JP5578638B2 - 遊技機試験装置、この装置の設定方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
この試験は、例えば、ある遊技機を使用した場合における始動口入賞個数、始動口特別図柄回数、大当たり回数、大当たり回数といった様々な種類の試験データの入手を目的とするものである。
遊技機に設けられる複数の出力端子は、遊技機毎に形状や数、配置等が様々に異なっている。遊技機の各出力端子からは、各々決まった種類の試験データが出力される。遊技機試験装置に用意される入力端子には、決まった種類の試験データが入力される。そのために、同じ種類の試験データが、出力される出力端子と入力される入力端子とを接続しなければならない。
そのために遊技機を識別後、当該遊技機から出力される試験データの種類が入力可能データにより判別すると、判別した種類の試験データが入力可能なように、入力端子を設定できる。
このように入力端子にどの種類の試験データでも入力できるようになっているので、遊技機の出力端子と遊技機試験装置の入力端子との接続時に、従来のようにどの出力端子とどの入力端子を接続しなければならないかを考慮する必要がない。そのために、接続が簡略化されて、接続の間違いを減らし、試験の準備が迅速に行えるようになる。
図1は、パチンコ遊技機1に本発明の遊技機試験装置2を接続した場合の概略的な構成図である。
遊技機1は、必ずしもそうである必要はないが、一般店舗で使用されている市販のパチンコ遊技機である。その概略的な構成について説明する。
遊技機1では、スタートチャッカ10Sに玉が入る度に抽選が行われるようになっているが、抽選が行われているときにスタートチャッカ10Sに玉が更に入ると、現在行われている抽選が終了した後に抽選が行われる権利が所定の制限回数まで保留されるようになっている。この実施形態では、かかる制限回数は、必ずしもこの限りではないが4回とされている。スタートチャッカ10Sに玉が入った場合に抽選を行う機構、抽選を行う権利を保留するための機構はいずれも、一般的な遊技機1で普通に用いられているものであるため、その説明を省略する。
なお、遊技機1の背後には、スタートチャッカ10Sに玉が入った場合に、スタートチャッカ10Sに玉が入ったことを示す信号であるチャッカ信号を出力するための出力端子が備えられているが、その図示は省略する。
上皿12は、凹部121を有している。凹部121は、図面の右側に向かって細くなるようなテーパーを有しており、図1における左から右方向にかけて下り傾斜を有するようにされている。また、凹部121の右端近辺の幅は、玉の直径と略同じ幅となるようになっている。
凹部121の左端には、凹部121に臨むようにして賞球排出口122が設けられている。賞球排出口122は、遊技の結果生じた賞球を上皿12に導く開口である。賞球は遊技機1の内部から、賞球排出口122を介して上皿12に排出される。上皿12の凹部121の図1における右端には、孔123が設けられている。この孔123は、案内路124に連通している。案内路124は、略玉一つ分の直径を有する、この実施形態では鉛直方向に伸びる縦孔である。
このような上皿12の構成により、賞球排出口122を介して上皿12の凹部121に排出された玉は、凹部121の傾斜により、凹部121の内部を図1における左側から右側に転がっていき、凹部121の右端近辺の細くなった部分で一列に整列し、孔123から案内路124の中に順に落ち込んでいく。
案内路124は、その下端で、遊技機1に内蔵されている発射機構14と接続されている。発射機構14は遊技盤10に玉を発射する装置である。発射機構14は、案内路124から導かれた玉を、それが駆動状態にあるときには一発ずつ遊技盤10に発射する。なお、遊技機1の発射機構14は一般的に、1分間に100発の玉を発射できるようになっている。発射機構14は、遊技機1正面の右下部分に設けられているハンドル15の操作により、案内路124を経て発射機構14に導かれた玉の発射を行うオン状態と、玉の発射を行わないオフ状態を切換えられるようになっている。
ハンドル15は、それを図1のRの方向に基準位置(初期位置)から所定の角度以上回転させ、且つ上述の電極15Aをアースさせたときに、発射機構14を玉の発射を行うオン状態とするように構成されている。ハンドル15を図1のRの方向に基準位置から所定の角度以上回転させる、ハンドル15の電極15Aをアースさせる、という2つの条件のいずれかが満たされなくなった場合には、発射機構14は玉の発射を行わないオフ状態となる。
下皿13の下方(この実施形態では、下面)には、落下孔132が設けられている。この落下孔132は、一般的には、遊技者の操作によって開閉自在になっているが、この実施形態では開放されたままの状態を維持するようになっている。
なお、遊技盤10には、図示を省略するが、入賞口(そこに玉が入った場合、遊技上、遊技者に有利な事象が発生するようにされた玉の入口。)が、大抵の場合複数設けられている(上述したスタートチャッカ10Sも入賞口の1つである。)。これら入賞口と、外れ玉排出口は、図示を省略の管で連結されており、入賞口に入った玉も、外れ玉移送管内を外れ玉排出口に向けて移動するようになっている。
遊技機1には、各種センサが遊技時の玉の通過経路に設けられており、外れ玉数、入賞玉数、貸し玉数等が検出される。
遊技機試験装置2は、入出力装置20及び本体30を備えている。なお、この実施形態では、入出力装置20と本体30とを別構成として説明するが、これらは一体に構成されていてもよい。図2は、遊技機試験装置2の詳細な構成図である。
ディスプレイ部21は、例えばLCD(Liquid Colord Display)で構成され、遊技機1の試験の際に試験条件等の設定を行うための設定画面、試験結果を表す結果画面等の表示が行われる。
操作パネル22は、試験を終了するための終了ボタン221、試験の一時停止/解除を行うための一時停止/解除ボタン222、ディスプレイ部21の表示画面内でカーソルを移動させるための矢印ボタン223、224、225、226、ディスプレイ部21の表示画面で選択した項目を確定するための確定ボタン227、ディスプレイ部21の電源のオン/オフ操作を行うための電源ボタン228を備えている。
また、操作パネル22には、電源がオンの状態であることを表す電源表示灯229が設けられる。電源表示灯229は、電源がオンのときに点灯し、オフのときに消灯する。
試験データの種類には、例えば、始動口入賞個数、始動口特別図柄回数、普通電動役物入賞口、大当たり回数(役物連続作動中)、確率変動回数(役物連続作動中、特別図柄抽選)、賞球数(台側セーフ個数)、時短(大当たり信号含む)、大入賞口(入賞個数)、羽物入賞口、V通過(1個単位)、役物回数(役物連続動作未動作時の大入賞口開放数)、作動回数(役物連続動作中の第2種特別電動役物動作回数)、始動口追加、等がある。
図3の例では、入力可能な試験データの種類の例として、始動口入賞個数、始動口特別図柄回数、大当たり回数、確率変動回数、賞球数、時短が挙げられている。
入力可能データは、遊技機の機種データによって特定される。入力可能データは変更可能になっており、入出力装置20からの指示により、入力端子CN1〜CN12に入力可能な試験データが追加、削除される。
また、メモリ部321には入力端子CN1〜CN12から入力される試験データが記録可能になっている。
このようなメモリ部321は、RAM(Random Access Memory)、或いはRAMとROM(Read Only Memory)の組み合わせにより構成される。また試験データの記録用に、ハードディスク等の大容量の記録装置を用いてもよい。
また、処理部322は、所定の入力端子CN1〜CN12に、I/Oインタフェース部320から、入力可能データに含まれない種類の試験データの入力が指示されると、その指示に従って、当該入力端子を当該種類の試験データの入力が可能なように設定する。また、必要が有れば、当該種類を入力可能データに追加する。
図4は、遊技機1による試験を行う際の各種設定を行うフローチャートである。また、図5は、遊技機試験装置2に電源投入後、ディスプレイ部21に表示されるメニュー画面、図6は、遊技機1による試験の条件設定を行う際にディスプレイ部21に表示される各種設定を行うための画面、の例示図である。図4〜図6により、入力端子CN1〜CN12への設定について説明する。
まず、『測定者』の項目に測定者の名前が入力される(ステップS10)。『測定者』の項目が選択されると、ディスプレイ部21に平仮名、アルファベット、数字等が表示される。測定者が、これらの中から矢印ボタン223〜226で所望の文字を選択して確定ボタン227を押すことで、文字が入力される。この文字入力により、測定者の名前が入力される。
『遊技機メーカー』の選択が終了すると、測定者は『機種』の項目を選択する。機種は、例えばセブン機、羽根物、現金機、その他から選択される。この選択も、遊技機メーカーと同様に行われる。図6の例では『セブン機』が選択されて入力される。
『機種』の選択が終了すると。測定者は『機種名』の項目を選択する。機種名の入力は、測定者名の入力と同様に、文字の入力で行われる。図6の例では『aaa』が入力される。
このようにして、遊技機1の機種データとして、『A社』の『セブン機』の『aaa』が入力される。
なお、カーソルの移動により選択可能な遊技機メーカー名及び機種は、予めメモリ部321に記録しておく。この実施形態では、機種データとして遊技機メーカー、機種、機種名を入力することとしているが、これらの少なくとも1つの入力であってもよい。また、この他にも、例えば、機種データとして、遊技機1毎に識別番号、製品番号、製造番号、バーコード等の遊技機を識別可能なデータを割り振ってもよい。このようにすると機種データの入力が入力が容易になる。
この実施形態では、図3の入力可能データを用いて図6のように設定する。即ち、入力端子CN1には始動口入賞個数が設定される。入力端子CN2には始動口特別図柄回数が設定される。入力端子CN3には大当たり回数が設定される。入力端子CN4には確率変動回数が設定される。入力端子CN5には賞玉数が設定される。入力端子CN6には時短が設定される。他の入力端子CN7〜CN12は遊技機1の出力端子16に接続されておらず未使用である。
なお、始動口入賞個数が設定される入力端子CN1には、払出個数、釘幅奥、前、釘角度の入力が必要となる。このように、試験データの種類によっては、必要な他のデータの入力を行う。
以上のようにして設定が終了すると、『計測開始』にカーソルを合わせて確定ボタン227を押すことで、遊技機1の試験が開始される。なお、機種データの入力(ステップS20)から入力端子設定終了まで(ステップS30、S40)が、この順序で処理されていれば、測定者名の入力(ステップS10)及び試験条件の入力(ステップS50)については、処理の順序は問わない。
2 遊技機試験装置
20 入出力装置
21 ディスプレイ部
22 操作パネル
221 終了ボタン
222 一時停止/解除ボタン
223、224、225、226 矢印ボタン
227 確定ボタン
228 電源ボタン
229、33 電源表示灯
30 本体
31 電源スイッチ
32 制御装置
320 I/Oインタフェース部
321 メモリ部
322 処理部
CN1〜CN12 入力端子
SI センサ入力端子
DC 電源端子
Claims (5)
- 遊技機による試験の結果であり2以上の種類がある試験データを、前記遊技機が備える2以上の出力端子から、それぞれ別のケーブルを介して入力可能な2以上の入力端子を有する遊技機試験装置であって、
遊技機を識別するための機種データ及び前記入力端子にどの種類の試験データが入力されるかを指示する指示データが入力可能な入力手段と、
前記機種データに対応して、この機種データで識別される当該遊技機から出力される試験データの種類を表す入力可能データが、複数記録される記録手段と、
前記入力手段から所定の遊技機の機種データが入力されると、当該機種データに対応する前記入力可能データを前記記録手段から読み出して前記指示データの入力を促し、これに応じて、所定の入力端子に対して前記入力可能データに含まれるいずれかの種類の試験データの入力を指示する前記指示データが入力されると、当該入力端子を当該種類の試験データが入力可能なように設定する処理手段と、
を備える、遊技機試験装置。 - 前記処理手段は、前記入力手段から、前記入力可能データに含まれない種類の試験データの所定の入力端子への入力が指示されると、当該試験データの種類が入力可能なように当該入力端子を設定する、
請求項1記載の遊技機試験装置。 - 前記記録手段に記録される前記入力可能データは、変更可能であり、
前記処理手段は、前記入力手段により指示された前記試験データの種類を、当該入力可能データに追加する、
請求項2記載の遊技機試験装置。 - 遊技機による試験の結果であり2以上の種類がある試験データを、前記遊技機が備える2以上の出力端子から、それぞれ別のケーブルを介して入力可能な2以上の入力端子を有するとともに、遊技機を識別するための機種データに対応して、当該遊技機から出力される試験データの種類を表す入力可能データが、複数記録された記録手段を備えた装置により実行される方法であって、
前記装置が、
所定の遊技機の機種データが入力されると、当該機種データに対応する前記入力可能データを前記記録手段から読み出して、当該遊技機から出力される試験データの種類を提示する段階と、
提示された試験データの種類のいずれかを所定の入力端子に入力することを指示する指示データが入力されると、当該入力端子を当該種類の試験データが入力可能なように設定する段階と、
を含む、
遊技機試験装置の設定方法。 - 遊技機による試験の結果であり2以上の種類がある試験データを、前記遊技機が備える2以上の出力端子から、それぞれ別のケーブルを介して入力可能な2以上の入力端子を有するコンピュータに、
遊技機を識別するための機種データ及び前記入力端子にどの種類の試験データが入力されるかを指示する指示データが入力可能な入力手段、
前記機種データに対応して、この機種データで識別される当該遊技機から出力される試験データの種類を表す入力可能データが、複数記録される記録手段、
前記入力手段から所定の遊技機の機種データが入力されると、当該機種データに対応する前記入力可能データを前記記録手段から読み出して前記指示データの入力を促し、これに応じて、所定の入力端子に対して前記入力可能データに含まれるいずれかの種類の試験データの入力を指示する前記指示データが入力されると、当該入力端子を当該種類の試験データが入力可能なように設定する処理手段、
を形成するためのコンピュータプログラム。
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