JP5588466B2 - タッチパネルの配線構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス基板の平面上にセンサー電極を外部接続部まで引き出すメタル配線パターンが配線されたタッチパネルの配線構造に関し、更に詳しくは、一方側がセンサー電極に接続する連結パターンの他方側に、絶縁コートに形成されたスルーホールを介してメタル配線パターンが接続するタッチパネルの配線構造に関する。
タッチパネルは、入力操作領域に接近、若しくは接触する入力操作体の操作位置を検出して上位処理装置へ出力する入力デバイスであり、その検出原理によって、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式など種々の方式に分けられる。このうち、抵抗膜方式や静電容量方式のタッチパネルは、入力操作領域となる絶縁基板上に入力操作体の接近や接触を検知する1又は複数のセンサー電極が形成され、各センサー電極は、入力操作領域の周囲に配線される配線パターンによって、センサー電極は外部接続部まで引き出され、入力操作によりセンサー電極に発生する電気信号が、配線パターンと外部接続を介して入力操作位置を検出する外部検出回路に出力される。
このようなタッチパネルは、通常、その内方に配置される液晶パネルなどの表示装置とともに用いられ、表示装置の表示を見ながらタッチパネルの入力操作領域へ入力操作を行うので、絶縁基板は透明なガラス基板で形成され、センサー電極には、透明導電製材料であるITO(酸化インジウム錫)被膜などが使用されている。一方、入力操作によりセンサー電極に発生し配線パターンに流れる電気信号は微弱であるので、配線パターンには、透明性が要求されるセンサー電極より更に単位長さあたりの抵抗値が低いMAM(Mo(モリブデン)・Al(アルミニウム)・Mo)を積層させた三層構造の金属)等の導電性金属材料が用いられている。
また、配線パターンに流れる電気信号が微弱であるので、周囲の静電容量の変化やノイズによる影響を減じるために、その周囲をグランドパターンで囲っているタッチパネルが知られている(特許文献1)。
従って、図6、図7に示すように、配線パターン101とセンサー電極102との間にグランドパターン103が形成されている場合には、絶縁コート104を介してグランドパターン103を跨ぐ導電性の連結パターン105により、センサー電極102と引き出しパターン101間を電気接続する必要があった。
この従来のタッチパネルの配線構造100は、始めに、ガラス基板106上の表面全体にスパッタリングによりITOの薄膜を形成し、フォトリソグラフィ法を用いて、センサー電極102、配線パターン101及びグランドバターン103を形成するガラス基板106上の領域を残してITOの薄膜をエッチングしてパターンニングする。
同様の工程で、MAMの薄膜及び絶縁合成樹脂の薄膜をパターンニングし、図7に示すように、センサー電極102、配線パターン101及びグランドバターン103が絶縁合成樹脂からなる絶縁コート104で覆われ、絶縁コート104のセンサー電極102と配線パターン105の上方の一部の絶縁コート104がエッチングで除去され、一対のスルーホールTH1、TH2が形成される。ここで、配線パターン101とグランドパターン103の形成領域には、同一のMAMの薄膜がパターンニングして形成されるが、外部接続部110まで配線したパターンを配線パターン101とし、一部を接地させたパターンをグランドパターン103とする。
スルーホールTH1とTH2の内底面には、それぞれセンサー電極102を形成するITOの薄膜と配線パターン101を形成するMAMの薄膜が臨み、スルーホールTH1、TH2の内底面とその間の絶縁コート104上に連続して導電性の連結パターン105を形成することにより、グランドバターン103を乗り越えて、センサー電極102と配線パターン101が連結パターン105により電気接続される。その後、表面全体を絶縁性のトップコート107で覆い、タッチパネルが製造される。
特開2004−355545号公報
上述のタッチパネルの配線構造100では、絶縁コート104の薄膜をエッチングして、スルーホールTH1、TH2を形成するが、細幅の配線パターン101上にスルーホールTH2を形成しなければならないので、微細加工が要求される。フォトレジスト塗布後にフォトリソグラフィ技術によりパターンニングを行い、その後、ウェットエッチングにより、TH1、TH2を形成し、さらに、エッチング工程の残渣の除去を目的として、ドライエッチングによる洗浄を行い、最終的に、TH1、TH2が形成される。
スルーホールTH2の内底面は、連結パターン105により覆われるまで、配線パターン101を構成するMAMの薄膜が直接露出するので、加工工程でケミカルアタックを受けやすい。加えて、スルーホールTH2の内底面に臨むMAMの薄膜は、スルーホールTH2の形成過程でドライエッチングによる酸化がすすみ、その後にスルーホールTH2の内底面に形成される連結パターン101との密着性が損なわれ、接続不良の原因となる恐れがあった。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、配線パターン上の絶縁コートをエッチングしてスルーホールを形成しても、配線パターンと連結パターンとが確実に電気接続するタッチパネルの配線構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1のタッチパネルの配線構造は、絶縁基板の平面上に配線され、前記平面上に形成されたセンサー電極と外部接続部とを電気接続する配線パターンと、センサー電極と配線パターンとの間を横切る導電パターンと、導電パターンと配線パターンを覆う絶縁コートと、絶縁コートを介して導電パターンを跨ぎ、一方側がセンサー電極に接続し、他方側が配線パターン上の絶縁コートに形成されたスルーホールを介して配線パターンに電気接続する連結パターンとを備え、配線パターンは、メタル配線パターンの表面に酸化金属薄膜層を有して形成され、スルーホール内において、前記連結パターンは、表面が露出した前記酸化金属薄膜層に接続され、前記酸化金属薄膜層は、前記メタル配線パターン上に積層して形成され、前記酸化金属薄膜層と前記メタル配線パターンとが、フォトリソグラフィ法を用いた同一のパターンニング工程で形成されることを特徴とする
本発明の配線構造は、配線パターン上のスルーホールの内底面に、金属薄膜よりも加工工程でのケミカルアタックによるダメージを受けにくい酸化金属薄膜層が臨んだ状態で連結パターンと接続されるので、連結パターンとの密着性が損なわれない。配線パターンは、メタル配線パターンの少なくとも一部に酸化金属薄膜層を有して形成されており、連結パターンとスルーホールに臨む酸化金属薄膜層を介してセンサー電極に電気接続する。
また、メタル配線パターンを形成する金属皮膜上に酸化金属薄膜層を形成する酸化金属被膜を成膜し、フォトリソグラフィ法を用いた同一のパターンニング工程で、配線パターンの周囲を同時にエッチングし、メタル配線パターン上に酸化金属薄膜層が積層された配線パターンを一度のパターンニング工程で形成できる。
請求項のタッチパネルの配線構造は、メタル配線パターンがモリブデンとアルミニウムを含む導電材料で形成されることを特徴とする。
モリブデンとアルミニウムは、スパッタリングのターゲット材料として成膜が容易であり、酸化インジウム錫被膜等の酸化金属薄膜層に対して電気的接触特性に優れる。尚、モリブデンとアルミニウムを含む導電材料として、Mo又はMo合金・Al又はAl合金・Mo又はMo合金からなる3層構造を用いて、メタル配線パターンを形成してもよい。
請求項のタッチパネルの配線構造は、前記酸化金属薄膜層及び前記センサー電極が、ITO(Indium Tin Oxie)、IGO(Indium Gallium Oxide)、IZO(Indium ZinOxide)の内の一つであることを特徴とする。
これらは、光学特性、電気特性、耐久性などの点から本発明の用途に好適であり、また、エッチング特性の面からも、酸化金属薄膜層とメタル配線パターンを同一のパターニング工程で形成するのに適している。
請求項のタッチパネル配線構造の製造方法は、絶縁基板の平面上に、金属薄膜を形成する工程と、前記平面全体に酸化金属薄膜を形成させる工程と、前記金属薄膜と前記酸化金属薄膜とをエッチングすることによって、前記酸化金属薄膜のみからなるセンサー電極と前記金属薄膜と前記酸化金属薄膜とが積層してなる導電パターンと配線パターンとを一度に形成する工程と、前記センサー電極と前記導電パターンと前記配線パターンとを覆う絶縁コートを形成する工程と、前記絶縁コートの一部をドライエッチングして除去することによって、前記配線パターンをなす酸化金属薄膜が露出するスルーホールを形成する工程と、前記絶縁コートを介して前記導電パターンを跨ぎ、一方側が前記センサー電極に接続し、他方側が前記スルーホールを介して前記配線パターンに電気接続する連結パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする。
メタル配線パターンを形成する金属皮膜上に、酸化金属薄膜層を形成する酸化金属被膜を成膜する。
請求項1の発明によれば、酸化金属薄膜層が臨むスルーホールに対して連結パターンが接続されているので、スルーホールを形成する過程におけるスルーホールの内底面のケミカルアタック、もしくは、酸化による劣化がなく、スルーホールでの配線パターンの酸化金属薄膜層と連結パターンとの電気接続不良が生じることがない。
また、メタル配線パターン上に酸化金属薄膜層が積層された配線パターンを一度のパターンニング工程で形成できる。
請求項の発明によれば、メタル配線パターンを高精度で配線でき、酸化金属薄膜層と安定して電気接続する。
請求項の発明によれば、良好な光学特性、電気特性、耐久性を得ることができる。
請求項の発明によれば、メタル配線パターン上に酸化金属薄膜層が積層された配線パターンを一度のパターンニング工程で形成できる。
本発明の参考例に係るタッチパネルの配線構造1のトップコート15の図示を省略した要部平面図である。 図1のA−A線に沿った位置で切断したタッチパネルの配線構造1の縦断面図である。 タッチパネルの配線構造1のスルーホールTHを形成する工程を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るタッチパネルの配線構造20の要部縦断面図である。 タッチパネルの配線構造20のスルーホールTHを形成する工程を示す縦断面図である。 従来のタッチパネルの配線構造100のトップコート107の図示を省略した要部平面図である。 図6のB−B線に沿った位置で切断したタッチパネルの配線構造100の縦断面図である。
以下、本発明の参考例に係るタッチパネルの配線構造1を、図1乃至図3を用いて説明する。本参考例では、携帯電話機などの電子機器の入力装置として取り付けられ、ガラス基板2の平面に沿って形成された透明センサー電極3の静電容量の変化から、そのセンサー電極3に接近する入力操作体の入力操作位置を検出する静電容量方式のタッチパネル10で説明する。
タッチパネル10のガラス基板2の平面には、多数のセンサー電極3が直交するXY方向に沿って互いに絶縁してマトリックス状に形成され、各センサー電極3は、それぞれ各センサー電極3に電気接続する配線パターン5によってガラス基板2の平面の一部の外部接続部4まで引き出されている。
全ての配線パターン5は、外部接続部4において整列して配線され、異方性導電接着剤等を介してフレキシブル配線基板の対応する電極に接続され、外部接続部4を介して各センサー電極3が、入力操作を検出する図示しない検出回路に接続される。センサー電極3に入力操作体が接近すると、そのセンサー電極3についての静電容量の変化を表す電気信号が発生し、検出回路は、その電気信号が発生したセンサー電極3の配置位置から入力操作位置を検出する。
配線パターン5に流れる電気信号が、周囲の浮遊容量の変化や、電磁ノイズの影響を受けないように、図1に示すように、配線パターン5の両側に沿って所定の間隔を隔ててグランドパターン6が形成されている。従って、特定の配線パターン5は、対応して電気接続するセンサー電極3との間にグランドパターン6が形成されている場合があり、このグランドパターン6と絶縁して配線パターン5とセンサー電極3間を電気接続するために、図2に示すように、絶縁コート7を介してグランドパターン6を跨ぐ連結パターン8により両者を電気接続している。
連結パターン8の両側をセンサー電極3と配線パターン5へ電気接続するために、連結パターン8の両側で、センサー電極3と配線パターン5上を覆う絶縁コート7に、それぞれスルーホールTH1、TH2が形成されている。配線パターン5は、酸化金属被膜から形成する酸化金属薄膜層51上に金属皮膜から形成するメタル配線パターン52がスルーホールTH2の部位を除いて積層して形成され、図2に示すように、スルーホールTH2の内底面には、酸化金属薄膜層51のみが露出している。
従って、連結パターン8は、その一方側でスルーホールTH1内に露出するセンサー電極3に接続し、他方側でスルーホールTH2内に露出する酸化金属薄膜層51に接続し、センサー電極3は、連結パターン8と酸化金属薄膜層51を介してメタル配線パターン52に電気接続する。
センサー電極3、連結パターン8及び配線パターン5が形成されたガラス基板2の平面側全体は、図2に示すように、透明な絶縁樹脂からなるトップコート9で覆われ、センサー電極3や配線パターン5が保護される。
以下、このタッチパネルの配線構造1についての製造工程を説明する。本実施の形態にかかる静電容量方式のタッチパネル10では、検出位置の検出分解能を上げるために、ガラス基板2の平面に多数のセンサー電極3を挟ピッチで互いに絶縁して配置する必要があり、また、各センサー電極3に電気接続する配線パターン5も、センサー電極3の周囲の限られた配線領域にセンサー電極3の数に相当する本数の配線パターン5を互いに絶縁して配線する必要があることから、これらのガラス基板2上に積層して形成される各部は、μm単位で成膜した皮膜を、フォトリソグラフィ法でパターンニングして形成する微細加工を繰り返して形成される。
始めに、化学強化したガラス基板2の平面上に、センサー電極3、グランドパターン6及び酸化金属薄膜層51となるITO(酸化インジウム錫)の皮膜をスパッタリングで成膜する。センサー電極3には、その内方に配置される表示装置の表示が目視でき、薄膜からパターニングしてガラス基板2上に形成容易である透明導電材料として、連結パターン8とともに、ITOを用いるので、酸化金属薄膜層51も同一のITOから形成することにより、センサー電極3の形成工程で酸化金属薄膜層51も形成できる。
続いて、ITOの皮膜全体をフォトレジストで覆い、フォトマスクによりセンサー電極3、グランドパターン6及び配線パターン5を形成する領域のみを露光し、他の部分をエッチングして、ITOからなるセンサー電極3、グランドパターン6の下地及び酸化金属薄膜層51をパターンニングする。
その後、スパッタリングでMAMの皮膜を表面全体に成膜し、フォトリソグラフィ法でパターンニングして、ITOからなるグランドパターン6の下地と酸化金属薄膜層51の上層に、MAMからなるグランドパターン6とメタル配線パターン52を形成する。MAMは、Mo(モリブデン)・Al(アルミニウム)・Moを積層させた三層構造の金属皮膜であり、下層に積層されたITOと、物理的、化学的、電気的接触特性に優れ、また電気抵抗率が低いことから、グランドパターン6や配線パターン5の単位長さあたりの抵抗値を低くすることかできる。ここで、メタル配線パターン52は、グランドパターン6の近傍で後述するスルーホールTH2が形成される部位を除く、酸化金属薄膜層51上に配線され、従ってスルーホールTH2が形成される部位には酸化金属薄膜層51が露出している。
センサー電極3とグランドパターン6と配線パターン5の表面は、スパッタリングでシリカ(SiO2)等の皮膜からなる絶縁コート7で覆われ、図3に示すように、グランドパターン6の両側のスルーホールTH1とスルーホールTH2が形成される部位の絶縁コート7は、フォトリソグラフィ法でのエッチングで取り除かれる。スルーホールTH1、TH2の形成には、微細加工精度及び安定した電気接続が要求されるので、エッチング後の絶縁コート7の残渣を除去するため、反応性ガスを吹き付けて絶縁コート7を気化させるドライエッチングで洗浄を行う。ドライエッチングにより、スルーホールTH1、TH2の内底面には、センサー電極3と酸化金属薄膜層51が露出するが、いずれもITOであるので、酸化がすすんで劣化するようなことがない。
また、本参考例によれば、絶縁コート7をエッチングして形成するスルーホールTH1、TH2の深さが同一となるので、同一のエッチング条件でスルーホールTH1、TH2を形成できる。
続いて、再びスパッタリングにより、ITOの被膜を成膜し、フォトリソグラフィ法で連結パターン8となる部分をパターンニングして残し、絶縁コート7を介してグランドパターン6に掛け渡される連結パターン8により、スルーホールTH1内のセンサー電極3とスルーホールTH2内の酸化金属薄膜層51とを電気接続する。スルーホールTH2以外の部分では、酸化金属薄膜層51上にメタル配線パターン52が積層されるので、センサー電極3は、低抵抗のメタル配線パターン52により外部接続部4へ引き出される。
尚、図2に示すセンサー電極3は、XY方向のいずれかに沿って配線される一方のセンサー電極3xであり、このセンサー電極3xに直交して配線される他方のセンサー電極3yは、センサー電極3xを覆う絶縁コート7上に、ITOの皮膜から上記連結パターン8とともに同一のパターンニング工程で形成される。従って、互いに絶縁して直交方向に配線されるセンサー電極3の製造工程に別の工程を加えずに、グランドパターン6を覆う絶縁コート7と連結パターン8を形成できる。
外部接続部4の各配線パターン5へフレキシブル配線基板の対応する電極を接続すると共に、配線パターン5の両側に所定間隔を隔てて形成されるグランドパターン6を接地し、外部接続部4を除く、表面の全体をロールコータなどを用いて透明な絶縁材料からなるトップコート9で覆い、タッチパネル10が製造される。
次に、本発明の実施の形態に係るタッチパネルの配線構造20を図4と図5で説明する。このタッチパネルの配線構造20は、メタル配線パターン211上に酸化金属薄膜層212を積層して配線パターン21とした構成でタッチパネルの配線構造1と異なるのみであり、タッチパネルの配線構造1と共通する構成については、同一の番号を付してその説明を省略する。
タッチパネルの配線構造20は、始めにセンサー電極3を形成する入力操作領域の周囲のガラス基板2上に、スパッタリングでMAMの皮膜を成膜しておく。
続いて、入力操作領域を含むガラス基板2の平面全体にITOの皮膜をスパッタリングで成膜し、フォトリソグラフィ法を用いて、センサー電極3、配線パターン21及びグランドパターンの部位を残してMAMとITOの皮膜をエッチングする。その結果、ITOからなるセンサー電極3と、MAMのメタル配線パターン211上にITOの酸化金属薄膜層212が積層する配線パターン21と、ITOで覆われたMAM
のグランドパターンが、一度のパターンニング工程で形成される。
その後、図5に示すように、参考例と同様の工程で形成した絶縁コート7のスルーホールTH1、TH2の部位を、ドライエッチングで洗浄する。このドライエッチングの工程でも、形成するスルーホールTH1、TH2の内底面には、それぞれITOのセンサー電極3と酸化金属薄膜層212が露出するので、MAMのメタル配線パターン211が酸化して劣化することがない。
絶縁コート7を介してグランドパターンを跨ぐ連結パターン8の両側は、スルーホールTH1内でセンサー電極3に接続し、スルーホールTH2内で酸化金属薄膜層212に接続するので、センサー電極3は、連結パターン8、酸化金属薄膜層212及び酸化金属薄膜層212に積層するメタル配線パターン211を介して、外部接続部4まで引き出される。
上述の各実施の形態では、センサー電極3の上方の絶縁コート7にスルーホールTH1を形成したが、連結パターン8をセンサー電極3に接続できれば、必ずしもスルーホールTH1を形成しなくてもよい。
また、連結パターン8は、グランドパターン6を絶縁して跨ぐ例で説明したが、センサー電極3と対応する配線パターン5、22間を、他の配線パターン5、22と絶縁して跨ぐ連結パターン8によって接続するものであっても本発明を適用できる。
また、上述の実施形態において、酸化金属薄膜層をITO薄膜、金属薄膜であるMAMをMo・Al・Moの3層構造で例記しているが、酸化金属薄膜層をITO、IGO、IZOの何れか、又は、必要によりこれらを積層した構造に、金属被膜であるMAMを、Mo又はMo合金・Al又はAl合金・Mo又はMo合金の3層構造に置き換えても何ら問題なく、ガラス基板上に薄膜を成膜する工程は、スパッタリングに限らず、真空蒸着法など他の方法で成膜してもよい。
配線パターンを他の導電パターンを跨いで対応するセンサー電極に接続させるタッチパネルの配線構造に適している。
1、20 タッチパネルの配線構造
3 センサー電極
5 配線パターン
6 グランドパターン(導電パターン)
7 絶縁コート
21 配線パターン
51 酸化金属薄膜層
52 メタル配線パターン
211 メタル配線パターン
212 酸化金属薄膜層
TH スルーホール

Claims (4)

  1. 絶縁基板の平面上に配線され、前記平面上に形成されたセンサー電極と外部接続部とを電気接続する配線パターンと、
    センサー電極と配線パターンとの間を横切る導電パターンと、
    導電パターンと配線パターンを覆う絶縁コートと、
    絶縁コートを介して導電パターンを跨ぎ、一方側がセンサー電極に接続し、他方側が配線パターン上の絶縁コートに形成されたスルーホールを介して配線パターンに電気接続する連結パターンとを備え、
    前記配線パターンは、メタル配線パターンの表面に酸化金属薄膜層を有して形成され、
    前記スルーホール内において、前記連結パターンは表面が露出した前記酸化金属薄膜層に接続され
    前記酸化金属薄膜層は、前記メタル配線パターン上に積層して形成され、前記酸化金属薄膜層と前記メタル配線パターンとが、フォトリソグラフィ法を用いた同一のパターンニング工程で形成されることを特徴とするタッチパネルの配線構造。
  2. 前記メタル配線パターンが、モリブデンとアルミニウムを含む導電材料で形成されることを特徴とする請求項に記載のタッチパネルの配線構造。
  3. 前記酸化金属薄膜層及び前記センサー電極は、ITO(Indium Tin Oxie)、IGO(Indium Gallium Oxide)、IZO(Indium ZinOxide)の内の一つであることを特徴とする、請求項1または2記載のタッチパネルの配線構造。
  4. 絶縁基板の平面上に、
    金属薄膜を形成する工程と、
    前記平面全体に酸化金属薄膜を形成させる工程と、
    前記金属薄膜と前記酸化金属薄膜とをエッチングすることによって、前記酸化金属薄膜のみからなるセンサー電極と前記金属薄膜と前記酸化金属薄膜とが積層してなる導電パターンと配線パターンとを一度に形成する工程と、
    前記センサー電極と前記導電パターンと前記配線パターンとを覆う絶縁コートを形成する工程と、
    前記絶縁コートの一部をドライエッチングして除去することによって、前記配線パターンをなす酸化金属薄膜が露出するスルーホールを形成する工程と、
    前記絶縁コートを介して前記導電パターンを跨ぎ、一方側が前記センサー電極に接続し、他方側が前記スルーホールを介して前記配線パターンに電気接続する連結パターンを形成する工程と、
    を含むことを特徴とするタッチパネル配線構造の製造方法。
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