JP2014207283A - 配線基材及びその製造方法 - Google Patents

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Hiroya Watabe
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Abstract

【課題】本発明は、金属微粒子を含むインクを用いて形成された、小さい体積を有する配線部における電気的接続を確保することが可能な配線基材及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の配線基材10は、基材21と、基材21に形成された第1の配線31とを有し、第1の配線31は金属微粒子を焼結して形成される配線基材10において、第1の配線31は、第1の配線部32と、第2の配線部33と、第1の配線部32と第2の配線部33とを接続する接続部34とを有し、第2の配線部33の単位長さあたりの体積が、第1の配線部32の単位長さあたりの体積よりも小さく形成されており、第1の配線部32と接続部34とが接続された近傍における接続部34の全体の幅が、第2の配線部33と接続部34とが接続された近傍における接続部34の全体の幅よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、配線基材及びその製造方法に関し、特に、単位長さあたりの体積の異なる第1の配線部と第2の配線部とが接続される配線基材及びその製造方法に関する。
携帯電話機やスマートフォン等のモバイル機器やその他の電子機器の表示部として、表示画像のメニュー項目やオブジェクトを直接、指などで操作して座標入力を行うための透光型の入力装置が用いられている。このような入力装置として、特許文献1には静電容量式の入力装置が開示されている。
図11は、特許文献1に開示されている入力装置を示し、特に、入力装置を構成する配線基材110の部分拡大平面図を示す。図11に示すように、従来例の配線基材110は、透明基材121と、透明基材121の非入力領域116に形成された第1の配線131と、入力領域115に形成された第2の配線141とを有して構成される。特許文献1に記載の入力装置では、配線基材110が、別の配線基材(図示しない)と重ねて使用されて、配線基材110の第2の配線141と別の配線基材に形成された配線との間で静電容量を形成する。操作者が指などの被検出体を入力装置の入力領域115に近づけたときに、この配線間の静電容量が変化して入力位置を検出することができる。
図11に示すように、第1の配線131は、第1の配線部132と、第2の配線部133を有して構成される。第1の配線部132はパッド状に形成されており、入力領域115の第2の配線141に接続される。なお、第2の配線141には非入力領域116に延在するパッド部132aが形成されて、パッド部132aの上に第1の配線部132が積層されて電気的に接続される。また、第2の配線部133は幅細の引出配線であり、第1の配線部132から引き出されて非入力領域116に引き回される。第2の配線部133は、外部回路(図示しない)に接続されて、入力位置情報が外部に取り出される。このような構成とすることで、第1の配線131と第2の配線141との接続を確保しつつ、非入力領域116の狭小化に対応可能な配線基材110が得られる。
また、従来例の配線基材110において、第1の配線131は、スパッタや蒸着などの薄膜工程、フォトリソグラフィ工程等によりパターン形成されている。しかし、第1の配線131の形成する際に多数の工程を要するため、製造コストを増大させる要因となる。そこで、第1の配線131を、金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクを用いて塗布形成することにより、製造コストの低減を図るとともに、第2の配線部133を幅狭化して非入力領域116の狭小化に対応する、もしくは、第2の配線部133の本数の増加に対応可能とする方法が検討されている。このような金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクは、下記特許文献2に開示されている。
特開2012−43298号公報 特開2004−273205号公報
しかしながら、第1の配線部132は、第2の配線141との接続を確保するために大きい面積でパッド状に形成されており、また、第2の配線部133は、非入力領域116の狭小化に対応するために幅細に形成されている。第1の配線部132と第2の配線部133とを印刷により同時形成する場合にはほぼ同じ膜厚になるため、パターン形状の違いによって第1の配線部132と第2の配線部133とは互いに接続される方向における単位長さあたりの体積の差が大きくなる。金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクを用いて、インクジェット印刷などの印刷法により第1の配線部132及び第2の配線部133を塗布形成すると、第1の配線部132のインクと第2の配線部133のインクとの単位長さあたりの体積差に起因して表面張力によって生じる凝集力の差が生じる。そのため、インクの流動性により第2の配線部133のインクの一部が焼成前に第1の配線部132の側に引き込まれてしまい、第2の配線部133が連続した配線として形成できず、断線して電気的接続が確保できないという課題が発生する。
本発明は、上記課題を解決して、金属微粒子を含むインクを用いて形成された、単位長さあたりの体積が小さい配線部における電気的接続を確保することが可能な配線基材及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の配線基材は、基材と、前記基材に形成された第1の配線とを有し、前記第1の配線は金属微粒子を焼結して形成される配線基材において、前記第1の配線は、第1の配線部と、第2の配線部と、前記第1の配線部と前記第2の配線部とを接続する接続部とを有し、前記第2の配線部の単位長さあたりの体積が、前記第1の配線部の単位長さあたりの体積よりも小さく形成されており、前記第1の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅が、前記第2の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅よりも大きいことを特徴とする。
本発明の配線基材の製造方法は、基材と、前記基材に形成された第1の配線とを有し、前記第1の配線は、第1の配線部、第2の配線部、及び接続部を有して構成される配線基材の製造方法であって、金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクを用意して、前記基材上に、前記第1の配線部を塗布する工程と、前記前記第1の配線部の単位長さあたりの体積よりも前記第2の配線部の単位長さあたりの体積が小さくなるように前記第2の配線部を塗布する工程と、前記第1の配線部と前記第2の配線部とを接続する前記接続部を塗布する工程とを有し、前記接続部を塗布する工程において、前記第1の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅が、前記第2の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅よりも大きくなるように前記接続部を塗布することを特徴とする。
これによれば、第1の配線部を形成するために塗布されたインクと第2の配線部を形成するために塗布されたインクとの体積差によって生じる表面張力によって生じる凝集力の差が、接続部を設けることによって緩和されて、第1の配線部と第2の配線部との間で凝集力の急激な変化が生じることを抑制できる。よって、単位長さあたりの体積が小さい第2の配線部のインクが、インクの流動性により第1の配線部側に引き込まれることにより配線が断絶することを防止することができる。
したがって、本発明の配線基材及びその製造方法によれば、金属微粒子を含むインクを用いて形成された、単位長さあたりの体積が小さい配線部における電気的接続を確保することが可能である。
本発明の配線基材において、前記接続部は複数の接続配線を有して構成されており、前記複数の接続配線は、前記第2の配線部から分岐して形成されていることが好適である。
また、本発明の配線基材の製造方法は、前記接続部を塗布する工程において、前記第2の配線部から分岐された複数の接続配線を形成することが好適である。
これによれば、複数の接続配線を第2の配線部から分岐して形成することにより、第2の配線部が接続部に接続された部分において、体積の急激な変化が抑制される。つまり、接続部の断面積が第2の配線部の断面積に対して急激に大きくなることが防止でき、第2の配線部を形成するために塗布されたインクが接続部側に流動しようとする際の流動抵抗の低下が抑制される。したがって、インクの流動を防止して第2の配線部における電気的接続を確保することができる。
本発明の配線基材は、前記接続部において、前記第2の配線部から前記第1の配線部に向かうにしたがって前記接続配線の数が多くなるように、前記接続配線からさらに分岐された複数の接続配線が形成されており、前記複数の接続配線が前記第1の配線部に接続されていることが好適である。
本発明の配線基材の製造方法は、前記接続部を形成する工程において、前記第2の配線部から前記第1の配線部に向かうにしたがって前記接続配線の数が多くなるように、前記接続配線から分岐する複数の接続配線を形成して、前記複数の接続配線と第1の配線部とを接続することが好適である。
これによれば、少なくとも2回以上分岐を繰り返して接続部の複数の接続配線が形成されるため、接続部を構成する複数の接続配線同士が接続された部分において、複数の接続配線を形成するために塗布されたインクが第1の配線部側に流動しようとする際の流動抵抗の低下が抑制される。よって、複数の接続配線における断線が抑制される。また、接続部が第1の配線部に接続された部分において、第1の配線部に複数の接続配線が接続されることにより、第1の配線部と接続部との体積の急激な変化が抑制される。よって、接続部及び第1の配線部をインクを用いて塗布形成する際に、接続部が第1の配線部に接続された近傍において、表面張力によって生じるインクの凝集力の差が小さくなるため、接続部のインクが第1の配線部に引き込まれることが抑制される。したがって、接続部を構成する複数の接続配線の電気的接続を確保することができる。
本発明の配線基材において、前記第2の配線部は幅細の引出配線であり、前記接続部の前記接続配線は前記第2の配線部と同じ幅で形成されていることが好ましい。
本発明の配線基材の製造方法において、前記第2の配線部は幅細の引出配線であり、前記接続部の前記接続配線を前記第2の配線部と同じ幅に形成することが好ましい。
これによれば、前記第2の配線部を形成するために塗布されたインクが前記接続部側に流動しようとする際の流動抵抗の低下を効果的に抑制して、第2の配線部のインクが接続部側に引き込まれることによるパターンの断絶が防止される。
本発明の配線基材において、前記接続部は、メッシュ状パターンを有して形成されていることが好適である。
本発明の配線基材の製造方法は、前記接続部を形成する工程において、前記接続部をメッシュ状パターンに形成することが好適である。
これによれば、メッシュ状のパターンは多数の接続配線から形成されるため、流動抵抗の急激な低下を防止しつつ、第1の配線部のインクと第2の配線部のインクとの体積差による表面張力によって生じるインクの凝集力の差を緩和して、第1の配線部と第2の配線部との間で凝集力の急激な変化が生じることを抑制できる。
本発明の配線基材において、前記接続部は、前記第1の配線部に近づくにしたがって、前記メッシュ状パターンのパターン部の体積が増加するように形成されていることが好適である。
本発明の配線基材の製造方法は、前記接続部を形成する工程において、第1の配線部に近づくにしたがって、前記メッシュ状パターンのパターン部の体積が増加するように形成することが好適である。
これによれば、第1の配線部と第2の配線部との体積差を徐々に緩和して、第2の配線部のインクが第1の配線部側に引き込まれることによるパターンの断絶を防止することができるため、第2の配線部における電気的接続が確保される。
本発明の配線基材において、前記メッシュ状パターンは六角形状に形成されていることが好ましい。
本発明の配線基材の製造方法は、前記接続部を形成する工程において、前記メッシュ状パターンを六角形状に形成することが好ましい。
これによれば、メッシュ状パターンを最密に構成できるため、接続部全体の面積を大きくすることなく接続配線の数を多く形成することが可能である。よって、接続部のメッシュ状パターンを形成するために塗布されたインクの流動抵抗の低下を抑制しつつ、第1の配線部と第2の配線部との体積差に起因する表面張力によって生じる凝集力の差を緩和することが効果的に実現される。
本発明の配線基材は、さらに、前記基材に形成された第2の配線を有し、前記第1の配線部及び前記接続部は、前記第2の配線に重ねて形成されていることが好適である。
本発明の配線基材の製造方法は、さらに、前記基材に第2の配線を形成する工程を有し、前記第1の配線部及び前記接続部は前記第2の配線に重ねて形成されることが好適である。
これによれば、第1の配線と第2の配線との接触抵抗が大きくなることを抑制して、電気的接続を確保できる。
本発明の配線基材において、前記第1の配線は、金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクを用いて形成されることが好適である。これによれば、製造コストを低減するとともに、低抵抗の第1の配線を形成することができる。
本発明の配線基材において、前記金属微粒子が、Ag、Cu、Au、Pt、Pdの金属からなる金属微粒子、またはこれらのうち2種以上の金属からなる合金を有する金属微粒子であることが好適である。
また、本発明の配線基材の製造方法において、前記金属微粒子が、Ag、Cu、Au、Pt、Pdの金属からなる金属微粒子、またはこれらのうち2種以上の金属からなる合金を有する金属微粒子であることが好適である。
これによれば、第1の配線の抵抗値を低減することが可能である。または、抵抗値の増大を抑制して第1の配線の面積を小さくすることができる。
本発明の配線基材の製造方法において、前記第1の配線部、前記第2の配線部、及び前記接続部をインクジェット印刷により形成することが好適である。これによれば、製造コストを低減して、第1の配線を容易に形成することができる。
本発明の配線基材及びその製造方法によれば、金属微粒子を含むインクを用いて形成された、単位長さあたりの体積が小さい配線部における電気的接続を確保することが可能である。
本発明の第1の実施形態における配線基材の平面図である。 図1のII−II線で切断して矢印方向から見たときの配線基材の部分拡大断面図である。 第1の実施形態における第1の配線を拡大して示す平面図である。 第1の実施形態の配線基材の製造方法を説明するための工程図である。 第1の実施形態の変形例における第1の配線を拡大して示す平面図である。 第2の実施形態の配線基材における第1の配線を拡大して示す平面図である。 第2の実施形態の変形例における、第1の配線を拡大して示す平面図である。 第3の実施形態の配線基材における第1の配線を拡大して示す平面図である。 第4の実施形態の配線基材の平面図である。 第4の実施形態の配線基材における第1の配線を拡大して示す平面図である。 従来例の配線基材を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の配線基材の具体的な実施形態について説明をする。なお、各図面の寸法は適宜変更して示している。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における配線基材の平面図である。本実施形態の配線基材10は、静電容量式の入力装置に組み込まれて、入力位置を検出するためのフィルムセンサとして用いられる。図2は、図1のII−II線で切断して矢印方向から見たときの配線基材の部分拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態の配線基材10は、基材21と、第1の配線31及び第2の配線41を有して構成される。基材21には、操作者が入力操作を行うことができる入力領域15と、入力領域15の外側の非入力領域16とが設定されている。図1に示すように、第2の配線41は、基材21の入力領域15に形成されており、第1の配線31は、第2の配線41に接続されるとともに、非入力領域16に引き回されて形成されている。
図1に示すように、第2の配線41は、第1の電極部42と第2の電極部44とを有しており、第1の電極部42及び第2の電極部44はいずれも菱形形状のパッド電極部である。第1の電極部42は、X1−X2方向において間隔を設けて配置されており、X1−X2方向に隣り合う第1の電極部42同士は、ブリッジ部43により接続される。そして、X1−X2方向に接続された複数の第1の電極部42は、Y1−Y2方向において、間隔を設けて複数本配列されている。また、第2の電極部44は、Y1−Y2方向において間隔を設けて配置されており、Y1−Y2方向に隣り合う第2の電極部44同士は、ブリッジ部43の下を通る幅細部45によって接続される。そして、Y1−Y2方向に接続された複数の第2の電極部44は、X1−X2方向において、間隔を設けて複数本配列されている。
図2に示すように、第1の電極部42、42は幅細部45を間隔を設けて挟むように配置されている。そして、幅細部45を覆うように絶縁層47が設けられており、ブリッジ部43は、幅細部45及び絶縁層47を跨がって形成されている。このようにして、第1の電極部42、42同士がブリッジ部43によって接続される。第1の電極部42と第2の電極部44との間で静電容量を形成するように配置されており、操作者が入力操作を行う際に生じる、静電容量の変化に基づいて入力位置を検出することができる。
本実施形態において、第2の配線41は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料を用いて、スパッタや蒸着などの薄膜法により形成される。また、基材21は、フィルム状の樹脂材料を用いて形成されており、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透光性樹脂材料が用いられる。
図1に示すように、Y2側の非入力領域16には端子部46が設けられており、端子部46は外部のフレキシブル基板(図示しない)等に接続される。第2の配線41と端子部46とは、第1の配線31により電気的に接続されており、第2の配線41(第1の電極部42及び第2の電極部44)により検出された入力位置情報は、第1の配線31を介して外部回路へと取り出される。
図3は、第1の実施形態における第1の配線を拡大して示す平面図であり、特に、第1の配線31と第2の配線41とが接続された部分について拡大して示す。図3に示すように、第1の配線31は、第1の配線部32と、第2の配線部33と、接続部34とを有して構成される。
図3に示すように、第1の配線部32は、第1の配線31と第2の配線41とを接続するためにパッド状に形成されている。また、第2の配線部33は、第2の配線41を外部の回路(図示しない)に接続するために設けられている幅細形状の引出配線であり、第1の配線部32に比べて単位長さあたりの体積が小さい。なお、第1の配線部32の単位長さあたりの体積とは、第1の配線部32と接続部34とが接続される方向(図3のY1−Y2方向)における所定の長さの第1の配線部32の体積を示す。第2の配線部33の単位長さあたりの体積は、第2の配線部33が接続部34から延在する方向に沿った所定の長さでの第2の配線部33の体積を示す。
そして、第1の配線部32と第2の配線部33とは、接続部34により接続される。第1の配線部32と接続部34とが接続された近傍における接続部34の全体幅(図3のA−A線近傍を横断する接続部34の合計の幅)が、第2の配線部33と接続部34とが接続された近傍における接続部34の全体幅(図3のB−B線近傍を横断する接続部34の幅の合計)よりも大きくなるように設けられている。
図3に示すように、接続部34は、複数の接続配線35を有して構成されている。複数の接続配線35が第2の配線部33から分岐して接続されており、第2の配線部33から第1の配線部32に向かうにしたがって接続配線35の数が多くなるように、接続配線35が分岐を繰り返して、複数の接続配線35が第1の配線部31に接続される。また、複数の接続配線35は、六角形状のメッシュ状パターンを形成している。そして、第2の配線部33から第1の配線部32に向かうにしたがって、メッシュ状パターンのパターン部の体積が増加するように形成されている。
第1の配線31は、金属微粒子を焼結することにより形成されており、金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクを用いて、インクジェット印刷などの印刷法により形成される。
図3に示すように、複数の接続配線35から構成されるメッシュ状パターンで接続部34を形成することにより、第1の配線31を印刷形成する際に、第1の配線部32を形成するために塗布されたインクと第2の配線部33を形成するために塗布されたインクとの体積差によって生じる表面張力による凝集力の差が接続部34によって緩和される。すなわち、第1の配線部32と第2の配線部33との間で、凝集力が急激に変化する箇所の発生を抑制できる。よって、単位長さあたりの体積が小さい第2の配線部33のインクが、単位長さあたりの体積が大きい第1の配線部32側にインクの流動性により引き込まれることによるパターンの断絶を防止することができる。よって、本実施形態の配線基材10によれば、第2の配線部33における電気的接続を確保することが可能である。
<配線基材の製造方法>
図4には、本実施形態の配線基材10の製造方法を説明するための工程図を示す。図4(a)は、第2の配線41を形成する工程について、基材21及び第2の配線41の部分拡大断面図を示す。図4(b)は、第1の配線31を形成する工程を示す模式断面図である。図4(c)は、第1の配線31を拡大して示す平面図であり、図4(d)は、図4(c)の第2の配線部33を拡大して示す平面図である。
まず、図4(a)の工程で、基材21の上に第2の配線41を形成する。第2の配線41は、ITO等の透明導電材料を用いてスパッタ法や蒸着法の薄膜法により形成された後、フォトリソグラフィ法によって図1に示すようにパターン形成される。同様の工程で、絶縁層47とブリッジ部43についてパターン形成される。
次に、図4(b)の工程で、第1の配線31を形成する。第1の配線31は、金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインク53を用いて、インクジェット印刷などの印刷法により塗布形成される。図4(b)に示すように、基材21をステージ52上に載置して、インクジェット用ヘッド51からインク53を微量ずつ吐出して、図4(c)に示すような第1の配線部32、第2の配線部33、及び接続部34のパターン形状となるようにインク53を塗布する。
なお、図4(b)及び図4(c)に示すように、第1の配線部32と接続部34が第2の配線41に重ねて形成されるようにインク53が塗布される。これにより、第1の配線31と第2の配線41との電気的接続が可能となる。また、第2の配線部33についても第2の配線41の上に重ねて形成されているが、第2の配線部33については直接基材21の上に形成することも可能である。
図4(d)に示すように、インク53は微量ずつドット状に基材21に吹き付けられて、所定のパターンに形成される。インク53の供給量は、インクジェット用ヘッド51の開口径や、インク53の粘度、あるいはインクジェット用ヘッド51とステージ52との相対移動速度等を適宜調整して変更できる。
本実施形態では、インク53に含まれる金属微粒子として、Ag、Cu、Au、Pt、Pd等の金属微粒子、または、これらのうち2種以上の金属からなる合金を有する金属微粒子を用いることができる。金属微粒子の粒径は2nm〜100nm程度であり、金属微粒子を分散させる分散溶媒には、-ヘキサン、n-ヘプタン、n-ウンデカン等の炭化水素系溶媒、n-ノナノール、n-ウンデカノール等のアルコール、テルピネオール、トルエン等を用いることができる。また、インク53の粘度は5mPa・s〜30mPa・s程度の範囲であることが好ましく、インクジェット印刷に適している。
図4(b)〜図4(d)の工程で、第1の配線31の形状にインク53を塗布した後に、120℃〜200℃の温度で2〜30分保持することにより、金属微粒子を焼結させて第1の配線31を形成する。金属微粒子を用いることで、比較的低温で焼結が可能であり、低抵抗の第1の配線31が得られる。金属微粒子として、Ag、Cu、Au、Pt、Pd等の金属材料を用いた場合には第1の配線31の低抵抗化に適しており、これらのうち2種以上の金属からなる合金を用いた場合には、焼結後の第1の配線31の耐環境性(耐湿性、耐熱性等)を向上させることが可能である。
図4(b)〜図4(d)に示す、接続部34を塗布する工程において、第1の配線部32と接続部34とが接続された近傍における接続部34の全体幅(図3のA−A線近傍を横断する接続部34の各部分の幅の合計)が、第2の配線部33と接続部34とが接続された近傍における接続部34の全体幅(図3のB−B線近傍を横断する接続部34の各部分の幅の合計)よりも大きくなるように、金属微粒子を含むインク53が塗布される。
これにより、第1の配線部32を形成するために塗布されたインク53と第2の配線部33を形成するために塗布されたインク53との体積差によって生じる表面張力による凝集力の差が、接続部34によって緩和されて、第1の配線部32と第2の配線部33との間で、凝集力の急激な変化が生じることを抑制できる。よって、単位長さあたりの体積が小さい第2の配線部33のインク53が、インク53の流動性により、単位長さあたりの体積が大きい第1の配線部32側に引き込まれて断線することを防止することができる。よって、本実施形態の配線基材10の製造方法によれば、接続部34を設けることで、単位長さあたりの体積が小さい第2の配線部33における電気的接続を確保することが可能である。
また、図4(b)〜図4(d)の工程で、図3に示すように、第2の配線部33から分岐された複数の接続配線35a、35bを形成するようにインク53を塗布する。こうすれば、第2の配線部33が接続部34に接続された部分において、体積の急激な変化が抑制される。つまり、接続部34の断面積が第2の配線部33の断面積に対して急激に大きくなることが防止できるため、第2の配線部33のインク53が接続部34のインク53側に流動しようとする際の流動抵抗の低下が抑制される。したがって、第2の配線部33のインク53が接続部34側に引き込まれることによるパターンの断絶を防止して、第2の配線部33の電気的接続を確保することができる。
また、図3に示すように、第2の配線部33から分岐された接続配線35bは、さらに複数の接続配線35c、35dに分岐されて、第2の配線部33から第1の配線部32に向かうにしたがって接続配線35の数が多くなるように、それぞれの接続配線35で分岐を複数回繰り返して接続部34が形成される。そして、多数の分岐された接続配線35が第1の配線部32に接続される。
図4(b)〜図4(d)の工程で、複数の接続配線35が分岐を繰り返すようにインク53を塗布することにより、接続部34を構成する複数の接続配線35、35同士が接続された部分において、インク53が第1の配線部32側に流動しようとする際の流動抵抗の低下が抑制される。よって、複数の接続配線35、35同士が接続された部分における断線が防止される。
また、分岐された多数の接続配線35が第1の配線部32に接続されるため、接続部34が第1の配線部32に接続された部分において、体積の急激な変化が抑制される。よって、接続部34及び第1の配線部32をインク53を用いて塗布形成する際に、接続部34が第1の配線部32に接続された近傍において、表面張力によって生じる凝集力の差が小さくなるため、接続部34のインク53が第1の配線部32に引き込まれることが抑制される。さらに、接続部34の断面積と第1の配線部32の断面積との差が小さくなるため、複数の接続配線35のインク53が第1の配線部32側に流動しようとする際の流動抵抗の低下が抑制される。よって、接続部34として設けられたインク53が第1の配線部32側に引き込まれことが抑制される。したがって、接続部34を構成する複数の接続配線35の電気的接続を確保することができる。
また、図4(b)〜図4(d)の工程において、接続部34の複数の接続配線35を、第2の配線部33と同じ幅で形成するようにインク53を塗布形成することが好ましい。これによれば、接続配線35のそれぞれと第2の配線部33とは、断面積が等しく形成される。よって、第2の配線部33を形成するために塗布されたインク53が接続部34側に流動しようとする際の流動抵抗の低下を効果的に抑制して、第2の配線部33が接続部34側に引き込まれることによるパターンの断絶が防止される。
図3に示すように、接続部34の複数の接続配線35により、六角形状のパターンが形成されるとともに、六角形状のパターンが連接されてメッシュ状パターンに形成されている。図3に示すように、接続部34には、複数の六角形状の開口部39が設けられてメッシュ状パターンを形成する。メッシュ状パターンを六角形状とすることで最密に構成できるため、接続部34全体の面積を大きくすることなく接続配線35の数を多く形成することが可能である。また、第2の配線部33から第1の配線部32に向かうにしたがってメッシュ状のパターンのパターン部の体積が増加するように、接続配線35が形成されており、六角形状の開口部39を分割して複数の接続配線35同士を接続する接続配線35e、35fが形成されている。
図4(b)〜図4(d)の工程で、接続部34をメッシュ状パターンとなるようにインク53を塗布することにより、多数の接続配線35を有して接続部34が形成されるため、流動抵抗の急激な低下を防止しつつ、第1の配線部32のインク53と第2の配線部33のインク53との体積差により起因する表面張力による凝集力の差が緩和される。したがって、第2の配線部33のインク53が第1の配線部32側に引き込まれることによるパターンの断絶を防止して、第2の配線部33の電気的接続を確保することができる。
また、図3に示すように、第2の配線41に重なる位置に、パッド状の第1の配線部32と接続部34が形成されているため、第1の配線31と第2の配線41との接触抵抗の増大を抑制することができる。
以上のように本実施形態の配線基材10及び配線基材10の製造方法によれば、金属微粒子を含むインクを用いて形成された、単位長さあたりの体積が小さい第2の配線部33における電気的接続を確保することが可能である。
図5は、第1の実施形態の変形例の配線基材の平面図を示し、第1の配線を拡大して示す。図5に示すように、本変形例においても接続部34は複数の接続配線35を有して形成されている。そして、複数の接続配線35により菱形形状のパターンが形成されており、菱形形状のパターンが連接されてメッシュ状のパターンが形成されている。
このようなパターンであっても、第1の配線部32を形成するために塗布されたインク53と第2の配線部33を形成するために塗布されたインク53との体積差によって生じる表面張力による凝集力の差が、接続部34によって緩和されて、第1の配線部32と第2の配線部33との間で凝集力の急激な変化が生じることを抑制できる。よって、単位長さあたりの体積が小さい第2の配線部33のインク53が、インク53の流動性により、単位長さあたりの体積が大きい第1の配線部32側に引き込まれることによるパターンの断絶を防止することができる。
また、本変形例の配線基材10においても、複数の接続配線35は第2の配線部33と同じ幅で形成されており、第2の配線部33に接続部34が接続された箇所において、第2の配線部33から複数の接続配線35a、35bが分岐されて形成されている。また、接続配線35bはさらに複数の接続配線35c、35dに分岐されて形成され、分岐を繰り返して第1の配線部32に複数の接続配線35が接続される。これにより、金属微粒子を含むインク53を塗布した後に、インク53が流動しようとする際の流動抵抗の低下を抑制して、複数の接続配線35及び第2の配線部33のインク53が流動して断線することが防止される。したがって、第2の配線部33の電気的接続が確保される。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態における配線基材の平面図であり、特に第1の配線を拡大して示す部分拡大平面図である。本実施形態においても、接続部34は複数の接続配線36を有して形成されているが、複数の接続配線36が六角形状や菱形形状のメッシュ状パターンを形成していない点で、第1の実施形態と異なる。図6に示すように、接続部34が第2の配線部33に接続された箇所において、第2の配線部33から複数の接続配線36a、36bに分岐される。そして、接続配線36aは接続配線36c、36dに分岐され、また、接続配線36bは接続配線36e、36fに分岐されて、第1の配線部32に向かう方向において直列的に分岐を繰り返して複数の接続配線36が形成される。このように分岐された複数の接続配線36と第1の配線部32とが接続される。
このような態様であっても、接続部34を構成する複数の接続配線36の合計の幅が、第2の配線部33から第1の配線部32に向かうにしたがって大きくなるように形成される。よって、第1の配線31を形成する工程において、第1の配線部32を形成するために塗布されたインク53と第2の配線部33を形成するために塗布されたインク53との表面張力による凝集力の差が、接続部34によって緩和されて第1の配線部32と第2の配線部33との間で凝集力の急激な変化が生じることを抑制できる。よって、第2の配線部33のインク53が第1の配線部32の側に引き込まれることによるパターンの断絶を防止でき、第2の配線部33の電気的接続が確保される。
また、複数の接続配線36は、第2の配線部33と同じ幅で形成されるとともに、複数回の分岐を繰り返して形成されているため、第1の配線部32と接続部34とが接続された箇所において、または、複数の接続配線36、36同士が接続された箇所において、インク53の急激な流動抵抗の低下や、表面張力による凝集力の差が生じることを抑制して、接続部34の複数の接続配線36における断線が防止される。
図3から図6に示す各実施形態の配線基材10、配線基材11において、接続部34の複数の接続配線35、接続配線36は、第2の配線部33と同じ幅で形成されているが、これに限定されない。図7は、第2の実施形態の配線基材11の変形例を示し、第1の配線を拡大して示す平面図である。図7に示すように、本変形例においても、第2の配線部33から接続配線36a、接続配線36bに分岐され、接続配線36bから、接続配線36g、接続配線36hと直列的に分岐を繰り返して、接続部34が第1の配線部32に接続される。
本変形例では、接続配線36b、接続配線36bから分岐された接続配線36g、接続配線36gから分岐された接続配線36hの順に徐々に接続配線36の幅が大きくなるように形成される。こうすれば、第1の配線部32と接続部34とが接続される箇所の近傍での体積差を小さくするすることができるため、接続配線36として塗布されたインク53が、第1の配線部32として塗布されたインク53に引き込まれることによるパターンの断絶を防止して、接続部34における断線を効果的に抑制できる。なお、図3から図5に示す第1の実施形態の配線基材10の場合であっても、同様に各接続配線35の幅を異ならせて、第2の配線部33から第1の配線部31に向かうにしたがって、幅を太くするように形成することも可能である。
<第3の実施形態>
図8は、第3の実施形態の配線基材の平面図を示し、第1の配線を拡大して示す部分拡大平面図である。本実施形態の配線基材12は、接続部34が複数の接続配線35、36を有していない点で、第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる。本実施形態では、第2の配線部33と接続部34とが接続された箇所を頂点として三角形状のパターンで形成されており、簡単なパターン形状で形成することができる。
このような態様であっても、第2の配線部33から第1の配線部32に向かうにしたがって、接続部34の幅が大きくなるように形成され、接続部34の単位長さあたりの体積が大きくなるように形成される。このため、第1の配線部32として塗布されたインク53と、第2の配線部33として塗布されたインク53との、表面張力による凝集力の差を緩和して第2の配線部33における断線が防止される。
なお、第1の実施形態の配線基材10及び第2の実施形態の配線基材11に比較すると、接続部34が複数の接続配線35、36で構成されていないことから、インク53を用いて第1の配線31を形成する工程において、第2の配線部33と接続部34とが接続された箇所の近傍で、インク53の流動抵抗が低下し易い。よって、本実施形態において、第1の配線31を塗布形成するインク53として粘度が比較的大きいものを用いることが好ましい。こうすれば、単純な構成で容易に接続部34を形成することができ、第2の配線部33の電気的接続を確保することが可能である。
<第4の実施形態>
図9は、第4の実施形態の配線基材の平面図を示す。また、図10は第4の実施形態における配線基材の第1の配線を拡大して示す平面図である。本実施形態の配線基材13は、例えばセンサ部品(図示しない)等の部品を搭載するための配線基材13であり、図9に示す2点鎖線で囲む領域が、部品が搭載される部品搭載領域17である。第1の配線31のパッド状に形成された第1の配線部32は、センサ部品(図示しない)の端子に接続される。センサ部品(図示しない)で検出された信号は、第2の配線部33を介して外部の回路に出力される。
図10に示すように、本実施形態の配線基材13においても第1の配線部32と第2の配線部33とを接続する接続部34が設けられており、接続部34は複数の接続配線37により形成された六角形状のメッシュ状パターンを有して構成される。そして、図10に示すように、第2の配線部33から第1の配線部32に向かうにしたがって、複数の接続配線37の本数が多くなるように、分岐を繰り返して接続部34が形成されている。すなわち、メッシュ状パターンのパターン部の面積が増加するように形成されている。
このような態様であっても、第1の配線部32を形成するために塗布されたインク53と第2の配線部33を形成するために塗布されたインク53との体積差によって生じる表面張力による凝集力の差が、接続部34を設けることによって緩和される。よって、単位長さあたりの体積が小さい第2の配線部33のインクが、インクの流動性により第1の配線部32側に引き込まれることによるパターンの断絶を防止することができる。また、複数の接続配線37を設けてメッシュ状パターンを形成するため、インクの流動抵抗の低下を抑制して、第2の配線部33及び複数の接続配線37の断線を防止できる。
なお、本実施形態では、外部の部品に4端子で接続可能としているが、これに限られず、2端子で接続するようなパターンで形成された配線基材であっても同様の効果が得られ、または、複数の部品を搭載可能とした配線基材に適用することができる。また、本発明は、他の部品を搭載する基材に限定されず、第1の配線部32または第2の配線部33がGND層、シールド層、L、C等の所定の機能を有するように形成された配線基材であっても、適用することができる。
10、11、12、13 配線基材
15 入力領域
16 非入力領域
17 部品搭載領域
21、22 基材
31 第1の配線
32 第1の配線部
33 第2の配線部
34 接続部
35、35a〜35h、36、36a〜36h、37、37a〜37f 接続配線
39、40 開口部
41 第2の配線
42 第1の電極部
43 ブリッジ部
44 第2の電極部
45 幅細部
46 端子部
47 絶縁層
51 インクジェット用ヘッド
52 ステージ
53 インク

Claims (20)

  1. 基材と、前記基材に形成された第1の配線とを有し、
    前記第1の配線は金属微粒子を焼結して形成される配線基材において、
    前記第1の配線は、第1の配線部と、第2の配線部と、前記第1の配線部と前記第2の配線部とを接続する接続部とを有し、
    前記第2の配線部の単位長さあたりの体積が、前記第1の配線部の単位長さあたりの体積よりも小さく形成されており、
    前記第1の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅が、前記第2の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅よりも大きいことを特徴とする配線基材。
  2. 前記接続部は複数の接続配線を有して構成されており、
    前記複数の接続配線は、前記第2の配線部から分岐して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線基材。
  3. 前記接続部において、前記第2の配線部から前記第1の配線部に向かうにしたがって前記接続配線の数が多くなるように、前記接続配線からさらに分岐された複数の接続配線が形成されており、前記複数の接続配線が前記第1の配線部に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の配線基材。
  4. 前記第2の配線部は幅細の引出配線であり、
    前記接続部の前記接続配線は前記第2の配線部と同じ幅で形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の配線基材。
  5. 前記接続部は、メッシュ状パターンを有して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の配線基材。
  6. 前記接続部は、前記第1の配線部に近づくにしたがって、前記メッシュ状パターンのパターン部の体積が増加するように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の配線基材。
  7. 前記メッシュ状パターンは六角形状に形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の配線基材。
  8. さらに、前記基材に形成された第2の配線を有し、
    前記第1の配線部及び前記接続部は、前記第2の配線に重ねて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の配線基材。
  9. 前記第1の配線は、金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクを用いて形成されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の配線基材。
  10. 前記金属微粒子が、Ag、Cu、Au、Pt、Pdの金属からなる金属微粒子、またはこれらのうち2種以上の金属からなる合金を有する金属微粒子であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の配線基材。
  11. 基材と、前記基材に形成された第1の配線とを有し、前記第1の配線は、第1の配線部、第2の配線部、及び接続部を有して構成される配線基材の製造方法であって、
    金属微粒子を分散溶媒中に分散させたインクを用意して、
    前記基材上に、前記第1の配線部を塗布する工程と、
    前記前記第1の配線部の単位長さあたりの体積よりも前記第2の配線部の単位長さあたりの体積が小さくなるように前記第2の配線部を塗布する工程と、
    前記第1の配線部と前記第2の配線部とを接続する前記接続部を塗布する工程とを有し、
    前記接続部を塗布する工程において、前記第1の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅が、前記第2の配線部と前記接続部とが接続された近傍における前記接続部の全体の幅よりも大きくなるように前記接続部を塗布することを特徴とする配線基材の製造方法。
  12. 前記接続部を塗布する工程において、前記第2の配線部から分岐された複数の接続配線を形成することを特徴とする請求項11に記載の配線基材の製造方法。
  13. 前記接続部を形成する工程において、前記第2の配線部から前記第1の配線部に向かうにしたがって前記接続配線の数が多くなるように、前記接続配線から分岐する複数の接続配線を形成して、前記複数の接続配線と第1の配線部とを接続することを特徴とする請求項12に記載の配線基材の製造方法。
  14. 前記第2の配線部は幅細の引出配線であり、
    前記接続部の前記接続配線を前記第2の配線部と同じ幅に形成することを特徴とする請求項12または請求項13に記載の配線基材の製造方法。
  15. 前記接続部を形成する工程において、前記接続部をメッシュ状パターンに形成することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の配線基材の製造方法。
  16. 前記接続部を形成する工程において、第1の配線部に近づくにしたがって、前記メッシュ状パターンのパターン部の体積が増加するように形成することを特徴とする請求項15に記載の配線基材の製造方法。
  17. 前記接続部を形成する工程において、前記メッシュ状パターンを六角形状に形成することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の配線基材の製造方法。
  18. 前記第1の配線部、前記第2の配線部、及び前記接続部をインクジェット印刷により形成することを特徴とする請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の配線基材の製造方法。
  19. 前記金属微粒子が、Ag、Cu、Au、Pt、Pdの金属からなる金属微粒子、またはこれらのうち2種以上の金属からなる合金を有する金属微粒子であることを特徴とする請求項11から請求項18のいずれか1項に記載の配線基材の製造方法。
  20. さらに、前記基材に第2の配線を形成する工程を有し、
    前記第1の配線部及び前記接続部は前記第2の配線に重ねて形成されることを特徴とする、請求項11から請求項19のいずれか1項に記載の配線基材の製造方法。
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