JP5579410B2 - ガラス成型体の製造装置および製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス成型体の製造装置および製造方法に関する。
光学ガラスは、その屈折率に高い精度が求められる。通常、光学ガラスは炭酸塩、酸化物、硝酸塩その他の粉体原料を調合し、溶融することにより製造されるが、高い精度で屈折率を狙い通りに調節することは難しい。高精度の屈折率を実現するための一つの方法として、所定の屈折率を有する塊状ガラス(「カレット」と呼ばれる)を調合することが行われている。この場合、粉体原料を溶融してカレットを作製し、このカレットの屈折率を測定してストックしておき、製品溶解の時点で狙いの屈折率に対し、屈折率が高めのカレットと屈折率が低めのカレットを所定割合で調合することによって、狙いの屈折率の製品を製造する。
従来、カレットの作製は以下のような工程で行われていた。まず、石英ルツボや白金ルツボで粉体原料を溶解し、ステンレス又はダクタイル鋳鉄製台車上に溶融ガラスをキャストする。次に、キャストした溶融ガラスに水をかけて急冷する。この急冷によりガラスは細かく割れ、さらに1個の大きさを整えるためにそれを作業者が棒で突きながら砕いて塊状ガラスとしていた。しかし、従来の方法によるカレットの製造は手作業により行われるため、非効率であるとともにカレットの大きさや形状にばらつきが生じ、屈折率の測定や取り扱いに不便があった。また、粉砕したガラスの飛散によって損失が生じたり、作業者へ危険を及ぼしたりすることも懸念されていた。また、従来の方法で製造されたカレットを原料として連続溶融方式で光学ガラスを製造すると、カレットの大きさのばらつきによって高屈折率のカレットと低屈折率のカレットの供給バランスが崩れる可能性があり、製品の屈折率の調節を困難にする一因となっていた。
溶融ガラスを連続的に塊状に成型する技術として、溶融ガラスを互いに逆方向に駆動する一対の回転型の間に流下させて、二つの回転型が合わさることによって形成されたキャビティ内で所定形状のガラス成型体を作る方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。しかし、これらの方法では、互いに所定速度で回転する一対の回転型の凹部と凹部を正確に位置合わせしてキャビティを形成させることが必要であるとともに、二つの回転型の中間点に溶融ガラスを精度よく供給する必要がある。従って、仮に二つの回転型が同期せずに対向する凹部の位置にずれが生じた場合や、溶融ガラスの供給位置が中間点から外れた場合には、ガラス成型体の形状がいびつになったり、溶融ガラスが外部に流出して成型不能になったりする、という問題があった。
また、特許文献1、2に開示された技術は、上記のとおり、型となる凹部と凹部を正確に位置合わせする必要があることから、成形温度付近での溶融ガラスの粘度が比較的高いものでなければ扱えない。そのため、特許文献1、2では、製品に近いゴブやプリフォームを成型対象としている。つまり、特許文献1、2の技術は、処理できる溶融ガラスの粘度に制約があり、低粘度の溶融ガラスにまで適用範囲を広げることは想定されていない。一方、カレット製造は高スループットでの製造が求められる為、上述するような回転型によって製造しようとする場合には、流下時の溶融ガラスを高温にして溶融ガラスの粘度を低下させ、流下速度を速くする必要がある。それ故、低粘度の溶融ガラスにまで適用範囲を広げることが想定されていない特許文献1、2の技術は、カレット製造には不向きであると言える。
特開昭64−5918号公報 特開2003−48731号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、溶融ガラスの粘度にかかわらず略一定の形状を有するガラス成型体を効率よく連続的に製造することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の(1)〜(24)の観点を提供する。
(1)周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有する回転型と、
前記回転型の凹部へ向けて溶融ガラスを供給する供給装置と、
を備え、前記回転型は、回転しながら、前記供給装置から供給されて前記凹部に流入した溶融ガラスをガラス成型体に成型するガラス成型体の製造装置。
(2)周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有するローラーと、
前記ローラーの凹部へ向けて溶融ガラスを供給する供給装置と、
を備え、前記ローラーは、回転しながら、前記供給装置から供給されて前記凹部に流入した溶融ガラスをガラス成型体に成型するガラス成型体の製造装置。
(3)周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有する第1のローラーと、
滑らかな周面を有し、前記第1のローラーと対をなす第2のローラーと、
前記第1のローラーの凹部へ向けて溶融ガラスを供給する供給装置と、
を備え、前記第1および第2のローラーは、互いに逆方向に回転しながら、前記供給装置から供給されて前記凹部に流入した溶融ガラスを間に挟み込んで加圧し、ガラス成型体に成型するガラス成型体の製造装置。
(4)前記供給装置は、前記第1のローラーの凹部へ向けて溶融ガラスを流下させて供給するノズルを備えている上記(3)に記載のガラス成型体の製造装置。
(5)前記ノズルは、前記第1のローラーが前記第2のローラーに最も接近した位置を基準として第1のローラーの回転中心からその回転方向に−110°〜0°の角度の範囲内のいずれかの位置にある凹部に対して溶融ガラスを供給する上記(4)に記載のガラス成型体の製造装置。
(6)前記ノズルから供給される溶融ガラスの粘度η(dPa・s)の対数logηが0.5〜3の範囲内である上記(4)または(5)に記載のガラス成型体の製造装置。
(7)前記第1のローラーは、前記凹部を区画する複数の仕切り壁を備えており、該仕切り壁は、頂部と、該頂部を間に挟み前記第1のローラーの半径方向に対してそれぞれ25°以上の角度で設けられている一対の壁面と、を有する先端部を備えている上記(3)から(6)のいずれかに記載のガラス成型体の製造装置。
(8)前記仕切り壁は、さらに、前記第1のローラーの半径方向に前記先端部よりも内側に位置し、前記凹部の底から立ち上がる基部を備え、前記先端部の一対の壁面は、前記第1のローラーの半径方向に対して前記基部の壁面よりも大きな角度で設けられている上記(7)に記載のガラス成型体の製造装置。
(9)前記第1のローラーは、その周方向に前記凹部を区画する複数の仕切り壁を備えており、該仕切り壁は、丸め形状の先端部を有している上記(3)から(7)のいずれかに記載のガラス成型体の製造装置。
(10)前記第1のローラーと前記第2のローラーとが離間している上記(3)から(9)のいずれかに記載のガラス成型体の製造装置。
(11)前記第1のローラーおよび/または前記第2のローラーを冷却するローラー冷却手段をさらに備えている上記(3)から(10)のいずれかに記載のガラス成型体の製造装置。
(12)前記供給装置から供給された前記溶融ガラスを冷却する溶融ガラス冷却手段をさらに備えている上記(3)から(11)のいずれかに記載のガラス成型体の製造装置。
(13)前記第1のローラーと前記第2のローラーとの間から送り出されたガラス成型体を冷却する成型体冷却手段をさらに備えている上記(3)から(12)のいずれかに記載のガラス成型体の製造装置。
(14)周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有する回転型の該凹部へ向けて供給装置から溶融ガラスを供給する工程と、
前記凹部に供給された溶融ガラスを、前記回転型の回転によって移動させながら成型する工程と、
前記回転型の回転によって前記凹部から前記ガラス成型体を離型させ、収集する工程と、を備えているガラス成型体の製造方法。
(15)周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有するローラーの該凹部へ向けて供給装置から溶融ガラスを供給する工程と、
前記凹部に供給された溶融ガラスを、前記ローラーの回転によって移動させながら成型する工程と、
前記ローラーの回転によって前記凹部から前記ガラス成型体を離型させ、収集する工程と、を備えているガラス成型体の製造方法。
(16)周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有する第1のローラーの該凹部へ向けて供給装置から溶融ガラスを供給する工程と、
前記凹部に供給された溶融ガラスを、冷却しながら前記第1のローラーの回転によって該第1のローラーと対をなす第2のローラーとの間まで移動させる工程と、
前記第1のローラーの凹部に保持された溶融ガラスを滑らかな周面を有する前記第2のローラーとの間で挟み込んで加圧し、ガラス成型体を成型する工程と、
前記第1のローラーおよび第2のローラーの回転によってそれらの間から前記ガラス成型体を送り出して収集する工程と、を備えているガラス成型体の製造方法。
(17)溶融ガラスを供給する工程は、前記第1のローラーの凹部へ向けて前記供給装置のノズルから溶融ガラスを流下させる上記(16)に記載のガラス成型体の製造方法。
(18)前記第1のローラー上の凹部が前記第2のローラーに最も近接した位置を基準として第1のローラーの回転中心からその回転方向に−110°〜0°の角度の範囲内のいずれかの位置に達した凹部に対して前記ノズルから溶融ガラスを供給する上記(17)に記載のガラス成型体の製造方法。
(19)前記ノズルから供給される溶融ガラスの粘度η(dPa・s)の対数logηが0.5〜3の範囲内である上記(17)または(18)に記載のガラス成型体の製造方法。
(20)前記第1のローラーは、前記凹部を区画する複数の仕切り壁を備えており、前記ガラス成型体を成型する工程では、前記仕切り壁により、前記ガラス成型体を数珠状に連結する連結部を形成する上記(16)から(19)のいずれかに記載のガラス成型体の製造方法。
(21)前記第1のローラーと前記第2のローラーとを離間させた状態で行う上記(16)から(20)のいずれかに記載のガラス成型体の製造方法。
(22)前記第1のローラーおよび/または前記第2のローラーを冷却しながら行う上記(16)から(21)のいずれかに記載のガラス成型体の製造方法。
(23)前記供給装置から供給された前記溶融ガラスを冷却しながら行う上記(16)から(22)のいずれかに記載のガラス成型体の製造方法。
(24)前記第1のローラーと前記第2のローラーとの間から送り出されたガラス成型体を冷却しながら行う上記(16)から(23)のいずれかに記載のガラス成型体の製造方法。
本発明のガラス成型体の製造装置は、溶融ガラスを受ける複数の凹部を有し、回転しながら凹部に流入した溶融ガラスをガラス成型体に成型する回転型を備えているので、略一定の形状を有するガラス成型体を、効率よく、連続的に成型できる。また、本発明のガラス成型体の製造装置は、凹部に溶融ガラスを供給した後回転しながら冷却を行うことができるので、適用できる溶融ガラスの粘度幅を広くとることができ、低粘度のガラス溶融体からも高スループットでガラス成型体を製造できる。
カレット製造機の概略構成を示す図面である。 受容部と仕切り壁の説明に供する受容ローラーの要部断面図である。 図2Aの一部を拡大して示す断面図である。 仕切り壁の別の態様を説明する受容ローラーの要部断面図である。 ノズルから受容ローラーの凹部へ溶融ガラスを供給する位置を説明する図面である。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るカレット製造機10の概略構成を示す図面である。カレット製造機10は、回転型としての受容ローラー(第1のローラー)20と、受容ローラー20と対をなす圧接ローラー(第2のローラー)30と、受容ローラー20の受容部21(凹部)へ向けて溶融ガラスGを供給する供給装置40と、を備えている。また、本実施の形態のカレット製造機10は、受容ローラー20と圧接ローラー30との間から送り出されるガラス成型体としてのカレットCを受け取る第1の搬送装置50と、この第1の搬送装置50に接続された第2の搬送装置60と、第2の搬送装置60に接続されてカレットCを収容するカレット収容器70とを備えている。さらに、カレット製造機10は、溶融ガラスGの固化を促すための複数の冷却手段(後述)を備えている。
受容ローラー20は、周面20Sに溶融ガラスGを受ける複数の受容部21(凹部)を有している。受容部21は、断面が浅い皿状をなしており、受容ローラー20の周方向に配列されている。受容ローラー20は、受容部21を区画する複数の仕切り壁23を備えている。そして、周方向に隣接する受容部21は、仕切り壁23によって区画されている。この仕切り壁23の構造と作用については後述する。なお、受容部21の形状は皿状に限らず、例えば半球状などにすることもできる。
受容ローラー20は図示しないモーター等の駆動源を有している。この駆動源を駆動させることにより、受容ローラー20は所定の速度で、図1において矢印で示す時計回りに回転する。受容ローラー20の回転速度は、例えば受容ローラー20の径(大きさ)、溶融ガラスGの粘度などに応じて調節することができる。もっとも、本実施の形態のカレット製造機10では、後述するように受容ローラー20および圧接ローラー30の回転速度を一定に設定した状態で広い範囲の粘度を持つ溶融ガラスGを処理できる。
受容ローラー20は、例えばクロムモリブデン鋼、ダクタイル鋳鉄などの材質で形成されている。受容ローラー20は、内部に冷媒(例えば冷却水W)を通流させる流路25と、この流路25に冷却水Wを供給する冷媒供給管27とを備えている。冷媒供給管27は、外部の冷媒供給源(図示せず)に接続されている。
圧接ローラー30は、その回転方向が異なること、および周面30Sに凹凸を有しないことを除き、受容ローラー20と同様の構成を備えている。圧接ローラー30は図示しないモーター等の駆動源を有している。この駆動源を駆動させることにより、図1において矢印で示す反時計回りに回転する。また、圧接ローラー30は滑らかな周面30Sを有している。この滑らかな周面30Sは、受容ローラー20の受容部21に注入された溶融ガラスGを外側から加圧する押圧面である。受容ローラー20と同様に、圧接ローラー30も内部に冷媒としての冷却水Wを通流させる流路31を備えており、さらに、この流路31と接続する冷媒排出管33を備えている。
受容ローラー20と圧接ローラー30とは接触していてもよいが、受容ローラー20の受容部21に流入した溶融ガラスG(または、固化したカレットC)の体積を考慮してわずかに離間させておくことが好ましい。このように、受容ローラー20と圧接ローラー30とをわずかに離間させて非接触の状態にしておくことにより、溶融ガラスG(カレットC)がローラー間で張り付きを起こすことによる回転停止や故障などの発生を防止できる。このような観点から、受容ローラー20と圧接ローラー30との隙間は、例えば0mm〜5mmの範囲内とすることが好ましく、1mm〜3mmの範囲内とすることがより好ましい。
受容ローラー20と圧接ローラー30の回転速度は、処理対象の溶融ガラスGの温度や粘度などに応じて設定できる。受容ローラー20と圧接ローラー30は同じ速度で回転させることが好ましいが、異なる速度で回転させてもよい。
また、図1では受容ローラー20と圧接ローラー30の径を略同じ大きさで描いているが、二つのローラーの径は必ずしも同一でなくてもよい。
ここで、受容ローラー20において受容部21を区画する仕切り壁23について説明する。仕切り壁23は受容部21を区画する機能以外に、受容ローラー20と圧接ローラー30との間で溶融ガラスGを固化成型する際に、カレットCどうしを完全に分断せず、隣り合うカレットCを接続する連結部分を形成する機能も有している。なお、仕切り壁23の高さを調節することによって、受容ローラー20と圧接ローラー30の間から塊状に分離した状態でカレットCを送り出すことも可能である。
本実施の形態において、仕切り壁23は、図2Aに示したように頂部23aと、該頂部23aを間に挟む一対の壁面23a,23aとを有する先端部23Aを備えている。また、仕切り壁23は、受容ローラー20の半径方向に先端部23Aよりも内側に位置する基部23Bを備えている。基部23Bは、受容部21の底面21aから立ち上がる一対の壁面23b,23bを有している。基部23Bの壁面23bは、先端部23Aの壁面23aに連なり、基部23Bの壁面23bは先端部23Aの壁面23aに連なっている。
基部23Bを構成する二つの壁面23b,23bは、図2Bに示したように、受容ローラー20の半径方向に対して、それぞれ角度αをなすように斜めに形成されている。つまり、基部23Bを構成する二つの壁面23b,23bは、先端部23A側にいくほど互いに近づき、壁の幅が小さくなっていくように形成されている。このように形成すれば、受容部21の周方向における断面を略テーパー状の窪みとして形成できるため、溶融ガラスGを受容部21内に注入しやすくなるとともに、固化したカレットCを受容部21から離型させやすくなる。上記角度αは、例えば17°〜20°の範囲内に設定することが好ましく、18°〜19°の範囲内に設定することがより好ましい。なお、二つの壁面23b,23bは、互いに平行に形成することも可能であるが、上記のように所定の角度αで斜めに形成することが好ましい。
また、先端部23Aにおいて、頂部23aを間に挟む一対の壁面23a,23aは、受容ローラー20の半径方向に対して、角度αをなすように斜めに形成されている。つまり、先端部23Aの二つの壁面23a,23aは頂部23aを頂点として互いの距離が近づいていくような形状となっている。角度αは、先端部23bの機械的強度を十分に高めるために、例えば25°以上に設定することが好ましく、25°〜45°の範囲内に設定することがより好ましく、30°〜40°の範囲内に設定することが最も好ましい。ここで、角度αは、基部23Bの壁面23bおよび壁面23bが受容ローラー20の半径方向に対してなす角度αよりも大きくなっており、角度αとαとの差分(α−α)は、20°〜22°の範囲内であることが好ましい。
以上のように、仕切り壁23を二段階の角度α,αで形成された壁面を有する壁として形成することによって、受容部21内からカレットCを分離しやすくできるとともに、仕切り壁23の幅をいたずらに広げることなく(つまり、受容部21の体積を出来るだけ縮小せずに)、先端部23Aに十分な機械的強度を持たせることができる。従って、万一、離型不良になって受容部21内にカレットCが残った状態のまま、次回転でその上から溶融ガラスGが追加投入されたような場合でも、仕切り壁23の損傷を防止できる。
なお、同様の観点から、例えば図3に示したように仕切り壁23の先端部23A’を丸め形状に加工してもよい。先端部23A’を丸め形状にすることによっても、受容部21の体積を出来るだけ縮小せずに、先端部23A’に十分な機械的強度を持たせることができる。また、この場合も、基部23Bを構成する二つの壁面23b,23bは、受容ローラー20の半径方向に対して、それぞれ所定の角度(例えば、上記角度α)をなすように斜めに形成することが好ましい。
なお、仕切り壁23と直交して受容部21を囲み、受容部21の窪みを形成している対向する二つの壁面29(図2A及び図3において片側のみ図示した)も、受容部21の底面21aに対して垂直ではなく、上部にいくほど互いの距離が離れるテーパー形状に形成しておくことが好ましい。このようにすれば、受容部21は、受容ローラー20の周方向およびこれに直交する横断方向のどちらの断面も径外方向へ拡開した形状(皿状)となり、溶融ガラスGの注入およびカレットCの離型がさらに容易になる。
図1に示したように、供給装置40は、溶融ガラスGを受容ローラー20へ向けて流下させるノズル41を備えている。ノズル41は、受容ローラー20の受容部21へ向けて溶融ガラスGを供給する。このノズル41は、ガラス原料を加熱溶融する溶融炉43に、供給路45を介して接続されている。
ノズル41は、回転する受容ローラー20の上方に配置され、特定の位置で、直下に移動してきた受容部21へ溶融ガラスGを流下させる。本実施の形態では、固定されたノズル41に対し、受容ローラー20(及び圧接ローラー30)を横方向(水平方向)に変位可能に構成されている。そのため、溶融ガラスGを受容部21に供給する際のノズル41と受容ローラー20との相対的な位置を、溶融ガラスGの粘度等に応じて可変に設定できる。例えば、図4に示したように、受容ローラー20上の受容部21が圧接ローラー30に最も近接した対向位置Pを基準(0°)とした場合、受容ローラー20の回転中心Oからその回転方向に任意の角度θの位置まで移動してきた受容部21に対して、溶融ガラスGを供給できるように、ノズル41に対する受容ローラー20の位置を横方向(水平方向)に変えることができる。なお、受容ローラー20(及び圧接ローラー30)の位置を変える代わりにノズル41を変位可能に構成してもよい。
負の値をとる角度θの絶対値が大きくなるほど、ノズル41により受容部21に注入されてから受容ローラー20の回転により圧接ローラー30との対向位置Pに運ばれて加圧されるまでの時間が長くなり、その分、溶融ガラスGの冷却・固化を進行させることができる。例えば、上記角度θが−110°の位置で溶融ガラスGを供給するときは、受容ローラー20の頂点よりも回転方向に対して上流側の位置に溶融ガラスGを流下させることになる。この場合、受容ローラー20の受容部21での冷却時間を長くとることができるため、比較的粘度の低い溶融ガラスGを処理する目的に適している。
一方、角度θの絶対値が小さくなる(角度θが0°に近づく)ほど、ノズル41により受容部21に注入されてから圧接ローラー30との間で加圧されるまでの時間が短くなる。例えば、上記角度θが−5°の位置で溶融ガラスGを供給するときは、供給直後に圧接ローラー30により加圧成型される。この場合は、受容ローラー20の受容部21で溶融ガラスGを冷却する時間がほとんどないため、比較的粘度が高い溶融ガラスGを処理する目的に適している。
従って、溶融ガラスGの粘度が低い場合は、角度θが−110°に近い位置で溶融ガラスGを受容部21に供給することが好ましく、逆に溶融ガラスGの粘度が高い場合は、角度θが0°に近い位置で溶融ガラスGを受容部21に供給することが好ましい。このように、本実施の形態のカレット製造機10では、ノズル41と受容ローラー20との相対的な位置を変更することによって、溶融ガラスGの粘度に応じて受容ローラー20上での移動冷却時間を最適化できる。従って、溶融ガラスGの粘度の制約を受けることが少なく、幅広い粘度の溶融ガラスGに対して、受容ローラー20の回転速度を極力一定に保ちながら高スループットで成型処理できる。角度θとしては、溶融ガラスGの粘度と受容部21内での溶融ガラスGの冷却時間を考慮して、例えば−110°〜0°の範囲内、好ましくは−110°〜−5°の範囲内、より好ましくは−100°〜−45°の範囲内とすることができる。また、例えば、溶融ガラスの粘度η(dPa・s)の対数logηが0.5〜1.5の範囲内である場合、角度θは−110°〜−90°の範囲内が好ましく、logηが1.6〜3.0の範囲内である場合、角度θは−100°〜−50°の範囲内が好ましい。より製品に近い成形体を求めるのであれば、角度θを−110°に近い位置で処理をすることが好ましい。
なお、上記角度θが0°のとき、供給装置40のノズル41は、受容ローラー20と圧接ローラー30との中間点(対向位置P)に溶融ガラスGを流下させることになるので、このタイミングで溶融ガラスGを供給する場合には、受容ローラー20と圧接ローラー30とを当接させることが好ましい。
ノズル41と受容ローラー20との相対的な位置関係は、横方向だけでなく、上下方向(垂直方向)にも変更できるように構成することも可能である。ノズル41に対する受容ローラー20の上下方向の位置を変化させることによって、ノズル41から受容ローラー20の受容部21内へ流下する間の溶融ガラスGの冷却度を調節できる。
次に、再び図1を参照しながら、カレット製造機10における冷却手段について説明する。上述のように、カレット製造機10の受容ローラー20内および圧接ローラー30内には、それぞれ流路25,31が形成されている。図示しない冷媒供給源から、冷媒供給管27を介して受容ローラー20内の流路25に導入された冷却水Wは、内側から受容ローラー20を冷却し、受容部21に保持された溶融ガラスGの固化を促進する。すなわち、冷却水Wは、溶融ガラスGから受容ローラー20に伝導した熱を除熱し、受容ローラー20の温度上昇を抑え、受容ローラー20の受容部21内の溶融ガラスGを速やかに冷却固化させる。また、圧接ローラー30の流路31に導入された冷却水Wは、内側から圧接ローラー30を冷却し、加圧時に溶融ガラスGの固化を促進する。すなわち、冷却水Wは、溶融ガラスGを成型する際に加圧する圧接ローラー30の温度上昇を抑え、溶融ガラスGを加圧成型しながら速やかに冷却固化させる。
本実施の形態では、受容ローラー20の流路25内を通過した冷却水Wは一旦外部を通る配管(図示せず)を介して圧接ローラー30の流路31内に入り、冷媒排出管33を介して外部に排出される。従って、カレット製造機10において、受容ローラー20の流路25、圧接ローラー30の流路31、これらを接続する配管(図示せず)、冷媒供給管27および冷媒排出管33により、ローラー冷却手段が構成されている。なお、受容ローラー20と圧接ローラー30に、それぞれ別々にローラー冷却手段を設けることも可能であり、例えば、流路25,31に、それぞれ別々に冷却水Wを供給し、排出させる構成としてもよい。また、必要に応じて、冷却水Wを例えば外部の熱交換器(図示せず)を通過させて冷却した後、循環再利用してもよい。
カレット製造機10は、受容ローラー20および/または圧接ローラー30を冷却するローラー冷却手段の別の態様として、受容ローラー20および/または圧接ローラー30に対して気体(例えばエア)を噴射する気体噴射装置を有している。例えば、図1では、溶融ガラスGが供給される位置よりも受容ローラー20の回転方向の上流側に(つまり、カレットCを離型した後、溶融ガラスGを受けるまでの間の位置に)、気体噴射装置としてのエアノズル80が配設されている。このエアノズル80から受容ローラー20に向けてエアを噴射することによって、受容ローラー20を冷却することができる。このエアノズル80から噴射されるエアは予め温度調節されていてもよい。
なお、図示はしていないが、圧接ローラー30側にも同様に、ローラー冷却手段としての気体噴射装置を設けることができる。
このように、カレット製造機10では、ローラー冷却手段によって二つのローラー(受容ローラー20および圧接ローラー30)を内側および/または外側から冷却し、溶融ガラスGの固化を促している。このため、カレット製造機10では、例えば溶融ガラスの粘度η(dPa・s)の対数logηが0.5〜3の範囲内であるの低粘度の溶融ガラスGについても十分に処理対象にできる。
本実施の形態のカレット製造機10では、さらに以下に説明するような補助的冷却手段を設けることにより、溶融ガラスGの固化を促すことができる。
カレット製造機10は、溶融ガラスGを冷却する溶融ガラス冷却手段を備えていてもよい。溶融ガラス冷却手段として、例えば受容ローラー20上に供給され受容部21に保持された溶融ガラスGに対して気体(例えばエア)を噴射する気体噴射装置を設けることができる。具体的には、図1では、気体噴射装置としてのエアノズル81が受容ローラー20の上方に配備されている。エアノズル81はノズル41による溶融ガラスGの供給位置と、対向位置Pとの間の溶融ガラスGに向けてエアを噴射できるように設けられている。このエアノズル81から、受容部21に供給され、そこに保持された溶融ガラスGに対してエアを噴射して冷却する。なお、エアノズル81から噴射されるエアは予め温度調節されていてもよい。
また、溶融ガラス冷却手段の別の態様として、受容ローラー20上に供給された溶融ガラスGに当接して除熱する第3のローラーを設けることができる。具体的には、図1では、第3のローラーとして二つの除熱ローラー83,85が、受容ローラー20の上方に隣接して配設されている。除熱ローラー83,85は、受容ローラー20に溶融ガラスGが供給される位置よりも回転方向の下流側で圧接ローラー30との対向位置Pまでの間において、受容ローラー20上の受容部21に保持された溶融ガラスGの表面に当接することにより除熱を行う。受容部21に保持された溶融ガラスGの粘性が低い場合に、除熱ローラー83,85を適用することによって溶融ガラスGの冷却を促進し、粘性を上昇させることができる。この目的から、除熱ローラー83,85は、熱伝導率の高い材質で構成することが好ましく、例えばダクタイル鋳鉄等の材質で構成できる。また、除熱ローラー83,85は、受容ローラー20や圧接ローラー30と同様に、水冷方式または空冷方式の冷却手段を有していてもよい。なお、除熱ローラーは2つに限らず、1つ或いは3つ以上設けることもできる。
また、カレット製造機10は、受容ローラー20と圧接ローラー30との間から送り出されたカレットCを冷却するカレット冷却手段(成形体冷却手段)をさらに備えていてもよい。このカレット冷却手段として、例えばカレットCに対して気体(例えばエア)を噴射する気体噴射装置を設けることができる。図1では、気体噴射装置としてのエアノズル87が、受容ローラー20と圧接ローラー30との対向位置Pの下方に設けられている。このエアノズル87から、成型されたカレットCに対してエアを噴射することによりカレットCの冷却を促すことができる。エアノズル87から噴射される気体は、予め温度調節されていてもよい。
次に、以上の構成を有するカレット製造機10を用いたカレットCの製造方法について説明する。まず、受容ローラー20および圧接ローラー30を互いに逆方向に回転させながら、溶融炉43から供給路45を介してノズル41へ溶融ガラスを導き、ノズル41から受容ローラー20の受容部21へ溶融ガラスGを流下させる。上記のとおり、溶融ガラスGを受容ローラー20のどの位置の受容部21に供給するかは、溶融ガラスGの粘度に応じて決定できる。なお、溶融ガラスGの供給は連続的もしくは間欠的に行うことができる。
次に、受容ローラー20の回転によって、受容部21に供給された溶融ガラスGは受容部21に保持された状態で圧接ローラー30との間(二つのローラーの対向位置P)まで移動させられる。この移動の間、受容部21に保持された溶融ガラスGは冷却され、表面側から内部へ少しずつ固化が進んでいく。この際、上記ローラー冷却手段、溶融ガラス冷却手段によって、溶融ガラスGの冷却固化が促進される。
次に、受容ローラー20と圧接ローラー30との間(対向位置P)まで運ばれた溶融ガラスGを受容ローラー20と滑らかな周面を有する圧接ローラー30との間で挟み込んで加圧することにより、カレットCが成型される。すなわち、受容ローラー20および圧接ローラー30は、互いに逆方向に回転しながら、受容部21に保持された溶融ガラスGをローラー間で圧力を加えながら冷却固化させて所定の形状のカレットCに成型する。
次に、受容ローラー20および圧接ローラー30の回転によってこれら二つのローラーの間からカレットCを送り出して収集する。カレットCは、二つのローラー間から下方へむけて送り出される。この段階では、図1に示すように、カレットCの端部同士が固化したガラスによって接続されて数珠状に連なった状態で送り出すことができる。数珠状に連なったカレットCは、自重で第1の搬送装置50に着地した段階で接続部が折れるため、自然に個々のカレットCに分離することができる。また、受容ローラー20および圧接ローラー30から下方へ送り出された数珠状のカレットCに例えばエア等を吹きつけて接続部の切断を促すこともできる。なお、仕切り壁23の高さを調節することによって、受容ローラー20と圧接ローラー30の間から塊状に分離した状態でカレットCを送り出すことも可能である。分離されたカレットCは、例えばベルトコンベアなどの第1の搬送装置50から第2の搬送装置60を介してカレット収容器70に集められて収容される。
上記ノズル41から受容部21への溶融ガラスGの供給、受容部21に溶融ガラスGを保持した状態で2つのローラー間への移動、加圧によるカレットCの成型および収集の各工程は、好ましくは連続的に行われ、順次カレットCが製造されていく。このように、本実施の形態のカレットCの製造方法は、少なくとも以下の工程;周面20Sに溶融ガラスGを受ける複数の受容部21を有する受容ローラー20の該受容部21へ向けて供給装置40のノズル41から溶融ガラスGを供給する工程と、受容部21に供給された溶融ガラスGを、冷却しながら受容ローラー20の回転によって受容ローラー20と対をなす圧接ローラー30との間まで移動させる工程と、受容ローラー20の受容部21に保持された溶融ガラスGを滑らかな周面を有する圧接ローラー30との間で挟み込んで加圧し、カレットCを成型する工程と、受容ローラー20および圧接ローラー30の回転によってそれらの間からカレットCを送り出して収集する工程と、を備えている。
以上のように、本実施の形態のカレット製造機10では、片側に型となる受容部21を設けた受容ローラー20、もう一方に滑らかな周面30Sを有する圧接ローラー30を配置したので、型を位置合わせするための二つのローラーの回転の精密な調整が不要であり、溶融ガラスGの供給位置も適宜設定できる。従って、二つのローラーの型の位置ずれを気にする必要がなく、効率的にカレットCを連続成型できる。
また、供給装置40のノズル41から受容部21に流下した溶融ガラスGは、圧接ローラー30との間(対向位置P)まで運ばれる間に、ローラー冷却手段を有する受容ローラー20側への熱伝導と外気への放熱によって、さらに必要に応じて、除熱ローラー83,85およびエアノズル81によって冷却される。また、溶融ガラスGの粘度に応じて、ノズル41から供給される溶融ガラスGを受け止める受容ローラー20上の位置を変えることによって、受容部21内での溶融ガラスGの冷却時間を調整できる。従って、カレット製造機10では、例えばlogηが0.5〜6の範囲内の幅広い粘度の溶融ガラスGの成型に適用できる。特に、logηが0.5〜3と粘度が低い溶融ガラスGについても、圧接ローラー30との対向位置Pまで運ばれる間に粘性を上げ、或いは表層を固化させておくことによって、加圧時に受容部21から溶融ガラスGが流れ出して成型が不十分になることを防止できる。
このように溶融ガラスGの粘度が低い場合でもローラーの回転速度を落とさずに高スループットで成型が可能であるため、光学ガラスの原料となるカレットCの製造に適している。また、得られるカレットCの大きさと形状が略一定であるため、本発明方法で製造されたカレットCを調合することによる屈折率の調節も高い信頼性で確実に行うことができる。
次に、本発明の効果を確認した実験結果について説明する。図1と同様の構成のカレット製造機10を用い、溶融ガラスGからカレットCを連続製造した。ガラスの組成は株式会社オハラのハードセラムTS−10(登録商標)SXである。製造途中で図1に示すa〜gの箇所で溶融ガラスGまたはカレットCの温度を携帯形デジタル放射温度計(株式会社チノー製)により計測した。その結果、各計測箇所の温度は、a(1280℃)、b(790℃)、c(590℃)、d(450℃)、e(350℃)、f(250℃)およびg(<150℃)であった。この実験結果から、受容ローラー20に供給された溶融ガラスGは、受容ローラー20の受容部21内で急激に冷却されて成形に十分な粘性を持つ温度域まで低下しており(1280℃→790℃)、その状態で圧接ローラー30との間で加圧することにより、所望の形状のカレットCに成型できることが確認できた。
以上、本発明の実施の形態を例示の目的で詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に制約されることはない。当業者は本発明の思想及び範囲を逸脱することなく多くの改変を成し得、それらも本発明の範囲内に含まれる。例えば、上記実施の形態では、カレットCの製造を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、本発明はカレットCよりも、より製品に近い成型体、例えばゴブ、プリフォームなどの成型にも適用できる。
また、上記実施の形態のカレット製造機10では、回転型としての受容ローラー20と圧接ローラー30とを組み合わせて配置したが、受容ローラー20の受容部21で溶融ガラスGを冷却固化できる場合は、圧接ローラー30による加圧を行わなくてもよい。つまり、圧接ローラー30の配備を省略できる。
また、カレット製造機10では、回転型として断面円形の受容ローラー20を用いたが、回転型としてはローラーに限らず、例えば受容部が周面に設けられたキャタピラー様の形状等の任意の形状であってもよい。
また、受容ローラー20の周面20Sに複数列の受容部21を横断方向に並べて配設してもよく、これによりさらに生産効率を挙げることができる。
10…カレット製造機、20…受容ローラー、21…受容部、23…仕切り壁、25…流路、30…圧接ローラー、31…流路、40…供給装置、41…ノズル、43…溶融炉、50…第1の搬送装置、60…第2の搬送装置、70…カレット収容器、80,81…エアノズル、83,85…除熱ローラー、C…カレット、W…冷却水

Claims (16)

  1. 周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有する第1のローラーと、
    滑らかな周面を有し、前記第1のローラーと対をなす第2のローラーと、
    前記第1のローラーの凹部へ向けて溶融ガラスを供給する供給装置と、
    を備え、
    前記第1のローラーは、前記凹部を区画する複数の仕切り壁を備えており、
    前記仕切り壁は、頂部と、該頂部を間に挟み前記第1のローラーの半径方向に対してそれぞれ25°以上の角度で設けられている一対の壁面と、を有する先端部を備えているとともに、さらに、前記第1のローラーの半径方向に前記先端部よりも内側に位置し、前記凹部の底から立ち上がる基部を備え、前記先端部の一対の壁面は、前記第1のローラーの半径方向に対して前記基部の壁面よりも大きな角度で設けられており、
    前記第1および第2のローラーは、互いに逆方向に回転しながら、前記供給装置から供給されて前記凹部に流入した溶融ガラスを間に挟み込んで加圧し、ガラス成型体に成型するガラス成型体の製造装置。
  2. 前記供給装置は、前記第1のローラーの凹部へ向けて溶融ガラスを流下させて供給するノズルを備えている請求項に記載のガラス成型体の製造装置。
  3. 前記ノズルは、前記第1のローラーが前記第2のローラーに最も接近した位置を基準として第1のローラーの回転中心からその回転方向に−110°〜0°の角度の範囲内のいずれかの位置にある凹部に対して溶融ガラスを供給する請求項に記載のガラス成型体の製造装置。
  4. 前記ノズルから供給される溶融ガラスの粘度η(dPa・s)の対数logηが0.5〜3の範囲内である請求項またはに記載のガラス成型体の製造装置。
  5. 前記第1のローラーと前記第2のローラーとが離間している請求項からのいずれか1項に記載のガラス成型体の製造装置。
  6. 前記第1のローラーおよび/または前記第2のローラーを冷却するローラー冷却手段をさらに備えている請求項からのいずれか1項に記載のガラス成型体の製造装置。
  7. 前記供給装置から供給された前記溶融ガラスを冷却する溶融ガラス冷却手段をさらに備えている請求項からのいずれか1項に記載のガラス成型体の製造装置。
  8. 前記第1のローラーと前記第2のローラーとの間から送り出されたガラス成型体を冷却する成型体冷却手段をさらに備えている請求項からのいずれか1項に記載のガラス成型体の製造装置。
  9. 周面に溶融ガラスを受ける複数の凹部を有する第1のローラーの該凹部へ向けて供給装置から溶融ガラスを供給する工程と、
    前記凹部に供給された溶融ガラスを、冷却しながら前記第1のローラーの回転によって該第1のローラーと対をなす第2のローラーとの間まで移動させる工程と、
    前記第1および第2のローラーを、互いに逆方向に回転させながら、前記第1のローラーの凹部に保持された溶融ガラスを滑らかな周面を有する前記第2のローラーとの間で挟み込んで加圧し、ガラス成型体を成型する工程と、
    前記第1のローラーおよび第2のローラーの回転によってそれらの間から前記ガラス成型体を送り出して収集する工程と、を備え、
    前記第1のローラーは、前記凹部を区画する複数の仕切り壁を備えており、
    前記仕切り壁は、頂部と、該頂部を間に挟み前記第1のローラーの半径方向に対してそれぞれ25°以上の角度で設けられている一対の壁面と、を有する先端部を備えているとともに、さらに、前記第1のローラーの半径方向に前記先端部よりも内側に位置し、前記凹部の底から立ち上がる基部を備え、前記先端部の一対の壁面は、前記第1のローラーの半径方向に対して前記基部の壁面よりも大きな角度で設けられており、
    前記ガラス成型体を成型する工程では、前記仕切り壁により、前記ガラス成型体を数珠状に連結する連結部を形成するガラス成型体の製造方法。
  10. 溶融ガラスを供給する工程は、前記第1のローラーの凹部へ向けて前記供給装置のノズルから溶融ガラスを流下させる請求項に記載のガラス成型体の製造方法。
  11. 前記第1のローラー上の凹部が前記第2のローラーに最も近接した位置を基準として第1のローラーの回転中心からその回転方向に−110°〜0°の角度の範囲内のいずれかの位置に達した凹部に対して前記ノズルから溶融ガラスを供給する請求項10に記載のガラス成型体の製造方法。
  12. 前記ノズルから供給される溶融ガラスの粘度η(dPa・s)の対数logηが0.5〜3の範囲内である請求項10または11に記載のガラス成型体の製造方法。
  13. 前記第1のローラーと前記第2のローラーとを離間させた状態で行う請求項から12のいずれか1項に記載のガラス成型体の製造方法。
  14. 前記第1のローラーおよび/または前記第2のローラーを冷却しながら行う請求項から13のいずれか1項に記載のガラス成型体の製造方法。
  15. 前記供給装置から供給された前記溶融ガラスを冷却しながら行う請求項から14のいずれか1項に記載のガラス成型体の製造方法。
  16. 前記第1のローラーと前記第2のローラーとの間から送り出されたガラス成型体を冷却しながら行う請求項から15のいずれか1項に記載のガラス成型体の製造方法。
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