JP6242710B2 - 入力装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力装置の製造方法に関し、特に入力領域に設けられた複数の電極部及び入力領域の周囲の非入力領域に設けられた配線部の製造方法に関する。
下記特許文献1には、入力装置の製造方法が開示されている。特許文献1に記載されている従来例の入力装置は、いわゆる静電容量式のタッチパネルであり、入力領域に設けられた電極部と、入力領域の周囲の非入力領域を引き回された配線部とを有して構成される。特許文献1には、薄膜技術及びフォトリソグラフィ技術を用いて電極部と配線部とを形成し、配線部を微細化して形成する製造方法が開示されている。
図13(a)〜図13(e)は、特許文献1に記載されている従来例入力装置の製造方法の課題を説明するための工程図である。図13(a)〜図13(e)の各左図は、各製造工程における入力装置の平面図であり、図13(a)〜図13(e)の各右図は、図13(a)の左図に示すA−A線で切断した部分縦断面図である。
図13(a)の工程では、基材101に透明導電層102と金属層103とを積層し、金属層103の上にレジスト層104を形成する。図13(a)左図に示すように、レジスト層104は、配線パターン104aとセンサパターン104bとを有して形成される。
図13(b)及び図13(c)の工程で、レジスト層104によって覆われていない金属層103及び透明導電層102をエッチングにより除去する。これにより、金属層103及び透明導電層102は、配線パターンとセンサパターンの形状に形成される。
図13(d)の工程では、レジスト層104の配線パターン104aを残してレジスト層104のセンサパターン104bを除去する。その後、センサパターンに露出する金属層103(図13(d)右図では点線で示す)をエッチングにより除去する。
その後、図13(e)の工程でレジスト層104の配線パターン104aを除去する。これにより、透明導電層102の上に金属層103を重ねた構造の複数の配線部105を形成することができる。
特開2011−186977号公報
しかしながら、図13(b)から図13(d)の工程で、配線部105の金属層103の側面が露出した状態で複数回のエッチングが繰り返される。この複数回のエッチング工程において、金属層103と透明導電層102とのイオン化傾向の差に起因する電池効果によって、特に金属層103の側面のエッチング(サイドエッチング)が進み易くなる。よって、レジスト層104aのパターン幅に対して金属層103の幅が非常に細い形状となり、安定して所定の幅に形成できないという課題が生じる。
特許文献1には、図13(d)の工程において、配線部105の金属層103の上面及び側面を覆ってレジスト層を設けて、複数回のエッチングを行う方法が記載されている。しかし、金属層103の側面にレジストを設けるために配線部105同士の間隔を大きくしなければならず、配線部105の挟ピッチ化が困難である。よって、入力装置の非入力領域の挟面積化に反するため適用できない場合がある。
さらに、図13各図に示すように、配線部105はそれぞれ異なる長さで形成されており、各配線に作用する電池効果の大きさが異なる。したがって、各金属層103サイドエッチング量が異なり、配線幅のばらつきが生じてしまう。
また、図13各図は、センサパターン104bがそれぞれ同じ大きさで形成されているが、センサパターン104bが異なる大きさで形成される場合がある。各配線に接続されるセンサパターン104bの大きさによっても電池効果が異なり、金属層103のサイドエッチング量のばらつきが生じ、配線幅を所定の形状に形成することが困難となる。
本発明は、上記課題を解決し、エッチング工程における配線部の幅の細りを低減するとともに、配線部の長さの違い、または電極部の面積の違いによる複数の配線部の幅のばらつきを抑制することができる入力装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の入力装置の製造方法は、基材と、前記基材の入力領域に形成された複数の電極部と、前記入力領域の周囲の非入力領域に設けられた複数の配線部とを有する入力装置の製造方法であって、
(a)複数の主電極部、及び前記複数の主電極部と離間する複数の副電極部を有する前記電極部を透明導電材料により形成するともに、金属材料を有し前記副電極部と接続された複数の前記配線部をエッチングにより形成する工程と、
(b)前記(a)の工程の後、前記主電極部と前記副電極部とを電気的に接続する工程とを有し、
複数の前記副電極部のそれぞれの面積を10μm以下に形成することを特徴とする。
これによれば、(a)の工程において主電極部と副電極部とが離間して形成された後に、(b)の工程において主電極部と副電極部とが接続されるため、配線部が主電極部と離間された状態でエッチング工程が行われる。したがって、配線部の金属材料と主電極部の透明導電材料との電池効果の発生を抑制して、配線部の幅の細りを低減することができる。特に副電極部の面積を10μm以下に形成することで、確実に配線の細りを低減することができる。また、配線部が主電極部と離間されているため、配線部の長さの違いや主電極部の面積の違いに起因する電池効果のばらつきを抑制して、複数の配線部の幅のばらつきを抑制することができる。
したがって、本発明の入力装置の製造方法によれば、エッチング工程における配線部の幅の細りを低減するとともに、配線部の長さの違い、または電極部の面積の違いによる複数の配線部の幅のばらつきを抑制することができる。
前記(a)の工程において、前記主電極部、前記副電極部及び前記配線部を、前記基材に形成された透明導電層と、前記透明導電層の上に形成された金属層とで形成し、前記配線部の上にレジストを設けて、前記主電極部及び前記副電極部の上の前記金属層を除去する工程を含むことが好適である。これによれば、配線部の金属層が複数回エッチングされる場合であっても、確実に配線部の幅の細りを低減するとともに、複数の配線部の幅のばらつきを抑制することができる。
前記(b)の工程の後に、前記複数の主電極部同士をブリッジ配線で接続する工程を有し、前記ブリッジ配線で接続する工程と同時に、前記主電極部と前記副電極部とを接続する工程を有することが好適である。これによれば、製造工程を簡略化することができる。
前記(a)の工程において、前記複数の主電極部を互いに離間して形成するとともに、前記主電極部に接続されて前記入力領域を引き回される引出配線部を形成し、前記(b)の工程において、前記複数の主電極部のそれぞれと前記副電極部とは引出配線を介して接続されることが好ましい。このように、主電極部同士をブリッジ配線で接続せず、各主電極部に引出配線が接続された構成であっても、配線部の幅の細りを低減するとともに、各配線部の幅のばらつきを抑制することができる。
前記主電極部と前記副電極部とを接続する接続部は、前記非入力領域に形成されることが好ましい。これによれば、接続部が操作者から視認されることを防止できる。
本発明の入力装置の製造方法によれば、エッチング工程における配線部の幅の細りを低減するとともに、配線部の長さの違い、または電極部の面積の違いによる複数の配線部の幅のばらつきを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。 図1のII−II線で切断して矢印方向から見たときの入力装置の断面図である。 (a)本実施形態の入力装置における電極部と配線部との接続の構成を説明するための部分拡大平面図、及び(b)図3(a)のIII−III線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。 本実施形態の入力装置の変形例を示す部分拡大平面図である。 本実施形態の入力装置の製造方法を説明するための工程図であり、図5(a)から図5(c)は、各工程における入力装置の断面図である。 図5(a)から図5(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図6(a)から図6(c)は、各工程における入力装置の断面図である。 図6(a)から図6(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図7(a)及び図7(b)は、各工程における入力装置の断面図である。 (a)本実施形形態の実施例における副電極部の面積と配線細り率との関係を示すグラフであり、(b)「配線細り率」を説明するための入力装置の製造工程における部分拡大断面図である。 本実施形形態の実施例における配線長と配線細り率との関係を示すグラフである。 第2の実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。 第3の実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。 図11のXII−XII線で切断して矢印方向から見たときの入力装置の部分拡大断面図である。 従来例の入力装置の製造方法を説明するための工程図である。
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施形態について説明をする。なお、各図面の寸法は適宜変更して示している。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。図2は、図1のII−II線で切断して矢印方向から見たときの入力装置の断面図である。
図2に示すように、本実施形態の入力装置10は、表面パネル17と、表面パネル17に粘着層18を介して貼り合わされた基材21とを有して構成される。表面パネル17は透光性の樹脂材料やガラスを用いて平板状に形成されており、図2に示すように、表面パネル17の裏面側(図2のZ2方向の面)両端部には着色された加飾層19が設けられている。加飾層19は表面パネル17の外周部において枠状に設けられており、加飾層19によって区分けされ、加飾層19に囲まれた領域が、入力操作を行う入力領域15である。また、入力領域15の外側(周囲)の加飾層19と重なる領域が非入力領域16である。
図1に示すように、基材21の入力領域15には複数の第1の電極部22及び複数の第2の電極部24が設けられており、基材21の非入力領域16には、第1の電極部22及び第2の電極部24と電気的に接続された複数の配線部29が設けられている。
図1に示すように、第1の電極部22は、X1−X2方向に間隔を設けて配置されており、X1−X2方向に隣り合う第1の電極部22同士はブリッジ配線26によって接続される。接続された複数の第1の電極部22は、X1−X2方向において延在するとともに、Y1−Y2方向において間隔を設けて複数本配列されている。また、第2の電極部24はY1−Y2方向において間隔を設けて配列されており、Y1−Y2方向に隣り合う第2の電極部24同士は幅細の連結部28によって接続されている。接続された複数の第2の電極部24は、Y1−Y2方向において延在するとともに、X1−X2方向において間隔を設けて複数本配列されている。
図2に示すように、連結部28とブリッジ配線26とが交差する部分において、連結部28を覆うように絶縁層27が設けられており、連結部28及び絶縁層27を跨がってブリッジ配線26が形成されている。
また、図1に示すように第1の電極部22及び第2の電極部24に接続された複数の配線部29は、基材21の非入力領域16を引き回されて、外部回路と接続するための外部接続端子30に接続される。外部接続端子30には、フレキシブルプリント基板(図示しない)等が接続される。なお、図2に示すように、配線部29は加飾層19と重なる位置に配置されているため外部から視認されない。
本実施形態において、基材21は、フィルム状の樹脂材料を用いて形成されており、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透光性樹脂材料が用いられる。また、第1の電極部22、及び第2の電極部24は、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透明導電材料を用いて形成されており、スパッタや蒸着等の薄膜法により形成される。配線部29は、Cu、Ag等の金属材料やCuNi等の合金材料を用いて形成される。
本実施形態の入力装置10において、操作者が入力操作を行う際に、表面パネル17の表面の入力領域15に、指などの被検出体を接触させて、または接触させずに近づけた場合に、第1の電極部22と第2の電極部24との間の静電容量と、各電極部と被検出体との間に形成される静電容量とが結合する。この静電容量変化に基づいて入力位置情報が検出される。
図3(a)は本実施形態の入力装置における電極部と配線部との接続の構成を説明するための部分拡大平面図であり、図3(b)は、図3(a)のIII−III線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。
図3(a)に示すように、第1の電極部22は、複数の主電極部22aと、主電極部222aと離間して形成された副電極部22bとを有して構成される。副電極部22bは、主電極部22aがブリッジ配線26により接続される方向(X1−X2方向)において、主電極部22aよりも外側に設けられる。図3(a)に示すように、主電極部22aと副電極部22bとは接続部31を介して電気的に接続されており、副電極部22bには配線部29が接続されている。
主電極部22a及び副電極部22bはいずれも、上述のITO等の透明導電材料を用いて形成されている。また、図3(b)に示すように、配線部29は、下地層としての透明導電層29aと、金属層29bとの積層構造を有しており、透明導電層29aは、副電極部22bと連続して一体に形成されている。金属層29bには、Cu、Ag等の低抵抗の金属材料やCuNi等の合金材料が用いられる。
また、図3には示していないが、第2の電極部24においても同様に主電極部24aと副電極部24bとを有して構成される。図1に示すように、Y1−Y2方向に連結された主電極部24aが延在する方向において、主電極部24aの外側(Y2方向)に離間して副電極部24bが設けられている。
このように、主電極部22a、24aと副電極部22a、24aとを離間して形成することにより、配線部29を形成する際に、配線部29と主電極部22a、24aとが離間された状態でエッチング工程を行うことができる。したがって、配線部29を構成する金属材料と主電極部22a、24aを構成する透明導電材料との間の電池効果が発生することを防止することができ、エッチング時における配線部29の幅の細りを低減することができる。電池効果とは、2つの異種導電材料が電気的につながった状態でエッチャント等の水溶液に浸漬した場合に、両材料間に電圧が発生し、卑な材料が腐食する現象である。
また、各配線部29に接続される主電極部22a、24aの合計面積が異なる場合であっても、配線部29のエッチング時には主電極部22a、24aと離間されるため、主電極部22a、24aの面積の違いによる配線部29の細りのばらつきを抑えることができる。さらに、副電極部22b、24bの面積を小さくすることにより、配線部29を構成する金属材料と副電極部22b、24bを構成する透明導電材料との間の電池効果が抑制される。よって、配線部29の長さの違いに起因する電池効果のばらつきが抑制され、複数の配線部29の幅のばらつきが抑制される。
なお本実施形態の入力装置10において、各電極部22、24と配線部29との接続の構成は、図1から図3に示すものに限定されず、他の態様であってもよい。図4は、本実施形態の変形例の入力装置であり、電極部と配線部との接続の構成を説明するための部分拡大平面図である。
図4に示すように、副電極部22b及び接続部31を非入力領域16に位置して設けることもできる。本実施形態の入力装置10において、入力操作は主電極部22a及び主電極部24aにより検出されるため、副電極部22bを非入力領域16に設けた場合であっても入力操作を良好に検出可能である。また、接続部31を非入力領域16に形成することにより、接続部31が外部から視認されることを防止できる。
図3(a)に示す副電極部22bと主電極部22aとは、ほぼ同じ幅を有して対向しているが、これに限定されない。例えば、図4に示すように、副電極部22bを配線部29と同じ幅で形成してもよい。また、本実施形態において、主電極部22a、24aは菱形形状に形成されているが、矩形状、多角形状等の形状に形成しても良い。
<入力装置の製造方法>
図5は、本実施形態の入力装置の製造方法を説明するための工程図であり、図5(a)から図5(c)は、各工程における入力装置の断面図である。図6は、図5(a)から図5(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図6(a)から図6(c)は、各工程における入力装置の断面図である。図7は、図6(a)から図6(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図7(a)及び図7(b)は、各工程における入力装置の断面図である。なお、図5から図7の各断面図は、図3(b)に示す部分拡大断面図と同じ箇所を示している。
図5(a)の工程では、基材21の表面にITO等の透明導電層51を形成する。そして、透明導電層51上の全面にCu等の金属層52を形成する。透明導電層51及び金属層52は、スパッタや蒸着等の薄膜法により形成される。なお、図5各図では、透明導電層51及び金属層52をそれぞれ単層で示しているが、組成や膜厚の異なる複数の層を積層した積層構造としてもよい。例えば、金属層52はCuNi/Cu/CuNiの積層構造で形成することができ、CuNiはCuを保護するために設けられる。
そして、図5(a)に示すように、金属層52の上にレジスト層54をスピンコート等により塗布して、露光現像してパターン形成する。レジスト層54は、第1の電極部22、第2の電極部24、及び配線部29に対応する位置にパターン形成される。
次に、図5(b)の工程では、レジスト層54から露出する金属層52をエッチングにより除去する。ここで、金属層52は除去されるが、透明導電層51は除去されないエッチング液を用いる。
図5(c)の工程では、図5(b)の工程により金属層52から露出した部分の透明導電層51をエッチングにより除去する。これにより、配線部29のパターンに形成された透明導電層51及び金属層52と、主電極部22aのパターンに形成された透明導電層51及び金属層52とが分離される。
次に、図6(a)の工程で、多重露光・現像処理を施して、入力領域15に位置するレジスト層54を除去する。すなわち、主電極部22a、24a、副電極部22b、24b連結部28に位置するレジスト層54を除去する。このとき、配線部29に位置するレジスト層54は残される。
図6(b)の工程で、図6(a)の工程により露出した入力領域15の金属層52をエッチングにより除去する。これにより、入力領域15の透明導電層51が露出し、透明導電層51が主電極部22a、24a、副電極部22b、24b、連結部28のパターンに形成される(主電極部24a及び副電極部24bは、図5から図7では図示しない)。
図6(a)に示すように、非入力領域16の配線部29に位置する金属層52の上面にはレジスト層54が設けられているが、金属層52の側面は露出した状態である。よって、図6(b)の工程において、入力領域15の金属層52をエッチングする際に、配線部29に位置する金属層52の側面がエッチングされ(サイドエッチング)、レジスト層54の幅に対し金属層52の幅が細くなる。
本実施形態の入力装置10の製造方法によれば、図6(a)及び図6(b)に示すように、配線部29を形成する際に、主電極部22a、24aと副電極部22b、24bとが離間して形成されている。よって、配線部29と主電極部22aとが離間された状態で複数回のエッチング工程が行われる。したがって、配線部29を構成する金属材料と主電極部22aを構成する透明導電材料との間の電池効果が発生することを防止することができ、エッチング時における配線部29の金属層52の細りを低減することができる。
また、第1の電極部22の主電極部22aは、ブリッジ配線26により接続されるまでは、基材21上において互いに離間して形成されているが、第2の電極部24の主電極部24aは、基材21上において連結部28によって連結されている。このように、主電極部22aと、接続された主電極部24aとの面積が異なる場合であっても、図6(b)の工程において金属層52をエッチングする際には、主電極部22a及び主電極部24aと配線部29とが離間されている。そのため、各配線部29のそれぞれに作用する電池効果は生じず、エッチングの度合いは主電極部22a、24aの面積の違いに依存しない。したがって、主電極部22a、24aの面積の違いによる電池効果のばらつきを低減することができ、複数の配線部29の幅のばらつきを抑えることができる。
さらに、副電極部22bの面積を小さくすることにより、配線部29を構成する金属材料と副電極部22bを構成する透明導電材料との間の電池効果が抑制される。よって、配線部29の長さの違いに起因する電池効果のばらつきが抑制され、複数の配線部29の幅のばらつきが抑制される。
したがって、図6(b)の工程において、配線部29に位置する金属層52が複数回エッチングされる場合においても、確実に配線部29の幅の細りを低減するとともに、複数の配線部29の幅のばらつきを抑制することができる
その後、図6(c)の工程で、非入力領域16のレジスト層54を除去する。これにより、図6(c)に示すように、透明導電層51と金属層52との積層構造を有する配線部29が形成される。また、配線部29に接続される副電極部22bは、配線部29の金属層52から露出し、配線部29の透明導電層51と連続して一体に形成される。この副電極部22bは、主電極部22aと離間して形成されている。
次に、図7(a)の工程で、連結部28を覆う絶縁層27を形成する。絶縁層27には、アクリル樹脂などの透明樹脂が用いられる。
図7(b)の工程で、隣り合う主電極部22a同士をブリッジ配線26で接続する。図7(b)に示すように、ブリッジ配線26は連結部28及び絶縁層27を跨がって形成される。そして、ブリッジ配線26を形成する工程と同じ工程で、主電極部22aと副電極部22bとを接続する接続部31を形成する。これにより、接続部31を形成する工程が簡略化され、製造コストを低減できる。
ブリッジ配線26は例えば、ITO/Au/ITOやITO/Cu/ITO等の積層構造からなる透明な導電層である。したがって接続部31もITO/Au/ITOやITO/Cu/ITO等の積層構造で形成できる。こうすれば、接続部31と副電極部22bとの接続、及び接続部31と主電極部22aとの接続が、同じ透明導電材料(ITO)同士で接触することとなり、接触抵抗のばらつきを抑制して接続信頼性が確保できる。
<実施例>
図8(a)は、本実施形形態の実施例における副電極部の面積と配線細り率との関係を示すグラフであり、図8(b)は「配線細り率」を説明するための入力装置の製造工程における部分拡大断面図である。
図8(a)に示す実施例のグラフにおける「配線細り率」とは、図8(b)に示すように、配線部29を形成するために設けられたレジスト層54の幅Wと、図5から図7に示す工程により形成された配線部29の金属層52の幅Wとの比率である。「配線細り率」は、(配線細り率)=(金属層52の幅W)/(レジスト層54の幅W)×100%で算出した。「配線細り率」が大きい値のときは金属層52のサイドエッチング量が少なくレジスト層54の形状に近い配線部29の幅となり、「配線細り率」が小さい値の場合、金属層52のサイドエッチング量が大きいことを示す。
図8(a)に示すように、副電極部22bの面積を10μm以下とすることにより、配線細り率が88%以上となり配線細り率の変化も安定する。また、副電極部22bの面積を6.3×10μmとしたときの複数の配線部29における配線細り率のばらつきは±1%程度であり、複数の配線部29の配線細り率のばらつきが抑制されている。これに対し、副電極部22bの面積を10μm以上にすることにより配線細り率が急激に減少する。したがって、副電極部22bの面積を10μm以下とすることにより、金属層52と透明導電層51との間の電池効果を効果的に抑制して、エッチング時における金属層52の配線幅の細りを確実に抑制できることが示された。
図9は、配線長と配線細り率との関係を示すグラフであり、副電極部の面積を10μm以下に小さく形成した実施例と、副電極部の面積を10μm以上に大きく形成した比較例とを比較して示している。実施例の副電極部22bの面積は、6.3×10μmであり、比較例の副電極部の面積は2.5×10μmである。
図9に示すように、実施例、比較例ともに配線部29の長さの違いによって配線細り率が変化し、配線長が短くなると配線細り率が減少し、配線長が長くなると配線細り率が増加する傾向を示す。図9に示すように、実施例の入力装置は比較例に対して、配線長を短くしたときの配線細り率の変化が小さくなっており、配線部29の長さの違いによる電池効果のばらつき抑制されているといえる。したがって、副電極部22bの面積を10μm以下に小さく形成することにより、配線部29の長さの違いによる配線幅のばらつきを抑制することができる。
以上のように、副電極部22bの面積を10μm以下とすることにより、エッチング工程における配線部29の幅の細りを低減するとともに、配線部29の長さの違いによる複数の配線部29の幅のばらつきを抑制できることが示された。
<第2の実施形態>
図10は、第2の実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。第1の実施形態の入力装置10は、第1の電極部22はブリッジ配線26により接続されているが、電極部のパターンはこれに限定されない。図10に示す第2の実施形態の入力装置11において、第1の電極部32は、Y1−Y2方向の幅寸法がX2方向に向かうにしたがって徐々に小さくなるように形成されている。また、第2の電極部34は、Y1−Y2方向の幅寸法がX1方向に向かうにしたがって徐々に小さくなるように形成されている。この第1の電極部32と第2の電極部34とが1組として間隔を設けて配置されており、1組の第1の電極部32及び第2の電極部34が、Y1−Y2方向において複数配置されている。
本実施形態においても、第1の電極部32は、主電極部32aと、主電極部32aと離間して形成された副電極部32bとを有し、主電極部32aと副電極部32bとは接続部31により接続される。そして、配線部29は、第1の電極部32の副電極部22bと接続されて非入力領域16を引き回されている。同様に、第2の電極部34は、主電極部34aと、主電極部34aと離間して形成された副電極部34bとを有し、主電極部34aと副電極部34bとは接続部31により接続される。また、配線部29は、第2の電極部34の副電極部34bと接続される。
このような電極部32、34のパターンで形成された入力装置11であっても、図5及び図6に示す製造方法と同様の工程で製造することができる。ただし、図7各図に示す工程において、絶縁層27及びブリッジ配線26は形成せずに、主電極部32aと副電極部32bとを接続する接続部31のみを形成する。
本実施形態においても、主電極部32aと副電極部32bとが離間して設けられているため、入力装置11の製造工程において、配線部29を構成する金属層52と主電極部32a、34aを構成する透明導電層51とを分離して配線部29のエッチング工程が行われる。よって、金属層52と透明導電層51との間の電池効果を低減して、配線部29の配線幅の細りを抑制できる。また副電極部32bの面積を小さくすることにより、配線部29の長さの違いに起因する各配線部29の電池効果のばらつきを抑制して、配線部29の幅のばらつきを抑制することができる。
<第3の実施形態>
図11は、第3の実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。また、図12は、図11のXII−XII線で切断して矢印方向から見たときの入力装置の部分拡大断面図である。
図11に示すように、複数の矩形状の電極部42(主電極部42a)が、互いに離間して入力領域15に配列されている。電極部42のそれぞれに引出配線43が接続されており、引出配線43は電極部42の間を引き回されて非入力領域16に向かって引き出される。図12に示すように、引出配線43と離間して副電極部42bが設けられており、主電極部42aと副電極部42bとは接続部31によって接続されている。そして、副電極部42bには配線部29が接続される。なお、図11では配線部29を一部省略して示しているが、配線部29のそれぞれは非入力領域16において外部接続端子30に接続される。
本実施形態においても、主電極部42aと副電極部42bとが離間して設けられているため、図5及び図6に示す工程と同様に製造することができ、金属層52と透明導電層51との間の電池効果を低減して、配線部29の配線幅の細りを低減できる。また、配線部29の長さの違いや引出配線43の長さの違いに起因する各配線部29の電池効果のばらつきを抑制して、配線部29の幅のばらつきを抑制することができる。また、配線部29の幅の細りを抑制して配線部29の挟ピッチ化が可能であるため、本実施形態の入力装置12のように配線部29を多数形成するパターンの場合において、非入力領域16の挟面積化を実現することができる。
10、11、12 入力装置
15 入力領域
16 非入力領域
17 表面パネル
21 基材
22、32 第1の電極部
24、34 第2の電極部
22a、24a、32a、34a 主電極部
22b、24b、32b、34b 副電極部
26 ブリッジ配線
28 連結部
29 配線部
30 外部接続端子
31 接続部
42 電極部
42a 主電極部
42b 副電極部
43 引出配線
51 透明導電層
52 金属層
54 レジスト層

Claims (4)

  1. 基材と、前記基材の入力領域に形成された複数の電極部と、前記入力領域の周囲の非入力領域に設けられた複数の配線部とを有する入力装置の製造方法であって、
    前記電極部は透明電極層から形成され、複数の主電極部及び前記複数の主電極部と離間する複数の副電極部を有し、前記配線部は透明導電層と金属層との積層構造を有し、
    (c)前記基材に前記透明導電層を形成し、前記透明導電層上に金属層を形成する工程と、
    (a)前記(c)の工程により得られた積層体において前記電極部および前記配線部に対応する位置にレジスト層をパターン形成し、前記レジスト層から露出する前記金属層を除去し、さらに前記金属層から露出した部分の前記透明導電層を除去することにより、前記配線部のパターンに形成された前記透明導電層および前記金属層と、前記主電極部のパターンに形成された前記透明導電層および前記金属層とを分離し、
    前記配線部に位置する前記レジスト層は残し前記主電極部および前記副電極部に位置する前記レジスト層を除去して前記金属層を露出させ、この露出した前記金属層をエッチングにより除去し、さらに前記レジスト層を除去することにより、前記主電極及び前記副電極並びに前記配線部を形成する工程と、
    (b)前記(a)の工程の後、前記主電極部と前記副電極部とを電気的に接続する工程とを有し、
    複数の前記副電極部のそれぞれの面積を10μm以下に形成することを特徴とする入力装置の製造方法。
  2. 前記(b)の工程において、前記複数の主電極部同士をブリッジ配線で接続する工程を有し、前記ブリッジ配線で接続する工程と同時に、前記主電極部と前記副電極部とを接続する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の入力装置の製造方法。
  3. 前記(a)の工程において、前記複数の主電極部を互いに離間して形成するとともに、前記主電極部に接続されて前記入力領域を引き回される引出配線部を形成し、
    前記(b)の工程において、前記複数の主電極部のそれぞれと前記副電極部とは引出配線を介して接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入力装置の製造方法
  4. 前記主電極部と前記副電極部とを接続する接続部は、前記非入力領域に形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の入力装置の製造方法。
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