JP5583746B2 - 圧迫板及び放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧迫板及び放射線画像撮影装置に関し、特に被撮影体を圧迫した状態において画像の撮影を行うための圧迫板及びこの圧迫板を備えた放射線画像撮影装置に関する。
医療用放射線画像撮影装置として、乳癌の早期発見等を目的としたマンモグラフィが知られている。マンモグラフィでは、被撮影体としての被検者の乳房が撮影台の撮影面と圧迫板との間に挟込まれ、圧迫板により乳房が圧迫された状態において、放射線画像が撮影されている。このような撮影方法が採用されることにより、乳房の厚みが薄くされているので、鮮明な放射線画像が得られると共に、放射線量の減少が可能とされている。
下記特許文献1には、乳房圧迫時の被検者の負担、特に被検者が感じる痛みが軽減可能な放射線撮影装置及びその圧迫板が開示されている。この圧迫板は、撮影台の撮影面に乳房を押付ける可撓性の圧迫板部と、圧迫板部の両端に一体に形成された補強板部と、圧迫板部との間に隙間を持って補強板部に掛け渡された支持板部とを備えている。
特開2011−206438号公報
上記特許文献1に開示された圧迫板では、可撓性が得られる部位が支持板部との間に間隙を持った圧迫板部の一部に限られている。補強板部には隙間が設けられていないので、この補強板部が一体に形成された圧迫板部の部位では剛性が高くなり、可撓性が得られ難いと共に圧迫力が強くなる。更に、支持板部と補強板部との角部では、その形状から支持板部や補強板部よりも剛性が高いので、可撓性が一層得られ難いと共に圧迫力が集中し易い。このため、圧迫板部に最適な撓みを生じさせるには、圧迫板に改善の余地があった。一方、単純に可撓性を得ようとすれば、支持板部から補強板部に沿って圧迫板部との間に間隙を設けることが考えられる。しかしながら、支持板部及び補強板部に圧迫力を加えた際に圧迫部との間にゆがみ(又はよれ)が発生する。
本発明は上記事実を考慮し、支持本体のゆがみを効果的に抑制しつつ、支持本体の剛性の均一化を図り、圧迫部による圧迫力の均一化を図ると共に、圧迫部に最適な撓みを生じることができる圧迫板及び放射線画像撮影装置を得ることが目的である。
また、本発明では、乳房が包込まれるような最適な撓みを圧迫部に生じることができる圧迫板及び放射線画像撮影装置を得ることが目的である。
上記課題を解決するため、本発明の第1実施態様に係る圧迫板は、弾性変形が可能な板状の圧迫部と、圧迫部の1つの辺部から圧迫部の板面よりも上方へ立設された第1壁部と、第1壁部の両側から対向して圧迫部の他の辺部に沿って延在されると共に他の辺部から上方へ立設された第2壁部とを有し、圧迫部を支持する支持本体と、長手方向として1つの辺部に沿って第1壁部に設けられると共に第1壁部を貫通する第1スリットと、長手方向として他の辺部に沿って第2壁部に設けられると共に第2壁部を貫通する第2スリットと、第1壁部と第2壁部との角部を跨いで設けられると共に角部を貫通し、第1スリットと連結されると共に、第2スリットとは離間して配置された第1角部スリットと、を備えている。
第1実施態様に係る圧迫板では、板状の圧迫部の1つの辺部に第1壁部が立設されると共に他の辺部に第2壁部が立設されている。第1壁部には第1スリットが延設され、第2壁部には第2スリットが延設されている。支持本体から圧迫部に例えば被検者の乳房を圧迫する圧迫力が加わると、圧迫部には乳房からの反力が加わる。この反力に対して、第1壁部では第1スリットにより剛性が減少されて、第1壁部の第1スリットと圧迫部との間の部位が変形可能とされるので、圧迫部には撓みが生じる。同様に、第2壁部でも第2スリットにより剛性が減少されて、第2壁部の第2スリットと圧迫部との間の部位が変形可能とされるので、圧迫部に撓みが生じる。
一方、支持本体から圧迫部に加わる圧迫力は第1壁部と第2壁部との角部に集中する。そして、角部の剛性は第1壁部、第2壁部のそれぞれの剛性よりも高い。ここで、支持本体において角部にはそれを跨ぐ第1角部スリットが設けられており、第1角部スリットにより角部の剛性が減少される。このため、角部でも、支持本体の第1角部スリットと圧迫部との間の部位が変形可能とされるので、圧迫部に撓みが生じる。従って、支持本体の全体の剛性を均一化することができるので、圧迫部による圧迫力の均一化を図ることができる。また、第1壁部、第2壁部及び角部において圧迫部に最適な撓みが生じる。例えば、圧迫板で乳房を圧迫する場合には、乳房を包込むような最適な撓みが圧迫部に生じる。
更に、第1角部スリットは、第1スリットと連結されると共に第2スリットとは離間された構成とされている。第1角部スリットと第1スリットとの連結箇所では、第1壁部の剛性が減少されるので、圧迫部に最適な撓みが生じる。第1角部スリットと第2スリットとの離間箇所は、第2スリットにより隔てられた支持本体の上下部位を連結すると共に支持する支持部位とされている。このため、支持本体に圧迫力が加わった際に支持本体の上下部位が離間箇所で支持されるので、支持本体の上下部位間のゆがみを効果的に抑制することができる。また、支持本体の角部に集中する圧迫力は第1角部スリットを迂回しかつ離間箇所を通って圧迫部に加わる。このため、圧迫力はその伝達過程において分散されて圧迫部に加わるので、圧迫部では圧迫力の均一化を図ることができる。
本発明の第2実施態様に係る圧迫板は、第1実施態様に係る圧迫板において、角部を跨いで設けられると共に、第1角部スリットと離間してかつ平行に配置され、第2スリットと連結されると共に、第1スリットとは離間して配置された第2角部スリットを更に備えている。
第2実施態様に係る圧迫板では、第1角部スリットと離間されかつ平行に配置された第2角部スリットが設けられており、角部には複数の第1角部スリット及び第2角部スリットが設けられている。このため、角部の剛性がより一層減少されるので、圧迫部に最適な撓みが生じる。
また、角部では、支持本体の第1角部スリットにより隔てられた上下部位が、第2壁部において、第1角部スリットを迂回すると共に、第1角部スリットと第2スリットとの離間箇所で連結されている。同様に、角部では、支持本体の第2角部スリットにより隔てられた上下部位が、第1壁部において、第2角部スリットを迂回すると共に、第2角部スリットと第1スリットとの離間箇所で連結されている。このため、角部において、支持本体の上端から圧迫部までの下端へ至る支持部位の側面視における形状が、S字状或いはクランク状に蛇行された形状とされている。従って、支持本体の角部では、圧迫力が加わる方向及び圧迫力で生じる反力が加わる方向に支持本体の弾性変形の範囲内においてばね性が得られるので、圧迫部には最適な撓みが生じる。
本発明の第3実施態様に係る圧迫板では、第1実施態様又は第2実施態様に係る圧迫板において、第1壁部の立設方向における第1スリットの幅は、第2壁部の立設方向における第2スリットの幅よりも大きく設定されている。
第3実施態様に係る圧迫板によれば、第1スリットの幅が第2スリットの幅よりも大きく設定されているので、第1壁部の剛性が第2壁部の剛性よりも減少される。このため、第1壁部が立設された圧迫部の1つの辺部での撓み量を増加することができる。
本発明の第4実施態様に係る圧迫板では、第1実施態様又は第2実施態様に係る圧迫板において、第1スリットは、第2スリットの本数よりも多い本数で、立設方向に互いに離間されかつ平行に複数本配列されている。
第4実施態様に係る圧迫板によれば、第1スリットの本数が第2スリットの本数よりも多く配列されるので、第1壁部の剛性が第2壁部の剛性よりも減少される。このため、第1壁部が立設された圧迫部の1つの辺部での撓み量を増加することができる。
本発明の第5実施態様に係る圧迫板では、第1実施態様〜第4実施態様のいずれか1つの実施態様に係る圧迫板において、第1スリットは、圧迫部の板面に対して、第2スリットよりも上方に配置されている。
第5実施態様に係る圧迫板によれば、第1スリットが第2スリットよりも上方に配置されるので、第2壁部において第2スリットの上方の部位に、圧迫板を支持するための領域を確保することができる。例えば、この領域には圧迫板を支持する支持アームの一端が取付可能とされている。
本発明の第6実施態様に係る圧迫板では、第2実施態様又は第4実施態様に係る圧迫板において、第1角部スリットは、互いに離間されかつ平行に複数本配列され、第2角部スリットは、第1角部スリット間に配置されている。
第6実施態様に係る圧迫板によれば、第1角部スリット間に第2角部スリットが配置される構成とされている。第1角部スリットの配列本数が増加されることで、角部において支持部位の蛇行した形状の蛇行数が増加される。このため、支持本体の角部では、圧迫力が加わる方向及び反力が加わる方向のばね性をより一層高めることができる。
本発明の第7実施態様に係る圧迫板では、第3実施態様に係る圧迫板において、第1スリットの幅は、第1壁部の両側部よりも中間部で大きく設定されている。
第7実施態様に係る圧迫板によれば、第1壁部の中間部での第1スリットの幅が両側部での第1スリットの幅よりも大きく設定されるので、第1壁部の中間部の剛性が第1壁部の両側部の剛性よりも減少される。このため、第1壁部が立設された圧迫部の1つの辺部において、第1壁部の中間部に対応する部位での撓み量を増加することができる。
本発明の第8実施態様に係る圧迫板では、第2実施態様に係る圧迫板において、第1スリット、第2スリット、第1角部スリット及び第2角部スリットの内部には、支持本体の材料よりも軟らかい材料で形成された間隙部材が設けられている。
第8実施態様に係る圧迫板によれば、第1スリット、第2スリット、第1角部スリット及び第2角部スリットの内部には間隙部材が設けられており、この間隙部材は支持本体の材料よりも軟らかい材料で形成されている。間隙部材は、圧迫力やそれに対する反力により第1スリット等の形状変形(例えば幅の減少)を生じても、この形状変化に追従して伸縮可能とされており、第1スリット等の内部を常に満たす構成とされている。このため、第1スリット等の内部での例えば被検者の乳房の挟込みを防止することができる。
本発明の第9実施態様に係る圧迫板では、第8実施態様に係る圧迫板において、第1角部スリットに設けられる間隙部材は、第1スリットに設けられる間隙部材よりも高い剛性に設定され、第2角部スリットに設けられる間隙部材は、第2スリットに設けられる間隙部材よりも高い剛性に設定されている。
第9実施態様に係る圧迫板によれば、第1角部スリット及び第2角部スリットに設けられる間隙部材が、第1スリット及び第2スリットに設けられる間隙部材よりも高い剛性に設定される。このため、支持本体に圧迫力が加わった際に、支持本体の角部の剛性が間隙部材により若干高められるので、支持本体の第1角部スリットの上下部位間のゆがみ並びに第2角部スリットの上下部位間のゆがみを効果的に抑制することができる。
本発明の第10実施態様に係る圧迫板では、第1実施態様〜第7実施態様のいずれか1つの実施態様に係る圧迫板において、第1壁部の外壁面には、第1スリットを覆うと共に第1スリットよりも上方で固定されたスリットカバーが設けられている。
第10実施態様に係る圧迫板によれば、第1壁部の外壁面には第1スリットを覆うスリットカバーが設けられており、このスリットカバーは第1壁部の第1スリットの上方で固定される。このため、スリットカバーにより第1スリットの内部への例えば被検者の乳房の挟込みが防止される。また、第1スリットの内部は空間とされ、スリットカバーは第1壁部の第1スリットの下方では固定されていない。このため、第1壁部の第1スリットよりも下方の部位(第1壁部の第1スリットから圧迫部までの部位)は変形し易い構成とされているので、圧迫部に最適な撓みが生じる。
本発明の第11実施態様に係る圧迫板では、第1実施態様〜第10実施態様のいずれか1つの実施態様に係る圧迫板において、第1壁部の第1スリットよりも上方の内壁面には、支持本体の材質よりも硬い材料で形成された補強部材が設けられている。
第11実施態様に係る圧迫板によれば、第1壁部の内壁面の第1スリットの上方には補強部材が設けられており、この補強部材は支持本体の材料よりも硬い材料で形成されている。ここで、補強部材は、第1壁部において第1スリットの上方に設けられるので、第1壁部が立設された圧迫部の1つの辺部での撓みを妨げない。このため、補強部材により第1壁部の剛性が増加されるので、第1壁部には適正な圧迫力を加えることができる。
本発明の第12実施態様に係る圧迫板では、第3実施態様に係る圧迫板において、第2スリットの幅は、第1壁部側で拡がる形状とされている。
第12実施態様に係る圧迫板によれば、第2スリットの幅が第2壁部の第1壁部側で拡がる構成とされているので、第1壁部側において第2壁部が立設された圧迫部の他の辺部での変形可能な範囲が増加される。圧迫部は第2壁部の第1壁部側とは反対側を基端として第1壁部側を撓ませる構成とされるので、圧迫部の第1壁部側での撓み量が増加可能とされる。
本発明の第13実施態様に係る圧迫板は、弾性変形が可能な板状の圧迫部と、圧迫部の1つの辺部から圧迫部の板面よりも上方へ立設された第1壁部と、第1壁部の両側から対向して圧迫部の他の辺部に沿って延在されると共に他の辺部から上方へ立設された第2壁部とを有し、第1壁部の立設方向への変形が可能な圧迫部を支持する支持本体と、圧迫部で乳房を圧迫したときの第1壁部と第2壁部との角部での圧迫部の撓み量が、ゼロよりも大きくされると共に、圧迫部の1つの辺部での撓み量が、第1壁部の両側部から中央部にわたって増加される撓み量増加手段と、を備えている。
第13実施態様に係る圧迫板では、弾性変形が可能な板状の圧迫部の1つの辺部に第1壁部が立設されると共に他の辺部に第2壁部が立設されている。第1壁部は立設方向への変形が可能とされており、この第1壁部及び第2壁部は圧迫部を支持する支持本体として構成されている。ここで、撓み量増加手段が設けられており、この撓み量増加手段は、圧迫部で乳房を圧迫したときの第1壁部と第2壁部との角部での圧迫部の撓み量をゼロよりも大きくすると共に、圧迫部の1つの辺部での撓み量を第1壁部の両側部から中央部にわたって増加する構成とされている。このため、圧迫板で乳房を圧迫する場合には、乳房の胸壁側の頂部からその両側に沿って、第1壁部が立設された圧迫部の中央部から角部に沿って変形し、乳房を包込むような最適な撓みが圧迫部に生じる。
本発明の第14実施態様に係る圧迫板では、第13実施態様に係る圧迫板において、撓み量増加手段は、圧迫部で乳房を圧迫したときに第2壁部に沿って圧迫部の他の辺部でも撓みを生じる。
第14実施態様に係る圧迫板によれば、撓み量増加手段は第2壁部に沿って圧迫部の他の辺部でも撓みを生じる構成とされている。このため、圧迫板で乳房を圧迫する場合には、乳房の胸壁側の頂部から胸壁側とは反対側に沿っても圧迫部を変形することができるので、乳房の形状に沿って乳房を三次元的に包込むような最適な撓みが圧迫部に生じる。
本発明の第15実施態様に係る圧迫板では、第13実施態様又は第14実施態様に係る圧迫板において、撓み量増加手段は、圧迫部に乳房が接する範囲の輪郭から輪郭の中心にわたって、圧迫部の撓み量を増加している。
第15実施態様に係る圧迫板では、撓み量増加手段が、圧迫部に乳房が接する範囲の輪郭から輪郭の中心にわたって、圧迫部の撓み量を増加する構成とされている。このため、圧迫部で圧迫された乳房を平坦化することができる。
本発明の第16実施態様に係る放射線画像撮影装置は、撮影面を有する撮影台と、撮影面に圧迫部が対向して配置される第1実施態様〜第15実施態様のいずれか1つの実施態様に係る圧迫板と、撮影面に対する圧迫部の対向面の角度を調整する調整手段と、撮影台に圧迫板を介して設けられ、撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、撮影面よりも撮影台側に設けられ、放射線照射部から照射された放射線が圧迫板及び撮影面を透過して検出される放射線検出器と、を備えている。
第16実施態様に係る放射線画像撮影装置では、上記第1実施態様〜第15実施態様のいずれか1つの実施態様に係る圧迫板により得られる作用と同様の作用を得ることができる。
本発明によれば、支持本体のゆがみを効果的に抑制しつつ支持本体の剛性の均一化を図り、圧迫部による圧迫力の均一化を図ると共に、最適な撓みを圧迫部に生じることができる圧迫板及びそれを備えた放射線画像撮影装置を得ることができる。
また、本発明によれば、乳房が包込まれるような最適な撓みを圧迫部に生じることができる圧迫板及びそれを備えた放射線画像撮影装置を得ることができる。
本発明の第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置の全体構成を示す概略側面図である。 第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置に備えた圧迫板及びその支持アームをXYZ座標軸の基点側から見た斜視図である。 図2に示す圧迫板を上記基点よりもZ方向の上方側から見た斜視図である。 図3に示す圧迫板の平面図である。 図4に示す圧迫板を矢印Aが指示す方向から見た正面図である。 図4に示す圧迫板をB−B線で切断し矢印が指示す方向から見た断面図である。 図4に示す圧迫板を矢印Cが指示す方向から見た側面図である。 図4に示す圧迫板をD−D線で切断し矢印が指示す方向から見た断面図である。 図2に示す支持アームを図3と同等の位置から見た斜視図である。 図9に示す支持アームを矢印Eが指示す方向から見た側面図である。 図9及び図10に示す支持アームを支持する支持基材を背面側から見た斜視図である。 (A)は第1実施の形態に係る圧迫板に設けられる補強部材の正面図、(B)は(A)に示す補強部材の平面図、(C)は(A)に示す補強部材をF−F線で切断し矢印が指示す方向から見た断面図である。 (A)は図2に示す圧迫板の第1スリット及び第1角部スリットに設けられた間隙部材の正面図、(B)は(A)に示す間隙部材の平面図、(C)は(B)に示す間隙部材をG−G線で切断し矢印が指示す方向から見た断面図である。 (A)は図2に示す圧迫板の第2スリット及び第2角部スリットに設けられた間隙部材の正面図、(B)は(A)に示す間隙部材の平面図、(C)は(B)に示す間隙部材をH−H線で切断し矢印が指示す方向から見た断面図、(D)は(A)に示す間隙部材の背面図である。 圧迫力及び反力が加わった状態を示す図5に対応する圧迫板の正面図である。 圧迫力及び反力が加わった状態を示す図7に対応する圧迫板の側面図である。 圧迫力及び反力が加わった状態を示す圧迫板の角部の斜視図である。 (A)第1実施の形態の実施例1に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さ(胸壁側での位置)と撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例1に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)第1実施の形態の実施例2に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例2に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)第1実施の形態の実施例3に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例3に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)実施例3に係る圧迫部のY軸方向の長さ(胸壁からそれと反対側での位置)と撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例3に係る圧迫部のY軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)実施例1に係る圧迫部の撓み量分布図、(B)は比較例1に係る圧迫部の撓み量分布図である。 (A)実施例2に係る圧迫部の撓み量分布図、(B)は比較例2に係る圧迫部の撓み量分布図である。 (A)実施例3に係る圧迫部の撓み量分布図、(B)は比較例3に係る圧迫部の撓み量分布図である。 (A)第1実施の形態の実施例4に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例4に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)第1実施の形態の実施例5に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例5に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)第1実施の形態の実施例6に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例6に係る圧迫板において圧迫部のX軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)実施例6に係る圧迫部のY軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフ、(B)は比較例6に係る圧迫部のY軸方向の長さと撓み量との関係を示すグラフである。 (A)実施例4に係る圧迫部の撓み量分布図、(B)は比較例4に係る圧迫部の撓み量分布図である。 (A)実施例5に係る圧迫部の撓み量分布図、(B)は比較例5に係る圧迫部の撓み量分布図である。 (A)実施例6に係る圧迫部の撓み量分布図、(B)は比較例6に係る圧迫部の撓み量分布図である。 (A)本発明の第2実施の形態に係る圧迫板及び支持アームの斜視図、(B)は(A)に示す圧迫板に設けられたスリットカバーの正面図である。 本発明の第3実施の形態に係る圧迫板の正面図である。 本発明の第4実施の形態に係る圧迫板の正面図である。 本発明の第5実施の形態に係る圧迫板の角部の斜視図である。 本発明の第6実施の形態に係る圧迫板の角部の斜視図である。 本発明の第7実施の形態に係る圧迫板の角部の斜視図である。 本発明の第8実施の形態に係る圧迫板の角部の斜視図である。 本発明の第9実施の形態に係る圧迫板の角部の斜視図である。 本発明の第10実施の形態に係る圧迫板の角部の斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、図面において同一機能を有する構成要素には同一符号が付されており、重複する説明は適宜省略されている。また、図面において適宜示され、符号Xが付された方向は、放射線画像撮影装置に放射線撮影のために対向した状態の被検者(被撮影者)から見て左側から右側に向かう方向を示している。同様に、符号Yが付された方向は被検者の前面側(胸壁側)から放射線画像撮影装置の背面側に向かう方向を示しており、符号Zが付された方向は被検者の足下の下方側から放射線画像撮影装置の上方側に向かう方向を示している。すなわち、符号X、Y、Zは、XYZ座標におけるX軸、Y軸、Z軸に一致する方向である。
[第1実施の形態]
本発明の第1実施の形態は、放射線画像撮影装置としてマンモグラフィ並びにそれに組み込まれた圧迫板に本発明を適用した例を説明するものである。
(放射線画像撮影装置の全体構成)
図1に示されるように、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10はマンモグラフィである。この放射線画像撮影装置10では立位状態にある被検者Wの乳房(被撮影体)Nが放射線の照射により撮影される構成とされている。なお、放射線画像撮影装置10では、椅子例えば車椅子に着座した座位状態にある被検者W、上半身だけが立位状態にある被検者Wの乳房Nも左右個別の撮影が可能とされている。
放射線画像撮影装置10は、前面(被検者Wの胸壁)側に設けられた側面視で略C字状の形状を有する撮影部12と、撮影部12よりもY方向(背面)側に配設され撮影部12を背面側から支える基台部14とを備えている。撮影部12は、下方側から上方側に向かってZ方向に、撮影台22と、保持部24と、圧迫板30と、支持部26とを備えている。撮影台22の最も上部には、被検者Wの乳房Nの下部が当接される撮影面20が設けられている。特に形状が限定されるものではないが、ここでは平面視において撮影面20の形状は矩形状とされている。放射線透過性や機械的強度の観点から、少なくとも撮影面20は例えば炭素繊維強化プラスチックにより形成されている。保持部24の下方側には撮影台22が支持されている。保持部24の撮影台22によりも上方側には、支持基材32及び支持アーム34を介して圧迫板30が支持されている。
圧迫板30は、撮影面20との間に乳房Nを挟込み、この乳房Nをその頂部側から圧迫する構成とされている。詳細な構造は後に説明するが、圧迫板30は、上方が開口された中空の有底四角柱により形成されている。第1実施の形態では、特に設けていないが、開口された上部を塞ぐ蓋部材が圧迫板30に設けられてもよい。圧迫板30は、撮影面20に対して垂直方向(Z方向)に移動可能とされている。また、支持基材32と支持アーム34との間に設けられた回転軸36を中心として圧迫板30を回転可能とする調整手段が設けられている。この調整手段は、撮影面20に対する圧迫板30の圧迫部32(図2等参照)の対向面の角度を調整可能としており、圧迫部32を撮影面20に対して平行な状態と傾斜した状態とに設定可能である。調整手段により、乳房Nの根元側(胸壁側)に拡がりを持つように圧迫部32を傾斜させて乳房Nが圧迫されたとき、被検者Wの痛みが軽減される。図示が省略されているが、回転軸36又はその近傍には、圧迫傾斜角度を検出する角度検出センサが設けられている。
支持部26は、保持部24の上方にそれとは別部品として設けられており、側面視において略逆L字状の形状とされている。この支持部26の上側には撮影面20に向けて撮影用或いは測定用としての放射線が照射可能とされる放射線照射部28が設けられている。放射線照射部28に対向する撮影台22の内部には放射線検出器18が設けられている。放射線検出器18では、放射線照射部28から圧迫板30、乳房N及び撮影面20を透過し、乳房Nの画像情報を担持する放射線の照射を受けて画像情報が検出されている。本実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、放射線として、X線が使用されている。なお、本発明は、放射線として、X線に限定されない。例えば、放射線には、少なくとも医療に利用されるγ線、電子線、中性子線、陽子線、重粒子線等が含まれる。
基台部14の上方側には前面側に向かって水平方向に延びる回動軸16が設けられており、この回動軸16には支持部26及び保持部24が回転自在に軸支されている。つまり、回転軸16を回転中心として、基台部14に対して、支持部26を含む撮影部12が回転可能とされている。
また、回転軸16と保持部24との連結及び非連結の切替えが可能とされている。この切替えを実現するため、例えば、噛合い状態と非噛合い状態とを切替えられる歯車が回転軸16及び保持部24に設けられている。連結状態にあるとき、回転軸16の回転に連動して保持部24が回転する。非連結状態にあるとき、回転軸16の回転に対して保持部24が空転する。回転軸16の回転力は、図示を省略しているが、基台部14の内部に設けられた駆動源、例えば電気モータから供給されている。
(圧迫板の構成)
図2〜図8に詳細に示されるように、圧迫板30は、圧迫部32と、この圧迫部32に一体に構成されると共に圧迫部32の上方(Z方向)に設けられ、圧迫部32を支持する支持本体33とを備えている。支持本体33は、第1壁部34A、第2壁部36A、第2壁部36B及び第3壁部34Bとを備えている。
圧迫板30の圧迫部32は、平面視で矩形状を有し、全体的に均一な厚さを有する平坦な板状の部材により形成されている。この圧迫部32は圧迫板30の底壁として構成されており、圧迫部32の下方の表面は被検者Wの乳房Nをその頂部から下方(撮影面20)に圧迫する構成とされている。
支持本体33の第1壁部34Aは、長手方向として圧迫部32の胸壁側の1つの辺部に沿って(X方向に沿って)配置されると共に、この辺部から上方(Z方向)に立設された長方形を有する板状部材である。第1壁部34Aは、被検者Wの胸壁に対向して配置されており、胸壁に接触可能な前壁として構成されている。第3壁部34Bは、第1壁部34Aと対向しかつ離間され、長手方向として圧迫部32の胸壁とは反対側(背面側)の他の辺部に沿って(X方向に沿って)配置されると共に、この辺部から上方に立設された長方形を有する板状部材である。第3壁部34Bは後壁として構成されている。
第2壁部36A、36Bは、第1壁部34Aの両側に一体に構成され、この両側から対向して圧迫部32の他の辺部に沿って背面側(Y方向)に延在されると共に、この他の辺部から上方に立設された長方形を有する板状部材である。第2壁部36Aは被検者Wから見て左側の側壁として構成されており、第2壁部36Bは右側の側壁として構成されている。
本実施の形態では、圧迫部32、第1壁部34A、第2壁部36A、36B及び第3壁部34Bは、同一材料により製作されており、例えば樹脂材料により製作されている。具体的には、樹脂材料としては、熱可塑性プラスチック、更に好ましくは、耐衝撃性、耐熱性、難燃性等で高い物性が得られるポリカーボネート(PC)が使用されている。また、乳房Nの圧迫状態を目視可能とするため、圧迫部32は透明性を備えている。なお、樹脂材料としては、上記以外に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル、ポリプロピレン(PP)等の材料が使用可能である。特にこれらの数値に限定されるものではないが、圧迫部32では、X方向の辺の長さが240mm〜300mmに、Y方向の辺の長さが180mm〜240mmに、Z方向の厚さが2.2mm〜2.6mmに各々設定されている。また、第1壁部34A、第2壁部36A、36B及び第3壁部34Bでは、Z方向の高さが45mm〜46mmに、Y方向又はX方向の厚さが圧迫部32の厚さよりも若干薄い2.0mm〜2.4mmに各々設定されている。
第1壁部34Aは圧迫部32との接続箇所を中心として胸壁側に若干傾斜されている。第1壁部34Aの傾斜角度は例えば圧迫部32に垂直な方向(Z軸)に対して1度〜3度、好ましくは2度に設定されている。また、圧迫力を加えたときの被検者Wの痛みを軽減するため、圧迫部32と第1壁部34Aとの角部となる外側表面には曲面が設けられている。この曲面の曲率半径は例えば2mm〜6mm、好ましくは4mmに設定されている。第2壁部36A、36Bは各々圧迫部32との接続箇所を中心として外側に若干傾斜されている。第2壁部36A、36Bの各々の傾斜角度は、第1壁部34Aの傾斜角度よりも若干大きく、例えば圧迫部32に垂直な方向に対して3度〜5度、好ましくは4度に設定されている。圧迫部32と第2壁部36Aとの角部となる外側表面、圧迫部32と第2壁部36Bとの角部となる外側表面にも各々曲面が設けられており、これらの曲面の曲率半径は上記曲率半径と同一に設定されている。第3壁部34Bには第2壁部36A、36Bの各々と同様な傾斜角度が設定されている。また、圧迫部32と第3壁部34Bとの角部には、圧迫部32と第1壁部34Aとの角部に設けられた曲面と同一の曲率半径を有する曲面が設けられている。
(スリットの構成)
第1壁部34Aには、長手方向として辺部に沿って(X方向に沿って)配置されると共に、第1壁部34Aの外壁面から内壁面に向かって貫通する第1スリット40が設けられている。第2壁部36Aにも、長手方向として辺部に沿って(Y方向に沿って)配置されると共に、第2壁部36Aの外壁面から内壁面に向かって貫通する第2スリット42Aが設けられている。同様に、第2壁部36Bにも、長手方向として辺部に沿って(Y方向に沿って)配置されると共に、第2壁部36Bの外壁面から内壁面に向かって貫通する第2スリット42Bが設けられている。これらの第1スリット40、第2スリット42A、42Bは後述する撓み量増加手段を構築する。
本実施の形態では、第1壁部34Aに1本の第1スリット40が配置されており、この第1スリット40の第1壁部34Aの立設方向(Z方向)の幅は第2スリット42A、42Bの同一方向の幅よりも大きく設定されている。特にこの数値に限定されるものではないが、例えば第1スリット40の幅は8mm〜12mm、好ましくは10mmに設定されている。また、第2壁部36Aには1本の第2スリット42Aが配置されており、この第2スリット42Aに対向する位置において第2壁部36Bにも1本の第2スリット42Bが配置されている。特にこの数値に限定されるものではないが、例えば第2スリット42A、42Bの各々の幅は4mm〜8mm、好ましくは6mmに設定されている。
第1スリット40は、圧迫部32の上面に対して、第2スリット42A、42Bよりも上方に設けられている。換言すれば、第2壁部36Aでは、圧迫部32に近い箇所に第2スリット42Aが配置されており、この第2スリット42Aよりも上方の部位には支持アーム34の取付部位48Aが設けられている。取付部位48Aには、Y方向に互いに離間して設けられると共に、第2壁部36Aの外壁面から内壁面に貫通する取付孔34Jが設けられている。同様に、第2壁部36Bでは、第2スリット42Bよりも上方の部位に支持アーム34の取付部位48Bが設けられており、取付部位48Aには取付孔34Kが設けられている。なお、第1スリット40と第2スリット42A、42Bとの離間距離は、6mm〜10mm、好ましくは8mmに設定されている。
圧迫板30では、第1壁部34Aと第2壁部36Aとの境界に角部38Aが形成されており、第1壁部34Aと第2壁部36Bとの境界に角部38Bが形成されている。また、第3壁部34Bと第2壁部36Bとの境界に角部38Cが形成されており、第3壁部34Bと第2壁部36Aとの境界に角部38Dが形成されている。本実施の形態では、角部38A〜38Dの各々の外壁面及び内壁面は曲面とされている。特にこの数値に限定されるものではないが、角部38A〜38Dの外壁面の曲率半径は、例えば12mm〜18mm、好ましくは15mmに設定されている。なお、角部38A〜38Dは、曲面に限定されるものではなく、直角形状や面取り形状であってもよい。
(角部スリットの構成)
圧迫板30の角部38Aには、この角部38Aを跨いで設けられると共に、角部38Aを貫通し、第1スリット40と連結されると共に、第2スリット36Aとは離間して配置された第1角部スリット44Aが設けられている。第1角部スリット44Aは、第1スリット40を角部38Aへ延長した構成とされており、第1スリット40の幅と同一方向の幅を同一寸法に設定している。第2壁部36Aを側面視したとき、第1角部スリット44Aの第2壁部36Aにおける終端は円弧状とされており、この部位での応力集中が減少されている。同様に、角部38Bには、この角部38Bを跨いで設けられると共に、角部38Bを貫通し、第1スリット40と連結されると共に、第2スリット36Bとは離間して配置された第1角部スリット44Bが設けられている。
一方、角部38Aには、この角部38Aを跨いで設けられると共に、角部38Aを貫通し、第2スリット42Aと連結されると共に、第1スリット40とは離間して配置された第2角部スリット46Aが設けられている。第2角部スリット46Aは、第2スリット42Aを角部38Aへ延長した構成とされており、第2スリット46Aの幅と同一方向の幅を同一寸法に設定している。第2角部スリット46Aは、角部38Aにおいて第1角部スリット44AとはZ方向に離間されかつ平行に配置されている。つまり、第1スリット40に連結された第1角部スリット44Aと、第2スリット42Aに連結された第2角部スリット46Aとが、角部38Aにおいて重なる構成とされている。第1壁部34Aを正面視したとき、第2角部スリット46Aの第1壁部34Aにおける終端は円弧状とされており、この部位での応力集中が減少されている。同様に、角部38Bには、この角部38Bを跨いで設けられると共に、角部38Bを貫通し、第2スリット42Bと連結されると共に、第1スリット40とは離間して配置された第2角部スリット46Bが設けられている。第2角部スリット46Bは、角部38Bにおいて第1角部スリット44Bとは離間されかつ平行に配置されている。つまり、第1スリット40に連結された第1角部スリット44Bと、第2スリット42Bに連結された第2角部スリット46Bとが、角部38Bにおいて重なる構成とされている。これらの第1角部スリット44A、44B、第2角部スリット46A、46Bは、第1スリット40、第2スリット42A、42Bと共に撓み量増加手段を構築する。
(補強部材の構成)
図3、図4、図6、図8、図12(A)〜図12(C)に示されるように、圧迫板30において、第1壁部34Aの第1スリット40よりも上方の内壁面には、支持本体33の材質よりも硬い材料で形成された補強部材50が設けられている。補強部材50は、長手方向としてX方向に沿って配置された細長い長方形を有する板状の補強部材本体50Aと、補強部材本体50Aの中央部にその長手方向に沿って配置されると共に、圧迫板30の内部側に向かって突出されたビード部50Bとを備えている。ビード部50Bにより補強部材本体50Aの機械的な剛性が高められている。補強部材本体50Aには、特に限定されるものではないが、ここでは、例えば耐食性、靱性、延性、加工性等に優れたオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)の板材が使用されている。補強部材本体50AのZ方向の幅は、例えば12mm〜16mm、好ましくは14mmに設定されており、板厚は、例えば1mm〜2mm、好ましくは1.5mmに設定されている。なお、補強部材50は、第1壁部34Aの第1スリット40よりも上方の外壁面に設けてもよい。また、補強部材50の長手方向の端部は、ここでは第1壁部34A内とされているが、角部38A並びに角部38Bを跨ぐように延長され、角部38A並びに角部38Bでの剛性を高める構成としてもよい。
(間隙部材の構成)
図2、図13(A)〜図13(C)に示されるように、圧迫板30において、第1スリット40、第1角部スリット44A、第1角部スリット44Bの内部には、支持本体33の材料よりも軟らかい材料で形成された間隙部材60が設けられている。この間隙部材60は、第1スリット40に設けられる間隙部材60Aと第1角部スリット44Aに設けられる間隙部材60Bとを一体に形成しており、図13(B)に示されるように平面視でL字形状とされている。同様に、間隙部材60は、間隙部材60Aと第1角部スリット44Bに設けられる間隙部材60Cとを一体に形成しており、平面視でL字形状とされている。間隙部材60では、図13(B)及び図13(C)に示されるように、第1スリット40の内部に設けられる厚さ方向の中央部の幅よりも、第1壁部34A、角部38A及び角部38Bの外壁面側、内壁面側の各々に若干突出される部位の幅が大きく設定されている。間隙部材60には、第1スリット40と圧迫部32との間の部位、第1角部スリット44A、44Bと圧迫部32との間の部位の各々の圧迫力又は反力による変形を妨げない材料が使用されている。例えば、間隙部材60には、収縮性或いは弾性を有するエストラマー(ゴム材料)が使用されている。
ここで、第1角部スリット44A、44Bに設けられる間隙部材60B、60Cは、いずれも、同等の厚さでありながら、断面二次モーメントの違いから第1スリット40に設けられる間隙部材60Aよりも高い剛性とされている。なお、間隙部材60B、60Cは、間隙部材60Aの厚さよりも厚くし、更に高い剛性を備えてもよい。また、間隙部材60B、60Cは、間隙部材60Aの硬度よりも高い硬度に設定し、更に高い剛性を備えてもよい。
図2、図14(A)〜図14(D)に示されるように、圧迫板30において、第2スリット42A、第2角部スリット46Aの内部には、間隙部材60と同様の間隙部材62が設けられている。この間隙部材62は、第2スリット42Aに設けられる間隙部材62Aと第2角部スリット46Aに設けられる間隙部材62Bとを一体に形成しており、図14(B)に示されるように平面視でL字形状とされている。図示が省略されているが、第2スリット42B、第2角部スリット46Bの内部にも、同様の間隙部材62が設けられている。間隙部材62には、間隙部材60の材料と同様の材料が使用されている。また、第2角部スリット46A、46Bに設けられる間隙部材62Bは、第2スリット42A、42Bに設けられる間隙部材62Aよりも高い剛性に設定されている。
(支持アームの構成)
図1、図2、図9、図10に示されるように、支持アーム34は、圧迫板30の第3壁部34Bに対向してX方向に延在された板状の背面アーム部34Aと、背面アーム部34Aの両側から対向して胸壁側(Y方向とは反対側)に延在された板状の一対の側面アーム部34B、34Cとを備えている。側面アーム部34B、34Cは、ここでは背面アーム部34Aと一体に構成されており、背面アーム部34Aの両側を胸壁側に折曲げて構成されている。特に限定されるものではないが、支持アーム34には、例えば中程度の強度を有すると共に、耐食性に優れたアルミニウム合金材料、更に詳細にはAl−Mg合金材料が使用されている。
図9、図10に示されるように、側面アーム部34B、34Cの背面アーム部34A側には貫通された回転軸孔34Gが設けられており、この回転軸孔34Gには図1、図2に示される回転軸36が設けられている。また、側面アーム部34Bの胸壁側には取付孔34Eが設けられている。この取付孔34Eは、図3等に示されている圧迫板30の取付部位48Aに設けられた取付孔34Jと連通されており、取付孔34E、34Jを通じて側面アーム部34Bに圧迫板30の第2壁部36Aが取付けられている。同様に、側面アーム部34Cの胸壁側には取付孔34Fが設けられて支持されている。この取付孔34Fは、圧迫板30の取付部位48Bに設けられた取付孔34Kと連通されており、取付孔34F、34Kを通じて側面アーム部34Cに圧迫板30の第2壁部36Bが取付けられて支持されている。このような構成により、圧迫板30は、支持アーム34を介して、回転軸36を中心として圧迫部32の撮影面20に対する角度を調整可能としている。なお、図2に示される取付カバー34Dは取付部位48Bを外側から覆って取付けられている。
(支持基材の構成)
図1、図11に示されるように、支持基材32は、保持部24に取付けられる取付部32Bと、取付部32Bと一体に構成されると共にその下方側に延設された延設部32Aと、延設部32Aの下方端に一体に構成されると共にその両側に延設されたアーム支持部32Cとを備えている。アーム支持部32Cの延設方向は、支持アーム34の背面アーム部34Aの延設方向と一致されている。取付構造が省略されているが、支持アーム34の背面アーム部34Aは、ねじ、ボルトナット等の締結手段によりアーム支持部32Cに取付られる構成とされている。支持基材32はリブ部を設けて肉厚が減少されたブロック体であり、支持基材32の軽量化が図られている。特に限定されるものではないが、支持基材32には、例えば機械的性質に優れ、被削性、鋳造性に優れたアルミニウム合金材料、更に詳細にはAl−Si−Cu合金材料が使用されている。
(圧迫板の動作)
本実施の形態に係る圧迫板30では、図1に示される撮影台22の撮影面20と、図2等に示される圧迫板30との間に被検者Wの乳房Nを挟込み、圧迫板30の圧迫部32により乳房Nがその頂部から圧迫される。
図15に示されるように、支持アーム34から支持本体33に加えられた下方向への圧迫力F1は圧迫部32に伝達され、圧迫力32は圧迫力F1に従って乳房Nを圧迫する。この圧迫力F1が乳房Nに加わると、乳房Nでは圧迫部32を上方向に押上げる反力F2が生じる。圧迫板30の胸壁側となる第1壁部34Aでは、第1スリット40が設けられているので、第1スリット40と圧迫部32との間の部位の剛性が減少され、反力F2により符号32Aを付して指示す二点鎖線のように圧迫部32に撓みが生じる。ここで、第1壁部34AのX方向の中間部に乳房Nの中心部分が位置した場合、この中間部で反力F2による撓み量が最大となる。符号40Aを付して指示す二点鎖線は第1スリット40の圧迫部32側の変形状態を示している。
図16に示されるように、圧迫板30の胸壁の側面側となる第2壁部36Aでは、第2スリット42Aが設けられているので、第2スリット42Aと圧迫部32との間の部位の剛性が減少され、反力F2により符号32Aを付して指示す二点鎖線のように圧迫部32に撓みが生じる。ここで、第2壁部36Aの胸壁側において反力F2による撓み量が最大となる。符号42Cを付して指示す二点鎖線は第2スリット40の圧迫部32側の変形状態を示している。第2壁部36Bでも、第2スリット42Bが設けられているので、圧迫部32及び第2スリット42Bには同様の撓みが生じる。
そして、図17に示されるように、圧迫板30の角部38Aには第1角部スリット44Aが設けられているので、第1角部スリット44Aと第2角部スリット46Aとの間の部位(離間箇所)の剛性が減少される。また、第1角部スリット44Aと角部38Aの上端との間の部位においても剛性が減少される。更に、第1角部スリット44Aは第1スリット40に連結されているので、この連結箇所の上下部位の剛性が減少される。一方、角部38Aには第2角部スリット46Aが設けられているので、第2角部スリット46Aと圧迫部32との間の部位の剛性が減少される。同様に、第2角部スリット46Aは第2スリット42Aに連結されているので、この連結箇所の上下部位の剛性が減少される。
角部38Aの上端に圧迫力F1が加わると、符号44Dを付して指示す二点鎖線のように第1角部スリット44Aに変形が生じると共に、角部38Aにおいて圧迫力F1は、圧迫力F3、F4として第1角部スリット44Aに沿って迂回しかつ分散される。更に、圧迫力F4は、第1角部スリット44Aと第2角部スリット46Aとの間の離間箇所へ伝達され、圧迫力F5として第2角部スリット46Aに沿って迂回しかつ分散されながら圧迫部32に伝達される。ここで、圧迫部32に伝達された圧迫力F5に従って、圧迫部32には乳房Nからの反力F2が生じる。反力F2により符号46Cを付して指示す二点鎖線のように圧迫部32に撓みが生じる。
ここで、角部38Aでは、支持本体33の第1角部スリット44Aにより隔てられた上下部位が、第2壁部36Aにおいて、第1角部スリット44Aを迂回すると共に、第1角部スリット44Aと第2スリット42Aとの離間箇所で連結されている。同様に、角部38Aでは、支持本体33の第2角部スリット46Aにより隔てられた上下部位が、第1壁部34Aにおいて、第2角部スリット46Aを迂回すると共に、第2角部スリット46Aと第1スリット40との離間箇所で連結されている。このため、角部38Aにおいて、支持本体33の上端から圧迫部32までの下端へ至る支持部位の側面視における形状が、S字状或いはクランク状に蛇行された形状とされている。
上記第1実施の形態に係る圧迫板30において、反力F2による圧迫部32の撓み量が実測された。以下、実施例1〜実施例6は、条件を変えて測定された撓み量の実測値であり、比較例1〜比較例6と比較しながら説明する。
(実施例1及び比較例1)
図18(A)には、実施例1に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと第1壁部34Aが立設された圧迫部32の辺部の座標起点からの位置(X方向の位置)mmとの関係が示されている。ここで、圧迫部32のX方向の長さは250mm、Y方向の長さは180mmに設定されている。データY1は胸壁側であってY方向に8mmの位置での撓み量、データY2はY方向に64mmの位置での撓み量、データY3はY方向に120mmの位置での撓み量、データY4はY方向に178mmの位置での撓み量が各々示されている。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは33N(3.4kgf)である。通常、乳房Nの放射線画像撮影では60N〜80Nが使用されているので、実施例1は小さな圧迫力F1における実測結果である。また、圧迫部32と接触するY方向の範囲としては80mm〜120mmが標準値とされている。
図18(A)に示されるように、圧迫板30では、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に64mm〜120mmの辺りに2.0mmを超える最大の撓み量が測定された。ここで、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に8mm(データY1)の位置で最大の撓み量の約半分の撓み量が測定された。更に、圧迫部32のX方向の両端(X方向に8mmと242mm)では、Y方向に8mm〜120mmの範囲でゼロを超える撓み量が測定された。
図22(A)には、実施例1に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量の分布図が示されている。図22(A)に示されるように、Y方向に8mm(データY1)の位置まで、すなわち胸壁側まで撓みが生じることを確認することができる。
これに対して、図18(B)には、比較例1に係る圧迫板の撓み量が示されている。比較例1に係る圧迫板では、実施例1に係る圧迫板30の第1スリット40、第2スリット42A、42B、第1角部スリット44A、44B、第2角部スリット46A、46Bが設けられていない。測定条件は同一である。比較例1に係る圧迫板では、全体的に撓み量が実施例1に係る圧迫板30よりも小さい。そして、圧迫部のX方向の中間部であって、Y方向に8mm(データY1)の位置では僅かながら撓み量が測定された。しかしながら、圧迫部のX方向の両端(X方向に8mmと242mm)では、Y方向に8mm〜120mmの範囲で撓み量がゼロであった。図22(B)に比較例1に係る圧迫板の圧迫部の撓み量の分布図が示されるように、胸壁側での撓みを確認することができなかった。
(実施例2及び比較例2)
図19(A)には、実施例2に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと圧迫部32の辺部の位置mmとの関係が示されている。ここで、圧迫部32のサイズ、Y方向の測定位置は実施例1と同一である。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは78N(8.0kgf)である。図19(A)に示されるように、圧迫板30では、分銅の重さに従って全体的に増加された撓み量が測定された。撓み量の増加傾向は実施例1に係る圧迫板30と同様であるが、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に8mm(データY1)の位置で最大の撓み量の72%〜74%の撓み量が測定された。更に、圧迫部32のX方向の両端(X方向に8mmと242mm)では、特にY方向に8mmの箇所で1.0mmに近い撓み量が測定された。
図23(A)には、実施例2に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量の分布図が示されている。図23(A)に示されるように、Y方向に8mm(データY1)の位置まで、すなわち胸壁側まで撓みが生じることを確認することができると共に、X方向の両端(X方向に8mmと242mm)でも撓みが生じることを確認することができる。
これに対して、図19(B)に示されるように、比較例2に係る圧迫板では、実施例2に係る圧迫板30の撓み量の測定条件と同一でありながら、僅かな撓み量の増加が測定されるのみであった。比較例1に係る圧迫板と同様に、比較例2に係る圧迫板でも、圧迫部のX方向の両端(X方向に8mmと242mm)では、Y方向に8mm〜120mmの範囲で撓み量がゼロであった。図23(B)に比較例2に係る圧迫板の圧迫部の撓み量の分布図が示されるように、胸壁側での撓みは確認されない。
(実施例3及び比較例3)
図20(A)には、実施例3に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと圧迫部32の辺部の位置mmとの関係が示されている。ここで、圧迫部32のサイズ、Y方向の測定位置は実施例1と同一である。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは123N(12.6kgf)である。図20(A)に示されるように、圧迫板30では、分銅の重さに従って全体的に増加された撓み量が測定された。撓み量の増加傾向は実施例1、実施例2に係る圧迫板30と同様であるが、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に8mm(データY1)の位置で最大の撓み量の86%〜88%の撓み量が測定された。更に、圧迫部32のX方向の両端(X方向に8mmと242mm)では、特にY方向に8mmの箇所で1.6mm〜1.8mmの撓み量が測定された。
これに対して、図20(B)に示されるように、比較例3に係る圧迫板では、実施例3に係る圧迫板30の撓み量の測定条件と同一でありながら、僅かな撓み量の増加が測定されるのみであった。比較例1に係る圧迫板と同様に、比較例3に係る圧迫板でも、圧迫部のX方向の両端(X方向に8mmと242mm)では、Y方向に8mm〜120mmの範囲で撓み量がゼロであった。
図21(A)には、実施例3に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと第2壁部36Bが立設された圧迫部32の辺部の座標起点からの位置(Y方向の位置)mmとの関係が示されている。ここで、データX1は座標起点側からX方向に8mmの位置での撓み量、データX2はX方向に67mmの位置での撓み量、データX3はX方向に125mmの位置での撓み量、データX4はX方向に183mmの位置での撓み量、データX5はX方向に242mmの位置での撓み量が各々示されている。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは123Nである。
図21(A)に示されるように、圧迫板30では、圧迫部32のX方向の中間部(データX3)で最大の撓み量が測定されると共に、X方向のすべての位置(データX1〜データX5)において胸壁側(Y方向に8mm)の位置で撓み量が測定された。特に、X方向の両端の位置(X方向に8mmと242mm)において胸壁側(Y方向に8mm)の位置で撓みの発生が確認された。
図24(A)には、実施例3に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量の分布図が示されている。図24(A)に示されるように、Y方向に8mm(データY1)の位置まで、すなわち胸壁側まで撓みが生じることを確認することができると共に、X方向の両端(X方向に8mmと242mm)更には第2壁部36A、36Bでも撓みが生じることを確認することができる。
これに対して、図21(B)に示されるように、比較例3に係る圧迫板では、実施例3に係る圧迫板30の撓み量の測定条件と同一でありながら、X方向の中間部の位置(データX2〜データX4)において胸壁側(Y方向に8mm)の位置で僅かに撓み量が測定された。しかしながら、X方向の両端の位置(X方向に8mmと242mm)において胸壁側(Y方向に8mm)の位置で撓みの発生が確認されなかった。図24(B)に比較例3に係る圧迫板の圧迫部の撓み量の分布図が示されるように、胸壁側での撓みが僅かに確認されるのみであった。
(実施例4及び比較例4)
図25(A)には、実施例4に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと第1壁部34Aが立設された圧迫部32の辺部の座標起点からの位置(X方向の位置)mmとの関係が示されている。ここで、圧迫部32のX方向の長さは300mm、Y方向の長さは240mmに設定されている。データY1は胸壁側であってY方向に10mmの位置での撓み量、データY2はY方向に85mmの位置での撓み量、データY3はY方向に160mmの位置での撓み量、データY4はY方向に235mmの位置での撓み量が各々示されている。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは33Nである。
図25(A)に示されるように、圧迫板30では、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に85mmの辺りに3.0mmを超える最大の撓み量が測定された。ここで、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に10mm(データY1)の位置で最大の撓み量の半分強の撓み量が測定された。更に、圧迫部32のX方向の両端(X方向に10mmと310mm)では、Y方向に10mm〜160mmの範囲でゼロを超える撓み量が測定された。
図29(A)には、実施例4に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量の分布図が示されている。図29(A)に示されるように、Y方向に10mm(データY1)の位置まで、すなわち胸壁側まで撓みが生じることを確認することができる。
これに対して、図25(B)には、比較例4に係る圧迫板の撓み量が示されている。比較例4に係る圧迫板では、実施例4に係る圧迫板30の第1スリット40、第2スリット42A、42B、第1角部スリット44A、44B、第2角部スリット46A、46Bが設けられていない。測定条件は同一である。比較例4に係る圧迫板では、全体的に撓み量が実施例4に係る圧迫板30よりも小さい。そして、圧迫部のX方向の中間部であって、Y方向に10mm(データY1)の位置では僅かながら撓み量が測定された。しかしながら、圧迫部のX方向の両端(X方向に10mmと310mm)では、Y方向に10mm〜160mmの範囲で撓み量がゼロであった。図29(B)に比較例4に係る圧迫板の圧迫部の撓み量の分布図が示されるように、胸壁側での撓みを確認することができなかった。
(実施例5及び比較例5)
図26(A)には、実施例5に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと圧迫部32の辺部の位置mmとの関係が示されている。ここで、圧迫部32のサイズ、Y方向の測定位置は実施例4と同一である。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは78Nである。図26(A)に示されるように、圧迫板30では、分銅の重さに従って全体的に増加された撓み量が測定された。撓み量の増加傾向は実施例4に係る圧迫板30と同様であるが、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に10mm(データY1)の位置で最大の撓み量の82%〜84%の撓み量が測定された。更に、圧迫部32のX方向の両端(X方向に10mmと310mm)では、特にY方向に10mmの箇所で1.0mmに近い撓み量が測定された。
図30(A)には、実施例5に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量の分布図が示されている。図30(A)に示されるように、Y方向に10mm(データY1)の位置まで、すなわち胸壁側まで撓みが生じることを確認することができると共に、X方向の両端(X方向に10mmと310mm)でも撓みが生じることを確認することができる。
これに対して、図26(B)に示されるように、比較例5に係る圧迫板では、実施例5に係る圧迫板30の撓み量の測定条件と同一でありながら、僅かな撓み量の増加が測定されるのみであった。比較例4に係る圧迫板と同様に、比較例5に係る圧迫板でも、圧迫部のX方向の両端(X方向に10mmと310mm)では、Y方向に10mm〜160mmの範囲で撓み量がゼロであった。図30(B)に比較例5に係る圧迫板の圧迫部の撓み量の分布図が示されるように、胸壁側での撓みは確認されない。
(実施例6及び比較例6)
図27(A)には、実施例6に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと圧迫部32の辺部の位置mmとの関係が示されている。ここで、圧迫部32のサイズ、Y方向の測定位置は実施例4と同一である。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは123Nである。図27(A)に示されるように、圧迫板30では、分銅の重さに従って全体的に増加された撓み量が測定された。撓み量の増加傾向は実施例4、実施例5に係る圧迫板30と同様であるが、圧迫部32のX方向の中間部であって、Y方向に10mm(データY1)の位置で最大の撓み量の82%〜84%の撓み量が測定された。更に、圧迫部32のX方向の両端(X方向に10mmと310mm)では、特にY方向に10mmの箇所で1.4mm〜1.7mmの撓み量が測定された。
これに対して、図27(B)に示されるように、比較例6に係る圧迫板では、実施例6に係る圧迫板30の撓み量の測定条件と同一でありながら、僅かな撓み量の増加が測定されるのみであった。比較例4に係る圧迫板と同様に、比較例6に係る圧迫板でも、圧迫部のX方向の両端(X方向に10mmと310mm)では、Y方向に10mm〜160mmの範囲で撓み量がゼロであった。
図28(A)には、実施例6に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量mmと第2壁部36Bが立設された圧迫部32の辺部の座標起点からの位置(Y方向の位置)mmとの関係が示されている。ここで、データX1は座標起点側からX方向に10mmの位置での撓み量、データX2はX方向に60mmの位置での撓み量、データX3はX方向に110mmの位置での撓み量、データX4はX方向に160mmの位置での撓み量、データX5はX方向に210mmの位置での撓み量、データX6はX方向に260mmの位置での撓み量、データX7はX方向に310mmの位置での撓み量が各々示されている。撓み量を測定するために使用された分銅の重さは123Nである。
図28(A)に示されるように、圧迫板30では、圧迫部32のX方向の中間部(データX4)で最大の撓み量が測定されると共に、X方向のすべての位置(データX1〜データX7)において胸壁側(Y方向に10mm)の位置で撓み量が測定された。特に、X方向の両端の位置(X方向に10mmと310mm)において胸壁側(Y方向に10mm)の位置で撓みの発生が確認された。
図31(A)には、実施例6に係る圧迫板30において、圧迫部32の撓み量の分布図が示されている。図31(A)に示されるように、Y方向に10mm(データY1)の位置まで、すなわち胸壁側まで撓みが生じることを確認することができると共に、X方向の両端(X方向に10mmと310mm)更には第2壁部36A、36Bでも撓みが生じることを確認することができる。
これに対して、図27(B)に示されるように、比較例6に係る圧迫板では、実施例6に係る圧迫板30の撓み量の測定条件と同一でありながら、X方向の中間部の位置(データX2〜データX6)において胸壁側(Y方向に10mm)の位置で僅かに撓み量が測定された。しかしながら、X方向の両端の位置(X方向に10mmと310mm)において胸壁側(Y方向に10mm)の位置で撓みの発生が確認されなかった。図31(B)に比較例6に係る圧迫板の圧迫部の撓み量の分布図が示されるように、胸壁側での撓みが僅かに確認されるのみであった。
(第1実施の形態の作用及び効果)
第1実施の形態に係る圧迫板30では、板状の圧迫部32の1つの辺部に第1壁部34Aが立設されると共に他の辺部に第2壁部36A、36Bが立設されている。第1壁部34Aには第1スリット40が延設され、第2壁部36A、36Bには第2スリット42A、42Bが延設されている。支持本体33から圧迫部32に例えば被検者Wの乳房Nを圧迫する圧迫力F1が加わると、圧迫部32には乳房Nからの反力F2が加わる。この反力F2に対して、第1壁部34Aでは第1スリット40により剛性が減少されて、第1壁部34Aの第1スリット40と圧迫部32との間の部位が変形可能とされるので、圧迫部32には撓みが生じる。同様に、第2壁部36A、36Bでも第2スリット42A、42Bにより剛性が減少されて、第2壁部36A、36Bの第2スリット42A、42Bと圧迫部32との間の部位が変形可能とされるので、圧迫部32に撓みが生じる。
一方、支持本体33から圧迫部32に加わる圧迫力F1は第1壁部34Aと第2壁部36A、36Bとの角部38A、38Bに集中する。そして、角部38A、38Bの剛性は第1壁部34A、第2壁部36A、36Bのそれぞれの剛性よりも高い。ここで、支持本体33において角部38A、38Bにはそれを跨ぐ第1角部スリット44A、44Bが設けられており、第1角部スリット44A、44Bにより角部38A、38Bの剛性が減少される。このため、角部38A、38Bでも、支持本体33の第1角部スリット44A、44Bと圧迫部32との間の部位が変形可能とされるので、圧迫部32に撓みが生じる。従って、支持本体33の全体の剛性を均一化することができるので、圧迫部32による圧迫力F1の均一化を図ることができる。また、第1壁部34A、第2壁部36A、36B及び角部38A、38Bにおいて圧迫部32に最適な撓みが生じる。例えば、圧迫板30で乳房Nを圧迫する場合には、乳房Nを包込むような最適な撓みが圧迫部32に生じる。
更に、第1角部スリット44A、44Bは、第1スリット40と連結されると共に第2スリット42A、42Bとは離間された構成とされている。第1角部スリット44A、44Bと第1スリット40との連結箇所では、第1壁部34Aの剛性が減少されるので、圧迫部32に最適な撓みが生じる。第1角部スリット44A、44Bと第2スリット42A、42Bとの離間箇所は、第2スリット44A、44Bにより隔てられた支持本体33の上下部位を連結すると共に支持する支持部位とされている。このため、支持本体33に圧迫力F1が加わった際に支持本体33の上下部位が離間箇所で支持されるので、支持本体33の上下部位間のゆがみを効果的に抑制することができる。また、支持本体33の角部38A、38Bに集中する圧迫力F1は第1角部スリット44A、44Bを迂回しかつ離間箇所を通って圧迫部32に加わる。このため、圧迫力F1はその伝達過程において分散されて圧迫部32に加わるので、圧迫部32では圧迫力F1の均一化を図ることができる。
第1実施の形態に係る圧迫板30では、第1角部スリット44A、44Bと離間されかつ平行に配置された第2角部スリット46A、46Bが設けられており、角部38A、38Bには複数の第1角部スリット44A、44B及び第2角部スリット44A、44Bが設けられている。このため、角部38A、38Bの剛性がより一層減少されるので、圧迫部32に最適な撓みが生じる。
また、角部38A、38Bでは、支持本体33の第1角部スリット44A、44Bにより隔てられた上下部位が、第2壁部36A、36Bにおいて、第1角部スリット44A、44Bを迂回すると共に、第1角部スリット44A、44Bと第2スリット42A、42Bとの離間箇所で連結されている。同様に、角部38A、38Bでは、支持本体33の第2角部スリット46A、46Bにより隔てられた上下部位が、第1壁部34Aにおいて、第2角部スリット46A、46Bを迂回すると共に、第2角部スリット46A、46Bと第1スリット40との離間箇所で連結されている。このため、角部38A、38Bにおいて、支持本体33の上端から圧迫部32までの下端へ至る支持部位の側面視における形状が、S字状或いはクランク状に蛇行された形状とされている。従って、支持本体33の角部38A、38Bでは、圧迫力F1が加わる方向及び圧迫力F1で生じる反力F2が加わる方向に支持本体33の弾性変形の範囲内においてばね性が得られるので、圧迫部32には最適な撓みが生じる。
第1実施の形態に係る圧迫板30では、第1スリット40の幅が第2スリット42A、42Bの幅よりも大きく設定されているので、第1壁部34Aの剛性が第2壁部36A、36Bの剛性よりも減少される。このため、第1壁部34Aが立設された圧迫部32の1つの辺部での撓み量を増加することができる。
第1実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1スリット40が第2スリット42A、42Bよりも上方に配置されるので、第2壁部36A、36Bにおいて第2スリット42A、42Bの上方の部位に、圧迫板30を支持するための領域を確保することができる。例えば、この領域には圧迫板30を支持する支持アーム34の一端が取付可能とされている。
第1実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1スリット40、第2スリット42A、42B、第1角部スリット44A、44B及び第2角部スリット46A、46Bの内部には間隙部材60、62が設けられており、この間隙部材60、62は支持本体33の材料よりも軟らかい材料で形成されている。間隙部材60、62は、圧迫力F1やそれに対する反力F2により第1スリット40等の形状変形(例えば幅の減少)を生じても、この形状変化に追従して伸縮可能とされており、第1スリット40等の内部を常に満たす構成とされている。このため、第1スリット40等の内部での例えば被検者Wの乳房Nの挟込みを防止することができる。
第1実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1角部スリット44A、44B及び第2角部スリット46A、46Bに設けられる間隙部材60、62が、第1スリット40及び第2スリット42A、42Bに設けられる間隙部材60、62よりも高い剛性に設定される。このため、支持本体33に圧迫力F1が加わった際に、支持本体33の角部38A、38Bの剛性が間隙部材60、62により若干高められるので、支持本体33の第1角部スリット44A、44Bの上下部位間のゆがみ並びに第2角部スリット46A、46Bの上下部位間のゆがみを効果的に抑制することができる。
第1実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1壁部34Aの内壁面の第1スリット40の上方には補強部材50が設けられており、この補強部材50は支持本体33の材料よりも硬い材料で形成されている。ここで、補強部材50は、第1壁部34Aにおいて第1スリット40の上方に設けられるので、第1壁部34Aが立設された圧迫部32の1つの辺部での撓みを妨げない。このため、補強部材50により第1壁部34Aの剛性が増加されるので、第1壁部34Aには適正な圧迫力F1を加えることができる。
第1実施の形態に係る圧迫板30では、弾性変形が可能な板状の圧迫部32の1つの辺部に第1壁部34Aが立設されると共に他の辺部に第2壁部36A、36Bが立設されている。第1壁部34Aは立設方向への変形が可能とされており、この第1壁部34A及び第2壁部36A、36Bは圧迫部32を支持する支持本体33として構成されている。ここで、撓み量増加手段が設けられており、この撓み量増加手段は、圧迫部32で乳房Nを圧迫したときの第1壁部34Aと第2壁部36A、36Bとの角部38A、38Bでの圧迫部32の撓み量をゼロよりも大きくすると共に、圧迫部32の1つの辺部での撓み量を第1壁部34Aの両側部から中央部にわたって増加する構成とされている。撓み量増加手段は、第1実施の形態において、第1スリット40、第2スリット42A、42B、第1角部スリット44A、44B、第2角部スリット46A、46Bにより少なくとも構築されている。このため、圧迫板32で乳房Nを圧迫する場合には、乳房Nの胸壁側の頂部からその両側に沿って、第1壁部34Aが立設された圧迫部32の中央部から角部38A、38Bに沿って変形し、乳房Nを包込むような最適な撓みが圧迫部32に生じる。
また、第1実施の形態に係る圧迫板30では、撓み量増加手段は第2壁部36A、36Bに沿って圧迫部32の他の辺部でも撓みを生じる構成とされている。このため、圧迫板30で乳房Nを圧迫する場合には、乳房Nの胸壁側の頂部から胸壁側とは反対側に沿っても圧迫部32を変形することができるので、乳房Nの形状に沿って乳房を三次元的に包込むような最適な撓みが圧迫部32に生じる。
更に、第1実施の形態に係る圧迫板30では、撓み量増加手段が、圧迫部32に乳房Nが接する範囲の輪郭から輪郭の中心にわたって、圧迫部32の撓み量を増加する構成とされている。このため、圧迫部32で圧迫された乳房Nを平坦化することができる。
そして、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、上記圧迫板30により得られる作用と同様の作用を得ることができる。
従って、第1実施の形態に係る圧迫板30によれば、支持本体33のゆがみを効果的に抑制しつつ支持本体33の剛性の均一化を図り、圧迫部32による圧迫力F1の均一化を図ると共に、最適な撓みを圧迫部32に生じることができるという優れた効果が得られる。また、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10によれば、乳房Nが包込まれるような最適な撓みを圧迫部32に生じることができる。
[第2実施の形態]
本発明の第2実施の形態は、第1実施の形態に係る圧迫板30において、第1スリット40に設けられる間隙部材60Aに代えて、スリットカバーを設けた例を説明するものである。図32(A)及び図32(B)に示されるように、第2実施の形態に係る圧迫板30では、第1壁部34Aの外壁面には、第1スリット40を覆うと共に第1スリット40よりも上方で固定されたスリットカバー66が設けられている。スリットカバー66は、長手方向としてX方向に沿って配置され、第1スリット40を覆う部位66Aよりも固定される部位66Bが若干長い、被検者W側から見てT字形状を有する板状で形成されている。放射線透過性や機械的強度の観点から、スリットカバー66には例えば炭素繊維強化プラスチック又は炭素繊維強化ガラスが使用されている。スリットカバー66の固定には、両面接着テープ、接着剤(例えばエポキシ系樹脂接着剤)等の接着媒体が使用されている。また、スリットカバー66は、第1壁部34Aとの間で少なくともいずれか一方の表面を加熱して溶かし、その後冷却によって分子レベルで接着させる溶着法により、固定してもよい。
なお、角部38Aの第1角部スリット44Aには間隙部材66Bが設けられており、角部38Bの第1角部スリット44Bには間隙部材66Cが設けられている。第1スリット40にはここでは何も設けられていないので、第1スリット40の内部は空間とされている。従って、第2実施の形態に係る圧迫板30では、第1角部スリット44Aに設けられた間隙部材66Bにより角部38Aの剛性が若干高められており、第1角部スリット44Bに設けられた間隙部材66Cにより角部38Bの剛性が若干高められている。
第2実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1壁部34Aの外壁面には第1スリット40を覆うスリットカバー66が設けられており、このスリットカバー66は第1壁部34Aの第1スリット40の上方で固定される。このため、スリットカバー66により第1スリット40の内部への例えば被検者Wの乳房Nの挟込みが防止される。また、第1スリット40の内部は空間とされ、スリットカバー66は第1壁部34Aの第1スリット40の下方では固定されていない。このため、第1壁部34Aの第1スリット40よりも下方の部位(第1壁部34Aの第1スリット40から圧迫部32までの部位)は変形し易い構成とされているので、圧迫部32に最適な撓みが生じる。
[第3実施の形態]
本発明の第3実施の形態は、第1実施の形態に係る圧迫板30において、第1スリット40の形状を変えた例を説明するものである。図33に示されるように、第3実施の形態に係る圧迫板30では、第1スリット40の幅が、第1壁部34Aの両側部よりも中間部で大きく設定されている。つまり、第1スリット40の中間部の幅W1が両側の幅W2よりも大きく設定されている。
このように構成される第3実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1壁部34Aの中間部の剛性が第1壁部の両側部の剛性よりも減少される。このため、第1壁部34Aが立設された圧迫部32の1つの辺部において、第1壁部34Aの中間部に対応する部位での撓み量を増加することができる。
[第4実施の形態]
本発明の第4実施の形態は、第1実施の形態に係る圧迫板30において、第1スリット40の本数を増加した例を説明するものである。図34に示されるように、第4実施の形態に係る圧迫板30では、第1スリット40は、第2壁部36Aに設けられる第2スリット42A又は第2壁部36Bに設けられる第2スリット42Bの本数よりも多い本数で、立設方向に互いに離間されかつ平行に複数本配列された第1スリット402及び第1スリット404により構成されている。ここでは、第1スリット402、第1スリット404の各々の幅は第1実施の形態に係る圧迫板30の第1スリット40の幅の約半分とされている。このため、第1スリット402、第1スリット404、第2スリット42A、第2スリット42Bの各々の幅は略同一の寸法とされている。なお、第1スリット40は3本以上とされてもよい。
このように構成される第4実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1スリット40の本数が第2スリット42A又は第2スリット42Bの本数よりも多く配列されるので、第1壁部34Aの剛性が第2壁部36A、36Bの剛性よりも減少される。このため、第1壁部34Aが立設された圧迫部32の1つの辺部での撓み量を増加することができる。
[第5実施の形態]
本発明の第5実施の形態は、第1実施の形態に係る圧迫板30において、第2スリット42A、42B等の変形例を説明するものである。図35に示されるように、第5実施の形態に係る圧迫板30では、角部38Aに設けられた第1角部スリット44Aが、第1壁部34Aに設けられた第1スリット40と連結されると共に、第2壁部36Aに設けられた第2スリット42Aとは離間されている。第2スリット42Aは、圧迫部32の上面に対して第1スリット40と同等の位置に配列されている。第5実施の形態では、角部38Aに第2角部スリット46A(例えば図17参照)は設けられていない。角部38Bに設けられた第1角部スリット44Bの構造等は同様であるので、これらの説明は省略する。
このように構成される第5実施の形態に係る圧迫板30では、前述の第1実施の形態に係る圧迫板30により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
[第6実施の形態]
本発明の第6実施の形態は、第5実施の形態に係る圧迫板30の変形例である。図36に示されるように、第6実施の形態に係る圧迫板30では、前述の第1実施の形態〜第4実施の形態に係る圧迫板30と同様に、第1スリット40が圧迫部32の上面に対して第2スリット42Aよりも上方に配置されている。ここでは、前述の第5実施の形態に係る圧迫板30と同様に、角部38Aに第2角部スリット46Aが設けられていない。第2スリット42Aと第1スリット40並びに第1角部スリット44AとのZ方向での位置がずれているので、第2スリット42Aは第1角部スリット44Aと重ねて配列することが可能とされている。角部38Bに設けられた第1角部スリット44Bの構造等は同様であるので、これらの説明は省略する。
このように構成される第6実施の形態に係る圧迫板30では、前述の第1実施の形態に係る圧迫板30により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
[第7実施の形態]
本発明の第7実施の形態は、第4実施の形態に係る圧迫板30の変形例である。図37に示されるように、第7実施の形態に係る圧迫板30では、第1角部スリット44Aは、互いに離間されかつ平行に複数本配列された第1スリット402及び第1スリット404を備え、第2角部スリット42Aは、第1角部スリット402と第1スリット404との間に配置されている。角部38Bに設けられた第1角部スリット44Bの構造等は同様であるので、これらの説明は省略する。
第7実施の形態に係る圧迫板30によれば、第1角部スリット402、404間に第2角部スリット42Aが配置される構成とされている。第1角部スリット40の配列本数が増加されることで、角部38Aにおいて支持部位の蛇行した形状の蛇行数が増加される。このため、支持本体33の角部38Aでは、圧迫力F1が加わる方向及び反力F2が加わる方向のばね性をより一層高めることができる。
[第8実施の形態]
本発明の第8実施の形態は、第7実施の形態に係る圧迫板30の変形例である。図38に示されるように、第8実施の形態に係る圧迫板30では、第1スリット40が複数本配列された第1スリット402及び第1スリット404により構成されると共に、第2スリット42Aが複数本配列された第2スリット422及び第2スリット424により構成されている。また、第1角部スリット44Aが複数本配列された第1角部スリット442及び第1角部スリット444により構成されると共に、第2角部スリット46Aが複数本配列された第2角部スリット462及び第2角部スリット464により構成されている。第2角部スリット464は第1角部スリット442と第1角部スリット444との間に挟まれた配置とされている。全体的な配置としては、第2角部スリット462、第1角部スリット442、第2角部スリット464、第1角部スリット444がZ方向に交互に配置されている。角部38Bに設けられた第1角部スリット44Bの構造等は同様であるので、これらの説明は省略する。
このように構成される第8実施の形態に係る圧迫板30では、前述の第7実施の形態に係る圧迫板30により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
[第9実施の形態]
本発明の第9実施の形態は、第5実施の形態に係る圧迫板30の変形例である。図39に示されるように、第9実施の形態に係る圧迫板30では、角部38Aにおいて、第1スリット40、第2スリット42Aの各々と離間されると共に、Z方向に重なるように配置された第1角部スリット45が設けられている。角部38Bに設けられた第1角部スリット44Bの構造等は同様であるので、これらの説明は省略する。
このように構成される第9実施の形態に係る圧迫板30でも、前述の第1実施の形態に係る圧迫板30により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
[第10実施の形態]
本発明の第10実施の形態は、第1実施の形態に係る圧迫板30の変形例である。図40に示されるように、第10実施の形態に係る圧迫板30では、第2スリット42Aの幅は、第1壁部34A側で拡がる形状とされている。すなわち、第2スリット42Aの胸壁側の幅W3は、胸壁側とは反対側の幅W4によりも大きく設定されている。第10実施の形態では、第2スリット42Aの側面視での形状は直線的に傾きが変化するテーパ状とされている。また、第2スリット42Bの構造は同様であるので、この説明は省略する。なお、第2スリット42Aは、曲線的に傾きが変化する形状、段階的に傾きが変化する形状等で形成してもよい。
このように構成される第10実施の形態に係る圧迫板30によれば、第2スリット42Aの幅が第2壁部36Aの第1壁部34A側で拡がる構成とされているので、第1壁部34A側において第2壁部36Aが立設された圧迫部32の他の辺部での変形可能な範囲が増加される。圧迫部32は第2壁部36Aの第1壁部34A側とは反対側を基端として第1壁部34A側を撓ませる構成とされるので、圧迫部32の第1壁部34A側での撓み量が増加可能とされる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明を複数の実施の形態を用いて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明は、前述の第1実施の形態〜第10実施の形態の少なくともいずれか2つ以上を組合わせた構造を有する圧迫板30及び放射線画像撮影装置10としてもよい。特に、第1実施の形態に係る圧迫板30の間隙部材60B、60C、62Bは、第2実施の形態〜第10実施の形態に係る圧迫板30の第1角部スリット44A、44B、第2角部スリット46A、46B等に設けられている。そして、これらの間隙部材60B等は、角部38A、38Bの剛性を若干高め、前述の段落番号「0113」において説明したように、圧迫板30のゆがみを効果的に抑制するという機能を備えている。
また、第1実施の形態に係る圧迫板30では、第2スリット42A、42B、第2角部スリット46A、46Bの上方に、第1スリット40、第1角部スリット44A、44Bが配置されている。本発明では、これらの上下位置関係を入れ替えてもよい。更に、前述の実施の形態に係る放射線画像撮影装置及び圧迫板はマンモグラフィ及びその圧迫板に適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、胃腸等の被撮影体のX線撮影を行うために腹部を圧迫する圧迫板及びそれが組込まれたX線画像撮影装置に適用可能である。
10 放射線画像撮影装置
30 圧迫板
32 圧迫部
33 支持本体
34A 第1壁部
36A、36B 第2壁部
38A〜38D 角部
40、402、404 第1スリット
42A、42B、422、424 第2スリット
44A、44B、442、444 第1角部スリット
46A、46B、462、464 第2角部スリット
50 補強部材
60、60A〜60C、62、62A、62B 間隙部材
66 スリットカバー

Claims (13)

  1. 弾性変形が可能な板状の圧迫部と、
    当該圧迫部の1つの辺部から当該圧迫部の板面よりも上方へ立設された第1壁部と、当該第1壁部の両側から対向して前記圧迫部の他の辺部に沿って延在されると共に当該他の辺部から前記上方へ立設された第2壁部とを有し、前記圧迫部を支持する支持本体と、
    長手方向として前記1つの辺部に沿って前記第1壁部に設けられると共に当該第1壁部を貫通する第1スリットと、
    長手方向として前記他の辺部に沿って前記第2壁部に設けられると共に当該第2壁部を貫通する第2スリットと、
    前記第1壁部と前記第2壁部との角部を跨いで設けられると共に当該角部を貫通し、前記第1スリットと連結されると共に、前記第2スリットとは離間して配置された第1角部スリットと、
    を備えた圧迫板。
  2. 前記角部を跨いで設けられると共に、前記第1角部スリットと離間してかつ平行に配置され、前記第2スリットと連結されると共に、前記第1スリットとは離間して配置された第2角部スリットを更に備えている請求項1に記載の圧迫板。
  3. 前記第1壁部の立設方向における前記第1スリットの幅は、前記第2壁部の立設方向における前記第2スリットの幅よりも大きく設定されている請求項1又は請求項2に記載の圧迫板。
  4. 前記第1スリットは、前記第2スリットの本数よりも多い本数で、立設方向に互いに離間されかつ平行に複数本配列されている請求項1又は請求項2に記載の圧迫板。
  5. 前記第1スリットは、前記圧迫部の板面に対して、前記第2スリットよりも上方に配置されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の圧迫板。
  6. 前記第1角部スリットは、互いに離間されかつ平行に複数本配列され、前記第2角部スリットは、前記第1角部スリット間に配置されている請求項2又は請求項4に記載の圧迫板。
  7. 前記第1スリットの幅は、前記第1壁部の両側部よりも中間部で大きく設定されている請求項3に記載の圧迫板。
  8. 前記第1スリット、前記第2スリット、前記第1角部スリット及び前記第2角部スリットの内部には、前記支持本体の材料よりも軟らかい材料で形成された間隙部材が設けられている請求項2に記載の圧迫板。
  9. 前記第1角部スリットに設けられる前記間隙部材は、前記第1スリットに設けられる前記間隙部材よりも高い剛性に設定され、前記第2角部スリットに設けられる前記間隙部材は、前記第2スリットに設けられる前記間隙部材よりも高い剛性に設定されている請求項8に記載の圧迫板。
  10. 前記第1壁部の外壁面には、前記第1スリットを覆うと共に当該第1スリットよりも上方で固定されたスリットカバーが設けられている請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の圧迫板。
  11. 前記第1壁部の前記第1スリットよりも上方の内壁面には、前記支持本体の材料よりも硬い材料で形成された補強部材が設けられている請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の圧迫板。
  12. 前記第2スリットの幅は、前記第1壁部側で拡がる形状とされている請求項3に記載の圧迫板。
  13. 撮影面を有する撮影台と、
    前記撮影面に前記圧迫部が対向して配置される前記請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載された圧迫板と、
    前記撮影面に対する前記圧迫部の対向面の角度を調整する調整手段と、
    前記撮影台に前記圧迫板を介して設けられ、前記撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、
    前記撮影面よりも撮影台側に設けられ、前記放射線照射部から照射された放射線が前記圧迫板及び前記撮影面を透過して検出される放射線検出器と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
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