報は、前記住宅において前記端末機器によって取得される情報である
    受付システム。
  2. 前記コードは、前記住宅に設置されたプレートの表面に表されている
    請求項1に記載の受付システム。
  3. 前記アクセスによって前記端末機器から取得される情報は、前記端末機器の、前記コードを読み取った際の位置情報を含み、
    前記サーバに記憶されている情報は、前記住宅についての前記受付用画面の表示を許容する許容範囲を含み、
    前記端末機器から取得される情報を用いて前記住宅を識別することは、前記位置情報に示される位置が前記許容範囲に含まれるか否かを判定することを含む
    請求項1又は2に記載の受付システム。
  4. 前記受付用画面は時間帯に応じて設定可能であって、
    前記端末機器に前記受付用画面を表示させることは、前記アクセスがなされたタイミングに応じた前記受付用画面を表示させることを含む
    請求項1~のいずれか一項に記載の受付システム。
  5. 住宅に訪問した訪問者を受け付ける方法であって、
    前記住宅に、サーバへのアクセス情報を含むアクセス情報を表すコードが設置されており、
    前記コードは、複数の住宅に共通であり、
    前記コードを、前記訪問者の携帯する、前記コードを読み取り可能な読取部を有する端末機器によって読み取り、
    前記端末機器が前記アクセス情報を用いて前記サーバにアクセスし、
    前記アクセスによって前記端末機器から取得される情報を用いて識別された前記住宅についての、前記サーバに記憶されている情報に基づいて、前記端末機器が前記訪問者の来訪時の操作を受け付ける受付用画面を表示し、
    前記端末機器が前記受付用画面に対して操作を受け付けることによって、前記訪問者の来訪が、予め規定された対応者に対して報知される、ことを含み、
    前記アクセスによって前記端末機器から取得される情報は、前記住宅において前記端末機器によって取得される情報である
    受付方法。
  6. 前記読取部はカメラを含み、
    前記コードを読み取ることは、前記コードを撮影することを含む
    請求項に記載の受付方法。
  7. 住宅に設置された、アクセス情報を表すコードを読み取った端末から送信された情報を処理するためのサーバであって、
    前記アクセス情報は、前記サーバへのアクセス情報を含み、
    前記コードは、複数の住宅に共通であり、
    前記コードを読み取った、前記住宅の訪問者の携帯する端末機器からのアクセスによって前記端末機器から取得される情報を用いて前記住宅を識別し、
    識別された前記住宅についての、前記サーバに記憶されている情報に基づいて、前記端末機器に前記訪問者の来訪時の操作を受け付ける受付用画面を表示させ、
    前記端末機器から前記受付用画面に対する操作を示す操作情報を受け付けることによって、前記訪問者の来訪を、予め規定された対応者に対して報知し、
    前記アクセスによって前記端末機器から取得される情報は、前記住宅において前記端末機器によって取得される情報である
    サーバ。
  8. サーバへのアクセス情報を表すコードの使用方法であって、
    前記コードは、複数の住宅に共通であって、前記住宅に設置可能なプレートの表面に表され、
    前記住宅の訪問者の携帯する端末機器は、前記コードを読み取ることにより前記サーバにアクセス可能になり、
    前記サーバへのアクセスによって前記端末機器から取得される情報を用いて識別された前記住宅についての、前記サーバに記憶されている情報に基づいて、前記端末機器に、前記訪問者の来訪時の操作を受け付ける受付用画面が表示され、
    前記端末機器が前記受付用画面に対して操作を受け付けることによって、前記訪問者の来訪が、予め規定された対応者に対して報知される、ことを含み、
    前記アクセスによって前記端末機器から取得される情報は、前記住宅において前記端末機器によって取得される情報である
    コードの使用方法
  9. サーバへのアクセス情報を表すコードの使用方法であって、
    前記コードは、複数の住宅に共通であって、前記住宅に設置可能なプレートの表面に表され、
    前記住宅の訪問者の携帯する端末機器は、前記コードを読み取ることにより前記サーバにアクセス可能になり、
    前記サーバへのアクセスによって前記端末機器から、予め登録された複数の住宅の候補の中から前記住宅を識別するために用いられる情報が取得され、
    取得された前記情報を用いて、前記予め登録された複数の住宅の候補の中から前記住宅が識別され、
    前記識別された前記住宅用の受付用画面であって、前記識別された前記住宅の対応者を呼び出すための操作を前記訪問者から受け付ける受付用画面が前記端末機器に表示され、
    前記受付用画面に対する前記訪問者の操作を受け付けると、前記対応者に、前記訪問者の来訪が報知される、ことを含み、
    前記アクセスによって前記端末機器から取得される情報は、前記住宅において前記端末機器によって取得される情報である
    コードの使用方法
  10. 前記コード、住宅に設置可能なプレートの表面に表されている
    請求項8又は9に記載のコードの使用方法
  11. 前記プレートは住宅に取り付けられている
    請求項10に記載のコードの使用方法
JP2019042380A 2019-03-08 2019-03-08 受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法 Active JP7004683B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019042380A JP7004683B2 (ja) 2019-03-08 2019-03-08 受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019042380A JP7004683B2 (ja) 2019-03-08 2019-03-08 受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018090589A Division JP6496863B1 (ja) 2018-05-09 2018-05-09 サーバ及び受付用画面の表示方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019198062A JP2019198062A (ja) 2019-11-14
JP2019198062A5 JP2019198062A5 (ja) 2020-11-19
JP7004683B2 true JP7004683B2 (ja) 2022-01-21

Family

ID=68538017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019042380A Active JP7004683B2 (ja) 2019-03-08 2019-03-08 受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7004683B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102085A (ja) 2003-09-26 2005-04-14 Ntt Docomo Inc 端末装置、宅内制御装置、及び、来訪通知システム
JP2006164060A (ja) 2004-12-09 2006-06-22 Seiko Instruments Inc 呼出サーバ、印刷装置、及び呼出方法
US20160241660A1 (en) 2014-08-26 2016-08-18 Hoang Nhu Sensors and systems for iot and ifttt applications and related methods
JP2016529742A (ja) 2013-06-26 2016-09-23 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated モバイルデバイスロケーションの通信
CN106340103A (zh) 2016-08-30 2017-01-18 厦门狄耐克电子科技有限公司 一种小区门禁控制方法和小区门禁控制系统
US20170034689A1 (en) 2015-07-31 2017-02-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling visitor call in home network system
CN107786762A (zh) 2017-08-28 2018-03-09 惠州市企帮互联网有限公司 一种网络门铃系统及操作方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI20105973A0 (fi) * 2010-09-22 2010-09-22 Ib Tietotaulu Oy TEHTÄVÄNHALLINTAMENETELMÄ JA ûJÄRJESTELY
KR101183681B1 (ko) * 2010-12-09 2012-09-21 주식회사 씽크리얼스 위치 기반 서비스를 이용한 휴대용 단말기의 체크인 시스템 및 이를 이용한 체크인 방법

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102085A (ja) 2003-09-26 2005-04-14 Ntt Docomo Inc 端末装置、宅内制御装置、及び、来訪通知システム
JP2006164060A (ja) 2004-12-09 2006-06-22 Seiko Instruments Inc 呼出サーバ、印刷装置、及び呼出方法
JP2016529742A (ja) 2013-06-26 2016-09-23 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated モバイルデバイスロケーションの通信
US20160241660A1 (en) 2014-08-26 2016-08-18 Hoang Nhu Sensors and systems for iot and ifttt applications and related methods
US20170034689A1 (en) 2015-07-31 2017-02-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling visitor call in home network system
CN106340103A (zh) 2016-08-30 2017-01-18 厦门狄耐克电子科技有限公司 一种小区门禁控制方法和小区门禁控制系统
CN107786762A (zh) 2017-08-28 2018-03-09 惠州市企帮互联网有限公司 一种网络门铃系统及操作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019198062A (ja) 2019-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11544978B2 (en) Electronic access control and location tracking system
CN107004312B (zh) 用于提供进入建筑物中的访客受控通路的方法
US9424699B2 (en) Electronic access control and location tracking system
US11582711B2 (en) Systems, devices, methods, and program products enhancing structure walkthroughs
KR101507594B1 (ko) 식별 수단을 이용한 안전 출입 시스템 및 그 동작방법
JP5003307B2 (ja) 混雑情報提供システム
JP2002354522A (ja) 位置情報表示システム及びその表示方法並びに位置決定方法
WO2019216356A1 (ja) サーバ及び受付用画面の表示方法
JP2009118355A (ja) 個人情報管理システム、移動通信端末、個人情報管理方法及び制御プログラム
JP6163335B2 (ja) 身分証明システムおよび身分証明方法
JP7004683B2 (ja) 受付システム、受付方法、サーバ、及び、コードの使用方法
JP2011014048A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2011137757A (ja) 移動通信装置及び自動送信方法並びに自動送信プログラム
US20230199707A1 (en) Systems, Devices, Methods, and Program Products Enhancing Structure Walkthroughs
JP2007323531A (ja) 来訪者応対システム
KR20150000442A (ko) 식별 수단을 이용한 안전 출입 시스템 및 그 동작방법
KR20220161724A (ko) Gps 기반의 위치 공유 시스템
KR20090013466A (ko) 위치정보 제공 시스템 및 그 제어방법과, 그 시스템에사용되는 위치관리 서버
JP2011015308A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201006

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7004683

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150