JP5583156B2 - エレベータ群管理制御システム - Google Patents
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Description
図1に示すように、乗場20には、各乗りかごに対応したホールドア21が設置されている。各ホールドア21は、対応する乗りかごが到着したときに、乗りかご側のドアと連動して開閉される。各ホールドア21の上部には、各ホールドア21に到着する乗りかごの識別記号(A〜D)を表示する号機識別表示装置26が設置されている。
また各ホールドア21の近傍には、対応する乗りかごの運転状況に関する情報を表示する乗場行先階表示装置27が設置されている。乗場行先階表示装置27の具体的な構成が特に限られることはなく、液晶表示装置などの公知の表示装置が用いられ得る。なお図1においては、1つのホールドア21につき、すなわち1つの乗りかごにつき1つの乗場行先階表示装置27が設置される例を示したが、これに限られることはなく、複数台の乗りかごにつき1つの乗場行先階表示装置27が設置されていてもよい。
また図1に示すように、乗場20には、利用者が行先階を入力する乗場行先階呼び登録装置22が設置されている。乗場行先階呼び登録装置22は、図2に示すように、数字キー23aおよびエンターキー23bを含む行先階入力手段23と、表示手段24とを有している。利用者は、行先階入力手段23を操作することにより、任意の階を行先階として登録することができる。この場合、同じ行先階を重複登録することが可能である。例えば、一の乗客が10階を行先階として登録したとする。その後、他の乗客が当該乗場に設置された同じ乗場行先階呼び登録装置22あるいは乗場行先階呼び登録装置22を操作して、さらに10階を行先階として登録することが可能である。なお後述する「単位時間あたりに乗場行先階呼び登録装置22に入力された行先階の数」としては、入力の延べ回数が用いられる。すなわち、2人の利用者がそれぞれ同一の行先階を乗場行先階呼び登録装置22に入力した場合、「単位時間あたりに乗場行先階呼び登録装置22に入力された行先階の数」として2がカウントされる。また図示はしないが、乗場行先階呼び登録装置22は、同一階へ向かう複数人のグループがそれらの行先階を一括で入力するための機能を備えていてもよい。この場合、「単位時間あたりに乗場行先階呼び登録装置22に入力された行先階の数」としては、グループの人数分がカウントされる。
乗場20には、外部からの操作、例えば利用者の操作に応じて信号を生成するモード切替手段30が設けられる。モード切替手段30によって生成された信号は、後述するように、乗りかごの運転モードを変更するために用いられる。このモード切替手段30の具体的な形態は、乗場20に居る利用者が操作可能な限りにおいて特には限定されない。例えば図2に示すように、モード切替手段30は、乗場行先階呼び登録装置22と一体的に設けられていてもよい。若しくは、図示はしないが、乗場行先階呼び登録装置22とは別個にモード切替手段30が乗場20に設置されていてもよい。
また乗場20には、乗場20に居る利用者の数を算出することができる利用者数算出手段28が設置されていてもよい。利用者数算出手段28は、例えば図1に示すように、乗場20の天井に設置されたステレオカメラ28aであってもよい。このようなステレオカメラ28aを設置することにより、乗場20を広角で撮影することができ、また、撮影結果に基づいて、乗場20に居る利用者の数を算出することができる。
次に図3を参照して、乗りかご40について説明する。図3は、乗りかご40の内部を示す図である。図3に示すように、乗りかご40の内部には、かご内行先階表示装置41と開閉ボタン42とが設けられている。このうちかご内行先階表示装置41は、乗りかご40の運転状況に関する情報、例えば乗りかご40の行先階を表示するよう構成されている。
次に図4を参照して、複数台の乗りかご40の運転を制御するエレベータ群管理制御装置15について説明する。エレベータ群管理制御装置15は、CPU、ROM、RAMなどを搭載したコンピュータから構成されており、乗場行先階呼び登録装置22からの情報に基づいて、管理下にある複数(ここでは4台)の乗りかご40の群管理制御を行う。
はじめに、乗りかご40の運転モードが通常運転モードとなっている場合の動作について説明する。
以下、乗りかご40の運転モードが直通運転モードとなっている場合の動作について説明する。
なお本実施の形態において、乗りかご40の運転モードを直通運転モードから通常運転モードに戻す方法が特に限られることはなく、様々な方法が用いられ得る。例えば、通常運転モードから直通運転モードへの変更の場合と同様に、乗場20に設置されたモード切替手段30を利用者が操作することによって生成される信号に応じて、モード決定手段11が運転モードを直通運転モードから通常運転モードに戻してもよい。
図6は、第1の変形例におけるエレベータ群管理制御システム10を示すブロック図である。図6に示す例において、モード決定手段11は、時間管理装置51からの信号に応じて、乗りかご40の運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更する。ここで時間管理装置51は、図4に示す本実施の形態の場合と同様に、時間に応じて信号を生成するよう構成されたものである。例えば時間管理装置51は、所定の時間、例えば朝の混雑が開始すると予想される時間になると、運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更するための信号をモード決定手段11に送るよう構成されている。このため本変形例によれば、利用者によるモード切替手段30の操作などを必要とすることなく、自動的に運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更することができる。このことにより、特定階の乗場20における混雑を未然に、かつ安定的に防ぐことができる。
図7は、第2の変形例におけるエレベータ群管理制御システム10を示すブロック図である。図7に示す例において、モード決定手段11は、制御盤52に設けられたモード切替手段30からの信号に応じて、乗りかご40の運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更する。制御盤52に設けられたモード切替手段30の操作は、例えばエレベータの管理人によって行われる。このため本変形例によれば、利用者がモード切替手段30を操作する場合に比べて、通常運転モードから直通運転モードへの変更をより的確に実施することができる。
図8は、第3の変形例におけるエレベータ群管理制御システム10を示すブロック図である。図8に示す例において、モード決定手段11は、特定階の乗場20、例えば混雑が予想される1階の乗場20に設置された利用者数算出手段28からの情報に応じて、乗りかご40の運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更する。利用者数算出手段28は、例えばステレオカメラ28aを用いて乗場20を広角で撮影することによって、乗場20に居る利用者の数を算出し、そして算出された利用者の数の情報をモード決定手段11に送るよう構成されている。この場合、モード決定手段11は、1階の乗場20に居る利用者の数が所定数を上回ると、運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更する。ここで「所定数」は、乗りかご40の台数、ビルの階数やビルの在館人数などに応じて適切に設定されている。例えば「所定数」は、在館人数に所定の比率、例えば0.2を掛けた数となっていてもよい。本変形例によれば、乗場20に居る利用者の数に応じて運転モードを変更することができるので、各乗りかご40を実状に則してより効率的に運行させることができる。また本変形例によれば、仮に自らの行先階を乗場行先階呼び登録装置22に登録しない利用者が居る場合であっても、そのような利用者を含む乗場20での待機人数を算出し、当該待機人数に基づいて運転モードを変更することができる。
図9は、第4の変形例におけるエレベータ群管理制御システム10を示すブロック図である。図9に示す例において、モード決定手段11は、乗場行先階呼び登録装置22からの情報に基づいて、乗りかごの運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更する。具体的には、単位時間あたり、例えば5分間あたりに乗場行先階呼び登録装置22に入力された行先階の数が所定数を上回った場合に、モード決定手段11が運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更する。例えば、1階の乗場20の乗場行先階呼び登録装置22に入力された行先階の数が単位時間あたりに所定数を上回った場合、モード決定手段11は、1階の乗場20が混雑していると判断し、運転モードを通常運転モードから直通運転モードへ変更する。本変形例によれば、乗場行先階呼び登録装置22への入力数に応じて運転モードを変更することができるので、各乗りかご40を実状に則してより効率的に運行させることができる。
11 モード決定手段
12 認識部
13 管理テーブル
14 割当手段
15 エレベータ群管理制御装置
20 乗場
22 乗場行先階呼び登録装置
23 行先階入力手段
24 表示手段
26 号機識別表示装置
27 乗場行先階表示装置
28 利用者数算出手段
28a ステレオカメラ
30 モード切替手段
40 乗りかご
41 かご内行先階表示装置
42 開閉ボタン
45 かご制御装置
51 時間管理装置
52 制御盤
Claims (6)
- 複数台の乗りかごの運転を制御するエレベータ群管理制御装置と、乗りかごの乗場に設置され、利用者の行先階の情報が入力される乗場行先階呼び登録装置と、を備え、前記エレベータ群管理制御装置は、通常運転モードおよび直通運転モードを含む複数の運転モードの中から乗りかごの運転モードを決定するモード決定手段と、運転モードに応じて各乗りかごの行先階を決定する割当手段と、を有し、前記モード決定手段は、前記乗場行先階呼び登録装置からの情報に基づいて、乗りかごの運転モードを決定し、前記割当手段は、前記通常運転モードのとき、前記乗場行先階呼び登録装置に入力された利用者の行先階の情報に基づいて、各乗りかごの行先階を決定し、前記直通運転モードのとき、少なくとも1台の乗りかごが所定の2つの乗場間で往復運転するよう、各乗りかごの行先階を決定し、前記モード決定手段は、単位時間あたりに前記乗場行先階呼び登録装置に入力された行先階の数が所定数を上回った場合に、乗りかごの運転モードを前記通常運転モードから前記直通運転モードへ変更する、エレベータ群管理制御システム。
- 乗りかごの乗場に設置され、対応する乗りかごの運転状況に関する情報を表示する乗場行先階表示装置をさらに備え、前記乗場行先階表示装置は、対応する乗りかごの運転モードが直通運転モードとなっているとき、対応する乗りかごの行先階を表示する、請求項1に記載のエレベータ群管理制御システム。
- 外部からの操作に応じて信号を生成するモード切替手段をさらに備え、前記モード決定手段は、前記モード切替手段からの信号に応じて、乗りかごの運転モードを前記通常運転モードから前記直通運転モードへ変更することができる、請求項1または2に記載のエレベータ群管理制御システム。
- 時間に応じて信号を生成する時間管理装置をさらに備え、前記モード決定手段は、前記時間管理装置からの信号に応じて、乗りかごの運転モードを前記通常運転モードから前記直通運転モードへ変更することができる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベータ群管理制御システム。
- 乗りかごの乗場に設置され、乗場に居る利用者の数を算出する利用者数算出手段をさらに備え、前記モード決定手段は、前記利用者数算出手段によって算出された利用者の数が所定数を上回った場合に、乗りかごの運転モードを前記通常運転モードから前記直通運転モードへ変更することができる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベータ群管理制御システム。
- 前記割当手段は、複数台の乗りかごの一部のみが所定の2つの乗場間で往復運転するよう、各乗りかごの行先階を決定する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエレベータ群管理制御システム。
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