JP6399978B2 - 入力装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力装置の製造方法に関し、特に入力領域に設けられた複数の電極部及び入力領域の周囲の非入力領域に設けられた配線部の製造方法に関する。
下記特許文献1には、入力装置の製造方法が開示されている。特許文献1に記載されている従来例の入力装置は、いわゆる静電容量式のタッチパネルであり、入力領域に設けられた電極部と、入力領域の周囲の非入力領域を引き回された配線部とを有して構成される。特許文献1には、薄膜技術及びフォトリソグラフィ技術を用いて電極部と配線部とを形成し、配線部を微細化して形成する製造方法が開示されている。
図14(a)〜図14(e)は、特許文献1に記載されている従来例入力装置の製造方法の課題を説明するための工程図である。図14(a)〜図14(e)の各左図は、各製造工程における入力装置の平面図であり、図14(a)〜図14(e)の各右図は、図14(a)の左図に示すA−A線で切断した部分縦断面図である。
図14(a)の工程では、基材101に透明導電層102と金属層103とを積層し、金属層103の上にレジスト層104を形成する。図14(a)左図に示すように、レジスト層104は、配線パターン104aとセンサパターン104bとを有して形成される。
図14(b)及び図14(c)の工程で、レジスト層104によって覆われていない金属層103及び透明導電層102をエッチングにより除去する。これにより、金属層103及び透明導電層102は、配線パターンとセンサパターンの形状に形成される。
図14(d)の工程では、レジスト層104の配線パターン104aを残してレジスト層104のセンサパターン104bを除去する。その後、センサパターンに露出する金属層103(図14(d)右図では点線で示す)をエッチングにより除去する。
その後、図14(e)の工程でレジスト層104の配線パターン104aを除去する。これにより、透明導電層102の上に金属層103を重ねた構造の複数の配線部105を形成することができる。
特開2011−186977号公報
しかしながら、図14(b)から図14(d)の工程で、配線部105の金属層103の側面が露出した状態で複数回のエッチングが繰り返される。この複数回のエッチング工程において、金属層103と透明導電層102とのイオン化傾向の差に起因する電池効果によって、特に金属層103の側面のエッチング(サイドエッチング)が進み易くなる。よって、レジスト層104aのパターン幅に対して金属層103の幅が非常に細い形状となり、安定して所定の幅に形成できないという課題が生じる。
特許文献1には、図14(d)の工程において、配線部105の金属層103の上面及び側面を覆ってレジスト層を設けて、複数回のエッチングを行う方法が記載されている。しかし、金属層103の側面にレジストを設けるために配線部105同士の間隔を大きくしなければならず、配線部105の挟ピッチ化が困難である。よって、入力装置の非入力領域の挟面積化に反するため適用できない場合がある。
さらに、図14各図に示すように、配線部105はそれぞれ異なる長さで形成されており、各配線に作用する電池効果の大きさが異なる。したがって、各金属層103サイドエッチング量が異なり、配線幅のばらつきが生じてしまう。
また、図14各図は、センサパターン104bがそれぞれ同じ大きさで形成されているが、センサパターン104bが異なる大きさで形成される場合がある。各配線に接続されるセンサパターン104bの大きさによっても電池効果が異なり、金属層103のサイドエッチング量のばらつきが生じ、配線幅を所定の形状に形成することが困難となる。
本発明は、上記課題を解決し、エッチング工程における配線部の幅の細りを低減するとともに、配線部の長さの違い、または電極部の面積の違いによる複数の配線部の幅のばらつきを抑制することができる入力装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の入力装置の製造方法は、基材と、基材の入力領域に形成された複数の電極部と、入力領域の周囲の非入力領域に設けられた複数の配線部とを有する入力装置の製造方法であって、電極部は、基材の上に設けられた第1透明導電層を備え、配線部は、第1透明導電層に対して電気的に接続される第2透明導電層と、第2透明導電層上に設けられ第2透明導電層に対して電気的に接続される金属層とを備え、製造方法は、第1透明導電層および金属層を構成する材料からなる電極金属層がこの順で基材上に配置され電極部に対応する電極積層構造部と、第2透明導電層、金属層を構成する材料からなる配線金属層および保護層がこの順で基材上に配置され配線部に対応する配線積層構造部とを備える積層構造体を用意する部分保護工程、電極金属層をエッチング可能なエッチング液に積層構造体を接触させて電極金属層をエッチングして、電極積層構造部から電極部を得る金属層エッチング工程、および配線積層構造部の保護層を除去して、配線積層構造部から配線部を得る保護層除去工程を備え、複数の配線部の少なくとも1つである第1配線部に対応する第1配線積層構造部は、第1配線積層構造部の配線金属層の露出面積を増大させて、複数の配線部の他の少なくとも1つである第2配線部に対応する第2配線積層構造部の配線金属層の露出面積に対する第1配線積層構造部の配線金属層の露出面積の比を1に近づける露出面積調整部分を備え、金属層エッチング工程において露出面積調整部分の配線金属層をエッチングすることにより、金属層エッチング工程後の第1配線積層構造部の配線金属層からなる金属層の幅を、金属層エッチング工程後の第2配線積層構造部の配線金属層からなる金属層の幅に近づけることを特徴とする。
金属エッチング工程において、複数の配線積層構造部における配線金属層の露出面積のばらつきを小さくすることにより、配線金属層から形成された金属層の幅(配線幅)のばらつきを抑えることが可能である。したがって、通常の状態において相対的に配線積層構造部の配線金属層の露出面積が少なくなる配線積層構造部に露出面積調整部分を設けて、その配線積層構造部の配線金属層の露出面積を増大させることによって、配線幅のばらつきの少ない入力装置を得ることができる。
第1配線積層構造部の配線金属層は、第1配線積層構造部に対応する第1配線部の電流の流れ方向に対して非平行な方向に突出する突出部分を備え、金属層エッチング工程において突出部分を露出面積調整部分として機能させてもよい。
第1配線積層構造部の配線金属層は、第1配線積層構造部に対応する第1配線部の電流の流れ方向に対して非平行な方向に凹欠する凹欠部分を備え、金属層エッチング工程において凹欠部分を露出面積調整部分として機能させてもよい。
第1配線積層構造部の配線金属層は部分的に除去されたスリット部分を備え、金属層エッチング工程においてスリット部分を露出面積調整部分として機能させてもよい。
第1配線積層構造部の配線金属層は、第1配線積層構造部に対応する第1配線部の電流路長を増大させる迂回部分を備え、金属層エッチング工程において迂回部分を露出面積調整部分として機能させてもよい。
複数の電極部の少なくとも1つは、主電極部、主電極部と離間して形成され配線部に対して電気的に接続される副電極部、および主電極部と副電極部とを電気的に接続する接続部を備えていてもよく、この場合には、部分保護工程において用意される積層構造体では、主電極部に対応する主電極積層構造部と副電極部に対応する副電極積層構造部とは、電気的に接続されておらず、金属層エッチング工程の後に、接続部を形成して、主電極部および副電極部を電気的に接続する接続部形成工程をさらに備えることが好ましい。
電極部が主電極部、副電極部および接続部を備えることにより、金属層エッチング工程の際に、配線積層構造部に電気的に接続される電極部の面積を制御することが容易となる。その結果、金属層エッチング工程の際に配線積層構造部に電池効果が生じにくくなり、配線積層構造部の配線金属層のエッチングを抑制することが可能となる。
電極部が主電極部、副電極部および接続部を有する構造は、金属層エッチング工程の際に配線金属層のエッチングが生じやすい第1配線部が備えることが好ましい。すなわち、第1配線部に電気的に接続される電極部は接続部を有することが好ましい。
本発明の入力装置は、基材と、基材の入力領域に形成された複数の電極部と、入力領域の周囲の非入力領域に設けられた複数の配線部とを有する入力装置であって、電極部は、基材の上に設けられた第1透明導電層を備え、配線部は、第1透明導電層に対して電気的に接続される第2透明導電層と、第2透明導電層上に設けられ第2透明導電層に対して電気的に接続される金属層とを備え、複数の配線部の少なくとも1つである第1配線部は、第1配線部が備える金属層の側面積を増大させて、複数の配線部の他の少なくとも1つである第2配線部が備える金属層の側面積に対する第1配線部が備える金属層の側面積の比を1に近づける側面積調整部分を有することを特徴とする。
入力装置は、上記の本発明に係る製造方法により製造されたものであって、側面積調整部分は露出面積調整部分に由来することが好ましい。
本発明の入力装置の製造方法によれば、金属層エッチング工程における配線部の幅の細りを低減するとともに、配線部の長さの違い、または電極部の面積の違いによる複数の配線部の幅のばらつきを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。 図1のII−II線で切断して矢印方向から見たときの入力装置の断面図である。 (a)本実施形態の入力装置における電極部と配線部との接続の構成を説明するための部分拡大平面図、及び(b)図3(a)のIII−III線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。 本実施形態の入力装置の変形例を示す部分拡大平面図である。 図1の領域M内に位置する配線部の構造を示す部分拡大平面図である。 本実施形態に係る入力装置の第1配線部の変形例の一つを示す平面図である。 本実施形態に係る入力装置の第1配線部の変形例の他の一つを示す平面図である。 本実施形態の入力装置の製造方法を説明するための工程図であり、図8(a)から図8(c)は、各工程における入力装置の断面図である。 図8(a)から図8(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図9(a)から図9(c)は、各工程における入力装置の断面図である。 図9(a)から図9(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図10(a)及び図10(b)は、各工程における入力装置の断面図である。 本実施形態に係る入力装置を製造する過程で第1配線積層構造部に設けられる露出面積調整部分の変形例の一つを示す平面図であり、図11(a)は金属層除去工程を実施する前の第1配線積層構造部を示す平面図で、図11(b)は図11(a)に示される第1配線積層構造部から形成された配線部を示す平面図である。 「配線細り率」を説明するための入力装置の製造工程における部分拡大断面図である。 本実施形形態の実施例における入力装置の製造過程で設けられた複数の配線積層構造部の配線金属層の露出面積の相対値と配線細り率との関係を示すグラフである。 従来例の入力装置の製造方法を説明するための工程図である。
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施形態について説明をする。なお、各図面の寸法は適宜変更して示している。
<入力装置>
図1は、本発明の一実施形態の入力装置を構成する基材の平面図である。図2は、図1のII−II線で切断して矢印方向から見たときの入力装置の断面図である。
図2に示すように、本実施形態の入力装置10は、表面パネル17と、表面パネル17に粘着層18を介して貼り合わされた基材21とを有して構成される。表面パネル17は透光性の樹脂材料やガラスを用いて平板状に形成されており、図2に示すように、表面パネル17の裏面側(図2のZ2方向の面)両端部には着色された加飾層19が設けられている。加飾層19は表面パネル17の外周部において枠状に設けられており、加飾層19によって区分けされ、加飾層19に囲まれた領域が、入力操作を行う入力領域15である。また、入力領域15の外側(周囲)の加飾層19と重なる領域が非入力領域16である。
図1に示すように、基材21の入力領域15には複数の第1の電極部22及び複数の第2の電極部24が設けられており、基材21の非入力領域16には、第1の電極部22及び第2の電極部24と電気的に接続された複数の配線部29が設けられている。
図1に示すように、第1の電極部22は、X1−X2方向に間隔を設けて配置されており、X1−X2方向に隣り合う第1の電極部22同士はブリッジ配線26によって接続される。接続された複数の第1の電極部22は、X1−X2方向において延在するとともに、Y1−Y2方向において間隔を設けて複数本配列されている。また、第2の電極部24はY1−Y2方向において間隔を設けて配列されており、Y1−Y2方向に隣り合う第2の電極部24同士は幅細の連結部28によって接続されている。接続された複数の第2の電極部24は、Y1−Y2方向において延在するとともに、X1−X2方向において間隔を設けて複数本配列されている。
図2に示すように、連結部28とブリッジ配線26とが交差する部分において、連結部28を覆うように絶縁層27が設けられており、連結部28及び絶縁層27を跨がってブリッジ配線26が形成されている。
また、図1に示すように第1の電極部22及び第2の電極部24に接続された複数の配線部29は、基材21の非入力領域16を引き回されて、外部回路と接続するための外部接続端子30に接続される。外部接続端子30には、フレキシブルプリント基板(図示しない)等が接続される。なお、図2に示すように、配線部29は加飾層19と重なる位置に配置されているため外部から視認されない。
本実施形態において、基材21は、フィルム状の樹脂材料を用いて形成されており、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透光性樹脂材料が用いられる。また、第1の電極部22及び第2の電極部24は第1透明導電層を備え、第1透明導電層は、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透明導電材料を用いて形成されており、スパッタや蒸着等の薄膜法により形成される。配線部29は、Cu、Ag等の金属材料やCuNi等の合金材料を用いて形成される。
本実施形態の入力装置10において、操作者が入力操作を行う際に、表面パネル17の表面の入力領域15に、指などの被検出体を接触させて、または接触させずに近づけた場合に、第1の電極部22と第2の電極部24との間の静電容量と、各電極部と被検出体との間に形成される静電容量とが結合する。この静電容量変化に基づいて入力位置情報が検出される。
図3(a)は本実施形態の入力装置における電極部と配線部との接続の構成を説明するための部分拡大平面図であり、図3(b)は、図3(a)のIII−III線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。
図3(a)に示すように、第1の電極部22は、複数の主電極部22aと、主電極部222aから離間して形成された副電極部22bとを有して構成される。副電極部22bは、主電極部22aがブリッジ配線26により接続される方向(X1−X2方向)において、主電極部22aよりも外側に設けられる。図3(a)に示すように、主電極部22aと副電極部22bとは接続部31を介して電気的に接続されており、副電極部22bには配線部29が接続されている。
主電極部22a及び副電極部22bはいずれも、上述のITO等の透明導電材料を用いて形成された第1透明導電層を備える。また、図3(b)に示すように、配線部29は、下地層としての第2透明導電層29aと、金属層29bとの積層構造を有している。第2透明導電層29aは、第1透明導電層と同じようにITO等の透明導電材料を用いて形成され、副電極部22bが備える第1透明導電層と連続して一体に形成されている。第2透明導電層29aに電気的に接続されている金属層29bには、Cu、Ag等の低抵抗の金属材料やCuNi等の合金材料が用いられる。以上説明したように、本実施形態に係る入力装置10では、電極部22が備える透明導電層は第1透明導電層として定義され、配線部29が備える透明導電層は第2透明導電層29aとして定義される。
また、図3には示していないが、第2の電極部24においても同様に主電極部24aと副電極部24bとを有して構成される。図1に示すように、Y1−Y2方向に連結された主電極部24aが延在する方向において、主電極部24aの外側(Y2方向)に離間して副電極部24bが設けられている。
このように、主電極部22a、24aと副電極部22a、24aとを離間して形成することにより、配線部29に対応する配線金属層522を形成する際に、配線部29に対応する配線金属層522と主電極部22a、24aとが離間された状態で金属層エッチング工程を行うことができる。したがって、配線部29を構成する金属材料と主電極部22a、24aを構成する透明導電材料との間の電池効果が発生することを防止することができ、エッチング時における配線部29の幅の細りを低減することができる。電池効果とは、2つの異種導電材料が電気的につながった状態でエッチャント等の水溶液に浸漬した場合に、両材料間に電圧が発生し、卑な材料が腐食する現象である。
また、各配線部29に接続される主電極部22a、24aの合計面積が異なる場合であっても、配線部29に対応する配線金属層522のエッチング時には主電極部22a、24aと離間されるため、主電極部22a、24aの面積の違いによる配線部29の細りのばらつきを抑えることができる。さらに、副電極部22b、24bの面積を小さくすることにより、配線部29に対応する配線金属層522を構成する金属材料と副電極部22b、24bを構成する透明導電材料との間の電池効果が抑制される。よって、配線部29の長さの違いに起因する電池効果のばらつきが抑制され、複数の配線部29の幅のばらつきが抑制される。
なお本実施形態の入力装置10において、各電極部22、24と配線部29との接続の構成は、図1から図3に示すものに限定されず、他の態様であってもよい。図4は、本実施形態の変形例の入力装置であり、電極部と配線部との接続の構成を説明するための部分拡大平面図である。
図4に示すように、副電極部22b及び接続部31を非入力領域16に位置して設けることもできる。本実施形態の入力装置10において、入力操作は主電極部22a及び主電極部24aにより検出されるため、副電極部22bを非入力領域16に設けた場合であっても入力操作を良好に検出可能である。また、接続部31を非入力領域16に形成することにより、接続部31が外部から視認されることを防止できる。
図3(a)に示す副電極部22bと主電極部22aとは、ほぼ同じ幅を有して対向しているが、これに限定されない。例えば、図4に示すように、副電極部22bを配線部29と同じ幅で形成してもよい。また、本実施形態において、主電極部22a、24aは菱形形状に形成されているが、矩形状、多角形状等の形状に形成しても良い。
図5は、図1における点線で囲まれた領域Mに位置する複数の配線部の構造を詳細に示す部分拡大図である。具体的には、領域M内に位置する配線部29は、外部接続端子30に最近位な第1の電極22に接続される配線部29a、外部接続端子30に最近位な第1の電極22の次に外部接続端子30に近位な第1の電極22に接続される配線部29b、および外部接続端子30に最遠位な第1の電極22に接続される配線部29cの3つからなる。いずれの配線部29a、配線部29bおよび配線部29cも、領域M内における電流の流れ方向はX1−X2方向である。
配線部29a、配線部29bおよび配線部29cのそれぞれに接続される第1の電極22の配置に基づき、これらの配線部29の電流路長は、配線部29a<配線部29b<配線部29cの関係を有する。このため、特段の対策を行わない場合には、配線部29の金属層52の側面積も、配線部29a<配線部29b<配線部29cの関係を有する。配線部29の金属層52がこのような側面積の関係を有する場合には、金属層52の側面積の小さい配線部ほど、配線部29を構成する金属層52の幅(以下、「配線幅」と略記することもある。)が狭くなる傾向がみられる場合がある。この理由は定かでない。前述の電池効果による影響が、配線部29の金属層52の側面積が小さい場合には顕著に表れている可能性がある。
本実施形態に係る入力装置10では、配線部29の金属層52の側面積のばらつきを少なくするための対策が施されている。すなわち、外部接続端子30に最近位な第1の電極22に接続される配線部29a(第1配線部)の金属層52の側面積を増大させて、外部接続端子30に最遠位な第1の電極22に接続される配線部29c(第2配線部)の金属層52の側面積に対する配線部29a(第1配線部)の金属層52の側面積の比を1に近づける対策が施されている。このような対策は、具体的には、配線部29a(第1配線部)が側面積調整部分を有することによって実現される。かかる対策が施されることにより、後述する本実施形態に係る入力装置10の製造工程において、配線部29a(第1配線部)に対応する配線積層構造部の金属層52のオーバーエッチが抑制され、配線部29a(第1配線部)の配線幅が配線部29c(第2配線部)の配線幅に比べて狭くなる現象が生じにくくなる。
側面積調整部分は、これが設けられた第1配線部(図5では配線部29aを含む。)の金属層52の側面積を増大させることができれば、具体的な形状は限定されない。図5では、側面積調整部分の具体例として、配線部29aに複数の突出部分PRおよび凹欠部分DPが設けられている。突出部分PRは配線部29aの電流の流れ方向(図5ではX1−X2方向)に対して非平行な方向(図5ではY1−Y2方向)に金属層52が突出する部分である。凹欠部分DPは配線部29aの電流の流れ方向(図5ではX1−X2方向)に対して非平行(図5ではY1−Y2方向)な方向に金属層52が凹欠する部分である。これらの突出部分PRおよび凹欠部分DPが設けられることにより、配線部29aの金属層52の側面積を増大させることが実現されている。
図5では、配線部29bにも複数の突出部分PRおよび凹欠部分DPが設けられ、配線部29bの金属層52の側面積も増大されて、配線部29cの金属層52の側面積に対する配線部29bの金属層52の側面積の比も1に近づけるような対策が施されている。この場合には、配線部29bも第1配線部と定義され、配線部29cは配線部29bとの関係で第2配線部と定義される。
また、配線部29aと配線部29bとは突出部分PRおよび凹欠部分DPにより増大された金属層52の側面積が異なり、配線部29aにおいて増大された金属層52の側面積が配線部29bにおいて増大された金属層52の側面積よりも多くなるようにされている。その結果、配線部29bの金属層52の側面積に対する配線部29aの金属層52の側面積の比も1に近づけられている。この場合には、配線部29aが第1配線部と定義され、配線部29bは配線部29aとの関係で第2配線部と定義される。このようにすべての配線の金属層52の側面積の大きさを互いに近づけることにより、配線幅のばらつきを抑制することが可能となる。
図6は、入力装置の配線部における側面積調整部分の他の例を示す図である。図6に示される配線部29dは、配線部29の金属層52が部分的に除去されたスリット部分SLからなる側面積調整部分を備える。スリット部分SLは金属層52の側面および露出する第2透明導電層512により画成され、このスリット部分SLを画成する金属層52の側面により配線部29dの金属層の側面積を増大させることが実現されている。
図7は、入力装置の配線部における側面積調整部分の他の例を示す図である。図7に示される配線部29eは、配線部29eの電流路長を増大させる迂回部分DTを備える。迂回部分DTの具体的な形状は限定されず、図7に示されるような折り返し経路が例示される。迂回部分DTの金属層52の側面積により、配線部29eの金属層52の側面積を増大させることが実現されている。
配線部29において側面積調整部分を設ける位置は限定されない。図5から図7に例示した側面積調整部分は、配線部29における外部接続端子30に近位な位置(領域M)に設けられているが、配線部29における電極部22により近位な部分に設けられていてもよい。そのような具体例として、図1における配線部29がY1−Y2方向に延在する部分が挙げられる。
<入力装置の製造方法>
図8は、本実施形態の入力装置の製造方法を説明するための工程図であり、図8(a)から図8(c)は、各工程における入力装置の断面図である。図9は、図8(a)から図8(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図9(a)から図9(c)は、各工程における入力装置の断面図である。図10は、図9(a)から図9(c)の次に行われる、入力装置の製造方法の工程図であり、図10(a)及び図10(b)は、各工程における入力装置の断面図である。なお、図8から図10の各断面図は、図3(b)に示す部分拡大断面図と同じ箇所を示している。
図8(a)の工程では、基材21の表面にITO等の透明導電層51を形成する。そして、透明導電層51上の全面にCu等の金属層52を形成する。透明導電層51及び金属層52は、スパッタや蒸着等の薄膜法により形成される。なお、図8各図では、透明導電層51及び金属層52をそれぞれ単層で示しているが、組成や膜厚の異なる複数の層を積層した積層構造としてもよい。例えば、金属層52はCuNi/Cu/CuNiの積層構造で形成することができ、CuNiはCuを保護するために設けられる。
そして、図8(a)に示すように、金属層52の上に保護層となるレジスト層54をロールコート等により塗布して、露光現像してパターン形成する。レジスト層54は、第1の電極部22、第2の電極部24、及び配線部29に対応する位置にパターン形成される。
次に、図8(b)の工程では、レジスト層54から露出する金属層52をエッチングにより除去する。ここで、金属層52は除去されるが、透明導電層51は除去されないエッチング液を用いる。その結果、金属層52は分離されて、電極部22の形成過程で除去される電極金属層521と、配線部29の金属層52を形成するための配線金属層522とが得られる。すなわち、電極金属層521および配線金属層522はいずれも金属層52を構成する材料からなる。図8(b)における左から2つ目の電極層は、右側に位置する電極金属層521と左側に位置する配線金属層522とが一体化している。電極金属層521と配線金属層522との境界は、図9(c)の工程を実施した後の副電極22bと配線部29との境界に対応している。
図8(c)の工程では、図8(b)の工程により金属層52から露出した部分の透明導電層51をエッチングにより除去する。これにより、配線部29のパターンに形成された第2透明導電層512及び配線金属層522と、主電極部22aのパターンに形成された第1透明導電層511及び電極金属層521とが分離される。すなわち、分離された透明導電層51から、電極部22の構成要素となる第1透明導電層511と、配線部29の構成要素となる第2透明導電層512とが定義される。図8(c)における左から2つ目の透明導電層は、右側に位置する第1透明導電層511と左側に位置する第2透明導電層512とが一体化している。第1透明導電層511と第2透明導電層512との境界は、図9(c)の工程を実施した後の副電極22bと配線部29との境界に対応している。
次に、図9(a)の工程で、多重露光・現像処理を施して、入力領域15に位置するレジスト層54を除去する。すなわち、主電極部22a、24a、副電極部22b、24b、および連結部28を構成する第1透明導電層511上に位置するレジスト層54を除去する。このとき、配線部29の金属層52を形成するための配線金属層522上に位置するレジスト層54は残される。
こうして、図9(a)に示される部分保護工程により、第1透明導電層511および電極金属層521がこの順で基材21上に配置され電極部22に対応する電極積層構造部221と、第2透明導電層512、配線金属層522および保護層54がこの順で基材21上に配置され配線部29に対応する配線積層構造部291とを備える一群の積層構造体LSが得られる。電極積層構造部221は、主電極部22aに対応する主電極積層構造部221aと副電極部22bに対応する副電極積層構造部221bとを備え、主電極積層構造部221aと副電極積層構造部221bとは電気的に接続されていない状態にある。その一方で、副電極積層構造部221bは、配線積層構造部291と電気的に接続された状態にある。なお、図9(a)では、電極積層構造部221は、連結部28に対応する連結部積層構造部221cも備えている。
図9(b)に示される金属層エッチング工程で、図9(a)の工程により露出した入力領域15の電極金属層521、換言すれば、電極積層構造部221の電極金属層521をエッチング(ウエットエッチング)する。これにより、入力領域15の第1透明導電層511が露出し、第1透明導電層511が主電極部22a、24a、副電極部22b、24b、連結部28のパターンに形成される(主電極部24a及び副電極部24bは、図8から図10では図示しない)。
ここで、図9(a)に示すように、部分保護工程が終了した段階では、非入力領域16の配線積層構造部291の配線金属層522の上面にはレジスト層54が設けられているが、配線金属層522の側面は露出した状態である。このため、図9(b)に示される金属層エッチング工程において、電極積層構造部221の電極金属層521をエッチングする際に、配線積層構造部291の配線金属層522における露出する側面(露出面)ESがエッチングされ(サイドエッチング)、金属エッチング工程後に配線金属層522から得られる金属層52の幅は、レジスト層54の幅に対し細くなる傾向を有する。この傾向は、配線積層構造部291の配線金属層522の露出面ESが小さいほど顕著となる。
そこで、本実施形態の入力装置10の製造方法では、基材21上にある複数の配線積層構造部291について、それぞれの配線積層構造部291の配線金属層522の露出面積が近くなるような構造を有するようにしている。具体的には、複数の配線部29の少なくとも1つである第1配線部(例えば前述の配線部29a)に対応する第1配線積層構造部について、第1配線積層構造部の配線金属層522の露出面積を増大させる露出面積調整部分を備える。この第1配線積層構造部の露出面積調整部は、複数の配線部29の他の少なくとも1つである第2配線部(例えば前述の配線部29c)に対応する第2配線積層構造部の配線金属層522の露出面積に対する第1配線積層構造部の配線金属層522の露出面積の比を1に近づけるためのものである。
かかる露出面積調整部を第1配線積層構造部が備えることにより、図9(b)に示される金属層エッチング工程において、第1配線積層構造部では露出面積調整部分の配線金属層522が露出面積調整部分以外の部分(以下「通常部分」ともいう。)の配線金属層522とともにエッチングされる。このため、通常部分からエッチングされる金属量が、露出面積調整部分を有さない場合よりも少なくなって、金属層エッチング工程後の第1配線積層構造部の配線金属層522からなる金属層52の幅(配線幅)を、金属層エッチング工程後の第2配線積層構造部の配線金属層522からなる金属層52の幅(配線幅)に近づけることが可能となる。
露出面積調整部の形状は限定されない。図5から図7に示される側面積調整部分は、上記の露出面積調整部分に由来する。したがって、露出面積調整部分のおおよその形状は、側面積調整部分の形状と共通する。すなわち、露出面積調整部分の例として、突出部分、凹欠部分、スリット部分および迂回部分が挙げられる。突出部分は、第1配線積層構造部に対応する第1配線部(例えば前述の配線部29a)の電流の流れ方向に対して非平行な方向に突出した部分である。凹欠部分は、第1配線積層構造部に対応する第1配線部(例えば前述の配線部29a)の電流の流れ方向に対して非平行な方向に凹欠した部分である。スリット部分は、第1配線積層構造部の配線金属層522が部分的に除去された部分である。迂回部分は、第1配線積層構造部に対応する第1配線部(例えば前述の配線部29a)の電流路長を増大させる部分であり、具体的には折り返し経路が例示される。
露出面積調整部分は、図5から図7に示される形状のほか、図11(a)に示される配線積層構造部291aのように、配線積層構造部291aから配線29fを形成したときに電流路となる部分(図11(a)ではX1−X2方向に延在する部分)から枝分かれした構造を有する分岐部分BRを有していてもよい。この場合には、配線積層構造部291aからレジスト層54を除去する工程を行った後、レーザートリミング、イオンビームトリミングなどを行うことにより、図11(b)に示されるように、分岐部分BRを枝分かれの元の部分で配線部29fから分離させることができる。このように分岐部分BRを配線29fから分離させることにより、分岐部分BRに由来する側面積調整部分が配線部29fに電磁気的に悪影響する可能性を低減させることができる。
本実施形態の入力装置10の製造方法の一実施形態によれば、図9(a)及び図9(b)に示すように、配線部29を形成する際に、主電極部22a、24aと副電極部22b、24bとが離間して形成されている。よって、配線部29と主電極部22aとが離間された状態で複数回のエッチング工程が行われる。したがって、配線部29を構成する金属材料と主電極部22aを構成する透明導電材料との間の電池効果が発生することを防止することができ、図9(b)に示される金属層除去工程における配線部29を与える配線積層構造部291の配線金属層522の細りを低減することができる。
また、第1の電極部22の主電極部22aは、ブリッジ配線26により接続されるまでは、基材21上において互いに離間して形成されているが、第2の電極部24の主電極部24aは、基材21上において連結部28によって連結されている。このように、主電極部22aと、接続された主電極部24aとの面積が異なる場合であっても、図9(b)に示される金属層除去工程において配線金属層522をエッチングする際には、主電極部22a及び主電極部24aと配線部29とが離間されている。そのため、各配線部29のそれぞれに作用する電池効果は生じず、エッチングの度合いは主電極部22a、24aの面積の違いに依存しない。したがって、主電極部22a、24aの面積の違いによる電池効果のばらつきを低減することができ、複数の配線部29(具体例として、配線部29a、配線部29b、配線部29cが挙げられる。)の幅のばらつきを抑えることができる。
さらに、副電極部22bの面積を小さくすることにより、配線部29の金属層52を構成する金属材料と副電極部22bを構成する透明導電材料との間の電池効果が抑制される。前述のように、露出部調整部分を用いて、複数の配線積層構造部291の配線金属層522の露出面積を互いに近づける対策に加えて、電極部22を主電極部22aと副電極部22bとに分割したり、さらには副電極部22bの面積を可能な限り小さくしたりすることによって、複数の配線部29に生じる電池効果のばらつきがさらに抑制され、複数の配線部29の幅のばらつきがさらに安定的に抑制される。
したがって、図9(b)に示される金属層除去工程において、配線部29に対応する配線積層構造部291の配線金属層522が複数回エッチングされる場合においても、配線部29の幅の細りを安定的に低減するとともに、複数の配線部29の幅のばらつきを安定的に抑制することができる。
その後、図9(c)に示される保護層除去工程で、非入力領域16のレジスト層54を除去する。これにより、図9(c)に示すように、第2透明導電層512と配線金属層522からなる金属層52との積層構造を有する配線部29が形成される。また、配線部29に接続される副電極部22bを構成する第1透明導電層511は、配線部29の金属層52から露出し、配線部29の第2透明導電層512と連続して一体に形成される。この副電極部22bは、主電極部22aと離間して形成されている。
次に、図10(a)の工程で、連結部28を覆う絶縁層27を形成する。絶縁層27には、アクリル樹脂などの透明樹脂が用いられる。
さらに、図10(b)に示される接続部形成工程で、隣り合う主電極部22a同士をブリッジ配線26で接続する。図10(b)に示すように、ブリッジ配線26は連結部28及び絶縁層27を跨がって形成される。そして、ブリッジ配線26を形成する工程と同じ工程で、主電極部22aと副電極部22bとを接続する接続部31を形成する。これにより、接続部31を形成する工程が簡略化され、製造コストを低減できる。
ブリッジ配線26は例えば、ITO/Au/ITOやITO/Cu/ITO等の積層構造からなる透明な導電層である。したがって接続部31もITO/Au/ITOやITO/Cu/ITO等の積層構造で形成できる。こうすれば、接続部31と副電極部22bとの接続、及び接続部31と主電極部22aとの接続が、同じ透明導電材料(ITO)同士で接触することとなり、接触抵抗のばらつきを抑制して接続信頼性が確保できる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、接続部31を形成する接続部形成工程は、ブリッジ配線26を形成する工程とは異なる別の工程で行われてもよい。また、スリット部分SLは、配線部の外部接続端子の極近傍における配線幅が設計上拡げられている部分に設けられてもよい。この場合には、スリット部分SLを設けたことに起因する配線抵抗の上昇などの問題が生じにくくなる。
<実施例>
図12は、「配線細り率」を説明するための入力装置の製造工程における部分拡大断面図である。「配線細り率」とは、図12(b)に示すように、配線部29を形成するために設けられた配線積層構造部291のレジスト層54の幅Wと、図8から図10に示す工程により形成された配線積層構造部291の配線金属層522の幅Wとの比率である。「配線細り率」は、(配線細り率)=(配線金属層522の幅W)/(レジスト層54の幅W)×100%で算出した。「配線細り率」が大きい値のときは配線金属層522のサイドエッチング量が少なく、金属層522からなる金属層52の幅はレジスト層54の形状に近い幅となり、「配線細り率」が小さい値の場合、配線金属層522のサイドエッチング量が大きいことを示す。
図13は、入力装置の製造過程で設けられた複数の配線積層構造部291の配線金属層522の露出面積の相対値(露出面積が最小である配線積層構造部291の露出面積に対する比)と配線細り率との関係を示すグラフである。図13に示されるように、配線積層構造部291の配線金属層522の露出面積が増大するにつれて、配線細り率は高くなる傾向が確認された。したがって、配線積層構造部291に必要に応じて露出面積調整部分を設けて、複数の配線積層構造部291の配線金属層522の露出面積のばらつきを小さくすることにより、配線細り率のばらつきを抑制すること、すなわち、配線幅のばらつきを抑制することが可能である。
10 入力装置
15 入力領域
16 非入力領域
17 表面パネル
18 粘着層
19 加飾層
21 基材
22 第1の電極部
24 第2の電極部
22a、24a 主電極部
22b、24b 副電極部
26 ブリッジ配線
27 絶縁層
28 連結部
29、29a、29b、29c、29d、29e、29f 配線部
30 外部接続端子
31 接続部
51 透明導電層
52 金属層
54 レジスト層
PR 突出部分
DP 凹欠部分
SL スリット部分
DT 迂回部分
BR 分岐部分
511 第1透明導電層
512 第2透明導電層
521 電極金属層
522 配線金属層
221 電極積層構造部
221a 主電極積層構造部
221b 副電極積層構造部
221c 連結部積層構造部
291、291a 配線積層構造部
101 基材
102 透明導電層
103 金属層
104 レジスト層
104a 配線パターン
104b センサパターン
105 配線部

Claims (9)

  1. 基材と、前記基材の入力領域に形成された複数の電極部と、前記入力領域の周囲の非入力領域に設けられた複数の配線部とを有する入力装置の製造方法であって、
    前記電極部は、前記基材の上に設けられた第1透明導電層を備え、
    前記配線部は、前記第1透明導電層に対して電気的に接続される第2透明導電層と、前記第2透明導電層上に設けられ前記第2透明導電層に対して電気的に接続される金属層とを備え、
    前記製造方法は、
    前記第1透明導電層および前記金属層を構成する材料からなる電極金属層がこの順で前記基材上に配置され前記電極部に対応する電極積層構造部と、前記第2透明導電層、前記金属層を構成する材料からなる配線金属層および保護層がこの順で前記基材上に配置され前記配線部に対応する配線積層構造部とを備える積層構造体を用意する部分保護工程、
    前記電極金属層をエッチング可能なエッチング液に前記積層構造体を接触させて前記電極金属層をエッチングして、前記電極積層構造部から前記電極部を得る金属層エッチング工程、および
    前記配線積層構造部の前記保護層を除去して、前記配線積層構造部から前記配線部を得る保護層除去工程を備え、
    前記複数の配線部の少なくとも1つである第1配線部に対応する第1配線積層構造部は、前記第1配線積層構造部の前記配線金属層の露出面積を増大させて、前記複数の配線部の他の少なくとも1つである第2配線部に対応する第2配線積層構造部の前記配線金属層の露出面積に対する前記第1配線積層構造部の前記配線金属層の露出面積の比を1に近づける露出面積調整部分を備え、
    前記金属層エッチング工程において前記露出面積調整部分の前記配線金属層をエッチングすることにより、前記金属層エッチング工程後の前記第1配線積層構造部の前記配線金属層からなる前記金属層の幅を、前記金属層エッチング工程後の前記第2配線積層構造部の前記配線金属層からなる前記金属層の幅に近づけること
    を特徴とする入力装置の製造方法。
  2. 前記第1配線積層構造部の前記配線金属層は、前記第1配線積層構造部に対応する前記第1配線部の電流の流れ方向に対して非平行な方向に突出する突出部分を備え、前記金属層エッチング工程において前記突出部分を前記露出面積調整部分として機能させる、請求項1に記載の入力装置の製造方法。
  3. 前記第1配線積層構造部の前記配線金属層は、前記第1配線積層構造部に対応する前記第1配線部の電流の流れ方向に対して非平行な方向に凹欠する凹欠部分を備え、前記金属層エッチング工程において前記凹欠部分を前記露出面積調整部分として機能させる、請求項1または2に記載の入力装置の製造方法。
  4. 前記第1配線積層構造部の前記配線金属層は部分的に除去されたスリット部分を備え、前記金属層エッチング工程において前記スリット部分を前記露出面積調整部分として機能させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の入力装置の製造方法。
  5. 前記第1配線積層構造部の前記配線金属層は、前記第1配線積層構造部に対応する前記第1配線部の電流路長を増大させる迂回部分を備え、前記金属層エッチング工程において前記迂回部分を前記露出面積調整部分として機能させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の入力装置の製造方法。
  6. 前記複数の電極部の少なくとも1つは、主電極部、前記主電極部と離間して形成され前記配線部に対して電気的に接続される副電極部、および前記主電極部と前記副電極部とを電気的に接続する接続部を備え、
    前記部分保護工程において用意される積層構造体では、前記主電極部に対応する主電極積層構造部と前記副電極部に対応する副電極積層構造部とは、電気的に接続されておらず、
    前記金属層エッチング工程の後に、前記接続部を形成して、前記主電極部および前記副電極部を電気的に接続する接続部形成工程をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の入力装置の製造方法。
  7. 前記第1配線部に電気的に接続される前記電極部は前記接続部を有する、請求項6に記載の入力装置の製造方法。
  8. 基材と、前記基材の入力領域に形成された複数の電極部と、前記入力領域の周囲の非入力領域に設けられた複数の配線部とを有する入力装置であって、
    前記電極部は、前記基材の上に設けられた第1透明導電層を備え、
    前記配線部は、前記第1透明導電層に対して電気的に接続される第2透明導電層と、前記第2透明導電層上に設けられ前記第2透明導電層に対して電気的に接続される金属層とを備え、
    前記複数の配線部の少なくとも1つである第1配線部は、前記第1配線部が備える前記金属層の側面積を増大させて、前記複数の配線部の他の少なくとも1つである第2配線部が備える前記金属層の側面積に対する前記第1配線部が備える前記金属層の側面積の比を1に近づける側面積調整部分を有すること
    を特徴とする入力装置。
  9. 前記入力装置は、請求項1から5のいずれかに記載される製造方法により製造されたものであって、前記側面積調整部分は前記露出面積調整部分に由来する、請求項8に記載の入力装置。
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