JP4788951B2 - 板ガラスの製造方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板ガラスの製造方法及びその装置に係り、特に、供給ノズルの下端に形成された排出口からその直下方に配設された成形ローラに溶融ガラスを供給して板状に成形する方法及びその装置の改良に関する。
従来より、各種用途に用いられる板ガラスを成形する場合、例えば板状の結晶化ガラスを成形する場合には、まず溶融状態の結晶性ガラス(結晶が析出するガラス)を、ロールアウト成形により板状に成形し、それを所定寸法に切断した後に、熱処理を施すことによって、内部に多数の結晶を析出する板ガラス製造方法が公知となっている。このようにして作製された板状の結晶化ガラスは、ディスプレイ用基板、電子部品焼成用セッター、電磁調理器用トッププレート、電子レンジ用棚板、防火戸用窓ガラス、ストーブ前面窓等に使用されている。
この種の製造方法における成形工程では、溶融ガラスを供給する供給ノズルの直下方に一対の成形ローラを配置した状態で、供給ノズルの下端に形成された排出口から溶融ガラスを流下させて成形ローラに供給し、この成形ローラで溶融ガラスを冷却しつつ圧延することにより板状のガラスに成形することが行われる。この場合、溶融ガラスは、上流端に配備された溶融槽から、途中に攪拌手段等が設けられた攪拌槽や流通管路を流れて、その下流側端部で供給ノズルに流入し、この供給ノズルの内部流通空間を流通した後、上記のように成形ローラに供給され且つ板状のガラスに成形される。そのため、供給ノズルを通る溶融ガラスの粘度は比較的低く(軟らかく)、通常は102〜103.8ポイズ程度になっている。
上記のような成形ローラに溶融ガラスを供給するための供給ノズルとして、下端にスリット状の排出口が形成され且つ下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる内部流通空間を備えたノズルを使用することが特許文献1に開示されている。また、先端の幅方向中央部分がその両端部よりも狭い形状を有するスリット状の排出口(オリフィス)から溶融ガラスを流出させて板状ガラスを成形する方法が特許文献2に開示されている。更に、下端にスリット状の排出口(スロットノズル)が形成され且つ下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる内部流通空間を備えたノズルから溶融ガラスを引き出して板ガラスを製造する装置が特許文献3に開示されている。
特開平6−87615号公報 特開2002−211934号公報 特開2005−231992号公報
ところで、近年においては、上記列挙したものを代表例として板ガラス(板状の結晶化ガラス)の大板化が推進されている。例えば、防火戸用窓ガラスは、建築物の防火区画の開放感を高めたり、採光性をより向上させるために、大板化(例えば幅方向寸法が1500mm以上或いは2000mm以上の大板化)が要求されている。
しかしながら、上記の特許文献1に開示されているような供給ノズルは、このような板ガラスの大板化を考慮して作製されたものではなく、また仮に、この種の要請に応じるために、単に供給ノズルの排出口の幅方向寸法を従来よりも長くするのみでは、以下に示すような問題が生じる。
すなわち、供給ノズルの排出口の幅方向寸法が長くなると、幅方向の中央部については致命的な支障を生じることなく溶融ガラスを成形ローラに供給できるが、幅方向の両端部については、溶融ガラスの流量が不十分となり、溶融ガラスが供給ノズル内で冷却され易い状態となる。そして、この温度低下に起因して、溶融ガラスの流れが停滞するという事態を招くばかりでなく、この停滞が原因となって、溶融ガラスに失透が発生し、この失透部分が異質ガラスとなって板ガラスに出現する。特に、結晶性ガラスは、失透傾向が大きいため、成形時における僅かな温度低下によっても失透が発生する。溶融ガラス中に失透が発生すると、板ガラスの品位低下を招くのみならず、生産性の低下の要因ともなるが、現状においては、このような失透発生の問題に対して、有効な対策は見い出されていない。
また、上記の特許文献2に開示された板ガラスの成形方法は、排出口(オリフィス)の形状が、幅方向中央が最も狭く両端側に移行するに連れて一定の比率(比較的大きな比率)で徐々に広くなっている。このように、オリフィスが幅方向中央から即座に比較的大きな比率で両端側に向かって広くなる形状であると、オリフィスを幅方向に細長い形状とすることができず、全体として溶融ガラスの流下速度が大きくなる。そのため、溶融ガラスの流れを均一にするためのオリフィスの形状設計が極めて困難になるばかりでなく、長期使用によってオリフィスの形状やオリフィスに溶融ガラスを供給するためのフィーダーの形状が僅かでも変化すると、オリフィスから流出する溶融ガラスの流量が変動し易くなるという問題が生じる。しかも、このようにオリフィスを幅方向に細長い形状とすることができないと、大型の板ガラスを成形することが著しく困難になるのは当然の事であり、また大型の板ガラスを成形すべく大量の溶融ガラスを流下させるには、内部流通空間を全体的に広くせざるを得ず、上記の問題が一層深刻となる。
一方、上記の特許文献3に開示された板ガラスの製造装置は、成形ローラを使用するものではなく、ノズル本体の下部の幅方向全体が扁平部(スロットノズル)とされ、ガラスの定量的流れがスロットノズルの全ての場所で同じになるようにして板ガラスを成形するものである。そのため、ノズルの幅方向の両端部における溶融ガラスの流下抵抗が大きくなり、溶融ガラスの流速が低下するために温度低下が生じ易くなることから、結果的には失透が発生し易くなる。しかも、このノズルから排出された溶融ガラスは、幅方向に均等な量となっているため、これを仮に成形ローラで圧延しても幅方向に大きく広げることは極めて困難或いは実質的に不可能と言える。そして、以上のような問題は、大型の板ガラスを成形する場合に、特に顕著となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、板ガラスの成形工程で用いられる供給ノズルの排出口から溶融ガラスが適正に流出するようにして、失透の発生確率を低減させ、成形ローラを使用してなる成形手法を採用した上で板ガラスの大板化に的確に対処可能とすることを技術的課題とする。
上記技術的課題を解決するためになされた本発明に係る第1の方法は、供給ノズルの下端に形成された排出口からその直下方に配設された成形ローラに溶融ガラスを供給する供給工程と、前記溶融ガラスを成形ローラにより板状に成形する成形工程とを有する板ガラスの製造方法において、前記溶融ガラスは、結晶性ガラスであり、前記供給工程で用いられる供給ノズルは、通電加熱されており、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部が、その下部に、前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量であることに特徴づけられる。
このような方法によれば、供給ノズルの内部流通空間を通過して排出口から流出する溶融ガラスの流量は、幅方向中央部よりも両端部の方が多量であることから、排出口の幅方向寸法が長くても、内部流通空間を通過して排出口の両端部に至る溶融ガラスの流れに停滞が生じ難くなると共に、温度低下も生じ難くなる。これにより、溶融ガラスに失透が発生し難くなることから、失透した溶融ガラスが異質ガラスとなって板ガラスに出現する確率が激減し、例えば幅方向寸法が1500mm以上或いは2000mm以上に大板化された板ガラスの品位向上、ひいては生産性の向上が図られる。しかも、成形ローラに対しては、供給ノズルの排出口の幅方向中央部よりも両端部からの方が多量の溶融ガラスが供給されるが、成形ローラが溶融ガラスを幅方向に延ばすべく圧延する場合には、このようにすることが有利である。すなわち、成形ローラが、溶融ガラスを板状に成形すべく幅方向に延ばす場合には、溶融ガラスは、その全量が幅方向中央から両側部向かう方向に移動することになるが、その場合に、幅方向中央部に存する溶融ガラスを多量に幅方向両側部に向う方向に移動させるよりも、幅方向両端部に存する溶融ガラスを多量に幅方向両側部に向う方向に移動させる方が、溶融ガラスの全量についての移動量が少なくなる。そのため、溶融ガラスの幅方向に対する移動が円滑に行われて、冷却作用も幅方向全てに亘って均一化される傾向となることから、成形ローラにより溶融ガラスを幅方向に良好に延ばして、良質の板状ガラスに効率良く成形することが可能になると推認できる。尚、このような事項を勘案すれば、供給ノズルの内部流通空間における幅方向両端部の溶融ガラスの流速を、幅方向中央部に比して速くすることによっても、同様の利点が得られると推認できる。更に、この方法においては、溶融ガラスの温度分布を均一化して失透が発生するという事態をより確実に回避する観点から、供給ノズルは通電加熱される。また、大型で高品位の板状結晶化ガラスを得るという要請に応じる観点から、溶融ガラスは結晶性ガラスとされる。
また、上記技術的課題を解決するためになされた本発明に係る第2の方法は、供給ノズルの下端に形成された排出口からその直下方に配設された成形ローラに溶融ガラスを供給する供給工程と、前記溶融ガラスを成形ローラにより板状に成形する成形工程とを有する板ガラスの製造方法において、前記溶融ガラスは、結晶性ガラスであり、前記供給工程で用いられる供給ノズルは、通電加熱されており、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部が、その幅方向両端部を除く下部に、前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ該扁平部の上下方向寸法が、幅方向中央側よりも両端側の方が短く、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量であることに特徴づけられる。
このような方法によれば、溶融ガラスが本体部の下部に存する扁平部を流下する際には、その厚み方向寸法が短いことに起因して流下抵抗が生じることになるが、扁平部の上下方向寸法は、幅方向中央側よりも両端側の方が短いため、その両端側における溶融ガラスの流下抵抗が相対的に小さくなる。しかも、本体部の下部における幅方向両端部には、扁平部が存在しないため、この幅方向両端部における溶融ガラスの流下抵抗はより一層小さくなる。これにより、供給ノズルの内部流通空間における幅方向の両端部で溶融ガラスの停滞が生じ難くなり、失透の発生確率が激減する。この結果、成形ローラにより成形されて得られる板ガラスが大板であっても、その品位の低下や生産性の低下を可及的に抑制することが可能となる。この場合、扁平部の上下方向寸法は、幅方向中央部から両端側に移行するに連れて徐々に短くなっていることが好ましい。更に、この方法においても、供給ノズルは通電加熱され、且つ、溶融ガラスは結晶性ガラスとされると共に、供給ノズルの内部流通空間を通過して排出口から流出する溶融ガラスの流量は、幅方向中央部よりも両端部の方が多量とされることから、これらに関しては、上述の第1の方法と同一の作用効果が得られる。
また、供給ノズルの内部空間を通過して排出口から流出する溶融ガラスの流量は、幅方向中央部から両端部に移行するに連れて増加することが好ましい。このようにすれば、成形ローラにより溶融ガラスを幅方向に均等に延ばし易くなる。このようにするための一手段として、扁平部の厚み方向寸法が、幅方向中央部から両端部に移行するに連れて増加するようにしてもよい。
加えて、扁平部の上下方向寸法が、幅方向中央部で長いと、長期間の使用によって形状変化を起こし、内部流通空間が閉塞する可能性があるため、扁平部の幅方向中央部に膨出部、つまり幅方向中央部の両側における扁平部よりも厚み方向寸法が長い部分(膨出部)を形成することが好ましい。このような膨出部を形成すると、扁平部の幅方向中央付近の内部流通空間が広がるため、長期間の使用によって扁平部の幅方向中央付近が形状変化を来たしても、その内部流通空間が閉塞し難くなる。このような事項を勘案すれば、この膨出部は、扁平部の幅方向中央部における上下方向の全長に亘って形成されていることが好ましい。
更に、上記技術的課題を解決するためになされた本発明に係る第3の方法は、供給ノズルの下端に形成された排出口からその直下方に配設された成形ローラに溶融ガラスを供給する供給工程と、前記溶融ガラスを成形ローラにより板状に成形する成形工程とを有する板ガラスの製造方法において、前記溶融ガラスは、結晶性ガラスであり、前記供給工程で用いられる供給ノズルは、通電加熱されており、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部が、その幅方向両端部を除く下部に、前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ前記排出口が、幅方向に一直線上に沿って延びるスリット状直線部の少なくとも両端に、該スリット状直線部よりも厚み方向寸法が長い膨らみ部を有し、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量であることに特徴づけられる。
このような方法によれば、供給ノズルの排出口が、幅方向に一直線上に沿って延びるスリット状直線部だけでなく、スリット状直線部の両端に、その直線部よりも厚み方向寸法が長い膨らみ部を有しているため、供給ノズルの内部流通空間における幅方向の両端部を流れる溶融ガラスは、排出口の膨らみ部を通じて円滑または迅速に排出される。したがって、その内部流通空間の幅方向両端部で溶融ガラスの停滞が生じ難くなり、失透の発生確率が激減するため、成形ローラにより成形されて得られる板ガラスが大板であっても、その品位の低下や生産性の低下を可及的に抑制することが可能となる。この場合、膨らみ部の形状は、溶融ガラスの排出をよりスムーズに行うべく、円形またはこれに準じる湾曲形のように、屈曲部を有さず且つ丸みを帯びていることが好ましい。更に、この方法においても、供給ノズルは通電加熱され、且つ、溶融ガラスは結晶性ガラスとされると共に、供給ノズルの内部流通空間を通過して排出口から流出する溶融ガラスの流量は、幅方向中央部よりも両端部の方が多量とされることから、これらに関しては、上述の第1の方法と同一の作用効果が得られる。
以上の第1〜第3の方法において、前記供給ノズルの内部流通空間における本体部は、該供給ノズルの流入部から前記扁平部の上部全域及びこれに連なる幅方向両端部全域に通じ且つ該扁平部よりも厚み方向寸法が長い拡大部を有していることが好ましい。
このようにすれば、供給ノズルの内部流通空間における流入部から本体部に流入した溶融ガラスは、拡大部に適切に充満された後に、拡大部から扁平部の上部全域を通じて流下し、扁平部の全領域に迅速に行き渡る。したがって、扁平部に対しては、幅方向全域に亘って不当な過不足を生じることなく溶融ガラスを送給できることになり、特に大型の板ガラスを成形すべく扁平部の幅方向寸法が長い場合に、その効果を顕著に得ることができる。すなわち、仮に、流入部から本体部の扁平部に直接的に溶融ガラスを送給しようとしたならば、扁平部の厚み方向寸法が短いことに起因して、扁平部の幅方向全域に溶融ガラスが適切に行き渡らなくなるが、上記のように拡大部を設けておけば、このような不具合を有効に回避することができる。しかも、拡大部は、扁平部の幅方向両端部全域に通じていることから、本体部の幅方向両端部は、拡大部のみを通じて排出口に至っていることになり、したがって供給ノズルの幅方向の両端部を流れる溶融ガラスは、拡大部の流れが主流となって、拡大部から排出口に直接流れていくことになるため、溶融ガラスの流れが的確に円滑化される。
この場合、拡大部の流路面積は、幅方向中央側よりも両端側の方が小さいことが好ましい。
このようにすれば、供給ノズルの内部流通空間の幅方向両端部における溶融ガラスの流速の低下を抑えることができ、失透の発生をより確実に防止し易くなる。
また、以上の第1〜第3の方法において、前記排出口の幅方向寸法が1000mm以上であり、該排出口から排出された溶融ガラスは、幅方向寸法が前記排出口の1.2倍以上で且つ2000mm以上の板状ガラスに前記成形ローラで圧延されることが好ましい。
このようにすれば、幅方向寸法が2000mm以上の板状ガラスを、無理なく成形できることになり、既に述べた利点を活用しつつ、大型で高品位の板ガラスの作製が実現する。尚、前記排出口の幅方向寸法の上限値は、1500mm、更には2000mmとすることができ、また前記板状ガラスの幅方向寸法は、前記排出口の1.5倍程度に成形ローラで圧延することもできる。
この場合、結晶性ガラスは、質量百分率で、Li2O 1〜7%、Al23 10〜30%、SiO2 50〜75%、MgO 0〜8%、ZnO 0〜10%、BaO 0〜8%、Na2O 0〜7%、K2O 0〜7%、TiO2+ZrO2 1〜10%、P25 0〜10%、清澄剤 0.1〜3%の組成を含有することが好ましく、特に質量百分率で、Li2O 3〜5%、Al23 17〜27%、SiO2 60〜75%、MgO 0〜2%、ZnO 0〜2%、BaO 0〜5%、Na2O 0〜3%、K2O 0〜3%、TiO2+ZrO2 2〜8%、P25 0〜4%、清澄剤 0.5〜3%の組成を含有することがより好ましい。このような結晶性ガラスを所定の条件(例えば650〜800℃で1〜4時間、更に850〜1050℃で0.5〜2時間)で熱処理すると、β―石英固溶体結晶及びβ―スポジュメン結晶のいずれか一方を内部に析出した低膨張結晶化ガラスを作製することができる。具体的には、30〜750℃における平均熱膨張係数が−10〜+10×10-7/℃の低膨張結晶化ガラスを作製することができ、このような低膨張結晶化ガラスは、非常に優れた耐熱衝撃性を有するため、特にプラズマディスプレイ等の電子部品を載置して熱処理するための電子部品焼成用セッター、電磁調理器用トッププレート、電子レンジ用棚板、防火戸用窓ガラス、ストーブ前面窓板等として好適である。尚、前記結晶性ガラスの清澄剤としては、Sb23、As23、SnO2等を使用できるが、As23は、環境負荷物質であるため、その使用量は極力少なくするべきである。具体的には、As23は、0.5%以下、好ましくは0.2%以下、より好ましくは実質的に含有しないことが好ましい。また、前記結晶性ガラスには、必要に応じて他の成分を添加することができ、具体的には、Fe23、V25、MnO2、NiO、CoO等の着色剤を合量で2%まで添加することが可能である。また、ガラスの失透を抑え、成形ローラによって寸法精度の高い板ガラスを成形するためには、供給ノズル内における溶融ガラスの粘度を102〜103.8ポイズ、更には102.5〜103.5ポイズとなるように調整することが好ましい。
更に、板ガラスの大板化に応じるべく排出口を幅方向に長くした上で供給ノズルのコンパクト化を図る観点から、前記本体部の上面傾斜部の水平線に対する傾斜角度は、45°以下であることが好ましく、また同じく排出口を幅方向に長くした上で供給ノズルのコンパクト化を図る観点から、前記本体部の幅方向に対する最大寸法は、上下方向に対する最大寸法の3倍以上(更には5倍以上)であることが好ましい。
一方、上記技術的課題を解決するためになされた本発明に係る第1の装置は、溶融状態の結晶性ガラスを排出する排出口が下端に形成された供給ノズルと、該供給ノズルの直下方に配設され且つ該供給ノズルから供給された溶融ガラスを板状に成形する成形ローラとを有する板ガラスの製造装置において、前記供給ノズルは、通電加熱でき、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部の下部が前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量になるように構成されていることに特徴づけられる。
この装置は、特徴となる構成要素が、上記の第1の方法と同一であり、したがって、この装置についての作用効果等に関する事項は、上記の第1の方法について既に述べた事項と同一であるため、ここでは便宜上、その説明を省略する。
また、上記技術的課題を解決するためになされた本発明に係る第2の装置は、溶融状態の結晶性ガラスを排出する排出口が下端に形成された供給ノズルと、該供給ノズルの直下方に配設され且つ該供給ノズルから供給された溶融ガラスを板状に成形する成形ローラとを有する板ガラスの製造装置において、前記供給ノズルは、通電加熱でき、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部の幅方向両端部を除く下部が前記排出口に通じる扁平部とされ、且つ該扁平部の上下方向寸法が、幅方向中央側よりも両端側の方が短く、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量になるように構成されていることに特徴づけられる。
この装置は、特徴となる構成要素が、上記の第2の方法と同一であり、したがって、この装置についての作用効果等に関する事項は、上記の第2の方法について既に述べた事項と同一であるため、ここでは便宜上、その説明を省略する。
更に、上記技術的課題を解決するためになされた本発明に係る第3の装置は、溶融状態の結晶性ガラスを排出する排出口が下端に形成された供給ノズルと、該供給ノズルの直下方に配設され且つ該供給ノズルから供給された溶融ガラスを板状に成形する成形ローラとを有する板ガラスの製造装置において、前記供給ノズルは、通電加熱でき、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部の幅方向両端部を除く下部が前記排出口に通じる扁平部とされ、且つ前記排出口が、幅方向に一直線上に延びるスリット状直線部の少なくとも両端に、該スリット状直線部よりも厚み方向寸法の長い膨らみ部を有し、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量になるように構成されていることに特徴づけられる。
この装置は、特徴となる構成要素が、上記の第3の方法と同一であり、したがって、この装置についての作用効果等に関する事項は、上記の第3の方法について既に述べた事項と同一であるため、ここでは便宜上、その説明を省略する。
以上のように本発明によれば、供給ノズルの排出口から排出される溶融ガラスの流量を幅方向位置との関連において適切とし且つ供給ノズルに通電加熱を行うと共に溶融ガラスを結晶性ガラスとしたから、供給ノズルの内部流通空間における幅方向の両端部で溶融ガラスの停滞が生じ難くなる。この結果、失透の発生確率が激減するため、成形ローラにより成形されて得られる板ガラスが大板であっても、その品位の低下や生産性の低下を可及的に抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る板ガラスの製造装置の全体構成を示す概略側面図である。同図に示すように、板ガラスの製造装置1は、上流端に配備された溶融槽2と、この溶融槽2の下流側に連通して配置され且つ溶融ガラスを攪拌する攪拌手段3が内部に挿通された攪拌槽4と、この攪拌槽4から供給ノズル5の流入口6に通じる供給流路7と、供給ノズル5の排出口8の直下方に所定距離を隔てて配備された成形ローラ9とを有する。この場合、成形ローラ9は、溶融ガラスを挟持して圧延すると同時に冷却作用をも行う一対のローラ9aで構成されている。尚、上記の供給流路7は、この実施形態では、耐火物(または保温材)で覆われた白金製パイプからなるものである。
図2(a)〜(d)は、この製造装置1で使用される供給ノズル5の詳細を示すものであるが、この供給ノズル5は、厚みが1mm程度の白金からなる薄板で内部流通空間が覆われているため、これらの各図に示す形状は、内部流通空間の形状と同一である。したがって、以下に説明する供給ノズル5の各部は、内部流通空間の各部をも意味するものである。尚、この供給ノズル5の内部流通空間を覆う白金からなる薄板の周囲はさらに耐火物(または保温材)で覆われている(図示略)。
図2(a)、(b)に示すように、供給ノズル5(その内部流通空間)は、主たる構成要素として、縦方向(略垂直方向)に沿うように形成され且つ下方に移行するに連れて幅方向(同図のa−a方向)寸法が徐々に長くなる本体部10と、この本体部10の幅方向中央部の上端に連通され且つ横方向(略水平方向)に沿うように形成された流入部11とを有し、この流入部11の基端に、上記の供給流路7に通じる流入口6が形成されている。
本体部10は、その上部から幅方向両端部10aに亘る部位が、厚み方向(図2(b)のb−b方向)寸法の長い拡大部12とされると共に、その幅方向両端部10aを除く下部が、厚み方向寸法の短い扁平部13とされ、且つ扁平部13の下端に排出口8が形成されている。尚、図2(b)、(c)はそれぞれ、図2(a)のA−A断面図、及びB−B断面図である。この場合、扁平部13は、図2(a)に示すように、その上下方向寸法が、幅方向中央部から両端側に移行するに連れて徐々に短くなっている。また、拡大部12は、図2(a)、(b)、(c)に示すように、幅方向中央部から両端部10aに移行するに連れて徐々に流路面積が小さくなっている。更に、排出口8は、図2(d)に示すように、幅方向に一直線上に沿って延びるスリット状直線部8aと、このスリット状直線部8aの幅方向両端に連通して形成され且つスリット状直線部8aよりも厚み方向寸法が長い膨らみ部8bとから構成されている。
この場合、スリット状直線部8aの厚み方向寸法と、扁平部13の全域における厚み方向寸法とは略同一(10〜20mm程度)とされているが、厳密には、スリット状直線部8a及び扁平部13の幅方向中央部が両端側部分よりも僅かな寸法(2〜6mm程度)だけ厚み方向寸法が長くなっている。また、膨らみ部8bは、屈曲部を有することなく滑らかにスリット状直線部8aに連なる円弧状の湾曲形状を呈している。詳述すると、排出口8の幅方向全長は1000〜2000mm程度であり、膨らみ部8bの幅方向寸法L1は20〜100mm程度であって、膨らみ部8bの幅方向外側の円弧部分の半径Rは10〜20mm程度に設定されている。尚、膨らみ部8bの一部または全部(少なくとも幅方向外側の端の一部)は、扁平部13を介在させることなく拡大部12に直接的に連通している。
そして、この供給ノズル5(その内部流通空間)は、図3に示すように、排出口8から成形ローラ9に供給される溶融ガラスYの流量が、幅方向中央部よりも両端部10aの方が多量となる構造とされている。更に、上記の排出口8から成形ローラ9に供給された溶融ガラスYは、成形ローラ9で圧延されることにより、幅方向寸法が排出口8の1.2〜1.8倍程度であって2000mm以上の板状ガラスGとなって下降する。この実施形態では、溶融ガラスYは、結晶性ガラス(結晶が析出するガラス)であって、この溶融ガラスYは、成形ローラ9を構成する一対のローラ9a間の上方に溜まった状態を維持しつつ圧延されるようになっている。
更に、この供給ノズル5は、本体部10の幅方向における最大寸法(または排出口8の幅方向寸法)が、供給ノズル5の流入口6における幅方向寸法の3倍以上、より好ましくは4倍以上である。また、この供給ノズル5は、本体部10の幅方向における最大寸法(または排出口8の幅方向寸法)が、本体部10の上下方向における最大寸法の3倍以上、好ましくは4倍以上である。更に、この本体部10の上面傾斜部15(図2(a)参照)、すなわち本体部10の上面のうち、流入部11との連通部14の上面から両側に下降傾斜する上面傾斜部15は、水平線とのなす傾斜角度が45°以下、好ましくは30°以下とされている。そして、この供給ノズル5は、白金に通電して溶融ガラスを直接加熱できるように構成されている。
このような構成を備えた板ガラスの製造装置1によれば、溶融槽2及び攪拌槽4から供給流路7を流れて供給ノズル5の流入口6に至った溶融ガラスは、流入部11を通過して本体部10に流入する。そして、この溶融ガラスは、供給工程において、まず本体部10の拡大部12の上部に充満された後、扁平部13及びその両外方の両端部を流下するが、扁平部13においては、幅方向中央部から両端側に移行するに連れて流下抵抗が小さくなっており、且つ本体部10の幅方向両端部10aには扁平部が存在せずに拡大部12が存在していることから、幅方向両端部10aを流下する溶融ガラスに不当な停滞が生じることはない。更に、溶融ガラスが供給ノズル5の下端に達して排出口8から排出される際には、幅方向両端部10aを除く部位については排出口8のスリット状直線部8aを通じて溶融ガラスが排出されるのに対して、幅方向両端部10aについては排出口8の膨らみ部8bを通じて円滑または迅速に溶融ガラスが排出されるため、排出口8の幅方向両端部から溶融ガラスが適切に排出されないことによる溶融ガラスの不当な停滞が生じなくなる。しかも、排出口8から排出される溶融ガラスの流量は、図4に示すように、幅方向中央部の領域Yよりも両端部10aの領域Xの方が多量であるため、詳述すると、幅方向両端部10aの領域Xが最も流量が多く、その直ぐ中央寄りの位置で急激に少なくなり、その位置から中央部の領域Yに移行するに連れて僅かずつ徐々に少なくなるため、これによっても幅方向両端部10aを流れる溶融ガラスに不当な停滞が生じ難くなる。
このようにして供給工程が実行されることにより、供給ノズル5の幅方向両端部10aを流れる溶融ガラス及び幅方向両端部10aから排出される溶融ガラスYに失透が生じなくなる。この後の成形工程では、その溶融ガラスの供給を受けた成形ローラ9により、幅方向寸法が2000mm以上の高品位の板状ガラスGが成形される。そして、この板状ガラスGは、所定寸法に切断された後、熱処理が施されることにより、内部に多数の結晶が析出されてなる板状の結晶化ガラスが得られる。このようにして作製された板状の結晶化ガラスは、ディスプレイ用基板、電子部品焼成用セッター、電磁調理器用トッププレート、電子レンジ用棚板、防火戸用窓ガラス、ストーブ前面窓等に使用することができ、近年におけるこれらの板ガラスの大板化に的確に対処可能となる。
図5は、供給ノズル5の変形例を示すものであり、この供給ノズル5の排出口8は、スリット状直線部8aの幅方向中央部に、該スリット状直線部8aよりも厚み方向寸法が長い膨出部8cを有している。この膨出部8cの幅方向寸法は、排出口8の幅方向全長の1/2以下、好ましくは1/3以下とされている。そして、扁平部13もこれに倣って、幅方向中央部に膨出部13cが形成されている。このような構成であると、排出口8の幅方向全域から排出される溶融ガラスの流量は、図6に示すように、両端部の領域Xが最も多く、次いで中央部の領域Yが多く、中央部と両端部との相互間領域Zが最も少なくなる。但し、領域Yと相互間領域Zとの流量差は、領域Xと相互間領域Zとの流量差に比して僅かである。そして、上記のような膨出部8c、13cが形成されていると、扁平部13の幅方向中央付近の内部流通空間が広くなるため、長期間の使用によって扁平部13の幅方向中央付近が形状変化を来たしても、内部流通空間が閉塞せず、溶融ガラスが停滞することがないため、幅方向中央部においてまでも失透の発生を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る板ガラスの製造装置の全体構成を示す概略側面図である。前記製造装置の構成要素である供給ノズル 図2(a)は、前記製造装置の構成要素である供給ノズルの正面図、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図、図2(c)は、図2(a)のB−B線断面図、図2(d)は、前記供給ノズルの底面図である。 前記供給ノズルから流出した溶融ガラスを成形ローラで板状に成形している状態を示す正面図である。 前記供給ノズルの排出口全域から流出する溶融ガラスの流量特性を示すグラフである。 前記供給ノズルの変形例を示す底面図である。 前記変形例に係る供給ノズルの排出口全域から流出する溶融ガラスの流量特性を示すグラフである。
符号の説明
1 板ガラスの製造装置
5 供給ノズル
6 供給ノズルの流入口
8 供給ノズルの排出口
8a スリット状直線部
8b 膨らみ部
9 成形ローラ
10 本体部
11 流入部
12 拡大部
13 扁平部
14 連通部
15 上面傾斜部
Y 溶融ガラス
G 板状ガラス

Claims (12)

  1. 供給ノズルの下端に形成された排出口からその直下方に配設された成形ローラに溶融ガラスを供給する供給工程と、前記溶融ガラスを成形ローラにより板状に成形する成形工程とを有する板ガラスの製造方法において、
    前記溶融ガラスは、結晶性ガラスであり、前記供給工程で用いられる供給ノズルは、通電加熱されており、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部が、その下部に、前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量であることを特徴とする板ガラスの製造方法。
  2. 供給ノズルの下端に形成された排出口からその直下方に配設された成形ローラに溶融ガラスを供給する供給工程と、前記溶融ガラスを成形ローラにより板状に成形する成形工程とを有する板ガラスの製造方法において、
    前記溶融ガラスは、結晶性ガラスであり、前記供給工程で用いられる供給ノズルは、通電加熱されており、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部が、その幅方向両端部を除く下部に、前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ該扁平部の上下方向寸法が、幅方向中央側よりも両端側の方が短く、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量であることを特徴とする板ガラスの製造方法。
  3. 供給ノズルの下端に形成された排出口からその直下方に配設された成形ローラに溶融ガラスを供給する供給工程と、前記溶融ガラスを成形ローラにより板状に成形する成形工程とを有する板ガラスの製造方法において、
    前記溶融ガラスは、結晶性ガラスであり、前記供給工程で用いられる供給ノズルは、通電加熱されており、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部が、その幅方向両端部を除く下部に、前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ前記排出口が、幅方向に一直線上に沿って延びるスリット状直線部の少なくとも両端に、該スリット状直線部よりも厚み方向寸法が長い膨らみ部を有し、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量であることを特徴とする板ガラスの製造方法。
  4. 前記供給ノズルの内部流通空間における本体部は、該供給ノズルの流入部から前記扁平部の上部全域及びこれに連なる幅方向両端部全域に通じ且つ該扁平部よりも厚み方向寸法が長い拡大部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の板ガラスの製造方法。
  5. 前記拡大部の流路面積が、幅方向中央側よりも両端側の方が小さいことを特徴とする請求項4に記載の板ガラスの製造方法。
  6. 前記排出口の幅方向寸法が1000mm以上であり、該排出口から排出された溶融ガラスは、幅方向寸法が前記排出口の1.2倍以上で且つ2000mm以上の板状ガラスに前記成形ローラで圧延されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の板ガラスの製造方法。
  7. 前記結晶性ガラスは、質量百分率で、Li2O 1〜7%、Al23 10〜30%、SiO2 50〜75%、MgO 0〜8%、ZnO 0〜10%、BaO 0〜8%、Na2O 0〜7%、K2O 0〜7%、TiO2+ZrO2 1〜10%、P25 0〜10%、清澄剤 0.1〜3%の組成を含有することを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の板ガラスの製造方法。
  8. 前記本体部の上面傾斜部の水平線に対する傾斜角度は、45°以下であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の板ガラスの製造方法。
  9. 前記本体部の幅方向に対する最大寸法は、上下方向に対する最大寸法の3倍以上であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の板ガラスの製造方法。
  10. 溶融状態の結晶性ガラスを排出する排出口が下端に形成された供給ノズルと、該供給ノズルの直下方に配設され且つ該供給ノズルから供給された溶融ガラスを板状に成形する成形ローラとを有する板ガラスの製造装置において、
    前記供給ノズルは、通電加熱でき、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部の下部が前記排出口に通じる扁平部を備えてなり、且つ前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量になるように構成されていることを特徴とする板ガラスの製造装置。
  11. 溶融状態の結晶性ガラスを排出する排出口が下端に形成された供給ノズルと、該供給ノズルの直下方に配設され且つ該供給ノズルから供給された溶融ガラスを板状に成形する成形ローラとを有する板ガラスの製造装置において、
    前記供給ノズルは、通電加熱でき、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部の幅方向両端部を除く下部が前記排出口に通じる扁平部とされ、且つ該扁平部の上下方向寸法が、幅方向中央側よりも両端側の方が短く、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量になるように構成されていることを特徴とする板ガラスの製造装置。
  12. 溶融状態の結晶性ガラスを排出する排出口が下端に形成された供給ノズルと、該供給ノズルの直下方に配設され且つ該供給ノズルから供給された溶融ガラスを板状に成形する成形ローラとを有する板ガラスの製造装置において、
    前記供給ノズルは、通電加熱でき、その内部流通空間は、下方に移行するに連れて幅方向寸法が徐々に長くなる本体部を有すると共に、該本体部の幅方向両端部を除く下部が前記排出口に通じる扁平部とされ、且つ前記排出口が、幅方向に一直線上に延びるスリット状直線部の少なくとも両端に、該スリット状直線部よりも厚み方向寸法の長い膨らみ部を有し、前記排出口から排出される溶融ガラスの流量が、幅方向中央部よりも両端部の方が多量になるように構成されていることを特徴とする板ガラスの製造装置。
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