JP5580512B2 - プラズマ放射分布の磁気コントロール増強のためのプラズマ閉じ込めバッフルおよび流量平衡器 - Google Patents

プラズマ放射分布の磁気コントロール増強のためのプラズマ閉じ込めバッフルおよび流量平衡器 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
[001]本願は、2006年11月15日に出願された米国仮特許出願第60/859,558号の利益を請求するものである。
[002]本発明の実施形態は概して、プラズマの放射分布の磁気コントロールを増強し、かつインピーダンス閉じ込めによってプラズマの放射閉じ込めを増強する、プラズマの高流コンダクタンス軸方向閉じ込めおよび流れ等化のための方法および装置に関する。
背景
[003]マイクロ電子集積回路の製造における半導体ウェーハのプラズマ処理が、誘電エッチング、金属エッチング、化学気相成長法および他のプロセスで使用される。半導体基板処理において、部材サイズおよび線幅がますます小さくなるという傾向は、さらに正確に半導体基板上に材料をマスク、エッチングおよび堆積させる能力に重きを置いてきた。
[004]典型的に、エッチングは、サポート部材によってサポートされている基板にわたる低圧処理領域に供給される動作ガスに無線周波数(RF)電力を印加することによって遂行される。得られる電界は、動作ガスをプラズマに励起する処理領域に反応ゾーンを作成する。サポート部材はバイアスされて、プラズマ内のイオンを、この上にサポートされている基板へと引き付ける。イオンは、基板に隣接するプラズマの境界層やシースに対して移動して、境界層を去る際に加速する。加速されたイオンは、基板の表面から材料を除去またはエッチングするのに必要なエネルギーを発生させる。加速されたイオンが処理チャンバ内で他のコンポーネントをエッチングする可能性があるため、基板上方の、かつチャンバの側壁から離れた処理領域にプラズマが閉じ込められることが重要である。
[005]閉じ込められていないプラズマはチャンバ壁へのエッチング副生成物(典型的にポリマー)堆積を引き起こし、チャンバ壁をエッチングする恐れもある。チャンバ壁へのエッチング副生成物堆積はプロセスをドリフトさせることがある。チャンバ壁からエッチングされた材料は再堆積によって基板を汚染することがあり、かつ/またはチャンバに対して粒子を作成することもある。加えて、閉じ込められていないプラズマはまた下流エリアにエッチング副生成物堆積を引き起こす恐れがある。蓄積されたエッチング副生成物は剥がれ落ちて、粒子をもたらす恐れがある。下流エリアのエッチング副生成物の堆積によってもたらされた粒子の問題を削減するために、更なるポストエッチング(下流)クリーニングステップが必要とされ、これはプロセススループットを削減し、処理コストを増加させる可能性がある。
[006]閉じ込められたプラズマはチャンバ汚染を削減し、チャンバクリーニングはプロセス反復性を改良する(または、プロセスドリフトを削減する)ことが可能である。
概要
[007]本発明の一態様において、プラズマ反応器が、チャンバ側壁、天井およびフロアを有するチャンバを備える。ワークピースサポートペデスタルが該チャンバ内にあり、ワークピースサポート表面を備える。ペデスタル側壁は該チャンバ側壁に面しており、該チャンバフロアから延びている。該ワークピースサポートペデスタルは、該チャンバ側壁と該ペデスタル側壁間のポンプ環状部を定義する。ポンプポートが該チャンバフロアに提供される。環状プラズマ閉じ込めバッフルは該ペデスタル側壁から延び、外縁と該チャンバ側壁間のガス流ギャップを定義する該外縁を有する。該バッフルは、該ワークピースサポートペデスタルの周縁の削減されたプラズマイオン密度に対応する距離だけ該ワークピースサポート表面の下方に押圧される。該反応器はさらに、該バッフル下方にブロックプレートを有し、かつ該ポンプ環状部を介するガス流をブロックするガス流平衡器を備える。該ブロックプレートは、該ポンプポートに隣接する側の最小ガスコンダクタンスおよび該ポンプポートに対向する側の最大ガスコンダクタンスの該ウェーハサポートペデスタル周辺に偏心開口を定義する。該ブロックプレートは該チャンバ側壁から間隔をあけられており、最小ガス流抵抗をもたらすのに十分な長さのギャップを定義する。
[008]更なる態様によると、該ガス流平衡器はさらに、該ブロックプレートの外縁から該バッフルへと延びる軸壁を備えており、該壁はガス流を該偏心開口に向ける。
[009]更なる態様によると、該バッフルと該チャンバ側壁間の該ガス流ギャップは、該ポンプ環状部へのプラズマの流れを防止または削減する程度に十分小さい。
[0010]該反応器はさらに、磁気プラズマステアリング装置を備えることができる。該磁気プラズマステアリング装置は縁部が高いプラズマイオン密度バイアスを提示する。該バッフルが該ワークピースサポート平面の下方に押圧される距離は、該磁気ステアリング装置の該縁部が高いプラズマイオン密度バイアスを補償する量だけ、該ペデスタルの該縁部でプラズマ密度を下げるように選ばれる。
[0011]本発明の上記引用された実施形態が達成され、かつ詳細に理解されるように、簡潔に要約された本発明のより特定的な説明が、添付の図面に図示されている実施形態を参照してなされてもよい。しかしながら、添付の図面は本発明の典型的な実施形態のみを図示しており、そのため、本発明は他の等しく効果的な実施形態を認めることができるため、この範囲を限定するものとみなされるべきではない点に注目すべきである。
[0043]理解を容易にするために、可能な場合は同一の参照番号を使用して、図面に共通の同一要素を指定してきた。図面は全て概略的であり、等縮尺ではない。
詳細な説明
[0044]本発明の実施形態は、プラズマを軸方向に閉じ込めてプラズマがウェーハやワークピースの下方のチャンバの領域に入るのを防止する一方で、排出ポートへのガス流の非対称パターンを同時補償することに関する。ある更なる態様では、本発明の実施形態は、磁気コントロールによって達成された放射プラズマ分布の均一性を改良する方法で上記を遂行することに関する。別の態様では、本発明の実施形態は、インピーダンス閉じ込めによって達成される放射プラズマ閉じ込めを改良する方法で上記を遂行することに関する。プラズマプロセスチャンバで行われる処理は堆積、エッチングまたはプラズマ処置であってもよい。本発明の実施形態は、プラズマエッチングプロセス、プラズマ増強化学気相成長プロセス、物理気相成長プロセスなどを含む任意のタイプのプラズマ処理に適用可能である。
[0045]図1Aは、壁を保護するためのライナーを含むことがあり、かつ基板サポート(つまりペデスタル)105が半導体ウェーハ110をサポートするチャンバの底部にある反応器チャンバ100を含む、Applied Materials,Inc.,of Santa Clara,Californiaによって製造されているEnabler(登録商標)エッチングシステムなどのプラズマ反応器の一例を図示している。チャンバ100は、ウェーハ110上方の所定のギャップ長のところで、接地チャンバ本体127上に誘電(石英)シール130によってサポートされているディスク形状オーバーヘッドアルミニウム電極125を含む。処理領域72はオーバーヘッド電極125と基板サポート105間に定義される。電力生成器150は極めて高い周波数(VHF)電力を電極125に印加する。VHFは典型的に約30MHz〜約300MHzであり、かつ約10kHz〜約10GHzに及ぶRF帯域のうちの1つである。一実施形態では、VHFソース電力周波数は300mmウェーハ直径に対して162MHzである。生成器150からのVHF電力は、生成器150に整合された同軸ケーブル162を介して、電極125に接続された同軸スタブ135に結合される。スタブ135は特徴インピーダンスおよびスタブ共鳴周波数を有しており、また電極125と同軸ケーブル162またはVHF電力生成器150とのインピーダンス整合を提供する。チャンバ本体はVHF生成器150のVHFリターン(VHF接地)に接続される。バイアス電力は、従来のインピーダンス整合回路210を介してウェーハサポート105に結合されているバイアスRF電力生成器200によってウェーハに印加される。バイアス生成器200の電力レベルはウェーハ表面付近のイオンエネルギーをコントロールする。(典型的には13.56MHzの)バイアス電力は、イオンエネルギーをコントロールするために典型的に使用されるのに対して、VHFソース電力はプラズマ密度を規定するためにオーバーヘッド電極に印加される。真空ポンプシステム111はプレナム112を介してチャンバ100を空にする。
[0046]基板サポート105は、下部絶縁層5510をサポートする金属ペデスタル層5505と、下部絶縁層5510のにある導電性メッシュ層5515と、導電性メッシュ層5515をカバーする薄い上部絶縁層5520とを含む。半導体ワークピースつまりウェーハ110は上部絶縁層5520の上部に置かれる。基板サポート105およびウェーハ110は基板処理中に陰極を形成する。ウェーハ110がない場合、基板サポート105はプラズマ処理中は陰極である。導電性メッシュ層5515および金属ペデスタル層5505はそれぞれ、モリブデンおよびアルミニウムなどの材料から形成されてもよい。絶縁層5510および5520は窒化アルミニウムまたはアルミナなどの材料から形成されてもよい。導電性メッシュ層5515はRFバイアス電圧を印加して、ウェーハ110の表面のイオン衝撃エネルギーをコントロールする。RFバイアス生成器200からのRF電力は、RFフィードポイント5525aで導電性メッシュ層5515に接続されているRF導体5525を介してバイアスインピーダンス整合210から導電性メッシュ層5515に供給される。導電性メッシュ層5515はまた、ウェーハ110を静電的にチャックおよびチャック解除するために使用可能であり、このような場合には周知の方法でチャック電圧源に接続可能である。従って、導電性メッシュ層5515は必ずしも接地されておらず、そうではなく、従来のチャックおよびチャック解除動作に従って浮遊電位または固定DC電位を有することができる。ウェーハサポート105、とりわけ金属ペデスタル層5505は典型的に(しかし、かならずしもそうではないが)接地接続されて、オーバーヘッド電極125によって放射されたVHF電力のリターン経路の一部を形成する。
[0047]一実施形態では、誘電円筒形スリーブ5550が提供されて、RF導体5525を囲むように構成される。基板サポート全体のインピーダンスの均一性はまた誘電スリーブ5550によって増強される。スリーブ5550を構成する材料の軸方向長さおよび誘電定数は、RF導体5525によって提示される、VHF電力へのフィードポイントインピーダンスを決める。スリーブ5550を構成する金属の軸方向長さおよび誘電定数を調整することによって、インピーダンスのより均一な放射分布が、VHFソース電力のより均一な容量結合に対して達成可能である。
[0048]スタブ135の遠位端135aの終端導体165は内部導体および外部導体140、145を共にショートさせることによって、スタブ135はこの遠位端135aでショートさせられる。スタブ135の近位端135b(未ショート端)において、外部導体145は環状導電性ハウジングつまりサポート175を介してチャンバ本体に接続されるのに対して、内部導体140は導電性シリンダーつまりサポート176を介して電極125の中央に接続される。誘電リング180は導電性シリンダー176と電極125間に保持されて、かつこれらを分離する。
[0049]内部導体140は、プロセスガスおよび冷却剤などのユーティリティ用の導管を提供可能である。この特徴の主要な利点は、典型的なプラズマ反応器とは異なり、ガスライン170および冷却剤ライン173が大きな電位差をクロスさせない点である。従って、これらはこのような目的で、より安価かつより確実な材料である金属から構築されてもよい。金属ガスライン170はオーバーヘッド電極125における、またはこれに隣接するガス入口172を供給し(このためオーバーヘッド電極125はガス分布プレートであり)、これに対して金属冷却剤ライン173はオーバーヘッド電極125内に冷却剤通路またはジャケット174を供給する。
[0050]上記のように、閉じ込められていないプラズマはチャンバ壁にエッチング副生成物(典型的にポリマー)堆積をもたらし、またチャンバ壁をエッチングする可能性がある。チャンバ壁へのエッチング副生成物堆積はプロセスをドリフトさせる可能性がある。チャンバ壁からエッチングされた材料は再堆積によって基板を汚染し、さらに/またはチャンバに粒子を作成する可能性がある。加えて、閉じ込められていないプラズマはまた処理ゾーンの下流エリアに達して、典型的にはポリマーであるエッチング副生成物を下流エリアに堆積する可能性がある。下流エリアに堆積されたエッチング副生成物はクリーニングが困難である。蓄積されたエッチング副生成物は剥がれ落ちて、粒子をもたらす恐れがある。
[0051]一実施形態では、図1Bに図示されているスロット付き閉じ込めリングが提供されて、ワークピースサポート105の周辺にあり、かつオーバーヘッド電極125と基板サポート105間に軸方向に延びる図1Aのチャンバ100内に置かれてもよい。スロット付き閉じ込めリングは、粒子汚染およびチャンバのクリーニング時間を削減するために使用されてもよい。図1Bは、一実施形態に従ったスロット付き閉じ込めリング50の斜視図を図示している。閉じ込めリング50は、プラズマを閉じ込めてガス流抵抗を削減するように構成されている。閉じ込めリング50はバッフル55と、バッフル55の底部部分に結合されたベース58とを含んでいる。ベース58は概して、閉じ込めリング50の電気接地および機械的強度を提供するように構成されている。バッフル55はこの上部部分に開口71を定義する。開口71は、図1Aのオーバーヘッド電極つまりガス分布プレート125のシャワーヘッドを受け取るように構成されているため、ガス流はバッフル55内に閉じ込められることになる。バッフル55はさらに複数のスロット57および複数のフィンガ59を含んでいる。スロット57は、プラズマシースの厚さまたは幅が各スロットの幅よりも大きくなるように設計されている。このように、プラズマのイオンおよびラジカルは閉じ込めリング50を通過することを防止される。一実施形態では、各スロット57は、プラズマシースの幅または厚さの約2倍未満の幅で設計されている。閉じ込めリング50は、プラズマが閉じ込めリング50と接触している場合にRF電源およびVHF電源に接地経路を提供するために、導電性の材料から作られてもよい。閉じ込めリング50はまた、局所的加熱、汚染およびプロセスドリフトを最小化するために、熱的導電性であり、かつエッチング耐性のある材料から作られてもよい。例えば、バッフル55はシリコンカーバイド(SiC)から作られてもよいのに対して、ベース58はアルミニウム(Al)から作られてもよい。
[0052]一実施形態では、図1Aに示されている平坦な環状リング115が用いられる。環状リング115は、内部チャンバ側壁128から一定距離(またはギャップ)で基板110周辺に置かれる。環状リング115は、リング115が所望のプラズマ閉じ込めおよび低い流れ抵抗を提供するように構成されて、チャンバに置かれる。環状リング115の縁部と内部チャンバ壁128間の距離(またはギャップ)が大きすぎてはいけない。ギャップ距離がチャンバ壁128付近のプラズマシース厚さより大きければ、ウェーハ上方の反応ゾーンからチャンバ壁および下流に向けられたプラズマ量を増加させる可能性があり、これによってプラズマの閉じ込めは少なくなる。チャンバ圧力に影響する流れ抵抗は受容不可能なレベルに増加するため、環状リング115の縁部と内部チャンバ壁128間の距離(またはギャップ)は小さすぎてもいけない。内部チャンバ壁128から適切な距離にある基板110周辺に置かれた環状リング115は、良好なプラズマ閉じ込めおよび低い流れ抵抗という要件を満たす。
[0053]図2Aは、環状プラズマ閉じ込めリング115を具備する処理チャンバの実施形態の概略図を示している。環状リング115は、シリコンカーバイド(SiC)やアルミニウム(Al)などの導電性材料から作られてもよい。環状リング115はウェーハ110を囲んでいる。環状リング115は接地チャンバ本体127に結合されており、また誘電(石英)リング120によって基板サポート105から電気的に分離されており、これによって導電性環状リング115が基板110および導電性メッシュ層5515に触れるのを防止して、バイアス電力の効果の排除を防止する。一実施形態では、誘電リング120の最低ポイントは導電性メッシュ層5515の最低ポイントの下方にある。一実施形態では、環状リング115の上部表面は基板110とほぼ同じ表面にあり、基板110が基板サポート105上に適切に置かれて、流れ再循環を最小化することを可能にする。誘電リング120の上部表面は、図2Aの実施形態に示されているように、基板110の上部表面および環状リング115の上部表面と同じ高さにあってもよい。さらに別の実施形態では、誘電リング120の上部表面はまた、図2Bの別の実施形態に示されているように、基板110の上部表面および環状リング115の上部表面よりもわずかに低い。図2Bに示された実施形態において、プラズマ閉じ込め環状リング115は誘電リング120の上部に置かれている。
[0054]環状リング115は、ギャップ幅117で、内部チャンバ壁128から間隔をあけられている。環状リング115の上部セクションの厚さ119は、低い流れ抵抗に対して最適であるように選ばれる。流れ抵抗は厚さ119の増加に伴って増加するため、環状リング115の上部セクションの厚さ119は厚すぎてもいけない。一実施形態では、厚さ119は約1/8インチ〜約1/4インチの範囲にある。厚さ119の上部セクションはこの厚さおよび機械的強度を限定されるため、環状リング115のコーナー118は環状リングの機械的強度を提供するために使用される。機械的強度を提供可能なコーナー118以外の構造もまた使用可能である。
[0055]プラズマ閉じ込めおよびチャンバ圧力と、チャンバプラズマ密度および圧力の有効性に対するギャップ幅117の影響は、種々のシミュレーションの使用による比較に対して、環状リング設計およびスロット付きリング設計について解析されてきた。チャンバ圧力シミュレーションについて、フランスのESIグループによる計算流体力学(CFD)ソフトウェアCFD−ACE+が使用される。CFD−ACE+は、流れ、熱転送、ストレス/変形、化学反応動力学、電気化学などを含む広範囲の物理学的基礎の一般的な偏微分方程式(PDE)ソルバーである。ソフトウェアはこれらを多次元の(0D〜3D)安定した推移形態で解く。CFD−ACE+は、複雑なマルチフィジックスよび総合的用途に使用される。現在の研究について、ソフトウェアの「流れ」モジュールが使用される。CFD−ACE+シミュレーターの「流れ」モジュールを使用することによる圧力シミュレーションは実験結果に極めてうまく整合する。表1は、図1Bのスロット付きプラズマ閉じ込めリング50を有する図1Aに説明されたタイプの反応器についてのシミュレーションおよび実験結果の比較を示している。表1において、ポンプ圧力は、図1Aのポンプ111の圧力設定値のことをいう。チャンバ内径は27cmであり、ウェーハ110と上部電極125の下部表面間の距離は3.2cmである。チャンバ圧力データはウェーハ中央から離れて、かつウェーハのすぐ上6.8cmのところで収集される。リング下圧力データはスロット付き閉じ込めリングのすぐ下で収集される。結果は、シミュレーション結果と実験結果の良好な整合を示している。この結果はまた、スロット付き閉じ込めリングは比較的高い流れ抵抗を有しており、かつ圧力設定値からかなり高く反応チャンバ内の圧力を増加させることを示している。
[0056]チャンバプラズマ密度シミュレーションは、Urbana−Champaign,Urbana,IllinoisのDepartment of Electrical and Computer Engineering of University of Illinoisによって開発されたハイブリッドプラズマ機器モデル(HPEM)を使用する。HPEMは低圧力(<10数トール)のプラズマ処理反応器の包括的モデリングプラットフォームである。このシミュレーターによるプラズマ密度シミュレーションについての詳細は、pages 2805−2813 of Journal of Applied Physics,volume82(6),1997に公開されている「Argon Metastable Densities In Radio Frequency Ar,Ar/O and Ar/CF Electrical Discharges」と題された記事に見ることができる。プラズマシミュレーターは半導体機器産業で広く使用されている。我々の経験は、HPEMによるプロセスパラメータばらつきのプラズマシミュレーションがプロセス結果に極めてうまく整合することを示している。
[0057]一実施形態では、図2Aの環状リング115は0.5インチ〜3インチのギャップ幅117を含む。使用されている例示的プロセス条件は、上記のコンタクトエッチングおよび深いトレンチエッチングに類似するものである。1500sccmという高いガス流レートが使用される。一実施形態では、プロセスガスは、Cおよびアルゴン(Ar)などの他のタイプのプロセスガスを含むのではなくOのみを含んでおり、シミュレーションを簡略化する。ギャップ幅117の関数としてプラズマ閉じ込めの度合いを比較するプラズマ閉じ込め研究について、シミュレーションでOガスのみを使用することによって、プラズマ閉じ込めに対するガス距離117の影響の学習を提供する。シミュレーションされた上部電極電力(またはソース電力)は1.85KWであり、ガス温度は80℃である。全ソース電力は1.85kWである。上部電極の電圧(またはソース電圧)Vは典型的に約100〜約200ボルトである。175ボルトのVがシミュレーションで使用されてきた。基板(またはウェーハ)の半径は15cm(つまり6インチ)であり、上部電極から基板までの間隔は3.2cm(つまり1.25インチ)である。内部チャンバ壁128の半径は27cm(つまり10.6インチ)である。誘電リング120の幅は2.2cm(つまり0.87インチ)であり、シミュレーションされた環状プラズマ閉じ込めリング115の幅は8.5cm(つまり3.3インチ)〜2.2cm(つまり0.9インチ)で変化する。シミュレーションされた環状閉じ込めリング115と内部チャンバ壁128間の間隔は1.3cm(つまり0.5インチ)〜7.6cm(つまり3.0インチ)で変化する。
[0058]図2Cは、図2Aに説明されている環状リング115を具備する図1Aに説明されているプラズマチャンバのプラズマシミュレーション結果を示している。低圧プラズマチャンバにおいて、圧力およびプラズマ密度はチャンバ全体にわたって完全に均一ではない。圧力は典型的にウェーハの中央付近が高く、ウェーハの縁部付近が低く、ポンプにおいてポンプ圧力セットポイントに達する。図2Cの圧力データは、チャンバ壁とウェーハ上部平面の交差点、つまり図2Aの場所Pの圧力である。閉じ込めレベルの度合いを定量化するために、プラズマ密度比が、環状リング115の上部セクションのすぐ下に延ばされているライン116下方の最大プラズマ密度と、ウェーハ表面とオーバーヘッドアルミニウム電極25間の容積で生じるプロセスチャンバの最大プラズマ密度との比として定義される。プラズマ密度比が低いほど、プラズマ閉じ込めリングはプラズマの閉じ込めをより良好に実行した。
[0059]図2Cの破線301は、スロット付き閉じ込めリング設計の35.3ミリトールのチャンバ圧力を示している。図2Cの破線302は、スロット付き閉じ込めリング設計について取得された0.004プラズマ密度比を示している。35.3ミリトールのチャンバ圧力および0.004プラズマ密度比は共にシミュレーション結果から取得される。スロット付きリング設計はギャップ幅117を変化させないため、破線301および302は水平線である。曲線311はギャップ幅117の関数としてチャンバ圧力を示しているのに対して、曲線312はギャップ幅117の関数としてプラズマ密度比を示している。0.5インチのギャップ幅の環状リング設計について、チャンバ圧力は、スロット付き閉じ込めリング設計よりも高い35.8ミリトールであることが分かっており、またプラズマ密度比は、スロット付き閉じ込めリング設計よりも低い0.00013である。低プラズマ密度比が望ましいが、高いチャンバ圧力は望ましくない。ギャップ幅117が1インチに増加されると、チャンバ圧力は、フロントエンドプロセスについてスロット付きリング設計よりも低く、かつ30ミリトール未満の低圧力要件よりも低い27.9ミリトールに削減し、またプラズマ密度比は、スロット付きリング設計よりもさらに低い0.002である。ギャップ幅117が1.5インチに増加されると、チャンバ圧力はさらに26.2ミリトールに削減し、またプラズマ密度比は0.023であり、これはスロット付きリング設計よりは高いが依然として比較的低い。ギャップ幅117が1.5インチより大きく増加すると、チャンバ圧力を低下させる際のより広いギャップ幅117の効果は削減されるが、しかしながらプラズマ密度比は増加し続ける。
[0060]表2は、図1Bのスロット付きプラズマ閉じ込めリング50を具備する図1Aに説明された反応器と、図2Aに説明された環状プラズマ閉じ込めリング115を具備する反応器とに関するシミュレーション結果の比較を示している。環状リングとチャンバ壁128間のギャップ距離は1インチである。表2において、ポンプ圧力は、図1Aのポンプ111の圧力設定値のことをいう。チャンバ内径は27cmであり、ウェーハ110と上部電極125の下部表面間の距離は3.2cmである。チャンバ圧力データはウェーハ中央から離れて、かつウェーハのすぐ上6.8cmのところで収集される。リング下圧力データは、スロット付き閉じ込めリングまたは環状リングのすぐ下で収集される。この結果は、チャンバ圧力がスロット付きプラズマ閉じ込めリングについて環状プラズマ閉じ込めリングよりも高いことを示している。加えて、チャンバと閉じ込めリング下との圧力差はスロット付きリングについて(ΔP=15.3ミリトール)環状リング(ΔP=9.4ミリトール)より高い。
[0061]図2Dは、ギャップ幅117が0.5インチの場合のプロセスチャンバのプラズマ密度のシミュレーション結果を示しており、この場合プラズマ密度比は0.00013である。横軸はプロセスチャンバの中央からの距離に対応しており、Z軸は基板サポート105の上部表面の下方3.9cmからの距離に対応している。この結果は、プラズマが基板の上方の領域内に比較的閉じ込められていることを示している。チャンバ圧力は35.8ミリトールであり、これは30ミリトール以下のプロセス仕様よりも高い。図2Eは、ギャップ幅117が3インチである場合のプロセスチャンバのプラズマ密度のシミュレーション結果を示しており、この場合プラズマ密度比は0.12である。この結果は、下流の反応器に対してかなりのプラズマ損失があることを示している。
[0062]図2Cのシミュレーション結果は、ギャップ幅117が増加すると、流れに対する抵抗は減少し、ひいてはウェーハ圧力が減少することを示している。ギャップ幅117の増加によってより多くのプラズマが閉じ込めリングの下流に貫通するのに対して、プラズマ密度比は増加する。30ミリトール以下にチャンバ圧力を保つために、ギャップ幅117は、図2Cのシミュレーション結果に従って約0.8インチ以上でなければならない。しかしながら、大きなギャップ幅117は下流へのより高いプラズマ損失をもたらすため、ギャップ幅117は大きすぎてはいけない。上記のように、ギャップ幅117が1.5インチより大きく増加すると、チャンバ圧力を低下させる際により広いギャップ幅117の効果は重要ではないが、しかしながら、プラズマ密度比は増加し続ける。1.5インチのギャップ幅117でのプラズマ密度比は0.023であり、これは合理的に低いものである。従って、ギャップ幅117は1.5インチ以下にキープされなければならない。
プラズマ放射分布の磁気コントロール
[0063]一実施形態では、プラズマイオン密度の放射分布が磁気ステアリングによってコントロールされて、放射プラズマイオン密度分布の均一性、および同等にウェーハまたはワークピース全体のエッチングレートの放射分布の均一性を増強する。このために、図1Aに描かれている内部コイルおよび外部コイル60、65は反応器の天井電極125の上方に置かれる。(プラズマイオンの放射分布のこのようなコントロールの一例が、本譲受人に譲渡された米国特許第6,853,141号に見られ、これは全体が参照により本明細書に組み込まれる。)各コイル60、65はそれぞれ独立直流(DC)サプライ70、75によって駆動される。2つのDCサプライ70、75はプラズマ分布/ステアリングコントローラ90によってコントロールされる。コントローラは、同一または反対の極性のDC電流によってサプライ70、75のいずれか一方または両方を同時に駆動するようにプログラミングされてもよい。コントローラ90は、プラズマイオン密度の放射分布を補正してこの均一性を改良するために用いられてもよい。
[0064]内部コイル60が天井125の上方に外部コイル65よりも高く置かれている図1Aに図示された2つのコイル60、65の配列はある種の利点を提供する。具体的には、いずれかのコイルによって提供された磁界勾配の放射コンポーネントは少なくとも大まかにコイルの半径に比例し、またコイルからの軸方向変位に反比例する。従って、内部コイルおよび外部コイル60、65は、これらの異なるサイズおよび変位ゆえに異なる役割を実行することになる。外部コイル65は、このより大きな半径およびウェーハ110への更なる近接ゆえにウェーハ110の表面全体において優位を占めるのに対して、内部コイル60はウェーハ中央付近に最大効果を有することになり、また磁界のより精密な調整およびスカルプティングのためのトリムコイルとみなされることが可能である。異なる半径であり、かつプラズマからの異なる変位で置かれる異なるコイルによってこのような異なるコントロールを実現するために他の配列も可能である。ある種の動作例を参照して本明細書に後述されるように、環境プラズマイオン密度分布の異なる変化は、それぞれのオーバーヘッドコイル(60、65)を流れる、異なる大きさの電流を選択することによるのみならず、異なるオーバーヘッドコイルに対して異なる極性や電流方向を選択することによっても取得される。
[0065]図3Aは、図1Aの反応器において、内部コイル60によって発生された磁界の放射(実線)および方位角(破線)コンポーネントをウェーハ110上の放射位置の関数として図示している。図3Bは、外部コイル65によって発生された磁界の放射(実線)および方位角(破線)コンポーネントをウェーハ110上の放射位置の関数として図示している。図3Aおよび図3Bに図示されているデータは、ウェーハ100が直径300mmであり、内部コイル60が直径12インチであり、かつプラズマ上方約10インチに置かれ、また外部コイル65が直径22インチであり、かつプラズマ上方約6インチに置かれている具現化で取得された。図3Cは、内部および外部のオーバーヘッドコイル60、65によって発生された半カプス形状磁界ラインパターンの簡略図である。
[0066]一実施形態では、ウェーハ表面の磁界を調整することによってプラズマイオン密度の空間分布を変更するために、図1Aのコントローラ90が提供されてそれぞれのコイル60、65に印加される電流を変更する。以下の実施例では、プラズマイオン分布ではなくウェーハ表面全体のエッチングレートの空間分布が直接測定される。エッチングレート分布はプラズマイオン分布の変化によって直接変更するため、一方の変化は他方の変化に反映される。
[0067]図4A、図4B、図4Cおよび図4Dは、低チャンバ圧力(30mT)でのみ内部コイル60を使用して実現される有用な効果を図示している。図4Aは、ウェーハ110の表面上の場所(横軸)の関数として測定済みエッチングレート(縦軸)を図示している。図4Aは、従って、ウェーハ表面の平面におけるエッチングレートの空間分布を図示している。エッチングレート分布の中央が高い不均一性が図4Aに明確に見られる。図4Aは、磁界が印加されない場合に対応しており、従って、反応器に固有であり、かつ補正を必要とする不均一なエッチングレート分布を図示している。エッチングレートはこの場合5.7%の標準偏差を有している。図4A〜図4Dおよび図5A〜図5Dに関する以下の記述において、記されている磁界強度はウェーハの中央付近の軸方向フィールドに対応するが、放射フィールは、均一性を改良するためにプラズマイオン密度の放射分布で作用するものであることが理解されるべきである。軸方向フィールドは、より容易に測定されるため、この説明において選ばれている。ウェーハの縁部の放射フィールドは典型的に、この場所での軸方向フィールドの約3分の1である。
[0068]図4Bは、9ガウスの磁界を生成するために内部コイル60がエネルギー付与された場合にエッチングレート分布が変更する様子を図示している。不均一性は標準偏差4.7%まで減少する。
[0069]図4Cにおいて、内部コイル60の磁界は18ガウスまで増加されたが、中央でのピークは大きく下落したことがわかり、この結果ウェーハ全体のエッチングレート標準偏差は2.1%に削減される。
[0070]図4Dにおいて、内部コイル60の磁界はさらに27ガウスに増加されたため、図4Aの中央が高いパターンが中央が低いパターンにほぼ反転された。図4Dの場合のウェーハ表面全体のエッチングレートの標準偏差は5.0%であった。
[0071]図5A、図5B、図5Cおよび図5Dは、より高いチャンバ圧力(200mT)でコイル60、65の両方を使用することの有用な効果を図示している。図5Aは図4Aに対応しており、また磁界によって補正されていない反応器の中央が高いエッチングレート不均一性を描いている。この場合、ウェーハ表面全体のエッチングレートの標準偏差は5.2%であった。
[0072]図5Bにおいて、外部コイル65は22ガウスの磁界を発生させるためにエネルギー付与されており、これはエッチングレート分布の中央ピークをわずかに減少させる。この場合、エッチングレート標準偏差は3.5%まで減少された。
[0073]図5Cにおいて、コイル60、65の両方とも、24ガウスの磁界を発生させるためにエネルギー付与される。図5Cに見られる結果は、エッチングレート分布の中央ピークがかなり減少したのに対して周縁付近のエッチングレートは増加したことである。効果全体は、3.2%という低い標準偏差によるより均一なエッチングレート分布である。
[0074]図5Dにおいて、コイルは両方とも、40ガウスの磁界を発生させるためにエネルギー付与されて、過剰補正を発生させることによって、ウェーハ表面全体のエッチングレート分布が中央が低く縁部が高いという分布に変化された。この後者の場合のエッチングレート標準偏差は3.5%に(図5Cの場合に対して)わずかに上昇した。
[0075]図4A〜図4Dの低圧力テストで取得された結果と図5A〜図5Dの高圧力テストとを比較することによって、より高いチャンバ圧力は、エッチングレートの不均一な分布に対して類似の補正を達成するためにより大きな磁界を必要とすることが分かる。例えば、30mTでは、最適な補正が、18ガウスで内部コイル60のみを使用して取得されたのに対して、300mTでは、両方のコイル60、65を使用する24ガウスの磁界が最適補正を達成するために必要とされた。
[0076]2つのコイル60、65の一方または両方の起動によるプラズマ分布の磁気コントロールまたはプラズマ均一性の磁気増強が、ウェーハまたはワークピースの周縁つまり縁部でプラズマイオン密度を増加させることがある。例えば、プラズマイオン密度の中央が高い分布(あるいは、同等に、エッチングレートの中央が高い分布)について、磁気コントロールは、ウェーハ中央でプラズマイオン密度を削減することによって均一性全体を改良することができる。しかしながら、プラズマイオン密度は、縁部が高いプラズマ分布を発生させるという磁気プラズマ分布コントロールの傾向ゆえにウェーハ縁部で増加されるため、均一性のこの改良は限定される。
[0077]本発明の一態様に従って、図6Aおよび図1Aにも描かれている導電性バッフル450が提供される。導電性バッフル450はウェーハ110の平面の下方に置かれる。導電性バッフル450は、ワークピース全体のプラズマ均一性を改良し、および/またはプラズマ閉じ込めを提供するように構成されている。図6Aの反応器において、平面下バッフル450は図2Aの環状リング115を置換する。バッフル450は導電性(または半導電性)材料、例えば一例として陽極酸化アルミニウム、あるいは代替的にシリコンカーバイドから形成されてもよいが、この態様は特定の材料に限定されない。バッフル450はペデスタル105の導電性ベース5505に接地される。ウェーハ平面の下方にバッフル450に置くことによって、オーバーヘッド電極125に印加されたVHFソース電力によって作成された電界がウェーハ周縁の近傍で削減されることが発見された。この結果は、プラズマイオン密度がウェーハ周縁の領域で削減されることである。この利点は、ウェーハ周縁のプラズマイオン密度を望ましくないほどに増加させるという、コイル60、65によって行使される磁気コントロールまたはプラズマステアリングの傾向は、平面下バッフル450による周縁イオン密度の低下によって相殺または補償されるという点である。バッフル450は、磁気プラズマステアリングの縁部が高い傾向を適切に補償するのに十分な距離だけウェーハ平面の下方に低下される。これは以下により詳細に説明される。
[0078]図6Bは、内径および外径間の環状バッフル450の中間部分はウェーハ平面に対して、またはこのわずかに上方に隆起されて、図6Bのバッフル450の残りの部分がウェーハ平面の下方にあるバッフル450の代替バージョンを描いている。図6Cは、図6Bの実施形態の三角形バージョンを描いている。図6A、図6Bおよび図6Cにおいて、バッフル450の周縁部とチャンバの側壁間の距離は、リング115の縁部と側壁間の距離117について上述されたのと同様に決まる。図1Aの反応器にインストールされたようなバッフル450の平面図が図7に示されている。
[0079]本発明の実施形態はさらに、ポンプ111への入力における単一のポンプポート111aと関連付けられてもよいウェーハ全体の非対称ガス流パターンを削減または排除する。ポート111aに最も近いウェーハ縁部にわたるガス流は高速であるのに対して、ポート111aから最も離れているウェーハ縁部にわたるガス流は低速であり、またこの差異は、ウェーハ110全体のエッチングレート分布の更なる不均一性を導入することがある。一実施形態では、環状ガス流平衡器460が提供される。ポンプ環状部112内に置かれた環状ガス流平衡器460は不均一性を排除または削減するために提供される。図8を参照すると、平衡器460は、内径が陰極105であり、かつ半径方向外側限界が平衡器460の偏心内縁460aによって決まる偏心環状開口462を形成するために偏心形状を有する。開口462は、ポンプポート111aに対向する陰極105の側に最大エリアを有しており、かつポート111aに最も近くに最小エリアを有している。開口462の偏心は、その分布が、平衡器460がない場合に存在するガス流の非対称性に対向するミラーと類似するガス流抵抗を作成する。結果として、ウェーハの縁部のガス流はウェーハ110の周縁にわたって均一である。一態様では、流量平衡器460は、陽極酸化アルミニウムなどの導電性材料から形成される。
[0080]一実施形態では、平衡器460は、陰極105から延びる複数の(例えば3つの)細長い放射支柱464によってサポートされている。平衡器460は、平衡器460の縁部から上方に延びる垂直壁466をサポートする。図6Aにおいて、バッフル450の縁部と垂直壁466間の水平距離Aと、バッフル450と平衡器460間の垂直距離Bは、ポンプポート111へのガス流にごくわずかの抵抗を強いるように選択される。バッフル450がウェーハ平面の下方に押圧される距離Cは、ウェーハ縁部の局所的プラズマ密度を上昇させるという磁気プラズマステアリングコントロールの傾向を補償するように選ばれる。一態様では、支柱464は導電性であり、導電性流量平衡器460は支柱464を介して、ペデスタル105の接地導電性ベース5505に電気的に結合される。
[0081]図9Aは、半径に伴う一定増加レートで減少する、中央が高いエッチングレート分布を描いている。図9Bは、プラズマ密度分布均一性を改良する(補正する)際の磁気ステアリング装置60、65の効果を描いているグラフである。コイル60、65による磁気ステアリングは、図9Bに描かれているように、プラズマ分布をほぼ平坦(均一)になるようにし、ウェーハの放射縁部でわずかに上方にずれている。このずれはわずかであるため(約1%)、受容可能である。図1Aのような典型的な反応器の未補正プラズマイオン密度分布は図9Aに描かれているほど理想的ではない。
[0082]図10Aは、ウェーハ110の平面にプラズマ閉じ込めリング115を有する図2Aの反応器で実際に遭遇するタイプの中央が高いエッチングレート分布を描いている。リング115はウェーハ周縁の近傍のプラズマ容積を削減することによって、ウェーハ周縁のプラズマイオン密度を増加させる。図10Aの得られる未補正エッチングレート分布は、ウェーハ周縁付近では一定増加レートで減少しないが、ウェーハ周縁にはほぼ平らな領域Dを有する。磁気ステアリングコイル60、65による補正の際、分布全体(図10B)はより均一的であるのに対して、エッチングレート分布は、中心が高い分布を補正する場合にウェーハ周縁のプラズマ密度を増加させるという磁気ステアリングの傾向ゆえに、図10Bのグラフに示されているようにウェーハ周縁でかなりの上昇(例えば5%または10%)を提示する。この上昇、つまり縁部が高いプラズマイオン分布傾向は望ましくなく、磁気ステアリングが達成可能な最大均一性を限定する。図6Aのウェーハ平面下バッフル450と環状リング115の置換の際、未補正エッチングレート分布は、図11Aのグラフに示されているように、ウェーハ周縁までの半径によるほぼ一定の減少レートを有している。この分布が磁気ステアリングコイル60、65を起動させることによって補正されると、図11Bに示されているように、ウェーハ周縁のエッチングレート分布の上昇はほとんどない。プラズマの磁気ステアリングによって達成可能な均一性全体が改良される。
[0083]一実施形態では、バッフル450がウェーハ平面の下方に押圧される距離C(図6A)が決まる。図12は、バッフル450の3つの異なる高さに対するウェーハ全体のエッチングレートの放射分布を図示するグラフである。長破線は、ウェーハ110の平面にある、図2Aのリング115を使用するエッチングレート分布を描いている。破線分布は図10Aの分布に類似している。短破線は、ウェーハ110の平面の下方約0.5インチに押圧されたバッフル450を使用するエッチングレート分布を描いている。この場合は、半径に伴ったエッチングレートのより均一な減少レートを表している。実線は、バッフル450がウェーハ110の平面の下方に1インチ押圧されたエッチングレート分布を描いている。この後者の場合は、ウェーハ周縁のエッチングレートの最大抑制を提示しており、また図9Aの理想的な場合または図11Aの最も実用的な場合にかなり近づいている。上記比較は、ウェーハ平面の下方約1インチにバッフル450を押圧することによって優れた結果を提供することを示している。バッフルの最適レベルは、コイル60および/または65を介して適用された磁気ステアリングや放射分布補正の大きさに左右され、これはまた未補正プラズマイオン密度放射分布に左右される。これらは全てプロセス間で変化することがあるため、バッフルの最適上昇は異なるプロセスごとに異なる場合がある。従って、別の態様では、ウェーハ110の平面に対するバッフル450の高さは、図6Aに概略的に示されているエレベータ機構470によって調整可能であってもよい。
プラズマのインピーダンス閉じ込め
[0084]一実施形態では、プラズマの放射閉じ込めはインピーダンス閉じ込めを用いることによって達成され、これは、上部電極の電圧を低下させて、上部電極125とチャンバ壁128間の電圧低下を削減することを含んでいる。典型的に、VHFソース電力は主に、VHFソース電圧Vで上部電極125を介して供給される。インピーダンス閉じ込めを実施する際に、上部電極の電圧はソース電圧の比率f、つまりfVに削減され、ここでfは1未満の数である。陰極の電圧は−(1−f)Vの相補電圧に変更されるため、電極・陰極間電圧はVの全ソース電力電圧のままであり、プラズマイオン密度は妥協されない。(陰極は基板処理中に基板サポート105およびウェーハ110を備えている点が想起されるであろう。ウェーハ110が処理中にチャンバにない場合、基板サポート105が陰極を形成する。)従って、上部電極125と陰極間の電圧差はVHFソース電圧Vにキープされるが、上部電極125と接地チャンバ壁128間の電圧差は好都合なことにfVに削減される。上部電極125と接地チャンバ側壁128間の電圧差のこの削減は、側壁128付近、ひいてはウェーハ周縁に生成されるプラズマ量を削減する。より低い上部電極の電圧fVでソース電力を供給し、かつ−(1−f)Vの上部電極から逆相に陰極を維持する方法は、上部電極125、陰極(つまり、ペデスタル105とウェーハ110の組み合わせ)および側壁128と関連したチャンバコンポーネントのインピーダンスを調整することによるものである。
[0085]一実施形態では、チャンバコンポーネントのインピーダンスは、後述のように、上記陽極電圧および陰極電圧fVおよび−(1−f)Vをそれぞれ達成するように調整される。図13Aは、上部電極125(つまりソース)と、接地されている陰極(基板処理中にウェーハ110に伴う基板サポート105)との相対的電圧値を示している。図13Bは、上部電極125および接地チャンバ壁128の相対的電圧値を示している。図13Aの横軸は、上部電極125と陰極間の空間を表している。図13Bの横軸は、上部電極125と接地チャンバ壁128間の空間を表している。横軸の距離は等縮尺で描かれていない。上部電極の電圧は+V〜−Vのソース電力VHF周波数で振動するのに対して、陰極およびチャンバ壁は0(接地)にとどまる。プラズマのバルクは、上部電極よりV高い電圧を有しており、これはVよりかなり小さい。曲線401は、上部電極125と陰極間の電圧を表しており、これは、上部電極の電圧が+Vの場合に、基板処理中に基板サポート105およびウェーハ110によって形成される。上部電極の電圧が+Vの場合の上部電極125と陰極間の電圧差411はVに等しい。破線曲線402は、ソース電圧が−Vの場合のソースと陰極間の電圧を表している。上部電極125の電圧が−Vの場合の上部電極125と陰極間の電圧差412は−Vに等しい。
[0086]図13Bと同様に、曲線403は、上部電極125の電圧が+Vの場合のソースとチャンバ壁間の電圧を表している。上部電極の電圧が+Vの場合の上部電極125とチャンバ壁128間の電圧差413はVに等しい。破線曲線404は、ソース電圧が―Vの場合の上部電極125とチャンバ壁128間の電圧を表している。上部電極の電圧が−Vの場合の上部電極125とチャンバ壁128間の電圧差414は−Vに等しい。
[0087]後述の方法に従って基板サポート105のインピーダンスおよび誘電シール130のインピーダンスをチューニングすることによって、上部電極に供給されたソース電圧は、例えば半分(V/2)の全ソース電圧のうちのごく少量に削減可能であるのに対して、陰極電圧は上部電極の逆相に維持されて、例えば−V/2の差をなす。本質的に、陽極電極125および陰極の接地に対するそれぞれのキャパシタンスは別個に調整されて、それぞれ陽極125および陰極に対するVHF電圧間に180度の位相シフトを導入する。このように修正された陰極の接地に対するキャパシタンスによって陰極電圧は、陽極電極125への対向位相においてVHF周波数で振動することができる。ソースと陰極間の全電圧差はVHFソース電圧のそれぞれの半サイクルピークでVおよび−Vのままであるため、プラズマイオン密度は妥協されずプロセスは変更しない。図13Cは、上部電極125と陰極間の空間に沿った電圧を示している。上部電極の電圧は+V/2〜−V/2で振動するのに対して、陰極電圧はこれに応じて−V/2〜V/2で振動する。曲線405は、上部電極の電圧が+V/2の場合の電極と陰極間の軸に沿った電圧を表している。上部電極125の電圧が+V/2の場合の上部電極125と陰極105、110間の電圧差415はVに等しい。破線曲線406は、ソース電圧が−V/2の場合の上部電極125と陰極間の軸に沿った電圧を表している。ソース電圧が−V/2の場合の上部電極125と陰極間の電圧差416は−Vに等しい。
[0088]図13Dにおいて、曲線407は、上部電極の電圧が+V/2の場合の上部電極125と接地チャンバ壁128間の電圧を表している。上部電極の電圧がV/2の場合の上部電極とチャンバ壁(接地)間の電圧差417はV/2である。破線曲線408は、上部電極の電圧が−V/2の場合の上部電極とチャンバ壁間の電圧を表している。上部電極の電圧が−V/2の場合の上部電極とチャンバ壁間の電圧差418は−V/2に等しい。後に説明されるように、これらの結果は、所望の比率値fを達成する方法で陽極電極125のインピーダンス(キャパシタンス)を接地にチューニングし、また陰極のインピーダンス(キャパシタンス)を接地にチューニングすることによって達成される。上記例において、fは2分の1であり、この場合、上部電極125とチャンバ壁128間の電圧差はソース電力電圧Vの半分に削減された。上部電極と陰極間の電圧差は、上部電極とチャンバ壁間の電圧差(V/2)よりも大きい(V)ため、側壁付近にはプラズマイオン生成が少なく、従ってプラズマは、上部電極125と陰極間にあり、かつチャンバ側壁128から離れている領域に多く閉じ込められる。
[0089]加えて、陽極・壁間の電圧差を比率f(例えば2分の1)だけ削減することによって、閉じ込められていないプラズマによって失われる可能性のある電力量はf(例えば、1/4)だけ削減される。以下の式1は、上部電極の電圧がVの場合のP(電極)と、上部電極とチャンバ壁間の電圧差との関係を示している:

P〜(Vs)=Vs …(1)

[0090]以下の式(2)は、上部電極の電圧がわずかV/2の場合のP(電力)と、上部電極とチャンバ壁間の電圧差との関係を示している:

P〜(Vs/2)=Vs /4 …(2)

[0091]上部電極の電圧を係数2だけ削減することによって、チャンバ壁に対して損失の可能性がある電力は係数4だけ削減される。
[0092]上部電極の電圧を電力比fだけ削減することと、逆相での差(1−f)Vを陰極105、110に供給することとによって、接地側壁128にあるプラズマ量を削減し、これによってプラズマ閉じ込めを改良する。このプラズマ閉じ込め方法は本明細書ではインピーダンス閉じ込めと称される。上記記述で使用されている全ソース電圧の比は1/2であるが、しかしながら、他の比の値もまた使用可能であり、プラズマ閉じ込めを改良することができる。上部電極に供給されたソース電圧の比率はまた「電圧比」として定義可能である。図14Aは、1、0.75、0.5および0.25の電圧比に対するプラズマ密度シミュレーション結果のグラフである。シミュレーションプロセスのポンプエントリの圧力は10ミリトールであり、全ソース電力は1.85kWである。シミュレーションされた環状閉じ込めリング115と内部チャンバ壁間の間隔は1.5インチ(つまり3.8cm)である。曲線501は、電圧比が1から減少すると、プラズマ密度比が削減されることを示している。プラズマ密度比0.0001は、電圧比が0.5の場合の最小である。しかしながら、電圧比が0.25の場合のプラズマ密度比0.003および電圧比が0.75の場合のプラズマ密度比0.008は共に、電圧比が1の場合のプラズマ密度比よりも低い。
[0093]図14Bは、電圧比が1である(あるいはソース電圧が上部電極に完全に供給されている)場合のプロセスチャンバのプラズマ密度0.023のシミュレーション結果を示している。シミュレーション結果は、相当量のプラズマが基板上の領域外にあることを示している。図14Cは、電圧比が0.5に削減される場合のシミュレーション結果を示している。この結果は、プラズマが基板表面上方の領域付近にほとんど閉じ込められることを示している。再度図2Bを参照すると、1.5インチのギャップ幅によって、チャンバの圧力は約26.2ミリトールに維持されることが可能であり、これは目標とされているように30ミリトール未満である。図14Aによると、プラズマ密度比0.004を達成するスロット付き閉じ込めリングと同じプラズマ閉じ込め結果を達成するために、電圧比は約0.2〜約0.6間で操作可能である。しかしながら、プラズマ密度比が0.01以下の場合、プラズマ閉じ込めは非常に合理的と思われる。従って、電圧比は、図14Aのシミュレーション結果によると、約0.1〜約0.75で操作可能である。
[0094]環状プラズマ閉じ込めリングおよびインピーダンス閉じ込めの組み合わせ使用は、プロセスウィンドウが広いフロントエンドプロセスに対して所望されるように、良好なプラズマ閉じ込めおよびより低いチャンバ圧力を達成する。環状リングギャップ幅117は約0.8インチ〜約1.5インチであってもよく、またインピーダンス閉じ込めの電圧比は約0.1〜約0.75、好ましくは約0.2〜約0.6であってもよい。
[0095]プラズマ閉じ込め改良に加えて、電圧比の低下もまた、プロセス領域外の電力損失を削減する。図14Dは電力集中のシミュレーション結果を示しており、これは、電圧比が1に維持される場合のプロセスチャンバにおける容積当たりの電力つまり電力密度として定義される。この結果はプロセス領域外のかなりの電力集中を示しており、これは、反応器の中央から15cm以内の基板表面または領域の上方にある。反対に、図14Eは、電圧比が0.5の場合のプロセスチャンバの電力集中を示している。プロセス領域外の電力損失は、図14Dと比較してかなり削減される。
[0096]図15は、図1Aまたは図6の反応器100のインピーダンスコンポーネントを表す簡略概略図であり、対接地インピーダンスZを有するオーバーヘッド電極125を示している。電極125は誘電シール130に接続されており、これはコンデンサ同様に作用し、対接地インピーダンスZを有している。
[0097]陰極は、基板処理中に誘電層5520および5510と、ウェーハ110とを有する基板サポート105によって形成されており、陰極は対接地インピーダンスZを有している。処理中にウェーハ110がなければ、基板サポート105のみが陰極として作用する。オーバーヘッド電極125のインピーダンスZおよび陰極のインピーダンスZに加えて、バルクプラズマもまたインピーダンスZを有している。加えて、電極インピーダンスZとバルクプラズマインピーダンスZ間に直列のインピーダンスZを具備する等化コンデンサによって表される陽極プラズマシースがある。さらにまた、陰極プラズマシースは、バルクプラズマインピーダンスZと陰極インピーダンスZ間に直列のインピーダンスZを具備する等化コンデンサによって表されている。
[0098]式(1)は、インピーダンス(Z)、抵抗(R)およびキャパシタンスリアクタンス(X)の関係を示している。式1の「j」は虚数である。

Z=R−jXc …(1)

[0099]式(2)は、キャパシタンスリアクタンス(X)とキャパシタンスCの関係を示している。

Xc=1/(2πfC) …(2)

ここでfはソース電力の周波数であり、Cはキャパシタンスである。
[00100]図15は、等化回路の簡略概略図であり、ここでは上部電極125、陽極プラズマシース、プラズマ、陰極プラズマシースおよび陰極が直列しており、またこれらのインピーダンスコンポーネントは誘電シリアル130と並列である。式(3)は全インピーダンスZtotalを示している。

total=Z+1/(1/(Z+Z+Z+Z)+1/Z)…(3)

[00101]上部電極は典型的に導電性材料からなるため、このインピーダンスZは主に上部電極の抵抗からなる、Z、ZおよびZはプラズマに影響される。しかしながら、インピーダンスZおよびZは、基板サポート105の誘電層および誘電シール130の厚さおよび誘電定数を変更することによって調整可能である。陰極インピーダンスの大きさは陰極キャパシタンスによって影響される可能性がある。ZおよびZは調整可能であり、従来のソース電圧比率fVで上部電極125を供給し、かつ上部電極から逆相への電圧−(1−f)Vに陰極を維持することを可能にする。陰極インピーダンスZおよび陽極インピーダンスZは調整されて、陽極125および陰極105/110のVHF電圧間に所望の位相シフトを導入して所望の比率fを達成する。陽極インピーダンスの選択または調整は、例えば絶縁リング130の誘電定数および厚さを選択することによってなされてもよい。陰極インピーダンスの選択または調整は、例えば絶縁層5510の誘電定数および厚さを選択することによってなされてもよい。上記例において、f=0.5および必要な位相シフトは約180度であったであろう。この状況は、図16の極めて簡略化された概略図に概念的に描かれており、ここでは調整可能な陽極および陰極インピーダンスZおよびZが、それぞれ電極125および陰極105の対接地キャパシタンスとしてモデリングされ、コンデンサZ、Zは中央タップポイント480で接地接続されている。図16の比喩的回路において、陽極および陰極は接地に対して浮遊し、接地中央タップ480ゆえに接地全体に電圧差が分岐される。比率fは2つのコンデンサZおよびZの異なるインピーダンスによって決まり、これらは上記新規の教示に従って所望の比率の値fを達成するために当業者によって容易に選ばれる。
[00102]図2Aに描かれているようなプラズマ閉じ込めリング115の存在は、チャンバ側壁128から離れてプラズマを実際に閉じ込めるという上記インピーダンス閉じ込め方法の能力を削減することがある。これは、ウェーハ平面閉じ込めリング115の存在が実際に、周縁および側壁128付近のプラズマイオン密度を促進するためである。
[00103]図13〜図16のインピーダンス閉じ込め方法の実施形態は、図2Aのウェーハ平面閉じ込めリング115と図6のウェーハ平面下プラズマ閉じ込めバッフル450とを置換することによって実施されてもよい。バッフル450がウェーハ110の平面の下方に押圧される程度は、図13〜図16のインピーダンス閉じ込め方法によって側壁128から離れたプラズマの閉じ込めを増強する。従って、本発明の一態様において、ウェーハ平面下バッフルは図13〜16のインピーダンス閉じ込めと組み合わされる。この態様は図17に描かれており、ここでは、陽極インピーダンスを接地Zにまず調整して(ブロック1701)、陰極インピーダンスを接地Zに調整(ブロック1702)することによって、インピーダンス閉じ込め技術に従ってVHFソース電力の周波数での陽極電圧の削減および陰極電圧の位相シフトに対する所望の比率fを達成する方法が実施される。この方法はさらに、インピーダンス閉じ込め技術によって、側壁128からのプラズマの所望の閉じ込めに対してバッフル450による反作用を回避または少なくとも削減するのに十分な量だけウェーハ平面下方の一定の高さにバッフル450を設定すること(ブロック1703)を含む。図1Aの反応器の例において、この距離は約1インチ程度である。
[00104]上記は本発明の実施形態に対するものであるが、本発明の他の更なる実施形態が、この基本的範囲から逸脱せずに考案されてもよく、またこの範囲は以下の請求項によって決まる。
プラズマ処理チャンバの概略図を示している。 図1Aの実施形態で使用可能なスロット付き閉じ込めリングの斜視図を図示している。 プロセスチャンバの環状プラズマ閉じ込めリングの一実施形態を具備するプラズマ処理チャンバの概略図を示している。 プロセスチャンバの環状プラズマ閉じ込めリングの別の実施形態を具備するプラズマ処理チャンバの概略図を示している。 ギャップ幅の関数として、プラズマ密度比およびチャンバ圧力のシミュレーション結果を示している。 環状リングとチャンバ壁間のギャップ幅が0.5インチの場合のプラズマ処理チャンバのプラズマ密度のシミュレーション結果を示している。 環状リングとチャンバ壁間のギャップ幅が3インチの場合のプラズマ処理チャンバのプラズマ密度のシミュレーション結果を示している。 図1Aのオーバーヘッドコイルの磁界のグラフ表記である。 図1Aのオーバーヘッドコイルの磁界のグラフ表記である。 磁界の空間表記である。 図1Aの反応器の種々の動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 図1Aの反応器の種々の動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 図1Aの反応器の種々の動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 図1Aの反応器の種々の動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 図1Aの反応器の更なる動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 図1Aの反応器の更なる動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 図1Aの反応器の更なる動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 図1Aの反応器の更なる動作モードの放射場所(横軸)の関数としてのウェーハ表面のエッチングレート(縦軸)のグラフである。 プラズマの軸方向閉じ込め用の改良型バッフルと、ポンプポートへの非対称ガス流パターンを補償するための流量平衡器とを描いている図1Aの反応器の簡略概略図である。 改良型バッフルの別の実施形態の断面図である。 改良型バッフルのさらに別の実施形態の断面図である。 バッフルを示している図1Aの反応器の別の平面断面図である。 流量平衡器の構造を示している図1Aの反応器の平面断面図である。 磁気増強前の放射均一性の磁気増強に理想的な放射エッチングレート分布のグラフである。 磁気増強後の放射均一性の磁気増強に理想的な放射エッチングレート分布のグラフである。 磁気増強前の図1Aの反応器に典型的な放射エッチングレート分布のグラフである。 磁気増強後の図1Aの反応器に典型的な放射エッチングレート分布のグラフである。 磁気増強前の、本発明の改良型バッフルを具備する図1Aの反応器の放射エッチングレート分布のグラフである。 磁気増強後の、本発明の改良型バッフルを具備する図1Aの反応器の放射エッチングレート分布のグラフである。 ウェーハ平面の下方のバッフルの異なる高さに対する、図1Aの反応器で達成されたエッチングレート分布を比較するグラフである。 電圧比が1の場合の上部電極と接地陰極間の電圧(または上部電極に完全供給されたソース電圧)を示している。 電圧比が1の場合の上部電極と接地チャンバ壁間の電圧(または上部電極に完全供給されたソース電圧)を示している。 電圧比が0.5の場合(またはソース電圧の半分が上部電極に供給される場合)の上部電極と陰極間の電圧を示している。 電圧比が0.5の場合(またはソース電圧の半分が上部電極に供給される場合)の上部電極と接地チャンバ壁間の電圧を示している。 電圧比の関数としてシミュレーションプラズマ密度比を示している。 環状リングとチャンバ壁間のギャップ幅が1.5インチであり、かつ電圧比が1である場合のプラズマ処理チャンバのプラズマ密度のシミュレーション結果を示している。 環状リングとチャンバ壁間のギャップ幅が1.5インチであり、かつ電圧比が0.5である場合のプラズマ処理チャンバのプラズマ密度のシミュレーション結果を示している。 環状リングとチャンバ壁間のギャップ幅が1.5インチであり、かつ電圧比が1である場合のプラズマ処理チャンバの電力集中のシミュレーション結果を示している。 環状リングとチャンバ壁間のギャップ幅が1.5インチであり、かつ電圧比が0.5インチである場合のプラズマ処理チャンバの電力集中のシミュレーション結果を示している。 上部電極と、陰極とチャンバ壁間の回路を示している。 インピーダンス閉じ込め方法を実施する回路のチュートリアルモデルを描いている簡略概略図である。 プラズマの放射範囲のインピーダンス閉じ込めが改良型バッフルによって増強される方法を描いている図である。
符号の説明
50…閉じ込めリング、55…バッフル、57…スロット、58…ベース、59…フィンガ、60…コイル、65…コイル、70…DCサプライ、71…開口、72…処理領域、75…DCサプライ、90…コントローラ、100…反応器チャンバ、105…ウェーハサポート、110…ウェーハ、111…真空ポンプシステム、111a…ポンプポート、112…プレナム、115…環状リング、117…ギャップ幅、118…コーナー、119…厚さ、125…電極、127…接地チャンバ本体、128…側壁、130…誘電シール、135…スタブ、135a…遠位端、135b…近位端、140…内部導体、145…外部導体、150…電力生成器、162…同軸ケーブル、170…ガスライン、172…ガス入口、173…冷却剤ライン、174…冷却剤ジャケット、175…環状導電性サポート、176…導電性サポート、450…バッフル、460…平衡器、462…開口、464…支柱、480…中央タップポイント、5505…金属ペデスタル層、5510…絶縁層、5515…導電性メッシュ層、5520…絶縁層、5525…RF導体。

Claims (19)

  1. チャンバ側壁、天井およびフロアを備えるチャンバと、
    前記チャンバ側壁に面しかつ前記チャンバフロアから延びているワークピースサポート表面およびペデスタル側壁を有し、前記チャンバ側壁と前記ペデスタル側壁間にポンプ環状部を定義する前記チャンバ内のワークピースサポートペデスタルと、
    前記チャンバフロアのポンプポートと、
    前記ペデスタル側壁から延び、かつ外縁と前記チャンバ側壁間にガス流ギャップを定義する前記外縁を有する環状プラズマ閉じ込めバッフルであって、前記ワークピースサポートペデスタルの周縁の削減されたプラズマイオン密度に対応する0.5インチ(1.27cm)を超える距離だけ前記ワークピースサポート表面の下方に押圧されている環状プラズマ閉じ込めバッフルと、
    前記バッフルの下方にブロックプレートを備え、前記ポンプ環状部を介するガス流をブロックするガス流平衡器であって、前記ブロックプレートが、前記ポンプポートに隣接す
    る側の最小ガスコンダクタンスおよび前記ポンプポートに対向する側の最大ガスコンダクタンスの前記ウェーハサポートペデスタル周辺に偏心開口を定義し、前記ブロックプレートが前記バッフルから間隔をあけられて、最小ガス流抵抗をもたらすのに十分な長さのギャップを定義するガス流平衡器と、
    磁気プラズマステアリング装置であって、
    前記天井の上にあり、かつ相互に同心である内部コイルおよび外部コイルと、
    前記内部および外部コイルのそれぞれに結合されているそれぞれの直流サプライと、
    前記直流サプライからの電流の大きさおよび極性を規定するコントローラを含む磁気プ
    ラズマステアリング装置と、
    を備えるプラズマ反応器。
  2. 前記ガス流平衡器がさらに、前記ブロックプレートの外縁から前記バッフルに延びる軸壁を備えており、前記壁が前記偏心開口にガス流を向ける、請求項1に記載の反応器。
  3. 前記バッフルと前記チャンバ側壁間の前記ガス流ギャップが、前記ポンプ環状部へのプラズマの流れを防止または削減するのに十分小さい、請求項1に記載の反応器。
  4. 前記バッフルが導電性材料から形成される、請求項1に記載の反応器。
  5. 前記バッフルが陽極酸化アルミニウムから形成される、請求項1に記載の反応器。
  6. 前記バッフルがシリコンカーバイドから形成される、請求項1に記載の反応器。
  7. 前記磁気プラズマステアリング装置が、縁部が高いプラズマイオン密度分布バイアスを提示する、請求項1に記載の反応器。
  8. 前記バッフルが前記ワークピースサポート平面の下方に押圧される前記距離が、前記磁気ステアリング装置の前記縁部が高いプラズマイオン密度分布バイアスを補償する量だけ前記ペデスタルの前記縁部のプラズマ密度を下げるのに十分である、請求項7に記載の反応器。
  9. 前記コントローラが、前記直流サプライをコントロールして、プラズマイオン密度の放
    射分布の均一性を改良するようにプログラミングされている、請求項1に記載の反応器。
  10. プラズマ反応器チャンバにおいてワークピースを処理するための方法であって、前記チャンバが天井、フロアおよび側壁と、前記チャンバ内のワークピースサポート表面を具備するワークピースサポートペデスタルと、前記ペデスタルと前記側壁間にポンプポートを具備するポンプ環状部と、前記ペデスタルと前記天井間に提供されたプラズマ処理領域とを含む方法であって、
    前記ポンプ環状部の前記フロアから離れた前記チャンバにプラズマを拘束するステップであって、導体又は半導体表面を具備し、前記ペデスタルから前記ポンプ環状部に延び、前記側壁によって円形ギャップを形成する環状バッフルを提供する工程と、前記ポンプ環状部を介するガスおよびプラズマの流れを、前記円形ギャップを介して抑える工程とを含むステップと、
    前記ポンプポートに起因するガス流の非対称性を補償するステップであって、前記バッフルの下方にガス流平衡器を提供する工程と、前記ペデスタルを囲むガス流開口を偏心的に分布させる工程とを含むステップと、
    前記ペデスタルのプラズマイオン密度の放射分布を修正するステップであって、縁部が高いプラズマイオン密度分布傾向を有する磁気プラズマステアリングフィールドのコントロールを提供する工程を含むステップと、
    前記ワークピースサポート表面の下方の0.5インチ(1.27cm)を超える距離に前記バッフルを配置するステップであって、前記距離が、前記磁気プラズマステアリングフィールドの前記縁部が高いプラズマイオン密度分布傾向を補償する縁部が低いプラズマイオン密度分布傾向を提供するステップと、
    を備える方法。
  11. 前記側壁から離れた前記チャンバにプラズマを拘束するステップと、インピーダンス閉じ込め条件を提供するステップとをさらに備えており、前記側壁が、それぞれ前記ワークピースおよび前記天井電極のVHF電圧間にあるVHF電圧を有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ワークピースサポート表面の下方の前記バッフルの前記距離が、前記ワークピースサポートペデスタルの周縁全体、またはこの付近のプラズマイオン密度を削減するための前記インピーダンス閉じ込め条件に対して十分である、請求項11に記載の方法。
  13. インピーダンス閉じ込め条件を提供する前記ステップが、(a)前記天井電極の対接地
    キャパシタンスおよび(b)前記ワークピースサポート表面の対接地キャパシタンスを別
    個に選択または調整する工程を備える、請求項12に記載の方法。
  14. 前記側壁の前記VHF電圧はゼロであり、前記天井電極および前記ワークピースの前記VHF電圧は位相が異なる、請求項13に記載の方法。
  15. 前記天井電極およびワークピースの前記VHF電圧は位相が反対である、請求項13に記載の方法。
  16. 前記天井電極および前記ワークピースの前記VHF電圧が前記サプライからの前記VHF電圧の比率fおよび(1−f)であり、fが前記天井電極および前記ウェーハサポート
    表面の対接地キャパシタンスによって決まるものよりも小さい数である、請求項15に記
    載の方法。
  17. 磁気ステアリングフィールドをコントロールする前記ステップが、前記天井のにある
    内部コイルおよび前記天井のにある外部コイルのうちのいずれか一方のDC電流の大きさおよび方向を別個にコントロールする工程を備える、請求項10に記載の方法。
  18. 前記バッフルが、導電性材料から形成された環状ディスクを備え、前記方法がさらに、
    前記環状ディスクを接地させるステップを備える、請求項10に記載の方法。
  19. 前記ガス流平衡器が導電性プレートを備え、前記方法がさらに、前記導電性プレートを接地させるステップを備える、請求項10に記載の方法。
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