JP2001062053A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2001062053A
JP2001062053A JP23743999A JP23743999A JP2001062053A JP 2001062053 A JP2001062053 A JP 2001062053A JP 23743999 A JP23743999 A JP 23743999A JP 23743999 A JP23743999 A JP 23743999A JP 2001062053 A JP2001062053 A JP 2001062053A
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JP
Japan
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curved surface
guide rail
game machine
ball
outer guide
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JP23743999A
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English (en)
Inventor
Shoji Sato
昭治 佐藤
Tsutomu Nakada
力 中田
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側ガイドレールを所定の位置に容易かつ安
定した状態に弾球遊技機に取り付け、ひいては「球飛
び」を安定にできる弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 内枠3は外枠2に対して軸支手段4を介
して前面側に開閉可能に取り付けられ、その上部の開口
部7に遊技盤8が嵌め込まれ、下部に発射手段により発
射された弾球17を前記遊技盤8のガイドレールに案内
する発射レール16を有している。この内枠3には外側
ガイドレール14をその裏面側14cから支持する湾曲
面状支持部20が合成樹脂によって一体成形されてい
る。湾曲面状支持部20は弾球17が所定の弾道軌跡を
形成するような曲面に予め形成されているので、外側ガ
イドレール14はその裏面側14cを湾曲面状支持部2
0の内方側に位置する湾曲面19にあてがえば、そのほ
かの特別な位置決めは不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機、特に
弾球遊技機において発射手段から発射された弾球を遊技
領域に案内するガイドレールの取り付け構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、従来から周知の弾
球遊技機においては、その遊技領域Aに発射手段(図示
略)から発射された弾球51を誘導するために、前記遊
技領域Aの一部を構成する遊技盤52の外方に対して所
定の間隔において、2本の金属製ガイドレール53、5
4がほぼ平行かつ円弧状に固定されている。
【0003】そして、その固定方法としては、図12に
示すように、ガイドレール53、54の長手方向に向か
って1辺57側に所定間隔をおいて設けた釘穴55に対
して、所定長さを有する断面が半円形の釘56を挿入し
て、その中央部分でヘヤピン状に折り曲げてから、その
両端部を遊技盤52に打ち込む方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記方法で
は、次の理由によりガイドレール53、54の取り付け
状態が安定しないという問題がある。 (1)前記ガイドレール53、54の1辺57側だけが
遊技盤52に固定され、他辺58が固定されていない。
特に、前記釘56とガイドレール53、54とは互いに
強固に接合されていないため、釘56が遊技盤52に固
定されていてもガイドレール53、54そのものは安定
しない。 (2)前記釘56は所定間隔をおいて遊技盤52に打ち
込まれているので、前記ガイドレール53、54のうち
釘56が取り付けられていない中間部分においてガイド
レール53、54は変位し易い。
【0005】もし、遊技盤52に対してガイドレール5
3、54、特に外側ガイドレール54の取り付け状態が
安定しないと、2本のガイドレール53、54間を通っ
て遊技領域Aの最上部に打ち込まれる弾球51の飛び
方、いわゆる「球飛び」が悪くなり、その結果、遊技者
が狙い定めて弾球51を遊技領域Aに打ち込みにくくな
るという問題が発生する。
【0006】また、発射レールの先端部と外側ガイドレ
ール54の基端部との間には、発射された弾球51が遊
技領域Aに到達せずにガイドレール54に沿って戻って
きたとき、その弾球51を(いわゆるファール球)を下
皿に落下させるための隙間が形成されているので、発射
された弾球51を発射レールから前記隙間を飛び越えさ
せて前記ガイドレール54にスムーズに飛び移るよう
に、前記先端部と基端部の相対的位置関係が調整されて
いる。そのため、もし、外側ガイドレール54の取り付
け状態が不安定になると、上記相対的位置関係を再度調
整しなければならないという問題があり、この再調整に
は、熟練を要する。なお、前記の相対的位置関係の調整
においては、遊技機の製作過程で発射レールに供給され
た弾球51が発射槌により所定の弾道軌跡を形成するか
否かの調整がなされた後、次いでその弾球51が遊技盤
上のガイドレール53、54上をどのように球飛びする
かの調整の合計2回の調整が行われる。
【0007】いずれにしろガイドレール54の取り付け
位置関係が微妙であるので、その後の調整に非常に時間
と労力を費やさねばならなくなる。したがって、本発明
の課題は、前記外側ガイドレールを所定の位置に容易か
つ安定した状態に弾球遊技機に取り付け、ひいては「球
飛び」を安定にできる弾球遊技機を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の弾球遊技機の構成は、ほぼ
額縁状をなす外枠に対して軸支手段を介して前面側に開
閉可能に取り付けられるとともに、上部の開口部に遊技
盤を嵌め込まれ、下部に発射手段により発射された弾球
を前記遊技盤のガイドレールに案内する発射レールを有
する合成樹脂製の内枠を備えている弾球遊技機におい
て、前記ガイドレールのうち、少なくとも外側ガイドレ
ールをその裏面側から支持する湾曲面状支持部が、前記
内枠に一体的に成形されていることを特徴とする。
【0009】弾球遊技機は、ほぼ額縁状をなす外枠と、
この外枠に対して軸支手段を介して前面側に開閉可能な
内枠と、この内枠に対して軸支手段を介して同じく前面
側に開閉可能な前面枠と、内枠の上部に形成されている
開口部に対して背部から嵌め込まれる遊技盤とから主と
して構成されている。この内枠を合成樹脂により一体成
形するとき、その要部としてほほ門形をなす内枠本体
と、外側ガイドレールの円弧面、あるいは疑似円弧面
(以下、総称して湾曲面という)に見合った湾曲面を有
する、外側ガイドレールをその裏面側から支持するため
の湾曲面状支持部とを一体的に成形する。そして、得ら
れた湾曲面状支持部に対して外側ガイドレールを取り付
ける。
【0010】このように内枠を構成する湾曲面状支持部
を内枠本体と一体的に樹脂成形するとともに、湾曲面状
支持部の湾曲面に外側ガイドレールをあてがうだけでそ
れを容易にかつ安定した状態で支持させることが可能と
なる。また、ガイドレールの基端側に位置し、発射手段
により発射される弾球を外側ガイドレールに導く発射レ
ールと、外側ガイドレールの2個の部材とがともに内枠
に固定されるので、両者の相対的な位置決めが容易にな
るだけでなく、弾球遊技機の製作過程で両者の位置調整
を2回行う必要がなくなるという優れた効果を本発明は
発揮する。その結果、弾球遊技機の「球飛び」は非常に
安定し、遊技者が安心して遊技に熱中できることにな
る。また、前記湾曲面状支持部と発射レールを固定する
部位を一体的に成形するので、予め両者に取り付けるガ
イドレールと発射レールの相対的位置関係を十分把握し
て内枠を成形すれば、成形精度の向上が可能になる。
【0011】前記外側ガイドレールを湾曲面状支持部に
取り付けるに際して、外側ガイドレールの長手方向の基
端部を前記内枠に固定して、その裏面側を湾曲面状支持
部の内方側に位置する湾曲面にあてがい、その長手方向
の先端部を湾曲面状支持部に把持させることができる。
湾曲面状支持部は弾球が所定の弾道軌跡を形成するよう
な曲面に予め成形されているので、外側ガイドレールを
その裏面側を湾曲面状支持部の内方側に位置する湾曲面
にあてがえば、外側ガイドレールはその裏面側全体が湾
曲面状支持部に支持されるので、外側ガイドレールの幅
方向の変位および湾曲度を所定のバラツキの範囲内に抑
えることができる。
【0012】前記湾曲面状支持部を内枠本体と一体的に
成形するに際して、湾曲面状支持部を外側ガイドレール
の高さよりやや厚肉にする。この厚肉とした部分は、湾
曲面状支持部の内方側に位置する湾曲面、すなわち外側
ガイドレールの裏面側があてがわれる面の上部の長手方
向に沿って突起した部分であるが、これを係止部として
設けることができる。この長手方向にわたる係止部に外
側ガイドレールの上部を、湾曲面に対して外側ガイドレ
ールをそれぞれあてがって係止させ、係止部と遊技盤と
の間に外側ガイドレールがその幅方向に変位しないよう
に取り付けることができる。また、この係止部を外側ガ
イドレールの湾曲面状支持部の反対側に位置する上部側
部を係止するため、その長手方向に沿ってコ字状とする
ことも可能である。
【0013】前記湾曲面状支持部を内枠本体と一体的に
成形する他の形態としては、上述のように、湾曲面状支
持部を外側ガイドレールの高さよりやや厚肉とし、この
湾曲面状支持部の内方側に位置する湾曲面の上部及び/
又は下部に、この湾曲面と交差する方向に切り込みを設
け、この切り込みに、外側ガイドレールの上部及び/又
は下部に形成された折曲げ段部を埋め込んで支持するこ
ともある。この場合においても、外側ガイドレールがそ
の幅方向に変位しないので、発射された弾球の「球飛
び」は安定することになる。
【0014】前記外側ガイドレールを湾曲面状支持部に
取り付けるに際して、前記遊技盤の上面に湾曲面の形状
に沿った所定深さのガイド溝を外側ガイドレールの幅分
だけ刻設し、このガイド溝に外側ガイドレールの下部を
埋め込みながら、その裏面側を湾曲面状支持部の内方側
に位置する湾曲面にあてがうこともある。この場合、湾
曲面状支持部の上部に上述したような係止部が設けられ
ていれば、外側ガイドレールの上下部が位置決めできる
ことになる。
【0015】また、前記湾曲面状支持部をその長手方向
の湾曲面に沿って延長してレール飾り部とし、このレー
ル飾り部により前記遊技盤に形成される遊技領域を区画
することも可能である。
【0016】なお、上記弾球遊技機は、ほぼ額縁状をな
す外枠に対して軸支手段を介して前面側に開閉可能に取
り付けられるとともに、上部の開口部に遊技盤を嵌め込
まれ、下部に発射手段により発射された弾球を前記遊技
盤のガイドレールに案内する発射レールを有する合成樹
脂製の内枠を備えている弾球遊技機において、前記発射
手段により発射される弾球を前記遊技盤上部に導くため
の、内側に湾曲した弾球誘導路の内面側を形成するとと
もに、前記遊技盤に固定される内側ガイドレールと、前
記内枠と一体的に形成され、前記内側ガイドレールの外
面に所定の間隔をおいて対向する湾曲壁面を有し、その
湾曲壁面と前記内側ガイドレールの外面との間に前記弾
球誘導路を形成する外ガイド部材とを備えて構成するこ
とも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用される弾球遊
技機の形状・構造を図1及び図2を参照して説明する。
図2に示すように、弾球遊技機1は、ほぼ額縁状をなす
外枠2と、この外枠2に対して軸支手段4を介して前面
側に開閉可能な内枠3と、この内枠3に対して軸支手段
5を介して同じく前面側に開閉可能な前面枠6と、内枠
3の上部に形成されている開口部7に対して背部から嵌
め込まれる遊技盤8とから主として構成されている。
【0018】図1に示すように、外枠2は、木製の板状
体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内
枠3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と
下板部(図示略)とを有して外枠2の内周側に嵌合し取
り付けられている。枠体部は、上端から下方へ略2/3
程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、前面
枠6の枠飾りランプ用レンズ6bに対応して、左側に賞
球表示LED及び賞球表示LED基板が、右側にストッ
プ表示LED及びストップ表示LED基板(いずれも図
示略)が配設されている。
【0019】また、下板部は、下端から上方へ略1/3
程度を占め、左端には、上皿部9に形成されたスピーカ
面9aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の
音を発生させるスピーカ(図示略)が配設され、略中央
には、弾球を発射する発射装置(図示略)に上皿部9に
貯留された弾球を供給する供給装置等(図示略)が設け
られている。皿外縁部9dには、玉抜きボタンや弾球の
貸出・返却ボタンなどが配設されている。また上皿部9
には、弾球遊技機1の内部から弾球を排出するための排
出口9cが開設されている。さらに、下方には下皿部1
0が設けられ、右端中央には施錠装置7が設けられてい
る。
【0020】下皿部10は、灰皿や玉抜きレバーなどと
ともに、弾球遊技機1の内部から弾球を排出するための
排出口10cを備えており、その右端に発射装置(図示
略)を操作する発射ハンドル11が設けられている。ま
た、この発射ハンドル11には、遊技者がタッチしてい
ることを検知するタッチスイッチ11aが装着され、そ
の近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイ
ッチ11bが配置されている。施錠装置12は、正面視
すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠6を閉鎖
した場合に施錠するためのものである。
【0021】前面枠6は、全体がプラスチック製であ
り、遊技盤8を前方から視認するべく、遊技盤8に形成
された遊技領域Aの形状に対応して上側が略円弧状を呈
し、全体が略弾丸形状に開設された開口部7aを有して
いる。そして、その裏面には図2に示すように、開口部
7aに応じてガラス板Gが嵌められた略長方形状のガラ
ス枠13が装着されている。また、この前面枠6は、弾
球遊技機1の前面全体の2/3のサイズを占め、内枠3
の左端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、
上端部に設けられているレンズ6b内部には、開口部7
上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板(図示略)
及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設されてい
る。
【0022】図2及び図3に示すように、本発明に係る
弾球遊技機1においては、前記内枠3の背部からその開
口部7に嵌め込まれる遊技盤8に外側ガイドレール14
が固定されることなく、内枠3に固定されている。この
内枠3の下方には固定板15が形成されており、この固
定板15の右下方には発射レール16が取り付けられて
いる。この発射レール16の後端には、前記上皿部9か
ら供給装置(図示略)を経て供給されてきた弾球17が
保留される。また、発射レール16の下方には前記発射
ハンドル11を操作することによって回動される槌(図
示略)が配設されており、槌の先端で発射レール16上
の弾球17を叩打可能としている。
【0023】前記内枠3に対する外側ガイドレール14
の固定方法は、前記内枠3を合成樹脂で成形するとき、
その要部としてほぼ門形をなす内枠本体(前記固定板1
5から上方の部分)18と、弾球17が所定の弾道軌跡
を形成するような円弧状あるいは疑似円弧状等の湾曲面
19を有し、前記外側ガイドレール14をその裏面側1
4cから支持するための湾曲面状支持部20とを一体的
に成形し、次いで得られた湾曲面状支持部20に対して
外側ガイドレール14を固着する方法とする。
【0024】湾曲面状支持部20に対する外側ガイドレ
ール14の一固定方法として、図2に示すように、外側
ガイドレール14を、その長手方向の基端部14aを内
枠3に固定し、その裏面側14cを湾曲面状支持部20
の内方側に位置する湾曲面19にあてがい、その長手方
向の先端部14bを湾曲面状支持部20に把持させる方
法や、他の固定方法として、後述するように湾曲面状支
持部20に対して外側ガイドレール14の一部又は全部
を嵌め込む方法等が採用される。要は外側ガイドレール
14が湾曲面状支持部20に固定されれば、上記のよう
な把持方法、嵌め込み方法の他、例えば接着剤による接
着方法等、他のいかなる固定手段でも採用し得るもので
ある。
【0025】さらに本発明においては、外側ガイドレー
ル14が取り付けられる湾曲面状支持部20の湾曲面1
9は、内枠3において特定の位置となるように決められ
ている。すなわち、前記遊技盤8を内枠3の開口部7に
嵌め込んだとき、図3に示すように、前記湾曲面に取り
付けられた外側ガイドレール14が遊技盤8に固定され
た内側ガイドレール21と共働して、従来技術と同様に
球飛びの良好な弾球17の誘導路Bを形成するような位
置とする。
【0026】次に、前記湾曲面状支持部20を内枠本体
18と一体的に成形する態様を、前面枠を取り外した状
態の弾球遊技機の正面図である図においてそのC−C断
面図として図5に示している。この成形方法によれば、
前記湾曲面状支持部20を外側ガイドレール14の高さ
よりやや厚肉にしている。この厚肉とした部分は、湾曲
面状支持部20の内方側の湾曲面19、すなわち外側ガ
イドレール14の裏面側14cがあてがわれる面の上部
の長手方向に沿って突起した部分であるが、これを係止
部22として設けることができる。この長手方向にわた
る係止部22に外側ガイドレール14の上部を、また、
湾曲面19に対して外側ガイドレール14の裏面側14
cをそれぞれあてがって係止させ、係止部22と遊技盤
8との間に外側ガイドレール14がその幅方向に変位し
ないように取り付けることができる。
【0027】また、この係止部22を外側ガイドレール
14の湾曲面状支持部20の反対側に位置する上部側部
を係止するため、図6に示すように、その長手方向に沿
ってコ字状とすることも可能である。なお、コ字状の係
止部23によって係止される外側ガイドレール14の上
端部分はガイドレールとして機能を担っていない部分で
あり、内側ガイドレール21と共働して弾球17の誘導
路Bとして機能する部分はコ字状の係止部23から外れ
た露出面である。
【0028】さらに、前記湾曲面状支持部20を内枠本
体18と一体的に成形する他の形態としては、図7に示
すように、湾曲面状支持部20を外側ガイドレール14
の高さよりやや厚肉とし、この湾曲面状支持部20の内
方側に位置する湾曲面19の上部及び/又は下部に、こ
の湾曲面19と交差する方向に切り込み24を設けてい
る。この切り込み24に外側ガイドレール14の上部及
び/又は下部に形成された折曲げ段部14dを埋め込ん
で支持する。この場合においても、外側ガイドレール1
4がその幅方向に変位しないので、発射された弾球17
の「球飛び」は安定することになる。
【0029】前記外側ガイドレール14を湾曲面状支持
部20に取り付けるに際して、図8に示すように、前記
遊技盤8の上面に湾曲面19の形状に沿った所定深さの
ガイド溝25を外側ガイドレール14の幅分だけ刻設
し、このガイド溝14に外側ガイドレール14の下部を
埋め込みながら、その裏面側14cを湾曲面状支持部2
0の湾曲面19にあてがうことができる。この場合、湾
曲面状支持部20の上部に上述したような係止部22、
あるいはコ字状の係止部23が設けられていれば、外側
ガイドレール14の上下部を位置決めできることにな
る。なお、ガイド溝25に埋め込まれる外側ガイドレー
ル14の下端部分はガイドレールとして機能を担ってい
ない部分であり、内側ガイドレール21と共働して弾球
17の誘導路Bとして機能する部分はガイド溝25から
外れた露出面である。
【0030】なお、前記内枠3を合成樹脂で成形すると
き、その内方側は弾球17が所定の弾道軌跡を形成する
ような曲面に予め成形された湾曲面状に形成されてい
る。図10に示すように、この内枠3と一体的に形成さ
れた外ガイド部材27の湾曲壁面27aを、例えば鏡面
状に仕上げて外側ガイドレール14に代替させ、前記遊
技盤8に固定された内側ガイドレール21と、その外側
に所定の間隔をおいてこの湾曲壁面20aを配置するこ
とによって、弾球17の誘導路Bとしている。したがっ
て、内枠3と一体的に形成される外ガイド部材27の湾
曲壁面27aを、弾球17が所定の弾道軌跡を形成する
ような曲面に予め成形すれば、外側ガイドレール14の
取付が不要となるので、製作工程をさらに短縮すること
できる。この場合においても、弾球遊技機1における
「球飛び」は非常に安定することになり、遊技者が安心
して遊技に熱中できるという優れた効果を発揮する。
【0031】本発明は、その根本的技術的思想を踏襲
し、発明の効果を著しく損なわない限度において、前記
の実施態様の一部を変更して実施でき、それらの変更態
様も当然に本発明の技術的範囲に包含される。例えば、
図4に示すように、内枠3において外側ガイドレール1
4が固定される湾曲面状支持部20を、さらにその長手
方向の湾曲面19に沿って延長してレール飾り部26と
し、このレール飾り部26により前記遊技盤8に形成さ
れる遊技領域Aを区画することも可能である。勿論、こ
のレール飾り部26に内側ガイドレール21の一部分を
外側ガイドレール14と同様に貼りつけて固定すること
もできる。さらに、図8に示すように内枠3の前面側、
あるいは図9に示すように内枠3の背面側の一部を肉盗
みして薄肉に形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の要部正面図。
【図2】上皿取り付け部材を取り外し、前面枠を部分的
に破断して示す本発明に係る弾球遊技機の部分破断斜視
図。
【図3】同じく弾球遊技機に組み込まれる遊技盤に対す
る内側ガイドレールと外側ガイドレールの位置関係を示
す要部斜視図。
【図4】前面枠を取り外した本発明に係る弾球遊技機の
要部正面図。
【図5】本発明における一実施例である内枠の部分断面
図(図4のC−C線断面図)。
【図6】同様に他の態様を示す断面図。
【図7】同様に他の態様を示す断面図。
【図8】同様に他の態様を示す断面図。
【図9】同様に他の態様を示す断面図。
【図10】同様に他の態様を示す断面図。
【図11】従来技術における遊技盤の要部斜視図。
【図12】従来技術における遊技盤に対するガイドレー
ルの取り付け状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 2 外枠 3 内枠 8 遊技盤 14 外側ガイドレール 16 発射レール 20 湾曲面状支持部 27 外ガイド部材 27a 湾曲壁面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ額縁状をなす外枠に対して軸支手段
    を介して前面側に開閉可能に取り付けられるとともに、
    上部の開口部に遊技盤を嵌め込まれ、下部に発射手段に
    より発射された弾球を前記遊技盤のガイドレールに案内
    する発射レールを有する合成樹脂製の内枠を備えている
    弾球遊技機において、前記ガイドレールのうち、少なく
    とも外側ガイドレールをその裏面側から支持する湾曲面
    状支持部が、前記内枠に一体的に成形されていることを
    特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記外側ガイドレールは、その長手方向
    の基端部を前記内枠に固定して裏面側を前記湾曲面状支
    持部の内方側に位置する湾曲面にあてがい、その長手方
    向の先端部を湾曲面状支持部に把持させた請求項1記載
    の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記湾曲面状支持部の内方側に位置する
    湾曲面の上部には、前記外側ガイドレールの上部を係止
    するため、その長手方向に沿って係止部が突起して設け
    られた請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記湾曲面状支持部の内方側に位置する
    湾曲面の上部には、前記外側ガイドレールの前記湾曲面
    状支持部の反対側に位置する上部側部を係止するため、
    その長手方向に沿ってコ字状の係止部が突起して設けら
    れた請求項1ないし3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記湾曲面状支持部の内方側に位置する
    湾曲面の上部及び/又は下部には、前記外側ガイドレー
    ルの上部及び/又は下部に形成された折曲げ段部を埋め
    込んで支持する切り込みが設けられた請求項1ないし4
    のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記遊技盤の上面には、前記外側ガイド
    レールの下部を埋め込むように、その長手方向に対して
    湾曲面状となしたガイド溝が刻設された請求項1ないし
    5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記湾曲面状支持部をその長手方向の湾
    曲面に沿って延長してレール飾り部とし、このレール飾
    り部により前記遊技盤に形成される遊技領域を区画した
    請求項1ないし6のいずれかに記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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