JP5571908B2 - パチンコ遊技機用遊技盤及びその製造方法 - Google Patents

パチンコ遊技機用遊技盤及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、パチンコ遊技機用遊技盤及びその製造方法に関する。
従来、各種のパチンコ遊技機に用いられる遊技盤のうち、下記特許文献1に記載の遊技機器の遊技盤において各種遊技部品を設けるために用いられる遊技板は、ベニヤ板からなる環状枠体と、第1透明板に複数の釘ベースをインサート成形により形成することで構成してなる透明板体と、第2透明板とによって、構成されている。そして、当該遊技板は、上記透明板体及び第2透明板を、液晶ディスプレイの前方にて、上記環状枠体の中空部内に前後に位置するように併設して構成されている。
特開2005−13720号公報
ところで、上述のように構成したパチンコ遊技機の遊技盤においては、遊技板を構成する上記透明板体及び第2透明板が透明であるものの、環状枠体は、ベニヤ板からなるため、不透明である。
このため、遊技板は、その全体に亘っては、透明ではないため、当該遊技板を通してその裏側の部品を透視しようとしても、透視可能な範囲は、当該遊技板の透明な範囲に限られる。このことは、当該遊技板は、全体的には、透視性を有さず、当該遊技板に依っては、裏側の部品に対する透視範囲を広く確保することはできないことを意味する。
これに対する対策としては、遊技板を、上記透明板体だけでなく、上述の環状枠体をも含めて、透明板で形成することにより、上述の透視範囲を拡大することが考えられる。
然るに、上述したパチンコ遊技機の遊技板においては、上記透明板体が、第1透明板に複数の釘ベースをインサート成形により形成して構成されている。このため、上述のごとく、遊技板を、上述の環状枠体をも含めて透明板で形成するとしても、上述した釘ベースを、当該透明板の全体に亘り、多数、インサート成形するという面倒で複雑な作業が必須となるという不具合を招く。
さらには、上述したパチンコ遊技機の遊技板の上記透明板体においては、複数の釘ベースが第1透明板にインサート成形されているにすぎないため、遊技釘を釘ベースに打ち込んでも、遊技釘に対する第1透明板の支持強度を十分に確保することはできない。従って、上述のごとく、遊技板を、上述の環状枠体をも含めて透明板で形成して、釘ベースを、当該透明板の全体に亘り、多数、インサート成形しても、遊技釘に対する支持強度を十分に確保し得ないことに変わりはない。
また、上述のように遊技板の全体を透明板としても、この透明板が厚すぎると、実際には透視性に不足を生じ、当該透明板が薄すぎると、当該透明板に対する遊技釘の打ち込み深さが不十分となり、その結果、遊技釘の打ち込み不足による透明板の遊技釘に対する支持強度が不十分になるという不具合を招く。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、遊技板として透明板を活用することで、当該透明板が薄くてもこの透明板に対する遊技釘の適正な打ち込み深さを確保しつつ、透視範囲を広く確保するようにしたパチンコ遊技機用遊技盤を提供することを目的とする。
また、本発明は、釘打ち機が既設のものであり、かつ、上記透明板の厚さが当該既設の釘打ち機において遊技釘の打ち込み構成で要求される厚さよりも薄くても、上記透明板に対する遊技釘の打ち込みに工夫を凝らし、上記既設の釘打ち機を有効に活用して製造するようにしたパチンコ遊技機用遊技盤の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係るパチンコ遊技機用遊技盤は、請求項1の記載によれば、
遊技板(100a)と、
この遊技板の前面にその外周部に沿い組み付けられるガイドレール(120)と、
このガイドレールの内周側にて遊技板にその前面側から分散して打ち込まれる多数の遊技釘(111)からなる遊技釘群(110)と、
遊技板の中央に形成される中央くりぬき穴部(101)の外周縁部に遊技板の前面側から組み付けられる環状センター構造物(140)及び遊技板に上記中央くりぬき穴部の周囲において分散して形成される複数の分散くりぬき穴部(102〜109、13a〜13c、14a〜14e)を介し遊技板にその前面側から組み付けられる複数の分散構造物(160a、152、153、155、156、160c、170)からなる盤面前側構造物群を少なくとも有する盤面前部品群(100c)と、
遊技板の上記中央くりぬき穴部を通して前方を臨むように遊技板の裏面側に配置される表示手段(190)と、
遊技板にその裏面側から組み付けられる裏ケーシング(180b)その他の盤面裏部品群(182、183、100d)とを備える。
当該パチンコ遊技機用遊技盤において、遊技板と裏ケーシングとの間に介装されて盤面裏部品群に遊技板を直接臨ませるように中空部を形成してなる補助板(100b)を備えており、
裏ケーシングは、補助板を介し遊技板の外周部に対応するようにその裏面側からリング状に組み付けられるリング部材(181、182)と、当該リング部材の内面に沿い設けられて装飾効果を発揮する装飾帯(181a)とを有するように構成されており、
遊技板は、その前面側から補助板の上記中空部を通して盤面裏部品群の少なくとも一部である上記装飾帯(181a)を目視により良好に透視可能で遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板(10)により形成されていることを特徴とする。
これによれば、裏ケーシングが、上述のように構成したリング部材及び装飾帯を有するように構成されて遊板の外周部に対応するようにその裏面側から組み付けられている。
また、遊技板が、その全体に亘り、前面側から裏板部材の内側にて盤面裏部品群の少なくとも一部を目視により良好に透視可能で遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透板により構成されている。
このように、遊技板が、その全体に亘り、前面側から盤面裏部品群の少なくとも一部を目視により良好に透視可能な透明板からなることから、遊技板の裏面側に位置する裏ケーシングの装飾帯の装飾効果を遊技板を通して良好に視認することができるのは勿論のこと、その他の盤面裏部品群の少なくとも一部を、広い範囲にて、遊技板を通して視認することができる。このような作用効果は、透明板が、上述のごとく、その前面側から盤面裏部品群の少なくとも一部を目視により良好に透視可能な厚さを有することで、透視性を良好に確保し得ることから、より一層改善され得る。
また、遊技板が、上述のごとく、遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板である。
従って、遊技板が、上述のごとく、遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であることから、この遊技板に打ち込まれた遊技釘は、当該遊技板によりしっかりと支持され得る。
しかも、遊技板は、上述のごとく、遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板であることから、当該遊技板は、遊技釘を打ち込まれても、亀裂や破損を生ずることがなく、かつ、遊技球が打ち込まれた遊技釘に衝突しても、当該遊技釘は、折れたりすることなく、しっかりと、遊技板に保持され得る。
以上によれば、遊技板として透明板を活用することで、当該透明板が薄くても、その透視範囲を広く確保しつつ当該透明板に対する遊技釘の適正な打ち込み深さの確保により支持強度を十分に確保するようにしたパチンコ遊技機用遊技盤の提供が可能となる。なお、遊技板と裏ケーシングとの間には補助板が介装されていることから、遊技板が、従来のパチンコ遊技機における遊技板よりも薄くても、補助板に遊技板の薄さを補わせることで、従来の遊技板と同様の厚さを確保することができるので、特に支障はない。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載のパチンコ遊技機用遊技盤において、
透明板は、遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さ未満の厚さであって遊技釘の適正な打ち込み深さの確保可能な厚さにて形成されており、
補助板は、上記所定厚さから透明板の厚さを減じた厚さに形成されていることを特徴とする。
このように、遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって透明板を形成し、かつ、従来のパチンコ遊技機の遊技盤に用いられる遊技板と同様の上記所定厚さを、上記混合材料からなる透明板と補助板との双方の厚さの和によって満たすことで、請求項1に記載の発明の作用効果がより一層確実に達成され得る。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項2に記載のパチンコ遊技機用遊技盤において、透明板の厚さは、10(mm)であることを特徴とする。
このように、透明板及び補助板の各厚さを設定することで、請求項2に記載の発明の作用効果がより一層具体的に達成され得る。
また、本発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法は、請求項4の記載によれば、
XY平面に沿いX方向及びY方向に移動可能なテーブル(223)を備えて、当該テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機(200)の上記テーブルの上面上に18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さの遊技板をその前面を上側に向けて着脱可能に固定して、上記釘打ち機により、所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘(111)を遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程と、
この釘打ち工程の後、遊技板の前面にその外周部に沿いガイドレール(120)を組み付けるガイドレール組み付け工程と、
このガイドレール組み付け工程の後、遊技板にその前面側からセンター構造物(140)その他の盤面前構造物群を少なくとも含む盤面前部品群(100c)を組み付ける盤面前部品組み付け工程と、
遊技板にその裏面側から裏ケーシング(180b)その他の盤面裏部品群(100d)を組み付ける盤面裏部品組み付け工程とを備える。
当該パチンコ遊技機の遊技盤の製造方法において、裏ケーシングを、遊技板の外周部に対応するようにその裏面側からリング状に組み付けられるリング部材(181、182)と、当該リング部材の内面に沿い設けられて装飾効果を発揮する装飾帯(181a)とを有するように構成して準備し、上記所定厚さよりも薄くかつ盤面裏部品群の少なくとも一部である上記装飾帯(81a)を目視により良好に透視可能で遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板(10)を遊技板として準備し、上記所定厚さから透明板の厚さを減じた厚さを有する中空板(10a)を補助板(100b)として準備して、当該補助板を遊技板とリング部材との間に介在させて遊技板にその裏面側から重畳的に固着する中空板固着工程(S6)を備えており、
上記釘打ち工程は、上記中空板の中空部に対応する外形形状にて形成した板状底上げ治具(10b)を、遊技板の裏面に当接するように上記中空板の上記中空部内に嵌装するとともに、遊技板を上記中空板及び底上げ治具を下側にして上記テーブルの上面に着脱可能に固定して、上記釘打ち機により、上記所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘を遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程(S7)であり、
上記ガイドレール組み付け工程は、透明板の前面にその外周部に沿いガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程(S8)であり、
上記盤面前部品組み付け工程は、遊技板にその前面側から盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程(S9)であり、
上記盤面裏部品組み付け工程は、遊技板にその裏面側から盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程(S11)であることを特徴とする。
これによれば、遊技板に相当する透明板が、18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さよりも薄くかつ盤面裏部品群の少なくとも一部を目視により良好に透視可能で遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さ及び遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する。
このような透明板を前提に、補助板に相当する中空板が、上記所定厚さから透明板の厚さを減じた厚さを有して、透明板にその裏面側から重畳的に固着される。そして、透明板が、上記中空板及びこの中空板の上記中空部内に嵌装した底上げ治具を下側にして、上記釘打ち機のテーブルの上面に着脱可能に固定される。このような状態にて、多数の遊技釘が、上記釘打ち機により、上記所定の打ち込み位置パターンに応じて、透明板にその前面側から順次打ち込まれる。
然る後、ガイドレールが透明板の前面にその外周部に沿い組み付けられ、盤面前部品群が、透明板にその前面側から盤面前部品群を組み付けられ、かつ、盤面裏部品群が、透明板にその裏面側からを組み付けられる。これにより、透明板を遊技板とし、かつ、中空板を補助板とする遊技板の製造が終了する。
以上によれば、遊技釘の打ち込みにあたり、釘打ち機においては、上述のごとく、釘打ちのための基準面が釘打ち機のテーブルの上面で設定されており、釘打ちの開始面が、上記基準面の上方である18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの位置に設定されている。
しかしながら、遊技板に相当する透明板の厚さが上記所定厚さよりも薄いものの、補助板に相当する中空板の厚さが19(mm)から透明板の厚さを減じた厚さとなっていることから、透明板及び中空板の双方の厚さの和は上記所定厚さに等しい。このため、中空板が、透明板の薄さを補う役割を果たし、当該透明板の前面(上面)を、上述した釘打ちの開始面に正しく維持する。
従って、上述のごとく、中空板及び底上げ治具を下側にして、透明板を釘打ち機のテーブル上に載置したとき、透明板が、上述のごとく、中空板及び底上げ治具の双方でもって、全体的に、テーブルの上面上にしっかりと支持される。その結果、上述した釘打ち機による透明板に対する遊技釘の打ち込み力が強くても、透明板が撓んだり破壊したりすることなく、各遊技釘を透明板に対し適正な打ち込み深さにて適正な向きに打ち込むことができる。その結果、各遊技釘は、透明板により適正に支持され得る。
このように釘打ち機が既設のものであっても、上述のように、中空板及び底上げ治具を利用して遊技釘の透明板に対する打ち込み構成に工夫を凝らすことで、当該既設の釘打ち機を有効に活用した遊技盤の製造方法の提供が可能となるのは勿論のこと、この製造方法により製造される遊技盤は、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成することができる。なお、上述のごとく、透明板は、遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板であることから、遊技釘を上述のように透明板に打ち込んでも、この透明板に亀裂や破損が生じたり、当該透明板に打ち込まれた遊技釘が遊技球の衝突によって折れたりすることなく、遊技釘は適正に透明板に支持され得る。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項4に記載のパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法において、
遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、上記所定厚さ未満の厚さであって遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有するように透明板を形成する透明板形成工程(S1)と、
透明板に位置決め用基準孔部を形成する位置決め用基準孔形成工程(S2)と、
盤面前構造物群を構成する各盤面前構造物に対応するように各くりぬき穴部を、上記位置決め用基準孔部を基準として、透明板に形成するくりぬき穴形成工程(S3)と、
上記位置決め用基準孔部を基準として所定の下孔位置パターンに応じて多数の遊技釘の打ち込み用の多数の下孔部(17)を透明板に形成する下孔形成工程(S5)とを具備して、
上記くりぬき穴形成工程及び上記下孔形成工程の後に、上記中空板固着工程において、上記位置決め用基準孔部を基準として、透明板に対する中空板の固着を行い、上記釘打ち工程において、上記位置決め用基準孔部を基準として、上記多数の下孔部を介し透明板に対する多数の遊技釘の打ち込みを行うようにしたことを特徴とする。
これによれば、透明板が、上述のように遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって形成されるので、遊技釘を、透明板に対し、その亀裂や破損を招くことなく、打ち込むことが、より一層良好になされ得るのは勿論のこと、打ち込まれた遊技釘がは、遊技球の衝突によって折れたりすることなく、適正に透明板に支持され得る。
また、上述のごとく、透明板に位置決め用基準孔部を形成して、この基準孔部を基準にして、透明板に対し、くりぬき穴部や下孔部を形成するようにしたので、透明板に対するくりぬき穴部や下孔部の形成位置が精度よく確保され得る。従って、その後の透明板に対する中空板の固着や多数の下孔部を介した透明板に対する多数の遊技釘の打ち込みを、位置決め用基準孔部のもとに精度よく行うことができる。その結果、請求項4に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
本発明にパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法では、請求項6の記載によれば、
XY平面に沿いX方向及びY方向に移動可能なテーブル(223)を備えて、当該テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機(200)の前記テーブルの上面上に18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さの遊技板をその前面を上側に向けて着脱可能に固定して、釘打ち機により、所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘(111)を遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程と、
この釘打ち工程の後、遊技板の前面にその外周部に沿いガイドレール(120)を組み付けるガイドレール組み付け工程と、
このガイドレール組み付け工程の後、遊技板にその前面側からセンター構造物(140)その他の盤面前構造物群を少なくとも含む盤面前部品群(100c)を組み付ける盤面前部品組み付け工程と、
遊技板にその裏面側から裏ケーシング(180b)その他の盤面裏部品群(100d)を組み付ける盤面裏部品組み付け工程とを備える。
当該パチンコ遊技機の遊技盤の製造方法において、上記所定厚さよりも薄くかつ盤面裏部品群を目視により良好に透視可能で遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さ及び遊技釘の打ち込み可能な柔らかさを有する透明板(10)を遊技板として準備して、上記所定厚さから透明板の厚さを減じた厚さを有する中空板(300a)を補助板(300)として透明板にその裏面側から重畳的に固着する中空板固着工程(S6)を備えており、
上記釘打ち工程は、中空板の中空部に対応する外形形状にて形成した板状治具本体(330)及び中空板の少なくとも一板部位にその裏面側から凹状に形成された凹部(301、310)に嵌装可能に板状治具本体のうち上記少なくとも一板部位に対する少なくとも一対応部位から延出するフランジであって治具本体の厚さから上記凹部の底壁部の厚さを減じた厚さを有するフランジ(340)からなる底上げ治具(300b)を準備して、この底上げ治具を、治具本体にて、透明板の裏面に当接するように中空板の上記中空部内に嵌装し、かつ、上記フランジを上記凹部内に嵌装するとともに、当該フランジの一部からその前面側へ突設される位置ずれ防止ロッド部(343)を、この位置ずれ防止ロッド部に対する中空板の対応部位を通して、この対応部位に対する透明板の対応部位に着脱可能に嵌着した状態にて、透明板を中空板及び底上げ治具を下側にしてテーブルの上面に着脱可能に固定して、釘打ち機により、上記所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘を透明板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程(S7)であり、
上記ガイドレール組み付け工程は、透明板の前面にその外周部に沿いガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程(S8)であり、
上記盤面前部品組み付け工程は、透明板にその前面側から盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程(S9)であり、
上記盤面裏部品組み付け工程は、透明板にその裏面側から盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程(S11)であることを特徴とする。
このように、上述のように構成した板状治具本体及びフランジからなる底上げ治具を準備して、この底上げ治具を、治具本体にて、透明板の裏面に当接するように中空板の中空部内に嵌装し、かつ、フランジにて、上述のごとく中空板に形成した凹部内に嵌装するとともに、当該フランジのずれ防止ロッド部を、この位置ずれ防止ロッド部に対する中空板の対応部位を通して、この対応部位に対する透明板の対応部位に着脱可能に嵌着するようにした。
このため、透明板、中空板及び底上げ治具が相互に位置ずれ不能にしっかりと組み付けられる。従って、請求項4に記載の発明と同様にして、多数の遊技釘を、上記釘打ち機により、透明板にその前面側から順次打ち込むにあたり、透明板に対する遊技釘の打ち込み力が強くても、透明板、中空板及び底上げ治具との間の位置ずれを発生させることなく、かつ、透明板が撓んだり破壊したりすることなく、各遊技釘を透明板に対し適正な打ち込み深さにて適正な向きにてしっかりと打ち込むことができる。このことは、透明板と中空板との間の上述した固着状態を、遊技釘の打ち込み前と同様に正常に維持しつつ、遊技釘の透明板に対する打ち込みを良好に行い得ることを意味する。その他の作用効果は、請求項4に記載の発明と同様である。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項6に記載のパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法において、
遊技釘の打ち込み可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、上記所定厚さ未満の厚さであって遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有するように透明板を形成する透明板形成工程(S1)と、
透明板に位置決め用基準孔部を形成する位置決め用基準孔形成工程(S2)と、
盤面前構造物群を構成する各盤面前構造物に対応するように各くりぬき穴部を、上記位置決め用基準孔部を基準として、透明板に形成するくりぬき穴形成工程(S3)と、
上記位置決め用基準孔部を基準として所定の下孔位置パターンに応じて多数の遊技釘の打ち込み用の多数の下孔部を透明板に形成する下孔形成工程(S5)とを具備して、
上記くりぬき穴形成工程及び上記下孔形成工程の後に、上記釘打ち工程において、上記位置ずれ防止ロッド部(343)を、フランジの上記一部である上記位置決め用基準孔部に同軸的に対する対応部位からその前面側へ突設させて、この位置ずれ防止ロッド部に対する中空板の対応部位を通して、この対応部位に対する透明板の対応部位に着脱可能に嵌着した状態にて、上記位置決め用基準孔部を基準として、透明板を中空板及び底上げ治具を下側にしてテーブルの上面に着脱可能に固定して、釘打ち機による多数の遊技釘の打ち込みを行うようにしたことを特徴とする。
このように、位置ずれ防止ロッド部を、上述のごとく、上記位置決め用基準孔部に同軸的に対するフランジの対応部位からその前面側へ突設させて、この位置ずれ防止ロッド部に対する中空板の対応部位を通し透明板の対応部位に着脱可能に嵌着した状態にて、上記位置決め用基準孔部を基準として、透明板を中空板及び底上げ治具を下側にしてテーブルの上面に着脱可能に固定した。
これにより、上述した透明板、中空板及び底上げ治具の間の固着構成が、透明板の上記位置決め用基準孔部に対応する部位に集中することとなり、その結果、透明板、中空板及び底上げ治具に対する上記固着構成の形成に要する加工処理を簡単にしつつ、請求項6に記載の発明の作用効果を達成することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
本発明が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示す正面図である。 上記パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 図2の遊技盤の分解斜視図である。 (a)は、図3の遊技板の部分断面図であり、(b)は、従来のパチンコ遊技機の遊技板の部分断面図である。 図3のセンター構造物を示す拡大斜視図である。 図3の右上側コーナー飾りを示す拡大斜視図である。 図3の左側中央構造物を示す拡大分解斜視図である。 図3の右側中央構造物を示す拡大分解斜視図である。 図3の肩チャッカーを示す拡大斜視図である。 図3のゲートを示す拡大斜視図である。 図3のスタートチャッカーを示す拡大斜視図である。 図3の下側アタッカーを示す拡大斜視図である。 図3の裏ケーシングを示す拡大斜視図である。 図2の遊技盤の製造方法を示す工程図である。 図14の透明板成形工程で成形された透明板を示す斜視図である。 図14の位置決め用基準孔形成工程で基準孔部を形成される透明板を示す斜視図である。 図14のくりぬき穴形成工程で複数のくりぬき穴部を形成される透明板の拡大正面図である。 図14のベニヤ環状板形成工程で形成されるベニヤ環状板の正面図である。 図14の下孔形成工程で多数の下孔部を形成される透明板の拡大正面図である。 図14の釘打ち工程で用いられる釘打ち機の斜視図である。 図20の釘打ち機において遊技釘を各チャックに供給する経路及び各チャックとテーブル上の透明板との位置関係を示す模式的説明図である。 図14の釘打ち工程において用いる底上げ治具の正面図である。 (a)〜(f)は、それぞれ、図14の釘打ち工程において釘打ち機のチャック及び押動素子の動作を透明板の下孔部の位置との関係で示す説明図である。 図14のガイドレール組み付け工程において外側レール部及び内側レール部を透明板に組み付けた状態を示す拡大斜視図である。 図26にて25−25線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態における透明板に固着した状態で示す補助板の裏面図である。 図26の透明板及び補助板の側面図である。 図26にて28−28線に沿う断面図である。 図26にて29−29線に沿う断面図である。 上記第2実施形態における補助板に対応するベニヤ環状板の裏面図である。 上記第2実施形態において透明板に固着した補助板及びこの補助板に嵌合した底上げ治具の裏面図である。 図31にて32−32線に沿う断面図である。 図31の底上げ治具の裏面図である。 図31の底上げ治具の側面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用してなるパチンコ遊技機の第1実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、機枠(図示しない)と、この機枠に支持される遊技機本体B及び前扉FDとを備えている。なお、前扉FDは、遊技機本体Bの左側縁部を介し、上記機枠の左側縁部に前後方向に開閉可能に支持されている。
遊技機本体Bは、図2にて示す遊技盤100を本体枠(図示しない)に組み付けて構成されている。遊技盤100は、図2或いは図3にて示すごとく、遊技板100a及び補助板100bを備えている。
遊技板100aは、ゴムをアクリル樹脂に均一に混合してなる混合材料でもって形成してなる透明板により構成されている。但し、当該透明板においてゴムの量のアクリル樹脂の量との混合割合は、当該透明板の柔らかさ及び透明度を適正に維持し得る程度である。本第1実施形態において、上述した透明板の柔らかさは、当該透明板に対する遊技釘の打ち込みによって当該透明板に亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、当該透明板に打ち込まれた遊技釘に対する遊技球の衝突によっても遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持し得る程度の柔らかさをいう。なお、アクリル樹脂は、アクリル酸エステル樹脂の重合体、或いはメタクリル酸エステル樹脂の重合体であって透明性の高い非晶質の合成樹脂である。
また、遊技板100aは上述のごとく透明板であることから、この遊技板100aの透明性を有効に活用すべく、当該遊技板100aの裏面には種々の装飾用裏部品を配置させることが多い。しかしながら、遊技板100aが厚い程、当該遊技板100aの透明度が低下する。このため、遊技板100aが厚すぎると、遊技板100aを介する裏部品に対する透視性が悪化する。一方、薄すぎては、遊技釘の遊技板100aに対する打ち込み深さが不足する。このことは、遊技板100aの遊技釘に対する支持強度が低下することを意味する。
また、遊技板100aの主たる形成材料であるアクリル樹脂は、合成樹脂であって、いわゆるベニヤ積層板のような木に比べて、重い。このため、遊技板100aは、厚すぎては、重くなりすぎて扱いにくい。
従って、上述した遊技釘に対する支持強度を適正に確保しつつ遊技板100aを軽量としかつ当該遊技板100aの透視性を良好に確保し得るように、遊技板100aは、この種のパチンコ遊技機において従来から用いられているベニヤ積層板よりも薄く形成されている。
具体的には、本第1実施形態では、遊技板100aの板厚は、図4(a)にて示すごとく、10(mm)である。これに対し、上記ベニヤ積層板の板厚は、図4(b)にて示すごとく、19(mm)であるから、遊技板100aは、上記ベニヤ積層板よりも9(mm)だけ薄い。
また、本第1実施形態において、遊技板100aには、後述のごとく、複数のくりぬき穴部の加工及び多数の下孔部の加工がなされており、複数のくりぬき穴部は、盤面前構造物群その他の盤面前部品(後述する)の各々を取り付けるためのものである。また、多数の下孔部は、多数の遊技釘を打ち込むためのものである。
補助板100bは、不透明な材料(例えば、ベニヤ板)でもって、図3から分かるように、四角環状に形成されており、この補助板100bは、遊技板100aの外周縁部に沿いその裏面側から装着されている。
本第1実施形態では、当該補助板100bは、9(mm)の厚さを有している。また、補助板100bの遊技板100aに対する装着は、例えば、各ビス(図示しない)を、補助板100bの各隅角部の形成した貫通孔部を通して遊技板100aの各隅角部に締着することで、なされている。このように、本第1実施形態において、9(mm)の厚さの補助板100bを遊技板100aの裏面に装着するようにしたのは、以下の根拠に基づく。
まず、第1に、従来のパチンコ遊技機の遊技盤においては、ベニヤ積層板が、いわゆる従来の遊技板として汎用的に用いられて現在に到っており、しかも、当該ベニヤ積層板の厚さが、汎用的に、19(mm)に定着している。
このため、一般的に、パチンコ遊技機メーカーにおいて遊技盤を製造するにあたっては、上述した19(mm)のベニヤ積層板を用いることが通常となっている。従って、上述した薄い透明板を遊技板として用いるにしても、当該遊技板の厚さとして19(mm)を維持することが、パチンコ遊技機の汎用性を確保する上で必須である。
第2には、上述の第1の根拠を前提に、遊技盤の製造にあたっては、現用の釘打ち機が、19(mm)の厚さの遊技板であるベニヤ積層板に遊技釘を打ち込むように構成されている。
ここで、ベニヤ積層板よりも薄い透明板に釘を打ち込むようにするには、原則的には、別途、新しく釘打ち機を準備する必要がある。しかしながら、新しく釘打ち機を準備することは、不経済なことであって好ましくない。
そこで、本第1実施形態では、新しく釘打ち機を準備するのではなく、既設の釘打ち機を有効に活用する工夫を凝らすことで、解決を図ることとしたものである。
具体的には、9(mm)の厚さの補助板100bを10(mm)の厚さの遊技板100aの裏面に固着して、上述した遊技板100aの薄さを補うことで、既設の釘打ち機をそのまま活用する道を開いた。
また、当該遊技盤100は、図2にて示すごとく、遊技釘群110及びガイドレール120を有している。遊技釘群110は、多数の遊技釘111(図2及び図4参照)からなるもので、これら遊技釘111は、遊技板100aの前面(遊技盤100の盤面)にその遊技領域において所定のパターンでもって分散して打ち込まれている。これにより、遊技釘群110は、ガイドレール120から後述のように案内される遊技球を、順次、多数の遊技釘111の間を通して下方に向けて転動させる。なお、図2にて示すごとく、各所定箇所に打ち込まれた各遊技釘の間において、各風車112が遊技板100aの前面に組み付けられている。
ガイドレール120は、外側レール部120a及び内側レール部120bでもって、構成されており、これら外側レール部120a及び内側レール部120bは、上記遊技領域の周囲に沿うように、遊技板100aの前面の外周部に組み付けられている。これにより、ガイドレール120は、外側レール部120a及び内側レール部120bの間を介して、当該遊技盤100の球発射装置(図示しない)から順次発射される遊技球を上記遊技領域内に案内する。
また、当該遊技盤100は、図2或いは図3にて示すごとく、盤面前部品群100c及び盤面裏部品群100dを有している。
盤面前部品群100cは、図2或いは図3にて示すごとく、左右両上側コーナー飾り130a、130b、両左下側コーナー飾り130c、130d、図柄表示保留器130e、並びに盤面前構造物群を構成するセンター構造物140、左右両側中央構造物150a、150b、肩チャッカー160a、ゲート160b、スタートチャッカー160c及び下側アタッカー170を有している。
左右両上側コーナー飾り130a、130bのうち、左上側コーナー飾り130aは、図2にて示すような左斜め上側に向けて凸な湾曲片形状を有するもので、当該左上側コーナー飾り130aは、その内周縁部131にて、外側レール部120bの左上側部位の外周に沿うように、遊技板100aの前面側からその左上側隅角部に後述のごとく組み付けられている。
一方、右上側コーナー飾り130bは、図2、図3及び図6にて示すような右斜め上側に向けて凸な湾曲片形状を有するもので、この右上側コーナー飾り130bは、図2にて示すごとく、その内周縁部132にて、外側レール部120bの右上側部位の外周に沿うように、遊技板100aの前面側からその右上側隅角部に後述のごとく組み付けられている。
両左下側コーナー飾り130c、130dのうち、左下側コーナー飾り130cは、図2にて示すごとく、遊技板100aの左下側隅角部に、当該遊技板100aの前面側から後述のごとく組み付けられている。一方、左下側コーナー飾り130dは、図2にて示すごとく、左下側コーナー飾り130cの右側にて、遊技板100aの下縁部に、当該遊技板100aの前面側から組み付けられている。また、図柄表示保留器130eは、図2にて示すごとく、遊技板100aの右下側隅角部に、当該遊技板100aの前面側から組み付けられている。
上記盤面前構造物群のうち、センター構造物140は、図2、図3及び図5にて示すごとく、構造物本体140a及び上側アタッカー140bを有しており、構造物本体140aは、その中央開口部141にて、遊技板100aのくりぬき穴部101(図3参照)に対向するように、当該遊技板100aにその前面側から組み付けられている。
上側アタッカー140bは、構造物本体140aのうち中央開口部141の直上部位に設けられている。これにより、上述のように遊技領域内に案内される遊技球が上側アタッカー140bに向けて転動したとき、この上側アタッカー140bが、両開閉素子142を開閉させれば、当該遊技球が上側アタッカー130bの入賞口に入賞する可能性が発生する。
左右両側中央構造物150a、150bのうち、左側中央構造物150aは、図2、図3及び図7にて示すごとく、飾り部材151と、両チャッカー152、153を有している。飾り部材151は、図7にて示すごとく、円弧状下板151a、枠状飾り151b及び板状飾り151cでもって構成されている。
下板151aは、左斜め下側に向け凸な円弧板状に形成されており、この下板151aは、その外周縁部にて、図2にて示すごとく、内側レール部120bの左中央部位にその内周側から沿うように、遊技板100aにその前面側から組み付けられている。枠状飾り151bは、図7にて示すごとく、下板151aの上部に固着されており、一方、板状飾り151cは、枠状飾り151bの下方にて、下板151aの上下方向中間部位上に固着されている。
チャッカー152は、その両脚部152aより、枠状飾り151b及び板状飾り151cの間にて、下板151aを介し遊技板100aのくりぬき穴部105にその前面側から嵌装されて組み付けられており、一方、チャッカー153は、その両脚部153aより、板状飾り151cの下方にて遊技板100aのくりぬき穴部106にその前面側から嵌装されて組み付けられている。
右側中央構造物150bは、図2、図3及び図8にて示すごとく、円弧状下板154と、普通電動構造物155と、チャッカー156とにより構成されている。円弧状下板154は、図8にて示すごとく、右下側に向け凸な円弧板状に形成されており、この円弧状下板154は、外側レール部120a及び内側レール部120bの各右側対向端部(図3参照)の間にて、ガイドレール120の円周方向に沿うように遊技板100aにその前面側から装着されている(図2参照)。
普通電動構造物155は、下板154の上下方向中間部位を介し、遊技板100aのくりぬき穴部102(図3参照)にその前面側から嵌装されており、この普通電動構造物155は、その羽根部材155aの左右方向への傾動により、普通入賞口を開閉する。これにより、普通電動構造物155に向け上方から転動する遊技球が上記普通入賞口に入賞する可能性が発生する。なお、チャッカー156は、飾り本体154の下部を介し、遊技板100aのくりぬき穴部107にその前面側から嵌装されて組み付けられている(図2参照)。
肩チャッカー160aは、図9にて示す外形形状を有するもので、この肩チャッカー160aは、その両脚部161より、センター構造物140の左側にて、遊技板100aのくりぬき穴部104にその前面側から嵌装されて組み付けられている(図2参照)。
ゲート160bは、図10にて示す外形形状を有するもので、このゲート160bは、その両脚部162より、センター構造物140の右側にて、遊技板100aのくりぬき穴部109にその前面側から嵌装されて組み付けられている(図2参照)。
スタートチャッカー160cは、図11にて示す外形形状を有するもので、このスタートチャッカー160cは、その両脚部163より、センター構造物140の中央直下にて、遊技板100aのくりぬき穴部103の上部にその前面側から嵌装されて組み付けられている(図2参照)。
下側アタッカー170は、図2にて示すごとく、スタートチャッカー160cの直下にて、遊技板100aに組み付けられているもので、当該下側アタッカー170は、図12にて示すごとく、アタッカー本体170aと、台板170bと、開閉板170cとにより構成されている。
しかして、当該下側アタッカー170は、アタッカー本体170aを遊技板100aのくりぬき穴部103(図3参照)の下部にその前面側から嵌装するとともに、台板170bをアタッカー本体170aの前面及び遊技板100aのくりぬき穴部103の下部に装着することで、組み付けられている。なお、開閉板170cは、台板170bの大入賞口である開口部171に上下方向に開閉可能に支持されている。
これにより、当該下側アタッカー170に向け上方から転動する遊技球が、開閉板170cの開放に伴い、開口部171に入賞する可能性が生ずる。
盤面裏部品群100dは、図3にて示すごとく、両円弧状装飾板180a及び裏ケーシング180bを有している。両円弧状装飾板180aは、補助板100bの中空部内に位置するように、遊技板100aにその裏面側から固着されている。なお、当該両装飾板180aの表面(遊技板100a側の面)には、所定のデザインが施されている。
裏ケーシング180bは、図3及び図13にて示すごとく、リング状ケーシング本体181と、連結部材182と、複数の裏付属部品183とを有している。ケーシング本体181は、その下縁部にて切り割り状に形成されており、このケーシング本体181の両対向切り割り対向端部には、連結部材182が連結されている。
リング状ケーシング本体181は、装飾帯181aを有しており、この装飾帯181aは、図3或いは図13にて示すごとく、ケーシング本体181の内面(遊技板100a側の面)にてその外周部に沿い形成されて、視覚的に訴える装飾効果を発揮する。複数の裏付属部品183は、ケーシング本体181の内面からその内周部側にて遊技板100a側に向けて突出するように形成されている。
このように構成した裏ケーシング180bにおいては、ケーシング本体181が、その中央穴部184にて、遊技板100aのくりぬき穴部101に対向して位置するように、補助板100bを介して遊技板100aに組み付けられている。このとき、装飾帯181は、補助板100bの中空部を介し遊技板100aに対向し、連結部材182は、センター構造物140の下部に遊技板100aを介し対向し、また、複数の裏付属部品183は、補助板100bの中空部内に向け突出している。
また、遊技盤100は、図2にて示すごとく、画像表示器190を有しており、この画像表示器190は、液晶表示器により構成されて、遊技板100aのくりぬき穴部101(図3参照)にその後方から補助板100bの中空部を通して組み付けられている。
次に、以上のように構成した遊技盤100の製造方法について説明する。図14にて示す透明板成形工程S1において、上記ゴムを上記アクリル樹脂の粉末に対し上記混合割合にて均一に混合してなる上記混合材料を用いて、樹脂射出成型機(図示しない)により、厚さ10(mm)の透明板10(図15参照)を射出成形する。なお、当該透明板10は、上述した遊技板100aに対応するものである。
ついで、位置決め用基準孔形成工程S2(図14参照)において、位置決め用の両基準孔部12を、上述のように成形した透明板10の両対向隅角部11に対し、貫通状に形成する(図16参照)。なお、両基準孔部12は、後の各工程において、透明板10に対し加工処理を施すにあたり、当該透明板10の位置決めのために用いられる。
このようにして位置決め用基準孔形成工程S2の処理が終了すると、次のくりぬき穴形成工程S3(図14参照)において、透明板10に対する複数のくりぬき穴部の形成が次のようにしてなされる。
即ち、このくりぬき穴形成工程S3においては、まず、上述のように両基準孔部12を形成した透明板10を、図示しない自動ルータ加工装置(自動くりぬき穴加工装置)のテーブル上に設置する。このとき、透明板10は、その両基準孔部12を基準に位置決めすることで上記テーブル上に設置される。
然る後、上記自動ルータ加工装置を作動状態におけば、上記テーブルが、その直上に位置する刃物と共に、透明板10に対する所定のくりぬき穴形成データに基づき、平面(X−Y平面)上にてX方向或いはY方向に移動しながら、上記刃物により、図17にて示すごとく、複数のくりぬき穴部13a〜13c、14a〜14eを、複数の小孔部15a〜15d及び両切り欠き部16a、16bと共に、透明板10に形成する。
本第1実施形態において、くりぬき穴部13aは遊技板100aの画像表示器190用くりぬき穴部101(図3参照)に相当し、くりぬき穴部13bは、遊技板100aにおける右側中央構造物150bの普通電動構造物155用くりぬき穴部102(図3参照)に相当し、また、くりぬき穴部13cは、遊技板100aにおけるスタートチャッカー160c及び下側アタッカー170の双方用のくりぬき穴部103(図3参照)に相当する。
また、各くりぬき穴部14a〜14eにおいて、くりぬき穴部14aは、遊技板100aにおける肩チャッカー160a用くりぬき穴部104(図3参照)に相当し、くりぬき穴部14bは、チャッカー152用くりぬき穴部105(図3参照)に相当し、また、くりぬき穴部14cは、チャッカー153用くりぬき穴部106(図3参照)に相当する。
くりぬき穴部14dは、遊技板100aにおけるチャッカー156用くりぬき穴部107(図3参照)に相当し、また、くりぬき穴部14eは、遊技板100aにおけるゲート160b用のくりぬき穴部109(図3参照)に相当する。
また、両小孔部15aは、遊技板100aにおける左上側飾り130aの組み付け用小孔部に相当し、両小孔部15bは、遊技板100aにおける右上側飾り130bの組み付け用小孔部に相当する。また、両小孔部15cは、遊技板100aにおける左下側飾り130cの用組み付け用小孔部に相当し、両小孔部15dは、遊技板100aにおける左下側飾り130dの用組み付け用小孔部に相当する。
上述のようにしてくりぬき穴形成工程S3の処理が終了すると、次のベニヤ環状板形成工程S4(図14参照)において、9(mm)の厚さを有するベニヤ板を、透明板10の裏面外周部に対応するように四角環状に加工形成する。これにより、上記ベニヤ板が、9(mm)の厚さのベニヤ環状板10a(図18参照)として形成される。このことは、ベニヤ環状板10aが、上述のように構成した補助板100bに相当することを意味する。
次の下孔形成工程S5(図14参照)において、透明板10に対する多数の遊技釘111用の多数の下孔部17の形成が次のようにしてなされる。
即ち、この下孔形成工程S5においては、上述のように複数のくりぬき穴部を形成した透明板10を、数値制御型自動ボール盤(図示しない)のテーブル上に設置する。このとき、透明板10を、その両基準孔部12を基準にして、自動ボール盤の上記テーブル上に位置決めして設置する。
然る後、上記自動ボール盤を作動状態におけば、当該自動ボール盤のテーブルが、その直上に位置するドリルと共に、透明板10に対する所定の下孔形成データに基づき、平面(X−Y平面)上にてX方向或いはY方向に移動しながら、上記ドリルにより、多数の下孔部17を、透明板10に形成する(図17参照)。これにより、このように下孔部形成した後の透明板10が遊技板100aに相当する。
このようにして下孔形成工程S5の処理が終了すると、次のベニヤ環状板固着工程S6(図14参照)において、上述のように準備された環状ベニヤ環状板10aを透明板10の裏面に重畳的に固着する。このことは、環状ベニヤ環状板10aを透明板10に固着した構成が、上述のように補助板100bを遊技板100aに固着した構成に相当することを意味する。
ついで、次の釘打ち工程S7(図14参照)において、透明板10に対する釘打ち処理が、釘打ち機200(図20参照)を用いてなされる。本第1実施形態において、当該釘打ち機200としては、株式会社宮山技術研究所製MT−11型自動釘打ち機が採用されている。
当該釘打ち機200は、図20にて示すごとく、設置面上に配設される装置本体210を備えており、この装置本体210には、テーブル機構220、釘打ち機構230、操作ボックス240及び異常検出機構250が配設されている。
テーブル機構220は、可動板221と、スライダー222と、テーブル223とにより構成されており、可動板221は、装置本体210上にてX方向(図20にて図示矢印X方向参照)に変位可能に支持されている。
スライダー222は、装置本体210上にて、可動板221に対しY方向(図20にて図示矢印Y方向参照)に変位可能に、かつ、可動板221とともにX方向に変位可能となるように支持されている。テーブル223は、その上面を水平状に維持するように、スライダー222上に固定されている。但し、当該釘打ち機200においては、テーブル223の上面が遊技釘の打ち込みのための基準面として予め設定されており、遊技釘の打ち込み開始面が、上記基準面から19(mm)上方の高さの位置となるように、設定されている。このことは、テーブル223上に載置される物体の板厚が19(mm)であることを意味する。
しかして、当該テーブル機構220においては、可動板221は、装置本体210内の制御ユニット(図示しない)による制御のもとに、所定の釘打ち込み位置データに応じて、スライダー222及びテーブル223と共にX方向へ水平状に移動し、また、スライダー222は、上記制御ユニットによる制御のもとに、上記釘打ち込み位置データに応じて、テーブル223と共にX方向に水平状に移動する。
釘打ち機構230は、図20或いは図21から分かるように、カバー231と、8個のチャック232、チャック押動子233及びそり検出器234とを有する。カバー231は、その上壁内面中央部から下方に向けて延出する支柱231aにより、図20にて示すごとく、テーブル機構220の後方にて、装置本体210の左側後部上に支持されている。
8個のチャック232は、支柱231aの軸周りに等角度間隔にて位置するように、支柱231aにより、その軸周りに回転可能にかつ上下方向に変位可能に支持されて、カバー231の下方へ延出している。これにより、これらチャック232は、装置本体210による駆動のもと、支柱231aの軸周りに回転し、45°回転する毎に一定時間の間停止するようになっている。ここで、8個のチャック232は、順次、図21にて符号Prにて示す回転角位置(支柱231aの軸の直後の位置)にて停止する毎に、釘フィーダ235(図21参照)から釘供給レール235aを介し順次供給される遊技釘(上述した遊技釘111に相当する)をチャックする。
チャック押動子233は、図21にて符号Pfにて示す回転角位置(支柱231aの軸の直前の位置)に達するチャック232の直前の位置にて、支柱231aにより上下方向に軸動可能に支持されている(図20及び図21参照)。しかして、当該チャック押動子233は、装置本体210による駆動のもと、回転角位置Pfに達するチャック232の停止毎に、当該チャック232を下方へ押動するように軸動し、上記一定時間の経過時に当該チャック232を解放により上方へ軸動させるように上方へ軸動する。
操作ボックス240は、釘打ち機構230の近傍にて、装置本体210の上方に支持されており、この操作ボックス240は、釘打ち機構230による釘打ち作動を行うときに操作される。
異常検出機構250は、図20にて示すごとく、発光部251及び受光部252を有しており、これら発光部251及び受光部252は、装置本体210の左右両壁の各前後方向中間部位から上方へ延出している。これにより、異常検出機構250は、発光部251からの光に対する受光部252の受光状態に応じて、テーブル223上に後述のように載置される透明板10の前面(図20では上面)の異常を検出する。
また、上述のような釘打ち機200の採用にあわせて、底上げ治具10b(図22参照)が準備される。その根拠は次の通りである。
即ち、補助板100bに相当するベニヤ環状板10aは上述のごとく環状に形成されていることから、当該ベニヤ環状板10aはその内周側において中空部を有する。
このため、上述のようにベニヤ環状板10aを透明板10に固着した状態で当該透明板10に対し釘打ち処理を施すにあたり、透明板10を、釘打ち機200aのテーブル223上に、ベニヤ環状板10aを下側にして載置したとき、透明板10のうちベニヤ環状板10aに対応する環状部位は、ベニヤ環状板10aを介してテーブル223上に支持されるものの、透明板10のうちベニヤ環状板10aの四角板状中空部に対応する部位(中央部位)は、テーブル223上に支持されることなく、当該テーブル223の上面から浮いた状態に維持される。
従って、透明板10の上記中央部位に対し釘打ち処理を施すとき、釘打ち機200による遊技釘の打ち込み力が非常に強いために、当該中央部位が上述のようにテーブル223の上面から浮いた状態では、上記中央部位が、釘打ち機200による遊技釘の打ち込みに伴いテーブル223側へ湾曲する。このため、釘を的確に打ち込むことができないばかりか透明板10に亀裂や破壊が生ずるおそれがある。
以上のようなことを考慮して、透明板10に対する底上げを図るべく、ベニヤ環状板10aの四角板状中空部と同一の外形形状(図22参照)を有する9(mm)の厚さの治具を、上述した底上げ治具10bとして準備することとした。
しかして、上述のごとく、釘打ち工程S7において透明板10に対し釘打ち処理を行うにあたり、上述のようにベニヤ環状板固着工程S6において透明板10に固着したベニヤ環状板10aの中空部内に底上げ治具10bを嵌合する。然る後、透明板10を、ベニヤ環状板10a及び底上げ治具10bを下側にして、釘打ち機200aのテーブル223上に載置固定する。
これによれば、ベニヤ環状板10a及び底上げ治具10bが上述のような構成を有することから、透明板10の全体が、ベニヤ環状板10a及び底上げ治具10bを介してテーブル223の上面上にしっかりと支持され得る。
ここで、透明板10は、その両基準孔部12を基準にテーブル223上に位置決め固定される。このとき、テーブル223の初期位置は、透明板10に対するすべての遊技釘の打ち込みを円滑に行うことができるように、図20にて図示位置に設定される。詳細には、透明板10のうち図20にて図示左側基準孔部12を含む隅角部が、上述した回転角位置Pf(図21参照)に設定される。
このように透明板10をベニヤ環状板10aと共に初期的に位置決め固定した後、釘打ち機200が、操作ボックス240の操作に伴い、釘打ち作動状態におかれると、8個のチャック232が、支柱231aの軸周りに回転し、45°回転する毎に上記一定時間の間停止する。このような回転過程においては、8個のチャック232は、順次、回転角位置Pr(図21参照)にて停止する毎に、釘フィーダ235から釘供給レール235aを介し順次供給される遊技釘をチャックする(図23(a)参照)。
そして、8個のチャック232が、順次、回転角位置Pf(図21参照)に達して停止する毎に、チャック押動子233が、回転角位置Pfにあるチャック232を下方へ押動する(図23(b)(c)にて各矢印R1参照)。これにより、回転角位置Pfに位置するチャック232によりチャック済みの遊技釘111が、透明板10にその下孔部17を介して打ち込まれる。
然る後、8個のチャック232は、上記一定時間の経過に伴い、チャック押動子233の上方へ軸動(図23(d)にて図示矢印R2参照)により当該チャック押動子233から解放されて上動する。このとき、テーブル223が、スライダー222により、Y方向に沿い装置本体210の前方(図23(e)にて図示矢印R3参照)に向けて移動されて、上述のように透明板10に打ち込んだ遊技釘111をチャック232から前方へ解放し、然る後、可動板221によりX方向に沿い図17にて図示左側へ移動し、ついで、可動板221により、Y方向に沿い装置本体210の後方(図23(f)にて図示矢印R4参照)に向け移動される。以下、テーブル223は、Y方向への直線的移動のもとに、X方向へジグザグ状に移動しながら、上述と同様にして透明板10に対する遊技釘の打ち込みが順次なされる(図22参照)。なお、すべての遊技釘111の打ち込みの終了後、上記各所定箇所に打ち込まれた各遊技釘には、各風車112が組み付けられる(図2参照)。
上述のような遊技釘の打ち込みにあたっては、上述のごとく、当該釘打ち機200においては、釘打ちのための基準面がテーブル232の上面で設定されており、釘打ちの開始面が、上記基準面の上方である19(mm)の位置に設定されている。
これに対し、遊技板100aに相当する透明板10の厚さが10(mm)と薄いものの、補助板100bに相当するベニヤ環状板10aの厚さが9(mm)となっていることから、ベニヤ環状板10a及び透明板10の双方の厚さの和が19(mm)である。従って、ベニヤ環状板10aが、透明板10の薄さを補う役割を果たし、当該透明板10の前面(上面)を、上述した釘打ちの開始面に正しく維持する。
しかも、透明板10が、上述のごとく、補助板10a(ベニヤ環状板10b)及び底上げ治具10bの双方でもって、全体的に、テーブル223の上面上にしっかりと支持されている。従って、上述した釘打ち機200による透明板10に対する遊技釘の打ち込み力が強くても、透明板10が撓んだり破壊したりすることなく、各遊技釘111を透明板10に対し適正な打ち込み深さにて適正な向きにてしっかりと打ち込むことができる。その結果、各遊技釘111は、透明板10によりしっかりと支持され得る。なお、遊技釘111の適正な打ち込み深さは、図4(a)にて示すごとく、透明板10(遊技板100a)の前面(図示上面)からの遊技釘111の首下露出長さを20(mm)としたときの透明板10に対する打ち込み深さをいう。
以上のようにして釘打ち工程S7の処理が終了すると、次のガイドレール組み付け工程S8(図14参照)において、外側レール部120a及び内側レール部120bを、図24にて示すごとく、透明板10の前面に上記遊技領域の周囲に沿い組み付ける。なお、この組み付けにあたっては、透明板10を、ベニヤ環状板10a及び底上げ治具10bと共に、釘打ち機200のテーブル223上から外した後、当該透明板10から底上げ治具10bのみを除去する。
ついで、盤面前部品組み付け工程S9(図14参照)において、盤面前部品群100c(図3参照)、即ち、左右両上側コーナー飾り130a、130b、両左下側コーナー飾り130c、130d、図柄表示保留器130e、並びに盤面前構造物群を構成するセンター構造物140、左右両側中央構造物150a、150b、肩チャッカー160a、ゲート160b、スタートチャッカー160c及び下側アタッカー170を透明板10にその前面側から組み付ける。
具体的には、左右両上側コーナー飾り130a、130bのうち、左上側コーナー飾り130a(図2参照)が、その両脚部(図示しない)から透明板10の両小孔15a(図22参照)に嵌装することで、外側レール部120bの左上側部位に沿い組み付けられる。一方、右上側コーナー飾り130bは、その両脚部(図示しない)から透明板10の両小孔部15b(図19参照)に嵌装することで、外側レール部120bの右上側部位に沿い組み付けられる。
両左下側コーナー飾り130c、130dのうち、左下側コーナー飾り130cは、その両脚部(図示しない)から透明板10の両小孔部15c(図19参照)に嵌装することで、透明板10の左下側隅角部に組み付けられている。一方、左下側コーナー飾り130dは、その両脚部(図示しない)から透明板10の両小孔部15d(図22参照)に嵌装することで、透明板10の下縁部に組み付けられる。また、図柄表示保留器130eは、透明板10の右下側隅角部に組み付けられる。
さらに、上述の盤面前構造物群において、センター構造物140が、構造物本体140aの中央開口部141にて、透明板10のくりぬき穴部13a(図19参照)に対向するように、透明板10にその前面側から組み付けられる(図2参照)。
左右両側中央構造物150a、150bのうち、左側中央構造物150aは、その下板151aを内側レール部120bの左中央部位にその内周側から沿うように位置させて、透明板10にその前面側から組み付けられる。
ここで、チャッカー152は、その両脚部152aから、下板151aを介し透明板10のくりぬき穴部14bにその前面側から嵌装することで、透明板10に組み付けられ、一方、チャッカー153は、その両脚部153aから、下板151aを介し透明板10のくりぬき穴部14cにその前面側から嵌装することで、透明板10に組み付けられる。
右側中央構造物150bは、その下板154を、外側レール部120a及び内側レール部120bの各右側対向端部の間にて、ガイドレール120の円周方向に沿うように装着することで、透明板10にその前面側から組み付けられる。ここで、普通電動構造物155は、下板154の上下方向中間部位を介し、透明板10のくりぬき穴部13b(図19参照)にその前面側から嵌装される。また、チャッカー156は、その両脚部(図示しない)から透明板10のくりぬき穴部14d(図19参照)にその前面側から嵌装することで透明板10に組み付けられる。
肩チャッカー160aは、その両脚部161から、透明板10のくりぬき穴部14a(図19参照)にその前面側から嵌装することで、透明板10に組み付けられる。ゲート160bは、その両脚部162から、透明板10のくりぬき穴部14e(図19参照)にその前面側から嵌装することで、透明板10に組み付けられる。
スタートチャッカー160cは、その両脚部163から透明板10のくりぬき穴部13cの上部内に嵌装することで、透明板10にその前面側から組み付けられる。また、下側アタッカー170は、透明板10のくりぬき穴部13c(図19参照)の下部内に嵌装されて透明板10にその前面側から組み付けられる。
以上のようにして盤面前部品組み付け工程S9の処理が終了すると、次の画像表示器組み付け工程S10において、画像表示器190を、ベニヤ環状板10aの中空部を介し透明板10のくりぬき穴部13aに組み付ける。
ついで、次の盤面裏部品組み付け工程S11(図14参照)において、盤面後部品群100d(図3参照)、即ち、両装飾板180a及び裏ケーシング180bを、透明板10にその裏面側から組み付ける。
具体的には、両装飾板180aが、ベニヤ環状板10bの中空部内に位置するように、透明板10にその裏側から固着される。ついで、裏ケーシング180bが、ケーシング本体181の中央穴部184を透明板10のくりぬき穴部13a(図19参照)に対向して位置させて、ベニヤ環状板10bに組み付けられる。この組み付けに伴い、装飾帯181が、ベニヤ環状板10bの中空部を介し透明板10に対向し、連結部材182が、センター構造物140の下部に透明板10を介し対向し、また、複数の裏付属部品183が、ベニヤ環状板10bの中空部内に向け突出する。
以上のような各工程を経て、透明板10に相当する遊技板100a及びベニヤ環状板10aに相当する補助板100aを一体的に備えた遊技盤100の製造が終了する。
以上説明したように、本第1実施形態では、釘打ち機200が上述した仕様を有する既設の釘打ち機であるが、上述のように、ベニヤ環状板10a及び底上げ治具10bを利用して遊技釘111の透明板10に対する打ち込み構成に工夫を凝らすことで、当該既設の釘打ち機を有効に活用した遊技盤の製造方法の提供が可能となる。
ここで、透明板10が、上述のようにゴムをアクリル樹脂に上記所定の混合割合にて混合した混合材料でもって形成されるので、遊技釘111を、透明板10に対し、その亀裂や破損を招くことなく、打ち込むことが、より一層良好になされ得る。
また、上述のごとく、透明板10に両位置決め用基準孔部12を形成して、この両基準孔部12を基準にして、透明板10に対し、上述した複数のくりぬき穴部や多数の下孔部を形成するようにしたので、透明板10に対するくりぬき穴部や下孔部の形成位置が精度よく確保され得る。従って、その後の透明板10に対する加工処理や組み付け処理が良好になされ得る。
以上によれば、遊技板100aとして透明板10を活用することで、当該透明板10が薄くても、その透視範囲を広く確保しつつ当該透明板10に対する遊技釘111の適正な打ち込み深さの確保により支持強度を十分に確保するようにしたパチンコ遊技機用遊技盤の提供が可能となる。
また、この製造方法により製造された遊技盤においては、遊技板100aがその全体に亘り透明板10で構成されていることから、遊技板100aの透視範囲を大幅に拡大することができる。従って、遊技板100aの裏面側に位置する裏ケーシング180aその他の盤面裏部品群100dを、広い範囲にて、遊技板100aを通して視認することができる。
ここで、透明板10、即ち、遊技板100aは、上述のごとく、その前面側から盤面裏部品群100dを目視により良好に透視し得るように10(mm)の厚さに形成されていることから、透明板10の透視性を良好に確保することができる。
また、当該透明板10は、10(mm)の厚さを有することから、遊技釘111の適正な打ち込み深さを確保し得る。従って、当該透明板10に打ち込まれた遊技釘111は、当該透明板10によりしっかりと支持され得る。
なお、遊技板100aと裏ケーシング180aとの間には補助板100bが介装されていることから、遊技板100aが、従来のパチンコ遊技機における遊技板よりも薄くても、補助板100bに遊技板100aの薄さを補わせることで、従来の遊技板と同様の厚さを確保することができるので、特に支障はない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた遊技盤100において、補助板300が、図25〜図27にて示すごとく、補助板100bに代えて、採用された構成となっている。
当該補助板300は、不透明な材料(例えば、ベニヤ板)でもって、図26にて示すごとく、四角環状に形成されており、この補助板300は、上記第1実施形態にて述べた遊技板100aの外周部に沿いその裏面側から固着されている。
この固着は、具体的には、次のようになされている。補助板300は、図26にて示すごとく、両切り欠き部310を有しており、これら両切り欠き部310は、補助板300のうち、図26の図示左下隅角部及び図示右上隅角部(上記第1実施形態にて述べた透明板10の両対向隅角部11に対応する)において、その裏面側から凹状に切り欠き形成されている(図28及び図29参照)。
ここで、当該両切り欠き部310は、断面略四角形状となっており、これら両切り欠き部310の各底壁部311には、両位置決め孔部312(図26参照)が、上記第1実施形態にて述べた透明板10の両位置決め用基準孔部12に同軸的に対応するように形成されている。また、当該両切り欠き部310の各底壁部311には、両筒状ボス部313が、図26にて示すごとく、貫通状に突出形成されている。なお、両筒状ボス部313の突出端面と補助板300の裏面との間の間隔は、ボルト321(図25参照)の頭部の軸長以上の値となっている。
また、補助板300は、図25及び図26にて示すごとく、両段付き固着孔部320を有しており、当該両段付き固着孔部320は、補助板300の図26にて図示左上側隅角部及び図示右下隅角部に貫通状に形成されている。なお、補助板300の裏面側に位置する各段付き固着孔部320の大径孔部の深さは、ボルト322(図25参照)の頭部の軸長以上の値を有する。
しかして、補助板300が、その前面にて、図25或いは図27にて示すごとく、遊技板100aにその裏面側から重畳された状態において、各ボルト321が、図25にて例示するごとく、補助板300の各段付き固着孔部320を通して遊技板100aの各固着孔部(各段付き固着孔部320と同軸的に位置するように遊技板100aに形成されている。)に締着され、かつ、各ボルト322が、図25にて例示するごとく、補助板300の各筒状ボス部313を通して遊技板100aの各他の固着孔部(各筒状ボス部313と同軸的に位置するように遊技板100aに形成されている。)に締着されている。
これにより、補助板300が遊技板100aに固着されている。また、このような固着状態においては、両位置決め孔部312が、上記第1実施形態にて述べた透明板10の両基準孔部12に対応する遊技板100aの両位置決め孔部に同軸的に対応している。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第2実施形態における遊技盤100の製造方法において、上記第1実施形態と同様にくりぬき穴形成工程S3(図14参照)の処理が終了すると、次のベニヤ環状板形成工程S4において、9(mm)の厚さを有するベニヤ板を、透明板10の裏面外周部に対応するように四角環状に加工形成する。そして、このように四角環状に形成したベニヤ板を、上述した補助板300と同一の構成となるように加工形成する。これにより、上記ベニヤ板が、9(mm)の厚さのベニヤ環状板300a(図30参照)として形成される。このことは、ベニヤ環状板300aが、上述のように構成した補助板300に相当することを意味する。
ここで、ベニヤ環状板300aは、図30にて示すごとく、補助板300の各切り欠き部310及び各段付き固着孔部320に対応する各切り欠き部301及び各段付き固着孔部302を有する。また、各切り欠き部301は、各切り欠き部310の底壁部311、位置決め孔部312及び筒状ボス部313に対応する底壁部303、位置決め孔部304及び筒状ボス部305を有する。
ついで、上記第1実施形態にて述べたベニヤ環状板固着工程S6(図14参照)において、上述のように準備された環状ベニヤ環状板300aを、上記第1実施形態にて述べた透明板10の裏面に対し、次のようにして重畳的に固着する。
まず、環状ベニヤ環状板300aを透明板10の裏面に重畳する(図31及び図32参照)。但し、ベニヤ環状板300aの各位置決め孔部304が、透明板10の各基準孔部12に同軸的に対応するように、環状ベニヤ環状板300aを透明板10に重畳する。
このような状態において、各ボルト321を、環状ベニヤ環状板300aの各段付き固着孔部302を通して透明板10の各上記固着孔部に締着し、かつ、各ボルト322を、環状ベニヤ環状板300aの各筒状ボス部305を通して透明板10の各上記他の固着孔部に締着する。これにより、環状ベニヤ環状板300aが透明板10に固着される。このことは、環状ベニヤ環状板300aを透明板10に固着した構成が、上述のように補助板300を遊技板100aに固着した構成に相当することを意味する。
上述のように、ベニヤ環状板固着工程S6の処理が終了すると、上記第1実施形態にて述べた釘打ち工程S7において、上記第1実施形態にて述べた釘打ち機200に依る釘打ち処理を行う。この釘打ち処理にあたり、透明板10に対する底上げを図るために、底上げ治具300b(図31〜図34参照)が、上記第1実施形態にて述べた底上げ治具10b(図22参照)に代えて、準備される。
当該底上げ治具300bは、図33及び図34にて示すごとく、治具本体330及び両フランジ340でもって、一体的に構成されている。治具本体330は、9(mm)の厚さでもって、ベニヤ環状板300aの四角板状中空部と同一の外形形状を有するように形成されている。
両フランジ340は、治具本体330のうち図33にて図示左下隅角部331及び図示右上隅角部332から治具本体330の外方へ互いに逆向きに延出するように、治具本体330と一体的に形成されている。
ここで、当該両フランジ340は、それぞれ、ベニヤ環状板300aの各切り欠き部301内にその裏面側から嵌合するように、当該各切り欠き部301の内部形状に対応する外形形状に形成されている(図31参照)。
但し、各フランジ340は、その裏面にて、治具本体330の裏面と同一平面内に位置するように形成されており、当該各フランジ340の厚さが各切り欠き部301の深さに一致するように、各フランジ340の前面341は、治具本体330の厚さから各切り欠き部301の深さを減じた厚さ分だけ、当該各フランジ340をその前面側から切除することで形成されている(図34参照)。また、各フランジ340には、ベニヤ環状板300aの各筒状ボス部305を挿通させるように貫通孔部342が形成されている(図33及び図34参照)。
また、各フランジ340は、図34にて示すごとく、位置ずれ防止ロッド部343を有しており、当該各位置ずれ防止ロッド部343は、透明板10の各基準孔部12と同軸的に位置すべく、各フランジ340にその前面341から前方へ突出形成されている。但し、フランジ340ごとに、その裏面にて、位置決め孔部343aが、透明板10の基準孔部12に同軸的に対応する部位に凹状に形成されている。
しかして、上述のごとく釘打ち工程S7において透明板10に対し釘打ち処理を行うにあたり、上述のようにベニヤ環状板固着工程S6において透明板10に固着したベニヤ環状板300aの四角状中空部内にその裏面側から底上げ治具300bの治具本体330を嵌合するとともに、ベニヤ環状板300aの両切り欠き部301内に両フランジ340を嵌合する。ここで、このような嵌合は、ベニヤ環状板300aの筒状ボス部305を両フランジ340の各貫通孔部342に挿通するとともに、両フランジ340の各位置ずれ防止ロッド部343を、ベニヤ環状板300aの各位置決め孔部304を通して、透明板10の各基準孔部12に嵌合するように行う。
これにより、上述のような透明板10及び補助板300の間の固着状態のもとに、透明板10、補助板300及び底上げ治具300bが、相互に位置ずれ不能にしっかりと組み付けられる。
このような組み付け後、透明板10を、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bを下側にして、釘打ち機200aのテーブル223上に載置固定する。
これによれば、底上げ治具300bが上述のような透明板10及びベニヤ環状板300aとの関係において上述のような構成を有することから、透明板10の全体が、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bを介して、テーブル223の上面上に、ベニヤ環状板300aや底上げ治具300bとの間における相互の位置ずれを防止しつつ、しっかりと支持され得る。
ここで、透明板10は、その両基準孔部12に同軸的に対応する底上げ治具300bの両位置決め孔部343aを基準に、テーブル223上に位置決め固定されるとともに、テーブル223の初期位置が、上記第1実施形態と同様に、図20にて図示位置に設定される。
このように透明板10をベニヤ環状板300a及びと共に初期的に位置決め固定した後、釘打ち機200によって、上記第1実施形態と同様に、透明板10に対する遊技釘の打ち込みが順次なされる。
上述のような遊技釘の打ち込みにあたっては、上記第1実施形態と同様に、釘打ち機200においては、釘打ちのための基準面がテーブル232の上面で設定されており、釘打ちの開始面が、上記基準面の上方である19(mm)の位置に設定されている。
これに対し、遊技板100aに相当する透明板10の厚さが10(mm)と薄いものの、補助板300に相当するベニヤ環状板300aの厚さと底上げ治具300bとの双方の厚さの和が9(mm)となっていることから、ベニヤ環状板300aの厚さと底上げ治具300bとの双方の厚さの和と透明板10の厚さとの和が19(mm)である。従って、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bが、透明板10の薄さを補う役割を果たし、当該透明板10の前面(上面)を、上述した釘打ちの開始面に正しく維持する。
しかも、透明板10が、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bの双方とともに、上述のごとくこれらベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bとの間の相互の位置ずれを招くことなく、全体的に、テーブル223の上面上にしっかりと支持されている。従って、上述した釘打ち機200による透明板10に対する遊技釘の打ち込み力が強くても、透明板10、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bとの間の位置ずれを発生させることなく、かつ、透明板10が撓んだり破壊したりすることなく、各遊技釘111を透明板10に対し適正な打ち込み深さにて適正な向きにてしっかりと打ち込むことができる。その結果、底上げ治具300bを後述のごとく透明板10及びベニヤ環状板300aから除去したとき、透明板10とベニヤ環状板300aとの間の上述した組み付け状態が、遊技釘の打ち込み前と同様に正常に維持され得る。
以上のようにして釘打ち工程S7の処理が終了すると、上記第1実施形態にて述べたガイドレール組み付け工程S8(図14参照)において、ガイドレール120を、上記第1実施形態と同様に、透明板10の前面に上記遊技領域の周囲に沿い組み付ける。なお、この組み付けにあたっては、透明板10を、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bと共に、釘打ち機200のテーブル223上から外した後、当該透明板10及びベニヤ環状板300aから底上げ治具300bのみを除去する。
ついで、上記第1実施形態にて述べた盤面前部品組み付け工程S9(図14参照)において、盤面前部品群100cを上記第1実施形態と同様に透明板10にその前面側から組み付けた後、次の画像表示器組み付け工程S10(図14参照)において、画像表示器190を、ベニヤ環状板300aの中空部を介し透明板10のくりぬき穴部13aに組み付ける。
然る後、次の盤面裏部品組み付け工程S11(図14参照)において、盤面後部品群100dを、上記第1実施形態と同様に透明板10にその裏面側から組み付ける。
具体的には、上記第1実施形態にて述べた両装飾板180aが、ベニヤ環状板300aの中空部内に位置するように、透明板10にその裏側から固着される。ついで、裏ケーシング180bが、ケーシング本体181の中央穴部184を透明板10のくりぬき穴部13a(図19参照)に対向して位置させて、ベニヤ環状板300aに組み付けられる。この組み付けに伴い、装飾帯181が、ベニヤ環状板30aの中空部を介し透明板10に対向し、連結部材182が、センター構造物140の下部に透明板10を介し対向し、また、複数の裏付属部品183が、ベニヤ環状板300aの中空部内に向け突出する。
以上のような各工程を経て、透明板10に相当する遊技板100a及びベニヤ環状板300aに相当する補助板300を一体的に備えた遊技盤100の製造が終了する。
以上説明したように、本第2実施形態においても、釘打ち機200が上述した仕様を有する既設の釘打ち機であるが、上述のように、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bを利用して遊技釘111の透明板10に対する打ち込み構成に工夫を凝らすことで、当該既設の釘打ち機を有効に活用した遊技盤の製造方法の提供が可能となる。
ここで、上述のごとく、釘打ち機200による釘打ち処理の際には、透明板10が、ベニヤ環状板300aを介し底上げ治具300bの両位置ずれ防止ロッド部343でもって、相対的な位置ずれ不能に維持されているので、釘打ち機200による釘打ち力が強くても、各遊技釘111の透明板10に対する打ち込みが位置ずれを招くことなく、精度よくなされ得る。
また、透明板10、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bの間の組み付け構成が、透明板10の位置決め用基準孔部12に対応する部位に集中することとなり、その結果、透明板10、ベニヤ環状板300a及び底上げ治具300bに対する上記組み付け構成の形成に要する加工処理を簡単にすることができる。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、遊技板100aの厚さは、上記各実施形態にて述べた10(mm)に限ることなく、例えば、9(mm)或いは11(mm)等に変更してもよい。一般的には、遊技板100aは、その前面側から補助板10aの中空部を通して盤面裏部品群100dを目視により良好に透視可能で遊技釘111の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さであればよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記透明板は、アクリル樹脂とゴムとの混合材料に限ることなく、ポリカーボネート(PC)とゴムとの混合材料でもって形成するようにしてもよい。
(3)本発明の実施にあたり、透明板10は、遊技釘111を打ち込むことができる程度の柔らかさを有する樹脂、例えば、ポリメタクリル酸メチルであれば、ゴムを混合しなくてもよい。
(4)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べた釘打ち機200のように、遊技釘の打ち込み開始面が、テーブル223の上面である遊技釘の打ち込みのための基準面から19(mm)上方の高さの位置にある釘打ち機に限ることなく、テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機が、上記釘打ち機200であってもよい。これを前提に、透明板10は、18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さ未満の厚さ、例えば、10(mm)であってもよい。これに伴い、上記各実施形態にて述べた補助板の厚さは、上記遊技板の所定厚さ未満の厚さから透明板10の厚さを減じた厚さとすればよい。これによっても、上記各実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
(5)本発明の実施にあたり、上記第2実施形態にて述べた底上げ治具300bの両位置ずれ防止ロッド部343のうち一方を廃止してもよい。また、底上げ治具300bにおいて、設けた治具本体330の両対向隅角部331、332以外の両対向隅角部の各々にもフランジ340と同様の他のフランジを一体的に形成して、これら他のフランジに対し、位置ずれ防止ロッド部343と同様の位置ずれ防止ロッド部を形成して、合計4つの位置ずれ防止ロッド部でもって、透明板10に対する釘打ち処理の際のこの透明板10及びベニヤ環状板300aの間の相互の位置ずれを防止するようにしてもよい。
(6)本発明の実施にあたり、底上げ治具300bの各フランジ340は、上記第2実施形態とは異なり、治具本体330の各隅角部以外の部位に形成するようにしてもよい。この場合には、透明板10の各基準孔部12に対するベニヤ環状板300aの各対応部位(切り欠き部301を形成しない状態における各対応部位)に、各フランジ340の位置決め孔部343aに代わる各位置決め孔部を形成する。
(7)本発明の実施にあたり、上記第2実施形態にて述べた底上げ治具300bの各位置ずれ防止ロッド部343は、上記第2実施形態にて述べた透明板10の各基準孔部12に同軸的に対応する位置に限ることなく、底上げ治具300bの各フランジ340のどの位置に突設するようにしてもよい。
(8)本発明の実施にあたり、透明板は、ガラス繊維入りポリプロピレン樹脂及びガラス繊維入りポリアミド樹脂のいずれかからなるガラス繊維入り合成樹脂を、その含有成分であるガラス繊維のスプリングバック現象により膨張させて、無数の気孔を内包するようにして形成してもよい。これによれば、透明板は遊技釘を容易に打ち込むことが可能でかつ打ち込んだ遊技釘をしっかりと保持し得る程度の弾性を有するようになる。従って、遊技釘を透明板に打ち込むにあたり、当該遊技釘を透明板に容易に打ち込むことができる。よって、遊技釘を透明板に打ち込むにあたり、前もって、透明板に遊技釘用下孔部を形成する必要がない。また、上述のように透明板は打ち込んだ遊技釘をしっかりと保持し得る程度の弾性を有するから、打ち込まれた遊技釘は透明板によりしっかりと支持され得る。
10…透明板、10a、300a…ベニヤ環状板、
10b、300b…底上げ治具、100a…遊技板、100b、300…補助板、
100c…盤面前部品群、100d…盤面裏部品群、
101〜109、13a〜13c、14a〜14e…くりぬき穴部、
110…遊技釘群、111…遊技釘、120…ガイドレール、
140…センター構造物、160a…肩チャッカー、
152、153、156…チャッカー、155…普通電動構造物、
160c…スタートチャッカー、170…下側アタッカー、
180a…円弧状装飾板、180b…裏ケーシング、182…連結部材、
183…裏付属部品、190…画像表示器、200…釘打ち機、
301、310…切り欠き部、343…位置ずれ防止ロッド部、
223…テーブル、S1…透明板成形工程、S3…くりぬき穴形成工程、
S5…下孔形成工程、S6…ベニヤ環状板固着工程、S7…釘打ち工程、
S8…ガイドレール組み付け工程、S9…盤面前部品組み付け工程、
S11…盤面裏部品組み付け工程。

Claims (7)

  1. 遊技板と、
    この遊技板の前面にその外周部に沿い組み付けられるガイドレールと、
    このガイドレールの内周側にて前記遊技板にその前面側から分散して打ち込まれる多数の遊技釘からなる遊技釘群と、
    前記遊技板の中央に形成される中央くりぬき穴部の外周縁部に前記遊技板の前面側から組み付けられる環状センター構造物及び前記遊技板に前記中央くりぬき穴部の周囲において分散して形成される複数の分散くりぬき穴部を介し前記遊技板にその前面側から組み付けられる複数の分散構造物からなる盤面前側構造物群を少なくとも有する盤面前部品群と、
    前記遊技板の前記中央くりぬき穴部を通して前方を臨むように前記遊技板の裏面側に配置される表示手段と、
    前記遊技板にその裏面側から組み付けられる裏ケーシングその他の盤面裏部品群とを備えるパチンコ遊技機用遊技盤において、
    前記遊技板と前記裏ケーシングとの間に介装されて前記盤面裏部品群に前記遊技板を直接臨ませるように中空部を形成してなる補助板を備えており、
    前記裏ケーシングは、前記補助板を介し前記遊技板の外周部に対応するようにその裏面側からリング状に組み付けられるリング部材と、当該リング部材の内面に沿い設けられて装飾効果を発揮する装飾帯とを有するように構成されており、
    前記遊技板は、その前面側から前記補助板の前記中空部を通して前記盤面裏部品群の少なくとも一部を目視により良好に透視可能で前記遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって前記遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた前記遊技釘に対する遊技球の衝突によっても当該遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板により形成されていることを特徴とするパチンコ遊技機用遊技盤。
  2. 前記透明板は、前記遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた前記遊技釘に対する遊技球の衝突によっても当該遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さ未満の厚さであって前記遊技釘の適正な打ち込み深さの確保可能な厚さにて形成されており、
    前記補助板は、前記所定厚さから前記透明板の厚さを減じた厚さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機用遊技盤。
  3. 前記透明板の厚さは、10(mm)であることを特徴とする請求項2に記載のパチンコ遊技機用遊技盤。
  4. XY平面に沿いX方向及びY方向に移動可能なテーブルを備えて、当該テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機の前記テーブルの上面上に18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さの遊技板をその前面を上側に向けて着脱可能に固定して、前記釘打ち機により、所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘を前記遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程と、
    この釘打ち工程の後、前記遊技板の前面にその外周部に沿いガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程と、
    このガイドレール組み付け工程の後、前記遊技板にその前面側からセンター構造物その他の盤面前構造物群を少なくとも含む盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程と、
    前記遊技板にその裏面側から裏ケーシングその他の盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程とを備えるパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法において、
    前記裏ケーシングを、前記遊技板の外周部に対応するようにその裏面側からリング状に組み付けられるリング部材と、当該リング部材の内面に沿い設けられて装飾効果を発揮する装飾帯とを有するように構成して準備し、前記所定厚さよりも薄くかつ前記盤面裏部品群の少なくとも一部である前記装飾帯を目視により良好に透視可能で前記遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有する透明板であって前記遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた前記遊技釘に対する遊技球の衝突によっても当該遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさを有する透明板を前記遊技板として準備し、前記所定厚さから前記透明板の厚さを減じた厚さを有する中空板を補助板として準備して、当該補助板を前記遊技板と前記リング部材との間に介在させて前記遊技板にその裏面側から重畳的に固着する中空板固着工程を備えており、
    前記釘打ち工程は、前記中空板の中空部に対応する外形形状にて形成した板状底上げ治具を、前記遊技板の裏面に当接するように前記中空板の前記中空部内に嵌装するとともに、前記遊技板を前記中空板及び前記底上げ治具を下側にして前記テーブルの上面に着脱可能に固定して、前記釘打ち機により、前記所定の打ち込み位置パターンに応じて、前記多数の遊技釘を前記遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程であり、
    前記ガイドレール組み付け工程は、前記遊技板の前面にその外周部に沿い前記ガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程であり、
    前記盤面前部品組み付け工程は、前記遊技板にその前面側から前記盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程であり、
    前記盤面裏部品組み付け工程は、前記遊技板にその裏面側から前記盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程であることを特徴とするパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法。
  5. 前記遊技釘の打ち込みによって亀裂や破損を生じさせることなく、かつ、打ち込まれた前記遊技釘に対する遊技球の衝突によっても当該遊技釘をその折れを招くことなく正常に保持可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、前記所定厚さ未満の厚さであって前記遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有するように前記透明板を形成する透明板形成工程と、
    前記透明板に位置決め用基準孔部を形成する位置決め用基準孔形成工程と、
    前記盤面前構造物群を構成する各盤面前構造物に対応するように各くりぬき穴部を、前記位置決め用基準孔部を基準として、前記透明板に形成するくりぬき穴形成工程と、
    前記位置決め用基準孔部を基準として所定の下孔位置パターンに応じて前記多数の遊技釘の打ち込み用の多数の下孔部を前記透明板に形成する下孔形成工程とを具備して、
    前記くりぬき穴形成工程及び前記下孔形成工程の後に、前記中空板固着工程において、前記位置決め用基準孔部を基準として、前記透明板に対する前記中空板の固着を行い、前記釘打ち工程において、前記位置決め用基準孔部を基準として、前記多数の下孔部を介し前記透明板に対する前記多数の遊技釘の打ち込みを行うようにしたことを特徴とする請求項4に記載のパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法。
  6. XY平面に沿いX方向及びY方向に移動可能なテーブルを備えて、当該テーブルの上面から18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定高さの平面を遊技釘の打ち込み開始面とする仕様の釘打ち機の前記テーブルの上面上に18.5(mm)〜20.5(mm)の範囲以内の所定厚さの遊技板をその前面を上側に向けて着脱可能に固定して、前記釘打ち機により、所定の打ち込み位置パターンに応じて、多数の遊技釘を前記遊技板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程と、
    この釘打ち工程の後、前記遊技板の前面にその外周部に沿いガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程と、
    このガイドレール組み付け工程の後、前記遊技板にその前面側からセンター構造物その他の盤面前構造物群を少なくとも含む盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程と、
    前記遊技板にその裏面側から裏ケーシングその他の盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程とを備えるパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法において、
    前記所定厚さよりも薄くかつ前記盤面裏部品群を目視により良好に透視可能で前記遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さ及び前記遊技釘の打ち込み可能な柔らかさを有する透明板を前記遊技板として準備して、前記所定厚さから前記透明板の厚さを減じた厚さを有する中空板を補助板として前記透明板にその裏面側から重畳的に固着する中空板固着工程を備えており、
    前記釘打ち工程は、前記中空板の中空部に対応する外形形状にて形成した板状治具本体及び前記中空板の少なくとも一板部位にその裏面側から凹状に形成された凹部に嵌装可能に前記板状治具本体のうち前記少なくとも一板部位に対する少なくとも一対応部位から延出するフランジであって前記治具本体の厚さから前記凹部の底壁部の厚さを減じた厚さを有するフランジからなる底上げ治具を準備して、この底上げ治具を、前記治具本体にて、前記透明板の裏面に当接するように前記中空板の前記中空部内に嵌装し、かつ、前記フランジを前記凹部内に嵌装するとともに、当該フランジの一部からその前面側へ突設される位置ずれ防止ロッド部を、この位置ずれ防止ロッド部に対する前記中空板の対応部位を通して、この対応部位に対する前記透明板の対応部位に着脱可能に嵌着した状態にて、前記透明板を前記中空板及び前記底上げ治具を下側にして前記テーブルの上面に着脱可能に固定して、前記釘打ち機により、前記所定の打ち込み位置パターンに応じて、前記多数の遊技釘を前記透明板にその前面側から順次打ち込む釘打ち工程であり、
    前記ガイドレール組み付け工程は、前記透明板の前面にその外周部に沿い前記ガイドレールを組み付けるガイドレール組み付け工程であり、
    前記盤面前部品組み付け工程は、前記透明板にその前面側から前記盤面前部品群を組み付ける盤面前部品組み付け工程であり、
    前記盤面裏部品組み付け工程は、前記透明板にその裏面側から前記盤面裏部品群を組み付ける盤面裏部品組み付け工程であることを特徴とするパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法。
  7. 前記遊技釘の打ち込み可能な柔らかさとなるようにゴムをアクリル樹脂に混合した混合材料でもって、前記所定厚さ未満の厚さであって前記遊技釘の適正な打ち込み深さを確保可能な厚さを有するように前記透明板を形成する透明板形成工程と、
    前記透明板に位置決め用基準孔部を形成する位置決め用基準孔形成工程と、
    前記盤面前構造物群を構成する各盤面前構造物に対応するように各くりぬき穴部を、前記位置決め用基準孔部を基準として、前記透明板に形成するくりぬき穴形成工程と、
    前記位置決め用基準孔部を基準として所定の下孔位置パターンに応じて前記多数の遊技釘の打ち込み用の多数の下孔部を前記透明板に形成する下孔形成工程とを具備して、
    前記くりぬき穴形成工程及び前記下孔形成工程の後に、前記釘打ち工程において、前記位置ずれ防止ロッド部を、前記フランジの前記一部である前記位置決め用基準孔部に同軸的に対する対応部位からその前面側へ突設させて、この位置ずれ防止ロッド部に対する前記中空板の対応部位を通して、この対応部位に対する前記透明板の対応部位に着脱可能に嵌着した状態にて、前記位置決め用基準孔部を基準として、前記透明板を前記中空板及び前記底上げ治具を下側にして前記テーブルの上面に着脱可能に固定して、前記釘打ち機による前記多数の遊技釘の打ち込みを行うようにしたことを特徴とする請求項6に記載のパチンコ遊技機の遊技盤の製造方法。
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