JP5572060B2 - 送風作業機 - Google Patents

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    • A01G20/43Apparatus for cleaning the lawn or grass surface for sweeping, collecting or disintegrating lawn debris
    • A01G20/47Vacuum or blower devices

Description

この発明は、作業中の騒音を低減することのできる送風作業機用のブロワチューブ及びこれを備えた送風作業機に関する。
特許文献1に見られるように送風作業機が知られている。この送風作業機は、枯れ葉、ゴミ、空き缶等を吹き飛ばすことにより地面を掃除するのに用いられ、一般的にパワーブロワと呼ばれている。パワーブロワは、ブロワ本体に連結した典型的にはプラスチック成型品のブロワチューブを有し、このブロワチューブの先端から高速気流を吹き出す。作業者は、ブロワチューブの先端を地上の落ち葉等に差し向けることで、このブロワチューブから吹き出す高速気流で落ち葉等を吹き飛ばしながら落ち葉等を集めることができる。この特許文献1は手持ち式のパワーブロワを開示しているが、ブロワ本体を背中に背負って作業する背負い式のパワーブロワ(特許文献2)や、ブロワ本体を定置式して使用する定置式のパワーブロワも知られている。
JP特開2008−255877号公報 US 7,774,896 B2
特許文献2は、背負い式のパワーブロワの騒音を低減するために、背負い式のフレームと、このフレームに搭載される駆動源との間に吸音材を介装することを提案している。
パワーブロワが発する騒音には、作業中にブロワチューブの先端から高速気流を吐出することに伴う騒音が含まれる。この騒音は周囲に大きな迷惑を及ぼすことから、ブロワチューブの先端での騒音を低減するための技術を確立する必要がある。
本発明の目的は、ブロワチューブから高速気流を吐出することに伴う騒音を低減することのできる送風作業機用のブロワチューブ及びこれを備えた送風作業機を提供することにある。
本発明の更なる目的は、ブロワチューブの先端部に工夫を施すことにより、ブロワチューブから高速気流を吐出することに伴う騒音を低減することのできる送風作業機用のブロワチューブ及びこれを備えた送風作業機を提供することにある。
本発明の更なる目的は、ブロワチューブから高速気流を吐出することに伴う騒音の周波数帯域を複雑化することにより、ブロワチューブから高速気流を吐出することに伴う騒音を低減することのできる送風作業機用のブロワチューブ及びこれを備えた送風作業機を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
駆動源によって駆動される送風機構を内蔵したブロワ本体を備えた送風作業機に脱着可能なブロワチューブであって、前記ブロワ本体に連結され、前記送風機構が生成した高速気流を受け入れて外部に放出するブロワチューブにおいて、
該ブロワチューブの先端部に周方向に離間して配置され且つ該ブロワチューブの径方向内方に向けて突出した複数の突起を有し、
前記複数の突起が、前記ブロワチューブの先端部に位置する第1段目の突起群と、該第1段目の突起群から前記ブロワチューブ内の高速気流の流れ方向上流側に離間した第2段目の突起群との少なくとも2段に配置された突起群で構成されていることを特徴とする送風作業機用のブロワチューブを提供することにより達成される。
すなわち、本発明によれば、ブロワチューブの先端部に設けられた複数の突起によって、ブロワチューブから吐出される高速気流が混合されるため騒音の周波数帯域を複雑な周波数帯域に変化させることができ、これにより騒音を低減することができる。この複数の突起は、前記ブロワチューブの先端部に位置する第1段目の突起群と、該第1段目の突起群から前記ブロワチューブ内の高速気流の流れ方向上流側に離間した第2段目の突起群との少なくとも2段に配置された突起群で構成される。この点は後に説明する実験結果に基づいている。
本発明の他の目的や作用効果は、以下の好ましい実施例の詳しい説明から明らかになろう。
実施例のブロワチューブを備えた手持ち式送風作業機の側面図である。 図1の送風作業機のブロワ本体の断面図である。 実施例のブロワチューブの先端部を斜め前方から見た図である。 図3に図示のブロワチューブの正面図である。 図3に図示のブロワチューブの先端部の分解斜視図である。 ブロワチューブの先端部に配置された突起の正面視の形状の変形例を説明するための図である。 図4に対応する正面図であり、ブロワチューブの先端部に設けた2段の突起が正面視したときに等間隔でない配置例を説明するための図である。 図3〜図6に図示のブロワチューブにより騒音低減効果の測定結果を示す図である。 実施例のブロワチューブの途中部分に拡大室を設けると共に、この拡大室に吸音材を配置した例を説明するための図である。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。図1、図2は実施例の手持ち式パワーブロワを示す。図1は、手持式パワーブロワの側面図であり、図2はブロワ本体の断面図である。
図1、図2を参照して、手持式パワーブロワ100は、ブロワ本体2と、このブロワ本体2に脱着可能に連結されたブロワチューブ4とで構成されている。ブロワ本体2は、駆動源として小型の内燃エンジン6を有する(図2)。この内燃エンジン6は、この実施例では空冷式2ストローク単気筒エンジンであるが、4ストロークエンジンであってもよい。ブロワ本体2は、また、内燃エンジン6によって駆動される遠心式送風機構8を有している。遠心式送風機構8によって生成された高速気流B(図2)はブロワチューブ4に供給され、このブロワチューブ4の先端から外部に吐出される。
作業者は、ブロワ本体2の頂部のハンドル10を片手で握って、例えばこのハンドル10に設けられたスロットルトリガ(図示せず)を指で操作することにより、内燃エンジン6の出力を制御することができる。つまり、スロットルトリガを指で操作することでブロワチューブ4から吐出される高速気流の風量及び風速を制御することができる。
遠心式送風機構8は、ブロワ用の空気取入口14を備えたファンケース16と、このファンケース16の中に収容された遠心ファン18とを有し、この遠心ファン18は内燃エンジン6の出力軸20の一端に連結されている。そして、エンジン出力軸20の他端にはリコイルスタータ22が連結されている。リコイルスタータ22を操作することにより内燃エンジン6を起動させることができる。図2において、参照符号24はマフラーであり、26は燃料タンクである。
内燃エンジン6を起動することにより遠心ファン18が駆動され、遠心ファン18が高速回転することによりブロワ用の空気取入口14を通じて取り込んだ外気Aを送風口30から吐出する。この送風口30に供給された高速気流Bは前述したブロワチューブ4を通じて外部に放出される。
図1、図3を参照して、ブロワチューブ4は、ブロワ本体2に脱着可能に連結されるチューブ本体42と、このチューブ本体42の先端部に脱着可能に装着されたアタッチメント44とで構成されており、チューブ本体42とアタッチメント44とは共に合成樹脂製の成型品である。
チューブ本体42は、真っ直ぐに伸びる細長い且つ断面円形の筒形状を有し、このチューブ本体42の先端部42aは前方に向かうに従って徐々に縮径した先細りの形状を有している(図5)。他方、アタッチメント44は、チューブ本体42の外周面の直径とほぼ同じ直径を備えた断面円形の筒形状を有し、このアタッチメント44の先端部44aは前方に向かうに従って徐々に縮径した先細りの形状を有している。
この実施例では、ブロワチューブ4の先端は、任意であるがアタッチメント44の先端部44aによって形成された第1の先細り形状部分を有し、また、ブロワチューブ4の軸線方向において、アタッチメント44の先端部44aから僅かに離間し且つブロワチューブ4の上流側に位置する第2の好ましくは先細り形状部分がチューブ本体42の先端部42aによって形成されている。変形例として、チューブ本体42の先端部42aが先細りの形状を有しておらず、チューブ本体42の前端部がその全長に亘って、つまり前端に至るまで同じ内径を備えていてもよい。同様に、アタッチメント44についても、その先端部44aが先細りの形状を有しておらず、アタッチメント44の前端部がその全長に亘って、つまり前端に至るまで同じ内径を備えていてもよい。
図3〜図6を参照して、チューブ本体42の先細りの形状の先端部42及びアタッチメント44の先細りの形状の先端部44aには、夫々、三カ所に、ブロワチューブ4の軸線に向けて半径方向内方に突出した、好ましくは正面視二等辺三角形の第1、第2の突起46、48が形成されている。チューブ本体42の3つの第1の突起46は円周方向に等間隔に位置している。つまり、第1の突起46の間隔は120°間隔である(図4、図5)。同様に、アタッチメント44の3つの第2の突起48は円周方向に等間隔に位置している。つまり、第2の突起48の間隔は120°間隔である(図4、図5)。
図6は第1及び/又は第2の突起46(48)の正面視形状に関する変形例を説明するための図である。第1及び/又は第2の突起46(48)は、図6の(A)に示すように正面視台形の形状であってもよく、(B)に示すように正面視ドーム状の形状であってもよい。また、第1及び/又は第2の突起46(48)は、図6の(C)に示すように、正面視二等辺三角形でなくてもよく、径方向内方に位置する頂点を挟む2つの辺の長さが異なる三角形の形状であってもよいし、(D)に示すように頂点が円弧状の形状を有していてもよい。また、図6の(E)に示すように、頂点を挟む2つの辺が円弧状の形状を有していてもよい。なお、(E)に図示の例では、2つの円弧状の辺が外方に向けて凹状であるが、この2つの円弧状の辺は外方に向けて凸状であってもよい。この図6の(E)の変形例として(F)に示すように、頂点は、必ずしも正面視したときに点でなくても線であってもよく、この線は直線であってもよいし、曲線であってもよい。
図3〜図6に戻って、第1、第2の正面視二等辺三角形の突起46、48は、チューブ本体42、アタッチメント44を、その軸線方向に窪ませた形状(ノッチ形状)を有しているが、チューブ本体42、アタッチメント44の断面円形の内部通路に対して通路軸線に向けて正面視三角形の形状で突出していればよく、従って第1の突起46及び/又は第2の突起48は中実であってもよい。このことは、図6の変形例においても同様である。
第1、第2の突起46、48は、図示のように正面視二等辺三角形の突起の組み合わせで構成されてもよいが、変形例として、図6に図示の形状の突起との任意の組み合わせを採用してもよい。
第1、第2の正面視二等辺三角形の突起46、48は、ブロワチューブ4の気流通路の軸線に沿って延びる稜線46a、48aを有し(図4)、また、これら第1、第2の突起46、48は、その高さH(図4)がブロワチューブ4内の気流の流れ方向上流側に向かうに従って徐々に小さくなる立体形状を有している。第1、第2の突起46、48の高さHは同じ高さであってもよいし、異なっていてもよい。
また、第1、第2の正面視三角形の突起46、48は、共に、チューブ本体42、アタッチメント44と一体成形されているが、第1及び/又は第2の突起46、48を別部品として用意して、これをチューブ本体42、アタッチメント44の先細りの先端部42a、44aの内周面に接着するようにしてもよい。このことは、図6に例示した種々の形状の突起46(48)についても同様である。
また、チューブ本体42とアタッチメント44とを一体成形した成型品を作ることによって上述した先細りの形状の先端部42a、44aを備えたブロワチューブ4を作るようにしてもよいし、また、これに加えて各先端部42a、44aの3つの突起46、48を一体成形により形成したブロワチューブ4を作るようにしてもよい。勿論、アタッチメント44を別部品として用意して、これをチューブ本体42に嵌合又は接着してもよい。
図4を参照して、チューブ本体42の3つの第1の突起46と、アタッチメント44の3つの第2の突起48は、好ましくは、正面視したときに千鳥状つまり互い違いに位置決めされるのがよい。具体的には、正面視したときに、アタッチメント44の第2の突起48とチューブ本体42の第1の突起46とは円周方向に好ましくは60°の間隔つまり等間隔で互い違いに配置されるのがよい。つまり、互いに隣接する2つの第1の突起46の好ましくは中間に第2の突起48が位置決めされるのがよい。この位置決めを約束するために、チューブ本体42に対するアタッチメント44のロック機構50には、周方向及び通路軸線に関して、チューブ本体42に対してアタッチメント44を相対的に正規の位置に位置決めするための孔52及びこの孔52と係合する突起54との組み合わせからなる位置決め機構が設けられている。
第1、第2の突起46、48は正面視したときに互いに重複するように配置されてもよいが、上述したように、これらが正面視したときに互い違いになるように配置するときには、上述した60°間隔というように等間隔で無くてもよい(図7)。
図1〜図5に図示の実施例において騒音低減効果を確認する試験を行ったところ、図8の結果を得た。この図8から可聴周波数域で騒音低減効果が得られることが分かる。
ブロワチューブ4の先端部に種々の条件下で複数の突起46(48)を設けることによる騒音低減効果を確認するために、ブロワチューブ4の先端から3メートル離間した位置にマイクロホン(図示せず)を置いて、ブロワチューブ4から高速気流を吐出することに伴う騒音を計測した。
第1の実験(突起の数)
アタッチメント44を外して、チューブ本体42の第1の正面視二等辺三角形の突起46の数が3つ以上のブロワチューブ4を作って実験した。ブロワチューブ4の直径は72mmであった。また、ブロワチューブ4の比較基準として、突起46無しの従来のブロワチューブ(先端部が先細り)を採用した。また、チューブ本体42についても、その先端部42aが先細り形状を有し、この先細りの部分に第1の突起46(正面視二等辺三角形)を形成して、この第1の実験を行った。
Figure 0005572060
上記の表1において、CFMはcubic feet per minuteの略記であり、ここではブロワチューブ4の先端から吐出される風の容積(風量)を意味する。MPHはmile per hourの略記であり、ここではブロワチューブ4の先端から吐出される風の速度(風速)を意味する。なお、騒音値の変化量(dB)は従来ブロワチューブを基準に算出した。
上記表1において、突起46の数が奇数つまり「3つ」「5つ」の例で騒音値が低下している。そして、突起46の数が「3つ」の場合の方が「5つ」の場合よりも騒音低減効果が大きい。これに対して、突起46の数が偶数つまり「4つ」「6つ」の例で騒音値が高くなっている。このことは、ブロワチューブ4の内径やブロワチューブ4から吐出される風の風量や風速によって左右されることであり、突起46の数が偶数の場合にも騒音低減効果が得られる場合もあり得る。
第2の実験(突起の高さ)
チューブ本体42の第1の突起46の高さHの具体的な数値は、主にブロワチューブ4から吐出される高速気流の風量及び風速によってその最適値が異なると考えられる。この第2の実験では、突起46の数を「3つ」に固定して、突起46の高さHが暫定的に最適値と思われる基準例を作り、これよりも高さHの値の小さな突起46のチューブ本体42と、高さHの値が大きい突起46のチューブ本体42を作って、夫々の騒音値の変化量を計測した。なお、この第2の実験で使用したブロアチューブ4には、第1の実験と同様に、その先端部が先細りのチューブに正面視二等辺三角形の突起46を形成して、この第2の実験を行った。
Figure 0005572060
この第2の実験により、突起46の高さHに最適値が存在することを知ることができる。したがって、実機のパワーブロア100の能力に基づいて突起46の高さHの最適値を実験によって求めるのがよい。
第3の実験(突起の段数)
上記の実施例において、アタッチメント44の周方向に等間隔に並んだ3つの第2の突起48を「第1段目の突起」と呼び、チューブ本体42の周方向に等間隔に並んだ3つの第1の突起46を「第2段目の突起」と呼ぶと、チューブ本体42にアタッチメント44を装着したときに、この突起44、46の段数を変えたときの騒音値の変化量を計測したのが次の表3である。
なお、この第3の実験に使用したブロワチューブ4は、先端部が先細りのチューブをチューブ本体42として使用し、また、アタッチメント44も先端部が先細りのチューブを使用した。
Figure 0005572060
上記の表3から、1段の突起群でも騒音低減効果を示しているが、2段の突起群つまりブロワチューブ4内の高速気流の流れ方向に離間して2段の突起46、48の群を配置した場合が最も高い騒音低減効果を示している。また、3段の突起群を位置した場合も1段の突起群の場合よりも優れた騒音低減効果を示している。なお、突起は全て正面視二等辺三角形の形状を採用した。
第4の実験(突起46、48の高さHの相違)
第1の突起46の高さH1と第2の突起48の高さH2を変えたときの騒音低減効果に差が出るかを実験により確認した。
比較のため、第1段目に属する3つの突起48、第2段目に属する3つの突起46の共通の基準高さに対して、これよりも小さい場合と大きい場合の組み合わせで騒音低減効果を調べた。
なお、この第4の実験にあっても、上述した第3の実験と同様に、先端部が先細りのチューブをチューブ本体42として使用し、また、アタッチメント44も先端部44aが先細りのチューブを使用した。また、突起には全て正面視二等辺三角形の形状を採用した。
Figure 0005572060
この表4によれば、第1、第2の突起46、48の高さHは共通であるのが良く、第1、第2の突起46、48の高さを相対的に違わせることは騒音低減効果に関して必ずしも効果的ではないことが分かる。
第5の実験(ブロワチューブの直径の相違)
上述した実施例つまりチューブ本体42及びアタッチメント44が共に先細りの形状を有し、これに各々3つの正面視二等辺三角形の突起46、48を設けたブロワチューブ4に関して、直径の異なる3種類のブロアチューブ4を作って騒音値の変化量を調べた。具体的には、ブロアチューブ4の直径が72mmを基準として、直径65mmのブロアチューブ4及び直径63mmのブロアチューブ4の場合の騒音値の変化量を調べた。
Figure 0005572060
以上の実験結果から、パワーブロア100に関して、騒音低減効果はブロアチューブ4の先端に少なくとも2段の突起46(48)を設けるのが好ましい結果が得られることが分かった。また、各段の突起46(48)の数は奇数であるのが好ましいことが分かった。
推論として、ブロアチューブ4の先端から螺旋状に旋回して吐出される高速気流を、ブロアチューブ4の先端部に突起46(48)を設けることで、ブロワチューブ4の中を流れる高速気流を内周部分と外周部分とに分けて考えると、外周部分が螺旋状に流動するが、この外周部分が突起46(48)と衝突することによってブロワチューブ4の軸線方向に流れの向きが変化し、これにより騒音の周波数帯域が複雑な周波数帯域に変化したことにより騒音低減効果が得られたと考えられる。
騒音の周波数帯域を更に複雑化させるのに、図9に示すように、ブロワチューブ4の途中部分を拡径した拡大室4aを設けるのがよく、更にこの拡大室4aに吸音材56を設けるのがよく、好ましくは吸音材56が円筒形状であるのがよい。吸音材の典型例としてウレタンフォームなどの多孔且つ柔軟な合成スポンジを挙げることができる。
ブロワチューブ4の先端部分44aの形状に関し、この先端部分44a(42a)が先細り形状の場合も、先端部分44a(42a)の流れ方向上流端と下流端とが同じ内径を備えた先端部形状である場合も同様の騒音低減効果が得られる。更に、ブロワチューブ4の先端部分44aを先細りにすることで、ブロワチューブ4から流出する高速気流の外周部分が軸線方向に偏向されるため、ブロワチューブ4から吐出される高速気流の直進性が高まり、これによりパワーブロア100の作業性を向上することができる。同様に、少なくとも1段の突起群48(46)を設けた場合も、ブロワチューブ4から流出する高速気流の外周部分を軸線方向に偏向することができるため、ブロワチューブ4から吐出される高速気流の直進性が高まる。
本発明は、手持ち式の送風作業機、背負い式の送風作業機、定置式の送風作業機に適用することができる。また、動力源として内燃エンジンを備えた送風作業機の他に電動モータを駆動源とする送風作業機にも適用することができる。
100 手持ち式パワーブロワ
2 ブロワ本体
4 ブロワチューブ
6 内燃エンジン(空冷式単気筒2ストローク)
8 遠心式送風機構
42 チューブ本体
42a チューブ本体の先細りの先端部
44 アタッチメント
44a アタッチメントの先細りの先端部
46 第2段目の突起(チューブ本体の第1の突起)
48 第1段目の突起(アタッチメントの第2の突起)

Claims (8)

  1. 駆動源によって駆動される送風機構を内蔵したブロワ本体を備えた送風作業機に脱着可能なブロワチューブであって、前記ブロワ本体に連結され、前記送風機構が生成した高速気流を受け入れて外部に放出するブロワチューブにおいて、
    該ブロワチューブの先端部に周方向に離間して配置され且つ該ブロワチューブの径方向内方に向けて突出した複数の突起を有し、
    前記複数の突起が、前記ブロワチューブの先端部に位置する第1段目の突起群と、該第1段目の突起群から前記ブロワチューブ内の高速気流の流れ方向上流側に離間した第2段目の突起群との少なくとも2段に配置された突起群で構成されていることを特徴とする送風作業機用のブロワチューブ。
  2. 前記第1段目の突起群に含まれる突起の数と前記第2段目の突起群に含まれる突起の数が同じである、請求項に記載の送風作業機用のブロワチューブ。
  3. 前記第1段目の突起群に含まれる突起の数が奇数であり、前記第2段目の突起群に含まれる突起の数が奇数である、請求項に記載の送風作業機用のブロワチューブ。
  4. 前記第1段目の突起群に含まれる複数の突起と、前記第2段目の突起群に含まれる複数の突起が、正面視したときに互い違いとなるように配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の送風作業機用のブロワチューブ。
  5. 前記第1段目の複数の突起と、前記第2段目の複数の突起が正面視したときに等間隔に互い違いに配置されている、請求項に記載の送風作業機用のブロワチューブ。
  6. 前記ブロワチューブの途中部分にブロワチューブの内径を拡大した拡大室を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の送風作業機用のブロワチューブ。
  7. 前記拡大室内部に吸音材が配置されている、請求項に記載の送風作業機用のブロワチューブ。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載のブロワチューブと、
    該ブロワチューブに高速気流供給するための送風機構と、
    該送風機構を駆動する駆動源とを有する送風作業機。
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