JP5579901B1 - 回転軸貫通部の防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の貫通孔に回転自在に回転軸を挿通させる回転軸貫通部の防水性能の更なる向上が望まれる。
【解決手段】筐体10の外側およびその鍔部30の間には隙間g2が空いており、その隙間g2にはアキシアル方向のラビリンス構造が設けられている。さらに、そのラビリンス構造は、その筐体10のその隙間g2側に設けられたその回転軸20の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部と、その鍔部30のその隙間g2側に設けられたその回転軸20の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部と、を備える。そして、その筐体10側の凹凸部およびその鍔部30側の凹凸部は、互いに隙間g2を空けて嵌り合っており、その筐体10側の凹凸部の円環状の各凸部11bには、その筐体10側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部11a同士をその凸部11bを横切って連通するための連通部11cが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、筐体に形成される貫通孔に回転自在に回転軸を挿通させる回転軸貫通部の防水構造に関する。
従来、例えば、モータの回転軸など、回転する回転軸が貫通する部分の防水構造としては、特許文献1(実公平06−006690)で開示された回転軸貫通部の防水構造がある。特許文献1の回転軸貫通部の防水構造では、回転軸が貫通するブラケットの外側に回転軸に固定してフリンガを設けるとともにブラケットとフリンガとの間にラビリンスを形成し、すなわち、ブラケットにおけるフリンガとの対向面に円環状の凹部を形成し、この凹部にフリンガに形成した円環状の凸部が入り込むように形成した上で、フリンガを被うカバーをブラケットに固着した構成を開示している。そうした防水構造によれば、フリンガとブラケット及び防水カバーとで形成される隙間に関し、ラビリンスが形成されることでブラケットの内外を連通させる隙間を入り組んだ空間にすることで、ブラケットの外側から内側へ水や油などの流動体が浸入するのを防止する。
さらに、特許文献1の回転軸貫通部の防水構造では、ブラケットの内側と外側とを連通する隙間を構成する面のうち、回転軸の軸心に沿う方向へ伸びる外表面を、隙間に沿ってブラケットの内側から外側へ向かうにつれて、回転軸からの距離が遂次大きくなるように形成する構成を開示している。そうした防水構造によれば、隙間を通ってブラケットの外側から内側へ浸入しようとする水などの流動体を、フリンガの回転で生じる遠心力により、ブラケットの内側から外側へ向かって確実に流動させるようにして、そのあと、遠心力によってフリンガの外周部へ流れた流動体は放射方向へ向かって尖った水切り部より接線方向へ飛び、防水カバーを伝って防水カバーの外へ流出させる。
また、特許文献2のラビリンスシールでは、ラビリンスシールを構成する回転ラビリンスにおいて、環状凸部の上面に、切欠を多数、等間隔に加工してある。この場合、切欠を環状凸部上面に加工するので、加工時の寸法確認等の作業を極めて容易に行うことができる。切欠の深さは、本例では、環状凸部の根元には至らないが、その近くまで達する程度に深くしている。このように、回転ラビリンスに切欠を設けたことにより、環状凸部の上面に凹凸構造が形成され、この凹凸構造が簡易なファンと同等の作用を持つので、軸回転時にラビリンスの室内の圧力が高くなり、オイルミストに対するシール効果が向上する。
また、特許文献3の立て軸受のラビリンス構造では、立て軸受の軸受油槽を軸が貫通する位置で軸側に上下方向の向きに設けられた同心で複数個の円環状凹凸の回転ラビリンスと、軸受油槽側に上下方向の向きに設けられその回転ラビリンスの凹凸にはまりこむ同心で複数個の円環状凹凸の固定ラビリンスとよりなるラビリンス構造を開示している。また、このラビリンス構造では、回転ラビリンスの相隣接する凹部の底部に径方向位置を一致させないで軸受油槽内に開口するに至る複数の連通路が設けられている。これにより、運転中は回転ラビリンス凹部の潤滑油が遠心力により貫通孔を通して軸受箱に戻り、溜まり量が低減する。但し、各凸部根元の貫通孔を半径方向には一致させず、流出経路を長くしている。これは、オイルミストの大部分が長い経路壁面に付着して、外部へ流出し難くなることを期待したものである。また、運転時には、回転ラビリンスのラジアルファン作用により、オイルミストが軸受箱へ戻ることも期待されている。
実公平06−006690号公報 特開2002−22032号公報 実開昭56−108059号公報
しかしながら、上記文献記載の従来技術は、以下の点で改善の余地を有していた。
第一に、特許文献1の回転軸貫通部の防水構造では、ラビリンスを形成している円環状の凹部と円環状の凸部との間の隙間の寸法やそれら凹部や凸部が形成されることになるブラケットとフリンガの間の隙間の寸法を小さくするにしたがって、非回転時の防水性能は高まるが、回転時の遠心力によってラビリンス溝に入り込んだ水や油などの流動体を外部に排出することが難しくなる傾向にある。それどころか、その防水構造では、回転するフリンガを軸心に近い位置まで防水カバーで覆い、その防水カバーの外部開口を回転軸に近い部分に形成してあるので、その外部開口から侵入する流動体がフリンガに接触することでそのフリンガの回転時の遠心力で防水カバーの中に侵入することをむしろ促進して、ラビリンス溝に入り込んだ流動体を外部に排出することを妨げる恐れがある。
第二に、特許文献2および特許文献3のラビリンス構造は、いずれも回転時にオイルミストが筐体の内部から外部へ漏れるのを防止することを目的とした構造であるため、筐体の外部から内部に水や油などの流動体がラビリンス溝を通って入り込んでくることを抑制することは困難である。それどころか、これらのラビリンス構造では、回転ラビリンスのラジアルファンと同様の作用により、ラビリンス溝に入り込んだ水や油などの流動体が筐体の内部に侵入することをむしろ促進してしまうことになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ラビリンスを形成している円環状の凹部と円環状の凸部の間の隙間や筐体と回転軸の鍔部の間の隙間の寸法を小さくして回転軸の非回転時の防水性能を高めることと、それら隙間に入り込んでしまった水や油などの流動体を回転軸の回転にともない発生する遠心力で外部に排出すること、とを両立することを可能にする回転軸貫通部の防水構造を提案することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の回転軸貫通部の防水構造は、筐体と、その筐体に設けられた貫通孔と、その貫通孔に回転自在に挿通された回転軸と、その筐体の外側においてその回転軸に固定されて一緒に回転する鍔部と、を備える。また、その筐体の外側およびその鍔部の間には隙間が空いており、その隙間にはアキシアル方向のラビリンス構造が設けられている。さらに、そのラビリンス構造は、その筐体のその隙間側に設けられたその回転軸の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部と、その鍔部のその隙間側に設けられたその回転軸の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部と、を備える。そして、その筐体側の凹凸部およびその鍔部側の凹凸部は、互いに隙間を空けて嵌り合っており、(1)その筐体側の凹凸部の円環状の各凸部には、その筐体側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部同士をその凸部を横切って連通するための連通部が設けられている、または(2)その鍔部側の凹凸部の円環状の各凸部には、その鍔部側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部同士をその凸部を横切って連通するための連通部が設けられている。
この回転軸貫通部の防水構造によれば、筐体と鍔部の間のアキシアル方向のラビリンス構造に侵入した水や油などの流動体が、その粘性によって鍔部と一緒に回転することで遠心力を受けて鍔部の外周側に向かって移動させられる。その際に、筐体側の凹凸部および鍔部側の凹凸部が互いに嵌り合っている部分における回転軸の軸方向の隙間の寸法に比べて、互いに隣合う円環状の凹部同士を凸部を横切って連通する連通部における回転軸の軸方向の隙間の寸法の方が大きく形成されているため、遠心力によって移動させられる流動体が内側の円環状の凹部から連通部に導かれて、その連通部を通して隣でかつ外側の円環状の凹部に向けて移動し易くなる。
すなわち、筐体に形成される円環状の凹部の中を、鍔部に形成される円環状の凸部が回転する場合も、筐体に形成される円環状の凸部の周りを鍔部に形成される円環状の凹部が回転する場合も、水や油などの流動体は、鍔部に形成されて回転する円環状の凸部または円環状の凹部によって回転させられるとともに、その回転による遠心力を受けて外側に移動しようとする。その結果、流動体が内側の円環状の凹部の外側の側面に形成される連通部の開口に導かれ、または、その開口に掻き取られて、連通部を通して外側でありかつ隣の円環状の凹部に向けて容易に移動することになる。したがって、この回転軸貫通部の防水構造によれば、筐体と鍔部の間の隙間および円環状の凹部と円環状の凸部の間の隙間を小さくして、外側から内側に向けてその隙間に流動体が侵入することを防止することと、筐体と鍔部の間に流動体が侵入しても回転軸の回転時にともない発生する遠心力で確実に外部に流動体を排出することと、を両立することができる。
本発明の回転軸貫通部の防水構造によれば、ラビリンスを形成する円環状の凹部と円環状の凸部の間の隙間や筐体と鍔部の間の隙間の寸法を小さくして回転軸の非回転時の防水性能を高めることと、それら隙間に入り込んでしまった水や油などの流動体を回転軸の回転にともない発生する遠心力で確実に外部に排出すること、とを両立して防水性能を高めることができる。
実施形態1の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凹部を形成し、鍔部に円環状の凸部を形成してあるとともに円環状の凹部同士を繋げる連通部を形成してある構成の一例を示し、図(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図(b)のE−E矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のD−D矢視断面図である。 図(a)は、図1のA−A矢視断面図であり、図(b)は、図1のB−B矢視断面図であり、そして、図(c)は、図1のC−C矢視断面図である。 実施形態2の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凹部を形成し、鍔部に円環状の凸部を形成してあるとともに円環状の凸部に切欠部からなる連通部を形成してある構成の一例を示し、図(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図(b)のE−E矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のD−D矢視断面図である。 図(a)は、図3のA−A矢視断面図であり、図(b)は、図3のB−B矢視断面図であり、そして、図(c)は、図3のC−C矢視断面図である。 実施形態3の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凸部を形成し、鍔部に円環状の凹部を形成してあるとともに円環状の凹部同士を繋げる連通部を形成してある構成の一例を示し、図(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図(b)のE−E矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のD−D矢視断面図である。 図(a)は、図5のA−A矢視断面図であり、図(b)は、図5のB−B矢視断面図であり、そして、図(c)は、図5のC−C矢視断面図である。 実施形態4の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凸部を形成し、鍔部に円環状の凹部を形成してあるとともに円環状の凸部に切欠部からなる連通部を形成してある構成の一例を示し、図(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図(b)のE−E矢視平面図であり、図(b)は、図(a)のD−D矢視断面図である。 図(a)は、図7のA−A矢視断面図であり、図(b)は、図7のB−B矢視断面図であり、そして、図(c)は、図7のC−C矢視断面図である。 実施形態1の回転軸貫通部の防水構造の変形例であって、筐体に円環状の凹部を形成し、鍔部に円環状の凸部を形成してある構成の他の一例を示し、図2の図(b)の矢視断面図に相当する部分で代表して示し、図(a)は、円環状の凹部の回転軸側の側面が回転軸側に傾斜し、円環状の凹部の回転軸の反対側の側面が回転軸の反対側に傾斜し、円環状の凸部の回転軸側の側面が回転軸の反対側に傾斜し、円環状の凸部の回転軸の反対側の側面が回転軸側に傾斜している図であり、図(b)は、円環状の凹部の回転軸側の側面が回転軸側に傾斜し、円環状の凸部の回転軸側の側面が回転軸の反対側に傾斜している図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凹部を形成し、鍔部に円環状の凸部を形成してあるとともに円環状の凹部同士を繋げる連通部を形成してある構成の一例を示す。図1(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図1(b)のE−E矢視平面図である。図1(b)は、図1(a)のD−D矢視断面図である。
実施形態1の回転軸貫通部の防水構造は、筐体10と、筐体10に設けられた貫通孔10aと、その貫通孔10aに回転自在に挿通された回転軸20と、筐体10の外側において回転軸20に固定されて一緒に回転する鍔部30と、を備える。その防水構造では、筐体10の外側から貫通孔10aを鍔部30で蓋をするように、その鍔部30を回転軸に固定してある。ここで、回転軸貫通部1は、筐体10に形成される貫通孔10aに回転自在に回転軸20を挿通する部分である。例えば、電動の回転モータであれば、筐体10が、回転軸20の基端側と、回転子と、固定子とを含む回転駆動源を納める筐体10であって、回転軸貫通部1が、筐体10に形成する貫通孔10aに回転自在に回転軸20の先端側を挿通した部分となる。また、回転軸20の外周面と、その回転軸20を回転自在に挿通する貫通孔10a(以下、単に貫通孔10aと称する。)の内周面の間には、回転軸20の回転を妨げないように第1隙間g1が形成されている。なお、回転軸20は、軸心部分が中空であっても良い。また、回転軸20は、筐体10の内部で転がり軸受などの回転軸受部材21で軸受されていても良い。また、回転軸貫通部1は、筐体10が電動の回転モータの筐体であるものに限定されず、貫通孔10aを形成するとともにその貫通孔10aに軸体が回転自在に挿通されているものであれば良い。
なお、この回転軸貫通部1は、筐体10のうちの回転軸貫通部1側の部分110と、それ以外の部分210とを異なる形状に形成し、筐体10の回転軸貫通部1側の部分110を回転軸20の軸心と同軸の円筒形に形成して、一方の端面、すなわち、筐体10の鍔部30に対面する面11に、回転軸20を回転自在に挿通する貫通孔10aを形成しても良い。また、鍔部30は、鍔部30の外縁部30aを、筐体10の円筒形の端部に倣って、筐体10側に折り曲げるようにして、筐体10の回転軸貫通部1側の部分110の外周面110aの少なくとも一部を覆う形状に形成すると良い。また、筐体10は、鍔部30に対面する面11に、鍔部30を回転軸20の軸方向に少なくとも一部を埋没させる有底の(円環状の)穴または溝を形成しても良い(図示省略)。もちろん、どちらの場合にも、筐体10に対して鍔部30が回転自在になるように、筐体10と鍔部30の間には、第2隙間g2が形成されている。
実施形態1の回転軸貫通部の防水構造では、筐体10の外側および鍔部30の間には第2隙間g2が空いており、第2隙間g2にはアキシアル方向のラビリンス構造が設けられている。すなわち、回転軸貫通部1では、貫通孔10aと回転軸20との間に形成される第1隙間g1を通して水や油などの流動体が筐体10の中に侵入するのを防止するために、回転軸20に固定され、あるいは、一体に形成されるとともに回転軸20と一緒に回転する鍔部30が設けられている。そして、鍔部30が筐体10に対面して、鍔部30と筐体10の間に入り組んだ空間(ラビリンス構造)となる第2隙間g2が形成される。
図2(a)は、図1のA−A矢視断面図である。図2(b)は、図1のB−B矢視断面図である。そして、図2(c)は、図1のC−C矢視断面図である。実施形態1の回転軸貫通部の防水構造では、ラビリンス構造は、筐体10のその第2隙間g2側に設けられた回転軸20の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部を備える。また、ラビリンス構造は、鍔部30のその第2隙間g2側に設けられた回転軸20の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部を備える。そして、筐体10側の凹凸部および鍔部30側の凹凸部は、互いに第2隙間g2を空けて嵌り合っている。すなわち、筐体10と鍔部30の間の第2隙間g2では、鍔部30の筐体10に対面する面31に、回転軸20の軸心と同心であって、回転軸20の軸方向に突き出る円環状の凸部31bが形成されており、また、筐体10の鍔部30に対面する面11に、回転軸20の軸心と同心であって、対面する円環状の凸部31bが隙間を空けて挿入される円環状の凹部11aが形成されていることで、入り組んだ空間の形状(ラビリンス構造)に形成されている。そして、筐体10と鍔部30の間の第2隙間g2は、第1隙間g1と筐体10の外部との間に形成され、その空間が入り組んだ形状(ラビリンス構造)に形成されることで、第1隙間g1にまで流動体を侵入させないために設けられる。また、第2隙間g2に侵入してしまった流動体は、第2隙間g2の空間の一部を成す鍔部30が回転軸20と一緒に回転することで、流動体自身の粘性によって鍔部30と一緒に回転して遠心力を受けて、筐体10の外部に排出される。
ラビリンス構造における筐体10側の円環状の凹部11aの数(鍔部30側の円環状の凸部31bの数)は、2〜10の範囲が好ましく、特に好ましくは3〜5である。円環状の凹凸部の数がこの範囲内であれば、十分に入り組んだ空間の形状が得られるため、外側から内側に向けて第2隙間g2に流動体が侵入することを防止することができ、かつ筐体10および鍔部30の形状が複雑になり過ぎないため好ましい。なお、この円環状の凹凸部の数は、2、3、4、5、6、7、8、9、10のうち任意の数値または任意の2つの数値の範囲内であってもよい。
実施形態1の回転軸貫通部の防水構造では、筐体10側の凹凸部の円環状の各凸部11bには、筐体10側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部11a同士をその凸部11bを横切って連通するための連通部(連通凹部)11cが設けられている。すなわち、第2隙間g2には、隣り合う円環状の凹部11a同士を連通する連通凹部11cから成る空間が設けられる。この構成によれば、筐体10と鍔部30の間のアキシアル方向のラビリンス構造に侵入した水や油などの流動体が、その粘性によって鍔部30と一緒に回転することで遠心力を受けて鍔部30の外周側に向かって移動させられる。その際に、筐体10側の凹凸部および鍔部30側の凹凸部が互いに嵌り合っている部分における回転軸の軸方向の第2隙間g2の寸法に比べて、互いに隣合う円環状の凹部11a同士を凸部11bを横切って連通する連通部11cにおける回転軸20の軸方向の隙間の寸法の方が大きく形成されているため、遠心力によって移動させられる流動体が内側の円環状の凹部11aから連通部11cに導かれて、その連通部11cを通して隣でかつ外側の円環状の凹部11aに向けて移動し易くなる。
筐体10側の凹凸部および鍔部30側の凹凸部が互いに嵌り合っている部分における回転軸20の軸方向の第2隙間g2の寸法は、0.5mm〜2.0mmの範囲が好ましく、特に好ましくは0.8mm〜1.2mmである。第2隙間g2の寸法がこの範囲内であれば、円環状の凹部11aと円環状の凸部31bの間の第2隙間g2が小さいため、外側から内側に向けてその第2隙間g2に流動体が侵入することを防止することができる。なお、この第2隙間g2の寸法は、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2.0mmのうち任意の数値または任意の2つの数値の範囲内であってもよい。
一方、互いに隣合う円環状の凹部11a同士を凸部11bを横切って連通する連通部11cの回転軸20の軸方向の寸法は、ゼロを超える寸法から凸部11bの高さ寸法までの範囲が好ましく、特に好ましくは、凸部11bの高さ寸法h1と筐体10側の凹凸部および鍔部30側の凹凸部が互いに嵌り合っている部分における回転軸の軸方向の第2隙間g2の寸法h2の差分h3(=h1−h2)から凸部11bの高さ寸法h1までの範囲である。例えば、この連通部11cの寸法は、第2隙間g2の寸法が1.0mm、凸部11bの高さ寸法h1が3.0mmとすると、ゼロを超えて〜3.0mmの範囲が好ましく、特に好ましくは2.0mm〜3.0mmである。連通部11cの寸法がこの範囲内であれば、連通部11cにおける回転軸20の軸方向の寸法が大きく形成されているため、筐体10と鍔部30の間に流動体が侵入しても回転軸の回転時にともない発生する遠心力で確実に外部に流動体を排出することができる。なお、この連通部11cの寸法は、0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2.0mm、2.1mm、2.2mm、2.3mm、2.4mm、2.5mm、2.6mm、2.7mm、2.8mm、2.9mm、3.0mmのうち任意の数値または任意の2つの数値の範囲内であってもよい。
すなわち、筐体10に形成される円環状の凹部11aの中を、鍔部30に形成される円環状の凸部31bが回転する場合、水や油などの流動体は、鍔部30に形成されて回転する円環状の凸部31bによって回転させられるとともに、その回転による遠心力を受けて外側に移動しようとする。その結果、流動体が内側の円環状の凹部11aの外側の側面に形成される連通部11cの開口に導かれ、または、その開口に掻き取られて、連通部11cを通して外側でありかつ隣の円環状の凹部11aに向けて容易に移動することになる。したがって、この構成によれば、筐体10と鍔部30の間の隙間および円環状の凹部11aと円環状の凸部31bの間の第2隙間g2を小さくして、外側から内側に向けてその第2隙間g2に流動体が侵入することを防止することと、筐体10と鍔部30の間に流動体が侵入しても回転軸20の回転時にともない発生する遠心力で確実に外部に流動体を排出することと、を両立することができる。
また、実施形態1の回転軸貫通部の防水構造では、連通部11cは、回転軸20の軸心を中心とする複数の放射線状の線上にそれぞれ設けられている。すなわち、連通凹部11cは、回転軸20の軸心を中心とする放射状の線上に沿って形成される。そして、連通部11cは、放射線状の同一線上において、互いに隣合う円環状の凹部11a同士を連続して連通させないように設けられている。すなわち、連通凹部11cは、同一の線上に沿って非連続になるように互い違いに形成されると良い(図1、図2)。この構成によれば、連通凹部11cを放射状の線上に沿って形成することで、遠心力を受けて外側に移動しようとする流動体を速やかに移動させることができることと、連通凹部11cを放射状の同一の線上に沿って非連続で形成することで、外側から内側に向けてその第2隙間g2に流動体が侵入することをさらに防止することと、を両立することができる。
また、実施形態1の回転軸貫通部の防水構造では、ラビリンス構造を構成する最も外側の円環状の凹部11aからさらに外側に向けて、筐体10の第2隙間g2側にさらに溝部11dが設けられている。そして、溝部11dは、回転軸20の軸心を中心とする複数の放射状の線上にそれぞれ設けられている。すなわち、第2隙間g2には、筐体10の鍔部30に対面する面11に、最も外側に形成された円環状の凹部11aからさらに外側に向けて、回転軸20の軸心を中心とする放射状の線上に沿って溝部11dが形成されている。また、溝部11dは、ラビリンス構造に設けられている最も外側の連通部11cに対して放射線状の同一線上に位置しないように設けられている。すなわち、溝部11dと連通凹部11cは、同一の線上に沿って連続にならないように互い違いに形成される。なお、溝部11dの放射状の線上に沿った長さ寸法は、連通部11cの放射状の線上に沿った長さ寸法よりも大きい寸法に形成されても良い。すなわち、ラビリンス構造を構成する最も外側の円環状の凹部11aからさらに外側に向かう部分の間隔は、隣り合う円環状の凹部11a同士の間隔に対して幅広に形成されても良い。
この構成によれば、第2隙間g2の中で、連通凹部11cまたは溝部11dによって形成される空間は、その他の空間に比べて広い空間となる。そのため、第2隙間g2の中に侵入してしまった流動体は、鍔部30の回転にともない遠心力を受けて移動する際に、なるべく圧力を受けにくい空間に移動する傾向にあるので、連通凹部11cや溝部11dからなる空間に集まりやすい。そして、連通凹部11cや溝部11dは、回転によって流動体に作用する遠心力の方向に沿って形成されているので、第2隙間g2の中の流動体を鍔部30の回転によって回転中心から外周に向かう方向に速やかに移動させて、筐体10の外部に流動体を排出し易くする。
連通部11cまたは溝部11dが非連続的(互い違い)に設けられる放射線状の線の数は、2〜16の範囲が好ましく、特に好ましくは4〜8である。放射線状の線の数がこの範囲内であれば、第2隙間g2の中の流動体を鍔部30の回転によって回転中心から外周に向かう方向に速やかに移動させて、筐体10の外部に流動体を排出し易くでき、かつ外側から内側に向けてその第2隙間g2に流動体が侵入することを防止することができるため好ましい。なお、この放射線状の線の数は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16のうち任意の数値または任意の2つの数値の範囲内であってもよい。なお、鍔部30および回転軸20にかかる遠心力をバランスよくするためには、放射線状の線は互いに均等な角度だけ離れて配置されていることが好ましい。
連通部11cまたは溝部11dの放射線状の線幅は、5mm〜20mmの範囲が好ましく、特に好ましくは8mm〜12mmである。放射線状の線幅がこの範囲内であれば、第2隙間g2の中の流動体を鍔部30の回転によって回転中心から外周に向かう方向に速やかに移動させて、筐体10の外部に流動体を排出し易くでき、かつ外側から内側に向けてその第2隙間g2に流動体が侵入することを防止することができるため好ましい。なお、この放射線状の線幅は、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、20mmのうち任意の数値または任意の2つの数値の範囲内であってもよい。
<実施形態1の変形例1>
この変形例に係る回転軸貫通部の防水構造は、基本的には上記の実施形態1と同様の構成および作用効果を有する。そのため、実施形態1と同様の点については説明を繰り返さない。以下、この変形例に特有の構成および作用効果について説明する。
図9は、実施形態1の回転軸貫通部の防水構造の変形例であって、筐体に円環状の凹部を形成し、鍔部に円環状の凸部を形成してある構成の他の一例を示し、図2の図(b)の矢視断面図に相当する部分で代表して示す。図9(a)は、円環状の凹部の回転軸側の側面が回転軸側に傾斜し、円環状の凹部の回転軸の反対側の側面が回転軸の反対側に傾斜し、円環状の凸部の回転軸側の側面が回転軸の反対側に傾斜し、円環状の凸部の回転軸の反対側の側面が回転軸側に傾斜している図である。
この変形例では、実施形態1とは異なり、鍔部30側の円環状の各凸部31bは、各凸部31bの回転軸20側の側面が、各凸部31bの先端に近づくほど外側になるように傾斜して設けられている。また、各凸部31bの外側の側面が、各凸部31bの先端に近づくほど回転軸側になるように傾斜して設けられている。すなわち、円環状の凸部31bは、回転軸20側の側面であれば回転軸20側の反対側に傾斜するように形成され、回転軸20側の側面の反対側の側面であれば回転軸20側に傾斜するように形成されている(図9(a)参照)。この構成によれば、円環状の凸部31bの断面形状を、凸形状の底部に比べて頂部を狭めることで、遠心力を受けた流動体が、円環状の凸部31bの側面に沿って、回転の中心から外周の方向に向かって移動し易くなる。
また、この変形例では、実施形態1とは異なり、筐体10側の円環状の各凹部11aは、各凹部11aの回転軸20側の側面が、各凹部11aの底部に近づくほど外側になるように傾斜して設けられている。また、各凹部11aの外側の側面が、各凹部11aの底部に近づくほど回転軸側になるように傾斜して設けられている。すなわち、円環状の凹部11aは、回転軸20側の側面であれば回転軸20側に傾斜するように形成され、回転軸20側の側面の反対側の側面であれば回転軸20側の反対側に傾斜するように形成されている(図9(a)参照)。円環状の凹部11aの断面形状を、凹形状の底部に比べて開口部を広げることで、遠心力を受けた流動体が、円環状の凹部11aの側面に沿って、回転の中心から外周の方向に向かって移動し易くなる。
<実施形態1の変形例2>
この変形例に係る回転軸貫通部の防水構造は、基本的には上記の実施形態1と同様の構成および作用効果を有する。そのため、実施形態1と同様の点については説明を繰り返さない。以下、この変形例に特有の構成および作用効果について説明する。
図9は、実施形態1の回転軸貫通部の防水構造の変形例であって、筐体に円環状の凹部を形成し、鍔部に円環状の凸部を形成してある構成の他の一例を示し、図2の図(b)の矢視断面図に相当する部分で代表して示す。図9(b)は、円環状の凹部の回転軸側の側面が回転軸側に傾斜し、円環状の凸部の回転軸側の側面が回転軸の反対側に傾斜している図である。
この変形例では、実施形態1とは異なり、鍔部30側の円環状の各凸部31bは、各凸部31bの回転軸20側の側面が、各凸部31bの先端に近づくほど外側になるように傾斜して設けられている。一方、各凸部31bの外側の側面が、各凸部31bの先端に近づいても傾斜しないように設けられている。すなわち、円環状の凸部31bは、回転軸20側の側面だけが回転軸20側の反対側に傾斜するように形成され、回転軸20側の側面の反対側の側面が回転軸20側に傾斜しないように形成されている(図9(b)参照)。この構成でも、円環状の凸部31bの断面形状を、凸形状の底部に比べて頂部を狭めることで、遠心力を受けた流動体が、円環状の凸部31bの側面に沿って、回転の中心から外周の方向に向かって移動し易くなる。
また、この変形例では、実施形態1とは異なり、筐体10側の円環状の各凹部11aは、各凹部11aの回転軸20側の側面が、各凹部11aの底部に近づくほど外側になるように傾斜して設けられている。一方、各凹部11aの外側の側面が、各凹部11aの底部に近づいても回転軸側に傾斜しないように設けられている。すなわち、円環状の凹部11aは、回転軸20側の側面だけが回転軸20側に傾斜するように形成され、回転軸20側の側面の反対側の側面が回転軸20側の反対側に傾斜しないように形成されている(図9(b)参照)。この構成でも、円環状の凹部11aの断面形状を、凹形状の底部に比べて開口部を広げることで、遠心力を受けた流動体が、円環状の凹部11aの側面に沿って、回転の中心から外周の方向に向かって移動し易くなる。
<実施形態2>
この実施形態2に係る回転軸貫通部の防水構造は、基本的には上記の実施形態1と同様の構成および作用効果を有する。そのため、実施形態1と同様の点については説明を繰り返さない。以下、この実施形態2に特有の構成および作用効果について説明する。
図3は、実施形態2の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凹部を形成し、鍔部に円環状の凸部を形成してあるとともに円環状の凸部に切欠部からなる連通部を形成してある構成の一例を示す。図3(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図3(b)のE−E矢視平面図である。図3(b)は、図3(a)のD−D矢視断面図である。
図4(a)は、図3のA−A矢視断面図である。図4(b)は、図3のB−B矢視断面図である。そして、図4(c)は、図3のC−C矢視断面図である。実施形態2の回転軸貫通部の防水構造においては、筐体10と鍔部30の間の第2隙間g2では、鍔部30の筐体10に対面する面31に、回転軸20の軸心と同心であって、回転軸20の軸方向に突き出る円環状の凸部31bが形成されている。また、筐体10の鍔部30に対面する面11に、回転軸20の軸心と同心であって、対面する円環状の凸部31bが隙間を空けて挿入される円環状の凹部11aが形成されていることで、入り組んだ空間の形状(ラビリンス構造)に形成されている。
実施形態2の回転軸貫通部の防水構造では、鍔部30側の凹凸部の円環状の各凸部31bには、その鍔部30側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部31a同士をその凸部31bを横切って連通するための連通部(切欠部)31eが設けられている。すなわち、第2隙間g2には、円環状の凸部31bの一部に形成される切欠部31eからなる空間が含まれる。
この構成によれば、筐体10側の凹凸部および鍔部30側の凹凸部が互いに嵌り合っている部分における回転軸の軸方向の第2隙間g2の寸法に比べて、互いに隣合う円環状の凹部31a同士を凸部31bを横切って連通する連通部(切欠部)31eにおける回転軸の軸方向の隙間の寸法の方が大きく形成されているため、遠心力によって移動させられる流動体が内側の円環状の凹部31aから連通部(切欠部)31eに導かれて、その連通部(切欠部)31eを通して隣でかつ外側の円環状の凹部31aに向けて移動し易くなる。
また、実施形態2の回転軸貫通部の防水構造では、連通部(切欠部)31eは、回転軸20の軸心を中心とする複数の放射線状の線上にそれぞれ設けられている。すなわち、切欠部31eは、回転軸20の軸心を中心とする放射状の線上に沿って形成される。そして、切欠部31eは、放射線状の同一線上において、互いに隣合う円環状の凹部31a同士を連続して連通させないように設けられている。すなわち、連通凹部31aは、同一の線上に沿って非連続になるように互い違いに形成されると良い(図3、図4)。
<実施形態3>
この実施形態3に係る回転軸貫通部の防水構造は、基本的には上記の実施形態1と同様の構成および作用効果を有する。そのため、実施形態1と同様の点については説明を繰り返さない。以下、この実施形態3に特有の構成および作用効果について説明する。
図5は、実施形態3の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凸部を形成し、鍔部に円環状の凹部を形成してあるとともに円環状の凹部同士を繋げる連通部を形成してある構成の一例を示す。図5(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図5(b)のE−E矢視平面図である。図5(b)は、図5(a)のD−D矢視断面図である。
図6(a)は、図5のA−A矢視断面図である。図6(b)は、図5のB−B矢視断面図である。そして、図6(c)は、図5のC−C矢視断面図である。実施形態3の回転軸貫通部の防水構造においては、筐体10と鍔部30の間の第2隙間g2では、筐体10の鍔部30に対面する面11に、回転軸20の軸心と同心であって、回転軸20の軸方向に突き出る円環状の凸部11bが形成されている。また、鍔部30の筐体10に対面する面31に、回転軸20の軸心と同心であって、対面する円環状の凸部11bが隙間を空けて挿入される円環状の凹部31aが形成されていることで、入り組んだ空間の形状(ラビリンス構造)に形成されている。
実施形態3の回転軸貫通部の防水構造では、鍔部30側の凹凸部の円環状の各凸部31bには、その鍔部30側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部31a同士をその凸部31bを横切って連通するための連通部(連通凹部)31cが設けられている。すなわち、第2隙間g2には、隣り合う円環状の凹部31a同士を連通する連通凹部31cから成る空間が設けられる。
この構成によれば、筐体10側の凹凸部および鍔部30側の凹凸部が互いに嵌り合っている部分における回転軸20の軸方向の第2隙間g2の寸法に比べて、互いに隣合う円環状の凹部31a同士を凸部31bを横切って連通する連通部(連通凹部)31cにおける回転軸20の軸方向の隙間の寸法の方が大きく形成されているため、遠心力によって移動させられる流動体が内側の円環状の凹部31aから連通部(連通凹部)31cに導かれて、その連通部(連通凹部)31cを通して隣でかつ外側の円環状の凹部31aに向けて移動し易くなる。
また、実施形態3の回転軸貫通部の防水構造では、連通部(連通凹部)31cは、回転軸20の軸心を中心とする複数の放射線状の線上にそれぞれ設けられている。すなわち、連通凹部31cは、回転軸20の軸心を中心とする放射状の線上に沿って形成される。そして、連通凹部31cは、放射線状の同一線上において、互いに隣合う円環状の凹部31a同士を連続して連通させないように設けられている。すなわち、連通凹部31cは、同一の線上に沿って非連続になるように互い違いに形成されると良い(図5、図6)。
<実施形態4>
この実施形態4に係る回転軸貫通部の防水構造は、基本的には上記の実施形態1と同様の構成および作用効果を有する。そのため、実施形態1と同様の点については説明を繰り返さない。以下、この実施形態4に特有の構成および作用効果について説明する。
図7は、実施形態4の回転軸貫通部の防水構造であって、筐体に円環状の凸部を形成し、鍔部に円環状の凹部を形成してあるとともに円環状の凸部に切欠部からなる連通部を形成してある構成の一例を示す。図7(a)は、回転軸貫通部を回転軸の軸方向に向かって筐体の外側から見るとともに鍔部を透かして見るために鍔部を点線で表示した図であり、図7(b)のE−E矢視平面図である。図7(b)は、図7(a)のD−D矢視断面図である。
図8(a)は、図7のA−A矢視断面図である。図8(b)は、図7のB−B矢視断面図である。そして、図8(c)は、図7のC−C矢視断面図である。実施形態4の回転軸貫通部の防水構造においては、筐体10と鍔部30の間の第2隙間g2では、筐体10の鍔部30に対面する面11に、回転軸20の軸心と同心であって、回転軸20の軸方向に突き出る円環状の凸部11bが形成されている。また、鍔部30の筐体10に対面する面31に、回転軸20の軸心と同心であって、対面する円環状の凸部11bが隙間を空けて挿入される円環状の凹部31aが形成されていることで、入り組んだ空間の形状(ラビリンス構造)に形成されている。
実施形態4の回転軸貫通部の防水構造では、筐体10側の凹凸部の円環状の各凸部11bには、その筐体10側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部11a同士をその凸部11bを横切って連通するための連通部(切欠部)11eが設けられている。すなわち、第2隙間g2には、隣り合う円環状の凹部11a同士を連通する切欠部11eから成る空間が設けられる。
この構成によれば、筐体10側の凹凸部および鍔部30側の凹凸部が互いに嵌り合っている部分における回転軸20の軸方向の第2隙間g2の寸法に比べて、互いに隣合う円環状の凹部11a同士を凸部11bを横切って連通する連通部(切欠部)11eにおける回転軸20の軸方向の隙間の寸法の方が大きく形成されているため、遠心力によって移動させられる流動体が内側の円環状の凹部11aから連通部(切欠部)11eに導かれて、その連通部(切欠部)11eを通して隣でかつ外側の円環状の凹部11aに向けて移動し易くなる。
また、実施形態4の回転軸貫通部の防水構造では、連通部(切欠部)11eは、回転軸20の軸心を中心とする複数の放射線状の線上にそれぞれ設けられている。すなわち、切欠部11eは、回転軸20の軸心を中心とする放射状の線上に沿って形成される。そして、切欠部11eは、放射線状の同一線上において、互いに隣合う円環状の凹部11a同士を連続して連通させないように設けられている。すなわち、切欠部11eは、同一の線上に沿って非連続にならないように互い違いに形成されると良い(図7、図8)。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、第2隙間g2を形成する、円環状の凹部11a、31a、円環状の凸部11b、31b、連通凹部11c、31c、溝部11d、31d、および、切欠部11e、31eは、図1〜図9に示す実施形態1〜4に記載の回転軸貫通部の防水構造に限定されず、各種必要な数を適宜に形成すれば良く、その形状や各種寸法や各種配置などについても適宜に設計すれば良い。また、図1〜図9の回転軸貫通部の防水構造では、筐体10の上方に鍔部30を配置するとともに回転軸20が縦に配置されている状態で示されているが、それに限定されることなく、例えば、筐体10の下方に鍔部30を配置するようにしても良いし、例えば、筐体10も鍔部30も回転軸20も横向きに配置するようにしても良い。また、本発明は、これまでに説明してきた実施の態様に限定されることなく、回転軸20と貫通孔10aの間に、回転軸20の回転を妨げないように表面の摩擦抵抗が小さいOリングが設けられている場合などでも適用することが可能であり、貫通孔10aに回転自在に回転軸20が挿通されている態様であれば適用が可能である。
また、上記の実施形態1〜4では連通部の構成を連通凹部または切欠部としたが、貫通孔としてもよい。このようにしても、同様に、遠心力によって移動させられる流動体が内側の円環状の凹部から貫通孔に導かれて、その貫通孔を通して隣でかつ外側の円環状の凹部に向けて移動し易くなる。
また、上記の実施形態1〜4では連通部または溝部が非連続的(互い違い)に設けられる放射線状の線は互いに均等な角度だけ離れて配置されていることとしたが、互いに不均等な角度だけ離れて配置されてもよい。このようにしても、同様に、遠心力によって移動させられる流動体が内側の円環状の凹部から貫通孔または溝部に導かれて、その貫通孔または溝部を通して外側に向けて移動し易くなる。
なお、上記の実施形態1の変形例2では、各凸部31bの回転軸20側の側面だけが、各凸部31bの先端に近づくほど外側になるように傾斜して設けられており、各凹部11aの回転軸20側の側面だけが、各凹部11aの底部に近づくほど外側になるように傾斜して設けられていることとしたが、反対の構成をとってもよい。すなわち、各凸部31bの外側の側面だけが、各凸部31bの先端に近づくほど回転軸20側になるように傾斜して設けられており、各凹部11aの外側の側面だけが、各凹部11aの底部に近づくほど回転軸20側になるように傾斜して設けられていてもよい。この構成でも、同様に、遠心力を受けた流動体が、回転の中心から外周の方向に向かって移動し易くなる。
また、上記の実施形態1の変形例1〜2は、他の実施形態2〜4の変形例としても成り立ち得る。この場合も、同様に、遠心力を受けた流動体が、回転の中心から外周の方向に向かって移動し易くなる。
また、上記の実施形態3および4では、実施形態1と同様の点について説明を繰り返さないようにするために、溝部31dに関して説明をしていない。しかしながら、特に溝部31dを排除する趣旨ではなく、実施形態1の溝部11dと同様に、実施形態3および4でも溝部31dを設けてもよい。この場合も、同様に、隙間g2の中の流動体を鍔部30の回転によって回転中心から外周に向かう方向に速やかに移動させて、筐体10の外部に流動体を排出し易くすることができる。
1 回転軸貫通部
10 筐体
10a 貫通孔
11 筐体の鍔部に対面する面
11a 筐体に形成される円環状の凹部
11b 筐体に形成される円環状の凸部
11c 筐体に形成される連通部(連通凹部)
11d 筐体に形成される溝部
11e 筐体に形成される連通部(切欠部)
20 回転軸
21 回転軸受部材
22 回転軸に鍔部を固定する部材
30 鍔部
30a 鍔部の外縁部
31 鍔部の筐体に対面する面
31a 鍔部に形成される円環状の凹部
31b 鍔部に形成される円環状の凸部
31c 鍔部に形成される連通部(連通凹部)
31d 鍔部に形成される溝部
31e 鍔部に形成される連通部(切欠部)
110 回転軸貫通部側の筐体
110a 回転軸貫通部側の筐体の外周面
210 回転軸貫通部側以外の筐体
g1 貫通孔と回転軸の間の隙間(第1隙間)
g2 筐体と鍔部の間の隙間(第2隙間)

Claims (3)

  1. 回転軸貫通部の防水構造であって、
    筐体と、
    前記筐体に設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔に回転自在に挿通された回転軸と、
    前記筐体の外側において前記回転軸に固定されて一緒に回転する鍔部と、
    を備え、
    前記筐体の外側および前記鍔部の間には隙間が空いており、
    前記隙間にはアキシアル方向のラビリンス構造が設けられており、
    前記ラビリンス構造は、
    前記筐体の前記隙間側に設けられた前記回転軸の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部と、
    前記鍔部の前記隙間側に設けられた前記回転軸の軸心と同心の複数の円環状の凹凸部と、
    を備え、
    前記筐体側の凹凸部および前記鍔部側の凹凸部は、互いに隙間を空けて嵌り合っており、
    (1)前記筐体側の凹凸部の円環状の各凸部には、前記筐体側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部同士を前記凸部を横切って連通するように連通部が設けられている、または
    (2)前記鍔部側の凹凸部の円環状の各凸部には、前記鍔部側の凹凸部の互いに隣合う円環状の凹部同士を前記凸部を横切って連通するように連通部が設けられている、
    のいずれかを有
    前記連通部は、前記凸部に設けられた連通凹部、切欠部または貫通孔であ
    前記連通部は、
    前記回転軸の軸心を中心とする複数の放射線状の線上にそれぞれ設けられており、かつ
    前記放射線状の同一線上において、互いに隣合う前記円環状の凹部同士を連続して連通させないように設けられており、
    前記ラビリンス構造を構成する最も外側の前記円環状の凹部からさらに外側に向けて、前記筐体の前記隙間側または前記鍔部の前記隙間側にさらに溝部が設けられており、
    前記溝部は、
    前記回転軸の軸心を中心とする複数の放射状の線上にそれぞれ設けられており、かつ
    前記ラビリンス構造に設けられている最も外側の前記連通部に対して前記放射線状の同一線上に位置しないように設けられており、
    前記溝部の放射状の線上に沿った長さ寸法は、前記連通部の放射状の線上に沿った長さ寸法よりも大きい寸法に形成され、
    前記ラビリンス構造を構成する最も外側の円環状の凹部からさらに外側に向う部分の間隔は、隣り合う円環状の凹部同士の間隔に対して幅広に形成され、
    前記円環状の凹部と前記円環状の凸部の間の隙間の中で、前記連通部または前記溝部によって形成される空間は、その他の空間に比べて広い空間となる、
    防水構造。
  2. 請求項1に記載の防水構造において、
    前記円環状の各凸部は、
    (3)前記各凸部の回転軸側の側面が、前記各凸部の先端に近づくほど外側になるように傾斜して設けられている、および/または
    (4)前記各凸部の外側の側面が、前記各凸部の先端に近づくほど回転軸側になるように傾斜して設けられている、
    防水構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の防水構造において、
    前記円環状の各凹部は、
    (3)前記各凹部の回転軸側の側面が、前記各凹部の底部に近づくほど外側になるように傾斜して設けられている、および/または
    (4)前記各凹部の外側の側面が、前記各凹部の底部に近づくほど回転軸側になるように傾斜して設けられている、
    防水構造。
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