JP5585106B2 - コネクタ装置 - Google Patents
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Description
手段1の構成によれば、電線側コネクタに備えられキャビティに収容された電線側端子金具は電線側コネクタハウジングの端子固定部に対してボルトおよびナットによって移動不能に固定されている。この電線側コネクタおよび機器側コネクタが嵌合した状態において、電線側コネクタハウジングがシールドシェルに対してボルト締結によって固定されており、さらに、シールドシェルが機器側に対してボルト締結によって固定されるようになっているため、両コネクタの嵌合時において電線側端子金具の位置ずれが防止され、電線側端子金具と相手側端子との間の接触不良を防止することができる。
また、簡易な構成で、電線側端子金具を電線側コネクタハウジングに強固に固定することができる。
機器に固定される機器側コネクタについて機器側コネクタハウジングに対して機器側端子金具を移動不能に構成すると、両コネクタに生じうる寸法公差を吸収することができないおそれがある。一方、手段2の構成によれば、変位許容端子は、所定のクリアランス内にて移動することができるため、両コネクタに生じうる寸法公差を吸収することができる。
手段3の構成によれば、ボルトおよびナットで固定する側を平板状の雄端子金具とすることで、平板の部分に貫通孔を形成すればよいため、ボルトおよびナットで固定する構成を簡素化することができる。
以下、本発明の実施形態1を図1〜図22を参照して説明する。
本実施形態におけるコネクタ装置10は、外部機器のケースCAに取り付けられる機器側コネクタ29と、機器側コネクタ29に嵌合可能であって電線Wの端末部に接続される電線側コネクタ50とを備えている(図21参照)。以下、各コネクタにおける嵌合面側をそれぞれ前方として説明する。
第一かしめ部18及び第二かしめ部19は、可撓性導体25の端部をかしめて圧着する。
ランス係止凹部16は、機器側ハウジング30から片持ち状に突出するランス32(本発明の「端子係止機構」に相当)に係止される。
このように、変位許容端子12の後方側(一端側)は、可撓性導体25に接続される一方、前方側(他端側)は、機器側ハウジング30の前面の前止まり壁部31Bとランス32との間に係止されている。これにより、変位許容端子12の前方は、機器側ハウジング30の前止まり壁部31Bに当接することより移動が規制される一方、変位許容端子12の後方は、ランス32に係止されることにより移動が規制されるため、変位許容端子12は、変位許容端子12は、可撓性導体25の可撓性により所定のクリアランス内での変位が許容されている。
固定端子金具20は、機器側の端子に接続される接続部21と、接続部21から上方に連なる第一かしめ部23と、第一かしめ部23の上方に連なる第二かしめ部24とを有する。
接続部21には、円形の接続孔21Aが形成されている。
第一かしめ部23及び第二かしめ部24は、可撓性導体25の端部をかしめて圧着する。
真ん中の端子収容室31の側壁部からは、後方に一対の仕切り板33が延出されている。
各端子収容室31は、前後方向に貫通する端子収容孔31Aを有し、端子収容孔31Aの前端部は縮径された端子進入孔を有する前止まり壁部31Bとされている。端子収容孔31Aの孔壁の上部からは、ランス32が前方に向けて片持ち状に突出している(図3参照)。
機器側ハウジング30がシェル体40に収容されると、仕切り板33がシェル体40の後端部に突き当たるとともに、シェル係止片34がシェル体40の内面の対応する係止凸部(図示略)に係止されて位置決めされる。
扁平筒部41は、前端が開口部41Aとされ、この開口部41Aは、外縁部に鍔状に張り出す鍔部42を有する。鍔部42の幅方向の端部には、取付孔42Aが形成されている。
扁平筒部41の内面のうち、幅方向の端部には、機器側ハウジング30の係止孔Aに係止する一対の係止凸部が形成されている。
機器側延出部44は、角筒状であって、図4に示すように、機器側端子金具11が挿通される矩形の端子延出孔44Aが形成されている。
そして、図21に示すように、機器側コネクタ29は、外部機器のケースCAに取付手段により取り付けられて固定されるとともに、固定端子金具20の接続部21が外部機器の端子部TAにボルトBT等の接続手段により接続されて外部機器の電気回路と接続される。
電線Wは、芯線の外周を絶縁被覆で包囲した被覆電線であり、その端末部にて絶縁被覆が剥ぎ取られ露出した芯線部分に電線側端子金具51が取り付けられている。
端子部52は、前後方向に長い長方形状の平板であって、その前後方向においてやや電線接続部54寄りの位置に、円形の貫通孔53が平板を貫通して形成されている。
電線接続部54は、一対のバレル片により構成され、このバレル片が電線Wの端末部において露出させた芯線部分を両側からかしめ付けて圧着している。
端子保持部56には、締結部材70を取り付けるために左右に3つ並んで形成された締結部材取付部56Aと、各電線側端子金具51が収容されるキャビティ61と、を有する。
締結部材取付部56Aは、上面側が締結部材70を構成するボルト71の取付用の取付凹部58とされ、下面側がボルトに螺合するナット72の取付用の取付凹部59とされている。
取付凹部58の下端部には、各電線側端子金具51に対応した位置に、カラー75が収容される円形状のカラー収容部64を有する。
カラー収容部64の下側には、電線側端子金具51における平板状の端子部52が挿通される端子部挿通孔61Aが前後に延びており、この端子部挿通孔61Aにより、フード部57の内部と、キャビティ61とが連通する。そして、この端子部挿通孔61Aの下側には取付凹部59が設けられている。
この取付凹部59における端子部挿通孔61Aの下側に位置する上壁部分は、ナット72と端子部52の間に挟まれて端子部52を固定する挟持部65(本発明の構成である「端子固定部」の一例)となっている。
キャビティ61は、端子保持部56の前後に亘って、前方のフード部57内と後方のスカート部60内を端子部挿通孔61Aを介して連通するように設けられており、キャビティ61の先端側が縮径されて端子部挿通孔61Aとなっている。
電線側ハウジング55のうち、端子保持部56の前部の外周には、幅方向に張り出すフランジ部66が形成されている。
フランジ部66には、図15に示すように、円形の取付孔66Aが形成されている。
電線側端子金具51から延出された電線Wとスカート部60の間は、電線がほぼ隙間なく挿通可能な電線挿通孔が横並びに3個有するゴム栓69によりシールされている。
径大カバー部82の幅方向の両端部には、取付孔82Aが貫通形成されている。
図19に示すように、電線側ハウジング55のカラー収容部64にカラー75が収容されて取付られており、電線側端子金具51の端子部52をキャビティ61を通して端子部挿通孔61Aに挿通し、端子部52の貫通孔53が挿通孔に位置するようにする。なお、端子部挿通孔61Aに端子部52を挿通した後にカラー75をカラー収容部64に収容してもよい。
次に、ボルト71の軸部を、取付凹部58内におけるカラー75の通し孔75A、電線側端子金具51の貫通孔53、電線側ハウジング55の挿通孔65Aに貫通させる。
図21に示すように、機器側コネクタ29と電線側コネクタ50とを嵌合させると、電線側端子金具51の端子部52と、機器側端子金具11の変位許容端子12とが接触することにより、両コネクタ29,50間が電気的に接続される(図22)。そして、両コネクタ29,50における取付孔42A,66A(82A)をボルト等の固定手段によりボルト締め等して固定する。
これにより、電線Wに力が加わったとしても、電線Wの端末部に取付られた電線側端子金具51は、機器側端子金具11と接触する接点部よりも電線W側にて締結部材70により電線側ハウジング55に固定されている。また、この電線側ハウジング55を有する電線側コネクタ50は、外部機器のケースCAに固定された機器側コネクタ29との嵌合(及び固定手段)により機器側コネクタ29を介してケースCAに固定されている。そのため、締結部材70よりも前方の端子部52は電線Wからの力を比較的受けないため、両端子金具11,51間の接触状態を維持することができる。
(1)本実施形態によれば、電線側コネクタ50に備えられキャビティ61に収容された電線側端子金具51は電線側ハウジング55(電線側コネクタハウジング)の挟持部65(端子固定部)に対して締結部材70によって移動不能に固定されている。この電線側コネクタ50は、機器側コネクタ29との嵌合時に機器側に固定されるようになっているため、両コネクタの嵌合時において電線側端子金具51の位置ずれを防止でき、電線側端子金具51と相手側端子(機器側端子金具11)との間の接触不良を防止することができる。
(4)電線側端子金具51は、平板状の雄端子金具であるため、このように締結部材70で固定する側を平板状の雄端子金具とすることで、平板の部分に貫通孔53を形成すればよいため、締結部材70で固定する構成を簡素化することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、電線側端子金具51を雄型とし、機器側端子金具11を雌型としたが、電線側端子金具を雌型とし、機器側端子金具を雄型としてもよい。この場合、例えば、雌型の電線側端子金具に貫通孔を通する平板状の部分を設け、締結部材70により電線側ハウジングに設けた挟持部(端子固定部)に対して固定するようにしてもよい。
11…機器側端子金具
12…変位許容端子
20…固定端子金具
21…接続部
21A…接続孔
25…可撓性導体
29…機器側コネクタ
30…機器側ハウジング
31…端子収容室
31A…端子収容孔
31B…前止まり壁部
32…ランス(端子係止機構)
40…シェル体
50…電線側コネクタ
51…電線側端子金具
52…端子部
53…貫通孔
54…電線接続部
55…電線側ハウジング
56…端子保持部
56A…締結部材取付部
58,59…取付凹部
61…キャビティ
61A…端子部挿通孔
64…カラー収容部
65…挟持部(端子固定部)
70…締結部材
71…ボルト
72…ナット
75…カラー
80…シールドシェル
W…電線
Claims (3)
- 機器に固定される機器側コネクタと、電線の端末部に設けられ前記機器側コネクタと嵌合する電線側コネクタとを備えたコネクタ装置であって、
前記電線側コネクタは、キャビティ及び端子固定部を有する電線側コネクタハウジングと、前記キャビティに収容される電線側端子金具と、シールドシェルと、を有し、
前記電線側端子金具は前記端子固定部に対してボルトおよびナットによって移動不能に固定されており、
前記電線側コネクタおよび前記機器側コネクタが嵌合した状態において、前記電線側コネクタハウジングは前記シールドシェルに対してボルト締結によって固定されており、前記シールドシェルは機器側に対してボルト締結によって固定されていることを特徴とするコネクタ装置。 - 前記機器側コネクタは、キャビティを有する機器側コネクタハウジングと前記キャビティ内に端子係止機構によって所定のクリアランス内で変位可能に保持された変位許容端子とを有し、前記変位許容端子と前記機器側の電気回路とは可撓性導体を介して接続され、両コネクタの嵌合時には、前記変位許容端子と前記電線側端子金具とが当接することにより、両コネクタ間が電気的に接続されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 前記電線側端子金具は、平板状の雄端子金具であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ装置。
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