JP6740848B2 - 可搬型放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可搬型放射線画像撮影装置に関する。
病気診断等を目的として放射線画像撮影に使用される装置として、従来、被写体を透過した放射線のエネルギーを蓄積させる輝尽性蛍光体シートを内蔵したCR(Computed Radiography)カセッテが広く普及していた。
そして、近年、上記のスクリーン/フィルム用のカセッテやCRカセッテに代わる装置として、複数の放射線検出素子が二次元状(マトリクス状)に配列され、各放射線検出素子で、被写体を透過して照射された放射線の線量に応じて電荷を発生させ、発生した電荷を信号値として読み出す放射線画像撮影装置(flat panel detector。半導体イメージセンサー等ともいう。)の開発が進んでいる。また、複数の放射線検出素子が配列されたセンサーパネルが筐体内に収納された可搬型放射線画像撮影装置(FPDカセッテ等ともいう。)の開発も進められている。
このような可搬型放射線画像撮影装置は可搬性が高いことから、様々な使用態様で撮影を行うことができるが、それにより外部から大きな荷重を受ける場合もあるので、近年は、構造上の強度向上が求められている。
例えば、近年は、組立性や製造容易性、メンテナンス容易性、部品コスト等の面で優れることから、放射線の入射面側となるフロント板とその逆側の背面側となるバック板の二部材からなる筐体が放射線画像撮影装置に採用されている。
例えば、従来の可搬型放射線画像撮影装置は、図16に示すように、フロント板101の端部に側壁部103が形成され、当該側壁部103の内側面が、バック板102の側壁部104の外側面に当接した状態で、フロント板101とバック板102とが連結された筐体100を備えている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の可搬型放射線画像撮影装置は、図17に示すように、フロント板201の端部に側壁部203が形成され、当該側壁部203の外側面が、バック板202の側壁部204の内側面に当接した状態で、フロント板201とバック板202とが連結された筐体200を備えている。そして、フロント板201の端部とバック板202の端部には、側壁部203,204よりも外側に延出した延出部205,206が形成されている(例えば特許文献2参照)。
特開2015−169592号公報 特開2013−72709号公報
上記特許文献1の可搬型放射線画像撮影装置の筐体100では、例えば、筐体の端部側から落下して床面に衝突した場合に、外側の側壁部103に加わる衝撃力(衝突時の荷重又は応力)が内側の側壁部104まで伝わり、これらが共に変形や破損を生じるおそれがあった。また、側壁部103,104の延出端部に衝撃力が加わると、側壁部103,104の根元部分には大きなモーメントが加わり、側壁部103,104の破損や曲がりが生じるおそれがあった。
一方、特許文献2の可搬型放射線画像撮影装置の筐体200では、落下時の衝撃力は延出部205,206に加わるので、側壁部203,204の破損や曲がりを低減することが可能となるが、専ら延出部205,206のみに衝撃力が加わるので、これら双方に十分な強度を持たせないと、延出部205,206から変形や破損が生じるおそれがあった。
可搬型放射線画像撮影装置の筐体に変形や破損が生じると、内部に光が入ってしまって良好な画像を取得することが出来なくなる、内部部品が損傷して撮影不能となる、変形により各種撮影台やグリッドに収納出来なくなる、フロント板とバック板とに介挿される防水パッキン、シールド用ガスケット、接着剤等の機能が損なわれる等の多くの問題を生じる。
従って、筐体の変形や破損の防止や抑制は放射線画像撮影装置にとって重要課題であり、その解決には、フロント板とバック板の両方の部材強度を十分強くすれば、解決することが可能だが、この方法では別の問題が発生する。
例えば、強度と軽量化の目的に即し、放射線の透過性にも優れる好適な材料として強化プラスチック、例えば、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)が挙げられるが、材料費が非常に高価になるという問題があった。
また、放熱性と軽量化を考慮した場合、アルミ合金やマグネシウム合金が好適だが、CFRPに比して比強度が低く、塑性変形しやすいという問題があった。
また、金属材料は、プレス加工により高い生産性を確保することができるが、プレス加工では、部分的に厚みを持たせて衝撃力を受けやすい部分の強化を図ることが困難であり、強度を持たせるためには全体的に厚みを生じてしまうことから、軽量化が困難となるという問題があった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、変形や破損を効果的に抑制し、さらには、低コスト化や軽量化にも有利な可搬型放射線画像撮影装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、可搬型放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置において、
前記フロント部材と前記バック部材のいずれか一方の部材が他方の部材よりも強度の高い材質から形成されており、
前記筐体の少なくとも一つの角部において、
前記一方の部材の最外部は、前記他方の部材よりも、放射線が入射する方向に対して垂直な方向に向かって外側に突出しており、前記他方の部材の外側を向いた面はいずれも前記一方の部材により遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記筐体の四つの全ての角部において、
前記一方の部材の最外部は、前記他方の部材よりも、放射線が入射する方向に対して垂直な方向に向かって外側に突出しており、前記他方の部材の外側を向いた面はいずれも前記一方の部材により遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記一方の部材は側壁部を有し、
前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
前記一方の部材の前記側壁部も含めて最も外側となる最外部が、前記他方の部材よりも外側に突出しており、前記他方の部材の外側を向いた面は前記一方の部材の前記側壁部にも遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記他方の部材は側壁部を有し、
前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
前記他方の部材の前記側壁部の外側を向いた面も前記一方の部材に遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
前記一方の部材の最外部から前記他方の部材までの、前記角部の突出方向における長さが、1.5mm以上であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
前記筐体の厚さ方向に対する、前記一方の部材の最外部の頂点と前記他方の部材の頂点とを結んだ方向の傾斜角度が15度以上であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記フロント部材と前記バック部材とを締結する締結部材が、前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部から10mm以上離れた位置に設けられていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
前記一方の部材の角部の突出端部は、前記他方の部材よりも強度の高い材質から形成された別部材であるブロックからなることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記一方の部材の角部の前記ブロックは、当該ブロックの周囲の材質とは異なる材質から形成されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記一方の部材の角部の前記ブロックは、前記角部に形成された凹状の取り付け部に密着して設けられていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記一方の部材の角部の前記ブロックは、前記凹状の取り付け部に対して一本の軸部により保持され、
前記凹状の取り付け部は、その内面が前記軸部を中心とする回転形状以外の形状であることを特徴とする。
以上のように、本発明は、変形や破損を効果的に抑制しつつ、軽量化又は低コスト化に有利な放射線画像撮影装置を提供することが可能となる。
第一の実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 可搬型放射線画像撮影装置の斜視図である。 図2のX−X線に沿った可搬型放射線画像撮影装置の断面図である。 図4(A)は筐体の図2のY−Y線に沿った断面を示した断面図、図4(B)は図4(A)とは異なるネジ取付位置における断面を示した断面図である。 筐体の角部を上方から見た平面図である。 筐体の図2のY−Y線に沿った断面図であって、角部におけるバック板の後退角を示している。 図7(A)は落下時の衝突位置がフロント板の角部である場合を示す説明図、図7(B)は落下時の衝突位置がバック板の角部である場合を示す説明図である。 図8(A)は筐体の締結部材の配置を示す平面図、図8(B)は図8(A)のa−a線に沿った断面図である。 図9(A)は第二の実施形態の筐体における上下方向及び角部の二等分線に沿った断面図、図9(B)は締結部材を通り角部から離れた位置における断面図である。 図10(A)は第三の実施形態の筐体における上下方向及び角部の二等分線に沿った断面図、図10(B)は締結部材を通り角部から離れた位置における断面図である。 図11(A)は第三の実施形態の筐体の側壁部の変形例における上下方向及び角部の二等分線に沿った断面図、図11(B)は締結部材を通り角部から離れた位置における断面図である。 図12(A)は第四の実施形態に係る筐体における角部の平面図、図12(B)は図12(A)のa−a線に沿った断面図、図12(C)は筐体の角部に生じる問題を示した説明図である。 図13(A)〜図13(C)はブロックを凸状、取り付け部を凹状とする嵌合構造とした例を示す平面図である。 図14(A)はブロックを凸状、取り付け部を凹状とする他の例を示す平面図、図14(B)は図14(A)のa−a線に沿った断面図である。 図15(A)は図12(A)のブロックを固定するのに適した軸部の構造を示した平面図、図15(B)は図13(A)〜図13(C)のブロックを固定するのに適した軸部の構造を示した平面図である。 従来の放射線画像撮影装置の筐体を示す断面図である。 他の従来の放射線画像撮影装置の筐体を示す断面図である。
[第一の実施形態]
以下、本発明に係る可搬型放射線画像撮影装置の第一の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、可搬型放射線画像撮影装置を、単に放射線画像撮影装置という場合がある。また、以下では、放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、放射された放射線を可視光等の他の波長の電磁波に変換して電気信号を得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することが可能である。
[放射線画像撮影装置の回路構成等について]
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の回路構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の等価回路を表すブロック図である。図1に示すように、放射線画像撮影装置1には、後述するセンサー基板51(後述する図3参照)上に複数の放射線検出素子7が二次元状(マトリクス状)に配列されている。
そして、各放射線検出素子7には、バイアス線9が接続されており、バイアス線9やそれらの結線10を介してバイアス電源14から逆バイアス電圧が印加される。また、各放射線検出素子7には、スイッチ素子としてTFT(Thin Film Transistor)8が接続されており、TFT8は信号線6に接続されている。
また、走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aから供給されたオン電圧とオフ電圧がゲートドライバー15bで切り替えられて走査線5の各ラインL1〜Lxに印加される。そして、各TFT8は、走査線5を介してオフ電圧が印加されるとオフ状態になり、放射線検出素子7と信号線6との導通を遮断して、電荷を放射線検出素子7内に蓄積させる。また、走査線5を介してオン電圧が印加されるとオン状態になり、放射線検出素子7内に蓄積された電荷を信号線6に放出させる。
各信号線6は、読み出しIC16内の各読み出し回路17にそれぞれ接続されている。そして、信号値Dの読み出し処理の際に、ゲートドライバー15bから走査線5のあるラインLにオン電圧が印加されると、TFT8がオン状態になり、放射線検出素子7から電荷がTFT8や信号線6を介して読み出し回路17に流れ込み、増幅回路18で、流れ込んだ電荷の量に応じた電圧値が出力される。
相関二重サンプリング回路(図1では「CDS」と記載されている。)19は、増幅回路18から出力された電圧値をアナログ値の信号値Dとして読み出して出力する。このように、本実施形態では、読み出しIC16の各読み出し回路17は、照射された放射線の線量に応じて各放射線検出素子7内で発生した電荷を信号値Dとして読み出すようになっている。
そして、増幅回路18から出力された信号値Dはアナログマルチプレクサー21を介してA/D変換器20に順次送信され、A/D変換器20でデジタル値の信号値Dに順次変換されて記憶手段23に順次保存される。そして、本実施形態では、走査駆動手段15のゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧が順次印加しながら上記の読み出し処理を行うことで、全ての放射線検出素子7から信号値Dが読み出されるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。
制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NAND型フラッシュメモリー等で構成される記憶手段23や、リチウムイオンキャパシター等で構成される内蔵電源24が接続されている。また、制御手段22には、前述したアンテナ29やコネクター27を介して外部と無線方式や有線方式で通信を行うための通信部30が接続されている。
また、制御手段22は、上記のように、バイアス電源14から各放射線検出素子7への逆バイアス電圧の印加を制御したり、走査駆動手段15や読み出し回路17等の動作を制御して、上記の放射線検出素子7からの信号値Dの読み出し処理を行わせたり、読み出された信号値Dを記憶手段23に保存したり、或いは、保存された信号値Dを、通信部30を介して外部に転送する等の制御を行うようになっている。
[可搬型放射線画像撮影装置の構成等について]
図2は本実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置1の構成を示す斜視図、図3は図2のX−X線に沿った可搬型放射線画像撮影装置1の断面図である。なお、図3では内部構成をわかりやすくするために上下方向の厚さを実際によりも厚くして図示している。
放射線画像撮影装置1は、図3に示すように、筐体40内にセンサーパネルSP(TFTパネル等ともいう。)が収納されて構成されている。なお、図3では、放射線画像撮影装置1が、放射線が照射される放射線入射板415が図中下側になるように配置された状態で表されている。また、以下では、放射線画像撮影装置1における上下方向について、放射線画像撮影装置1を図3の状態に配置した場合に基づいて説明する。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1の筐体40は、主に、略矩形状の平板状に形成された放射線入射板415とその四辺の外周縁に立設された側壁部416とを有するフロント部材としてのフロント板41と、放射線入射板415に対向する略矩形状の平板状に形成された底板425とその四辺の外周縁に立設された側壁部426とを有するバック部材としてのバック板42とで形成されている。
そして、本実施形態では、フロント板41は、例えば、繊維強化プラスチック、より好ましくは、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を材料とし、オートクレーブ又は熱プレス加工により放射線入射板415と側壁部416が一体的に形成されている。
また、バック板42は、例えば、比強度や放熱性の高い金属、具体的には、マグネシウム合金(例えば、プレス用AZ31板材)を材料とし、プレス加工により底板425と側壁部426が一体的に形成されている。また、バック板42には、比強度の高さとコスト性と放熱性とを考慮してアルミニウム合金(例えば、A5052)を使用しても良い。
この放射線画像撮影装置1の筐体40は、フロント板41がバック板42よりも強度の高い材質から形成されている。つまり、フロント板41が「一方の部材」に相当し、バック板42が「他方の部材」に相当する。
また、ここでいう「強度の高い材質」とは、引張強さの高い材質を示す。
例えば、フロント板41のように、樹脂材料を使用した場合には、引張強さはJIS K7161に基づいて評価する。これによれば、上記CFRPの引張強さはおよそ600〜800MPa程度となる。
また、バック板42のように、金属材料を使用した場合には、引張強さはJIS Z2241に基づいて評価する。これによれば、上記マグネシウム合金の引張強さはおよそ280〜300MPa程度となる。また、アルミニウム合金を使用した場合には、その引張強さはおよそ260MPa程度となる。
また、バック板42は、係合部材であるネジ43によりフロント板41の側壁部416や、センサーパネルSPの後述する基台50等からバック板42側に向けて立設された支柱44に取り付けられている(図2では図示略)。バック板42はフロント板41と結合して箱形を呈している。
バック板42とフロント板41との間にはパッキン417が介挿され、筐体40の内部の密閉性や水密性が確保されている。
なお、筐体40を構成するフロント板41及びバック板42の構造については、より詳細に後述する。
一方、本実施形態では、センサーパネルSPは、以下のようにして形成されている。なお、以下では、放射線画像撮影装置1を構成する各部材におけるフロント板41の放射線入射板415に対向する側の面(すなわち図中下側の面)を表面、バック板42に対向する側の面(すなわち図中上側の面)を裏面という。
また、特にことわりがない場合には、筐体40において、バック板42側を上部、フロント板41側を下部と定義し、これらに定義される上下方向を厚さ方向ともいう場合があるものとする。
センサーパネルSPは、放射線を遮蔽する鉛等の図示しない金属層を有する基台50を備えている。そして、基台50の表面側には、ガラス基板等で構成されるセンサー基板51が配設されている。そして、センサー基板51の表面には、前述した複数の放射線検出素子7等が二次元状に配列されている。
また、ガラス基板等で構成されるシンチレーター基板54の一方側の面には、シンチレーター55が形成されている。そして、本実施形態では、シンチレーター55と各放射線検出素子7とが対向するようにセンサー基板51とシンチレーター基板54とが配置され、各放射線検出素子7やシンチレーター55等の外側の部分でセンサー基板51とシンチレーター基板54とが図示しない接着剤により貼り付けられている。
そして、センサー基板51上に配線された信号線6(図1参照)等は、読み出しIC16等のチップがフィルム上に組み込まれたフレキシブル回路基板56と接続されており、フレキシブル回路基板56は、基台50の裏面側に引き回されてPCB基板57等に接続されている。
そして、PCB基板57には、前述した制御手段22や記憶手段23(図1参照)等の回路や電子部材等(以下、まとめて電子機器58という。)が配設されている。なお、図3では、電子機器58がPCB基板57の表面側に配置された状態が記載されているが、電子機器58をPCB基板57の裏面側に(或いは表面側と裏面側の両方に)配置してもよい。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置1では、以上のようにしてセンサーパネルSPが形成されている。そして、電子機器58がセンサーパネルSPの裏面側すなわちバック板42側に配設されているため、バック板42を取り外すだけで(すなわちセンサーパネルSPを筐体40から取り出さなくても)電子機器58にアクセスでき、電子機器58の交換等を容易に行うことができるようになっている。
また、図3に示すように、シンチレーター基板54とフロント板41との間にはスペーサー60が配設されている。また、本実施形態では、読み出しIC16とバック板42との間には熱伝導部材61が配設されており、読み出しIC16で発生した熱をバック板42側に伝導してバック板42から装置外に放熱させるようになっている。また、読み出しIC16とセンサーパネルSPの基台50との間には断熱部材62が配設されており、読み出しIC16で発生した熱がセンサーパネルSP側に伝わることを防止するようになっている。
[筐体の詳細構造]
次に、図4〜図8に基づいて筐体40の構造について詳細に説明する。図4(A)は図2のY−Y線に沿った断面のみを示した断面図、図4(B)は図4(A)とは異なるネジ取付位置における断面のみを示した断面図である。また、図5は筐体40の角部を上方から見た平面図である。
筐体40は直角であって円弧状に丸みが付けられた四つの角部を有し、図4(A)はそのうちの一つの角部の突出する方向(角部の二等分線Kに沿った方向)と筐体40の上下方向(厚さ方向)の二方向に平行であって角部の頂点を通過する断面を示している。
なお、筐体40の「上下方向(厚さ方向)」とは放射線画像撮影装置1における放射線の入射方向に平行な方向である。
なお、筐体40、フロント板41及びバック板42のそれぞれの角部において「外側」とは、角部の二等分線Kに沿った方向、即ち、角部の先端突出方向であて筐体40の外側に向かう方向をいう。
図4(A)及び図5は筐体40の四つの角部における共通した構造を示している。
上記の図に示すように、フロント板41は、長方形状の放射線入射板415とその四辺の外周縁に沿って上方に立設された四つの側壁部416とを備えている。
そして、隣接する側壁部416同士の間には90度の角部411が形成されており、当該角部411は、上下方向から見て円弧状に丸みを帯びている。
さらに、各側壁部416の上端部には、その外縁部沿って側壁部内側方向及び下方に凹状となる凹部412が形成されている。また、角部411では、凹部412が角部411の円弧形状に沿って形成されている。
フロント板41の角部411では、側壁部416の外側面であって凹部412が形成されていない部分(凹部412より下側の部分)が最も外側となる最外部413となる。
図4(A)及び図5に示すように、バック板42は、長方形状の底板425とその四辺の外周縁に沿って下方に垂下された四つの側壁部426とを備えている。
そして、隣接する側壁部426同士の間には90度の角部421が形成されており、当該角部421は、上下方向から見て円弧状に丸みを帯びている。なお、バック板42の角部421の円弧の径はフロント板41の角部411の円弧の径よりも大きい。
フロント板41の角部411における側壁部416の最外部413は、バック板42の角部421における側壁部426の外面よりも外側に突出している。
また、バック板42の角部421における側壁部426の外面全体は、外側から見て、フロント板41に遮蔽されることなく露出した状態となっている。
従って、放射線画像撮影装置1の筐体40が角部から落下した場合に、専ら、材質強度の高いフロント板41の角部411を床面に衝突させることができ、材質強度の低いバック板42の角部421を高確率で保護することができる。
上記フロント板41の角部411の最外部413(例えば、最外部413の上端部であって角部の二等分線Kが通る位置である頂点Fe(図5参照))からバック板42の角部421の最外部(例えば、角部421の側壁部426の上端部であって角部の二等分線Kが通る位置である頂点Be(図5参照))までの、各角部411,421の突出方向(角部の二等分線Kに沿った水平方向)における長さAは、1.5mm以上であって側壁部416の厚さ未満に設定されている。
一般に、筐体40の厚さは、その規格により15mm程度に設定される場合が多く、フロント板41の角部411の最外部413の頂点位置からバック板42の角部421の頂点位置までの長さAを1.5mm以上とすると、落下時に最初にバック板42の角部421が単独で床面に衝突する可能性を十分に低減することができる。また、衝撃力が大きく、落下後にフロント板41の角部411が変形し、直後にバック板42と床面が衝突する場合でも、フロント板41よって落下のエネルギーが十分に吸収された後にバック板42が衝突することになるため、バック板42の破損を抑制することができる。
また、図6に示すように、フロント板41の角部411とバック板42の角部421において、上下方向に対する、フロント板41の最外部413の頂点(上端部)Feとバック板42の側壁部426の頂点(上端部)Beとを結んだ方向の傾斜角度θが15度以上であってバック板42の角部421の最外部(側壁部426の外側面)がフロント板41の側壁部416の内側面より内側とならない範囲に設定されている。
この角度θは、筐体40の角部を下に向けた状態でバック板42側に筐体40を全体的に傾斜させて、フロント板41の角部411における一点とバック板42の角部421における一点とによる二点で床面に接地した状態の場合の鉛直上下方向に対するフロント板41の放射線入射板415又はバック板42の底板425の傾斜角度と合致する。
放射線画像撮影装置1の筐体40は、フロント板41及びバック板42の四辺のいずれかが床面に平行な状態で落下した場合には、その衝撃力(衝突時の荷重又は応力)は広い範囲で分散され、筐体40の損傷は生じにくく、生じても小さい規模となる。
一方、筐体40の角部から落下した場合には、衝撃力(衝突時の荷重又は応力)が角部に集中する。
前述したように、筐体40は少なくともフロント板41にバック板42よりも十分に強度の高い材質を採用し、さらに、フロント板41の角部411の最外部413をバック板の角部421よりも外側に突出させて、バック板42の角部421を保護して筐体40の損傷の発生を低減させている。
このため、図7(A)に示すように、放射線画像撮影装置1が筐体40の角部から落下した場合であって、筐体40の全体がバック板42側に傾斜した場合であっても、床面からバック板42の角部421の頂点Beまでの離間距離Dが確保されていれば、フロント板41の角部411が衝突して、バック板42の角部421を保護することが可能となる。
また、フロント板41の最外部413の頂点Feとバック板42の側壁部426の頂点Beとを結んだ方向の傾斜角度θを15度以上とした場合には、筐体40の全体がバック板42側に傾斜した傾斜角度がθよりも小さければ、バック板42の角部421を直接的な衝突から回避させることが可能となる。
また、仮に、図7(B)に示すように、距離Aを1.5mm以上又は傾斜角度θを15度以上とした設定により、放射線画像撮影装置1が筐体40のバック板42の角部421から落下するには、筐体40の全体がバック板42側に大きく傾斜した状態となる。
図7(A)に示すように、放射線画像撮影装置1の傾きが小さく、筐体40のフロント板41の角部411から落下した場合には、当該角部411と放射線画像撮影装置1の重心Gの水平方向の距離が近くなるので、落下衝突時には、放射線画像撮影装置1の衝撃力の大部分が角部411に集中することになる。
これに対して、図7(B)に示すように、放射線画像撮影装置1が筐体40のバック板42の角部421から落下した場合には、放射線画像撮影装置1の傾きが大きく、当該角部421と放射線画像撮影装置1の重心Gの水平方向の距離が遠くなるので、落下と同時に放射線画像撮影装置1全体に角部421を中心とする回動が発生し、衝撃力は大きく低減される。
従って、上記筐体40では、落下時の損傷は最小限に抑えることが可能である。
図4(B)、図8(A)及び図8(B)に示すように、フロント板41とバック板42は、複数のネジ等の締結部材424の締結により接合されている。
各締結部材424は、バック板42の底板425を貫通し、フロント板41の側壁部416に締結されている。そして、各締結部材424は、フロント板41及びバック板42の角部411,421を避ける配置、即ち、角部411,421から所定距離B以上離れた位置となるように配置されている。
より詳細には、フロント板41のいずれかの側壁部416に締結された各締結部材424は、当該側壁部416(一方の側壁部416とする)に隣接する他の側壁部416(他方の側壁部416とする)の外側面から、一方の側壁部416に形成された締結部材424の取付穴414の他方の側壁部側の端部までの距離Bが、一方の側壁部416に沿った方向について、10mm以上となる範囲に配置されている。
このように各締結部材424を角部411から離れて配置することにより、落下時にフロント板41の角部411が衝突した場合に、締結部材424を通じてバック板42側に伝わる衝撃力(衝突時の荷重又は応力)を十分に低減することが可能となり、強度の低いバック板42側の損傷の発生を低減することが可能となる。
なお、図4(B)では、筐体40の角部以外の部分でもフロント板41の側壁部416の外側面がバック板42の側壁部426の外側面より外側に突出しているが、この図のように、筐体40の全周囲において、フロント板41の側壁部416の外側面がバック板42の側壁部426の外側面より外側に突出した構造としても良いし、図2及び図3に示すように、筐体40の全周囲において、角部以外は、フロント板41の側壁部416の外側面とバック板42の側壁部426の外側面とが同一面上に揃った構造としても良い。
[第一の実施形態の技術的効果]
上記放射線画像撮影装置1は、筐体40のフロント板41がバック板42よりも強度の高い材質から形成されており、筐体40の各角部において、フロント板41の側壁部416の最外部413はバック板42の側壁部426よりも外側に突出している。
このため、放射線画像撮影装置1の落下時において、筐体40の角部から落下する場合に、強度の低いバック板42の角部421が先に単独で床面や地面等に衝突する可能性を低減することができ、落下時の損傷の発生を低減することが可能となる。
また、これによりバック板42の材質として、強度が高いという制約を緩和し、材質選択の幅を拡大することができ、落下時の損傷の低減を図りつつも、低コスト、高い放熱性或いは軽量の材質等、放射線画像撮影装置1に対する各種の要求に対応することが可能となる。
また、筐体40の四つの全ての角部において、フロント板41の側壁部416の最外部413がバック板42の側壁部426よりも外側に突出しているので、いずれの角部から落下した場合でも効果的にバック板42の角部421を保護することが可能である。
さらに、筐体40は、バック板42の角部421において、側壁部426の外面(外縁部の端面)の全体がフロント板41により遮蔽されずに露出した状態である。
仮に、側壁部426の外面が一部でもフロント板41により遮蔽されている場合には、フロント板41の角部411から落下した場合に、バック板42の側壁部426の遮蔽部分にはフロント板41から衝撃力(衝突時の荷重又は応力)が伝わり、損傷が発生しうる。しかしながら、筐体40では、バック板42の側壁部426の遮蔽部分を排除しているので、フロント板41から衝撃力が伝わりにくく、強度の低いバック板42を効果的に保護することが可能である。
また、筐体40の角部において、フロント板41の側壁部416の最外部413からバック板42の側壁部426までの、角部の突出方向における長さAを1.5mm以上としたので、落下時に最初にバック板42の角部421が単独で床面に衝突する可能性を十分に低減することができる。また、衝撃力が大きく、落下後にフロント板41の角部411が変形し、直後にバック板42と床面が衝突する場合でも、フロント板41よって落下のエネルギーが十分に吸収された後にバック板42が衝突することになるため、バック板42の破損を抑制することができる。
また、筐体40の全体がバック板42側に傾斜した場合であって、落下時に最初にバック板42の角部421が単独で床面に衝突した場合でも、当該角部421と放射線画像撮影装置1の重心Gとの水平方向の距離を離すことができるので、衝突の際に衝撃力を筐体40全体の回動動作の運動エネルギーに転換することができ、角部421に加わる荷重や応力を十分に低減することが可能となる。
また、筐体40の角部において、フロント板41の角部411の最外部413の頂点Feとバック板42の角部421の頂点Beとを結んだ方向の上下方向に対する傾斜角度を15度以上としているので、落下時に最初にバック板42の角部421が単独で床面に衝突する可能性を十分に低減し、衝突した場合でも、衝突の際の衝撃力を十分に低減することが可能となる。
また、フロント板41とバック板42とを締結する各締結部材424を、フロント板41の角部411から10mm以上離れた位置に設ける構成としているので、落下時に強度の高いフロント板41の角部411から衝突した場合の締結部材424によるバック板42への衝撃力の伝達量を低減し、バック板42を効果的に保護することが可能となる。
[第二の実施形態]
この第二の実施形態では、前述した筐体40の他の形状例である筐体40Aについて説明する。以下において、特に言及しない放射線画像撮影装置の構成については前述した放射線画像撮影装置1の各構成と同一であり、当該放射線画像撮影装置1と同じ符号を使用する。
図9(A)は他の形状例である筐体40Aにおける上下方向(厚さ方向)及び角部の二等分線に沿った断面図、図9(B)は締結部材424を通り、筐体40Aの角部から離れた位置における断面図である。
この筐体40Aは、前述したフロント板41と同じ材質からなるフロント板41Aと、前述したバック板42と同じ材質からなるバック板42Aとを備えている。
そして、フロント板41Aは、放射線入射板415とその四つの各辺から上方に立ち上げられた側壁部416Aを備えており、当該側壁部416Aは、前述した側壁部416と異なり、凹部412が形成されていない。このため、角部411Aにおいて、側壁部416Aの外側面の全てが最外部413Aとなっている。
また、バック板42Aは、底板のみから構成されており、前述したバック板42のように側壁部426は備えていない。
そして、このバック板42Aは、フロント板41Aの側壁部416Aの上端面に載置された状態で締結部材424によって締結固定される。
また、筐体40Aの四つの角部において、フロント板41Aの角部411Aの側壁部416Aの最外部413Aはバック板42Aの角部421Aの外側端面(外側を向いた面)よりも外側に突出している。なお、バック板の外側を向いた面は凹状や凸状となっていてもよく、バック板が平面であっても僅かに存在する外側端面が該当する。
筐体40Aは、上記構成により、前述した筐体40と同一の技術的効果を奏する。
なお、筐体40Aにおいて、フロント板41Aの角部411Aの側壁部416Aの最外部413Aからバック板42Aの角部421Aの最外部までの長さAの数値範囲、フロント板41Aの角部411Aの最外部413Aの頂点とバック板42Aの角部421Aの頂点とを結んだ方向の上下方向に対する傾斜角度θの数値範囲、各締結部材424の配置を示す所定距離Bの数値範囲については筐体40と同じである。
また、図9(B)では、筐体40Aの角部以外の部分でもフロント板41Aの側壁部416Aの外側面がバック板42Aの外側端面より外側に突出しているが、この図のように、筐体40Aの全周囲において、フロント板41Aの側壁部416Aの外側面がバック板42Aの外側端面より外側に突出した構造としても良いし、筐体40Aの全周囲において、角部以外は、フロント板41Aの側壁部416Aの外側面とバック板42Aの外側端面とが同一面上に揃った構造としても良い。
[第三の実施形態]
この第三の実施形態では、前述した筐体40の他の形状例である筐体40Bについて説明する。以下において、特に言及しない放射線画像撮影装置の構成については前述した放射線画像撮影装置1の各構成と同一であり、当該放射線画像撮影装置1と同じ符号を使用する。
図10(A)は他の形状例である筐体40Bにおける上下方向(厚さ方向)及び角部の二等分線に沿った断面図、図10(B)は締結部材424を通り、筐体40Bの角部から離れた位置における断面図である。
この筐体40Bは、前述したフロント板41と同じ材質からなるフロント板41Bと、前述したバック板42と同じ材質からなるバック板42Bとを備えている。
そして、バック板42Bは、底板425Bとその四つの各辺から垂下された側壁部426Bとを備えており、側壁部426Bは鉛直下方に向かって、フロント板41Bの放射線入射板415Bの上面の高さ近くまで延出されている。
また、フロント板41Bは、放射線入射板415Bとその四つの各辺から上方に立ち上げられた側壁部416Bを備えている。そして、フロント板41Bの角部411Bにおいて、凹部412Bが放射線入射板415Bの上面と同じ高さまで形成されている。
このため、バック板42Bの角部421Bにおいて、側壁部426Bは、凹部412Bの内側となり、バック板42Bの側壁部426Bの外側面の全体は、フロント板41Bの側壁部416Bに遮蔽されずに露出されている。
そして、バック板42Bは、フロント板41Bの側壁部416Bの上端面に載置された状態で締結部材424によって締結固定される。
また、フロント板41Bの最外部413Bは、バック板42Bの側壁部426Bの外側面よりも外側に延出されている。
筐体40Bは、上記構成により、前述した筐体40と同一の技術的効果を奏する。
また、フロント板41Bの角部411Bにおいて、最外部413Bが外側に突出しているので、放射線画像撮影装置を取り上げやすくなるという利点がある。
また、バック板42Bの側壁部426Bは、鉛直下方に向いている場合に限らず、図11(A)に示すように、フロント板41B側に向かうにつれて外側に向かうように傾斜させてもよい。その場合、側壁部426Bの内側面に対向する凹部412Bの外側面も同じように傾斜させることが望ましい。
なお、フロント板41Bの角部411Bの側壁部416Bの最外部413Bからバック板42Bの角部421Bの最外部までの長さAの数値範囲、フロント板41Bの角部411Bの最外部413Bの頂点とバック板42Bの角部421Bの頂点とを結んだ方向の上下方向に対する傾斜角度θの数値範囲、各締結部材424の配置を示す所定距離Bの数値範囲については筐体40と同じである。
なお、図10(B)及び図11(B)では、筐体40Bの角部以外の部分でもフロント板41Bの側壁部416Bの最外部がバック板42Bの側壁部426Bの外側面より外側に突出しているが、これらの図のように、筐体40Bの全周囲において、フロント板41Bの側壁部416Bの最外部がバック板42Bの側壁部426Bの外側面より外側に突出した構造としても良いし、筐体40Bの全周囲において、角部以外は、フロント板41Bの側壁部416Bの最外部とバック板42Bの側壁部426Bの外側面とが同一面上に揃った構造としても良い。
[第四の実施形態]
この第四の実施形態では、前述した筐体40の他の構造例である筐体40Cについて説明する。以下において、特に言及しない放射線画像撮影装置の構成については前述した放射線画像撮影装置1の各構成と同一であり、当該放射線画像撮影装置1と同じ符号を使用する。
図12(A)は他の構造例である筐体40Cにおける角部の平面図、図12(B)は図12(A)のa−a線に沿った断面図、図12(C)は筐体40Cの角部に生じる問題を示した説明図である。
筐体40Cは、フロント板41Cの四つの角部411Cの突出端部を、フロント板41Cとは別部材となるブロック45Cにより構成している点が前述した筐体40と異なっている。なお、角部411Cの突出端部が別部材となるブロック45Cである点以外は、前述したフロント板41と同一である。
また、バック板42については、筐体40と同一である。
ブロック45Cは、フロント板41Cのブロック45C以外の部分(本体部46Cとする)は、前述したフロント板41と同一の材質で一体的に形成されており、ブロック45Cだけは、少なくともバック板42よりも強度の高い材質であって、本体部46Cとは特性の異なる材質が使用される。本体部46Cと異なる特性としては、より強度が高いこと、耐衝撃性や耐摩耗性に優れること等が挙げられるが、ここでは金属、例えば、ステンレス(SUS304等)を例示する。ステンレスの引張強さはおよそ520MPaであり、バック板42よりも強度が高い。
なお、ブロック45Cは、本体部46Cと同一の材質を使用しても良い。その場合でも、摩耗や破損の発生時に、ブロック45Cのみ交換可能であるという効果が得られる。
上記ブロック45Cは、ネジ等の締結部材、接着、凹凸や爪による嵌合構造で本体部46Cの取り付け部461Cに固定装備される。なお、図12の各図では、ブロック45Cと取り付け部461Cとの間に隙間があるように図示されているが、実際には隙間はなく密着している。
また、ブロック45Cを本体部46Cの取り付け部461Cに固定装備した状態のフロント板41Cの角部411Cの形状及び寸法は、前述したフロント板41の角部411と同一である。
また、ブロック45Cは、フロント板41Cの全ての角部411Cに設けることが望ましいが、一部の角部411Cのみに装備し、その他の角部は、本体部46Cと同一材質で一体的に形成することも可能である。
[ブロックによる技術的効果]
フロント板41Cの角部411Cの突出端部を、バック板42よりも強度の高い材質から形成された別部材であるブロック45Cから構成した筐体40Cは、前述した筐体40と同一の技術的効果を得ることが可能である。
さらに、落下による床面等に衝突を生じやすいブロック45Cを本体部46Cとは別部材としたことにより、損傷、摩耗、変形、劣化等が生じた場合にブロック45Cのみを交換することができ、メンテナンス性が良く、装置の長寿命化を図ることが可能となる。
また、ブロック45Cを本体部46Cとは別の材質から形成した場合には、その材質による特性を利用することができる。例えば、より強度が高いこと、耐衝撃性や耐摩耗性に優れることを特性とする材質でブロック45Cを形成すれば、角部411Cにおいてその特性を得ることができ、装置の強化や長寿命化を図ることが可能となる。
[ブロック及びその取り付け部の他の構造例]
ブロック45Cとその取り付け部461Cの接合面は、いずれも平坦面であることから、ブロック45Cが衝突等により加わる圧縮方向Sに沿った荷重又は応力が加わると、図12(C)に示すように、ブロック45Cは、圧縮方向Sに直交する方向に広がるように変形し、その結果、ブロック45C側の接合面が湾曲して、取り付け部461C側の接合面との間で隙間や剥離が発生する。
この隙間の発生を抑制するためには、図13(A)〜図13(C)に示すブロック45D〜45Fに示すように、ブロック45D〜45Fにおける本体部46D〜46Fの取り付け部461D〜461F側の端部形状を凸状とし、これと密接、密着するように本体部46D〜46Fの取り付け部461D〜461Fの形状を凹状とすることが望ましい。
これにより、ブロック45D〜45Fに衝突等による圧縮方向Sに沿って荷重又は応力が加わった場合でも、取り付け部461D〜461Fが凹状なので、ブロック45D〜45Fが圧縮方向Sに直交する方向への広がりを阻むことができ、隙間の発生を抑制することが可能である。
なお、ブロック45D〜45Fは上下方向から見た場合に本体部46D〜46Fの中央部が突出し、取り付け部461D〜461Fの中央部が凹んだ形状となる場合に例示したが、これに限られない。例えば、図14(A)及び図14(B)に示すブロック45G及び本体部46Gの取り付け部461Gのように、これらの対向部は、上下方向から見た場合には平坦形状となり、水平方向から見た場合には、ブロック45Gにおける本体部46Gの取り付け部461G側の端部形状が凸状、本体部46Gの取り付け部461Gの形状が凹状となる構成としても良い。
即ち、ブロック45Gにおける本体部46Gの取り付け部461G側の端部形状は上下方向における中間部がその上下両端部に対して凸となり、取り付け部461Gの上下方向における中間部がその上下両端部に対して凹となっている。
かかるブロック45G及び本体部46Gの取り付け部461Gであっても、ブロック45Gに圧縮方向Sに沿った荷重又は応力が加わった場合の隙間の発生を抑制することが可能である。
図15(A)に示すように、ブロック45Cとその取り付け部461Cの接合面がいずれも平坦面である場合、ブロック45Cを圧縮方向Sに沿った軸部451Cにより、取り付け部461C側に形成された嵌合穴に固定装備しようとした場合、軸部451Cが一本だけだと、当該軸部451Cを中心とする回転を生じやすいことから、ブロック45Cの取付強度が低下するおそれがある。
しかしながら、上述のブロック45D〜45Gは、ブロック45D〜45Gに対する圧縮方向Sに対して直交する一定の方向(上下方向又は水平方向)から見た場合に突出した形状、つまり、視線方向(上下方向又は水平方向)に沿った凸条をなしている。そして、それぞれの取り付け部461D〜461Gは、視線方向に沿って凹んだ溝状をなしている。
図15(B)に示すように、このような凸条と溝状の嵌合構造の場合、圧縮方向Sを中心とする軸回りの回転を阻むことができるので、ブロック45D〜45Gを固定するための軸部451Eを一本みにしてもブロック45D〜45Gを強固に固定保持することが可能である(図15(B)ではブロック45Eを例示)。
なお、軸部451Eは、軸部451Eの嵌合穴に直交する方向に設けられたネジ穴及びこれにねじ込まれる止めネジにより抜けないように固定することができる。
なお、ブロック45D〜45Gと取り付け部461D〜461Gとは凸条と溝状の嵌合構造により軸部451Eを一本のみとすることを可能としているが、この嵌合構造に限られない。
即ち、ブロック45D〜45Gと取り付け部461D〜461Gの対向面を、軸部451Eを中心とする回転体形状としなければ、ブロック45D〜45Gの回転は生じないので、これに該当する他の形状としてもよい。
例えば、ブロック45D〜45G側の対向面を球面状とし、取り付け部461D〜461Gを球面に対応して凹んだ形状とした場合であっても、軸部451Eを球面の中心から偏心した位置に設けることで、軸部451Eを中心とする回転体形状とはならないので、回転が阻止され、軸部451Eを一本とすることができる。
[その他]
フロント板41は、全てを一材料で形成しないで、放射線入射板415における放射線の入射領域とその外側領域及び側壁部416とを別部材で形成しても良い。例えば、放射線入射板415における放射線の入射領域をCFRPとし、放射線入射板415における外側領域及び側壁部416をステンレス合金(例えば、SUS)で形成しても良い。この場合、放射線入射板415における放射線の入射領域とその外側領域及び側壁部416とは、接着、ネジ等の締結部材等により接合を行う。この場合でも、側壁部416の引張強さは、JIS Z2241により520MPa程度或いはそれ以上となり、バック板42の側壁部426よりも強度の高い材質となる。
なお、第一の実施形態以外で説明した他の全てのフロント板についても同様である。
また、上記放射線画像撮影装置1の筐体40は、四つの全ての角部において、フロント板41の角部411をバック板42の角部421よりも外側に突出させているが、少なくとも一以上の角部(例えば、隣り合う二つの角部等)について、フロント板41の角部411をバック板42の角部421よりも外側に突出させる構成としてもよい。
なお、第一の実施形態以外で説明した他の全ての筐体についても同様である。
また、筐体40のフロント板41とバック板42の強度の関係及び角部411,421の突出状態の関係については、逆に入れ替えてもよい。つまり、バック板42の強度をより高くし、バック板42の角部421の最外部をより外側に突出させてよい。但し、その場合でも、フロント板41の放射線入射板415の放射線の入射領域については、放射線の吸収率の低い材質で形成することが必須である。
なお、第一の実施形態以外で説明した他の全ての筐体についても同様である。
なお、本発明が上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 放射線画像撮影装置(可搬型放射線画像撮影装置)
40,40A,40B,40C 筐体
41,41A,41B,41C フロント板(フロント部材)
42,42A,42B バック板(バック部材)
45C,45D,45E,45F,45G ブロック
46C,46D,46E,46F,46G 本体部
461C,461D,461E,461F,461G 取り付け部
411,411A,411B,411C 角部
412,412B 凹部
413,413A,413B 最外部
414 取付穴
415,415B 放射線入射板
416,416A,416B 側壁部
421 角部
421,421A,421B 角部
424 締結部材
425,425B 底板
426,426B 側壁部
451E 軸部
Be 頂点
Fe 頂点
G 重心
SP センサーパネル
θ 傾斜角度

Claims (11)

  1. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置において、
    前記フロント部材と前記バック部材のいずれか一方の部材が他方の部材よりも強度の高い材質から形成されており、
    前記筐体の少なくとも一つの角部において、
    前記一方の部材の最外部は、前記他方の部材よりも、放射線が入射する方向に対して垂直な方向に向かって外側に突出しており、前記他方の部材の外側を向いた面はいずれも前記一方の部材により遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする可搬型放射線画像撮影装置。
  2. 前記筐体の四つの全ての角部において、
    前記一方の部材の最外部は、前記他方の部材よりも、放射線が入射する方向に対して垂直な方向に向かって外側に突出しており、前記他方の部材の外側を向いた面はいずれも前記一方の部材により遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  3. 前記一方の部材は側壁部を有し、
    前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
    前記一方の部材の前記側壁部も含めて最も外側となる最外部が、前記他方の部材よりも外側に突出しており、前記他方の部材の外側を向いた面は前記一方の部材の前記側壁部にも遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする請求項1又は2記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  4. 前記他方の部材は側壁部を有し、
    前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
    前記他方の部材の前記側壁部の外側を向いた面も前記一方の部材に遮蔽されずに露出した状態であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  5. 前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
    前記一方の部材の最外部から前記他方の部材までの、前記角部の突出方向における長さが、1.5mm以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  6. 前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
    前記筐体の厚さ方向に対する、前記一方の部材の最外部の頂点と前記他方の部材の頂点とを結んだ方向の傾斜角度が15度以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  7. 前記フロント部材と前記バック部材とを締結する締結部材が、前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部から10mm以上離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  8. 前記一方の部材の最外部が前記他方の部材よりも外側に突出した前記角部において、
    前記一方の部材の角部の突出端部は、前記他方の部材よりも強度の高い材質から形成された別部材であるブロックからなることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  9. 前記一方の部材の角部の前記ブロックは、当該ブロックの周囲の材質とは異なる材質から形成されていることを特徴とする請求項8記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  10. 前記一方の部材の角部の前記ブロックは、前記角部に形成された凹状の取り付け部に密着して設けられていることを特徴とする請求項8又は9記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  11. 前記一方の部材の角部の前記ブロックは、前記凹状の取り付け部に対して一本の軸部により保持され、
    前記凹状の取り付け部は、その内面が前記軸部を中心とする回転形状以外の形状であることを特徴とする請求項10記載の可搬型放射線画像撮影装置。
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