以下、添付の図面に基づき本発明の実施例を説明する。図1に示す遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外側誘導レール3及び内側誘導レール4が略円形に配置され、前記外側誘導レール3及び内側誘導レール4によって区画された遊技領域6が前記遊技盤2上に設けられている。前記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘Rが遊技盤2の表面に設けられている。また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ等からなるランプ装置35、情報図柄表示装置40、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を前記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者が操作可能な操作手段として遊技操作ボタン67が設けられている。図1における符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは前記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の主要な部分について説明する。
前記遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、アウト口48が配置されている。前記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の左には左袖第1入賞口51と左袖第2入賞口52が配置され、また、大入賞口45の左右には左落とし入賞口53と右落とし入賞口54が配置されている。また、前記表示装置10の左には普通図柄変動開始用ゲート55、その下方には風車76が設けられている。一方、前記表示装置10の右下方には普通図柄表示装置50が組み込まれている。
前記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、左袖第1入賞口51、左袖第2入賞口52、左落とし入賞口53、右落とし入賞口54は、前記遊技領域6に発射された遊技球が入賞(入球)可能な複数の入賞口に相当する。また、前記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42は、始動入賞口に相当する。前記遊技領域6へ発射されて遊技領域6内を流下する遊技球が前記の各入賞口に入賞(入球)すると1入賞球の入賞に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。前記1入賞球の入賞に対する賞品球の払出個数は、前記入賞口毎に設定されている。
前記表示装置10は、図柄等の画像が表示可能なものであって、液晶、ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の画像表示装置からなり、本実施例では図柄表示手段に相当する。本実施例の表示装置10は液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。前記表示装置10は、複数の特別図柄を変動パターンに従って所定時間変動表示した後に停止表示可能に構成され、停止表示された特別図柄によって遊技の当否判定結果を表示する。前記特別図柄は当否判定結果を表示するための判定図柄であり、当否判定結果を識別可能な識別情報である。
前記表示装置10では、左右に並ぶ左特別図柄(左判定図柄)と中特別図柄(中判定図柄)と右特別図柄(右判定図柄)がそれぞれ変動パターンに従って変動表示し、変動パターンに設定されている変動時間変動表示した後、当否判定結果に基づき左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定停止特別図柄(確定停止判定図柄)として停止表示される。また、前記表示装置10では前記特別図柄の変動表示と共に、背景、キャラクター、文字等(音声や発光等も適宜含まれる)で構成される演出画像が表示可能となっている。前記変動パターンは、後述するように複数設けられ、複数の変動パターンから選択された変動パターンに基づいて特別図柄の変動表示が前記表示装置10で行われる。
本実施例において変動および停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄は、それぞれ『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされている。本実施例では、遊技の当否判定結果が大当たりの場合には、前記表示装置10に大当たりの特別図柄組合せ、この例では『0,0,0』(いわゆる‘0’のぞろ目)や『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)等、同一数字の組合せで特別図柄が停止表示される。大当たりの場合には、外れの場合よりも遊技者にとって有利な(遊技球を獲得し易い)特典を付与する特別遊技(大当たり遊技とも称される)が実行される。特別遊技は特典遊技に相当する。なお、遊技の当否判定結果が外れの場合には、特別図柄がぞろ目以外の組合せで表示装置10に停止表示される。また、本実施例では、前記表示装置10は後述の遊技態様を表示可能に構成されている。
前記普通図柄表示装置50は、液晶、ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなる。本実施例の普通図柄表示装置50は、LED表示装置からなる。本実施例における普通図柄表示装置50に変動及び停止表示される普通図柄は『○』,『×』の2種類からなる。普通図柄当たりの場合には、前記普通図柄表示装置50に『○』の普通図柄が停止表示され、外れの場合には『×』が表示される。
前記上側始動入賞口41は、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入球(入賞)可能となっている。
一方、前記下側始動入賞口42は、2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で遊技球の入賞(入球)困難な閉鎖状態(通常状態)と略V字形(逆ハの字形)の入賞可能な開状態間を変化可能に制御されている。前記下側始動入賞口42の開状態への移行は、前記普通図柄表示装置50で普通図柄が変動した後、普通図柄当たりを示す当たり普通図柄(本実施例では『○』)で確定停止表示された時に行われる。
また、前記遊技盤2の背面には、前記上側始動入賞口41に入賞(入球)した遊技球を検出する上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)と、前記下側始動入賞口42へ入賞(入球)した遊技球を検出する下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)がそれぞれの入賞球用通路に設けられている。本実施例において前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)検出は、乱数値の取得の起因および前記特別図柄の変動表示開始の起因とされ、さらには、判定条件の成立に設定されており、また、前記判定条件の成立に起因して当否判定手段により大当たりか否かが判定される。
前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に入賞して前記上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)、前記下側始動入賞口検出スイッチで検出された遊技球検出数(始動入賞口入賞球数)及び取得した乱数値を予め設定されている設定数まで特別図柄保留球数として入賞順に記憶し、特別図柄の変動表示を一旦保留して順次特別図柄の変動表示が開始されることにより、記憶されている特別図柄保留球数の数を減らし、取得乱数値のデータを消去している。前記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に対する記憶は、前記表示装置10で現在変動中の記憶を含まず、最大4個に設定されている。
なお、前記始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口検出スイッチ、下側始動入賞口検出スイッチ)による遊技球検出数が最大個数まで記憶されている時には、前記始動入賞口検出スイッチがそれ以上入賞遊技球を検出しても、保留球数としては記憶されない無効球(オーバーフロー入賞球)とされ、その無効球については乱数値の記憶、当否判定及び特別図柄の変動を行うことなく、入賞に対する賞球遊技球が所定数払い出される。
前記普通図柄変動開始用ゲート55は、前記遊技盤2の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで普通図柄変動開始用ゲート55を通過する遊技球が検出されることに基づいて前記普通図柄表示装置50で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記普通図柄の変動表示中に、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、前記普通図柄変動装置50における現在変動中の記憶を含めず最大4個普通図柄保留球数として記憶し、普通図柄の変動開始により普通図柄保留球数を減らすようになっている。
また、前記遊技盤2の背面には、前記左袖第1入賞口51の入賞球を検出する左袖第1入賞口用検出スイッチ、前記左袖第2入賞口52の入賞球を検出する左袖第2入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口53及び右落とし入賞口54の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチ及び右落とし入賞口用検出スイッチが設けられている。
前記大入賞口45は、遊技媒体(遊技球)が入賞(入球)可能な入賞領域に相当する。前記大入賞口45は、前記遊技盤2の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。前記開閉板46は、特別遊技期間中に入賞領域に遊技媒体(遊技球)が入賞可能な開放状態と入賞不可能な閉鎖状態とに変位する変位部材に相当する。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態(閉鎖状態)とされ、当否判定結果が大当たりの場合に実行される特別遊技時に開閉が実行される。また、前記大入賞口45内には、大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
前記上側始動入賞口検出スイッチ、下側始動入賞口検出スイッチ、左袖第1入賞口用検出スイッチ、左袖第2入賞口用検出スイッチ、左落とし入賞口用検出スイッチ、右落とし入賞口用検出スイッチ、入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)は、入賞装置に入賞した遊技球を検出する入賞検出手段に相当する。
前記情報図柄表示装置40は、情報図柄を表示する装置であり、本実施例では情報図柄表示手段に相当する。前記情報図柄は本実施例では‘0’〜‘9’の数字(ナンバー)からなり、前記情報図柄表示装置40は前記‘0’〜‘9’の数字(情報図柄)を表示するランプで構成されている。前記情報図柄表示装置40はラッキーナンバー表示装置とも称される。前記情報図柄表示装置40は、本実施例では、遊技の当否判定結果が大当たりになると、一旦、前記情報図柄‘0’〜‘9’の全てが点灯状態とされ、選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)の場合には、選択された所定情報図柄のみを点灯した状態で残し、他の情報図柄については消灯するように制御される。選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)と異なる場合には、全ての情報図柄が消灯状態とされる。なお、前記情報図柄は、数字に限られず、例えば‘A’,‘B’、‘C’、・・・等のアルファベットやその他の記号、図柄等、識別可能な図柄であればよい。
前記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置64により発射された発射球は、前記遊技盤2の表面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
前記遊技操作ボタン67は、操作可能な操作手段に相当し、遊技操作スイッチ(SW)で構成されている。前記遊技操作ボタン67は、各種の設定時等に前記表示装置10に表示される選択画面上における選択あるいは入力等の位置を移動させたり、入力文字や記号等を決定したりする際に使用する操作部である。前記遊技操作ボタン67は前後左右に押したり、押下(PUSH)したりすることができる。前記遊技操作ボタン67の前後左右は、前記表示装置10の画面において選択位置や入力位置の上下左右移動に対応し、また押下(PUSH)は決定に対応する。
前記遊技機1の裏側には、図2に示すように、複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号265は外部端子、281は払出装置、283は球無し検出センサ、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。271はRAMクリアスイッチ、272は電源スイッチ、273はリセットスイッチである。なお各制御基板には制御回路が設けられている。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。主な制御基板を、図3のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板200は、遊技情報に従って遊技の進行を制御する制御装置に相当する。前記主制御基板200には、CPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを少なくとも備え、サブ制御基板205及び払出制御基板240と接続され、また中継回路を介して上側始動入賞口41、下側始動入賞口42及び大入賞口45等と接続されている。前記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
前記主制御基板200におけるCPUは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数値も生成し、また指令信号(制御信号あるいはコマンドとも称される)を接続されているサブ制御基板205や装置等へ出力(送信)可能に構成されている。また、前記主制御基板200のCPUは制御プログラムを実行して遊技情報に従って遊技に関わる主制御を行う。遊技情報は、当否判定に関する確率情報や、前記入賞装置への入賞情報や、払出情報、ラウンド状態、演出に関する情報等、遊技の進行に必要な情報である。
前記主制御基板200から出力される指令信号(コマンド)には、入賞コマンド、始動入賞口入賞コマンド、大当たりオープニングコマンド、変動コマンド、変動停止コマンド、大当たりコマンド、大当たりラウンドコマンド、大当たりエンディングコマンド等がある。前記変動コマンドには、前記表示装置10で特別図柄を変動表示させて演出を行う変動パターンのコマンドや図柄に関するコマンドが含まれる。前記主制御基板200から出力される指令信号には、その他、普通図柄当たりに関するデータ、停止特別図柄データ、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時等のデータを挙げることができる。なお、主制御基板200が前記表示装置10の制御に関して出力する指令信号に基づいて、サブ制御基板205が前記表示装置10に表示する内容を設定する。
前記RAMは、サブ制御基板205のRAMと共に保留記憶手段にも相当し、前記上側始動入賞口検出スイッチ及び下側始動入賞口検出スイッチで検出された遊技球の特別図柄保留球数、取得された乱数値の記憶領域、普通図柄変動開始スイッチで検出された遊技球の普通図柄保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データを一時的に記憶する記憶領域や、遊技情報を記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域を備える。
前記ROMは、前記CPUのための制御プログラムや制御データ、前記表示装置での変動表示に関する変動パターンや図柄データ、演出時間等のデータが書き込まれている他、大当たり、普通図柄当たりの判定値等が書き込まれている。
サブ制御基板205は、前記主制御基板200と接続されて主制御基板200から指令信号を受信可能に構成されると共に、前記表示制御基板210と接続されて表示装置10を制御可能に構成されている。前記サブ制御基板205にはCPU、ROM、RAM、FRAM(登録商標、強誘電体メモリ)、RTC、前記主制御基板200を結ぶ入出力回路と、前記表示制御基板210、ランプ中継基板、前記音声制御基板220、及び前記遊技操作ボタン67とを結ぶ入出力回路を備えている。前記サブ制御基板205は、前記主制御基板200と共に遊技の制御を行う遊技制御手段に相当し、前記主制御基板200から出力された指令信号に従って遊技の制御を行う。本実施例ではサブ制御基板205はランプ制御基板を兼ねており、前記主制御基板200から出力された指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、ランプ中継基板や表示制御基板210へ指令信号を出力している。前記主制御基板200からの指令信号には、前記表示装置10をサブ制御基板205が制御するための指令信号及び前記ランプ装置35に対するデータや信号、入賞コマンド、始動入賞口入賞コマンド、変動コマンド、大当たりコマンド、大当たりラウンドコマンド等が含まれ、それらの信号の内容に合わせて遊技の制御を行っている。
前記サブ制御基板205のROMは制御用のプログラムやデータ定数、前記表示装置10で実行される変動パターン、情報図柄選択テーブル等が記憶されている。
前記サブ制御基板205のRAMは、主制御基板200のRAMと共に保留記憶手段にも相当し、各種データの記憶領域とCPUによる作業領域を有している。前記FRAM(強誘電体メモリ)は、設定を記憶して遊技機の電源断中も設定を記憶する設定記憶手段に相当し、電源断状態でも書き込まれたデータが消えない機能を有する。前記RTC(リアルタイムクロック)は、電源断中も時刻を計る時刻計測手段に相当し、電源断の間も内蔵電池によって作動し時間を計時する機能を有する。前記ランプ中継基板には装飾ランプ等のランプ装置35や情報図柄表示装置40が接続され、前記サブ制御基板205からランプ中継基板に送信された指令信号によって、ランプ装置35や情報図柄表示装置40の作動を制御する。前記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
表示制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、前記サブ制御基板205を結ぶ入力回路と前記表示装置10を結ぶ出力回路等で構成され、前記サブ制御基板205から送信された制御信号に基づいて、前記表示装置10における表示の制御を行う。前記表示制御基板210のROMには制御用のプログラムが記憶されている。前記表示制御基板210は、前記サブ制御基板205からの指令信号に基づき、表示制御御基板210のCPUがROMから所定の表示制御データを読み出し、RAMの記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPUからの指令に基づいてROMから必要なデータを読み出し、表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて表示装置10に出力される。
音声制御基板220は、前記サブ制御基板205から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、遊技球の払出を制御する払出制御手段に相当し、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータを有する。前記払出制御基板240は前記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、前記主制御基板200から出力される指令信号を受信して払出装置281を制御する。前記払出制御基板240は電源基板250から供給される電源によって作動する。前記払出制御基板240のROMには制御用のプログラムが記憶されている。前記払出制御基板240のRAMは、種々の入賞口(入賞装置)への入賞検出に基づき前記払出装置281により払い出される賞品球(遊技球)の払出個数を、1入賞球の検出に対する払出個数毎に記憶可能となっている。
前記払出装置281は、入賞領域に遊技媒体が入賞することを起因にして遊技者に所定個数の遊技媒体を付与する遊技媒体付与手段に相当する。前記払出装置281は、払出モータの駆動によって回転する払出スクリューを備え、前記球誘導樋291から誘導されてきて払出装置281に至った遊技球を払出スクリューの羽根部分に乗せて払出スクリューが回転することにより徐々に下方へ移動させて遊技球の払い出し行うように構成されている。前記球誘導樋291と払出装置281の間における遊技球の流路に遊技球の存否を検出する前記球無しセンサ283が設けられている。前記払出装置281の球出口には、前記払出装置281から払い出された遊技球を検出する払出センサが設けられている。
電源基板250は、遊技機1の外部より供給される主電源から遊技機1に適する所定電圧の遊技機用電源を生成して主制御基板(遊技制御装置)200やサブ制御基板205、払出制御基板240等に供給するものであり、電源装置に相当する。前記主電源は、遊技店側で所要の電圧、本実施例では直流(AC)24Vに変換されて供給される。
発射制御基板260は、前記発射装置64における発射モータの制御を行う。
前記主制御基板200に設けられる乱数用カウンタとして、大当たり乱数用カウンタ、大当たり図柄乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、特別図柄データ乱数用カウンタ、変動パターン乱数用カウンタ、普通図柄乱数用カウンタ等がある。
大当たり乱数用カウンタは、当否判定手段による大当たりの判定(当否判定)に用いられ、‘0’〜‘629’の乱数からなる。前記大当たり乱数用カウンタの乱数(大当たり乱数)は、遊技機の電源投入時に ‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘629’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり乱数値は前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞に起因して取得され、その取得値が低確率(2/630(1/315))状態時には大当たり成立数値として設定されている‘3’,‘397’の何れかと一致すれば大当たりとなり、一方高確率(12/630(6/315))状態時(確変状態時)には、大当たり成立数値として設定されている‘3’,‘33’‘53’,‘59’,‘113’,‘173’,‘227’,‘281’,‘337’,‘397’,‘449’,‘503’の何れかと一致すれば大当たりとなる。
大当たり図柄乱数用カウンタは、大当たりの当否判定結果が大当たりの場合に前記表示装置10に確定停止する大当たり図柄組合せを決定するものであり、‘0’〜‘9’の乱数からなる。この大当たり図柄乱数は、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘9’に至ると次には‘0’に戻って再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり図柄乱数は前記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞に起因して取得される。前記大当たり図柄乱数には、当否判定結果が大当たりの場合に、前記表示装置10で停止表示される大当たり図柄組合せが割り当てられている。本実施例では、大当たり図柄乱数が‘0’の場合には大当たり図柄組合せが『0,0,0』となる0のぞろ目(全図柄同一)、‘1’の場合には大当たり図柄組合せが『1,1,1』となる1のぞろ目(全図柄同一)、‘2’の場合には『2,2,2』となる2のぞろ目、‘3’の場合には『3,3,3』となる3のぞろ目、‘4’の場合には『4,4,4』となる4のぞろ目、以下同様にして大当たり図柄乱数が‘9’の場合の大当たり図柄組合せ『9,9,9』まで、大当たり図柄乱数に大当たり図柄組合せが割り当てられている。
また、本実施例では、前記大当たり図柄乱数は、大当たりの場合に確変の決定にも用いられる。
確変(確変大当たり)の場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりの当否判定によって大当たりと判定されるまで、大当たりの確率が前記高確率状態(確変状態)とされる。なお確変ではない通常大当たり場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりの当否判定によって大当たりと判定されるまで、大当たりの確率が前記低確率状態(通常状態)とされる。本実施例では、当否判定結果が大当たりであって前記大当たり図柄乱数が‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の何れかの奇数の場合に、すなわち前記表示装置10に停止表示される大当たり図柄の組合せが『1,1,1』、『3,3,3』、『5,5,5』、『7,7,7』、『9,9,9』の何れかの奇数の組合せ(奇数のぞろ目)の場合に高確率状態(確変状態)となる。
一方、当否判定結果が大当たりであって前記大当たり図柄乱数が‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の何れかの偶数の場合(通常大当たりの場合)に、すなわち前記表示装置10に停止表示される大当たり図柄の組合せが『0,0,0』、『2,2,2』、『4,4,4』、『6,6,6』、『8,8,8』の何れかの偶数の組合せ(偶数のぞろ目)の場合に低確率状態(通常状態)となる。
また、確変(高確率)遊技状態になると、前記当否判定における大当たりの確率が前記高確率(確変)状態になると共に前記下側始動入賞口42の開放(拡開)時間が、低確率(通常)状態の1秒から2秒に長くなり、かつ前記下側始動入賞口42の開放(拡開)回数が低確率(通常)状態の1回から3回に増え、さらに、普通図柄当たりの確率が低確率(通常)状態の1/300から1/5に増加する。
一方、前記通常大当たりになると、前記特別図柄の変動が100回行われるまで高確率遊技時と同じく前記下側始動入賞口42の拡開秒数の延長と拡開回数が増加した時短遊技状態となる。また、時短遊技中においては、確変状態と同様に前記普通図柄当たりの確率が低確率(通常)状態の1/300から高確率状態の1/5に増加し、かつ普通図柄当たりになると前記下側始動入賞口42の開放(拡開)時間が、低確率(通常)状態の1秒から2秒に長くなり、かつ前記下側始動入賞口42の開放(拡開)回数が低確率(通常)状態の1回から3回に増える。
リーチ乱数用カウンタは、前記大当たり乱数値による大当たりの当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、‘0’〜‘126’の乱数からなる。本実施例におけるリーチ状態は、前記表示装置10で変動停止表示される左特別図柄、中特別図柄及び右特別図柄のうち、最後に停止表示される特別図柄(例えば中特別図柄)を除いて他の特別図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて大当たりの特別図柄組合せと等しくなる状態であり、最終的に大当たりの特別図柄組合せとなる場合と外れの特別図柄組合せとなる場合が含まれる状態)をいう。このリーチ乱数用カウンタの乱数(リーチ乱数)は、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘126’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。リーチ乱数は、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞に起因して取得され、当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施例ではリーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’に設定されている。
特別図柄データ乱数用カウンタは、前記大当たり乱数値による大当たり判定結果が外れとなる場合において、前記表示装置10に停止表示する外れの特別図柄組合せの決定に用いられるものであり、前記表示装置10に停止表示する左特別図柄を決定する特別図柄データ1の乱数用カウンタと、中特別図柄を決定する特別図柄データ2の乱数用カウンタと、右特別図柄を決定する特別図柄データ3の乱数用カウンタとより構成され、各特別図柄データ乱数用カウンタは、‘0’〜‘9’の乱数からなる。
前記特別図柄データ1の乱数は、電源投入時に、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに ‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。また、前記特別図柄データ2の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって、前記特別図柄データ1の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。さらに、前記特別図柄データ3の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって、前記特別図柄データ2の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。これによって、特別図柄データ1〜3の乱数範囲が同一であっても、当該特別図柄データ1〜3の乱数が同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
前記特別図柄データ1〜3の各乱数は‘0’の場合には『0』、‘1’の場合には『1』、‘2’の場合には『2』というように、当否判定結果の外れ時に前記表示装置10に停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄からなる識別情報が割り当てられている。前記特別図柄データ1〜3の乱数は、前記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞に起因して取得され、取得した特別図柄データ1〜3の乱数の組合せによって、外れ時に前記表示装置10に表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄からなる識別情報が定まる。
変動パターン乱数用カウンタは、前記表示装置10における特別図柄(判定図柄)の変動パターン(演出パターンに相当する)を変動パターンテーブル(演出パターンテーブルに相当する)から選択する際に用いられるものであり、‘0’〜‘198’の変動パターン乱数を備える。この変動パターン乱数値は、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘198’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。前記変動パターン乱数値は、前記上側始動入賞口41あるいは下側側始動入賞口42への入賞に起因して取得される。
前記変動パターンテーブルは複数設けられている。本実施例では、通常当たり変動パターンテーブル、通常リーチハズレ変動パターンテーブル、通常ハズレ変動パターンテーブル、確変当たり変動パターンテーブル、確変リーチハズレ変動パターンテーブル、確変ハズレ変動パターンテーブルからなる6種類のテーブルが設けられている。各変動パターンテーブルは、前記表示装置10に表示する特別図柄の変動パターンの複数で構成されており、前記主制御基板200のROMに記憶されている。変動パターンの選択は、本実施例では、遊技状態が確変状態あるいは通常状態の何れか、及び当否判定結果が当たりか外れかに応じて選択された変動パターンテーブルから、変動パターン乱数値に基づいて1つの変動パターンが選択される。通常当たり変動パターンテーブルからは通常当たり変動パターン、通常リーチハズレ変動パターンテーブルからは通常リーチハズレ変動パターン、通常ハズレ変動パターンテーブルからは通常ハズレ変動パターン、確変当たり変動パターンテーブルからは確変当たり変動パターン、確変リーチハズレ変動パターンテーブルからは確変リーチハズレ変動パターン、確変ハズレ変動パターンテーブルからは確変ハズレ変動パターンがそれぞれ選択される。各変動パターンには変動パターン乱数値が割り当てられており、取得した変動パターン乱数値と対応する変動パターンが選択される。各変動パターンには変動時間が設定されており、設定された変動時間に合わせて前記表示装置10に表示する特別図柄の変動・停止の表示態様(特別図柄の変動時間を含む)及び特別図柄の変動中あるいは停止後に表示する背景やキャラクター、文字等の演出態様等が定められるように構成されている。
取得された大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値については、それぞれ最大設定個数、前記主制御基板200のRAMにおける該当領域に前記保留球数と対応させて格納され、順次使用される。
普通図柄乱数用カウンタは、普通図柄当たりを判定するもので、‘0’〜‘299’の普通図柄乱数を有し、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに ‘1’ずつ加算され、‘299’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。この普通図柄乱数は、前記普通図柄変動開始用ゲート55を通過した遊技球を前記普通図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、最大4個まで前記主制御基板200のRAMの普通図柄乱数値記憶領域に格納される。前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することに起因して取得された普通図柄乱数の値が、低確率状態時には普通図柄当たり成立数値として設定されている‘5’(1/300の確率)と一致すれば普通図柄当たりとなり、一方、確変(高確率)状態時には普通図柄当たり成立数値として設定されている‘0’〜‘59’(1/5)の確率)と一致すれば普通図柄当たりとなる。普通図柄当たりの場合には『○』を普通図柄表示装置50に表示し、前記下側始動入賞口42を前記確変状態中か否かに対応した開放回数及び開放時間開放し、一方、取得した普通図柄乱数値が普通図柄当たり成立数値と一致しない場合には、普通図柄外れとなって『×』を普通図柄表示装置50に表示し、前記下側始動入賞口42を入賞の困難な状態のままとする。
前記遊技機1における遊技例について説明する。各遊技店で店員等(遊技機操作者)が遊技機1の電源を投入し、所定時間以内、例えば遊技機1の電源を投入した後、30秒以内に前記遊技操作ボタン67を連続して3回押下(PUSH)すると、前記表示装置10に所定情報図柄の設定画面が表示され、所定情報図柄の設定が可能になる。前記所定情報図柄はラッキーナンバー(ラッキー情報図柄)に相当する。前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)は、予め遊技店が前記情報図柄‘0’〜‘9’の中から選択して設定する情報図柄である。前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)は、大当たり後に前記情報図柄‘0’〜‘9’から選択した情報図柄と対比される図柄である。
前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)の設定画面では、まず1個目の所定情報図柄の設定を行う。1個目の設定では最初に「0」が表示され、「0」の表示状態で前記遊技操作ボタン67を上(遊技機側)へ操作すると、表示されている数字が0→1→2→3・・と変化し、逆に下(手前側)へ操作すると、0→9→8→7・・と変化する。また前記遊技操作ボタン67を押下すると、現在表示されている数字が所定情報図柄として決定される。前記所定情報図柄を1個決定すると、前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)の設定画面には、再び「0」が表示され、同様にして2個目以降の所定情報図柄を決定する。このようにして前記所定情報図柄を所定個数設定した後、前記遊技操作ボタン67を左方へ操作し、その状態で前記遊技操作ボタン67を押下すると、所定情報図柄の設定が終了する。前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)の設定個数は遊技店毎に決定される。なお、前記遊技機1の電源投入後、30秒以内に前記遊技操作ボタン67を連続して3回押下(PUSH)しない場合、予め遊技機1に設定されている基本の所定情報図柄が使用される。
前記所定情報図柄が設定された状態での遊技について説明する。遊技者が前記遊技領域6へ向けて前記発射装置64により遊技球を発射し、その遊技球が前記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として前記払出装置281から上側球受け皿36に払い出される。また、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過すると、普通図柄乱数が取得され、その取得乱数値に基づいて普通図柄当たりの判定が行われると共に、前記普通図柄表示装置50で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、普通図柄当たりの判定結果が当たりの場合には、当たり普通図柄、この例では『○』で停止し、前記下側始動入賞口42の2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞困難な閉鎖状態(通常状態)から略V字形(逆ハの字形)の入賞可能な開状態に変化する。なお、前記確変状態の場合に普通図柄当たりになると、前記下側始動入賞口42について2秒の開放が3回行われ、一方、低確率状態の場合に普通図柄当たりになると、1秒の開放が1回行われる。前記下側始動入賞口42に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
また、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に遊技球が入賞すると、特別図柄保留球数が4未満であれば、特別図柄保留球数を1加算して、大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値等の乱数値を取得し、前記主制御基板200のRAMに、最大4となるまで入賞順に記憶される。そして、前記主制御基板200のRAMに記憶されている特別図柄保留球数が1以上であれば先に取得された大当たり乱数値に基づいて大当たりの当否判定が行われると共に、当否判定結果及び変動パターン乱数値に基づいて変動パターンテーブルから1つの変動パターンが選択される。そして選択された変動パターンに基づいて前記表示装置10で特別図柄の変動表示が開始される。前記特別図柄保留球数は、本実施例では前記特別図柄の変動開始により前記主制御基板200のRAMから1減算され、変動開始と対応する乱数値が前記主制御基板200のRAMから削除(消去)される。なお、主制御基板200のRAMに記憶されている特別図柄保留球数が0の場合には、その後に前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に遊技球が入賞して、前記主制御基板200のRAMに記憶されている特別図柄保留球数が1以上となるまで、前記当否判定及び特別図柄の変動表示が行われない。
また、本実施例では、図4のように前記特別図柄の変動表示が開始され、所定時間変動した後、図5に示すように特別図柄が大当たりの図柄組合せ、例えば『7,7,7』で停止表示されると、次に特別遊技状態(大当たり遊技状態)になる。特別遊技状態になると、前記大入賞口45の開閉板46が開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口45へ入賞可能にし、該大入賞口45への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板46は、所定時間(例えば15秒)経過後、或いは入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされ、15ラウンド、前記開閉板46の開閉を繰り返す。
また、本実施例では、前記表示装置10に『0,0,0』、『2,2,2』、『4,4,4』等の偶数のぞろ目からなる通常大当たり図柄組合せで特別図柄が停止表示されると通常大当たりとなり、特別遊技の終了後、次に大当たりの当否判定が行われるまで、大当たりの確率が低確率(本実施例では(2/630(1/315))とされる。一方、前記表示装置10に『1,1,1』、『3,3,3』、『5,5,5』等の奇数のぞろ目からなる確変大当たり図柄組合せで特別図柄が停止表示されると確変大当たりとなり、特別遊技の終了後、次に大当たりの当否判定が行われるまで、大当たりの確率が高確率(本実施例では(12/630(6/315))に設定され、さらに、前記下側始動入賞口42の開放(拡開)時間が、低確率(通常)状態の1秒から2秒に長くなり、かつ前記下側始動入賞口42の開放(拡開)回数が低確率(通常)状態の1回から3回に増え、さらに、普通図柄当たりの確率が低確率(通常)状態の1/300から1/5に増加する。
また、本実施例では、大当たりになると、前記情報図柄表示装置40の情報図柄ランプの全てが一旦点灯する。そして、大当たりになった際の遊技状態等に応じた情報図柄選択テーブルを用いて‘0’〜‘9’の情報図柄から一つの情報図柄が選択される。前記情報図柄選択テーブルは遊技状態等に応じて所定情報図柄(ラッキーナンバー)の選択確率が異なる複数のテーブルが設けられており、大当たりになった際の遊技状態等に応じた情報図柄選択テーブルが使用される。選択された情報図柄が、予め設定されている前記所定情報図柄の場合、前記情報図柄表示装置40で点灯している全情報図柄ランプのうち、選択されて前記所定情報図柄と一致した情報図柄のランプのみが点灯状態で残され、他の情報図柄ランプについては消灯される。それにより、選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)と一致したことが報知される。図5に示す前記情報図柄表示装置40の点灯態様は、所定情報図柄として‘1’,‘3’、‘5’、‘7’、‘9’が設定された状態において、選択された情報図柄‘7’が所定情報図柄‘7’と一致した場合であり、情報図柄‘7’のみが点灯状態で残され、他の情報図柄については消灯状態とされた例である。
大当たりになった際の遊技状態には、大当たりの確率として前記高確率状態(確変)や低確率状態(通常状態)、大当たりとなるまでの前記特別図柄の変動表示回数等がある。
一方、選択された前記情報図柄が所定情報図柄と一致しなかった場合には、図6に示すように全て消灯する。それにより、選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)と一致しなかったことが報知される。
また、選択された前記情報図柄が所定情報図柄と一致しなかったことが前記情報図柄表示装置40で報知された場合(例えば図6)、前記情報図柄の再選択を行うようにしてもよい、例えば、特別遊技中(大当たり遊技中)、すなわち大当たりラウンド中に、遊技者が前記遊技操作ボタン67を連続して3回押下(PUSH)すると、前記情報図柄が再選択され、前記情報図柄表示装置40で再び情報図柄のランプの全てが点灯し、次に選択された情報図柄が所定情報図柄と一致すると、図7に示すように、前記所定情報図柄と一致した情報図柄のランプのみが点灯状態で残され、再選択された情報図柄が所定情報図柄と一致したことが報知される。なお、再選択で外れた場合には、前記情報図柄表示装置40で一旦全点灯した情報図柄が全消灯状態になる。
また、選択された情報図柄が所定情報図柄であった場合、すなわちラッキーナンバーに当選した場合、遊技店が定めるラッキーナンバーサービスを行うようにしてもよい。ラッキーナンバーサービスの一例として、遊技機の設置されている遊技店が、遊技により獲得した遊技媒体については景品等に交換することを要求し、遊技を続行するには新たに遊技媒体を有料で借りて使用することを義務付ける場合に、獲得した遊技媒体を遊技に継続使用することを認めるサービスを挙げる。また、ラッキーナンバーサービスは、確変状態及び時短状態の終了まで提供されるようにしてもよい。例えば、確変大当たりした際にラッキーナンバーに当選し、その後にいわゆる連チャンで通常当たりになった場合に、確変終了後に時短が実行されるように構成されていると、確変終了後も時短継続中の間はラッキーナンバーサービスが提供されることになる。
一方、前記特別図柄が外れの図柄組合せで停止表示されると、特別遊技に移行することがない。そして、前記主制御基板200のRAMに記憶されている特別図柄保留球数が1以上であれば、再び前記と同様に大当たり乱数値等が取得され、取得された大当たり乱数値に基づいて大当たりの当否判定が行われると共に、当否判定結果及び変動パターン乱数値に基づいて変動パターンテーブルから1つの変動パターンが選択され、選択された変動パターンに基づいて前記表示装置10で特別図柄の変動表示を含む演出が行われる。
以下に遊技機1における制御処理を説明する。前記主制御基板200の制御回路に設けられる主なフラグとして、本実施例では大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、確変フラグ等が挙げられる。これらのフラグは、初期設定時には全てOFF(=0)にされる。
まず、前記主制御基板200による制御処理について説明する。前記主制御基板200の制御により、図8のフローチャートに示すメイン処理Mが行われる。
メイン処理Mでは、CPU等の初期設定処理(S10)、割り込み禁止処理(S20)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)、割り込み許可処理(S40)が行われ、最終処理においてループ処理が行われている間に4ms毎に割り込み処理(S100)が実行される。
CPU等の初期設定処理(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われると共に電源投入コマンドがセットされる。メイン処理Mは繰り返し行われるが、CPU等の初期設定処理(S10)については、電源投入時のみに必要な初期制御手順であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。
割り込み禁止処理(S20)では、4msecごとに割り込み処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)では、種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)ごとに加算され、前記のように各乱数の更新範囲上限値に至ると次に最低値に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は前記主制御基板200のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S40)では、4msecごとに入ってくる割り込み処理(S100)に対して許可をする。
割り込み処理(S100)では、図9に示すように、出力処理(S101)、入力処理(S102)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)、始動入賞口検出処理(S104)、普通動作処理(S105)、特別動作処理(S106)、保留球数処理(S107)、電源断監視処理(S108)、その他の処理(S109)が順に行われる。
出力処理(S101)では、各処理で設定された出力用のコマンド(指令信号)が各制御基板に送信される。
入力処理(S102)では、遊技機1に取り付けられている各種センサ(スイッチ)が検知した場合の信号入力が行われる。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)では、前記メイン処理Mにおけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)と同様の処理が行われる。
始動入賞口検出処理(S104)では、図10に示すように、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞が検出されたか判断され(S104−1)、入賞が検出されていない場合には前記普通図柄変動開始用ゲート55への遊技球通過が検出されたか判断される(S104−2)。前記普通図柄変動開始用ゲート55への遊技球通過が検出されていない場合には、この始動入賞口検出処理(S104)が終了する。一方、前記普通図柄変動開始用ゲート55への遊技球通過が検出された場合には、前記普通図柄保留球数が4以上か判断され(S104−3)、4以上の場合にはこの始動入賞口検出処理(S104)が終了する。一方、前記普通図柄保留球数が4未満であれば普通図柄保留球数に1加算され(S104−4)、普通図柄乱数値が取得され、取得した普通図柄乱数値が主制御基板200のRAMにおける対応する領域に記憶する普通図柄乱数取得処理が行われ(S104−5)、この始動入賞口検出処理(S104)が終了する。
前記S104−1で前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞が検出されたと判断されると、前記特別図柄保留球数が4以上か判断され(S104−6)、4以上の場合にはこの始動入賞口検出処理(S104)が終了する。一方、前記特別図柄保留球数が4未満であれば、特別図柄保留球数に1加算され(S104−7)、大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値等の特別図柄関係乱数を取得して主制御基板200のRAMの対応する領域に記憶する特別図柄関係乱数取得処理が行われ(S104−8)、この始動入賞口検出処理(S104)が終了する。
普通動作処理(S105)では、図11に示すように、まず前記下側始動入賞口42が開放中か確認される(S105−1)。前記下側始動入賞口42が閉鎖中であれば、普通図柄保留球数が0か確認され(S105−2)、0であればこの普通動作処理(S105)が終了する。一方、普通図柄保留球数が0では無い場合には、前記始動入賞口検出処理(S104)の普通図柄乱数取得処理(S104−5)で取得されて主制御基板200のRAMに記憶されている取得普通図柄乱数値が読み出され(S105−3)、現在確変中(確変フラグがON)又は時短中(時短フラグON)か確認される(S105−4)。確変中及び時短中の何れでもない場合、前記取得普通図柄乱数値が低確率状態の普通図柄当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には普通図柄当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S105−5)。外れの場合には、この普通動作処理(S105)が終了し、一方、普通図柄当たりの場合には、下側始動入賞口42を開放時間1秒、開放回数1回で開放する始動入賞口開放処理1が行われ(S105−6)、その後にこの普通動作処理(S105)が終了する。それに対して、S105−4で確変中又は時短中と判断されると、前記取得普通図柄乱数値が高確率状態での普通図柄たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には普通図柄当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S105−7)。外れの場合には、この普通動作処理(S105)が終了し、一方、普通図柄当たりの場合には、下側始動入賞口42を開放時間2秒、開放回数3回で開放する始動入賞口開放処理2が行われ(S105−8)、その後にこの普通動作処理(S105)が終了する。
また、S105−1で下側始動入賞口42が開放中と判断されると、下側始動入賞口42の開放時間が経過(終了)したか確認され(S105−9)、始動入賞口開放時間が経過していない場合には、この普通動作処理(S105)が終了し、一方、始動入賞口開放時間が経過した場合には、下側始動入賞口42を閉鎖する処理が行われ(S105−10)、その後にこの普通動作処理(S105)が終了する。
特別動作処理(S106)では、図12に示すように、特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S106−1〜S106−3)。前記特別動作ステータスが1の場合には特別図柄待機処理(S106−4)が行われ、前記特別動作ステータスが2の場合には変動中処理(S106−5)が行われ、前記特別動作ステータスが3の場合には特別図柄確定処理(S106−6)が行われ、前記特別動作ステータスが4の場合には特別電動役物処理(S106−7)が行われる。
特別動作ステータスが1の場合に行われる特別図柄待機処理(S106−4)では、図13に示すように、特別図柄保留球数が0か否か判断され(S106−4−1)、特別図柄保留球数が0の場合には前記表示装置10が特別図柄の変動中ではない待機画面(客待ち中表示画面)中か否か判断され(S106−4−9)、待機画面中であれば、この特別図柄待機処理(S106−4)が終了する。一方、待機画面中ではない場合には前記表示装置10を待機画面にするための待機画面設定処理が行われ(S106−4−10)、次に待機中にセットされ(S106−4−11)、その後にこの特別図柄待機処理(S106−4)が終了する。なお、待機画面にする設定処理は、この設定処理がなされてから所定時間の間、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に遊技球が入賞しない場合に、待機画面(客待ち中表示画面)をセットするコマンドが出力されるようにする処理である。
それに対して前記S106−4−1で特別図柄保留球数が0ではないと判断された場合には、特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)が行われる。
特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)では、図14に示すように、まず、前記始動入賞口検出処理(S104)の特別図柄関係乱数取得処理(S104−8)で取得されて主制御基板200のRAMに記憶されている大当たり乱数値が読み出され(S106−4−2−1)、次に現在確変中(高確率状態)か確認される(S106−4−2−2)。確変中か否かは、確変フラグがONの場合に確変中と判断され、一方確変フラグがOFFの場合に確変中ではない低確率状態と判断される。確変中ではない低確率状態の場合、前記取得大当たり乱数値が低確率状態時の大当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には低確率状態での大当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S106−4−2−3)。外れの場合には、この特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)が終了し、一方、大当たりの場合には、大当たりフラグがONにセットされ(S106−4−2−5)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)が終了する。それに対して、S106−4−2−2で確変中(高確率状態)と判断されると、前記取得大当たり乱数値が高確率状態時の大当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には高確率状態での大当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S106−4−2−4)。外れの場合には、この特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)が終了し、一方、大当たりの場合には、大当たりフラグがONにセットされ(S106−4−2−5)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)が終了する。この特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)は、当否判定手段に相当する。
前記特別図柄大当たり判定処理(S106−4−2)の次に特別図柄選択処理(S106−4−3)が行われる。
特別図柄選択処理(S106−4−3)では、前記表示装置10で停止表示する特別図柄の組合せ(判定結果の表示図柄)が決定され、決定された図柄の元となる停止特別図柄データが、前記出力処理(S101)でサブ制御基板205へ送信されるようにここでセットされる。なお、サブ制御基板205の処理では、受信した停止特別図柄データに基づく特別図柄の組合せが選択されて、前記表示制御基板210へ出力される。
前記特別図柄選択処理(S106−4−3)では、図15に示すように、まず大当たりフラグがONか判断され(S106−4−3−1)、大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には前記大当たり図柄乱数に基づく特別図柄が停止特別図柄としてセットされる(S106−4−3−2)。一方、大当たりフラグがONではない、すなわち外れの場合には、特別図柄データ乱数値(特別図柄データ1・特別図柄データ2・特別図柄データ3)を取得し(S106−4−3−3)、前記特別図柄データ1と特別図柄データ2と特別図柄データ3の乱数値が全て一致しているか判断され(S106−4−3−4)、一致している場合にはリーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S106−4−3−5)。リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、前記特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S106−4−3−6)。一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、前記特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S106−4−3−7)。
前記S106−4−3−4で特別図柄データ1と2と3の乱数値が一致していないと判断された場合には、特別図柄データ1と3の乱数値が一致しているか判断される(S106−4−3−8)。特別図柄データ1と3の乱数値が一致している場合には、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S106−4−3−9)。リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、前記特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S106−4−3−10)。一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、前記特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S106−4−3−7)。
前記S106−4−3−8で特別図柄データ1と3の乱数値が一致していない、すなわち特別図柄データ1,2,3が全て異なると判断された場合には、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S106−4−3−11)。リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、前記特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄と停止右特別図柄にセットされると共に、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄にセットされる(S106−4−3−12)。一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、前記特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S106−4−3−10)。なお、前記特別図柄選択処理(S106−4−3)は、停止図柄データ決定手段に相当し、ここで決定された停止図柄データがサブ制御基板205に送信されて、サブ制御基板205の処理で停止図柄データに従って図柄が設定される。本実施例では、表示装置に表示する図柄を主制御基板200で選択しているが、サブ制御基板205で決定してもよいとする。
前記特別図柄選択処理(S106−4−3)の次に特別図柄変動パターン選択処理(S106−4−4)が行われる。
前記特別図柄変動パターン選択処理(S106−4−4)では、図16及び図17に示すように、まず、確変中(高確率状態)か否か確認され(S106−4−4−1)、確変中ではない場合、次に時短中か否か確認される(S106−4−4−2)。時短中の場合、時短カウンタの値が1減算され(S106−4−4−3)、減算後の時短カウンタの値が0(すなわち時短終了)か確認される(S106−4−4−4)。減算後の時短カウンタの値が0の場合には、時短フラグがOFFにされると共に時短終了コマンドがセットされ(S106−4−4−5)、次に大当たりフラグがON(大当たり)か確認される(S106−4−4−6)。一方、前記S106−4−4−2で時短中ではないと判断された場合、あるいはS106−4−4−4で時短カウンタの値が0ではないと判断された場合、次に大当たりフラグがON(大当たり)か確認される(S106−4−4−6)。
S106−4−4−6で大当たりフラグON(大当たり)と判断された場合、通常当たり変動パターンテーブルから変動パターン乱数値に応じて変動パターンが選択される(S106−4−4−7)。一方、S106−4−4−6で大当たりフラグがOFF(外れ)と判断されると、記憶されていたリーチ乱数値が読み出されてリーチ成立数値と一致するか判断され(S106−4−4−8)、一致する場合には通常リーチハズレ変動パターンテーブルから変動パターン乱数値に応じて変動パターンが選択され(S106−4−4−9)、一致しない場合には通常ハズレ変動パターンテーブルから変動パターン乱数値に応じて変動パターンが選択される(S106−4−4−10)。
前記S106−4−4−1で確変中(高確率状態)と判断されると、大当たりフラグがON(大当たり)か否か判断される(S106−4−4−11)。大当たりフラグがON(大当たり)の場合には、確変当たり変動パターンテーブルから変動パターン乱数値に応じて変動パターンが選択される(S106−4−4−12)。
一方、S106−4−4−11で大当たりフラグがOFF(外れ)と判断されると、記憶されているリーチ乱数値が読み出されてリーチ成立数値と一致するか確認され(S106−4−4−13)、一致する場合には確変リーチハズレ変動パターンテーブルから変動パターン乱数値に応じて変動パターンが選択され(S106−4−4−14)、一致しないと判断された場合には確変ハズレ変動パターンテーブルから変動パターン乱数値に応じて変動パターンが選択される(S106−4−4−15)。
前記変動パターンの選択後、選択した変動パターンの変動コマンドが出力バッファに格納され(S106−4−4−16)、次にその他の処理が行われ(S106−4−4−17)、その後にこの特別図柄変動パターン選択処理(S106−4−4)が終了する。
前記特別図柄変動パターン選択処理(S106−4−4)の次に特別図柄乱数シフト処理(S106−4−5)が行われる。
特別図柄乱数シフト処理(S106−4−5)では、前記RAMの特別図柄保留球数のデータ記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた特別図柄保留球数のデータが、先の処理によりロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている特別図柄保留球数のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。具体的には、図18に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記特別図柄保留球数から1減算(例えば保留球数2のものは1にされ、3のものは2にされる等)され(S106−4−5−1)、次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされ(S106−4−5−2)、続いて最上位(ロード順位が最後、本実施例では4個目)の特別図柄保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S106−4−5−3)。
前記特別図柄乱数シフト処理(S106−4−5)に次いで、特別図柄変動開始処理(S106−4−6)が行われる。特別図柄変動開始処理(S106−4−6)では、特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。
前記特別図柄変動開始処理(S106−4−6)の次に、特別動作ステータスが2に設定され(S106−4−7)、待機中が解除され(S106−4−8)、前記特別図柄待機処理(S106−4)が終了する。
前記特別動作ステータスが2の場合に行われる変動中処理(S106−5)では図19に示すように、まず特別図柄の変動時間(変動パターンの変動時間)が終了したか否か判断され(S106−5−1)、変動時間が終了していなければこの変動中処理(S106−5)が終了する。一方、変動時間が終了していれば変動停止コマンドがセットされる(S106−5−2)。続いて特別動作ステータスが3にセットされ(S106−5−3)、その他必要な処理(S106−5−4)が行われた後に、この変動中処理(S106−5)が終了する。
前記特別動作ステータスが3の場合に行われる特別図柄確定処理(S106−6)では図20に示すように、まず大当たりフラグがONか否か、すなわち大当たりか否か判断される(S106−6−1)。大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には、大当たりコマンドが出力バッファに格納され(S106−6−2)、特別動作ステータスが4にセットされた(S106−6−3)後、この特別図柄確定処理(S106−6)が終了する。一方、大当たりフラグがOFF、すなわち外れの場合には、特別動作ステータスが1にセットされ(S106−6−4)、この特別図柄確定処理(S106−6)が終了する。
前記特別動作ステータスが4の場合に行われる特別電動役物処理(S106−7)は、特別遊技実行手段に相当する。特別電動役物処理(S106−7)では、図21及び図22に示すように、確変フラグがOFFにされ(S106−7−1)、前記表示装置10で大当たりオープニング演出が実施されたか確認される(S106−7−2)。大当たりオープニング演出が実施されていない場合には、大当たりオープニング演出が実行され(S106−7−3)、その後に大当たり終了フラグがON(特別遊技終了)か否か判断される(S106−7−4)。一方、大当たりオープニング演出が実施済みの場合には、次に大当たり終了フラグがON(特別遊技終了)か否か判断される(S106−7−4)。
大当たり終了フラグがONではない、すなわち特別遊技終了ではない場合には現在大入賞口45が開放中か否か判断され(S106−7−5)、開放中ではなく閉鎖中の場合には大入賞口45の開放時間か否か判断される(S106−7−6)。大入賞口45の開放時間の場合には大入賞口の開放処理が行われ(S106−7−7)、その後にこの特別電動役物処理(S106−7)が終了する。それに対して大入賞口45の開放時間となっていないときには、この特別電動役物処理(S106−7)が終了する。
一方、前記S106−7−5で大入賞口45が開放中と判断されると、大入賞口閉鎖時間か(S106−7−8)、若しくは大入賞口45に10個遊技球が入賞(S106−7−9)の何れかであるか否か判断され、何れでもない場合にはそのままこの特別電動役物処理(S106−7)が終了し、それに対して大入賞口閉鎖時間、若しくは大入賞口45に10個遊技球が入賞の何れかである場合には、大入賞口閉鎖処理(S106−7−10)が実行され、その後にラウンド終了時間か確認される(S106−7−11)。ラウンド終了時間ではない場合には、そのままこの特別電動役物処理(S106−7)が終了し、それに対してラウンド終了時間の場合には、ラウンドカウンタの値から1減算する処理(S106−7−12)が行われる。なお、前記大入賞口閉鎖処理(S106−7−10)では、大入賞口閉鎖のコマンドが出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0か否か判断され(S106−7−13)、ラウンドカウンタが0ではない場合には、そのままこの特別電動役物処理(S106−7)が終了し、それに対してラウンドカウンタが0の場合には、大当たり終了処理と大当たり終了フラグがONにする処理(S106−7−14)が行われた後、この特別電動役物処理(S106−7)が終了する。なお、前記大当たり終了処理では、エンディングの準備が行われる。
それに対し、前記S106−7−4で大当たり終了フラグがON、すなわち大当たり終了と判断されると、大当たり終了フラグをOFFにセットする処理(S106−7−15)と、大当たりフラグをOFFにする処理(S106−7−16)が行われ、次に停止特別図柄が確変図柄(奇数のぞろ目)であるか確認され(S106−7−17)、停止特別図柄が確変図柄である場合には確変フラグがONにされると共に高確率中コマンドがセットされ(S106−7−18)、一方、停止特別図柄が確変図柄ではなく通常図柄(偶数のぞろ目)である場合には時短フラグがONにされると共に時短カウンタに時短回数がセットされ、さらに時短開始コマンドと低確率中コマンドがセットされ(S106−7−19)、その後に特別動作ステータスが1にセットされ(S106−7−20)、この特別電動役物処理(S106−7)が終了する。
前記特別動作処理(S106)の次に保留球数処理(S107)が行われる。保留球数処理(S107)では、図23に示すように現在の保留球数がロードされ(S107−1)、保留球数が出力バッファにセットされる(S107−2)。
前記保留球数処理(S107)の次に電源断監視処理(S108)が行われる。電源断監視処理(S108)では、図24に示すように、電源断信号が入力したか判断され(S108−1)、電源断信号が入力していない場合にはこの電源断監視処理(S108)が終了する。一方、電源断信号が入力している場合には、現在のデータ(遊技状態)が前記主制御基板200のRAMに記憶され(S108−2)、その後電源断フラグがONに設定され(S108−3)、この電源断監視処理(S108)が終了する。なお、前記主制御基板200のRAMに記憶されるデータ(遊技状態)としては、大きく分けて、表示待機中、図柄変動中、図柄確定表示中、特別遊技中のデータがあり、さらにそれぞれ確変状態(高確率状態)と通常状態(低確率状態)のデータがある。
前記電源断監視処理(S108)の次にその他の処理(S109)が行われる。その他の処理(S109)では、遊技制御に必要なその他の処理が行われる。
前記サブ制御基板(サブ制御装置)205が行う処理について説明する。
前記サブ制御基板205が行うサブ制御メイン処理Jでは、図25に示すように、遊技機1の電源投入時にサブ制御基板205においてCPU初期化処理が行われる(S201)。CPU初期化処理では、外部INT割り込み(受信割り込み)処理(S300)、2msタイマ割り込み処理(S400)、10msタイマ割り込み処理(S500)に対する設定等が行われる。次に、電源断信号がONでRAMの内容が正常か判断される(S202)。電源断信号がONでなかったり、電源断信号がONでRAMの内容が正常でない場合など電源断信号の状態とRAMの内容正常の両方を満たさない場合(異常時)は、RAMの初期化処理(S203)が行われ、その後にウオッチドッグタイマカウンタ1、2の初期化が行われる(S204)。
一方、前記S202で電源断信号ONとRAMの内容正常の両方を満たすと判断された場合には、RAMの初期化(S203)を行うことなくウオッチドッグタイマカウンタ1、2の初期化が行われる(S204)。S201〜S204の処理は、電源投入時の1順目にのみ実行され、その後は実行されることがない。
ウオッチドッグタイマカウンタ1、2の初期化(S204)の後、ループ処理で割り込み禁止(S205)、乱数シード更新(S206)、コマンド送信処理(S207)、ウオッチドッグタイマカウンタ1初期化(S208)、割り込み許可(S209)が行われる。また、ループ処理の間に、外部INT割り込み処理(S300)、2msタイマ割り込み処理(S400)、10msタイマ割り込み処理(S500)が行われる。
割り込み禁止(S205)では、割り込みが入っても割り込みを禁止する。
乱数シード更新(S206)では、前記サブ制御基板205に設けられているカウンタの乱数値等について更新が行われる。前記サブ制御基板205には、例えば情報図柄用カウンタが設けられている。前記情報図柄用カウンタは、‘0’〜‘999’の情報図柄用乱数値を有する。前記情報図柄用カウンタの情報図柄用乱数値は、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まり、乱数シード更新(S206)ごとに1ずつ加算され、数値が‘999’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。
コマンド送信処理(S207)では、サブ制御処理においてセットされた各種のコマンドが対応する基板、装置等に送信される。
ウオッチドッグタイマカウンタ1初期化(S208)では、ウオッチドッグタイマカウンタ1の値が初期化される。
割り込み許可(S209)では、割り込みの実行を許可する。
外部INT割り込み処理(S300)では、図26に示すように、前記主制御基板200からのストローブ(STB)信号がONか確認され(S301)、ストローブ信号がON、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると、前記主制御基板200から出力されたコマンド(制御信号)の受信およびRAMへの格納が行われる(S302)。それに対し、ストローブ信号がONになっていなければ、その時点でこの外部INT割り込み処理(S300)が終了する。
2msタイマ割り込み処理(S400)では、図27に示すように、ランプデータ出力処理(S401)、SW/駆動出力処理(S402)、入力処理(S403)、ウオッチドッグタイマ処理(S404)が行われる。
ランプデータ出力処理(S401)では、10msタイマ割り込み処理で作成したランプデータの出力が行われる。
SW/駆動出力処理(S402)では、遊技ボタンスイッチ67の有効期間及び動作の出力が行われる。
入力処理(S403)では、スイッチのエッジデータ及びレベルデータの作成が行われる。
ウオッチドッグタイマ処理(S404)では、ウオッチドッグタイマのリセット設定が行われる。
10msタイマ割り込み処理(S500)では、図28に示すように、スイッチ状態取得処理(S501)、音声制御処理(S502)、メインコマンド解析処理(S503A〜S503I)、SW処理(S504)、ランプ処理(S505)、ウオッチドッグタイマカウンタ2初期化(S506)等が行われる。
スイッチ状態取得処理(S501)では、2msタイマ割り込み処理(S400)で作成されたスイッチデータが、10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして格納される。
音声制御処理(S502)では、前記スピーカ38から発する音声のための処理が行われる。
メインコマンド解析処理は、主制御基板200から受信したコマンド(データを含む)の解析を行い、受信したコマンドが電源投入コマンドの場合には所定情報図柄(ラッキーナンバー)の設定処理を行う一方、受信したコマンドが遊技状態に関するコマンドの場合には、コマンド(データを含む)に応じた情報図柄選択テーブルを選択し、該選択した情報図柄選択テーブルから情報図柄を選択する処理であり、第1例のメインコマンド解析処理(S503A)〜第9例のメインコマンド解析処理(S503I)の何れかが実行される。
第1例のメインコマンド解析処理(S503A)は、前記当否判定手段が当たりと判断する当たり確率として高確率状態と低確率状態の遊技状態があり、前記複数の情報図柄選択テーブルには、前記高確率状態時に選択される高確率状態用情報図柄選択テーブルと、前記低確率状態時に選択される低確率状態用情報図柄選択テーブルとを有する場合の例である。図29に第1例のメインコマンド解析処理(S503A)のフローチャートを示す。
第1例のメインコマンド解析処理(S503A)では、図29に示すように、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断(S503A−1)、高確率中コマンドか否かの判断(S503A−2)、低確率中コマンドか否かの判断(S503A−3)、大当たりコマンドか否かの判断(S503A−4)が行われ、それらの何れのコマンドでもない場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503A−10)、その後にその他の処理(S503A−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503A)が終了する。なお、前記電源投入コマンドは、前記電源スイッチ272を押下して電源を投入したことに起因して前記主制御基板200から送信される。
受信したコマンドがS503A−1で電源投入コマンドと判断された場合、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断され(S503A−5)、3回押下した場合には所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503A−6)が行われ、その後にその他の処理(S503A−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503A)が終了する。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503A−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503A)が終了する。
前記所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503A−6)では、前記のように表示装置10に所定情報図柄(ラッキーナンバー)の設定画面が表示され、予め遊技店で決められている少なくとも1個以上の所定情報図柄の設定が前記遊技操作ボタン67の操作により行われる。本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。
それに対して、受信したコマンドがS503A−2で高確率中コマンドと判断された場合には、高確率中フラグがONにセットされ(S503A−7)、その後にその他の処理(S503A−11)が行われてこのメインコマンド解析処理(S503A)が終了する。一方、受信したコマンドがS503A−3で低確率中コマンドと判断された場合には、高確率中フラグがOFFにセットされ(S503A−8)、その後にその他の処理(S503A−11)が行われてこのメインコマンド解析処理(S503A)が終了する。なお、高確率中フラグは、電源投入時にOFFに初期設定される。また受信したコマンドがS503A−4で大当たりコマンドと判断された場合には、情報図柄選択処理(S503A−9)が行われ、その後にその他の処理(S503A−11)が行われてこのメインコマンド解析処理(S503A)が終了する。情報図柄選択処理(S503A−9)は、情報図柄選択手段に相当する。
情報図柄選択処理(S503A−9)では、図30に示すように、高確率中フラグがONか否か判断され(S503A−9−1)、高確率中フラグがOFFの場合には情報図柄選択テーブルとして低確率状態用情報図柄選択テーブルが選択され(S503A−9−2)、一方高確率中フラグがONの場合には情報図柄選択テーブルとして高確率状態用情報図柄選択テーブルが選択される(S503A−9−3)。図47の例1に低確率状態用情報図柄選択テーブルと高確率状態用情報図柄選択テーブルを示す。低確率状態用情報図柄選択テーブル及び高確率状態用情報図柄選択テーブルには、各情報図柄用乱数値に情報図柄が割り当てられている。すなわち、低確率状態用情報図柄選択テーブルでは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘99’に情報図柄‘0’、情報図柄用乱数値‘100’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘299’に情報図柄‘2’、情報図柄用乱数値‘300’〜‘399’に情報図柄‘3’、以下同様にして情報図柄用乱数値に情報図柄が割り当てられている。すなわち、低確率状態用情報図柄選択テーブルでは、情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。一方、高確率状態用情報図柄選択テーブルでは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘399’に情報図柄‘3’、情報図柄用乱数値‘400’〜‘599’に情報図柄‘5’、情報図柄用乱数値‘600’〜‘799’に情報図柄‘7’、情報図柄用乱数値‘800’〜‘999’に情報図柄‘9’が割り当てられ、情報図柄用乱数値には所定情報図柄(ラッキーナンバー)のみが割り当てられている。すなわち、高確率状態用情報図柄選択テーブルは、所定情報図柄(ラッキーナンバー)のみが選択されるように設定されている。
前記のようにして選択された情報図柄選択テーブルを用いて情報図柄の選択が行われる(S503A−9−4)。前記情報図柄の選択では、前記情報図柄用乱数値を取得し、選択した情報用選択乱数値に対して前記情報図柄選択テーブルで割り当てられている情報図柄が選択される。次に、選択した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503A−9)が終了する。
選択した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)は、本実施例では前記表示装置10で特別図柄が当たり図柄で停止表示された後、一旦前記図柄表示装置40で全情報図柄のランプを点灯表示し後、前記S503A−9−4で選択された情報図柄が前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)の何れかと一致する場合、前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)と一致する情報図柄のランプのみを点灯状態で残し、他の情報図柄のランプについては消灯し、それにより選択された情報図柄が所定情報(ラッキーナンバー)と一致したことを報知する。それに対して、選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)の何れとも一致しない場合、全情報図柄のランプを消灯状態にし、選択された情報図柄が所定情報(ラッキーナンバー)と一致しなかったことを報知する。
第2例のメインコマンド解析処理(S503B)は、前記遊技状態に前記当否判定手段が当たりと判断する当たり確率として高確率状態と低確率状態があり、前記図柄表示手段で停止表示される当たり図柄には、特別遊技終了後に前記高確率状態にされる確変当たり図柄と、前記低確率状態にされる通常当たり図柄があり、前記複数の情報図柄選択テーブルには、前記高確率状態時に前記通常当たり図柄で前記判定図柄が停止表示される場合に選択される継続用情報図柄選択テーブルと、その他の場合に選択される基本情報図柄選択テーブルとを備え、前記継続用情報図柄選択テーブルは、前記低確率状態時に前記確変当たり図柄で前記判定図柄が停止表示された場合に前記基本情報図柄選択テーブルから選択されて前記情報図柄表示手段で選択結果が表示された情報図柄と同一の情報図柄の選択確率が、他の情報図柄の選択確率よりも大になるように設定される場合の例である。図31に第2例のメインコマンド解析処理(S503B)のフローチャートを示す。
第2例によれば、低確率状態時に確変当たり図柄で判定図柄(特別図柄)が停止表示されて高確率状態になる場合(初回確変の場合)に複数の情報図柄から選択されて情報図柄表示手段で選択結果が表示された情報図柄と同一の情報図柄が、次に通常当たり図柄で判定図柄(特別図柄)が停止表示されて低確率状態に移行する場合にも選択されて同一の選択結果が表示されやすくなるため、所定の情報図柄が選択された状態で高確率状態(初回確変状態)から低確率状態へ移行する場合に、所定の情報図柄の選択状態が維持されやすく、所定情報図柄に対する期待感を高めることが可能となる。
第2例のメインコマンド解析処理(S503B)では、図31に示すように、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断(S503B−1)、変動コマンドか否かの判断(S503B−2)が行われ、それらの何れのコマンドでもない場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503B−9)、その後にその他の処理(S503B−10)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503B)が終了する。
受信したコマンドがS503B−1で電源投入コマンドと判断された場合、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断され(S503B−3)、3回押下した場合には所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503B−4)が行われ、その後にその他の処理(S503B−10)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503B)が終了する。所定情報図柄の番号設定処理(S503B−4)の内容は第1例で説明した所定情報図柄の番号設定処理(S503A−6)と同様である。なお、本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503B−10)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503B)が終了する。
一方、受信したコマンドがS503B−2で変動コマンドと判断された場合、通常当たり変動パターンの変動コマンドあるいは確変当たり変動パターンの変動コマンドか確認される(S503B−5)。通常当たり変動パターンの変動コマンドあるいは確変当たり変動パターンの変動コマンドの場合、変動パターンに応じた変動表示設定(S503B−6)が行われ、次に情報図柄選択処理(S503B−7)が行われ、その後にその他の処理(S503B−10)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503B)が終了する。一方、受信した変動コマンドが前記S503B−5で通常当たり変動パターンの変動コマンド及び確変当たり変動パターンの変動コマンドの何れでもないと判断された場合、変動パターンに応じた変動表示設定(S503B−8)が行われ、その後にその他の処理(S503B−10)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503B)が終了する。前記情報図柄選択処理(S503B−7)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503B−7)では、図32に示すように、受信した変動コマンドが確変当たり変動パターンの変動コマンドか確認される(S503B−7−1)。確変当たり変動パターンの変動コマンドの場合、確変中フラグがONか確認され(S503B−7−2)、確変中フラグがONではない場合(すなわち低確率状態中の場合)、初回フラグがONにセットされ(S503B−7−3)、さらに確変中フラグがONにセットされ(S503B−7−4)、次に基本情報図柄選択テーブルが選択される(S503B−7−6)。一方、前記S503B−7−2で確変中フラグがONと判断された場合(高確率状態中の場合)、初回フラグがOFFにセットされ(S503B−7−5)、次に基本情報図柄選択テーブルが選択される(S503B−7−6)。初回フラグは、低確率状態時に確変大当たりになったか、高確率状態時に再度確変大当たりになったかを示すフラグであり、低確率状態時に確変大当たりになった場合にONとされ、高確率状態時に再度確変大当たりになった場合あるいは低確率状態において再度通常大当たりになった場合にOFFとされる。
前記基本情報図柄選択テーブルは、図47の例2に示すように、例1の低確率状態用情報図柄選択テーブルと同様、情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。
前記S503B−7−6で情報図柄選択テーブルとして基本情報図柄選択テーブルが選択された後、前記基本情報図柄選択テーブルを用いて情報図柄の選択が行われる(S503B−7−10)。前記情報図柄の選択では、前記情報図柄用乱数値を取得し、取得した情報用選択乱数値に対して前記基本情報図柄選択テーブルで割り当てられている情報図柄が選択される。次に、選択した情報図柄の表示処理(S503B−7−11)が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503B−7)が終了する。なお、前記選択した情報図柄の表示処理(S503B−7−11)は、第1例の場合における選択した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
一方、受信した変動コマンドが、S503B−7−1で確変当たり変動パターンの変動コマンドとは異なり通常当たり変動パターンの変動コマンドと判断された場合、初回フラグがONか確認される(S503B−7−7)。初回フラグがONとは異なるOFFと判断された場合、すなわち、確変大当たりが続いた状態あるいは低確率状態において通常大当たりになったと判断された場合、情報図柄選択テーブルとして前記基本選択テーブルが選択され(S503B−7−6)、次に前記基本情報図柄選択テーブルを用いて情報図柄の選択が行われ(S503B−7−10)、さらに前記選択した情報図柄の表示処理(S503B−7−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503B)が終了する。
それに対して、前記S503B−7−7で初回フラグがONと判断された場合、すなわち、低確率状態時に確変大当たり(初回の確変大当たり)になって高確率状態となり、その高確率状態時に通常大当たりとなった場合、初回フラグがOFFにセットされる(S503B−7−8)。次に情報図柄選択テーブルとして継続用情報図柄選択テーブルが選択される(S503B−7−9)。継続用選情報図柄択テーブルは、前記基本情報図柄選択テーブルから前回選択されて前記情報図柄表示装置40で選択結果が表示された情報図柄の選択確率が、他の情報図柄の選択確率よりも高く設定されている。
図47の例2には継続用情報図柄選択テーブルとして第1と第2の例を示す。第1の継続用情報図柄選択テーブルは、前記基本情報図柄選択テーブルから前回選択されて前記情報図柄表示装置40で選択結果が表示された情報図柄が100%の確率で選択されるように、前記情報図柄用乱数値‘0’〜‘999’の全てに対して、前回基本情報図柄選択テーブルから選択された情報図柄が割り当てられている。
また、第2の継続用情報図柄選択テーブルは、情報図柄乱数値‘0’〜‘99’には情報図柄‘1’、情報図柄乱数値‘100’〜‘199’には情報図柄‘3’、情報図柄乱数値‘200’〜‘299’には情報図柄‘5’、情報図柄乱数値‘300’〜‘399’には情報図柄‘7’、情報図柄乱数値‘400’〜‘499’には情報図柄‘9’、情報図柄乱数値‘500’〜‘999’には、前回基本情報図柄選択テーブルから選択された情報図柄が割り当てられている。なお、前記第1の継続用情報図柄選択テーブルと第2の継続用情報図柄選択テーブルは、何れかが使用され、抽選で何れかを使用するように構成してもよい。
また、前記第2例では、初回確変当たりの次に通常当たりとなった場合に初回確変当たり時に選択された情報図柄が、初回確変当たりの次に通常当たりになった場合にも選択されやすく構成されているが、それに限られず、確変当たりの際に所定情報図柄(ラッキーナンバー)が選択され、その後に確変当たりが続く場合に、所定情報図柄(ラッキーナンバー)が継続して選択されるようにしてもよい。
第3例のメインコマンド解析処理(S503C)は、遊技状態として前記当否判定手段による判定結果が当たりで表示されるまでの前記表示装置(図柄表示手段)10による前記判定図柄(特別図柄)の変動表示回数があり、前記複数の情報図柄選択テーブルには、前記当否判定手段による判定結果が当たりで表示されるまでの変動表示回数に応じた情報図柄選択テーブルを有する場合の例である。図33に第3例のメインコマンド解析処理(S503C)のフローチャートを示す。
第3例のメインコマンド解析処理(S503C)では、図33に示すように、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断(S503C−1)、外れ変動コマンド(通常外れ、通常リーチ外れ、確変外れ、確変リーチ外れ変動パターンのコマンド)か否かの判断(S503C−2)、当たり変動コマンド(通常当たり、確変当たり変動パターンのコマンド)か否かの判断(S503C−3)が行われ、それらの何れのコマンドでもない場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503C−12)、その後にその他の処理(S503C−13)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503C)が終了する。
受信したコマンドがS503C−1で電源投入コマンドと判断された場合、通常変動回数カウンタと確変変動回数カウンタの両変動カウンタの値が0にリセットされ(S503C−4)、次に前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断され(S503C−5)、3回押下した場合には所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503C−6)が行われ、その後にその他の処理(S503C−13)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503C)が終了する。所定情報図柄の番号設定処理(S503C−6)の内容は第1例で説明した所定情報図柄の番号設定処理(S503A−6)と同様である。なお、本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503C−13)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503C)が終了する。
受信したコマンドがS503C−2で外れ変動コマンド(通常外れ、通常リーチ外れ、確変外れ、確変リーチ外れ変動パターンのコマンド)と判断された場合、さらに通常外れまたは通常リーチ外れパターンの変動コマンドか否か判断され(S503C−7)、通常外れまたは通常リーチ外れパターンの変動コマンドと判断された場合は通常変動回数カウンタの値が1加算され(S503C−8)、その後にその他の処理(S503C−13)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503C)が終了する。通常変動回数カウンタの値は、通常状態(低確率状態)で大当たりになるまでの特別図柄の変動表示回数である。
一方、前記S503C−7で通常外れ及び通常リーチ外れパターンの変動コマンドの何れでもないと判断された場合、すなわち、確変外れまたは確変リーチ外れ変動パターンのコマンドと判断された場合は、確変変動回数カウンタの値が1加算され(S503C−9)、その後にその他の処理(S503C−13)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503C)が終了する。確変変動回数カウンタの値は、確変状態(高確率状態)で大当たりになるまでの特別図柄の変動表示回数である。
受信したコマンドがS503C−3で当たり変動コマンド(通常当たりまたは確変当たり変動パターンのコマンド)と判断された場合、情報図柄選択処理(S503C−10)が行われ、次に通常変動回数カウンタと確変変動回数カウンタの両変動カウンタの値が0にリセットされ(S503C−11)、その後にその他の処理(S503C−13)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503C)が終了する。前記情報図柄選択処理(S503C−10)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503C−10)では、図34に示すように、確変変動回数カウンタの値が100回以上かの判断(S503C−10−1)、通常変動回数カウンタの値が1000回以上かあるいは何れとも異なるかの判断(S503C−2)が行われる。S503C−10−1で確変変動回数カウンタの値が100回以上と判断されると、情報図柄選択テーブルとして第3情報図柄選択テーブルが選択される。一方、S503C−10−2で通常変動回数カウンタの値が1000回以上と判断されると第2情報図柄選択テーブルが選択され、また、S503C−10−2で確変変動回数カウンタの値が100回以上でなく、かつ通常変動回数カウンタの値が1000回以上でないと判断された場合、第1情報図柄選択テーブルが選択される(S503C−10−5)。
図47の例3に第1情報図柄選択テーブル、第2情報図柄選択テーブル、第3情報図柄選択テーブルの例を示す。第1情報図柄選択テーブルは、例1の低確率状態用情報図柄選択テーブルと同様、情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。第2情報図柄選択テーブル及び第3情報図柄選択テーブルは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘999’の何れにも所定情報図柄(ラッキーナンバー)‘7’が割り当てられている。すなわち、所定情報図柄(ラッキーナンバー)‘7’の選択確率が100%になっている。
次のS503C−10−6では情報図柄の選択が行われる。前記情報図柄の選択(S503C−10−6)では、前記情報図柄用乱数値を取得し、取得した情報用選択乱数値に対して前記選択した情報図柄選択テーブルで割り当てられている情報図柄が選択される。なお、前記第2情報図柄選択テーブル及び第3情報図柄選択テーブルを使用する情報図柄の選択では、常に所定情報図柄(ラッキーナンバー)‘7’が選択される。
次のS503C−10−7では、選択された情報図柄の表示処理が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503C−10)が終了する。なお、前記選択した情報図柄の表示処理(S503C−10−7)は、第1例の場合における選択した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
第4例のメインコマンド解析処理(S503D)は、図柄表示手段(表示装置10)で停止表示した当たり判定図柄(特別図柄)に応じて所定情報図柄の選択確率が異なる複数の情報図柄選択テーブルを備え、前記停止表示した当たり判定図柄(特別図柄)に応じた情報図柄選択テーブルから前記情報図柄を選択する場合の例である。図35に第4例のメインコマンド解析処理(S503D)のフローチャートを示す。
第4例のメインコマンド解析処理(S503D)では、図35に示すように、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断(S503D−1)、通常当たりまたは確変当たりの停止特別図柄データか否かの判断(S503D−2)が行われ、それらの何れでもない場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503D−6)、その後にその他の処理(S503D−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503D)が終了する。
受信したコマンドがS503D−1で電源投入コマンドと判断された場合、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断され(S503D−3)、3回押下した場合には所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503D−4)が行われ、その後にその他の処理(S503D−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503D)が終了する。所定情報図柄の番号設定処理(S503D−4)の内容は第1例で説明した所定情報図柄の番号設定処理(S503A−6)と同様である。なお、本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503D−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503D)が終了する。
受信したコマンドがS503D−2で通常当たりまたは確変当たりの停止特別図柄データと判断された場合、情報図柄選択処理(S503D−5)が行われ、その後にその他の処理(S503D−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503D)が終了する。前記情報図柄選択処理(S503D−5)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503D−5)では、図36に示すように、通常当たり停止図柄か否か判断される(S503D−5−1)。通常当たり停止図柄の場合には、情報図柄選択テーブルとして通常当たり図柄用情報図柄選択テーブルが選択され(S503D−5−2)、一方、確変当たり停止図柄の場合には情報図柄選択テーブルとして確変当たり図柄用情報図柄選択テーブルが選択される(S503D−5−3)。
図48の例4に通常当たり図柄用情報図柄選択テーブルと確変当たり図柄用情報図柄選択テーブルの例を示す。通常当たり図柄用情報図柄選択テーブルは、例1の低確率状態用情報図柄選択テーブルと同様に情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。確変当たり図柄用情報図柄選択テーブルは、例1の高確率状態用情報図柄選択テーブルと同様、情報図柄用乱数値‘0’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘399’に情報図柄‘3’、情報図柄用乱数値‘400’〜‘599’に情報図柄‘5’、情報図柄用乱数値‘600’〜‘799’に情報図柄‘7’、情報図柄用乱数値‘800’〜‘999’に情報図柄‘9’が割り当てられ、所定情報図柄(ラッキーナンバー)のみが割り当てられている。すなわち、確変当たり図柄用情報図柄選択テーブルは、所定情報図柄(ラッキーナンバー)のみが選択されるように設定されている。
次のS503D−5−4では情報図柄の選択が行われる。前記情報図柄の選択(S503D−5−4)では、前記情報図柄用乱数値を取得し、取得した情報用選択乱数値に対して前記選択した情報図柄選択テーブルで割り当てられている情報図柄が選択される。なお、前記確変当たり図柄用情報図柄選択テーブルを使用する情報図柄の選択では、常に所定情報図柄(ラッキーナンバー)‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の何れかが選択される。
次に前記選択された情報図柄の表示処理(S503D−5−5)が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503D−5)が終了する。なお、前記選択した情報図柄の表示処理(S503D−5−5)は、第1例で説明した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
第5例のメインコマンド解析処理(S503E)は、大当たり時の停止判定図柄(特別図柄)に応じた情報図柄選択テーブルを使用する場合の例である。図37に第5例のメインコマンド解析処理(S503E)のフローチャートを示す。
第5例のメインコマンド解析処理(S503E)は、情報図柄選択処理(S503E−5)を除き、第4例のメイン解析処理(S503D)と同様の処理である。前記情報図柄選択処理(S503E−5)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503E−5)では、図38に示すように、当たり停止図柄用情報図柄選択テーブルが選択され(S503E−5−1)、選択した当たり停止図柄用情報図柄選択テーブルを用いて情報図柄が選択され(S503E−5−2)、選択した情報図柄の表示処理(S503E−5−3)が行われる。
前記当たり停止図柄用情報図柄選択テーブルは、図48の例5に示すように、当たり停止特別図柄(判定図柄)に対して情報図柄が割り当てられている。例えば、当たり停止特別図柄『0,0,0』には情報図柄‘2’、当たり停止特別図柄『1,1,1』には情報図柄‘3’が割り当てられており、当たり停止特別図柄によって情報図柄が選択される。なお、当たり停止図柄用情報図柄選択テーブルを複数設けて、当たり停止特別図柄に応じて1つの当たり停止図柄用情報図柄選択テーブル選択したり、抽選で一つの当たり停止図柄用情報図柄選択テーブル選択するように構成してもよい。また、選択した情報図柄の表示処理(S503E−5−4)は、第1例で説明した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
第6例のメインコマンド解析処理(S503F)は、当否判定結果が当たりの場合に前記当否判定結果の当たりを示唆する当たり演出を複数の演出の中から選択して前記判定図柄(特別図柄)の変動表示中に前記図柄表示手段で実行する演出実行手段を備え、前記情報図柄選択手段は、前記当たり演出に応じて所定情報図柄の選択確率が異なる複数の情報図柄選択テーブルを備え、前記当たり演出に応じた情報図柄選択テーブルから前記情報図柄を選択する場合の例である。図39に第6例のメインコマンド解析処理(S503F)のフローチャートを示す。
図39に示すように、第6例のメインコマンド解析処理(S503F)では、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断(S503F−1)、変動コマンドか否かの判断(S503F−2)が行われ、それらの何れでもない場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503F−10)、その後にその他の処理(S503F−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503F)が終了する。
受信したコマンドがS503F−1で電源投入コマンドと判断された場合、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断され(S503F−3)、3回押下した場合には所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503F−4)が行われ、その後にその他の処理(S503F−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503F)が終了する。所定情報図柄の番号設定処理(S503F−4)の内容は第1例で説明した所定情報図柄の番号設定処理(S503A−6)と同様である。なお、本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503F−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503F)が終了する。
受信したコマンドがS503F−2で変動コマンドと判断された場合、変動コマンドの内容が通常当たり変動パターンのコマンド又は確変当たり変動パターンのコマンドが確認され(S503F−5)、通常当たり変動パターンのコマンド及び確変当たり変動パターンのコマンドの何れでも無い場合には受信した変動パターンのコマンドに応じた変動表示設定が行われ(S503F−6)、その後にその他の処理(S503F−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503F)が終了する。
一方、S503F−5で通常当たり変動パターンのコマンド又は確変当たり変動パターンのコマンドと判断されると、予告演出抽選処理(S503F−7)が行われ、その後に予告演出抽選結果に応じた変動表示設定(S503F−8)が行われる。前記予告演出抽選処理(S503F−7)では、予告演出乱数を用いて複数の予告演出から一つの予告演出あるいは予告演出無が選択される。例えば予告演出乱数‘0’〜‘999’に予告演出あるいは予告演出無が割り当てられておりており、S503F−7で予告演出乱数値を取得し、その取得した予告演出乱数値に割り当てられている予告演出あるいは予告演出無が選択される。前記予告演出乱数は、前記サブ制御メイン処理における乱数シード更新(S206)で加算更新される。また、本例における予告演出には、プレミア予告演出、激熱予告演出1〜4がある。プレミア演出は複数種類設けられ、大当たりの場合に選択される。一方、前記激熱予告演出1〜4は、大当たりの場合に限られず、外れの場合にも選択される。なお、前記予告演出抽選処理(S503F−7)及び前記予告演出抽選結果に応じた変動表示設定(S503F−8)は、演出実行手段に相当する。
前記予告演出抽選結果に応じた変動表示設定(S503F−8)の次に情報図柄選択処理(S503F−9)が行われ、その後にその他の処理(S503F−11)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503F)が終了する。前記情報図柄選択処理(S503F−9)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503F−9)では、図40に示すように、まず、前記予告演出抽選処理(S503F−7)で選択された予告演出がプレミア予告演出か否か(S503F−9−1)、激熱予告演出1又は2か否か(S503F−9−2)、激熱予告演出3又は4か否か(S503F−9−3)またはそれらの何れでもない予告演出無か判断される。
S503F−9−1でプレミア予告演出と判断された場合には、プレミア予告演出用情報図柄選択テーブルが選択され(S503F−9−4)、S503F−9−2で激熱予告演出1又は2と判断された場合には激熱予告演出1、2用情報図柄選択テーブルが選択され(S503F−9−5)、S503F−9−3で激熱予告演出3又は4と判断された場合には激熱予告演出3、4用情報図柄選択テーブルが選択され(S503F−9−6)、また、S503F−9−3でそれらの予告演出テーブルの何れとも異なり予告演出無と判断された場合には予告演出無用情報図柄選択テーブルが選択される(S503F−9−7)。
図49の例6にプレミア予告演出用情報図柄選択テーブル、激熱予告演出1、2用情報図柄選択テーブル、激熱予告演出3、4用情報図柄選択テーブル、予告演出無用情報図柄選択テーブルの例を示す。
前記プレミア予告演出用情報図柄選択テーブルは、全情報図柄用乱数値‘0’〜‘999’に所定情報図柄(ラッキーナンバー)‘7’が割り当てられている。前記激熱予告演出1、2用情報図柄選択テーブルは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘49’に情報図柄‘0’、情報図柄用乱数値‘50’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘249’に情報図柄‘2’(以下省略)のように情報図柄用乱数値に情報図柄‘0’〜‘9’が割り当てられている。前記激熱予告演出3、4用情報図柄選択テーブルは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘399’に情報図柄‘3’、情報図柄用乱数値‘400’〜‘599’に情報図柄‘5’、情報図柄用乱数値‘600’〜‘799’に情報図柄‘7’、情報図柄用乱数値‘800’〜‘999’に情報図柄‘9’が割り当てられており、所定情報図柄(ラッキーナンバー)のみが選択されるように割り当てられている。また、前記予告演出無用情報図柄選択テーブルは、例1の低確率状態用情報図柄選択テーブルと同様、情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。
前記S503F−9−4〜S503F−9−7で選択した情報図柄選択テーブルを用いて情報図柄の選択(S503F−9−8)が行われる。前記情報図柄の選択(S503F−9−8)では、前記情報図柄用乱数値を取得し、取得した情報用選択乱数値に対して前記選択した情報図柄選択テーブルに割り当てられている情報図柄が選択される。
次に前記選択された情報図柄の表示処理(S503F−9−9)が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503F−9)が終了する。なお、前記選択した情報図柄の表示処理(S503F−9−9)は、第1例で説明した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
なお、前記第6例において、複数の予告演出が絡んで実行される場合に選択される情報図柄選択テーブルを設けてもよい。例えば、激熱予告演出1と2と3が絡んで実行される場合に選択される情報図柄選択テーブルを設ける等である。
第7例のメインコマンド解析処理(S503G)は、大当たりになった際の時刻に応じた情報図柄選択テーブルを有する場合の例である。なお、大当たりになった際とは、この例では当否判定手段で当たりと判断された時点であるが、前記表示装置10で特別図柄が当たりの停止図柄で停止表示した時点や、特別遊技(大当たり遊技)が終了した時点等であってもよい。図41に第7例のメインコマンド解析処理(S503G)のフローチャートを示す。
第7例のメインコマンド解析処理(S503G)では、図41に示すように、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断(S503G−1)、大当たりコマンドか否かの判断(S503G−2)が行われ、それらの何れでもない場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503G−6)、その後にその他の処理(S503G−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503G)が終了する。
受信したコマンドがS503G−1で電源投入コマンドと判断された場合、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断され(S503G−3)、3回押下した場合には所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503G−4)が行われ、その後にその他の処理(S503G−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503G)が終了する。所定情報図柄の番号設定処理(S503G−4)の内容は第1例で説明した所定情報図柄の番号設定処理(S503A−6)と同様である。なお、本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503G−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503G)が終了する。
受信したコマンドがS503G−2で大当たりコマンドと判断された場合、情報図柄選択処理(S503G−5)が行われ、その後にその他の処理(S503G−7)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503G)が終了する。前記情報図柄選択処理(S503G−5)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503G−5)では、図42に示すように、現在の時刻が9時〜10時又は18時〜20時か否か判断される(S503G−5−1)。現在の時刻は前記RTCの時刻が利用される。現在の時刻が9時〜10時又は18時〜20時の場合、情報図柄選択テーブルとして9時〜10時又は18時〜20時用情報図柄選択テーブルが選択され(S503G−5−2)、一方、現在の時刻が他の時刻の場合、他の時刻用情報図柄選択テーブルが選択される(S503G−5−3)。
図49の例7に9時〜10時又は18時〜20時用情報図柄選択テーブルと他の時刻用情報図柄選択テーブルの例を示す。前記9時〜10時又は18時〜20時用情報図柄選択テーブルは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘399’に情報図柄‘3’、情報図柄用乱数値‘400’〜‘599’に情報図柄‘5’、情報図柄用乱数値‘600’〜‘799’に情報図柄‘7’、情報図柄用乱数値‘800’〜‘999’に情報図柄‘9’が割り当てられており、所定情報図柄(ラッキーナンバー)のみが選択されるように情報図柄用乱数値に割り当てられている。また、前記他の時刻用情報図柄選択テーブルは、例1の低確率状態用情報図柄選択テーブルと同様、情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。
次のS503G−5−4では情報図柄の選択が行われる。前記情報図柄の選択では、前記情報図柄用乱数値を取得し、取得した情報用選択乱数値に対して前記選択した情報図柄選択テーブルに割り当てられている情報図柄が選択される。
次に選択された情報図柄の表示処理(S503G−5−5)が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503G−5)が終了する。なお、選択した情報図柄の表示処理(S503G−5−5)は、第1例で説明した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
第8例のメインコマンド解析処理(S503F)は、遊技機の電源投入から大当たりになった際までの経過時間に応じた情報図柄選択テーブルを有する場合の例である。なお、大当たりになった際とは、この例では当否判定手段で当たりと判断された時点であるが、前記表示装置10で特別図柄が当たりの停止図柄で停止した時点や、特別遊技(大当たり遊技)が終了した時点等であってもよい。図43に第8例のメインコマンド解析処理(S503H)のフローチャートを示す。
第8例のメインコマンド解析処理(S503H)では、図43に示すように、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断が行われる(S503H−1)。
受信したコマンドが電源投入コマンドと判断された場合、経過時間タイマが0にリセットされる(S503H−2)。前記経過時間タイマは、電源投入時からの経過時間を計るタイマである。次に前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断される(S503H−3)。前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下された場合には、所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503H−4)が行われ、その後にその他の処理(S503H−9)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503H)が終了する。所定情報図柄の番号設定処理(S503H−4)の内容は第1例で説明した所定情報図柄の番号設定処理(S503A−6)と同様である。なお、本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503H−9)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503H)が終了する。
受信したコマンドがS503H−1で電源投入コマンドとは異なると判断された場合、前記経過時間タイマに1加算して更新され(S503H−5)、次に受信コマンドが大当たりコマンドか確認される(S503H−6)。大当たりコマンドとは異なると判断された場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503H−8)、その後にその他の処理(S503H−9)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503H)が終了する。
前記S503H−6で受信コマンドが大当たりコマンドと判断された場合、情報図柄選択処理(S503H−7)が行われ、その後にその他の処理(S503H−9)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503H)が終了する。前記情報図柄選択処理(S503H−7)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503H−7)では、図44に示すように、前記経過時間タイマの値が2時間未満に相当する値か否か判断される(S503H−7−1)。前記経過時間タイマの値が2時間未満に相当する値と判断された場合、すなわち遊技機1の電源投入からの経過時間が2時間未満と判断された場合には、情報図柄選択テーブルとして2時間未満用情報図柄選択テーブルが選択される(S503H−7−2)。一方、前記経過時間タイマの値が2時間以上に相当する値と判断された場合、すなわち遊技機1の電源投入からの経過時間が2時間以上と判断された場合には、情報図柄選択テーブルとして2時間以上用情報図柄選択テーブルが選択される(S503H−7−3)。
図50の例8に2時間未満用情報図柄選択テーブルと2時間以上用情報図柄選択テーブルの例を示す。2時間未満用情報図柄選択テーブルは、例1の低確率状態用情報図柄選択テーブルと同様、情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。一方、2時間以上用情報図柄選択テーブルは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘399’に情報図柄‘3’、情報図柄用乱数値‘400’〜‘599’に情報図柄‘5’、情報図柄用乱数値‘600’〜‘799’に情報図柄‘7’、情報図柄用乱数値‘800’〜‘999’に情報図柄‘9’が割り当てられており、所定情報図柄(ラッキーナンバー)のみが選択されるように情報図柄用乱数値に割り当てられている。
次のS503H−7−4では情報図柄の選択が行われる。前記情報図柄の選択では、前記情報図柄用乱数値を取得し、取得した情報用選択乱数値に対して前記選択した情報図柄選択テーブルで割り当てられている情報図柄が選択される。
次に選択された情報図柄の表示処理(S503H−7−5)が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503H−7)が終了する。なお、選択した情報図柄の表示処理(S503H−7−5)は、第1例で説明した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
第9例のメインコマンド解析処理(S503I)は、情報図柄の選択結果を前記情報図柄表示手段で表示中に、再選択条件の成立に起因して前記情報図柄の再選択を実行する情報図柄再選択手段を備え、前記情報図柄表示手段が前記再選択の結果を表示する場合の例である。なお、一例して示す第9例では、大当たり時に前記情報図柄の選択結果が前記所定情報図柄(ラッキーナンバー)とは異なる情報図柄になった場合に、前記特別遊技中(大当たりラウンド中)に前記遊技操作ボタン67を操作することにより前記情報図柄の再選択を行うように構成されている。再選択条件の成立は、前記別遊技中(大当たりラウンド中)に前記遊技操作ボタン67を操作することに設定されている。なお、再選択のために遊技者が操作可能な操作手段は、前記構成の遊技操作ボタン67に限定されず、スライド式のものや複数のボタンからなるもの等であってもよい。
また、第9例では情報図柄選択テーブルとして、初回用情報図柄選択テーブルと再選択用情報図柄選択テーブル(情報図柄再選択テーブルに相当)が設けられ、初回用情報図柄選択テーブルよりも再選択用情報図柄選択テーブルの方が所定情報図柄(ラッキーナンバー)の選択確率が大にされている。なお、初回時と再選択時とで同一の選択テーブルを使用する構成としてもよい。図45に第9例のメインコマンド解析処理(S503I)のフローチャートを示す。
第9例のメインコマンド解析処理(S503I)では、図45に示すように、前記主制御基板200から受信したコマンドが、電源投入コマンドか否かの判断(S503I−1)、大当たりコマンドか否かの判断(S503I−2)、大当たりラウンドコマンドか否かの判断(S503I−3)が行われ、それらの何れのコマンドとも異なると判断された場合、受信したコマンドに応じた処理が行われ(S503I−13)、その後にその他の処理(S503I−14)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503I)が終了する。
受信したコマンドが電源投入コマンドと判断された場合、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断される(S503I−4)。前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下された場合には、所定情報図柄の番号設定処理(ラッキーナンバーの設定処理)(S503I−5)が行われ、その後にその他の処理(S503H−9)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503I)が終了する。所定情報図柄の番号設定処理(S503I−5)の内容は第1例で説明した所定情報図柄の番号設定処理(S503A−6)と同様である。なお、本実施例では、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の情報図柄が、前記遊技操作ボタン67の操作により所定情報図柄(ラッキーナンバー)として設定され、一方、‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の情報図柄が通常情報図柄(外れの情報図柄)に設定される。一方、前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていない場合には、その他の処理(S503I−14)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503I)が終了する。
受信したコマンドがS503I−2で大当たりコマンドと判断された場合、再選択フラグと再選択済フラグが共にOFFに設定され(S503I−6)、次に情報図柄選択処理(S503I−12)が行われ、その後にその他の処理(S503I−14)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503I)が終了する。なお、前記再選択フラグは、後述のように大当たりラウンド中に前記遊技操作ボタン67を操作することによりONに設定される。また、前記再選択済フラグは後述のように再選択用情報図柄選択テーブルが選択されるとONに設定される。前記再選択フラグと再選択済フラグは何れも電源投入時にOFFに設定される。
一方、受信したコマンドがS503I−3で大当たりラウンドコマンド(すなわち特別遊技中)と判断された場合、前記再選択済フラグがOFFか否か判断され(S503I−7)、再選択済フラグがOFFと判断された場合には、初回選択情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)の何れかと一致するか否か判断される(S503I−8)。前記初回選択情報図柄は、大当たりになった際に、後述の情報図柄選択処理(S503I−12)で選択された情報図柄である。S503I−8で初回選択情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)と一致しないと判断された場合、再選択可能表示が行われる(S503I−9)。再選択可能表示では、前記表示装置10において、前記遊技操作ボタン67を所定時間内に3回押下するように示唆する表示が行われる。次に前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されたか判断され(S503I−10)、所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)された場合には、再選択フラグがONにされる(S503I−11)。次に情報図柄選択処理(S503I−12)が行われ、その後にその他の処理(S503I−14)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503I)が終了する。
一方、前記S503I−7で再選択フラグがOFFではないと判断された場合、あるいは前記S503I−8で初回選択情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)と一致すると判断された場合、または前記S503I−10で前記遊技操作ボタン67が所定時間(例えば30秒以内)に3回押下(PUSH)されていないと判断された場合には、その他の処理(S503I−14)が行われ、このメインコマンド解析処理(S503I)が終了する。前記情報図柄選択処理(S503I−12)は、情報図柄選択手段に相当する。
前記情報図柄選択処理(S503I−12)では、図46に示すように、まず再選択フラグがONか否か判断され(S503I−12−1)、再選択フラグがONとは異なる場合には初回用情報図柄選択テーブルが情報図柄選択テーブルとして選択される(S503I−12−2)。一方、再選択フラグがONの場合には再選択用情報図柄選択テーブルが選択され(S503I−12−3)、次に前記再選択済フラグがONに設定される(S503I−12−4)。
図50の例9に初回用情報図柄選択テーブルと再選択用情報図柄選択テーブルの例を示す。初回用情報図柄選択テーブルは、例1の低確率状態用情報図柄選択テーブルと同様、情報図柄用乱数100個毎に、1個の情報図柄が同一の選択確率で割り当てられている。一方、再選択用情報図柄選択テーブルは、情報図柄用乱数値‘0’〜‘49’に情報図柄‘0’、情報図柄用乱数値‘50’〜‘199’に情報図柄‘1’、情報図柄用乱数値‘200’〜‘249’に情報図柄‘2’、情報図柄用乱数値‘250’〜‘399’に情報図柄‘3’(以下省略)等のように情報図柄が割り当てられており、初回用情報図柄選択テーブルよりも所定情報図柄の選択確率が大に設定されている。
次のS503I−12−5では情報図柄の選択が行われる。前記情報図柄の選択では、前記情報図柄用乱数値を取得し、取得した情報用選択乱数値に対して前記S503I−12−2またはS503I−12−3において選択した情報図柄選択テーブルに割り当てられている情報図柄が選択される。
次に選択された情報図柄の表示処理(S503I−12−6)が行われ、その後にこの情報図柄選択処理(S503I−12)が終了する。なお、選択した情報図柄の表示処理(S503I−12−6)は、第1例で説明した情報図柄の表示処理(S503A−9−5)と同様に行われる。
このように、第9例では、初回に所定情報図柄が選択された場合には再選択を行えず、また再選択は1回のみに限定されているが、再選択を複数回認めるようにしてもよい。
なお、第9例では、初回時に使用する情報図柄選択テーブルと再選択時に使用する情報図柄選択テーブルを異ならせているが、前記のように同一の情報図柄選択テーブルを使用したり、再選択時に使用する情報図柄選択テーブルは所定情報図柄のみが選択されるようにしたりしてもよい。
また、情報図柄の再選択時における遊技操作ボタンの操作は、前記の例に限られるものではなく他の操作でもよい。
さらに、再選択条件の成立は、前記遊技操作ボタンの操作に限られず、例えば、初回に選択された情報図柄がラッキーナンバー以外の予め設定した特定の情報図柄(‘2’等)になることとし、その場合には自動的に再選択が行われるようにしてもよい。
前記メインコマンド解析処理(S503A〜S503I)の次に行われるSW処理(S504)では、遊技操作ボタン67の有効時間(操作有効期間)及び動作の管理が行われる。前記SW処理(S504)の次に行われるランプ処理(S505)では、出力するランプデータの作成及び演出時間の管理が行われる。ランプ処理(S505)の次にウオッチドッグタイマ2の初期化(S506)が行われ、この10msタイマ割り込み処理(S500)が終了する。
本実施例を概念的にまとめると次の通りである。
(1):遊技の当否を判定する当否判定手段と、複数の判定図柄を変動表示し、当たり図柄で停止表示することにより前記当否判定結果の当たりを示す図柄表示手段と、前記当否判定結果が当たりになることに基づいて特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記複数の判定図柄とは異なる複数の情報図柄から少なくとも一つの情報図柄を選択する情報図柄選択手段と、前記情報図柄選択手段による選択結果を、前記当否判定結果が当たりになることに基づいて表示する情報図柄表示手段と、を備える遊技機において、前記情報図柄選択手段は、前記複数の情報図柄のうち所定情報図柄の選択確率が遊技状態に応じて異なる複数の情報図柄選択テーブルを備え、前記当否判定結果が当たりとなった際の遊技状態に応じた情報図柄選択テーブルから情報図柄を選択することを特徴とする。
(1)によれば、遊技の状態に応じた情報図柄選択テーブルを使用して情報図柄を選択するため、所定情報図柄が選択される確率を遊技状態に応じて変化させることができ、所定情報図柄が選択されることに対する期待感を高めることが可能となる。
(2):(1)において、前記遊技状態には、前記当否判定手段が当たりと判断する当たり確率として高確率状態と低確率状態があることを特徴とする。
(2)によれば、遊技状態が高確率状態時には高確率状態用情報図柄選択テーブルを使用し、一方遊技状態が低確率状態時には低確率状態用情報図柄選択テーブルを使用することにより、高確率状態時と低確率状態で所定情報図柄の選択確率を変化させることができ、所定情報図柄が選択されることに対する期待感を高めることが可能となる。
(3):(1)または(2)において、前記遊技状態には、前記当否判定手段による判定結果が当たりで表示されるまでの前記図柄表示手段による前記判定図柄の変動表示回数があることを特徴とする。
(3)によれば、当否判定手段による判定結果が当たりで表示されるまでの変動表示回数に応じた情報図柄選択テーブルを使用することにより、変動表示回数に応じて所定情報図柄の選択確率を変化させることができ、所定情報図柄が選択されることに対する期待感を高めることが可能となる。
(4):(1)から(3)の何れか一項において、前記情報図柄表示手段は、前記情報図柄選択手段により選択された情報図柄が前記所定情報図柄であるか否かを報知することを特徴とする。
(4)によれば、選択された情報図柄が所定情報図柄であるか否かが報知されるため、所定情報図柄が選択されることに対する期待感を高めることが可能となる。
このように、本実施例によれば、所定情報図柄(ラッキーナンバー)が選択される確率を変化させることができ、所定情報図柄が選択されることに対する期待感を高めることが可能となる。
なお、選択された情報図柄の表示は、本実施例では、一旦全情報図柄のランプを点灯させた後、選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)と一致した場合に、選択された情報図柄のランプを点灯状態として残し、他の情報図柄のランプについては消灯する構成にしているが、それに限られず、例えば、選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)と一致している場合には点滅点灯させ、一致しない場合には点滅させない点灯にする、あるいはその逆などでもよい。また、選択された情報図柄が所定情報図柄(ラッキーナンバー)か否の報知を「当たり」や「外れ」を示すランプで行ったり、文字等で表示したりしてもよい。
本実施例では図柄表示手段を表示装置10とし、かつ情報図柄表示手段を図柄表示装置40とする例を示したが、本発明はそれに限定されるものではなく、例えば、判定図柄の変動及び停止表示と情報図柄の選択結果を同一の液晶表示装置等で表示するようにしてもよい。
さらに、本発明は前記の実施例に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。